プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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1142 人に歴史あり

 かつて、「人に歴史あり」という番組が放映されていたことがあった。筆者の記憶ではNHKだとばかり思っていたのだが、今のテレビ東京で、昭和43年から56年に掛けて放映されたというのだ。随分昔の話だが、記憶の曖昧さにびっくりである。

1、独り言コラム
 日経新聞の最後のページで掲載されている私の履歴書は、筆者が愛読しているコーナーの一つだ。当月は元総理の細川護煕氏だった。今朝が最終回だったが、総じて、なかなか読ませる中味の濃い内容だった。
 とにかく、700年に渡る家系を継いで来た細川家の嫡子としての波乱万丈の人生にはキラ星のように輝く足跡が残されており、同氏の辿った人生に、多くの魅力を覚えた。まさに、人に歴史あり、である。
 同氏に関して、筆者の記憶に、今でも強く残っているのが、国民福祉税構想が発表された時の記者会見で、税率7%に対し「腰だめ」と答えたくだりである。何しろ「腰だめ」という言葉は、その時に初めて筆者が耳にした言葉だった。
 広辞苑で「腰だめ」を見ると「狩猟などで、銃床を腰にあてて構え、大雑把な狙いで発泡すること。転じて、大づかみな見込みで事をすること」とある。同氏の意図も、少し余分の負担増を織り込んで、そう発言したのだった述懐していて、自分としては、誠に不適切な発言だったと書いている。余計なことだが、人生では、或る意味では「腰だめ」的なゆとりは必要だと思う。
 今朝の最終回がまたまた面白い。自分の死亡記事形式で書いていて、その発想がユニークだ。また、最後に英国の詩人、スティ-ブン・スペンダーの詩を引用しているが、その中の「真に偉大だった人々のことを私はいつも考える。生命のために生命をかけて闘った人々の名前を、心の底に熱情の炎を燃やしていた人々の名前を考える」の部分に強く惹かれる。鳩山総理が一昨日の施政方針演説で「いのち」を24回繰り返したが、同じ「生命」にもインパクトが大分違うようだ。
 いずれにしても、当月の細川氏の「私の履歴書」は、「人に歴史あり」を綴った味のある履歴書だった。
 さて、話題は大きく飛ぶが、先週、たまたま見ていたフジテレビの「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのコーナーで、千代大海と千代の富士が出演していた。司会のタモリ氏との対談で、それぞれが、力士になった切っ掛けのエピソードについて語っていたのだが、そのいずれも大変面白かった。
 千代大海の場合は、子供の頃からツッパリ仲間にいて母親を悩ませていたそうなのだが、或る時、角界の先輩からの誘いに対し、相手にしなかった自分に、母親が包丁を突きつけながら、関取になることを懇願されたことが切っ掛けだったという。母親孝行をしようと決断したというのだった。その後の同氏の相撲が、最後までツッパリで通し切ったという落ちもあってなかなか面白かった。
 一方の千代の富士は、スカウトに来た親方(千代の山?)から、飛行機に乗せてやるとの誘いに乗って東京に出てきたというのが切っ掛けだったという。当時は、飛行機の乗るのは憧れだったというのだ。
 二人の大人になる前のそんなちょっとした味のある切っ掛けが、二人の立派な力士に生むことに繋がった。もちろん、そこには不断の努力があってのことだが、二人の人生史が、そんな微笑ましい切っ掛けで始まっていたことに思わず惹かれたのである。ここでも、まさに「人に歴史あり」を実感したのである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、60.8Kg。今朝の寒さはそれほどでもない。
 昨日の雅子も、微熱と痰に悩まされていたが、顔つきは和やかな時が多く、それほど深刻ではなかった。呼びかけ、話し掛けへの反応は、相変わらず今一つだったが、それでも、ちょっとしたジョークに、顔を歪めて笑ってくれたので、一考はほっとしたものを感じていた。

3.連載、難病との闘い(1107) 第三部 戦いはまだまだ続く(400)
  第九章 されど現実は厳しい。(6)

 1.遡ってのトピックス(その6)
 雅子が再入院して、早くも4ヶ月が過ぎたということで驚いていた一考だったが、上には上があるもので、雅子と並んで窓際のスペースを占めておられる方は、それよりも遥かに長い期間をこの病院で過ごしておられるのだ。しかも、この方もパーキンソン病だという。その事については、一考は、この事実にびっくりすると同時に、ある思いが胸中を去来したと数日前に書いた。
 一考が思いついたことは、そんなに長く置いてもらえるなら、それを究極的に捉えればここで最後までお世話になることも可能じゃないかといった考えだった。
 今までの一考の理解では、病院は、症状が安定した状態に戻れば、なるだけ早く退院して欲しいと要求してくるので、患者側としては、その次の行き先を探すことで、苦労することが多いと聞いていた。しかし、この病院のように、必ずしもそうではないとなると、一層のこと、ここでずっと置いてもらうという考え方もあるのじゃないか、という大胆なことを考えてみたのである。
 そうすれば、今の施設のアクティバとの契約を打ち切る事ができる。そうすれば、今なら、契約金の一部が戻って来るばかりでなく、入院中に支払っている高額な毎月の費用の空払いもしなくて済む。経済的には大助かりになるのだ。
 一考は、早速、担当のK医師に、その辺りの実情、可能性について、それとなく打診してみた。当然のことながら、K医師の返答は、何時までここでの入院が可能なのかは、自分では分からないという。要するに、患者の症状が良くなくて退院が出来ない状況にあれば、余程の別の理由がない限り、途中で出て行けとは言う訳にはいかないだろうというのである。
 K医師はそう言いながら、その辺りが、この病院のいいところであり、甘いところかもしれないと付け加えた。そして、雅子の場合について、今のところ、先行きがどうなるかは判断しかねるというのだった。
 また、K先生は、事情があって、どうしても退院をしてもらうにしても、行く先もない人に強要することは難しく、何処かの代替の行く先を探してくれるのではないか、ということも付け加えてくれた。
 一考は、早速、小児科を開業している雅子の実兄に確認したが、要は、病院では、最後まで置いてくれる保障は何処にもないだろうということだった。
 いずれにしても、そのような曖昧な見解の中では、今の施設のアクティバとの契約を破棄する訳にはいかない。何時出て行けと言われかねない訳で、その時の受け入れ先の確保は避けられないからである。近い将来に、特別老人養護施設の唐崎ケアタウンとでも契約できれば、話は別なのだが、何が起きるか分からないだけに、どこか雅子が生涯に渡って滞在できるスペース確保は欠かせないことを改めて認識したのである。(以下、明日に続く)
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1141 春の足音

 日が一日、一日長くなって来ているのが実感できる。気温も三寒四温でその緩みも感じられつつある。小さな足音だが、少しずつ春の足音が聞こえて来ている。

1.独り言コラム
 今年の立春は2月4日でまだ少し先だが、球春を告げるセンパツ出場の32校が、例年より少し早く発表された。その中には話題も多いが、中でも、沖縄県から嘉手納と興南の2校が選ばれたのは初めてで、沖縄県民には、一足早く春が訪れて来たようだ。
 普天間の米軍基地移動先の話題で県民の怒りが大きくなっていただけに、嬉しい話題だろう。そんな意図で選んだとは思わないが、…。その一方で、我が滋賀県は極めて無残で、補欠校にも選ばれていない。
 例年なら、通常国会の冒頭で行なわれる施政方針演説が昨日行なわれた。その冒頭が今までの演説と違って、意表を突くものだった。それは「いのちを守りたい」という今までにない重い言葉で始まった。如何にも鳩山総理らしく、それなりのインパクトがあったと思う。
 報道によると、その演説で、その「いのち」という言葉が24回も繰り返されたという。いのちの大切さを強調したことは分かるにしても、少し奇を衒い過ぎた感がないでもなく言葉が空回りしているという見方も多いようだ。
 そう言えば、海の向こうでも、少し人気が落ち目であるオバマ大統領が、一昨日に一般教書演説を行なった。理想主義を掲げて選ばれたが、現実の問題の解決にてこずる大統領の焦りが滲み出ていたと、日経新聞は論評していた。
 いずれも、その演説で、陰りが見え始めた両国の民主党の支持率の挽回を狙ったようだが、果たして、春を呼ぶことに繋げられたのだろうか。
 さて、フィギュアースケートの四大陸選手権だが、初日のショートプログラム(SP)で出遅れた浅田真央さんだったが、昨日の自由演技で不振だったジャンプを克服し、何とか逆転優勝を果たした。これで、2週間後のバンクーバー・オリンピックでの春に望みを繋げられたという意味で、ファンも胸を撫で下ろしたのではなかろうか。
 この戦いの中で、SPを終った段階で、首位に立った鈴木明子さんの長久保裕コーチが、3位と出遅れたライバルの浅田真央に、ジャンプの飛び方について異例のアドバイスをしたというのだ。そこには、何としても、日本代表の浅田真央にスランプ脱出をしてもらって、オリンピックでの活躍を願う日本人としての温かい気持ちが優先していたのだろう。
 この長久保コーチの浅田選手への番外コーチは、極めて素晴らしい勇気ある行為であったと筆者は感動を覚えたのである。思わず、あの上杉謙信が甲斐に塩を送ったエピソードを思い出した。
 とにかく、浅田真央選手にはバンクーバーで堂々と実力を発揮してもらって、本当の春を日本に呼び込んでもらいたい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.5Kg。寒さは緩んでいる。
 昨日の雅子だが、相変わらず、痰には悩まされていたが、全体としては落ち着いていた。午後には、テレビのミヤネヤをイヤホーンで聞かせてあげたが、どの程度、理解していたのかは不明。でも、聞きたいという意思は確かに感じられた。

3.連載、難病との闘い(1106) 第三部 戦いはまだまだ続く(399)
  第九章 されど現実は厳しい。(5)

 1.遡ってのトピックス(その5)
 部屋の空気が少しピンと張りつめたような感じが病室内に広がった。オムツを替えに来ていた介護士さんたちが、戸惑った様子で成り行きを見守っていた。何しろ、数多い看護婦さんの中でも、しっかりした仕事が出来る先輩ということで、皆も、一目置いているベテランの看護婦さんだ。
 「私からも前にお話したと思いますよ」改めてその看護婦さんが繰り返した。
 「そうおっしゃっても覚えがありません。とにかく、この100日以上も私は傍で雅子の症状を確認する意味で、大抵の場合には見せてもらっていましたよ」
 「それは、あなた達がきちんと言ってないのがいけないのよ」その看護婦さんは、少し、タイミングをずらすように、傍にいる介護士さん達に話を振った。
 「まあ、それがこの病院の決まりであれば、これからはおむつ交換の時には部屋を出て待つようにしましょう。しかし、100日以上経った今、そんなことを言われるのはとても驚きです。それに、何故、出ていなければならないのすか。その意味が今一つ分からないのですが」一考は、依然として不服顔でその不満をぶぶっつけた。
 「それは、ご夫人の立場になって考えてみてくださいよ。男性が近くにいるとすると、出るものもでないじゃありませんか。特に、簡易トイレを使って用を足している時など。そう、お思いになりませんか」
 「なるほど、簡易トイレで用足し中ですか。それは分かります」一考はそう言って頷いた。そして、この病院でこれからも長くお世話になることになろうから、ここではあまり余計なことを言わない方が言いと思い直すのだった。
 しかし、後で、この部屋には簡易トイレを使っている患者がいないことに気付くのだが、まあ、そこはそれ以上絡むのはよくなかった訳で、それで、いいじゃないか、と自分自身を慰めるのだった。
 いずれにしても、この日は心中面白くなく、早めに病院を出て、5時半過ぎに帰宅していた。
 翌朝、このことについて、婦長に直接その辺りのことを確認したが、看護婦や介護士には、この日の朝礼で、改めてそのことの周知徹底が行なわれたそうだった。注意をしてくれたベテランの看護婦さんには、改めて挨拶をして置いた。わだかまりを解消しておこうと考えての一考の行動だった。(以下、明日に続く)

1140 ペナルティ

 ペナルティとは、罰、罰金、刑罰などの意味とウィキペディアには記載されている。他に、サッカーなどでは反則行為に関して、ペナルティキック、ペナルティゴールという言葉もある。

1.独り言コラム
 大相撲で25回目の優勝を飾った朝青龍の暴力行為が問題になっている、当初は自分のマネージャーへの行為、つまり、内輪の話ということで収まりかけていたが、どうやら暴力を受けたのが一般人だったようだという。
 度重なる同氏の遺憾な行為は、横綱審議会でも幾度を槍玉に上がっていて、あの天敵だと言われている内館牧子さんからも、この度、審議委員を辞めるに際して釘を刺していた。さあ、刑事事件に発展するのかどうか、被害者の届出が鍵を握っているようだ。いずれにしても、同氏は、何らかの厳しいペナルティを受けることになるだろう。
 さて、将棋界でも、ペナルティが課せられた事件が起きた。先日のこの欄(1135参照)で、筆者のファンである郷田真隆九段が、朝、寝過ごして対局できず、不戦敗になった話を紹介したが、その後、日本将棋連盟の理事会は、この件で郷田九段にペナルティとして、罰金50万円を支払うことを命じた。過去にも、武者野勝巳六段が、この20年間で6度、寝過ごして対局できなかったことで、纏めて100万円を支払わされた事例があるという。
 武者野さんの場合は6度も繰り返したことで、ペナルティは止むを得ないと思うのだが、今回の郷田九段の場合は、棋士になって初めてのことで、前夜に寝付かれなかったということで、翌日には直ぐに将棋連盟に詫び状を出していたのにも関わらず、理事会はそれでもペナルティを課したのである。
 体調が優れず起きられず、寝過ごしてしまったのは、全くの自己責任である。その結果、対局相手には不戦勝をプレゼントしすことになったが、それ以外には、特別の迷惑を掛けた訳ではない、一方、自らは、不戦敗という痛い屈辱を受けた訳で、それだけでも、本人には手痛いペナルティなのだが、その上での罰金はきついのではないか、なんて考えてしまう。相撲では、休場での不戦敗には特にペナルティはない。
 筆者は、元々、米長邦夫日本将棋連盟会長に不満を抱く一人である。そうだからこそ、こんな不満を呈したのかも知れない。そう言えば、お正月にこの欄に紹介した(1113を参照)「笑顔を見たくない人(2010版)」のリストから同氏が漏れていたのを数日前に気づいた。この機会に改めてその改訂版を記しておく。
 1.小沢一郎(政治と金、豪腕)2.田中真紀子(政界に芸人は要らない)3.宮里藍(何となく気に入らない、自信過剰?)4.広末涼子(早大入学以後の私生活)、5.米長邦夫(ワンマンぶり、女子の将棋界を分裂に導いた)6.巨人軍(金権主義)
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時20分起床。体重、60.7Kg。寒さもやや穏やか
 昨日の雅子は、終日、穏やかだった。夕方の帰り際には、ずっと目を開けて見つめてくれていて、帰るよ、と云うと悲しい顔をするので、夜勤の看護婦さんが来るまで、付き添っていて、ずっと話掛けていた。こんな日が続いてくれればと思う。

3.連載、難病との闘い(1105) 第三部 戦いはまだまだ続く(398)
  第九章 されど現実は厳しい。(4)

 1.遡ってのトピックス(その4)
 思わぬタイミングで思わぬ事件が起きた。新しい部屋に移って三日目の夕方のことだった。
この日も、一考は、朝、8時20分に病院に到着し、夜勤で頑張ってくれた看護婦さんに挨拶し、その夜と今朝の雅子の様子を確認することから、一日の付き添いとしての仕事が始まった。
 そして、それらが一段落して、コンピューターを立ち上げようとしたところ、何たることか、大事な繋ぎのケーブルを、自宅の机の上に置いてきてしまっているのに気がついた。朝、出掛ける際に、それをうっかりして鞄に入れ忘れたのである。仕方なく、昼食時には早めに病院を出て一旦自宅に戻った。昼食を終えて病院に戻ったのが14時少し前であった。
 この頃の午後の日課には、始めたばかりの車椅子での散歩があった。この日は約一時間、病院の建物内をぐるぐると何回か周回した。雅子がお世話になっている入浴室にも足を伸ばして、一考は初めてその浴室内を見学した。
 トラブルが起きたのは、その散歩を終えて間もなくのことだった。4時の介護士さん達による定時のオムツ替えが始まろうとした直後だった。その時、偶々、その部屋にいたその日の部屋担当の看護婦さんが、一考に、このオムツ交換の間は部屋を出ていて欲しいというのである。前の部屋時代からもお世話になっている仕事熱心な看護婦さんからの要求だった。
 「何故ですか?」一考は反射的に確認した。
 「そういうしきたりになっているのですよ。ご夫人たちがオムツを交換する間だとか、簡易トイレを使って用を足している場合には、お見舞いの方には遠慮してもらっています」丁寧だが、その言い方には、有無を言わせないものがあった。その説明に一考はイラっと来た。
 「自分は見舞いではなく、雅子の付き添いで、今までも、そう言った際に手が足りない場合などは、手伝ってあげて感謝もされていたのですよ」
 「付添いだって同じです。前にそのような話はしなかったですか。確か、あなたに話したと思いますよ」
 「いや、聞いていません。もう入院して100日以上も経っているのですよ。それが、今頃になって、突然にそんなことを言われてもピンときませんよ」一考は少し怒りに満ちた顔つきで反論した。(以下、明日に続く)

1139 不安拡大

 挑戦や戦いには不安は付き物ではあるが、せっかく積み上げて来たものが崩れるのは、自信喪失になりかねない。

1.独り言コラム
 ここ数日間の株の動きがおかしい。米国ではこの一週間で550ドル(6%)近い落ち込みだ。今朝は、大引け間際で急回復して、やっとのことで、前日比およそ42ドル弱のプラスで終ったのには、ほっと一息である。
 一方の東証だが、ここに来て、外人買いが戻って来て、一時は11000円台を目前にするまで回復して来ていたが、この3日間で530円を越す大幅な下げである。やはり、実体経済の回復が不透明で、そんなに期待はできないのだろう。先行きが見えず、不安は拡がっている。
 他方、トヨタが欧米で販売した車に、アクセルの不具合があることが判明し、販売済みの690万台のリコールを発表した。株は正直で、上がり始めたトヨタの株が、ここ数日で大きく下げている。とにかく、車は日本経済の大きな柱となっているだけに、この足を引っ張ることになったことは確かであり、ここでも、不安が大きく拡大している。
 今朝の日経新聞の世論調査でも、鳩山内閣の支持率は45%で、不支持率の47%に逆転された。このところの予算委員会での政治と金の問題の議論で、鳩山総理のしどろもどろの答弁を聞いていると、止むを得ない展開かもしれない。また、米軍基地の普天間問題でも、その落しどころが見えず、不安の拡大に環を掛けた形になっている。
 なお、先の名護市長選挙で基地反対派の稲嶺氏が当選したことを受けて、平野官房長官が繰り返し、この結果に縛られないと発言して、世論から大きなブーイングを受けている。しかし、筆者は選挙結果は、52対48という接戦で、僅か1600票程度の差であった事実も大事な民意の判断材料だと思う。政府は、この点をもっと強調すればいいのではと思うのだが、…。
 期待の浅田真央選手だったが、昨日行なわれた4大陸選手権の第1日のSPで、懸念していたジャンプに失敗し、3位スタートとなった。オリンピックまでの最後の戦いであり、自信を確認しておこうという意味での出場だっただけに、逆に不安を拡大することになったのは残念である。何としても、明日の自由演技で好演技をして自信回復を図って欲しい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.8Kg。5時現在、かなりの雨である。寒さは普通。
 昨日の雅子は、熱は平熱、痰は普通で、まずまずの症状。しかし、一考の呼び掛けには、反応が少ないのが気になる。一進一退。

3.連載、難病との闘い(1104) 第三部 戦いはまだまだ続く(397)
  第九章 されど現実は厳しい。(3)

 1.遡ってのトピックス(その3)
 部屋が変わったことで、変わったことは部屋から見る景色の微妙な変わりがあるが、それだけではない。前と同じ4人部屋なので、当然ながら、他の3人の患者さんが別の方ということになるのだが、その中の一人は、前の部屋で一時一緒にいた方だったので、実質的には二人の患者さんが替わったのである。そして、その二人の方は、どうやら共にパーキンソン病の方らしく、雅子の前にいる方は、もう3年近く入院しているというのである。これには、一考も大変な驚きで、そこまで病院が見てくれるのなら、若しかしたらという考えが脳裏に浮かんだのである。
 その話は、取り敢えずは、さて置いて、それ以外にも、部屋が変わって変わったことがある。その大きな一つが、担当する看護婦さんのグループが変わった。二つに分けられている看護婦さんの別のグループの方たちに、新たにお世話になるのである。もちそん、その日の事情で以前のグループの方にもお世話になることもある。いずれにしても、新たな看護婦さん達に改めて雅子をお願いするのだった。
 また、部屋の位置が変わったことで、ナースセンターから離れたという現実がある。以前は、必ずその前を通って雅子の部屋に入っていたが、今度は、その横をすり抜けて通るので、中の様子がはっきりと捉えられなくなったのが、ある意味では、マイナスの変化である。それというのも、それまでは、先生がその中におられて、見つけると話をすることもあったが、それができ難くなったからである。
 そして、もう一つは、看護婦さんたちが集まって来てやってくれていた朝の患者さんの体位の変更、ベッド周辺の清掃という華やかなセレモニー的な宴(?)が、この新しい部屋ではなくなったのである。というのは、その仕事は、本来は介護士さんの仕事なのだが、たまたま前にいた部屋は、その順番が最後になっていて遅くなることから、看護婦さんたちが代りに行なってくれていたと言うのである。つまり、今では介護士さん達がやってくれているので、その必要がないからだ。(以下、明日に続く)

