プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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897 才女に酔う

 ファンにもいろいろあるが、その対象者の知的な才能に惹かれた場合には、対象者の全てに関心をもってしまい、勝手にその妄想を楽しんでしまう場合がある。

1.独り言コラム
 NHKの衛星放送が始まって、明日でちょうど20年だそうだ。地上波放送では見られない番組も幾つかあって楽しませてもらっている。その中でも、土曜日の昼間にある正午のニュースを挟んでの「俳句王国」「囲碁、将棋ジャーナル」の二つの番組は、筆者のとても好きな番組である。
 筆者は俳句はやらない、というよりも才能がないから作らないが、作られた俳句を鑑賞するのは好きだ。会社の同期の仲間にも、何人か俳句をやっているし、母親や姉も結構楽しんでいるようで、姉の久子(仮名)は二年ほど前に、俳句王国に出演したことがある。なかなか楽しい知的な趣味の世界だと思う。
 筆者が俳句王国に関心をもっている理由の一つが、この番組の司会者を兼ねている神野紗希さんの存在だ。一目、それほどの美人ではないが、その俳句への才能の素晴らしさに惹かれているからだ。楽しみ方の一つは、並べられた全出演者の俳句の中から、彼女が作った作品が、これではないか、あれではないかと考えているのが楽しいのだ。また、それが当たると「やっぱりね」と言った具合に、自分が勝利したような気分を味わうのだ。あの頭の中から、どうしてそんな優れた発想が生まれるのかに興味が尽きない。また、彼女には、その作品の素晴らしさだけではなく、その鑑賞力も抜群で、17文字の言葉の中から、微妙な心の動き、色彩、音量、味わいなどなど、深く読み取る才能にも驚かされる。
 俳句で有名校の松山東高校の出身で、俳句甲子園でも優勝の実績があり、26歳の若さでこれからの人だ。そう言えば、神野さんの前任者の大高翔さんもなかなかの俳人だった。少し太目で、若干プライドが高かったのが気になったが、その才能には、甲乙付け難いものがある。彼女らの活躍を見ていると、短歌で一世を風靡した「サラダ記念日」の俵真智さんを思い出させる。そんな紗希ちゃんを見ていると、何故か抱きしめてみたい誘惑にかられるのだ。
 この俳句王国が終って、ニュースを挟んだ後の「囲碁、将棋ジャーナル」も好きな番組だ。この4月から司会者として出演している囲碁の梅沢由香里さんの大ファンである。彼女が初めて囲碁口座のアシスタントとして登場したのは1996年の23歳だったというから13年も前の話だが、その時に彼女を初めて見た時の筆者が受けた衝撃の大きさは今も忘れていない。この世の中にこんな美人がいるかと思ったぐらいの本当に凄い美人で、胸が激しく震えたのである。今でも、その美しさ、素敵さには殆ど変わりなく、落ち着いた女性に成長しておられる。本業の囲碁も強く、目下、堂々の女流棋聖である。なお、このブログを書くに当たって調べて初めて知ったのだが、旦那さんが、Jリーガーでジェビロ磐田のゴールキーパー吉原慎也選手だという。意外な組み合わせに、彼女の人間としての幅の広さを知って、改めてドキリとした次第である。しかし、不思議な筆者の気持ちの違いなのだが、神野紗希さんの場合と違って、梅沢由香里さんの場合には、抱き締めてみたいというよりも、床の間に飾って眺めてみたい心境である。
 勝手なことを書いて楽しんでしまったが、その失礼をお詫びするとして、趣味の世界には、将棋を含めて楽しいことは多く、貴重なエネルギーを頂戴していることは確かである。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、58.3kg。外は小雨。
 昨日の雅子だが、ちょっとしたアクシデントがあった。一考が訪れた際に、簡易トイレに座らせてもらっていたが、かなりの時間経過していたようで、身体が傾いて少し苦しそうだった。直ぐに看護士さんも来て頂いて、血圧、体温などをチェック、事無きを得たのは幸いだった。帰り際には、この日も何か訴えていたが、その内容が分からず、止むを得ずそのまま帰宅した。

3.連載、難病との闘い(862) 第三部 戦いはまだまだ続く(156)
  第五章 季節は巡る(27)

 1.再び春が…(27)
  (2)不安に怯える(その11)
 ここに来て、二人のコミニケーションのパイプが、ますます細くなりつつある。正直言って、これほど心細いことはない。このパイプがなくなれば、本当にどうしていいか分からなくなるからだ。雅子が希望していることに対し、それを叶えてあげることが出来ないほど辛いことはないのだ。雅子の訴えに、何とか答えを見出したいと、いろいろと角度を変えて、同じような質問の繰り返すのだが、解決に結びつくことが難しくなって来ているのである。特に、帰り際に新たな要求が出て来ると、時間との関係もあって焦りも絡まって、一層ジレンマに陥ることになる。
 恐ろしいことだが、そんな繰り返しているうちに、止むを得ないことだということで、今までには考えられなかった横着な対応で済ますことが増えて来ているのである。つまり、こちらが言うことは、一方的ではあるが、充分に伝わっていることを良しとして、言わば、開き直った対応になって来ているのである。つまり、具体的には、こんな具合なのである。
 「雅子、大変、申し訳ないが、どうしても、あなたの言うことが分からないので、何もしてあげられない。ごめんね」と堂々と言うようになって来ているのである。こう言うことで、一考のわだかまりは、それまでのような強固なものでなくなり、何となく、それで許してもらったと勝手に思ってしまう。いわば、忠誠の免罪符を得たようなような気持ちになっているのだ。
 なるべく「万策尽きる」と云うような言葉を使いたくないのだが、今の状態は、気分的にはそうなっていて、そんな横着な対応で、自分の気持ちの逃げ場を探し当てたような気分になってしまっている。ずるい対応だが、「ごめんね。どうしても分かってあげられなくて」という弁解で全てを収めようとしている自分に気づくのだが、一方で、それで仕方がないと言った自分への説得が存在しているのである。
人間には、やはり逃げ道が必要であることも確かだが、最近の一考は、そんな横着な逃げ道を見つけたことで、今まで抱いていた使命感が、少し薄らいできているようにも思われて、ドキッとすることがある。
 最近の一つのパターンだが、椅子に座っている雅子が何かを言い出した際には、まずは、「トイレ」、次に「お尻が痛い?」、「ベッドに横になりたい?」の三つを確認することから始めし、ベッドに横になっていた場合には、「起きたいの?」「トイレ?」「何か、飲みたいの?」と言った質問から始めることにしている。
 その際には、ほんのちょっとした雅子の反応をも見逃さないように注意を払う。小さな音量での発声であっても、ほんの少し首を動かしたり、顎を持ち上げるような仕草にも、雅子の意思を汲み取ろうと努力する。それで解決できるケースもかなりあるが、どうしても分からず仕舞いの場合は、止むを得ず、一考の独断的な判断で必要と思われるアクションを取ることもある。その場合には、その後の雅子の反応で、それで良かったと思われる結果が得られると、取り敢えずは、ほっとして安堵の気分になるのである。(以下、明日に続く)
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896 自民党に、流れを変える手段はあるのか。

 衆議院議員の任期満了まであと104日。いよいよ解散は目前。自民党に流れを呼び戻す決め手があるとは思えない。こうなれば、堂々と党首討論をもっと繰り返して、両党の主張を明らかにさせて、自民党の良さを訴える正攻法で戦う方がいいのではと思う。

1.独り言コラム
 昨日、およそ14兆円に及ぶ大型補正予算が成立した。まだ関連法案の審議が残っているが、いよいよ解散への準備が整いつつある。しかし、麻生総理の思惑に齟齬が出て来ていて、そのタイミングの選択が微妙になって来ているようだ。その最大の要因は、民主党の鳩山由紀夫新代表が、自分達が予測していたよりも、国民からの支持が高いためで、敵失ではあったものの、漸く支持率が戻り始めていた麻生内閣には、厳しい暗雲が垂れ込めて来ているからである。
 まあ、言ってみれば、他人のふんどしで相撲を取ろうとした考え方が甘かった訳で、当然といえば当然の成り行きである。藁にでもしがみ付きたい自民党にしてみれば、定額給付金に次ぐ大型補正予算、更には、エコ製品購入に関するポイント制などの導入などに期待を掛けていたようだが、果たしてどうなるのか。国民は単純な様で、必ずしもそんなに甘くもない。
 一発逆転の期待で行なわれた先日の党首討論も互角の戦いで大きな成果には繋がらなかった。それだけに、考えられるあらゆる手を打ち出して来ることになる。
 「放浪記」の2000回出演を達成した森光子さんを17人目の国民栄誉賞に決めたのもその一つだろう。
 また、急遽打ち出した「厚労省の分割」提案もその類の一つかもしれないが、脆くも朝令暮改に終りそうだ。ちらっと手の内のカードを国民に見せたのだが、その顔色を窺って「いかん」と思ったのか、さっとそのカードを引き上げた。麻生さんは、漢字の読み方の基本だけでなく、マジックの基本も身につけられた方がいいのではと老婆心ながら思ってしまう。
 こうなれば、もう手段は選ばずに、無意味な手であっても数多く打って来ることになろう。その手始めは、国民に人気の高い「草剛」さんの地レジのCMを復活させるような細かな対応だ。そうなると、公然わいせつ罪で逮捕された際の鳩山邦夫総務大臣の「草は最低人間」の発言は痛い舌下となろう。
 また、世界的な人気政治家のオバマ大統領の来日も検討されている。原爆投下の記念式典への出席も取り沙汰されているようだが、果たして決め手になるのだろうか。まさに、溺れる者は藁をも掴むの醜態を見せ始めているとも言える。
 そして、あっと驚く記事を今朝の朝日新聞が伝えている。自民党内で、国会議員の定数削減を打ち出そうと議論されているという。インパクトのある課題であることは確かである。前から議論はされている課題だが、これこそ、解散を睨んでのアイディアのばら撒きの一つに見えて来る。
 いずれにしても、ここまで来ると、政権交代の強い流れを打ち消すような逆転劇を演出するような妙手はない。拉致被害者奪還、北方領土返還ぐらいの国民が喝采するような展開がないと万事休すであろう。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、57.8Kg。。天候は曇り空(?)昨日の午前中は、施設の近くの和邇に住む妹の家族の葬儀に参列。午後1時からは雅子の美容院に付き合う。多忙で昼食をカットしたためか、今朝の体重が久し振りに正常な(?)57Kg台に戻った 
 昨日の雅子は、昼食後に、1階の美容院でヘアカット。かなり若返った感じで、外見はすっきりしていた。2ヶ月ぶりのヘアカットだったが、髪の毛はずいぶんと伸びるものだと改めて実感。この日の雅子の症状そのものは、まずまずの一日だったように思う。

3.連載、難病との闘い(861) 第三部 戦いはまだまだ続く(155)
  第五章 季節は巡る(26)

 1.再び春が…(26)
  (2)不安に怯える(その10)
 最近の雅子は、一考が部屋を訪ねる昼過ぎには、ベッドに横になっている時が多い。比率的には半分以上はそうだと思う。前年までの印象は全く逆で、横になっているのは極めて稀だった。それだけ弱ってきているということなのだろう。
 昼食を終わり、歯磨きしてトイレを終えた時点で、疲れが目立っているということで、介護士さんが判断して寝かせてくれるようだ。雅子の意志で椅子に座りたくても、自分では主張が出来ないので、看護士さんの判断が優先している。
 看護士さんにしてみると、昼食の際に、雅子が頑張って口を開ける作業が大変で、その疲れが感じられるので、それを思いやっての対応である。
 人間の気持ちも微妙なもので、以前、雅子が椅子に座るのを好んでいた時には、ベッドに横になっている方が楽なはずだから、なるべくそう勧めていた。しかし、今では、雅子が横になっているのを見ると、一考は、彼女の体力の弱体化、症状の悪化が進んでいると懸念するようになり、心配や不安が先行するように変わって来ていた。どうやら、人間の心理の中には、ある意味で天邪鬼の部分が存在すると言えそうだ。
 従って、雅子の部屋を訪ねた際に、一考が行なう最初の仕事は、雅子の意志を確認して起してやることから始まるのである。起してあげると、雅子のほっとしている様子が手に取るように分かる。
 部屋を辞する際の雅子の反応も大分違って来ている。「帰っていいかい?」と確認すると、以前は、かなりすんなりと「うん」と頷いてくれたのだが、最近はそうでなく、何かを訴えるように声を出すことが多くなっている。「どうしたのかい?」と確認するのだが、それがさっぱり分からないことが多い。もう一度、腰を下ろして、どんな内容なのかと確かめる作業を始めるが、手間取って捗らず時間切れで、結局は、分からないまま部屋を出ることが多い。
 具体的には、こうである。仕方なく、「ごめんね!」と言って部屋を出ようとすると、何か苦しげに小さな声を発するのだ。それを耳にすると、また傍に戻って来てやって「何なの?」と聞くが分からない。「また、明日にでも、聞いてあげるからね」と言って、再び部屋を出ようとすると、今度も、雅子の悲しげな声が聞こえるのだ。後ろ髪を惹かれるようで、部屋を思い切って出るのにも勇気が必要になって来ているのだ。「去り難し、されど、行かねばならぬ」そんな訳で、いつも部屋を出る時には、後ろ髪を引かれる思いである。冗談ではなく、後頭部辺りの髪の毛が薄くなってきているのではないかと心配でもある。(以下、明日に続く)

895 拙速

 拙速と云う言葉はよく耳にするが、いつも曖昧な勝手な解釈をしていた。広辞苑には、「仕上がりはへたでも、やり方が早いこと」とある。なるほど。

1.独り言コラム
 厚生労働省の分割が議論されているようだ。表向きには、舛添要一大臣の担当範囲が広過ぎて大変だということらしいが、表に顔を出す頻度が多いことに対するやっかみもあるようだ。8年前に中央省庁再編で、苦労して統合したのに、また分割するなんて脳が無さ過ぎる。今朝の新聞では分割断念とも出ているが、この問題はもっと時間を掛けて議論すべきだと思う。あまり拙速過ぎてはいけない。
 公然わいせつ罪の容疑で逮捕され、不起訴処分となった草剪剛さんが、35日ぶりに謹慎を解かれて芸能活動を再開した。昨日の会見もそうだが、事件後のお詫び会見などで見せた人間性の良さもあって、少し早いという見方もあろうが、お許しが出たと解釈できる。まあ、異論もあろうが、このタイミングでの謹慎解禁は、同氏に限って言えば、拙速なジャッジではないと思う。
 日本テレビの笑点のレギュラーだった林家こん平さんが、2005年にレギュラーを降板してファンの前から姿を消していたが、一昨日、たまたま見た番組で近況が報じられていた。それによると、多発性硬化症という厚労省指定の特定疾患である難病と闘っておられるという。難病と聞くと、妻のこともあって、筆者には少なからずのインパクトもあって、同情を禁じ得なく熱くなってしまうのだ。この病気は、脳や脊髄などの中枢神経に脱髄をきたす疾患だそうで、症状は数多く、特定の症状が決まって起こるということはなさそうだ。経過中に多く見られるのは運動麻痺、感覚障害、深部反射亢進、視力障害、病的反射など多様なようだ。その報道を見た限りの話だが、本人は懸命にリハビリに励んでおられた。拙速な対応を避けて、じっくりとその回復を目指して頑張ってもらいたい。
 偶々だったが、昨日のお昼のフジテレビの「笑っていいとも」を見ていたら、高岡早紀さんが出演していた。その容姿が、とてもかわいくて(?)何とも言えない魅力に、介護生活に明け暮れる筆者は、久し振りにどきりとした心のときめきを覚えたのである。何時だったか、かつての夫の保坂尚輝さんが、不倫相手だった布袋寅泰に「いてこまして」と怒りの発言で話題になっていたことを思い出したが、男としては、確かに「いてこまして」みたい対象であると実感し、尻軽の筆者は、いちころで、プチファンになった。拙速過ぎるという批判を受けても致し方ない。
 さて、ここで、訂正だが、昨日のこの欄で、アースマラソンの間寛平さんが、8州目のイリノイ州に入ると書いたが、これは誤りで、ミズリー州から北上してアイオア州に入ったようだ。イリノイ州には、このアイオア州を経由して入るようだ。筆者の拙速な判断が間違いを生んだ。それにしても、寛平さんはよく頑張っている。今までの走った記録を見ると、一日での最長は70Kmを記録していて、昨日で、米国上陸後3103Km走破している。積み重ねの大きさをしみじみと実感している。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、58.3Kg。外はどんより?
 昨日の雅子だが、このところ大きな変化はない。一考の問い掛けに、返事がはっきりしないのが困ったことで、対応に苦慮の毎日だ。この日は、この施設の前を走っている国道161号線を、もう少し北上した和邇にある慶専寺に嫁いだ妹宅で通夜があるので、雅子の夕食時間まで相手をしてやって、6時前にこの施設から、その慶専寺に向かった。長い一日だった。

3.連載、難病との闘い(860) 第三部 戦いはまだまだ続く(154)
  第五章 季節は巡る(25)

 1.再び春が…(25)
  (2)不安に怯える(その9)
 4月に入って、雅子から珍しく幾つかの要求が出てきた。一つは在庫がなくなった化粧品の購入で、今一つは春の到来に合わせての下着の補充要求だった。
 いずれも、難しい雅子とのコミニケーションの環境下で出された要求だったが、幸いなことに、これらに関しては、比較的スムーズに、その要求内容を解明できた。
 最初に出されたのが化粧品で、4月に入った直後のことで、一考が施設に到着して、一息ついた時だった。雅子が、何かを要求するように、懸命に口を動かし始めた。「何かして欲しいんだね」「身体を動かして欲しいということなの?」に「ノー」、そこで「食べること? 衣装?」の質問にも「ノー」となり、思い付いたのが化粧品だった。それが分かると、暫く買っていなかったことで、いつも入浴時に使っている化粧品だと分かった。幸いだったのは、この時点では、まだ、イエス、ノーの返事が可能だった。
 もう一つの要求は、その翌日の帰り際だった。前日同様に雅子が何かを訴えた。この日も幸い比較的短時間に雅子の要求が解明できた。今度は、春物の下着だった。毎日洗うことから、傷みも激しいこともあって、買い替えが必要になる。そういうことで、適当な補充をして欲しいということだった。
 その日、スーパーに寄って、そこの専門店で然るべきものを探したのだが、化粧品は勿論のこと、下着なども、女性ものの値段の高さに改めて驚くのだった。しかし、下着に関して、若い女性ではないので、今更、何もそんな高いものを買う必要がなかろうと判断し、中レベルのものにしたのだが、化粧品だけは、雅子の気持ちを忖度し、今まで使っているものを購入したのである。
 そんな買い物をする中で、一考は、雅子がその種の要求を出して来てくれたことに、何だかほっとするものを感じるのだった、それというのは、依然として、雅子が身だしなみに気を使っていてくれたからである。もう、そんなことはどうでもいいというような気持ちになれば、そんな要求も出て来なくなる訳で、その意味で、まだ、その辺りの判断、思考が健在である証であるからだ。それだけに、一考もそれにしっかりと応えてやる必要を思うのだった。とにかく、部屋の中にいることが大半の単調な生活なのだが、しっかりと季節の移り変わりを意識している雅子に、正直、あっぱれを言ってやりたい嬉しい気分であった。(以下、明日に続く)

894 死に体

 力士の体勢が崩れて立ち直ることが不可能になった状態を、相撲用語で「死に体」という。

1.独り言コラム
 内閣支持率が10パーセント台に落ちて、一時は死に体状態まで追い込まれた麻生内閣だったが、敵失もあって、30パーセント台まで盛り返して来ている。その麻生総理が、昨日は民主党の鳩山新代表と初めての論戦を行なった。論戦の中味は、互いに相手の弱みにジャブを繰り出しての批判合戦になったものの、双方に致命的な大きなマイナスはなく、引き分けに終ったというのが筆者の見方である。
 鳩山由紀夫代表がモットーとする「友愛」は、祖父の鳩山一郎さんの言葉を引き継いだものだ。その精神は分かるとしても、国民に与えるインパクトから見れば、少し軟弱でパンチ力に欠けるように思う。どうやら、鳩山代表は、二人の一郎さんに大きな影響を受けているようだ。
 いずれにしても、50年以上も前の吉田茂、鳩山一郎の戦いが、孫の時代で麻生、鳩山の間で繰り広げられていることに、不思議な歴史の巡り合わせを思わずにいられない。世論は、この辺りで、一度は政権交代してはどうかという流れにあって、鳩山代表が有利な展開にありそうだが、麻生にもチャンスが残っていない訳ではなさそうだ。選挙は、今後100日以内に行なわれる。勝つのはどっち?
 アメリカの自動車メーカーの大手であるGMが死に体に追い込まれている。今朝の新聞各紙は破綻が濃厚になったと伝えている。その背景には、債務削減計画で目標を大幅に下回る同意しか債権者から得られなかったからである。どうやら、再建を目指して、連邦破産法11条を申請することになりそうである。今後、どんな再建活動を展開して行くか興味深い。
 さて、死に体だと思われていた阪神の今岡誠選手が、昨日の西武との交流戦で、今期二度目のスタメンに起用され、逆転勝利の切っ掛けを作る活躍をした。阪神ファンには、「今岡復活」ということで大喝采だろう。しかし、金本、下柳、矢野らのアラフォー選手に比べれば、今岡選手は、まだ33歳で若いと言えるのだが、巨人軍の坂本勇人(19歳)、脇谷亮太(26歳)、松本哲也(23歳)亀井義行(25歳)などの若手の活躍選手には比較にならない。阪神ファンは、そんなに喜んでいる場合じゃないだろう。
 因みに、死に体という言葉から連想される第一の事柄は、日本国の財政事情だろう。借金総額が、天文学的な数字である900兆に迫っているという。ところで、この借金、返さなかったら、どうなるのかしら。
 つい先日に、作詞家の三木たかしさんが亡くなったばかりだが、昨日は、これまた大物作詞家の石本美由紀さんが亡くなった。「憧れのハワイ航路」が有名だが、「悲しい酒」は、筆者もカラオケで歌ったことが幾度もある。二年前にはあの阿久悠さんも亡くなっていて、巨星が相次いで落ちた。この世界が、いわゆる「死に体」にならないためにも、才能を持った若手の作詞家の台頭が待たれているはずである。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、58.5Kg。 天候はどんより。
 昨日の雅子だが、このところ、めっきり一考の問い掛けへの返事が曖昧になった。と云うよりも。イエス、ノーがはっきりしないのだ。顔つきなどの様子はそれほど変わらないが、不安は尽きない。とにかく、訴える内容が把握できないので、雅子には気の毒である。
 推理小説の新作に取り掛かったものの、意欲が今一つでストップしたままだ。他のことが頭を占めるようになり、なかなか、思うようには進まない。どうやら、このまま、アウト?

