プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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3555 台風の発生数/接近数/上陸数

 台風13号は今朝、温帯低気圧に変わったが、依然として列島を局地的な風雨に巻き込んでいる。このところの列島に接近する台風の数は結構多い。この機会に、気象庁に記録が残っている1951年以降の台風のデータを総括してみた。

1.独り言コラム
 今年の上半期は台風の発生もなく平穏だったが、7月以降に多発していて、この3か月で13号を記録、その内、8個が接近、4個が上陸し、列島に多くの災害を起こしている。中でも、東北地方の太平洋岸に史上初めて上陸して話題となった。▲台風の数を語る際には、発生数、列島に被害をもたらす接近数、それに上陸数に注目する必要がある。今までで、年間発生数が最も多かったのが1967年の39個だったが、この年の列島への接近数は13個、上陸した台風は3個だった。▲また、列島に最も多く接近したのは、2004年、1966年、1960年の19個、最も少なかったのが、1973年の4個、1995年の5個だった。それに対し、列島に最も多く上陸した年は、2004年の10個、2位が1993年と1990年の6個である。▲その一方で、上陸しなかった年が4回もあった。1974年、1986年、2000年、それに直近の2008年である。▲上陸数の多かった都道府県別では、1位が鹿児島39回、2位が高知26回、3位が和歌山、22回、以下、静岡19回、長崎19回、宮崎、愛知が12回となっている。▲最後にこの66年間の総括だが、発生した総数は1713回(25.9回/年)を数える。接近数は757回(均11.5回/年)、上陸数は192回(2.9/年)である。▲とにかく、台風は、地震と同様に、日本人にとっては切っても切れない厄介な天災の一つである。

2.プライベートコーナー
 3時起床、体重63.6kg。▲昨朝に起きたコンピューターの記録機能のトラブルは、訳が分からないうちに、今朝は機能が復帰していた。多くの文書も復活していて一安心だが、理由が分からないので不安が消えたわけではない。(16-09-08)
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2782 驚愕の悪夢、佐世保を再襲

 7月27日夜、びっくりを超越した驚愕殺人事件が佐世保市で起きた。同市では、10年前に小学6年の同級生の殺害事件があったが、今度は、高1女子高の同級生の悪夢の凶悪犯行が、再び佐世保で起きたのである。

1.独り言コラム
 仲の良い高1の女子校生が同級生を殺害する驚愕事件が起きた。捜査員が、犯行現場の女子高校生の住むマンションの部屋に入った際、被害者の高校生、松尾愛和さん(15歳)は、首と左手首が切り離されて、血まみれの状態で、仰向けにベッドに寝かされていたという。▲逮捕された同級生は、小学生の頃から小動物の解体をするような行為があったという。そして、逮捕後、捜査員に「人を殺して解体してみたかった、人を切り刻んでみたかった」と供述しているという。まさに典型的な猟奇事件で、筆者は17年前のあの事件を思い出す。▲それは、神戸市須磨区で起きた酒鬼薔薇聖斗事件である。14歳の少年が、仲良しだった小学生を殺害し、切り離した首を中学校の校門に置き、犯行声明を出すという恐ろしい事件だった。▲その事件で、酒鬼薔薇聖斗なる少年も、殺害して首を切断したのだが、供述内容には「人間は壊れ易い生き物だと思っていたが、そうではなかった、云々」という件があったのを記憶している。▲今回の事件では、逮捕された高校生が、両親の再婚後、一人暮らしをしていたという家庭環境が犯行を誘発したように思われる。それというのも、犯行に使った凶器の工具類は、全て事前に自分で準備していたのだが、一人住まいが故に準備がし易かったと思われる。▲その女子高生は、犯行に関しても、「すべて自分がやりました」と認めている一方で、反省や悔悟の言葉は全く出ておらず、出された食事は全て食べているという。人間としての心を持ち合わせておらず、命の大切さという考え方が全く見られないのが恐ろしい。▲何時の時代も、この種の猟奇事件が皆無にならない。教育、しつけではどうにもならない世界があるとすると、どうしていいのか、打つ手が見当たらず、頭を抱え込んでしまう。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 朝から熱はほぼ平熱に戻っていたので、午後に車椅子で散歩をしていたのだが、たまたま、途中で体温測定を受けたところ、発熱していることが判明、直ちにベッドに戻し、クーリングをしてもらって様子を見ていたが、夕方には、幸い平熱に戻っていた。体温が微妙に動く不安定な一日だった。

3.今朝の一考
 3時半起床。体重は、63.3Kg。お天気は、午前中からお昼過ぎにかけては晴れであるが、午後遅くには曇りに変わる予報である。

4.「月の沙漠」PRコーナー 
 関西では、先週の土曜日(7月26日)の毎日新聞朝刊に、オプション広告が掲載された。文芸社から7月発売になった40数冊の中から、14冊が比較的大きな文字サイズでの広告である。
 筆者が驚いたのは、「月の沙漠」の左上に「介護二十年」(命尽きるまで)という、同じ介護を扱った著書の掲載があり、その介護期間の長さの点で、4700日の介護である筆者はちょっとしたダメージを受けた。それならそうと、事前に教えてくれていれば、もう少し工夫した書き方があったと思う。なお、東京、東日本地区は7月21日朝刊の掲載だったようだ。。

2601 つまみ食い

 信じられない行為だが、食品製造行程中で、つまみ食いが頻繁に行われていたという。食品の安全管理上大問題である。一般家庭の台所で、母親などが行う味見といった類の試食とは違う、許されない行為である。