1138 好取組

 世の中の動きを冗談ぽくA vs Bという形で捉えて楽しむのは不謹慎な一面があるが、そういう見方で捉えると、意外に真実が見えて来ることがある。

1.独り言コラム
 昨日の参議院予算委員会での議論はなかなか面白かった。政治と金の問題で、自民党の西田昌司氏と森雅子さんの質問を聞いていたが、なかなか踏み込んだ質問で聞かせる内容で、久し振りの盛り上がった民主党 vs 自民党の対決だった。
 その議論の中で、筆者が改めて驚いたのは、小沢幹事長が何と多くの不動産を持っているかということ、加えて、鳩山総理は、如何に多くの資金援助を祖父や母親からもらっているかということだった。因みに、総理の今の世田谷の住まいも、母親が土地を購入したものの、母親から転売されたものだという。
 そんな二人を見ていると、表看板の「国民目線での政治って、一体何なのか」という単純な疑問を抱く。お二人のこのような実態に、必然的に、法律への抵触の有無と政治家のモラルに関心を持たざるを得ない。
 さて、この種の興味ある話題は枚挙に暇が無い。ニュースやワイドショウーなどで取り上げられている話題を、野次馬的に、A vs Bの形で捉えてみた。いずれも、いわゆる好取り組みで、その勝負の行方は難解だが、じっくりと楽しんでみる価値はありそうだ。ニュースを楽しむ毎日も悪くはない。(順不動)
  1) 検察 vs 小沢(不動産資金問題)
  2) Google vs 中国(中国撤退)
  3) 辺野古 vs 代案 (米軍普天間基地移籍)
  4) 民主 vs 自民(参院選での国民の選択)
  5) 貴乃花 vs 一門(理事選出)
  6) 押尾 vs 裁判員 (保護責任者遺棄致死罪)
  7) 真央 vs キムヨナ(バンクーバーオリンピック)
  8) 容認 vs 反対 (外国人参政権)
 まだまだあると思うが、果たして、どんな結果になるのだろうか。興味津々だが、中には、楽しんでばかりではいられない深刻な取り組みもある。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.6Kg。前日よりも寒い。
 昨日の雅子は、痰の量はそれほどでもなかったが、午後になって急に発熱(37.8度)があって、予定されていた入浴が取り止めになった。夕方には熱は下がっていたので、神様のいたずらに雅子には気の毒な一日となった。

3.連載、難病との闘い(1103) 第三部 戦いはまだまだ続く(396)
  第九章 されど現実は厳しい。(2)

 1.遡ってのトピックス(その2)
 11月28日。この日は、お天気が良かったことで、雅子を車椅子に乗せて、初めて病院の外に連れて出て散歩を楽しんだ日だった。
 心地よい疲れを覚えて部屋に戻って来ると、タイミング良く看護婦長が入って来られて、病院の都合で、部屋を替わって欲しいというのである。他の患者の症状との関係だそうだが、今一つその理由がはっきりしなかった。移行先の新しいスペースの位置を確認すると、少し考えた婦長は、ここと同じように、窓際を確保できるという。それならば、結構ですよと返事した。
 直ちに、雅子はベッドごと移動先の部屋の窓際のスペースに運ばれた。それに伴って、パジャマやタオルなどの衣類、紙おむつパットなどの所有物も、何回かに分けて新しい移動先のスペースに運ばれた。ほんの10分ぐらいの短い時間で移動は完了した。
 移行先の場所は、全体の感じは、今までとほとんど変わらないが、ベッドの位置が左右入れ替わっているので、太陽光線の入り方が逆になる。今までは日が昇ってから日中に陽光を受けていたが、今度は、日中から日が沈までの陽光サービスを受けることになる。
 雅子は、目を明けて外を見ることは少ないので、大きな変化にはならないだろうが、一考には景色が少し変わったのが良く分かる。今までは国道に近い位置にいたのだが、少し奥に入ったことで、国道及び国道に近い風景が見えなくなったのが寂しい。一方、大きなオブジェである動かない大観覧車が、今までは窓の左側にあったのだが、今度は窓のど真ん中に見える位置に移った形で、それだけオブジェの格が上がったような位置取りになっている。
 住めば都と云うが、病院でも同じ部屋に120日もの長期間に渡ってお世話になっていると、いざ、移るとなると、それなり愛着もあって、何かと名残惜しいものがあった。特に、同室だった方とは別々になるので、そんな気持ちも少なくなかったが、それも現金なもので、二日もすると気にならなくなった。新しい病室での新しい歴史が始まって、新たな愛着が芽生えつつあるのだった。(以下、明日に続く)

1137 たわいない気掛かりな話

 たまたま昨日の夕方に見たテレビのニュース番組から、ちょっと気になった事柄を拾ってみた。

1.独り言コラム
 (1)麻木久仁子さんの多弁さ
 麻木さんは、かつてニュース番組のキャスターの経験があるようだが、最近は、朝日放送(大阪)の夕方の「ニュース、ゆう」の月曜日に出演している。
 クイズやバラエティで活躍している麻木さん(学習院中退)は、なかなかの博学で一目置いていて、ファンでもあるのだが、この種のニュース番組で、べらべら喋られるのには、いい加減にして欲しいという気持ちである。もともと多弁な方だが、ニュース番組の中では、その雰囲気に合っておらず、違和感すら覚える。ニュースの本質が見失われそうで、どうも感心できない。
 (2)片平敦さんの駄洒落
 関西テレビの夕方のニュースアンカーで、6時半以降に行なわれる天気予報に出て来る方なのだが、時々だが、登場して直ぐに駄洒落を披露することがある。それが殆どの場合、実につまらないもので、聞いていていい加減にしろと言いたいレベルである。
 それに対して、キャスターの山本浩之アナや村西利恵アナが、今日は良かったとか、今一つだとか言って評価するのだが、これは如何なものか。片平さん(法政出身)の天気予報士としての能力はは、なかなかのものであるだけに、この駄洒落はそのイメージ崩しの何物でもない。
 なお、蛇足だが、村西利恵アナ(関学出身)はなかなかの美人で、筆者は気に入っている。関西エリアでは貴重なすらっとした美形アナである。
 (3)半井小絵の仕草
 NHKのニュース7で、ウイークデイの天気予報を担当している。上記の村西アナと同じ関学の出身で、その後に、早稲田大学の修士を取得している勉強家である。NHK好みというか、なかなかの知的な美人(?)で、筆者も気に入っている一人だが、最近になって少し気になる仕草がある。
 それは、説明を終っての最後の別れの挨拶の部分なのだが、一度礼をした後で、もう一度首を少し斜めに振る仕草である。何か、男を誘っているように見えて気になっているのは、私だけではないと思うのですが。とにかく、妙に気になる仕草である。

 このような何でもない話題を書いていると、心の平和を覚えて、キーを押す指の動きも滑らかである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.8Kg。雨は降っていないが、今朝も寒い。
 昨日の雅子は、痰も少なく、穏やかな一日だった。こういう日が続いてくれれば申し分ないのだが。いずれにしても、こういう日があると言うことは、期待が持てる。

3.連載、難病との闘い(1102) 第三部 戦いはまだまだ続く(395)
  第九章 されど現実は厳しい。(1)

 お正月の特別企画を連載したため、昨年の10月末頃から年始にかけてのトピックスについては触れず仕舞いになっている。
 本章では、その抜けていた部分から一月いっぱいまでの話題をピックアップして紹介してみようと思う。一口で言えば、こう着状態に陥った闘いの記録である。

 1.遡ってのトピックス(その1)
 琵琶湖大橋病院に再入院してから2ヶ月あまりが過ぎた10月28日のことだった。
 この日は、朝方から雅子の熱が37,4度辺りまで上がり、少し熱っぽい状況にあった。このこと自体は、今までにも何回もそんな状況もあって「またか」といった感じだったのだが、その内に一考が気になり出したのは、一考が、幾ら声を出して話しかけても、何も反応してくれないことだった。
 常識的に考えて、雅子が反応を示さないのには、三つの原因が考えられる。一つは、体力が乏しくなっていて反応を示すことが出来なくなってしまっているケース、二つ目は、症状の悪化が耳に及び、その機能支障が生じているケースだ。これに関しては、イヤホーンを耳に入れて、カセットテープを使って検証したのだが、どうも判然としない。そして、三つ目の原因として考えられるのは、一考には最悪の事態で、頭がおかしくなってしまったケースである。
 一考は、朝から色々確認しながら、若しかしたら、その最悪のケースが進み始めたのではないかとの不安を覚えていた。とにかく、二人を繋ぐ最後の絆とも言うべきコミニケーションだけに、それが無くなってしまうことには、恐ろしいぐらいの不安が込み上げて来るのだった。頭の中では、将来の雅子が全くの植物人間になってしまっている姿が思い浮かぶ。心配を通り越した虚しさ、寂しさが心の中に広がってゆくのだった。
 そんなことで、その日の午前中は、そのことばかりが一考の頭の中を占領していて、いつものやる気も消え失せ、一考の気力も萎え始めていた。
 しかし、3時頃になって変化があった。体温は依然として37.4度で、下がる気配は無かったが、改めて、一考は雅子に声を掛けて見たのである。すると、今回は少し顎を動かすような仕草を見せてくれたのである。それは、まぎれもなく、いつも見せてくれる反応だった。一考は、この時ほど、心からほっとしたことはない。これで、まだ、何とか頑張って行けると自分に言い聞かせたのである。
 人間の心の支えって、事ほど左様に微妙なものである。いつもの顔のちょっとした顔をしかめる表情が戻って来てくれて、若しかしたら、認知症になったのではといった重苦しい不安で、あっという間に、雲散霧消したのである。そして、夕方に病院を出る頃には、いつもの一考に戻っていた。(以下、明日に続く)

1136 嘘の背景

 嘘と言ってもその中味は千差万別である。ジョークのようなその場を盛り上げるようなものはさて置いても、一般的には、人を騙す訳で、特に犯罪に繋がるような嘘はもっての外である。

1.独り言コラム
 注目された小沢一郎幹事長の地検での証言は、逮捕された元秘書の石川知裕議員らの証言と肝心な点で幾つかの食い違いがあるという。つまり、どちらかが嘘をついている訳だ。この辺りは、これからの捜査の重要な鍵である。
 さて、今朝は、その「嘘」の背景について考えてみよう。何故、「嘘」をつくのか。それには幾つかのケースが考えられる。一つは、自分を守る、いわゆる保身のためである。今回の陸山会のケースで、小沢幹事長が嘘をついているとしたら、明らかに保身が理由である。逆に、逮捕された石川衆議院議員らの証言が嘘だとすれば、それは、親分を庇おうとした嘘、逆に、親分を落とし入れようとした嘘だということになる。いずれにしても、自分、若しくは親分の身分を守る、或いは下ろし入れるための嘘だったことになる。
 ここ数年話題になった「オレオレ詐欺」での嘘は、明らかに相手を騙してお金を奪うという単純な詐欺のための嘘で、現実の世の中には多く蔓延っている嘘である。先日出会い系のサイトを提供していた会社の幹部が逮捕されたが、ここでは、会社ぐるみで嘘をついて、その会員を騙していた詐欺行為だった。
 その一方で、軽い、嘘、いわゆる、ジョークのような、その場を和ます嘘もある。これは、犯罪ではないが、もちろん、度が過ぎると許されない。この種のものの典型的なのが、いわゆるエイプリルフールだ。これには、特に外国ではかなり大掛かりなものがあって、びっくりするものもある。
 娯楽の世界で、テレビ番組の「ドッキリカメラ」などは、その典型的なものだ。笑いの世界に止まっている限り罪には問われないが、これまた度が過ぎないような配慮は欠かせない。
 保身の延長上にある類だが、自分のプライドを守る意味での嘘もある。学歴詐称も、政治の世界では、罪に問われることになるので注意が必要だ。また、この類に入ると思うのだが、最近の結婚式などでは、友人や親戚などの出席者を赤の他人と契約して代理出席してもらうケースが増えているという特集をテレビで取り扱っていた。相手の方とのバランスなどを考えての対応で、これも、広い意味でプライドがなせる嘘ということになる。驚いたのはそのための人材派遣会社も出来ているというのだ。
 昨日の大相撲千秋楽では、優勝を逃した白鵬が朝青龍を倒して面目を保ったが、この世界で言われる八百長は嘘の演出によるもので、そのことで裁判も行なわれているが、二人だけの世界の話で、白黒がはっきりしないものが多い。これにはお金が動いている貸し借りの世界が絡んでいて、ファンを欺いている点で許し難い。
 昨日の沖縄県名護市長選挙では、基地受け入れ反対派の稲嶺進市長が誕生した。意外に票数が拮抗していたようだが、名護市民の嘘のない今の真実の気持ちが表現されたと解釈すべきだろう。寝た子を起した形になった鳩山総理の立場は難しくなった訳だが、果たして、自分の気持ちに嘘のない決断が出来るのかどうか。外交はそれほど単純ではない。5月末もそう遠くない。鳩山総理の苦悩は深まったはずだ。嘘も方便という言葉もあるが、果たしてどんな結論に導くのだろうか。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.9Kg。朝の寒さはそれほどでもない。
 昨日の雅子は、微熱があって、一転して痰に悩まされた一日だった。同じような日の繰り返しである。

3.連載、難病との闘い(1101) 第三部 戦いはまだまだ続く(394)
  第八章 番外編 (24)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(14)
 最後に、結婚後からの我が人生の現実的な夢について、今一度、総括しておきたい。
 いろんな夢があったことは事実である。その中での最大の夢は、この一考を生涯の連れとして選んでくれた雅子に、やはり、一考と結婚してよかったと感じてもらう安定した生活を提供することであった。単純ではあるが、それが、一考の大きな目標であり、義務であり、夢であった。
 そのためには、きちんとした仕事で実績を残して、安定した経済的な生活基盤を構築することであった。従って、その過程における家庭生活では、多少の犠牲は、ある程度は止むを得ないものと割り切っていた。
 それだけに、仕事を離れた暁には、それまで出来なかった償いに徹すべきと考えていて、既に紹介した楽しい海外旅行、ゴルフなどの身体を使った爽やかな運動、或いは、カラオケといった平凡な楽しみ、そして、出来れば、金婚式を仲間で祝ってもらうといった厚かましい喜びなどを考えていたのだった。いずれにしても、いわゆる見映えが冴えなかった男であったことからも、中味の良さでその償いをしたいというのが一考の考えだった。
 しかし、神様は一考らには、そんな夢を実現させるシナリオは用意していなかったのである。穏やかな団欒の楽しい家庭は、本当に夢に終ってしまうのが残念である。そして、華やかでもなく、豪勢でもなく、せめて平凡な一家団欒の幸せすら、夢に終ろうとしている。そして、二人は、全く考えも及ばなかった厳しい世界での闘いに置かれているのである。つまり、今の二人は、平凡に生きる有り難さを、平凡に生きられなくなって、身をもって味わっているという皮肉な闘いを強いられているのである。
 もしも、雅子がこんな厄介な病気に罹っていなかったらという課題を考えること自体が、ナンセンスな二人には、たとえ年末年始であっても、とにかく、毎日、毎日を淡々として一生懸命に生きることしか選択が許されていないのである。
 改めて思うのだが、雅子は本当に気の毒だと思う。自分で何も出来ず、何もじゃべれず、達磨以上の苦しさで必死に生きている。そういう意味では、一考自身は、随分と幸せであると思うのである。例えば、こうして、このブログを書き続けることによる発散が可能だし、それが一考の精神状態を平和に保つための大きな救いとなっている。ともかくも、それだけでも感謝しなければならない
 さあ、果たせない夢の話はこの辺りまでとし、明日からはまた厳しい現実の世界に戻ることにしよう。(本章は今日で終わり、明日からは、第9章、されど現実は厳しい、を連載します)

1135 読み筋

 波乱というのは、読み筋が外れた場合のことに相当する。何事も、読み筋通りだと面白くない。波乱は、ドラマを盛り上げる面白い展開を意味する。

1.独り言コラム
 遂に、小沢幹事長が東京地検の任意の事情聴取に応じた。そして、地検の疑惑を全て、真っ向から否定して、自らの潔白を主張したようだ。つまり、原資の4億円は個人のお金であって、不正なお金は一切含まれていないこと。また、虚偽記載には関与していないと強く主張したという。ここまでは、大方の皆さんの読み筋通りだったと言えよう。
 筆者は、2時から始まったこの聴取が何時に終るかに注目していた。それというのも、自分達が、かつて経験した事情聴取では、展開次第では、長時間の尋問に導き、精神的、肉体的に追い込んで、自白を強要するといった手法を知っていたから、若しかしたら、長引くケースもあるのではと思っていたのである。
 しかし、さすがは、豪腕が相手であることから、検察も、約束通り、ほぼ4時間半で終る形で、この第一ラウンドを収めたのだろう。この段階では、小沢氏の方から、実はと云う形で、真実を語ることは有り得ない訳で、検察にしてみれば、最初からの読み筋通りの供述であったと思われる。
 従って、戦いはこれからである。検察が、昨日の小沢氏の発言内容を仔細に検討し、それまでの調査で得られた事実関係と照合して、そこから出て来る矛盾を取り上げて、第二ラウンドに入って行くことになるのであろう。ここ暫くは、検察の動きに注目しよう。
 さて、結構盛り上がった大相撲の話に移す。ここでは、当初の読み筋とは違って、朝青龍の歴代単独3位の25回目の優勝となった。場所前の話では、成績次第では、引退も心配された朝青龍だったが、思わぬ白鵬の脆さが出たことに救われて、大きく流れが変わってしまった。とにかく、昨年は年間を通じて4敗しかしなかった白鵬が、今場所だけで既に3敗を喫したのは、思いも寄らない展開で、朝青龍ファンは大いに溜飲を下ろしたに違いない。
 加えて、このところの魁皇の強さにもびっくりである。日馬富士や白鵬を連破しての14日目での勝ち越しは、8勝7敗を続けていた魁皇には出来すぎで、これまた読み筋にはなかった。今後も、まだまだ幕内通算勝ち星の記録更新を続けてゆくだろう。楽しみである。
 ところで、筆者は大の将棋ファンで、中でも郷田真隆九段のファンである。残念なのは、同氏は、今期は絶不調で、ほとんど全ての棋戦で敗退し、今年度の成績はプロになって初めての負け越し(14勝21敗)である。どうしたのかと心配していたのだが、三日前の大事な来季の竜王戦予選の森内九段との対局で、なんと、寝過ごして、不戦敗を喫してしまったのである。
 なかなか寝付かれず、明け方の4時頃まで眠られず、セットしておいた二つの目覚まし時計も効力がなかったらしい。いつも、対局結果を、ドキドキしながら将棋連盟のホームページで見るのだが、その日は、なんと不戦敗だ知って、唖然としたのだった。これこそ、全く読み筋になかった結果で、ファンとしての落胆は大きく、何があったのかと心配したのである。
 絶不調という自覚が不眠という悪い連鎖になったのである。それでも、唯一、4月からの名人戦の挑戦者争いでは、残りの2対局に勝てば、相手の結果次第では、まだ挑戦者の可能性を残している。何とか、今回の汚名を晴らすためにも、2連勝して欲しいものだ。若しかしたら、郷田九段の頭の中には、既に、その挑戦者への読み筋が見えているのかもしれない。ファンはその意外な展開を大いに期待している。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時50分起床。体重、60.8Kg。 寒さもそこそこ。
 昨日の雅子は、午前中の10時以降は、痰も少なく安定していた。午後に病院に戻ると、気分が良かったのか、一考の冗談に顔を歪めて笑ってくれていた。目を開ける時間も長くて、終始ご機嫌だった。こんな日もあるのだ。要は痰が治まることがポイントのようだ。 

3.連載、難病との闘い(1100) 第三部 戦いはまだまだ続く(393)
  第八章 番外編 (23)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(13)
 今年で結婚して42年目になるが、この若しもシリーズに便乗して付け加えるなら、金婚式の披露を、極々親しい仲間の方々に集まってもらってやってみたいという希望があった。
 この種の披露の宴は、明らかに自分達がヒーローでありヒロインであることが保障されていて、心置きなく楽しめるからである。明らかなベンチャラと分かっていても嬉しいというお目出度い雰囲気が好きなのである。人生の最後に今一度スポットライトを浴びたいという願望が健在なのだ。集まってくれる友人も数少ないのにそんな夢を抱いていたところにお目出度い人間の証があるようだ。いずれにしても、そんな場はもう生まれようがないだけに、こうして、堂々と書けるのかもしれない。酒飲み独特の宴会好きの厚かましさなのだ。
 それよりも、家族がゆったりとした団欒の場を持つことを夢見ていた。特に息子とゆっくりと酒を酌み交わすのは予てからの強い夢だったが、生憎、長男は下戸であり、酒好きの次男は仕事が忙しくて相手にしてくれない。
 どうやら、一考にとっては、レストランで一家が集まって食事会をするような家庭環境ではないということのようだ。まあ、夢の中だけで止めておくのが、無難なようである。
 食事会で思い出したのだが、雅子の夢を忘れてはいけない。彼女はグルメに関心が深かったようだ。友人達と月一回ぐらいは楽しんでいたという。恐らく、退職後は、雅子に連れられて、そのグルメツアーに巻き込まれ、その結果、太ったおじいさんになっている自分をみて驚いていたかもしれない。
 まあ、夢、冗談は、そこまでにして、総じて言えば、一考、雅子の人生は、前半は活気ある楽しい人生だった。それが、大事な終盤に入って暗転し、苦しみの中でエンディングを迎える気の毒な人生と言える。だからと言って、ここで、じたばたしても始まらない。静かに神様の思し召しにお任せして、その日その日を精一杯生きて行こうと思っている。精一杯生きることが、幸せの一つであることも事実である。そうすることで、何も悔やむことがなく、自分なりに満足してその人生を閉じることが出来ると信じている。(以下、明日に続く)

1134 証言

 松本清張氏の作品に「証言」と云うのがある。容疑者の無実を立証できる立場にいながら、自分の立場を守るために証言をせず、無実の罪を着せるというストーリーだったと思う。
 一つの証言が、或る人の人生の明暗を決める重要性を持つことは多い。

