プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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1354 相性

 思想、信条の違いから、どうしても合わない人間関係があってもおかしくはない。そんな場合、変な妥協をして取り繕らはない方が良い。そんなことをしても、長続きはせず、いずれは破綻するものだ。

1.独り言コラム
 民主党の代表選は告示を前にして二転三転の様相を呈して来ている。一旦、出馬の意思を見せた小沢一郎氏が出ない可能性が出て来ているという。何が起きているのか。国民を馬鹿にしていると思ってしまう。
 許せないのは鳩山由紀夫前総理の訳の分からない動きだ。最初は、「条件付で菅総理を支持する」から始まりその後土壇場で「大儀を重んじて小沢氏を支持する」に変わり、昨夜になって「挙党一致体制を期してトロイカ+ワンの体制に戻したい」という。ころころと変わる鳩山氏の動きは、どうしても納得できない。元々、「もう自分は政界を引退する」という主旨の発言をした男だった。それなのに、今やキングメーカーとしてしゃしゃり出てきて仲介役を執っている。何様なのだろうか。
 筆者の理解では、小沢氏は、一旦出馬を宣言したものの、その後の世論調査の結果でも、自分を受け入れる状況にはないこと、更に政治資金を自分の仲間に配っていたという新たなお金のスキャンダルが出始めたことなどから、戦いに勝利の目がないと見ての撤退を決断し、鳩山氏にその取り纏めを申し付けたのだろう。
 とにかく、今更、「トロイカ+ワン」では国民は納得しない。元々、菅氏と小沢氏の二人は相性が合わない間柄だ。一時的に表面上を取り繕っても、いずれは、摩擦、対立は避けられない。若し、この妥協案を菅氏が受ければ、厳しい世論が菅氏に跳ね返るに違いない。ここまで来た以上、堂々と二人は戦うべきである。筆者は、この妥協案には、不満で苛々しているのである。
 相性が合わないということでは、元ヤクルト&西武監督だった広岡達朗氏と川上哲治V9監督との関係が、その典型的な一例だろう。今月の、日経新聞の私の履歴書での広岡氏の告白では、その辺りが随分と赤裸々に披露されていて面白かった。
 例えば、現役時代の守備に関して、遊撃手だった広岡選手が、一塁手の川上選手には、ストライクゾーンに投げないと捕球してくれないと言う。しかも、その意地悪が、実際の試合で演じられて、その試合を逆転で落したという事例にはびっくりだった。また、許せなかったのが、自分がバッターボックスにいる際に、二度も三塁にいたランナーの長島茂雄選手にホームスティールを敢行させ、二度ともアウトになった話、自分の打撃にそんなに信頼がなかったかとの不満は大きかったようだ。更には、米国に野球の勉強に行った際に、ベロビーチキャンプ中の巨人軍の取材を拒否され、冷たく扱われた意地悪もあったという。その一方で、王監督の後任を受けて欲しいと言う打診があったが、王選手と云う逸材をそんな形で更迭することへの不満から、その申し出を蹴った話は痛快だった。
 いずれにしても、どうしても心の底から合わないという人間関係はよくあることだ。今の菅氏と小沢氏もその一例で、ここで菅氏が妥協すれば、同内閣への支持率は一気に降下するのではないかと懸念している。
 余談だが、筆者にも現役時代どうしても気の合わない仲間がいた。営業に転じて間もない頃で、或る時、上司からグループリーダーを命じられた。そこで、早速、当時一緒に仕事をしていた二人の仲間に声を掛けて「そういうことだから、協力して欲しい」と申し入れた。奇しくもその二人のイニシアルは同じで、STで、自分を含めた三人は、年齢的にはほぼ同じくらいだった。
 自分を驚かせたのは、その時の二人の返事だった。先ずは、一人のSTがすんなりと「分かりました」とは言わず、想定外の拒否の返答を受けたのだった。具体的に彼がどういう言い方を下かは失念したが、要するにOKとは言ってくれなかったのである。そうすると、もう一人のSTも、自分のそうだということで、二人から揃って申し出を拒否されたのであった。正直言って、びっくりで、がっかりで大きなショックだった。
 それ以来、私とその一人のST氏とは、長くぎくしゃくした関係が続くことになった。二人とも大人だから表面上は取り繕っていたが、筆者の心の中ではライバル心が燃え滾っていた。それなのに、そのST氏には、ボーリング、ゴルフなど、何をやっても勝負事でも負けることが多かったのが、甚だ面白くなかった。なお、長いサラリーマン生活を通じて言えば、自分と合わなかった人間は、何もこのSTだけではなく、貴重な厳しさを頂戴した方が他にも何人かおられたことも付記しておこう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.8Kg. 今日も暑さが続くようだ。
 なお、8月度の平均体重は61.3Kg.でほぼ前月(61.2Kg)並みであった。
 昨日の雅子は午前中は痰が多くて苦しそうだったが、午後には車椅子での散歩を行なった。ちょうど陽が翳っていて散歩には絶好だった。外の空気に触れて気分一新し、その後は、痰も少し治まっていたと思う。

3.連載、難病との闘い(1319) 第五部 どこまで続くこの苦闘(96)
  第二章 退院を巡っての攻防(22)

