プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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1111 終わりよければ…

 このブログもお陰様で3回目の大晦日を迎えた。途切れずに毎日の更新が出来ていることが、大袈裟だが、筆者の数少ない生きがいの一つになっている。

1.独り言コラム
 いろいろあった一年だったが、今日でともかく今年も終る。あっという間の一年だったように思える。
 政権交代が起きて政治が大きく変わろうとしている。しかし、舵取りの鳩山総理が何となく心もとない面が出て来ていて不安が先行している。その一方で、大麻、麻薬などが芸能界やスポーツ界に拡がった一年でもあった。清純歌手だった酒井法子の逮捕劇は、ワイドショーでは主人公の扱いとなって賑わした。犯罪でも中年女による連続殺人といった今までになかった犯罪が島根と埼玉で起きた。そんな中で、株価は3年ぶりに前年の株価を上回ったという。
 政治の世界は、当面は普天間問題と鳩山総理と小沢幹事長の両氏のお金の問題だ。崩れ始めている自民党が追及し切れるのか、切る方の刃が鈍っていては話にならないのだが、…。
 ところで、毎日新聞に連載された林真理子の小説「下流の宴」が今朝の分で完結した。連載回数が300回に至っておらず、新聞小説としては、かなり短い連載だったことで、何か急に終らされたような気がしないでもない。
 この小説が今日終ると社告があった日の一週間ほど前に、筆者はその結末を予測したのだが(1089をご参照)、結果は6割は当たっていた。娘の出戻り、長男、翔の恋人だった珠緒は医大に合格し、二人は別れるという3点は予測通りだったが、翔が奮起して大検を受けることにはなっておらず、母親の最後の言葉についても、筆者の予想とはずれていた。宮崎大学医学部という実名が出ていたことで、いろいろと圧力があったのではと勝手に思ってしまうのですが、…。
 日経新聞の私の履歴書で当月の「津本陽」氏の連載も今日で終った。松本清張の場合もそうだったが、小説を書き始めたのが40歳以降だたっという点で、同氏の意外さを知った。才能が開花するにはそれなりの時間、タイミングが必要なのだろう。明日からの細川護煕氏で、またまた楽しみな読み物になりそうだ。
 因みに、筆者の一年だが、妻のサポートに明け暮れた一年だった。「終りよければすべて良し」と云うが、病院で年を越す妻のことを思うと、良し悪しの問題ではない。試練はずっと続くのである。これからも頑張ってゆく。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時起床。体重、60.8Kg。(因みに12月度平均は61.0Kgで前月より0.2Kg増加している)今朝の寒さはそれなりに厳しい
 一方、昨日の雅子の症状は、レベル2(5点満点)。午後になって、37.8度の発熱があり、インフルエンザの疑いで簡易検査が行なわれたが、それには陰性だったが、万全を期すためお薬を服用した。夕方には、少し熱は下がって来ているようだった。
 そのちょうど最中の午後2時前に、一考の妹と姪が見舞いに顔を出してくれたが、苦しかったのか、雅子は顔では何ら反応を見せてくれなかった。

3.連載、難病との闘い(1076) 第三部 戦いはまだまだ続く(370)
  第七章 しつこい敵(86)
  3.迷路(40)
(2)気分転換(その28)
 ところで、年の瀬を迎えるに当たって、雅子の症状で気になり始めていたのが、口内の清掃とでん部の床ずれの傷、それに右手の爪の具合である。
 病気の元凶はパーキンソン症候群であることは間違いないのだが、今年半ばになって、それから派生して起きた、肺炎、胆嚢結石それに尿路感染といった厄介な炎症で、入院を二度も繰り返すことのなったことも絡んだ症状悪化である。そういうことで、未だに、その出口がはっきりとしていない。
 その中で、特に気になっているのが、床ずれに端を発した臀部の傷の状態で、それが一時はコブ状になっていた。長くベッドに横たわった生活を続けて来ていることが主原因で、本来の主病であるパーキンソン病から見れば、孫的な存在の病気だ。
 これは、もともと施設に居た時から傷があって、それの手当ては受けて来ていた。その頃は、尾骶骨付近の擦り傷のようなものであったのだが、それが、そのまま治らずに、ここに来て大きな塊のようになって来て、コブ状になってしまった。見た目にも痛そうで気の毒で仕方ない。11月に入って、専門の先生に直々に看て頂いているのだが、その治癒の具合は芳しくない。
 一方、口内の汚れも大変なのだ。なかなか口を開いてくれないために、掃除がし難くく、それが溜まり溜まることから、通常の対応では手に負えなくなって来ていた。そこで、これも11月に入ってからだが、歯科の専門の先生にお願いするようになった。要するに、口からは何も食べ物は入らないのだが、そのため、口が乾燥し汚れが付着し易くなっているようだ、また、舌の汚れも同様で、白いものがいっぱいに溜まってくる。口を開けてくれれば、一考でも出来るクリーニングだが、如何せん、どうしても口を開いてくれないので、素人では、如何ともし難いのである。
 また、ごく最近になって気づいたのだが、右手の3本の指の爪の劣化も激しい。爪の中に白いものが入り込み、見た目には爪が剥がれそうな感じである。これも専門医にご相談して、然るべき手を打ってもらおうとしている。
 いずれにしても、雅子は、無念だが、病院で寝たままの状態で年を越し、新年を迎えることになった。申すまでもなく、難病には年末年始の休戦もない。かくして、雅子は、満身創痍で、新しい年を迎えるのである。(来年も宜しく)
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1110 そこのけ、そこのけ

 今の民主党を見ていると、筆者の頭の中に、何となく小林一茶の句が浮んで来る。豪腕が通る前には、誰も邪魔しないように、そっと控えているように見えるからである。

1.独り言コラム
 「あんなに綺麗な海を埋め立てていいのか」という小沢一郎幹事長の発言が大きな波紋となっているが、今朝の毎日新聞には、その具体的な代替案として「下地島」という名前が大きく出ている。宮古島の少し西側にある島で、3000メートルの滑走路もあるという。今では定期便はなく、航空会社がパイロットの離着陸の訓練などに使っていたという。豪腕の小沢さんが具体的に名前を出すからには、それだけに裏づけがあるのではと思うのだが、…。
 今朝のその記事では、既に北沢俊美防衛相は、今年の10月に担当官を派遣して視察させていたということだが、今まで名前は全く出ていなかった。果たしてどの程度の現実性があるのだろうか。
 豪腕小沢で気になるのは、その考え方に独断的なものがあることだ。次の通常国会に提出が予定されている「国会改革法案」でも官僚の答弁禁止などはその一例だ。また、「永住外国人への参政権付与」にも、既に韓国訪問時にその考えを示唆するなど、独断的に突っ走っているのが気になる。何をされるか分からないと言った不安が、同氏には常に潜在している。
 その民主党が来年の参院選の比例区での候補者を発表しているが、その中に、あの毒にも薬にもならないお喋りの有田芳生氏、その昔、奥様は18歳出演していた岡崎友紀、更にはスーパーライフコーポレーションのCEOの清水信次氏(83歳)、更には元格闘家の前田日明などがリストアップされている。豪腕のイメージとは少し違ったイメージでの人選だ。要するに、こんなところにも別の意味での豪腕さが感じられる。
 そんな動きの中で、更に気になっているのが、その豪腕に、公明党がにじり寄っているというのである。政権から離れた公明党が、その寂しさを思っての先を読んでの見え見えの動きで、ここでも流れが微妙に変化して来ている。そういう意味では、来年の政界は、その勢力図の更なる再編が起きるのではとの見方が強い。自民党がどんな対応をするかに興味があるが、既にばらばらと離党が続いていて、大きな崩壊の前兆の不安がある。野次馬的には、とても面白い政界ドラマが見られそうで楽しみである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時40分起床。(少し寝過ぎた)体重、60.9Kg。寒さは相当。
 昨日の雅子だが、新たに始めた症状のデジタル表示形式では、2.5から3.0レベル(5点満点)の症状だった。熱も少しあり、午前中は痰も頻繁で少し苦しそうだった。3時半頃からMR撮影が行なわれた。臀部の傷がなかなか治らないこともあって、その原因を探るためである。

3.連載、難病との闘い(1075) 第三部 戦いはまだまだ続く(369)
  第七章 しつこい敵(85)
  3.迷路(39)
(2)気分転換(その27)
 一考が中継所の近くに戻ると、選手のコールが始まった。どうやら、2回目のコールのようで、名前を呼ばれたそれぞれの大学の選手が、少し緊張した顔つきで胸のマークを係りに方に見せていた。係りの方がそれを目で確認するという単純なものだ。
 こうして、いよいよレースが近づいてきているという雰囲気は高まって来ていて、周りにも一層の緊張感が漲って来ていた。道路脇にいる観客たちの視線見ると、選手の走って来る北の方に注がれ始めていた。
 待ち受ける観客の前を一般車に混じって、警察車、それに学連の関係車が通り抜けて行った。それから暫くすると、いよいよ選手が近づいて来ているようで、交通規制を誘導する車が通過し、同時に一般車の規制が始まった。それから報道関係の車などの車が走りぬけた後、選手を先導する警察のバイクが2台並んで通過し、その後方からトップランナーがかなりのスピードで走り込んで来て、あっという間に中華料理屋の駐車場に回り込むと、手にしていた襷を待っていたランナーに素早く手渡した。トップで襷リレーしたのは、優勝候補の立命館大学だった。
 襷の引継ぎゾーンが狭く、選手のスピードが結構あることから、襷の受け渡しがやり難くそうだった。1位の立命館大が走り去った後は少し差が空いていたが、その後に来た2位の京産大と3位の招待校の鹿児島の第一工業とは、大きな差がなく競っていた。2位を追う第一工業の選手は、今大会で注目のケニアからの留学生の選手で、襷を受け取ると猛ダッシュで道路に飛び出して行った。先月に名古屋で行なわれた全日本選手権でも好記録で区間賞を取った選手で、恐らく、ここでも、トップ肉薄するのではと思われた。
 しかし、母校の京大は、案の定、なかなか姿を見せなかった。首位との差が10分つくと一斉スタートが行なわれることになっているようで、その準備が始まっていて、どうやら、襷が途切れるのではと心配していたが、なんと、ぎりぎり間に合って襷リレーが行なわれたのである。一考はほっとした気持ちで応援していた。
 寂しかったのは、テレビ、ラジオの中継車がなかったことで、まだこのレースが、それなりに認知されていないことを思い知るのだった。それが証拠に、この日の新聞も、翌日の新聞にも、この記事を扱ったのは、読売新聞を除くと、殆どなかったのである。
 短い時間だったが、入院が続く雅子の付き添いで味気ない毎日を過ごしていた一考には、久し振りに、生のレースを直に見ることが出来て、望外の気分転換を楽しんだのである。(以下、明日に続く)

1109 やってくれるじゃないの!

 期待以上の結果を出してくれるのは、何とも嬉しいものだが、その反対の場合もあって、いずれの場合も、「やってくれるじゃないの!」という言い方が通じる。

1.独り言コラム
 5回目のオリンピック出場を確実にした岡崎朋美選手は凄い。昨日の行なわれた500メートルのレースで堂々の2位に入った。まさに「やってくれるじゃないの!」である。38歳ながら、その美貌も衰えていない。16年間に渡って世界のレベルを保持しているのは驚異的である。
 彼女が、初めてのオリンピックに出場した頃は、ゴルファーの小林浩美、歌手の坂本冬美の二人も頭角を現して来ていた頃で、筆者は、彼女らの浩美、冬美、朋美から「三美人」と称して、三人の将来を期待したものだった。小林浩美は一線を退いたものの、今でも、それぞれがそれぞれの道で頑張っているのは凄い。
 なお、そのスケートでは、昨日の3000メートルのレースで、期待の大型新星、高木美帆というスーパー中校生が3位に入って注目されている。オリンピック出場の年齢制限をクリアしているようで楽しみである。ここでも、やってくれるじゃないの!、である。
 ところで、ここに来て、普天間問題で、注目すべきやりとりが始まっている。先ずは、鳩山総理が「グアムは抑止力の点で問題がある」と発言して波紋を投げ掛けたのに続き、昨日は訪問中のインドで「米国の意向は無視できない」と述べている。それまでは、アメリカの意向を無視して来たようなKYの姿勢を取って来ていたが、ここに来て一転し、大きく方向を変えてきているのが注目される。やはり、度重なるアメリカからの怒りに、急遽それまでの方針を変更をせざるを得なくなったのだろう。これも、ある意味では「やってくれるじゃない!」ということで、社民党らの沖縄基地反対の立場の方の怒りを買っているようだ。
 そこへ、あの豪腕、小沢一郎幹事長が「綺麗な海を埋め立てていいの?」との牽制球を投げて来た。それに対して総理は「それはあくまでも小沢個人の見解であって、それ以上でも、そて以下でもない」と反論している。丁々発止が始まった。なかなか、やってくれるじゃないの!、である。今後の展開が面白(?)そうだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時起床。体重、60.8Kg。寒さは中だるみ?
 昨日の雅子は、一日を通じてはまずまずの症状だった。今日から新いいトライアルだが、雅子の症状を顔の表情を捉えて5点満点での表示を行なうことにする。その表示を使えば、昨日は、一時は「2」の状態もあったが、一日を通じては「3」といった状態だったと言える。

3.連載、難病との闘い(1074) 第三部 戦いはまだまだ続く(368)
  第七章 しつこい敵(84)
  3.迷路(38)
(2)気分転換(その26)
 さて、どうやら先頭ランナーが近づいて来ているようだった。一考は受け取ったチラシに改めて目を遣って驚いた。出場している19大学の中のシード10大学の中に、何と母校の京都大学の名前があったからである。そう言えば、大分前の話だが、同校には異色の優秀なランナーがいて、後に宗監督率いる旭化成に就職した話を思い出した。一般的にスポーツ音痴の大学だが、かつては、アメフトが幾度か全国制覇をした実績を誇っていたこともあり、陸上部の長距離部門にも、案外いい選手がいるのではと思うのだった。同時に、一考の興味を引いたのは、予選通過校の中には、神戸大学や大阪大学のような偏差値の高い大学が入っていたことで、このレースは、そうい意味で他の大学駅伝のレースと少し様相が違っているのが興味深かった。
 ところで、少し本論から外れるが、この大学駅伝が琵琶湖周辺に移って来たことを最初に耳にしたとき、このレースが二日制になって、琵琶湖一周駅伝というビッグなレースに育って欲しいと思った。そうなれば、東の箱根、西の琵琶湖で共に二日制の大型の二つの駅伝大会として、ファンの大きな関心と注目を浴びることになろう。
 そのためには、何としても知名度を上げることが必要で、メディア、特にテレビ局のサポートは欠かせない。幸か不幸か、後援している新聞社は、共に読売新聞社である。要は読売新聞社の腹一つなのである。同社が、東日本と西日本という地域別の二枚看板の駅伝レースに仕立て上げてくれれば、より多くのファンのサポートが得られて、両レースともに盛り上がった面白い大会になると思ったのだが、今のところ、そのような動きは見えて来ていないのは残念である。
 さて、この駅伝の話に戻そう。レースが近づいたことを示す、先導する関係車が、何台か通り過ぎて行った。その中に、コースを具体的に示す、赤い三角コーンが道路の中央線に沿って置いてゆく作業車があった。スピードを落してゆっくりと走りながら、車の上から順次コーンを置いてゆくやり方で、なかなか手際よく赤いコーンは並べられてゆく。一考は、なるほど、こんなやり方をしているのかと思いながら、その滑らかな手作業を見守っていた。
 このレースに使われている国道161号線は、上下二車線の狭い道である。選手が走ってくれば、自動的に南行きの車線は車が規制されることになる。しかし、そのコーンが置かれた後も、まだ暫くは、車はまだ平常通り走っていた。気がつくと、道路の両側には、次第に応援の観客もかなり増え始めていた。(以下、明日に続く)

1108 嬉し涙、悔し涙

 数年前に、涙は女の武器だと言って批判を受けたのは小泉純一郎元総理だった。化学的に分析しても、嬉し涙と悔し涙との差は、殆ど出ないのではと思うが、人生に与えるインパクトには、大変大きな違いがある。

1.独り言コラム
 初めてのスランプで、バンクーバーオリンピック出場が心配されていた浅田真央が、昨日終った全日本選手権で堂々の4連覇を果たし、初めての五輪出場を決めた。多くのファンやフィギュア関係の方々は、ほっとしたのではなかろうか。とにかく、大袈裟に言えば、日本国民の大半が、固唾を呑んで彼女の演技に注目し、どうぞ転ばないでと祈りの気持ちで見守っていたのではなかろうか。そこには、彼女のオリンピックでの演技を見たいという強い期待があったからである。前回のトリノオリンピックでは2ヶ月若いと云う年齢制限で出場できなかっただけに、その喜びは大きいだろう。嬉し涙の味は如何だったろうか。
 2位に入った鈴木明子さんもオリンピック代表の最後の椅子を掴んだ。恐らく昨夜はほっとして嬉し涙に浸っていたことだろう。その一方で、前回も僅かの差でオリンピック出場を逃した中野友加里選手は、またしても逆転負けで悔し涙に暮れることになった。お気の毒であるが、昨日の競技を見る限り、鈴木明子さんに一日の長があったと思う。
 なお、この競技の結果報道で、NHKまでが、フジテレビの録画放送に協力して、夜7時のニュースで、結果が入っていたにもかかわらず、報道をしなかったことは、やはり報道に関する談合に加わっていたといわざるを得ず、大いに遺憾に思った一人である。結果を待っているファンを無視したけしからん対応だと申し上げたい。
 さて、今年もいよいよあと4日で幕を閉じるが、嬉し涙、悔し涙を呼んだ感動的な思い出は数多く生まれた。嬉し涙では、WBCでの感動的な優勝、イチロー選手の9年連続200安打の新記録、石川遼選手の賞金王、白鵬の年間86勝、それに民主党の関係者の方々には、悲願の政権奪取が挙げられる。
 その一方で、諸見里しのぶ選手が土壇場で賞金王を逃したことや、千代大海の大関陥落などの悔し涙が思い出される。しかし、自民党の大敗北は悔しいといういうようなレベルを逸脱していて、情けなさがいっぱいだった。また、プロ野球では、初めてAクラスの2位を獲得した楽天は、嬉し涙を味わうと同時に、あのクライマックスセカンドステージの第一戦で、土壇場の9回裏で4点差を逆転された悔し涙がとても印象的だった。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.5Kg。外は冷たい雨である。
 昨日の雅子は、午前中は痰が多くて相当に苦しんでいた。昼食後に一考が病院に戻ると、直接陽射しを受けていたこともあって、汗をかき、体温が37.6度まで急に上がっていたので、看護婦さんがタオルで身体を拭ってくれた。その効果が覿面で、体温は直ぐに平熱に戻り、痰も極端に少なくなり、落ち着きを戻していた。