1.独り言コラム
 今日の午後、注目の小沢幹事長への東京地検の事情聴取が行なわれる。小沢幹事長は、4億円の原資疑惑に、どんな説明、証言をするのだろうか。多くの国民が固唾を飲んでその成り行きを見守ることになる。とにかく、対象が豪腕だけに関心が高い。
 昨日も、小沢氏は札幌で「まいどお騒がせしています」なんて落語の枕のような切り出しで挨拶していたが、それは、余裕なのか、苦肉の逃げ口上なのか、その心境や如何に、である。
 実を言えば、かつて、筆者の一考も、屈辱の事情聴取を受けたことがある。営業の責任者時代に、公正取引委員会からカルテルの疑いがありということで査察を受け、霞ヶ関に呼び出されての事情聴取だった。
 当時の実情は、恒常的な赤字体質にあった製品について、その改善を図るべく値上げをしたものだった。一考の主張は、大きな業界に手をつけず、自分達のような小さな業界を苛めて何になるのかといった不満があって反発し、カルテルなんてなかったと強く繰り返し証言したのだった。あくまでも、自分達の立場を守るための嘘の証言だった。
 しかし、この種の尋問に、易々と自白される方も多くおられることも確かである。今回の事件でも逮捕された石川知裕議員も、結果的には髄分と多くの話しをしてしまっているようだ。極めて真面目で気の小さい方、特に、役職の高い方、偉い方などは、尋問者のうまい問い掛けには脆く、真実を自白されるケースが多いようだ。
 我々の事件でも、そういう方は何人かおられた。精神的な圧迫に堪えられず、涙を流したり、中には、身体を壊わされた方も出た。結果的には、自分を含めた一部の方の懸命の頑張りも及ばず、その戦いは虚しく敗北に終わり、罰金である課徴金を支払わされた。自分のサラリーマン人生では、極めて面白くない思い出である。
 しかし、今日は、百戦錬磨の豪腕の小沢幹事長だ。弁護士とも充分に打ち合わせされて、万全の準備をして臨まれるだけに、尋問者との攻防は、見応えあるものになるだろうと思われる。
 ところで、証言と云う意味では、今行なわれている足利事件の再審で、容疑者として扱われた菅家利和さんが、当時の取調べに当たった森川大司氏が証言に立った際に「謝って」欲しいと繰り返し迫ったのに対し、「深刻に受け止めている」としながらも、謝罪を拒否したのが、痛く筆者の胸に刺さった。「誤り」があったことは紛れも無い事実なのに、それに対して「謝らない」という、頑なな「証言」の形に拘った同氏の姿勢には、許せない気持ちであった。
 他方、昨日の国会論戦も面白かった。そして、幾つかの興味深い重要な証言が引き出された。
 その一つが、逮捕された石川知裕氏に「不起訴を望む」と発言した鳩山総理から「誤解を与えるならば撤回する」との証言だ。これは、昨日の予算委員会で、自民党の茂木敏充氏が不適切な発言と迫ったのに対しての答弁だった。総理の不用意な発言が問題になっている。
 次が、小池百合子氏が取り上げた永住外国人に地方選挙権を付与する法案に関するもので、亀井金融相に閣議で署名するかとの質問に「国民新党は反対で、自分も反対だ」と明言させていた。この問題では、筆者からも、亀井大臣に対する期待は大きい。
 また、共産党の赤嶺政賢氏が、かつて野党だった鳩山氏が、当時の小泉総理に「沖縄米軍基地の縮小、撤退を迫っていたじゃないのか、今、自分が旗を振る立場になって、その考え方を変えたのか」との厳しい追及で迫っていたそれに対し鳩山総理は「米軍の存在は不可避だと認識している」とかつての自分の考えが誤っていたことを証言していた。
 二日間の質疑を聴いていて感じるのは、立場変われば、考え方も変わるということがあまりにも多い。外交問題だけでなく、埋蔵金のこともそうだが、野党時代には、現実論をさておいて、単なる理想論を訴えていたと云うことになる。そういう意味では、政権交代してよかったと言えそうだ。
 なお、今回の予算委員会の二日間を通じて言えることなのだが、民主党の野次がうるさいのが気になった。特に、最前列に並んでいる予算委員会の理事の松原仁氏と海江田万里氏がカメラに入る位置にいて、その余計な言動が目立っていて、質問者の邪魔になっていたと思われ、大変気になったし、見ていて不快だった。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、60.6Kg。寒さが予測されていたが、それほどでもない。
 昨日の雅子は、終日、痰に悩まされていて苦しそうだった。一考が、相変わらずテレビの国会中継に夢中になっていたので、雅子への気遣いが充分でなく、申し訳なかったと反省。症状は、レベル2.5(少し厳しい)と判定。

3.連載、難病との闘い(1099) 第三部 戦いはまだまだ続く(392)
  第八章 番外編 (22)

 2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(12)
 将来、二人で、カラオケを楽しんでみようと考えるようになっていたことも事実である。スポーツのような体力を要するのではなく、二人で穏やかに楽しめるということに魅力を覚えていた。
 ところで、雅子のカラオケを初めて聞いたのは、一考がまだ現役の頃で、たまたま東京に息抜きに来ていた際に、行きつけの新橋の飲み屋に連れて行った時だった。尻込みしていた雅子にマイクを手渡したところ、あまり耳慣れない曲を選び歌い出したのである。
 上手というよりも、なかなか丁寧に、しっかりとした音程で、かなり高音の曲を歌いこなしたのにはびっくり、思わず、店のママさんと顔を見合わせたのを覚えている。あとで確認すると暫く習いに行っていたという。ゴルフの場合もそうだったが、雅子は何かにつけてやる以上はしっかりと基礎から習って身につけようとするところがあった。
 それ以降、二人でカラオケを一緒する機会はなかったが、急遽、東京から帰郷して暫くした或る日、他にやることもなかったので、カラオケに行こうということになり、適当なカラオケボックスを探し、浜大津にある店に2回ほど行ったことがある。
 一回目は、雅子も2~3曲歌ったが、それでもマイクをうまく握れずに苦労していた。そして、それから数ヶ月後にもう一度行った際には、マイクが握れず、もう歌うことが出来ずに、一考だけが一人歌うことになってしまったのである。病気の症状の悪化が、こんなところでも如実に現れた典型的な事例であった。
 その時には、一考は仕方なく、東京で歌いこんだ幾つかの曲を披露してお茶を濁した。八代亜妃の「愛の執着駅」石川さゆりの「能登半島」そして、小林旭の「ついてくるかい」最後に、フランク永井の「傍にいてくれるだけでいい、…」の「おまえに」を歌ったと思うのだが、歌が歌だけに、とても切ない思いになって、不覚にも涙が込み上げて来るのを押さえることができなかった。
 若しも、雅子が元気であったなら、あの時、東京の飲み屋で歌ってくれた雅子のあの歌をもう一度聞いてみたいとしみじみ思うのである。(以下、明日に続く)

1133 天地神明に誓って

 この表現を使う場合には、本当に真実を強く訴える場合と、あくまでも、自分の嘘を否定するための悪用である場合がある。

1.独り言コラム
 国会論戦が始まった。先陣を切って自民党の谷垣禎一総裁が質問に立ったが、その攻めは今一つ鋭さを欠いていたと思う。味方の自民党から野次が出るほどで、聞いていてじれったかった。政治とカネの問題で、一通り問題点を取り上げてはいたが、核心に迫れず、上滑りしているようだった。
 鳩山総理が、母親からの子供手当ては、天地神明に誓って知らなかったと答弁し、それに反した事実が出れば、議員を辞めるとの証言を引き出した点は、何とか一本というところで、面目を保ったと言えるかもしれない。しかし、この程度の迫り方だと、期待されている党首討論も、あまり期待が持てないように思う。
 この後、自民党からは若手の柴山昌彦氏と小里泰弘氏が質問を続けたが、質問の仕方からして、何か秘密兵器が飛び出すのかと期待を持たせたが、結局は何もなく、攻めの甘さが露呈された格好だ。
 しかし、その中で、柴山議員が、小沢一郎幹事長の今回の事件で、仙石由人国家戦略相に、何故、今回は辞任を求めないかと追及したのに対し、ポジションによって、発言内容が変わることもあるとの同氏の答弁が面白かった。ここでは、国民は同氏の真意の言葉を聞きたかった。
 そんな論戦の一方で、小沢一郎幹事長が明日東京地検の事情聴取を受ける。東京地検としては立憲を視野に入れているとされるだけに、小沢幹事長の対応が注目される。百戦錬磨の豪腕、小沢幹事長だけに、真実の発言を期待し難いが、ここでこそ、政治家小沢一郎として、天地神明に誓っての真実を語ってもらいたい。しかし、それは、夢のまた夢の話だろう。
 平成16年に、歯科医師会から橋本龍太郎元総理が一億円を受け取った際に、同席した野中広務氏や木幹雄氏らが知らぬ存ぜぬと主張したのに対し、当時の官房長官だった村岡兼造氏が、政治資金規正法違反の責任を問われた事件があった。村岡氏は、天地神明に誓って、自分は知らないと強く反論していたのを思い出す。今でも許せないのは、野中広務氏だ。仲間を売って、自分は知らん振りで、今でも、テレビで偉そうなことをのたまわっておられるのが気に食わない。
 さて、目下、足利事件の再審が行なわれていて、当時の取調べの模様のテープが再生されている。その中には、菅家利和さんが検事の取調べで、自白、否認の間で揺れながら、貴重な否認の証言が残されている。恐怖の中で、それこそ、天地神明に誓って、否認の証言をしていたのだろうが、結果的には、検事がそれを無視した訳で、その責任はあまりにも重いと思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分、起床。体重、60.5Kg。予報のような寒さではない。
 昨日の雅子は、何となく憂鬱そうだった。昼間は熱はなかったが、表情は冴えなかった。一考が、横にあるテレビで、国会中継に夢中になっていたので、雅子は面白くなかったのかも知れない。
 帰り際になって、微熱が出ていたが、このところ、こんな状態の繰り返しが続いている。総合的な症状はレベル2.5(少し辛そう)といったところだ。

3.連載、難病との闘い(1098) 第三部 戦いはまだまだ続く(391)
  第八章 番外編 (21)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(11)
 旅行以外で、二人でやってみたかった一つはゴルフである。前にも紹介したが、この病院の前に大きなゴルフの打ちっ放し練習場がある。確か、11月に入った直後のことだったが、その駐車場のところで、雅子を車椅子に乗せて散歩していた際に、たまたまだったが、初老のカップルが練習を終えて出て来られて、車にバッグなどの荷物を乗せておられた。仲睦まじそうにちょっとした会話を交わす光景に、思わず、一考は、堪らない羨ましさを覚えた。それと云うのも、会社の退職後には、二人でゴルフにでも出かけて、じっくりと楽しんで見たいと言うのが、一考の夢だったからである。
 一考自身はゴルフは得意ではない。もともとスポーツ音痴だから仕方がないのだが、仕事で必要だということで、仕方なくやっていた程度で、その下手さもいい処である。一方の雅子だが、何時の間にか、道具などを揃えて、友人達とそれなりに興じていたようだ。しかし、一考は、雅子がプレイしているところは見たこともないし、スイングしているところさえ、一度も見ていない。しかし、彼女は、もともと一考と違って運動神経は良かっただけに、結構やるんじゃないかと見ていて、一緒にプレイすることを楽しみにしていたことは確かである。
 あの広い緑の中で、雑念をすっきりと棄てて、二人でのんびりとフェアウエイを歩く姿を想像するだけで、心は和やかになるし、爽快な気分さえ覚える。そして、健康的な汗をかいて、終った後はビールを楽しむ。素晴らしいひと時になるに違いなかった。恐らく、それまでの人生では味わえなかった幸せを感じるに違いない。一考はそんな夢を描いてそのチャンスが訪れて来るのを待っていたのである。
 具体的なイメージとしては、ハワイにでも旅行に行った際に、その何日かをゴルフで楽しむといったパターンを描いていた。二人にとっては、ハワイ行きは、そんなに難しいことではなく、その気になれば、直ぐにでも行くことはできたと思う。しかし、それも叶わぬままに、こんな気の毒な寝たきりの生活になってしまっているのである。皮肉な人生の巡り合わせを一考は本当に無念に、そして残念に思うのである。
 なお、彼女のクラブなどのゴルフ用品は、既に殆どを処分してしまっていて、今は、その痕跡として、ゴルフボール、新しい手袋、サンバイザーなどが残っているだけだ。それらを見るとき、一考は、本当に悲しいドラマのエンディングを見る思いで、気分は落ち込んでしまうのである。(以下、明日に続く)

1132 注目のニュースを楽しもう

 注目すべきニュースには、小沢一郎幹事長、鳩山総理の政治とカネの話題が依然として中心だが、それ以外の話題も少なくない。

1.独り言コラム
 注目の小沢一郎幹事長への事情聴取は23日だそうだ。さあ、東京地検の腕が試される。焦点は脱税疑惑にあるようで、果たして、狙いの逮捕に持ち込めるのか。固唾を呑んで見守ることになる。
 その小沢一郎幹事長が世界の注目の指導者の3位にランクされている。米国の調査会社が公表したもので、1位が中国の温家宝、2位がオバマ大統領で、鳩山総理はランク外だそうだ。今や、小沢一郎氏は、世界でも注目されている大政治家ということになる。
 注目の的と云う意味では、青森県八戸市の藤川優里市議の動向だ。次期参議院選挙への自民党からの立候補が取り沙汰されている。写真集を出したりしていて、美人市議として全国に知名度が広がっているのに自民党が目を付けたもので、比例区候補に押したとしている。本人の意志は、まだはっきりしていないが、自民党は党の再生への手掛かりとしたいという。しかし、こんな対応で再生が可能なのか、大きな疑問である。
 さて国会では、今日から、注目の衆議院予算委員会が始まる。一問一答形式での議論で、政治とカネの議論が火を吹くだろう。充分に見応えがありそうだ。
 前立腺がんと診断された間寛平さんが、注目のマラソンを再開した。この一週間で、早くも150Kmを走っていて、徐々にその距離を延ばしている。健康は大丈夫なのだろうか。少し心配である。
 大相撲の優勝争いも注目の的だ。またしても、定番の白鵬と朝青龍の一騎打ちになってしまったが、結果はどうなるか。また、あと2勝が必要な魁皇だが、二人の横綱との対戦を残しているだけに、勝ち越しは大丈夫なのだろうか、心配である。一方、協会の理事選挙に立候補を表明した注目の貴乃花だが、果たして、勝算はあるのだろうか。2月1日が選挙だという。
 新しい話題として、今朝の新聞で、市有地の神社が違憲であるとの最高裁の判決をトップ記事で伝えている。この種の違憲神社は、国内には1000件以上もあるという。いわゆる、政教分離の原則に従った判断なのだが、それじゃ、これには、一体どう対応すればいいのか。市有地から私有地に移動させよというものなのか。国や自治体の具体的な対応が注目される。筆者には、良く分からない内容だ。
 こんな、そんなで、相変わらず、注目される話題はてんこ盛りで、筆者も野次馬の一人として、忙中楽な毎日が続く。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、60.7Kg。新聞を取りに出ると地面が濡れていたが、雨はあがっている。寒さは穏やか。
 昨日の雅子は、微熱があったが、夕方には平熱に戻り、目を開けてじっと見てくれていた。しかし、痰は相変わらず多い。尿検査が改めて行なわれる予定である。

3.連載、難病との闘い(1097) 第三部 戦いはまだまだ続く(390)
  第八章 番外編 (20)

 2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(10)
 もう一度行ってみたいという意味では、二人で一緒に行ったパリは、もう一度、二人で行ってみたい街だ。街そのものに魅力があって、とても洗練されているような印象が強くて、一考好みである。
 他にも、ロンドン、シドニー、香港、ハワイなどは、一考は仕事で訪問したことがあるが、雅子が元気であったなら、一緒に訪ねたい処である。
 ところで、旅と言っても、何も世界ばかりが対象ではない。日本にも二人で行ってみたいと思うところは山ほど残されたままである。というよりも、今までに行ったところがあまりにも限られているのである。思い出されるところだけでも拾ってみても、ごく限られた処に過ぎず、その事実に自らが驚くのである。
 新婚旅行で訪れた鹿児島、宮崎、それに大分といった九州エリア、新婚時代からの住まいの大船、その後に転居しての千葉市内、横浜の日吉、桜木町での生活には、楽しい思い出は多い。
 子供が生まれてからは、多忙な時間の合間を取って、それなりに家族旅行を楽しんだ。最初に選んだのが浜名湖の西岸のレジャーラウンドだった。ここでは、ちょうど岡崎友紀さんのテレビドラマ「奥様は18歳」のロケが行なわれていたのを思い出す。
 子供が小さな頃には、日帰りで、近くの遊園地には何回か足を運んだ。千葉の行川アイランド、鴨川シーワールド、二子多摩川園、読売ランド、豊島園などがある。
 一泊以上の旅行では、奥州の松島、平泉へは両親とも一緒の家族旅行を楽しんだ。 また、出雲、鳥取砂丘、淡路島、広島、姫路、伊勢志摩(賢島)などは、いずれも家族での旅行だった。次男の勤務地だったか博多には、結婚後に二回訪ねた。しかし、憧れだった北海道へ行っていない。元気だったら、是非訪ねてみたいところだ。また、二人で始めていた西国三十三箇所の寺廻りも半分くらいで終ってしまっていて、雅子が元気なら、最後まで続けたい訪問先だ。
 そんな夢、こんな夢も、全てが叶わぬ夢となってしまったのは、誠に残念で、心残りである。
 いずれにしても、二人の最後の旅の日程が、段々と近づいて来ている。しかし、どちらが先に行くかが今の一考の頭を痛めるところである。まだ少し先になるとは思うが、一考としては、雅子を送ってから行ければいいと願っているが、これだけは、誰にも分からない。出来るなら、あちらの国で、早く落ち着いて、二人で楽に暮らしたいと願っている。(以下、明日に続く)

1131 やばいもの

 「やばい」と言うのは、もともとやくざ言葉らしいのだが、最近では、なんと「美味しい」といった意味で使われているという。言葉も生き物とは言いながら、元の意味が失われては、「やばい」も「やばく」なって来ている。

1.独り言コラム
 昨夜、あの「たかじんのそこまで言って委員会」を録画で見た。この前の日曜日の午後に放映されていたもので、パネラー達のアンケートによる、今の日本での「やばいもの」のベスト10が、その内容だった。結果は、この番組にしては、意外にも、まともな選択で、次のような順位だった。
 ベスト3が、1位が「鳩山政権」、2位が「小沢一郎」、3位「日本経済」で、以下は、「マスメディア」「JAL」「日米同盟」「漢字文化」「国の借金」「大学」、それに10位が「年金」となっている。
 ところで、昨日から、国会が開幕し、厳しい論戦がスタートしている。注目は、上記のアンケートで1位、2位に選ばれた「鳩山政権」「小沢一郎」の政治とカネに関する論戦に注目が集まっている。たまたま見た映像で、総理の答弁の際に、「どら息子」というヤジがタイミングよく飛んでいたのが面白かった。しかし、どら息子というのは「怠け者で放蕩する息子、道楽息子」を意味しているので、少し意味が違うように思う。むしろ「親不孝」とヤジった方が適切ではなかったのではと思う。
 一方、今朝のニュースでは、週内に、小沢一郎幹事長が東京地検の事情聴取に応じるという。新しい情報として、同時に、同氏の奥さんにも事情聴取が行なわれれるようで、いよいよ、地検も核心に迫る動きになって来ていて、事態は予断を許さない。そういう意味でも、今週の政界の動きは、なかなか面白そう(?)で目が離せない。
 さて、6位に選ばれた「JAL」だが、昨日、会社更生法への申請が行なわれて、再生機構が支援することになったが、その負債総額が2.3兆円で、金融機関を除く事業会社では戦後最大だそうだ。前原国交相の話では、3年後には全日空との関係についても見直す必要をコメントしており、日本の翼を守ってゆく上で、航空業界での今後の対応が注目される。
 ベスト10には出て来なかったが、筆者が「やばい」と思う一つが大相撲の世界だ。日本の国技でありながら、外国人力士に乗っ取られているようで、大いに心配である。何しろ、次の日本人横綱の候補者が見当たらないのが極めて心もとない。そんな中で、協会の新しい理事の選挙が行なわれるのだが、貴乃花の立候補を巡って揺れている。
 筆者の見るところ、同氏の立候補には、旧態依然たる相撲の世界の改革を目指すもので、何かを期待させてくれる勇敢な対応だ。元々、あまり好きではなかった力士だが、角界の改革は急務であり、その意味で、大いにサポートしてあげたい気持ちである。
 とにかく、やばいものには、誰か力ある者は、思い切って立ち上がり、改革、改善に尽くしてもらいたいものである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時50分起床。体重、60.7Kg。大寒だが、寒さは緩んでいる。
 昨日の雅子は、いつもより痰が多くて苦しんでいた。午後の入浴後には、比較的穏やかな顔になっていて、とても愛くるしい顔を見せてくれていて、ほっとしたものを感じていた。

