プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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1050 出し物を変える

 マンネリを回避するには、出し物を変えるのも一つの手法である。それが、新たな情熱を生むことにもなる。

1.独り言コラム
 今朝は日経新聞を見るのが楽しみだった。珍しく、その配達を今か今かと待っていた。
先ずは最終面から目を通した。高樹のぶ子さんの連載小説「甘苦上海」最終回をじっくりと楽しんだ。51歳の女性はまだまだ情熱に満ちた身体である。最後の一行が、読者の想像を逞しくさせてくれる辺りがさすがである。一年以上に渡ってを楽しませて頂いたことにお礼を申し上げよう。
 続いて、その左上のコーナー、私の履歴書に目を移した。今月は、安居祥策元帝人社長の半生が紹介された。筆者は東レにいたことから、その内容に特別の関心を持って読ませて頂いた。
今朝の最終回の冒頭で、自分の人生は「はからずも」の連続であったと書いておられる。同期生よりも周回遅れで最終列車に間に合ったという形でトップに登りつめられたその歩みには、ちょっとした感動を覚えた。それにしても、帝人は、多くの企画がうまく行かず撤退をして来ていたという事実にびっくりしたのも事実である。
 かくして愛読していた日経の最終面が、明日の11月から出し物が変わる。筆者も気分を改めて、頑張って行きたいし、世の中を眺めていこうと思う。
 さあ、今日から日本シリーズが始まる。巨人と日本ハムとの対決だが、この組み合わせは28年ぶりだという。今年のプロ野球も出し物は豊富で、WBCから始まり、ペナントレース、交流戦、そしてクライマックスシリーズと盛り上げてきたが、これが今年最後の出し物だ。しかし、筆者にはさほどの関心はない。
 一方、海の向こうでも、ヤンキースとフィリーズとの間で、いわゆる、ワールドシリーズが一足先に始まっている。昨日はヤンキースの松井秀喜が決勝ホームランをかっ飛ばして、対戦成績を1勝1敗に持ち込んだ。かつては、筆者もMLBには関心が高く、松井選手がヤンキースに入団した頃は、ほとんど毎日、同氏の成績をフォローし一喜一憂していたことがあった。しかし、その情熱も萎えてしまっている。思えば、多くの一流の日本のプロ野球の選手が憧れて海を渡ったが、来年は城島選手が戻って来るなど、イチロー選手の活躍を除けば、MLBへの関心も薄らいで来ている。
 昨日のドラフト会議では花巻東高校の菊池雄星投手が注目され6球団が一位指名した。同君は、初めからMLBをと考えたこともあったようだが、先ずは日本のプロ野球からスタートを切る事にしたという。ここに来てMLBという世界も、マンネリ化してきているのではなかろうか。果たして、菊池投手は、10年後においてもMLBへの情熱が残っているかどうか、気になるところである。
 情熱といえば、自民党を立て直そうと勇躍として総裁に立候補した河野太郎氏だったが、今は静かに戦況を見守っているようだ。その時の総裁選で、河野崩しの思惑で、立候補した西村康稔政調副会長が、臨時国会の代表質問というご褒美をもらっていたが、さすがに、その時には河野太郎は議場を退席したようだ。自民党も、本当に出し物を変えなくては、復活は覚束ないだろう。
 そんな中で、07年に第一線から引かれてはいた落語家の五代目三遊亭円楽さんが、昨日亡くなられた。かつては、落語協会から脱退され、情熱を持って自力での独立を模索されたご尽力はご立派だった。ご冥福をお祈りしたい。六代目円楽は、腹黒のギャグで人気者の三遊亭楽太郎さんが継ぐことになっているが、同氏は、出し物的には、異色の存在であり、その手腕に大いに注目したい。

2、プライベートコーナー
 4時20分起床。体重、60.6Kg。因みに10月度の平均体重は、60.8Kgで前月度より0.1Kg減少した。天気は晴れ模様だ。
 昨日は、雅子に対し、引き続き、筆者が呼びかけたり、冗談を言ったりして、彼女の反応を懸命にフォローした。それに対して、何回かに一度は、顔の表情の変化で応えてくれた。そして、一度は、一考が飛ばした冗談に、笑ってくれたことでほっとはしたが、その機能が以前よりも衰えて来ていることは確かだ。しかし、反応がまだあることで希を繋いでいる。
 注目の雅子の体温は、朝方に37.7度まで上がったが、午後になって平熱に戻っていた。また、お尻に出来ている傷の診断を受けた。一進一退が続く。

3.連載、難病との闘い(1015) 第三部 戦いはまだまだ続く(309)
  第七章 しつこい敵(25)

 2.再びアウエイでの闘い(9)
 (2)治療の始まり (その4)
 その日、午後になっても先生の方からは何も連絡がなかった。一考は時計を見ながらじっと呼び出しの掛かるのを待っていた。2時になっても、3時が近づいて来ても、呼び出される気配がなく、場合によっては、5時ぐらいになるのではと思うようになっていた。そこで、思い切って大阪に電話をいれ、夕方同席してくれる仲間に、遅くなる可能性があるが、必ずゆくから、先に始めていて欲しいという連絡を入れた。
 それから間もなくだった。3時を少し過ぎた時点で、待望の呼び出しを受けた。二人の看護婦さんがストレッチャーに雅子を移し、1階のX線室に運んでくれた。どうやら、手術はその部屋で行なわれるようだった。間もなく、K先生が顔を出し、直ちに手術が始まったようだった。3時15分だった。一考は、緊張してその部屋の付近にある椅子に腰掛けて成り行きを待っていた。
 ほんの15分ぐらい経過した頃だった。部屋のドワが開いて、K先生が姿を現した。その手には、チューブの付いた球状のものが握られていた。先生は、一考の座っている椅子の隣に腰を下ろすと、その手にしたものを見せながら説明を始めた。
 「これが、今、取り出した胃ろうです。こういう具合に少し曲がった形で入っていましてね。それに、その位置が、十二指腸に近い位置で、それが下痢の原因になっているかもしれません」雅子のお腹から取り出したばかりというピンポン玉サイズの球状のものに、チューブが繋がっている現物を披露してくれた。
 「ええ、こんな大きなものなんですか。びっくりしました」一考は率直な感想を述べた。それよりもこんなに手早く抜き出せるのにもびっくりしていた。
 「もちろん、このふくらみはあとで膨らしたものですが、身体の中ではこんな形で納まっているのです。それで、同じチューブのサイズのものと入れ替えました。タイプは最新式のボタン式になっています。取り敢えずは、これで様子を見ることにしましょう」
 手品のような先生の早業に、一考はあっけにとられて、直ぐには言葉が出て来なかった。(以下、明日に続く)
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1049 練炭を多量に買う女

 松本清張の小説に「地方紙を買う女」、「鉢植えを買う女」という作品がある。しかし、現代において、「練炭を買う女」は珍し過ぎる。

1.独り言コラム
 大久保清事件があったのは、今から38年前のことだ。1971年に、16歳から21歳までの若い女性8人をドライブに誘い、ナンパして関係を迫り、抵抗されたりすると殺害し、土中に埋めた事件が群馬県前橋であった。犯人は大久保清で、1976年に死刑が執行されている。
 ベレー帽を被ってルパシカを着てスポーツカーに乗り、画家を自称し「絵のモデルになってくれませんか?」と片っ端から女性に声をかけていた。ロシアの血を引く甘いマスクと巧みな話術、物腰柔らかな態度、女性達は大久保の魅力に引き寄せられるように車に乗り込んだという。
 今、千葉と埼玉県内で明らかになりつつある男性の連続不審死事件で、その犠牲者の数が8人以上にも及ぶ可能性もあって、ふと、あの大久保清事件を思い出したのだ。目下、詐欺容疑ということで、東京の豊島区に住む女(34)が事情聴取を受けている。インターネットの出会系などで知り合った男達に、言葉巧みに結婚話を持ちかけて多額の金を振り込ませて奪っておいて、この後はタイミングを見て催眠導入剤、練炭などを使って殺害を行なったとの見方が強い。奪った金は数千万円に及んでいて、スケールが大きい。見た目では、そんなに美人ではないというが、巧みな話術で、男どもを騙し続けていたのだ。普段は高級車を乗り回し派手な生活をしていたという。最近の情報では、練炭を買い集めていたという。
 この事件を見る限り、男って簡単に手玉に取られてしまう弱い動物だ、まさに、くわばら、くわばらの恐ろしい話である。しかし、もう逮捕は間違いなく、この大胆な連続殺人事件も、いよいよ、ピリオドが打たれたと同然だ。後は、事件の詳細な解明が待たれる。
 ところで、ピリオドを打つというとことでの連想だが、五十路を迎えた美貌の女社長と若い二枚目の男との恋愛を描いた新聞小説、「甘苦上海」が、明日が最終回で、二人の関係にも、ピリオドが打たれそうだ。日経新聞朝刊に連載されて好評だった高樹のぶ子さんの作品だ。
 ドラマの設定は、51歳美貌の女社長の早見紅子が、心の奥底に傷を持つ年下の39歳のイケメンの石井京に恋する物語で、度々登場した大胆なセックス描写がなかなか見事だった。仕事が出来て、セックスに積極的な女性に惹かれる筆者には、好みがぴったしの小説だった。
 この一年余りに渡って、この小説を読むのが毎朝の楽しみで、たっぷりと楽しませていただいただけに、明後日からが物足りなくなり、ちょっぴり寂しくなるのが心配である。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.6Kg。天気はよくなそう。
 筆者が最も恐れていたことが、今、雅子に起き始めている。今までにない衝撃である。それは、雅子への呼びかけに対する雅子の反応が極めて乏しくなって来ていることである。耳に機能障害が起きていて聞こえないのか、或いは、遂に、頭が正常に働かなくなって来ているのか、である。前日からそんな兆候があったので、この日はそれを確かめようと、懸命に名前を呼んだのだが、…。時々、目を開けてじっと見てはくれるのだが、…。
 その一方で、それまでの2日間治まっていた熱も、昨日は、また37.4度台に戻ってきていた。視界不良の航海が続く。

3.連載、難病との闘い(1014) 第三部 戦いはまだまだ続く(308)
  第七章 しつこい敵(24)

 2.再びアウエイでの闘い(8)
 (2)治療の始まり (その3)
 1週間後の次の土曜日の朝に、一考はK先生と再会した。恰も恋人同士が久し振りに会って愛を確かめるような感じで、先生の顔を見ると、その間の不安、不満が霧消し、一考は何かほっとしたものを覚えたのである。
 先生は、その間のデータによる雅子の症状を解析し、今後の対応について話して下さった。その内容は、おおよそ次のようなものだった。
 1.一旦、下がっていた炎症の度合いを表す数値が下がり切っていないこと。
 2.痰から厄介な菌(MRSA)が検出されたことで、これには、抗生剤を変えての対応を行なう。
 3.胃ろうについては、週明けの火曜日に、胃カメラを使って詳しい状況を確認し、その際に、ちょうどサイズが合うチューブがあれば、思い切って胃ろうの交換手術を行なう。
 再入院して3週間目を迎えるこの段階で、今まで中断されていた治療が再開されるということになり、新たな展開が期待できそうということで、一考の愁眉を開くのだった。
 そして、待望の3日後の翌週の火曜日を迎えた。胃カメラで胃ろうの状態を検診して、場合によっては胃ろうの交換手術をやっていただく日である。一考は、この停滞していた雅子の治療に大きな転機を与えてくれるのではとの期待があって、この朝は勇躍として、早めに病院に出向いていた。
 この日の一考は、夕方には、久し振りに大阪に出ることにしていた。役員に昇進した後輩が大阪に出張で出て来るということで一杯飲む約束をしていたのである。従って、この日の雅子の検査、手術の有無などの段取りがどんな具合になるのかが、朝から気になっていたのである。
 いずれにしても、この日の胃カメラ作業で、今まで掴みどころのなかった胃ろうからの漏れや下痢に、何らかの前向きの発見をあって、希望の持てる明るい決着が出るのではと、一考は大きな期待を持っていた。
 午前中はK先生は、いつもの通りの外来の診察を行っていて、雅子への対応は、午後になるだろうということは承知していたが、それが具体的に、何時から始まって、どのくらいの時間が掛かるのかについては、全く分かっていなかった。それでも、そんなに何時間も掛かるような手術とは思われず、遅くとも夕方の5時頃には病院を出られて、大阪には6時半頃には到着できると楽観的に考えていた。(以下、明日に続く)

1048 漂流、運命の分かれ道

 運命の決まり方にもいろいろありそうだ。自らの判断で決まる場合もあれば、自分の意志とは関係なく決まる運命もある。

1.独り言コラム
 八丈島沖で転覆した漁船内から、漂流4日目で3人が救出された。感動的な映像を見て、誰もがほっとしたに違いない。奇跡的だったのは、船内に三人分の空気があったことだろう。船長を含め8人が乗っておられたのだが、船長は救命筏で脱出したものの、遺体で見つかった。残りの4人は転覆後に脱出を試みたが、お気の毒に未だに見つかっていない。
 こうして見ると、運命の分かれ道と云うのは、極めて微妙だったといえそうだ。船長はその時操舵室にいたのだから、咄嗟に救命筏に乗ったのは、その時の判断としては止むを得なかっただろう。転覆後に脱出した4人と船内に残る判断をした3人は、まさに運命の分かれ道あった。若し、全員が船内に残っていたとしたら、残存空気量の関係で、全員が亡くなってしまっていたことも考えられるからだ。4人の脱出が3人を救ったとも言える。神様のご判断の微妙さに心が痛む。
 さて、国会論戦が始まった。昨日行なわれた代表質問では、対決姿勢が鮮明になる一方で、鳩山総理は意欲的に挑発的な答弁を繰り返している。選挙前から議論の対象になっていた民主党のばら撒き政策を裏付ける資金源が、未だにはっきりしておらず、巨額の赤字国債の発行が前提になりそうだ。これは公約違反の何物でもない。
 また、米軍の普天間基地移設を巡る問題に関しては、総理、外相、防衛大臣の発言が噛み合っておらず、まさに漂流状態である。オバマ大統領の来日が近づいて来ているだけに、取り敢えずは、この外交問題が、鳩山内閣の運命を左右しそうだ。
 また、日本郵政の動向も怪しい動きになっている。官僚OBがトップに返り咲き、民から官へと揶揄されていて、ここでも、既に漂流状態に入っているとも言える。その他にも、年金、ダム、子供手当てなど、難問が多く、これらの荒波を乗り切れるのか、鳩山丸の行方に注目したい。
 さて、プロ野球では、今日注目のドラフト会議が行われる。ドラフトの目玉である花巻東の菊池雄星投手の交渉権をどのチームが獲得するかに関心が集まっている。菊池投手にしてみれば、自分の運命を自分で決められないじれったさを感じているはずだが、同氏が偉いのは、どこのチームであっても、ベストを尽くすと宣言しているところである。彼にしてみれば、MLBでの活躍という大きな将来の夢があって、当面は一つの通過点だと捉えているからなのだろう。なかなかの度胸である。そういう意味では、彼には漂流と云う言葉とは無縁なはずだ。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、60.9Kg。朝風呂。天気は良さそう。
 昨日の雅子だが、また熱が37.4度レベルに上がり、元気がなかった。特に一考が感じたのはその反応が乏しくなったことである。心配なのは、一考の話していることが聞こえているのかどうかが、怪しいのである。若しかしたら、耳の機能が劣化して来ているのではという不安に苛まれた一日だった。確認を繰り返したが、はっきりしていない。

3.連載、難病との闘い(1013) 第三部 戦いはまだまだ続く(307)
  第七章 しつこい敵(23)
 2.再びアウエイでの闘い(7)
 (2)治療の始まり (その2)
 その日、K先生との話が終わって別れる間際だった。先生から、少し遠慮気味だったが「来週は出張で1週間病院には来られない」と告げられた。「1週間も」ということで、一考は少し不安を覚えたが、先生は「もちろん、その間は代わりの先生が看てくれますので心配はありません」と補足された。雅子に関しては、治療が緒に着いたばかりで、さあ、これからだという大事な段階での主治医の不在は、致し方ないとは言え、ちょっとした不安を覚えたのである。
 ところが、その翌朝の土曜日だった。一考が少し早い目に病院に顔を出すと、何と、K先生も既に来ておられて、偶然だったが、また顔を合わせることが出来た。先生の話では、土曜日の午前中はいつも病院には来られているということだった。この時の話として、K先生は、新たに「炎症の度合いを表す指標が更に減少している」というアップデイトされた報告があり、一層の完璧を期すために、もう少しその抗生剤の投与を続けるとの補足説明をされた。
 週明けの月曜日、一考がいつものように雅子の部屋に顔を出すと、ベッドの横にかなりの量の使用済みの洗濯物が置かれていた。どうやら、思わしくない下痢が前夜もあったのだろうと一考は察知した。加えられた整腸剤の併用も、残念ながら、期待された効果には結びついていないようだった。
 その後も、その週内では、大きな治癒の進展は見られず、再入院してから、早くも2週間を過ぎようとしていた。胃ろうからの漏れは、その後もじゅくじゅくの状態が続いていたので、栄養剤の投与が取り止められ、しきりに、その部分の洗浄が行なわれていた。
 その結果、下痢の症状は治まったものの、熱、痰は相変わらずで、雅子は苦しい闘いの日々を送っていた。K先生の不在中をカバーして下さった先生からも、検査の結果では、炎症の治癒を示す数値は改善はされているという報告を受けたものの、現象面での肝心の雅子の熱と痰は収まる気配はなかった。
 不安で心配だった主治医不在の1週間だったが、時間だけは淡々と過ぎ去った。しかし、主治医がいなかったことで、前向きの対応が遅れることになったのは止むを得ないことだった。言ってみれば、この一週間は、雅子にとっては、守り一辺倒の待機のそれだったと言える。長期戦を覚悟はしているが、本人雅子の苦しみ具合が分からないだけに、何だか切ない思いであった。(以下、明日に続く)

1047 真相を知りたい

 何事にも真相を知りたいと思うのは、いわゆる覗き見趣味といった類のものは別として、正常な人間の正常な要求である。

1.独り言コラム
 日米安保条約を巡る「非核三原則」や沖縄返還交渉を巡っての、いわゆる密約の存在が取り沙汰されている。前者については、岡田外相が徹底調査を指示していて、特別チームによる調査が進められている。一方、後者については、その密約開示を要求している元毎日新聞、西山太吉記者らが訴えている裁判に、条約交渉メンバーの一人だった元官僚の吉田文六氏が、12月1日の公判に出廷して証言することが決まったという。なかなか面白い展開だが、心配なのが、出廷を予定されている吉田さんは91歳というご高齢であることだ。その日まで健康であって欲しいと思っている。当時、情を介してスクープしたということで騒がれた事件だけに、徹底的に真相を明らかにして欲しいと筆者は思っている。
 ところで、真相という意味では、最近目にした日経新聞に、ちょっと気になる二つの話題が取り上げられていた。
 その一つが、美空ひばりの離婚の真相である。日活の俳優の小林旭さんと結婚して2年も持たずに離婚した。筆者が関心を持ったのは、小林旭氏はひばりの葬儀告別式などには、一切顔を出さないという事実に対してである。二人の結婚に何があったのか、その真相に多少の関心を持っていた。
 その辺りのことに関して、日経新聞の日曜(10月18日)に連載が再開された瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら」で、明らかにされているので、以下に、引用させてもらう。
 「旭さんが、あまり尽くされすぎて亭主らしく大きくなってきて、あたしの歌まで批判して、こう歌うべきだなどいいだしたんです。それって、ちょっと、ねえ…あたしはあの人の歌の批評などぜったいしませんでしたよ。それに、ママと暮らせないので、ママがとても可哀想になってきて、…」
 まあ、分からないこともないが、真相という意味では、それが全てではなかろう。筆者は、張本人の小林旭さんのコメントを是非聞きたいと思っている一人である
 もう一つの話題は、同じく日経の最終面で、いつもなら交遊録と題されたコーナーだが、この日は喪友記と名称を変えて、脚本家の早坂暁さんが南田洋子さんを悼むと題して書いておられる。(10月26日付)その冒頭に、次のようなくだりがあるので、これまたそのまま引用させて頂く。
 「そうでなくても秋の都の夕暮れは寂しいのに、南田洋子さんが病院で人工呼吸器を外されて旅立たれたと聞き、秋雨の涙が流れた。」
 筆者が気になったのは、「人工呼吸器を外されて旅立たれた」の部分で、それがその通りの事実だったのかという疑問である。若し、その表現通りだったなら、これは事件である。なぜなら、生前の南田さんから人工呼吸器を外したことになる。早坂さんが、そんな意味ではなく単に「亡くなられたので、人工呼吸器を外されて」と云うのをこんな具合に表現をしたというだけなのか、その真相を知りたい。

2.プライベートコーナー
 3時20分起床。体重、61.2Kg。お天気は良さそうだ。
 昨日の雅子だが、熱は未明に一時、37.2度を記録したが、その以外は、前日から含めて37.0度以下で、安定していて、入浴も予定通りさせてもらった。しかし、一考が気になったのは、呼びかけに対する雅子の反応が、今一つだったことである。いずれにしても、雅子の一進一退の戦いが続いている。

3.連載、難病との闘い(1012) 第三部 戦いはまだまだ続く(306)
  第七章 しつこい敵(22)
 2.再びアウエイでの闘い(6)
 (2)治療の始まり (その1)
 直ちに始められた抗生剤の投与で、炎症の治癒は順調に進み、入院して6日目の26日の朝からは、中断していた栄養剤の投与が再開された。この日は熱が38度もあって雅子は苦しそうな表情をしていた。
 案の定と言うべきか、3時間も経たない10時頃には、懸念していた下痢が起きた。それが、時間的には予期以上の急行便で、言ってみれば、投与即下痢といった状態と言えるものであった。
 翌日は、朝からX線とコンピューターを使っての腹部と骨盤の撮影があって、ベッドごと検査室に移動していた。ベッドのないぽっかりと空いたスペースを見ていると、主のいない家庭のようで、一考は今の自分の家庭のように、何か物足りない物悲しさを覚えるのだった。しかし、そんな感慨に耽っている暇もなく、撮影を終えた雅子は直ぐに戻って来た。要するに、検査と治療は、てきぱきと順調に進められていた。
 さて、その後の雅子の経過だが、やはり下痢は止らず、2日後からは、その対策として、下痢止め剤としての整腸剤の併用となった。しかし、その効果も今一つのようで、翌朝に一考が部屋に入ると、雅子のベッド脇には、それまでよりもかなり多い洗濯物が置かれていて、下痢が治まっていないことを物語っていた。また、熱も相変わらずで、上がり下がりを繰り返していた。
 その頃になって、痰の様子が少し違ってきていた。吸引してもらう頻度が減ったのである。これには、快方に向かっているのではという期待を抱かせたのだが、よく観察すると、雅子が自分の口の中に痰を蓄えるようになっていて、我慢するスタイルに変わってきていたのである。つまり、看護婦さんが定期的に吸引すると、今までよりも多い量を取り出すようになっていたという。恐らく、自分で緊急ボタンを押せないという事情から、自己防衛的なスタイルになって来ていたと思われる。
 入院してちょうど1週間後の金曜日の夕方に、一考はK先生から雅子の病状の最新状況を聞くことが出来た。その大要は次のようなものだった。
 1)二次性の肺炎が見られるので、引き続き抗生剤で対応している。
 2)熱は、誤飲と尿路感染によるものと思われる。
 3)下痢については、胃ろうへの投与の条件を変えて、それが起き難い条件を探しているが、まだ結論は見出していない。胃ろうの付け根付近からの漏れが依然として顕著であり、そのことを勘案すると、若しかしたら、胃ろう自体の設置が適切でなかった可能性も考えられるという。
 胃ろう設置手術が適切ではなかったのではとのK先生の示唆に、一考は結構な驚きを覚えたが、全体としては、雅子の治療が順調に進められているとの報告に、ともかくも、ほっとした気持ちになっていた。(以下、明日に続く)

1046 総理とノリピー

 テレビ各局は、高い支持率の鳩山総理より、高い視聴率を取れる酒井法子被告の方を取り上げて、大々的に放映していた。やはり、日本国民は健全なのだ!?