1.独り言コラム
 マルハニチログループの中核会社のアフリフーズ群馬工場で起きた冷凍食品農薬混入事件で、契約社員の阿部利樹容疑者が、逮捕前に行われた全従業員を対象とした県警の聞き取りに対し、具体的な方法を説明しながら「農薬の混入は可能」などと話していたという。そんなことを言って、逮捕されないという自信があったのだろうか。阿部容疑者の思考回路は狂っていたのだろう。
 契約社員であったにせよ、自社製品には、製造年月日だけでなく、その時間帯まで表示して管理されていたことは知らなかったのであろうか。捜査は、それらを追跡し、従業員の勤務状況と照合することで、容易に阿部容疑者が突き詰められた訳で、如何にもお粗末な犯罪だった言える。
 容疑者の行為は、その他でも分からないことが多い。阿部容疑者は、犯行後、逮捕される前の10日間は逃走して姿を消していたのだが、発見されたのは埼玉県幸手市の路上で、たき火をしていたところを、市民の通報で逮捕されたという。逮捕時には「寒かったから」と言っていたようだが、どうして、幸手まで行ったのかについては、「覚えていない」という。
 驚くべきことは、工場の一階の冷凍室はカギがかけられておらず、誰もが行き来は可能であり、つまみ食いも常習化していたということである。製品の安全管理の面からは、まさに「頭隠して尻隠さず」である。これは、推理小説などでいう盲点ではなく、極めて杜撰な製品管理上での大汚点というべきものだろう。
 つまみ食いと言えば、一般家庭で料理中に、母親の目を盗んで子供が行うことは良くある。また、仕事を通じて、業者からのちょっとした賄賂的なサービス提供を受けた場合とか、お持ち帰りと揶揄される、遊び半分での浮気で異性に手を出す場合などに使われる言葉である。いずれも、エチケット、規律に違反した良くない行為であることに相違なく、食品の製造工程で常習化した行為というのは、今までに聞いたこともない信じられない愚行である。
 愚行も常習化すると、当たり前の行為ということで、疑問も湧いて来ないのかもしれない。対岸の火事、他山の石ではないが、食品関連各社は、改めて、自社での総点検を行っているかもしれない。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 朝から熱は無かった。そして、無難に入浴できた。朝から体温の変化に気を遣った一日で、終わって、ほっとした気分、であった。

3.今朝の一考
 3時50分起床。体重は62.6Kg。お天気は晴れの一日、しかし、明日は雨だという。

1297 年俸

 稼いでいる人は稼いでいるもんだ。それにしても、大企業のトップの年俸の高額さにはびっくりである。

1.独り言コラム
 日産自動車のカルロス・ゴーン社長の年俸が8億9100万円で上場企業の役員でトップだとの発表があった。2位がソニーのストリンガー会長兼社長である。正直言って、そこまで高額だったとは驚きである。上場会社113社の中で、1億円以上の年俸者の数が213人もいるという。中には赤字で無配当の企業の中にも何人かいるようで、別世界の話のように、筆者には響く。
 そのベスト25のリストを見ていて、筆者の関心を惹いたシリコーンビジネスでライバル会社だった信越化学の金川千尋社長が5億3500万円で6位にランクされていることである。同氏は今年で84歳なのだが、未だにご健在のようで現役社長を続投中で、その社長暦も今年で20年目である。ワンマンもいい処だと思う。いい加減に若手に譲られたらと思うのだが、…。
 一方、先月末に政治家の議員所得が発表されていたが、それによると、トップが自民党の衆院議員の井上信治氏で1億6377万円、2位が民主党の松本龍氏で8616万円だった。興味を惹いたのは、その日の紙面には、あの大阪府知事の橋下徹氏の所得が5282万円と出ていた。その内訳には半分ぐらいが過去のタレント時代の清算分が含まれているという。こうして見ると、政治家は表向きにはそれほど高額な報酬はもらっていないと言えそうだ。
 高額という観点からは、スポーツ選手の突出した年俸額は格別で目立っている。但し、これらの方々については、選手寿命を勘案して見る必要はあろう。手元の2007年度のデータによると、あのタイガーウッズ選手は85億円、F-1のミハエル・マッハが83億円と群を抜いている。大リーガーではヤンキースのアレックス・ロドリゲスが31億円でトップ、因みに松井秀喜が7億2千万、イチローが5億3千万という。
 一方、日本のプロ野球選手では、今年度のデータとして、巨人の李承が6億円、ラミネスが5億円で1,2位を占め、日本人では金本知憲と岩瀬仁紀の両選手がトップで4億3千万円で全体では3位だという。
 因みに、日本人のゴルファーでは、昨年の賞金王の石川遼選手が2億円弱、女子では横峯さくら選手で1億7500万円だった。
 他方、趣味の将棋の世界では、ここ暫くは、やはり、羽生名人がトップを誇っていて、毎年1億円以上のレベルは堅持している。小さな世界だが、額もそこそこのレベルをしっかりとキープしている。
 ところで、昨日、思い切った処分を決めて、名古屋場所を強行することになった大相撲の世界だが、ここでは、横綱の月給が282万円で、他の給与や懸賞金などを加えると、横綱の年俸は1億3千万円程度となる。他のスポーツの世界に比べても、そんな突出はしていない世界のようである。
 なお、年俸の話題からそれるが、大関琴光喜が解雇処分になったのは、見せしめ的な厳しい処分に見えて、何となく気の毒な気がする。そこには、何かはめられたような気がしないでもない。それというのも、この事件は、もともと処分は厳重注意程度にするから、正直に話せということで自白を誘導した経緯だったと筆者は理解しているからである。それだけに、話の展開上、卑怯な騙し討ち的な対応となったことに、許せない怒りを覚える一面がある。見た目には、琴光喜関は、人柄は良さそうなので、この挫折をバネにして、芸能界などの別の世界で返り咲くチャンスはありそうだ。心機一転、頑張って欲しい。
 もう一度年俸の話に戻るが、一般のサラリーマンの年間給与は、そういう意味ではささやかなもので、生涯給与を考えても、多い人で4~5億円程度と言われている。それだけに、これらの法外の高い年俸を聞くと、別世界の話だと思ってしまう悲しさがある。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.4Kg.雨は降っていない(AM4時過ぎ現在)
 昨日の雅子も前日並みに小康状態だった。月一度のお坊さんの月参りがあったため、車椅子での散歩は取り止めた。この日は一考も疲れていたのか、付き添いながら居眠りして過ごす時間が多かった。

3.連載、難病との闘い(1262) 第五部 どこまで続くこの苦闘(39)
  第一章 十年目の闘い(37)