3.連載、難病との闘い(1096) 第三部 戦いはまだまだ続く(389)
  第八章 番外編 (19)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(9)
 退職後には、雅子への恩返しという意味で、こんなこと、あんなことをしてみたいという雑然とした希望や夢が、一考の頭の中では、数多く存在していた。そんな中で、二人での海外旅行は、最も大きなウエイトを占めていた。
 しかし、肝心の雅子が、思いもよらぬ厄介な病気に犯されたことで、一考は、それらの全ての夢を封印せざるを得なくなったのである。それが、その看護婦さんの素敵なメール見て、眠っていた一考の気持ちが叩き起こされて、せめて、そんな夢だけでも言葉にしておこうとの思いになり、今回の正月企画である「もしも雅子が元気だったら」との発想に繋がったのだった。  
 そういうことで、ここからは、その夢を語ることになる。さし当たっては、そのウエイトが最も高い二人の海外旅行の話から始めることにしよう。
 とにかく、地球は広い。今までの一考のパスポートの全てを確認すると、出国総回数は、二十七回となっているが、今までに行った海外の世界なんて、ごく限られていて、南米、アフリカ、中近東には、全く足を踏み入れていないし、アジア大陸の大半や欧州も殆どが、一考にとっては、未知の世界のままである。
 それでも、せめて、それらの幾つかにでも、チャンスを作って行ってみたいと考えていたのである。例えば、欧州のオーストリア、スイス、北欧、それにアフリカではエジプト、マダカスカル島、アジアでは、ロシア、中国、トルコ、更に、南米のペルーなどには、見るべき多くのところが残されている。
 世界遺産ということで注目してみても、その数は既に890件に達しているが、一考が今までに訪れたのは、その中で100にも及ばないだろう。そういう意味でも、行って見たい世界は、とてつもなく広いことが分かる。
 それに、行って見たいところは、初めてのところに限らない。仕事などで一度行った国でも、二人でもう一度行って見たい国もあって、一考の頭の中には、そういったターゲットも多いのである。
 その典型的な一つが、一考が勤務した会社の一方の親会社であるダウコーニング社の本社のあるミシガン州のミッドランドである。そこには、退職後に二人で是非とも訪ねてみたかった思い出の場所である。何の変哲もない田舎町だが、25歳の一考が初めて出かけて行った外国である。今までに10数回に渡って訪問していて、多くの思い出が蓄積された場所なのだ。この田舎町への愛着には、ドラマティックに言えば、若き青年だった一考が苦しみ、楽しんだ青春時代の思い出の場所であるからだ。そこを、のんびりと雅子と二人でもう一度、辿ってみたいという気持ちが強かったのである。いずれにしても、一考には忘れ難い親しみを持った世界なのである。初めてそのミッドランドに出張した際に、休日に仲間と訪れたナイヤガラの滝も忘れられない一つの思い出で、そこへも雅子連れて行って、あの滝の凄さを二人で楽しんで見たかったのだが、…。(以下、明日に続く)

1130 直接対決

 どの世界でも、大物同士、一流同士のライバル同士の直接対決は、誰でも見てみたい夢の対決だ。国会も始まった。オリンピックも近い。いろんな興味ある対決が目白押しで、国民やファンは、見逃せない出し物で大忙しになりそうだ。

1.独り言コラム
 今朝の新聞では、小沢幹事長が東京地検の事情聴取に応じると決断したことが伝えられている。地検対小沢の直接対決が実現しそうである。滅多に見られない取って置きの出し物である。筆者は、野次馬の一人として、その展開に興味津々である。
 それにしても、政界トップの鳩山総理と小沢幹事長のお二人は、とてつもない金持ちであることが浮き彫りになって来ている。一層のこと、どちらがより金持ちなのか、鳩山対小沢の直接対決を見てみたい気がする。
 まあ、冗談はさておいて、地検対小沢の対決の実現で、今回の政治と金の曖昧な金の流れを明らかにして欲しい。
 第174通常国会が始まった。いよいよ民主対自民の熾烈な舌戦が始まる。堂々とした議論のやり取りを期待している。また、先送りされている鳩山由紀夫総理対谷垣禎一総裁の直接対決である党首討論も早く実現をしてもらいたい。
 バンクーバーオリンピックの日本選手団の結団式が昨日行なわれた。注目の中学生の高木美帆さんとフィギュアの浅田真央さんの初対面が実現し、夢のツーショットが見られた。本番での、各種目の代表選手たちと世界の強豪との対決が楽しみである。中でも、浅田真央と韓国のキムヨナの直接対決は世界が期待している戦いだ。
 大相撲初場所の優勝争いが面白い。関脇の把瑠都の活躍が素晴らしいからだ。先日は、横綱白鵬との対決を制して連勝に土をつけたし、昨日は、当面の敵である大関琴欧州との直接対決をも制した。残された朝青龍との直接対決が、同氏の初優勝を決める重要な取り組みになりそうだ。
 さて、近い将来、是非とも実現して欲しい直接対決は、鳩山総理対金正日である。今のところ、手掛かりもなさそうだ。そういう意味では、小泉純一郎対金正日を実現させた当時の外務省の田中均氏の人脈は多とすべきものであったと思う。
 実現は難しいだろうが、オバマ大統領対アルカイダのビン・ラディンの直接対決は是非見て見たいのだが、…。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、60.4Kg。予報通り寒さは凄く和んでいる。
 昨日の雅子は、終日微熱があって元気がなかった。夕方になって、体調が少し戻って来ようで、少し目を開けてくれていた。症状の安定化を期待している。

3.連載、難病との闘い(1095) 第三部 戦いはまだまだ続く(388)
  第八章 番外編 (18)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(8)
 定年を一年延長してもらって、正式に会社を退職したのは2002年1月31日である。足掛け40年の会社勤めだったが、何か遣り残した気持ちが強かったことで、その後も暫く東京に残って、小説らしきものを書いていた。気分的に充足できなかったサラリーマン人生を、それなりに総括をしておこうと考えたからだった。
 雅子の指の異常があって、それがパーキンソン病ではないかとの知らされたのが、2003年の秋だった。それでも、まだ、やるべきことが終わっていなかったので、東京に居残りを続けていた。その時に、韓国で行なわれる竜王戦ツアーの案内をもらったのでる。一考は、得たりや応と、それに参加することにしたのである。2004年の秋のことだった
 これが雅子との4回目の海外旅行だった。この時は、森内竜王が、若手の渡辺明6段の挑戦を受けた年で、その若武者の渡辺明の快勝が思い出される。当時は、彼はまだ20歳そこそこだったが、既に結婚をしていて、前夜祭で話した印象は、飾り気のない、まだ少年の味わいが残っていて、二人で楽しく話したのを記憶している。
 因みに、同氏はそのシリーズで奪取した竜王位を一度も手放すことなく、昨年まで6年間に渡って保持し続けている。その中で、一昨年には、羽生名人の挑戦を受けて、一旦は3連敗し、失冠かと思われたが、その後に見事な4連勝を果たし、将棋界で初めての3連敗4連勝で防衛を果たし、羽生名人に先んじて初めての永世竜王位を奪取したのである。大した若手である。今年には、名人を狙えるA級に昇進することが期待されている。
 話を本論のツアーに戻すが、この頃は、韓流ブームの真っ只中であったことから、雅子が好んで見ていた韓国ドラマの撮影現場などを訪ねるツアーが多く組み込まれていて、雅子は、それらのメニューに大いに喜んでいたのが思い出される。
 しかし、この頃になって、雅子の症状に少しずつだったが、症状の悪化が表面化し始めていたのである。そして、結果的には、この旅行が、二人にとって最後のツアーとなったのである。今から思うと、一考には、ほろ苦い思い出のツアーとなった。
 それ以来、もう旅行には縁がなくなったとすっかり諦めていたのだったが、先日、九州に転居された看護婦さんが、昨年の12月から2ヶ月掛けて、ご夫婦で欧州からアフリカに掛けての旅行を楽しむと言うメールを頂戴した。それが、眠っていた一考の夢を叩き起こしたのである。2ヶ月も夫婦で世界を旅行という、羨ましさを越えた素晴らしさに、思わず、気に入っていたその看護婦さんの素敵な顔を思い浮べると同時に、一考の頭の中で眠っていた夢が、叩き起こされることになったのである。(以下、明日に続く)

1129 心の傷

 心の傷を癒す薬はない。嘘の積み重ねや裏切りの繰り返しは心の傷を深めるだけだ。

1.独り言コラム
 ドラフトの犠牲者だった小林繁投手が57歳の若さで亡くなった。あの江川卓の巨人入りで、突然、阪神への移籍を命じられた衝撃の事件は、筆者の記憶には、今もしっかりと残っている。
 その江川氏が、今朝の報道では、逃げることなく記者会見を開いて、同氏へ「一生、申し訳ない」とコメントをしたと伝えていたが、それには、さし当たっては、ほっとしたものを覚える。二人は共に、その時の心の傷を持ったまま、今までを生きて来たという気の毒な人生だったと思う。特に、自分の人生そのものを曲げざるを得なかった小林投手の辛さは、筆舌に尽くせないものがあったと思う。
 数年前に、二人は何処かの雑誌社の仲介で、事件後初めて対談をして、表向きには仲直りしたということだったが、心の傷がすっきりとは癒されることはなかっただろう。ご冥福をお祈りします。
 思えば、当時は、巨人一辺倒の選手が多かった。今はタレントとして頑張っている、あの元木大介選手も、巨人入りが叶わなかったことで、江川選手の場合と同様に、一年野球浪人したことは知る人ぞ知るである。そういう意味では、最近の選手たちは、去年の菊池雄星投手もそうだが、何処のチームでもいいという選手が多くなったのは、素晴らしいことだと思う。
 一方、元巨人軍の桑田真澄選手のお父さんが、昨日起きた火事で亡くなられた。まだ67歳という若さだった。桑田さんは、インタビューで、「もう一度キャッチボールをしたかった」などと、意外なほどさばさばと語っていたのが気になった。同氏にも、巨人入りしたドラフトで、友人の清原和博選手を裏切ったことで、これまた消えない心の傷を持っていた人だ。引退時に二人は和解したということだが、心の奥では、未だに癒えてはいない部分が残っていると思う。
 世界は違うが、政治と金の問題では、秘書らに責任を押し付けている小沢一郎幹事長の場合も、その心の傷は大変なものだろう。昨日も長崎市で強気に「またまたお騒がせをしておりまして、大変恐縮致しております」などと挨拶していたが、笑いで誤魔化そうとする姿勢は極めて不快である。
 他人から受けた心の傷は、率直にお詫びをして貰うことでしか癒せないものであって、嘘に嘘を重ねてゆく小沢幹事長も、近いうちに破綻に追い込まれるのではなかろうか。豪腕もうわべほど、心の傷には強くないはずである。
 さて、災害で受けた心の傷も、その痛みが増す事はあっても、容易には消えない。あの阪神大震災の起きた日から15年目を向かえた昨日、追悼のセレモニーが行なわれた。6434人の犠牲者を出した痛ましい災害だった。被害者の心の傷は、いくら時間が経過しても、容易には癒えるものではない。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、60.4Kg。寒さは相変わらずだ。
 昨日の雅子は、前夜から熱があって、終日苦しんでいた。看護婦さんの話では、痰も多かったようだ。一進一退の繰り返しは再開した。

3.連載、難病との闘い(1094) 第三部 戦いはまだまだ続く(387)
  第八章 番外編 (17)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(7)
 雅子と3回目の海外旅行は、会社を退職した記念旅行だった。旅行先については、即断でギリシャのアテネを選んだ。たまたま世界遺産の写真を見ていたのだが、その中に、絶壁にそそり建っているメテオラの修道院を見ていて、そこに行って見たいという衝動に駆られたのが決め手となった。加えて、次回のオリンピックの開催都市に決まっていたこともあって、その現場を先回りして見ておくのもいいのではとの思いもあった。
 出発は2002年10月4日で、雅子が指に異常を覚えて病院で診てもらっていたが、「バネ指」ではないかと言われてい頃で、病名もはっきりしていないタイミングだったが、幸いにも、旅行には全く支障はなかった。
 現地では、バスと船での名所旧跡めぐりだった。古代ローマのオリンピックが行なわれたオリンピアでは、古のスポーツの祭典に思いを馳せたし、第一回のオリンピックで使われた変形の競技場を一周走ったことも懐かしい。また、エーゲ海でのクルーズも楽しかった。いずれも、二人を楽しませてくれた素晴らしい異国の旅であったが、その中でも、今でも強く印象に残っているのは、やはり、次の二つの思い出である。
 一つが、あのパンテノン神殿である。その雰囲気、眺めは圧巻だった。特にライトアップされた夜の光景には一味違う感動を覚えた。
 そして、今一つは、この旅行のクライマックスとも言うべきメテオラの修道院だった。そこに向かうバスの中から、次第にそそり立つ奇岩が見え始めると、一考の胸のときめきが高まっていったのは、今でも記憶に生々しい。
 メテオラとは、空中に吊り下げられたという意味だそうだが、写真で見ていた通りの異様な世界の中に自分達がいることに感慨を覚え、つまらぬ煩悩が消え失せて行くようで、筆舌に尽し難い神秘性を覚えたのである。そして、よくぞ、こんなところにこんな修道院を立てたものだと改めて感心する一方で、だからこそ、修行に打ち込めるのだなあと実感したのだった。
 因みに、その日の17文字日記に、「そそり立つ 奇岩に煩悩 消え失せぬ」と書いている。(以下、明日に続く)

1128 戦いの行方は分からない

 ハイチでの大地震の救済活動が続く中で、阪神大震災の15年目の1.17のセレモニーが朝早くから行なわれている。自然災害の最大の敵である地震との対決は、終わりのない永遠のものである。如何に被害を少なくするかの防災対策に万全を期す国家挙げての対応がますます重要となろう。、

1.独り言コラム
 あれほど安定した取り口を見せていて、付け入る隙が見当たらず万全と思われていた白鵬だったが、意外な展開で、把瑠都の投げに脆くも土が着いた。大鵬や千代の富士、若しかしたら、あの双葉山の連勝記録に迫るのではと思われていたが、虚しく30連勝でストップした。勝った把瑠都は、次の大関候補として頭角を現したと言える。それにしても、勝負は分からないものだとつくづく思う。
 分からないと言えば、東京地検と小沢一郎幹事長との対決の今後の行方である。政治資金規正法違反で、元秘書を逮捕に踏み切りぐっと踏み込んだ東京地検に対し、小沢一郎幹事長は、昨日の民主党大会で、検察との全面対決を打ち出して、宣戦布告を行なった。ともかく、強気に打って出た小沢幹事長だが、党内には説明不足という不満も少なくはなく、今後の展開は分からない。
 将棋の王将戦が始まった。羽生王将に久保利明棋王が挑戦するシリーズの第一戦は、挑戦者の久保棋王が乱戦を勝ち切り、幸先の良い1勝を挙げた。羽生王将は、去年も深浦王位の挑戦を受け、一時は2勝3敗のかど番に追い込まれたが、そこからの逆転で防衛しており、このシリーズの行方も、どんな展開になるかは分からない。
 再び相撲の話に戻るが、魁皇も、昨日勝って今場所3勝目を挙げて、幕内通算の勝ち星を809勝となった。どこまで記録を伸ばすかは分からないが、毎日の土俵に記録更新が掛かっているということだから、気合が入る毎日になっているだろう。
 魁皇に期待されるもう一つの記録は、千代の富士の持つ初土俵以来の勝ち星、1045勝がある。昨日勝って977勝としたが、まだ68勝の差がある。この差は、二人の初土俵から入幕までの勝ち星の差に基づくもものだ。
 そこで。魁皇と千代の富士の二人の初土俵から入幕までの記録を調べてみた。二人とも、入幕まで、ほぼ5年間を要しているが、意外なのはその取り組み数で、千代の富士が422番に対し、魁皇が287番と少ない。(若しかしたが、一場所の取り組み数が変わったのかもしれない。) その結果、その間の勝ち星数が千代の富士が238に対し、魁皇が168で、この差の70勝が、初土俵後の勝ち星総数での差となっている。因みに、その入幕までの期間の勝率は、魁皇が0.585で、千代の富士の0.563を上回っている。
 さて、その魁皇が、千代の富士の1045勝に追いつけるかどうかだが、分からないと言いながらも、今のペースから計算すると、まだ1年以上は掛かる勘定になり、魁皇の年齢、体力からすれば、かなり難しいというのが、筆者の見方である。
 最後に私事で恐縮だが、筆者の妻の難病との闘いも、今後の展開は全く分からない。先行きが分からないというところに、戦いや闘いの苦しさと共に何らかの期待がある。そして、若しかしたら、奇跡が起きるかもしれないといった密かな願いを抱きながら、じっくりとそれらの展開を見守ってゆきたい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.1Kg。相変わらず寒い。
 昨日の雅子も、安定した穏やかな一日だった。午後に実兄ご夫婦のお見舞いを受けたが、その時には、大きく目を開けて、感謝の意を表すように、これに応えていた。それだけ、気分も良かったと思われる。

3.連載、難病との闘い(1093) 第三部 戦いはまだまだ続く(386)
  第八章 番外編 (16)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(6)
 竜王戦第一局の終局は意外に早く訪れた。二日目の夕方の7時過ぎに佐藤竜王が投了を告げたのである。こうして、羽生名人が幸先のいい1勝を上げたのだったが、結果的には、このパリでの一勝が大きく、その後も羽生名人は順調な戦いを続け、4勝2敗で竜王位を奪取することに繋がったのである。なお、対局中にも、希望者に対してはツアーは継続されて、シャンレリゼ通りなど市内観光を楽しんだり、ベルサイユ宮殿を観光した。
 今でも思うのだが、このベルサイユ宮殿の素晴らしさは、なかなか筆舌に尽くし難い。あの広々とした格調高い内部にいるだけで、自分の人格が高まったような錯覚さえ覚えるのである。今でも貴重な体験として印象深いひとときだったし、もう一度、訪ねてみたい場所でもある。。
 さて、対局を終えた棋士達を交えてのセーヌ川でのクルーズも、もう一つの圧巻だった。羽生名人や多くの棋士さん達とも一緒の時間を楽しんだ。中でも同行棋士の一人であった島朗九段がとても優しくしてくれたのが印象に残っている。
 後日談だが、同氏とは帰国後も年賀状を取り交わす間柄となったのは、望外の有り難さとなった。彼が書いた本も何冊か送って頂いたし、筆者も唯一の出版した本の「執念」を送らせてもらった。しかし、その後の同氏の多忙さを考えて、一昨年には、年賀状のやり取りは過分なサービスだということで、ご遠慮させてもらったという経緯があった。
 対局の翌日は、羽生さんや佐藤さんらと一緒に印象派の画家モネーのアトリエへのあるジベルニーへを訪れた旅も印象深かった。アトリエは静かな何の変哲もない静かな田園風景の中にあったが、そこには、日本から浮世絵が数多く集められていたのが印象的であった。紅葉で色づく立派な庭園は日本情緒を思い出させてくれた。折りからの小雨がこの画家のムードにぴったりだったのが、懐かしい良き思い出である。
 総じて、このパリ旅行は、仕事での出張を含めた今までの全ての海外の旅の中で、もっとも気に入ったツアーだったと、一考は今でも高く評価している。願わくば、もう一度、雅子と訪れてみたい処だ。(以下、明日に続く)

1127 溜飲の下がる二つの逮捕劇

 カリブ海のハイチで、マグニチュード7の激震が起きて大変な状況にあるが、ほぼ、同時進行形で、永田町にも、とんでもない激震が走っている。

1.独り言コラム
 ハイチには、世界各国から相次いで救援隊が入って捜索活動が始まっているが、被害の全貌は依然として見えていない。地震で亡くなった方々の気の毒な遺体が道路上に放置されている映像には、まともに目を向けられない惨状である。
 時も時、永田町にも激震が走った。東京地検は、遂に小沢一郎幹事長の元私設秘書だった石川知裕衆議院議員、池田光智ら二人を政治資金規正法(虚偽記載)の容疑で逮捕に踏み切った。また、元公設第一秘書の大久保隆規容疑者にも逮捕状が出ているという。いずれにしても、来週から始まる通常国会を前にして、代議士の逮捕に踏み切ったことは、大きな意味がありそうだ。
 通常、逮捕に至る一般的な捜査の手順は、事情聴取から始まり、出頭命令、そして逮捕という段階を踏むのだが、今回逮捕された石川容疑者ら二人も、絵に描いたように、そのステップを踏んでの逮捕となった。事件の解明に向けての大きな一歩である。
 こうして、いよいよ、本丸、小沢一郎幹事長への外堀、内堀が埋まりつつある展開で、果たして、本丸に迫れるかどうか、小沢幹事長がどんな対応を見せるのか、などに強い関心が向けられることになった。かつての、田中角栄、金丸信の逮捕劇が思い出される。
 ところで、この段階になっても、鳩山総理を始め、閣僚、党員などの口は重い。お世話になった人だから、との発言が先行しているが、前原誠司国交相や仙石由人行政刷新相らの小沢氏と距離を置く議員からは、説明責任の重さを訴えているのが貴重である。国会は、冒頭から波乱の展開になりそうだ。
 この大きな事件の影に隠れて目立った報道になっていないが、昨日には、もう一つの逮捕劇があった。それは、出会えない出会い系のサイト、「ラ・ポルテ}を運営をしていた元会長ら11人が、金を騙し取ったという詐欺容疑で逮捕された。小さな扱いで、昨日の夕刊、今朝の朝刊にも報道はされていない。
 実は、筆者の衝撃の告白になるのだが、昨年の晩秋の頃から、毎日インターネットを見るためにコンピューターを駆使していた途中で、偶発的な切っ掛けがあって、出会い系のサイトに出会ったのである。
 物は試しということで、遊び心半分でメール交換を始めたのだが、直ぐに、これが、サイトの立場の関係者がつるんでやっている詐欺の疑いを抱き、その後は、それを確認するために、意識的に何回かのトライを続けていた。実体は、「オレ、オレ詐欺」以上の悪質なものであることを実感していたのである。
 昨日の逮捕劇で、やはり、そうだったということが分かり、筆者は溜飲が下がったのである。かなりの資金をつぎ込んだ研究(?)となったが、この詳細については、このブログの「難病との闘い」の特別編で、近々(2月半ば予定)連載して紹介する予定である。
 誠に馬鹿馬鹿しい話だが、結構面白く、投資額には見合わないが、それなりの読み物になると自らが期待をしている。ただ、筆者に全く下心がなかったかと問われると、誤解があってはいけないが、最初の段階では、ささやかな期待が潜在していたことは事実であると告白しておこう。衝撃の告白にご期待下さい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、60.9Kg。新聞を取りに外に出ると、小雪が少し舞っている。寒い。
 昨日の雅子も終日穏やかな一日が続いていたが、3時頃になって突然、異変が起きた。身体を震わせ、小さな声を発して、目を開けて何かを訴え始めた。
 何が起きたか分からないまま、震えを押さえるために、少し身体を押さえていたら、治まったのでほっとしたのだったが、夕方になって、看護婦さんに、痰をとって貰らったところ、大変な量の痰が溜まっていたことが判明、先の雅子の異常反応の原因が、そこにあったことが分かって、雅子に申し訳なかたっと思うのだった。
 回復基調にあるとの早とちりが錯覚を生んだようで、一考には反省の一日となった。