1.独り言コラム
 昨日の午後のテレビ放送は、全局が政治と芸能の話題に熱を上げていたが、NHKだけが定番の鳩山新総理の所信表明演説の王道に終始していたのはさすがである。
 その時間帯で、筆者はほんの少しの間テレビを見る時間があった。驚いたのは、NHKを除く民間放送全局が、競うように酒井法子被告の初公判の模様を中継していた。政治よりも芸能である。日本の国民性を象徴しているようで少し違和感を覚えた。
 まあ、それだけ酒井法子被告への関心が高かったということになるが、中でもフジテレビ系列は報道特別番組として大きく取り上げた形での取り組み方だった。その酒井被告が、将来は福祉、介護の勉強をして他人様の役に立ちたいと述べたという。本当にそう思っているなら、結構なことだと思うのだが、果たして立ち直りは可能なのだろうか。
 ところで、この裁判の傍聴には、あのオウム事件の朝原章晃の裁判以来の多くの傍聴希望者が殺到したという。倍率では史上最高だったそうだが、それにも関わらず、テレビ各局のスタッフが何人も傍聴券を入手しているのが、なんとも不思議である。どんな仕組みになっているのだろうか。
 更に、中国などの海外メディアも取材し、速報を伝えていたというから、これまた驚きで、そういう意味では、鳩山総理以上の人気だったことは確かなようだった。
 一方、その鳩山総理の演説だが、まだテレビニュースや新聞の見出ししか見ていないが、今までの官僚の作文ではなく、いわゆる政治指導で作成されたそうで、オバマ大統領並みに、「変革、改革」を多用し、弱い者のために政治はあるという、持論の友愛論を展開していたようだ。また、使用した語句の中では、「アジア」が二番目に多かったようで、最近主張している東アジア共同体の考え方にふれたのだろう。これに対し、自民党は中味が中傷的だと批判のコメントを出しているが、この辺りも、単に攻守が交替しただけのようなコメントで新鮮さはない。
 その演説の結びでは、明治維新以来の140年ぶりの無血の平成維新だと訴えて、52分に渡る長い演説を締め括っていた。そこには、1668年の英国の無血の名誉革命を思い出させるなかなかの迫力ある演説だったようだ。あとでじっくりと読ませて頂く。
 
2.プライベートコーナー
 5時起床。体重、60.7Kg。地面は濡れているが雨は上がっている。
 昨日の雅子も比較的安定していた。体温はずっと36度台を保っていたが、帰り際の6時の時点では、少し上がって37.2度と再び37度台になっていた。午後には、前日同様に館内散歩も行なった。様子見が暫く続くことになる。

3.連載、難病との闘い(1011) 第三部 戦いはまだまだ続く(305)
  第七章 しつこい敵(21)
 2.再びアウエイでの闘い(5)
 (1)再入院の経緯(その5)
 入院と云うのは、本人も付き添いも大変なことなので、できるなら避けたかったのだが、結局は、そうせざるを得ないことになった。それでも、その前後のことを考えてみると、そこには、一考をほっとさせる感謝、そして、絶大な信頼があったことで、一考の気持ちは、思いの外爽やかな気分だった。
 一つ目の感謝であるが、それは、最初に、病院で見てもらう必要があると勧めてくれたアクティバ琵琶の東さんという看護士さんの適格な判断に対する感謝である。彼女は、痰、熱、下痢の悪化、特に熱が38度を越す頻度が増えたのを捉えて判断を下したのだが、その判断が正しくて、新たな炎症である腸炎、若しくは尿路感染であると診断されたのである。若し、彼女のアドバイスがなかったり、遅れていたら、症状はもっと悪化していたかも知れず、その意味では、一考は彼女のタイミングを捉えた適格なジャッジに感謝するのだった。
 もう一つの信頼だが、それは、主治医になって頂いたK先生へ絶大な信頼である。東さんから最初に吉田病院ではと示唆された際に、そこが適切でないと判断した一考だったが、その時に頭に浮んだのがK先生のいるこの病院だった。一考の拠り所は、K先生なら、前回の入院時で、雅子のことをある程度理解して頂いているという点で心強かったし、先の入院時の対応でも胆石に気付き、その切除手術に転院を進めて頂いた英断などが、一考のK先生への信頼を絶大なるものにしていたからである。
 入院が決まる前の診察段階で、部屋が空いていないということで心配したが、結果的に4人部屋の窓側の部屋が確保できたのも、K先生の配慮が大きかったのではと一考は思うのだった。
さて、入院後、早速、必要な対応が始まった。炎症の原因である菌を叩くための抗生剤の投与が開始された一方で、アクティバで続けられていた栄養剤の投与を一旦中断して、点滴で対応することになった。また心配な下痢については、胃ろうの働きとも絡んでいそうなので、別の課題として取り組んでもらうことになったのである。
 そして、入院4日後の検査データでは、炎症の指標となるCRTは、ほぼ通常レベルに戻ったことで、一旦中断していた栄養剤の投与も近く再開されることが決まった。先ずは順調な滑り出しで、一考はほっとしていたのだが、雅子の現実の症状は、痰と熱は依然として執拗に続いていて、まだまだ苦しさから脱却できるような気配は見えて来ていなかった。
 特に、熱の上がり下がりが頻繁で、例えば、一考が朝来て、手のひらでおでこを触って判断するのだが、その時に熱があったりすると、直ぐに水枕で冷やしてもらう。そうすると、熱は直ぐに元に戻ることがあり、その変化の速さに、恰も熱が、かなりの速度で、体内を移動しているような感じを抱くことがしばしばだった。(以下、明日に続く

1045 緊迫、勝負の季節

 政治、スポーツの世界は、いよいよ期待の秋の舞台の幕が開く。何が起こり、誰が勝ち、誰が負けるか、興味津々である。

1.独り言コラム
 第173臨時国会が今日から始まる。初陣の鳩山内閣が注目の国会論戦の矢面に立つ。攻守交替した自民党の対応にも興味がある。
 とにかく、難問山積だ。補正予算の削減、概算枠が95兆円にも及ぶ来年度予算の扱い、米軍基地移設問題を始めとする外交問題、八ツ場ダムを始めとするダム建設見直し、日航再建問題、郵政民営化の見直し、子供手当て、年金などなど。まさに、新内閣の腕の見せ所となる。中でも普天間移設問題では、岡田外相が県外移設は難しいと発言したのに対し、そう結論するのは拙速で、「結論は自分が決める」と強気である。このセリフ、麻生内閣が解散時期について聞かれた際に繰り返したセリフと同じだ。
 一方、アメリカでは、オバマ大統領が新型インフルエンザの流行拡大に対し、国家非常事態宣言を出した。死者が1000人を越え、感染者も数100万人に達しているという。日本でも急激な拡大傾向にあって、今や対岸の火事ではない。適格な対応が急務である。
 そんな中で、昨日、参議院議員補欠選挙が神奈川、静岡の両県で行なわれ、いずれも民主党が快勝し、来年の参議院選挙に向けて弾みをつけた。しかし、長野市長選挙では、候補者の選定で失敗し、自民、公明の押す現職候補に敗れている。また、コラムニストの勝谷誠彦氏が押した、元米国ホテル日本支社長の高野登候補も惜敗している。
 スポーツでは、ゴルフの男女の今年度の賞金王争いが熾烈である。昨日の時点では、男子が池田裕太選手が石川遼選手に逆転して首位に、一方の女子は諸見里しのぶ選手が、2位の横峯さくら選手にリードを少し広げた。しかし、まだまだ予断を許さない。
 フィギュアの浅田真央選手が大ピンチである。昨日のロシア大会の自由演技でも振るわず、予想外の5位に甘んじた。このままでは、最終のグランプリ出場にも赤ランプだ。巻き返しを期待している。その一方で、安藤美姫選手が逆転優勝を飾ったのは見事だった。
 一方、スピードスケートでは、今年大学を卒業したばかりの若手の小平奈緒選手が、500、1000、1500mの三種目に優勝を果たし、3冠を達成して脚光を浴びている、来年のバンクーバーオリンピックが楽しみだ。
 今週末に行なわれるプロ野球のドラフト会議で注目されている花巻東高の菊池雄星投手が、直接の大リーグ入りを諦め、日本のプロ野球からスタートすると意思表示した。何処の球団が手に入れるか、これまた 注目の抽選が行なわれることになるだろう。
 勝負の季節もいよいよ本番を迎えている。

2.プライベートコーナー
 3時半起床、体重、60.7Kg。台風が接近中で、天候は雨模様か?
 昨日の雅子には大きな変化(前進?)があった。一日中、体温が36度台に終始したことだった。入院以来初めてのことで、雅子もさすがに気分は悪くなさそうで、一考の話にも今まで以上耳を傾けてくれているようだった。午後2時過ぎから1時間ぐらいリクライニング付きの車椅子で館内の散歩して気分転換を図った。
 いずれにしても、これが快方に向かう切っ掛けとなればと願っている。

3.連載、難病との闘い(1010) 第三部 戦いはまだまだ続く(304)
  第七章 しつこい敵(20)
 2.再びアウエイでの闘い(4)
 (1)再入院の経緯(その4)
 雅子に宛がわれた部屋は3階の4人部屋で、有難いことに奥の窓際だった。一ヶ月半ほど前に入院していた2階の部屋よりは少し国道よりの部屋で、1階分上にあるだけ眺めにもちょっとしたゆとりが感じられる。
 じっくりと外に目を遣ると、水量はさほどでもない真野川を挟んで、正面に中華レストラン、それにくっつくようにして比較的大きいゴルフの打ちっぱなし場、その後ろには、もう使用していない大観覧車がオブジェのようにその存在を誇示している。その更に後方の左側には緩やかな弧を描いた琵琶湖大橋が豊かな姿を見せている。そして、その中央辺りのはるか向こうに近江富士と呼ばれる三上山の美しく、つつましい姿を眺望できる。他方、右サイドには、国道に沿った前方左側には大きなスーパーがあり、更にその先は、この辺りでは高層ビルと呼んでもいいぐらいの建物が連なっている繁華街である。要するに、眺望はなかなか優れていて気分のいい部屋である。
 前回の入院時では、6人部屋だったことから、今回は、その眺めも格段とランクアップされていて、居心地は素晴らしい。ベッドの置かれている傍には、小さなクロークと備え付けの小型の棚や引き出しのついたタンスのようなものがあるが、それは、前回の2階の時と同じサイズのものであったが、スペースが広い分、その周辺がゆったりとしている点で使い易く、大袈裟に言えば、気分的に大らかさを味わえる感じである。紙オムツ、パット、タオルや衣類なども、そのクロークや小型のタンスに充分に保管することが出来て便利である。
 ところで、雅子の入院も立て続けに3回目を数える。もうすっかり慣れているはずの一考なのだが、それでも、いざ、入院ともなると、それなりの準備には、結構ばたばたするものだ。準備するものは、パジャマ、タオルケット、毛布、タオル、それに紙おむつ、幾つかのクッションなどがさし当たっての必需品である。アクティバ琵琶の介護士さん達のサポートもあって、その日のうちにある程度は格好がついた。
 こうして、好むと好まざるに関わらず、雅子の三度目の入院生活が開始されることになったのである。一考には全くの想定外の展開だったが、こんどこそ、三度目の正直であって欲しいと願うのだった。(以下、明日に続く)

1044 ヒーロー&アンチヒーロー

 ヒーローの裏には、その正反対の立場のアンチヒーローと呼ぶべき人達がいる。その人達の心境は屈辱で複雑なものだろう。

1、独り言コラム
 昨日の試合で、パ・リーグでは、日本ハムの日本シリーズ出場が確定した。楽天の野村監督の悲願は叶わなかった。梨田日本ハム監督がヒーローならば、野村監督はアンチヒーローである。しかし、同氏の場合は、試合終了後には、相手の日本ハムの選手も加わった形で、引退を祝して胴上げをされていたし、今回は惜しくも敗れはしたが、輝く準ヒーローと呼んで差し支えないだろう。何しろ、パ・リーグでチーム創設以来初めての2位を獲得したのだがら。
 それよりも、このシリーズの第一戦で9回裏の土壇場で4点差を守れず、日本ハムのスレッジ選手に逆転満塁本塁打を浴びてあまり聞いた事の無かったスレッジ選手を大ヒーローに仕立て上げてしまった、ホームランを配球した楽天の押さえのエースの福盛和夫投手こそ、史上稀な最悪のアンチヒーローとなった。この大被弾が、このシリーズ全体のの流れを作ってしまった訳で、同氏の心境を思うと大変複雑である。
 マリナーズで活躍した城島健司選手が、来年から日本のプロ野球に復帰する。阪神がその獲得に大変な意欲を見せている。阪神ファンは喜んでいる人も多いだろうが、今年、頑張った狩野恵輔捕手の気持ちを思うと複雑だ。ずっと矢野選手の影で、じっと出番を待っていただけに、「さあ、自分の出番」と思っていたら、大物の城島選手が入って来るとなると、またしても控えの立場で我慢しなければならない。アンチヒーローではないが、それに準ずるもので、その複雑な心境に同情を覚える。
 いよいよ、明日から臨時国会が始まる。鳩山新内閣は、依然としてその支持率も高く、国民の喝采を浴びて輝いている。4年前に、同様な圧倒的な支持を得て、郵政民営化を断行した小泉純一郎元総理の心境も複雑だろう。中でも、亀井静香郵政担当大臣が、「小泉がめちゃめちゃにした郵政を世直しする」と喚いていて、自分が政治生命を賭けて行った改革は、どうなって行のかと不安、そして屈辱を覚えているかも知れない。同氏の場合も、アンチヒーローではないが、その心境はやはり、複雑なものだろう。
 去る20日には、日本郵政の西川喜文社長が辞任し、大蔵省出身の斉藤次郎新社長が就任した。小泉総理(当時)に強く要請されて新会社を引っ張ってきていた西川社長だったが、政権交代で一気に辞任を迫られたのは気の毒千万である。時代が変われば、物差しも変わるのは致し方がないとしても、かつて、村山内閣時代に、国民福祉税創設の張本人だった斉藤氏の出番では、民営化の旗印が逆戻りしかねない。小泉路線の行方が気になるが、ヒーローとアンチヒーローは、まさに両刃の劍の関係にあるとも言えよう。
 さて、フィギュアスケートのシーズン到来だ。しかし、期待の浅田真央ちゃんが冴えない。先週のパリ大会でも、韓国のヒロインとなったキムヨナ選手に完敗したし、昨日のモスクワでのロシア大会でも、初日のショートプラグラムで三回転ジャンプに失敗して、何と6位という屈辱的な出だしとなった。今日の自由演技での巻き返しを狙って欲しいが、その心境は極めて複雑だろう。アンチヒロインからの早期の脱却を期待している。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、60.8Kg。今は曇り空。
 昨日の雅子だが、元気がなかった。一考の問い掛けへの反応が乏しかった。体温が37,5度前後で比較的高かったからだろう。回診に来られたK先生は、データ的にはよくなっているので、もう少し様子を見ましょう、とのことだった。焦らず、見守りたい。

3.連載、難病との闘い(1009) 第三部 戦いはまだまだ続く(303)
  第七章 しつこい敵(19)
 2.再びアウエイでの闘い(3)
 (1)再入院の経緯(その3)
 看護士さんの用意してくれた資料や、入院を念頭に置いたパジャマ、タオルなどの最小限の必要な準備をして病院に向かったのは10時半を過ぎていた。車はリクライニング車椅子を運べるボックス車をアクティバ琵琶の方で用意してくれた。そして運転手さんを兼ねて一人の方が付き添ってくれることになった。
 病院到着は11時過ぎで直ぐに受付で検査、診察を申し込んだ。待合室はそれほど込んでいなかったが、それでも暫く待たねばならなかった。間もなく、名前が呼ばれたので、近くの処置室に入ったが、まずは新型インフルエンザの簡易検査をするということで、鼻の粘液が採取された。結果が出るのに20分ぐらい掛かると言う。再び、待合室での待機となった。
 予告通り、20分程度待ったところで、新型インフルエンザではないという結果が出て、ほっとしたのも束の間で、そのまま消化器系の診断を受けるべく場所を移動した。幸い、それほど待たされること無く、間もなく診察室に呼び込まれた。
 先ずは、一考から、1ヵ月半ほど前にK先生にお世話になっていたことなど、それまでの雅子の症状の経緯を、かいつまんで報告した。その日の担当医は、それを聞きながら、然るべき必要な診断を行なった。その結果、これはやはり入院した方がいいという。直ぐに部屋の確保のコミニケーションが看護婦さんによって行なわれたが、どうも部屋がないということだった。
 その後、一旦、診察室を出て、心電図、X線、血液検査、尿検査が行なわれた。その結果、どうやら、腸炎、若しくは尿路感染のようだという診断が出た。この時点になって、幸いなことだったが部屋の確保ができたようで、直ちに、この病院への入院が決まったのである。担当医からは、K先生ともコミニケーションが取れたということだったので、その辺りでK先生のお力添えもあって、部屋の確保に繋がったのではないかと一考は感謝するのだった。
 いずれにしても、またしても、入院と言うことになり、今までに経験したことのない病院の梯子となったのである。
 あとで気付いて不思議に思ったのが、最初の琵琶湖大橋病院、転院先の吉田病院(仮称)そして、一旦戻ったアクティバで琵琶での滞在期間が、いずれも、21日間という奇妙な符合だった。ここでも、その程度の期間で退院できればと一考は勝手な願いを抱くのだった。(以下、明日に続く)