 (2)付添い生活での喜怒哀楽(その19)―久し振りの上京⑨―
 いつものように、派手ではないシックなスーツに身につけたAさんは、今夜も、清楚で清潔感と明るさに溢れていた。
 その到着が、ちょうどタイミングよく間に合ったということで、四人は揃ってビールで乾杯した。かちっとグラスが触れ合う音が、一考のハートに心地よく響いた。とにかく、二人とも、前回会った際よりも、それぞれ大きく昇進されていて、…。
 そこには、如何にも国際企業としても、実力本位の思い切った人事が進められていることに驚きながらも、二人の大抜擢に、大したものだと感心するのだった。そして、改めて、心からのお祝いを申し上げたのである。二人の話では、会社の景気もそれまでの不景気を乗り越えて順調に回復しているということだった。
 頃合を見計らって、一考が持参していた新聞の切抜きを取り出した。それは、今年の1月5日付けの日経新聞の夕刊に掲載されたAさんの紹介記事だった。そこに附されている写真の人物と向かい合って直に話しが出来ていることへの心地よさで、写真と本人を見比べながら、一考は少し興奮気味に話題にのめりこんでいた。
 その夜に話した内容は、事細かに覚えてはいないが、とにかく楽しい会話の連続だった。途中で、Aさんが、この日の約束をした後で、仕事の絡んで別のところから会食の話もあったのだが、先約優先ということで、それを延期してもらたっという話の紹介があった。自分達との約束を優先してもらったということに、一考の感激も一入だった。同氏のそんなちょっとした大胆さが好きだった。時々、垣間見せるその種の思い切った行動は、経営には必要な前向きに通じのものだと思うのだった。
 かくして楽しい夢のような数時間はあっという間に過ぎ去った。久し振りに介護の生活を忘れての発散に大いに満足していた。正直言って、さよならを言うのが辛かった。今度何時会えるのだろうかと思う一方で、多分、これが最後の出会いになるのだろうと考えていた。そういう意味では、楽しい夢を与えてくれた素晴らしい一席だったと、一考は三人に感謝しての「さよなら」だった。
 幸いなことに、地下鉄の丸の内線の最終電車に間に合った。渋谷駅から、だらだら登りの宮益坂をホテルに向かう一考は、ユーモラスな千鳥足になっていたが、それは、充足感に満ちたものだった。ホテルに戻ったのは1時を少し過ぎていた。(以下、明日に続く)

1237 嫌われるインフラ、歓迎されるインフラ

 基地、核、高速輸送(道路、鉄道)、空港の四つのインフラは偶々だが、イニシアルはKで、いずれも住民の関心は高い。住民の賛意を得るか否かの決め手は、それらの安全性である。

1.独り言コラム。
 連休が明けた。今日から日本社会も通常通りの動きに戻る。そんな中で、あの核施設のもんじゅも14年半ぶりに再起動するという。
 原子力発電を含む核関連施設、それに普天間で御馴染みの軍事基地のような、いわゆる現地に歓迎されないインフラがある一方で、高速輸送に関わる高速道路、新幹線、それに空港などの施設は、最近出来た98番目の空港の茨城空港でも明らかなように、数字をでっち上げても誘致を画策し歓迎するインフラである。
 要するに、普天間問題で明らかなように、危険性の高いものは、何処の都道府県でも住民が反対するのは当たり前で、それをいとも簡単に沖縄県外とぶち上げて沖縄県民を欺いた総理の罪は小さくない。
 核関連施設の中では、原子力発電はちょうどその中間にあると言える。今の日本では、原発の数では福井県がトップで、ついで福島県だという。あのチェルノブイリの事故で、半径500Kmの地域が危険に晒されたことを思うと、福井県に接している滋賀県はもちろんのこと、筆者が住んでいる大津市は、敦賀から僅か80Kmしか離れておらず、極めて危険な地域なのだ。
 一方、あの核廃棄物処理施設の青森県六角村では、基地と同じくらいの反対運動がある中で、政府の説得も積み重ねられて、何とか、稼動に向けて設置が進んでいる。
 そういう動きを見ていると、滋賀県は大したものだと思うことがある。福井県の隣にあって、原発の危険にも敢えて堪えている一方で、一旦決まった新幹線の新駅を取り止めた決断、更には、幾度も話題になっている琵琶湖空港を敢えて推進しない決断などは、立派なものである。そういう意味では、今の嘉田由紀子知事のそういった姿勢は高く評価されて然るべきだと思っている。
 なお、余談だが、滋賀県の話題になったので、ついでに、最近発表された滋賀県に関する数字について触れておくと、故郷納税の額では滋賀県は全国で5位(トップは大阪府)。出生率の増加が1.42%と全国11位(トップは沖縄の1,75%)と比較的上位を占めているが、骨髄ドナーの登録では全国43位と低迷している。目立たない地味な滋賀県だが、しっかりやっていると付記しておこう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、なんと! 62.0Kg。どんよりしているが、どうやら、雨は降らないようだ。
 昨日の雅子は3日続けて痰で苦しんでいた。どうやら、また炎症が再再発しているのではと心配である。連休明けの今日は先生もお見えになるので診断を仰ぐことになるのではと思っている。
 臀部の傷は傷口がぐっと小さくなって来ている。お陰で回復まであと一息だ。


3.難病との闘い(1202)  第四部 特別番外編 衝撃の告白
  ―出会えない出会い系との奮闘記―(78) 
(5)その他のアタック事例(その6)

① 美代子(その5)
 そして、出会いを翌日に控えたその前日を迎えた。
 「お早う御座います。そうですね、少し今日のうちに病院に行くので明日には万全でいければと思いますよ?」
 この日の朝早く入って来た美代子からのメールだった。時間を確認するとまだ6時半少し前だった。病院という言葉に、一考は「あれっ」と思い、どうしたのかと言った意味のメールを送った。それに対して
 「朝から、くしゃみが止まらなくて、明日に備えて、今日は一日寝て過ごそうかな…」
 何とも、微妙なタイミングでの微妙なメール内容だった。若しかしたら、断るための布石なのではないか、と一考は不安を覚えたのである。
 その日の夕方には、その後の経過の報告があった。
 「ご心配掛けました^^;どうやら鼻風邪の初期症状だったみたいで、抗生物質など色々処方されました。具合は薬を飲んでるので、今は問題ないですが…少し頭がぼーっとしますね」
 これに対して、一考は、不安を吐露したメールを送った。
 「とにかく、身体が第一です。早く良くなってください。今まで、二人で積み上げて来た信頼が壊れてしまうようで何だか心配です。多少、頭が重くとも、出かけられる状態であれば、駅で顔を合わせるだけでもいいので、出て来てもらえますか。どうでしょう」と付け加えた。
 「私も今までの時間を無駄にしたくないと思っていますので。明日の午前中にでも、少しでもお会いしてお話できればと思っています。」内容は、相変わらず従順なものだった。
 この段階までは、少なくとも、彼女の応接は真面目に思えた。そこで、一考は、自分も真面目さを表に出して、次のような追加のメールを送った。
 「しかし、無理する必要はありません。とにかく、自分は、もうこの種の出会い系からはあなたを最後にして抜け出そうと思っているのですよ」
 直ぐに、彼女の方からも同様な主旨のメールが届いた。
 「私も、早く、抜け出したいのです。さすがに既婚なのでいつまでもこういうサイトにいると何かあると困りますので辞めたいですよね。なので会って早く抜け出しましょう。今日は体調の事もありますので少しゆっくりさせていただきますね」
 一考は「何とか明朝には回復していことを祈っています。おやすみなさい」と心底彼女の健康の回復を願うメール送った。そして、いよいよ当日を迎えるのである。(以下、明日に続く)

