プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

3689 濡れ衣

 この言葉が使われ始めたのは、平安時代と言われている。厚労省の事務次官まで務めた村木厚子さんが、郵便特別制度を巡る疑惑で特捜に逮捕された事件は特捜のでっち上げを暴露したとんでもない事件だった。今朝は、濡れ衣に絡む(?)最近の幾つかの話題である。

1.独り言コラム
 贈賄の疑いでサムソンのトップに出されていた逮捕状請求に対し、ソウル中央地裁は請求棄却を決定した。疑いは濡れ衣だというサムソン側の言い分を認めたことになる。特別検察官チームは引き続き立件を目指す姿勢は変えていないが、今後の捜査は難航すると見られている。この棄却決定を見る限り、脱げ衣を食らったのは、むしろ、特別検察チームだと言いたい。▲文部省の元高等教育局長が昨年の2月に退職した2か月後に早稲田大学教授に再就職した際に、省内のあっせんを受けていた疑いが浮上、それを受けて、文部省事務次官が辞任するという。これは、「天下り」のあっせんを禁じた国家公務員法に違反するというもので、いわゆる、濡れ衣ではなく、歴とした犯罪だ。▲大相撲初場所は、終盤にきて優勝争いは混とんとしているが、中国のモンゴル自治省出身の力士である前頭の蒼国来は、昨日、惜しくも敗れて3敗になったものの、まだ優勝圏内にいる一人で、今場所は極めて好調である。しかし、同力士は、かつて八百長問題(2011年)で、一旦解雇処分を受けた経歴がある。2年半後に疑いが濡れ衣だと分かり現役復帰したが、2年半のブランクはあまりにも大きかったに違いない。よく頑張っている力士である。▲将棋ソフトの不正使用疑惑で出場停止処分を受けていた三浦弘行9段も、棋士仲間から濡れ衣を着せられた犠牲者だった。本人が受けた精神的なダメージは計り知れない。そのことで悩み続けていただけに、まともに将棋を指せるかどうか心配である。復帰後の最初の対局は2月13日に決まった。3カ月半近い苦悩のブランクは棋士にとっては棋士生命に関わる痛手である。幸か不幸か、対局相手が、棋界第一人者の羽生3冠であり、闘志を持たす相手としては最高だ。粘り強いいつもの将棋を指してほしい。▲とにかく、濡れ衣や冤罪は、あってはならないのだが、…。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、63.4kg。▲朝の散歩を自粛したことで、朝のルーティンに余裕が出てきていて、落ち着いた時間帯となった。▲体調と相談しながら、午後の温かいタイミングで散歩を様子見的に行ない始めた。(17-01-20)
スポンサーサイト

2989 波紋

 投じた一石で生じる波紋には、期待に満ちた美しいものもあれば、不安で心配なものもある。今朝は、筆者が関心を持っている波紋の元となる幾つかの一石を拾ってみた。

1.独り言コラム
 ウクライナが国連に平和維持部隊の派遣を要請した。東部の要衝デバリツェボから政府軍が撤退、親ロ派が制圧したが、ウクライナのポロシェンコ大統領は、ロシアが停戦合意を破ったとして、停戦監視を求めた行動を起こした。さあ、この波紋は、どんな広がりを見せるのであろうか。今後の展開が注目される。▲日本の株価が15年ぶりに18300円台の高値圏に入った。2万円台が視野に入ったという強気の見方もある一方で、暴落の懸念も併存している。株高の波紋が注目される。▲遂に、日本も18歳の若者にも選挙権が与えられることなりそうだ。今国会で成立すれば、来年の参院選から適用される。舟木一夫の歌ではないが「高校3年生」も投票できるのだ。増加する240万票がどんな波紋を描くのであろうか。▲朝日新聞の慰安婦報道で屈辱を受けたとして、米国在住の日本人3人を含む約2000人が朝日新聞社に海外紙などへの謝罪広告や約300万円の損害賠償を求める訴訟を18日に東京地裁に起こした。その訴えの波紋に注目している。▲戦後70年談話の内容を検討する有識者会議の人選が固まった様だ。座長に西室泰三日本郵政社長が、座長代理に北岡伸一国際大学長が起用されるという。世界が注目している談話だけに、この会議が発信する波紋の広がりには、期待と不安が共存することになろう。

2.話の広小路
 妻が残してくれた有形無形のものは数えきれないほどある。有形のものの代表は結婚する際に持ってきた着物入りの箪笥など3点セットで、そのまま残っている。加えて、結婚後に購入した多くの衣装、バッグ、アクセサリーなどがある。▲その一方で、身体が悪くなり始めた頃から、口述で教えてくれた幾つかの食事メニューのレシピ―がある。味噌汁、野菜の煮炊き、ブリの照り焼き、雑煮などの貴重なものである。今も、そのレシピ―を使う度に、彼女が思いやりのある素晴らしい女性だったことを、改めて思うのである。