3.連載、難病との闘い(1073) 第三部 戦いはまだまだ続く(367)
  第七章 しつこい敵(83)
  3.迷路(37)
(2)気分転換(その25)
 一考の長距離レースへの高い関心は、かつてラジオで聞いた東京箱根間大学駅伝にその源がある。それは、昭和29年の大会で、一考の記憶は今でも鮮明である。今は亡き早稲田の中村清監督が、最終区の田村町の交差点付近で、ブレーキを起したアンカーの昼田選手に、都の西北を歌って聞かせ、ゴールまで何とか辿りつかせて優勝したという劇的なレースだった。その時の興奮が今も熱く生きている。
 ちょうどその頃に、二日制の全国地域対抗琵琶湖一周駅伝競走が行なわれていた。一考は、それを見るために、当時のゴール地点だった旧大津市役所まで、その頃住んでいた守山くんだりから一人で駆けつけて、そのレースを楽しんだことがあった。このレースはその後間もなく、行なわれなくなったのは残念なことだった。
 最近では、毎年3月に行なわれる琵琶湖毎日マラソンは、大抵はテレビで楽しむことにしているが、たまにはスタートの模様を皇子山競技場まで見に行ったりもする。また、自分でそのコースを8時間半掛けて歩いたこともある。
 東京勤務時代は、会社の入っていたビルの前が、東京の国際マラソンコースであった。現役最後の仕事となったコンピューターの統合のプロジェクトで日曜出勤している時だったが、東京国際女子マラソンを生で応援したことがある。1998年のことで、その時には谷川真理さんがまだ若い頃で、思わず「たにがわ」と大きな声を掛けたのを覚えている。
 今は、秋から冬に欠けては長距離レースは目白押しである。その中で、一考が最も気に入っているレースは、冒頭に書いた関東大学連盟が主催しているお正月恒例の東京、箱根間大学往復駅伝競走で、雅子が病気になるまでは、毎年お正月はこれを朝から楽しみにして見ていたのだが、それも、最近ではじっくりと楽しむことは出来なくなっているのが残念である。
 斯く斯く然々で、マラソンや駅伝が好きな一考だっただけに、図らずも、大学駅伝を生で見るというラッキーなチャンスを労せずして得ることになったことに、大いに興奮していた。お天気もちょうど駅伝日和であり、予期していなかった楽しみを与えられたのである。それは、本当に久し振りのラッキーとの巡ぐり合わせに、一考は嬉々として人だかりの中にいた。(以下、明日に続く)

1107 怖いはなし

 一口に怖いといっても、直接命に関わる話もあれば、お金にまつわる話や大勝負を左右する演技ミスのようなメンタルの怖い話もあって、まさに怖さも様々である。

1.独り言コラム
 アルカイダが、また飛行機事故を狙った。25日に米国ノースウエスト航空機内でテロ未遂事件が起きた。大勢の乗客が次々と容疑者の男に飛びかかり押さえつけたため、大事には至らなかったという。恐ろしい話だ。着陸直前の機内は一時パニック状態だったという。
 男はナイジェリア国籍だが、国際テロ組織のアルカイダから爆発物を受け取ったという。この話に、誰もが、あの911の悪夢を思い出したに違いない。やはり、アルカイダの壊滅は何としてもやり遂げてもらはねばならないが、彼らもしつっこくその勢力の維持拡大を企図していて、最近はイエメンに拠点を築こうとしており、今後も容易でない戦いが続くことになりそうだ。先日オバマ大統領はアフガニスタン新戦略を発表したが、その中にイエメン対策も含まれていたという。
 さて、怖い存在といえば、今の民主党では、小沢幹事長の存在であろう。こわもて、豪腕などという言葉で語られていて、同氏の一言一言に、周りが戦々恐々のようだ。その小沢氏のお金に纏わるスクープ記事が、今朝の毎日新聞に出ている。この内容を、面白おかしく一言で言えば、公金を親族への支出に使っていたと云うのだ。昔の自民党も政治とお金で多くのスキャンダルを生んだが、今の民主党もその点では見劣りしない。小沢幹事長だけでなく、鳩山総理もその中味は違うが、国民には分かり難い母親からのとんでもない額の贈与金は、次の通常国会では相当な議論の対象になるだろう。その議論の進展具合では、政局に繋がる怖い展開もあるかもしれない。
 注目のフィギュアスケートの日本選手権が始まっていて、男子は順当に、織田信成、高橋大輔、小塚崇彦の三人がオリンピック出場に確定したが、女子は残された二つの椅子を巡っての熱い戦いが続いている。とりあえず、昨日のSPで浅田真央がリードをしているものの、当面のライバルの中野友加里、鈴木明子との点差は僅かであって、今日の自由演技で全てが決まることになる。
 本命の真央ちゃんが、ジャンプを転倒するといった、こわい落とし穴に落ち込まないようにと、多くのファンが固唾を飲んでその演技を見守ることになろう。さあ、貧乏くじを引くのは誰なのだろうか。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.6Kg。(帰郷後の最高記録、便秘気味か)朝風呂。寒さは前日並み。
 昨日の雅子は、熱はほとんどなかったが、痰の出方がいつもよりも酷く、息苦しそうで気の毒だった。

3.連載、難病との闘い(1072) 第三部 戦いはまだまだ続く(366)
  第七章 しつこい敵(82)
  3.迷路(36)
(2)気分転換(その24)
 びわこ湖大学駅伝兼第71回関西学生対抗駅伝大会が、晩秋の11月21日に琵琶湖大橋や近江大橋を渡る琵琶湖の湖岸コースで行なわれた。その一週間ほど前からこの琵琶湖大橋病院の近くにも告知の看板が出ていて、交通規制の協力を呼びかけていた。
 京都府の丹後半島で行なわれていた関西学生駅伝が、2005年にこの琵琶湖岸に移って来ていたことについては、一考は強い関心を持って受け止めていたが、そのコースがどうだのと言った詳細は、よくは承知していなかった。先日、その告知の看板を見た時には、その辺りを事前に調べておこうと思っていたが、雅子の付添いでばたばたしたその日暮しの中で、調査もできないままこの日を迎えていた。
 この朝、一考は8時過ぎに病院に着いていた。ほっと一息ついて、窓から外を見ていると、その景色がいつもと違って来ているのに気がついた。選手と思しき若者が近くをランニングしている姿が捉えられたのと同時に、この病院の直ぐ隣にある中華料理屋の駐車場の中にテントが2張組み立てられているのに気づいた。そして、人の流れもいつもとは違って、何となく慌しくなり始めたのである。その時になって、一考は、今日がびわ湖駅伝の日であることに気付き、その駐車場の中が、どうやら中継所であって、そこで襷の受け渡しが行なわれるのだということを悟った。
 これは面白いと思った一考は、雅子の様子が安定しているのを確かめると早速、その中継所に急いだ。その途中で関係者が駅伝の詳細を書いたビラを配っていたので、それを受け取った。その中味を確認すると、スタート地点は、JR永原駅の近くにある西浅井町役場前で、そこから国道を南下し、この中華料理屋の駐車場が第6中継所であること、更にここから直ぐを左折して琵琶湖大橋を渡り、琵琶湖の東岸を南下、草津市の山田町でアンカーに繋いで、その後更に南下を続け、今度は近江大橋を渡って琵琶湖の西岸に戻ってから、もう少し南下した先にある膳所城址がゴールという全体のコース設定を知った。
 いずれにしても、一考は、この望外のラッキーな巡り合わせに一人ほくそ笑みながら、この中継所付近でレースを楽しむことにした。とにかく、幼い頃から、マラソンや駅伝は好きだった。それらの長距離レースが人生の縮図のように思えていたからである。そういうことで、レースを直接見たり、放送を視聴するのは、小さい頃から大好きだった。(以下、明日に続く)

1106 降板

 長寿番組や人気番組の司会者交代は、その相応しい大儀名分も必要で、その決断は、それほど容易でない。しかし、一国の総理の交代は、世論が大きな力も持っていて、比較的単純に決断されることが多い。

1.独り言コラム
 キャスター田原総一郎の独断的な進行を売り物にしていたテレビ朝日の「サンデープロジェクト」が来年3月終了するという。番組開始以来20年の節目でのリニューアルということだが、あくの強い田原さんの司会にも飽きが来ということだろう。同局の「朝まで生テレビ」でもそうだが、迎えているゲストの発言を途中で遮ったりして自由にさせない強引さが、多くのゲストからも不評で有名だ。
 「それでは、○○さんの反論は、コマーシャルの後です。さあ、コマーシャル!」というパターンでの進行が鼻につくのだが、そのコーマシャル明けには必ずしも、その方の発言に繋がっていないことも多い。
 筆者は、当初はその強引な司会進行に面白さを覚えていて、大いに楽しませてもらった。同氏は数少ない滋賀県出身の論客で、そういう意味ではよく頑張って頂いたと思う。確かに、最近ではその強引さが枠をはみ出していることも多く、この辺りが潮時かも知れない。とりあえずは、ご苦労様と申し上げておこう。
 なお、この時間帯は小宮悦子さんを起用して新しい情報番組が放映されるようだ。
 一方、関西ではそれなりに人気のある「おはよう朝日」の宮根誠司さんも来年3月での降板を明らかにした。宮根さんは同局出身で04年に独立したが、そのままずっと司会を続けていた。ここでもこの番組が20年を迎えるという節目での卒業ということのようだ。後任は、同局の浦川康幸アナウンサーが起用される。
 脳科学者の茂木健一郎氏(47)が司会を務めるNHKの情報番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」が来年3月でいったん休止し、茂木氏は降板するようだ。多忙で税金を支払っていなかたっという信じられない同氏の杜撰さが発覚したことが理由のようだ。分かりやすい降板理由だ。
 日本テレビ系列の夜のニュースZEROのサブキャスターの一人小林麻央さんが、この度の海老蔵さんとの婚約を発表したことで、いずれ番組を降板するだろうが、この場合はお目出度い卒業ということで皆から祝福の拍手をうけるだろう。
 ところで、鳩山総理は、昨日、過去最大の92兆円超の来年度の一般会計総額の予算案を決定した。国債発行額が税収を上回るのは戦後初めてのことで、難問を抱える鳩山丸の船出である。さあ、話題、難問を多く抱える船長は、降板せずに操縦を続けることができるのだろうか。暗雲が漂う先行きは何が起きるか不透明である。頑張ってもらいたい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時50分起床。体重、61.0Kg。外は地面がぬれているが雨は上がっているようだ。寒さは普通。
 昨日の雅子は小康状態。微熱はあったが顔つきは終始穏やかだった。この日は、長い時間、目を開けてくれて、こちらから話しかけることをじって聞いてくれていた。話が伝わったようで、なんとなくほっとするものを覚えて嬉しかった。一方、気になっている臀部の床ずれの傷は、なかなか治らず、担当の先生も丁寧に手を尽くして頂いているのだが、まだまだ時間がかかりそうだ。

3.連載、難病との闘い(1071) 第三部 戦いはまだまだ続く(365)
  第七章 しつこい敵(81)
  3.迷路(35)
(2)気分転換(その23)
 一考の身体にもいろいろとガタが来ていることについては、既に何回か触れているが、9月のトラブルでは、目にかゆみがあったので、この琵琶湖大橋病院で看てもらったところ、ウィールス性の流行り目の疑いありとの診断を受けたのだが、雅子の部屋に戻ると、そのことが看護婦さん達の間で広まっていて、一考が要注意人物として、あたかも指名手配の犯人のような扱いになっていて、ちょっとした騒ぎとなったことは、先日詳しく紹介した。
 結果は、幸い、それは、ウィールス性でなく一旦は治まっていた。しかし、多少、神経質になっていたのかもしれないが、その後2ヶ月ぐらい経った11月になって、左目にまた少し痒いような痒くないような感じが出てきた。再発かも知れないとの不安もあって、再検診を受けて、前回と同じお薬をもらって事無きを得て、今日に至っている。
 一方、歯の方だが、3ヶ月おきにクリーニングに通っていたのだが、ここでも気になるガタが出てきた。歯茎が弱っていて、いずれ抜かねばならないだろうと以前から指摘されていた左下の奥歯に痛みが始まったのである。10月初め(9日)のことだった。
 これには、一考には特別な心配があった。不整脈の病気で毎日服用しているワーファリンの影響で、出血があると血が止まり難いという事情にあったからだ。それまでの先生の話では、抜く場合にはきちんとした病院、例えば、日赤病院を紹介しますからという話は聞いていた。それだけに、いよいよ、そういった対応が必要になるのではとの不安が頭をもたげていたのである。
 思い切って先生に相談すると、先生は、その部分を看たあと、少し痛いかも知れないよ、と言いながら、直ぐに治療を始めたのである。確かに、鋭い痛みが何回か走った。今までこの歯医者で受けた治療でもっとも痛い治療だったが、幸い、時間は短くて終った。
 そして、暫く、これで様子を見ましょうということで、その日は終ったのである。ほぼ一ヶ月後の11月初め(6日)に点検があって、有難いことに、歯を抜くこともなく、この治療は終了した。幸い、今のところ、痛みはない。先生に、どのような治療だったんですか、と聞いたのだが、いや、きちんとクリーニングしただけですと答えてくれただけだった。何か、魔法を掛けられたようだったが、痛みが取れたことでほっとしている。(以下、明日に続く)

1105 顔つきが語る真実

 胸中の真の思いは、先ずは顔に表れるものだ。顔の表情は正直で、真実を語ってくれていることが多い。

1.独り言コラム
 鳩山総理が昨日の夕方、二人の元秘書の在宅起訴を受けて記者会見を行なった。しかし、一議員としての会見ということで、総理官邸ではなく、議員バッジを外して都内のホテルで行なわれた。
 問題の偽装献金について、総理は国民に改めて謝罪したが、自分は関与もしておらず、辞任する考えはないと語ったが、その表情は苦渋に満ちたものだった。しかし、国民からの止めろコールが大きくなれば、それを尊重しないわけにはいかないだろうと世論の動向次第では退陣もあり得ることを示唆した。筆者の直感では、どうやら、流れはその方向に向かって動き出しているように思われる。小泉政権以降の日本の総理は、悲しいことに短命が定着している。
 この会見を受けてインタビューに答えた自民党の谷垣禎一総裁は、「秘書の責任であっても、議員も辞職しなければならない」とのかつての同氏の発言を捉え、改めて、その責任を強く指摘し、内閣総辞職か、解散総選挙を迫っていたが、その顔つきは、厳しさや迫力に乏しいものだった。
 J2の札幌コンサドーレに新たな活躍の場を求めた元ジェビロ磐田のゴン中山の中山雅史は、昨日札幌のホテルで記者会見し「今年の自分よりも更に成長し、いつでもフルパワーで戦いたい」と来季への抱負を語っていたが、その顔つきはガッツでいっぱいの明るいものだった。42歳になっても、それだけのエネルギーに満ちている同氏の活躍に期待したい。
 移籍といえば、ヤンキースからエンジェルスに移った松井秀喜選手だが、少し前の話になるが、記者会見での同氏の表情は、かなり硬くて、心からの喜びと云うよりも、かなり悩んだ選択であった様子が窺われた。憧れのヤンキースを追われたという気持ちが心の奥深くに残っていたからなのだろう。
 女性のプロ野球選手として話題となった吉田えり選手が、来年は新しく出来るリーグ(JFBL)の三重に入団すっるという。その表情は見てはいないが、希望に燃えた明るい顔に違いない。
 今朝のスポーツ紙に報じられている小林麻央さんと結納を交わした市川海老蔵さんの顔は、ぴりっとしたもので、嬉しさがきっちりと折りたたんだ形で表現されているようで、いい加減な浮ついたものではなさそうだ。おめでとうと申し上げておこう。
 毎日新聞朝刊に連載されている林真理子の小説「下流の宴」は年内で完結するが、今朝の内容で、ついに、翔の恋人である珠緒が医大に合格する。翔の母親から、教養がないあなたは息子の嫁に相応しくないとコケにされたことで、奮起一番、意地で頑張った珠緒の努力が報われたのである。珠緒が、大声を出して歓喜の様子で部屋の中を走り回る様子が描かれている。その嬉しそうな珠緒の顔が目に浮ぶ。
 余談だが、この小説の結末予想は、恐らく、翔は、自分が求めた相手は、そんな生き方をする女性ではなかったと気付き、二人は別れるのではなかろうか。しかし、その一方で、自分も心機一転、大検を受ける気持ちになるのではと見ている。後一週間は楽しめる最後の展開である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.2kg。それほど寒くはない。
 昨日の雅子は、平日は37度程度の微熱で、おおむね小康状態だったが、夕方の帰り際には37.4度まで上がっていた。

3.連載、難病との闘い(1070) 第三部 戦いはまだまだ続く(364)
  第七章 しつこい敵(80)
  3.迷路(34)
(2)気分転換(その22)
 話は少し遡るが、去る11月12日夜のことだった。いつものように、一考が寝る前に、母屋のお仏壇の扉を閉めに仏間に行くと、母親が待ち構えていて、自分の部屋から、何やら手に持って出て来て、「これを作ったので、雅子の病室に掛けてやって欲しい」と言って、いきなり、それを手渡してくれた。ずっしりとした重みがあった。一考は何事かとびっくりして、受け取ったものをよく見ると、綺麗に作られた千羽鶴だった。細かくきちんと丁寧に折って作り上げた立派な作品である。
 常日頃から母親の介護をしてくれている次姉の久子から、もう年だから、余計なことをしないように言われていて、勝手なことが出来ない母親だったが、その厳しい監視をかい潜って少しずつ作って、やっとのことで仕上げたのだろう。
 元気だといっても、97歳の母親で、ちょっと無理をすると熱が出たり、腰を痛めたりするので、面倒を見ている久子に、そんな処を見つけられたらきつく叱られるというので、本当にこっそりと作ってきていたようだ。
 とにかく、母親は、生来心優しい性格である。今度の雅子の病気に関しても、息子が気の毒だという思いで、一生懸命になって作ってくれていたのであろう。その作品を眺めながら、一考は、この年で良くもこんなに細かい仕事をしたものだと感心する一方で、もうそんな無理はしないようにと諭すのだった。
 しかし、母親は、このことが久子に見つからないようにと念を押すので、一考も気を遣って、翌朝、久子が来る前に病院に持って行って、ベッドの頭の辺りの壁に飾ってあげた。常日頃、この種のまじないのようなことには関心を持たない一考で、こんなことをしても、雅子の病気はどうすることも出来ないことは百も承知なのだが、折角母親が苦労して作ってくれたということで、素直に、有り難くその誠意を受けておこうと思ったのである。
 そういえば、施設のアクティバに入居した際にも、次姉の久子が一つ持ち込んでくれて、枕元に吊るしてあったが、その効果があったようなことは何も起きていない。とにかく、この病気は、そんなことで願いが届くようなやわな病気ではないのである。しかし、気は心でもあることも確かである。(以下、明日に続く)

1104 年末年始モードの中の棘

 新しい年に向けて淡々と時は刻まれているが、その中にも気になる動きを見逃さないようにしよう。

1.独り言コラム
 昨日は天皇誕生日で、皇居には3万人の一般参賀があった。平成になって最も多い数だそうだ。天皇即位から20年、ご結婚されて50年という節目であったからかも知れない。
 思えば、筆者も妻の病気の悪化で緊急帰郷をした2004年のこの日には、一度皇居を訪ねておこうと、朝早く皇居の外で並んで待って、宮殿の中までは入ったのを思い出す。その時の厳粛な気持ちは、今でも良い思い出である。
 その天皇に関する民主党の小沢一郎幹事長の発言がいろいろと話題を巻き起こしている。今朝の、週刊新潮の広告にも、「天皇家は韓国から来た」という見出しが躍っている。先の習近平副主席の強引な天皇への引き合わせといい、相次いだ物議を醸し出す辺りは、豪腕の勇み足では許されない域に入っている。調子に乗り過ぎではなかろうか。
 さて、もたもたしていた来年度の予算編成も、漸くその枠も決まったようで、世の中は年末モードに入ったようだ。テレビの番組も特番が増えているし、新聞の分厚さも、ここに来て、新年の特版に備えて、一段と薄くなって来ている。
 この時期になると、特に犯罪や事故が心配されるのだが、昨日もアメリカン航空機がジャマイカ空港で着陸時の事故があって、90人が怪我を負ったようだ。死者が出なかったのは不幸中の幸いだった。
 また、9年前の世田谷で起きた宮沢みきおさん一家殺人事件は、今年もこの時期を迎えて、その捜査が話題になっているが、依然として、犯人への有力な手掛かりはなさそうで、今年もそのまま年を越しそうだ。お名前がお名前だけに、お宮入りにならなければと願っている。
 そんな中で、中国で、気になる裁判のニュースがある。新聞の片隅に小さく報じられているのだが、中国共産党独裁を批判し民主化を求めた劉暁波氏が、国家政権転覆扇動罪に問われた裁判である。即断即決ではないが、裁判のあった23日に結審し、明日判決が言い渡されるという。しかし、中国国内での報道は一切行なわれておらず、海外からの報道にも厳しい規制が敷かれていて、まさに闇の中での裁判である。速やかに闇の中に葬ろうとする意図が見え見だ。
 一党独裁の中国にとっては、アリの一穴をも防ぐための強引な手法が徹底して取られているのである。先の四川省でのウイグル民族への弾圧とい言い、中国の闇の部分が厳然と存在している限り、世界の大国には相応しくない。何時になったら、その風穴が開くのだろうか。世界が注視しているが、その気配は微塵も感じられないのが腹立たしい。
 ところで、筆者の年末年始であるが、人生で初めて、妻が入院したまま迎えることになる。雅子の症状の悪化がそのまま反映された形であるとは言え、今までよりも厳しい年末年始である。まあ、ケ・セラセラの気持ちで迎えたい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.0Kg。寒さは緩んでいる。
 昨日の雅子は微熱があったが、総じて安定していた。但し、痰が結構あって、その対応には少し苦しそうにも見えた。目を開けてはくれるのだが、問い掛けへの反応があまりないのが気掛かりだ。