1153 快挙、魚森昌彦氏

 鳩山内閣の大看板だった天下り禁止は、今のところ掛け声倒れのようだ。まだまだ多くの官僚OBが天下っているという。そんな中で、快挙が…。

1.独り言コラム
 公募に応募した筆者の昔の仕事仲間が、独立行政法人、理化学研究所の監事の座を、見事に射止めた。快挙である。
 その快挙の主は、魚森昌彦氏、元東レ・ダウコーニング(株)の監査役で、昨年から芝浦工業大学大学院の教授に就任している。数日前に、たまたま、インターネットで、同氏のことを調べていて、偶然にその事実を知ったのだ。
 昨日のTBSのみのもんたの「朝ズバ」で、先の日本郵政の社長人事を始め、天下り人事が未だに健在であるという話題を取り上げていた。それによると、独立行政法人が50のポストを公募したところ、16のポストで官僚OBが天下りした結果になったという。
 そんな中で、魚森昌彦氏は理化学研究所の監事の椅子を見事に射止めたというのである。その採用の詳しい経過を見ると、公募に対し37人の応募があり、書類選考で5人に、その後、面接で4人の絞られ、最後は、この4人の中から川端文部科学大臣が魚森昌彦氏を指名したという選考経過だったようだ。最後の決定が川端達夫大臣だったことは、魚森氏にとっては、多少はラッキーな面があったかも知れない。(その訳は、知る人ぞ知る)
 同氏とは、筆者の会社生活の中盤ぐらいまでは、一緒に仕事をしていた仲である。よく飲んでよく仕事をしたことを思い出す。馬力があって、負けん気が強い頑張り屋だった。会社での通常勤務をしながら、何時の間にやら建築士の資格、更には博士号をも物にしていたのは驚きだった。何時勉強していたのだろう、と周りの人間はびっくりだった。恐らく、その辺り、うまく、かつ密かに頑張っていたのだろう。
 しかし、筆者との関係では、その後、仕事が異なったことなど、ちょっと面白くないこともあって、少し距離を置いた関係にあるのだが、この朗報には、率直に拍手を送ってお祝い申し上げたい。
 今回の監事の座を射止めた彼の戦いぶりを見ると、それまでの戦いで勝ち得てきた、博士号、監査役、大学教授などの全ての実績が、その最後の大事な勝負で、プラスの形で威力を発揮したと言える。同氏のことだから、そこまで読み切っていての勝利だったかもしれない。大した男である。将棋界には「勝ち将棋、鬼の如し」という格言があるが、最後には、盤上のにある全ての駒とか、手持ちの最後の一歩までもが詰みに効く名人芸を思出ださせた。
 思えば、昔は、本当によく飲んだ仲だった。いつだったか、ある夜の酔っ払った席で、「栴檀は双葉より芳し」という言葉の「栴檀」が朧気な記憶だったことで、喧々諤々の議論をやりながら、最後は家にまで電話して確認したエピソードを思い出すが、今思えば、彼こそ、その栴檀だったのかもしれない。
 いずれにしても、東レ・ダウコーニング社、始まって以来の快挙であり、天下りを阻止してのお見事な監事就任である。おめでとうと同時に、一層のご活躍を祈念したい。
 さて、いつものように話は飛ぶが、快挙と言えば、もう一つ、将棋の女流名人位に17歳の高校生の里美香奈さんが、昨日行なわれた清水市代名人との対局に快勝し、3連勝でタイトル奪取に成功し、初めての名人位に着いた。これまた立派な快挙である。まさしく、里美時代の到来である。矢内理絵子女王ファンの筆者には、女王の一層の奮起を期待している。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。体重、61.1KG。4時過ぎ現在では、雨は上がっている。寒さは、厳しくはない。
 昨日の雅子だが、このところの穏やかさが続いている。微熱があったが、痰はそれほど多くはない。何となく、便秘が気になる。

3.連載、難病との闘い(1118) 第三部 戦いはまだまだ続く(411)
  第九章 されど現実は厳しい。(17)

2.年が明けて(4)
 一月下旬の或る日(26日)、その朝、雅子の部屋に顔を出すと、夜中に何かあった様で、パジャマを着替えさせてもらっていて、そういう場合のパターンで洗濯物が袋に入って置かれていた。どうしたのかなあ、と思いながら、夜勤の看護婦さんに確認すると、どうやら、栄養剤がこぼれたということで着替えさせてもらったようだ。
 いつものように、持って帰って、夕方に洗濯をしたのだが、洗濯を終って干す際に、パジャマの下の部分がなく、着る上着の部分とタオルだけだった。下のずぼんの部分がないので、どうしたのだろうと思って、翌日病室に顔を出すと、この朝も、袋に入った洗濯物があり、少し重みを感じたので、前日のパジャマの下の部分を水洗いしてくれたものだろうということで、そのまま中身も確かめずに持って帰った。因みに、どこの病院でもそうなのだが、洗濯物の汚れが酷い場合には、一度、簡単な水洗いをして渡してくれることになっているのである。
 この日は、洗濯をする際に気付いたのだが、袋の中味は、何と、パジャマの下のズボンではなく、タオル二本だけだった。あれっと思って、それじゃ、あのパジャマの片割れは何処に消えたのか、一考はがっかりである。やはり、中味をその場で確認することが必要だと思うのだった。
 翌日病院に顔を出すと、そのことを看護婦さんと介護士さんにその経過を含めて話して、その行方を捜してもらうことにした。しかし、なかなか見つからない。考えられるのは、誰か他の人の洗濯物の中に紛れ込んだか、或いは、お布団のカバーなど大きな洗濯物を委託している業者への洗濯物の中に紛れ込んだかが考えられるということで、関係先に捜索を依頼してくれたようだ。
 なお、このパジャマは買ったばかりの新しいもので、その日は初めて身につけたものだった。もともと、雅子のものはサイズについてはMを選んでいたのだが、脱着に窮屈で作業がし難いということで、Lサイズの要求があったのに応えて購入したばかりのものだったのである。
 結局は、見つからないままだった。どこかに誤って棄てられてしまっているのかもしれない。「パジャマ」が「パー」となった情けない話である。しかも、どうやら、自己責任(?)のようだ。(以下、明日に続く)