1043 首の皮一枚

 窮鼠猫を食む、というような諺もあるが、首の皮一枚では猫を探すのも覚束ない。しかし、感動のドラマは、そんな状況下で生まれるものだ。

1.独り言コラム
 プロ野球クライマックスシリーズの第二ステージもいよいよ大詰めである。昨夜は、マー君、田中将大投手の力投で楽天の命が一日延びた。一方の中日は痛い逆転負けで、こちらも土壇場に追い込まれた。両チームともに、まさに首の皮一枚で、辛うじて夢には繋がってはいるが、どうやら、この辺りまでの命かもしれない。弱いものの味方の筆者は、楽天に奇跡の逆転に期待をしたいのだが、…。
 米軍基地の移転問題に関し、昨日、岡田外相は、「県外移設は無理」との見解を示した。それでも嘉手納基地への統合を示唆していたが、その統合案には、もともと無理があるとしている米側が応じるとは思われない。連立内閣の一つである社民党の主張する県外移設主張は、もはや、首の皮もちぎれたといえるだろう。岡田案はあくまでも、マニフェストに掲げた主張に対し、民主党は頑張っているとの国民へのジェスチャー過ぎず、落ち着く先は、先の両国間で合意している辺野古案に落ち着くものと思われる。
 男子ゴルフの今年の賞金王争いは部妙な段階に入っている。目下トップは石川遼だが、今週行なわれているブリジストンオープンで、当面のライバルで目下2位の池田勇太選手が首位タイにいて、出遅れた石川遼は、首位の座は首の皮一枚の状態と言えそうだ。この二人の戦いは、まだまだ、紆余曲折が予想される。
 来期の将棋名人戦の挑戦者を決めるリーグ戦も中盤戦にはいって入るが、谷川九段が4連勝でトップを走っている。筆者の贔屓の郷田九段は、一昨日に意外な完敗を喫して2勝2敗となり、もう負けられない土壇場に追い込まれている。まさに、首の皮一枚の状況だ。
 そんな目で見れば、自分の生活そのものも、全体として首の皮一枚で繋がっているような感じで、毎日がぎりぎりの必死の戦いが続いている。とにかく、頑張らなくっちゃ、の毎日である。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、61.0Kg。天気はまずまずの様子?
 昨日の雅子は、またかなりの熱で悩まされていた。午後には37,7度にもなっていて、気分は優れないようだった。

3.連載、難病との闘い(1008) 第三部 戦いはまだまだ続く(302)
  第七章 しつこい敵(18)
 2.再びアウエイでの闘い(2)
 (1)再入院の経緯(その2)
 雅子が、想定外の再入院となった8月21日、一考はいつものように、9時半前に施設のアクティバ琵琶の雅子の部屋に顔を出した。ちょうど看護士さんが雅子の様子を点検してくれていたのだが、一考が部屋に入って来たのを見ると直ぐに話しかけて来た。落ち着いた口調だった。
 「雅子さん、病院で一度看て貰った方がいいと思うんですよ。昨夜も38度の熱が出ましたし、下痢も相変わらずですし、痰も大変なんです」
 「38度の熱ですか?」今までにない高熱に一考も心配になる。
 「そうです。一昨夜も、そうだったようですよ」看護婦さんはそう付け加えた。
 「え! 一昨夜もですか。それは聞いていなかったが、心配だ」
 「このところの雅子さんの症状についての資料を早急に纏めますので、それを持って病院に行って頂だきたいのですが。吉田病院がいいと思いますが、如何でしょう?」看護婦さんは、一考の来る前からそう考えていたようで、判断が早い。
 一考は病院で見てもらうという提案には抵抗が無かったが、「吉田病院?」という看護士さんの話には、少し戸惑った。ついこの間に胆嚢切除の手術と胃ろうを着けて頂いたが、これ以上を吉田病院に頼むのは厄介だという感覚が一考にはあった。
 それと言うのも、パーキンソン病でお世話になっている主治医の春日先生は、今日は診察日でないので捉まえるのが大変だし、手術を受けた外科医に頼むのも筋違いだろう。そうなると、飛び込みで内科に行くことになるが、ここからの距離を考えても、一考にはすっきりと来なかった。以前に、春日先生が胃ろうを頼んだ際に、近くの病院がいいですよという繰り返しの言葉が一考の脳裏に広がっていた。
 「ここのクリニックじゃだめでしょうね」念のために一考はそう言って、看護婦さんの反応を見た。
 「専門医がおられませんから。吉田病院じゃまずいですか?」
 「吉田病院は、止めておきます。今までの主治医との話では、近くの病院がいいとおっっしゃってますので。大津の日赤病院もありますが、この間お世話になった琵琶湖大橋病院でいいのではと思いますが」一考は話しながら、あのK先生の顔を思い浮かべていた。
 「じゃあ、そうしましょうか。とにかく、最近の症状を纏めた資料を作成しますので、少し待って下さい」
 「診断結果次第ですが、また入院と言うことも考えておく必要がありそうですね?」少し心配になった一考がそう言って、看護士さんの反応を窺った。
 「そうですね。そういうこともあるかもしれませんね」
 「分かりました。そうしたら、一旦、自宅に戻ってきます。保険証を持って来ていませんので」そう言いながらも、何とも言えない不安が、一考の気持ちの中で急激に拡がってゆくのだった。(以下、明日に続く)

1042 理解、解釈に齟齬

 当事者間で理解や解釈に齟齬が生じることはよくあることだが、外交上でのこの種の齟齬はあってはならないのだが、…。

1.独り言コラム
 いわゆる非核三原則の「持たず、造らず、持ち込まず」は、戦後の日本が、床の間に飾って大事にして来ている念仏のようなのものだが、最近になって、この三原則に関し、国民を欺く核の密約の存在が、改めて話題になって来ている。中でも「持ち込まず」に関しては、その原則は守られていないというのである。新内閣は、この件に関する事実関係を徹底調査して明らかにするとしていて、岡田外相をヘッドに、その調査検討が行なわれている。
 そもそも、この原則は、1963年に行なわれたライシャワー氏と大平外相との間で交わされた話し合いの内容に齟齬があったとされている。具体的には「持ち込む」場合は、両国の事前協議の対象としているが、米側が、核を積んだ原子力船が単なる寄港や通過の場合は、事前協議の対象にならないとしていたのだが、その点で大平外相の理解に齟齬があったというものらしい。これは、理屈から見ても、米国の主張は至極当然な話で、核を積んだ原子力船が日本に寄港する場合に、核だけを何処かに下ろすということは有得ないし、出来ない話である。
 このことについては、既に、村田良平元外務次官や外務省の幹部の何人かが、その密約の存在を認めているのだが、日本政府は依然として、そんな密約は存在しないと否定し続けている。立場上、仕方なく、嘘をつき続けているのだろうが、馬鹿馬鹿しい限りである。
 ところで、目下、ゲーツ国防長官が、オバマ大統領の来日を前に、その地ならしに来日中だが、鳩山総理や北沢俊美防衛相との会談において、ここでも両国間の理解に齟齬があって、話が噛み合っていないように思う。特に、米軍の普天間基地の移転先に関し、オバマ大統領が来る前に結着をつけたいとする米側の意向に対し、鳩山総理を始めとする日本政府は先延ばししようと、ちんたら、ちんたらの対応だ。日本側に別の妙案があるなら別だが、そんなものは考えられない状況の中での単なる先延ばしは、両国間に大きな歪みを生じることになろう。米側も沖縄県知事も微調整に了解の意を示している訳だから ここは、米国側に貸しを作る意味で、然るべきタイミングで結論を出すのが妥当だと思う。何しろ、既に両国間で一旦約束したことなのだから、政権が変わったからと言って、ごちゃごちゃ言うのは外交上如何なものか。

2.プライベートコーナー
 2時半起床。体重、60.4Kg。天気は今日も良さそう。
 昨日の雅子は、ある意味で小康状態だったといえよう。熱もそこそこ。口を丁寧に洗ってもらったり、痰をしっかりとってもらっていた。特に、溜まっていたと思われる大きな痰の塊を取ってもらったことで、少しは楽になったようだった。

3.連載、難病との闘い(1007) 第三部 戦いはまだまだ続く(301)
  第七章 しつこい敵(17)
 2.再びアウエイでの闘い
 (1)再入院の経緯(その1)
 吉田病院を退院して3週間が過ぎようとしていた。しかし、その後の雅子の症状は依然として落ち着かない状況にあった。熱、痰に悩まされることも多く、下痢も頻繁で、栄養剤の投与の仕方を工夫して、その回数を減らしたり、滴下するスピードを調整したりしての試行錯誤を行なって来ていたが、それでも下痢が無くなるような状況には至っていなかった。加えて、胃ろうの付け根付近からの漏れも気になっていて、看護師さん達も、あれやこれやと手探りの対応をしてはくれていたが、これといった解決方法もなく、日を重ねていたのである。
 そんな症状に加えて、先にも触れたように、痰の質が粘っこくなって来ていたり、今までなかった鼾のような寝息の音を発するような症状が出て来ていて、何らかの異変が起きているのではと、看護師さんともども一考も気になり始めていた。
 ちょうど、そんなタイミングで、アクティバ琵琶の契約医が、定期巡回と言うことで雅子の部屋に立ち寄ってくれた。その先生は、吉田病院の春日先生の門下生で、神経内科が専門であることから、一考は、雅子の病気には、頼りになる先生ということで、一目置いていて、同氏が回診に来られる時にはなるべく丁寧に見てもらうことにしていた。
 結果的に言えば、雅子が琵琶湖大橋病院に再入院する前日の8月20日に、その先生の回診があって、熱、痰、下痢のことで、居合わせた看護師さんをも交えて、その対応などについて、かなり突っ込んだ話し合いを持った。その結果、一度尿検査をしたらというアドバイスを受けたのである。
 とにかく、原因が分からないと手が打てない、そういう意味では、尿検査はその大事な切っ掛けを与えてくれることになるかもしれないと一考は思うのだった。
 特に、ここ数日前から、結婚以来、一考が耳にしたことも無い鼾のような息をしていて、何か異常が起きているのではと一考は不安を覚えていた矢先だった。そういう意味でも、なるだけ早く、尿検査をやってもらうのがいいのではと思うのだった。(以下、明日に続く)

1041 この局面をどう見る?

 まさに、「事実は小説より奇なり」で、話題が豊富であり、退屈しない局面を楽しむ毎日である。

1.独り言コラム
 昨日から始まったプロ野球のクライマックスシリーズ第2ステージは、セ、パの二試合とも思わぬ展開でファンを唸らせた。特に、日本ハムー楽天戦は、土壇場の9回に、これ以上ない筋書きが用意されていて、日本ハムの粘りが、勢いに乗っていた楽天を撃沈させた。敗北した巨人、楽天が、この苦しい局面から、どんな戦いを見せてくれるのか。試合後に、楽天のベテランの山崎武司選手が全員を集めて、頑張ろうと檄を飛ばしたという。解任が決まっている野村監督のここからの采配に興味がある。
 注目の足利事件再審初公判も昨日から始まった。17年半ぶりに釈放された菅家利和さんの怒りが、少しでも満たされる形になるのだろうか。冤罪の究明が焦点になるのだが、局面は、弁護側が主導権を握った形で展開される見通しで、DNA再鑑定を行なった本田克也筑波大教授の証人採用、また検察側が取り調べた際の録音テープの扱いなどが、当面の大きな関心事である。
 同じく、昨日から、あのノリピーこと、酒井法子の夫、高相祐一被告の覚せい剤事件の東京地裁での初公判が始まった。3週間後には判決が出される。さて、この局面で、妻の法子さんからは、今一度、子供と一緒の3人で生活をしたいとの希望が伝えられているという。果たして、二人に平穏な生活が戻ることは可能なのか、多くのファンが注目するところだろう。
 20日に辞任を発表した日本郵政の西川喜文社長の後任に、元大蔵次官の斉藤次郎氏が就任する。民営化に踏み出した日本郵政だが、この局面で官僚出身の斉藤氏の就任には、疑問視する向きも少なくない。この人選でも、背後に小沢一郎幹事長の存在があって、豪腕のこの世を謳歌する展開が続いている。さあ、日本郵政は、どんな方向を目指すのか、よく見極めたいと思う。
 米国の国防長官ゲーツ氏が来日中で、オバマ大統領の初来日の地ならしに懸命だが、今の局面は微妙な展開が続いていて、予断を許さない。普天間の米軍基地の移設問題とインド洋上の給油問題に絡むアフガン支援策が当面の大きな課題で、時間が制約されているだけに、鳩山総理も思い切った決断が必要だ。国益に直結する微妙な局面だが、多少のぎくしゃくを承知の上で、妥協しない道を選ぶのかどうか。果たして、鳩山総理にはそんな勇気はあるのだろうか。
 女優の南田洋子さんが、くも膜下出血で亡くなった。太陽の季節で共演した長門裕之さんと結婚、おしどり夫婦として有名だった。晩年は介護という世界が二人を苦しめる舞台になった。10年ほど前に、義父の介護を務めた南田さん、そして舞台は回って、今度は、その南田さんが認知症を患う。その厳しい局面で、長門さんが懸命に介護に尽くしたという。筆者も、介護生活を続けているだけに、その大変さ、悲しさをしみじみ思うのである。

2.プライベートコーナー
 3時30分起床。体重、61.0Kg。天気は良さそう。
 昨日の雅子だが、また少し体温が高く(37.5度近辺)なったが、全体としては、良い方向にあることは確かである。じっと堪えて、退院の日を待ちたい。

3.連載、難病との闘い(1006) 第三部 戦いはまだまだ続く(300)
  第七章 しつこい敵(16)

1.アウエイからの帰還(16)
 (2)番外秘話(その7)
 車の運転のマナーなどに関して、一考が最近感じている怒りや不満の内容を、二つの観点から総括したものを紹介しておこう。
 1.明らかに、法律違反、若しくはドライバーのモラル違反に関する内容。 
 (1)運転しながらの携帯電話、
 これは法律で規制されたはずだが、未だに、運転しながら、携帯で笑いながら電話しているドライバーを見かける。怒鳴りつけてやりたいが、残念ながら、そんな勇気も余裕も無い。
 (2)スーパーなどの駐車場内での逆走など禁止運転。
 道路交通法が適用されない場所ではあるが、指定されている逆の方向に走って来られるとびっくりするし、危険でもある。結構、女性ドライバーに多い。けしからんと思って、一度注意してやろうと思うが、これも勇気が無くて見逃してやっている。
 (3)左折ラインを使っての追い抜き
 交差点で待機していると、信号が青に変わろうとする少し前に左折車線に入って来た車が、青と同時にラッシュで直進の車線で待機している車の前に出て来て、左折すると見せかけて、さっと追い越して行く、とんでもない輩がいる。けしからんし、びっくりもする。危ないじゃないか。
 (4)車椅子専用の駐車場の無断使用
 弱者の立場を理解しない不届き者が時たまいる。これまた、注意してやろうと思うのだが、怖い顔を見るとそ知らぬ顔をして通り過ぎる。
 (5)低速ラインを使っての追い抜き
 湖西バイパスにあるのだが、一部にお先のどうぞの車線が用意してあるのだが、そこを使って追い越す奴がいる。けしからん、そんなことを皆がしたら大混乱だ。
 2.致し方ないのだが、苛々する事例
 (1)片道1車線での高速道路での低速運転
 自分もそう言われる可能性があるが、その一考すらも辟易とするようなのろのろ運転をしておられる方がいる。先頭車がそれだと、後続車は如何ともし難い。要するに先頭を引っ張るものは、然るべきスピードで走ってもらわないと、後の者が大迷惑を蒙るのだ。政治も同じである。
 (2)自転車やバイクの追い越し。
 相手が自転車やバイクの場合、その追越には大変な気遣いをするのだが、やっとのことで追い越しても、次の信号では、また追いついて来て、そっと前に出て停車するケースが多い。また、気を遣って追い抜けねばと思うとがっくりである。そんなことが何回か続くことがあって、何とかならないものだろうかと思う。
 くどくど書いたが、運転が得意でないだけに、余計な神経を遣うので、ちょっとしたことにも、苛々を覚えるのであろう。もっと気楽に運転すればいいのだが、…(以下、明日に続く)

1040 逆鱗に触れる

 時の権力者やボスの逆鱗に触れると、非情な虐めを覚悟しなければならない。

1.独り言コラム
 監督の采配を批判した言葉が、楽天の野村監督の逆鱗に触れて、出場登録を抹消されていたリンデン選手が、今日からの日本ハムとのクライマックスシリーズ第2ステージから復帰する。言葉や文化の違いから事が大きくなったきらいもあるが、やはりボスの逆鱗に触れるようなことを口走ったのでは、干されるのも致し方なかたったのかもしれない。
 今回のリンデン選手の謝罪は2度目であって、やっとその怒りを解くことができて、出場復帰が決まったが、その背景には、リンデン選手の戦力として価値を買った野村監督の抜け目ないしっかりした計算、思惑が、その根底にあると思われる。
 民主党の内閣人事、党役員人事などでは、小沢一郎幹事長の隠然とした腕力がその基本にあったことは、多くの国民も察知していることである。つまり、同氏の逆鱗に触れた議員は、それなりの厳しい扱いを受けている。具体例としては、強力なブレインとして共に戦って来た同志の藤井裕久財務相に対してさえ、自分の秘書が政治資金規正法違反で逮捕された際に批判したということで、その財務大臣就任に異論を挟みクレームをつけていたし、党代表選挙で岡田克也現外相を担いだ枝野幸男氏などのグループを徹底排除していたのもその一例のようだ。
 その意味では、国会法の改正で官僚の答弁を禁じようとしている方針に、堂々の反対を唱えた社民党の福島みずほ代表は、なかなか勇気ある発言だった。もちろん、そこには憲法違反の疑いと云う大儀があったからだろう。
 芸能界でも、視聴率を操る実力者として自他共に認めている島田紳助に、楽屋で事前に挨拶しなかったといことが同氏の逆鱗に触れたようで、「東京03」という売り出し中のグループを生番組の中で虐めにかかった同氏の対応は、誠に大人げなかったと言える。これは、同氏の芸能生命に翳りが見え始めた証だと筆者は見ているが、どうだろか。
 世に中は、寄らば大樹の陰であり、長いものには巻かれろである。権力者には不満を抑えても仕えておく方が身のためになり無難なのだが、それでは、なんとも情けない。自分が出来なかっただけに、傷ついても、雄雄しく生きる人たちを応援したいと思っている。
 さて、昨日、日本郵政の西川社長が遂に辞任を表明した。本人は、あくまでも自分の方針と違うことを理由にしていて、話題になったかんぽの宿の売却に絡む問題で責任を取ったのではないとしている。
 この問題は、表向きには、小泉氏元総理の刺客を立てたあの過激な戦略が、亀井郵政、金融大臣らの自民党を追い出された連中の逆鱗に触れたことは事実であって、その逆襲がこんな形で実行されたのである。しかし、その裏には、やはり、小沢幹事長の存在が隠然としてあることは、誰もが承知している。
 それにしても、あれだけの国民がサポートした小泉フィーバーで成立した郵政体制は、一体何であったのか、筆者は腑に落ちないのである。

2.プライベートコーナー
 4時20分起床、体重、61.0Kg。 天気は良さそう。
 今回の雅子の入院も、早いもので、今日からは3ヶ月目に入る。しかし、まだ退院の目処は立っていない。但し、昨日は比較的体温も安定していて、入浴もOKだった。こちらからの呼びかけに反応も良く、ほっとさせてくれた一日だった。
 K先生の話では、炎症などは全てよくなっているし、下痢も治っている。もう少し、様子を見ましょうとのこと。我慢の戦いが続く。

3.連載、難病との闘い(1005) 第三部 戦いはまだまだ続く(299)
  第七章 しつこい敵(15)

1.アウエイからの帰還(15)
 (2)番外秘話(その6)
 もう一つ余談だが、車の運転に関するマナーついて触れておきたい。
 前にも何回か書いたと思うが、筆者は運動神経が鈍く、車の運転には向いていないと自分で判断し、免許は早く取得してはいたが、海外出張した際に少し運転をした程度の経験はあったが、日本国内での運転は殆ど経験が無く、実質的にはいわゆるペーパードライバーだった。
 しかし、雅子が難病で運転できなくなったことで、急遽運転しなければならなくなったのである。さし当たって、自己流に泥縄式の練習で、何とか日常の生活に間に合わせて来たのだった。
 それでも、最初の二年間は、買い物に出掛ける程度で、年間の走行距離が1000キロにも満たなかったのだが、雅子の症状が悪化し、施設に入居、更には入院、そして転院と症状の悪化に伴って、一考の運転距離が飛躍的に伸びたのである。そして、この5年間で2万5千キロをは走ったのである。因みに、最近での月平均走行距離は1200Km程度となっている。お陰でガソリンの消費量も人並みレベルになったようだ。
 なお、今までに、信号無視で捉まったり、道路の縁石にぶつけるなど幾つかのトラブルや危険なこともあったが、大事に至らず、お陰様で、未だに免許証は無傷のまま運転できていることを嬉しく思っている。
 さて、この5年間の運転経験から、一考も車の運転に関して、一丁前に一家言も持つようになって来ている。真面目に運転していると、いろいろと不満事や腹立たしことも多くあって、苛々を募らせることも結構多い、ここでそれらを総括しておこうと思う。
 その前に、一つの小さな提案から始めたい。それは、押しボタン式信号に関するものである。
 京都と福井を結ぶ国道161号線は、結構な車の流れがある道路である、そこには押しボタン式信号がいくつかあるのだが、一人か二人だけが横切るためにボタンが押されるケースが結構多い。その方たちが渡り終わると誰も通る人はいなくても、信号が変わるまではじっと待機しなければならない。道幅も数メートルで、見渡しも利いていて安全は目で充分に確認できているのだが、それでもじっと信号の変わるのを待っている。当然、多くの車がストップしているのだ。
 そこで具体的な提案だが、それは新しい交通信号システムの開発である。開発と言っても、それは、何も大袈裟なものではなく、このようなケースで、自分達以外に誰も渡る人がいない場合に、渡り終えた人が渡った先で、もう一度ボタンを押せば、直ぐに信号が元に戻るようなシステムの開発である。
 このシステムが出来れば、多くの運転手さん達のロスタイムが短縮され、仕事の能率が向上し、それがコストダウンに直結することになろう。そのシステム開発自体は難しいことではなく、今の設備で、設定条件を変えることだけで適用は可能であろう。
 要するに、押しボタンを利用する歩行者は、「渡る前に押し、渡ったらまた押す」このパターンを身につけてもらうことになる。但し、車の方が渡る場合は、渡ってからも押すのは大変だろうから、それは今まで通りで仕方ない。
 いずれにしても、検討の価値がある提案と思うのだが、如何なものだろうか。このことをある方に話したら一笑にふされたしまったのだが、…。(以下、明日に続く)