3.連載、難病との闘い(1092) 第三部 戦いはまだまだ続く(385)
  第八章 番外編 (15)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(5)
 歴史の街の原型を残すフィレンツェを後にすると、水の都のベニスまで、再びバスでのツアーだった。ここでも原田節が健在だったが、さすがに、長いバスの旅も二日続くと疲れを覚え始めていた。それでも、ベニスに近づいた処で舟に乗り換えたことで、また気分が一新されて元気が甦ってきたのを覚えている。
 あのテレビや写真で見慣れたサンマルコ広場に到着すると、あの世界遺産の光景の中に自分たちがいるということが不思議に思われ、遂に「ここまで来たんだ」と言う気持ちが高揚してくるのだった。ここでは、屋形舟での水路を伝って味わう観光を思いっきり楽しんだ。曲がりくねった運河を、透き通るような力感溢れるムーディな唄声と共に進んでゆく味わいは、現実の雑念を忘れさせる陶酔の世界であり、さすがと感じさせるものがあった。まさに、異国情緒いっぱいの素晴らしいひとときだった。
 そして、その翌日は、いよいよ、一考夫婦を含むツアー一行は、ベニスからは飛行機で、メインイベントの竜王戦の対局が行なわれるパリに入ったのである。ちょうど対局前日の夕方で、直ぐに、その前夜祭が始まった。そこでは、憧れの羽生名人を始めとする有名なプロ棋士たちと記念の写真を撮ったり、恐れ多き事ながら、厚かましくも、それらの棋士たちとの会話を楽しむことが出来た。話してみると、どの方も気さくで人間味溢れる優しい方々ばかりだった。前夜祭が終った後は、ツアー仲間の有志たちで、ホテルから徒歩でエッフェル塔に向かい、パリの夜を満喫した。
 対局は、翌日の朝9時から始まった。対局室で観戦できるということで、早い目に起きて場所取りをして、その緊張した雰囲気の中で指された初手に注目した。衛星放送での中継もあって、その珍しい裏舞台をも楽しむことが出来た。 圧巻は、二日目の封じ手を開けるシーンである。この日も、我々二人は早めに対局場に入って、羽生名人の真後ろの好位置を確保した。その時のシーンが月刊誌将棋世界のグラビアに掲載され、雅子がしっかりと映っていたのは、大収穫だったのだが、今となっては、その頃が二人の最高の幸せ時であったように思われるのである。(以下、明日に続く)

1126 恐怖いろいろ

 このところ、計り知れない恐怖の事故、事件のニュースが相次いでいる。何が起きるか分からない世の中だけに、筆者も、恐怖と云うまでには至らないが、掴かみどころのない不安を覚えている今日この頃である。

1.独り言コラム
 ハイチは大変なことになっているようだ。マグニチュード7の大地震が、12日に襲ったのである。被害の実態が充分に把握出来ておらず、死者の数は何万人、何十万人といった大きな数字が飛び交っている。今朝の報道でも、その救援が遅れていて「24時間、水一杯も届いていない」といった悲痛な叫びも伝えられている。
 恥ずかしながら、ハイチと云う国が何処にあるのか、筆者の知識が曖昧だったので、改めて確認した結果、カリブ海のイスパニューラー島でドミニカ共和国と国境を接している国であると知った。日本語では「海地」と表記するという。その「ハイチ(アイティ)」は、先住民の言葉で「山ばかりの土地」を意味するそうだ。
 ハイチに対しては、世界各国が次々と支援を表明しているが、一刻も早い現地での救援活動が展開されて、一人でも多くの方が救い出されることを祈っている。
 このニュースで、あの阪神・淡路大震災を思い出した人も多いだろう。二日後に迎える「1.17」も今年が節目の15年目である。とにかく、地震の怖さは、永遠に解消されない人類の恐怖である。
 さて、事故には繋がらなかったが、昨日の羽田空港で新しく採用されたコンピューターの管制システムにトラブルが起きた。レーダー画面から機影が消えるという恐怖のトラブルで、空の管制に大変な支障が出て、この日の空のダイヤは大きく乱れた。一歩誤ると大惨事にもなりかねないトラブルだけに、事故に繋ながらなかったのは、不幸中の幸いだった。
 アースマラソンに挑戦中の間寛平さんにも、前立腺がんという思わぬ恐怖が襲った。ご本人も「このまま死ぬのでは」とも思ったそうだが、お薬の治療で走り続けることが出来るということで、ほっとしているようだ。しかし、健康が第一であるだけに、無理をされない方がいいのではと思っている。
 一方、一昨日の夜に、大阪の羽曳野市の居酒屋で、いきなり猟銃を発砲した事件があって3人が死亡した。店にいた客や従業員達の恐怖は如何ばかりであったか。考えてみるだけで、身の毛がよだつ。
 東京地検からの任意の事情聴取を無視して、地方行脚を続けているあの小沢一郎幹事長も、一昨日には、関連事務所へ、当局からの突然の一斉のがさ入れに、内心、大変な恐怖を覚えていたのではないだろうか。かつての親分だった、田中角栄逮捕、金丸信事件などの前例が、同氏の頭の中に浮んで来たのではなかろうか。恐らく、同氏は、見た目以上の恐怖を覚えていると思うのである。
 もう一つ、昨日行なわれた将棋の名人戦挑戦者リーグで、筆者の贔屓の郷田真隆九段は、木村一基八段の凄い粘りにかなりの恐怖を覚えながらも、見事な寄せで勝ち切って、何とか、挑戦権争いの一員として踏み止まった。このところ負け続きの郷田九段だっただけに、筆者にも、とても嬉しい勝利だった。めでたし、めでたし。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時半起床(朝寝坊)、体重、60.6Kg。一段と寒い。
 昨日の雅子は、お陰で安定していた。痰も少なく、熱も殆どなかった。昨日は京都の吉田病院(仮称)で、パーキンソン病のお薬をもらう日だったので、昼間はずっと病院任せにしていたが、無難に過ごしていたようだ。贔屓目な見方だが、少し、症状が良くなって来ているのではとの期待がある。

3.連載、難病との闘い(1091) 第三部 戦いはまだまだ続く(384)
  第八章 番外編 (14)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(4)
 二回目のチャンスが勤続三十周年記念旅行だった。この時は、一考の趣味の将棋のタイトル戦を主催しているツアーに参加した。それは、読売新聞社主催の将棋竜王戦で、その第一局がパリで行なわれることになっていて、それを観戦しようというのである。もちろん、その前後にいわゆる観光的ツアーが組み込まれていて、後半は棋士達と一緒の観光ができるのが売り物だった。
 雅子は将棋にはほとんど関心を持っていなかった。時々一考がテレビ中継などで将棋を見ているのを、傍で覗いているような程度だったが、それでも、余計な不満を言うこともなく、このツアーに反対することもなかった。 
 当時の竜王は佐藤康光九段(現在)で、この年の挑戦者には羽生名人が名乗りを上げていて、この二人を軸として有名棋士が何人か加わっての大変楽しいツアーだった。
 出発は、対局日の数日前の1994年10月12日だった。成田を飛び立ったツアー一行は、シベリア上空を飛び越えて、パリのドゴール空港で乗り換え、イタリアに入ったのである。予定では、先ずはイタリア国内の観光を行なった後、対局の行われるパリに乗り込むという段取りが組まれていた。
 そのイタリア観光は、バチカン市国の観光から始まった。カトリック教会の総本山、9億人の信者の象徴である「サン・ピエトロ寺院」、それにミケランジェロが描いた壁画、天井画のある「システィーナ礼拝堂」には興奮を覚えたくらい素晴らしかった。
 ローマ市内では、あの2000年前のコロシアム、更にはトレビの泉などなど観光スポットを二日間楽しんだ後は、バスでフィレンツェへ向かった。長いバスの移動中は、ツアーのリーダーだった今は亡き原田泰夫九段が、立て板に水の原田節で将棋界の逸話を語ってくれて、とても楽しい和やかなバスツアーだった。
 フィレンツェでは、あのミケランジェロ広場の丘の上から見たフィレンチェの街を一望するパノラマ風景は、まさに圧巻の極みだった。テレビや写真でも御馴染みの景色で、その画面が出て来る度に、この旅行を思い出す。(以下、明日に続く)

1125 ドラマは佳境に

 我々は、同時並行的に、何本かの連続ドラマを見せてもらいながら、そこから喜怒哀楽を実感し、毎日を生きている、というのが、筆者の持論(?)である。失礼な言い方かもしれないが、ここに来て、その幾つかのドラマが佳境に差しか掛かって来ている。野次馬的で恐縮だが、先行きが楽しみな展開が期待できそうだ。

1.独り言コラム
 小沢一郎幹事長に火がついた。東京地検が、政治資金規正法違反で、小沢事務所、陸山会、それに鹿島建設での家宅捜索を敢行した。東京地検からの任意の事情聴取に応じなかったためと見られている。さあ、どうなるの? 今後の展開に興味津々である。
 政権が変わっても、政治とお金という問題では自民党時代と変わらない。鳩山総理の10何億円という母親からの子供手当てや今回の4億円入りの紙袋の話など、そのスケールが大きい。昨日も小沢幹事長は名古屋で講演していたが、なんだか馬鹿馬鹿しく感じられるのは筆者だけではないだろう。次なる展開(?)を期待して待ちたい。
 日航会長に稲盛和夫氏が就任する。土壇場でのエース投入といったところだが、状況は容易ではない。昨日の東証でも、その株価は値付かずで、遂に7円となった。筆者も一時購入を考えたことがあっただけに隔世の感を覚える。同氏の手腕に期待されるが、果たして、この難しい企業の再生に目処をつけることが出来るのか、その操縦ぶりが注目される。これは、長編ドラマと云うべきで、じっくりとその展開を見守りたい。
 今朝の新聞各紙の週刊誌の広告で、週刊新潮が「おごれる小沢一郎」、週刊文春が「JALよ、さらば」と題して、それぞれが大きく特集記事を掲載している。なかなか面白そうだ。
 さて、アースマラソンで頑張って来た間寛平さんが前立腺がんだという。残された距離は、あと10000Kmを切った地点、トルコのアンカラに到着している。そこで、マラソンを一時ストップして、健康チェックの検査をしているとブログには報告されていたが、今朝の新聞では、そんな厄介な病気に罹っていると報じていて、大変心配である。さし当たっては、注射とお薬で対応しながらマラソンを継続するというのだが、大丈夫なのだろうか。ショックは小さくはなく、先行きが大変心配である。何しろ、命あっての物種だから。ドラマは、これから山場だが、何とか、ハッピーエンドで終って欲しい。
 さて、また将棋界の話題で恐縮だが、将棋名人戦の挑戦者を競う戦いも佳境だ。二人(谷川九段、三浦八段)の2敗、それに六人(森内、高橋、郷田、丸山、各九段、木村、井上各八段)の3敗組の決戦となっているが、今日、3敗同士の二対局(郷田―木村、丸山―井上)が行なわれ、敗者の二人が挑戦者争いから脱落する。さあ、どうなるか。郷田ファンの筆者は焼きもきである。
 なお、昨日のこの欄で、千代大海は、魁皇に負けたところで引退するのが男らしくていいのではと書いたのだが、その通りに同氏が決断して、さっぱりと引退表明をした。とにかく、65場所大関在位は立派な記録である。ご苦労様と申し上げたい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、60.9Kg。予報通り寒いが、雪は降っていない。
 昨日の雅子は、微熱(37.3~37.5度)があったが、顔つきは穏やかだった。幸い、痰も少なく、時々、目を明けて筆者をじっと見つめてくれていた。見た目の症状は、レベルは3(まずまず)であった。

3.連載、難病との闘い(1090) 第三部 戦いはまだまだ続く(383)
  第八章 番外編 (13)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(3)
 その時の旅行先は、親会社の支店があったシンガポールを選んだ。経費、距離感、言葉、気候、治安などから見て、何となく手頃感があっての選択だった。その支点には顔を出さなかったが、マーライオンのある広場、セントーサー島などのいわゆる一般的な観光地を回った軽いメニューのツアーだったと思うが、あまりしっかりとした記憶は残っていない。雅子にとっては、初めての海外旅行だったことで、それなりにエンジョイしていたと思う。言葉の点で、雅子も少し苦労していたようで、その点で一考の地位が、この旅行中では少し優越感が得られて、気分は悪くなかったのを覚えている。
 しかし、残念なことなのだが、記録魔を自認している一考だったにも関はわらず、この旅行に関する記録が何一つ手元に残っていないのである。まだコンピューターを使う以前のことだったので、手書きで作ったメモがあるはずなのだが、どこかに埋没してしまっていて、幾ら探しても出て来なかった。
 そういう訳で、雅子の初めての海外旅行となったこのシンガポール旅行については、その日付さえはっきりしていないのである。頼りになるパスポートも、荷物を整理した際にどこかに仕舞っていて、どうしても見つからなかった。そこで、仕方なく、曖昧な記憶を手繰り寄せて推定したのである。つまり、単純に考えれば、入社が1963年であるから,勤続20周年記念といえば、1983年ということになり、この旅行はその頃に行なったと推定される。その頃は、一考が大阪営業部長をしていた頃である。
 昨日の夕方までは、上記の内容で今日のブログを配信するつもりでいたのだが、ところが、である。ハプニングが起きた。パスポートが見つかったのである。あれほど探し回って見つからなかったパスポートが、昨日の夕方、雅子の付き添いを終えて病院から戻って来てから、何気なく開けたプラスティックボックスの中から出てきたのである。神隠しにあった様で諦めていただけに、思わず「ラッキー」と叫んで小躍りしてしまった。
 早速、その内容を確認した結果、雅子とのシンガポール行きは、なんと、1993年11月末であることが判明、人間の記憶力の曖昧さに驚いたのである。
 そうなると、勤続20周年記念と云うのが怪しく、若しかしたら、勤続25周年のご褒美だったかも知れず、仕事の関係で、随分と遅れて実行したということが正しいのかもしれないのだ。と云うのは、次に紹介する二回目の旅行を翌年(1994年)の秋に行なっていて、それが勤続三十周年であることは確かだからである。自ら狐に騙されたような感覚だが、ここに訂正して配信できたことにほっとしてい次第です。
 なお、そういう事情で、今日の後半部分は、今朝になって新しく書き加えた部分である。(以下、明日に続く)

1124 土壇場での対応

 広辞苑によると、土壇場とは、しおきば、そこから転じて、せっぱづまった場面、進退きわまった場面とある。筆者は、土壇場での応接するドラマに、強い関心と興味を持っている。そこでは、その人間の本性が垣間見られるからである。

1.独り言コラム
 お金の問題で、ある意味では土壇場状態に追い込まれた民主党の小沢幹事長が、昨日、記者会見したが、記者に多くの質問をさせておいて「今は捜査中だから、何も言えない」との一点張りで逃げ切った。何のための記者会見だったのか。特捜部からの任意の事情聴取にどうするかも触れなかったのは遺憾である。
 日航の再建問題も土壇場を迎えている。年金減額案に関しては、OBも漸くOKしたことで、経営再建に向けた動きが活発になりそうだ。日航の株価は、昨日はストップ安の37円に落ち込んだ。もはや、紙くず同然で、株主にはどうにもならない辛い展開だ。また、従業員にも、今後大幅な人員削減など厳しい対応が待っている。土壇場の苦しみは、これからも続きそうだ。
 引退間際の土壇場の千代大海が、新記録が掛かった魁皇に大きく放り投げられて3連敗した。もう、ここで引退宣言をしてもいいのではと思うのだが、初志貫徹で、6敗するまで取り続けるのか。ここは爽やかに昨日の負けで引退するのが男らしいと思うのだが、…。
 オグシオの愛称で親しまれたバドミントンの小椋久美子さんが引退を宣言した。一時はロンドン五輪を目指す意欲を示していたが、体調の悪化で練習も出来ず、精神的にも疲れたといった土壇場の状態に追い込まれていたそうで、結局、悩んだ末に引退を決意したという。新たな人生を楽しんで欲しい。
 昨日行なわれた将棋名人戦の挑戦者を決めるリーグ戦で、A級から降級の土壇場に追い込まれていた藤井九段が、トップを走っていた谷川浩司九段に勝って、自らの降級の危機を、取り敢えずは凌いだ。これで、挑戦者争いは、谷川、三浦の二人の2敗組と現時点で6人の3敗組みが圏内に残っていて、興味深い大混戦の挑戦者争いが展開されることになった。それぞれ、2~3局を残していて、その勝負の行方で挑戦者が決まる。
 土壇場ということではないが、今度の国会には外国人に選挙権を与える法案が提出される。小沢幹事長が強引に進めているのだが、与党内にも異論のある重要な法案だ。
 筆者が気に入っているコラムニストの勝谷誠彦氏は、昨日の同氏の有料ブログで、この法案は、憲法違反であると強く反対の主張を書いている。この問題に関しては、国民新党の亀井静香代表が反対しており、ここでは同氏の頑張りに期待している。日本国民の主権に関わる問題で、もっと国民に分かりやすい議論が必要だ。一人の思惑で、力づくで成立させる法案ではないだろう。今までは、好きではなかった亀井静香代表だが、この問題では、持ち前の大声でしっかりと頑張って欲しい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.9Kg。寒さは、これから厳しくなるとのことだが、朝の時点では、まずまずである。
 昨日の雅子は、終日落ち着いていた。痰もほどほどで、発熱も微熱程度だったので、今年初めての入浴サービスを受けた。全体の症状は、レベル3(まずまず)をキープしていた。

3.連載、難病との闘い(1089) 第三部 戦いはまだまだ続く(382)
  第八章 番外編 (12)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(2)
 漫然とではあったが、退職後の二人の生活に関しては、平凡で穏やかな団欒の老後生活を送ることを願っていた。それは誰もが願うことであって、特筆するようなことではない。そういう基本的な考え方の中で、一考は、雅子への償いと云う意味からは、幾つかの積極的なイベントを企画し、雅子に楽しんでもらうことを考えていたのである。
 そのイベントの一つが、二人で巡る世界旅行だった。のんびりと二人で海外の旅を楽しんでみたかったのである。前述の看護婦さんから耳にした、旦那さんと二人の海外旅行の話が、一考のその夢に火を点けたのは、至極自然な成り行きだったのである。
 そこで、本章では、退職後にはやってみたいと一考が描いていた幾つかの夢を取り上げて紹介したいと思う。先ずは、最もウエイトを置いていた二人d巡ってみたかった海外旅行のお話を披露することから始めたい。具体的な話に入る前に、今までに雅子と楽しんだ数少ない海外旅行を総括しておくことから始めようと思う。
 二人での海外旅行は、今までに4回ある。そのうち3回は、会社がその切っ掛けを与えてくれた、いわゆる勤続何年の記念旅行だった。そういう意味では、この会社は、社員の福利厚生面では、なかなかきめ細かい対応をしてくれていた有難い会社だった。今の会社は、組織が大きく変わっているので、その辺りがどうなっているかは分からないが、少なくとも、一考らの時代は、そういう意味では大いに恵まれていたと言えるだろう。
 当時は、勤続二十周年、三十周年、そして退職時の三段階のご褒美の制度があった。この制度の良い処は、主人を影で支えた妻にも光を当てていたことである。男が仕事に打ち込めるのには、妻のサポートが欠かせないという考え方が反映されていたのである。
 その褒美の内容は、旅行券か記念品という選択肢があって、本人達の希望によっては記念品を選択することが出来たが、一考は、全てこの機会を利用して、二人で海外旅行を楽しませてもらった。
 もちろん、この場合に必要となった経費は、ご褒美の額では足りなかったが、それでも、経済的な面では有り難いサポートだったことを付記しておこう。この辺りは、アメリカとの合弁会社であったことから、米国の企業の人事管理の良い側面が採用されていたというラッキーのお陰だったと思っている。
 若し、この制度がなかったら、二人での海外旅行は、一度も実現出来ていなかったかもしれないし、実現できたとしても、退職時の一回が精一杯だったのではないかと思うのである。何しろ、二人が結婚した頃は、海外旅行はそれほどポピュラーでなく、新婚旅行も、九州の宮崎、鹿児島などの南九州を回る旅行でお茶を濁していた。
 そんな訳で、二人にとっての初めての海外旅行は、勤続二十周年で頂戴した会社からのチャンスだった。(以下、明日に続く)

1123 明と暗

 明と暗は分かり易い区別だが、それがはっきりしていない世界や事件も多い。夏目漱石の作品の「明暗」は、その一例である。この小説は、漱石の病死によって未完となったため、その明と暗は、はっきりしないまま封印されている。