(2)付添いアラカルト(7)
 ③ 病院の風景 (その3)
 このような付き添いの通院生活を続けていて思うことが幾つかある。いずれも、悔しい、羨ましいといった話なのだが、それらについて紹介してみようと思う。
 その一つが健康に関することである。とにかく、健康の有り難さを嫌と云うほど味わってきている。雅子の病気が難病で、進行性の病気だと言うことへの辛さがあるだけに、逆に、健康への思いは強いのである。
 この数年間の経験でよく分かったのだが、特に、「進行性の病気」であったことが、その大変な辛さをしっかりと味わせてくれた。或る日、或る人が「自分たちも毎日の生活を続けること自体、身体は段々と弱って行っている訳で、いわば、進行性の病気に罹っているのと同じなんですよ」と言って、慰めようとしてくれたのだが、一考は、そんな気休めを良としなかった。老化現象と進行性の病気の区別を承知しておらず、そんな誤まった言い方が気に入らなかったからである。進行性病気と老化現象は、全く違うカテゴリーにあることの理解がないと言うのは、話にならなかった。
 進行性の病気で大変だったのは、その悪化が何処まで進行するかが分からず、もうこの辺りが終点ではと期待したことが幾度もあったか、いずれも裏切られてどんどん、どんどん悪化が進んだ。手が使えないから始まり、それが歩けないに進行、更には、身体が動かせなくなった。そして遂には、言葉まで喋れなくなってしまった。
 幸い、まだ頭がしっかりと働いてくれていたのが救いであって、もし、そこまで悪化が進んでしまっては、今まで可能だった一考からの意思の伝達も不可能になってしまう。それは一考には堪えられない寂しさになるのだ。どうか、それだけはないようにと神様にお願いしている今日この頃である。
 ところで、長く病院にいると、患者の出入りが意外に頻繁なことに気付く。中には不幸にして帰らぬ方もいっらっしゃるのだが、その一方できちんと治って元気よく退院される方も多い。
 一考が、ここに来て強く思うのは、病気に入院されていても、治る病気で入院しておられる方に、とても羨ましさを覚えるのである。付き添うにしても、お見舞いするにしても、そのやり甲斐が根本的に違う。治る可能性があると言うことで、本人も家族を含めた周りの方にも頑張り甲斐がある。
 それに対して、雅子のように病気の治療法もなく、ますます悪くなる可能性だけで、治る見込みのない病気であることが、どんなに辛いか、本人も付き添いも、口にはしないがじっと堪えて毎日を過ごしている。これほど辛いものはない。つまり、最近の一考が、病院生活で感じている羨ましいことは、言ってみれば、健康への嫉妬である。(以下、明日に続く)
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1353 画策

 広辞苑には、計画を立てること、実現を目指していろいろと計画すること、悪い意味で使うことが多い、とある。

1.独り言コラム
 今朝の新聞各紙で、首相に相応しいのはどっちだ? という世論調査の結果が報じられている。手元にある毎日、日経では、いずれも菅氏が70%以上、小沢氏が17%の数字である。 その一方で、国会議員の数では微妙だが、小沢氏がリードの見方もあるという。つまり、世論とは大きく違った結果になりかねない情勢に有り得るというのだ。
 そんな中でロシアから戻った鳩山由紀夫氏の仲介で、菅、小沢の一騎打ちは避けるべきではといった動きが画策されていて、菅総理と小沢元幹事長との直接会談が検討されているという。
 今日、日銀が緊急の金融政策決定会議を行なう予定で、追加の金融緩和に踏み切ることが話し合われるようだ。その一方で、菅総理と日銀の白川総裁との会談も予定されていて、遅ればせながら、円高、株安への歯止めを期しての対応が取られることになりそうだ。世界が日本の具体的な画策(?)内容に注目している。
 一方、中国滞在中の金正日総書記がハルピンに移動したようだ。3ヶ月に2度も中国への訪問は、極めて異例であって、その目的がいろいろと取り沙汰されている。折から訪朝していたカーター元大統領をほったらかしにしての慌しい画策の中身は、一体、何だったのだろうか。この画策にも世界は注目している。
 暴力団排除に取り組み始めた相撲協会だが、どうやら、監視カメラが国技館にも設置されることになりそうだ。先の名古屋場所が行なわれた愛知県体育館で導入されたのに続いて、東京の場所でも引き続き行なおうというのである。暴力団の余計な画策を抑え込もうというのであろうが、果たして、その効果や如何?
 昨日終った日本のの女子ゴルフツアーで、41才の鬼沢信子選手がプロ生活21年目、463試合目で初優勝を果たした。今までの優勝までの最多試合数の記録が349試合だそうだから、ダントツの最遅Vということになる。
 恐らく涙ぐましい大変な努力が開花したもので、これといった勝利の秘策が画策があったというものではない。気合を入れて緩まなかった地道な戦いだったのだろう。勝利の女神もその彼女の努力に微笑んまざるを得なかったのだろう。「これからのゴルフ人生が楽しみだ」と本人は55歳まで現役を続けたいとしている。頑張って欲しい。
 一方、男子ツアーのKBSオーガスターでは、最終日の逆転優勝が期待された石川遼選手だったが、前半で2ボギーと躓き、同氏による絵に書いたような逆転劇は生まれなかった。余計な画策を弄した訳ではなかったと思うが、気合が入り過ぎていたのだろう。絵に描いたような逆転で優勝を飾ったのは、谷原秀人選手で、2年ぶり9度目の優勝だった。なお、このトーナメントで同じホールで二度のホールインワンを出した上井邦浩さんは5位に留まった。
 画策という言葉が当てはまるかどうかは、甚だ疑問だが、昨日の巨人―広島戦は、言ってみれば、画策の集大成のような「12対11」という凄い展開で、最後まで息詰まる面白い試合だった。とにかく、この3連戦で見せた広島の強さは格別で、中でも天谷宗一郎選手(福井商)と岩本貴裕選手(亜大)の活躍が目立っていた。
 ちなみに、何の画策もない話だが、「岩本」という性は、筆者の本名と同じで、その活躍ぶりには大いに気分がいい。かつての松竹ロビンスで、神主打法と言われた岩本義行選手や広岡達朗選手の一年先輩で、巨人軍に入った岩本尭選手などの同姓の選手を思い出す。特に岩本義行選手は、一試合で5打数5安打で、4本塁打、2塁打1本の18塁打は、今でもプロ野球の最多塁打記録だとして生きていると思うのだが、…。
 さて、話は戻るが、政治の方では、水面下でいろんな画策が進んでいるようだが、菅vs小沢の一騎打ちは、一体どんな形になるのだろうか。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床、61.4Kg, 今日も暑そう。
 昨日の雅子は少し身体の震えが目立っていた。パーキンソンのお薬のバランスに齟齬があったにではと思われるほどだった。午後には少し熱もあって、車椅子での散歩は取り止めた。

3.連載、難病との闘い(1318) 第五部 どこまで続くこの苦闘(95)
  第二章 退院を巡っての攻防(21)