3.連載、難病との闘い(859) 第三部 戦いはまだまだ続く(153)
  第五章 季節は巡る(24)

 1.再び春が…(24)
  (2)不安に怯える(その8)
 通常、体重の異常な減少が続けば、癌の疑いがあって不安になる。しかし、雅子の場合は明らかに食事の量が減った訳で、癌ではないと思われる。先月、この付設のクリニックで、年一度の人間ドックの簡単な検査は受けた。いわゆる、徹底的に検査する人間ドックではなく、心電図、レントゲンなどのごく簡単な検査だったので確信をもって言える訳ではないが、一応は異常なしの検査結果だった。
 因みに、今の体重の測定は、服を着たまま、車椅子のままで測定し、車椅子の重量を差し引いた数値を体重として記録している。以前に一考が自宅で測定していた場合は、着ているもには脱いで測定していたので、絶対値は比較できないが、それでも、当時、一考が心配していたデッドラインを割っているように思われる。つまり、今までにない軽い体重になっている。
 一考も、随分痩せたと感じさせられる幾つかの事実を実感している。例えば、通院時に、それまでは車に乗せたり、降ろしたりするのに大変で、いっぱいいっぱいのぎりぎりの力仕事だったが、最近では、少し余裕を持って対応できている。また、トイレの時にお尻の後ろをさすってあげるのだが、その際に張っていたお尻からお肉がすっかり落ちているし、太ももの太さにもかなり細くなっているのもつい先日知った。
 ことほど左様であり、このまま放置して置くのは危険であった。必要と思われる対応は早く取ることに越したことはないと思う。看護士さんが示唆してくれた対応は、直ちに実施され、その日の31日の夕食から、食事はミキサーにより液状化されたのである。翌日に、一考が確認すると、雅子は確かに食べ易いという。また、この日から、水曜日の入浴時には体重測定をして貰うことになり、その最初の測定結果では、ほんの少しだったが、増加が認められ、一考は、取り敢えずは、ほっとするのだった。 指し当たっては、栄養剤の補給効果に期待がかかるが、暫くは、どのように進んでゆくのか注意深く見守ってゆきたいと思っている。(以下、明日に続く)

893 それぞれの戦い

 昨日、東京の板橋で、かつて長者番付にもリストアップされた資産家夫婦が殺害された。この世に、全く何の苦労や悩みのない人っているのだろうか。

1.独り言コラム
 今日の3時から、久し振りに党首討論が行なわれる。小沢一郎民主党前代表は、この種の討論が苦手なようで逃げ回っていたが、鳩山由紀夫新代表は前向きだ。国民も待ちに待っていた直接対決だけに期待は大きい。単なる揚げ足取りではなく、「この日本をどうする」といった観点から、堂々とした内容の議論を展開してもらいたい。この二人の「戦い」は、来るべき解散、総選挙に与える影響は小さくないはずだ。
 さて、世界の世論を無視した形で強行した北朝鮮の核実験に対し、国連の安保理がどのような対応を見せるかで注目されている。中国の対応が鍵を握っているが、目下、水面下での活発な「戦い」が展開されているようだ。
 一方、間寛平さんの「戦い」のアースマラソンは、順調に距離を伸ばしていて、シカゴがあるイリノイ州の間近に迫って来ている。3月13日に、カリフォルニアのロサンゼルスをスタート、ネバダ、アリゾナ、ニューメキシコ、コロラド、カンサス、ミズリーを経ての8つ目の州である。米国上陸後に走った距離も、ほぼ3000Kmである。毎日、毎日よく身体が続くと驚くばかりだ。今は、奥さんの光代さんも一緒のようで、一路、当面の目標であるシカゴを目指している。身体が資本の「戦い」だけに、無理をせずに気をつけて頑張って欲しい。
 イチロー選手は、昨日は今期初めて一試合で4本のヒットを打って、今期トータルで57安打となった。まだ先の長い「戦い」だが、一歩、一歩200安打に向かって頑張っている。ところで、昨日は、レイズの岩村選手が大怪我をして今期の出場が難しくなったという。そんな話を聞くと、イチロー選手の場合も、何時恐ろしい魔物が顔を出すか分からない。デッドボールや守備での外野のフェンスとの激突、或いはランナーとして相手チームの選手との交錯などでの怪我が心配だ。とにかく、油断は出来ず、そんな魔物に襲われれば、今までの努力を全てパーにするだけに、慎重に気をつけて頑張って欲しい。同様な立場で頑張っている阪神の金本知憲選手のフルイニング連続出場記録も、そんなリスクとの「戦い」を克服しての記録だけに、まさに驚異的な勝利者だと言えよう。
 さて、元朝日放送アナウンサーで今はフリーの関根友実さんが、自身の持病(アレルギー疾患)のことを告白した「アレルギー・マーチと向きあって」という本を出版した。今年の3月で終了した関西の人気番組「ムーブ」のアシスタントをしていた人で、御茶ノ水大学出身の筆者好みの理知的な明るい女性なのだが、ムーブの番組では、あまり好きになれなかった人である。
 それと云うのも、アシスタントの立場でありながら、それぞれの話題に突っ込んで、批判的なことを口走ることが多く「たかがアシスタントの分際で、一体何様と思っているのか」という反発を覚えていたからである。
 しかし、この本の中でも書かれているようだが、彼女はアレルギーと「闘い」ながら、懸命に頑張って番組を作ってきていたという裏話を知ると、筆者も軟弱そのもので、一気に「嫌い」からプチファンに変わってしまった。そこには、自分の息子も同様なアレルギー症で苦労しているからで、この本を買って送ってやりたいと思っている。
 そんな具合に捉えてみると、世の中、いろんなところで、いろんな方が、それぞれの固有の難敵と「戦い」ながら、毎日を頑張って生きているのだと改めてしみじみと思うのである。

2.プライベートコーナー
 4時10分起床、体重、58.2Kg。穏やかな曇り空。
 昨日の雅子は、まずまずの様子だった。前日の帰りに訴えた内容の確認を試みたが、やはり解明できず。便秘薬を服用していない日だったが、頑張って通じあり、ラッキー。帰り際、前日同様に、何かを訴えたが、やはり、分からず仕舞いで、止むを得ずそのまま帰宅した。分かって上げられなく、申し訳ない。

3.連載、難病との闘い(858) 第三部 戦いはまだまだ続く(152)
  第五章 季節は巡る(23)

 1.再び春が…(23)
  (2)不安に怯える(その7)
 とにかく、一考は、このところの雅子の体重の異常な変化が気になっていた。この半年で7キロ、体重のおよそ15%という大きな減少である。差し当たっては、次回の4月15日の定期診断時に主治医の春日先生に相談するのが筋だろうが、まだ半月先である。前月の診断時にそのことについて触れた時、先生はやはり近くの医師に相談した方がいいと言っておらたことを思い出していた。
そんなことで、この看護士さんにずばっと話してみたのである。
 一考の話を聞いた彼女は、「確認してみます」と言って、一旦、看護士の控え室に戻った。そこで、具体的に雅子のデータを確認して、その辺りの状況をレビューしてくれたのであろう。その結果、やはり、これは尋常でない減少で、何らかの手を打つ必要があると考えられたに違いない。暫くして、また雅子の部屋に戻って来てくれたのである。
 通常、この施設では、健康上に何らかの異常があった場合には、介護士さんが看護士さんに連絡を取って確認してもらうことになっている。しかし、今回の変化は、ずっと、その経過を時系列的に捉えないと発見できない変化である。この介護専門の翔裕館には、今では70人近い入居者がいて、それなりに、それぞれの様子をチェックしてくれているとは言え、このような長期に渡る変化を見ることは容易でなく、また、それだけの余裕もないというのが実状だ。やはり、傍にいて、そのことに注目している人間でなければ分からないし、気づかないというのが本当のところなのだ。そういう意味で、一考は、雅子については、自分がその役割を与かっているということで、今回のグッドタイミングでの看護士さんへの相談となったのである。
 戻って来てくれた彼女は、その確認結果を基に、具体的なアクションを提案してくれたのである。その主な内容は次の通りである。
  1.食事に関して少しでも飲み込みやすい状態にするため、今までの超微塵切りから、もうワンランク下げたミキサーで液状に細断したものに切り替える。
  2.栄養の補充として、然るべき市販の栄養剤をトライする。
  3.今後、暫くは、体重測定を頻繁に行なって、その変化を逐次フォローする。
 善は急げということで、明朝からその対応を開始することになった。この日、たまたま看護士さんが来てくれたことで、この話をすることになったのだが、あの爪切りがなかったら、そんなお話をすることにもなかっただろうし、このような具体的なアクションには繋がらず、もう少し様子をみることを続けていたと思う。ほんのちょっとしたことで、その後のことが大きく変わるということは、よくあることなのだが、こうして、実際にそんな場面に出くわすと、本当に人生って実に微妙なものであると、一考は、つくづくと実感するのだった。(以下、明日に続く)。

892 困ったことだ!

 人の言うことを全く聞かないやんちゃ坊主を諭すのには正攻法では限界がある。懲らしめるには、全員揃って、仲間はずれにするしかないだろう。

1.独り言コラム
 北朝鮮がまた核実験を強行した。「断じて容認できるものではない」と麻生総理はコメントしているが、これといった打つ手がないのがまどろっこしい。オバマ大統領も厳しい姿勢で臨むと非難声明を出した。注目は、中国、ロシアの仲間の対応だ。いずれにしても、国連が何をできるかだが、然るべき妙手があるとは思えない。困ったことだ。
 新型インフルエンザへの対応も、今週に入って少し対応が変わった。昨日から、それまで、大阪、神戸で実施されていた学校、保育園などの休校、休園対応が、一部を除いて解除された。しかし、感染への心配がなくった訳ではない。
 その一方で、この影響を受けて修学旅行やイベントの中止が相次ぎ、経済面でのインパクトが大きくて、その速やかな回復に関係者は腐心している。困ったことの一つである。
 筆者も、今週末に楽しみにしていた企画があって、大阪に出る予定を組んでいたが、やはり、台風の中に飛び込んでゆくような不安があって、正直言って、困っていたが、残念ながら安全を期して延期することにした。
 今回のインフルエンザの対応に、日本は過剰に対応過ぎだとの批判が出て来ているが、それは結果論で、何も行なわなかったら、何をしておるとの厳しい批判を受けていたはずだ。いずれにしても困ったことだ。
 さて、大相撲夏場所は日馬富士の見事な逆転の初優勝で閉幕したが、このところ外国人力士の優勝がずっと続いていて、日本人力士の優勝は、2006年初場所の栃東まで遡らねばならない。日本の国技も超世界化してしまっている。日本人の強い力士の登場をまっているが、まだ、それらしき姿が見えない。困ったことだ。
 この他にも、少子化問題、年金問題、奨学金の返還、景気の回復、医師不足、年間3万人を超す自殺問題、非正規従業員の増加など、困ったことがあまりにも多い。しかし、困った、困ったと言っていても始まらない。たまには、笑ってその気分を変えることも必要だ。
 二日前の日曜日の夜のテレビ番組を見ていて、筆者は思わず、驚いて笑ってしまった。多くのアスリート達が出演していたトーク番組に、フィギュアーの村主章枝さんも出ておられたのだが、彼女が、実にユーモラスな物まねを見せてくれたのである。いつも、氷上で真剣で真面目な滑りの固い顔しか見ていなかったので、彼女の全く違った一面を見せてもらったようで、思わず感動さえ覚えたくらいの発見だった。
 金メダルを取って引退した荒川静香さんと同期だが、まだ現役で頑張っているのはご立派だ。「早く辞めればと思っている後輩が多いよ」といったおどけたトークも面白く、人間、見た目だけで判断してはいけないと思った次第である。
 例によって、話は飛躍するが、困った問題が多い日本の今日だが、それらも違った角度から見直せば、新たな有益な一面が見えて来るかもしれない。

2.プライベートコーナー
 4時20分起床。体重、58.2Kg。天気は良さそう。
 昨日の雅子は、良くもなし、悪くもなしといった捉まえどころのない感じ。このところ、帰り際にはベッドに横にして欲しいというのがパターンになっているが、横にしてあげた後に、急に何かを訴え出した。しかし、その内容は分からず仕舞い。今日、改めて確認する。

3.連載、難病との闘い(857) 第三部 戦いはまだまだ続く(151)
  第五章 季節は巡る(22)

 1.再び春が…(22)
 (2)不安に怯える(その6)
 その日のおやつの時間が過ぎた3時頃、一考が大分前から気になっていたことの一つ、雅子の爪切りをして貰うことになった。それまでは、実姉の霧子さんが来てくれた時に頼んでいたのだが、ここ暫くは、失念していて、爪が伸び放題になっていて、これ以上手入れをしないと、身体の他の部分を傷つけたりする危険な状態になっていた。
 雅子の場合は、手首が変形している上に、筋肉も固くなっていて、動きが自由にならず、爪切りと言っても、その作業は容易でない難しい作業なのである。今までに、一考が何回か試みたことがあったが、その度に失敗して近くの皮膚を切ってしまい、バンドエイドでの応急処置が付きものになっていた。やはり、餅は餅屋で、専門家にお願いした方が無難なのである。
 そこで、介護士さんの配慮で、看護士さんに来てもらってやって貰うことになった。年度末で何かと忙しいタイミングだったので大変だろうと思いながら、一考は看護士さんのサービスに感謝するのだった。
 作業は、手足の指をお湯に浸して柔らかくすることから始まった。案の定、少し曲がった手首は、看護師さんとて、なかなかやり難い状態になっていて、一考も、傍で少し手伝いながらの作業となった。
 その作業を手伝いながら、一考はびっくりする発見をしたのである。たまたま触れた雅子のて脚や太ももが、思いのほか、か細く痩せていたことだった。そう言えば、最近は妻といえどもそんな部分を触る機会がなかったのだ。一考は、改めて、その身体の衰えに驚くのだった。体重が減少しているのも当然だと改めて思うのだった。
 看護士さんは、小型の特殊な挟みを持って来ておられて、それを器用に駆使して、切り難い爪を丁寧に処理して頂いた。たかが爪なのだが、こうして見ると、その扱い難さを改めて認識したのである。いずれにしても、こうして、久し振りにすっきりとすることが出来て、雅子もほっとしていた。
 一考は、そのお礼を申し述べながら、これはグッドタイミングだと捉えて、このところ自分が気にしている雅子の体重減少について相談してみることにした。やはり、この辺りで専門的な立場からのアドバイスは欠かせないと思ったのである。本来なら、看護室に出かけて行って話さねばならないのだろうが、この爪切りに来てもらったことが、ラッキーなチャンスに繋がったのである。(以下、明日に続く)

891 魅せられた週末

 素晴らしさに魅せられて、思わず引き込まれて興奮に酔った週末だった。

1.独り言コラム
 今、アメリカで戦いが進行中の女子ゴルフツアーで、二人の宮里さんが大健闘で優勝争いに参加している。今現在(4時半)は、宮里美香さんが首位と1打差のー19、宮里藍さんがー16で9位タイと大接戦だ。このブログを書き終える頃には決着が着くと思われるが、今までにない興奮を覚えながら、キーを打っている。
 とにかく、昨日から今朝にかけては、いろんな戦いで素晴らしい展開を楽しませてくれた。思わず、魅せられて興奮を覚えた場面が幾つかあった。
 その一つが大相撲夏場所の千秋楽である。結果は大関の日馬富士の初優勝という新しい歴史を作ったが、その過程が凄かった。先ずは、日馬富士が本割で前日に白鵬を破ってこの場所を盛り上げた琴欧州を、絶体絶命の不利な体勢から見せた決死の首投げだった。この大技は、今から半世紀以上も前の、確か、昭和29年だったと思うが、筆者の贔屓だった大内山を投げ飛ばした栃錦の首投げを彷彿とさせるものだった。技の中でも目立つ技で、筆者は思わず魅せられたのである。そして、持ち込まれた優勝決定戦では、見事な捌きを見せて横綱、白鵬を投げて優勝を果たしたのである。お見事の一語に尽きるが、ファンはその興奮に魅せられて暫し酔っていた。相撲の歴史が、青白時代から、新しい時代の到来を予感させる千秋楽だった。
 なお、大関千代大海が、この日も勝って、危ないと思われた大関の地位を死守した一番にも、男の決死の意地を見たようで、ここでも、大いに魅せられたのである。先日のこのコラムで、引退を示唆した筆者はお詫びしなければならない。ただ、5人もいる大関のうち、3人が8勝7敗で終ったのは、頂けるものではない。
 午前中のテレビ朝日のサンデープロジェクトで、小泉政治を批判した本を出版した衆議院議員、加藤紘一と小泉政治を支えた竹中平蔵とのディベートが行なわれたが、なかなか面白く魅せるものがあった。議論の中味は、竹中氏の論理的な追及、反論が終始圧倒していて、竹中ファンの筆者には痛快そのものだった。改めて、竹中氏の立て板に水の論客としての強さに魅せられたのである。
 一方、日本女子ゴルフツアーで、開幕からトップ10入りの新記録を目指していた横峯さくらだったが、一歩及ばず、11位タイに終った。最後のホールで難しいパーパットを決めて魅せてくれたのだが、惜しいチャンスを逸したといえよう。しかし、彼女は、着実に強くなっている。
 さて、冒頭に書いた米国女子ゴルフツアーだが、今現在(5時10分)は、宮里美香がー19で1打差を追って優勝を争っている。一方の宮里藍は、頑張ったが、-17でホールアウトし、念願の優勝はなくなった。さあ、後、残り4ホールだ。美香ちゃん頑張れ!である。
 追記、この勝負、残念ながら美香さんは、-19で、惜しくも単独4位に終わった。(5時50分)

2.プライベートコーナー
 午前3時半起床。体重、58.5Kg。天気は良くなさそうで、どんよりしている。
 昨日の雅子は、少し憂鬱そうで元気がなかった。毎日、日替わりのように様子が変わっている。

3.連載、難病との闘い(856) 第三部 戦いはまだまだ続く(150)
  第五章 季節は巡る(21)

 1.再び春が…(21)
 (2)不安に怯える(その5)
 そんな一考の独断的な判断で、その日の夕方、久し振りに大阪に出て仲間とお酒を飲んで、羽を伸ばして楽しんだ。たまに発散することは、精神的な健康を保つ上で、大事な息抜きであると改めて実感するのだった。
 その翌日は、年度末の3月31日だった。少し二日酔いの状態だったが、一考はいつものように午後になって、雅子を施設に訪ねた。
 一考の関心は、前日の雅子の対応が、彼女の優しい配慮によるものかどうかだった。そこで、改めて、雅子にその確認を試みたのである。要は、トイレを済ませた後に、直ぐにベッドに横になると言ってくれたのが、一考が大阪に出かけ易くするための配慮だったのか、或いは、そうではなくて、単に体調が良くなかったからなのかの確認である。そのために、いつものように質問形式で、いろいろと角度を変えて質問を繰り返したのである。
 しかし、二人のコミニケーションは、なかなかうまく捗らなかった。それでも、時間を掛けてじっくりと粘り強く迫ったのである。その結果、雅子の言わんとしたところは、どうやら、その両方の意味があったということだった。つまり、体調が今一つ優れなかったのも事実だったが、その一方で、一考にもたまには息抜きしてもらうことも大事だろうと思って、少しでも出かけ易いようにと気を配ったということでもあった。
 そのような優しい配慮をしてくれたことに、一考には感謝するのだったが、それ以上に、雅子が、今も、そのような配慮が出来る状態にあること自体に、ほっとした安堵感を覚えるのだった。とにかく、進行性の病気ということで、止まることなく悪化が進んでいて、少しずつではあるが、身体の自由度が失われてゆく中で、正常な判断力、認識、配慮といった頭の働きが正常さを失っていないことは、極めて大事で嬉しいことである。これからも、二人の間を繋いでゆく上で、それがある場合とそうでない場合では、雲泥の差となる訳で、一考はその雅子の能力が、今後も永久に保たれていくことを強く望むと共に、そうあって欲しいと神に祈るのだった。
 幸いだったのは、その日は、看護士さんが来てくれて、一考には思いがけないラッキーな展開が待っていてくれたのである。(以下、明日に続く)

890 衝撃の一日

 驚き、衝撃にも悲喜こもごもいろいろであるが、一日に多くの衝撃が重なるのは珍しい。

1.独り言コラム
 韓国のノ・ムヒョン前大統領が自宅の裏山から飛び降り自殺したニュースは、超衝撃的だった。親族らの不正資金疑惑で検察庁からの事情聴取を受けていて、追い詰められての覚悟の自殺と見られている。韓国が、この種の闇の世界が蔓延している国だといっても、何しろ、一国のトップだった人の自殺だけに、その衝撃は並みではない。まだ62歳だというから、お気の毒と云うしかない。
 このニュースで、ノ・ムヒョンが飛び降りたとされる岩の上辺りを撮った崖の映像が流されたが、それが、筆者に、かつて、身近に起きた痛ましい自殺を思い出させたのである。
 それは、もう今から二十年以上も昔の話になるが、筆者の直属の部下だった方が、千葉県の屏風が浦の崖の上から飛び降り自殺された痛ましい事件だった。彼も当時50代前半の若さで、まだこれからだという方だった。今回のノ・ムヒョン大統領の場合と同様に、命を掛けた究極の選択だったと思う。いろんな科学技術が進歩する中でも、命だけは復元できないだけに、それを無駄にする選択は絶対にやってはならないと自分に言い聞かせて来ていたが、今日は、そのニュースで、その時の痛ましさを思い出すことになり、改めて合掌した次第である。
 さて、磐石の強さを誇っていた横綱白鵬が、琴欧州の強烈な投げに、遂に土俵に脆くも横転した。かくして、夢の連勝記録も33連勝でストップした。横綱が横転した瞬間、やったという大きな驚き、衝撃が筆者の脳裏を駆け抜けた。このところ、今一つその強さを発揮していなかった琴欧州の大殊勲である。場所前に安藤麻子さんと婚約を発表していた琴欧州だけに、これ以上ない素晴らしいプレゼントを麻子さんに送ったと言えよう。
 それにしても、連勝が33でストップした点で、実に微妙で意味深いものがある。それと云うのも、モンゴルの先輩のライバル横綱の朝青龍が35連勝の記録を持っているだけに、それを越えられなかった点で、勝負の微妙な綾の存在を覚えるのである。そんな波乱の展開の中で、皮肉な結果になったのは、「さあ、チャンス到来」と勢い込んだであろう朝青龍が、その直後に、これまたライバルの日馬富士に苦杯を喫したことだった。それだけに、今日の結びの一番のモンゴル出身の二人の横綱の戦いは、更なる注目を集めるだろう。しかし、朝青龍が昨日のその苦杯で腰を痛めたようで、それがどうなっているかが気掛かりだ。なお、この千秋楽の優勝を掛けた面白い戦いが、数字上は稀勢の里の可能性が残ってはいるが、実質的にモンゴル出身の三力士で争われるのも、日本人としては、これまた衝撃だと申しておきたい。
 加えて、もう一つ、大関千代大海のここ二日間の粘りには、衝撃的な凄さがある。若しかしたら、今日も勝って大関の地位を守るかもしれない。ここには、傷ついてはいるが、男の見上げた意地がり、それに注目したい。
 昨日の交流戦で、楽天のエース岩隈投手が巨人軍に滅多打ちされたのも、ファンには大きな衝撃だったに違いない。岩隈も生身の人間だけに、いつも万全とはいかないが、相手が宿敵の巨人軍だけに押さえて欲しかったとノ・ムヒョンじゃなく、ノムラさんは悔しがっていることだろう。
 中央大学の教授を殺害した学生の犯罪にも、少なからず衝撃を覚える。殺意を抱くようになった背景に何があったのか。命を奪うような事情、背景を知りたいが、分かってみれば、何でそんなことでということになるのではなかろうか。
 最後にゴルフの速報だが、米国女子ゴルフツアーの今週の3日目の戦いで、今朝目覚めた段階で、インターネットでスコアー速報を見たら、宮里藍がこの日だけで8アンダーの驚異のスコアーでホールアウトし、その時点で首位と2打差の4位タイだった。これは凄いと衝撃を受けたのだが、その後落ち着いて全体のスコアーを見ていると、今日のコース設定はバーディーが出易いようで、他の人のスコアーもそれぞれ凄いのだ。その後を回っていた宮里美香選手も何と、10アンダーでホールアウトし、今現在(5時)で、トータル17アンダーでトップタイにいる。これまた衝撃的な素晴らしい活躍だ。優勝を意識した明日の最終日が大いに楽しみである。
 いずれにしても、昨日から今日に掛けては、いろんな衝撃がいっぱい走った凄い一日だった。

2.プライベートコーナー
 目覚めが、なんと2時半過ぎで、2時50分には起床。体重、58.9Kg。直ぐに風呂。このところ早く寝るので、目覚めも早くなっている。天気ははっきりしない。
 昨日の雅子は、体調的には、極めて安定していて、まずまずの一日だった。便秘薬を飲んでもいないのに、二日連続のお通じもあった。椅子に座っていても、テレビに目を遣る頻度が、いつもよりも多かったように思う。こんな日が続いてくれればと思った。

3.連載、難病との闘い(855) 第三部 戦いはまだまだ続く(149)
  第五章 季節は巡る(20)