1.独り言コラム
 昨日の成人の日で、全国で127万人の新成人が生まれた。その人数の減少は気になるが、明るい話題であることは確かである。当然ながら、全ての方々が平成生まれである。昭和も段々遠くなるの始まりである。
 さて、今年も各界で、既にいろんな戦いが始まっていて、厳しい明暗が出て来ており、各界の今年の展望を見る上で、それぞれの手掛かりを提供してくれている。
 先ずは株価の展開だが、出だしはまずまずの高値スタートをしているが、実体経済がまだしっかりしていないことから、先行きはまだまだ不透明である。
 政治の世界も、鳩山総理、小沢幹事長の二人の大物に、厄介なお金の問題が絡んでいて、今後の展開については、これまた不透明である。展開次第では、政局に繋がる「暗転」も有り得る。
 一方、菅直人、新財務相が、その就任の記者会見で、為替について発言して批判を受けて、不覚にも「暗」のスタートとなったが、昨日の夜の日本テレビの番組で、消費税アップについて触れたことは立派で、「明」への一歩と記しておこう。
 明暗がはっきりしているのはスポーツの世界だ。今年は、バンクーバーオリンピックが行なわれるので、冬のスポーツの話題は豊富である。今のところ、「明」では、中学生のスケーターの高木美帆、モーグルの上村愛子が目立っている。一方のフィギュアーでは、三人の男性陣の高橋大輔、織田信成、小塚崇彦の3人に、女子の成長著しい鈴木明子をらは、明らかに「明」であって、その期待は大きい。その一方で、注目の浅田真央、安藤美姫の二人は、今のところの仕上がりは、決して「明」の状態ではないが、本番で、本来の実力を発揮して、「明」に転じて、メダルを確保への期待は大きい。
 意外なのはスキーのメンバーで、今回も昔の名前の方々が、頑張っていて「明」の立場を確保しておられるのは、大したものだと思う。逆に言えば、若手の台頭がないのが寂しい。
 ゴルフでは、昨年の賞金王の石川遼選手が、アジア欧州の対抗戦のロイヤル杯に出場したが、結果は「暗」のスタートとなった。日曜日のゴールデンタイムに、異例のテレビ放送も行われたが、そうは問屋が下ろさない出だしとなった。
 大相撲では、魁皇が歴代勝ち星で千代の富士の記録に並んだ。一つ一つの積み重ねで、弛まぬ努力の賜物だろう。先ずは「明」のスタートだが、一方、大関復帰を目指す千代大海は、連敗の出だしで「暗」の結果だ。最後まで頑張るのも男らしいが、この辺りで身を引くのも男らしいと思う。
 ボクシングでは、昨日、内山高志がスーパーフェザ級でファン・カルロス選手に12回TKO勝ちでタイトルを奪取した。新年早々、ボクシング界に、大きな明かりを点した。
 囲碁では、一昨日に小沢幹事長が井山裕太名人と対局し、結果は引き分けに終ったようだ。明と暗の間にいるということなのだろう。しかし、井山名人も成人の仲間入りということで、小沢さんの顔も立てて、大人の配慮をして引き分けにしておいたという見方をしましたが、どうでしょうか。
 将棋界は、今年の名人戦挑戦者を目指して終盤戦に入っている。久し振りに光速の寄せの谷川九段がトップを走っていて、今日行なわれる藤井九段に勝てば、挑戦権にぐっと近づく。しかし、藤井九段もA級からの降級が掛かっているので、おいそれとは負けられない。若し、谷川九段が敗れると、挑戦権争いは大変な混戦になって、今後の展開如何では、筆者の贔屓の郷田九段にもチャンスが出てくるのだが、…。先ずは、今夜の対局結果次第だ。果たして、その明暗はどう出るか。筆者は今夜も終局までは眠れない。 

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、51.3Kg(今年最高値)、寒さは前日並み。
 昨日の雅子は、痰も少なく、穏やかな一日だった。午後には、随分と長く目を開けて、じっと筆者の顔を見つめてくれていた。そこで、最近は牛丼を食べることが多いので、顔が牛に似て来ているだろうというと、顔を歪めて笑ってくれたのである。ほっとした一こまだった。
 しかし、帰り際になって、少し熱(37.4度)が出ていたのが気掛かりだった。

3.連載、難病との闘い(1088) 第三部 戦いはまだまだ続く(381)
  第八章 番外編 (11)

2.夢物語、若しも、雅子が元気だったら(1)

 一考の単身赴任生活は、結婚して17年目の1985年の暮れに、大阪から東京に転勤した際に始まった。その後の一考は、両親の面倒見、二人の子供の世話などの家庭に関する全てを雅子に丸投げした形で、定年までの会社生活を単身赴任の形で通した。
 その頃は、二人の子供達の年齢からみれば、教育、しつけの面で大変大事な時期だった。また、両親も、親父は、どちらかと言えば、細かくうるさい方だったし、母親も、一見優しそうなのだが、芯はなかなか強いタイプだったので、その世話の苦労は並み大抵ではなかったと思われる。
 それだけに、自分が退職をした暁には、それまでの雅子からの多額の借金を返すという意味で、或いは掛けた苦労への心からの償いとして、雅子に尽す人生を心に決めていたのである。もちろん、その心は、二人での楽しい老後生活を送ることだった。
 しかし、悲しいかな、その行動に着手する前に、思いも寄らなかったとんでもない人生の暗転が起きて、全ての歯車が狂ってしまったのである。まさか、雅子が不治の難病に犯されるとは、頭の片隅にも全く存在していなかった。かくして、一考が描いていたそれらの楽しい夢の計画は決して叶えられることはない絵に描いた餅になったのである。
 ところが、つい最近になって、家庭の事情で鹿児島に帰られた看護婦さんからお聞きした素晴らしい話が、一考の頭の中で眠っていたその夢の話に火をつけたのである。
 この看護婦さんは、かつて青年海外協力隊でボランティア活動に参加されていた方で、雅子も大変お世話になっていたのだが、なかなか魅力的で、一考も大変気に入っていた看護婦さんである。その耳にした話と云うのが、その方が、年末年始の2ヶ月間を掛けて、旦那さんと欧州とアフリカを回る旅行をするという、とても羨ましい話だった。2ヶ月もかけてのゆったりとした二人の旅という内容が、とても魅力的だった。
 そのことが、何かが急に弾けたように、一考の頭の中で眠っていた夢の話に火をつけたのである。それと云うのも、二人での海外旅行は、一考の老後の夢の一つであったからである。
 今更、叶わぬ夢を拾い出しても仕方がないことなのだが、せめて、ここに告白することで、二人の無念の思いを晴らしてみたいという思いに至ったのである。
 そういうことで、年始特集の一環として、今日から何回かに渡って、その夢と称する一考の老後の世界を素直に紹介してみたいと思う。特集、「若しも雅子が元気だったら」である。(以下、明日に続く)

1122 お正月番組ベスト5

 あっという間に、正月期間は過ぎ去ったが、今年は、入院中の妻の付き添いに、優先的に時間を割いたことで、じっくりとテレビを楽しむ時間はごく限られていた。そんな中で、筆者の印象に残った番組を取り上げてみた。

1、独り言コラム
 今日は、話題の谷間ということで、趣を替えて少し遊び心で、筆者の独断と偏見で選んだ面白かったテレビ番組を取り上げた。

 第一位 大逆転脳内将棋2010
 元日の夜にNHK衛星放送で放映された番組である。筆者は録画で見たのだが、プロの将棋の強さを満喫させてくれた面白い内容だった。
 中でも圧巻だったのは、羽生善治名人と佐藤康光九段の将棋盤を使わず、頭の中だけで指す、文字通りの脳内将棋である。この脳内将棋では、このところ佐藤九段が5連覇で無敵街道を走っていたのだが、今年は、遂に羽生名人がそれに立ち向かったのである。対局は、佐藤九段の切れ味は凄く、羽生名人を追いつめて、そのまま連勝を伸ばすかと思われたが、最終盤の土壇場で、佐藤に錯覚があり、二歩を打って惜しい反則負けとなった。将棋内容は通常の以上の好局だった。
 また、投了図から指し継ぐ逆転将棋では、投了した方をプロが持って、アマチュアを相手に戦うという異色の企画である。今年は、先の名人戦の最終局の投了図が取り上げられた。名人奪取がならず投了した郷田九段側を防衛に成功した羽生名人が持って、アマチュアの石井琢郎を相手に指して、これに勝ち切った。郷田九段ファンの筆者には、複雑な心境だった。
 第2位 箱根駅伝往路の5区
 優勝した東洋大学のあの柏原竜二選手の山登りの逆転劇は圧巻だった。これも後で録画で見たのだが、なかなか迫力があって面白かった。期待通りに結果を出すというのは至難の業ではないが、この男は、そういう意味でも大した男である。
 第三位 クイズ「Qさま」
 テレビ朝日の「Qさま」という番組はなかなか盛り上がっていた。ロザン宇治原というクイズスターに、新たにシンデレラ畠山という対抗馬が登場、堂々と宇治原に打ち勝ったのである。新たなクイズ王の出現で、今後の両者の戦いが面白そうだ。このシンデレラ畠山はお笑いの人力車に所属している東京経済大学の出身であるが、漢字の知識は凄い。
 第4位 クイズタイムショックのチャンピオン大会
 特番でのクイズ番組の定番の一つなのだが、その優勝争いは熾烈で面白かった。決勝に残ったロザン宇治原に、あの話題の山本モナ、それに敗者復活戦から勝ち上がって来た辰巳琢郎の三人の戦いも見応えがあった。リズムに乗るかどうかが決め手で、記憶力と瞬発力の戦いであった。結果は、京大出身者同士の決戦となり、後輩のロザン宇治原の躓きで、先輩の辰巳琢郎が優勝を奪った。
 第5位 ワンダーxワンダー
 NHKの紅白歌合戦の舞台裏を扱った二日夜に放送された番組である。取り上げた内容が内容だけに、なかなか興味深く視聴した。この種の内幕を取り扱うという点では、NHKも民法並みになってきているようだ。
 そういう意味では、紅白歌合戦に、昨年はフジテレビの人気番組「ヘキサゴン」のアシスタント司会者の中村仁美アナ(御茶ノ水大卒)を、今年は、日本テレビの「ズームイン」の羽鳥慎一アナ(早大卒)を登場させている辺りに、NHKの方針の変更が読み取れる。筆者はいい傾向だと思っている。
 以上が、筆者がたまたま見た2010年の正月番組から選んだベスト5である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.8Kg。寒さは並み。雨は降っていない。
 昨日の雅子は、朝方は痰で苦しんだが、午後からは安定していた。とにかく、痰の発生を抑えること、臀部の傷の治癒が、残された当面の課題である。

連載、難病との闘い(1087) 第三部 戦いはまだまだ続く(380)
  第八章 番外編 (10)

1.相坂家の元旦の移り変わり(10)
 一考の目に映ったものは、期待していた安らいだ雅子の顔ではなく、意外にも、とても苦しそうな雅子の顔があった。よく見ると、溢れ出た痰がマスクの中にいっぱいに溜まっていたのである。今までにあまり目にしていなかった光景に、びっくりした一考は、急いでマスクを外してやって、テッシュで何回もその痰を拭い取ってやった。それから、ブサーを押して看護婦さんを呼んで、痰の吸引をお願いしたのである。
 吸引してもらった痰の多さが、雅子のその朝の苦しさを物語っていた。看護婦さんの繰り返しての入念な吸引が済むと、たちまち雅子の表情は、レベル2からレベル3に向上し、和やいだ顔に戻った。それを見て、一考もほっとするのだった。
 しかし、この日は、その後も痰の出方が酷くて、暫くは、かなり苦しそうな時間が続いた。病魔には年末年始もないのだ。手加減せずに襲って来ている彼らの意地悪さを思うのだった。一考は、暫く、雅子の様子に注視し、その後も出て来る痰を繰り返しテッシュで拭ってやる作業を繰り返した。一考には、幾度も看護婦さんを呼び出すことに遠慮があったことで、なうべくは自分で対応していた。有難いことに、その内に、雅子の痰も少し治まり始めているようで、ほっとするのだった。
 10時半近くになって、この日の担当の看護婦さんが回って来られて、各種の基礎デーダ測定があった。その際の検温では、37.2度と微熱で、それ以外の、血圧、酸素指数のデータからも、さし当たっては、そんなに心配はなさそうだったので、一考は、一旦、病院を出て、急いで自宅に戻った。
 そして、太郎を連れて病院に戻ったのだが、時間は午後の1時過ぎになっていた。太郎は、前日は引き続いての見舞いである。雅子の様子は朝方に比べれば、大幅にその安定度が戻っているようだった。
 今年も仕事の関係で、二郎夫婦と孫は帰って来てはくれなかったが、その分、太郎が頑張ってサービスしてくれていた。前日の大晦日には、雅子が好きだった山口百恵のDVDを持って来てくれて、雅子に聞かせてくれていた。その時には、雅子は、かなり細い目だったが、太郎が見せている画面に視線を送っているようだった。見た目には、愛想のなさそうな太郎だが、こうして、DVDを用意するなど、いろいろと細かく気を遣ってくれているのを、雅子も嬉しく思っているに違いない。
 この日も、太郎は、前日に続いて、しきりに何かを語りかけていた。周りに遠慮してか、随分と小声だったので、果たして雅子に届いていたのだろうか。一考には確認できなかった。
 時間を見計らって、そのまま千葉に帰る太郎を最寄の駅に送ったのが2時前だった。それからまた病院に戻った一考は、雅子の傍で、夕方の5時頃まで、コンピューターを叩きながら付き添っていた。
 痰が出る原因は良く分からないが、日に寄って随分と様子が違う。朝には、痰が多くて大変だったこの日の雅子だったが、この日の午後からは、その発生がぐっと減って、落ち着いた様子で病室での元日を過ごせたのは、幸いなことだった。
 この日、一考が自宅に戻ったのは夕方の6時前だった。(以下、明日に続く)

1121 神格化

 神は、人間の及ばない智恵、力を持つ存在の象徴であって、我々、一般人が、困った時に「助けて!」と叫んで救いを求める対象でもある。そこから派生して、各界での権威を比喩的にいう場合もある。

1.独り言コラム
 今朝の毎日新聞の一面トップに、北朝鮮の金正日総書記の三男、金正銀(しょううん)氏の神聖化への布石、準備が進んでいると報じている。それによると、2012年に30歳でお披露目を受けるのではという。今までは「正雲」と記されていたが、今朝は「正銀」となっているところが目新しい。これも、神聖化への一つの演出なのだろう。
 要するに、国民に重みを付与した形で、三男への引継ぎを行ないたい訳で、北朝鮮風の一つのセレモニーなのであろう。
 ところで、世の中には、神様のような存在といわれる人は数多くおられる。各界の神様らしき人たちを筆者の独断で上げてみよう。
 先ずは野球界だが、川上哲治や、長嶋茂雄、王貞治などは、やはり神様に近い存在だったと思うし、将来はイチロー選手もその仲間入りするかも知れない。
 相撲界では、69連勝の双葉山がそれに値する力士だったと思う。白鵬が何処まで迫れるかは今後の楽しみだ。因みに、朝青龍は、それとはかなり離れた人間臭い特異な存在である。
 ゴルフでは、今まではタイガーウッズがそれに近い存在だとの評価を受けていたが、思わぬところで私生活でのスキャンダルが露呈し、神様どころではない存在に転げ落ちつつある。今朝の新聞では、今年のマスターズ前に復帰するとの一部報道があるが、果たして、やり直しが利くのだろうか。
 筆者の趣味の将棋では、やはり、大山康晴15世永世名人が、それにもっとも近い存在だたっと思う。晩年は癌と闘いながらも、60歳で名人位に挑戦するなどその強さは神がかりだった。今の羽生名人が何処まで迫れるかに関心が高い。
 その一方で、政界を見て思うのだが、どうみても、神様というにふさわしい人が見当たらない。今や、民主党の小沢一郎幹事長は、近寄り難い存在という意味で、党内では神様のような存在になっているようだ。殆どの人が異論を唱えることを抑えて、黙って従っているといった構図のようだ。しかし、これは、神様と云うよりは、単なる横暴な独裁者に過ぎない。東京地検が同氏の不透明なお金の問題を重視して捜査を進めていて、同氏の先行きも不透明だ。
 いずれにしても、お金や女のことで、ごちゃごちゃしている限り、神様とは程遠い存在だということは確かである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、60.8Kg。起き掛けにシャワー代わりに湯船に浸かる。外の寒さはかなり和んでいる。
 昨日の雅子は痰も少なく、安定していた。症状はレベル3(まずまず)。午後には、大きく目を開けてじっと見つめてくれていた。声を掛けると反応してくれたので、ほっとしたのだった。しかし、夕方の帰りがけに、少し熱(37.2度)が出ていたのが気掛かりだった。

3.連載、難病との闘い(1086) 第三部 戦いはまだまだ続く(380)
  第八章 番外編 (10)

1.相坂家の元旦の移り変わり(10)
 一考が、病院に到着したのは7時半少し前だった。閑散とした院内を急ぎ足で雅子の部屋に急いだ。3階でエレベーターを降りたところにあるナース室に目を遣ると、大晦日から元旦までの大変な時間帯を務めてくれた数人の看護婦さんの姿が見えた。一考は、それとなく、感謝の気持ちを込めて、会釈のような挨拶を送って雅子の部屋に向かったが、その時、一考の頭の中には、ちょうど10年前の大晦日の夜のことが、ふと思い出されたのである。
 それは、あのコンピューターの誤作動が心配された2000年を迎えた大晦日のことで、一考はシステム部長を拝命していたことから、サラリーマン人生を通じて初めて、会社で待機して新年を迎えたのだった。かっこよく言えば、仕事への強い使命感で、不測の事態の発生に備えていたのだったが、幸いにも何も起きずにほっとしたことは、今も記憶にしっかりと残っている。
 ところで、病院は、病魔と闘っている患者をサポートする神聖なスペースである。しかも、その患者に食らい着く憎っくき病魔は、年末年始だからと言って手加減はしてくれない。従って、1年、365日、24時間、如何なる場合も、常に誰かが、患者の面倒を看るサポートは欠かせない。決して大袈裟ではなく、看護、介護の仕事は、命が掛かっている仕事だけに、ちょっとしたことにも手の抜けない大変な仕事なのである。
 そういうことで、必然的に、彼ら、彼女らには、いわゆる暦通りの連休や、年末年始の休みは適用されないことが多い。運悪く(?)その日のシフトに指名を受けた方々は、それが、たとえ、夜勤であっても、そこは割り切って、その任務を果たすために、個人的な欲望を犠牲にして頑張ってくれているのである。一考は、自分の妻がお世話になっているだけに、彼女らの頑張りを目にすると、心からの感謝の気持ちで、自然と頭が下がるのである。  
 さて、雅子の病室に入った一考は、彼女がいるベッド脇にそっと近づいて、その顔を覗きこんだ。初めて一人で迎えた病院での新年の朝を、果たして雅子がどんな具合で迎えているのかが気掛かりだった。(以下、明日に続く)

1120 謎の解明

 今の世の中には解明して欲しい「謎」は山ほどある。しかし、国家間に跨る「謎」は、解明できていても、公表されず、「謎」のままに封印されてしまうことがあるが、これは実に遺憾なことである。

1.独り言コラム
 謎といえば、昨今でも、小沢一郎幹事長の紙袋入りの4億円の話、鳩山兄弟のお母さんからの高額の子供手当て、藤井財務相の突然の辞任、大相撲の貴乃花の一門を離脱して理事に立候補する話など、毎日、毎日次々と訳の分からぬ謎見たいな話が生まれていて、国民は辟易としたり、場合によっては、大変な深い興味を抱きながら、毎日を送っているのではないだろうか。
 過去の事例でも、未解明の謎は多い。もう10年目を迎える世田谷一家殺人事件は、多くの謎を残したまま、未だにその手掛かりもつかめていない。また、和歌山で起きたあの毒入りカレー事件は、最高裁での判決が出て、林真寿美の死刑が確定したが、その犯行の動機は依然として謎のままだ。もう、これ以上明らかにされることはないだろう。
 しかし、その一方で、当局では、謎が解明できていて、事実が把握されていても公表されないことで謎になっている事件もある。
 その典型的な事例が、北朝鮮による拉致事件の謎である。北朝鮮当局では、自分達が犯人の立場であることから、その詳細を把握しているはずである。しかし、体制崩壊を防ぐためには、そのまま公表は出来ない立場にある。従って、事実が隠蔽されたままで、このまま封印されてしまうのではとの危惧が大きい。日本政府は、その解明に、手掛かりさえも掴めないまま打つ手なしの状況にある。洒落ではないが、これこそ埒が開かない話である。
 あの中国の毒入りギョーザ事件も同様で、事実は把握されていても、未だに解明されない事件として扱われている。そこには、日中の政治問題が絡んでいるからで、これまたうやむやにされて終局してしまうのだろう。
 そんな厄介な生々しい事件の謎が、数多く積み重ねられていく現代の話とは違って、古代の謎解きの話には夢やロマンがあって楽しい。
 先頃、奈良の桜井茶臼山古墳から、81面という多くの銅鏡が発掘されたと発表された。細かい破片を詳細に照合させ、そこに残されている文字や紋様を読み取る作業の積み重ねで、新しい事実が浮き彫りにされつつある。
どうやら、この鏡は「卑弥呼の鏡」との見方もあって、延々と続いている邪馬台国論争に大きな影響を与えそうだ。大和説を採る側には大きな手掛かりとなったようで、これに対する九州説の反論に関心がある。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時10分起床。体重、61.0Kg。寒さは普通。
 昨日の雅子は、一日を通して、まずまずの様子で、症状レベルは3だった。痰が溜まって来て、時々苦しそうになる時が見られたが、それを吸引して取り除いてもらうと、すっきりした状態に戻るのだった。

3.連載、難病との闘い(1085) 第三部 戦いはまだまだ続く(379)
  第八章 番外編 (9)

1.相坂家の元旦の移り変わり(9)
 さて、朝まで生テレビも終わり、時間も6時になったのを確認して、一人だけでの雑煮の時間にしたのである。昔は皆揃っての元旦の雑煮だったが、どうせ、太郎は朝が遅いだろうということで、寝かせたままにしておいて、一考が一人で先にいただくことにしたのだった。
 そして、手早く、さっと食べ終わると、太郎の分の準備をしておいて、一考は、年明け最初の病院に向うべく車庫にある車に向かった。
 そこで、ふと気が付いたのだが、今年は車のお守りも買っていなかった。とにかく、今年は、その種の正月の飾り物などは、可能な限り簡素にして、余計なことは一切やめようと決めていた。机の上とか台所とか、いろんなところに飾っていた小さなお鏡などを含めて、その種の祝いなどの印しは一切止めにしたのである。ただ、玄関の飾りのしめ縄だけは、例年通り、それなりもものを飾っただけだった。そういう訳で、車のこともすっかり忘れていたのである。しかし、一年前に買ったお守りが、そのままダッシュボードの下に置いたままで残っている。ご苦労様だが、それに、もう一年甘えようじゃないか、と勝手な思いながら、一考はアクセルを踏んだ。
 さすがに元旦だった。国道161号線は、かなり空いていて、車はすいすいと走った。一考には、何か特別な期待があった訳ではないが、何となく新鮮さを覚えながらハンドルを握っていた。しかし、その新鮮さは、あくまでも漫然としたうわべだけのもので、特別な何かがあるといった類のものではなかった。
 言うまでもなく、雅子の病気に関しては、今の医学の技術では、いわゆる不治の病という範疇に入るものである。ずっと続けているお薬での治療も、それ以上の悪化を何とか食い止めて欲しいというものであって、それで症状が良くなるようなものではない。つまり、病気に関しては、何とか本人が苦しまなくて済むのであれなば、多くを望まないと云うのが、一考の正直な気持ちだった。それでも、新年という節目から来る何かぼんやりとした期待があって、若しかしたらといった何か神がかり的なものが、心の奥に潜在しているのを否定はしていなかった。
 そんな夢のような期待の話はさて置いて、今の一考の最大の願いは、雅子との何らかの意思疎通が出来るパイプを探し出すことである。今のように、こちらから語りかけるのに対し、何らかの反応を示してくれるのが嬉しく、今後もそう言った反応に期待しているのである。さし当たっては顔の表情での反応が、もっとも期待できる手段である。要するに、何らかのその種の手掛かりがあれば、とりあえずは、雅子との絆が存在するということで、一考のささやかな喜びを生み、生きがいに直結しているのである。
 事実、雅子にも、何らかの形で一考と意思疎通を図ろうとする気持ちはあるようで、気分の良い時には、じっと目を開けて見つめてくれるのである。そうしてできるアイコンタクトが、今では、二人には貴重な絆なのだ。
 いずれにしても、今は、雅子とのアイコンタクトを通じて、雅子の意思表示を探ろうとしている。そして、二人の思いが何とか通じ合うことで、一考は、毎日の病院通いのし甲斐を見出しているのである。(以下、明日に続く)