(2)付添いアラカルト(6)
 ③ 病院の風景 (その2)
 一考も来年正月には古希を迎える。もう、そんなにも年を取ったかと思う一方で、まだまだ頑張らねばとつくづく思う。とにかく、雅子の傍にいて面倒を見てやるのは自分しかいないからだ。そう思うことで、闘志を燃やし頑張っている。
 しかし、心配なのは、自分が何時まで車を運転することが出来るかである。これが出来なくなると、雅子の面倒見も難しくなる。幸い、今のところは、不整脈の話は別として、これと言った支障がないのは幸いである。
 ところで、最近感じるのは、年寄りのドライバーが激増していることだ。よく見かけるのは、いつも使う病院の駐車場で、よろよろと歩いている方がいて、邪魔だなあと思っていると、その方が車のドアを開けて運転席に座るのである。「ええ!」とびっくりしながら見ていると、車はスムーズに動き出し、すんなりと駐車場を後にするのだ。よろよろと歩いていた姿とは全く別の人間のように思えるのだ。
 確かに、歩くよりも運転している方が楽であることは、最近の一考も感じていることで、そう言う意味では、老人のドライバーのウエイトはどんどん増えているようだ。時々、高速道路を反対側から入るといったとんでもない運転でニュースになったりするが、そのような方を別として、老人も運転は生活の上で欠かせないものになって来ている。道路で走っている際には、枯葉マークをつけた車の数はそんなに見かけないが、実態はかなり増えているのではなかろうか。怖いといえば怖い話である。
 先日接触事故を起した一考だが、その相手は20歳になったばかりの女性だった。相手からすれば、「70近い『おじい』がもたもた運転していた」なんて言っていたのだろう。そう思うと悔しいが、年齢だけはこれからも増えてゆくわけで、慎重な運転に心かげねばならないと思っている。とにかく、車は、時として走る凶器に変身するだけに、幾ら注意しても注意しすぎることはない。
 いずれにしても、高齢化は休まず進んでゆく。一体、幾つまで運転できるのか、一考は、それとなく不安を抱く今日この頃である。(以下、明日に続く)

1352 人生の選択

 幼い頃からの夢を果たそうと、ひたすらその道に人生を賭ける人、迷ったあげくに転進する人、様々な人生の選択がある。

1.独り言コラム
 囲碁の世界に遅咲きの新星が現れた。坂井秀至七段(37歳)である。初めてのタイトル戦である碁聖戦に登場し、この世界の現在の第一人者である張羽4冠(30歳)から、3勝2敗のフツセットの末、碁聖を奪ったのである。
 坂井七段は、兵庫県出身の関西棋院所属棋士である。関西棋院棋士のタイトル獲得は、故橋本昌二九段が1981年に第29期王座戦で勝って以来の29年ぶりだという。
 筆者が感動を覚えたのは、坂井七段の思い切った転進人生だ。医者になろうと京都大学の医学部を出て、医師の国家試験に合格してから、止むに止まれず、180度違うプロ棋士の世界に転進した人生の選択だった。アマチュア時代から強豪として知られていたというが、そんな大きな人生の選択に勝利したとも言えるのではなかろうか。医者の世界で喩えるなら、新しい治療法を開発したといったところではなかろうか。今後の一層の頑張りを期待ししたい。
 大きな転進と云う意味では、大阪府知事の橋下徹氏もその典型的な一人であろう。弁護士からの政治家への転進は少なくなく、あの社民党の福島みずほ代表もその一人だ。しかし、橋下知事の場合は、タレントとして名を売り始め、大活躍していた最中での大転進だった。下世話なことだが7人のお子さんがおられる訳だから、収入がそれほど期待できない知事職に転職した訳で、その職務に賭ける情熱は、やはり凄いの一言である。幸い、今でも府民からの支持も高く、新たに大阪都を目指しての改革に、全力を挙げての戦いぶりは注目される。
 最近、筆者が特に強く感じるのが、彼の背中を押している強いサポーターの存在だ。それは「やしきたかじん」さんで、元々、知事に出馬する際に躊躇していた彼を強く押したのも彼だった。たかが芸能人と言っても、たかじんさんは関西ではインパクトのある芸能人である。具体的な同氏のサポート事例では、同氏が担当している番組を通じて、知事に発言の場を提供し、府民の支持が得られるようにサポートしていることである。
 昨日も、関西ローカル放送だが、関西テレビの「たかじんの胸いっぱい」や読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」の特番で、橋下知事を登場させ、大阪都構想をバックアップする内容を取り上げていた。この課題については、もっと具体的な説明が必要だろう。いずれにしても、たかじん氏は、その誕生の際から、橋下知事の大きなバックボーンだったと思う。橋下知事には大変心強い存在であることは確かである。今後の同氏の一層の頑張りを期待している。
 そんな大きな転進とは正反対に、若い頃からその道を一途に目指してきた人たちも多い。菅直人総理もその一人で、草の根運動から立ち上がり、市川房江さんの選挙のお手伝いをしたあたりから、本格的に政治家を目指したのだった。そして、遂にその頂上にまで登りつめたのだから、それは凄い人生の選択だたっと感動を覚える。しかし、その野望を果たしてからが、今一つなのが納得できない。意外なのが、そんなに賢くないということである。厚生大臣だった頃の迫力が見られないのは残念だ。今回の小沢一郎氏との対決に勝って、思い切った政治をやって欲しい。
 同じ菅氏でも、もう一人の菅氏は全く異色な人生の選択している。ロザンの菅広文氏で、高校時代に知り合った宇治原史規氏と組んでお笑いの世界に飛び込む選択をしたのだ。その上で、二人は、京大を受験し見事に合格、そこで博をつけてから、異色のコンビとして吉本興業に入ると言う驚くべき選択を実行したのである。折からの漢字ブームやクイズブームが彼らの活躍の場を与えたというラッキーさもあるが、その中で頭の良さを十二分に発揮しての大活躍である。特にロザン宇治原のクイズの強さは抜群で凄い。二人の人生の選択に敬意を表する一方で、筆者は二人のご両親が、彼らの異色の人生の選択を許したという寛大さにも凄さを覚えるのである。
 生まれながらにして、両親の導きでその道に邁進している方エリーアトスリーも多い。イチロー選手やフィギュアの浅田真央さんらは一途にその道で頑張っている。才能を見出してあげたご両親も大したものだと思う。
 そんなことを思いながら自分の人生の選択を振り返ると、何となく忸怩たる思いになってしまう。でも、残された人生では、迷うことなく、妻の難病との戦いに、微力なサポートに捧げる覚悟である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.0Kg.今日も好天である。
 昨日の雅子は、まずまずの様子だった。午後には、3日ぶりの車椅子での散歩を行なった。一進一退の症状の繰り返しで、恰も、今のセ・リーグの日替わり首位の様子に似ている。