2816 大河ドラマ

 NHKの大河ドラマは、1963年の「花の生涯」が最初で、それから、半世紀以上が経過している。言ってみれば、大河ドラマの歴史自体が大河ドラマである。

1.独り言コラム
 国民を熱くする熱闘甲子園の全国高校野球選手権大会の影で、その存在感が乏しく、ほとんどの国民の関心外にあった全国高校軟式野球大会が、今年は、多くの国民の熱い注視を受ける人気の大会となった。そこには、ゼロ行進が続き、勝負がつくのに4日間もかかると言った大ドラマが生まれていたからである。▲その試合は、準決勝での岐阜の中京高校と広島の崇徳高校の一戦だった。互いにゼロが続いて勝負がつかず、サスペンディッドが繰り返され、4日目の昨日は、朝から延長46回表から再開された結果、中京が遂に50回の表に3点を奪って決着を付けた。延々、ゼロが99個並んだスコアボードに、大変な人気が集まっていたという。▲打者179人に709球投げて50回を完封した中京の松井大河投手、打者184人に684球投げて3失点の石岡樹輝弥投手の二人は、新しい野球の伝説を創った。松井大河投手にとっては、自らの名前通りの大河ドラマだった。▲その大変な試合に勝ち残った中京が、2時間半後に行われた決勝戦で神奈川の三浦学苑に勝って優勝したことで、この大ドラマのエンディングに花を添える結果となった。▲さて、大河ドラマと言えば、NHKがお家元だが、今年は「軍師、官兵衛」が放映されていて、ここにきて視聴率が回復しているという。筆者は、ほとんど見ていないが、主演のV6の岡田準一と広末涼子の好演が話題だそうだ。▲なお、2015年には、吉田松陰を扱った、井上真央主演の「花燃ゆ」、2016年は酒井雅人主演の「真田丸」が決まっている。マンネリ化が心配される大河ドラマだけに、新たな工夫、演出が必要な時期に来ていると言えそうだ。▲そのマンネリ化の最たる事例が日本テレビ系列の「24時間テレビ」だが、筆者は、今年は最後の30分を除いて全く見ていない。いつものパターンで、24時間マラソンランナーが、放送時間ぎりぎりでゴールを目指すシーンで、あの「負けないで」の歌が唄われるシーンは、すっかりおなじみでワン・パターン化している。今年もTOKIOのリーダーの城島茂さんが、そのパターン通り、時間ぎりぎりにゴールしていた。感動は無理矢理に作っても無理があると思う。▲大河ドラマに匹敵するドラマは、プロ野球のペナントレースである。今年は終盤に入っての首位争いが面白い。パ・リーグのソフトバンクとオリックスのデッドヒートもし烈で面白いが、セ・リーグの巨人、広島、阪神の三つ巴がもっとし烈で面白い。し烈さを演出してくれているのが、横浜DeNAとヤクルトで、ここにきて滅法強い。▲阪神の和田監督は来季も指揮を執ることが決まったようだが、それが優勝に繋がれば結構なことだが、容易なことではないだろう。いずれにしても、この大河ドラマの結末は、神様以外に誰も知らないのが面白いのだ。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 汗を多くかいていたが、症状はまずまずの一日だった。午後には車椅子で1時間ほど院内を散歩した。
 この日、病院の都合で、それまでのエアマットから通常のベッドに変わった。褥瘡、床ずれ防止のためのエアマット使用だっただけに、今後、この点での心配がある。介護士さんには、患部の変化に注意して管理してもらう。

3.今朝の一考
 3時起床。体重は62.3Kg。お天気は、曇り後雨の予報である。

4.「月の沙漠」PRコーナー(84)
 ジャスコ西大津内にある旭屋書店でのこの2カ月間の拙著の販売数は28冊だった。正直、まずまずの数にほっとである。
 この日、店長に新聞記事のコピーを見せると、これを本のところに貼っておこうと言って頂いた。さあ、その効果はどうであろうか。

2774 数字の精度

 一般的には、数字は人を納得させる有力な表現法である。しかし、大事なことは、その数字の精度にある。

1.独り言コラム
 今年のオールスターゲームの第2戦で、先発した二刀流の大谷翔平投手が、162Kmの記録を出した。日本人投手としては、最速の記録達成の快挙(?)である。2008年に巨人のクルーン投手の最速記録と並んだのである。▲筆者が気になるのは、この記録の精度である。幾つかの測定機器のメーカーがあるようだが、最近はその測定技術も向上しているようだが、聞くところでは、機械的な精度の他に、人為的な誤差も存在するという。▲陸上、水泳、或いはスピードスケートのようなスポーツ競技では、1/100秒を争う世界である。時計の精度の確立無くして成り立たないスポーツである。▲同じスポーツでも、ハンマー投げ、砲丸投げなどの競技では、その落下時点の確認の仕方で勝敗が左右されることもあろう。テレビで見ている限り、これらの競技では、その地点の確認は、未だに目視のように思われるのだが、…。そういえば、スキージャンプの着地視点も目視である。▲マラソンのコース設定において、42.195Kmの精度は、どの程度のものだろうか。感覚的に、誤差が1センチ以下とはとても思えないのだが、…。▲テレビの視聴率の精度も古くから存在している話題である。それというのも、測定の対象となるサンプル数がごく限られているからだ。例えば、関東地区では、そのサンプル数は僅か600世帯だという。しかし、数理統計学上は、それで95%の精度があるというのだ。感覚的に違和感があるのだが、…。▲ウクライナの上空で、マレーシアの民間機が撃墜されて、乗員、乗客全員が死亡した。上空10000メートルを飛行中の旅客機がミサイルで撃ち落とされた。痛ましい事件だが、ミサイル発射技術の精度の高さにびっくりだ。さすれば、ミサイルなどを砲撃する、あのパトリオットの防御精度は如何なものだろうか。大いに興味がある。▲集団的自衛権行使の閣議決定以降、安倍内閣の支持率が大きく降下しているようだ。ところで、注意しなければならないのは、世論調査では、質問の仕方で、その数字が微妙に違って来ることだ。▲いずれにして、数字は一見分かりやすい表現だか、その中身、精度を確認してみることも大事である。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 相変わらず、痰には苦しめられていたが、比較的安定した症状だった。車椅子での散歩時には、穏やかな顔が印象的だった。