3.連載、難病との闘い(1069) 第三部 戦いはまだまだ続く(363)
  第七章 しつこい敵(79)
  3.迷路(33)
(2)気分転換(その21)
 一考の母親はこの9月で97歳になり、9年前になくなった親父の年に追いついた。幸い、今でも元気なのは有難いことである。一時は、一考も食事を作ったりしてサービスしていたのだが、雅子の入院を機に、それらの仕事を次姉に丸投げして、今では、ほとんど何もやって上げていない。敢えて言えば、朝、お仏壇にご飯を供えること、夕方にそれを下げること以外は、銀行から預金を下ろしたり、年賀状の作成などの特殊なスポット仕事だけをサポートしているに過ぎない。
 母親は、雅子の見舞いにと盛んに言うのだが、高齢で無理してはいけないということでお断りしている。お見舞いについては、一考の5人の姉妹たちにも、無理して来てもらう必要がないとお断りをして来ている。それは、本当の意味で、誰も喜ばないお見舞いになるからである。そうは言っても、今までに1~2回程度は一考の隙を突いて、見舞いには来ている。
 そもそも見舞いは、見舞われて嬉しいとか、勇気づけられる人に来てもらうのは有難いことなのだが、単に見舞う人が義理を果たす意味で来られるような見舞いは不必要で、避けてもらっているのである。見舞った方は、それでやれやれと一息つくことが出来たとしても、見舞われた方は、嬉しくもなく、勇気付けられることもないとしたら、それは、双方にとって、時間の無駄遣いになってしまうからである。
 義理の間はなかなか難しい。雅子の場合は、病気になる前までは、母親を含めた一考の姉妹達は、雅子のことをよく思っていなかったようで、皆が集まると、「雅子さんは自分勝手なことをしている」と揃って批判していたらしい。そこには、雅子が、ゴルフをやったり、友人達と食事会などを頻繁に楽しんでいたことに対し、勝手なことばかりをして楽しんでいると勘違いしていたふしがある。あくまでも、交友関係を大事にしたいとする雅子の価値観との間に埋まらないギャップがあったようだ。加えて、そこには嫁、姑、義理の姉妹という元々難しい関係があって、誤解が誤解を生んでいたようなのだが、結果的には、今でもその溝は埋まっていない。
 そんなことで、その後の雅子のお見舞いは、血の繋がった雅子の兄姉と二人の息子達だけである。寂しいといえば寂しいが、雅子の気分転換と云う意味では、余計な気遣いも必要でなくて、大いに有効だといえそうだ。(以下、明日に続く)

1103 なあんだ、そうだったのか!

 「あの人は今?」とか、「あれはどうなったの?」などのその後の状況が判明すると、「なんだ、そうだったのか」といった具合であっけないことが多いのだが、中には驚きのものもある。

1.独り言コラム
 核密約の文書が佐藤栄作元総理宅から見つかった。遺族が保管していたという。当時の米国大統領ニクソン氏との二人が69年11月19日付けで署名がしっかりと残されているという。こんな大事な文書が個人宅に保管されていたと言うのは驚き以外の何物でもない。
 名古屋市議会が市民税を10%減税することを議決した。これは、河村たかし名古屋市長が立候補した時から公約していたもので、正直言って、この財政難の環境下で実現するとは思わなかった。この財源をどう賄うのか、これからが大いに気になるところである。
 米国との間に軋みを生じていた普天間問題だったが、なんと、そこには、来年の5月までに新しい候補地が見つからない場合は、「辺野古」案で進めることを決めていたことを明らかになった。手品の種明かしではないが、これまた驚きである。沖縄県民だけでなく国民を騙していたことに他ならない。一方で、昨日決まった来年度の税制大綱でもガソリン税の暫定撤廃を実質的に取り止めたことと同様に、下手な騙しのテクニックが使われていた訳で、鳩山内閣への不信感が募ることになる。
 余談だが、この税制大綱決定に当たってのインタビューで「政治は税である」と鳩山総理が語っていたのだが、これはなかなか分かり易い言葉である。「税をどう集め、それをどう使うか」単純明快であり、筆者は大いに気に入った。ポイントは、「その税の集め方、使い方が、国民のためになっているか」が全てである。
 フジテレビの報道2001から、何時の間にか姿を消したキャスターの黒岩祐治さんだったが、この9月で55歳になったのを機に退社し、国際医療福祉大学客員教授、早稲田大学大学院公共経営研究科講師、新しい日本をつくる国民会議運営委員などをしているという。なかなかの論客だったことで注目していたが、今年の4月から番組のメインキャスターを外されていたことで、面白くなかったのであろう。いずれ、近い将来、政界に顔を出すのではなかろうか。
 昨年から米国ツアーに参加していた女子ゴルファーの大山志保さんの名前が消えて心配していたが、どうやら肘の故障で手術をして療養中のようだ。スタイルが良くて筆者はファンとして応援しており、来期の復活を期待している。どうやら、米国ツアーではなく、日本ツアーで復帰するようである。
 暫くマスコミの話題から遠ざかっていた貴乃花親方が、大相撲協会の理事選挙に出馬するようだ。協会の改革を目指す同氏の立候補には、古い体質の協会のしがらみなどが同氏の立候補の足手纏いになっていて、一筋縄ではいかないようだ。先ずは、入口からの改革が必要なようである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重、60.8Kg。朝入浴。寒さは昨日よりはマイルド。
 昨日の雅子は少し熱があったが、午後の入浴には差し支えなかった。入浴後、いつもよりも長く目をしっかりと開けて、じっと一考の顔を見つめていた。いろいろと話しかけてみたが、これといった反応は見せてくれなかった。しかし、夕方になって「帰るよ」といったら、珍しく何か声を発した。その意味は分からなかったが、気になって、暫く帰るのを延して様子を見ていた。

3.連載、難病との闘い(1068) 第三部 戦いはまだまだ続く(362)
  第七章 しつこい敵(78)
  3.迷路(32)
(2)気分転換(その20)
 施設のアクティバを出て、再入院して、ほぼ2ヶ月半が過ぎた11月7日に、アクティバ翔裕館(以前は仮名で楽裕館と称していた)入居者の代表が参加する会議があった。一考も、病院から駆けつけてそれに出席した。会議は、アクティバ翔裕館の多目的ホールで、思っていたよりも多い20数人の出席者を得て行なわれた。
 冒頭、会社の役員の人事の紹介があった。続いて、最近の翔裕館の入居状況、管理体制などの説明が行なわれた。パワーポイントを使った新しい技術手法を取り入れてのプレゼンテーションだったが、使う方がそれに慣れていないようで、その画面を有効に使った説明スタイルにはなっていなかった。
 その説明によれば、定員80人の翔裕館もほぼ満杯の74人が入居状況にある。雅子の入居時に比べれば、15人ほど増加している。経営としてはうまく行っているようだ。
 プレゼンテーションが終った後の質疑応答で、一考は意欲的に幾つかの質問をした。予てからお願いしたいことがあったからである。その内容は次の通りである。
 ① 障害者に対する国からのサポートは、在宅介護者に比べると不利なことが目立つ。例えば、おむつ代のサポートなどは、施設の入居者には適用されない。国の施設に入居している場合は、それなりに納得できるが、民間の有料施設の場合は経済的にもっと厳しい環境にあるわけだから、是非そのサポートは適用されるべきではないか。法律の改正が必要と思われるので、機会を捉えて、然るべき筋に働きかけて欲しいと訴えた。
 ② 介護士さんたちは、本当によくやって頂いているが、お礼も言わない間に移動で替わってしまわれることが殆どで、気掛かりなことが多い。長くお世話になった方にだけでも、御礼の挨拶をさせて頂く機会を設けて欲しい。一方、新しい方についても何時の間にやらお世話になっていることがある。親しみを覚える上でも、ちょっとした自己紹介を頂くのがいいのではと思う。
 ③ 6時以降の正面玄関のドアは閉鎖されるが、中から出る場合は開くシステムを検討願いたい。介護士さんが忙しくしておられる時間帯なので、開けてもらうのに、余計なお願いをするようで気掛かりだからである。
 ④ 危機管理の対応について、改めてその体制のご説明をお願いした。

 初めての会議だったが、今までに聞きたかったことを確認することが出来て、一考には有意義な会合だった。(以下、明日に続く)

1102 大丈夫なのだろうか?

 世の中には、心配事、気になる事は山ほどある。しかし、自分に直接関わりのない「大丈夫なのだろうか?」は、単なる野次馬的な興味に過ぎない対岸の火事である。言い過ぎかな?

1.独り言コラム
 鳩山総理がやっと決断し、ガソリン税の暫定税率は、名前を変えて実質的には存続する。一方、子供手当ては、所得制限は設けないとした。この決断には、昨日一日でも二転、三転があったようで、小沢幹事長の顔色を見ながらの決断だったようである。
 このところの民主党の動きを見ていると、鳩山総理と小沢幹事長では、どちらが総理なのかと思わせる場面が多い。今朝の「サンデー毎日」の広告には、ふんぞり返っている小沢氏が、来年5月には総理の座に着くとの記事が掲載されているようで、鳩山さんは、大丈夫なのだろうか? といった感じである。
 そんな具合で、早くも鳩山総理の躓きが見え始めているが、自民党の顔がなかなか見えて来ていない。谷垣総裁の存在感が今一つである。それどころか、鳥取県選出の参議院議員の田村耕太郎氏が離党した。また今朝になって、麻生派の長谷川大紋氏(茨城県選出)も離党するという。自民党は本当に大丈夫なのだろうか?
 歌舞伎の市川海老蔵とフリーアナウンサーの小林麻央の結納が、クリスマスイブに行なわれるという。多くの女性遍歴を誇る市川海老蔵さんだけに、本当にこれで決まりで大丈夫なのだろうかという不安がある。
 東京都知事がオリンピック招致に絡んでの海外出張で、五つ星のホテルに宿泊し、リムジンなどを乗り回し、破格の高額な経費を使っていたことが発覚して、大きな問題になっている。東京招致に成功していれば、全てがチャラだったはずの話なのだが、勝負に負けたことで、いろんなことが槍玉に上がってくるのは致し方ないだろう。それにしても無駄遣いのスケールが違うだけに、都民の不満は大きい。先の新銀行東京の失敗もあって、同氏の評判は芳しくない。それにも関わらず、2020年のオリンピックにも立候補すると表明しているが、本当に大丈夫なのだろうか? 
 冬のバンクーバーオリンピックが、間近に迫って来ている。フィギュアスケートの浅田真央ちゃんは、今週行なわれる日本選手権に、その残された二つの椅子を目指して渾身の戦いに挑むが、果たして、本当に大丈夫なのだろうか? ファンとしては何としても出場を果たしてもらって、韓国の宿敵、キムヨナ選手と金メダルを争ってもらいたい。頑張って欲しい。
 ゴルフの石川遼、池田勇太両選手の来年4月のマスターズ出場が決まった。世界ランクでそれぞれ30位、33位を獲得しての堂々の権利獲得である。石川選手は今年は特別推薦枠で出場したが、無念の予選落ちしている。それだけに、その雪辱を目指して頑張って欲しい。それよりも、石川選手の憧れの的であるタイガーウッズ選手は大丈夫なのだろうか? 是非出場して欲しいのだが、気になるところである。
  
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.8Kg。外は相変わらず寒さ厳しい。今日が冬至で、少しずつ昼の時間が長くなるので、夕方の帰りの車の運転が楽になるのが嬉しい。
 昨日の雅子は昼間37.6度の熱があったが、夕方には平熱に下がっていた。このところ少し痰の出方が多く、また炎症が出たのではとの心配をしたが、どうやら、そうではなさそう。口腔のクリーニングで、歯茎がまたしっかりとし始めたようでほっと。一方、臀部の出来物も徐々にではあるがよくなっていると担当の先生の話である。

3.連載、難病との闘い(1067) 第三部 戦いはまだまだ続く(361)
  第七章 しつこい敵(77)
  3.迷路(31)
(2)気分転換(その19)
 雅子が琵琶湖大橋病院に2回目の入院直後の一考の生活パターンについては、既に述べたが、それに比べると、雅子の症状が更に長引いていて11月に入った以降は、大分変化が見られるようになった。その辺りの変化について纏めてみようと思う。
 それを一口に言えば、無味乾燥で味気ないワンパターンになって来ており、同時に、相当に疲れも溜まって来ていてり、マンネリ化が進んでいることは確かである。
 ここで、簡単に、ごく最近(12月半ば)の一考の一日の行動をざっくりとフォローしておこう。
 朝は5時頃に起床(どちらかと言えば、少し遅くなって来ている傾向にある)、トイレに行ってから体重を測定し、シャワーを浴びるか、若しくは入浴し、コーヒー、果物、時にはパンなどでの簡単な朝食を済ませる。この間に仏さんに備えるご飯を炊き、洗濯機を回してから、新聞を取り込んで、その見出しのチェック、同時に最近では毎日新聞の連載小説の「下流の宴」に目を通す。
 それが終ると直ぐに2階に上がってプログに取り掛かる。それが出来上がって配信を済ませるのが大体、6時から7時の間、そして、出来上がった洗濯物を干し、その日の該当するゴミ棄てを行うと、コンピューターを持って病院に駆けつける。
 病院到着は、およそ8時から8時半(ここでも以前に比べれば、半時間は遅くなっている)で、先ずは雅子の様子を窺い、夜勤担当の看護婦さんのお話を聞いてから、持ち込んだコンピューターを使って、その辺りの日記を簡単にメモする。そして、時間的に余裕があれば、ブログに連載している「難病との闘い」の在庫作りを行なう。捗る場合もあれば、そうでない場合もある。
 日勤の看護婦さんが回って来られた段階で、雅子の体温を確認して一旦病院を出て、軽い昼食を取ったあと、アクティバに寄るか、或いは家に帰って、インターネットで情報のチェックと少しの休息をする。1時を少し過ぎた時点で再び病院に向かい。5時頃まで付き添った後、夜勤の看護婦さんが誰かを確認して自宅に戻る。
 帰宅時間はおよそ5時半から6時といった具合でブレがあるが、これは車の混み具合でも違ってくる。簡単な夕食を準備してそれを食べると、一旦、2階に上がってコンピューターのチェックをしているうちに眠くなるので寝てしまう。最近は、大体、9時から10時には寝ていることが多い。お風呂は、寝る前の場合と朝入る場合が半々だ。
 いずれにしても味気ない毎日の連続で、一考にはいわゆる休日はない。考えてみると、東京から帰郷して丸5年になるが、一日も休みなしである。(以下、明日に続く)

1101 宇宙飛行

 宇宙開発には人類の夢がある。ガガーリンが初めて宇宙に飛び立って早くも48年である。一歩一歩ではあるが、人間はそのはるかな夢を、じわじわと手繰り寄せていることは確かである。

1.独り言コラム
 さあ、あとちょうど1時間ほどで宇宙飛行士の野口聡一さんが、かつてガガーリンが飛び立った宇宙基地のカザフスタンのバイコニールから、ソユーズロケットで宇宙に向けて飛び立つ。今回は、日本人で最長の5ヶ月間に渡って宇宙に滞在して、システムの維持管理や各種の科学実験などを行なうという。これまで活躍した米国のスペースシャトルが引退することになって、今後はこのソユーズが唯一の手段になるという。
 宇宙関連の話題としては、今年は、火星に水が存在することが確認された。この水の存在は、新たな火星への関心を高めたことになる。その火星に関しては、人類を送り込む計画やそれを想定した訓練などの計画の話題(読売新聞11月18日付)が披露されていて、宇宙時代も新しいステップに入ったのではと思われる。
 芥川賞作家の平野啓一郎さんが、今年発表した小説「ドーン」は、その火星を往復した宇宙船内での思わぬ出来事を扱っていて、なかなかユニークで面白い作品だ。
 京都大学の法学部の学生だった平野啓一郎氏が、「日蝕」という作品で第120回芥川賞を受賞し鮮烈なデビューを果たしたのは、11年前の1998年のことだった。筆者は、現役最後の仕事であるコンピューターのグローバルプロジェクトで新しいソフトの導入を果たした直後で、その初期段階で起きていたトラブルシューティングで苦労していた最中だったが、その作品の凄さに接して、一気に読んだのを覚えている。
 筆者が惹かれたのは、その文章の格調の高さで、恰も、三島由紀夫の再来ではないかとさえ思った。同氏が使っていた難しい漢字を駆使した文章からくる印象が強かったからである。
 今回の作品の「ドーン」であるが、その意味するところは、文字通り、夜明け(DAWN)であり、ここでは、火星への宇宙船の名前として使われている。
 物語は、2033年に初めて人間が火星に到達し、戻って来る2年半のドラマを最新の科学データを駆使して書いたSF的な作品の面もあるが、その宇宙船の中で、一人の女性飛行士が妊娠するというパプニングが起きて、その堕胎手術が行なわれるという大胆な設定が面白く、誰が妊娠させたのかという推理小説的な興味もあって、なかなか読ませる作品である。
 相変わらず、難しい漢字や読み方がふんだんに出て来ていて、最近のテレビの漢字に関するクイズ対策にはもってこいのネタ本でもある。
 さあ、野口聡一さんは、どんなドラマを作ってくれるのだろうか。新たなドーンが訪れるのではとの期待を持って、その活躍を見守りたい。(5時50分脱稿)

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重、60.7Kg。寒さは相変わらず。
 昨日の雅子は、少し熱はあったが、まずまずの様子だった。目を開けてしっかりこちらを見てくれているのだが、こちらの問い掛けへの反応が乏しいのが寂しい。

3.連載、難病との闘い(1066) 第三部 戦いはまだまだ続く(360)
  第七章 しつこい敵(76)
  3.迷路(30)
(2)気分転換(その18)
 何回も書いたと思うが、一考は元々車の運転は好きでもなく得意でもない。気性も苛ちな面もあって、中途半端でいらいらして車を運転していることも結構ある。そういう時は、危険と隣り合わせしていることが多い。
 特に雨が降っていて暗くなってからの運転は、一考は大変苦手である。前方が良く見えず、対向車からのライトで目が眩みそうにもなり、あっと思うことが幾度もある。なるだけ、スピードを落とし、(多分、40Kmぐらいの安全運転になっていると思う)て運転することが多い。気の毒なのは、一考の後ろに付いた車の運転手だろう。もっと早く走れと怒鳴っているのではないかと思っている。それでも、今までの経験では、後ろの車から、そのことで警笛を鳴らされたりしたことはないのは幸いなことである。恐らく、じっと我慢していてくれるのだろう。
 そんなことで、注意深く運転しているつもりだが、先日、大変危険な運転をしてしまった。それは、11月2日の帰りのことで、早く帰りたい事情があって、焦せっていたからである。6時近くになっていて、陽も落ちて真っ暗であった上、雨が激しく視界もすっきりしていなかった。
 事が起きたのは、自宅が目と鼻の先の近江神宮方面へ右折する柳ヶ崎の交差点である。帰宅する際のその頃では、いつもそうなのだが、北行きが2車線で南行きが1車線の状態での右折をする。その場合、信号が右折に切り替わる前にでも、北行きがうまく途切れてくれるタイミングを捉えて、思い切って右折することは、今までにも幾度も行なっていた。その日も、それを試みたのだが、雨が激しく降っていたこともあって、ちょっと逡巡したのがいけなかった。一瞬、止めようとの思いが働いたのだが、アクションは既に右折を進めていて、ハンドルを大きく右に切り、アクセルを吹かしていた。
 やはり、一瞬の逡巡がよくなく、向かって来る北行きの車とあわやということになったのである。北行きの車が少しスピードを緩めてくれたから、何とか大事に至らなかったが、本当に危ない瞬間だった。相手の車から鳴らされた厳しい警笛の音が一考の脳裏に強く残っている。
 そのことがあって以来、一考は、無理をしてはいけないということを、繰り返し頭の中で反芻しながら運転をしている今日この頃である。(以下、明日に続く)