1119 始動

 昨日は七草粥を食べる日だった。健康に良いと云う話だが、これで正月気分を切り替える一つのタイミングかもしれない。今年もいろんな業界、世界で新しい始動が見られる。

1.独り言コラム
 急遽、リリーフに立った菅直人氏の財務相としての始動である。冒頭の会見で円高に触れて、90円台半ばが望ましいと先の藤井財務相の円高発言を修正した。為替レートや株価が、この程度の発言で微妙に反応するのが面白い。
 菅財務相の発言は歯切れも、耳障りも良くて、好感を覚える人も多いかもしれない。何かやってくれそうだとの期待感がある。今まで国家戦力局相として、その使命が不透明だったことで、ほとんど何も出来なかっただけに、溜まっていたエネルギーを発散できる立場を得て、漸く生き返ったような感じである。18日から始まる通常国会での「菅々諤諤」じゃなくて、「侃々諤々」「喧々諤々」の議論を期待している。
 東京地検の小沢一郎幹事長への事情聴取が始動しそうだ。土地購入に関するお金の動きに不透明なことが多すぎる。何しろ、4億円の入った紙袋には驚きだが、今朝の毎日新聞は民主党に22億円の使途不明金があると報じている。やはり、権力にはお金が必要と云うことなのだろうか。
 イチロー選手が早くも始動である。大リーグに移籍し10年目の節目で、自らの記録更新を目指して「10年連続200安打」への挑戦が始まった。頑張ってもらいたい。
 昨年は、石田純一と東尾理子との二人の恋愛の経過をしっかりとフォローしたスクープ番組の司会をしているロンドンブーツ敦と安室奈美江さんと熱愛という芸能ニュースが話題になっている。女性週刊誌のスクープだが、今年も芸能界のスクープ合戦が始動したという感じである。なお、昨日の会見の模様のビデオが、朝から幾度も流れているが、敦さんが、意外にも真面目に答えているのに好感が持てる。
 一般論だが、新聞やテレビは、ほとんど各社が談合したような内容ばかりだが、その点で週刊誌やスポーツ新聞はスクープ合戦が盛んでなかなか面白い。かつて、談合ということでは、公正取引委員会にお世話になったことのある筆者としては、やはり、何事も堂々とした自由競争が原点だろうと改めて思っている。
 さて、今年もまた許せない始動が報じられている。米国環境保護団体のシーシェパードの妨害行動である。同団体の捕鯨抗議船のアディ・ギル号が南極海で日本の監視船に衝突事故を起した。法的にきちんと認められている調査捕鯨に、何とも酷い遣り方での妨害には怒りを覚える。
 次期W杯サッカーの開催地に大阪が名乗りを挙げたようだ。梅田の北ヤードに8万人収容できる競技場を作るという話もあって、いよいよその誘致運動が華々しく始動するようだ。
 いいことの始動は大歓迎だが、良くないことの始動には適切な指導が必要だ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。61.1Kg。寒さは少し和んでいる。
 昨日の雅子は、一日を通しての症状は、3レベル(まずまずの症状)だったが、朝に一考が顔を出した時には、痰が随分と溜まっていて苦しんでいた。幸い、その後は安定した状態お保っていた。午後には、イヤホーンでテレビを聞かせてあげたが、反応は今一つだった。

3.連載、難病との闘い(1084) 第三部 戦いはまだまだ続く(378)
  第八章 番外編 (8)

1.相坂家の元旦の移り変わり(8)
 準備と言っても大袈裟なものではなく、ごく簡単なことだった。それと云うのも、昆布だしは二日前から用意しておいたし、人参と大根の野菜は、前日に、適当な大きさに切って、先に軽く茹でておいたからである。したがって、唯一のポイントは、白味噌での味付けに、ちょっとした手加減が必要だが、それも、太郎との二人分だから余計な気遣いはいらない。
 思えば、早いもので、この雑煮つくりも、雅子に代って作り始めて丸5年目である。一考が緊急帰郷して初めて迎えた正月の2005年には、まだ雅子が、自分でやってくれていて、症状もまだ軽い状態だったのだ。そういえば、この年は、元旦だけを雑煮で祝って、直ぐに二郎のいる博多に向かった正月だった。
 そういう意味では、本格的に一考が一人で雑煮を作り始めたのが2006年のお正月からである。その時点では、雅子が口述で教えてくれるのを確認しながら、その通りを、たどたどしく辿って、作っていた自分を思い出す。
 しかし、5年目といっても、年に一度のことであるから、ある程度、要領も分かっているつもりでも、時々は戸惑うことがある。難しいのは、やはり白味噌で、味をつけるところがミソのようであり、これは好みによっても違うのではと思っている。
 お雑煮の準備と同時並行的に、仏さん用のご飯も炊く。と言っても、お米をかして、炊飯器のスイッチを入れれば済むだけの話である。そうしておいてから、元日の新聞を取り入れるのだが、一旦、外に出なければならず、とても寒い。外は、まだ真っ暗で、誰かが庭にでも隠れていそうな気がして、何となく薄気味悪いのだが、思い切って外に飛び出すのだ。
 新聞は、母屋の分を含めて購読しているのが毎日と日経の2紙で、さっとベージを繰って一瞥したが、これといったスクープなどは見当たらない。例によって、元日ということで、いろんな特集の付録的なものが多く付いているが、読みたいと思うような記事は殆ど無かった。一考は、いつものように、日経の私の履歴書と毎日の連載小説に目を通す。いずれも、この日から新しい内容で、前者は、細川護煕元総理、後者は、宮本輝さんの「三十光年の星たち」が、それぞれ新たに始まっていた。共に、出だしは、なかなか面白そうで、暫くは充分に楽しめそうだ。(以下、明日に続く)

1118 交代と後退

 交代によって、新たなドラマが始まるが、その結果として、新たな世界、新たなヒーローの誕生もあれば、ずるずると後退に繋がることもある。今回の政権交代は、どんな結果をもたらしてくれるのだろうか。

1.独り言コラム
 財務相の交替が決まった。菅直人副総理の登場だ。予期以上のスピード人事だったが、この人事の裏には豪腕、小沢幹事長の存在が支配していたことは誰もが承知している。豪腕の嫌がらせで降りた藤井裕久氏、豪腕と今のところ盟友関係にある菅直人氏と云うところが、この交代劇の決め手になったという。
 この人事で、鳩山総理が、鳴り物入りで導入した国家戦略局と行政刷新局の存在意義が希薄になり、その重さが一気の後退するだろう。もともと、この二つのグループの設置に消極的であった小沢幹事長の意向が、こんな形で実現しつつあるのも気になるところである。
 その小沢幹事長に東京地検が近く事情聴取を行なうようだ。土地取引で4億円の入った紙袋を渡されたという元秘書の石川知裕議員の話には驚く。政界では、かつては派閥の親分がもち代などと称して紙袋に入った現金を手渡していたことはよく耳にしていたが、4億円は桁が違う。政権交代を演出した小沢幹事長には、不透明なお金に纏わる話が多く、このことがきちんと説明されないと、国民からの支持が大きく後退することになりかねない。
 自動車の販売台数で首位が交代した。中国が米国を追い抜いてトップになったのである。米国の販売台数が27年ぶりの低水準で1042万台だったのに対し、中国のそれは11ヶ月で既にそれを上回った1223万台で、初めての米中逆転となった。因みに日本は500万台以下という。
 なお、今年度のGDPでも、中国は日本を追い抜くことが必至で、米国に次ぐ世界2位の席が日中で交代し、日本は3位に後退する。日の出の勢いの中国と不振が続く日本が好対照なのは寂しいし、悔しい。
 昨日、イエーメンで行なわれたサッカーのアジアカップ最終予選で、日本チームに新たなヒーローが誕生した。国見高校出身のあの平山相太選手のハットトリックの大活躍で、イエーメンに3-2で、見事な逆転勝ちしたのである。平山選手は、試合途中で負傷した選手に交代出場しての見事な活躍だった。
 平山選手といえば、高校時代から大物と騒がれていたが、その後暫くして、名前が聞かれなくなっていて、サッカーファンは心配していたが、ここに見事にその復活ぶりを披露してくれた。筆者が、ドラマティックに感じるのは、その切っ掛けが、なんと途中交代から始まったことである。それにしても、その与えられたチャンスで、見事なハットトリックを果たした平山選は、やはり非凡な選手だったのだろう。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.9Kg。相変わらず寒いが雪は積もっていない。
 昨日の雅子は終始穏やかだった。痰があまり出なかったのは有難かった。症状は、一日を通して、3レベルだった。一ヵ月毎との体重測定があり、前月より少し重く(700グラム)なっていた。どうやら、下げ止まったようである。

3.連載、難病との闘い(1083) 第三部 戦いはまだまだ続く(377)
  第八章 番外編 (7)

1.相坂家の元旦の移り変わり(7)
 それでは、ここからは、肝心の元旦の一考の一連の行動、対応について、時系列的に実況中継の形で、詳しく紹介していこう。
 大晦日の9時以降は、一考は、恒例のNHKの紅白歌合戦をテレビの音声を聞きながらベッドに横になっていた。ふと気がつくと、時計は既に1時半を少し過ぎていた。「なんだ、寝てしまっていたんだ」と思う一方で、既に、新らしい年が始まっていることを意識するのだった。言ってみれば、それは、一考には、新年がいきなり訪れたといったような感じだった。
 「そうなんだ。新しい年が始まっているんだ!」と思った時点から、不思議なことに、ぼおっとしていた一考の頭の中から、もやもやしていた雑念が頭の片隅に追いやられ、厳粛な気持ちになって来るのだった。そして、神に向かって一礼するような清い気持ちになるのだった。気持ちを引き締めた一考は、素直な気持ちで、今年こそは、少しでも良き年であって欲しいと願うのだった。
 雅子は、病院のベッドの上で、今までの人生で最も寂しい年越をして、新年を迎えているはずである。一考は、思わず雅子の心境に思いを馳せるのだった。恐らく「こんなはずじゃなかったに」と内心忸怩たる思いであるに違いない。山あり谷ありと言いながらも、こんなに厳しい谷底での新年に、涙も出ないくらい悲しんでいるに相違ない。
 暫しの間、点けっ放しのテレビの画面に目をやっていた一考だったが、この時間帯には、恒例の朝まで生テレビをやっていることを思い出し、直ぐに、そのチャネルに合わせた。ちょうど、田原総一郎さんを始めとする、いわゆるこの番組のレギュラーの方々の議論が始まろうとしていた。
 一考は、少しの間それを見ていたが、やおら、向きを変えると、これまた繋ぎっぱなしのコンピューターに向かい、今年最初のブログの作成に取り組み始めたのである。
 まだ、新聞も来ておらず、世の中の新しい動きの情報もないままに、新年を迎えたという高揚した気持ちだけが先行した形で、強引ではあったが、思いつきであれやこれやとキーを叩いていくうちに、何となく、スペースが埋まったので、そのまま思い切って配信したのである。時刻は3時半頃になっていた。そして、しばらくぼんやりしていたが、やおら起き上がると、朝のお雑煮の準備を始めた。(以下、明日に続く)

1117 やってられない!

 自分の考え方が理解されないとか、理不尽な虐めをくらうなど、「やってられない」と意欲を喪失してしまうことは、よくあることである。

1.独り言コラム
 政界に衝撃が走っている。藤井財務相が体調不良を理由に辞意を伝えたという。鳩山総理は「子供を生んだのだから、大人にしてください」と懸命に遺留に努めているが、辞意は固いようだ。
 この背景には、豪腕、小沢幹事長との間で、どうしようもない考え方の齟齬が原因で、それが更に大きくなって、藤井財務相が意欲を失ったとの見方が強い。もともと、財務相人事で同氏を抜擢する際にも、小沢幹事長からはクレームがついた経緯もあった。健康が不安だという理由はあくまでも表向きの理由である。
 半年ほど前までは、藤井裕久氏は、小沢一郎氏を支える有力なブレインの一人として重宝され、同氏もそれに応えて貢献してきており、長い間、二人は蜜月関係にあったのだが、昨年のあの西松建設の政治資金問題に関して、同氏が正論を吐いたことが、豪腕のご機嫌を損なうことになったようだ。
 とにかく、この小沢一郎という男は、大変執念深い男で、一旦、ご機嫌を損なうと、しつこく、かつ徹底的な嫌がらせを行なうという。例えば、たまたま、仕分け作業で注目を浴びた枝野幸男や蓮舫なども、民主党の代表選挙の際に、岡田克也氏を支持したことが豪腕の反感を買うことになり、選挙後の役員人事などの一連の人事からも、無視されるという仕打ちを受けていたが、これも、小沢一郎の嫌がらせの結果だった。
 たとえ、100年の知己との関係でも、ちょっとしたことで、その関係を断ち切ってしまう豪腕のやり方には、ついて行けない人が多い。黄門様と呼ばれていた渡部恒三元最高顧問もしかりで、この前の党内人事では、最高顧問から外されている。
 斯く斯く然々で、今回の藤井財務相の辞意は、明らかに「もうやってられない!」ということが理由であるだけに、辞意は撤回されないのではなかろうか。
 話は変わるが、昨年秋のプロ野球、パ・リーグのクライマックスシリーズで、楽天チームが快勝を続けていたその最中に、その采配を振るっている野村克也監督とは、来年の契約はしないと球団側が発表した。ぼやきで売ってきた野村監督が「やってられない!」とこぼした話は有名だ。人事の発表もタイミングが大事であって、なにも頂上を目指して頑張っている最中に「首だ」ということもなかろう。しかし、球団側にしてみれば、若しも、そのまま日本シリーズにまで出場し、日本一にでもなってしまったら、「首だ」とは言えなくなってしまうことになるのを避けての発表だったのだろう。
 さて、ここに来て、自民党議員の離党が相次いでいて、雪崩現象になって来ている。今までに名乗り出たのは、長谷川大紋、山内俊夫、田村耕太郎、吉村剛太郎などの現職に加えて、広津素子元議員などの面々で、不人気の自民党では次の選挙には勝てないとみての離党である。これも、自民党では「やってられない」と判断した事例である。
 そういえば、昨年末だったが、今、お世話になっている病院でも、先輩の虐めにあって、辞めた看護婦さんがいた。時々「やってられない!」とこぼしていたのを耳にしていた。何処の世界にでもある話で、私的な話だが、筆者も会社時代に、上司に苛められた時には「やってられない」という気持ちを幾度も味わった。しかし、やんぬるかな、生活を維持するためには、そこまでは踏み切れなかった弱い人間だった。
 なお、このブログは、いくら不人気でも、「やってられない」なんて思わずに、頑張って続けていいきますので、宜しく応援をお願いします。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、60.9Kg。かなり寒い。
 昨日の雅子の症状は、デジタル表示で2.5レベル(AMは3、PMは2)だった。熱はほぼ平熱だったが、痰が多くて苦しんでいた。特に、午後には、息苦しくなって、時々声を出していた。妙なもので、声が出たことにほっとしたものを覚えたが、相当に苦しかったのだろう。
 この日は新年初めての入浴日だったが、体調が充分でないと判断され取り止められた。

3.連載、難病との闘い(1082) 第三部 戦いはまだまだ続く(376)
  第八章 番外編 (6)

1.相坂家の元旦の移り変わり(6)
 妹の美希子は、その忙しい時間の合間をぬって、30日の午後には、雅子の見舞いに顔を出してくれた。今回は静岡から車で来ていて、疲れてはいただろうが、その車で病院まで来てくれたのである。しかし、生憎、美希子が見舞ってくれていた時間帯では、雅子の症状が優れず、目も開ける事が出来なかった。恐らく、雅子自身も、お礼の気持ちが表現できなかった点で、忸怩たる気持ちになっていたのではと、一考は雅子の気持ちを忖度するのだった。 
 いずれにしても、雅子は、今までにない寂しい気持ちで、今年の正月を迎えたはずである。それでも、彼女の性格から判断して、今更ばたばたすることなく、厳しくとも与えられた人生に馴染んでいこうと自分なりに頑張っていると思う。そういう意味では、こういった親しい間柄の人のお見舞いは、大いに勇気付けられるエネルギーを与えてくれたはずだと、最近の一考は、そう考えるようにしている。
 一考の気持ちとしては、そんな雅子の寂しい、悔しい気持ちを慮って、なるだけ雅子の傍で、正月の期間も過ごしてあげようと考えている。従って、それまでは楽しみにしていた正月三日間の駅伝の中継も、見舞いの合間をラジオやテレビで、断片的にレース展開を追うという形にならざるを得なかった。
 そういうことで、一考は、それまでと変わらず、午前、午後の一日2回の通院を繰り返して、かなりの時間を雅子の傍で付き添っている。そういう意味では、一考自身も、病院生活を送っていると言えるのではなかろうか。
 ところで、年末年始の病院は、一考にとっても初めて経験することだった。なるべくなら休みたいと誰でもが希望するこの期間だけに、その期間を担当することになった介護士さんや看護婦さん達には、本当にお気の毒で、ご苦労様であると、一考は実感するのだった。そこには、命を預かる仕事の持つ使命感の重さがある。とにかく、生きた人間様のお世話をしている訳で、年末年始も知ったことなく襲って来る病魔を放置するわけにはいかない。そんな大変さを微塵も顔に出さずに、営々として、この期間をも頑張っておられる彼女や彼らに、改めて頭が下がる思いだった。
 厄介だったのは、この大変な期間にも関わらず、この病院でも何人かの看護婦さんた介護士さんが、風邪をひかれたりして欠員となったことで、そのシフトの調整も大変だったようである。そんなこと考えていると、業種こそ違うが、、コンピューター関連の仕事で、年末年始もなく仕事に携わっている二郎の大変さを思うのだった。(以下、明日に続く)

1116 新年のお年玉

 あっという間に、正月3ヶ日が終った。個人的に関心のある、ちょっとしたお目出度い話を集めてみた。

1.独り言コラム
 昨日の日経新聞夕刊に、キャリアの軌跡と題した記事に、筆者の出身会社である「東レ・ダウコーニング社」の現在のCEOである「桜井恵理子」さんが紹介されていた。今年最初に取り上げられているところに重みがある。
 かつては、一緒のグループで仕事をしたこともあり、英語がとても綺麗で、予てから優秀な方だと将来を期待していたが、正直言って、トップまで登りつめられるとは思っていなかっただけに、自分の事のように、大変嬉しく思うのである。
 知的な美人は、筆者のもっとも好むタイプで、そういう意味では、筆者は、今も彼女の大のファンである。会社の設立時以来、こうして一流紙に取り上げられた経営者は、若しかしたら最初ではなかろうか、そういう点でも、筆者の喜びも一入である。
 一昨年の上京時には、筆者のかつての飲み仲間との席にも、わざわざ顔を出して頂いたし、その庶民的な気さくさもお持ちで、ファンには堪らない存在である。新年早々、大変なお年玉をもらった感じである。
 さて、新年のお年玉といえば、昨日の大発会で東証は昨年来の高値を記録して、まずまずの出足である。今朝のニューヨークの株価も150ドルを越す値上がりとなっていて、今日の東証の動きにも、大いに期待が出来そうだ。まさに、新年のお年玉で始まった東証といえるだろう。
 お年玉ではないが、日航再建対策に、日本政策投資銀行が融資枠をそれまでの1000億円から、更に1000億円の増額を決めたようだ。潰してしまっては元も子もなくなる訳で、その救済に政府も懸命である。
 石川遼さんが日本プロゴルフの男子選手会の5人の副会長の一人に選任されたという。お年玉ではないが、十代の副会長の選出は初めてで、将来の大選手を目指しての一つの経験を積ませようとの配慮のようだ。なお、会長は深堀圭一郎氏が選出されている。
 お目出度いというか、世界一高いビが誕生した話題である。ブルージェイ・ドバイと呼ばれるビルの完成式が昨日、ドバイで行なわれた。828メートルの高さだという。我々の時代はエンパイアステートビル(381メートル)がその比較対象のビルであったと思うと、その2倍以上であり、その凄さを改めて思う。
 少し視点がずれるが、昨年の交通事故死が、8年連続減少し、その総数が5155人だった。一時は一万人以上も亡くなった時代が続き、交通戦争とも呼ばれていたが、大幅に減ったことは、お目出度いということではないが、大変嬉しいことである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、61.0Kg。寒さは昨日よりは少し厳しい。
 昨日の雅子は、朝方から10時頃までは、痰の多さに悩まされていたが、幸いなことに、その後は平常に戻った。この辺りの原因がよく分からない、症状は午前中はレベル2.5に対し、午後はレベル3とであった。落ち着いた午後には、テレビの音声をイヤホーンで聞かせてあげた。
 一方、臀部の傷の手当が続いているが、依然として、なかなか厄介な症状が続いている。ベッドに横になる際に、その傷の部分に体重がかかって、押し付けられない姿勢を保つことが大事なようだ。