 1.再び春が…(20)
 (2)不安に怯える(その4)
 指し当たっては、介護士さんにお願いして、食事を今まで以上にしっかりと食べさせてもらうことが大事だろうと思った。場合によっては、自分が食事をアシストしてもいいとも考えるのだった。
 ところで、その翌日の3月30日には、会社の後輩の一人が退職して九州に戻るというので、OB達でお祝いの会をやろうという連絡を受けていた。久し振りに大阪に出るチャンスだけに、支障がなければ、是非とも顔を出したいと思っていた。しかし、この日が月曜日で母親の夕食の当番だったことと、それに、ここに来ての雅子の体重の大幅な減少に伴う不安もあって、気分は乗らず、止むを得ず、欠席と決めて連絡していた。
 しかし、数日前になって、姉の久子から、その日は、母親を妹のところに連れて行きたいので、夕食は不要だと言ってきた。そうなると、一つのネックが解除されたことで、雅子のその日の様子次第では、大阪へ出かけられるのではと思い始めていた。
 そして、その当日、一考が、いつものように施設を訪ねると、昼食を終えた雅子はベッドで眠っていた。大抵の場合は、横にはなっていても眠ってはおらず、一考が来たことを知ると、「起してほしい」と訴えるのだが、この日は本当に気もち良さそうに眠っていたのである。そこで、一考は、暫く様子を窺っていたが、雅子の睡眠はその後も30分以上も続いた。今までにはなかった珍しいことだった。
 2時少し前になって、雅子が目を覚ましたので、直ぐに起してやって、ジュースを飲ませ、ヨーグルトを食べさせたのだが、急にトイレに行きたいという。いつもよりも1時間ほど早いタイミングだった。しかも、トイレが終ると、またベッドに寝かして欲しいという。いつもと大分違う様子に、一考は戸惑った。相当に身体の調子が悪いのか、あるいは別の意図があるのか。雅子の様子を注意深く見守ったが、体調が優れないとは見えなかった。
 前日に、一考が、そのOB会のことを口にして、出来れば大阪に出たいと話していたので、若しかしたら、雅子がそのことに配慮して、一考が帰り易いように気を遣ってベッドに横になってくれたのではと考えた。念のために、そのことを確認してみたのだが、そうだとも、違うとも、雅子からは、はっきりした返事はなかった。
 とにかく、自分の勝手な判断だったが、それまでの雅子の優しさから、恐らく彼女の心遣いに違いないと一考は強引に解釈し、介護士さん達に、後のことをお願いして、思い切ってそのまま施設を後にした。一旦、自宅に戻った一考は、OB会の幹事に電話を入れて、欠席をドタキャンし、久し振りの大阪に向かったのである。1月の新年会以来の大阪だった。(以下、明日に続く)

889 交流戦

 戦いの土俵を広げるのは、スポーツでは面白い試みだが、何事も枠が広がるのが、好ましいという訳ではない。

1.独り言コラム
 昨日、民主党の小沢一郎代表代行が「12区は空けておけ」と発言したという。これは東京12区のことで、公明党の大田昭宏代表の選出区である。つまり、与党の拠点の一つに爆弾を仕掛ける意図を見せたもので、以前から幾たびか示唆されていたもので新鮮味はないが、この時点での再度の発言には、改めて興味を誘う発言である。
 この発言に対し、今朝のTBSの朝のテレビ番組で、「ゲームを楽しむようなこの種の揺さぶり発言はいい加減にして欲しい」と、毎日新聞顧問の岩見隆夫さんが怒りを込めて指摘していた。ちょうど、プロ野球では、交流戦が始まっていて、普段は見られない対戦が行なわれていて、ファンを喜ばせているが、そういう意味でのゲーム感覚の面白さはあるが、明らかに選挙民を弄ぶやり方で、そんなお遊び的なことが筋書き通りに成功するとは思われない。
 さて、その交流戦だが、今年はまだ始まったばかりだが、その面白さの一つが、追い出された選手達が、古巣の球団との対戦できるという、いわゆる恩返しが出来るチャンスの機会が得られることである。先日のゲームでは、巨人軍から移籍させられた日本ハムの二岡智宏選手、林昌範選手が、二人揃って見事にその男の意地を見せて、鬱憤を晴らしたのがその一つだったが、昨日も、巨人と楽天戦では、巨人から移って来た楽天の小坂誠選手が満塁のチャンスに登場してわくわくさせたのだが、惜しくも、平凡な一塁ゴロに終ってチャンスを生かすことは出来なかった。
 そのプロ野球の交流戦だが、今までの歴史を振り返れば、開幕からそれまでの流れ、リズムを変える機会としての意味がありそうだ。今年の傾向でも、不振だったソフトバンクや横浜ベイスターズが頑張っていて、この機会を上手く生かせば、新たな浮上のチャンスに繋がる可能性がある。いずれにしても、交流戦は、いわゆる、戦う土俵を広げてくれる訳で、それだけに新たな興味、関心、チャンスに繋がることは確かである、
 さて、新しく土俵を広げたと云う意味では、一般の民間人を裁判員に取り込む新しい裁判員制度がスタートした。広い意味での交流戦の範疇に入るかも知れないが、この場合は、素人をその道の専門家と組み合わせて人様の運命を決める重要な判断業務をやらせる訳で、筆者は賛成できかねる制度と考えている。今後、実際の裁判で、どんな展開を見せてくれるのだろうか。野次馬的な興味で見守ることになろう。
 ところで、新型インフルエンザもここに来て更なる拡がりを見せている。大阪、兵庫、京都、滋賀、東京、神奈川、埼玉で、感染者が確認されているのだが、これらの都道府県は、世界の国に喩えれば、いわゆる先進国に相当する地域である。我が滋賀県がその中に入っていることは、喜んでいいのかどうか片腹痛い気分だが、このインフルエンザとの戦いは、もはや、交流戦以上の広がりになっていることは確かである。とにかく弱毒性でよかったと改めて実感している。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、58.7Kg.。外は天気は良さそう。
 前日、異常な発熱があって心配だったので、昨日は午前中にも顔を出して様子を窺ったが、幸い、体調は戻っているようだった。ただし、前日中に通じがなかったので、この日も便秘薬を服用していた。一旦、自宅に戻った一考だったが、午後にも再び雅子を訪ねて、通じにも付き合ってアシストに努めた。幸い、雅子の頑張りもあって目的を達してほっとした一日だった。

3.連載、難病との闘い(854) 第三部 戦いはまだまだ続く(148)
  第五章 季節は巡る(19)

 1.再び春が…(19)
 (2)不安に怯える(その3)
 雅子の体重は、昨年の10月から今年の1月までの連続4ヶ月間も下がり続けて、トータル5キロ強の大きな減少となっていた。しかし、2月度が、辛うじて、前月並みだったことで、取り敢えずは、連続減少に歯止めが掛かったっように思われて、一考も一息ついた気分になっていた。それだけに、今月の結果が大事であって、その結果に注目していたのである。一考の気持ちは、何とか、そのまま下げ止まった形の結果になっていて欲しいと考えていた。
 3時過ぎにトイレが終わった雅子が、介護士さんに連れられて、そのまま車椅子で測定機器が置いてある一階に向かった。一考は、落ち着かない気分だったが、雅子の部屋で待機することにした。待てば海路に日和ありの気持ちだった。
 かつて、自宅で雅子が立つことができていた頃は、毎朝、体重測定を行なうのが日課になっていた。一考は、その変化を捉えて、雅子の健康状態の把握に努めていた。しかし、雅子が自分で立てなくなった07年1月からは、その測定が出来なくなったのである。それが、幸いなことに、この施設に入居後、一ヶ月に一度ではあったが、その測定が復活したことで、雅子の健康状態を推測する上で大事な情報として捉えていた。
 部屋を出て10分も経たない間に、雅子が介護士さんと戻って来た。「どうでした?」という一考の問い掛けに。介護士さんは「2kgの減少です」という結果を伝えてくれた。感情を伴わない事務的な報告だった。それを聞いた一考の不安は一気に拡大した。このところの食事の量が減っていると聞いていたから、その結果には整合性はあるのだが、その減少幅が、あまりにも大き過ぎた。この2Kgを加算すれば、この半年での減少がトータルで7Kg以上になり、それは体重のおよそ15%近い大幅な減少である。これは明らかに異常だと一考は思った。ダイエットをやっている人なら、その効果に喝采だろうが、何とか体重の維持を願っていただけに、こんな思わぬ数字が出てきたことに、一考の戸惑いも尋常ではなかった。
 思わず「2キロも」と一考は大きな声で繰り返した。その声の大きさに、介護士さんはびっくりしたように一考の顔を見て、「申し訳ありません」と謝りの言葉を発した。一考は、その返事に恐縮して「いや、いや、何もあなたのせいではないんだから」と慌てて言ってから「それよりも、手間が掛かって大変だと思うけれど、食事は何とかしっかりと食べさせてやって頂戴ね」と彼女にお願いをするのだった。
 とにかく。一考が受けた衝撃は小さくなかった。「さあ、どうしたものか」と一考は戸惑いながら、込み上げてくる不安をじっと抑えていた。(以下、明日に続く)

888 かど番

 かど番とは、囲碁や将棋の番勝負で、そこで勝負が決まるという局番。相撲では、負け越せばその地位から転落する局面のことである。

1.独り言コラム
 昨夜は、はらはら、どきどきしながら、将棋名人戦第四局の息詰まる終盤戦の模様をコンピューターの中継画面で楽しんだ。夕食時の局面では、「やっぱり羽生名人が勝つのかなあ」と少しがっかりの気持ちでいたが、再開後の展開で。郷田九段が指した「4七香」が意表を突い妙手(?)で、局面を検討していた控え室では、「難解になった」という見方に変わった。逆転を匂わせる怪しげな雰囲気が漂い始めたようだった。そして、その後は、郷田九段が慎重な差し回しを見せて、最後は「馬」を切って鮮やかな寄せで、見事に勝利した。これで、対戦成績も2勝2敗のタイになり、名人位の行方は、6月に入って行なわれる残り3局の決戦に持ち込まれた。
 この日の郷田九段も、大変な頑張りを見せ、夕食時の6時になっても席を離れず、用意された食事も取らずに、じっと盤面の前で考え続けていた。その頑張りが、幸いにも勝利に結びついたようで、応援していた筆者も、久し振りにほっとした安堵感を味わっていた。
 それと云うのも、郷田九段は、この4月からの新年度になって、指せば負けるという最悪のパターンで、名人戦第2局の勝ち星だけの1勝7敗と大負けが続いていて、勝利から完全に見放されていたからである。先の名人戦第3局の場合もそうだったが、勝てる局面になってからの逆転負けが続き、その落ち込みも大変だったに違いない。それだけに、この1勝は単なる1勝ではなく、大変大きな価値ある勝ちで、重い気持ちだった郷田九段も、やっと吹っ切れた気持ちになれたのではと思う。
 さて、いつも思うのだが、このようなトップ棋士同士対局では、解説者や控え室での見解は、当たらないことが多い。考えてみれば当然なことで、自分達よりの強い棋士達が指しているからである。今までの四局を通してもそうだったが、筆者は、途中での彼らの見解をそのまま信じないようにしていた。実際に、彼らが予想しない手が出た場合に、彼らの見解が直ぐに変わることも度々で、その辺りに勝負の醍醐味があった。この対局でも夕方の衛星放送の行われた時点では、解説していた内藤国雄九段と福崎文吾八段は共に羽生名人持ちと言っていた。その後に指された「4七香」のような勝負手は念頭になかったからである。
 筆者が郷田九段に惹かれる最大の魅力は、このような誰も考えないような強手、妙手を思いつく優れた着想力にある。時々見せる2~3時間を越える長考の中での同氏の頭の中の凄さに感動するのである。とにかく、この勝利で、郷田九段はかど番を免れたが、次の対局では、どちらか負けた方が、自動的にかど番に追い込まれることになる。郷田九段がかど番に追い込む側になって欲しいと、今から次局を楽しみにしている。
 ところで、かど番といえば、大相撲の大関の千代大海が、昨日、琴欧州に敗れて5勝7敗となり、今日で13度目のかど番相撲を迎える。先場所は、皆勤出場で2勝13敗という史上最悪の記録でかど番場所に追い込まれていただけに、今日の一番は、現役にさよならを告げる土壇場の取り組みになるかもしれない。
 なお、同氏は、今までに幕内優勝3回を果たし、大関在位場所数も62場所を記録していて、この記録は歴代1位の記録である。よく頑張って相撲界に貢献した。大分前だったが、タレントの川村ひかるさんとの微笑ましいエピソードもあったが、川村さんの投げたえさである横綱昇進が、あと一歩で手に届かなかったことで、彼女にも手が届かずしまいとなったようである。まだ、大関陥落が決まった訳ではないが、今日からの3日間を勝ち続けるのは難しそうだ。長い間、楽しませて頂いた訳で、本当にご苦労様と申し上げておきたい。
 そう言えば、毎度御馴染みの麻生太郎内閣の話題になるが、有体に言えば、その実態はもう大分前からかど番状態である。思わぬ敵失で何とか救われて頑張って来ているが、ここに来て、相手の民主党の鳩山体制も固まった。いよいよ、9月10日の任期切れを目指しての苦しい最後のかど番の戦いが続くことになる。

2.プライベートコーナー
 3時50分起床。体重、58.9Kg。新聞を取りに外に出ると、地面は少し濡れているが、雨は降っていない。
 昨日の雅子は大変だった。施設に顔を出すと顔が少し熱っぽく苦しそうで、アイスノンで頭を冷やしていた。介護士さんに聞くと朝から熱があるという。施設に入って初めての発熱で、若しかしたら、新型インフルエンザなんて言葉が頭を過ぎった。この日は、便秘薬を服用していて、通じの方も気掛かりなようで、雅子には大変な一日だった。幸い、夕方には熱は下がっていた。

3.連載、難病との闘い(853) 第三部 戦いはまだまだ続く(147)
  第五章 季節は巡る(18)

 1.再び春が…(18)
 (2)不安に怯える(その2)
 一考は、今までの人生で、悔しさや残念、無念の辛さは幾度も味わった。しかし、いわゆる、切なさ、悲しさ、やるせなさを感じるのは、比較的限られていて、それほど多くは記憶に残っていない。今年の2月、仲間だった伊勢村元社長の突然の訃報に、久方ぶりの切なさ、虚しさを味わったのが思い出されるぐらいである。その際には、居たたまれない悔しさ、虚しさも並存していた。同氏の思わぬ急逝を思うと、今でも熱いものが甦った来る。
 さて、一般的に言えば、「切なさ」「悲しさ」は、どうしようもない現実に対して抱く「やるせなさ」に端を発した心の嘆きで、それが全身に転移して、滲み出て来て、心を熱くする満たされない心の嘆きである。
 今年に入ってからは、一考が施設に雅子を訪ねると、ベッドに横になっている雅子が、一考を見て、出ない声を振り絞るようにして、必死に「起して!」と訴えかける顔の表情には、何とも言えない切なさ、愛おしさを覚えるようになっていた。最初の頃は、まだかすかではあるが「起して」という言葉が聞き取れていたのだが、最近はそれもはっきりしないようになってきていて、一考が感じる切なさが一層強くなって来ている。
 このまま、二人の意思が通じなくなったらどうしようという不安さえが頭を過ぎる。何といっても二人の気持ちが通じ合っていることが、一考には頑張れるエネルギー源になっているのだが、その元が断たれたらと思うと、切なさを通り越して不安と虚しさに直結するのである。
 切なさを巡って、そんな際どい気持ちが交錯する今日この頃だが、それを助長するような更に大きな衝撃が一考を襲ったのである。それは、3月29日の体重測定の日のことであった。この施設では、毎月の最終日曜日が体重測定日になっていて、施設に入った時から、一考は、その測定結果に注目して来ていたのである。
 その日の午後、施設に到着すると、雅子に体重測定は終ったのかと確認した。相変わらず、雅子の返事ははっきりしなかったが、それでもまだやっていないと言っているようだった。直ぐに介護士さんに確認すると、その通りで、これからだという。いつもは、測定器をこのフロアーに持って来て測定するのだが、今日は、それぞれが階下に下りての測定にするというのである。(以下、明日に続く)

887 いよいよ正念場

 それほど鋭利ではない刃物を持った犯人グループが、大阪、神戸で暴れて多くの市民に切りつけて被害を与えていたが、昨日は、足を伸ばして滋賀の大津にも顔を出した。そして、その一味は、遂に首都圏にも乗り込んだ模様である。

1.独り言コラム
 神戸、大阪に次いで滋賀県の大津市でも新型ヴィールス感染者が出た。神戸の高校生が最初の国内で感染者として確認されたのが去る16日だったので、5日目で大津に飛び火したことになる。
 嘉田由紀子滋賀県知事は、大阪、神戸の事例を参考に、直ちに高校、中学校の休校などの必要な対応を指示した。ともかくは、その押さえ込み作戦を執った。
 一方、今朝の報道では、遂に、東京、川崎の首都圏でも患者が確認されたという。いよいよ、ヴィールスとの戦いは、全面戦争の様相を呈して来ていて、ここからが正念場という難しい局面に入ったと思われる。
 我々としては、差し当たっては、手洗い、うがい、マスクなどで自己防衛に努めることが肝要だろう。

 さて、正念場といえば、麻生太郎総理と新しく選出された鳩山由紀夫民主党代表だろう。ここからは本当のがちんこ勝負であって、次なる総選挙に向けた戦いは待ったなしだ。差し当たっては、来週には初の党首討論が予定されている。西松建設からの企業献金、更には補正予算を巡る議論に焦点が当てられるだろうが、二人ともなかなかの論客だけに熾烈なものになるだろう。どちらが当面の日本の総理として相応しいのか、国民はしっかりと見極めることになる。
 経済の動きも、昨日発表されたGDPは、実質の年率で15.2%のマイナスと戦後最大の落ち込みとなった。専門家の間では、この1-3月期が底だとの見方が支配的だ。いずれにしても、これからの緊急経済対策が正念場になるに違いない。
 大相撲では、横綱白鵬が連勝街道を走っている。昨日で自己最高の31連勝を果たした。当面の目標となる朝青龍の35連勝は目前だ。69連勝という双葉山の大記録はまだ夢の彼方だが、記録がストップするまでは息の抜けない正念場の戦いが続くことになる。
 アースマラソンの間寛平さんは、既にアメリカ大陸横断の中間点を通過し、昨日、上陸後七つ目の州であるミズリー州に入った。走った距離も2660Kmを越えている。ここまで来るとシカゴが視野に入ってくる。いよいよ、一つの正念場に差し掛かっていると言えよう。
 プロ野球の交流戦が始まった。ここまで突っ走ってきた巨人軍が日本ハムに辛酸をなめたて2連敗した。お見事だったのは、二岡智宏選手が、二日続けて古巣の巨人に、いわゆる、ご立派な恩返しをした。同氏は、文字通り溜飲が下がる快哉の気分だったに違いない。また。同様に、林昌範投手もしかりで、勝ち投手となって大活躍を見せた。二人とも男の意地で頑張ったと言える。しかし、ペナントレースの正念場はもっと、もっと先のことである。
 羽生名人と郷田九段との間で戦われている将棋名人戦七番勝負の第四局が、昨日から和歌山の高野山で始まった。この場所は、かつて高野山決戦と呼ばれた升田幸三八段(当時)と大山康晴七段(当時)との大一番が行なわれたところだそうで、同様な熱戦が期待されている。昨日の第一日では、午後になって、またしても郷田挑戦者が2時間32分の長考を見せた手に対し、羽生名人も2時間2分の長考をお返しして手を封じた。今朝9時から、この封じ手が開封されて、郷田九段にとっての負けられない正念場の戦いが始まる。筆者も今日一日は、その成り行きを追いながら、一喜一憂して楽しませてもらうことになる。郷田九段には何としても勝ってもらって対戦成績をタイに持ち込んで欲しい。

2.プライベートコーナー
 3時頃に目が覚める。昨夜は風呂に入らずに寝てしまったので、朝風呂を浴びる。体重、58.8Kg。外はどんよりの空模様。
 昨日の雅子は、少し調子が良かったようだ、一週間ぶりの体重測定でおよそ1Kg回復し、減少傾向に一先ず歯止め(?)が掛かった。帰り際も、珍しく、ベッドに横にならずに、椅子に座っていると頑張っていた。

3.連載、難病との闘い(852) 第三部 戦いはまだまだ続く(146)
  第五章 季節は巡る(17)

 1.再び春が…(17)
 (2)不安に怯える(その1)
 今年に入って、雅子のちょっとした症状の変化にも、一考は一喜一憂することが多くなっていた。いくら、進行性の病気だと言っても、もう、この辺りで症状の悪化が止まり、安定した状態になって欲しいという願望が強く、雅子の症状の変化を気にしていたからである。
 3月20日(平成21年)のことだった。この日、便秘薬を服用していないのに、思わぬ通じがあった。介護士さんの話では、今朝も少しだったが通じがあったという。ここ半年近くは、ずっと便秘気味の状態が続いていて、便秘薬のコーラックのお世話は欠かせなかっただけに、ここでの便秘薬なしでの通じは、一つの変化として一考は捉えていた。若しかしたら、腸の機能が回復して来たのであろうか。そうであれば結構なことである。一考としては、そんな風に良い方向にあると思いたかった。便秘薬のお世話にならずに通じがあるということは、余計な手間や苦労が省ける訳で、二人には大いに歓迎すべきことである。とにかく、今までは、機能の活性が失われることはあっても、復活することはなかったから、何か希望のようなものが感じられるのだ。
 しかし、それは、そんな大袈裟なことではなく、単なる、お腹の調子が悪くでそうなっているのかも知れない。溺れる者は藁をも掴むで、少しでもいいことがあると、勝手に都合のいい様に拡大解釈してしまい勝ちである。もう少し、時間を掛けて観察、チェックする必要があるだろう。一考はそう思いながらも、その日は気分良く帰宅した。何とか、それがいい兆候であって欲しいと思う気持ちでいっぱいだった。しかし、そんな淡い期待は直ぐに裏切られた。
 それから数日後のことだった。それまでは、たとえ、ベッドに横になっていても、一考の顔を見れば「起して欲しい」とせがむ雅子だったが、その日は、3時過ぎのいつものトイレを終ると、ベッドに寝かせて欲しいと言い出した。それまでにない、大変珍しいことで、何処かが悪いのではと不安を覚えるのだった。
 その翌日、少し早目に顔を出すと、案の定、雅子はベッドに横になっていた、介護士さんに食事の進み具合を確認すると、昼食は2割程度しか食べていないという。そして、雅子は、一考が来たことを知っても、何も言わずにじっと横になっていた。目を閉じたままで、ほとんど反応を示さないのである。どうしたのだろうという掴まえ所の無い不安が深まった。いつも発する言葉にならない発声もない。どうやら、身体が弱って来ているようで、悪化が更に進んでいるのではなかろうか。じっと顔をみていると、今までに感じたことのない、何とも言えない切なさ、悲しさが込み上げてくるのだった。(以下、明日に続く)

886 マスクパニック

 トイレットペーパーが手に入らなかった頃の再来を思わせるマスクの入手難である。

1.独り言コラム
 新型インフルエンザの感染者数は世界で1万人を越えたようだ。日本もアメリカ、メキシコ、カナダに次ぐ世界で4位にランクされていて、その感染者数も179人に達しているという。
 子供の頃の話だが、「隔離」というと大変なインパクトがある言葉だった。法定伝染病に感染した場合に取られる対応で、周りの人達からは、白い目で見られたという。しかし、今回のインフルエンザで、その隔離して対応する方法が取られて来ていたが、そんな厳しい言葉のインパクトが感じられず、言葉も時代と共に変身していたのである。
 幸い、風邪の毒性がそれほど強くないこと、また、感染者数が急増していて、隔離対応が物理的に取れないことから、症状の軽い感染者は自宅での療養も可能だという方向に転換されるようだ。それまで取られてきた停留という対応も取り止められるという。
 マスクは感染を防ぐ有効なツールのようで、神戸や大阪の街を行く人々の多くがマスクをしている様子が、ニュースで流されている。筆者が毎日通っている施設でも、一昨日から外来の見舞い客にマスクを着ける様に要請し始めた。そんな動きの影響で、マスクの入手が困難になっていて、入荷されるとたちまち売り切れてしまうという。1974年頃のオイルショックでトイレットペーパーが不足して騒いだあのパニックの再来を思い出させる現象だ。
 さて、そんなマスクパニックの様相が見え始めている昨今だが、如何なる不正な行為であっても、たとえ、それが巧妙にマスクされ、偽装されていようとも、決して見逃すようなことを許してはならない。例によって、ちょっと、話が飛躍し過ぎかな?
 昨日、京都地検が、あの「漢字能力検定協会」理事長親子二人を背任の容疑で逮捕に踏み切ったのは、そういう意味では拍手喝采のマスク剥がし的な思い切った手入れだった。思わぬ漢字ブームの中で起きた犯罪であるが、実質的に存在しない「メディアボックス」なる会社をでっち上げて、そこに多額のお金を投入し、私腹をを肥やした犯罪は許せない。今朝の新聞に連行される大久保昇容疑者の写真が出ていたが、マスクが似合いそうな顔に見えたのは、筆者の偏見からかもしれない。
 一方、世界に目を向けると、英国では、何と、314年ぶりに下院議長が辞任するという。ここでも、マーティン議長が、経費の私的乱用したことが理由だそうだ。そもそも英国の議長は自ら辞任しない限り代わることが出来ず、終身勤められる仕組みだそうで、1695年以来、議長の辞任はなかったと言う。314年ぶりというスケールが違う話には、ちょっとしたお伽噺のようなかわいさがあり、ユーモアさえ感じられるエピソードである。
 他方、かわいさやユーモアではなく厳しい更迭という解任を食らったのが横浜ベイスターズの大矢監督だ。まだ始まったばかりのペナントレースだが、成績の悪さが理由と言うから、男は負けたらいかんのだ。
 背任、辞任、解任といった三つの「任」の言葉に、棘のある男の厳しい敗者の世界を見る思いで、何となく気分が重い。