1100 不安は絶えず

 不安のない世の中なんて有得ない訳で、多少の不安の存在は、健全な状態の証かも知れない。

1.独り言コラム
 言わば、地球の安全を守ろうとするために、世界の130カ国(?)がコペンハーゲンに集まった会議のCOP15だったが、予想された通り、先進国と途上国との間で議論が沸騰した。決裂が心配されたが、延長に延長が重ねられ、粘りに粘ってやっと「コペンハーゲン協定」に「留意する」という政治合意をみた。
 筆者から見ると、何とも奇妙な表現を使っての合意で、逆に言えば、これでも合意と言えるのだろうかとの疑問が残る。
 いずれにしても、65億の人間の住処である地球の安全は、人間が守らなくて誰が守るんだと言いたいが、まだ、その危機感が逼迫していない一面もあって、それぞれの国益がぶつかっていて、すんなりとした纏まりが出来なかったのである。逆に言えば、危機が逼迫して来てからでは、手遅れになるのだが、…。ここでも、結論は先送り的な形となり、不安の解消にはなっていない。
 さて、国内では、早くも鳩山政権に大きな不安が浮上してきている。影の実力者の小沢一郎幹事長が表に登場して来て、実質的に政務をも牛耳り始めたからである。内閣支持率も急激に下降し始めていて、不安が拡大している。お正月明けが危ないとの噂は、満更嘘っぱちではなさそうに見えて来ている。
 有料老人ホームの経営難が目立って来ていると、先日の読売新聞(12月18日付)が特集していた。「終の棲み処」として、高額な一時金を支払って入居した高齢者たちが退去を迫られるなどの問題が生じているという。昨年来の経済不安が経営の行き詰まりを早めているようで、ここに来て、閉鎖や事業主体の交替が珍しくないことが明らかになって来ていると指摘している。こんな不安はあっては困るのだ。
 このニュースは、筆者には他人事ではない。筆者の妻の雅子が入居中であるだけに、身につまされる話である。しかし、雅子が今お世話になっている大津市のアクティバ琵琶は、創業以来25年の実績を誇っており、しっかりした経営がされているので、その種の話題とは無縁だと信じている。念のために、アクティバの経営に携わる皆様方に、今後も宜しく頼むと付記しておこう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時起床、体重、61.3Kg。寒さは依然として厳しい。
 昨日の雅子は、少し熱はあったが、落ち着いた様子の一日だった。こちらからの問い掛けへの反応が、はっきりしないので、戸惑うことが多い。

3.連載、難病との闘い(1065) 第三部 戦いはまだまだ続く(359)
  第七章 しつこい敵(75)
  3.迷路(29)
(2)気分転換(その17)
 これは、病院に通うドライブ中に、赤信号に何回引っかかるかを数えるゲームで、少なければ少ないほど良いという単純なゲームである。言い換えれば、如何にうまく赤信号を避けてドライブできるかを競うゲームということが出来る。
 因みに、今、通常走っている通院のコースは、国道161号線を走るコースで、信号の数を確認してみると、自宅から琵琶湖大橋病院までのおよそ14Kmの間に、合計39箇所の信号がある。その内、9箇所は、押しボタン式の信号である。つまり、30個の通常の信号と9個の押しボタン式信号が存在しているコースである。ゲームとしては、その通院コースを、如何にうまく信号で止まらずに走り抜けるかを競うゲームである。
 従って、このドライブは、可能な限り、先の先の信号を見たり、予測したりしながら、なるべく赤信号に引っかからないようにとスピード調整して、ノンストップでうまく信号をすり抜ける運転技術を競うゲームとも言い換えられる。
 そのスピード調整に二つのケースがあって、スピードを落して、うまく青になるタイミングに合わせてすり抜けた場合は、ゴルフ用語を借りてチップインと称し、逆に、赤信号に変わる直前のぎりぎりのタイミングで、突っ切って走り抜ける場合を、同様にハザード脱出と称することにしている。
 最終的なスコアーとして、赤信号に引っかかってストップした回数が2以下をアルバトロス、4以下をイーグル、6以下をバーディ、9以下ならパーとし、以下、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーなどと称して楽しんでいるが、実際には、トリプル以上のレベルになるのは、渋滞状態を除けばほとんどない。なお、カウント時に、チップインとハザードの合計が4になると1打付加したカウントにする。
 今までの自己最高記録は、4というスコアーが出た。09年12月12日の朝のことで、この場合、チップインが3つあったが、これは、なかなか破れない記録である。
 なお、自分で楽しんでいるのは勝手だが、他車に迷惑を掛けるようなことは避けなければならない。先日、チップインを狙って、極端なスピードダウンをして走っていたら、後ろの車が怒って、追い越し禁止線を越えて追い抜いて行ったことがあった。
 いずれにしても、時として襲ってくる眠気対策には、それなりに有効ではある。しかし、こんなことで事故を起しては元も子もないので、危険は冒さないように大人の楽しみ方に徹しようと心掛けている。
 なお、どうしようもない時の眠気対策の最終手段は、大声で歌を歌うことにしている。それで完璧という訳ではないが、取り敢えずの一時凌ぎにはなっている。(以下、明日に続く)

1099 嵐

 コペンバーゲンで行なわれているCOP15のでは、議論が難航し嵐が吹き荒れている。一方、日本でも、目下、幾つかの厳しい嵐に見舞われている。

1.独り言コラム
 数日前から、厳しい寒さが日本列島を襲っていて、日本海側では激しい雪の嵐に見舞われている。被害も出ていて、富士山では、登山訓練をしていた片山右近さんらが思わぬ遭難し、同氏は救助されたものの、同行の二人の安否が気遣われている。
 嵐といえば、世界の130カ国が参加してコペンハーゲンで行なわれているCOP15では、大詰めを迎えているが、議論の嵐で収拾がつかなくなっており、政治合意案「コペンハーゲン合意」が覚束なくなっている。米国、オバマ大統領も顔を出して会議そのものは盛り上がっているようだが、コップの中の嵐で終らないことを祈る。何しろ、地球の安全を議論しているのだから、先進国も途上国も基本的な安全面では同じ立場にある訳で、決して他人事ではないはずだ。纏まるかどうかの一つの鍵は、中国の出方が大きいようだ。
 ここまで書いたところで、今、新しい動きが入って来た。オバマ大統領らの働きかけで、中国が軟化したようで、一転して合意が纏まりそうな気配だという。恐らく、中国は、自分達の反対で纏まらなかったという歴史的な汚点を残すのを避ける判断をしたのだろう。COPの中での嵐は、何とか治まって欲しいものだ。
 さて、嵐といえば、国内政治においても、民主党内の政府と党の間で、意外な嵐が吹き荒れていて大変な事態である。同じ党の代表と幹事長が、どうしてもっと事前に打ち合わせて対応しないのだろうか不思議な政党だ。小沢幹事長が、突然、難しいボールを投げてきて、党首を惑わせているのは、ちゃんちゃら可笑しい。
 ガソリン税の暫定税率の扱い、子供手当ての所得制限の問題がさし当たっての大きな鍵で、これらをどう結論付けるかで、この厄介な嵐の行方が定まる。ここに来て、内閣支持率も50%を割ったようで、場合によっては、嵐は更に大きく発達するのではないかとの不安がある。
 オリコンが今年の年間ランキングを発表した。それによると、シングルの売上枚数1位は、嵐の「Believe/曇りのち、快晴」で65万7000枚。2位、3位もそれぞれ嵐の「明日の記憶/Crazy Moon~、キミ・ハ・ムテキ~」「マイガール」となり、トップ3を「嵐」が独占したという。シングル部門の1~3位独占は、78年のピンク・レディー、88年の光GENJI以来の3組目だそうだ。要するに、この世界でも、嵐が吹き荒れているのである。今年の特徴は、ミリオンセラーや今年度の新曲がベスト10に入っていないという。
 筆者は、この「嵐」というグループについは、ほとんど知見を持ち合わせていないのでコメントできないが、今年の紅白歌合戦にも出場するようだから、その時に拝見させてもらうことにしよう。いずれにしても、この嵐は、実害はないので、どんどん、吹き荒れてもらって結構である。 
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時10分起床。体重、61.1Kg。寒さは相変わらず。
 昨日の雅子は、少し熱はあったが、全体としては落ち着いた一日だった。火曜日に、発熱で入浴できなかった代わりに、この日に入浴をさせてもらった。小康状態が続いている。

3.連載、難病との闘い(1064) 第三部 戦いはまだまだ続く(358)
  第七章 しつこい敵(74)
  3.迷路(28)
(2)気分転換(その16)
 とにかく、6月の下旬に雅子が琵琶湖大橋病院に再入院してから、ほぼ毎日2回の病院通いを繰り返して来たので、09年11月末で通院回数は、132日で、なんと267回を数えた。従って、最初の入院の際の通院回数を加えると、総計回数はなんと313回に上る。
 これだけ多く通っていると、車の運転もマンネリになってくるのは避けられない。それだけだと実害はないのだが、急に眠気をもよおして来ることが少なくない。そのための対策として、いろんなことを試行錯誤してきていた。
 その一つが、前にも紹介したことがあるが、自分の前を走っている車の番号を、加減乗除、冪、ルートを駆使して「10」にして楽しんでいた。しかし、それは、4桁の全ての数字について、既にその可否を全て究めてしまったので、この遊びはもう大分前に卒業していた。ただ、理論的に導きさせなかったことが気掛かりだった。そして、その後になって、4桁の中に「9」という数字が含まれていれば、「9000」を除いて、全ての数字を「10」にすることが可能だと分かったのだが、これについても、理論的な証明が出来ていないのが不満として残っている。
 車のナンバー遊びを卒業すると、ドライブ時での楽しみは限られて来ていた。相撲や国会中継をしている場合には、ラジオでの中継を楽しむことはあるが、これは毎日やっている訳でもないので、限られた期間の楽しみである。
 大相撲は、5時頃に病院を出て帰宅する場合に、楽しませてもらう。国会中継では、特に予算委員会は、長い時間の中継となることが多いことから、今までにも結構楽しませてもらった。しかし、残念なのは、ラジオの音声が、車の走っている位置でうまく聞こえる場合とそうでない場合があって、じっと落ち着いて聞けるということが難しいのが欠点である。
 そこで、最近になって始めたのが、ドライブしながら、ゴルフゲームのような遊びを楽しむことである。緊張感があって、スリルもあり、そういう意味では眠気を吹っ飛ばす楽しみを与えてくれるゲームである。(以下。明日に続く)

1098 踏絵

 長い人生では、自分の主義、主張に反する選択や行為を余儀なくさせられることはある。

1.独り言コラム
 松井秀喜選手がエンジェルスと一年契約を締結した。ヤンキースに憧れて海を渡って、9年も頑張った。しかも、最後にはワールドシリーズでMVPを受賞したのだが、それでも、松井の希望が受け入れられなくて、ヤンキースを去らざるを得ず、いわば、踏絵を覚悟でのエンジェルスへの移籍を選択した。恐らく、その心境は複雑だったに違いない。
 結局は、あの時(?)の手首の骨折が、直接の致命傷になったのだが、年齢面でも盛りを過ぎたこともあって、契約金額も大幅なダウンを飲む形での不満なものであった。同じ西地区のマリナーズのイチロー選手からは歓迎の意を示してもらってはいるものの、厳しい踏絵を甘受した松井は、来シーズンは選手生命を賭けての最後の戦いになりそうだ。
 さて、注目の鳩山総理の動向だが、一昨日、小沢一郎幹事長らから国民の声として突きつけられた要望を受けて、その対応に苦渋の選択を迫られている。キーとなる課題は二つで、一つは、ガソリンの暫定税率撤廃をやめて、そのまま維持することを要求、今一つは、それまでは、全ての子供に支払うとしていた子供手当てに所得制限をつけるというものである。いずれも、民主党のそれまでの主張を覆すことになる訳で、まさに踏絵を迫られている心境だろう。
 政府内では、ガソリン税に関しては、税率を変えるとか、税の名前を変えるとかといった案が議論されているようだが、姑息な思いつき的なもので、すっきりしていない。また後者の子供手当てについては、その制限レベルが、2千万円という高レベルでの議論になっていて、99%の子供がカバーされるという。それでは意味がないのではと言うのが筆者の見方である。
 いずれにしても、鳩山総理が、豪腕、小沢幹事長の意向にどう答えるか、「No」と言えるのかどうか、などの総理の指導力が試されているのである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時半起床。体重、60.2Kg。前日よりは寒さは少しマイルド。
 朝方、少し熱(37.2度)があり、痰も少しあったが、その後回復。3時頃には実兄夫婦のお見舞いを受けた。少し、ふっくらしたねとの言葉をもらった。

3.連載、難病との闘い(1063) 第三部 戦いはまだまだ続く(357)
  第七章 しつこい敵(73)
  3.迷路(27)
(2)気分転換(その15)
 入院も80日を過ぎて来ると、病院通いが生活の主要な柱になってしまっている。慣れて来たといった感覚を超越してしまっているのが正直なところだ。雅子の朝の様子を確認しておこうと云うある種の義務感もあって、朝起きて、ブログを配信して、病院に駆けつけるというパターンには、今や、無意識の中で反射的な行動なっていて、気がつくとハンドルを握っているといった毎日である。
 正直なところ、ここに来て、疲れが出て来ており、その生活リズムにもマンネリ化が目立って来ていて、言って見れば、惰性で続いているとも言える。 
 それでも、朝の病院ではちょっとした華やかさを味わうことが出来る。通常は、朝の8時から9時半ぐらいの時間帯で、夜勤の方と日勤の方の交替が行なわれる。そこで、引継ぎ連絡等の業務連絡を兼ねた朝のミーティングがある。
そして、それが終った頃合で、体位の変更、並びに病室、各ベット周りなどのちょっとした清掃が毎日行なわれる。
 先ず、患者の体位の変更に、二人の看護婦さんがやって来られて患者の身体の向きを変えてくれる。それに続いて、日によって違うが、多いときには10人近い看護婦さんが、どっと部屋に入って来られて、分担して清掃が行なわれるのだが、それがなかなかの壮観で気分が和む時である。とにかく、白衣の天使が集まって来てくれるのは、はなはだ気分がいいのである。
 そこでは、短い時間だが、ベッドに落ちている髪の毛をロールで拾い集めたり、周りの壁や棚の周りを雑巾で拭うなど細かいクリーニング作業が一斉に行なわれるのである。
 病院、病室は本来というか、本質的には明るくない雰囲気が漂っているのが常である。しかし、この朝のひと時だけは例外で、ぱっと花が咲いたような感じがある。それが一考には好きな時間帯となっている。この場合には、2組に分かれている看護婦さんのグループを取り払った形でおこなわれるので、2つのグループに分かれる前までお世話になった看護婦さん達とも顔を合わせることが出来るのが楽しみだ。
 とにかく、白衣の天使が多く集まってくれることによる明るさと、結構若い看護婦さんが多くいて、華やかさも加わって楽しい雰囲気をかもし出してくれる、とても楽しいひと時である。取り立てて言うほどのこともない話だが、今の一考には元気を与えてくれる貴重な時間なのである。
 あとで知ったのだが、これは介護士さんが回ってきてやる仕事なのだが、一番最後の順になっている部屋なので、この部屋と隣の端にある二つの部屋だけは、看護婦さん達で行なわれていたのである。従って、後になって、部屋を替わることになるのだが、この楽しさがなくなり、ちょっと寂しさを味わうことになる。(以下、明日に続く)

1097 内憂外患

 今や鳩山総理は、アメリカ、中国などの外国はもちろんのこと、国内でも野党だけでなく、自党のみならず連立与党、更には母親や弟などの家族や元秘書などの身内にも気を遣わねばならず、とても安閑とはしておれない心境だろう。お気の毒様である。

1.独り言コラム
 小沢民主党幹事長が鳩山内閣に、国民や地方からの陳情を受けて物申す形を取って予算の編成に対して、18項目に渡っての申し入れを行なった。こうなると、小沢幹事長は党務だけでなく、政務にも主導権を握る構えである。
 その申し入れの中には、子供手当てには、所得制限をかける対応を取ること、加えて、ガソリンの暫定税率の撤廃を見合わせるという内容がある。今までは、マニフェストに挙げていたものは実行するとしていた方針が、此処で見直される形にしたらという申し入れだ。正直言えば、筆者は子供手当てについては、当然そうすべきだし、ガソリン税についても、これを撤廃して、別の環境税のようなものを設けるなら、そんな必要がないと考えていたので、内容としては妥当性があると思う。
 しかし、鳩山総理にしてみれば、今度は身内の民主党からの圧力というような感じもあって不満感は拭えない。今やアメリカだけではなく、国民新党や社民党のお顔も立てねばならず、大変な苦労が続くことになる。
 なお、この小沢幹事長からの申し入れは、国債発行額を抑えるために、わざと鳩山内閣の立場を考えての助け舟だとの見方もあるようだ。さりとて、自分の面目を保ちながら、どんな形で纏めるかは総理の腕にかかっているといえよう。
 加えて、総理にはもう一つ、お母さんからの贈り物に関連して、贈与税、更には政治資金の偽装工作の問題もあって、ちょうど誕生3ヶ月という節目を迎えた鳩山内閣だが、難題は山積していて、お気の毒と申し上げたい。言って見れば、満身創痍の鳩山総理と言えるのではなかろうか。
 そういえば、週刊誌では、もう余命も残り少ないと取り上げている記事も幾つかあって、落ち着かない正月をお過ごしになるのではなかろうか。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時40分起床。体重、60.8Kg とても寒い
 昨日の雅子は、前日の不調が一転、穏やかな一日だった。熱も下がって、前日大変だった痰もきわめて少なくなっていた。そういう意味では、相変わらずの一進一退である。

3.連載、難病との闘い(1062) 第三部 戦いはまだまだ続く(356)
  第七章 しつこい敵(72)
  3.迷路(26)
(2)気分転換(その14)
 旦那さんのお仕事の関係で、この病院を10月末にお辞めになって、九州の鹿児島に転居された一人の看護婦さんのお話を取り上げておきたい。
 その看護婦さんは、見た目もとても愛くるしく、患者さんへの語りかけも、とても明るく、優しく、熱意溢れる素晴らしい看護婦さんであった。雅子も幾たびもお世話になった方である。一考が惹かれた一つには、この方は、青年国際協力隊(Jica)に参加されて、ボランティア活動の貴重なご経験をお持ちであることだった。そのお話を聞いているうちに、一考は、知らず知らずのうちに、その方のファンの一人になっていたのである。そんな存在感のある方だっただけに、この病院をお辞めになったことで、少なからず寂しさを覚えている今日この頃である。
 ボランティアで参加された派遣先は、南米のボリビアである。そこで2年間勤務され、2年前に帰国されて、この病院で働いておられたのである。時々伺う彼女のお話がとても面白く、ドラマティックで、感動させられることがしばしばだったこともあって、お辞めになる少し前に時間を頂いて、特別にお話を聞かせてもらったのである。
 彼女は、まさに看護婦さんになるべくして生まれて来られたような方で、幼い頃からの看護婦さんは憧れの仕事だったそうで、小学校の頃から一途にそれを目指して頑張って資格を取られたという。一考が小学校時代は何も考えていなかったことを思うととても感心する話である。
 中でも興味を持ったのが、旦那さんとの運命的な出会いで、同じ、ボリビアに派遣されたグループにおられた方で、出発前の研修時に最初の出会いがあり、その時に双方が「びりっ!」と来る何かを感じていたというドラマティックな出会いだたっという。しかし、二人の赴任先は、共にボリビアであっても、その勤務地は、なんと1400Kmも離れていたそうで、とんでもない遠距離恋愛となったそうだが、それにめげずに、その2年間に渡って、丁寧にその愛を育んで来られたという。
 ボリビアは、日本に比べて面積がおよそ3倍だが、人口は1000万人程度で、南米でも、最も貧しい国だとされている。携帯電話も通じない環境で、交通機関もバスが頼りと云うから、とても苦労して、二人はその意思疎通を図ってこられたのだろう。逆に言えば、そういう厳しい環境の中で育っていった二人の愛は、とても強固な絆で結ばれているはずである。
 心温まるそのお話に、一考は大いに感動を覚えたこともあって、このテーマを題材に恋愛小説を書いてみたいとの思いが膨れ上げって来ている。筆者も、もう大変な年になって来ているので、書き上げるエネルギーが残っているかどうかは覚束ないが、最後の作品作りに向けて、来年のライフワークとして取り組んでみたいと思っている。そういえば、今年は新しい小説に取り組むなんて、念頭に考えていたことがあったが、手もつけられないままに終った。この決意も三日坊主にならないように祈りながら、挑戦を試みようと思っている。
 いずれにしても、彼女には、この病院では大変お世話になりました。厚く御礼を申し上げると同時に、お二人に更なるお幸せが訪れますように祈念したいと思います。(以下、明日に続く)

1096 真の目的を履き違えるな!