3.今朝の一考
 2時直前に目覚め。入浴。体重は、63.1Kg。(6時換算)。お天気は、晴れの一日の様で、どうやら梅雨明け間近のようだ、

4.「月の沙漠」PRコーナー 
 以前から筆者のブログを時々覗いて頂いている高校の後輩の方から、拙著を完読頂いて、嬉しいコメントを頂戴した。お会いしたことはないが、介護に関して、適時、優しいアドバイスを幾度も頂いた。大変心優しい方だと思う。大変感動した。

1949 スッピン

 化粧をしないノーメイクの素顔がスッピンの意味だろうが、それに関心を持ちながらも、人はやはり失礼のない形としては、薄化粧はした方がいいように思う。

1.独り言コラム
 毎日の通院時は筆者は、ラジオのNHK第一放送のリスナーである。車を運転しながらラジオを楽しんでいる。ウイークデイの朝の8時からは、この4月から「スッピン」というトーク番組が始まっている。お昼前までの4時間がレギュラーサイズだが、国会中継が入るとその都度短縮されて、短い場合は9時までの1時間番組となる。
 この番組のキャスターとして、入局20年目を迎えたアラフォーの藤井彩子アナウンサーが週を通じてアンカーとして仕切っていて、曜日毎に選ばれた5人のパーソナリティと称するゲストと一緒にリスナーからのつぶやきを取り入れて、トーク番組を作り上げている。
 藤井アナは、女子アナとしては初めて高校野球を実況放送した実績の持ち主だ。また大阪の北野高校時代に同級生だった橋下徹氏が大阪府知事になった直後に、彼女が司会する関西のローカル版での討論番組に出た際でのエピソードは大きな話題になった。途中から遅れて参加した橋下知事に、笑いを取ろうと「三十分の遅刻ですね」といった表現に、橋下知事を激怒したのだ。意外なほどの同氏の怒りに、番組が緊迫したのを覚えている。橋下徹という男のスッピン部分が垣間見えたように思った。
 そんなことがあって、その後、暫く藤井アナが姿を見せてくれなかったが、この度、装いを新たにラジオで長時間の番組を担当することで姿、いや声で登場して来た。今までの話しぶりを聞いていると、なかなかお元気で持ち前のキャラクターを発揮しておられるのはご同慶の至りである。
 この番組では、相手する5人のパーソナリティがいる。月曜日がフィフィ、火曜日が加藤紀子、以下、順次、ダイヤモンド・ユカイ、中島さなえ、高橋源一郎さんといった顔ぶれだ。正直言ってほとんど筆者の知らない方々だ。一通り聞いた中では、金曜日の高橋源一郎さんが最も深みがありそうで期待できる。
 さあ、タイトル通り、スッピンの味を発揮した楽しい番組になるかどうか、とりあえずは慎重なドライブをしながら、番組の中身を味わっていこうと思っている。
 なお、以前はこの時間帯は「ラジオビタミン」略して「ラジビタ」という番組で、毎日、村上信夫アナウンサーと神崎ゆう子さんの二人で楽しいトークを流していた、内容も、今の「スッピン」とほとんど変わらない。敢えて言えば、毎日のトークの顔触れを変えることで変化をつけたに過ぎない。筆者はラジビタの神崎ゆう子さんのファンだっただけに、今のところ、ちょっとした違和感が残っている。とにかく、息の合った村上アナと神崎さんの会話は随分と楽しかったから、その名残が小さくないのだ。今でもあの神崎さんの魅力ある声が記憶に焼き付いている。
 ところで、スッピンと言えば、女性タレントの素顔の美しさを連想する。とはいえ、有名人のスッピンなんてお目にかかることがない訳で、期待する方が無理だろう。かつて、歌手の八代亜紀さんの厚化粧が話題になっていた頃に、彼女のスッピンを見て見たいという衝動に駆られたことがあったが、その後の八代亜紀さんのトーク番組を見ていて感じたことは、あくまでもマスコミの創りだした余計なコピーであって、案外素敵なスッピンの持ち主ではなかろうかと思ったことがあった。いずれにしても、有名人は素顔を見せないのが商売だけに、逆の反動でスッピンを見てみたいと言う願望になるのであろう。 
 さて、一昨日の北朝鮮では、ミサイル発射には失敗したが、トップになった金日恩第一書記が20分に渡る長い演説を行った。初めての肉声を世界に発した訳で、今までのベールに包まれていた素顔が一部解禁となったのだ。それでもスッピンにはまだまだ厚いベールは残されている。
 我が国の野田佳彦総理の場合だが、自らをどじょう総理を称していたが、その政治手腕を見ていると、どうやらどじょうを思わせる掴かみどころのない対応が見え隠れして来ている。それはスッピンに近づいているようであり、その程度の実力かといった底が見えて来たとも言える。
 いずれにしてもスッピンと言っても一つの演出方法に過ぎないのである。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 朝から熱があって、クーリングをしてもらったがなかなか下がらず、この日は予定していた散歩は取り止めた。筆者も疲れていたため、ベッドわきでずっとうたた寝していて、頼りない付き添いだった。反省、反省。