2.プライベートコーナー
 3時40分起床。体重は昨日と同じ、58.8Kg。天気はよさそう。
 昨日の雅子は、少し元気がなかった。こちらからの話しかけに反応が今一つで不安だった。しかし、帰りがけにベッドに横にしてあげた際には、安らかな顔をしていたので、ほっとしたものを感じて、部屋を辞した。

3.連載、難病との闘い(851) 第三部 戦いはまだまだ続く(145)
  第五章 季節は巡る(16)

 1.再び春が…(16)
 (1)雅子の日常(その16)
 ルーチンの日常生活のパターンに入っていない介護も数多い。美容院でお世話になるのもその一つである。
 前回の1月の美容院では、カットだけだったので、3月に入ると頭のてっぺん辺りで大分白髪が目立ち始めていた。この前の毛染めは08年11月6日だったので、既に4ヶ月以上経過していたのである。そこで、早速に予約を入れてもらったのは、3月の通院日が近づいた頃だった。ここでは、予約は介護士さんにお願いするしきたりになっている。そのことを知らずに、自分で電話を入れたことがあったが、結果的には、途中で介護士さんに代わって欲しいということになったので、その後は介護士さんにお任せしている。
 予約は、通院が終った翌週の3月19日の1時からと決まった。この日、一考はお昼過ぎに雅子を訪ねた。事前にそのことで、昼食を早めに済ませてもらうようにお願いしていたので、一考が到着した時には、既に出かける準備は終っていた。お陰で、この日はスムーズに段取りは進み、一階の美容室には定刻少し前に到着していた。
 とりあえずのカットの段階は車椅子のままで作業を進めてもらって、特に困ったこともなくスムーズに捗った。途中で、俯き加減の雅子の頭を少し支える程度のサポートをしてあげた。
 それが終って、後半の少し厄介な毛染めに入るのだが、この場合も染める段階では、依然として車椅子のままでも可能だったので、それまでと同様に順調に進んだ。そして、いよいよ、洗髪の段階で、美容院設置の専用の椅子に移したのである。力仕事だったが、もう慣れていて、ここでも大きなトラブルはなかった。
 一考が、気にしていたのは、毛染めが終って頭を洗うこのステップだった。そこでは、身体を上向きに倒し、首を後ろ向けに大きく反らせるように曲げさせるのである。いわゆる、反り返った姿勢をつくり、頭がちょうど洗える位地に置くのである。いつも、俯き加減の雅子には、大変難しそうに見える姿勢だけに、一考は、雅子がこの姿勢をうまく取れるかどうかを気にしていたのである。
 見た目には、如何にも苦しそうな姿勢だけに、大変心配だったが、自分のためなのだという雅子の意識がしっかりしていて、多少の苦しさには耐えて頑張ってくれた。そして、大きな問題もなく、全ての作業を無事に完了することが出来た。一考は、「よかった」と大きく一呼吸してほっとしたのである。この毛染めがいつまで続けられるのか、雅子の症状を確認する意味でも一つの大事なチェックポイントとして捉えることが出来そうだと、一考は考えるのだった。
 綺麗になった雅子を連れて4階の部屋に戻る際は、凱旋の気分になっていた。めでたし、めでたしである。次回の、毛染めは、順調なら7月頃と云うことになる。(以下、明日に続く)

885 謹慎解除

 自由な身分の回復ほど嬉しいものは無いはずだ。謹慎解除は、その身分回復の第一歩である。

1.独り言コラム
 先日の裁判で、音楽プロジューサーの小室哲哉は、執行猶予付きの判決で、漸く解放され、再び、音楽活動に専念出来る身分に復帰できた。果たして、その才能はまだ健在で、新たな魅力ある作品を生み出せるのか、ファンは期待と不安の気持ちで見守ることになろう。
 謹慎と言えば、常連と言ってもいいかもしれない元アナウンサーの山本モナだが、その二度目の謹慎も解けて、改めて芸能活動を楽しそうに再開している。あっけらかんとした彼女の性格なのだろうが、それまでの失敗をネタにする余裕もあって、おおむね好意的に迎えられている。そんなに美人だと思わないが、得な性格の持ち主だと言える。
 政治家にも謹慎状態から復帰している人も何人かいる。かつての民社党の党首だった西村栄一の息子の西村慎吾や上記の山本モナとのスキャンダルで、その活動を一時自粛していた民主党の若手の有力代議士、細野豪志もすっかり復帰し、それまで通りの活躍を取り戻している。一度、良くないレッテルが付いた場合に、それをプラスに転換している人たちは、やはり、それなりの才能、人柄があるからなのだろう。
 しかし、あのお酒の会見でみっともない映像を世界に配信されて大臣の職を棒に振った中川昭一や今回の熱海旅行での同伴女性とのスキャンダルで入院して自粛している鴻池祥筆などは、今暫くは謹慎状態から抜け出すのはなかなか難しそうだ。
 芸能界は、いわば、この種の話題のメッカである。最近の事例では、腐った羊水発言での倖田來未、詩の盗用での安倍なつみ、過去の窃盗を自白した、あびる優、それに詳細が明らかにされていないが、目下謹慎中の北野誠など、枚挙に暇がない。そんな中で、大物芸能人の謹慎事例としては、2004年10月に島田紳助が勝谷誠彦の女性メネージャーに暴行を働いた事件がある。一時は芸能界引退といった噂も流れたが、2ヵ月後には復帰を果たし、何事もなかったように、それまで以上の活躍をしているから不思議な世界だ。これは島田紳助の持つ異能によるものなのだろうか。
 さて、来週28日には、連休前にお酒を飲み過ぎて醜態を晒し謹慎していたSMAPの草剛が、ほぼ一ヶ月ぶりに復帰する。比較的早く謹慎が解けた背景には、失敗した後のお詫びの対応に卒がなかったこと、単なるお酒の上での失敗で、それほど他人に迷惑を掛けた訳ではなかったことなどが幸いしたようだが、何と言っても、本人自身の誠実さがファンを動かしたのだろう。そんなこともあって、コマーシャル契約でのペナルティーも大きな問題にはなっていないという。同氏の復帰の最初の生放送がフジテレビのお昼の番組「笑っていいとも」だそうだが、本人にとっては「笑ってる場合じゃない」長い一日になるはずだ。
 話は変わるが、新型インフルエンザの蔓延が急速に進んでいて、今朝現在の感染者数は159人に達しているという。大阪、神戸を中心とした関西地区は大変で、休校が相次ぐなど、なるべく外出を控えた状況にあり、言ってみれば、多くの国民が謹慎状態に追い込まれていると言えそうだ。早く、謹慎解除になってくれないと、経済の復活などにも大きな影響を与えかねないと懸念されている。(敬称略)

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、58.8Kg。気温も大分上がっていて、お天気はよさそうだ。
 昨日の雅子は、前日並みで、まずまずの感じであった。しかし、帰り際には、ベッドに横にして欲しいと要求した。かつてのように椅子で長く頑張っているのが、辛くなってきているのだろう。なお、この日から、マスクをして欲しいとの申し入れを受けた。しかし、施設の関係者は誰もしておらず、自分だけなのが解せない。

3.連載、難病との闘い(850) 第三部 戦いはまだまだ続く(144)
  第五章 季節は巡る(15)

 1.再び春が…(15)
 (1)雅子の日常(その15)
 雅子がまだ在宅で頑張っている時からそうであったが、寝むれない夜や、夜中に一旦目覚めて寝付かれなくなった時などは、時計が唯一の友達だと言って、ちゃんとその文字盤が見える位置に時計をセットして欲しいと要求していた。その要求は、この施設に移った後も同じで、入居した初日から同様な要求をした。
 しかし、この施設ではむやみに釘を打ったりすることは禁じられていて、雅子がベッドに横になった状態でちゃんと文字盤が見えるように時計をセットするには一苦労した。最終的には、苦肉の策として、カーテンが掛けてある紐に時計を吊るす形で、何とか見える位置を確保し、その傍に楽譜立てを転用して、それに変形の蛍光灯をセットして文字盤をライトアップしている。
 恐らく寝付けなくなった時の雅子は、その文字盤を走る時計の針を見つめながら、じっと時間が進むのを我慢して堪えているのだろう。そんな時に、彼女のの脳裏に浮んで来る思いは、どんなものなのであろうかと考えてみることがある。その際の一考の思いは複雑で、時として、その胸が、きゅっと締め付けられるような辛さを覚えることがある。
 恐らく、「どうして、自分がこんな苦しい目に会わねばならないのだろうか。精一杯頑張って来て、他人様に迷惑を掛けるようなことはした覚えはない。結婚後も、ひたすら家族のために尽くし、自分を犠牲にして、夫の両親のために尽くしてきていたのに」といったような不満で、悔しい思いが繰り返し去来し、その辛さを嘆いているのではなかろうか。そして、刻一刻と進む時計の針を文字盤で追いながら、神の厳しい配剤への不満、理解できない人生の綾への驚き、嘆きを訴えているかもしれない。一考は、そんな彼女の悲しくて辛い立場に思いを馳せながら、自らも気の毒さに心から同情するのである。
 しかし、その一方で、一考は、違った雅子を思ってみることもある。雅子はそんな弱虫ではない。自分の人生を振り返って、ただ単に悔やむようなことはしていないのではと思ってみたりする。それは、最近の雅子との心もとないコミニケーションを通じてだが、彼女が訴えて来ている内容から、そんなことを悔やんでいる雅子は浮んで来ないのである。
 例えば、一考が、たまに息子への不満を口にしたりすると、雅子は、懸命になってそんなことは言わないでと訴えてくる。その時の雅子の訴えは、まさしく、そんなことは言ってはいけないよと云うような目で、一考を諭すような顔であり、その顔つきを見ていると、今の雅子は、一考が考える以上に達観していて、与えられた運命に従順になっているのかも知れないと思うこともある。今更、ばたばたしても始まらない、頑張って生きていくだけが自分に与えられた人生なのだと自分に言い聞かせているのではと思うと、そのいじらしさに頭が下がるし、自分も余計なことを考えずに、無心になって生きて行くべきだと思うのである。
 人生は、如何に自分を納得させられるかで、幸せの度合いが違ってくるのではなかろうかと思う今日この頃だ。(以下、明日に続く)

884 究極の選択

 人は、その長い一生の中で、幾たびかいわゆる究極の選択をしているはずである。しかし、それが衆目注視の中で行なうケースは、それほど多くはない。

1.独り言コラム
 民主党の鳩山由紀夫体制が決まった。代表代行に小沢一郎氏を選挙担当で、岡田克也氏を幹事長に起用した。究極の選択ではないが、差し当たっての鳩山党首が投げた第一球だった。「やっぱり!」といった感じで受け取った方は少なくないだろう。昨日も同氏が出演した幾つかのテレビ番組で、その発言の端々に小沢一郎の名前が出ていて、同氏への配慮に気遣い過ぎるのが気になった筆者だが、これでは、傀儡と言われても仕方がないかもしれないとも思った。
 今朝の各メディアには、緊急世論調査の結果が出ているが、「期待する」と「期待しない」が拮抗している点で、その辺りの空気がはっきりと出ている。これらの調査が、党内人事が発表される前に行なわれた調査であるから、それを勘案すれば「期待しない」はもっと大きい数字になっていると考えなければならない。
 いずれにしても、次の総選挙で、麻生総理か、鳩山総理か、との国民の審判が下される。投票する国民の立場で考えると、これは、まさしく、究極の選択が要求されることになると言っても過言ではない。それと言うのも、一度は、民主党にやらせてみたいと思う気持ちが大きい中で、やはり小沢一郎代表代行の顔が前面に見える形になっているからで、戸惑いを隠せないと言うのが、多くの選挙民の偽らない心境だろう。
 暫くは、鳩山由紀夫新代表のお手並み拝見ということになりそうだ。期待と懸念が交錯する世論の動きが注目される。
 今朝は、お遊びとして、一つの究極の選択の事例を楽しんでみよう。一般的には、究極の選択は、当事者にとっては厳しく、辛い決断を強いられて大変なのだが、第三者にとっては、なかなか興味深く、面白く、楽しい見世場、或いはドラマのクライマックスに変身する。この度の鳩山党首が誕生したことで、筆者が思い付いた一つのメルヘンが、その究極の選択の格好な事例になると考えた。
 それは、来るべき総選挙の結果で、いわゆる与野党が、紙一重の差で拮抗した結果になり、総理大臣を決める首班指名の選挙で、一票違いで総理が決まるという際どい場面となった場合である。自民党所属の鳩山邦夫氏が、どっちに投票するかというメルヘンティックなケースである。
 これは、メルヘンとして設定しているが、全く有得ないものではない。偶発的にせよ、起き得ることでもある。これこそ、鳩山邦夫氏には、文字通り究極の選択である。自民党の党内拘束に従うか、それとも、それを裏切って兄貴の鳩山由紀夫に投票するかである。恐らく、全国民が固唾を呑んで、このシーンに注目するだろう。筆者の見方は、邦夫氏は、歴とした日本人として兄貴に投票して、鳩山家の伝統を守るのではと見たいが、果たしてどうなんだろうか。遊びとして議論してみるのも、楽しい事例であると思う。

2.プライベートコーナー
 4時50分起床。体重、58.6Kg。お天気は曇り空。
 昨日の雅子だが、一考が施設を訪れた1時頃は、リビングで昼食のアシストを受けていた。暫く待機していたが、介護士さんが多忙のようで、雅子もじっと待機していた。そこで、一考が代わって、そのアシストを買って出て、時間を掛けて最後まで食べさせた。料理をミキサーで液状にしてあると聞いてはいたが見るのは初めてで、これでその元の素材味が分かるのかと思った。なお、この日は、便秘薬を服用していた日で、3時過ぎには順調に通じがあった。総じて、前日並みで、応答も何とか通じていて、良好な状態と受け取っていた。

3.連載、難病との闘い(849) 第三部 戦いはまだまだ続く(143)
  第五章 季節は巡る(14)

 1.再び春が…(14)
 (1)雅子の日常(その14)
 一考が帰った後は、5時過ぎには夕食が始まる。そこでは、介護士さんが一人ついてくれて食事を食べさせてくれる。今の雅子は口を開けるのが大変だから、ここでも懸命の雅子の闘いが続くのである。最近の夕食の様子を聞いてみると、彼女自身も自分の体重の減少を承知しているから、少なくとも半分ぐらいは食べているようだ。多少は苦しくても懸命に頑張っている様子が想像できる。
 夕食が終れば、栄養剤、お薬の服用がある。これらも口を開けねければならず、大変な頑張りが必要で、やはり疲れを伴う作業である。続いて、歯磨き、トイレへと一連の介護を受ける。いずれも、雅子にとっては、この日の最後の頑張りである。なお、この場合のトイレは、簡易トイレが使われるようで、おしっこだけの場合が殆どである。
 それらが終ると、やっといつもの椅子に座らせてもらってテレビを見る時間になる。その場合、事前に一考がホワイトボードの書いておいたチャンネルに合わしてもらう。昼間の様子からみて、首を持ち上げるのが大変そうだから、雅子がじっくりとテレビを見ているとは想像し難く、時々画面に目をやるのが精一杯で、音声だけで楽しんでいるのではないかと一考は思っている。それも、9時までの2時間足らずの限定された時間枠で、いわゆる「月9」と呼ばれるようなトレンディードラマなどは対象外になっている。気の毒だが、施設のルールなので致し方がない。
 さて、9時になると、着替えさせてもらってベッドに横にしてもらう。ここから、いよいよ、一人になった雅子の孤独な闘いが始まるのである。しかし、その辺りの詳しい状況については、一考は全く把握出来ていない。
 毎日雅子と顔を合わせた際のいわゆる問診で、何か変わったことが無かったか、迷惑をけことがなかったか、などを確認するのは、この辺りの事情を知っておきたいという狙いなのだが、大抵の場合は、具体的な話を聞くことも出来ず、先ずは無難に過ごしたようだと勝手に理解することが多い。
 それでも、時たま、夜中に通じがあったり、おしっこのタイミングがずれたりすることがあるようのだが、幸い、それらはごく限られたケースにとどまっている。いずれにしても、特に大きなトラブルもなかったと分かると、ここでも一考はほっとするのである。
 ただ、雅子に話しかけていて何となく分かることの一つは、日によっては眠れない夜もかなりあるようで、そんな場合は、ひたすらカーテン釣り紐に掛けてある、ライトアップされている時計の動きを追いながら、長い辛い夜を我慢して堪えて、朝が来るのを待っていることも少なく無いようだ。(以下、明日に続く)

883 ドラマの序章は終わったが、…。

 勝利の美酒を味わうのは、最終的な勝負に勝って、いわゆる本懐を遂げて、初めて味わうことになるのだろう。

1.独り言コラム
 岡田克也さんの追い上げ届かず、メディアの事前の予想通り、鳩山由紀夫さんが民主党代表に選ばれた。鳩山家にとっては総理の座への希望の光が差し始めた記念すべき勝利だった。一部には小沢院政なんて揶揄する向きもあるが、同氏が勝利後の挨拶で述べた「日本の大掃除」を実行するためにも、政権交代の実現が必要で、そのための挙党体制の構築が急務であろう。
 今回の代表選は、一週間足らずの短期間のドラマだったが、小沢一郎氏の描いた筋書き通りの展開となった。しかし、この政治ドラマの大きな流れは、ここまでは、あくまでも序章であって、本格的なドラマ展開は、これから始まるというのが正しい捉え方だと思う。次なるドラマの大きな山は、解散、総選挙である。そこで、どんな波乱が待っているか、じっくり見守りたい。
 序章が終って、これからが本番という見方では、新型インフルエンザの広がりだ。今朝の新聞では神戸、大阪で不気味な拡がりを見せて来ている。心配なのは、今までに、海外未経験者にも感染が広がっていることである。筆者の住んでいる大津も、同じ関西エリアであるだけに、この危険な感染の広がりだけは、何とか、序章だけで食い止めて欲しいと思っているが、楽観は禁物で、大変心配であり、不安でもある。
 さて、スポーツの世界では、序章、序盤から本番に差し掛かって来ているものが幾つかある。プロ野球では巨人軍の強さは、序盤を一気に駆け抜ける大変な勢いだ。この調子では、今年の優勝は固いと思われる。一方、大相撲の白鵬の強さは、今が、本番どころか、最盛期を思わせる安定感のある強さで、昨日で27連勝と快進撃である。久し振りに連勝記録を塗り替えるかどうかに関心が集まっている。また、海の向こうのMLBのマリナーズのイチローは、昨日で40本目のヒット数に達したが、目標の200本までは、まだまだこれからで、ちょうど序盤から中盤に差し掛かった段階で、ぎりぎりの厳しい戦いが今後も続くことになろう。新記録を目指して、頑張れ、イチローだ。
 今期の将棋名人戦は、序盤を終って、羽生名人の2勝1敗と防衛に有利な状況にある。挑戦者の郷田九段は、このところ他の棋戦で負け続けていて、4月からの成績が1勝7敗と絶不調でまたt区ふるっておらず、ファンである筆者は大変心配である。今週行なわれる勝負の鍵を握る第4局が、郷田九段には、極めつけの本番となる訳で、決死の頑張りに期待している。
 女子ゴルフでは、難病と闘っている妻と筆者の二人のファンである不動祐理選手が、今週は、昨日の追い上げで、久し振りに優勝争いに加わった。ゴルフシーズン全体からみれば、ちょうど序盤戦が終って中盤に差し掛かったところだが、今週は優勝賞金額が大きい勝負だけに、今日の最終日のチャンスをものにして、今期の賞金王争いにも加わってほしい。
 ところで、筆者個人の介護の戦いだが、これは、序盤も中盤もないエンドレスの戦いだけに、世の中のいろんな戦いから勇気をもらって楽しませてもらうと思っている。しかし、このところ贔屓の対象が振るわないことが多く、何となく落ち込んでいる毎日が続いている。そういう意味でも、今日の不動祐理さんの頑張りに期待している。

2.プライベートコーナー
 今朝は少し遅めの5時10分起床。体重、58.3Kg。外は地面が濡れているが、雨は上がっている。空はどんよりだ。
 昨日の雅子は、いつもより、すっきりしていた。別れ際に「帰っていいかい?」というと、声は小さかったが「うん」といったように聞こえたし、小さく頷いてくれた。症状が少し良いようだと翌日が悪くなっていることが多いので、今日の様子に注目したい。

3.連載、難病との闘い(848) 第三部 戦いはまだまだ続く(142)
  第五章 季節は巡る(13)

 1.再び春が…(13)
 (1)雅子の日常(その13)
 ここで、一考が雅子の部屋に在室中に行なうアシスト内容を整理しておこう。トイレの介護の他には、顔を合わせて最初に行う前夜の状況を確認する問診に次いで、タイミングを見計らってのブログの朗読で聴力、読解力の確認、更には、ストローの吸い上げ能力のリハビリを兼ねて、お茶やジュースのサービス、その後、ヨーグルトを食べさせて、体力の補給をはかる。続いて、マッサージ機器での足首、ふくらはぎのリハビリ、夜のテレビ番組の設定、手のひらの消毒などが主な内容である。
 そんな一連のアシストを終えると、大体、4時前後になっている。そこで、いよいよ、さよならを言うことになるのだが、正直言って、そのタイミングがまた切なくて大変なのだ。
 かつては、帰り際に、雅子から何かを頼まれるケースがあって、その内容を確認するのに苦労したことが多く、どうしても分からない場合には翌日の宿題として帰ったこともあった。しかし、最近では、何かを頼まれることは少なくなって来ている。というよりも、コミニケーションの幅が限られていること、加えて、雅子の言う内容が理解できないことから、勝手にそう思ってしまっているのかもしれない。
 今では、帰り際に、「帰っていいかい?」と確認し、了解を取る形を得るようにしているのだが、それがなかなか難しいのである。何回聞いても、分かったというサインが出て来ない日が多くなってきていて、正直悩むことが多い。懸命になって何かを訴える日もあるのだが、それが何なのか、なかなか分からないこともある。そこで、どうすべきかで、何回か逡巡するのである。それでも、最後は心を鬼にして「さよなら」を告げることになるのが切なくて、辛いのである。その一方で、その日が母親の食事の担当の日だと、比較的早くOKを出してくれるように思う。雅子もそのような事情をきちんと理解していて、それなりに細かく気を遣っていてくれているのである。
 先日、この帰り際に「最近はこの辺りの髪の毛が薄くなってきているんだよ」と言って。後頭部を叩いて見せたら、珍しく「プッ」と噴出したのだ。後ろ髪を引かれるという駄洒落が通じたことで、思わず微笑んだ。その時思いついたのが、下手な駄洒落でも、笑わせることは、大事なリハビリに繋がるのだと思うようになり、その後、機会があればつまらぬ駄洒落を言って楽しむように心掛けている。
 いずれにしても、ここに来ての毎日の雅子との別れ際は、本当に後ろ髪を引かれる辛い思いになるのである。(以下、明日に続く)

882 その時、邦夫は?