 広辞苑には、「履き違い」とあって、誤って他人の履物を履く、左右を間違えて履くとあり、そこから、意味を取り違える、思い違い、勘違いをするという転じた意味に扱われている、とある。

1.独り言コラム
 ヤンキースをFA宣言していた松井秀喜選手の新しい契約先が、カリフォルニア州のアナハイムを本拠地としているエンジェルスに決まったようだ。あくまでも、野球の基本である守備、打撃、走塁の全てのプレイをしたいという松井選手の本当の目的が叶えられるということで決断したという。憧れだったヤンキースからの退団は辛いだろうが、自分の真の目的、意志を貫いた立派な決断だと思う。
 それに対して、普天間移籍問題で鳩山内閣が出した政府方針は、連立を守りたいということから、弱小政党の意見を重視して妥協し、見通しのない先送りと云う方針を出して国民の期待を裏切った。政治の真の目的は、国民のためになる政治を行なうことにあるべきなのだが、次の選挙に勝つための連立を守るという歪んだ目的を優先したところに大きな誤った考えがある。そんなことでは、肝心のその次の選挙も危うくなるのではなかろうか。
 昨日行なわれた天皇陛下と中国の次期首席候補の習近平副主席との会談は、幸いなごやかに行なわれたとのことだが、ルールを破って強行した民主党の小沢幹事長らは、胡錦濤首席とのバーター取引を果たす政治目的に利用した、との見方が強い。これは、明らかに真の目的から逸脱している。
 また冤罪事件があったことが明らかになった。茨城県で42年前に起きた強盗殺人事件の布川事件で再審が決定した。先の足利事件に続いての発覚で遺憾なことである。そこには、捜査陣の何としても犯人検挙率を上げたいとする目的があり、そのためのでっち上げの誤った捜査が行なわれた結果である。真実を究明するという真の目的から逸脱した捜査は、取り返しのつかない理不尽な結果を生む。裁判員裁判制度が導入された今年だが、この種の誤った裁判が二度と起きないようにして貰いたいものだ。
 ところで、唐突だが、「生きることの真の目的って何なんだろう」という単純な問い掛けが筆者の頭の中に浮かんできた。難しい問題だが、一般的には、人、それぞれ、その時の立場、状況などによって違ってくるだろうが、病床にある妻を持つ今の筆者の立場では、妻の闘病に少しでも役立つサポートを施すことではないかと思っている。辛い毎日の連続だが、幸い、筆者の闘志は未だ健在である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.8Kg。寒さは厳しいが前日よりはマイルド?
 昨日の雅子は、久し振りに発熱があって、37.6度。そのため予定の入浴は中止となった。偶々の体調のぶれなのか、また炎症が出たのかは不明。退院の日がまた遠のいたようだ。

3.連載、難病との闘い(1061) 第三部 戦いはまだまだ続く(355)
  第七章 しつこい敵(71)
  3.迷路(25)
(2)気分転換(その13)
 一考が看護婦さん達に感心するもう一つのことは、話術の巧みな看護婦さんが多いと言うことである。例えば、その日の部屋担当の看護婦さんが部屋に入って来られると、それぞれの患者さんの名前を呼んで声を掛けるのだが、明るさがあって、清々しさもある。「XXさん、今朝はどう。大分顔色いいよ」「沢山食べた?」「身体痛いところは無い?」などと立て板に水の滑らかさで話しかけながら、体温、脈拍、血圧などの必要な検査などを進めて行く。中にはその声がとても魅力的な方もおられて、耳当たりもよく、一考はうっとりとして聞いてしまっていることもある。
 そういう意味では、彼女らの話術は、病院用と言いながら、改めてプロの技術だと感心するのだ。或る時、そんなタイプの看護婦さん達に、「お家でもそんなに多くおしゃべりになりますか?」と聞いてみると、一人の方は「そうなんです」との答えだった。だとすれば、これは、まさに明石家さんまタイプということになる。また、もう一人の方は「家ではあまり喋りません」ということだった。これは、一般のサラリーマンの営業マンによくあるタイプで、こちらの方が普通と言える。まあ、いろいろとタイプの違いもあるのだろうが、みんな、自分の持ち味を生かして頑張ってくれている。
 とにかく、看護婦さんや介護士さんが明るいのは実にいいことで、病室の雰囲気を一気に変えてくれることなる。病室というのは、とかく暗く陰気になり勝ちだけに、陽気さは患者さんの気分転換に大いに役立っていると思う。
 そんな明るくて優しく、何事にもよく気がつく看護婦さん達を、毎日、毎日直に見ていると、つい、息子の嫁に来てくれないかなあと思うこともしばしばである。ここでも看護婦さん、イコール白衣の天使といった既成概念があって、日常生活にも看護婦さんの技術は役立つだけに、一石二鳥にも三鳥にもなる。それだけに、男がほっておくわけがなく、若くて結婚しておられる方が多いようで、一考の思うようにはいかないのは、はなはだ残念なことである。(以下、明日に続く)

1095 勇気ある発言

 アメリカの圧力、小沢幹事長の凄い剣幕などに対して物を言うには、それ相当の勇気と覚悟が必要だ。

1.独り言コラム
 普天間問題で、鳩山総理は今日、結論を半年先送りするという政府方針を出すという。なかなか勇気ある決断である。幾度もアメリカ側からの早い決断を要請されているにも関わらず、それを無視するような対応に踏み切る勇気は大したものだと申し上げたい。
 自分の政治生命に直結している課題で、このようなKYな結論を出す度胸にびっくりする。その割りに同氏の顔の表情は暗くて、それほど自信があるようには見えない。果たして米国側はどんな反応を示すのか、日米同盟に大変な亀裂を生むことは必至であり、今後の展開が興味深い。
 筆者の単純な疑問であるが、結論を半年延ばしたとして、新たな選択の可能性があるのかということだが、その腹案らしきものが見えていない。10数年もかけて何とか沖縄県民の了解を得て進めて来て課題だけに、寝た子を起こしてしまった鳩山総理の頭の中を見てみたい。若しかしたら、「からっぽじゃない」との余計な心配をしてしまう今朝の心境である。
 日本を訪問している中国の習近平副主席が今日天皇陛下と特例会見をする。この問題で、豪腕、小沢一郎幹事長が吼えた。「一ヶ月ルールって誰が決めた!」「反対なら辞表提出を」と開き直って会見していた。それに対して、羽毛田信吾宮内庁長官は「辞表は出さない」と突っぱねている。羽毛田長官の豪腕にたてつく勇気ある発言は大したものだ。
 この世を、今や我がもの顔の小沢一郎幹事長だが、予算編成に関しても、重点要望のとりまとめが遅れていて年内編成が危ぶまれるという。どうやら、全ての重要なキーを小沢幹事長が握っているようで、此処にきて、鳩山総理が単なるあやつり総理である実体が、少しずつ姿を見せ始めているといえそうだ。
 なお、勇気ある発言じゃないが、先日、このコラム(1089)で、筆者は、毎日新聞に連載中の小説の「下流の宴」(林真理子作)の結末に勇気ある予測をした。今朝の毎日新聞の社告によると、この小説は年内で完結するという。筆者の予想よりも随分早いタイミングでの完結である。
 さあ、筆者が予測していた5つの課題で、林真理子さんは、どんな結末を用意してくれているのだろうか。大いに興味を抱いている。今のところ、筆者が予測した「姉の可奈の離婚」は、どうやらその流れにあり、当たっていそうである。残りの「長男翔の恋人の医大受験の結果」(予測は合格)「長男自身の大検受験は実現するのか」(受験する)「二人は結婚するのか」(別れる)「見識の高い母親の最後の言葉」(身の丈に応じた生活)などについては、間もなく判明する結末を待ちたい。大いに楽しみである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時50分起床。体重、60.5Kg。かなりの寒さが身に沁みる。
 昨日は、37度程度の熱があったが、全体としては小康状態が続いている。通じもここ数日は毎日あって順調のようだ。昼間に、少し口を開けてくれた機会に、看護婦さんが口内クリーニングに成功したようだ。顔での反応は前日よりは少なかった。様子見が続く。

3.連載、難病との闘い(1060) 第三部 戦いはまだまだ続く(354)
  第七章 しつこい敵(70)
  3.迷路(24)
(2)気分転換(その12)
 前にも既に紹介したが、この病院では、入院患者に対応する看護婦さん、介護士さんは、フロアー別、それに本館、新館の建物別の4つのグループに組み分けされていて、相互の間の交流はほとんど無く、恰も、別の病院のような独立したグループとして管理運営されている。それでも、年に何人かの人事異動はあるようだ。要は、医師と総合事務を扱う部署は共通だが、看護婦と介護士は事業部が違うといった扱いである。
 雅子のいる本館3階は、およそ25人ぐらいの看護婦さんと10人ぐらいの介護士さん達で運営されているのだが、こうして、長く雅子の付き添いをしていて、毎日お世話になっている看護婦さん達を見ていると、とても感心することが幾つかある。
 一つは、その勤務実態の大変さである。とにかく、彼ら、彼女らは、実に良く働いてくれているのだ。この病院では、日勤と夜勤の2交替制で、日勤は、朝8時半から夕方5時半までだそうだが、定時の5時半に帰る人は殆どいない。その日の記録、日誌などを書き上げるのが重要な作業のようで、大抵の方は7時過ぎにも残って書いている人が多く、病院を出るのは9時過ぎになる人も沢山いる。
 夜勤の場合は、もっと大変だ。勤務は夕方5時から翌朝の8時ころだと思われるが、実際には、早い人は、午後の3時半頃から顔を出しているし、翌朝は、仕事が終わった後も、カルテの記録、日誌などが終るのは10時を過ぎることが多いようだ。つまり、途中で仮眠は許されていると思うが、実際にはそれを取るのは難しいようで、実質18時間勤務という大変な実態になる。体力がなければ勤まらない仕事である。
 一考が感心する二番目は、強いボランティア精神で頑張ってくれている看護師さんが多いということである。もともとこの仕事は、決められたことだけをやっていればいいというような仕事ではない。生きた人間が相手であり、その人の症状に応じた臨機応変の対応が要求される。そんな中で、口の中の洗浄や爪きり、髪洗い、手首、足首の洗いといった一考からみれば、プラスアルファー的な仕事をやってくれている看護婦さんが多いということである。つまり、分かり易くいえば、そこまでやらなくてもその方の成績に関与しないような部分にも精を出して取り組んでくれることがあって、患者の立場としては、心から嬉しく思うのである。(以下、明日に続く)

1094 ○○年ぶりの話(その4)

 このシリーズも4回目を迎える。因みに、第一回は2007年4月15日、第2回が505回(2008年7月3日)、第三回が909回(2009年6月12日)で取り上げた。

1.独り言コラム
 今年は、イチロー選手が9年連続レギュラーシーズン200安打の新記録を達成し、108年振りという夢のような記録達成があった。つい2ヶ月少し前のことだった。
 ところで、昨日行なわれたアメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝の甲子園ボウルで、関大が法政を53-38で破って優勝したが、これは、1948年の第二回大会で同校が優勝して以来、なんと62年ぶりのお目出度い優勝だそうだ。イチローの記録に比べれば、少しスケールは小さいが、同大学関係者には、何とも嬉しい優勝だったろう。
 嬉しい話題での「○○年ぶり」の話なら大いに歓迎だが、憂慮すべき厳しい話題で、同様な大変な記録が出そうである。
 それは、今年度(09年度)の国の税収が経済危機の影響で36・9兆円に落ち込み、減少分の穴埋めなどで国債発行額は過去最高の53・5兆円に膨らむ見通しで、その結果、国債発行額が税収を大幅に上回る「逆転現象」となる。これは、戦後の混乱期の1946年度以来63年ぶりという。来年度もそれを上回る国債発行額は必至である。選挙前に民主党の主張していた埋蔵金なる隠れ財源の話はどうなってしまったのだろうか。
 とにかく、一口に60年以上も前のことが引き合いに出されても、筆者にも全くと言っていいほど記憶はない。それでも、終戦間際のことでは、防空壕に避難した記憶はかすかに残っている。当時は、5歳未満だったわけだが、それでもそんな記憶がかすかでも残っているのは、戦争の恐ろしさが格別だっただからだろう。
 ここからは蛇足だが、60年に纏わる話題を一つ、二つ付け加えておこう。今や日本では恒例となっている大晦日のNHKの紅白歌合戦は、今年がその節目60回目である。この番組に関しては、ラジオで聞いていた第7回頃からの記憶が、筆者にはかすかに残っている。近江敏郎や奈良光枝、楠トシエなどの名前が浮んで来る。また、筆者が好きな番組では、NHK将棋トーナメントもその一つで、今年度は第59回目のトーナメントだ。知的なゲームだけに、例えば、羽生名人が加藤一二三九段戦で放った「5,2金」のような凄い妙手は、今も記憶の片隅で健在である。
 余計なことかも知れないが、長寿番組を通して、自分の人生を振り返るのも面白い人生の投影法だと思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子。
 4時20分起床。体重、60.9Kg。
 昨日の雅子もほぼ前日並みで小康状態が続いている。午後からは、目もしっかり開けてくれて話を聞いてくれていた。あと一息の気もするのだが、…。

3.連載、難病との闘い(1059) 第三部 戦いはまだまだ続く(353)
  第七章 しつこい敵(69)
  3.迷路(23)
(2)気分転換(その11)
 ゴルフの石川遼選手が日本オープンの優勝を逃した翌日だった。いつものように、朝、7時半頃に、いつものように病院に向かおうと、車庫から車を出して、一般道路に出る取り付け道路に入ろうとした時だった。たまたま朝の散歩をしておられたお年寄りの方が、手を上げて合図を送ってくれたので、何事かと思って車を止めた。すると、その方が近づいて来て、「荷物が車の上に乗ってますよ」とその荷物を下ろして手渡してくれたのである。それは、着替えの洗濯物を入れた袋であった。一考は、自分のとんでもない失態にびっくりで、その有り難いご忠告に厚くお礼を言って、車を再スタートさせた。
 こんなへまが起きた原因の一つは、今の一考の自宅の駐車場が狭すぎるからである。車を入れるとぎりぎりの巾で、ドアが充分に開かない。従って、いつもそうなんだが、乗り降りするのに四苦八苦することが多い。特に、大きな荷物が幾つかあると大変で、乗る場合には、一旦、それらの荷物を車の上に乗せてから、一つずつ車内に入れるのだが、この朝は、その取入れを忘れたまま発車してしまったのだ。
 うっかりもいいところだったが、そこにはそれなりの伏線もあった。この朝、駐車場に向かう途中で、ゴミ捨て場から戻って来られた向かいの奥様とすれ違って挨拶を交わしたのだが、もともとその奥様の魅力に惹かれていた一考だっただけに、久し振りに見る奥様の魅力に心をときめかせ、少し上の空状態だったのだろう。うっかりはそんな一考の心の隙を突いて起きていたのである。
 ところで、若しも、それに気付かずに、そのまま走っていたら、どうなっただろうかと思うと、一考は大きな不安を覚えるのだった。荷物が落っこちるのは時間の問題で、バイパスに入る前に落っこちていたらまだしも、もしバイパスに入ってからだと、パジャマやタオルなどが飛び散って大変な事故になっていた可能性もある。そう考えるだけでそら恐ろしくなるのだった。
 本当に、たまたまだったが、その散歩をしておられる方がおられたことに感謝、感謝であり、ちょっとしたタイミングの差による運命の別れの微妙さを思うのだった。(以下、明日に続く)

1093 なんたるちあ

 許しがたい、怒りを誘うけしからん話は、政治の世界でも蔓延している。まさに、「なんたるちあ」である(注、なんたるちあ、は一考の造語で、何と云うことかという嘆きの言葉、サンタルチアのリズムを借用)

1、独り言コラム
 官邸が小沢幹事長訪中の直前に、天皇陛下と中国副主席、習近平氏との会見を、一ヶ月前に申請することになっている「一ヶ月ルール」を破って設定された問題は、けしからん遺憾な問題としてクローズアップされている。
 この問題に関して記者団から、「小沢幹事長の意向を受けたものではないか」と問われた鳩山総理が、「これは何も小沢幹事長から話があったわけではありません。そこだけは明確にしておきます」と色をなして反論した。これは、如何にも、「そうなんです」と自白しているようなもので、ここでも、鳩山総理が小沢幹事長の手先として動かされていることが如実に現れているといえよう。首相も人形に過ぎないのか。なんたるちあ、である
 一方、報道各社の問合せに応じて説明した羽毛田信吾宮内庁長官は、「天皇の政治的な利用につながりかねない」との認識を示して、苦渋の批判をして、その不快感を示した。今やわが道を行くが如しの豪腕の小沢一郎に、「誰が鈴を付けるのか」である。
 このけしからん話に対し、コラムニストの勝谷誠彦氏は、昨日の有料ブログで激怒して書いている。暴れ馬の論客の勝谷氏だが、同氏の天皇を奉る姿勢は徹底しており、なかなか読ませる内容だった。
 さて、その手足に使われた鳩山総理だが、明日発売の週刊現代でも「鳩山総理、1月退陣へ」というビッグな内容が、センセーショナルなトップ記事として取り上げられている。官邸サイドは「けしからん」という立場だろうが、先のサンデー毎日で同様な内容が既に特集されていたことを思うと、俄かに、鳩山政権は風雲急を告げてきていると言えるのではないか。「なんたるちあ」どころの騒ぎではない。
 ところで、今朝の毎日新聞の一面トップに、沖縄返還に絡む返還費肩代わりに関するスクープ記事がある。その記事は「密約文書、日本になし」という見出しで、外務省が証拠隠滅をはかったというのである。全く、許しがたい、けしからん話である。裁判での吉野文六元局長の証言とも矛盾しており、外務省も「そこまでやるか」と言った怒りが込み上げてくる。これまた「なんたるちあ」である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、61.2Kg。寒さはそれほど厳しくはない。
 雅子も、このところ、お陰様で小康状態が続いている。しかし、昨日は、問い掛けに対する反応は、今一つだった。
 一方、下痢も止まっているし、お尻に出来ていた出来物も、かなりよくなってきている。さあ、年内の退院は可能なのだろうか。様子見が続く。