3.今朝の筆者
 3時起床。体重61.8Kg。今日の天気は、曇り時々晴れの一日との予報。

1177 脳脊髄液減少症

 奇病、難病でも、充分に研究が進んでいなくて、まだ国から認定されていない厄介な病気は多い。脳脊髄液減少症もその一つだ。

1.独り言コラム
 昨日の夕方、TBSとNHK間で、奇しくも同じ難病に関する報道で、偶然だったと思うが、見事なコラボが見られた。前者がドギュメントであり、後者は、ほやほやのホットニュースだった。これが、恰も、両社が、仕組んだような連携ある報道内容になっていて、筆者は感動さえ覚えた次第である。
 筆者の妻がパーキンソン病という難病で苦しんでいるが故に、難病には人一倍関心を持っている。偶々、見ていた夕方のTBSの報道特集NEXTで、初めて聞く病気「脳脊髄液減少症」という病気で苦しむ大分県宇佐市の轟愛(とどろき、まな)さんの事例を取り上げていた。
 彼女は中学の授業中にバレーボールの球が頭に当たり、頭痛や吐き気で苦しむ病気になった。当初は原因が分からず、単なる自覚症状に過ぎないと相手にされなかったが、その後、1年10ヵ月後になって、脊髄液が漏れているという首記の病名が判明した。
 その後、母親の智恵さんが、市や国に働き掛け、同じ病気で苦しむ患者のグループを作るなど懸命の努力を続け、これはバレーボールが当たったことが原因している後遺症だとして、裁判を起していた。
 そして、3年8ヶ月の裁判を経て、漸く、その判決が、今年の1月29日に出た。この裁判に当たった小林邦夫裁判長は「体育の授業中に教諭が適切な監督や指導を行なっていなかった」として、過失は認めたものの、後遺症については、事故と脳脊髄液減少症との因果関係は認められないとの判決だった。轟さん側は、この判決を不服として、控訴に踏み切った。
 TBSの放送内容は、そこまでだったのだが、その半時間後のNHKのニュース7で、この問題が進展したことを伝えてくれたのである。何ともタイミングのいいコラボされたニュースということで、筆者はびっくりだった。
 そのニュースの内容だが、ちょうど昨日から始まった日本脳神経外傷学会で、事故の後遺症として、この脳脊髄液減少症を認定したというのだ。恐らく、轟さんの喜びは如何ばかりか、思わず拍手をしてしまった。
 そのニュースでは、この病気に該当すると思われる患者は10万人ぐらいると言われていたそうだが、後遺症と判定されるのは、かなり少ないという。昨日の学会では、23人中、4人が該当するという事例が紹介されたようだ。轟愛さんが入っているのかどうかは、このニュースでは不明であった。
 なお、この後遺症が認められると、交通事故での「むち打ち症」の中には、これに該当する方が出て来ることが予想され、保険会社が大きな影響を受けるという。
 いずれにしても、厳しい頭痛、めまいで苦しんでおられる方には、待ちに待った朗報だと申し上げておきたい。こういった無認定の厄介な病気で悩んで、苦しんでおられる方は多い。一日も早い政府の対応を願いたいと思っている。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、61.3Kg。外は雨。今日は琵琶湖マラソンが行われる日なので、雨は上がって欲しいのだが、…。
 昨日の雅子は、熱もなく、痰も少なくて、まずまずの一日だった。久し振りに担当の先生と話す機会があった。ぼちぼち、退院の目処について相談したいという。退院という言葉が出てきたのは、昨日が初めてだった。

3.難病との闘い(1142)  第四部 特別番外編 衝撃の告白
  ―出会えない出会い系との奮闘記―(18)

 2 瞳という女(その13)
 出会いの前夜は、さすがに、多少興奮していたように思う。如何にも、純情な一考だったと改めて自らを思うのだった。
 とにかく、その前夜、翌日の出会いの確認メールを瞳さんに入れ、その返信を見て、11時前にはベッドに入った。しかし、暫くは、あれこれと頭の中で、余計な思考が巡り巡って、なかなか素直には寝付けなかった。まるで、新婚初夜を迎える新郎のような感じで、そういう大事なシチュエーションが訪れた際のことで、そそうがないようにと、頭の中でシュミレーションを繰り返したりしていたが、そのうちに眠りに落ちたようだった。
 翌朝の目覚めは悪くはなかった。朝起きるといつものようにシャワーを浴び、下着を取り替えたが、その際には、今までの着古したものではなく、新品のものを身につけた。うまく話が進んだ際のことを意識しての対応だった。そして、スボンも、いつもの病院通いに穿いていたものではなく、いわゆる、余所行きのものにした。また、ジャケットについては、いつもの病院への付き添いのものとは別に、これも、瞳さんに連絡していた茶系のものを一着、車に載せて置いたのである。待ち合わせる際に、事前に着替えるつもりだった。家を出掛ける前に、念のためにメールをチェックしたが、毎朝送られて来ていた彼女からの朝のメールが、珍しいことに、何も入っていなかった。
 一考は、いつもの段取りで、病院に顔を出して雅子を見舞い、いつものように挨拶し、話し掛け、ブログの朗読などを行なって、雅子の相手をしながら、待ち合わせ時間が近づくのを待っていたのである。 そして、約束の時間である11時の小一時間ほど前に病院を出た。
 病室を出る際に、雅子には、少し早目だが、食事に出掛けると言った上に、若しかしたら、帰りが少し遅れるかも知れないと付け加え、簡単な保険を掛けておいたのである。(以下、明日に続く)