3.連載、難病との闘い(1317) 第五部 どこまで続くこの苦闘(94)
  第二章 退院を巡っての攻防(20)

(2)付添いアラカルト(5)
 ③ 病院の風景 (その1)
 この病院では、清掃、掃除にかなりの資源を投入している。清掃には、各病室、トイレ、休憩室などの床、廊下の清掃が主で、それに女性を5~6人を起用、その他に、汚物、ゴミなどの回収に2~3人の男性が毎日繰り返し努めている。
 年代は、40才代から60才までの人たちと思われるが、ほとんどの方が口数は少なく、黙々として自分の役割を守って励んでおられる。中でも大変そうなお仕事が、汚物やゴミの回収しを担当している男性の方たちだ。大きな手押しの車に汚物、ゴミなどの回収物を乗せて、スロープのあるところはエレベーターを使わずに、重そうな荷物を運んでおられるのを目にする。いつも黙々としてその役割を果たしておられる淡々とした作業振りには好感を覚えている。
 それらの清掃作業の対象場所は、本館、新館を含めた全館で、1階から3階までを終日クリーンに保つように繰り返し行なわれている。さすがに日曜日は、その担当者の数は半分ぐらいになるが、それでも、毎朝早いときには5時頃から夕方の5時半頃まで行なわれている。
 組織的にはグループ主任が一人いて、その方を軸に分担して実施されている。一考が、朝9時頃に新館の4階にある休憩室に行くと、部屋の一番奥のスペースで、全員が揃ってひと時を過ごしておられる。その日の仕事を開始するに当たっての連絡事項などの交換の場になっているようで、お互いに言葉数は少ないが、何か心が通じ合った仲間の雰囲気がいっぱいで、微笑ましいものがある。
 実は、彼らが陣取っている部屋の奥のそのスペースは、一考がコンピューターを扱う常席であるので、一考としては、彼らが仕事に就くまでは、暫くは別の席で新聞を読んだりして時間を過ごしている。そして、彼らが仕事に向かったあとで、その常席に移って、コンピューターの立ち上げを行なうのである。
 いずれにしても、この病院では、清掃にはしっかりとお金を掛けていることは確かである。(以下、明日に続く)

1351 二人の彰さん、大ブレーク

 人は、長い人生で、出来れば一度ぐらい大ブレークしてみたいと誰でも一度は憧れるものだ。最近、NHK出身の池上さん、今井さんという二人の「彰さん」が大ブレークした。今朝は、NHK出身者の話題を取り上げてみよう。

1.独り言コラム
 ここに来て池上彰氏(慶大卒)の活躍は凄い! ニュースを解説するということで、テレビ各局から引っ張りダコである。昨日もフジテレビ系列で「教えて!Mr.ニュース」という特番で3時間の長時間番組がが放映されていた。確かに分かり易い内容で、取り上げる内容もタイムリーなものが多く、大変役に立つ知識を教えてくれる。「そうだったのか」とか「学べるニュース」などとの冠をつけた番組て、視聴者は手軽に最新のニュースに絡むキーワードを理解することが出来る有難い番組である。とにかく、一般的には、なかなか視聴率を上げ難いニュース番組を大衆向きのショウー化したと言う点で、同氏の貢献は大きく、画期的なブレークをもらたした功労者である。
 少し前まで、NHK時代に「週間子供ニュース」で、お父さん役で子供たちにニュースを解説していたのを見た記憶がある。その時も分かりやすい説明で、今とほとんど変わらないようなスタイルだった。それが、NHK退社後は、対象者が子供ではなく大人になって、しっかりと時間を掛けている点が違っているだけだ。
 とにかく、ニュース番組を長時間番組にして、こんなにブレークするとは、ほとんどの人は考えていなかったと思う。これも、ひとえに池上氏の話術とその内容によるものだろう。
 そういえば、NHK出身者で、最近活躍したもう一人の彰さんがいる。人気番組だった「プロジェクトX」のプロデューサーの今井彰氏だ。巨大企業、NHKの内幕を取り上げた小説「ガラスの巨塔」は登場人物や起きる事件にリアリティがあって大いに楽しめた。出版界でも久し振りのベストセラーだったようだ。しかし、同氏の場合は、万引き事件などの問題もあって、その後の出番は今一つであり、同じ「彰」でも、池上氏の方が一枚上を行っているといえそうだ。。
 そんなことで、今朝は、NHK出身者で民放で活躍している人たちをレビューしてみようと思う。(以下、いずれも敬称略)その移籍の第一号が、今でも女優として第一線で活躍している野際陽子(津田塾)だ。当時の世の中で、NHKを辞めて独立すると言うのは、大変な勇気を必要としたのではなかろうか。その後の活躍を見ていると元々、そういう才能を持っていた人だと思う。
 さて、その後は、木島則夫(明治学院大)、小川宏(早大)、高橋圭三(高千穂大)、森本毅郎(慶大)などのそうそうたる多くのアナウンサーたちが続々と民放に移籍し、各局の初期のワイドショー番組などで活躍した。比較的新しくは、膳場貴子に交替するまで「ニュース23」で頑張った草野満代(津田塾)などもその一人であった。
 更に、その後も多くのNHK出身のアナウンサーの民放への移動は続いているが、今現在、活躍中の方は、朝のワイドショーの大塚範一(早大)、世界不思議発見の草野仁(東大卒)、ニュース23の膳場貴子(東大卒)などである。その一方で、宮本隆治(慶大)、堀尾正明(早大)宮川俊二(早大)などは、あまり陽の目を見ていない。
 それに対して、現在、NHKで活躍しているアナウンサーを見回してみると、これはという方がいないのがちょっと寂しい。敢えて筆者の独断で選び出すと、夜の7時のニュースの武田真一(筑波大)、9時のニュースウオッチ9の青山祐子(筑波大)、それに「試してガッテン」の小野文恵(東京理大)などが少し目立っているが、何となくまだ小粒で、民放がスカウトするクラスではなかろう。
 しかし、その一方で、NHKでも最近は、若手の女子アナがかなり多く登用して来ている。小郷智子(早大)、首藤奈知子(日本女子大)、住吉美紀(国際基大)、一柳亜矢子(学習院大)、それにもう一人、ニュースウオッチ9で青山祐子さんの夏休みでその代わりをしていたアナウンサーもその一人だ。(どうしても、名前を思い出せない。)
 このような若手の女子アナたちは、知的な若い女性を好む筆者には、精神的な娯楽、目の保養などの観点からも楽しみな、欠かせない人材だ。今後の大ブレークを期待している。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時15分起床。体重。60.8Kg.今日もまた暑そう。
 昨日の雅子は前日に引き続き熱があった。見た目には、それほどきつそうには見えなかったが、…。この日は、雅子が対象ではないが、同じグループの他の方々の入浴日で、看護婦さんたちが忙しいことから、車椅子での散歩は、熱のことも勘案し取り止めた。
 午後、久し振りに主治医のK先生にお会いした。特養の部屋が空かないので、その間引き続きお世話になっていることへのお礼を申し上げた。先生の見解は、時々、炎症が出ることはあるが、本質的には退院はOKだということであった。