3.連載、難病との闘い(1058) 第三部 戦いはまだまだ続く(352)
  第七章 しつこい敵(68)
  3.迷路(22)
(2)気分転換(その10)
 さて、その他のサービスであるが、爪きりも雅子の場合は、爪の生え具合が特殊なのか、切り難く、大変苦労する厄介なサービスである。パーキンソン病で右手が曲がっていたり、指の自由度も失われていることもあって、下手すると皮膚を切ってしまうこともしばしばである。まだ在宅であった頃や、施設に居た頃に、一考も何度か試みたが、殆どの場合にバンドエイドのお世話になってしまっていた。笑い事ではなく、本人は結構痛かったに違いない。看護婦さんにとっても、やはり同様のようで、結構、てこずっていることが多いようだ。それだけに、ボランティア精神に富んだ、仕事のうまいベテランの看護婦さんでないと、なかなかやってくれない。ここにきて、爪、そのものが少し白くなって剥がれそうになって来ている指もあって、今後の症状の悪化も心配である。
 口内のクリーニングも、同様に厄介なサービスの一つである。如何せん、雅子がなかなか口を開いてくれないので、思うようなクリーニングが出来ないのである。時々、大きなあくびをしたり、或いは珍しく口を開けた場合に中が見えるのだが、口の中の汚れが大変に気になるのだ。特に舌の上がカビが生えたように白くなっていることがあって、何とか拭ってなりたいのだが、うっかりすると拭おうとするチッシュなどを噛んでしまうことがあるので、うかつに手を出せない。今までは、ベテランの看護婦さんが、時々、クリーニングに挑戦してくれるのだが、しっかりと閉じた口をこじ開けて、このような棒を差し込み、それを駆使して口内を拭うのだが、如何にも難作業なのが分かる。
 そこで、最近は歯医者さんの専門の方に来て頂いて、週一度の頻度で清掃を行なってもらっているが、その場合も、雅子がなかなか口を開けないので、専門家でも大変苦労されている。
 もう一つ、ヘアカットについてであるが、施設のアクティバに居る時と同様で、外部の業者の方に病院に来てもらって、作業をお願いする仕組みになっている。そして、その来て頂く日は、入浴日が指定されていて、ヘアカットを終えて直ぐに入浴と云う連携が図られているのはいいことである。雅子も先日、この病院での初めて、そのヘアカットサービスを受けた。(以下、明日に続く)

1092 今年の漢字

 日本漢字能力検定協会が発表した今年の漢字一文字は「新」と決まったようだが、人それぞれが感じた漢字が数多く紹介されていて、漢字に興じた一日だったが、その裏で、鳩山内閣には、風雲急を感じさせる流れが起きている。

1.独り言コラム
 新政権、新大統領、新型インフルエンザ、イチローの新記録などからの連想で「新」が選ばれた。昨年が、感覚がぴたりだった「変」に比べると、今一つピンと来ない変な感じの漢字のように響く。投票総数16万票のうちの得票率は8.73%止まりで、票が割れたとも言えそうだ。次点の2位が「薬」、3位が「政」だったという。
 その一方で、いろんな方がいろんな漢字を選んでいる。鳩山総理は「絆」を選んだ。その心は、絆のある社会を作りたいとの思で新政権が誕生したと言いたいようだ。それに対し、前原誠司国交相ら3人の閣僚からは「変」を、長妻昭厚労相は「破」を挙げたようだ。異色なのが、今の内閣の暴れん坊の亀井静香金融相で「乱」を挙げて「乱を鎮めるのが首相ですよ」とコメントしたらしい。連立内閣というよりも乱立内閣というイメージを強く響かせてくれたようだ。なお、石原慎太郎都知事は「衰」を、橋下徹大阪府知事は「崩」を上げているのが面白い。因みに、筆者は昨日も書いたが「忍」である。
 ところで、鳩山総理、亀井国民新党、それに社民党の福島みずほの連立与党三党の代表による食事会と称する会談が、昨夜都内で行なわれた。今、ちょうどTBSの朝の番組「サタデーズバッ」に福島代表が出演していて、その時の内容に触れていたが、普天間問題と予算総額の話題も出たようだが、普天間では協力しあって智恵を出し合おうとか、予算総額についても、特別会計にメスを入れるということで合意したというような、抽象的な合意でお茶を濁していたようだ。。
 果たして、これで連立の絆が強化されたのか、はたまた、更なる「乱」の始まりなのか。今後の展開が注目される。とにかく、小さな二つの政党なのだが、暴れ馬の大判振る舞いで対応しようとする亀井代表と普天間では一歩も引かず、幾度も連立離脱をちらつかせる福島代表だ。鳩山総理に、これらの暴れ馬達をうまく乗りこなせるのだろうか。国民は、総理の決断不足にやきもきを覚え始めている。
 一方で、そんなことは、何処吹く風と大名旅行中の豪腕、小沢幹事長の存在も気掛かりで、鳩山総理は、どんどんと窮地に追い込まれていて、風雲急を告げて来ている。流れは、もう時間の問題になってきているようにさえ思われる。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.2Kg。外は雨。寒さはそれほどでもない。
 雅子は、お陰様で、昨日も小康状態であった。午後には実姉の霧子さんが久し振りに見舞いに来てくれて、目を開けたりして、それなりに応えてくれていた。

3.連載、難病との闘い(1057) 第三部 戦いはまだまだ続く(351)
  第七章 しつこい敵(67)
  3.迷路(21)
(2)気分転換(その9)
 この入浴サービスは、看護婦さんや介護士さん達が総動員して、その方たちの連携で行なわれる。従って、入浴日として設定されている火曜日と金曜日は、彼女達にとっては、とても多忙な日なのである。その結果、ルーチンの各病室の管理が、どうしても手薄くなってしまうのだが、それは止むを得ないのである。つまり、患者に何かがあって看護婦さんを呼び出した場合にも、来て頂くのにいつもよりも余計な時間が掛かってしまう。一考も、雅子が痰で苦しんでいるような場合も、自分がチッシュなどで応急処置をして、様子をみるといったこともある。
 いずれにしても、そんな厄介な作業を少しでもスムーズに運ぶために、しっかりとした下準備が前日に行なわれる。その準備内容は、バスタオル2枚、普通のタオル3枚、パジャマ、それに紙おむつなどを纏めて、大きな袋に入れておくのである。
 当日は、その纏めた袋と一緒に、患者をストレッチャーのような台に乗せて、新館の1階にある風呂場に運こぶのである。場所が離れていることもあって、往復に5分程度は掛かっているのではと思う。
 入浴現場を直に見た訳ではない一考だが、多くの患者を短時間に扱うやり方としては、あたかもベルトコンベアー方式に似たような手順でリズムに乗って、手早く順次作業が進められていると想像している。従って、患者達が心地よい(?)サービスを受ける湯船に浸かれる時間は、ごく短く限られているように思う。今までの雅子の実績では、部屋から運び出されてから部屋に戻ってくるまでの時間が、15分ないし20分であり、往復、脱着衣などの時間を除くと、いわゆる真の入浴、洗いに相当する時間は、一人5分から10分程度の短時間と思われ、湯船に浸かれる時間は、ほんの数分だろう。しかし、入浴を終えて戻って来る雅子の様子は、顔色もも良く、さすがにほっとしたものがあって、一考も嬉しく思うのである。
 部屋に戻って来て、ベッドに寝かされると、一考は、袋に入った沢山の洗濯物の山のお土産を受け取る。少し厄介ではあるが、それで雅子の身体と心の汚れが拭われたと思えば、お安いお荷物である。(以下、明日に続く)

1091 大勢の…。

 新型インフルエンザの患者数や増え続ける失業者の数ではない。筆者が個人的に驚いた「大勢」な話題を拾ってみた。

1.独り言コラム
 国会議員143人、その他の随行員を含めて600人と云う大勢の取り巻きを連れて、小沢一郎ご一行の中国、韓国の訪問である。この不景気な時勢な折り、意味のない大名旅行との不見識さのそしりを免れない。しかし、不思議なことに、その種の声があまり出て来ていないのだ。
 昨日は、胡錦濤首席との会談がもたれたが、これと言った内容は取り上げらず、単なる儀礼訪問だった。ニュース映像では、多くの議員たちが次から次へと胡錦濤首席と握手する嬉しそうなツーショットの場面を取り上げていたが、これは一体何なのか? 普天間基地移籍問題や補正や予算の問題で揺れている内閣を横目に見ながら、典型的な無駄遣いの意味のない大名旅行に、苛立ちを覚えた国民も多いのではなかろうか。
 筆者が現役時代の営業担当課長であった頃、上司だったK部長は、顧客訪問に際しては、常に、最小限のメンバーで行くことを強く指示していたのを思い出す。従って、筆者がK部長をお連れする場合も、大抵は担当者抜きの二人で訪問する形を取っていたのを思い出す。全然違う事例だとのご意見もあろうが、このような大勢の随行は、修学旅行の引率の先生じゃあるまいし、経費の無駄遣い以外の何物でもない。
 また、胡錦濤首席に、小沢幹事長は「私は解放軍の司令官だ」と語ったとサンケイ新聞は伝えているようだが、一体、何様のつもりでいるのだろうか。こんな男に日本を任せてはいけないと強く思うのである。鳩山総理が苦しんでいる時だけに、少しでもそれをサポートしてあげるのが幹事長の役目ではなかろうか。
 話変わって、サッカーのJリーグの話である。このシーズンオフに入って大勢の戦力外通告を受けた選手が出た。その数は、なんと140人にも及ぶという。いわば失業者の候補たちである。それらの人たちへの合同トライアウトが昨日行なわれ、66人が参加した。その中に42歳のゴン中山の愛称で親しまれてきた元ジェビロ磐田の中山雅史も加わっていて、その意欲は未だ健在であることを訴えていた。思うに、この世界も命短しの厳しい世界である。
 財団法人 日本漢字能力検定協会が発表する「今年の漢字一字」だが、目出度く、今年も清水寺で、今日発表される運びとなったようだ。前理事長、大久保親子をめぐる不正取引事件で、一時はその存続が危ぶまれていただけに、ほっとしている漢字好きの日本人は、結構多いのではないだろうか。
 関係者にしてみれば、その不正事件の影響で、今年はその応募数が大幅に減るのではと心配していて、それなりに手を打ってきていたようで、この効果もあって、今までよりも大勢の方々の応募があったようで、結果的には、史上最高の投票数となったという。テレビのクイズ番組の影響もあって、日本では、漢字ブームはまだ健在のようだ。さあ、どんな漢字がトップに選ばれるのか、筆者なら、「忍」の一字である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、61.2Kg。酷い降りではないが外は雨。
 昨日の雅子も、まずまずの一日だった。熱、下痢も無くて、痰もほどほどだった。小康状態が続いている。

3.連載、難病との闘い(1056) 第三部 戦いはまだまだ続く(350)
  第七章 しつこい敵(66)
  3.迷路(20)
(2)気分転換(その8)
 ここで、安全、サービスについて総括しておこう。
 危機管理の一環で、安全を守る上での重要な一つに火災訓練がある。10月14日の午後だった。一考が病院に着いて雅子の部屋に入ると、看護婦さんが小走りに寄ってきて、今から火災訓練が行なわれるので、含んでおいて欲しいと伝えてくれた。見舞い客などが、特に何をするという訳ではないが、びっくりしないようにとの配慮である。
 この種のことは、学校でも、会社でも、施設でも必ず行なわれているが、当たり前のことだとは言え、あくまでも訓練であるということで、いわゆる逼迫した緊張感はない。それでも、まさかの時の手順をおさらいしておくことは大事なことだと思う。あってはならないことだが、いざと云う際には、恐らく、そんな細かいことは思う浮んでこないことも多かろうが、少しは役に立つはずである。
 一方、入院患者へのサービスだが、いろいろと施して頂いている内容は、看護婦さんによって、まちまちのようだ。その日の看護婦さん達の多忙さにも関連していると思われるが、何か気が付いた際に、親切心、ボランティア精神で、優しく、丁寧に踏み込んで対応して下さるサービスには、付き添いとしては、心から感謝するのである。
 具体的なサービスの事例としては、例えば、身体をタオルで拭うサービス、歯磨き、洗髪、爪きりなどといったものがあるが、最も大きなサービスは入浴で、それは原則、一患者、週一度と決められている。
 少ない頻度であるだけに貴重なチャンスなのだが、入浴前の体温測定でが37,5度以下が条件で、それ以上だと見送られることになる。雅子の場合も、今までに何回か見送られたこともあったが、その場合は、熱いタオルで体を拭って下さることもある。いずれにしても、ほぼ寝たきりの患者には有難いサービスで、心待ちにしている患者も多いのではと思う。
 この病院では、火曜日と金曜日の週に2回の入浴日を設定していて、入院患者60人以上を二つのグループに分けて、どちらかの日に入浴させている。従って、それを担当する看護婦さんや介護士さんにとっては、この日が大変な多忙で疲れを覚える日なのである。(以下、明日に続く)

1090 星にもいろいろ

 昨日は、奇しくも、二つの星、赤星、勇星の入退団の話題がクローズアップされた一日となったが、その他にも、兄弟星、ドン星も…。

1.独り言コラム
 昨日の夕方になって、阪神のレッドスターの愛称で親しまれた赤星憲広選手が、突然の引退を表明した。まだ33歳なのだが、プレー中での怪我が選手生命を奪ったようで、本人もファンも球団も、残念ではあるが致し方ない選択のようだ。
 阪神球団に在籍した9年間の現役中で、381個の盗塁を記録し、5年連続の盗塁王の栄冠に輝いた。イチローを髣髴とさせる好打者の一人で、あの小さな身体で3割近い打率(2割9分5厘)を残し、その非凡さを発揮していた。加えて、彼は、その盗塁数に応じて車椅子の寄贈を行なって来ていて、今までに301台もの寄贈をしたという。立派な行為で胸が熱くなる。障害者を持つ筆者だけに感謝の気持ちは大きい。今後も、引き続き野球界での活躍を期待している。
 同じ日、もう一つの星、菊池勇星が西武への正式入団発表の会見に登場した。松坂大輔投手のような将来を担うエースを誓う背番号17の姿には、既に大物を感じさせるオーラーに満ちているようで、即戦力として大いに期待される逸材である。
 そんな悲喜こもごもの話題の一方で、政界では、鳩山兄弟星がお母さんからの献金を受け取っていたことを認めた。必ずしも仲が良い兄弟という訳ではなさそうだが、母親の安子さんに対する二人の発言には、感謝の念が滲み出ている辺り、何かほっとさせるのだが、同時に、甘やかされて育てられた金持ち息子の世間知らずの一面が垣間見える。
 その鳩山内閣が内外問題で苦悩している中で、もう一つの大きな星、民主党のドン星である小沢一郎幹事長が、小沢チルドレンら600以上の一族郎党を従えて中国と韓国の訪問に旅立つ。中国では胡錦濤首席らと韓国では李明博大統領らとの会談が予定されているという。影で内閣を操っていることは国民も承知しているだけに、この大名旅行は、何か国民には違和感を与えるものであり、小馬鹿にしているようにも映る。
 それに先立ち、ドン星は、国民からの陳情を一括して受ける小沢フィルターを設けて、そこでそれらの仕分けをして内閣に伝えるという仕組みを作り上げた。これにて、内閣をも牛耳ろうとの意図が見え見えで、ドン星の次ぎなる画策が何なのか、国民は、その動向に注目している。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。60.9Kg。まだ雨は降っていない。(4時半現在)
 昨日の雅子も比較的安定していた。朝方には、しっかりした通じもあった。心配していた下痢ではない。ここ数日は小康状態である。

3.連載、難病との闘い(1055) 第三部 戦いはまだまだ続く(349)
  第七章 しつこい敵(65)
  3.迷路(19)
(2)気分転換(その7)
 一考が、次姉、久子に投げたもう一つも厄介な仕事は、庭の管理、つまり、庭の草引きや木の無駄な枝の切り落しなどの雑用だ。
 親父が楽しんでいた庭は結構広い。80坪程度あって、しかも、やたらにいろんな木が植えられているし、ちょっとした築山や灯篭、更には芝生の部分もあって、ごちゃごちゃした庭である。春から夏にかけては、ちょと目を離すと雑草がやたらに生えてくるのだ。常に雑草の除去が必要だし、夏場の夕方には水撒きをして、草木の管理も必要だ。
それに一年に一度は植木屋さんに入ってもらっての手入れも必要で、昨年までは、これらについても、一考が主体的に管理し、必要な対応を行なってきていた。
 一口に雑草の手入れと云うが、それは、そんな容易なものではない。一旦手を抜くと雑草は生活力が旺盛なので、直ぐにそれらが結構なスピードで蔓延り、あとの対応が大変となることから、気が付いたらその時点で、少しずつ綺麗にしておくというこまめな作業が必要である。
 その雑草を取り除く作業で厄介なのが、蚊のような細かい虫が沢山いて、それに噛まれたりして肌あれが酷くなるので、それを避けながら行なわねばならないことだ。手袋をはめて行なうが、それでも大変嫌な作業である。昨年までは、これについても、長男の面子に掛けても久子にやらせないようにと、自分で頑張っていたのだが、入院後の雅子の世話を始めたことで、とてもそこまで手が回らなくなった。気が付くと、久子がこまめにやってくれていた。
 また、植木屋さんの手入れについても、その作業日には、朝10時と午後の3時の時間には、来てくれている庭師さんに、お茶とおやつを出さねばならず、これとて結構準備など大変なのである。
 今年も10月6日から始まったが、台風の襲来で2日間ずれ込んだが、実質3日半の期間も、庭師のお世話は、全て久子任せになってしまった。申し訳ないが、一考の意欲が、雅子の付き添い以外には大幅に減退してしまっている。言ってみれば、雅子入院の付き添いと云う大儀にかまけて、手を抜いて、甘えてしまっていたと言えるのかも知れない。(以下、明日に続く)

1089 二つのドラマの結末予想

 今朝は、毎日新聞朝刊に連載中の林真理子作の「下流の宴」と現在進行中の政治ドラマ、「普天間基地の行方」の結末について、独断的に予測をしてみたい。

1.独り言コラム
 中流家庭の福原家には男女二人の子供がいる。姉の可奈は短大を出てちゃっかりと大卒のエリートを捕まえて結婚し、港区白金の高級住宅地に住んで、上流家庭の生活を楽しんでいる一方で、長男の翔は高校を中退して家出し、「中卒」の肩書きでフリーアルバイターのプー太郎、そして漫画喫茶で知り合った沖縄の高卒の教養のない珠緒と同棲する。翔の珠緒との結婚の意思表示に、両親は大反対で認めようとしない。
 翔の母親から、育ちが違うと屈辱的な言葉を受けた珠緒は、それを見返すために、医大の受験に挑戦する。たまたま知り合った男が、それに肩入れしてくれて、進学塾で必死に頑張る。そんな珠緒の変化に、翔は、彼女が自分から離れてゆくようで不安な思いに駆られるが、その一方で、幼少の頃からかわいがってくれた祖母からは、有難い資金援助を受けて珠緒をサポートするのだが、そこには、若しも珠緒が受験に失敗したら、代りに自分が大検を受けるという二人の密約があった。
 さあ、そんな設定で、今後どんな結末になるのかが興味深い。その辺りを大胆に予測したい。ポイントは5つだ。1)珠緒が大学受験に受かるかどうか、2)翔と珠緒の二人の愛の行方、3)姉の華やかな一見上流家庭生活はそのまま続くのか。4)翔の大検受験はどうなるか、5)その結果、母親は最後にどんな言葉を二人の子供に投げ掛けるのか、と言ったところだろう。
 筆者の予測は、珠緒は医大に合格、しかし、翔との関係は解消されて、翔自身も大検を受ける。姉の可奈の家庭はうまく行かずに離婚して実家に戻る。母親は「それで良かったのよ。やはり、身の丈にあった生活がいいんだ」と寂しく呟く。さあ、林真理子さんは、どんな結末を用意しているか、楽しみである。
 一方の政治ドラマ、小沢一郎作並びに構成、主演、鳩山由紀夫の「普天間基地の行方」は、いよいよ米国からの強い反発を受けて、決断を迫られる主人公、鳩山総理である。同氏の対応が注目されたが、依然として連立内閣の維持を優先して、KY的な発言を繰り返す。しかし、結局は、日米合意の「辺野古」への移転を認めることに落ち着く。県外への移設をしばしば口にした総理は、結果的には沖縄県民を弄んだに過ぎず、一気に支持を失ってゆく。
 そこでの見せ場は、小沢一郎の画策、対応だが、筆者が気にしているのが、選挙前に民主党に入党をしたあの女、田中真紀子の存在だ。今のところ、じっと黙して語らずで、静かに潜伏しているのが不気味である。作者の小沢一郎は、その大御所の真紀子に登板を促すような手を打つのかどうか、鳩山由紀夫の代役を誰にしようと画策しているのか、一つの大きな見所である。
 ここでの筆者の予測だが、菅直人で繋いで行くと思うが、大穴は、田中真紀子である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時半起床。体重、61.1Kg
 昨日の雅子は、熱もほとんどなく小康状態を保っていた。午後には久し振りのヘアカット、続いて入浴、そして、口腔クリーニングを受けた。鬱蒼としていたヘアーだったが、こざっぱりして、雅子の本来のかわいさが甦っていた。