1145 自殺

 命を守りたいと鳩山総理は先の施政方針演説の冒頭で切り出しのだが、ここ10年で30万人を超す自殺者が出ている痛ましい現実がある。

1.独り言コラム
 平成20年の自殺白書によると、自殺者数は32249人で、11年連続して年間3万人の大台にある。内訳は、男性が女性のおよそ2,4倍と圧倒的に多い。自殺の原因としては、健康問題がトップで、それに次いで経済問題となっている。
 なお、自殺死亡率を世界的に見ると、リトアニア(38.6%)がトップで、ベラルーシ(35.1%)、ロシア(32.2%)などについで、日本(23.7%)は、世界では8位である。
 交通事故死が一時、年間1万人を越えたことがあって、大きな話題となったが、今ではその半分のレベルに減少している。それだけに、この自殺者対策は急務であって、そのため政府は、来月の3月を自殺を減少させるための強化月間としてその対策に取り組むという。3月が年間を通じて、もっとも自殺者が多いということからのようだ。
 その具体的なアクションとしては、ハローワークのでの悩み相談の強化、中小企業向けの金融に関する対応窓口の強化、更には、鬱病の早期発見などに注力するという。
 ところで、自殺と言えば、政治家などの有名人の自殺も多い。政治家では、2005年の永岡洋治氏(郵政民営化で賛否の板ばさみ)、2007年の松岡利勝氏(事務所費関連)、それに2009年の永田寿康氏(偽メール事件)が、また、その他の有名人でも、昨年には、歌手の清水由貴子さんや作曲家の加藤和彦さんが、今年に入ってからも、声優の郷里大輔さんの痛ましい自殺がある。いずれも記憶に生々しい。
 話題は変わるが、今朝の報道では、一昨日行なわれた大相撲の理事選挙で、貴乃花に投票した立浪一門の安治川親方(元幕内光法)が造反したことを名乗り出たそうだが、即刻、実質廃業を命ぜられたという。これでは、相撲界の古い体質の改善は無理で、言ってみれば、角界の自殺行為と言えるものであり、極めて遺憾である。
 さて、鳩山内閣も今や小沢幹事長の政治資金問題で揺れており、同氏を守り過ぎると、鳩山丸自体が沈没しかねず、自殺的な行為になってしまう危険性もある。小沢幹事長に関しては、幸か不幸か、証拠不足で起訴はなさそうだという見解のようだが、三人の秘書の起訴は確実で、この段階で、鳩山総理がどんな対応を見せるのか興味津々である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、60.6Kg。雨は上がっているが寒い。
 昨日の雅子も、全体としてはまずまずの症状だった。微熱はあったが、痰はそれほどでもなく穏やかだった。前回は断念した入浴もOKで、2週間ぶりに湯を浴びた。
 友人から頂いたお手紙を朗読して聞かせた。和やかな様子で聞き入っていた。

3.連載、難病との闘い(1110) 第三部 戦いはまだまだ続く(403)
  第九章 されど現実は厳しい。(9)

 1.遡ってのトピックス(その9)
 およそ一年半前(2008年8月1日)に入居申請をしていた唐崎にある特別養護老人ホーム(特養)、唐崎ケアタウンから電話があった。師走に入って、その慌しさを覚え始めていた頃の12月9日のことである。その半年ほど前に、待機順番がどうなっているかを電話で確認したことがあったが、その際には、順位は9番だが、9位タイに40人ぐらが待機しているということだった。
 それが、今度の電話で「雅子がどんな具合なのか、一度会って症状を見たい」というのである。目下、入院中だと答えたのだが、その時のお話では、順位が8位タイに少し改善し、その8位タイが30人ほどいるとのことであった。単純に言えば、順位が10番ぐらい繰り上がったことになる。
 それでも、その方のお話では、あくまでも症状を重視して順位は決めるのであって、申し込みん順ではないと改めて説明してくれた。
 週が明けた14日になって一考は唐崎ニュータウンに、電話を頂戴した担当の方に時間をもらって面談した。
 彼女の話では、経費的には、やはり、国が経営しているということで、今の有料施設の1/3程度で済むという魅力的な話に加えて、今年は例年よりも多い入れ替えがあったという。例年は7~8人程度だが、今年は10人を越える大幅な入れ替えだったようだ。入れ替えの大きな理由は、言うまでもなく、お亡くなりになったのである。
 一考は、入院中の雅子の現状とそれまでの経緯に加えて、今後の自分達の経済的な厳しさを説明し、なるべく早い入居の機会が得られることをお願いした。この特養なら、大いに助かるという心強さがあった。
 ところが、お話している間に明らかになったこととして、一つ大きな引っ掛かりを覚えたのである。それは、この特養では、夜は看護士さんがいないということだった。従って、夜間には痰の吸引が出来ないのである。(以下、明日に続く)