 4人兄弟で力を合わせて企業の運営に携わっ来たカシオの樫尾4兄弟、また、すかいらーくを創業し、ガストへ転じた横川4兄弟は、いずれも、仲の良い兄弟達の起業家としての成功事例である。兄弟が仲が良いのに越したことは無い。

1.独り言コラム
 民主党の代表選挙は、いよいよ今日の午後に行なわれる。今朝の各メディアの分析では、鳩山由紀夫氏が選出される可能性が高いという。小沢陣営の選挙期間を短期間に限定した速攻作戦が功を奏する形になりそうだ。一般国民に人気が高いとされる岡田克也氏の巻き返しはあるのだろうか。まあ、静かにその結果を待つことにしよう。
 ところで、この世の中、男同士の兄弟で仲の悪いケースが意外に多い。異母兄弟の堤兄弟の清二と義明、君島兄弟の明、立洋などは、不仲なことが格好の話題なって、かつてのマスコミの餌食になった。
 異母でない真の兄弟でも、大相撲の若、貴の花田兄弟の場合は、不仲では有名な兄弟だということで、今でもマスコミが取り上げることが多い。。世の中、兄弟、姉妹だからと言って、いつも仲が良いとは限らないのだ。正直言えば、筆者もそうであって、いつもぎくしゃくしていることが多く、大きな顔で物をいう立場にはない。そう言えば、こんなことを言えば、大きな非難を受けるかもしれないが、今の天皇一家も、お二人の兄弟が、とても仲が良いようには見えない部分がある。
 さて、今日のハイライトは、鳩山兄弟である。お二人場合も例外ではなさそうで、世間では仲の良くない兄弟として映っている。経歴を見ると、弟の邦夫氏が先に政界に入りし、10年遅れて兄の由紀夫氏も続いたという。由紀夫氏が政界に入った時点では、二人は共に自民党に属していたが、1993年に、揃って新党さきがけの立ち上げに参加、1996年には、二人が軸になって民主党を立ち上げている。しかし、その後、邦夫氏が都知事選に出るなど、いろんな経緯があって、邦夫氏は自民党に復党した。
 こういう経緯を見る限り、当初は二人が共に行動していた訳で、二人は本質的には厳しい不仲ということでもなさそうだ。しかし、今は、奥様同士が少し張り合っていることもあって、二人が凄く仲の良い関係でないことも事実のようだ。しかし、それは、どちらかと言えば、二人が意識して不仲のような振舞いを演出しているようにも見える。
 さあ、今日の民主党の選挙で由紀夫さんが代表に選ばれれば、来るべき総選挙の結果次第で、総理大臣に就任する。そう考えると、今日の鳩山邦夫さんの心境や如何である。幾ら仲悪く振舞っているといっても、鳩山家が、再び天下を取ることになる訳で、邦夫さんとて、嬉しくない訳はないだろう。
 筆者は、野次馬の一人として、その時に交わされるであろう、鳩山由紀夫、邦夫の二人の会話に大きな関心を抱いている。

2.プライベートコーナー
 3時50分起床。体重、58.5Kg。どんよりとした空模様だ。
 昨日の雅子は、可もなし、不可も無いといった様子。相変わらず、一考の問い掛けへの応答は、はっきりとしたものは見られない。しかし、不思議なことだが、「春日です」と医師の名前を口にすると、吹き出して笑ってくれる。先日の定期診断時で、先生からの問い掛けには、頑張って返答をしていた雅子だったが、春日医師には特別な何かを抱いているようだ。とにかく、笑ってくれると、一考もほっとするのである。

3.連載、難病との闘い(847) 第三部 戦いはまだまだ続く(141)
  第五章 季節は巡る(12)

 1.再び春が…(12)
 (1)雅子の日常(その12)
 4月半ばのことだったが、通常通りのペースで4日目の朝に便秘薬を服用したのだが、その日のうちに通じがなかった。夜中にでもあるだろうと楽観して帰宅したが、翌日の午後に、一考が訪問した時点でも通じがないままで、この朝は便秘薬は服用していないという。4月になって介護士さんの担当移動が多くあって、この辺りの細かい引継ぎが充分でないことによるちょっとした齟齬だった。
 差し当たって「どう対応すべきか」一考は躊躇した。時刻は既に午後1時半を過ぎていたが、思い切って、今からでも便秘薬を飲ませるかどうかだった。しかし、この時間で便秘薬を服用すれば、効果が出て来るのは夜中になる。その時間帯は夜勤の介護士さんが一人であることを考えると適切ではない。その一方で、便秘が長引くことは、それまでの事例からみると、通じがし難くなる心配がある。とにかく、明日で便秘が始まって6日目だ。一考は、暫し迷ったが、「まあ、今回は、翌朝まで待つことにしよう」と腹を決めたのである。
 ところがである。幸いなことに、翌朝のお薬を服用する前に通じがあったのである。その日の午後に施設で、その経過を聞いて、一考はほっとしたのである。この種の幸運は、文字通りの「幸うん」であって、一考の迷いが神の配慮に繋がったのだと、改めて感謝するのだった。
 とにかく、最近の一考は、雅子には、適度な間隔で通じがあって欲しいと神にお願いことが多い。他人から見れば、大袈裟だと言われるかも知れないが、正直言って、通じがあると「万歳」と叫びたい衝動に駆られるぐらいの大事な関心事なのである。
 そんなに神経を使う一方で、三日目以内の短期間で、便秘薬のお世話にならずに通じのあることもある。そんな時は、思わぬ贈り物を頂戴したような気持ちで嬉しくて、本当に良かったと大喜びだ。いずれにしても、今の二人の毎日の闘いの中で、トイレに関しては、悲喜こもごものドラマが内在しているのである。
 さて、トイレを終ると、さすがに雅子も疲れることが多いので、お茶でもサービスしたりして一休みしてもらう。場合によっては、ベッドに横になってもらうこともある。最近では、後者のケースが増えて来ている。とにかく、トイレは雅子と一考にとっては、一日の中では大仕事の一つなのだ。幸いなことに、雅子のおよそ80%ぐらいの通じは、一考が介護に来ている時に、雅子の頑張りもあって成就しているのが今の実情だ。恐らく、雅子も、一考が居てくれるということで、精神的に落ち着いて頑張れるのではないかと思っている。一般の方から見れば、考えられないような、信じられない夫婦での共同作業なのである。
 こうして、トイレも終わり一段落すると、時刻は4時前後になっていて、そろそろ、一考が帰宅する時間である。母親の食事を担当する日の場合には、その準備のために早めに帰宅しなければならない。そうでない日は、雅子が望むなら、5時近くまで傍にいてあげることもある。(以下、明日に続く)

881 危険な罠 金と女

 政治家は、金と女には潔癖であることが前提条件だ。そんなことは誰でも知っているのだが、…。

1.独り言コラム
 副官房長官と云う立場の鴻池祥筆参議院議員が不倫でその職を辞任した。物事をはっきりいうタイプの兵庫県選出の政治家で、「たかじんのそこまで言って委員会」にも何回か出ていて、その明快な発言で人気を博していた政治家だ。今年の初めにも、議員宿舎に女性を泊めたことでも週刊誌にスクープされたばかりで、その時には「天地神明に誓って男女の関係はない」と否定していた。新幹線費用を公費で使ったことなど、今回の件で大筋認めているというから、筆者としては「天地神明」をそんなに安売りしてもらっては困ると言いたい。それよりも、麻生総理の片腕といわれていただけに、困っているのは麻生総理だろう。折角、相手の民主党代表が、お金の問題で、貴重なエラーをしてくれたお陰で、支持率も上向いて来ていただけに、身内に足元を救われたことになり、大いに戸惑っていることだろう。政治家にとっては、金と女のスキャンダルは取り返しがつかない危険な罠である。
 今朝ニュースでも、さいたま地裁の検事が電車の中で女性に触って、痴漢容疑で現行犯逮捕されたと報じられている。たまたま手がそこに当たったので、ついそうなったと弁解したそうだが、ここでも、男という動物の如何ともし難い悲しい性が顔を出したようだ。
 その一方で、同じ男と女の話題でも、とっても微笑ましい話題もある。あのロッキード事件の捜査に当たった東京地検の河上和雄検事が、歌手の千葉紘子さんと二年前に結婚していたということを数日前に知った。日本テレビの「バンキシャ報道」にも出演していて、物事をはっきり言い切るお話しぶりを見ていると、硬派な性格の持ち主に見えるのだが、ヒット曲「折鶴」で一世を風靡した千葉さんとそんなご関係にあったとは、「なかなかやるじゃない」といった羨ましく、かつ微笑ましい話題である。河上さんのお年が76歳、千葉さんが61歳というのを聞くと、筆者らの年取った者にも、何かしら勇気を与えてくれそうな気がするから不思議である。
 同じ、男と女の話でも、その内容によって、こんなに違う扱いを受けるのが、何だか不思議な気がしないでもない。
 蛇足だが、金と女で失脚する政治家がかくも多い政治の世界で、5年間も政権の座にあった小泉純一郎氏は、その危険な二つの罠に引っかかることなく、その責任を全うしたのは、ある意味では奇跡的なことだったと言えよう。その辺りの清潔さを、次男の進次郎氏もしっかり引き継いで、二世議員の良さを売り物にしたらいいのではないか。
 ところで、今、一騎打ちで争っている鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表のお二人は、この金と女に関しては、大丈夫なのだろうか。いずれにしても、代表に選ばれれば、週刊誌諸君が、直ぐにその辺りの調査結果を報道してくれることになるのだろう。

2.プライベートコーナー
 4時10分起床。体重、58.0Kg。少し肌寒いが、天気は今日もよさそう。
 昨日の雅子は、定期通院日で病院へ往復。最近の症状を説明し判断を仰いだ。また、数日前の新聞で報道されたパーキンソン病の研究についてのご見解を伺った。そのことについては、今直ぐ、どうこうなるものではないが、将来の治療には役立つだろうということだった。
 嬉しいことなのだが、春日先生が話しかけると、雅子が、一考の場合には曖昧な返事なのに、小さい声ではあるが、何とか返事を試みている。懸命に頑張って対応している姿が健気である。とにかく、二人とも、大変疲れた一日だった。

3.連載、難病との闘い(846) 第三部 戦いはまだまだ続く(140)
  第五章 季節は巡る(11)

 1.再び春が…(11)
 (1)雅子の日常(その11)
 この種の排泄に関する介護の内容を、事細かく取り上げることは、如何なものかと思われる向きもあるだろう。しかし、実際に困っておられる方もおられて、多少の参考になることもあろうし、同時に、病状の悪化の具合をきちんと記録しておこうとの一考の考えから、敢えて踏む込んで書いていることをお断りしておきたい。
 さて、話題を元に戻そう。通常の通じの場合でも、かなりの頑張りを必要とするケースは多い。ましてや、その機能が衰えている雅子の場合は、本当に必死に頑張るのであり、傍にいても代わってあげたいくらいの必死さである。その意味でも適切なマッサージの役割は小さくないようだ。
 最近の話だが、一考が、このところの介護で気づいていることがある。それは、雅子が、折り曲げた身体を震わせるようにして頑張っている場合には、それが通じに繋がる可能性が相当に高いということである。従って、そういう場合には、途中で休憩を入れるタイミングが難しい。早過ぎると、途中で止めてしまうことで、折角のチャンスを逸することになりかねないし、逆に、頑張りを長く続けさせると体力の消耗が激しく疲れてしまい、場合によっては、危険な血圧低下を導くことになりかねず、心配である。そこで、どうやら、通じがあったと思われる時点で、一度、身体を持ち上げてやって、休憩を取るようにしているが、そのタイミングの取り方には、慎重で微妙な判断が要求される。
 ところで、便秘が続いた場合の最近の対応実態だが、看護士さんとの間では、三日間便秘が続くとその翌朝、つまり、4日目の朝に便秘薬を服用することにしており、それで何とかバランスを保ってきている。その場合、服用したその日には、多少時間を掛けても何とか通じがあるまで、一考は、付きっ切りで介護に努めてあげることにしている。その朝の起床直後にお薬を服用すれば、大体は、午後の3時を軸にプラスマイナス1時間の時間帯で通じに繋がるケースが殆どである。しかし、何回かの一回は、いくら頑張ってみても、その日に通じが無いことがあって、そのような場合には、その対応に苦労する。今までの経験では、時間がずれて、結果的には、夜中や明け方に通じとなったこともあったが、翌朝になっても、通じがない場合もある。その場合には、翌朝、つまり、5日目の朝にもう一度、便秘薬を服用して頑張ることにしている。
 いずれにしても、この辺りは、その時点での体調や個人差もあって、一概には論じられない世界でもある。(以下、明日に続く)

880 才能保存は出来ないものか?

 人が亡くなった場合、才能と云う財産は、何処に消えてしまうのだろうか。もったいない気がする。何とか保存、セーブは出来ないものなのだろうか。

1.独り言コラム。
 いよいよ、鳩山由紀夫、岡田克也の二人が出馬を宣言した。民主党代表への戦いは一騎打ちの短期決戦に入った。仕切り時間が短かく設定されていて不満はあるが、日本の政治の将来を決める大一番である。数の上で不利と言われている岡田克也の逆転はあるか、鳩山が逃げ切るか、勝負の行方が興味深い。
 興味深いといえば、不祥事で謹慎していたSMAPの草剛さんが、今月28日から活動を再開するという。人気者だけに、良い仕事をすることでつぐなってもらいたい。やはり、才能は活用して初めて輝きを放つのだ。
 さて、旧聞に属するが、この大型連休を挟んで、多くのアーティスト達の死が相次いで、貴重な才能が失われた。4月20日には、歌手の清水由貴子さんが介護に追い詰められての自殺で他界されたのは、誠に胸が痛む気の毒な死であった。続いて、連休の真っ只中の5月2日には、ロック歌手の忌野清志郎さんが58歳の若さで、またその二日後には、シャンソン歌手の高英男さんが90歳で、そして連休明けの11日には、作曲家の三木たかしさんが64歳で逝去された。ご冥福をお祈りしたい。
 高さんについては、ずっと昔の紅白歌合戦で、しゃれたシャンソンを歌っておられたのを思い出す。三木たかしさんは、多くのヒット曲を作っておられて馴染みが深い。中でも、石川さゆりを世に出した「津軽海峡冬景色」は、あまりにも有名だ。その同氏の訃報の記事で、あの黛ジュンさんが三木さんの妹だ知ったのだが、それは筆者にはちょっとした驚きだった。
 それと云うのは、彼女に関して、ちょっとしたエピソードを思い出したからである。それは、今から40年ほど昔の話なのだが、筆者は伊東ゆかりのファンだった。その年の彼女のヒット曲「恋のしずく」がレコード大賞の有力候補にノミネートされていて期待していたのだが、結局は、黛ジュンの「天子の誘惑」が受賞したことで、無念な敗北を喫し、ファンとして苦い記憶が残っているからである。先日、その三木さんの葬儀に参列していた黛ジュンをテレビで見たが、彼女も60歳、あのミニスカートの面影はなかったが、それでも昔を思い出させてくれた一幕だった。
 さて、もう一人の忌野清志郎さんについては、申し訳ない話だが、筆者は、その名字の読み方さえ把握しておらず、ロック音楽が何であるかも知らず、ほどんど何の知見を持ち合わせていなかった。
 しかし、である。筆者が応援しているアースマラソンの間寛平さんのブログを見ていて、忌野さんの訃報を電話で受けた同氏が、号泣して走っているの姿を見て、いたく感動したのである。筆者が全く知らなかったことなのだが、忌野さんは、間さんの応援歌を作って、このアースマラソンを応援していたという。また、そのブログでは、自分のような芸人にまで細やかな心遣いをしてもらったと感激していた間さんの言葉で、忌野さんの優しい人間性の一面を知り、改めて、惜しい方を亡くしたという思いに至った。
 とにかく、それぞれの方のご逝去に、改めて同情、感謝を覚える一方で、その方々が持っておられる優れた才能には、一目も、二目も置きたい気持ちでもある。
 人の死に接して、時々思うのだが、100年に一人しか現れないような、貴重な才能の持ち主の場合、それがそのまま消失してしまうことへの残念さである。今でも思い出すのは、あの三島由紀夫さんが自殺した時、とてつもない難しい漢字を駆使して作り出される素晴らしい文学を思い「同氏の優れた才能を取り出して保存し、また再使用できたら」と思ったことがあった。今の進歩した電子技術でも、それは何とかならないものだろうか。そんな馬鹿げたことを考えてしまう筆者である。

2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、58.2Kg。外はもう薄明るくなっていて、天気は良さそう。
 昨日の雅子は、相変わらずだったが、介護士さんのカウント間違いで、二日早く便秘薬を服用、そのため2時頃に通じがあった。結果オーラ9である。なお、この日の体重測定で、またまた減少し、今までの最低を記録した。不安は消えない。今日は定期の診断日なので、医師の見解を伺ってみたい。

3.連載、難病との闘い(845) 第三部 戦いはまだまだ続く(139)
  第五章 季節は巡る(10)

 1.再び春が…(10)
 (1)雅子の日常(その10)
 従って、その簡易トイレを使う方法を採用すれば、昼間の場合も、物理的には、トイレの一人での介護も可能である。多少手間と労力、それに時間が掛かるが、一旦、対象者をベッドに横にさせて対応すればいいのである。
 ただ、簡易トイレでは、周りがオープンな状態であって、対象者にとってみれば、どうしても落ち着けないことが多く、昼間の場合などで、少し落ち着いて頑張ろうとする場合には、精神的な配慮から、通常のトイレを希望することになり、二人の介護士さんにお願いすることにならざるを得ない。
 さて、今の雅子の場合だが、便座にさえ座らせれば、それで終わりだということにはならない。その後も、然るべきアシストサービスを施してやる必要がある。とにかく、各器官の機能が衰えてきているから、並みの努力では通じを成功させることは容易ではないのだ。適時、然るべきところをさすってあげたりして、適切なマッサージをすることが必要、不可欠になっている。
 アシストトはそれだけではない。おしっこの場合は別として、通じの場合は、全力を挙げての必死の頑張りが必要になる訳で、その姿勢を支えて保ってやるアシストも大事である。一考がいる場合は、可能な限り付き添ってやって、なるべく丁寧にそのマッサージを施し、便座から転げ落ちないように姿勢を保持してやっている。その場合にも、ゆったりとした気分的な雰囲気を作ってあげて、リラックスさせてあげることも大事だと思っている。
 とにかく、衰えて来ている機能に刺激を与えて、活性化させるのが必要なのだ。そういう意味で、排泄を誘導するマッサージは、今では欠かせないサポートである。そこには、もちろん、介護の基本である辛抱強さ、忍耐強さも要求される。
 更に言えば、昨年末までは、そのようなマッサージは、通じの場合だけで、おしっこの場合は何もしていなかった。それが、ここに来て、介護士さんから教えてもらったのだが、おしっこの場合も、マッサージでの刺激が無いと、なかなか上手く出て来ない場合が増えてきている。悪化がそんなところまで顔を出し始めているのである。心配、不安はますます拡大しているのである。(以下、明日に続く)

879 鳩山由紀夫総理誕生ファンタジー

 小沢一郎氏の豪腕は健在のようだし、一方の麻生総理も秘密兵器を持ち出そうとしている。面白い厳しい切り合いが始まりそうだ。

1.独り言コラム
 注目の民主党後任代表には、どうやら、鳩山由紀夫、岡田克也の二人の一騎打ちになりそうだ。小沢一郎代表を支えた鳩山由紀夫が数の力で有利だとの見方がある。その一方で、新鮮さを期待する党内の若手からの支持の多い岡田克也にも、今後の展開次第で活路は充分と見る向きもある。
 しかし、小沢の豪腕は健在な様で、その選出方法を巡って同氏が発揮した一喝の話にはなかなかの迫力が感じられた。国民の多くが、一度は民主党にやらせてみたらという流れが強く、今回の民主党の代表選挙は、紛れも無く、次期総理を選ぶ選挙に直結している。そんな重要な選挙でありながら、大事な日程などを決める昨日の総会で、三日後の土曜日に、衆参の国会議員だけの選挙で行なうと、そそくさと決めてしまった。そのことに、不信感を抱くのは、筆者一人ではなさそうだ。そこには、小沢一郎の豪腕が遺憾なく発揮されたようで、新体制成立後も力を保ちたいとの野望が見え隠れしている。
 一方の受けて立つ自民党だが、小沢辞任で、囁きが始まった総裁交代説をふっと飛ばすような大きな秘密兵器が用意されていることが見えて来た。それは、北方領土問題で、思い切った成果を出して、国民の支持を得よとする作戦のようだ。昨夜行なわれた、来日中のプーチン首相と麻生総理との会談で、来る7月にその件で具体的に話し合うことに合意したというのだ。外交の麻生が手にした最後の決め手のようだが、果たして、それはどんな展開に結びつくのだろうか。
 ところで、ここまで来ると、小沢代表を辞任に追い込んだ、あの東京地検特捜部の小沢一郎の第一公設秘書逮捕は、一体、何だったのかという疑問に改めて辿り着く。この謎は、このままはっきりしないままで終ることになりそうだ。しかし、真実を知ってみたいという衝動に駆られる国民は、筆者を含めて少なくないはずだ。
 そこで、筆者が、思い切って一つの驚愕のファンタジーを創作してみた。とんでもない夢の話なのだが、見方によっては面白い。
 まず、あの秘書の逮捕劇を面白おかしく捉えてみよう。これは、明らかに小沢代表の失脚を意図したものと言っても通じる側面は充分に存在する。そうだとすれば、同氏の失脚で利する者は誰かということになるのだが、常識的な見方では、土俵際に追い込まれていた麻生総理サイドと見るのが自然であって、民主党が主張しているように、今回の秘書逮捕劇は、政治的な意図を持った東京地検の動きだったということも満更ではない。
 しかし、利するのは麻生総理サイドだけなのだろうか。民主党サイドにも、反小沢の立場にある者にも充分なメリットがあった訳で、現に、筋書きはその通り進んでいる。ここまでは、誰もが思いつく発想なのだが、それじゃ、民主党の誰がと具体的な話に踏み込むと、反小沢陣営のメンバーを見回しても、なかなか具体的な答えは出て来ない。
 そこで、筆者が強引に引っ張り出したのが、とんでもない破天荒な発想である。結論を先に言おう。それは、鳩山由紀夫さんのお母さんではないかという発想だ。ファンタジーとすれば、なかなかの出来栄えである。
 十年ぐらい前の話だったと思うが、某週刊誌で、鳩山さんのお母さんが、息子にアイスクリーム云々と幼児をあやすような話題が出ていたのを思い出したのである。伝統ある政治一家であるが故に、息子に総理のチャンスを作り出したいと考えたとしても不思議ではない。我が息子を愛する母親の愛が、たまたま潜在していた東京地検とのパイプを通じて、阿吽の呼吸が働いたということが、筆者の思いつきなのだが、全くあり得ないことでもないのではと勝手に思うのである。
 結果的に、鳩山総理が実現できれば、鳩山一家は、この上ないめでたし、めでたしとなり、このファンタジーは、良く出来た素晴らしいメルヘンとして仕上がることになる。そうなると、弟の邦夫氏の立場も微妙になるが、それよりも、悲劇の主人公は、今や、自分の意志を鳩山由紀夫を通じて発揮したいと考えている小沢一郎ということになり、悪役、小沢一郎の面目丸つぶれという皮肉な展開となるのだ。「アハハハハ」と思わず笑ってしまう筆者は、今朝は随分とご機嫌である。

2.プライベートコーナー
 4時10分起床。体重は58.4Kg。外は、地面は濡れているが、雨は上がっている。今日も晴天の気配である。
 昨日の雅子は、前日に比べると一転して元気がないように見えた。問い掛けへの反応、返答が、なかなか見えないのである。一日おきに様子が変わっていて安心できない。一方、このところの食事だが、介護士さんの報告では、しっかりと食べているようだ。

3.連載、難病との闘い(844) 第三部 戦いはまだまだ続く(138)
  第五章 季節は巡る(9)