3.連載、難病との闘い(1054) 第三部 戦いはまだまだ続く(348)
  第七章 しつこい敵(64)
  3.迷路(18)
(2)気分転換(その6)
 10月に入ってからの一考の生活パターンは、朝8時頃から11時頃までと昼2時頃から夕方5時頃までの時間帯は、病院にいて、雅子に付き添うことにしている。そういうパターンが可能になった背景に、母親の夕食作りから身を引くことが出来た、つまりギブアップし、姉の久子にそれらを丸投げしてしまったからである。
 いま、こうして改めて思うのは、自分に全く経験のなかった苦手な料理を担当して、頑張って来ていたこと自体が、余計なお節介であったという反省である。同時に、よくぞこの4年間もの長い間、その責任を果たして来ていたと云うある種の自己満足の思いもあった。その背景に、それらをずっと雅子がやって来ていたことで、せめてそれくらいは自分でやろうという長男の意地がそうさせていたのである。しかも、一時期は朝食を兼ねた昼食も担当していたのだがら、大したもので、そこには、多少なりとも、自分を褒めてやりたい気持ちもある。
 一方、それまでの介護だけでも大変だったと久子にしてみれば、新たに夕食の準備も加わったのだから、その大変さは押して知るべきだ。しかも、彼女の夫は、何時発作が起こるかも分からない心臓病の持病の持ち主だけに、そちらにも気を遣いながらの母親の介護になっていて、息のつけない大変さとなっているはずだ。特に、久子は、母親が少しでも体調が優れないと直ぐに掛かりつけの医者に連れて行っており、その煩わしさも並みではない。
 逆に言えば、次姉の久子にそのような犠牲を強いたことで、一考は、雅子の付き添いに、自分が満足できる自由度を確保できたのである。これで、夕方になっても、母親の食事のことを考えなくて済み、せかせかしなくても雅子に集中しておられるのだ。そういう意味では、心の安らぐ穏やかな日々を過ごすことが出来ている。
 一方、母親の方も、今までは息子が作ったということで、幾らまずくても、せっかく作ってくれたものということで、なるべく残さないように無理して食べていたと思われるが、そうしなくても済むことで、ほっとしているに違いない。
 こうして考えると、久子がもっとも部の悪い取引をしたと言うことになるのだが、それだけでは済まなかった。一考が久子に放り投げた仕事は、他にもあったのだ。(以下、明日に続く)

1088 迷走

 すんなりと事が運ばない、出口が見えて来ない、などといったことは、今の日本には多過ぎるようだ。

1.独り言コラム
 米軍普天間基地移設問題は、まさに迷走の最たる事例である。政権交代した鳩山内閣が、一旦決まっていた辺野古への合意案に対し、沖縄県民にいい顔をを見せようと、マニフェストに書いたからということで、代替案もないままに結論を先送りしているからである。さすがに、アメリカも、オバマ大統領の顔に泥を塗ったとして怒りは頂点に達しているようだ。どうする鳩山総理! このような厳しい状況のなかで、同氏は、堂々としているのか、KYで鈍いのか、筆者には良く分からない。
 今年度の2次補正でもその額を巡って迷走している。8兆円以上を主張する国民新党の亀井静香代表が譲らずに頑張っているからだ。たかが、数人の党に308議席の大政党の民主党が振り回されているのは、一体、どうしたことだろう。
 北朝鮮の核問題、拉致問題も、迷走している代表的な課題である。とにかく、北朝鮮との話は噛み合わない。このブログを書き始めたのは、ほぼ3年前だが、その3日目の2006年12月19日に六カ国協議について取り上げている。その中で「相変わらず、北朝鮮のペースに惑わされ先行き不透明な状況にある。時間の無駄遣い…。天の声が必要だが…」と書いている。実態はその頃と変わっていないから驚きだ。
 今日、ボスワース特別代表ら米政府代表団が平壌入りするが、したたかな北朝鮮を相手に目に見える成果を期待するのは難しそうだ。「核兵器のない世界」を提唱したオバマ大統領の意向を何処まで伝えられるのか、先行きは全く不透明だ。ましてや、拉致問題の展開なんて、今やその問題の存在さえが危うくなって来ている。迷走もいいとこだ。
 京都議定書に定めのない2013年以降の国際的な温暖化対策の合意を目指す第15回締約国会議(COP15)がコペンハーゲンで始まった。先進国と途上国との主張の食い違いが何処まで集約、収拾されるのかが注目されている。最終日の18日にはオバマ大統領や鳩山総理も顔を出すが、迷走が予測されるこの会議に、然るべき方向性が見出せるのか、世界が見守っている。
 私的な話になるが、筆者の妻の雅子の症状もまさに迷走状態にあって、いつ退院できるか全く不透明である。
 いずれの場合も、迷走との戦いを抜け出すには、天才的なリーダー、画期的な新技術、予期せぬ幸運なハプニングなどの登場が不可欠だろう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重60.8Kg。外の寒さは昨日よりは穏やか。雨は降っていない。
 昨日の雅子は、体温は37.0度と少し微熱があったが、気分はそれほど悪くはなかったようだ。午後には50分ほど館内を車椅子で散歩。しかし、その直後、臀部の傷のチェックがあり、先生から車椅子での散歩は暫く見合わせるようにとの指示が出た。

3.連載、難病との闘い(1053) 第三部 戦いはまだまだ続く(347)
  第七章 しつこい敵(63)
  3.迷路(17)
(2)気分展開(その5)
 看護婦さんの仕事では、入院患者さんの入っている部屋を受け持って、ルーチン的な患者さん達を回る仕事と横断的に個々の患者の患部の治療の処置に当たられるグループがある。
 また、それとは別に、何処かで、何か困ったようなことが起きれば、手の空いている看護婦さんやそのことに経験の深い方が集まって事に当たられることもある。その辺りは臨機応変に対応されていて、うまく連携が取られていることに心強さを思うのである。
 入院して2ヶ月目を少し前にした10月11日だったと思うが、非常に印象に残るそのような連携作業を、偶々だったが近くにいて知る機会があった。参考に、その実例を紹介しておこう。
雅子の向かいの患者さんが、尿管を差し替える作業を受けていたが、それがなかなかうまく行かず、患者さんが凄く声を発して痛がっていた。普段は大人いい患者さんなのだが、その時は、その声がかなり大きく、大変な苦痛のようだった。
 そこで、その日の担当の看護婦さんが、自分ひとりでは大変だと判断し、その作業に精通していると思われる2人の看護婦さんに加わってもらって、3人で共同で事に当たられたのだが、それでなかなかもうまくゆかず、最後は、担当の先生に来てもらっての対応となった。
 先生も、最初は少し梃子摺っておられたようだったが、その後、さすがは先生で、間もなく、尿管はうまく交換できたようで、患者さん、看護婦さんを含めて万々歳の様子が汲み取れた。
 一考が感動したのは、その後だった。その作業を通じて痛がって声を上げていた患者さんに、一人の看護婦さんが、それを慰めるのに、「痛かったでしょう。ごめんね。代わりに私を思いっきりぶってもいいよ。私をだよ」と繰り返す形での慰めだった。なかなかの名セリフの連発に、一考も思わず心を打たれたのである。その名言を吐いた看護婦さんは、普段から患者さんには、とても優しく、作業もてきぱきとしていて、一考が関心を持っていた看護婦さんの一人で、そのことがあってから、一考は一気にその看護婦さんの大のファンになったのである。
 このように、時には、そんな思わぬドラマに出くわすこともあって、一考の気分転換に貢献している。(以下、明日に続く)

1087 天才の証

 デビュー時から、石川遼選手の謙虚さには、同じゴルファーの宮里藍選手とは、一味も、二味も違う心地よさがあった。

1.独り言コラム
 今朝の新聞各紙は、スポーツ紙だけでなく、一般紙も石川遼選手の話題に多くの紙面を割いている、とにかく、話題が鮮烈だ。18歳80日という若さ、高校生の賞金王の誕生だ。この記録は、日本では尾崎将司選手の26歳を、また世界でもバレステロス選手の19歳を上回るもので、文字通り、史上最年少記録だそうだ。
 しかし、昨日まで行なわれたツアー最終戦の日本シリーズでは、期待された石川遼選手の出だしは最悪で、目を覆うような無残な結果となり、二日目を終って10オーバーと乱れての最下位だった。しかし、さすがは天才で、その後が違った。残りの二日間は、一転して調子を取り戻し、強い石川遼を見せてくれた。その結果、スコアーも4オーバー、ランクも19位まで戻して、有終の美を飾ってくれたのは、お見事だった。
 ところで、海の向こうのアメリカでは、石川選手の憧れの的であったタイガーウッズ選手が3人以上の女性との不倫問題が発覚し、天才の思わぬ爛れた側面が暴かれていて、世間をあっと驚かせている。果たして、このとんでもない騒ぎを石川選手は、どう受け止めているのだろうか。
 今朝の新聞広告には、週刊現代が早くも「神の子も助平だった」とのタイトルで、特集記事を掲載していると伝えている。文字通り「英雄色を好む」なのだが、天才タイガーは、この汚れた話題をどう収拾するのだろうか。ここでの対応は、天才、タイガーの腕の見せ所かもしれないのだが、…。
 それよりも、心配なのは、この騒ぎで、タイガーのゴルフの腕はどうなるのだろうか、ゴルフはメンタルなスポーツの最たるものである。それだけに、ファンは大いに気になるところであるが、それ、来期の成績が証明してくれるだろう。
 憧れの的だっただけに、石川遼君には、これを反面教師として、学んでもらいたい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.2Kg。雨は降っていない、寒さは少し感じる(5時現在)
 昨日の雅子は昼間に久々に37.4度まで体温が上がったので、車椅子での散歩は取り止めた。それでも、朝方、夕方には、目をあけてくれる時間が結構あったので、ブログを読んだり、世の中の動きなど、いろいろと最近の動きを話してあげた。また、下痢ではない通じもあって、全体としては、順調な一日だった。

3.連載、難病との闘い(1052) 第三部 戦いはまだまだ続く(346)
  第七章 しつこい敵(62)
  3.迷路(16)
(2)気分転換(その4)
 前にも紹介したが、この3階のナースステーションの管轄下にある看護婦さん達は、幾つかにグループ化されてマネージされている。構成要員は、正社員、契約社員、それにパートからなっている。入院患者の入っている部屋をA,Bの二つのグループに分けており、パートを除く看護婦さん達が、そのAとBの担当にそれぞれ分けられている。
 また、グループ分けとして、日勤専任、夜勤専任、そして両方を兼任する3グループに分けられる。パートの方は、もちろん日勤で、A.とBの区別とは関係なく、横断的に患者全体の傷の他の部分的な手当てなどを施すグループ、いわゆる、救援部隊である。
 一考がその場に居合わせて楽しいのは、朝方の一斉の患者さんの体位の変更時の対応だ。それは、そのような区分けに拘らずに全員が入り混じった形で行なわれる。朝の9時頃になると、上記のAとBの区分と関係なく、フリーな形で、多くの看護婦さんが病室に入って来られて、てきぱきと体の向きを変える作業が行なわれていく。そこには、普段はお世話にならないような看護婦さんも顔を出してくれるので、新鮮味もあって楽しい時間帯なのだ。
 その日の昼間の部屋担当の看護婦さんが顔を出してくれるのは、その体位変えが終ってからで、早い時には9時過ぎから、遅くなると11時頃の時間帯になる。幾つかの部屋を担当されているので、その日の回診する部屋の順番によって、顔を出す時間が違う。
 なお、日勤の看護婦さんの担当時間は、朝の8時40分から夕方5時までである。しかし、実際には、仕事が時間内に終わることは珍しく、日勤の看護婦さんが、カルテなどを書き終えて、仕事から解放されるのは、夜の9時を過ぎることになる方も多いようだ。
 一方、夜勤の場合は、5時から翌朝8時とされているが、中には、前日の午後3時頃にお見えになっておられる方もいるし、仕事から解放されるのが、翌朝の10時以降になる方もおられる。そうなると、勤務時間が18~19時間を数えることになる。まあ、二日間での勤務に相当するので、一日に換算すれば、9~9.5時間ということになり、そんなに大変そうに見えないが、それが連続した勤務時間と云うことなので、やはり、大変だと思う。(以下、明日に続く)

1086 複雑な心境

 心境ってものは、大抵は複雑なものである。それだけに、人前に立たねばなたない人間には、それを顔に出すわけにはいかないだけに、その辛さは大変だろう。

1.独り言コラム
 昨日のフィギュアスケートのグランプリ大会で、男子が織田信成、女子が安藤美姫の二人が共に2位となり、来年のバンクーバーオリンピックへの男女それぞれ3つある出場枠の一つずつが確定した。注目は残りのそれぞれ二つの椅子である。
 男子では、昨日逆転負けを喫した第一人者の一人である高橋大輔は有力だが、女子は大変難しい状況になった。それと云うのも、昨日の戦いで3位になった鈴木明子さんが、ここに来て光った存在になったことで、この大会に出られなかった、本命の浅田真央、それに中堅の安定している中野友加里の存在もあって、二つの椅子を巡る戦いは熾烈である。気になるのが、このところ絶不調に陥っている浅田真央である。彼女の心境は極めて複雑だと思う。前回のオリンピックには年齢制限で出られなかっただけに、実力を認めて推薦してあげて欲しいと筆者は強く思っている。
 さて、国会を早く閉じて、野党の攻撃から逃げ込んでしまった鳩山総理の心境も複雑だろう。お母さんからもらったお小遣いの処置をきちんとやっていなかったことはうかつだったでは済まないだろう。
 総理は、一昨日の4日の夜に怖い相棒の小沢一郎幹事長に会って密談をしたようだが、まさか、「おまえ、もうやめろ!」なんては言われてはいないと思うが、何しろ豪腕のこわもてだけに、さぞかし緊張されておられたのではなかろうか。米軍基地の普天間移設問題でも、決められずに結論を先延ばしにし、米国からの厳しい怒りを受けているはずだ。「Trust Me」も意味をなさなくなり、信頼関係を大きく損なっていることには間違いない。若しかしたら、鳩山由紀夫総理は、眠れないぐらいの複雑な心境にあるのではと拝察してみたくなる。
 オバマ大統領の支持率が初めて50%を割ったようだ。米国のCNNが4日に発表した調査結果で、支持が48%、不支持が50%と出たという。アフガニスタンへの増兵という新戦略への国民の反応が今一つということのようだ。ずっと高い支持率うをキープして来ただけに、ちょっとした複雑な心境にあるのではと思う。
 男子ゴルフの賞金王争いは、今行なわれている最終戦の日本シリーズで、目下賞金ランキングで2位につけていて、逆転を狙っていた池田勇太選手の優勝が絶望的になったことで、石川遼選手の最年少賞金王がほぼ確定した。これで、来年のマスターズへの出場も自動的に決まったが、同氏の憧れのタイガーウッズ選手がスキャンダルにまみれていて、その心境は複雑だろう。渦中のウッズ選手の心境はもっと、もっと複雑に違いない。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時50分起床。体重、61.2Kg。外は雨は上がっているが、少し寒い。
 昨日の雅子も、お陰様で熱もなく安定していた。午後には1時間ぐらい車椅子で、散歩した。晴れ間が出て来ていたので少し外に出た。ただし、一昨日から便秘である。

3.連載、難病との闘い(1051) 第三部 戦いはまだまだ続く(345)
  第七章 しつこい敵(61)
  3.迷路(15)
(2)気分転換(その3)
 こうして、雅子の入院が長引くと、一考の疲れもかなりなものになって来ている。毎日、休日なく朝と午後の2回に渡って病院通いをしており、その合間をぬって自分の病院、施設のアクティバへも顔を出す。その他、介護用品などを含めた日常生活の必要な買い物、自分の食事の準備などをこなし、尚且つ、ブログの更新を毎日行なっているのだから、毎日がほとんどフル運転の戦いなのだ。
 因みに、この病院への通院回数も、今回の再入院だけを捉えても11月末で、早くも220回を超えたし、前回の入院時の通院を加えると、250回を超えている。片道平均15Kmであるから、大したことはないのだが、運転が得意でない一考には大変な負担となっている。最近、心配なのが、運転中に睡魔が襲ってくることで、必死になって大声を出したり、頭を叩いたりして事故を起さないように頑張っているのだが、これだけは、慎重の上にも慎重でなければならないと自分を戒めている。
 ところで、一考の最近の生活リズムだが、やはり、朝が早い生活パターンになっていて、そのために、夜は9時過ぎには寝てしまうことが多い。睡眠はしかるべく取ってはいるが、それでも、病院に戻って暫く経った午後3時頃には、雅子に付き添っていても、随分と眠気が迫って来るのを自覚することがある。仕方なく、一階に降りて行って水を飲んだりして眠気を誤魔化そうとするが、それも効き目が薄く、コンピューターンの前でうとうとしていることも多い。このペースが続くと、下手すると事故の危険もあり、生活ペースの調整が必要になろう。
 こんな生活だから、テレビを見ることも随分と少なくなった。かつては、日曜日の午前中は、政治家の討論番組を楽しんでいたし、NHK杯の将棋トーナメントも2画面にして見て政治番組と併行して見ていた。それが、今ではほとんどテレビを見る時間がなくなっていて、日曜日の午後に放映されている視聴率の高い「たかじんのそこまで言って委員会」も大抵は録画でさらっと見る程度である。
 生活に潤いがなくなり、味気ない生活になっていることは確かだが、それでも、ブログの更新だけは一日たりとて切らさないように懸命に頑張っている。まあ、それが生きがいになっているのだ。そんな多忙な中で、話題が飛んで恐縮だが、この年になっても、時として女性が欲しいと思うことがあるから、男性って不思議な動物である。(以下、明日に続く)