3.連載、難病との闘い(1316) 第五部 どこまで続くこの苦闘(93)
  第二章 退院を巡っての攻防(19)

 (2)付添いアラカルト(4)
  ② 生活パターン (その2)
 お昼に一旦自宅に戻るケースの理由は、誰かが訪ねて来ることが決まっている場合や何かやらねばならない日である。例えば、月、木曜日には、母親の部屋のお掃除のデイ・サ―ビスの方が来られる日で、ドアを開けて迎えてあげることにしているし、また毎月4日には月参りのお坊さんが来られる。それ以外にも、緊急の買い物などの特別な用事がある場合である。いずれの場合も、それらを片付けると、そのまま、また病院に向かう。
 この昼間の運転で、困ったことは、途中で眠くなることがあることだ。昼食を終えた後なので、止むを得ない一面もあるのだが、睡魔が急に襲ってくるのは本当に困ったものだ。とにかく「これは危ない!」と思うと、一旦、コンビニの駐車場などに車を入れて、少し休むこともあるが、たまたまコンビニがないとそのまま頑張ってハンドルを握らざるを得ない。そんな時には大声で歌を唄ったりするのだが、それでも危なく思う時がある。
 さて、病院に戻ると、再び雅子の付き添いをする。テレビを聞かせてあげたり、最近では、車椅子での散歩に付き合うことも多くなっている。この場合には、童謡、唱歌の類の歌を歌ってあげるのだが、雅子がどんな思いで聞いているかは分からない。今のところ、止めて欲しいとは思っていないと勝手に決め付けて、強引に継続している今日この頃だ。
 夕方、病院を出るのは、夕食代わりの栄養剤の投与が始まるのを確認してからで、大抵は5時前後である。正直言って、相当に疲れていることが多い。なお、病院を出る際に、雅子の洗濯物がある場合は持って帰り、帰宅後直ぐに洗濯機を回す。夜に乾かして、翌朝に持ってゆくというパターンで、洗濯屋をも兼ねた役割も担当している。
 家に帰った後は、急いで夕食を済ませてほっと一息であるが、あっという間に眠気が迫ってくるので早目にベッドに倒れこむことが多い。
 とにかく、土日、祭日はない。連休、ゴールデンウイークなどの休みの話題にも関係がない。カレンダーを見て一喜一憂していたサラリーマン時代が懐かしく思い出される。とにかく、このように休日なしの毎日勤務は、年寄りには、とても厳しい生活パターンである。少しずつ疲れも溜まって来ていることは確かであって、昼間、うつらうつらすることも、その一つの現れであろう。(以下、明日に続く)

1350 歴史が動き始めた?