 1.再び春が…(9)
 (1)雅子の日常(その9)
 ここで、改めて、トイレをアシストする介護作業の内容を具体的に見てみよう。三つの個別のアシスト業務から成っている。先ず最初のステップが、障害者の身体を支えながら、下着を下げてやって、便座に座らせる。次のステップが、障害者が頑張っている間での用を足しをし易くして上げるアシスト、そして、三番目のステップが、用足しが終った後、障害者を抱き上げて下着を上げてやって、元の場所まで戻してやるアシスとの三つである。
 今、一考が行なっているアシストは、二番目ステップで、雅子が頑張っている間でのアシストであり、その前後の、便座に座らせるまでと、終った後の下着を上げて元の椅子まで戻してやる作業は介護士さんにお願いしている。
 かつて、雅子が自宅にいて、在宅介護をしていた頃では、雅子が介護棒に掴まって、何とか自分の身体を支えられる状態であったので、その間、両手が使えるので、下着の上げ下げ作業が一人でも可能だった。しかし、今の雅子の状態では、雅子が全く自分の身体が支えられないから、身体を支えているだけで精一杯で、とても、下着の上げ下げまでは不可能で、結果的に、一人でのトイレの介護は無理になっている。そういうことで、この施設でも、夜間を除いては、必ず二人の介護士さんで協力して行なってもらっている。
 参考に、介護士さんが一人しかいない夜間の場合の対応に触れておきたい。一人の場合には、どのように対応しているかである。この場合の作業のポイントは、移動できる簡易トイレを使うことである。そうすれば、ちょっと工夫した対応を行なうことで、何とか一人でマネージできるのである。
具体的な作業手順は、夜間では、対象者がベッドに横になっている訳で、そのまま、先に下着を降ろしてやるのである。そうしておいて、ベッドの傍に置いた簡易トイレに対象者を、抱き上げてから、回転するように便座に移動するのである。これならば、同時に二つの作業をする訳ではないので、それほど難しい作業ではない。対象者が重い方だとちょっとした力仕事になるが、何とか一人でも介護が可能なのである。終った後は、その逆の作業でOKなのだ。今年のお正月に、雅子を自宅に連れ戻った時には、一考もその方法で、一人で介護を行なったのだった。
 このような具体的な手順を聞くと、手品の種明かしのようで、なんだそんなことだったのかという話になってしまう。(以下、明日に続く)

878 小沢一郎代表の無念

 政治家の出処進退は自らが決めるもので、同氏もこの連休の間に追い詰められた自分に見切りをつけたのだろう。そう思えば、政治家も弱い存在なのだ。

1.独り言コラム
 いずれ辞任すると思われていたが、その決断は、このタイミングだった。昨日夕方の記者会見を見ていて感じたのだが、あれだけのキャリアを持っている政治家なのに、演説はお得意ではなさそうで、昨日も原稿を読んでの辞任会見だった。党首討論を避けていた理由も理解できる。筆者もそうなのだが、いわゆる、スピーディな回転を要求される丁々発止の議論が苦手なのだろう。
 それにしても、総理の座を目の前にしての辞任には、言葉に出来ない無念さがあったと思われる。
 さて、筆者がまだ東京で単身生活をしている頃の話だが、親会社の社員クラブで、関東地区にいる大学の仲間との同窓会を幾度も持ったが、その時のメンバーの一人、Mさんは、大の小沢一郎ファンだった。より正確に言えば、ファンというよりは、かなり近いところにいた強い支持者の一人だった。それまでの小沢氏の失言や勇み足的な失態に、側近としてやきもきすることが多かったようだが、それでも、必ずもう一度チャンスが小沢一郎には巡って来ると力強く語っていたのが思い出される。そういう意味では、昨日の代表辞任で、Mさんを始めとして、多くの支持者には、堪らない無念の辞任であって、さぞかし、落胆しておられるだろう。
 当時から筆者は、今と同じ考え方で、小沢一郎という政治家はあまり好きではなかった。その理由は明快で、その傲慢さ、短気で直ぐに投げ出すやり方が気に入らなかったからである。特に、今でも思い出すのが、幹事長時代に次期総裁を決める段階で、大先輩達に対する礼を失した応接態度には、怒りさえ覚えたのを思い出す。まさに、「虎の威を籍るきつね」であって、あの田中角栄元総理から寵愛を受けての傲慢ぶりだった。
 今、思えば、その頃の同氏には、総理になるチャンスが幾たびもあったにもかかわらず、それには見向きもせず、裏で実権を握る影の実力者としての政権支配に満足していたとさえ見えていた。政治家として、間違った奢りがあったのではなかろうか。
 同氏も、典型的な二世議員の一人であって、その政治に対する考え方、哲学、行動力、統率力には然るべきものがあったが、国際平和に対する考え方など、個別の政策では、独特の独断的なものもあって、総理としては不安な一面を持ち合わせていたことも事実である。
 筆者は、先ほども書いた通りで、同氏に対しては、短気で直ぐに投げ出してしまう、いわゆる、壊し屋のイメージが強く、加えて、お金の面での不透明な部分も拭いきれず、一度ぐらいはさせてみたいと思う一方で、必ずしも総理に相応しい人だとは思っていない気持ちもあって、心の中は結構、複雑だった。
 さあ、政界の焦点は、既に、その後継者選びに移っていて、ここ暫くは、興味深いドラマが展開されることになるだろう。筆者は、前原誠司ファンだが、彼の場合は、今回は時期尚早で次の次だろう。岡田副代表の本命説が強いようだが、どうだろうか。新鮮さの面で今一つとの見方がある。さりとて、偽装設計で名を上げた馬渕澄夫、年金の長妻昭、女性の蓮舫などの名前もちらほらあるそうだが、迫力の点では、今一つだろう。
 なお、今回の小沢一郎代表の辞任を受けて、筆者が個人的に設けている「笑顔を見たくない人」のリストから、同氏を削除することにした。これで、今年になって、WBCで優勝に導いた原辰徳監督を評価して、今回の小沢一郎代表の辞任での削除で、現時点で、「笑顔を見たくない人」のリストには、女子ゴルファーの宮里藍、日本将棋連盟会長の米長邦雄、それに俳優の広末涼子の三人となった。
 
2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、58.2Kgで通常のレベルに戻った。今のところ、今日もお天気はよさそう。
 昨日の雅子は、前日よりはすっきりしていて、小さな声だが、辛うじて返答してくれることもあった。この日は、便秘薬も服用していないのに通じがあって、大成功ということで二人で喜んだ。読者から頂いたアドバイスで、氷のかけらを口に含ませて刺激を与える方法のトライを始めた。面白そうだ。

3.連載、難病との闘い(843) 第三部 戦いはまだまだ続く(137)
  第五章 季節は巡る(8)

 1.再び春が…(8)
 (1)雅子の日常(その8)
 さて、次が大変苦労の多いトイレの介護について触れる。入浴の介護、食事の介護と共に、大変な三大介護の一つである。
 大変な介護というと、少し大袈裟かもしれない。それと云うのも、つい少し前までは、介護士さんに頼んで、便座に座らせてもらえれば、特に何もしなくても、雅子が一人で頑張って終えることができていて、介護士さんの作業は大変だが、一考にはそれほど大変でもなかったからである。しかし、最近では、雅子の体力の衰えや臓器の機能低下などもあって、その目的を果たしてもらうには、ここでも、忍耐強い丁寧な介護が必要になって来ている。
 前にも紹介したが、雅子が自分からトイレに行きたいと伝えられない事情もあって、止むを得ず、機械的に大よそ3時間おきにトイレをさせてもらっている。従って、一日に8回のサポートに与かる訳だ。その内訳は、起床時、朝、昼、夕の各食事の後、それに夜中(1時頃)と明け方(4時半頃)の7回は、いわゆるおしっこが中心のルーチン的なトイレであって、全て、介護士さん任せであり、一考は全くタッチしていない。一考が関与して、自らがサポートしてあげるのは、午後の3時のおやつの時間帯でのトイレである。
 今では、この時間帯のトイレが、一日に8回あるトイレ中で、雅子が最も重点を置いていて、気合を入れて頑張るトイレになっている。言ってみれば、8回あるトイレ中で、雅子が、その日の本命と位置づけているトイレなのである。例えば、便秘解消のために便秘薬を服用する場合も、朝起きた直後に便秘薬を服用するので、大抵はこの時間帯で効果が出て来ることになり、勝負をかけた正念場のトイレの機会となる。そういう気合の入れ方から、通じに繋がる確率が最も高くなっている。それだけに、一考も毎日の施設を訪問する中での最大の任務の一つとして、そのサポートを位置づけし、重点を置いて、丁寧に対応することにしている。
 さて、具体的なトイレの手順だが、雅子がトイレに行きたいという意思の確認から始まるのだが、今では、雅子が殆ど話せない状態にあるので、おやつの時間が近づくと、一考の方からトイレに行きたいかどうかを確認することにしている。しかし、場合によっては、言葉にはならないが、雅子が自分の意志を伝えようと、何らかの発声を頑張って試みてくれることがあって、それを切っ掛けに確認することもある。
 いずれにしても、そうだと分かると、急いで、雅子を車椅子に移し替えてトイレのある個室近くまで移動させてから、介護士さんに連絡して、便座に座らせてもらう。もちろん、その場合は、一人の介護士さんが雅子を抱え上げ、もう一人が下着を降ろす作業を担当してくれて、二人の介護士さんのコラボレーションで行なわれるのである。(以下、明日に続く)

877 強さもいろいろ

 かつて、小泉総理が「人生いろいろ、会社もいろいろ」と答弁して物議をかもし出したことがあったが、この週末は、いろんな世界で、いろんな「強さ」の話題が散見された。
 
1.独り言コラム
 一言で言えば、捉えどころの無い週末だったが、幾つかの面白い話題にも恵まれた週末でもあった。
 まずは、新型インフルエンザであるが、日本でも4人目の感染が確認された。世界での感染者数も4391人に、死者285人と徐々に増加している。しかし、幸いなことに、このウィールス菌の強さが、それほどでないのが救いである。
 昨日から始まった大相撲では、横綱白鵬の安定した強さが光っていたが、朝青龍の土壇場で逆転した強さも目に付いた。加えて、場所前の稽古総見で、朝青龍が苦手と思われていた横綱審議委員の内館牧子さんに見せたべんちゃらの速攻は、土俵上での強さとは違った強さを見せてくれて、ファンを唸らせた。
 若手の坂本勇人選手の劇的な逆転ホームランで、巨人軍は昨日も快勝した。坂本選手は、今月に入っての9連戦で5ホームランを放っている。巨人軍に久し振りの生え抜き強打者の登場だ。この選手を発掘した原辰徳監督の眼力は大したものだ。今年の巨人は圧倒的に強い。
 女子ゴルフでは、今季初のメジャーで諸見里しのぶ選手が、しっかりと逃げ切って優勝した。コース新記録を出して追い上げるポーラークリーマーらを振り切って、堂々の強さを見せての優勝だった。メジャーで2勝目、通算4勝目である。まだ、あどけなさが残る22歳で、これから、ますますその強さを発揮してくれるだろう。
 水泳で、若手の新星が現れた。近畿大学の19才の入江陵介選手で、北島康介選手以来の世界新記録をマークした。ロンドンオリンピックに夢をつなげる有望な若者である。
 陸上の女子短距離にも、二人の有望選手が出てきた。二十歳の同い年の福島千里選手と高橋萌木子選手で、一昨日の二人の100メートルでの対決では、福島千里が制したが、二人を軸とした400メートルリレーでは日本新記録を出している。楽しみな強い二人のヒロインの登場だ。
 一方、男子でも、富士通の塚原直貴選手がクローズアップされている。朝原宣治選手を連想させる低い飛び出しで、豪快な加速で自信の走りを見せて、一昨日の国際グランプリでは10秒13で優勝した。日本人には弱いといわれている陸上短距離での心強いヒーローの登場である。
 その一方で、麻生総理の支持率が32% にまで回復したと今朝の日本テレビ系列は伝えている。一時の低迷に比べれば大した躍進だが、このレベルは強いと呼べるレベルにはほど遠い。
 なお、米国女子ゴルフで、大山志保選手は、頑張って強さを発揮し、今期最高位の単独6位に入った。宮里藍は単独9位であった。
 こうした話題を拾い上げてみても、まさに人生いろいろであり、いろんな強さがあって、そこに、いろんな感動を覚え、それが励みになっていることも多い。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、58.7Kg。天気は今日も申し分ないようだ。
 昨日の雅子は、食事もそれなりに食べて、頑張っていたが、それでも、好きなゴルフ中継が始まった段階だったが、ベッドに横にして欲しいということだった。疲れによるものと思われるが、椅子に座っている時間が、徐々に短くなって来ている。

3.連載、難病との闘い(842) 第三部 戦いはまだまだ続く(136)
  第五章 季節は巡る(7)

 1.再び春が…(7)
 (1)雅子の日常(その7)
 とにかく、何とか「吸う」という行為を思い出させようとするのだが、なかなかうまくいかない。頭では分かっているのだが、適切な口の動きに連動しなくなっていて、一考のアドバイスも効果が見られず、相変わらず、ストローを持ち上げるのだ。仕方なく、忍耐強く我慢して待機していると、突如として、思い出したように吸い始めることがある。そうなれば、一考もほっと一息なのだが、そこに至るのに時間が掛かり過ぎる。もっと確実にその吸う作業を思い出してもらうには、これからも、繰り返しての訓練が必要だと思っている。いわば、「吸う」、「飲む」といった単純行為のリハビリが急務と言えそうだ。
 ところで、リハビリと言えば、もっと広い意味でのリハビリを考えねばならないと一考は思うのである。身体の持つ能力を保持したり、失われた機能を復活させたりするための訓練が大事だと思うのだが、雅子の場合、具体的に何をすればいいのか、戸惑ってしまうのである。端的に言うと、これはというものが見当たらないのだ。何しろ、今の雅子は、手足を含む身体全体が動かせず、何も出来ない状況にあり、さりとて、具体的に何をどうしてあげていいのか分からないのである。
 とにかく、典型的な運動不足になっていることは確かである。一日の24時間の殆どを、座っているか、ベッドに横になって過ごしているからである。雅子の病状を考えれば、止むを得ない生活パターンなのだが、それだけに、意識してでも、それを補うような何らかのサービス、アシストが必要だと考えている。
 差し当たっては、専門のマッサージ師による身体のマッサージをお願いしている。これは、在宅介護の時からの実績があり、施設入居後も、今では週に2回ではあるが、ほぼ同様のマッサージを受けている。その効果がどうなのかは、今一つ目に見える形では、把握出来ていないが、身体を動かすという意味では一つの役割を果たしているだろうと思っている。
 それに加えて、最近になってやり始めたのが、持ち込んでいた電気マッサージ付き椅子のマッサージの機能の活用である。折角、高価な器具を購入した訳で、ほって置くのももったいないということでもあって、この4月から使い始めたのである。マッサージ師によるマッサージと重複するようだが、感触も少し違っているし、相手が機械だけに気楽な側面がある。雅子はあまり好まないようだが、あくまでも、リハビリの一環だと諭し、多少強引だが、毎日10分から15分程度、おやつの時間の前辺りに行なっている。今のところは、単に、足首、ふくらはぎの部分のマッサージだけにフォーカスしているが、それでも、リハビリと云う面では、それなりの意味があると思っている。(以下、明日に続く)

876 数字の「2000」

 連想ゲームというのが一時人気を博した時代があったが、今朝は「2000」という数字からの連想を楽しんでみたい。

1.独り言コラム
 昨日、森光子さんが帝国劇場で「放浪記」の記念の2000回目の公演を行なった。代役を立てない単独主演としては、前人未到の大記録だという。昨夜のNHKは、ご本人を迎えて特別番組を放映していた。
 ローマは一日にしてならずで、一口に2000回と言っても、それは、一回、一回の地道な努力の積み重ねで初めて成し得るものである。
 第一回の公演が、今から38年前の1961年、森さんが41歳の時だったそうだ。その後、20年後の1981年に500回目が、その後は少しペースが上がって1000回目が19年前の1990年で、そして昨日、2000回目という大台の達成となった。
 しかも、この日が森さんの89歳のお誕生日に設定されていたいうことで、目出度さも一入であったと思われる。心からおめでとうを申し上げたいと思います。
 とにかく、この種の記録は、地道な努力は言うまでもないが、ご本人の健康が、その前提である。森さんも、この大記録達成を意識して、屈伸運動の回数を増やしたりして、体力の維持に努められたという。「この舞台に巡り合えて、本当に幸せです」という本人の喜びの言葉が、全てを語っているように思う。
 なお、蛇足かも知れないが、昨日の番組に友情出演しておられた王貞治元監督が、以前よりも、ずっとお元気にお見受けした。王さんのファンの方は安心されたのではないだろうか。
 さて、この「2000」という数字から、筆者の脳裏には、幾つかの話題が浮かんでくる。。
先ずは、単純だが、西暦2009年という現在である。100年に一度と云う不況下にあるが、時代を計る物差しとしては分かり易い年代表示ある。
 そういえば、私的なことだが、筆者の親父が他界したのが、21世紀直前の2000年11月だった。早いもので、来年は、それからもう10年ということになる。
 プロ野球の世界には、名球界と呼ばれる組織がある。その入会資格の一つが、現役時代に2000本以上の安打を打った選手である。つい先ごろイチロー選手が、それまでの日本記録だった張本選手の3085本を追い越したことで話題になったが、このお二人を先頭に、現在の名球界メンバーには、2000本以上の安打で資格を得ている方が37人いる。コツコツと一本ずつ積み重ねての2000本は、それほど容易でないレベルである。
 イチロー選手が、目下米国の大リーグで、年間200本以上の安打を継続していて、今年で連続9年目で大リーグ新記録になるが、若し、来年まで続けると、それだけで2000本以上という大記録になる。ここでも、実力プラス、健康と無事故などのあらゆる条件が整わないと叶わない記録である。
 さて、目下、アメリカ大陸を横断中の間寛平さんは、つい先日に、節目の2000Kmを走破して、昨日現在で、2236Kmを達成し、差し当たってはシカゴを目指している。見渡す限り、何も無い原っぱの中を黙々と走っている光景に、アメリカ大陸の広大さを思う、果てしない戦いのようだが、その先に夢がある。身体に気をつけて頑張って欲しい。ニューヨーク到着までに、まだ2000Km以上は残っていて、これまた容易ではない挑戦だ。
 大相撲の世界を覗くと、勝ち星の数では千代の富士の1045勝が最高で、2000勝は遥かに及ばないが、総出場回数では、大潮憲司が1891回、寺尾常史が1795回という記録がある。
 政治の世界では、あの小泉純一郎さんが、その内閣在位期間が1980日であった。佐藤栄作、吉田茂に次ぐ戦後3番目の大記録である。総理になった時点で、そこまで続くとは思っていなかったに違いないが、そこには、彼自身の政治的な手腕と幸運があったのだろう。
 趣味の将棋の世界だが、、ここでは、生涯の最多勝数は、大山15世永世名人の1433勝781敗という記録を残しているが、2000勝にはほど遠い。但し、対局総数では、加藤一二三元名人が、現時点で2231局(更新中)と云うのがある。
 いずれにしても、「2000」という数字には、大きな夢が存在しているように思う、その一方で、私的なことだが、妻が施設に移って500日を過ぎ、筆者の施設への訪問回数も630回を越えて来ていて、まだ大分先になるが、大台の2000という節目の数字に向かっていることは確かである。しかし、本当にそこまで到達できるかどうかは、随分と心もとないというのが今の偽らない心境だ。これに関しては、まさに神のみぞ知るの世界である。

2.プライベートコーナー
 3時40分起床。体重、58.8Kg。今日も天気はよさそうだ。
 昨日の雅子は、一昨日よりは少し元気が回復していた。朝方の訪問時はちょうど入浴のタイミングだった。順調に入浴を終って戻って来た時の顔色はなかなかだった。午後の訪問では、5日ぶりに通じがあって、二人ともほっと一息。帰り際に駄洒落を言うと、雅子は噴出してくれたので、総じて、まずまずの一日だったといえよう。
 なお、昨日、介護の件で読者から貴重なアドバイスを頂戴した。今日は、その一部を試してみようと思い、昨日の帰り際に、氷の準備をして置いた。

3.連載、難病との闘い(841) 第三部 戦いはまだまだ続く(135)
  第五章 季節は巡る(6)

 1.再び春が…(6)
 (1)雅子の日常(その6)
 端的に言えば、今の雅子は、ストローで液体を吸い上げるという簡単な基本行為がうまく出来なくなってきている。
 大変心配なことなので、雅子の様子をよく観察していると、どうやら、雅子の頭の中で、何か混乱が起きているように思われるのだ。つまり、頭からの「吸え」という指令に対し、それを受けた口がうまく動かず、結果的に口をもごもごさせたり、ストローを持ち上げたりする行為になって、明らかに戸惑った状態になるのである。そして、そんな試行錯誤の末に、時々だが、やっと吸うと云う行為に繋がる。一考としては、その吸うという行為を思い出してもらうために、焦らずにじっくりと待つという形で、何回か同じ作業を繰り返してやる。ここでも、介護の基本とも言うべき、然るべき待つという忍耐が大事なのである。
 そんな状態になってきてしまっている背景だが、その最も大きな要因は、この施設に入居後に執った液体の飲み方を変更したことにあるのではないかと、一考は考えている。それは、朝の寝起きに飲む「ポカリスエット」や一日数回に分けて飲んでいるお薬の服用の際に、ストローを使ったり、或いは、水または液体をそのまま口にしたりしていたのだが、この施設に入居後に、そのやり方を変えて、粘調のある流体状にして、それをスプーンで食べるという行為に変更したのである。その結果、明らかにストローを使う行為が減ってしまったのである。
 その飲み方の変更したのは、この施設に入居して間もなくのことだったが、介護主任の方から、この施設で実績のある飲み易い方法としての紹介を受けた一考が、それが良いのではと即断したのだった。具体的には、トロミ剤と呼ばれる粉末を液体に加えることで、粘調のある流体にすることが出来て、それをスプーンで口に運ぶ方法だ。ジュースの場合は直接その流体を口に運ぶことになるが、お薬の場合には、その粘調な流体の上にお薬を乗せてたり、混ぜたりして服用させるのである。確かに、こぼれやすい液体を飲むことに比べると介護し易い方法だった。それは、まさしく、飲むという作業を食べると云う作業への変更だったのである。
 そういうことで、ストローを使っての吸い上げるという飲み方が少なくなっていて、結果的に、その行為を思い出すのに手間取ることになっていると思われる。その戸惑いの様子は、ストローで吸う行為を思い出そうと苦労している様子から窺える。具体的には、ストローを口に加えさせて、その先端をコップの中の液体に漬けてやった時に、ストローを持ち上げるような動きを見せることが多い。これは、明らかに、吸おうとする行為が空回りした状態になっている証なのである。
 そこで、「そうじゃないのよ、軽く吸えばいいのよ」と言ってみるのだが、なかなかうまくいかないのだ。(以下、明日に続く)

875 ぽか

 神様でない人間である以上、誰でもうっかりはあるのだが、大事な局面でのうっかりやぽかは、その人の人生そのものを大きく変えてしまうことにもなる。

1.独り言コラム
 ここ数年での記憶にある大きな「ぽか」としては、政界では、3年前に起きたあの永田寿康議員の「偽メール」事件だ。東大法学部出身の優等生も、うっかりと騙されたことで、政治生命を失ったばかりでなく、思いも寄らなかった自殺という結末を生んだ。ちょっとしたポカで、全てを失った悲しい事例だ。このことで、民主党の前原誠司代表が引責辞任に、今の小沢体制に移行したのは、何となく皮肉な結果だった。
 昨年の女子ゴルフツアーの最終戦の最終ホールで、不動祐理選手が、1メートルから50センチぐらいの短いパットを2回も続けて外した。ベテランの不動選手には考えられなかったポカで、その結果、昨年の賞金王は、諦めていた古閑美保選手に転がり込んだ。これは、結果的には、微笑ましいポカの事例である。
 ポカはポカでも、漢字の読み間違いや国名チェコの言い違いなどを連発する麻生総理の場合は、今や常習犯として認定されているようで、大き問題にならない事例となっている。そういう意味では、麻生太郎さんは幸せな方だとも言えよう。
 さて、一昨日、昨日と二日間に渡って行なわれていた将棋名人戦第3局では、最終盤の土壇場で、挑戦者の郷田九段にとんでもない大ポカ、錯覚が起きて大逆転負けを喫した。名人戦という大舞台では珍しいポカだった。
 双方が1勝1敗で迎えたこの対局は、第一日目で差し易い局面を作った郷田九段が、二日目の午前中でその優位を拡大していったが、午後に入って、羽生名人が新手を出し、更に先に王様が逃げ出すといったような好手が相次いで形勢は逆転し、夕食時では、ほぼ羽生名人の勝勢になっていた。しかし、夜戦に入って、郷田九段が懸命の粘りで頑張り、優劣不明のぎりぎりの局面に持込、そして、逆に、郷田九段がいけるという形に進展した。この辺りは、郷田九段の驚異的な戦いで、控え室の検討でも、どうやら郷田九段の勝ちではという見方が出始めていた。そんな最終盤の局面で、その思わぬポカが起きたのである。羽生名人の王様が詰むと錯覚した郷田が軽率な一手を指したのである。取り返しのつかない大ポカで、その後間もなく郷田九段は投了した。これほど勝利の女神が揺れ動いた将棋も珍しいのではなかろうか。負けた郷田ファンは、天国から一瞬にして地獄に突き落とされた訳で、とても辛い一夜となった。
 このシリーズ、今までの3局とも、ものすごい終盤のねじり合いが展開されてきていて、ファンを楽しませてくれているのだが、この敗戦は本当に痛く、それが今後の戦いに尾を引かないように祈りたい。
 筆者は、郷田の読みの深さ、発想の豊かさなどの将棋の優れた能力、技術力に惹かれてファンになった。この二日間、ずっと棋譜を追い続けて一喜一憂してきていたが、やっと勝ったと思った直後のポカに、その落胆は大きかった。がっくりとして、気力が失せてしまい、そのままベッドに直行して就寝した。がっかりすると、時々、ファンを辞めようと思うことが度々である。
 一夜明けた今朝、郷田九段の敗戦の談話を読みながら、そんな人間らしいポカをする郷田が、やはり好きだと自分に言い聞かせたのである。勝負はまだまだこれからだ、頑張って欲しい。引き続き応援したい。
 なお、米国女子ゴルフの今朝の結果は、大山志保が頑張って、-7で6位タイ、宮里藍が-6で11位タイと追い上げている。トップは、オチュアのー13.