1061 にんまりのワイドショー

 大きなニュースがてんこ盛りで、ほっとしたり、寂しさを覚えたり、けしからんと思ったりで、悲喜こもごもの一日だった。

1.独り言コラム
 その時、筆者は、雅子の入院している病院から戻って、テレビを見ながら簡単な夕食をを終えようとしていた。放映中のNHK7時のニュースがほぼ終ろうとしている少し前だった。画面の上に、あの市橋達也容疑者が確保されたという速報のテロップが流れたのである。「遂に、捕まったか」といったほっとした気持ちだった。早速、夕方のニュースをやっているTBS系の毎日放送にチャネルを切り替えると、何と早速、被害者のリンゼイさんのお父さんと電話でインタビューをやっていた。その時点では同時通訳が間に合わず、キャスターたちがばたばたしていたが、数分後、通訳が入って、もう一度最初からインタビューをやり直していた。実に早いアクションで、NHKを出し抜いていた見事なスクープだった。
 あの整形手術以降のマスコミの扱いで、早晩捕まると思っていたが、予期以上の早い逮捕となった。沖縄への逃亡を企てていたようだが、もはや、それは叶わなかった。今朝のニュースでご両親が捕まってよかったとこぼしておられたのが印象深い。
 こうなった以上、市橋容疑者は、全てを話して、償いの人生を送るのが、残された道だと思う。あっけない幕切れだった。
 幕切れといえば失礼になるが、森繁久弥さんが長い人生の幕を閉じられた。96歳での老衰による死去だった。ご冥福をお祈りしたい。
 森繁さんといえば、筆者には3つの思い出がある。一つは、NHKのラジオで日曜名作座という長寿番組があって、加藤道子さんと二人だけで、数多くの作品を朗読されていた記憶である。独特の口調が耳当たりよく、筆者は、高校、大学の時代から、時々ではあったが、興味深く聞いていた記憶がしっかりと残っている。ラジオ時代の最後の記憶の残る番組だった。
 二つ目は、テレビ時代になっての「七人の孫」という番組で、この種のホームドラマの中では光っていたように思う。テーマソングもとても良くて、よく口ずさんだことがあった。
 三つ目は、確か中村メイ子さんだったと思うが、あるインタビュー番組で森繁さんのことを語っていたのだが、舞台の合間にもちょっかいを出されて身体に触れられたこともあったという。何しろ、芸能界のドンであった訳で、そのあたりも堂々とした対応だったという。森繁さんの人間性を知る上で貴重な証言だと思う。いずれにしても、こうして、また一人の大物俳優がこの世を去った。
 卑弥呼の宮殿ではないかと思われる大型の建物跡が、奈良県桜井市の纏向遺跡で見つかった。果てしない邪馬台国論争で、大和説を前進させる発見だ。今のところ、これが決め手にはならないようだが、また楽しい論争を活発化させてくれるのではないか。大いに楽しみである。
 黄海で南北艦艇が交戦し、銃撃戦があった。北朝鮮側に4人の死傷者が出たという情報もあって一時は緊迫したようだ。北朝鮮側の挑発ではないかと見られているが、米朝対話を睨んだ動きとも見られている。本当に掴まえ所の無い北朝鮮で、たとえ、六カ国協議が再開されても、こんな相手とはまともな話は出来ないのではないか。拉致被害者を帰さない限り、日本は、まともな交渉はするべきではない。
 写真家の篠山紀信事務所が捜索を受けたという。路上でのヌード撮影が、公然わいせつの疑いがあるという。一方、脳科学者でテレビ番組のキャスターを務める茂木健一郎氏が東京国税局の税務調査を受けて3年間で4億円の申告漏れを指摘されたようだ。忙しくて申請する時間がなかったというが、脳を論じる科学者だけに、とんでもない能天気な話である。
 まあ、今朝のワイドショーは大変だろう。美味しい多くの話題で、にんまりの様子が窺える。日本は平和で何よりだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、60.4Kg。外はしっかりした雨
 朝から37度台の熱が終日続いていた雅子だったが、それでも午後には入浴させてもらった。このところ、一考の問い掛けに対する反応が極めて少なくなっている。3歩前進、4歩後退といった感じで症状が悪化しているような感じである。そういう意味では、一時見え始めた退院も、また霧の中に戻ってしまったようにも感じられれる。

3.連載、難病との闘い(1026) 第三部 戦いはまだまだ続く(320)
  第七章 しつこい敵(36)
 2.再びアウエイでの闘い(20)

(3)闘いの裏側で(その5)
 昨日に続いて、雅子が反応してくれた、たわいない会話、ジョークの実例の続きである。
 7.実姉の霧子さんが暫く顔を見せないので、電話で確認したところ、夫の和夫さんが自転車でひっくり返えって剥離骨折されたので、夫の面倒を看ているというのだった。そこで、雅子に「お姉さんは和夫さんにつきっきりで、あなたは、霧子さんからは3番目らしいよ。ところで和夫さんって誰?」言ったら笑ってくれた(10.4朝)
 8.昼食を終えて、午後にこの病院に向かうドライブ中、バイパス上で眠くなってきたので、大きな声で、小林旭の「ついて来るかい、…」を歌って眠気を逸らしていたのだが、後ろを見ると車が付いて来ていた、といっても笑わってくれなかったが、もう一度言い直して、綺麗な看護婦さんが3人も付いて来たよ、と言ったら笑ってくれた。(10.5午後)
 9.看護士さんが、マスクを取ってから「目を開けて見て! 私よ。どう? 美人でしょう。」と声を掛けてくれたのには、雅子も、思わず「プッ」と声を出して笑って応えていた。(10月7日、9時半)
 10.「お肌が白いね」と看護婦さんが言ったのに対し。一考が、「でも、お腹は黒いかも?」と言ったら、 苦笑。(10月7日PM)
 11.看護婦さんに呼びかける時に、一考が冗談でお嬢様といったのに対し、看護婦さんが「お嬢様だって!」と繰り返したので「いや、昔のお嬢様」といったら、看護婦さんが嫌な顔。その時、少し顔を歪めて応えてくれていた。(10月7日PM)
 12.雅子が38度もあって苦しそうだったので、「苦しいかい?」と聞いた際に、こちらが、咳き込んで苦しそうになったのを見て、ぐっと口をゆがめた。おかしかったのだろう。(10月8日10時頃、台風が過ぎ去った日)
 13.車椅子で屋上を散歩中に、うっかりしておならが出たので「ガスが漏れた」と話すと、くっと声を出して笑ってくれた。(10月12日PM、)
 14.体温測定の結果、入浴OKとなり、看護婦さんが「良かったね、身体の隅々をきれいきれいにしてもらえるからね。全部よ、隅々もよ」で吹き出す。(10月16日PM)
 15.このところ、いつものパターンで腰を屈めて話してやるのだが、立ち上がる時に腰が痛かったので、「痛てて!」と叫んだら笑ってくれた。(10月18日PM)
 たわいない話だが、とにかく、雅子が反応してくれるとほっとするのである。しかし、11月に入って、この種の雅子の反応がほとんど見られない。心配である。(以下、明日に続く)