 あの人気番組だった「その時、歴史が動いた」ではなく、内外共に「今、歴史が動き始めている」といった注目すべき幾つかの興味深い動きが見受けられる。

1.独り言コラム
 遂に、小沢氏が動いた。来るべき民主党の代表選に立候補すると決断した。鳩山グループの支援の見通しが得られたことが決断を促したようだ。それにしても、鳩山由紀夫という政治家は掴み処のない政治家である。前日までは、「条件付で菅総理をサポートする」と繰り返すし発言していたが、「条件付」という言葉が大きな布石だったのだ。
 誰も頼んでないのに勝手にしゃしゃり出て来た金持ちのぼんぼんの、頂けない旗振りだった。かくして、菅、小沢両氏の真っ向激突が実現する。政治と金の問題はどんな扱われ方になるのだろうか。国民は、民主党内の動きに注目することになる。
 金正日も動いた。列車で中国を電撃訪問していると言う。今までなら1年半で一度ぐらいの中国訪問だったが、今回は3ヶ月で二度の訪問であり、その動向が注目されている。一部で、3男の後継者としてのお披露だったのではとの噂もあるが、3男が同行しているかどうかは不明である。
 カーター元大統領が訪朝している。アメリカ人の人質を奪回するための訪問だと言う。肝心の金正日総書記に会えたのかどうか、この辺りが良く分からないが、空振りに終ると面目が丸つぶれになる。しかし、あの小泉総理の2回の訪問以降、全く実現できていない日本政府の対応を思うと、カーター氏の動きは勇気ある行動だ。
 プロ野球では、ヤクルトの由規投手がやってくれました。日本球界史上で日本人の最高スピードである161Kmを記録し、それまでの伊良部投手や自ららの記録である158Kmを更新したのである。なお、外人では巨人のクルーン投手が今年の交流戦で162Kmを記録している。とにかく、プロ野球の記録が大きく動いたのである。
 野田聖子代議士が頑張って、50歳出産に挑戦している。他人から卵子の提供を受けての人口受精による懐妊だそうで、長年の赴任治療での努力などのご苦労が報われて、家族を持つという大きな喜びが叶いそうだ。
 とにかく、女性に50歳という出産の壁を取り払うと言う意味で、女性の歴史を動かす大きなインパクトがある。筆者としては、あの郵政問題で、彼女が反対投票をして以来、好きでなくなった代議士だが、この勇気ある挑戦でのお子様の誕生には、心からお目でとうを申し上げておこう。
 日本将棋連盟の奨励会(棋士養成機関)に初めて上海からの14才の中国人が6級で合格した。囲碁の世界では、今や、韓国、台湾、それに中国の棋士が主流を占めているのを思うと、将棋とという日本文化の奥座敷でも、歴史が動き始めたといえよう。
 当面は、日本列島でh、熱い夏はまだまだ続きそうだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重、60.6Kg. シャワーを浴びて洗髪。今日も暑くなりそう。なお、大阪では連続猛暑日の記録12日を更新するという。暑いはずだ。
 昨日の雅子は、朝から熱があった。一時的に39度を越えていたが、見た目にはそれほど苦しそうには見えなかった。3時頃にはイギリス旅行をして来た実兄夫婦がお見舞いに来られたのだが、しっかり目を開けて応じていた。本場のピーターラビットをお土産にもらった。しかし、この日の車椅子での散歩は熱で中止した。

3.連載、難病との闘い(1315) 第五部 どこまで続くこの苦闘(92)
  第二章 退院を巡っての攻防(18)

(2)付添いアラカルト(3)
 ② 生活パターン (その1)
 さて、平成22年4月に入って、一考は思い切って入居契約していた施設のアクティバとの解約に踏み切った。入院生活が長く続いていて、退院の見通しが立たなかったことが直接の理由だったが、元々、経済的な面の厳しさから、いずれ将来は国の経営する特別養護老人ホーム(特養)への移動が必要になると考えていたこともあって、「今がその時」と判断しての決断だった。かくして、今年の4月末をもって契約は解消されたのである。
 ここで、それ以降の一考の生活のパターンを見てみよう。それは、恰も、サラリーマンの生活が復活したような通院生活の毎日で、単調な生活パターンになっている。
 朝起きると先ずはシャワーを浴びるか入浴をする。そして、いずれも単にスイッチを入れることに過ぎない作業だが、ご飯を炊き、洗濯をする。そして、同時並行的に、その日のブログを書いて配信し、それが終ると、仏さんのご飯を供え、母親が呼吸していることを確認し(98歳なので、心配なのだ)、洗濯物を干してから、琵琶湖大橋病院に向かう。7時半過ぎから8時半過ぎの時間帯だ。恰も、毎日病院に出勤をしている感覚である。
 病院では、雅子に付き添う仕事を優先し、その間、タイミングを見てコンピューターで日記を書いたり、雅子の検診データを整理したりする。また、時間があれば、ブログの連載部分の在庫つくりをする。
 10時半頃になると、昼食のために一旦病院を出る。母親のことや家のことで、何か用事がある日には、そのまま一旦自宅に戻るが、特に何もない場合には、病院の近くのファミレス、吉野家などで軽く食事をする。そして、インターネット接続の必要がある場合は、堅田駅近くにあるインターネット喫茶で、必要なコンピューターチェックを行なう。その場合一番多い理由は、ブログの誤りの訂正である。配信する前にそれなりにチェックしているのだが、病院に来て雅子に読んであげる際に、改めて多くの誤りに気付くのである。中には、とんでもない誤りもあって、恥ずかしくなることが多い。しかし、病院にいる間では、何も出来ないので、場合によっては、急いでここのコンピューターカフェーに走ることもある。
 そこでは、ブログの訂正の他に、株式のチェック、スポーツの途中経過、特にゴルフ、更には将棋の関心の高い対局については、その棋譜をフォローし、どちらが指しや易いかを考えるのも楽しみの一つである。まだ、ブログのその日のアクセス数の様子を見るのも楽しく、思ったよりも多いアクセスがあると喜び、そういでもないとがっかりしながら反省したりするのである。(以下、明日に続く)