2.プライベートコーナー
 4時起床。頭が重い。体重、56.4Kg。昨夜の郷田九段の逆転負けが尾を引いているようだ。外は好天の気配。
 昨日の雅子は、食事は前日よりはよく食べたようだが、依然として元気はなく、一考が話しかけても、なかなか応答してくれない。意思確認に時間がかかっている。こちらが言うことはしっかり理解はしていて、ちょっとした冗談を言うと、「クックッ」と噴出して笑ってくれることがあり、それを見てほっとするのである。将棋名人戦を見るために早めに引き上げるというと、不満はあったようだが、取り敢えずはOKしてくれたので、3時半に自宅に戻った。

3.連載、難病との闘い(840) 第三部 戦いはまだまだ続く(134)
  第五章 季節は巡る(5)

 1.再び春が…(5)
 (1)雅子の日常(その5)
 このおやつの時間の雅子への介護も、今では、時間が掛かる作業で、それなりの忍耐を必要とするものとなっている。それと言うのも、食事の場合と同じで、雅子が口を開けるのが難しくなって来ていること、その結果、ストローを加えさせるのにも手間取り、加えて、吸い上げる作業そのものが、時々スムーズに運ばないからである。従って、時間をかけて、上手く口を開けさせるように誘導するテクニックが必要になっている。
 その口を開けさせる介護だが、これには、最初から強引にそれを求めても無理であって、ほんの少しずつ、スプーンで食べ物を唇のところに持っていき、少しずつ唇に当てながらそれを口に滑り込ませるようにする。その作業を数回続けると、なんとか、少しずつ首を持ち上げて口を開けるようになってくるのである。そうなれば、大きな前進で、そのタイミングに合わせて食べ物をスプーンで送り込むのだが、大事なのは、雅子が口を開けるタイミングと、スプーンで送り込むタイミングをうまく合わせることである。ここで、それを外すとぎくしゃくして、また口が閉じられてしまうことにもなる。そして、一旦、そのペースが確立すると、スプーンを運ぶピッチは早くなり、例えば、ヨーグルトの小さなサイズのものなら、一個を食べ切ることもある。当然のことだが、次第に雅子にも疲れが出始めるので、ある意味では、そのバランスとの闘いだとも言える。
 一方、お茶やジュースなどの液体をストローで吸わせる介護も、ストローを口に入れてやることが第一ステップだが、それすらが、なかなかスムーズにいかない。なかなか口を開いてくれず、ストローを上手くくわえてくれないことが多い。やっとのことでストローをくわえても、必ずしもうまく吸ってくれる訳ではない。そこには、やはりちょっとしたテクニックを必要とする。
 それは、前にも書いたと思うが、昔の井戸をくみ出すのと同様な呼び茶的な作業をした方が、うまく吸ってくれることが多い。つまり、ストローを含ませる前に、その液体をグラスから、ほんの少しを直接口に含ませ、それを飲み込ませてから、ストローを口に入れてやると、うまく吸い上げるようになることが多いのだが、最近では、それでもうまくいかないことが増えて来ている。
 このことで、一考が気にしているのは、雅子が吸うと云う行為で、頭と身体がうまく繋がっていないのではという心配である。つまり、頭から発せられる指令を受けた身体が、うまく応答しないのである。結果的にみれば、吸うと云う行為を、一時的に忘れてしまったように感じさせるのだ。要するに、頭と身体が、その指令を巡って混乱した状態になっているのである。大変心配なことなので、少し具体的に詳述してみようと思う。(以下、明日に続く)

874 戦いは勝たねば面白くない

 連休明け早々から、いろんな世界で幾つかの面白い戦いが始まっている。

1.独り言コラム
 さすがに昨日の東証株価は期待通りの大幅上昇だった。筆者のようなものでも、含み利益額が、久し振りに7桁の大台に上った。今日は、米国ダウも100ドル以上も下げていて、東証も前日の反動ということで、かなり下げることになろう。
 国会では、予算委員会での論戦が始まった。民主党は菅直人副代表、前原誠司副委員長という二人のエース級を送り込んだが、決め手に欠いた様で、麻生総理もゆとりをもって応じていた。どりらかと言えば、麻生ペースと言えそうだ。
 その国会中継のお陰で、割を食ったのが将棋名人戦である。予定されていた衛星放送での中継が大幅にカットされた。いつもそうなのだが、NHKは国会中継、大相撲を将棋より優先していて、それらが入って来ると、有無を言わさずカット扱いになる。将棋ファンには堪えられない理不尽さを覚える扱いである。
 その注目の名人戦第3局の第一日目は、激しい横歩取りの急戦調の戦いとなったが、夕方には勝敗を左右する重要な局面とあって、郷田真隆挑戦者が159分(2時間39分)に及ぶお馴染みの長考を見せて封じられた。今朝、九時から再開されるが、一気に終盤に向かう激しい戦いが予想されている。今日の予算委員会は、幸い午後からなので、今朝の中継は九時からの予定道り行われるようだ。今日の勝負の結果が、このシリーズの流れを大きく左右しそうであるだけに、郷田九段の頑張りに期待している。
 昨日の将棋界では、もう一つ注目の一局があった。七大タイトル戦の一つである棋聖戦の挑戦者決定戦が行なわれ、木村一基八段が、若手の稲葉陽4段を退けて挑戦権を獲得した。稲葉4段はプロになったばかりの新人だが、一次、二次予選を突破、最終予選のリーグ戦でも勝ち残り、決勝トーナメントに進出、ここでも、谷川十七世永世名人などの大物棋士を相次いで破っての決勝戦進出だった。久し振りの若手の4段が挑戦者に名乗り出るかと注目されていたが、惜しくもあと一歩及ばなかった。今後の活躍が注目される若手、稲葉陽4段である。
 女子ゴルフでは、今季国内メジャー第一戦が始まった。アメリカからポール・クリーマーも参戦し注目されているが、先ずは韓国の3選手に福島晃子選手の4人が首位タイグループに入っている。本当の戦いは今日以降だ。ベテラン不動祐理選手の活躍を密かに期待している。
 同じタイミングで再開された米国女子ツアーでは、大山志保選手が、序盤イーグルを出すなどでトップに迫る位置で頑張っていたが、その後、ダボ、バーディーと出入りが激しい展開を見せている。6時半現在の成績は、-3でトップと4打差で8位タイで日本人選手ではトップである。他の日本人選手では、上田桃子がー2で17位タイ、宮里美香選手がー2(プレー中)で17位タイ、宮里藍はイーブンパーで44位タイである。
 この戦いで、ちょっと面白い、かつ嬉しいエピソードを付記して置こう。この日の大山志保さんのスタートは、日本時間の今朝の未明だった。筆者が目覚めたのが3時過ぎで、スコアー速報で、彼女の順位を探し出そうとしたのだが、なかなか見つからなかった。とりあえず、イーブンパー辺りから探し始めたが、見つからない。どんどんとスコアーを下げて行って探したが、大山の名前が出て来ない。やっぱり駄目なのかと思いながら、3オーバー辺りまで探したが、やはり見つからなかった。どうなっているのだろうと思いながら、今度は上位に焦点を当てて、-2辺りまで戻って来たのだが、そこのもなかった。棄権でもしたのかしらと思い、改めて更に上の順位のところを探していたら、なんと、ー4で4位タイにいたのである。そんな上位にいるなんて思ってもいなかったから、とても嬉しくなって、ホール毎のスコアーをチェックすると、ミドルホールでのイーグルを含む連続3ホールでアンダーと云う素晴らしい記録だった。「これはいけるかも」と思って、このブログを書いている途中で、気になってスコアーをチェックすると、9番でダボ、やっぱりかと思い、がっかりしていたのだが、その後インに入って一つバーディを取り返し、14番を終ってー3で8位タイである。まだ第一日目の途中であり、順位を云々する段階ではないが、渡米後、不振続きな彼女だけに、今回は鬱憤を晴らして欲しいと思っている。 
 政治、経済を含め、何事も勝ち負けの戦いは面白いが、当事者やファンには、面白さだけではつまらなく、なんとしても勝って欲しいのだ。

2.プライベートコーナー
 3時50分起床、体重、59.0Kg。外は雨が上がっているが曇り空である。
 昨日の雅子は、元気がなかった。昼食時で口が思うように開かず、食事が殆ど出来なかったようだ。また、体重測定の結果、前週よりもまた800グラム減少で、不安を覚えている。
 さて、振り返ってみると、早いもので、雅子の入居生活が去る5日で節目の500日を越えた。この間の筆者の施設への訪問回数も、618回を数える。もちろん、毎日絶やさずの訪問を継続中である。寛平さんのアースマラソンではないが、継続していることで、不思議な力を得ているといった感じである。

3.連載、難病との闘い(839) 第三部 戦いはまだまだ続く(133)
  第五章 季節は巡る(4)

 1.再び春が…(4)
 (1)雅子の日常(その4)
 そんな可哀そうな雅子だが、いわゆる五感に関しての今の状態はどうなのだろうか、その現状を見てみよう。
 まず、臭覚であるが、かつては、母屋でガス漏れがしているのに気づいて事無きを得たほどの凄く鋭敏な機能を持っていた。しかし、今ではそれを確かめるようなチャンスがなく、機能の現況は把握出来ていない。このアクティバに入居後に、においに関してコミニケーションした覚えがない。それに対して、味覚、触覚、聴覚は、今のところは、総じて大丈夫なようだ。普段の食事の様子やテレビの音量、それに、筆者の話もしっかり伝わっていて問題はなさそう。視覚については、もともと乱視の掛かった近視だった。この病気になって、コンタクトレンズが不適当になり、眼鏡に頼っているが、一考が見る限り、以前の視力は保持しているように思われる。それよりも、今、困っているのは、目を見開くという基本の行為が容易でなく、それさえ普通に出来れば、見る能力自体は大丈夫だと見ている。時々テレビ画面をみていて「プッ」と噴出したりしているをの見ると、少し前にも書いたが、本当にほっとするのである。
 そんな厳しい状況に苛まれている現況下での毎日のブログの朗読は、敢えて言えば、雅子がきちんと聞き取るための聴覚能力のトレーニングを兼ねていると言える。
 そういう主旨もあって、ブログの朗読の他にも、なるべく、毎日の出来事やこれからの予定、息子達のことなどについても、それがつまらない話であっても、なるべく、こまごまと話して聞かせてやるようにしている。例えば、その日の母親に出す料理のメニューなども一例だ。そうすることで、二人の意思疎通だけでなく、少しでも彼女の聴覚の訓練、延いては、彼女の理解力の衰え防止に役立てばと思って、意識的に努めているのである。
 さて、3時頃になるとおやつの時間である。この施設では、希望者にちょっとしたケーキやお茶をサービスしている。それらを楽しみながら、日によっては、皆で歌を歌ったりして楽しむこともある。しかし、雅子の場合は、一般のおやつは口に出来ないこともあって、一考が、ヨーグルトやプリンなどの適当なものを用意して、直々にサービスに当たることにしている。(以下、明日に続く)

873 連休明けでほっと一息

 大型連休が終った。今日から、いろんなことが動き出す。連休にほとんど関係が無かった筆者も、冬眠から覚めた熊のようで、何かほっとした気分である。羽生、郷田の将棋名人戦第3局も今日、明日に広島県福山市で行なわれる。筆者には貴重な楽しみである。

1.独り言コラム
 このGWの期間は、新型インフルで世界がその対応で大わらわだった。日本では、幸い、水際作戦のお陰もあって、今のところ真性患者は出ていない。このことを除けば、いわゆる大事件、大事故もなく、割と平穏なGWだったといえよう。
 政界では、麻生総理が外遊で日本を離れていたことで、大きな動きもなかったし、民主の小沢代表も脛に傷を持っているだけに、その動きにも歯止めが掛かっているようで、総じて大人しかった。しかし、今日から、補正予算案を巡って予算委員会が始まるので、久し振りの自民、民主のぶつかり合いが見られる。双方とも解散を意識していて、面白い駆け引きが展開されそうだ。
 経済関連では、今朝の東証株価がどんな寄り付きで始まるかに興味がある。それと云うのも、この連休の期間で、米国ダウは、今朝の100ドルを越す上げも含めて、この期間通算で300ドルを越す上げとなっていて、8500ドル台を回復しているからである。米国では、景気の回復が、今年後半からだとの見方が出ているのが後押ししているようだが、果たして、どんな展開を見せるのだろうか。期待して見守りたい。
 このGW期間でも、地道に夢の目標に向かって闘っていたアスリートも多い。
 アースマラソンの間寛平さんが、米国上陸後、6州目のカンサス州に入った。既に米大陸を2000Kmを走破していて、一歩一歩、シカゴからニューヨークに向かって歩を進めている。身体が唯一の資本だけに、これからの長い戦いには、無理をしない配慮も欠かせない。今のところは、5日橋って1日の完全休養日を取ってペースを作っている。地道な頑張りを期待している。
 イチロー選手も、昨日の試合までで、ヒットの数が25本となり、200本まで、あと残り135試合で175本としている。まだまだ厳しい闘いだが、このペースだと何とか200本にぎりぎり到達できそうだ。しかし、デッドボールや予期せぬ病気など、何が起きるか分からないだけに、予断は許さない。
 好調を続けている楽天イーグルスの野村監督が、先日の1500勝から、更に6勝を積み重ね、昨日現在で、1506勝1507敗と5割が見えてきた。今年は、楽天も勝ち越せそうで、同監督の累積勝敗も、勝ち星が上回って終れる可能性がある。
 東レのバレーボールが頑張って、全日本男女選抜大会でも、男女ともが決勝に進出を果たした。男子は一歩及ばず、パナソニックに敗れたが、女子は久光製薬を破って、見事な優勝を果たした。OBとしては大変嬉しい結果だったが、どこのテレビ局も放映してくれなかったのが寂しい。マイナースポーツの悲哀である。
 うさぎと亀のお伽噺でないが、一歩、一歩積み重ねてゆく地道な努力が、大きな夢を果たすベストな戦いだといえよう。最近の筆者の好きな言葉は「ひとつずつ」という言葉で、何かやらねばならないことが重なった場合に、焦ることなく「ひとつずつ」を地道にやっていこうと自分に言い聞かせているのである。じれったいようだが、それが一番早道なのでもある。

2.プライベートコーナー
 起床は、少し早めの3時50分。体重は少し減って58.7Kg。気温はそこそこで、外はかなり強い雨だ。
 昨日の雅子は、総じて前日並みでまずまず。入浴日だったが、体重測定がうっかりでパス、今日、改めて測定してもらう。帰り間際に、前日と同じように何かを訴えていたが、その内容が解明できず、後ろ髪を惹かれる気持ちで帰宅。

3.連載、難病との闘い(838) 第三部 戦いはまだまだ続く(132)
  第五章 季節は巡る(3)

 1.再び春が…(3)
 (1)雅子の日常(その3)
 その日の夜のテレビの番組を決めて介護士さんに伝えるのも、一考が来ている間の仕事の一つである。タイミングを見計らって、その日の夜の番組を紹介しながら、雅子の希望を確認するのである。ただ、夜の番組といっても、7時から9時までの僅か2時間しかテレビを楽しめないのは少し気の毒に思うが、これも、この施設でのルールだということなので致し方がない、
 雅子が見る番組は曜日によって、何日かは決まっているが、決まっておらず、その日の番組内容で雅子の希望を聞いて決める日も何日かある。雅子が好きなタレントである島田紳助、上沼恵美子、たかじん、明石家さんまなどが出る番組が、その対象番組になることが多いが、それらの人が出ない曜日が、その選択をするのに手間取ることが多い。今年は、NHKの大河ドラマを見なくなったので、日曜日も、手間取る日の一日だ。いずれにしても、新聞の番組欄を読み上げて雅子の希望を確認して決定し、その結果を用意してあるホワイトボードに書いておくと、それを見て介護士さんがチャネルを合わせてくれるのである。話していると楽しいこともあるが、面倒くさくなることも多い。
 さて、今の雅子の病状の様子について触れる。本当に気の毒なことなのだが、彼女は一人では、全く何も出来ない状態である。立ったり座ったりすることなんて夢の彼方であり、手足を少しでも動かすことさえ全く出来ないのである。もし、バランスを失って倒れたとすれば、そのまま苦しい姿勢で誰かが来てくれるのを待たねばならない。冗談ではないが、自分の身体を元へ戻せる達磨さんが羨ましいと言えるのだ。
 そんな雅子だけに、例えば、椅子に座らせた場合でも、彼女の手を、一旦、椅子の肘掛けの上に置いてやると、そのままの姿勢でいなければならない。今までの観察では、そのままの姿勢でいるというのは、疲れてくることもあり、思っているよりも苦痛なようで、タイミングを見はからって手の位置を変えてやる必要がある。
 とにかく、自分で出来ることと言えば、ごく僅かなことに限られているのだ。それらは、時々、頑張って首を持ち上げること、それに懸命になって目を開けることがやっとこさであり、後は、食事の時に頑張って口を開けること、トイレの時に、全力で必死に頑張ることぐらいである。いずれも、これ以上は失うことが許されない大事な動きである。一考も、どうか、この能力だけは維持できるようにと心から願っている、今日この頃である。(以下、明日に続く)

872 チャンスを生かす

 巡ってくる貴重なチャンスを生かすかどうかで、その人の運命が大きく変わる。面白いのは、そのチャンス誕生に、ライバル達の思わぬ失敗やアクシデントが絡んでいることだ。

1.独り言コラム
 昨夜のテレビに、あの山本モナさんが復活出演していた。いわゆる美人という範疇からは遠いと思うのだが、相変わらず、不思議な魅力をばら撒いている。彼女を見ていて連想したのが、今、巨人軍で大活躍の坂本勇人選手だ。確かに、原監督が早くから同氏に目を付けて起用し始めていたが、レギュラー確保を決定づけるに至ったのが、あの二岡智弘選手が山本モナとの五反田ラブホのスキャンダルでの失脚だった。もちろん、そこに、坂本選手が監督の期待に応えられる実力を持っていて、発揮していることがあってのことなのだが、ライバルのちょっとしたスキにつけ込むことが、勝負を物にする大事な鍵であることには違いない。
 そういう意味では、昨日の楽天の井坂亮平投手の初先発初勝利の栄冠もそうである。昨年秋のドラフトで3位指名のルーキーだが、あのマー君、こと田中将大投手の登録抹消という思いも寄らないアクシデントが幸運をもたらしてくれたのだ。その貴重なチャンスを物にした井坂投手には、それなりの実力とラッキーがあった。また、野村監督も、5回には追い込まれた場面があって、心配しただろうが、6回まで我慢して投げさせたことも大きなことだった。
 見方を変えてみよう。坂本勇人選手の場合は、そんな貴重なチャンスを物にしただけではなく。そこには原監督が、結構、我慢して起用し続けていたという事実にも注目する必要がある。その辺りは、監督の目利きが大事だが、そうと信じたら、その対象を育てるという意味で、監督の然るべき我慢も大事な要因だ。昨日の野村監督も然である。
 そういう見方から思いつくのが、阪神の鳥谷敬選手の場合である。早稲田からの入団当初から、当時の岡田彰布監督が、不振が続いていても、ずっと我慢して起用し続けていたことが思い出される。ここには、将来のクルーンアップを睨んで育成しようとの強い思いがあったからだろう。加えて、自らの後輩であるという気持ちの面でのプラスも見逃せない要因の一つだったと思う。
 いずれにしても、チャンスをもらった選手達が、しっかりした実力で応えなければ、監督の思いも、我慢も空振りに終わる訳で、何も生まれていないことは確かだろう。

2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、59.1Kg。この早朝の時間、雨は降っていないが、空気は重そう。
 昨日の雅子は、前日並みで、ずっと椅子に座って頑張っていたが、夕方の帰り際に、ベッドに寝かせてあげた。毎日、よく頑張っている。

3.連載、難病との闘い(837) 第三部 戦いはまだまだ続く(131)
  第五章 季節は巡る(2)

 1.再び春が…(2)
 (1)雅子の日常(その2)
 ここで、以前にも紹介したことがあるが、この有料介護施設、アクティバ琵琶での介護士さんの勤務体制を改めて見ておこう。24時間介護の確保のために、4つのシフト体制をローテーションしている。その4つとは、早朝、通常日勤、夕方(PM9時まで)、そして夜勤である。但し、夜勤担当は、資格の有無や本人の希望などを考慮して、選任された介護士さん達が順番に当たっている。この4月以降だが、このユニットでは新たに夜勤専任の介護士さんが一人登場した。日勤だけの介護士さんには、若い介護士さんが多い。夜勤はPM9時から翌朝7時までが勤務時間で、通常は2夜連続で担当し、その二日目の夜勤明けの日と、翌日が休日となっている。
 従って、そのローテーションの具合をよく観察していると、前夜は誰が担当したのかは、およその想像がつくので、その人の名前を挙げて雅子に確認するのである。それでも、雅子のイエス、ノーの返事が曖昧なので、なかなか確認できないことが多く、最近では、介護士さんに直接聞いて確認することが多くなっている。
 訪問直後の一考の雅子への問診では、それ以外に、どの程度食事を食べたかを聞くことも始めた。体重の減少が続いていたこともあって、心配していたからである。それについても、雅子からはなかなか正しい答えを聞き出せず、結果的には、介護士さんに確認することになる。半分以上食べたとの報告を聞くと、取り敢えずはほっとするのである。
 こうして、一考の問診は終るのだが、これらのやり取りで、雅子もそれなりに疲れるようなので、ここで一旦休息を取る。
 最近の雅子の姿勢は、首を下げた俯き加減の姿勢で目を瞑っていることが長い。時々だが、首を持ち上げ、目を開いて辺りを見る動きを取るのだが、それは雅子には大仕事のようで、結構、エネルギーを消耗しているようだ。従って、雅子が、少し首を持ち上げて、テレビに目をやっている姿を見ると、少し大袈裟かも知れないが、何となくほっとして、ささやかな幸せを覚えるのである。
 さて、暫しの休憩を終えると、雅子の様子を窺いながら、持ってきたその日のブログの朗読を行なう。以前は小説を読んで聞かせたりしていたが、そんな長いものは嫌だということで、その後は、せめてその日のブログを読んで聞かせることにしていたのである。
 当初は、その朗読で、その内容について、雅子の苦情や意見の有無を確認していたが、今では、雅子がほとんど何も言えない状態になってしまっているので、単に聞かせるだけの一方通行になっている。恐らく、面白くないことも多くあって、苛々していることも多いのではと思うこともある。
 そんな事情から、今では、この朗読は一考が自分自身のために行なっているという意味が大きい。それと云うのも、大きな声を出して読むことで、黙読では気づかなかった誤字や単純な間違い、文章のまずさ、不適切な言葉などの点検に大いに役立っているからである。そのことで、殆ど毎日、恥ずかしいような間違いに気づき、自分でも驚くことが多い。一刻も早く訂正したいのだが、生憎、手元にコンピューターがないことから、夕方に帰宅してからの訂正となる。その間の長い時間は、恥を晒し続けていることに、忸怩たる気持ちで過ごす辛い時間なのだ。(以下、明日に続く)