1039 友愛

 総理の祖父、鳩山一郎が提唱していた「友愛」はフランス革命のスローガンだった「自由、平等、博愛」の博愛(プラタナティ)の意味であるという。

1.独り言コラム
 一般に「愛」と言ってもその意味するところは随分と広い。通常は、「愛される、愛くるしい」といった意味から人名に用いられることが多い。内親王の敬宮愛子さんを始め、スキーモーグルの上村愛子、フジテレビの目覚ましテレビで活躍中の皆藤愛子、タレントの森下愛子、昔に遡れば、歌のおばさんだった安西愛子さん、俳優の三益愛子さんなどのかわいい(かわいかった)有名人も多い。因みに、筆者の母親も愛子である。また、卓球の福原愛や歌手の大塚愛のように「愛」一文字の名前も多い。、
 その一方で、「愛」といえばセックスそのものを意味することも多い。特に、小説の中ではそのような観点で捉えている作品も多く、筆者が最近読んだものの中でも、渡辺淳一の「愛の流刑地」、村山由佳の「ダブルファンタジー」、小池真理子の「虹の彼方」などは、その典型で、二人が交わす激しい愛の交歓がすざましい。
 ところで、筆者は、ここ5年に渡って、妻の介護、付き添いなどの奉仕に、殆どの自分のエネルギーと時間を使う毎日を送って来ている。幸いなことは、それなりの張りのある、遣り甲斐のある、充足感に満ちた毎日であることである。そんな生活を送る中で感じることは、自分の今の妻に尽くす行為が、妻への愛の証だと思うようになっている。もちろん、そこには、自分しか妻の立場で面倒を見てあげる人がいないという使命感から発している行為であることも確かである。
 そんな風に考えると、愛とは、積極的に捉えれば、その人のために尽くす行為であると言えるのではと思うのである。もう少し広く言えば、私的な欲望、打算を抜きにした、いわゆる心からのボランティア精神で、他の人のために尽くす行為だと言い変えられるのではと思う。
 そんな観点から言えば、鳩山総理のいう「友愛政治」とは、人の幸せのために尽くす政治、もっと広げて言えば、平和を願い、人類の幸せのために尽くす政治と解釈できよう。そう捉えれば、友愛政治は、一つの大きな闘いであって、それを阻害している現在と戦って、将来の幸せを生み出し、創出する政治の概念といえそうだ。当然、そこには改革が必要であって、思い切った決断と実行力で切り開いて行く必要がある。
 つまり、鳩山総理の掲げるスローガン「友愛」はなかなかのものであって、「頑張れ!鳩山総理」と言いたいのだが、今の鳩山総理を見ていて、そんなエネルギーがあるようには見えないの心もとない。とにかく、友愛政治のお手並みを拝見させてもらうことにしよう。
 注)お断り。今朝は、いつもと趣を変えて、こんな独りよがりのつまらぬ独り言になってしまいました。

2.プライベートコーナー
 2時40分起床。体重、61.1Kg。曇り空
 昨日の雅子は午前中は安定していたが、午後になって体温が上がり、夕方の一考の帰り際でも37.7度あり、「またか、気の毒に」と言った具合に、筆者が慣れて来ているのが恐ろしい。何時まで続くかこの雅子の苦闘である。

3.連載、難病との闘い(1004) 第三部 戦いはまだまだ続く(298)
  第七章 しつこい敵(14)

1.アウエイからの帰還(14)
 (2)番外秘話(その5)
 さて、ここで、保険の入院給付金に関することについて、少し触れて置きたい。雅子は、もともとこの種の生命保険としては日本郵政の簡易保険入っていたが、パーキンソン症候群になった時点で、一考は、それだけでは心もとないと新たに、持病でも入れる保険とPRしているAIU関連の保険にも加入した。2年ほど前のことである。正直言えば、特定疾患に指定されている病気に罹っているので、新たな保険には入れないだろうと思っていただけに、簡単な手続きで入れたのには少々びっくりだった。というよりも、審査が書類審査だけで、医師の診断も要らないから、入るのにはなんら問題も生じず、簡単な手続きさえすれば誰でも入れたのである。恐らく、その辺りの人件費を合理化することでコストダウンが出来ていて、採算が保たれているのだろうと一考は思うのだった。
 このAIUの保険は、保険金の支払い申請手続きも簡単で、しかも、何ら余計な手続きや心配もなくすんなりと支払ってくれたのである。
 それに対して日本郵便(JP)の場合は、たまたまだったかも知れないが、いつもの日本郵政の対応とはちょっと様子が違っていた。
 今までのJPへの訪問は、払い込みや配当金の受け取りなどが主な目的だった。従って、保険金に関するお願いは、今回が初めてだった。あの話題になった郵政民営化で、四つの会社に分社されてはいたが、ローカルには窓口は一つで対応してくれている。しかし、保険金に関しては、専門知識が必要なことで、それに精通している担当者は一人しかいなかったので、その方の手が空くのを待たねばならなかった。
 一考が、保険証書を持参して、申請に関して必要な諸々のことを確認すると、担当者が、一考を待たせておいて、その場でルールブックならぬ社内規約を読み返すなどしながらの対応であった。
 さし当たって、どんな資料を準備したらいいのかと一考が訊ねたのに対し、その担当者は、幾つかの必要資料のリストを手書きでメモってくれたのである。その親切は多とするが、そういうことを纏めた資料はないのかと確認すると、あるんですが、今はちょっとと言って口を濁した。
 とにかく必要と思われる資料をもらってJPを出たが、ここでも銀行と同じで、何か言えば、本人の意思確認、自筆など無理な注文が多く、何ともいただけない対応に、さすがJPだと唖然としたのだった。(以下、明日に続く)

1038 女神

 物事は筋書き通り進まないから面白い。
 昨日の男子ゴルフの日本オープンでは、プレイオフにもつれ込んだ大接戦となったが、前日驚異的なスコアーでトップに躍り出た石川遼選手だったが、残念ながら、期待された筋書き通りの同氏の最年少メジャー優勝はならなかった。
 優勝したのはツアー8年目の小田龍一選手で、これがツアー初優勝だった。まさに伏兵の大願成就で喜びも一入だったろう。筆者が驚いたのは、奥さんがその優勝に大きく貢献していた事実である。8番のミドルホールで、小田選手が打ったティーショットが大きく左に曲げて山の中に入ったはずだったが、それが奥さんの肩に当たってフェアウエイに出て来て、結果的に、そのホールでチップインバーディを生んだという。幸いにも、奥さんの肩は検査の結果異常がなく、まさに奥さんが女神そんものだったという訳だ。
 女子の富士通レディスでも宮里藍選手も、プレイオフにもつれ込んだが、2週連続優勝はならなかった。彼女の2週連続を阻んだのが、これまた伏兵のニッキーキャンベルで、3年ぶりの優勝だという。勝負が決まったプレイオフ4ホール目でのバーディパットは10メートル以上あったのが見事に決まったものである。アンチ宮里藍ファンの筆者には、宮里藍ファンには叱られるかも知れないが、この伏兵のニッキーこそが、頼もしい女神だったと言える。
 さて、プロ野球のクライマックスシリーズでも、ヤクルトの連勝はならず、決戦は今夜の一戦に持ち込まれた。この試合で決勝点を叩き出した中日の荒木選手は、ヤクルトの館山投手を苦手にしていて、レギュラーシーズンで19打数無安打だったというから、この一打は、まさに起死回生を生み出した訳で、それは、同氏が女神に変身した瞬間だったと言えよう。
 一方、女子フィギュアの世界選手権では、二人の本物の女神が激突したが、韓国の女神のキムヨナ選手が、日本の女神の浅田真央選手を圧倒して優勝した。しかし、今シーズンは始まったばかりだ。浅田真央女神の今後の巻き返しを大いに期待している。ただ、キムヨナ女神のあの鋭くて妖艶な目つきは、ちょっと手出しがし難い凄い武器であるように見える。
 さて、日米の外交問題で注目されている米軍基地の普天間移転問題だが、ここに来て米側は多少の位置の修正を容認したという。結論を先送りしようとしている鳩山総理にしてみれば、この妥協案が、若しかしたら、女神になってくれるかも知れない。しかし、甘えは許されない。ヒラリー・クリントン国務長官は日本の女神ではないはずだ。
 その鳩山内閣だが、最近の各メディアの調査でも高い内閣支持率を得ていて堅調な推移を見せているが、細かく見ると、各調査とも、僅かではあるが下降している点が気にならない訳ではない。まだ誕生1ヶ月だけに、国民も今しばらくは女神的な視点で見てくれるだろうが、期待がずれてくれば、意外に早く手のひらを返すことも考えられる。油断は禁物である。特に、来年度の一般会計の概算要求額が95兆円で、赤字国債発行額が50兆円にも上るという大変な事態が話題になっているが、この成り行き次第では、女神の心を大きく揺さぶることになるかもしれない。
 最後にローカルな話題だが、来春の選抜高校野球の予選とも言うべき秋の地区大会が進んでいるが、昨日行なわれた近畿地区大会で、最近はセンバツに強い滋賀県の北大津高校が、兵庫県の神戸国際附属高校戦で、2点差リードして迎えた9回裏に手痛い失策が続き、逆転されて敗退した。勝てば、センパツ出場が固かっただけに悔やまれる。どうやら、味方のエラーで女神が逃げてしまったようだった。

2.プライベートコーナー
 3時40分起床。体重、60.7Kg。天気はまずまず?
 昨日の雅子だが、体温は朝方には37.9度と高かったが、その後は平熱近くに戻り、比較的安定していた。一方、血圧が午後になって、いつもよりかなり低くなたったのが気がかりだった。我が家の女神は苦しい闘いを続けていて、筆者も一喜一憂である。

3.連載、難病との闘い(1003) 第三部 戦いはまだまだ続く(297)
  第七章 しつこい敵(13)

1.アウエイからの帰還(13)
 (2)番外秘話(その4)
 うっかりミスなんだから、何とか便宜を図って、そのホームページに繋げて欲しいとしつこく迫ったが、コンピューターのコールセンター窓口との電話でのやり取りでは、どうしても埒が開かなかった。 
 そこで、方向を変えて、営業の窓口に電話を入れてみた。顧客の立場として理解もあるだろうから、多少は前向きに考えてくれるだろうとの期待があって何とか善処を申し入れたのだが、こちらもコンピューターの扱いに関しては、同様に杓子定規のマニュアル的な応答で、顧客安全を最優先しているという大義名分を掲げての金太郎飴の返事を繰り返すばかりだった。
 それでも、一考は、顧客である自分が、その安全を確認してお願いしているのだから、速やかにロックを外して欲しいと粘っこくお願いしたが、出来ないとの一点張りで、挙句の果てに、その種の個別の例外処置を行なうソフトがまだ開発されていないというのである。そんな馬鹿げたことは有得ないので、馬鹿なことを言うなと怒鳴ってやろうと思ったが、大人気ない思い、これ以上のやり取りは無駄だと諦めて、その日は静観することにしたのだった。
 その一方で、どうして、そんな誤操作をしてしでかしたかについては、今後のこともあろうことから、その際の自分が行った操作を振り返って見ることにした。とにかく、そのホームページに入るために、支店名、顧客ナンバー、キーワード、パスワードを入力する仕組みになっている。支店名と顧客ナンバーは入力すれば、それがそのまま画面に表示されるのでフォローできるが、後の二つは伏字で表示されるので、正しく入力されたかどうかは分からない。恐らく、その段階で、うっかり入力ミスを繰り返していたのだろうと思われた。それと云うのも、どうして起きたか分からなかったが、その操作の途中で、文字入力設定が、いつもの半角英数と違っていたのに気付いて、その設定を戻して操作を続けたのだった。多分、その辺りに誤操作の原因があった一考は考えるのだった。
 いずれにしても、この種のうっかりミスで起きたロックに対し、銀行も、保険会社も、証券会社も同じ穴もむじなで、杓子定規な対応の一点張りで話にならない。顧客の要求をもっと理解して、安全が確認できれば、速やかに外すことを前向きの対応を検討して欲しいと一考は強く思うのである。(以下、明日に続く)

1037 やってくれました!

 一般によく口にする「やってくれました!」には、お褒めの意味と非難の意味の二つがある。

1.独り言コラム
 今週行なわれているゴルフの日本オープンで、石川遼選手は二日目は期待を裏切って4オーバーを叩き大きく後退したが、昨日の三日目では、コースレコードの7アンダーで一気に首位に躍り出た。「やってくれました!」の二つの意味を二日間で自演してくれた。やはり凡人ではない。さあ、今日はどちらの意味の「やってくれました!」になりますか? ファンには堪らない楽しみである。
 プロ野球では、クライマックスシリーズの第一ステップで、楽天とヤクルトが見事に「やってくれました!」である。先んじて、次のステップに進んだ楽天の次の戦いが大いに楽しみだ。野村監督の例のボヤキが、選手たちを勢いづけているようで、まだまだ充分期待できそうである。
 さて、今年も駅伝シーズンを迎えている。昨日行なわれた箱根駅伝予選会で、筆者が期待している花田勝彦監督(滋賀県出身)率いる上武大学が、「やってくれました!」である。堂々の3位の好成績で2年連続の本戦出場を決めたのである。今年はシード入りを目指して欲しい。なお、52回連続出場を果たしていた常連の順天堂大学が予選落ちだった。逆の意味での「やってくれました!」である。
 体操ではロンドンで行なわれている世界選手権で、日本選手は、立派に「やってくれました!」である。男子の内村航平選手の総合優勝に続いて、女子でも鶴見虹子選手が個人総合の3位続いて、段違い平行棒でも2位を獲得して、3年後のロンドンオリンピックに期待を繋いだ。この鶴見選手は、身長が138センチで体重が33Kgという超小柄の17歳のエースである。何処にそんなエネルギーが内蔵されているのか不思議なくらいだ。
 フィギュアスケートでも、グランプリーシリーズ第一戦が始まっているが、男子の織田信成選手が、見事に逆転Vを「やってくれました!」が、期待の女子で、浅田真央選手が出遅れている。今日のフリーでの逆転を期待したいが、何しろ韓国のキムヨナ選手が相当に「やってくれている!」ようで、なかなか難しそうだ。
 少しニュアンスは違うが、社民党の福島みずほ党首が、「やってくれました!」と褒めてあげたい。民主党の小沢一郎幹事長が意欲を燃やしている、官僚の国会答弁を禁ずるための国会法の改正に対し、表現の自由を束縛するものだとして、社民党は賛成することが出来ないと阻止する考えを明らかにしたのである。あの豪腕に噛み付いたのだから、快哉の「やってくれました!」である。
 元フォーククル・セダーズのメンバーの一人だった加藤和彦さんが自殺された。音楽に対して、究めることがなく、情熱を失っていたという。知り合いの女性に、そんな意味のことを漏らしていたそうだが、我々から見れば、まだ62歳と羨ましいくらい若い。「あの素晴らしい愛をもう一度」が無念のメロディーを奏でているようで、「やってくれました!」では、あまりにも惜しい気がする。とにかく、ご冥福をお祈りしたい。

2.プライベートコーナー
 4時40分起床。体重、60.7Kg。お天気は今のところはっきりはしていないが、悪くはなさそう。
 昨日の雅子は久し振りに比較的穏やかな一日を送ったようだった。顔の表情が和んでいた。それというのも、体温が37度前半に終始していたからだと思う。これからも、そうあって欲しいと願うのだが、…。

3.連載、難病との闘い(1002) 第三部 戦いはまだまだ続く(296)
  第七章 しつこい敵(12)

1.アウエイからの帰還(12)
 (2)番外秘話(その3)
 タイヤをカバーしているゴムシートをフロントカバーに固定しているねじが外れていたのである。ほんの軽いぶつかりだったが、やはり、そんな実害が出ていたのだ。そのため、スピードを出した際に、そのゴムシートがタイヤに触れて異常音を出し、タイヤをも少し傷つけていたのである。
 やっぱり、そうだったのか、と思いながら、一考は応急処置として、紐でその外れている部分を縛り付けたのである。確認してみると、どうやらそれで暫くは持ちそうだった。生憎、いつもお世話になっている車の営業所が夏休みに入っていたこともあって、それから数日はそのままで走っていた。
 思えば、そんなこととは気付かずにバイパスを二回も走っていたのだが、そのいずれもが大変な渋滞が起きていて、スピードを出せなかったのは、大変幸運なことだった。これぞ神の思し召しだったかも知れない。
 夏休み開けに、修理を頼んで、本件は一件落着となった。大きな事故に発展しなくて良かったと思っている。
 次にもう一つのアクシデントを紹介しておこう。それはコンピューター上でのアクシデントだった。
 筆者は、N証券の会員になっていて、そのシステムのリアルタイム情報を利用して株取引を行なっている。東京での単身生活時代に始めているので、N証券でも東京本店の会員だ。もう使い始めて5年以上になるのだが、初めての予期せぬトラブルを経験した。
 それは、その大事なトレードのページが突然ロックされてしまったのである。トラブルの関連の註書きを読むと、どうやら銀行のカードで暗証番号を連続して何回か間違えて入力作業を行なった時に起きるトラブルと同じようなトラブルのようだった。
 早速N証券のトレードのコンピューターの窓口にその対応方法を確認してみたのだが、その日のうちには対応できないという。翌朝の6時になれば、リセットされて自動的に通常通りオープンできるので、それまで待ってくれと云う。どうしても取引をしたい場合は、電話で受け付けると云うのだった。(以下、明日に続く)

1036 小細工はいけない

 今回の概算要求で、全体の見掛けを少なく見せるために、隠し球のような事項要求にしておけと官房長官が指示したという。本人は否定しているが、長妻厚労相が嘘は言わないだろう。小細工はいけない。

1.独り言コラム
 来年度の一般会計予算の概算要求額が95兆円超という数字が発表された。そこにまだ事項要求というかなりの額のプラスアルファが加わるという。景気が良くないことで税収が期待できないだけに、大幅な赤字国債の発行が避けられないようだ。
 選挙前の話だが、民主党は、マニフェストを実行するための財源をどうするかとの繰り返しの質問に、予算の抜本的な組み換えをやる訳で、そこで無駄を徹底して切ることで充分に対応可能だと、尤もらしく答えていた。しかし、その答えが95兆円超だとは、実にいい加減な答えだったということになる。あのマニフェストは看板に大変な偽りありだったと言いたい。
 しかも、この概算要求額以外に、隠れ予算とも言うべき「事項要求」といわれるものがかなりあるという。全体の予算額を抑えて見せるための偽装手段として、事項要求手法が意識的に採用されたというらしい。とても許せない国民を欺く小細工である。昨日の平野官房長官と長妻厚労大臣との間でのやり取りに食い違いが出ていたのだが、その辺りに、いい加減な政府の一面を露呈していた。
 一方、今朝の新聞では、防衛大綱の改定を1年先送りするという。今、問題になっている沖縄の米軍の普天間基地の移転についても、1年内に結論を出すというのんびりした対応だ。そんな先送りで大丈夫なのだろうかと云う単純な疑問が出てくる。
 新しい内閣が誕生してまだ1ヶ月だが、前原国交相や原口総務相、川端文科相のように積極的に動いている大臣がいる一方で、期待された長妻厚労相や豪腕の亀井金融相が意外に苦闘している。そこへ持って来て、今回の概算予算のようにとんでもない膨れ上がったものが出て来ており、たがを締める心棒がしっかりしていないようにも思われて、先行きが心配である。

2、プライベートコーナー
 5時起床。体重、60.2Kg。天気は曇り空
 昨日の雅子は、朝方に体温が38.1度と相当に高く心配したが、幸いにも、その後は37,3度辺りまで下がってくれた。辛うじて入浴可能なレベルということで、3時前に、久し振りに入浴させてもらった。すっきりしたような顔つきを見てほっとしたのである。

3.連載、難病との闘い(1001) 第三部 戦いはまだまだ続く(295)
  第七章 しつこい敵(11)