1098 踏絵

 長い人生では、自分の主義、主張に反する選択や行為を余儀なくさせられることはある。

1.独り言コラム
 松井秀喜選手がエンジェルスと一年契約を締結した。ヤンキースに憧れて海を渡って、9年も頑張った。しかも、最後にはワールドシリーズでMVPを受賞したのだが、それでも、松井の希望が受け入れられなくて、ヤンキースを去らざるを得ず、いわば、踏絵を覚悟でのエンジェルスへの移籍を選択した。恐らく、その心境は複雑だったに違いない。
 結局は、あの時(?)の手首の骨折が、直接の致命傷になったのだが、年齢面でも盛りを過ぎたこともあって、契約金額も大幅なダウンを飲む形での不満なものであった。同じ西地区のマリナーズのイチロー選手からは歓迎の意を示してもらってはいるものの、厳しい踏絵を甘受した松井は、来シーズンは選手生命を賭けての最後の戦いになりそうだ。
 さて、注目の鳩山総理の動向だが、一昨日、小沢一郎幹事長らから国民の声として突きつけられた要望を受けて、その対応に苦渋の選択を迫られている。キーとなる課題は二つで、一つは、ガソリンの暫定税率撤廃をやめて、そのまま維持することを要求、今一つは、それまでは、全ての子供に支払うとしていた子供手当てに所得制限をつけるというものである。いずれも、民主党のそれまでの主張を覆すことになる訳で、まさに踏絵を迫られている心境だろう。
 政府内では、ガソリン税に関しては、税率を変えるとか、税の名前を変えるとかといった案が議論されているようだが、姑息な思いつき的なもので、すっきりしていない。また後者の子供手当てについては、その制限レベルが、2千万円という高レベルでの議論になっていて、99%の子供がカバーされるという。それでは意味がないのではと言うのが筆者の見方である。
 いずれにしても、鳩山総理が、豪腕、小沢幹事長の意向にどう答えるか、「No」と言えるのかどうか、などの総理の指導力が試されているのである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時半起床。体重、60.2Kg。前日よりは寒さは少しマイルド。
 朝方、少し熱(37.2度)があり、痰も少しあったが、その後回復。3時頃には実兄夫婦のお見舞いを受けた。少し、ふっくらしたねとの言葉をもらった。

3.連載、難病との闘い(1063) 第三部 戦いはまだまだ続く(357)
  第七章 しつこい敵(73)
  3.迷路(27)
(2)気分転換(その15)
 入院も80日を過ぎて来ると、病院通いが生活の主要な柱になってしまっている。慣れて来たといった感覚を超越してしまっているのが正直なところだ。雅子の朝の様子を確認しておこうと云うある種の義務感もあって、朝起きて、ブログを配信して、病院に駆けつけるというパターンには、今や、無意識の中で反射的な行動なっていて、気がつくとハンドルを握っているといった毎日である。
 正直なところ、ここに来て、疲れが出て来ており、その生活リズムにもマンネリ化が目立って来ていて、言って見れば、惰性で続いているとも言える。 
 それでも、朝の病院ではちょっとした華やかさを味わうことが出来る。通常は、朝の8時から9時半ぐらいの時間帯で、夜勤の方と日勤の方の交替が行なわれる。そこで、引継ぎ連絡等の業務連絡を兼ねた朝のミーティングがある。
そして、それが終った頃合で、体位の変更、並びに病室、各ベット周りなどのちょっとした清掃が毎日行なわれる。
 先ず、患者の体位の変更に、二人の看護婦さんがやって来られて患者の身体の向きを変えてくれる。それに続いて、日によって違うが、多いときには10人近い看護婦さんが、どっと部屋に入って来られて、分担して清掃が行なわれるのだが、それがなかなかの壮観で気分が和む時である。とにかく、白衣の天使が集まって来てくれるのは、はなはだ気分がいいのである。
 そこでは、短い時間だが、ベッドに落ちている髪の毛をロールで拾い集めたり、周りの壁や棚の周りを雑巾で拭うなど細かいクリーニング作業が一斉に行なわれるのである。
 病院、病室は本来というか、本質的には明るくない雰囲気が漂っているのが常である。しかし、この朝のひと時だけは例外で、ぱっと花が咲いたような感じがある。それが一考には好きな時間帯となっている。この場合には、2組に分かれている看護婦さんのグループを取り払った形でおこなわれるので、2つのグループに分かれる前までお世話になった看護婦さん達とも顔を合わせることが出来るのが楽しみだ。
 とにかく、白衣の天使が多く集まってくれることによる明るさと、結構若い看護婦さんが多くいて、華やかさも加わって楽しい雰囲気をかもし出してくれる、とても楽しいひと時である。取り立てて言うほどのこともない話だが、今の一考には元気を与えてくれる貴重な時間なのである。
 あとで知ったのだが、これは介護士さんが回ってきてやる仕事なのだが、一番最後の順になっている部屋なので、この部屋と隣の端にある二つの部屋だけは、看護婦さん達で行なわれていたのである。従って、後になって、部屋を替わることになるのだが、この楽しさがなくなり、ちょっと寂しさを味わうことになる。(以下、明日に続く)