1058 殺人鬼が潜む初冬の日本列島

 明るい話題の裏側で、恐ろしい殺人鬼たちが列島に潜んでおり、そこへ持って来て、景気も今一つで、初冬の列島風景は、なんだか寒々した感じである。

1.独り言コラム
 ファンを楽しませてくれたプロ野球日本シリーズも、巨人が7年ぶりの優勝で閉幕した。それにしても6年間も優勝していなかったというのが、筆者には意外に感じられた。「日本一奪回しました」という原監督の挨拶が簡単明瞭ですっきりしていた。それにしても、今年の原監督は、春のWBCでも優勝を導いてくれたし、万々歳の一年だったといえよう。
 一方、昨日行なわれたNHK杯フィギュアスケートの女子の自由演技で、逆転優勝を果たした安藤美姫選手は、グランプリファイナルへの出場権を獲得した。これによって、バンクーバーオリンピックへの出場を濃厚にしたようだ。絶不調の女王、浅田真央とは対照的で、うまく波に乗っていると言えそうだ。
 そんな明るいスポーツの話題の裏側で、恐ろしい殺人事件が、関東と山陰で起きている。
 その一つは、二人の女子大生が殺害された事件だ。お気の毒な犠牲者は、千葉大園芸学部4年の荻野友花里さん(21)と島根県立大学総合学部1年生、平岡都さん(19)の二人である。二人は、いずれも殺害後に、荻野さんは放火、平岡さんは、首を切断という、残忍な犯行を受けていた。今のところ、荻野さんは交際上のトラブルが原因だとの背景がありそうだが、平岡さんの場合は、行きずりの犯行の可能性が高そうだ。将来ある二人の人生を瞬時に無にしてしまった恐ろしい殺人鬼たちを、一刻も早く逮捕して欲しいものだ。
 もう一つは、国民を「あっ」と言わせるような恐ろしい事件が、やはり関東と山陰で起きていたことが発覚した、いずれも、睡眠導入剤を使った連続殺人事件という形の新型の凶悪事件である。二つの事件とも中年女性の犯行であって、気の毒な犠牲者は中年以上の男性たちである。
 これらの事件を見ていると、恐ろしい殺人鬼は、必ずしも男とは限らないようで、色気ある中年女にも気をつけなければならない。うかうか出来ない大変な今日この頃だ。
 加えて、英国女性リンゼイさんを殺害した市橋達也容疑者だが、整形手術で変装して列島を逃げ回っている。彼は、博多、大阪、名古屋にも出没しているようで、まさに、日本列島は、恐ろしい殺人鬼たちが闊歩している寒々とした恐ろしい風景である。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.7Kg。今朝も穏やか、天気は悪くはなさそう。
 このところの雅子の症状は、落ち着いて来ているようだ。昨日も午後に一時的に37.2度まで体温が上がったが、夕方には37度に戻っていたし、痰の量も、ぐっと少なくなって来ている。このままの状態が続けば、退院ということも見えてきそうな感じである。ただし、一考の呼びかけに対する雅子の反応が乏しいのが気掛かりである。

3.連載、難病との闘い(1023) 第三部 戦いはまだまだ続く(317)
  第七章 しつこい敵(33)
 2.再びアウエイでの闘い(17)

(3)闘いの裏側で(その2)
 入院して1週間後の8月27日は、京都の吉田病院でのパーキンソン病の定期検診日だった。雅子が入院中で連れて行けないことで、一考が一人で春日先生にお会いし、雅子の症状を説明してお薬をもらうことになった。胆嚢切除で吉田病院に入院中だった時や吉田病院を退院する際に、同じように1対1のパターンでお会いしていたので、違和感もなく、何だかもうすっかり定着しているスタイルの感覚だった。
 春日先生に、尿路感染で再度入院した旨を話すと、それを勘案して、少しお薬の内容を調整して下さった。病気も相互に関連し合うこともあるので、パーキンソン病の悪化が影響していないとも言えないとの示唆もあった。しかし、胃ろうの付け根がじゅくじゅくしていて困っていることについては、先生を経由して胃ろうの設置をお願いした経緯もあったので、さすがにそこでは言うのを控えた。
 この日、お薬を受け取って病院に戻って来たのは5時を過ぎていたが、その間にお見舞い客があったことを知らされてびっくりした。
 それと云うのも、その見舞い客と云うのが、一考が見舞いは不要だと断っていた自分の三人の姉妹達だったからである。そして、メモが残されていて、雅子が寝ていたので話はせず、元気そうに見えたので黙って帰ったという内容だった。
 一考を思わず「いらっ」とさせたのは、事前に何も連絡せずに勝手に来るということへの反発と「元気そうに見えた」というようないい加減な言葉が気に食わなかった。入院直後である訳で、元気であるはずがない。これは目の不自由な人が象を触って、象とはとは何ぞやと語るのと同じ事例で、適切なコメントではない。たまたま落ち着いていて一見元気そうに見えることもあるが、それが今の雅子の全てではなく、実際の苦しみなどを知らない者のいい加減なコメントであって、いささかの怒りさえ覚えたのだ。
 物には常識と云うものがあって、この種の重病患者を見舞う場合は、少なくとも事前に電話などで確認して来るのが常識だと思うのだが、そういうことがなく突然の見舞は極めて不愉快である。心ある人の見舞いとは思えないのだ。
 そう言えば、先日、入院早々の日曜日だったが、実姉の霧子さんの家族が大挙して見舞ってくれたことがあった。二人のいとこ、それに霧子さんの旦那さん、いとこのお嫁さんといった方々だったらしい。血の繋がった身内がほとんどだったが、このように大挙して来て頂けるなら、事前に電話一本は欲しかった。その時には、生憎、一考はちょうど昼食を終えて、施設のアクティバで休息を取っていたことで、折角遠路を来て頂きながら、彼らには会うことも、お礼をいうことも出来なかった。そんなことで、一考は、やはり不満であって、不機嫌になったのだった。
 いずれにしても、常識的なことだが、親しき仲にも礼儀ありである。(以下、明日に続く)