1.アウエイからの帰還(11)
 (2)番外秘話(その2)
 その日の昼前だった。所用で西武デパートに出かけて、施設に戻ろうと国道161号線を北上して来たのだが、軽い昼食を取ろうとして、アクティバ琵琶の直ぐ近くにあるラーメン屋に入ろうとした時である。
 ラーメン屋は、進行方向の右側の道路沿いにある。右折してそのラーメン屋の横の駐車場に乗り入れようとしたのだが、その道路沿いの縁石の辺りが良く見え難く、その縁石に車をぶつけてしまったのである。一考の不覚の錯覚で、そこの部分も縁石がないものと思いこんでいたのである。反対側の車線を直進してくる車が、止まってくれたから事無きを得たが、その運転手さんから見れば、「このおっさん、何やってるんだ」と、びっくりしていたの違いない。我ながら、そのとんでもない運転にびっくりしながら、懸命になってバックでして車をずらせて、何とか駐車場に入れ直した。錯覚と目が良く見えていなかったことが重なった、信じられないアクシデントだった。
 縁石にぶつけた瞬間、バンパーから少し鈍い音がした。その時の感覚では、バンパー辺りを大きく凹ませてしまったのではと思うくらいの心配だったが、駐車場で確認した限りでは、外見上は特に凹んだ様子もなく、ほっとしてそのラーメン屋に入った。
 その後暫くは、そのまま車の運転を続けていたのだが、どうも何かがおかしいので、その日に自宅に帰ってから、改めてその辺りを自分なりに点検したのだが、その時点では、特に異常を見出すには至らなかった。
 その翌日は、高速道路のバイパスを往復したのだが、大変な渋滞でスピードを出せないドライブに終始していた。後述するが、結果的には、それが幸いだったのである。実は、その走行中で、少しスピードを出した際に、何か変な音がするのが気になった。そこで、その後は、いつもの国道で往復していた。しかし、それでも、少しスピードアップした際には、同様の異変を感じていて、やはり、あの時の縁石とにぶつかったのが原因ではと思うのだった。そこで、帰宅後に、改めてバンパー部分を叩いてみると、そのフロントのカバーの部分が少し緩んでいるのに気が付いた。車のメカには弱い一考だったので、それでも、まあ、いいや、ということでそのまま乗り続けていた。
 縁石のぶつかりから4日目だった。その前日に静岡から帰ってきていた妹の美奈子にその話をしたところ、何と、女だてらに車の下を覗き込んでくれて、異常を発見してくれたのである。(以下、明日に続く)

1035 我慢、頑張りが夢を呼ぶ

 大崩を防ぎ、ぐっと我慢して堪える頑張りが、大きな夢を引き寄せてくれることがある。

1.独り言コラム
 20歳の井山裕太八段が、張栩名人を4勝1敗で破って囲碁名人位を奪取した。20歳4ヶ月でのタイトル獲得は、それまでの趙治勲七段(当時)が1976年に王座を獲得した20歳5ヶ月を更新する最年少記録である。
 井山新名人は、昨年も張栩名人に挑戦したが、惜しくも3勝4敗で一歩及ばなかったが、それにめげずに我慢して頑張り、今期の予選リーグでは8勝全勝で連続挑戦権を獲得して、小学生の頃からの大きな夢を果たした。
 この日は将棋界でも今期の竜王戦第一局が比叡山延暦寺会館で行なわれ、やはり小学生の頃から注目されていて、昨年は将棋界初の3連敗後の4連勝で羽生名人を破って永世竜王位を獲得した渡辺明竜王が、挑戦者の森内九段を下し幸先よく先勝した。若手が頑張っている。
 若手といえば、今速報が入ったのだが、ロンドンで行なわれている体操の世界選手権で、20歳の内村航平選手(日大)が、史上4人目の個人総合優勝を果たした。ビッグな朗報だ。この種目での二十歳での金メダルは日本最年少記録である。
 昨日から始まったゴルフの国内メジャーの日本オープン第一日で、初優勝を狙う石川遼選手が首位と2打差の好位置につけている。先週米国で頑張って帰国した直後だけに、時差などで、体調が心配されていたが、先ずは無難なスタートと言えそうだ。ホールアウト後のインタビューで「我慢の一日でした」と答えていた。18歳もますます自信を深めて来ているようだ。楽しみである。
 今日からプロ野球のパ・リーグでは、楽天とソフトバンクの間でクライマックスシリーズが始まる。楽天の野村監督は退任が決まり、そのことでぼやきが絶えないが、これも先制口撃の戦術のようだ。要は、今日先発の岩隈久志投手が我慢して頑張れるかが鍵である。
 鳩山内閣の補正予算の見直し、来年度の予算枠での攻防が続いているが、この戦いは新内閣の顔を立てようとするつまらない戦いになっているように思われる。気になるのは、鳩山総理が、赤字国債の発行が国民の意に沿わないようなら、マニフェストの内容も取り下げることになると発言していることだ。これは、当初から財源問題が指摘されていた訳で、それに対して無駄の排除で出来るのだと主張していただけに、明らかに看板に偽りありの裏切り行為である。
 なお、この攻防での我慢、頑張りは、国民のためになるための我慢、頑張りでなければならないのだが、何か的がずれているように思えて仕方ない。

2.プライベートコーナー
 4時40分起床、体重、60.6Kg。天気は今日も良さそう。
 昨日の雅子だが、症状は相変わらずで、体温も37.2度から37.8度の間を上下していたし、下痢も復活し、一進一退の気掛かりな一日だった。
 その一方で、午後には、実兄夫妻のお見舞いを受けたし、合間を見計らって、久し振りに洗髪してもらって、ちょっとした嬉しいこともあった。
 
3.連載、難病との闘い(1000) 第三部 戦いはまだまだ続く(294)
  第七章 しつこい敵(10)

1.アウエイからの帰還(10)
 (2)番外秘話(その1)
 施設に帰還して以降にあった幾つかのエピソードを紹介しておこう。
 雅子がいるこの3階のユニットには、リーダーを含めて10人ほどの介護士さん達がいるのだが、その中に男性の方が一人おられる。幸前(こうまえ)さんと言う方で、見た目はちょっと取っ付き難そうに見えるが、なかなか親切で優しい介護士さんだ。
 施設に戻って数日後のことだった。一考が、いつもより少し遅れて昼前に顔を出すと、ちょうど雅子の身体の位置を直してくれていたのだが、一考の顔を見ると、嬉しそうに報告してくれたのである。
 「旦那さん、奥さんが笑ってくれましたよ。ちょっと噴出すようにして」
 「それはよかった! どんなことだったのですか?」一考がほっとした気持ちになって確認した。
 「いや、こう申し上げたんですよ。私の名前は幸前と言って、幸せの前と書くのですが、今のところ、全く幸せではないんですよ。何故ですかね、って挨拶したんです。そうしたら、急に、吹き出すように笑ってくれたんです」そう言う幸前さんは本当に嬉しそうだった。
 「なるほど。意味が通じたんですね。いや、時々、ちょっとしたジョークに反応はしてくれるのですが、いつもではないんです。私も、時々ジョークを言って、反応を伺うようにしています。そうですね、笑ってくれる率は、イチロー選手の打率の半分程度ですけどね」一考は、そう言って幸前さんの顔を見た。
「ところで、幸前さん、それじゃ、あなたの幸せは何処に行ってるんですかね。前にはいないが、後ろとか、横にいるんではないんですか?」一考も、調子に乗って少しふざけてみた。
 「そうですね、どうやら、幸前と言っても、幸が弱わっていて、もう降参してしまっているんじゃないでしょうか。『こうまいった』、なんちゃって」何気なく返してくれた幸前さんの切り返しのジョークに一考も思わず噴出していた。
 ところで、ジョークで済まない車でのアクシデントを起したのは、それから1週間ほど経過した8月10日のことだった。天候が良くなく、小雨が降っていて、雲も低く、運転席からは前が見難い状態だった。特に、ここに来て、一考は視力の衰えが気になっていたので、新たに眼鏡を作る等、その対応にも気遣っていたのだったが、アクシデントは、そんな時に突然、思ってもいなかった場所で起きたのである。(以下、明日に続く)

1034 がっかり

 がっかりは、落ち込むほどでもないが、期待外れのちょっとした面白くない気分のことだ。世の中には、そんなことはうようよと浮遊している。

1.独り言コラム
 来年度予算の概算要求が纏まりつつあるが、一般会計の総額が90兆円を越えるという。これは、過去最大の規模である。景気が良くないことで税収も大幅に減ることは確実で、これでは、大幅な赤字国債の発行は避けられない。がっかりである。
 この中に「子供手当て」が2.5兆円含まれているというのだが、手間が掛かるということで、所得制限もしない「子ども手当て」は、予ねてから社民党が主張しているように、その主旨からしても納得できない。がっかりである。
 無駄を削減し予算の枠組みを変えることで、充分に対応できるとしていたマニフェストレベルでの話はどうなったのか。がっかりである。
 前原国交大臣の羽田空港のハブ化発言に、苦情をぶっつけた森田千葉県知事だったが、二人の会談で「羽田、成田両空港を一体的に捉え、合理的な棲み分けでWin-Winの関係を目指す」という分かったようで分からない抽象的な絵を描いて合意したという。さし当たっては、リップサービスで千葉県の顔を立てたということだろうが、少し、がっかりである。いずれ、羽田がハブ化してゆく流れにあるだろうし、そうでなければ、日本の国益、利用者の利便性は確保できない。八ツ場ダムの場合と同様に、国益を見ない地元だけの反対論をどうかわすか、しかるべき智恵がいる。
 消費者庁のビルの家賃が高いと指摘し、他の安いビルに移ることを示唆していた福島みずほ大臣だったが、少し家賃をまけさせて、そのまま居座ることにしたようだ。がっかりである。やはり、横槍が入って出来なかったのだろう。
 清水女流名人が石橋王位に挑戦している将棋の女流王位戦の第2局が行なわれたが、その終盤で、石橋王位が反則負けを喫した。角を相手陣に成ったのだが、相手の歩が邪魔しているのをうっかりしての成り込みで、珍しい反則である。
 将棋ファンならご存知だろうが、石橋王位の師匠が清水名人で、この王位戦は3年連続の同じ師弟対決の組み合わせである。この因縁の組み合わせの背景には、石橋王位は、日本将棋連盟から追い出された日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属の棋士で、唯一のタイトル保持者である。それだけに、LPSAの存続を賭けて、その砦を死守して欲しいという立場で、筆者もこのタイトル戦では石橋ファンとして応援しているのだが、その思わぬ反則負けには、さすがに少しがっかりである。しかし、これで両者1勝1敗で、これからの3番で2勝した方が勝ちとなる。石橋王位の防衛を期待している。
 さて、今朝のニューヨークの株価が1年ぶりに1万ドルの大台を越えた。明るいニュースである。それに比べて、日本の株価はこのところ低迷していてぱっとしていない。がっかりしているのだが、今日辺りで、大ブレークでもしてくれればと期待している。

2.プライベートコーナー
 4時起床、体重、60.7Kg。今日の天気は良さそう。
 昨日の雅子は、午前、午後の2度に渡って胸部、腹部のCT撮影を受けた。結果は異常は認められないということで安心したが、熱は相変わらず上がり下がりの変化があった一日だった。それでも、午後には前日に続いて36度台が計測されていた。しかし、夕方には、やはり、37.4度と戻っていた。本人は大変だろうが、最近では37度前半なら、横着だが、今ではあまり気にしないようにしている。

3.連載、難病との闘い(999) 第三部 戦いはまだまだ続く(293)
  第七章 しつこい敵(9)

1.アウエイからの帰還(9)
 (1)退院はしたけれど(その9)
 ここで、帰還後の雅子の症状をレビューしておこう。当初のパーキンソン関連の症状を除けば、熱と痰、それに栄養剤の投入による下痢が気掛かりなポイントだった。また、胃ろうからの漏れ、それにでん部の出来物による肌荒れが、帰還当初から介護士さん達が気にされているところだった。
 まずは発熱であるが、最初の琵琶湖大橋病院に緊急入院した際には、体温は終始37度を越す熱が出ていたし、その後も京都の吉田病院に転院しても、時々は平熱に戻ったりすることもあったが、大抵は37度前半まで上がっていて、一進一退だった。
 施設に戻ってからも同様で、日によっては、夜中にはかなりの発熱があったりして、発汗も多く、パジャマをびっしょりと濡らすことも何回か見られた。この時点でも、それが何によるものかがはっきりしていないのが厄介だった。
 下痢については、栄養剤の投入方法に関連しているのではないかということで、投入回数やその投入スピードを変えたりして試行錯誤を繰り返し検討してもらった。例えば、投入回数は、当初は3回行なっていたが、それを朝、夕の2回にし、昼間は水分補給に止める対応をとった。またその滴下速度も、かなり落して、一回の投入時間が3時間から4時間に至るよなゆっくりとしたスピードに落して対応するようになっていた。
 しかし、それでも下痢は治らず、看護士さん達も苦労を余儀なくされていたのである。結果的には、雅子は、寝たきりの状態が続くようになり、それを防ぐ意味でも、一考が車椅子での散歩を試みようとしても、体調に優れず難しい日が増えて行った。
 また、胃ろうの付け根、でん部の出来物も治る気配も無く、じゅくじゅくした状態が続いていた。加えて、たまたまだったかもしれないが、急に寝息が大きくなったことがあった。もともと雅子は鼾はかかない。一考のでかい鼾とは対照的で静かに寝るのが特徴だったのに、それが鼾をかいていたのは異常だった。しかし、幸いなことに、その鼾は、短期的な症状だった。その他、気掛かりな痰の量も、以前よりも多くなり、粘っこくなって来ていて、何から何までが心配の種で、折角この施設に戻って来たのに、気を抜くような症状からは程遠かった。
 そんな良くない症状から、入浴や車椅子での散歩も取り止めることが多くなっていて、懸念していた寝たきりの状態に胸を痛めるのだった。(以下、明日に続く)

1033 ファンを降りる

 その人が持っている卓抜した才能、能力の素晴らしさに惹かれてファンになることは多い。しかし、それらにマンネリ化、衰えが見え始め、挙句の果てに好ましからざる本性が出始めると、一気に覚めてファンを降りる。一つの健全なサイクルである。

1.独り言コラム 
 民主党の前原誠司国交相は筆者が好きな政治家の一人だ。いまや同氏の熱烈なファンだ。このところ、矢継ぎ早に、八ツ場ダム、日航再建、更には羽田空港のハブ化などの重要課題で果敢に取り組んでいて頑張っている。
 何事もそうだが、何かを変えようとすれば、摩擦が起きるのは避けられず、それをどのように説得して乗り切って、前向きに推進してゆくかが腕の見せ所だ。才能、能力の豊かな方だけに、更なるブレークに大いに期待している。
 その反対に、能力、才能が枯渇して来るとマンネリ化が目立って来て、抑制していた嫌な本性を出すタレントも出て来る。
 その一人が、島田紳助だ。能力、才能という面で、非凡な活躍をしていた島田紳助で、筆者もファンと自認していたが、先日のTBSのオールスター感謝祭という生番組で、若手の芸人に嫌味を繰り返した挙句、暴力を振るおうとしたという。この番組自体がすっかりマンネリ化しているのだが、今回の事件は、どうやら、その若手芸人(3人のグループ)が事前に自分のところに挨拶に来なかったのを不服としての行為だったようで、幸い、傍にいた大柄のオール巨人さんが、羽がい締めにして止めたことで、暴行は未遂に終ったという。
 島田紳助といえば、5年前にも暴力沙汰で一時全ての番組を降りて自粛したことがあったが、この種の切れ易く、暴力的な体質、性格は、大麻や薬物中毒と同じで、なかなか抜け切らないと言えそうだ。
 同氏は、昨年は自ら作詞したヒット曲でブレークし、グループの羞恥心&Pabを紅白歌合戦への送り込みに成功するなど、そのプロデューサーとしての能力を大いに発揮した。しかし、今年になって、それらにも限界が見え始め、数多く球を打つが、それらはいずれもヒットには繋がらず、焦燥感が高まっていたのではないか。
 一方、同氏が司会している人気番組である「クイズ・ヘキサゴン」や「行列のできる裁判所」なども、本来のクイズや法律問題から逸脱し、同氏の捲くし立てる話術でなんとか繋いでいるが、それも既にマンネリ化が目立ってきている。また、最近に組織した「新撰組」というグループを世に送り出したが、思惑通りの展開になっていないようだ。どうやら、肝心の能力、才能も壁にぶつかっているように思われる。
 そういうことで、同氏への魅力が無くなった上に、暴力と云う姿が垣間見えて来たことで、同氏へのファンから降りることにした。どうでもいいことだが、健全な判断だと思っている。
 タレント島田紳助の話はともかく、他にもマンネリから更に衰えが見え始めているタレント、コメンテーターなどの有名人は少なくない。例えば、あの政治評論家の三宅久之さんも、最近では少し言葉の出方がスムーズではないようだし、お元気な中曽根康弘元総理も迫力が今一つだし、朝まで生テレビの「ひとつ聞きたい」と言いながら多くの質問を重ねる田原総一郎さん、更には、昨日も大人気なくぼやいていた楽天監督の野村克也さんなどは、その典型で早く、後進に道をお譲りになったら如何でしょうか。取り敢えずは「ご苦労様でした」と申し上げておきましょう。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.8Kg。天気はまずまず。
 昨日の雅子だが、珍しく午前中に体温が36度台を記録した。しかし、その後はやはり、37度前半に戻っていた。K先生の報告で、血液検査の結果から、尿路感染が再発しているようだ。一方、この日の頭部のCT検査が行なわれたが、異常は見つかっていない。一進一退の毎日である。

3.連載、難病との闘い(998) 第三部 戦いはまだまだ続く(292)
  第七章 しつこい敵(8)

1.アウエイからの帰還(8)
 (1)退院はしたけれど(その8)
 そんな雅子の生活スタイルの変化に応じて、一考の生活スタイルも大きく変わった。言ってみれば、雅子の生活スタイルが単純化したに伴って、一考の生活スタイルも、それに呼応するように単純化したのである。
 最も大きな変化は、6月半ば以降の雅子の入院と云う思わぬ展開以降、一考に時間的に余裕が無くなったという理由で、それまで続けていた週4回の母親の夕食作りから手を引くことした。姉の久子に頼んだのである。これは一考には苦痛の選択だったが、6時に用意するという時間的な制約、それに苦手な料理から解放されたことで、精神的にもほっとする有難いことであった。結果的に、母親のことは、食事、入浴、病院通いなど全てを姉の久子に押し付けることになってしまったのである。心苦しいことで申し訳ないことだったが、雅子に集中しなければならなくなった故の流れの中で決断だった。
 思うに、この四年間に渡って、最初の2年間は朝食も含めて、母親の食事の準備を引き受けていたのだ。これは、我ながら信じられないことである。それらから手を離せることは、大袈裟に言えば、隔世の感があると言える大変化であった。押し付けられた久子の大変さは、押して知るべしだが、今は、それを考えているゆとりがなかった。一方、母親からみれば、息子の作ったまずい料理を、無理して食べなくて済むことになったのは、小さくない幸せだったのではなかろうかと思っている。
 そういうことで、一考は、自分の殆どの時間を雅子に投入することが出来るようになったし、極端に言えば、一考が自宅にいる必要性が殆ど無くなったのである。月参りでお坊さんが来るとか、特別な来客が予定されている場合だけと、ブログの配信、メールなど、インターネットの利用時のみに在宅していればいいのだ。
 そこで思いついたのが、施設でインターネットの接続を可能にすることだった。そうすれば、そのために、いちいち自宅に戻る必要は無くなる。一考は、直ちに施設にインターネットの使用を申し入れた。雅子が手術を終えて、アクティバ琵琶に戻って間もなくのことだった。 
 その結果、施設のアクティバ琵琶にコンピューターを持ち込むことで、ブログの送信、訂正やメール交換も、いちいち自宅に戻ることなく、雅子の傍にいて、リアルタイムで対応が出来るようになった。それによって、一考がその気になれば、アクティバの面会時間いっぱいの朝9時から夕方6時までは、ずっと雅子の部屋で、雅子の傍にいて過ごすことも可能になった。逆に言えば、在宅は、就寝と入浴、それに特別な来客の場合だけとなったのである。(以下、明日に続く)

1032 イチローインタビューの余韻

 一つの事を成し遂げた人の言葉には、単純な普段の言葉であっても、自分の生活に重ね合わせて考えると、そこには、ずしりとした重みがあり、色々と示唆に富んでいる味わい深いものがある。

1.独り言コラム
 昨日の夕方の7時半から放映されたNHKの「イチロー単独インタビュー」を見た。最近では、イチロー選手もこの種の番組に良く顔を出し、しゃべってくれることも多くなっている。
 昨日は、子供達の質問に答える形でイチローは話していたが、淡々と話す同氏の答えの中には多くの興味深い言葉があった。一つは、大記録達成を果たした要因について、「小さなことの積み重ねが大事」と語っていた。まさに、ローマは一日にしてならずである。そして、単に突出した記録を残すということだけに満足せず、自分にしか出来ないと思もわれる技術(例えば、内野安打、バントヒットにしろ、或いは難しい球を綺麗に捉えたヒットなど)で生み出した結果に価値を見出しているという。
 また、バッターボックスに入る前からの一連の動き、バッターボックスでの構えについては、投手との戦いに集中するために、それまでの頭の中などにある一切のものをリセットするための動きであるという。やはり、勝負には「集中」が大事だというのだ。まさに至言である。
 他にも、一生共にする道具(バット)と出会ったなら、それに自分を合わせることも大事だという。更に、意外なことに、自分は重圧には弱く、場合によっては、血の気が引くし、脈が高くなり、更には吐き気を覚えるようになることもあると告白していた。
 そして、野球での大記録達成には、何よりも試合に出ることが大事で、そのためには怪我や健康管理には細心の注意をしているという。今年は16試合も欠場したが、これはぎりぎりの戦いだったという。最後に、何といっても、野球を好きになることが、その原点にあることを付け加えていた。
 さて、この一年のイチロー選手は苦労も多かったようだが、常に輝いていたとも言える。シーズン前のWBCでの決勝の快打から始まり、開幕直後の張本さんの持っていた安打数、3081本の日本記録の更新を果たし、そして、最大の目標だったキーラー選手の持っていた8年連続200安打を108年ぶりに更新する9年連続200安打を達成して締め括った。
 今シーズンを終って、同氏の安打数は3308本に達している。ピート・ローズ選手の持つ4256本はまだまだ遠いが、あと5年頑張れれば、計算上は追いつくことになる。そんな容易いものないことは承知の上でも、その先行きには興味津々でもある。