895 拙速

 拙速と云う言葉はよく耳にするが、いつも曖昧な勝手な解釈をしていた。広辞苑には、「仕上がりはへたでも、やり方が早いこと」とある。なるほど。

1.独り言コラム
 厚生労働省の分割が議論されているようだ。表向きには、舛添要一大臣の担当範囲が広過ぎて大変だということらしいが、表に顔を出す頻度が多いことに対するやっかみもあるようだ。8年前に中央省庁再編で、苦労して統合したのに、また分割するなんて脳が無さ過ぎる。今朝の新聞では分割断念とも出ているが、この問題はもっと時間を掛けて議論すべきだと思う。あまり拙速過ぎてはいけない。
 公然わいせつ罪の容疑で逮捕され、不起訴処分となった草剪剛さんが、35日ぶりに謹慎を解かれて芸能活動を再開した。昨日の会見もそうだが、事件後のお詫び会見などで見せた人間性の良さもあって、少し早いという見方もあろうが、お許しが出たと解釈できる。まあ、異論もあろうが、このタイミングでの謹慎解禁は、同氏に限って言えば、拙速なジャッジではないと思う。
 日本テレビの笑点のレギュラーだった林家こん平さんが、2005年にレギュラーを降板してファンの前から姿を消していたが、一昨日、たまたま見た番組で近況が報じられていた。それによると、多発性硬化症という厚労省指定の特定疾患である難病と闘っておられるという。難病と聞くと、妻のこともあって、筆者には少なからずのインパクトもあって、同情を禁じ得なく熱くなってしまうのだ。この病気は、脳や脊髄などの中枢神経に脱髄をきたす疾患だそうで、症状は数多く、特定の症状が決まって起こるということはなさそうだ。経過中に多く見られるのは運動麻痺、感覚障害、深部反射亢進、視力障害、病的反射など多様なようだ。その報道を見た限りの話だが、本人は懸命にリハビリに励んでおられた。拙速な対応を避けて、じっくりとその回復を目指して頑張ってもらいたい。
 偶々だったが、昨日のお昼のフジテレビの「笑っていいとも」を見ていたら、高岡早紀さんが出演していた。その容姿が、とてもかわいくて(?)何とも言えない魅力に、介護生活に明け暮れる筆者は、久し振りにどきりとした心のときめきを覚えたのである。何時だったか、かつての夫の保坂尚輝さんが、不倫相手だった布袋寅泰に「いてこまして」と怒りの発言で話題になっていたことを思い出したが、男としては、確かに「いてこまして」みたい対象であると実感し、尻軽の筆者は、いちころで、プチファンになった。拙速過ぎるという批判を受けても致し方ない。
 さて、ここで、訂正だが、昨日のこの欄で、アースマラソンの間寛平さんが、8州目のイリノイ州に入ると書いたが、これは誤りで、ミズリー州から北上してアイオア州に入ったようだ。イリノイ州には、このアイオア州を経由して入るようだ。筆者の拙速な判断が間違いを生んだ。それにしても、寛平さんはよく頑張っている。今までの走った記録を見ると、一日での最長は70Kmを記録していて、昨日で、米国上陸後3103Km走破している。積み重ねの大きさをしみじみと実感している。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、58.3Kg。外はどんより?
 昨日の雅子だが、このところ大きな変化はない。一考の問い掛けに、返事がはっきりしないのが困ったことで、対応に苦慮の毎日だ。この日は、この施設の前を走っている国道161号線を、もう少し北上した和邇にある慶専寺に嫁いだ妹宅で通夜があるので、雅子の夕食時間まで相手をしてやって、6時前にこの施設から、その慶専寺に向かった。長い一日だった。

3.連載、難病との闘い(860) 第三部 戦いはまだまだ続く(154)
  第五章 季節は巡る(25)

 1.再び春が…(25)
  (2)不安に怯える(その9)
 4月に入って、雅子から珍しく幾つかの要求が出てきた。一つは在庫がなくなった化粧品の購入で、今一つは春の到来に合わせての下着の補充要求だった。
 いずれも、難しい雅子とのコミニケーションの環境下で出された要求だったが、幸いなことに、これらに関しては、比較的スムーズに、その要求内容を解明できた。
 最初に出されたのが化粧品で、4月に入った直後のことで、一考が施設に到着して、一息ついた時だった。雅子が、何かを要求するように、懸命に口を動かし始めた。「何かして欲しいんだね」「身体を動かして欲しいということなの?」に「ノー」、そこで「食べること? 衣装?」の質問にも「ノー」となり、思い付いたのが化粧品だった。それが分かると、暫く買っていなかったことで、いつも入浴時に使っている化粧品だと分かった。幸いだったのは、この時点では、まだ、イエス、ノーの返事が可能だった。
 もう一つの要求は、その翌日の帰り際だった。前日同様に雅子が何かを訴えた。この日も幸い比較的短時間に雅子の要求が解明できた。今度は、春物の下着だった。毎日洗うことから、傷みも激しいこともあって、買い替えが必要になる。そういうことで、適当な補充をして欲しいということだった。
 その日、スーパーに寄って、そこの専門店で然るべきものを探したのだが、化粧品は勿論のこと、下着なども、女性ものの値段の高さに改めて驚くのだった。しかし、下着に関して、若い女性ではないので、今更、何もそんな高いものを買う必要がなかろうと判断し、中レベルのものにしたのだが、化粧品だけは、雅子の気持ちを忖度し、今まで使っているものを購入したのである。
 そんな買い物をする中で、一考は、雅子がその種の要求を出して来てくれたことに、何だかほっとするものを感じるのだった、それというのは、依然として、雅子が身だしなみに気を使っていてくれたからである。もう、そんなことはどうでもいいというような気持ちになれば、そんな要求も出て来なくなる訳で、その意味で、まだ、その辺りの判断、思考が健在である証であるからだ。それだけに、一考もそれにしっかりと応えてやる必要を思うのだった。とにかく、部屋の中にいることが大半の単調な生活なのだが、しっかりと季節の移り変わりを意識している雅子に、正直、あっぱれを言ってやりたい嬉しい気分であった。(以下、明日に続く)

820 難病と闘う元客室乗務員

 春が近づいて来ている実感がある。今日から大相撲春場所が始まるし、選抜高校野球の組み合わせも決まった。春近しの感じだが、政治、経済は依然として冷え込んでいて、先行きは掴み難い。