1085 新聞の魅力

 朝起きて、新聞を手にしないと落ち着かない。世界への貴重な「窓」の一つだが、女房、恋人のような心の支え的な存在でもある。

1.独り言コラム
 ここ数年、筆者は日経新聞を、母屋の母親が毎日新聞を取っている。従って、筆者はこの二紙に目を通すのが毎日の日課である。
 数日前だったが、夕刊だったが、日経新聞の代りに間違って朝日新聞が入っていた。この販売店が日経と朝日の二つを扱っていたからの配達間違いだった。掲載しているニュースの大半はほぼ同じなので、どっちでもいいじゃないか、という方もいるかもしれないが、一考は、その新聞を開いてみたのだが、何となく落ち着かないものがあった。気持ちがしっくり来なかったのである。
 その理由は直ぐに分かった。連載小説が違うからだった。日経夕刊では、最近新しい連載小説が始まっていて、それが、何となく面白そうな出だしだったので、愛読し始めていたからである。
 日経の新聞小説といえば、つい最近まで、朝刊に連載されていた高樹のぶ子さんの「甘苦上海」がとても面白く、毎朝の目覚めの楽しみだったが、先日完結して何か物足りなさを覚えていた。そんなタイミングで、今度は夕刊に、筆者のファンである小池真理子さんの新連載「無花果の森」が始まっていた。日経は、筆者の好み合わせるうまいサービスを提供してくれている。ただし、同じような面白い小説であっても、朝刊と夕刊では、受ける感覚が少し違う。それは、朝のコーヒーの味と夕食時のお漬物の味の違いというような感じである。
 一方、毎日新聞の朝刊の今の連載小説もなかなか面白い。作家は、今まであまり好きではなかった林真理子さんだが、目下連載中の「下流の宴」は、そのドラマの設定がなかなか面白い。高卒という身分を、彼氏の母親から馬鹿にされた女性が、それを見返すために、医者を目指して大学医学部入学を目指すというストーリーなのだ。読者としても、何か応援してやりたい気持ちにかられるのだ。作者の意図にうまく踊らされているのが、毎朝の楽しみの一つだ。
 ニュース以外の記事で、筆者が興味を持っている新聞の読み物では、日経新聞の「私の履歴書」は相変わらず面白い。11月度は、ノーベル賞受賞者の益川敏英氏の半生だったが、やんちゃ坊主だった同氏の面目躍如たる側面がなかなか面白おかしく紹介されていて、楽しく読ませてもらった。今月は、作家の津本陽氏で、同氏の半生にも強い関心があって、これも毎朝の楽しみである。
 それ以外の掲載内容では、各新聞社が主催する将棋の棋譜解説にも関心が高い。日経の王座戦、毎日の名人戦は、楽しませてもらっているコーナーである。
 更には、週刊誌や月刊誌の広告にもざっと目を通す。世界への窓として、いろんなものが見えて来るから、結構楽しいのである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.1Kg。4時現在、外は雨は降っておらず、それほど寒くない。
 昨日の雅子も、熱もなく、小康状態だった。一考が、歯医者に行ったり、お坊さんの月参りもあり、加えて、銀行、郵便局に所用があってバタバタしたため、付添い時間は、再入院してから最短の3時間半だった。

3.連載、難病との闘い(1050) 第三部 戦いはまだまだ続く(344)
  第七章 しつこい敵(60)
  3.迷路(14)
(2)気分転換(その2)
 ところで、車椅子でのぶらぶら歩きといっても、当面は、雅子の体調、天候などの条件を配慮して、直ぐに病院の建物の外に出て歩き回るのは不適切と思われたので、館外に出るのは、せいぜい屋上のみに止め、殆どは、建物内部の廊下など院内を練り歩くことに限定していた。
 本人は、ほとんど目を瞑っていることが多く、景色を楽しむようなことは無いから、館内であっても差し支えはない。ともかく体位を変えて移動させてやっているだけである。本人がどんな具合に感じているかは、正直、全く分からないが、それほど気分が悪いといった様子は見られていない。
 むしろ、問題は車椅子を押す一考の方にあった。館内をぐるぐる回るといっても、その廊下の長さは長いコースをとっても、せいぜい80メートル程度である。そこをゆっくりと回っても、一回り10分も掛からない。また、風もなくて屋上に出られたとしても、それほど広くない屋上で10分もいれば飽きてしまう。それでも、そんな面白くもない処を、何回も回って時間稼ぎをし、30分~40分程度を過ごしていたが、その程度が一考の忍耐の限界だった。
 そこで、一考が思いついたのが、散歩に読書を取り入れることだった。窓から景色が見える場所では、ちょっと車椅子を止めて本を読む。そして、その都度、例えば1~2ページ目を通せば、5分ぐらいの時間が稼げる。そういうことで、最近は趣味と実益を兼ねて、読書しながらの車椅子散歩にしたのである。
 しかし、これからは寒いシーズンを迎える訳で、屋上に出るのも難しくなるだろう。従って、完全に館内での短い距離を行ったり来たりで時間稼ぎすることにならざるを得ない。ぶらぶら歩きも容易ではないのだ。もちろん、雅子の症状が、どのように変化して行くのが大きな鍵を握ることになる。この種の積み重ねが、雅子にプラスに作用して、体力回復に繋がれば申し分ないのだが、先行きが全く読めないのが、一考には辛いのである。
 何とか、一日でも早く退院できて、車椅子を使ってでも、せめて車でドライブが楽しめるようになればと願っている今日この頃である。(以下、明日に続く)

1084 まさか

 人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、それに、まさかのさかである。これは、昔から言われている言葉だそうだが、小泉元総理が現役時に使ったのが、筆者には、印象深く記憶に残っている。

1.独り言コラム
 鳩山総理は、米軍普天間基地の移設の年内決着を断念した。まさかの先送りである。社民党の顔を立て、連立内閣維持を重視したということだが、米国側の反発にはどう対応するのだろうか。
 事業仕分けは、無駄を無くすという目的で公開で行なわれた作業だったが、それが、まさかの好評で、国民から高い支持を得ていて、内閣支持率を押し上げている。しかし、鳩山総理自身は、自らの偽装献金問題で窮地に追い込まれつつあるのが気になるところだ。既に、一部の週刊誌で「お正月明けには辞任」という、まさかの話題も取り上げられていて、先行きは不安でいっぱいだ。
 昨日の東証株価は、まさかの大反転で一気に369円上昇した。政府の対策、日銀の対応の効果があったのだろうが、実態経済が回復していないので、安心できる株価の回復にはなっていないと思う。
 男子ゴルフツアーの最終戦、日本シリーズ、JTカップが昨日から始まった。今年の賞金王の決着をつける戦いである。注目された石川遼と池田勇太の二人だったが、初日は、二人揃って、まさかの最下位スタートという出だしだった。人気ドラマの最終回は、思わぬ波乱の展開で、先行きが読めない。このままだと石川遼の賞金王が決まるが、まだ三日間の戦いがある。これから先に、更なる「まさか」が待っているかもしれない。興味津々である。
 同じゴルフでも、海の向こうのタイガーウッズ選手が、まさかの不倫騒動でマスコミの話題になっている。私生活でそんな事情にありながら、あれだけに安定した成績を残しているのは、さすが、天才だという見方もある。それにしても、車をぶっつけた事故で、プレイが出来なくなるような大事に至らなかったのは、タイガー自身やファンにとっては幸いなことだった。
 昨年まで将棋の女流名人だった矢内理絵子さんが、今年の挑戦者予選リーグで振るわず、A級リーグから陥落が決まった。まさかの陥落だ。何か、私生活で厄介なことがあるのだろうか、他の棋戦でも芳しくない。
 そういう意味では、筆者の晩年の人生は、まさかの妻の看病、介護の生活になってしまった。本当に、まさか、まさかである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、60.9Kg。朝入浴。雨は降っていない。(4時現在)
 昨日の雅子は、熱もなく小康状態だった。続いていた便秘は解消されたものの、生憎の下痢で、この辺りのバランスの取り方が難しそうだ。

3.連載、難病との闘い(1049)第三部 戦いはまだまだ続く(343)
 第七章 しつこい敵(59)
  3.迷路(13)
 (2)気分転換(その1)
 一日中ベッドに横になったままの、いわゆる寝たきりの雅子にとっては、身体の位置を変えてもらったり、動かしてもらったりして体に刺激を受けることは、気分転換になる一つの大事なサービスだった。ここの病院では、一定時間毎に体位の変更が行なわれている。それでも、角度を変えるだけで、寝たきりの体位には変わらず、運動不足を補う観点からも、大した運動量にはなっていない。
 医学的な観点からは、身体に負荷を掛けるちょっとした運動は、体力を回復させる意味では大事なようで、10月に入って、入院の元凶だった尿路感染の炎症が治まり、症状が落ち着いて来たことから、K医師からも看護婦を通じて、その種の指示が出されていたようだった。
 そして、具体的な対応として、最初に実施されたのが、入浴であった。この病院での入浴の規定(目安)では、医師の許可があり、症状が安定していて、体温が37.5度以下であれば、週に一度の入浴サービスを受けることが出来る。しかし、今までの雅子は、体温が高いことが多く、なかなかその機会が巡ってきていなかった。
 しかし、漸くその日が訪れたのである。8月下旬に再入院して以来、初めての入浴は、10月2日であった。この病院に再入院して、42日目のことだった。この際も、直前の体温測定で37.3度あったが、思い切って入浴を決行してもらったのである。入浴を終えて部屋に戻って来た雅子の様子は、柔和な顔つきで顔色も良く、身体の具合は良さそうだった。久し振りに身体を動かしてもらったことで、血の巡りも良くなって、気分的にも転換ができたからだと一考は思うのだった。その後も一週間置きに、熱がない日は、入浴は実施されている。
 次に、看護婦さんが勧めてくれたのが、車椅子での散歩だった。リハビリまではいかないが、体位を大きく変えるということでは、それなりの効果は期待されるものだった。実施に当たっては、雅子の今の症状から、通常の車椅子では安全面で覚束ない面があり、リクライニング付きの車椅子を使っての試行となった。最初のトライアルは、初めての入浴を果たした数日後の10月6日のことだった。
 この車椅子での散歩は、その後も、看護婦さんと相談しながら、雅子に熱のない日を選んで、なるべく頻度を多く継続的に始めたのである。しかし、実際には、熱があったり、他の診察と重なったり、或いは入浴日などを除くと、散歩が可能な日は、多くて週に2~3日といった頻度になっている。(以下、明日に続く)

1083 てこずる

 この言葉は、広辞苑には、「梃子摺る」とあって、処置に困る、持て余す意味だという。それを乗り切るには、ちょっとした機転、智恵、その一方で、粘り、努力などの積み重ねも必要のようだ。

1.独り言コラム
 大政党である民主党が、ちっぽけな政党の社民党と国民新党の扱いに梃子摺っている。そんな馬鹿なと言いたいが、このところの主要課題の展開を見ていると、このちっぽけな二つの政党の代表である亀井静香、福島瑞穂の顔がクローズアップされていることが多く、主導権を握った動きを見せている。
 その一つが、米軍の普天間基地移設問題なのだが、政府は、その結着を来年に持ち越すことにしたようだ。いわゆる先送りである。社民党と国民新党の強い抵抗に遭っていて、踏み切れないようだ。鳩山首相は、今でも県外移設に拘っているようだ。しかし、持ち越しても、拘っても、具体的な代案があるわけではない。どうするつもりなのだろうか。これでは、アメリカの猛反発が目に見えている。
 また、郵政改革での日本郵政の社長人事で斉藤次郎氏を持ってきたことも、亀井静香国民新党代表の独断である。とは言っても、これは小沢幹事長の意向を汲んだもので、亀井代表の深謀遠慮が窺える。あくまでも、小泉元総理が断行した民営化の根底を崩そうという動きのリーダーシップを取っている。
 追加の補正予算論議でも、しかりである。いきなり、10兆円なんて大幅な増額案をぶち上げた亀井代表が、菅副総理の考え方に真っ向からけん制し、結果的に7兆円というレベルに持ってこさせた。無茶苦茶流が、巧を奏しているから厄介だ。
 これらの動きを見ていると、民主党は、二つの小政党に、梃子摺るというよりも、振り回されていると言いたい。
 一方、年金問題で名を挙げて、鳴り物入りで厚労大臣を拝命した長妻昭氏だったが、さすがに、その問題の厄介さには梃子摺っているようだ。同氏が執った対応は、もの凄いお金と4年という時間を使った人海戦術で、元台帳の資料との突合せを行なうというのだが、無駄なことだと思う。もうこんなことは止めて、思い切って前向きの話にした方がいいのではないか。今更、そんな過去のデータを取り出してきても、恐らく分からない部分が更に出て来ることが予測されるし、収拾がつかなくなり、根本的な解決にならないと思う。従って、過去のことは、思い切って枠を広げて補償する形で対応し、今後、どう対応するかの課題に注力すべきと思う。
 海の向こうのアメリカでも、アフガン問題では随分と梃子摺っている。オバマ大統領は、昨日、3万人の増兵を発表したが、その一方で、2011年7月までに撤退を開始するとしている。果たして、それまでにアフガンの治安は落ち着くのだろうか。
 殺人事件は梃子摺るケースの多い世界だ。英国人英会話講師リンゼイさん殺人事件で、捜査本部は昨日殺人容疑で市橋達也容疑者を再逮捕した。被害者の遺体から検出された体液と市橋容疑者のDNA型が一致したという。しかし、市橋容疑者は、事件に関しては、依然として黙秘を続けており、捜査本部は随分と梃子摺っている模様だ。
 男子ゴルフツアーの賞金王を争う最終戦は、いよいよ今週中に結着がつく。この二人の戦いは、どちらかと言えば、石川遼選手が前週までの戦いで決められず梃子摺ってきていたように思うのだが、果たして、結果はどうなるのだろうか。今のところは、神のみぞ知る話だ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。61.1Kg。朝風呂に入る。雨は降っていない(4時現在)
 昨日の雅子は、朝方少し微熱があったが、その後は回復、午後には、1時間ぐらい車椅子で外に出て散歩を行なった。栄養剤に調整がされていて、今度は便秘が続いている。下痢と便秘のバランスが難しそうだ。

3.連載、難病との闘い(1048) 第三部 戦いはまだまだ続く(342)
  第七章 しつこい敵(58)
  3.迷路(12)
  (1)一進一退(その12)
 前回に続いてのK先生の話の総括である。

 3)10月10日 朝、
 この朝、雅子には結構な熱があったので、看護婦さんに体を部分的に冷やしてもらっていた。そこへK先生がお見えになった。
  ① 新たな情報として、体内で栄養をつくる力が、ここに来て回復して来ているという。コリンエストラーゼとい
う指数が、当初は90台(正常値は290)だったのが、200台近くまで上がってきているのだという。
  ② 炎症、菌などの問題は解決済みで、いい方向に向かっていることは確かである。
  ③ 体温(熱)だけが異常な動きをしているが、若しかしたら、カテーテルのチューブ熱の可能性もあるので、近くそれを抜いて確認したい。
 とにかく、一つ一つ問題点を潰してきているので、焦らずじっくりとフォローしよう、ということだった。
 4)10月13日、夕方。
  事態は一変していた。尿路感染が再発。おしっこも汚れている、という。
  栄養価は平常値以上に回復し、コリンエストラーゼは、250まで戻って来ている。
  頭のCT検査を行なったが異常はみとめられない。また、カテーテル発熱ではと考えていたが、関係はなかった。じ っくりやろう、とのいこと。
 5)10月20日、3時頃、
  炎症は治っているし、例の指数(コリンエストラーゼ)も250以上で堅調、下痢は治ったと思われる。後は熱。 もう少し様子を見たい。
 6)10月21日、
  全体としていい流れの方向にある。なお、この日の体重測定で、前月比が増えている。
 7)10月24日、午前中
  前回と同じようなコメントで、じっくりとフォローしようという。
 8)10月27日、
  全体としては、いいんじゃないですか。もう少し様子を見まよう。
  その後も、目立った好転もなく、先生と廊下で顔を合わせても、会釈だけで、病状について語ることは少なくなっ てしまっている。ここでもマンネリの様相である。
 9)11月13日、
  ほぼ半月ぶりの顔合わせだったが、先生の顔は冴えていない。特に、この数日間、雅子に38度台の高熱が続いてい たし、11日の夜には39.3度(最高体温)を記録していた。
  この39.3度については、、先生は、三度目の炎症が起きていて、抗生剤で対応しているという。しかし、その前に 続いていた38度台の熱の原因は不明で、パーキンソン病に関与しているのかも知れないという。先生にも多少お疲れ が見えているように映る。
 かくして、依然として、迷路を抜ける手立ては見つかっていない。
 10)12月2日、夕方
  その後、何となく先生と会う機会もないまま、あっという間に12月に入った。先生との出会いが実現したのは、12 月2日の夕方だった。この時点では、一考の頭の中に、今までと違った考え方が芽生え始めていたので、そのことに 対する先生の感触を確かめようとしたのだった。(以下、明日に続く)

1082 入院

 入院には、病気や障害の治のを目的以外に、駆け込み寺的な意味を持つことがある。

1.独り言コラム
 数日前のタイガーウッズ選手が車の事故で入院したというニュースが世界を駆け巡ったが、同氏は、直ぐに退院したという。この事故には、分けありのようで、真相は薮の中だ。あの世界のトップの位置にいる選手にも、いろいろと事情があるのも親近感を与えてくれて、別の意味での人間性を覚える。
 元オリックスの清原和博氏(42)が、体調不良のため11月25日に緊急入院していたことが30日に分かった。同氏は21日に参加を予定していたOBオールスターアスリートカップ(東京ドーム)を急病のため欠席。12月11日から3日間、テレビ東京が放送する「柔道グランドスラム東京2009」にスペシャルコメンテーターとして出演を予定していたが、この日、同局が出演取りやめを発表している。
 さて、今朝の報道によると、鳩山由紀夫総理の母親、安子さんが、昨日都内の病院に入院したという。息子の由紀夫氏に5年間で9億円という多額の資金提供を行なったことで、今や世間はそのスキャンダルで大揺れである。
そのことが、それまでくすぶっていた総理の偽装献金問題を更に大きくして来ており、今や、総理も容易に逃れられない状況に追い込まれて来ている。そんな中で、その捜査を行なっている東京地検は、さし当たっては、総理からの直接の事情聴取は見送ったようだ。代りに、総理は地検に上申書を提出しているという。
 野党に転落した自民党や公明党は、ここが一大勝負処ということで、その追及に全力をあげており、その戦いははますます激しくなって来ている。果たして、鳩山総理は、今後、どのような対応をして行くのか、国民は強い関心を持ってその動向に注目している。
 さりとて、母親と同様に、総理自らも入院して駆け込み寺に避難したい心境かもしれないが、このタイミングでは、立場上は不可能である。それだけに、追及の場となる国会を早く閉じて、野党からの追及を逃れたいとの思いが見え見えだ。こうなると、週刊誌で出始めた来年正月明けの辞任劇への発展も、満更、でっち上げではないように見えて来る。いずれにしても、鳩山劇場のドラマの展開は急である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.0Kg。少し風邪気味。
 昨日の雅子は比較的安定していた。下痢も止まり、午後には口腔クリーニング、それに入浴のサービスを受けた。夕方には、久し振りにK先生から症状の最新情報を聞いた。その内容は、データ上では回復しているが、暫くは、じっくりとその安定性を確かめたい、と云うことであった。

3.連載、難病との闘い(1047) 第三部 戦いはまだまだ続く(341)
  第七章 しつこい敵(57)
  3.迷路(11)
 (1)一進一退(その11)
 ここで、今日と明日の二日間で、10月から11月に掛けてK先生から伺った報告内容を追いながら、雅子の症状をレビューしておこう。
 1) 10月3日 前日に、一考が吉田病院でパーキンソン病のお薬を受け取って来た翌日の金曜日、3時頃にK先生が雅子の病室に顔を見せてくれた。暫く、顔を会わせていなかったので、それまでを総括した形で、最新状況の確認及び今後治療方針を聞くことが出来た。その時の大よその話は次のような内容だった。
  ① 昨日の吉田病院の春日先生からの高熱の要因の一つに、パーキンソン病の影響があるかも知れないとの話は、看護婦さんを通じて聞いており、自分もその可能性を否定していない。念頭に入れておきましょう、ということだった。
  ② 痰の中から新たにMRSM菌が検出されたので、それ用の抗生剤で叩くことにしている。
  ③ 炎症の状況を示す指数のCPTは減少してきている。もう一息と思われる。
  ④ カロリー的には、点滴で総カロリーが1600キロ(2本)。栄養剤で600キロであるから、今の状態では、これで体力の回復は可能だろう。しかし、来週からもう少し栄養剤の比率を増やす予定。
 2)10月7日 午後
  ① 炎症はほぼ完治。数値は正常値に戻っている。
  ② 菌のMRSMもなくなった。
  ③ 下痢もほぼ無くなった。
  ④ 熱は、毛布の位置を動かす程度で、下げることが出来るので、やはり、その体温コントロール機能に難があるという解釈が出来そう。その意味でも、吉田病院の春日先生の示唆と一致している。
  ⑤ 今後は、栄養剤を増やす。4パック。1200カロリー+点滴(800)
  ⑥ タイミングを見て、点滴を抜いて、カテーテルを取り除く。
  ⑦ この間、車椅子などの散歩を入れて負荷を掛ける。
 この段階での先生の見方は「回復基調には変わりない」というのである。これらの報告を聞きながら、一考は、漸く、何かが見えてきたような気がするのだった。(以下、明日に続く)

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