1349 正念場

 いよいよ勝負処と思われる戦いに入って来ている話題が多い。見ている立場からはなかなか面白い。

1.独り言コラム
 何故か鳩山由紀夫前総理が動いている。一時はもう引退を表明していたが、改めてもう一働きしたいとの思惑が見え隠れしている。一昨日は小沢元幹事長と、昨日は、菅総理に会って次期代表選に関して調停役を買って出ているのだ。
 その一方で、小沢一郎氏の側近中の側近である山岡副代表らが、仲間の意向を取り纏め、小沢氏に代表選に立候補するようにと申し入れを行なった。小沢一郎本人も、ここ一両日中に決断を迫られている。まさに、正念場である。
 ところで、良く分からない鳩山前総理の動きに関して、昨夕の関西テレビのニュースのコメンテーターとして登場した独立総合研究所の青山繁晴代表(少し大袈裟な表現が多い方)は、総理として歴史に然るべき名前を残せなかった鳩山氏が、今一度その汚名を返上すべく、最後の仕掛けに執念を燃やしているという見方である。
 つまり、鳩山氏の考えには、挙党一致の姿勢を見せる意味で、小沢氏を要職(幹事長)に戻し、自らも外相就任を狙っているのではというのである。若し、念願のロシアとの領土問題で然るべき成果を出すことができれば、鳩山一族としての名誉が確保されると言うのだ。「なるほど」と思わせる。そうだとすれば、同氏にしては、なかなかの深謀遠慮である。
 しかし、今や経済面ではまさに正念場も正念場で、それどころではない。この円高、株安に然るべき手を打たねば、国は危ういのだが、そんなことはどうでもいいといった菅総理を始めとする経済閣僚のトップの対応で、国民は完全に置き去りにされている。困ったものだ。
 さて、一昨日、昨日の二日間に渡って行なわれていた将棋王位戦第5局は、激戦、千日手指し直しの結果、挑戦者の広瀬六段が不利な局面からの強い攻めが決まって見事な勝ちを収め、3勝2敗となって、深浦王位をかど番に追い込んだ。来週には、いよいよ正念場の第六局が行なわれる。若しかしたら、若手の広瀬王位の誕生があるかもしれない。そうなれば、将棋界にも羽生世代以降では、渡辺明竜王に次いでの若手の登場となる。
 一方、アースマラソンで東へ東へとひたすら走り続けている間寛平さんが、遂にカザフスタンから中国に入った。ここに来て漸く日本が近づいて来ているという気持ちを味わっているのではなかろうか。
 とにかく、ヨットでの走行距離を別として、昨日までに実際に走った距離が、日本国内、691Km、米国横断で4830Km、フランス上陸後、4585Kmで、トータル10107Kmという凄い距離である。あの前立腺癌治療後の走行距離も2340Kmに達していて、弛まぬ積み重ねでここまで来たということである。
 今後の予定では、青島までの4600Kmの正念場を走り切れば、そこからはヨットで日本に帰国、大阪までの最終ランが待っている。うまく行けば年明けのゴールが期待されていて、歴史的な不滅の大記録が誕生することになる。
 イチロー選手も正念場に差し掛かっている。今日はダブルヘッダーの日で、今朝の第一試合までで152安打に到達した。あと36試合で38安打にまで迫って来ている。まさに、カウントダウン状態に入っているのだが、それほど余裕があるペースではなく、残り12~13試合でのマルチ安打が必要となりそう。
 もう一つ、びっくりしたのが、阪神が昨夜は信じられない猛反発をしたことだった。22得点は球団新記録だそうだ。しかし、こんなに打った翌日は振るわないことが多い。これからの正念場では安定した力の発揮が必要だ。果たして、優勝は可能なのだろうか? 昨日のこの欄で、巨人が優勝と書いたのだが、…。
 いずれの話題も、今週辺りが、最も大事な正念場になりそうである。それぞれの展開を見ていて「わくわく、どきどき」である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。体重、61.4Kg. 今日も暑そう。
 昨日の雅子は、午前中は痰が多く苦しんでいたが、午後になって少し回復。車椅子での散歩を行なった。

3.連載、難病との闘い(1314) 第五部 どこまで続くこの苦闘(91)
  第二章 退院を巡っての攻防(17)

 (2)付添いアラカルト(2)
  ① 通院ルート (その2)
 そういう意味では、バイパスでの帰りの南行きでも良く似た渋滞がある。堅田からバイパス入ると、間もなくちょっとした渋滞に巻き込まれることが多い。しかし、雄琴を通り、坂本の出口を過ぎると、急に視界が開けたように、ほぼ順調なスピードに戻るのだが、一考が降りようとする西大津出口の直前から再び渋滞に入ってしまうのだ。ここでも、一部2車線区間があることが、原因しているのだろう。因みに、西大津から山科まではずっと1車線だから、恐らく、西大津出口以降からの一時的な渋滞を抜ければ、山科の出口までは、それほど混んでいないのではなかろうか。
 いずれにしても、バイパスをでは、一考は、ちょっとした苛々に付き合わされる。また、それだけではなく、、西大津インターを出た後、近江神宮の横をすり抜けて自宅に戻るコースでも、近江神宮前の信号を抜ける辺りが混んでいて、酷く時間を食うことあって、更なる我慢を要求されることが時々ある。そこで、場合によっては出口を一つ早目にして出たりして、渋滞の回避を図ることもある。その時の込み具合を推し量りながらジャッジするのである。
 最近になって気づいたのだが、西大津出口を出てから、近江神宮の前を抜ける道をではなく、国道161号線に出る方向の抜け道があって、そのルートを使うのと、安定して早いことが分かった。ちょうど特養のケアタウンKの前を通るルートである。こんな狭い大津市内の道でも、ルートによって、ちょっとした違いがあるのだ。その辺りの情報も把握している場合とそうでない場合は、貴重な時間の消費と云う点で、にんまりと苛々の違いが出て来るのだ。
 なお、苛々と云う点では、このバイパスの南行きでは、大変面白くないことがある。堅田からバイパスに入って直ぐに、バイパスでは珍しいケースだと思うが、ゆっくり区間があって、遅い車が追い抜いてもらう区間が設けられている。しかし、その辺りが渋滞していることが多く、全車がゆっくりと走らざるを得ない場合に、時々不埒な奴がいて、そこを逆に追い抜きに使う輩を時々見かける。けしからん話で、車の運転マナーを逸脱していて許せない行為だ。一台でもそういう奴がいると、またそれに続く奴も出て来ることが多く、多くの善良なドライバーを更にいらいらさせることになるのだ。
 どこの世界にもそんなイレギュラーなけしからん奴はいるものだが、一考は、特にそんな奴に、いらつくタイプなのである。(以下、明日に続く)

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1348 とばっちり

 自分の意志とは全く関係なく、とんでもない流れに巻き込まれてしまうことがある。まさに、とばっちり、であるが、予見できないアクシデントで、死に至ることもあり、当該人達には、あまりにも痛ましく、気の毒すぎることが多い。