1049 練炭を多量に買う女

 松本清張の小説に「地方紙を買う女」、「鉢植えを買う女」という作品がある。しかし、現代において、「練炭を買う女」は珍し過ぎる。

1.独り言コラム
 大久保清事件があったのは、今から38年前のことだ。1971年に、16歳から21歳までの若い女性8人をドライブに誘い、ナンパして関係を迫り、抵抗されたりすると殺害し、土中に埋めた事件が群馬県前橋であった。犯人は大久保清で、1976年に死刑が執行されている。
 ベレー帽を被ってルパシカを着てスポーツカーに乗り、画家を自称し「絵のモデルになってくれませんか?」と片っ端から女性に声をかけていた。ロシアの血を引く甘いマスクと巧みな話術、物腰柔らかな態度、女性達は大久保の魅力に引き寄せられるように車に乗り込んだという。
 今、千葉と埼玉県内で明らかになりつつある男性の連続不審死事件で、その犠牲者の数が8人以上にも及ぶ可能性もあって、ふと、あの大久保清事件を思い出したのだ。目下、詐欺容疑ということで、東京の豊島区に住む女(34)が事情聴取を受けている。インターネットの出会系などで知り合った男達に、言葉巧みに結婚話を持ちかけて多額の金を振り込ませて奪っておいて、この後はタイミングを見て催眠導入剤、練炭などを使って殺害を行なったとの見方が強い。奪った金は数千万円に及んでいて、スケールが大きい。見た目では、そんなに美人ではないというが、巧みな話術で、男どもを騙し続けていたのだ。普段は高級車を乗り回し派手な生活をしていたという。最近の情報では、練炭を買い集めていたという。
 この事件を見る限り、男って簡単に手玉に取られてしまう弱い動物だ、まさに、くわばら、くわばらの恐ろしい話である。しかし、もう逮捕は間違いなく、この大胆な連続殺人事件も、いよいよ、ピリオドが打たれたと同然だ。後は、事件の詳細な解明が待たれる。
 ところで、ピリオドを打つというとことでの連想だが、五十路を迎えた美貌の女社長と若い二枚目の男との恋愛を描いた新聞小説、「甘苦上海」が、明日が最終回で、二人の関係にも、ピリオドが打たれそうだ。日経新聞朝刊に連載されて好評だった高樹のぶ子さんの作品だ。
 ドラマの設定は、51歳美貌の女社長の早見紅子が、心の奥底に傷を持つ年下の39歳のイケメンの石井京に恋する物語で、度々登場した大胆なセックス描写がなかなか見事だった。仕事が出来て、セックスに積極的な女性に惹かれる筆者には、好みがぴったしの小説だった。
 この一年余りに渡って、この小説を読むのが毎朝の楽しみで、たっぷりと楽しませていただいただけに、明後日からが物足りなくなり、ちょっぴり寂しくなるのが心配である。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.6Kg。天気はよくなそう。
 筆者が最も恐れていたことが、今、雅子に起き始めている。今までにない衝撃である。それは、雅子への呼びかけに対する雅子の反応が極めて乏しくなって来ていることである。耳に機能障害が起きていて聞こえないのか、或いは、遂に、頭が正常に働かなくなって来ているのか、である。前日からそんな兆候があったので、この日はそれを確かめようと、懸命に名前を呼んだのだが、…。時々、目を開けてじっと見てはくれるのだが、…。
 その一方で、それまでの2日間治まっていた熱も、昨日は、また37.4度台に戻ってきていた。視界不良の航海が続く。

3.連載、難病との闘い(1014) 第三部 戦いはまだまだ続く(308)
  第七章 しつこい敵(24)

 2.再びアウエイでの闘い(8)
 (2)治療の始まり (その3)
 1週間後の次の土曜日の朝に、一考はK先生と再会した。恰も恋人同士が久し振りに会って愛を確かめるような感じで、先生の顔を見ると、その間の不安、不満が霧消し、一考は何かほっとしたものを覚えたのである。
 先生は、その間のデータによる雅子の症状を解析し、今後の対応について話して下さった。その内容は、おおよそ次のようなものだった。
 1.一旦、下がっていた炎症の度合いを表す数値が下がり切っていないこと。
 2.痰から厄介な菌(MRSA)が検出されたことで、これには、抗生剤を変えての対応を行なう。
 3.胃ろうについては、週明けの火曜日に、胃カメラを使って詳しい状況を確認し、その際に、ちょうどサイズが合うチューブがあれば、思い切って胃ろうの交換手術を行なう。
 再入院して3週間目を迎えるこの段階で、今まで中断されていた治療が再開されるということになり、新たな展開が期待できそうということで、一考の愁眉を開くのだった。
 そして、待望の3日後の翌週の火曜日を迎えた。胃カメラで胃ろうの状態を検診して、場合によっては胃ろうの交換手術をやっていただく日である。一考は、この停滞していた雅子の治療に大きな転機を与えてくれるのではとの期待があって、この朝は勇躍として、早めに病院に出向いていた。
 この日の一考は、夕方には、久し振りに大阪に出ることにしていた。役員に昇進した後輩が大阪に出張で出て来るということで一杯飲む約束をしていたのである。従って、この日の雅子の検査、手術の有無などの段取りがどんな具合になるのかが、朝から気になっていたのである。
 いずれにしても、この日の胃カメラ作業で、今まで掴みどころのなかった胃ろうからの漏れや下痢に、何らかの前向きの発見をあって、希望の持てる明るい決着が出るのではと、一考は大きな期待を持っていた。
 午前中はK先生は、いつもの通りの外来の診察を行っていて、雅子への対応は、午後になるだろうということは承知していたが、それが具体的に、何時から始まって、どのくらいの時間が掛かるのかについては、全く分かっていなかった。それでも、そんなに何時間も掛かるような手術とは思われず、遅くとも夕方の5時頃には病院を出られて、大阪には6時半頃には到着できると楽観的に考えていた。(以下、明日に続く)

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