3.連載、難病との闘い(1081) 第三部 戦いはまだまだ続く(375)
  第八章 番外編 (5)

1.相坂家の元旦の移り変わり(5)
 早いもので、雅子は、施設に入居して、今年で3回目のお正月を迎えた。パーキンソン病そのものの悪化は、それほどではなかったが、他の病気の併発が相次ぎ、昨年の後半はずっと入院が続いていて、前々年、前年のように、たとえ、一日と言えども自宅へ連れ戻してやることは叶わなかった。仕方なく、雅子は生まれて初めて病院で、寂しく、悔しく、苦しい新年を迎えたのである。その心中は如何ばかりだったか。「ここまで来てしまったか」といった無念の思いが、胸中に渦巻いていたことだろう。
 息子達は、今年も太郎はともかく帰って来てくれたのだが、二郎の家族は、今年も二郎の仕事の関係で、帰宅は叶わず、三年連続帰って来れない正月となり、年末年始の一考は太郎と二人でこじんまりと新年を迎えることになったのである。
 太郎は30日の夕方に帰って来てくれたが、例によって、大学ラクビーの母校、慶応の熱烈なファンで、お正月に行なわれる試合を見るために、元日の夕方には千葉の自宅に戻るという。一考は、さし当たっては、二人の正月用に、昨年と同様に、ホテルのおせち料理を手配していた。
 一考にとって、とても気が楽だったのは、母親のことに余計な気遣いをする必要がなかったことである。半年前に、雅子が入院した時点で、全てを久子任せにしてしまっていたからである。そういうことでは、とても気が楽だった。しかし、久子の方は、旦那さんの身体具合が相変わらず優れず、入退院を繰り返していたようなので、その対応には、いろいろと苦労が多かったと思う。
 加えて、一考にとって有難たかったことは、静岡にいる妹の美希子が、年末に帰って来てくれて、一考と太郎に、望外の料理の差し入れをしてくれたのである。彼女は、例年は、年が明けてから帰って来ていたのだが、久子の事情を配慮したのだろう。常日頃、母親の面倒見を久子に任せているだけに、その辺りの日程上の配慮があったのだろうと思うが、詳しくは聞いていない。
 毎年そうなのだが、美希子は帰って来るたびに料理を作ってくれていた。料理は得意のようで、今年も数多くのバラエティに富んだものを差し入れてくれたので、予約したおせち料理もあって、例年以上の料理に恵まれての太郎との正月を過ごすことが出来たのである。そういうことで、一考には、食い物には随分と恵まれた正月になった。(以下、明日に続く)

1115 裏舞台の面白さ

 あっという間の正月3日が過ぎた。日本の全体の表舞台は、大きな事件、事故もなく平穏だったのが救いであろう。そこで、国民的イベントの箱根駅伝と紅白歌合戦二つの裏舞台に、独断的に触れてみた。

1.独り言コラム。
 注目の箱根駅伝は東洋大学の堂々の2連覇で終った。暫くは東洋大の天下が続くだろう。期待の早稲田は7位と完敗で、シード権争いの中にいたというから、話にならない情けない成績に終った。渡辺康幸監督の心中や如何にである。レース前に同氏は、5区の八木勇樹選手と心中だと言っていたが、どうやら、それ以前の作戦に大きな齟齬があったというべきだろう。人材が揃っていて勝てなかったのだから、監督の責任は大きい。
 一方、シード入りを期待していた花田勝彦監督率いる上武大学だったが、結果は14位止まりで、筆者の期待を裏切った。その中では、5区と10区の選手は健闘した。特に10区の福島弘将選手が区間賞を取って、最下位のグルプーから順位を少し上げてくれたのささやかな救いだった。しかし、この二人が4年生であるため、来年への不安は大きい。
 そんな中で、櫛部静二監督率いる城西大学が初めてのシード権を奪う頑張りを見せた。前年に途中リタイヤーして悔しかった石田亮選手がリベンジできた話題も、その勝利の中で輝いていた。
 ところで、この三人の監督、渡辺康幸、花田勝彦、櫛部静二の3選手は、1992年から3年間、瀬古利彦監督の下で早稲田の黄金時代を作ったチームメイトであった。そこにはもう一人の大物、武井隆次選手もいたが、同氏は今はエスビー食品の監督だそうだ。
 筆者の記憶に生々しくあるのは、その櫛部選手が1年生ながら花の2区に起用されたのだが、後半でブレーキを起して、3区の花田選手に襷を倒れこんでぎりぎり渡したシーンである。どちらかと言えば、瀬古監督は櫛部選手をかわいがっていて、花田選手は次の次だったと思う。蛇足だが、瀬古監督は、エスビー監督時代もそうだったが、人材の育成面では不得手のようだったと思う。
 いずれにしても、かつてのチームメートの三人が、立場を替えて、それぞれが指導者となって、同じ箱根の舞台で戦っているのが実に面白い巡り会わせだと思うのである。まだ、暫くはこの3人の戦いは続くだろうが、筆者としては、花田監督の上武大学の更なる躍進を期待している。頑張れ、花田!と書いておこう。 
 さて、舞台といえば、年末恒例のNHK紅白歌合戦だが、生憎、筆者は途中で寝てしまっていたが、視聴率は何とか40%台を保ったようで、製作に関わった関係者は、一息ついているのではなかろうか。
 この紅白に関して、二日の夜のNHKの番組「ワンダーxワンダー」で、その裏舞台を見せてくれたのだが、緻密に計算された厳しい時間枠の中で、舞台の大移動が何回も行なわれているその様子は、表舞台よりも大変面白かった。観客3000人に対し、関係者3000人という大変な人の数だけでも驚きだが、それを統括した人たちのご苦労は、如何ばかりだったか、それにしても、その人と道具などを操った指導力はお見事な裏舞台演出だったといえる。筆者の興味は、表舞台よりもこの裏舞台の方に関心が高く、これを見せてくれていたら、寝てしまうことなく最後まで見ていたかもしれない。
 そういえば、政治の世界も同様だと思う。裏舞台で操る小沢一郎監督が、表舞台の鳩山総理を動かしているのを国民は見ているのだが、いずれ、その小沢氏も表舞台に登場して来るのではなかろうか。その辺りの裏舞台を見てみたいものである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時半起床(少し寝過ぎた)。体重、60.9Kg。朝の寒さは緩んでいる。
 昨日の雅子は、症状レベル3の状態で、熱もなく、痰も少なく穏やかだった。箱根駅伝を部分的にイヤホーンで聞かせた。いつもに比べて長い時間、目を開けて一考の顔を見てくれていた。気分が良かったのであろう。

3.連載、難病との闘い(1080) 第三部 戦いはまだまだ続く(374)
  第八章 番外編 (4)

1.相坂家の元旦の移り変わり(4)
 さて、二年前の2008年の正月の話に移ろう。
 この年は、雅子の症状は更に悪化した。年末を控えた12月10日に、雅子はそれまでの在宅介護から施設に入居することになった。一考の在宅での介護が難しくなったからである。
 入居して2週間あまりだったが、それでも、年末年始だけでも自宅で迎えさせてあげようと、雅子を10日間程度ということで自宅に連れ戻して、一考が懸命になって介護に当たることにした。
 子供達は、太郎は帰って来てくれたが、二郎は仕事が多忙ということで、嫁も孫も帰って来ず、三人での寂しいお正月だった。その上、二日に太郎が千葉に帰った翌日から、リビングのエアコンが故障し、生憎の正月ということで、直ぐには修繕が利かず、結果的に寒い正月を過ごさざるを得なかったのが、大変辛かった思い出である。まさに、泣き面に蜂だった。そして、10日間を予定してした自宅での滞在も、一考が体力の限界を覚えてお手上げとなり、1週間で施設に舞い戻ったのである。厳しく、寂しい正月だった。
 続いて、去年の2009年の正月だが、雅子の悪化は更に進んでいて椅子に座るのもやっとの状態だったが、せめて年末年始の数日間だけでも自宅で過ごさせてあげようと、雅子を自宅に連れ戻して、2泊3日を一緒に過ごした。
 この時の雅子の症状は、いわゆる、寝たっきりの状態ではなく、まだトイレも自分で頑張って便器に座って用をたしていた。それだけに、そのサポートが厳しく、簡易トイレを使っての対応だったが、大変な力仕事で、その対応に苦しんだ。僅か2泊3日の介護だったが、一考には、いっぱいいっぱいの在宅介護だった。それでも、太郎が帰って来てくれて、介護にも手を貸してくれたのは幸いだった。
 しかし、コンピューター関連の仕事に携わっている二郎は、この時期が仕事が多忙な時のようで、休みが取れず、結局は嫁も孫も、二年連続、正月は戻って来てくれなかった。雅子にとっては寂しい思いをしていたことだろう。
そして、迎えた今年、2010年の新年である。(以下、明日に続く)

1114 柏原竜二って何者なの?

 箱根駅伝の往路を独断と偏見で語ってみたい。今年は妻が入院していることから、車の中でのラジオ、それに、病院や施設でちらちらとテレビを見ながら、断続的にレースを追っていた。こんな楽しみ方も、負け惜しみではなく、結構、味がある楽しみ方だと思った。

1.独り言コラム
 東洋大の柏原竜二選手が、今年もその凄さで魅せてくれた。去年のごぼう抜きは、たまたまのフロックじゃなかったのだ。
 昨日の5区の山登りで、同氏は、今年も6人を抜いて、東洋大を堂々の往路優勝に導いた。しかも、2位以下に3分半以上の差をつけての圧勝だった。
 前評判も良かったようだが、ここまでやるとは天晴れだった。「負けたくはなかった」とレース後のインタビューに答えていたが、それが「去年の自分に」という辺りが、いかにもかっこいい。これは、言ってみれば、出場している他大学には、自分のライバルなんてはいない。去年、突如現れた新星柏原が作った大記録を破るんだという凄い闘志でレースに臨んでいたのだ。そして、敢えて言うなら、チームの他の4人のメンバー達は、皆揃って、そのためのもってこいの舞台を提供したと言える。
 ところで、柏原竜二って何物なんだろうと調べてみた。福島県いわき総合高等学校出身なのだが、いわゆる、インターハイや国体、それに高校駅伝などには出場しておらず、どうやら、高校の3年生の夏以降に頭角を現し、大学に入って大きく飛躍したランナーのようだ。
 とにかく、昨年も同じ山登りの5区で9位から8人を抜いて往路優勝し、今年も7位から4分26秒差をひっくり返した走力は飛び抜けている。5区の23.5Kmで他のランナーに4分8秒以上の差をつけていたから、全員が同じ走りをしたと仮定すると、昨日は14位で襷を受けても、13人を抜いて逆転していた計算になる。
 日大のダニエル選手や東海大の村沢明伸選手のようなごぼう抜きを別にすれば、ライバルの大学が、こまめに小銭を集めて必死に頑張っている中で、最後に登場して来て、一気に大金を稼いでトップを奪ってしまうのだから、やってられない気になってしまう。味方に居てくれれば鬼に金棒だが、敵なら全くのお手上げだ。
 これで、東洋大学の2連覇どころか、柏原選手が卒業するまでの4連覇が見えて来ているのではないか。そして、夢は広がり、ロンドンオリンピックへ繋がる。但し、この選手は坂道のスペシャリストだけに、その辺りがどうなのかは不透明だ。
 ところで、筆者が応援していた早稲田大学は、予想外の大敗だった。これは、明らかに渡辺康幸監督の采配ミスと言っておこう。選手登録の際に、昨年活躍した三田裕介選手や中山卓也選手を外したことが失敗だったと思う。確かに、彼らが、前哨戦の出雲駅伝や全日本大学駅伝で結果が良くなかったことは事実だが、実力を持った選手であって、このような大きな大会ではそれなりに力を発揮できた選手だったと思う。
 そういう意味では、たまたま、選手層が厚かったことが災いしたのだろう。見せしめ的な大胆な人選で彼らを出場枠から落して、逆に、そのことで選抜された選手に奮起を促そうとしたのだろうが、その辺りに大きな落とし穴があったと思う。まあ、負けたら何を言われても仕方がない立場だけに、今日の復路で、それらのうるさい批判を跳ね除ける雪辱のレースをしてもらいたい。
 それに、筆者が期待した花田勝彦監督が率いる上武大学も、それぞれの選手が実力を発揮できず不発に終ったのは残念である。4区が終った段階では19位で最下位争いをしていたが、それでも5区の山登りで奮起し、一気に5人を抜いて14位まで浮上した。この位置からは、まだまだシード権確保のチャンスが残されていると思われるので、何とか、今日の復路のレースで、一攫千金を狙って欲しい。さあ、名前通り、上武大は「ダイジョウブ」かな?
 話は飛ぶが、柏原選手のような驚異的な人材が、鳩山内閣にも欲しいよね!

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、61.0Kg。外の寒さは前日より大分改善。
 昨日の雅子は、症状レベル3に近く、熱は平熱で、痰もそこそこで、まずまずといったところだった。箱根駅伝をイヤホーンで聞かせてみたが、反応は今一つだった。

3.連載、難病との闘い(1079) 第三部 戦いはまだまだ続く(373)
  第八章 番外編 (3)

1.相坂家の元旦の移り変わり(3)
 そして、慌しく迎えたのが2005年の正月だった。この年は、次男家族がこちらに帰って来る順番の年だったのだが、このところの雅子の症状の急な悪化を考えて、彼女が動ける間に、次男の住む博多に一度行っておくのがいいだろうという判断で、こちらから、博多に出掛けることにしたのである。そこには、幸か不幸か、太郎が今年は帰ってこなかったからである。
 一考と雅子は、二人だけで元旦の簡単な正月のセルモニーを終えると、そのまま博多に向かったのである。この時点での雅子は、一考のちょっとした介添えは必要だったが、一人で歩行も出来て、旅行はまだまだ可能な状態だった。そして、息子らに余計な迷惑を掛けてはいけないと、二人はビジネスホテルで過ごしたのが懐かしい。この博多に滞在中には時間もあったので、二人揃って菅原道真が祭られている大宰府天満宮にお参りしたが、今となっては二人には最後の旅となったもので、何とも切ない思い出である。
 さて、そういう少し変わった博多へ出向いての正月から一年後の2006年の新年だったが、この時にも思わぬハプニングがあった正月となった。事前の段取りでは、家族全員が初めて揃うことになっていた。現に、長男は予定通り帰って来てくれていたし、次男夫婦も、横浜の嫁の実家に戻る予定の年だったが、その途中でこちらの実家にも立ち寄ってくれるという気遣いを受けて、初めて、孫を迎えての家族全員で元旦を迎えられると楽しみにしていた。
 しかし、嫁と孫は先に戻って来てくれていたのだが、肝心の二郎が仕事で結局は自宅に戻れず、嫁の実家に直接戻ってしまうというハプニングがあって、残念ながら家族全員は揃わなかった。
 しかし、その翌年の2007年の正月には、初めて家族全員が揃うことが出来た。太郎も帰って来たし、二郎夫妻も孫を連れて戻って来てくれた。しかし、雅子の症状の悪化が進んでいて、一人歩きもままならず、殆どの時間を椅子に座っての新年となったのは皮肉なことだった。こうして、家族全員が一堂に会したのは、この時が最初で、それ以降は今のところ実現はしていない。
 雅子が夢見ていたであろう家族が皆揃っての団欒という幸せなひと時を、自らが思わぬ病気に犯されて迎えるという思いもよらない形に、言葉に表せない悔しさを覚えていたはずである。
 一考は、つくづく思うのである。あれほど真面目で尽くしてくれていた雅子だったのに、どうしてこんなとてつもない悲劇が襲うのだろうか。神のいたずらなどと言って済まされる問題ではない。「悔しい!」「悲しい」の言葉の刃が一考の胸に突き刺さるようで、やるせない痛みを覚えるのだった。とにかく、真面目な努力の積み重ねが報われない厳しい現実があってはならないのだ。(以下、明日に続く)

1113 今年の活躍を期待する人達

 筆者が独断で「今年活躍を期待する人」を何人か選んだ。その一方で「筆者が見たくない笑顔、2010年度版」も確定した。あくまでも、お正月恒例のお遊びである。

1.独り言コラム
 新しい年が始まった。政界では、鳩山総理の舵取りに不安が拡がって来ている。さあ、何処まで持つのだろうか。7月の参院選挙は鳩山総理で行なわれるのだろうか、期待と不安が入り混じった政界だラマの行方には強い関心がある。
 当面の最大の関心事は、米軍基地の移設の普天間問題にどう決着つけるかだが「綺麗な海を埋め立てて云々」と異論を挟んだ豪腕の小沢幹事長の発言に、鳩山総理の手腕が試されているのである。成り行き次第では、政界ドラマの一つのクライマックスになるのではなかろうか。
 ところで、筆者が今年期待する政治家では、民主党では、歯切れのいい国交相の前原誠司氏だ。一度代表になりながら、あの永田偽メール事件で失脚したのが残念だったが、チャンスはあるはずで、その復活を期待している。一方、野党となった自民党には、この難局を回復させるこれといった人材が、なかなか見つからないのが問題である。みーちゃん、はーちゃんではないが、小泉進次郎の若さには関心がある。
 さて、スポーツ界はいろいろと話題が豊富だ。先ずは、2月にはバンクーバーで冬のオリンピックが行なわれる。フィギュアの男女の6人の日本の選手、中でも、浅田真央、高橋大輔らの活躍に注目している。また、モーグルの上村愛子、スケートでは、中学生の新鋭の高木美帆とベテラン岡崎朋美などの活躍は見逃せない。
 野球では、MLBのイチロー選手の10年連続200安打記録には、今年もシーズンを通じての高い関心が集まるだろう。一方、三年目の松坂大輔や二年目の上原浩司、川上憲伸らの活躍はどうなのだろうか。
 ゴルフでは、男子では石川遼の2年連続賞金王も注目だが、海外のメジャーでの上位入賞に期待がある。女子では、昨年最後の土壇場で賞金王を逃した諸見里しのぶの雪辱を期待したい。また、峠を越えた不動祐理選手も、何とか1勝は挙げて欲しい。
 相撲では、何処まで頑張れるか分からないが、魁皇の頑張りには期待している。千代の富士の幕内勝ち星の記録は更新するだろう。
 将棋界では、何と言っても郷田真隆九段の復活に期待している。昨年は羽生名人に挑戦し、後一歩まで追い込んだが名人奪取はならなかった。逆に、その後は絶不調が続いていて、今年の挑戦は殆ど可能性はない。今年はなんとしても巻き返しの地盤を構築し来年以降の奮起に期待する。
 さあ、間もなく箱根駅伝がスタートする。今日と明日の二日間で行なわれるが、今年は早稲田の優勝、それに上武大学のシード入りにも期待している。
 最後に、恒例の「筆者が見たくない笑顔、2010版」は、次の通り決定しました。あくまでも、お遊びであるという付記をお忘れなく。( )内はその理由である。
  政界、小沢一郎(気に食わない豪腕ぶり)、田中真紀子(政界に漫才師はいらない)
  スポーツ界、宮里藍(自信過剰な発言ぶり)巨人軍(お金の使い放題)
  芸能界、広末涼子(早大入学以降の勝手な私生活が気に入らない)
 このリストは、筆者の気分次第で、登録、解消は随時自由に行なうもので、気まぐれのお遊びリストである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、60.7Kg。寒さは相変わらず厳しい。幸い積雪はない。
 昨日の雅子は午前中には、微熱もあり、痰の多さに苦しんだが、午後になって熱も少し下がり、痰も少しは減った。全体としては、症状のレベル2.5(5点満点で退院可能)
 午後には、長男、太郎が昨日に続いて見舞ってくれた。
 なお、病院では、大晦日辺りから、何人かの看護婦さんが風邪を引いて休んでいることから、そのシフトのやりくりに苦慮しているようだ。

3.連載、難病との闘い(1078) 第三部 戦いはまだまだ続く(372)
  第八章 番外編 (2)

1.相坂家の元旦の移り変わり(2)
 父が亡くなった翌年の2001年の元旦からは、母親が母屋から相坂一考の住まいのリビングまで出かけてきてくれて、一考の家族に加わった形で新年を迎える新しい元旦スタイルが生まれた。
 しかし、それも2004年には、その母親の足腰が弱り、二階まで上がって来るのが大変になったことから、母親には雑煮を母屋に運んでやって、一考の家族だけで元旦を祝うようになった。とは言え、次男夫婦は妻の実家と隔年で顔を出したいということで、相坂家の元旦の風景も、年によってフルメンバーの場合と、そうでない場合との交互の形で迎えていた。因みに、次男の家族は、2001年、2003年の正月には、約束通り隔年で夫婦揃って帰って来てくれていた。
 なお、雅子の病気も、2004年頃までは、初期段階で日常生活にはほとんど支障がなかったことから、雅子が全ての準備などを取り仕切っていた。
 さて、ここからが、この話の本論で、一考が雅子の異変に気づいて、東京から急遽帰郷した2004年の暮れからの話である。これ以降は、雅子の病気の悪化の進行に伴って、相坂家の元旦の風景も順次変わってゆくのである。
 一考が、東京の単身生活に急遽ピリオドを打って帰郷したのが、暮れも押し詰まった2004年12月27日だった。その日の一考の17文字日記には、「三年の延長も、夢は半ばで、空しく撤退」と記している。つまり、一考は退職後も、3年ほど居座っての東京での単身生活を続けていたのだったが、結局は夢を果たすこともなく帰郷することへの無念の気持ちを表したのである。
 慌しく帰郷した一考は、大晦日までの数日を、20年近い単身赴任生活の間、ずっと放置していた自分の部屋の大掃除、レイアウト変更、整理などで大わらわで、持ち帰ったコンピューターの調整など、纏まりのないばたばたをした一方で、雅子の代りに車を運転しなければならず、雅子に横に乗ってもらって、ドライブの練習をも行なった。加えて、自分自身の気持ちの切り替えにも、それなりの時間を費やして新年を迎えたのである。
 2004年の大晦日の17文字日記には、「ブレイクも、サプライズもなく、年暮れる」ここにも夢に振られた寂しい気持ちが記されているのが何とも悲しい。(以下、明日に続く)

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