1.独り言コラム
 全身から筋肉が消えてゆく難病と闘う女性を特集した番組を見た。昨日の夕方のTBSの「報道特集NEXT」である。
 遠位性ミオバーチという進行性の筋疾患で、100万人に2~3人と云う厄介な病気だそうだ。今のところ原因もはっきりせず、治療法は全く見つかっていない怖い病気だが、難病にも特定疾患にも指定されていない。
 番組では、元客室乗務員だった中岡亜希さん(32歳)の苦闘ぶりが生々しく紹介されていた。最初の頃は、両足を廊下に這わせて擦りながら体を進めて行く大変さ、トイレの便座に一人では座れなくて母親のサポートを得て、何とか苦労している姿には、思わず、妻、雅子の苦労が重なって、大変気の毒に思った。
 そんな状態であるにも関わらず、講演をしたり、自ら会長になって患者の会を立ち上げて、署名を集めて舛添厚労大臣にサポートを申し入れるなど、精力的な活動に取り組んでおられる姿勢には感動した。しかし、その会長の役割も、昨年末には、病気の進行で止むを得ず、辞任されたという。何よりも、明るく振舞っておられるのが素晴らしいと感じた。
 世の中には、本当に数多くの難病と闘っておられる方が多いとつくづく思う。これらの難病と闘う皆さんの頑張りを見ていると、大いに勇気をづけられ、自分達も頑張れねばならないと思うのである。雅子も、中岡さんのように口が自由に利けたら、また違った日常が得られるのだと思うのだが、いかんともし難いのが辛い。
 まあ、少し飛躍する話題だが、日本の政治、経済も厄介な難病を罹っているような状態なのだが、中岡さんのような必死の頑張りが見られないのが情けない。太郎ちゃん、一郎さん、あなた方では無理なのではないですか。

2.プライベートコーナー
 5時起床、体重、58.4Kg。一雨毎に温かさが増しているようだ。昨日の雅子は比較的おとなしかった。テレビを見ていて時々笑うのを見るとほっとする。
 さて、昨日の夕方、日テレ系列で、間寛平さんのアースマラソンのアメリカ上陸を祝っての特集を放映していたが、何かをやった男には何とも言えない充実感が漲っていて素晴らしいと思った。筆者も、人がやらない何かをやってみたいものだと改めて思った。それが、新たなエネルギー源なることは確かである。
 そんなことからも、このコーナーを使ってやってみたい企画が浮んできたのだが、今の段階では躊躇している。自分に負担が掛かって来る訳で、それに堪えられるかどうかが心配なのだ。もう暫く考えて結論を出したい。
 なお、アメリカ二日目のランニングに入っている今日の寛平さんは、42Kmを目指していて、既に半分ほど走りきったようだ、数時間毎にブログが更新されていて状況が刻々伝えられている。米国での出だしは今のところは順調のようだ。筆者も、その頑張りを応援しながら、自らも頑張って妻の介護に尽くしてゆきたい。
 
3.連載、難病との闘い(785) 第三部 戦いはまだまだ続く(80)
  第三章 施設での生活一年間の総括(27)

 (2)入居生活初年度の総括(その11)

  ③病状の変化の総括 4
C,急進期
 ワ 2006年2月16日、この日がある意味で、雅子には運命の一日となった。一考のうかつな不注意が原因だったのだが、通院からの帰りに、西大津駅(現在の大津京駅)の数段ある階段のところで転倒し、足首を捻挫したのである。このことが悪夢の始まりになるのだが、それでも、ギブスが取れた3月25日には、姉達と城崎温泉に一泊旅行を行なっている。旅館の部屋が2階だったことから、姉達が懸命にサポートして階段を上り下りしたうようだ。
 カ 温泉旅行から戻って間もなくの2006年4月3日、お墓参りに出かけようとして、また玄関前で転倒したのである。一考の母親が車に乗るのを誘導しようとして、バランスを失っての転倒で、まずいことに今度は左手首を骨折した。まさしく泣き面に蜂だった。
 この二つの転倒で、足首、手首をギブスで長期間固めたことが、結果的には、その後の雅子の手の形状を悪くさせ、症状の悪化のスピードアップに繋がったのである。雅子には、まさに悪夢の転倒が二つも続いたのだった。文字通り以上に、痛い、痛い転倒だった。
 ヨ 2006年5月半ば、ギブスがとれた頃から、通院時に電車やエレベーターに乗る際に、身体を支えてやるのだが、足がすくんで前に出すのが難しくなり始めた。足が竦むのは、このパーキンソン病の初期の特徴だという。
 また、ベッドでの起き上がりも一人で出来なくなり始めていた。日に日に衰えてゆく手足の動きに、一考は不安を抱きながら付き添っていた。
 レ 二階での生活が難しくなったので、急遽リフォームを敢行した。2006年5月末から開始して、6月末に完成した。これにより、雅子の生活は1階での生活に変わったのである。この時点では、手を引いてやったり、身体を支えてやることで、まだ自分の足で移動は可能だった。「トントントン」や「ト~ン、ト~ン、ト~ン」と」言ったリズムを口走りながら、手を引いて歩いていた頃が懐かしい。(以下、明日に続く)

802 難病患者、それぞれの頑張り

 今朝未明、麻生総理とオバマ大統領の初めての会談が行なわれたが、どんな宿題をもらったか、などの具体的な中味については分かっていない。子供の使いじゃないが、大丈夫だった?