2.プライベートコーナー
 筆者の今朝の起床は4時。体重、61.0Kg。今朝はブログソフトのメンテで朝6時現在、配信不可(10時50分に復旧)。天候は良いが雲が多い。
 昨日の雅子だが、熱が最低で37.2度、最高が37.8度と依然として高い。しかし、午後には1時間ほど車椅子で散歩した。病院の屋上で日光浴、それに館内をぶらぶら、更には自室で少しの間車椅子で過ごした。
 このところのカロリー補給は2000キロカロリーで、途中で白湯の投与も行なっている。筆者の語り掛けには、時々、顔の表情で応えてくれている。

3.連載、難病との闘い(997) 第三部 戦いはまだまだ続く(291)
  第七章 しつこい敵(7)

1.アウエイからの帰還(7)
 (1)退院はしたけれど(その7)
 さて、施設に戻ってからの雅子の生活パターンだが、入院前に比べて、随分と単純になってしまっていた。とにかく、24時間の大半をベッドの上で暮らす寝たきりに近い生活になっていたからである。今までだと、少なくとも、三度の食事、トイレに際しては、ちゃんと起してもらって、車椅子に乗せられて移動しての対応だったが、それがなくなってしまったのである。介護作業と云う観点から見れば、随分と楽になったのだが、これでは雅子が救われない。テレビを見ることさえ出来なくなる。なんとか、体力を回復し、椅子に座ることぐらいまでは回復させてやる必要がある。
 そのためのリハビリに注力しようと一考は考えるのだった。とにかく、今の雅子の運動量はほとんどゼロに近く、これではどうしようもない。何かを始める必要がある。そういう意味では、車椅子での散歩が、その手始めとしては格好の運動の一つである。車椅子への移動の際には、有無を言わさずに、 身体を動かすことになるし、外の空気に触れることで、気分転換に繋がるだろうと考えた。
 既に述べたように、雅子の今の状態では、今まで使っていた一般の車椅子では不安定で危険ということで、リクライニング付きの車椅子をリースして使っている。
 今までに、何回か散歩と称するぶらぶら歩きで外に出てみたのだが、雅子は、殆どの場合には目を瞑っていて、景色を見る、或いは楽しむといった様子は見られない。かなりの低い角度での背凭れに身を委ねて眠っているような状態だ。場合によって、途中で、手を使って少し目を開けてあげるのだが、直ぐに閉じてしまう。目をじっと開けているのが辛いのかもしれない。
 また、ある時は、天候が良いので外へ出ようとしたが、戸外が意外に風が強くて取り止めたこともある。また、先にも触れたが、一旦は車椅子に移したが、雅子の体調が悪くなったということで中止したこともあった。要するに、いざやろうとしても、その時の天候状態だけでなく、雅子の健康状態がよくないと散歩もままならず、毎日やると心掛けているが、なかなか思う通りにはなっていない。
 しかし、ここままじゃ寝たきりになりかねないので、何とか、車椅子での散歩は絶対確保してやることに腐心している、今日この頃である。(以下、明日に続く)

1031 自滅

 誰でも自滅だけは避けたいと思っているはずだ。しかし、自滅は癌と同じようなもので、果敢に何かに挑戦していて、ふと気が付いたら、手の打ちようのない自滅に追い込まれてしまっていたという事例は少なくない。

1.独り言コラム
 岡田外相がアフガニスタンのカブールを電撃訪問した。マニフェストで今の自衛隊のインド洋上での給油活動をそのまま延長しないと宣言しており、そのため、別の協力を模索するための現地視察のようだが、どんな結論を出すのだろうか。危険極まりない現地での民生支援には高いリスクが付き纏う。下手すると内閣の自滅に繋がりかねない。
 鳩山総理は、先に温室効果ガス25%削減という大きな花火を打ち上げたり、補正予算見直しなど積極的な行動を展開中だが、その一方で、自分の献金に関し、偽装問題がくすぶっていて、来るべき臨時国会では自民党の強い追及を受けることになる。下手すると自滅になりかねない危険が潜んでいる。
 石原都知事もオリンピックの東京招致に痛い敗北を喫し、窮地に追い込まれている。一旦、陰りが見え始めると過去の失態も再浮上、あの新東京銀行の失政が後押しする形で、自滅の話も垣間見えるようになって来ている。
 楽天は今期2位という好成績で、クライマックスシリーズ出場権を獲得して、日本一への夢を繋いでいるが、野村克也監督は、今期限りで契約は終了し、球団側は延長はしないという。同氏は、もう74歳なのだがら、この好成績を花道に引退するのが妥当と思う。幸い、最悪の自滅を回避できたのは大成功で、ここでの堂々の引退は、すっきりしていて男らしい。本人は、昨日も特異のボヤキで不満をたらたらと垂れ流してしたが、ちょっと見苦しい。
 昨日の日本の女子プロゴルフツアーで、初日からぶっちぎりでリードしていた韓国の金美貞が土壇場での信じられない痛恨の池ポチャなどで自滅した。この結果、宮里藍に棚ぼた優勝が転がり込んだ。宮里藍の大のアンチファンである筆者だけに、昨日からの見たくない彼女の笑顔の放映のオンパレードで、とても気分が優れない。

2.プライベートコーナー
 筆者は今朝3時20分起床。体重、61.4Kg。入浴。天気は良さそう。
 昨日の午後2時頃、雅子の体温が38.3度という今回の入院での最高体温を記録した。昨日一日では、37,2度に下がったのが最も低く、体温のコントロール機能が壊れているように思われる。苦しそうな雅子が気の毒である。

3.連載、難病との闘い(996) 第三部 戦いはまだまだ続く(290)
  第七章 しつこい敵(6)

1.アウエイからの帰還(6)
 (1)退院はしたけれど(その6)
 翌日には、長姉の霧子さんが見舞いに顔を出してくれた。この日は、たまたまこの施設と契約している外部の先生の回診日だった。その方は、吉田病院の春日先生の後輩で、雅子には貴重な神経内科の担当医だったことから話は弾んだ。しかし、この時点では、特に具体的なアドバイスはなかったが、これからのサポートを心強く思うのだった。
 施設に戻って一週間後の8月7日は、その午前中に一考が数ヶ月に一度の頻度で歯のクリーニングを受ける日だった。一考が歯医者でのクリーニングを終えて施設に顔を出したのはもう昼前になっていた。そこで、看護婦さんから、前夜は痰と熱で大変だったと聞かされた。
 そのことと、最近続いている下痢のことを勘案した結果、この日から栄養剤の投与を朝、夕の2回にし、昼は水だけにするという。しかも、その場合の投与のスピードは極力落して行なうということで、夕食用の栄養剤の投与は、夕方の4時頃から開始された。従って、一考がアクティバを出る6時頃でも、まだ半分以上残っていて、全部の投与が終るのが、9時半過ぎになりそうと思われた。とにかく、そんなトライアルをしながら、下痢との関係を見ようというのだが、どんな結果になるのだろうか。看護婦さん達も、試行錯誤でいろいろと頭を使って頂いていることは確かである。しかし、熱、痰、下痢の三重苦に、その成果が目に見える形で出て来てないことに不安を覚えるのだった。
 週末の土曜日には、長兄の裕一さんご夫婦、それに、次姉の伸子さんの見舞いを受けた。「久し振りにセミマイホームの戻ってこられてよかったね」と声を掛けられていたが、雅子の表情は冴えず。三重苦と懸命に闘っているといった感じだった。
 この日、一考は家に帰ってから、今までにない不安と悲しみに苛まれるのだった。それは、今のこの症状が続けば、雅子は寝たきりになってしまうのではという不安だった。自分で立ち上がって歩けることは難しいとしても、せめて、椅子に座って少しは自分で立ち上がったり出来るようにはなって欲しい。そうすれば、何か新しい夢が生まれて来るかも知れないし、気分も大きく変わるチャンスに繋がることもあろう。しかし、このままでは、ただ、ベッドで横になっているだけで終ってしまう。声も出せないし、自分の考えていることを訴えることも出来ないのだ。そんな雅子の生活を思うと、気の毒を通り越した悲しさを覚えるのである。そんな時に、自宅に置いてある、雅子のベッドや簡易トイレを見ると、ああ、これらも、もう使われることもないかもしれないと思い、胸が痛むのである。(以下、明日に続く)

1030 引退の季節

 長かったプロ野球ペナントレースもあと3試合で今シーズンの全日程を終える。毎年のことだが、このタイミングは、ベテラン選手には引退の季節でもある。

1.独り言コラム
 広島カープ一筋23年間プレーした緒形孝市選手が今シーズン限りで引退する。昨日の巨人軍との最後の打席で、右中間を破る快打で、3塁ベースにヘッドスライディングの3塁打を放って満員のファンから大きな拍手を受けたという。
 今年も多くの選手が引退する。中でも大リーグで活躍したロッテの小宮山悟、中日の立浪和義、横浜の工藤公康、それに地味だったが阪神の秀太などがいる。小宮山投手の場合は最後の試合となった楽天戦で9回に登板し、1球を投げてセーブ記録の最年長記録更新を果たしたのは立派だった。また、立浪選手も最後の打席では2塁打を放ち、ミスター2塁打の異名に花を添えた。また、阪神の秀太選手は、先日もこの欄で取り上げた(1013回ご参照)が、2軍の試合だったが、試合後にホームベースへのダイビングは、記憶に残るプレーだった。ご苦労さんだったと申し上げたい。
 そんな中で、阪神の今岡誠選手が、昨日の記者会見で、このままでは終われないと現役続行を訴えていた。今までの印象と違って、はきはきした応え方に、なかなかのやる気が滲み出ていた。もう一仕事できるのではと感じたが、…。
 ところで、オリンピック開催誘致で敗北した東京に代わって、広島・長崎の連合軍が2020年の候補に名乗りを上げるという。オバマ大統領の核なき世界でノーベル賞を受賞した直後だけに、タイミングは悪くはないが、地域が離れた2都市での共同開催というのが気に掛かる。東京がどう出るかも気になるが、もうそろそろ日本での開催があってもいいのではなかろうか。筆者には、命がぎりぎりのタイミングだ。
 ところで、命がぎりぎりと言われていた北朝鮮の金正日だが、随分と回復しているようで、先日、中国の温家宝首相に、「日韓とも関係改善したい意向がある」と話したようだが、もういい加減にしてもらいたい。うそつき相手に、そんな話を誰が信じるのか。金正日から具体的に、核兵器をやめて、拉致被害者を帰すというなら話は別であるが、そうでない限り、こちらからのご機嫌伺いは絶対にしないことが大事だと思う。言うまでもなく、金正日総書記は、もうずっと前から引退の季節の真っ只中にいるのであって、今更、そんのちょっかいを出して来ても遅すぎると言いたい。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、60.9Kg。お天気は良さそう。
 雅子の高熱は昨日も一日中続いていた。K先生からは炎症や菌に関する問題は全て数値的には解決しているという報告があり、この日の午前中には、大腿部の静脈に差し込んである点滴の針を抜いてもらった。カテーテル熱が原因ではとの見方があったので、その後の経過に期待しているのだが、午後になっても熱は下がらず、37度台後半の高熱が続いている。可哀そうだが、今のところは、冷やしてあげる以外に打つ手はない。

3.連載、難病との闘い(995) 第三部 戦いはまだまだ続く(289)
  第七章 しつこい敵(5)

1.アウエイからの帰還(5)
 (1)退院はしたけれど(その5)
 施設に戻って三日目から、お天気が良く、雅子に熱がなければ、午後の適当なタイミングを捉えて、リクライニングつきの車椅子で、屋外に散歩に連れ出すことを始めた。目を開けて景色を楽しむといった様子は見られなかったが、それでも外の空気に触れることやベッドで寝ている姿勢から少しは違った姿勢をとることで、広い意味でのリハビリになるのではと考えての試みだった。
 屋外に連れ出す場合は、1階の玄関から外に出る場合と、屋上に出てぶらぶらする場合がある。車椅子を押しながら歩いてみて分かったのだが、1階の玄関から屋外に出ての地上レベルでの散歩では、ごく近くに琵琶湖を控えながらも、水際にしっかりと茂っている葦が視界を遮っていて、肝心の琵琶湖を見ることが出来ない。美女を前にしても、その前を余計な連中が取り囲んでいて、その姿を直接見られないといった面白くない感じだ。
 従って、琵琶湖を見るなら、やはり屋上が最高だった。手に取るような感覚で、雄大な琵琶湖を楽しむことができる。対岸の景色もなかなかのもので、目の保養には申し分ない。しかしながら、雅子はその散歩のほとんどの時間は、目を瞑っていて、その景色を楽しむには至らないことが多い。多分、心の中で琵琶湖の景色を味わってくれているのだろうと一考は思うようにしていた。雅子の今の状態では、思うように自分で目を開けることが、難しそうだった。
 施設に戻って来て5日目、この日は、雅子が初めてお風呂に入れてもらう日であった。
 この朝は、一考が自宅を出る際に思わぬハプニングがあった。いつもはブログを配信してから家を出て施設に向かうのだが、この朝は、そのブログのソフトがメンテ中で送信が出来なかったからである。画面には3~5分程度お待ち下さいとあるのだが、それは、まさに、看板に偽りありで、極めて不適切な表現だった。いくら待っても回復はせず、何時回復するかが分からなかったので、仕方なく、未送信のままで、施設のアクティバ琵琶に出て来たのだった。
 そして、雅子の朝の様子を確認し、お風呂に入る段取りが出来て、風呂場に向かったのを確認して、一考は自宅に戻ってブログの配信となった。配信できたのは、多分、10時を過ぎていたと思う。
 午前中のお風呂でさっぱりした雅子だったが、午後になって、どうしたことか、汗をいっぱいかいてパジャマをびっしょりさせてしまい、この日二度目の総着替えを余儀なくされた。そんなに汗をかいたのは初めてのことだった。
 それでも散歩をしようと、一旦は車椅子に乗せてみたのだが、雅子の様子が苦しそうだったので直ぐにベッドに戻して寝かせた。要するに、この日は、万事が、なかなかうまく捗らなかったトラブルに見舞われた日であった。(以下、明日に続く)

1029 ノーベル賞

 ノーベル賞というと、1987年の医学生理学賞で、同級生だった利根川進さんの受賞を思い出す。同氏のお祝いの会で、直ぐ近くに座らせてもらったのが今でも良き思い出だ。

1.独り言コラム
 理想の平和世界である「核なき世界」を訴えたバラク・オバマ大統領が、大統領就任後9ヶ月でノーベル平和賞を受賞した。衝撃的な受賞である。まだ、何もやってないじゃないか、早すぎるという見方もあるが、平和思考、対話外交などの姿勢が高く評価されたということのようだ。
 逆に言えば、この受賞が、オバマ大統領に、今後の具体的な行動を後押しするドライビングフォースを与えた「後押し型」の受賞だと言えるかもしれない。
 米国の現役大統領の受賞は1906年のセオドア・ルーズベルトと1919年のウィルソンに続いて3人目で、元大統領では2002年のカーター大統領も受賞している。
 今年、文学賞の受賞が期待されていた村上春樹氏は選ばれなかった。筆者は、同氏の作品は、今まで読んだことはなかったが、ごく最近になって「ノルウエイの森」と「海辺のカフカ」を読んだ。なかなか格調のある文章が気に入った一方で、ストーリーは大人のメルヘンといったもので、惹きつけられて一気に読みきったものの、リアリティの点で、はぐらかされたような気がしないでもない。さあ、来年以降に同氏の受賞のチャンスは残されているのだろうか?
 さて、チャンスといえば、ヤクルトが、昨日、阪神に勝って、日本一へのチャンスに繋がるクライマックスシリーズへの出場権を獲得した。必死に食らいついた阪神だったが、7回にツーアウト満塁の逆転の絶好のチャンスが巡ってきて、兄貴の金本選手の打席を迎えたが、気合が空回りしてファウルフライに打ち取られて、万事休すした。なお、パリーグでは、楽天は昨日も勝って2位が確定し、ホームグランドでの挑戦者決定戦に臨むことが決まった。両チームともに、日本一へのチャンスは残されている。 、

2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、61.4Kg。
 昨日の雅子も熱が高く、一時は38.1度まで上がった。そのため予定されていた入浴は取り止めとなった。気の毒だが、依然として辛い毎日だ。

3.連載、難病との闘い(994)第三部 戦いはまだまだ続く(288)
  第七章 しつこい敵(4)

1.アウエイからの帰還(4)
 (1)退院はしたけれど(その4)
 施設に戻ったその日に、初めて3階の部屋に案内された時だった。介護士さんから、それまでの4階とは違って、ここでは、ユニットの出入り口や各部屋には、鍵を掛けることにしているという説明を受けた。それというのも、この3階の入居者の中に、アルツハイマーや認知症のような症状が進んだ方が何人かおられるようで、勝手に歩き回って、外に出たり、他人部屋に入り込むようなことがあるので、それを避けるためだというのだった。
 その話を聞いて、3階への移動は、あまり気持ちのいい話ではなかったが、看護の観点を優先させた選択であって、止むを得ないと一考は思っていた。そして、現実に、その日のうちに起きた話だが、うっかり鍵をしていなかったために、突然に知らない方がすっと入って来られて、びっくりしたのであった。
 さて、8月3日に、関西地区にも、遅れていた梅雨明け宣言が漸く出された。気象庁が、この予報を始めて以来、1993年には、梅雨がずっとずれ込んでしまい、梅雨明け宣言をしなかったという例外があったようだが、それを除けば、今までで、最も遅い梅雨明け宣言だという。
 この日は、明日が一考の親父の月参り命日なので、時間を見計らってお墓参りを行なった。なるだけ花を絶やしたくないとの思いで、雅子が悪くなって以降は、少なくとも月2回程度のお墓参りを実施している。気持ちの問題なのだが、一度、そう決めた以上は、実行しないと随分と気になるものだ。
 さて、施設に戻って3日目を迎えたのだが、雅子の症状は、相変わらず、何となく冴えないのである。 確かに、痰の回数は減ってきていたが、熱は依然として続いていて、この日も37.4度もあった。氷枕などで冷やすことで一時的に下がるのだが、どちらかと言えば、高熱の時間の方がずっと長いようで、その上がり下がりに、一考は雅子の辛さを思い、心を痛めるのだった。
 また、下痢についても、依然として、治ってはおらず、その治癒のためのいろんな試行錯誤が行なわれ始めていた。例えば、栄養剤の投与の仕方をいろいろと変えてみて、最適な条件を見出そうとの努力が始まっていた。
 いずれにしても、退院はしたけれど、なかなか、先の明るさが見え難い症状が続いていて、雅子はその辛さを、じっと堪えて頑張っているのだった。(以下、明日に続く)

1028 揺れている

 何事もスムーズに運ぶ訳にはいかない。紆余曲折で揺れるのは世の常だ。

1.独り言コラム
 阪神が土壇場に追い込まれた。大事な昨日のヤクルトとの試合を落したことで、今日が最後の土壇場の試合になる。一年間の長丁場の戦いも、今日負ければ全てがパーとなる。岡田監督から引き継いだ真弓監督の采配が、最後に来て揺れているといえよう。
 筆者は4月の早い段階で、今年の阪神は駄目だと書いている(842、871をご参照)が、それは真弓采配をみて感じたことだった。投手交代があまりにも遅れた対応に筆者が感じたことだったが、そのことが、結果的には、今年の能見投手の成長となったのは確かで、一面では良い結果をもたらしたが、全体としては、我慢強い真弓監督の采配は揺れていたように見えた。さあ、今日が最後の戦いだ。阪神の命は繋がるのだろうか。
 楽天の野村監督の交代も、ここに来て2位が見えてきたことで、球団首脳部には、その続投の考え方も浮上してきているようで揺れているようだ。毎試合、終った後の野村監督の一言愚痴は面白く、楽天の存在を主張し続けて来ていた。そして、場合によっては日本シリーズへの出場も夢ではない。首脳陣が揺れるのも、むべなり、である。
 鳩山総理も揺れている。米軍基地の移転に関し、県外移転をマニフェストで強く謳ってきただけに、昨日辺りからの、県内移転も止むを得ないのではないかという発言は、大きく揺れている証拠で、社民党が不快感示しているようだ。マニフェストは、あくまでも野党の立場での発言であった訳で、現実は甘くなく、そういう意味では、妥当な判断に落ち着く訳で、この揺れは許される対応と申し上げておこう。ちっちゃな政党である社民党にごちゃごちゃ言われるのは無視していいのではないか。
 昨日は、すっきりした台風一過とはならなかったが、夕方には、久し振りに会社のOBの仲間と一杯飲んで発散した。そのため、このブログを書きながら、今朝のキーを叩く指が、大きく揺れているのが良く分かる。二日酔いの余韻でこれを書いている。悪しからず。

2.プライベートコーナー
 5時半起床、体重、60.5Kb。曇り空。
 昨日も雅子の体温は37,5度以上だった。先生の話では、若しかしたら、点滴のカテーテルによる熱かもしれないという。それなら、いいのだがと思いながらも、雅子の辛さが気になった一日だった。
 この日も車椅子でのリハビリを1時間ぐらいやった。

