プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは3部康成です。1部が「コラム」、2部が連載「難病との闘い」、そして3部が、速報、「昨日の雅子」です。

 

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598 逆走

 3日、東京のビックサイトで起きたエスカレーターの逆走、急停止などで10人が怪我をした事故は、重量超過が原因であると判明した。設計上は、一段あたり2人を想定したもので、事故当時はすし詰め状態にあって3人以上が乗っていたために起きたということらしい。普段、何気なく利用している便利な交通手段だが、意外なところに落とし穴があるものだ。
 さて、逆走というのは、いい意味で使われることは少なさそうだ。今朝の日経は、景気判断としては「弱含み」と伝えている。順調な景気の上昇状況からみれば、いわば、逆送を始めたといえる。大きな事故にならないような適切な経済政策の実施を期待したい。
 一方、改造後の福田内閣の支持率では、調査の媒体で異なった結果も出ているが、読売新聞、日経新聞などの系列では、大きくはないが数パーセントの上昇結果となっている。福田内閣のスタート以来、ずっと続いていた下降状況からみれば、逆走を始めたとも言える、数少ないいい意味での逆走だ。一時的な現象かも知れないが、政府関係者達は、とりあえずほっとしていることだろう。その一方で、昔の自民党に戻っているようだとの見方も強く、これも逆走と云うべきで、実態は複雑だ。
 昨夜、プロ野球では、中日の山本昌投手が念願の200勝を達成した。24人目の快挙で、42歳11ヶ月での達成は、それまでの工藤公康の41歳3ヶ月を上回った史上最年長記録である。一つ一つの勝ち星を重ねてゆく地道な戦いで、途中で自らが逆走するようなスランプに陥ると、この種の記録達成は難しい。イチローの3000安打と同様で、一定の力を長く維持していないと達成できない記録である。おめでとうと申し上げたい。
 因みに、この24人の200勝以上の達成者の記録であるが、史上最年少記録が、24歳の金田正一、2位が稲尾和久の26歳、3位が米田哲也の28歳である。この三人は、その後も頑張って勝ち星を増やし、金田正一が400勝、稲尾和久が276勝、米田哲也が350勝をあげ、最多勝のベスト3投手になっている。そんな中で、32歳と比較的若い年齢で到達した堀内恒夫が203勝に止まっているのが逆に目立った存在だ。山本昌投手は、何処まで勝ち星を伸ばすのか興味深い。少なくとも、堀内恒夫投手の記録を上回るのは確実だろう。期待している。

2.連載(563) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(191)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(29)

(4)小さな幸せの事例(その7)
 G. 趣味
 雅子と違って、一考には自由が残されている。自らの意志でやりたいこと、食べたいこと、飲みたいことを選択し、介護の合間をぬってではあるが、自分の希望するタイミングで、それらをエンジョイ出来る幸せがある。改めて、その有難さに感謝している今日この頃である。
 そうはいっても、限られた趣味の世界である。将棋観戦はその一つだ。一流棋士の妙手の繰り出しに一喜一憂するのも幸せの時間帯である。同じ人間でも、さすがプロと云う指し手には、感動さえ覚える時ガある。窮地をどう凌ぐのか、或いは、この局面でどういう詰め筋を見出すのかといった類のゲーム展開には、恰も手品の種明かしを見るような快感を覚えることがある。とにかく、自分には考えられない妙手が指されたりすると、その魅力の虜になってしまい、知らず知らずのうちにファンになって仕舞うのだ。
 ゴルフを見たり、野球を楽しんだり、株の動きに一喜一憂するのも、今の一考には生きがいに繋がっている。もちろん、今の株は面白くないことの方が多いが、長い目で見ながら、夢に掛けるのも満更でもない。
 ブログに掛ける情熱が、それらの幾つかある楽しみの中では、今では最大のウエイトを占めている。正直言って、ここまで続けられるとは思ってもいなかったことである。恰も、阪神の金本選手のフルイニング出場記録の積み重ねに似たような心境で取り組んでいて、数少ない遣り甲斐になっていることは確かである。毎日、書き続けることには、大変なこともあるが、それが自分の生活リズムの基調を作っていると思えば、楽しい限りだ。しかし、配信後に見つけるイージミスの大久に、いつも忸怩たる思いに陥る。どうして、もう少し注意深くなれないか、反省を繰り返す毎日でもある。
 いずれにしても、それらは、雅子への介護と云う前提があって成立している生活リズムであることは言うまでもない。毎日の雅子の頑張りを見て、自分の励みになっていることを改めて思うのである。それだけに、このような小さな幸せではあるが、それは、生きていく上で、大きなエネルギー源になっているのである。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(209) 8月4日分
 午前中にマッサージ。この日は自宅で父親の月参りを済ませてから、午後2時前に雅子の部屋を訪ねた。いつもの通り「何か無かった?」との一考の問い掛けに、雅子が何かを一生懸命に話してくれるのだが、それがどうしても分からない。いつもの質問方式で迫ったが駄目で、改めて、キーワードを文字分解するアプローチを試みたが、雅子の応接が曖昧で、やはり何を訴えているか分からない。結局、不明のまま未解決となり、気掛かりな心残りとなった。
 一考がそんなことで苦闘している途中に、自立棟にいる姉の伸子さんが久し振りに顔を出してくれた。しかし、雅子のトイレの時間と重なって直ぐに帰ってもらうことになった。この日は順調な通じがあって、そのことでは、一考もほっとした一日であった。

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