1.プライベートコーナー
 4時50分起床。体重、58,2Kg。外は小雨、寒さはゆるい。昨日、人間ドックの検査を受ける予定だった雅子だが、雨で延期。体調はまずまず。

 緊急回想手記(9) 伊勢村前社長の突然のご逝去を悼む
 この日の大事な話が終わったということで、適当なところでタクシーを止めてもらって失礼しようとすると、「ついでだから、このまま一緒に付き合え」という二人の上司の言葉に便乗して、最後の宴会まで付き合うことになった。全社的に取引がある取引先で、この夜は、大阪からも、いつもお世話になっている幹部の方が見えておられたので、筆者にも貴重な交際の場となり、望外の展開を楽しんだのである。
 とにかく、この夜の筆者の気持ちは大いに弾んでいた。それというのも、唐突ではあったが、大きな人事が決まり、大阪に期待の大物の管理者を迎えることが受け入れられたからだった。
 年明けには、その期待の人事異動が正式に発令された。それぞれが引継ぎが終えて、故人が大阪に正式に転勤して来たのは、1983年2月に入って直ぐのことだったと思う。二人にとっては、それが一緒に仕事をすることの始まりだったのである。(続く)

2.独り言コラム
 ここ数日のテレビで、難病に苦しむ方々の紹介、報道をたまたま耳にした。一人は、女優の釈由美子さんで、彼女が自分のブログに、「ギランバレー症候群」に罹っていると告白しているという。まだ初期の軽い状態だと言うが、悪くなると、筋肉の動きを司る運動神経の病気で、手足の自由が奪われる可能性があるという。この病気は、厚労省が指定する123の難病の一つに指定されている。有名人がそんな大変な病気だというと、筆者には何となく同病相哀れむの気持ちが膨らむのだ。
 一方、昨日の朝のワイドショーで、朝霧裕さんと云う方が、数万人に一人というウエルドニッヒ・ホフマン病という厄介な病気であるにも関わらず、シンガーソングライターとして音楽活動を展開されている紹介があった。この病気は、筋肉が段々と細くなってゆく病気で、まだ難病にも指定されておらず、そのご苦労の大変さを知らしめられた。
 厚労省が発表している統計によると、難病指定の123の中でも、より厳しい45の特定疾患に指定されている患者だけでも、平成19年度でおよそ61万5千人もおられる。筆者の妻も、その一人だ。皆んな苦しみながらも頑張って生きているのだ。昨日も書いたが、鬱病は、100万人いらっしゃると実情を思うと、健康に過ごしておられる方が、如何に素晴らしいことかを改めて思うのである。
 そう言えば、先日の日曜日の夜、フジテレビ「サキヨミ」であの長嶋茂雄選手とタレントのウエンツさんとのインタビューが放映されていた。同氏の場合は難病ではなく、脳梗塞で倒れられたのだが、あそこまで歩けておしゃべりが出来るように回復されるのには、諦めずに、前向きに強い意志での並々ならぬリハビリに努められたという。将来、もう一度、監督をやってみたいと言っておられるその前向きの姿勢に、驚かされたのだが、どんな時にも夢に向かって前向きに努力することが大事なのだろう。
 昨日、筆者が施設を訪れた際に、雅子にその話を聞かせてあげた。彼女は黙って聞いていたが、それなりの勇気づけになったと思っている。

3.連載、難病との闘い(767) 第三部 戦いはまだまだ続く(63)
  第三章 施設での生活一年間の総括(9)

(1)08年下期のハプニングの数々(その8)
 ② 再び銀行との激論(5)
 午前中での話は、行内のカウンターを挟んでの立ちっ放しの状態で冷たく対応されたこともあって、一考の怒りを一層燃え立たせることになったのだが、今度は、副支店長も多少は気を遣ったのか、窓口を挟んでの椅子に座っての対決となった。冒頭、一考は勢い込んで切り出した。
 「去年、私が話した相手はあなただったのですね」
 「そうです。よく覚えています」
 「てっきり、別の方だと思っていましたので、先ほどはそれ以上言わなかったのですが、だったら、一年前にあれほどお願いしていた同様のお願いなのに、全く変わっていない杓子定規の説明を繰り返されているのに驚きです。善処をすると言われたのは、口先の逃げ口上だったのですか? 一年も経過しているのに全く何の前進も窺われません。私としては、全く納得できません。どうなっているのですか。改めて、ご説明頂きたい」
 「先ほども申し上げましたように、ちゃんと本社に申し入れましたよ。現時点では具体的な進展にはなっていませんが、やがて、具体的な形になって来るはずです」
 「そんなのんびりしている訳にはいかないんです。それじゃ、子供の使いと同じじゃありませんか」
 「検討は本社でやっているのです」
 「催促したんですか。どうしてもっと迅速な動きに繋がらないんですか。情けないですね。今日も、こうしてお話しても、恐らく何の前進にもならないのでしょうね」一考は半ばやけくその諦めの気持ちをぶっつけた後、仕方なく、持参した資料を取り出して説明を始めた。その中には、雅子の身障者手帳、施設との契約によって支払った契約金の振込用紙、更には、施設への毎月の経費の請求書などで、それら全てを自分名義の口座から支払っていることを説明した。
 「なるほど」と言った副支店長は、やおら書類を取り出して来て一考の前に置き、それに必要事項の記入をするように言った。
 「これを提出すれば、預金は下ろせるのですね」一考は出された書類に目を通しながら、これで大丈夫なのかと確認したのである。
 「ええ」と言ったが、それでも副支店長の返答は何だか曖昧だった。(以下、明日に続く)

| ホーム |


 BLOG TOP  » NEXT PAGE