3.連載、難病との闘い(993)第三部 戦いはまだまだ続く(287)
  第七章 しつこい敵(3)

1.アウエイからの帰還(3)
 (1)退院はしたけれど(その3)
 このアクティバ琵琶への訪問回数が、この日で707回に達したというしみじみとした思いが、突然一考の頭の中で増殖し、いつか見た夢の話を思い出させることになった。
 それは、今から1年数ヶ月前に遡る話だが、テレビの地上波放送が終る2011年7月24日に、一考が手の打ちようのない癌に犯されたことを悲観し、雅子を伴って、自分の好きだった北琵琶湖岸に、車でダイビングを試みた夢の話だった(第二部、第六章ご参照)が、お猿さんの恩返しで、逆に、生きることの大切さを教えられたというお伽噺のような夢だった。
 もちろん、単なる夢の話に過ぎなかったが、その時点でのアクティバへの訪問回数が、確か1500回ぐらいしていた。最近の一日2回のペースで通い続ければ、その回数をかなり超えることにもなりそうで、この施設か通いが、一考の運動を兼ねた新たな趣味の一つになってしまうのではと思うのだった。しかし、このエンドレスのような世界でも、二人のうちのどちらかに思わぬ事情が生じて、いずれはピリオドを打つ日が来るはずで、それを思うと何故か胸が痛むのである。
 さて、話を現実に戻そう。施設復帰の第一日目の午後2時頃だった。介護士さん達によって、一つのリハビリのメニューが試行された。それは、雅子を車椅子に乗せての館内散歩だった。寝たきりの状態の雅子だけに、車椅子に移してもらって、散歩をさせてもらうのは、体位を変える意味もあり、気分転換の意味もあって、効果的なリハビリの一つである。6週間に及ぶ長い入院生活で、ずっとベッドで寝たきりだった雅子だけに、貴重な試行だった。そして、そこで分かったのだが、それまでの普通の車椅子では、雅子の姿勢が安定せず、ひっくり返りそうになる心配があって、新たにリクライニング付きの車椅子が必要となった。指し当たっては、購入するのではなく、リースしたリクライニングの車椅子で様子を見ようと一考は思うのだった。(以下、明日に続く)

1027 台風上陸

 台風18号は、たった今、愛知県知多半島に上陸したそうだ。台風の日本上陸は2年ぶりだそうだ。このまま本州縦断の恐れがあり、進路に当たる地域での風雨による被害が心配だ。

1、独り言コラム
 今朝は窓を打つ風雨の音を気にしながらこのコラムを書いている 進路が少し東にそれてくれたことで、滋賀県の筆者らは少しは救われた気持ちだが、その分、他の方が大変だと思うと複雑な気持ちだ。ゼロサム世界ではなく、蒙るマイナスエネルギー全体量は、日本全体では同じであるはずだけに、トータルの被害が少なく通過してくれることを祈るのみだ。
 そうはいうものの、ちょうど、今が風雨とも最も厳しいようで、家も少し揺れを感じているが、テレビは、ちょうど愛知県知多半島に上陸したと報じている。(5時20分)
 さて、鳩山新内閣が推進する補正予算見直し作業は、力強く(?)進められていて、総額2兆5千万円の執行停止が洗い出されたが、総理はそれに満足せず、更なる上積みを求め再見直しを指示している。無駄の洗い出しと云う点では、まさに今回の台風並みの凄さで進められているようだ。何処まで絞り込むか、各省庁も今までにない対応が求められていて戸惑っているようだ。
 さて、失礼な言い方になるが、オバマ台風が日本に初上陸する日程が決まった。来月12日と13日の二日間、日本に滞在して諸問題について話し合われる。オバマ大統領の訪日は、シンガポールで行なわれるエイペック会議に出席する機会を捉えての中国や韓国を含めたアジア歴訪の一環だそうである。
 鳩山内閣にとっては、米軍基地問題、インド洋上給油問題など難題への対応が求められる訳で、恰も台風の上陸を受けて立つような立場であろうと忖度する。対等な日米関係を主張して来ただけに、どんな対応を見せてくれるのか、野次馬的な楽しみもある。
 ところで、花王が販売していた「エコナ」シリーズに消費者庁が、特別保健用食品(特保)から外すことを決めたようだ。この製品は、もう10年以上の実績を持つ花王の主力商品の一つだったが、このほど、発がん性物質に変化する恐れがある成分が検出されたことから、消費者庁が取り上げた実質的な初仕事だ。
 私事ながら、妻がずっと愛用していたことから、筆者は今なお使用している商品だけに戸惑っている。筆者自身は、もう余命も少ない訳で、そんなに気にすることもないが、母の手料理を食べていた息子達は気にしない訳にはいかないだろう。
 恐らく、花王社内では台風並みの騒ぎになっているかもしれない。開発に携わった方々は、ヒット商品だっただけに社内表彰を受けているはずで、彼らも思わぬ台風の襲来に戸惑っているに違いない。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、60.8Kg。台風の接近で風雨が凄く強い。(5時現在)
 昨日の雅子だが、熱は相変わらず37度台だが、下痢は、お陰様で、どうやら治まったようだ。K先生の話では、炎症を示す指数も完全に元に戻り、痰の中の菌もなくなり、データ面では平常に戻っているという。今後は、タイミングを見て点滴を止めて、栄養剤一本に切り替える方向だと云う。
 昨日から新たな負荷を掛ける意味で車椅子での館内散歩を始めた。ずっとベッドに横になっていただけに、気分転換には良かったようだ。ちょっとした冗談にもよく反応して笑ってくれた。ほっと一息である。

3.連載、難病との闘い(992)第三部 戦いはまだまだ続く(286)
  第七章 しつこい敵(2)

1.アウエイからの帰還(2)
 (1)退院はしたけれど(その2)
 施設には戻ったものの、部屋が4階から3階のフロアーを移ったことで、雅子は別の切なさを覚えていた。それは、入居以来ずっとお世話になり、親しくして頂いていた何人かの介護士さんたちと別れなければならないことだった。それは、単に、雅子だけではなく、付き添いの一考も同様に感じていたにである。各フロアーで介護担当者が分けられていて、別のグループになっているからである。
 雅子の切なさは、やはり格別だったようだ。身動き一つできない厳しい症状だっただけに、皆様から「雅子さん、雅子さん」と優しく声を掛けて頂いて、一つ一つの優しい介護を頂戴するのは、その都度、命の息吹を温かく吹き込んで頂いているようで、命のサポートを頂戴する喜びだった。雅子は、自分がここまで生き続けて来られたのも、そんな介護の積み重ねのお陰であって、もしもそれらがなかったら、有り得なかったとさえ感じていたのではなかろうか。それだけに、その方々との別れには、名残惜しさ、切なさ、寂しさでいっぱいだったのだろうと、一考は、雅子の複雑な胸中を忖度するのだった。
 そんな複雑な心境の動揺はあったものの、翌日の8月1日からは、雅子の新たな戦いが始まっていた。同時に、一考のアクティバ琵琶通いも再開されたのである。この朝は、9時頃に雅子の部屋を訪れると、雅子は、ちょうど看護婦さん達に囲まれていて、珍しく目をしっかりと開いてた。入院中はずっとオムツで通してきたので、看護婦さん達が、トイレを使う方向に戻すかどうかで話し合っていたのである。しかし、今の雅子の状態では直ぐにトイレは難しいと判断し、当面はオムツで様子を見ることになった。
 ほっと一息つきながら、一考は、このアクティバ琵琶を最初に下調べに訪れた日のことを思い出していた。それは、入居する半年ほど前の2006年5月の連休の頃で、急に思い立って、アポなしでの、いわゆる飛込みで訪問だった。それから3年余り、入院中の何日かを除いて、一考はずっとアクティバ通いを続けている。数字好きの一考は、それらを記録に残していて、この朝の訪問が、ちょうど707回目であった。よくぞ通ったという思いと、まだその程度という感覚もあるが、一考の今の気持ちは、まだまだこれからだとの思いが募るのだった。(以下、明日に続く)

1026 脅威は中国だけではない

 一党独裁の中国の脅威は今更言うまでもないが、最近はパテント・トロールという脅威が日本のハイテク大企業を脅かしているという。

1.独り言コラム
 今朝の日経のインターネットがトップで報じているのだが、国際エネルギー機関(IEA)が6日に発表した統計によると、二酸化炭素の排出量が、2007年で中国がアメリカを抜いて世界一となっているという。因みに2005年の統計では、3位がロシア、4位が日本である。
 鳩山総理が先日国連でぶち上げた温室効果ガスの2020年に25%削減提案も、この中国と米国の協力なくして成立しない訳で、改めて、中国の存在の大きさを思う。
 この前の日曜日に放映された「たかじんのそこまで言って委員会」を、昨日ビデオで見たのだが、テーマは日本の仮想敵国で、レギュラーパネリストのアンケートで順位を決めたという。注目のナンバーワンは、やはり中国であった。(因みに、2位以下は、北朝鮮、アメリカ、ロシア、韓国の順)
 4000年来今も世界の中心であると自負する中華思想の覇権国家であり、一党共産主義の歪んだ国、中国への不信は群を抜いていた。経済の発展が著しく、軍事費の伸びも極端に大きいことが、その脅威の裏打ちをしており、仮想敵国の第一位に相応しい基盤を有している。
 現実の問題として、中国には、許せない課題は実に多い。チベットやウイグル民族への抑圧、東シナ海の油田開発や領土問題での勝手な行動、コピー商品、偽物などのパクリ、更には政治家に仕掛けるハニートラップなどのモラル無視の仕掛けなど枚挙にいとまが無い。加えて、アジアの覇権を巡って日本を押さえ込むためには手段を選ばない工作、特に、国連常任理事国入りを断固阻止する対応などは、胸糞が悪くなるほどの怒りを覚える。番組としては、分かり易く、迫力あっていつも以上に面白かった。
 ともかく中国の脅威も大変だが、昨日のNHKのクローズアップ現代では、もっと現実的な脅威の世界を取り上げていた。パテント・トロールと呼ばれる世界で、いわゆる特許ゴロと呼ばれたものを、もっと専門家による組織化を行い、豊かな資金力で強力化した企業による脅威の世界である。
 豊かな資金で自らが手に入れておいた特許をベースに、大手のハイテク企業に、特許侵害しているとして巨額の賠償金やライセンス料を得ようとする行為である。そのやり方が、単に一つの特許を取り上げて攻めて来るのではなく、一度に10件以上、多いときには30件ぐらいの特許を持ち出して来て、クレームを吹っかけてくるのだ。受けた企業は、それらが、本当に侵害しているかどうかを確認する作業だけでも大変なのだが、仮に侵害していないとの事実を把握できたとしても、それらの判定が最終的には裁判で行なわれることになる訳で、異国での裁判に対応するのも至難の業で、とてつもない金がかかる。彼らは、それが狙いであって、止むを得ず、和解に持ち込ませて、然るべき金をせしめるのである。こんな企業が増えているというから大企業も堪ったものではない。彼らは、それほど大きな企業でなく、特許の専門家、戦略家、更には心理学者なども加えて数十名の精鋭で、そんな恐ろしい会社を作っているというから、驚きの世界である。昨日の番組では、具体的な事例として、セイコーエプソンやソニーなどが訴えられた企業として取り上げられていた。
 その対策として、日本では、特許管理の共同企業体を作って対応する戦略が検討されているようだが、企業の発展、前進の足を引っ張る非生産的な活動になるのだが、自衛のためには仕方がないようだ。

2.プライベートコーナー
 3時40分起床。体重、60.7Kg。雨は上げっているが、今にも降り出しそう。
 昨日の雅子だが、前日とほとんど変わらない症状だった。熱が37度台、痰もいつも通りだったが、通じはなかった。まさに膠着状態である。一考が一方的に話を下挙げると、面白い時には、少し笑ってはくれるのだが、…。

3.連載、難病との闘い(991)第三部 戦いはまだまだ続く(285)
  第七章 しつこい敵(1)

1.アウエイからの帰還
 (1)退院はしたけれど(1)
 平成21年7月31日3時過ぎ、雅子はアクティバ琵琶に戻った。6週間ぶりの帰還だった。思いも寄らなかった入院、転院、大手術という今までにないビッグな展開となった入院生活は、雅子にとっては、今までにない大変な試練でもあった。ともかくも、泣き面に蜂ではないが、新たに襲ってきた難敵と立ち向かい、何とか堪えてのアクティバ琵琶への帰還で、それは、凱旋というようなすっきりとしたものではなく、親からもらった胆嚢を切除し、パーキンソン病に苛まれながらの満身創痍での厳しい帰還だった。
 それでも、マイホームではないが、気分的には、今では自らの住まいに等しいセミマイホームの住処に戻れたことで、安堵感に裏打ちされた安らぎがあって、雅子もほっとしていただろうと思われる。もちろん、一考にとっても、やっと、落ち着いた生活が戻ってくれるという期待を抱いていた。
 雅子が戻った部屋は3階に変わっていた。ナースセンターが3階にあったからで、少しでも看護がし易いという意味での部屋の移動だった。部屋の位置も配慮頂いたようで、前の4階の部屋のほぼ真下付近の部屋が用意されていた。部屋の広さ、レイアウトなどは全く同じである。
 さし当たっては荷物の移動が必要だった。当面の必要な小物については、数回に渡って一考が運んだし、二日目には、前にお世話になった4階の介護士さん達が手伝って運んでくれた。電気マッサージ椅子とか、冷蔵庫のような大きなものは、施設の男の方が台車を使って運んでくれた。こうして、二日目の昼前には、以前とほぼ同じ環境を回復することが出来た。なお、電子レンジは、今までにもほとんど使った実績もなかったが、今後は胃ろうでの栄養剤の注入になるので、不要になるということで自宅に持ち帰った。
 雅子のために買ったもの、用意したものが、こうして、雅子の症状の悪化に伴って、一つずつ不必要になって行くのが、一考にはとても悲しいことだった。あの電子照射機器のドクタートロンから始まって、ウオッシュレットつきトイレ、そして簡易トイレなど数えてみると切ないくらい数多くあった。流動食を食べさせ易いということで入院直前に買った「食べラック」は、一度も使用することなく不要になってしまったのには、何とも言えない虚しさがあった。(以下、明日に続く)

1025 気になる動き

 何が起きるか分からないのが世の常だ。気になる動きは常に存在している。

1、独り言コラム
 発足したばかりの鳩山新内閣だが、首相の政治資金収支報告書に虚偽記載があった問題で、東京地検が献金名簿人や担当弁護士から事情聴取をしていたことが報じられている。 
 この問題は、首相になる前からの問題だったが、ここに来て不穏な動きになっている。一部のコメンテーターからはこの内閣は1年持てばいい、なんて言われているようだが、改革を目指して力強く前向きに進もうとしているだけに、気になる動きである。
 最近の株価の動きも気になる動きだ。3週間ほど前には10500円台であった東証平均が、昨日は9600円台まで下がって来ている。専門家は2番底があると言っており、先行きが心配である。しかし、今朝の米国ダウ平均は110ドル以上上げているので、今日の東証は少しは回復するだろう。
 中国の温家宝首相が北朝鮮を訪問している。空港には金正日総書記自らが出迎えるなど、その対応には今までにない手厚さがあって、気になるところである。二人の間では、経済援助と核との取引が行なわれているのであろう。また、6カ国協議への参加も話し合われているようだが、約束も守らない、意味のない6カ国協議なんて、日本にとっては、もはや、その存在価値はない。常に不穏な動きで恫喝するしかない北朝鮮には、日本は暫く無視する対応で様子を見るのがいいのではなかろうか。
 さて、プロ野球の楽天イーグルスは、創設以来の初めての2位の確保に全力を上げていて、その目的は手が届きそうであるが、昨日の田中将大投手もそうだったが、最近の岩隈久志投手もかなり打たれていて、頼みの二人のエースが今一つピリッとしていない。野村監督にしてみれば、二人に開幕当初の凄さがないことが、気になるところであろう。
 今、北上している台風18号の動きも気になるところである。中心気圧が920ヘクトパスカルで、最大風速も50M以上といったとてつもない大型だけに、ここ数日の動きには充分な注意を要するだろう。

2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、60.3Kg。外は小雨がぱらついている。少し肌寒い
 昨日の雅子だが、相変わらず体温は37度台だったが、気になっていた痰は、その頻度が少し少なくなったようだし、今のところ、通じでも下痢は起きていない。一歩、前進なのだろうか?

3.連載、難病との闘い(990)第三部 戦いはまだまだ続く(284)
  第六章 アウエーでの厳しい闘い(79)
 2.敵は本能寺(58)
(3)いざ勝負 (その18)
 さて、いよいよ、雅子にとっては、セミホームグランドであるアクティバ琵琶に、6週間ぶりに戻る日が訪れた。この日、一考は早朝に車でアクティバ琵琶に向かい、そこの駐車場に車を置いて、電車で京都に出て10時少し前に吉田病院に入った。この日の帰りのことを考えての配車準備である。
 病院に着くと、早速持ってきた大きな鞄と紙袋に荷物を詰め込み下準備を行なった。雅子は、10時過ぎには、シャワーを浴びさせてもらい退院に備えた。一考も、昼頃にはいろんな手続きが重なることから少し早めに昼食を取った。直ぐには車を運転しなくてもいいということから、少しビールを飲んだ。それは、一人だけのちょっとした退院祝いのつもりだった。
 11時半に戻って来ると、請求書が出来ていたので早速支払いを済ませた。後は、お薬を受け取ることになっているが、まだ届いてはいない。気が短い方の一考は、電話で、持って来て欲しいと催促した。昼前には、三井先生が顔を出されたので、今後の胃ろうの交換についての確認を行なった。それによると、わざわざこの病院に来る必要はない。標準タイプのものを使っているので、近くの病院でやってもらうのがいいでしょうということだった。
 この日の雅子は、何故か涙ぐむことが多く見られた。看護婦さんから声を掛けられて「帰れますね」なんて言われると、涙の量が増えるのだった。やはり、ここで3週間に渡ってお世話になったことに対する感謝の気持ちが強かったのかもしれない。また、本人がどこまで、今回の手術の難しさみ気付いていたかは分からないが、周囲の雰囲気で、それなりに察していただろうから、そういう意味から、無事にこの病院を退院できることへの有り難さを思っての涙だったのかもしれない。いずれにしても、心優しい雅子だけに、ちょっとしたことにも心が揺らいでいたのだろう。
 2時前になって、迎えの車が来た。そこに居合わせた出野看護婦長を始め何人かの看護婦さんが見送ってくれた。一考は丁重にお礼と感謝の気持ちを伝えて病院を出た。吉田病院が手配してくれたのは介護タクシーだった。途中で運転手さんとお話していると、どうやら、吉田病院はタクシーの手配をしたに過ぎなかったようで、アクティバ琵琶に到着すると、随分と高額の料金をしっかりと支払わねばならならなかった。それは、完全な想定外のことで、それなら、アクティバ琵琶の車をお願いした方が、もっと、もっと安く仕上がったのにと思ったが、後の祭りだった。「吉田病院が車を出してくれる」というのは、何のことはない、「車を手配してくれた」に過ぎなかった。
 いずれにしても、3時前に、無事にアクティバ琵琶に到着した。(本章は、本日で終わり、明日からは、第三部、第七章、しつこい敵 を連載します。)

1024 悔やまれる

 後悔は先に立たずだ。それだけに、悔いを前進に転回させる強い意思と健康の維持は欠かせない。

1.独り言コラム
 中川昭一元財務大臣の急死の報は衝撃だった。あの酒酔いインタビューで世界に醜態を晒し、選挙にも敗れたことで落ち込んでいたことは確かだろうが、結果的には、相当に身体を悪くしておられたのだろう。
 自民党にはもう一人の中川さんがいて、記者連中は、中川秀直元幹事長のことを中川(女)と呼び、昭一さんのことを中川(酒)と区別していたそうだ。それだけ、同氏はお酒がお好きだったということになる。しかし、あのことがあって、断酒宣言をして頑張ってはおられたようだが、名誉挽回できないままの悔しい急死だった。
 それにしても、奥さんが気付くのがあまりにも遅すぎたと思えて仕方がない。他人の家庭の事情を知らずに申し上げるのは良くないとは思うが、同氏は、寝付かれ難くて睡眠薬を服用されていたようだ。普段は一人で寝ておられたようだが、同氏の体調などは奥さんが最もよく承知できる立場におられただけに、体調が回復するまでは、同室で就寝されていたらと、大変悔やまれるのだが、…。
 昨日の昼前に、たまたまサンデープロジェクトの最後の場面を見ていたのだが、この時、司会の田原総一郎氏が、「自分はこれからの人だということで、期待していた人なのだったが、…」なんて言っていたが、あの「朦朧会見」の時の発言とは全く違ったトーンにはびっくりだった。
 オリンピック誘致失敗に対し、コペンハーゲンから帰国した石原都知事は、帰りの飛行機の中で自分は初めて泣いたと告白していたが、その一方で、プレゼンテーションは、間違いなく東京が群を抜いていてよかったが、それが票に結びつかず、…。何か不可解な力学が作用していたようだと悔しさを滲ませていたのが印象的だった。久し振りに、上からの目線でなく粛々と反省している都知事の姿勢に好感を覚えたのは、私一人ではないだろう。
 昨日のゴルフの日本女子オープンでは、驚異の追い上げで、首位との7打差をプレイオフに持ち込んだ横峯さくらさんだったが、無念にも優勝を逸し、最大差逆転優勝記録の更新はならなかった。彼女は、最後のバーディパットのラインの読みで、自分の読みとキャディのそれと一致せず、結果的に外してしまったことを悔いていた。
 しかし、筆者が気の毒に思ったのは、三日目まであれだけ独走していた19歳の若手の宮里美香さんが、最終日に崩れてしまったことで、できれば、彼女に優勝して欲しかったことである。戦い終わった彼女のコメントには、その種の悔いは見せず「10代の最後にいい経験ができて幸せだった」と言っている辺りが大人の発言で、なかなか素晴らしいと思った次第である