871 食い止める、歯止めをかける

 新型インフルの騒ぎで、その拡がりを食い止めるための水際作戦が懸命に行なわれている。今の日本では、食い止めたり、歯止めを掛けねばならないものは、他にも数多い。

1.独り言コラム
 ちょっと気になるのが、今行なわれている新型インフルの拡がりを食い止るための水際作戦で、周辺にいた人たちが食らったとばっちりでの被害の扱いだが、これは全て自己責任なのでしょうね。仕方がないと分かっていても、当該者たちの心境は結構複雑に違いない。
 さて、今日は子供の日だが、子供の人口が長年に渡って連続して減少していると今朝の新聞が報じている。総務省が発表した推計人口では、15歳未満の子供の人口は1714万人で28年連続で、また全人口に占める割合は、13.4%で35年連続で、いずれも減少していて、過去最低であるという。この長期減少傾向を食い止めるための少子化対策の大事さが改めてクローズアップされることになった。しかし、政治がどんな具体的な手を打っているのかが、なかなか見えて来ない。
 なお、都道府県別で、我が滋賀県が子供の比率が15.1%で、沖縄県の17.9%に次いで全国2位を占めた。しかし、それでも両県とも前年を下回っている。増加したのは、唯一東京都だけだというから心細い。
 政界では、麻生総理の支持率が少しは上向いてはいるが、それほど喜ぶ実態ではないと思う。断崖絶壁のぎりぎりのところで、辛うじて食い止めているといった具合で、安心できるような状況ではない
 経済での株価の動きだが、心配されていた暴落には、取り敢えずは歯止めが掛かったようだ。連休前には5月危機といわれて、東証が6000円台に落ちるという大法螺を吹いたけしからん評論家がいた。幸い、そんなことも無く、今朝の米国のダウも210ドルを越す大幅な上昇である。今日、明日の動きにもよるが、連休明けの東証の動きが注目される。
 スポーツの世界では、昨夜、阪神がやっとこさで、昨年から続いていた巨人戦での連敗を11で食い止めた。しかし、その中味は、アラフォーの下柳剛投手と兄貴の金本知憲選手の活躍によるところが大きく、もっと若手が出て来なければ、その先行きに明るさはない。いずれにしても、今年の阪神には、そんなに期待していないので気疲れすることなく、野球そのものを楽しめるのはせめてもの救いである。
 他方、間もなく大相撲夏場所が始まるが、国技と言っている相撲だけに残念なのだが、このところずっと外国人力士が優勝を続けている。誰か、強い日本人力士が出て来て、その面白くない流れを食い止めて欲しいものだ。
 
2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、58.8Jg。今朝も曇り空
 昨日の雅子だが、この日は、便秘薬は服用していなかったが、頑張って通じもあった。そして、珍しく、一考がいる間はずっと椅子に座って頑張っていた。

3.連載、難病との闘い(836) 第三部 戦いはまだまだ続く(130)
  第五章 季節は巡る(1)

 季節は淡々と進み、雅子の二年目の施設での生活が始まって、もう5ヶ月が過ぎた。早いものだと実感する。しかし、雅子の症状は、止まることなく未だに悪化が進んでいて、春の兆しは感じられず、果てしない厳しい旅を余儀なくされている。そこには、もはや人生の進路においては選択の余地はなく、与えられた道を頑張って歩んでゆくしかないのだ。辛い毎日だが、二人で闘っていく以外にない。本章では、差し当たっては、3月末頃から4月に掛けての雅子の様子から書き始めてみようと思う。

 1.再び春が…(1)
 (1)雅子の日常(その1)
 4月に入ってからの雅子は、昼食後に歯磨き、トイレが終ると、それまでと違って、ベッドに横にして貰うことが多くなっていて、その比率は、大よそ半分ぐらいになっている。何しろ、口を開けるのが大変で、昼食時に一生懸命になってその作業を頑張るので、疲れが出るからなのだろうと介護士さんはいう。
 それまでは、大抵の場合は、雅子は、椅子に座った状態で一考を迎えてくれていただけに、少し寂しさと不安を覚える今日この頃である。急激な変化でないだけに、気づき難いことなのだが、このように知らず知らずのうちに悪化が進んでいる事柄が少なくない。
 一考は大体、午後の1時過ぎに顔を出すのだが、それでも、雅子は、一考の顔を見ると、早く起して欲しいと切なそうに訴える。そこで、一考は、「分かった、分かった」と言いながら雅子を起こしてやることから、その日の一考の雅子へのアテンドが始まるパターンになりつつある。
 ベッドから起して雅子を椅子に座らせると、一考は、早速その前夜からの動きなどについて、いろいろと質問を投げ掛けながら、何か変わったことがなかったかどうかの確認するのである。これを、一考は問診と称している。特に、一考が気にしているのは、おしっこなどのトイレの介護がうまく運ばれたかどうかに関心があった。この場合も、一考が一方的に話しかけて、何らかの返答、反応を見ながら確認してゆくのである。しかし、雅子の返事、反応が曖昧なことが多くなって来ていて、なかなか容易でない作業になって来ている。一考には、結構な忍耐強さが要求される作業なのだ。
 ここでの具体的な確認内容は、(1)前夜の夜勤の介護士さんの名前、(2)トイレの介護は上手く行なわれたか。(3)身体全体の具合はどうか。(4)よく眠れたか、などである。最近では、その夜勤の介護士さんの名前を確認するのにも手間取ることが多い。その場合、介護士さんのローテンションの具合から一考が推測して、この人ではないかと名前を挙げて確認するのだが、それでも、なかなか当たらないというか、はっきりしないことが多くなって来ていて、結局は、後で、介護士さんに直接確認するケースが増えて来ている。(以下、明日に続く)

870 憲法記念日

 現行憲法も今年で62歳だ。筆者と同じ年代だけに、その改憲投票に参加してみたい気持ちは強いが、その可能性はほとんどなさそうだ。

1.独り言コラム
 憲法記念日と云うことで、テレビ各局もそれに因んだ番組を放映していた。面白かったのは「たかじんのそこまで言って委員会」とNHK特集「天皇と帝国憲法」だった。前者には安倍元総理がゲスト出演し、相変わらず喧々諤々で話題は大いに盛り上がった。後者は真面目な内容で、上杉愼吉氏の天皇主権説と美濃部達吉氏の天皇機関説との論争を改めて勉強させてもらった。
 なお、前者の委員会に出演している異色の山口もえさんだが、三宅久之、宮崎哲弥、勝谷誠彦各氏のようなそうそうたる論客の中で、そのぼやっとした彼女独特の発言は、まさに一服の清涼剤として実に効果的である。彼女のそのとぼけた発言、ジェスチャーなどは、彼女の地なのか、企んだ演出なのか、筆者は見分けがつかず戸惑っている。
 さて、その肝心の現行憲法だが、筆者も改憲が必要だと思っている。9条も自衛隊を国軍としてしっかりと位置づけ、日本の防衛と世界の安全に貢献するという役割を明確にすべきだと思っている。
 まだ時期尚早の話かも知れないが、その改憲の最終的な国民投票に関しての私見がある。それは、改憲すべき箇所が他にも幾つかある訳で、それらを別々に国民投票する方式を取るべきだと思っている。そのための準備などが少し厄介で、投票する国民も複雑で大変だろうが、原案の是非を一括で問う投票は避けるべきだと思っている。 
 そんな型苦しいことを言ってはみたが、筆者の存命中に、その投票日が来る可能性は殆どないと思う。そう思うと少し寂しい気がしないでもない。
 さて、GW真っ只中で、新型インフルエンザの恐怖が拡大していて、国民がどんな過ごし方をしているのかと注目しているが、高速道路の渋滞具合、或いは、海外旅国者の数が、前年比32%増という実情を見ていると、まあ、総じて健全な動きであろうと思う。皆、新型インフルエンザを気にしながらも、それぞれの過ごし方でこの長いGWを楽しんでいるようだ。インフルエンザの話題は少し騒ぎ過ぎのような気もしている。筆者の姉が、横浜でその可能性がある患者が見つかった段階で、横浜にいる次男のことに触れて、「大丈夫なの」と聞かれて驚いたのである。まさに、反応し過ぎの最たる事例だ。
 
2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、58.8Kg。朝風呂に入る。外はどんよりしている。
 昨日の雅子は、訪問した際には珍しく椅子に座っていた。持参した次男からの母の日のプレゼントの「電子写真立て」に同封してあったスマートメディアをセットすると、組み込まれている孫の写真が、順次出てくるという仕掛けで、スイッチをオンにしておくと、24時間ローテションして写真を見せ続けてくれる。雅子は最初は一生懸命になって目を開けて見ていた。
 しかし、この日もトイレを終えると、ベッドで横になりたいという。4時になって好きなゴルフでも見るかいと起して上げようとしたが、このままでいいとずっと横になりっぱなしだった。棚の上に置いた写真立ては、その間も次々と写真を送り出していた。

3.連載、難病との闘い(835) 第三部 戦いはまだまだ続く(129)
  第四章  09年の新たな闘い(43)

 2 気分転換 (17)
 (3)もろもろ(その7)
 一考は趣味で500円玉を集めている。横浜に住んでいる頃から始めていて、もう15年以上になるが、当初は酔っ払ってタクシーで帰った際などに、お金が無くて、貯めておいた500円玉で支払ったこもと幾たびかあって、本格的に貯まり始めたのは、ここ10年ぐらいである。集めるといっても、なにも無理して集めているのではなく、現金で買い物した際にお釣りをもらったのを保管しているといったごく普通の貯め方である。ここに来て、それが積もり積もって大台に接近している。しっかりした木の箱に入れているのだが、一気に持ち上げるのには、容易ではない重さになっている。
 3月半ばだったが、母親に頼まれて銀行に行った際に、ちょっと気になる話に出くわしたので紹介してみよう。
 母親からは、二ヶ月に一度ぐらいの頻度で、預金を下ろしたり、預け入れたり、また両替をして欲しいと頼まれる。二年ほど前までは、本人を銀行まで連れて行って自らが手続きをすることを希望していた。厄介なのは、90何歳にもなっているので、ATM、銀行カードなどは、使おうとはしない。通帳記入でも、ATMに通帳を通すだけでできるのに、それを信用せず、窓口で頼まないと気が済まないのだ。
 しかし、何時までも母親を連れて行くのも大変になって来ていたので、一年ほど前にカードを再発行してもらって、その後は、一考がそれを使って代行している。あの「みずほ銀行」のような口うるさい窓口なら、他人のカードを無断使用したということで文句を言ってくるかも知れない。その点では、地元の銀行では、あまり深く追及せず、融通を利かせてくれているから助かっている。
 さて、ここで紹介しようとする話は、その両替時に知ったことで、両替には、一定枚数を超えると手数料が必要だということである。通帳を使って直接、窓口で降ろして両替する場合は手数料は掛からないが、一旦、ATMで降ろしたものを窓口に持って行って両替を頼むと、その規定が適用されるという。今までにも、何回か両替を頼んでいたが、たまたま、その規定枚数内だったのでは無料で両替してもらっていたので、そのことに気が着かなかったのである。具体的には、両替してもらう枚数が50枚を越えると手数料の対象になり、300枚までは105円、500枚までが210円、1000枚までが315円といった具合だそうだ。
 そこで気になったのが、一考が趣味で集めている500円玉の両替の場合なのだが、扱いは同様で、若し、2000枚、つまり100万円を両替すると、630円の手数料かかるというのである。しかし、それを預金する場合には、500枚までなら手数料はかからない。従って、4回に分けて預金すれば、手数料なしで預金は可能だと分かった。
 要するに、たとえ趣味であっても、何でも集めればいいというものでもないようだ。(本章は本日で終わり、明日からは、「第五章、季節は巡る」と題して、09年4月以降の雅子の症状を中心に連載する予定です)

869 サバイバルゲーム

 不況の波はいろんな形で顔を出しているが、出版界も、大変なサバイバルゲームの大波の中にあるようだ。

1.独り言コラム
 昨日の夕方、久し振りに近くのにある本屋に顔を出した。文芸春秋社の「諸君」が廃刊になるというので、それを見ておこうと思ったからである。うず高く積まれている中から、一冊を手にして、ぱらぱらとページを繰っていたら、その巻頭の写真が目に入った。そこには「湖国、逍遥」とあって、琵琶湖およびその周辺が取り上げられていて、何となく愛おしさを感じて、廃刊記念にと一冊購入した。滋賀県人として、琵琶湖には理屈抜きの愛着もっている。また、近江は、日本歴史の中でも重要な役割を果たして来ていて、司馬遼太郎氏の「街道がゆく」でも、冒頭は、近江から始まっていて、滋賀県民としては誇りである。近江、琵琶湖のファンであるだけに、その「湖国、逍遥」の琵琶湖の写真が、筆者には強いインパクトがあって、購入と云うアクションにスムーズに結びついた。
 思うに、サラリーマン時代は、この種の雑誌では「中央公論」「文芸春秋」「世界」などは時々購入して目を通したのだが、この「諸君」だけは、正直言ってほとんど読んだことがなかった。若しかしたら、今回の購入が最初にして最後なのではと思っている。
 さて、この「諸君」は1969年創刊というから、40年の長い論壇の歴史を築いて来た月刊誌だ。大御所の文芸春秋社も、そこまで決断しなければならなくなって来ているという実情に驚くのである。途中で、脱藩した花田紀凱氏が、勝谷誠彦氏らと一緒になって創刊した「WILL」が、随分と頑張っているのを見ると、この世界でも、厳しいサバイバルゲームが展開されていることを実感する。
 さっとページを繰っただけだが、巻頭の「紳士と淑女」という評判のコラムがあって、それを30年間に渡って覆面で書いて来られた徳岡孝夫さんが、その最後で自分が書いてきたと告白しておられる。
 筆者がお気の毒に思ったのが、その中で、同氏が今年のひな祭りに癌の告知を受け、即入院を余儀なくされたのだが、その直後に、この雑誌の廃刊の報を受けたというくだりである。奥さんを8年前に亡くしておられ、次男夫婦の傍での生活だという。会社での戦いを終える直前で、ほっとする間もなく、癌という厄介な病気との闘いを余儀なくされた同氏の壮絶なサバイバル人生に、その非情さを思うと、胸がじ~んと痛くなったのである。男の戦いのサバイバルゲームの厳しさとを思うと同時に、人生って何なのだろうと改めて思う。

2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、59.2Kg。いつの間にか、この時間帯でも外が明るくなっている。今日は、少し雲が多いようだ。
 昨日の雅子だが、相変わらずで元気は今一つ。一考が訪問した際は、珍しく椅子に座っていたが、2時半頃にトイレに行った後は、ベッドに横になるのを希望した。今では、雅子の顔を見ながら、その意思確認に努めていて苦労している。夕方、帰宅すると、次男から母の日のプレゼントとして、写真立てが送られて来ていた。今日、持って行ってやりたい。しっかりと目を開けて見られるかどうかが、少し心配。

3.連載、難病との闘い(834) 第三部 戦いはまだまだ続く(128)
  第四章  09年の新たな闘い(42)

 2 気分転換 (16)
 (3)もろもろ(その6)
 冬用のタイヤに切り替えるようになったのは、昨年(07年12月)の冬からである。思い切って、雅子をこのアクティバ琵琶に入居させたのは、07年12月10日だったが、その年の年末が差し迫った12月30日になって、たまたま介護士さんと話していて、その必要性を感じたからだった。
 とにかく、それまでは、雪が降っていたり、少しでも積もっていたりしたら、車の運転はしないようにしていたし、それで不便を感じることも無かった。しかし、雅子が施設に入居後は、その見舞いは欠かす訳にはいかず、その上、その施設がある雄琴は、一考が今住んでいる西大津よりも北にあって、地形的な面からも、雪に悩まされる確率が高いことを考えて、安全第一を期するために、急遽、その日の内に冬用のタイヤを買って交換してもらったのである。
 幸か不幸か、昨年の冬は、何回か雪に見舞われたこともあって、その交換はそれなりに役立ってくれた。つまり、投資のし甲斐があったのである。姉の久子が、タイヤも換えずに運転していたので、そんなことでは、事故を起すことになるよ、と強く注意したりしていたのだった。
 そんなことから、今度の冬(08年暮れから09年2月頃まで)も、少し早い目の12月15日にタイヤ交換を行なった。そして、多少の雪なら問題ないぞと自分に言い聞かせながら、少し大袈裟かも知れないが、まさに、「さあ、雪よ、来い」といった犬のような心境で、勢い込んで待っていたのである。
 ところが、である。何と、幸いと云うべきか、今年の冬は、全くと言っていいほど雪は降らなかった。一時的にぱらついたことが数回あったが、タイヤの恩恵に与かるようなことはなかったのである。実に見事な空振りだった。結局、不本意なまま、3月14日に元のタイヤに戻してもらうことにした。悪いことは重なるもので、取替えに当たってくれた作業員から、今まで使っていた夏用のタイヤは、既に寿命が来ているというアドバイスがあり、致し方なく、新しいタイヤに取り替えることになった。思わぬ失費である。
 これが、地球温暖化とどう関係しているかは知らないが、どうやら、この辺りでは、年毎に、雪が降ることも少なくなって来ているように感じられる。車を運転する立場からは、有難い傾向と云うべきなのだが、折角、お金を掛けてタイヤ交換をした以上は、多少は、それが役立って欲しかったとの妙な悔しさを覚えたのである。この傾向が続くなら、今年(09年)の暮れは、タイヤ交換については、よく考えてジャッジする必要がありそうだ。(以下、明日に続く)

868 女子アナ勝手なランキング

 テレビにおける女子アナの存在に、一服の清涼剤のような安らぎを覚えることがある。

1.独り言コラム
 昨日心配された横浜の高校生の新型インフルエンザの検査の結果は白だったことで、一安心だ。
 そこで、今日は、お遊び気分で、報道及び主なワイドショーの女性キャスター(かつてのメンバーを含む)の筆者の好みを楽しんでみたい。
 先ずは、その対象者、26人を独断と偏見で選抜した。出演している番組のテレビ局別に紹介する
 有働由美子 高橋美鈴 青山祐子 島津有理子、首藤奈知子(以上、NHK) 笛吹雅子 西尾由佳里 中田有紀 小林麻央(以上、NTV) 膳場貴子 小林麻耶 田丸美寿々(以上、TBS) 小宮悦子 赤江珠緒 丸岡いずみ 河野明子(退職)市川寛子(以上、TV朝日) 安藤優子 長野翼 滝川クリステル 中野美奈子 高島彩(以上、FTV) 森若佐紀子 脇浜紀子(以上、YTV) 村西利恵(KTV)小谷真生子(テレビ東京)
 上記26人の学歴、血液型、出身地の内訳は次の通りである。
  (学歴)東大、青山学院、神戸女学院が各3人、早大、慶大が各2人。
  (血液型)O型10人、A型7人、B型5人、AB型4人。
  (出身地)東京、大阪が各4人、兵庫、新潟が各3人、千葉、愛媛が各2人。

 それでは、いろんな角度から、筆者の好みでそのランキングをして楽しんでみた。
  (1)ニュースを伝える安定感
    1.安藤優子 2.膳場貴子 3.青山祐子
    (注、最近の青山さんは、ぐんと安定感を増してきている。)
  (2)柔らかくて、楽しい雰囲気を伝える
    1.高橋美鈴 2.首藤奈知子 3、高島彩
  (3)説得力
    1.安藤優子 2.田丸美寿々 3.脇浜紀子
    (注、読売の脇浜さんに説得力ある話術に魅力あり)
  (4)応援してあげたいキャスター
    1.赤江珠緒 2.長野翼 3.島津有理子
    (注、赤江さんは東京に乗り込んだだけに頑張って欲しい)
  (5)美人キャスター
    1.滝川クリステル 2.森若佐紀子 3.小谷真生子
    (注、なんと言ってもクリステル。森若さんもミス立大だったとか)
  (6)清潔感
    1.西尾由佳里 2.首藤奈知子 3.村西利恵
  (7)若さの魅力
    1.長野翼 2.小林麻耶 3.小林麻央
  (8)何となく興味(魅力)あり
    1.丸岡いずみ 2.中田有紀 3.高島彩
    (注、ミヤネ屋での丸岡―宮根のやり取りは面白い)
  (9)浮気してみたい対象
    1.滝川クリステル 2.赤江珠緒 3.丸岡いずみ
  (10)ご苦労様
    1.有働由美子 2.小宮悦子 3、河野明子
   (注、河野さん、不倫を清算、中日の井端選手と結婚退社、やるね)
  (11)あまり見たくないキャスター
    1.笛吹雅子 .
    (注、何でも噛み付けば良い訳ではない)
 こんな勝手なランキングで楽しみながら、今の介護中心の単調な生活に彩を求めているのでしょう。ちょっとした心の洗濯なのです。あくまでもお遊びですので、失礼の部分はお許し下さい。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重59.2Kg。今日も天気は良さそう。
 昨日の雅子は、少しだけ元気が戻っているように見えた。今では、雅子の顔の表情を読むことで、何とか意思確認を行なっている。一昨日通じがあったばかりだが、この日も便秘薬なしで、通じがあった。珍しいことである。

3.連載、難病との闘い(833) 第三部 戦いはまだまだ続く(127)
  第四章  09年の新たな闘い(41)

 2 気分転換 (15)
 (3)もろもろ(その5)
 昨年(08年)末に、某生命保険会社から封書が送られて来ていた。その中には、幾つかの広告の他に、代理請求人の案内が入っていた。思い出すのはちょうど一年前の出来事で、同じ主旨の案内を受けたことだった。
 その際には、その代理請求人の変更は必要だと考えて、申し入れを行なおうと折衝を始めたが、その変更する代理人が同居しているという条件が必要ということで、生命保険会社と電話ではあったが、大喧嘩したのだった。今でもそのことは記憶に生々しい。(576回のブログ参照、連載の481回目)
 とにかく、その時点では、一考の生命保険の請求人が全て雅子になっていて、今の病気の症状から、いざと云う時には、本人は全くアクションが取れない。そこで長男の太郎に変えたいと考えたのだった。当然の必要な変更である。
 ところが、その場合に、長男と同居していることが必要だという条件を主張するから、どうしようもなかった。今時、子供と同居しているケースは、ほとんど無いのではと苦言を呈したのである。そんなことで、話が噛みあわず、大喧嘩になってしまい、結果的には、そののまま放置していた。 
それが、昨年末になって、その変更する基準が変更になり、同居していなくてもいいということになったという案内をもらったのだが、その時の論争が尾を引いていて、そのまま放置したままにして置いた。
 しかし、年が明けた頃になって、若しかの際に息子達に面倒をかけることは避けようと考え直し、その手続きをすることにした。早速営業の担当者の方に来てもらい、必要な書類をもらって準備を行って正式に申し入れた。手続きはごく簡単で、一週間以内に手続き完了の報告があった。やれば、なんでもないことだった。恐らく、一考と同じように不満を感じた人も多かったのではなかろうか。そんな方達の反応が、会社の頑な考え方を変えるに至ったのだろう。一年前に一考が騒いだことが、多少は役に立ったのではと都合の良いように考えるのだった。
 しかし、他の保険会社のものについては、依然として雅子を登録したままなものが残っている。それらについても、早めに手続きしておく必要があろうと思いながら、未だに手が着いていない。(以下、明日に続く)

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