2.プライベートコーナー
 3時50分起床。体重、60.7Kg。肌寒い、もう秋の気配。曇り空
 昨日の雅子は、相変わらずだった。熱は午前中は37台前半、午後になって36度台に落ち着いていた。痰も少し減ったような感じだった。目を開ける頻度も多くなっていて、少しは落ち着いて来ているようにも見える。しかし、一進一退であることには、変わりないと見ている。

3.連載、難病との闘い(989)第三部 戦いはまだまだ続く(2822)
  第六章 アウエーでの厳しい闘い(78)
 2.敵は本能寺(57)
(3)いざ勝負 (その17)
 この日の昼過ぎ、時間を見計らって、JPへ入院保険金の申請手続きに出向いたのだが、相変わらず、すんなりとはいかず、本人の直筆のサイン云々の要求があって、またごちゃごちゃと紛糾した。一考が、本人は動けないので、そんなことは出来ない。こんな事例は一杯あるはずだろうと突っ込むと、少し待ってくれといって、何とマニュアル資料を取り出して調べているのには驚きだった。まさに、泥縄方式もいいとこであった。結果的には、一考のサインでOKとなったが、合点のいかないこの種の対応に、一考は、いずれは、後見人の資格を取っておく必要があるのではと思うのだった。
 病院に戻ったのは、2時半頃で、雅子にはまた発熱が認められ、予定していたマッサージを取り止めた。
 退院日時を7月31日午後2時に決めたのは、2日前の7月29日である。最初は、8月1日を念頭に置いたのだが、生憎、その日が仏滅だったので、それをずらせて、一日前に決めたのである。この辺りは、一考も古い人間だと我ながら思うのだった。この日も雅子の症状は、喉をごろごろさせていて、相変わらず、痰には悩まされていた。
 なお、施設に戻った後の対応を考えて、アクティバ琵琶の看護課長には、時間が取れれば、一度、吉田病院の看護婦長と引継ぎを兼ねて会ってもらって、情報交換をして貰うことことを提案していたが、結果的には時間が折り合わず、出野婦長からの引継ぎメモをもらって、それで不明な点があれば、電話で確認し合うということに落ち着いた。
 退院を翌日に控えた7月30日には、吉田病院から施設のアクティバ琵琶への移動の車については、吉田病院の方で手配してもらうことで話がついた。アクティバ琵琶に頼むと吉田病院は提携先ではないということで有料になるということだったので、一考はその配慮に感謝するのだった。しかし、このことには意外な落とし穴があることを、一考は後になって知ることになる。
 3時頃には実兄の裕一さん夫婦のお見舞いがあった。また、4時半頃からは、神経内科の春日先生に時間を頂き面談した。その際には、今回の入院に際しての一連のご配慮に対しお礼を申し上げると同時に、今後の引き続きの診断、お薬の手配などをお願いをした。差し当たってのお薬は、明日の退院直前に届けてもらうことになった。その後は、保険金申請用の診断書作成の依頼、明日の支払いの手順などの事務手続きの確認などを行なった。
 かくして、準備の方は万事順調だったが、しつこい痰と繰り返す発熱が雅子を苦しめていた。このまま、退院して大丈夫なのかという不安は、依然として消え去っていなかった。
 結果的にみれば、この痰と熱にずっと痛めつけられることになるのだが、一考には不安はあったものの、この先ずっとしつこく続くとは知る由もなかった。(以下、明日に続く)

1023 筋書き通りには進まない

 努力や苦労は必ずしも報われるものではない。いや、むしろ、この世の中は、それらが報われるのはごく稀である。

1、独り言コラム
 プロ野球では、昨夜、楽天が当面の敵である西武に大勝してクライマックスシリーズ出場を決めた。あっぱれである。チーム結成5年目での快挙だ。今後の展開次第では、今期2位の可能性も残されているし、究極的には、日本シリーズでの優勝の可能性もある訳で、夢は広がっている。
 幸いなのは、これからの戦いは、いずれも、短期決戦のシリーズだけに、岩隈久志、田中将大、永井怜といったエース級の好投手が揃っている楽天が勝ち抜く可能性は少なくない。
 注目すべきは、チームを引っ張って来た打撃陣で、そのリーダー格の山崎武司選手や鉄平選手は、いずれも、一時中日に在籍していたが、結局は見放された選手だったし、入団4年目の草野選手も今年になって開花した選手だ。それだけに、彼らのそれまでの苦労、努力には大変なものがあったと思う。
 とにかく、努力や苦労が報われることが少ない世の中で、それらが報われた数少ない事例だけに、その喜びは大変なものだろうと思う。他人事ながら、筆者も嬉しく感動のお裾分けを頂戴させてもらった。この勢いで、更なる夢を追って頂きたい。
 これとは対照的に、ちょうど、ほぼ一日前には、オリンピックの招致合戦で、東京が落選の憂き目に遭い、多くの国民、関係者をがっかりさせた。それまでの大変な努力が報われなかった無念さがあった。敗れたことで、この戦いに要した150億円という経費の大きさだけが浮き彫りになって、やけに目立ってしまうのが皮肉である。
 昨日は、もう一つ、筋書き通りに行かない事例があった。テニスの杉山愛選手のケースである。引退を決意して出場した東レパンパシフィック大会で、ダブルスでは決勝戦にまで進出を果たしたが、惜しくも敗れて、優勝という形での有終の美で終えることは出来なかった。それでも笑顔での引退が出来たのは素晴らしかったと思うが、やはり、絵に描いたような筋書き通りには展開しなかった。
 さあ、政権を取った民主党の鳩山内閣だが、果たして、マニフェストで主張した通りに旗振りが進んでゆくのだろうか。気合を入れての努力、頑張りが展開されるだろうが、それらが報われて、国民が幸せになるという筋書きは、そんなに容易には達成されないだろう。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、60.9Kg。朝風呂。お天気は良さそう。
 昨日の雅子だが、夜は珍しく平熱が続いていたようだったが、朝方に再び37.4度に上昇、一日中、そのレベルでの体温で推移した。一方、便秘が続いていたので浣腸を行なった。下痢は認められなかったのは幸い(?)。しかし、未だに、退院の見通しは立っていない。

3.連載、難病との闘い(988)第三部 戦いはまだまだ続く(2821)
  第六章 アウエーでの厳しい闘い(77)
 2.敵は本能寺(56)
(3)いざ勝負 (その16)
 太郎はお酒やビールを飲まないので、手持ち無沙汰なところもある。太郎は間合いを計るように、この前と同じように、途中で一人で病室に戻り、雅子の様子を見舞った。どうやら、痰が詰まっているようだったので、看護婦さんを呼んで取ってもらったという。この時、ちょうど先生が来られて、胃ろうを少し緩められたようだった。
 2時頃になって、二人でもう一度雅子の部屋に戻った。看護婦さんが来られたので、さきほど、先生が胃ろうを少し調整されたようですよと申し上げると、看護婦さんは、その部分をチェックされて、また、微調整されていた。
 太郎は3時になると時間だということで、千葉に戻って行った。この時点では、もう酸素の供給は止められていて、4時には体温も37度に、血圧も平常状態に戻っていた。
 5時頃になって、一考が帰るよと声を掛けると、嫌だといった表情をしたので、結局。6時頃まで付き添っていた。
 難解な手術を終えて、元の部屋に戻って来たこの一日の雅子の様子は、株で言えば、「大幅に落っこちていた株価が、V字回復をしたのだが、その後、利益確保の売りも出て、また、少し下がったかな」といった感じであった。
 翌日の日曜日は、これといった大きな変化、出来事もない日だった。ただ、雅子の反応が何となく弱く、物足りなく感じた一日だった。週明けの月曜日になると、X線撮影から始まって一連のデータのチェックがあった。しかし、三井先生とは顔を合わせるチャンスがなかったので、退院のタイミングについて話をすることは出来なかった。この時点でも、雅子の症状は、その反応が依然として弱く、一考には何とも言えない不安が感じられて気掛かりだった。
 そして、その翌日の7月28日になって、三井先生から、漸く退院の正式な許可が出た。一考は、ほっとしたものの、未だに熱と痰で悩まされている雅子の症状を見ていて、もう大丈夫なのかという心配があった。それでも、施設のアクティバ琵琶と連絡を取って、受け入れの確認を行い、退院の日程調整を行なった。
 雅子は、この日、退院を控えての特別サービスで、初めてシャワーを浴びさせてもらった。すっきりしたかどうかは分からないが、表情はそれほど変わらず、それほど嬉しそうには見えなかった。(以下、明日に続く)

1022 ショック

 初めから難しいと言われて来ていたので東京の落選の報にそれほどのショックはない。しかし、一回目の投票で敗退したオバマ大統領のショックは小さくないはずだ。

1.独り言コラム
 リオデジャネイロが、2016年のオリンピックの開催都市に決まった。日本時間の今朝未明のIOC総会での決定である。東京は、残念ながら、二回目の投票で落選した。南米でオリンピックが行なわれるのは初めてである。
 番狂わせというか、意外だったのは、下馬評が最も高かったシカゴが一回戦で敗退したことだった。直前のオバマ大統領の演説の評判もよかったようで、そういったものが票に結びついておらず、何が決め手になっているのかが分かり難い結果だった。
 もう一つの意外さだが、東京の獲得した票数が、一回目で22票取りながら、シカゴを除いた2回目の投票では20票に減ったことである。逆に言えば、投票権を持っている人の気持ちの中に、確信を持っての投票ではなく、勝ち馬に乗りたいとするような浮動票的な行使をしたIOC委員が意外に多かったということである。
 しかし、負けは負、けだ。残念だが仕方がない。天命は「東京」に降りなかった。この日のために頑張って来られた多くの方の無念さは察して余りある。石原都知事の直後のぶら下がりのインタビューで「残念です」の一言に全ての気持ちが凝縮されていたように受け取った。しかし、本命視されていたシカゴよりも上になって、最下位を免れたことで、気分的には、多少は救われたのではなかろうか。
 さあ、こうなった以上、雪辱を期して、次の2020年をどうするかを考えることになるだろう。
 一方、大ショックを受けたのはオバマ大統領だったと思われる。新しいアメリカの指導者としての自負を持ってコペンハーゲンに乗り込んだ。自分が顔を出すことで、シカゴの勝利に駄目を押すとの自信の乗り込みだっただけに、一回目の投票で敗退という屈辱的な結果に驚き、ショックを受け、怒りさえも覚えているのではなかろうか。
 ところで、ショック、怒りといえば、話題は一転して私事の話になるが、昨日午後1時過ぎに筆者が受けたアクシデントである。いつものように、妻を見舞うため堅田の病院に向おうと西大津インターからバイパスに入ったのだが、アクシデントはその直後に起きた。後ろからついて来ていた車も同様にバイパスに入ったのだが、筆者が高速の右側の車線に車を移動しようとしているその瞬間に、その後ろから来た車が、筆者の車の右側から猛スピードで追い抜いたのである。まさか、直ぐ後ろにいた車が、バイパスに入って車線を移動している途中で追い抜くとは思ってもいなかっただけに、まさに虚を突かれた形だった。あわや衝突といった状態で車がぶつかりそうな危機に見舞われたが、咄嗟にハンドルを左に切ったことで、最悪の事態を避けられたのは幸いだった。
 正直言って、非情に危険な状況だった。乱暴な運転で追い抜いた車の運転手には怒り心頭で、そのナンバーを必死になって記憶した。それは「滋賀300、せ、9X40」である。(ただし、滋賀300は、若しかしたら、滋賀500だったかもしれない。雨が結構降っていて少し見難かった。Xは伏せた数字)因みに、その車も堅田インターで降り、筆者と同様に国道161号線に向かう道に入ったが、その車は、直ぐに左折して姿を消した。怒りが消えず、警察に訴えてみたい気持ちである。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.7Kg。外は細かい雨が残っている(4時半現在)
 昨日の雅子も相変わらず37度台前半の体温だったが、午後に思い切って入浴することに踏み切った。ここの病院での初めての入浴だった。風呂から上がってくると、すっきりした顔をしていて、その後の体温測定では、久しぶりに36度台に下がっていた。不思議?

3.連載、難病との闘い(987)第三部 戦いはまだまだ続く(281)
  第六章 アウエーでの厳しい闘い(76)
 2.敵は本能寺(55)
 (3)いざ勝負 (その15)
 その翌日の7月25日は土曜日だった。一考が病院に到着したのは10時を過ぎていた。ちょうど、先日にマッサージを施していただいた先生からマッサージを受けている最中だった。
 一段落した段階で、前日に購入しておいた手土産を、看護婦さんにということで、この日の担当看護士さんの大田さんに手渡した。命を賭けた大手術が成功したという大きな節目での一考の感謝の気持ちだった。
 この日の雅子の症状は、元気さは今一つで、体温も37,1度で、酸素の供給も行なっていた。それでも、11時頃になって、看護婦の大田さんは洗髪サービスをしてくれた。ちょうどその最中だったが、別の看護婦の久世さんと云う方が、ワゴンを押しながら廊下を移動していた際に大きく転倒するアクシデントが起きた。一考がちょうど廊下で本を読んでいた時で、その劇的(?)なシーンを直に目撃することになった。彼女は少し急いで小走りのペースでワゴンを押していた。一考の前を通り過ぎた直後だった。ワゴンが何かに引っかかったのだろう。
 そこで、久世さんは見事な受けの演技を披露してくれた。ワゴンの横転とコーディネートするように、身体をうまく一回転させて身をかわした。ワゴンの上にあったコンピューターが廊下に落っこちた。久世さんの怪我よりも、コンピューターの方が心配されたが、問題はなかった。近くにいた出野婦長も「廊下を走ったらいかんと言ってたでしょう」と軟らかい言い方で注意していた。それにしても、久世さんの回転の受けはお見事で、この入院期間中での忘れられない痛快な思い出となった。
 この日の午後、長男の太郎が見舞いにやってきた。昔から通っている草津の病院に行く必要があって、そのついでに顔を出してくれたのである。
 この日の長男は、珍しく朝一番に千葉を出て、午前中に草津での診察を終えて、昼を少し過ぎての病院着だった。生憎、この日の天候ははっきりせず、一考は、病院までが車で送ってやると言ったのだが、おやじがばたばたしているということで気を遣って、自分でバスを使って行ったのだが、途中でゲリラのような雨にあって、ずぶぬれになってしまっていた。間が悪い時には、そんなものなのだ。
 吉田病院に戻って来たのが、ちょうど昼過ぎだったので、前回と同様に近くの地下街で二人で昼食をした。ついこの前に、色々話していたので話題は多くはなかったが、それでも、今回の手術の時の不安について、少し大袈裟だったかも知れないがこと細かく話してやった。(以下、明日に続く)

1021 神風

 最近の楽天イーグルスの勝ち方は、まさに神がかり的だ。今夜のIOC総会でも、そんな神風を期待したいのだが、…。

1.独り言コラム
 このところの楽天イーグルスの勝ち方は異常と思われるような逆転劇が目立っている。集中打によるビッグイニング、それに粘り強く神がかり的な逆転劇が多く、なかなか面白い試合を見せてくれている。
 昨日も、当面の敵であるソフトバンクに見事な逆転勝ちをして、4ヶ月ぶりに2位に浮上した。途中まで中継を見ていたのだが、5回に逆転されて2-4になった時点で、今日は駄目だろうと思って、疲れていたこともあり、そのまま寝てしまった。朝起きて、何気なくインターネットで結果を確認すると、5-4で逆転しているのを見てびっくりだった。今の楽天には、まさに、神風が吹いている感じである。
 これで、クライマックスシリーズ進出までマジック2で、早ければ明日にでも決まる。そして、若しかしたら、2位になって、仙台の本拠地での試合になる可能性も出て来ている。
 楽天ファンには堪らないが、球団トップは頭を痛めるかもしれない。それと云うのも、野村監督は今年限りとしていて、次期監督に東尾監督を内定しているからだ。
 いずれにしても、このところの楽天の試合振りは、まさに神がかり的な感じがしている。
 ところで、神がかり的な何かが起きて欲しいのが、今夜(日本時間)のIOC総会でのオリンピック開催都市を決める投票だ。100人ぐらいいるIOC委員の投票で決まるのだが、今朝の新聞を見ている限り、東京が選ばれるのは、なかなか難しそうな雰囲気だ。筆者が期待していた、間寛平さんのアースマラソンの話題が、それほど取り上げられていないようで、少し残念な気がしている。
 それでも、今日は、鳩山総理夫妻も現地に乗り込む。米国もオバマ大統領も会場入りする訳で、首脳同士も面子をかけての戦いになる。少し前に行なわれた国連総会の雰囲気の再現のようだ。そこでは、鳩山総理はインパクトある演説だっただけに、今一度、その迫力に賭けたい気持ちである。
 最後のプレゼンテーションで、鳩山総理は英語で、環境問題を軸にした東京招致を訴えるという。石原都知事は「冷静に判断してもらえば東京が選ばれるはずだ」とのコメントを残しているが、ここまで来るとお祭り気分で、今更、なかなか冷静な判断は難しいのではなかろうか。
 各国の有名選手などによるロビー活動が活発に展開されているようだが、この種の活動をあまり得意としていない日本人には、少し不利な感じがしないでもない。ここまで来ると、後は神風が吹くことを願ってみたくなってしまう。
 いずれにしても、あと18時間後には、結果が出ているだろう。都民の盛り上がりが今一つだったが、ほぼ半世紀ぶりの東京オリンピックが決まれば、まさにご同慶の至りだ。さあ、どうだろうか。神のみぞ知る、といったところである。

2.プライベートコーナー
 3時50分起床。体重、60.5Kg。外は小雨がぱらついている。
 雅子の症状は、熱、痰は相変わらずで、それに、ここ3日間は便秘が続いている。一方、この日は吉田病院(仮名)での定期訪問日でお薬を受け取る日だった。春日先生に最近の症状を報告すると、パーキンソン病の影響で、体温のコントロールに齟齬が生じていることは考えられるという。あまり、気にしなくていいと云うことだったが、…。

3.連載、難病との闘い(986)第三部 戦いはまだまだ続く(280)
  第六章 アウエーでの厳しい闘い(75)
 2.敵は本能寺(54)
(3)いざ勝負 (その14)
 この日も、午前中に一旦自宅に戻った一考だったが、4時頃に再び病院に戻った。そして、この日は木曜日で春日先生の診察日だったので、タイミングを捉えて、担当の看護婦さんを通じて、同先生に、無事手術が終ったことに対するお礼のメッセージを伝えてもらった。
 病室に戻ると、雅子は冷静な表情をしていたが、少し前には随分と痛かったようで、急遽、再び痛み止めを打ってもらったという。
 夕方になって三井先生が回って来られて、近いうちに退院が可能だとコメントされた。雅子の頑張りが、やっとその成果に繋がりそうで、一考もほっとした気分になるのだった。
 翌日の回診時、三井先生は、腹部の切開した位置を少し右側にずらせた理由を説明して下った。そういえば、この時点までに、一考はその手術の跡を見ていなかった。能天気だったとも言える。先生の説明では、胃ろうの位置との関係で、重ならないように配慮して少しずらせたからだと云う。そして、この日まで着けられていた胆汁を抜き取るドレインチューブが、もう必要がないということで抜き取られた。先日の鼻からのチューブの抜き取りと同様で、ビルの建設工事で、完成後にそれまで使ったクレーンや外の枠などを順次外してゆく作業に似ていた。
 この回診後、お昼前に雅子は元の大部屋に戻った。かくして、いわゆる当面の危機が去ったということになる。こうして、雅子が元の場所に落ち着いたことを確認して、一考は急遽、アクティバに顔を出すことにした。この度の一連も手術の報告と近い将来に、アクティバでの受け入れてもらうことを確認しておく必要があると思ったからである。
 アクティバの看護課長の国宗さんは、無事手術が終ったことに「よかったですね」と一考にその喜びを伝えてくれた。そして、胃ろうが使えることで、この施設に戻る条件は満たされているとしながらも、ナースの部屋が3階にあることから、今までの4階の部屋よりは3階の方が対応し易いので、部屋を移って頂くことになるかも知れないとのことだった。
 話を終えて吉田病院に戻ると、実姉の霧子さんが見舞いに来てくれていた。元気という訳ではないが、元の状態に戻れたことを、霧子さんも自分の目で確かめて、ほっとして戻って行った。しかし、雅子の症状は、栄養剤がまだ体質に合っていないようで、好ましくない下痢が続いていて、その対応に、その投与のスピードなどの調整をしたりして、栄養剤投与の最適条件を見出そうとの検討が試行されていた。(以下、明日に続く)

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