1.独り言コラム
 一昨日の東京の京王線新宿駅ホームで電車待の乗客の列に、酔ってふらついた客がぶつかり、押し出された先頭の客が電車とホームの間に挟まれて死亡した。痛ましい事故で言葉がないが、死亡した方は、多摩市に住む佐藤方哉さん(77才)で、作家で詩人の故佐藤春夫さんの長男だという。慶応大学の名誉教授で、星褨大学学長で行動分析学の権威だったという。  
 ぶつかった男は逮捕されたが、アルバイトの藤井幸則容疑者(42歳)で「ホームでしゃがんでいて、電車が来たので立ち上がったらよろめいた」と供述している。とんでもないとばっちりで命が奪われた佐藤さんは、あまりにも痛ましい。
 豪雨に見舞われた旭川市の隣の東川町で、昨日の午前中、忠別川に掛かる橋が崩れ落ちて車3台が川に転落、その内の1台に乗っていた旭川市の47歳の男性が死亡した。車で走っていたら、突然道が消えた訳で、運転者にとっては、文字通り、奈落に落ちる思いだったろう。豪雨によるとんでもない、とばっちりである。
 海外でも大きな事故が起きていて、33人もの多くの方が、地下700メートル下のシェルターに閉じ込められているが、救出するのに4ヶ月掛かると言う。
 事故は今月の5日にチリ北部のコピア近郊にある鉱山で岩盤が崩れて起きたという。目下、シェルターに通じる10センチほどのパイプを通じて栄養補給剤などの投入を行なっているという。いくらチリ人だといっても、このとんでもない「とばっチリ」には冗談でゃ済まされない。
 フィリピンでは中国人観光客25人を乗せた観光バスがバスジャックされたが、その救出過程で多くの犠牲者が出す悲劇となった。アキノ大統領は、その対応に不手際があったして、警官の訓練の見直しを指示したという。とばっちりを受けたバスの乗客は、堪ったものではないが、乗客が日本人が居なかったのが、せめてもの救いだった。
 とばっちりは何も事故だけではない。菅総理以下の政府の関係閣僚や日銀のトップの無能さのとばっちりで、1年4ヶ月ぶりに株価が9000円を割り込んだ。野田佳彦財務大臣の毒になっても薬にはならない馬鹿なコメントが、下落をさらに呼び込んだ形になっている。とにかく、円高を食い止める対応策が急務なのだが、打つ手がないのだろうか?
 民主党の代表選挙を巡って昨夜鳩山前総理が小沢元幹事長と会談した。この際、鳩山氏は菅代表の続投を示唆したと云う。
 小沢氏にとっての憂鬱は、政治と金の問題を、世論が依然として厳しく見ていることにある。これは、同氏の立場から見れば、世論のとばっちりだとして、ばっさりと切り捨てたいたいところだろうが、やはり、脛の傷がその決断を自重させているのだろう。それにしても、総理を辞めた鳩山さんが、総理時代よりも目立った動きをしているのがとても気がかりである。
 昨日の巨人軍は、中日の落合監督の一歩も引かない抗議の気合で、一時は、一気に同点に追いつかれるという大きなとばっちりを受けたが、そこは持ち前の力強い底力を発揮して、土壇場に中日を蹴落として首位を奪回した。どうやら、セ・リーグのペナントレースも、数字の上では、今しばらくは競り合いが続くだろうが、本質的な山場は越したのではなかろうか。やはり「原巨人が強い」である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時起床。体重、61.6Kg.今日も暑そうだが夕立がありそう。
 昨日の雅子は、幸い、前日に引き続き安定していた。2時過ぎに入浴。目を開けている時間も多く見られた。この症状が続けば、退院も見えて来る。今後。どの程度の症状の安定性が保たれるかである。
 ところで、今朝は「とばっちり」というキーワードを取り上げたが、筆者の場合の今の付添い生活は、負け惜しみでなく、それなりに充実していて、決して妻の病気のとばっちりを受けているとは解釈していない。とにかく、与えられた土俵で精いっぱい戦うのが、筆者の信条なのだから。

3.連載、難病との闘い(1313) 第五部 どこまで続くこの苦闘(90)
  第二章 退院を巡っての攻防(16)

 (2)付添いアラカルト(1)
  ① 通院ルート (その1)
 以前は、慣れない事もあって、安全を期して、国道161号線を通って通院していたのだが、最近では、やはり時間的に節約できるバイパス道路(高速道路)の方が快適であることからも、それを利用することが多くなっている。
 しかし、梅雨が明けて一転して酷暑になった途端に、北行きの8時過ぎのバイパスは、部分的に渋滞することが多くなった。恐らく、夏休みに入って、北琵琶湖の方に泳ぎに行く人が増えているからだろうと考えていた。
 一考は、西大津のインターからバイパスに入るのだが、入って暫くは車はちゃんと走っているのだが、2Kmほど走ると急に混み始め、間もなくノロノロ運転になる。一考が走るのは、このバイパス部分では11Km程度の距離なのだが、その内の半分程度がノロノロ区間で、雄琴の出口の少し手前辺りから、次第に正常なスピードでの運転に戻り、その後は、堅田までは極めて順調に走るのである。要するに、途中の2~7キロまでの区間がだけがノロノロの渋滞区間で時間が掛かる。
 最初の頃は、何故、雄琴インター手前付近から渋滞が解消するかで疑問を持っていた。それというのも、雄琴の出口で降りる車は、その時間帯ではそんなに多くない。7月の後半から、朝はずっとそんな傾向にあって、いつもなら自宅から病院まで25分程度なのだが、40分近く掛かってしまうのだった。
 しかし、最近になって、途中渋滞の原因が分かった。それは、西大津の手前から暫くは片道2車線区間になっているという単純なものだった。このバイパスは、今でも工事中で、雄琴辺りまでの全区間を片道2車線にする工事が行なわれていて、その一部が開通していたのだった。従って、込み始めるのは、2車線から1車線になって間もなくに始まっていたのだ。なるほどと思いながら、いま進行中の2車線工事が、早く完成することを期待するのだった。(以下、明日に続く)

1347 恐縮です

 かしこまった丁重な言い方であるが、その一方で、相手側からの怒り、不満など想定して、先手を打って防衛的な姿勢を示しておく、ずるい、うまい(?)言い方でもある。

1.独り言コラム 
 この「恐縮です」を売りにしていた芸能レポーターの草分け的な存在だった梨元勝さんが肺がんで亡くなった。65歳というまだお若い、気の毒な死である。
 筆者が最初にこの方をテレビで見た頃は、男が一生を捧げる仕事にしては、何と馬鹿馬鹿しい仕事だということで、ある種の軽蔑した視点で見ていたのを思い出す。大体が、どうでもいいような芸能界のゴシップを大袈裟に取り上げて話をすること自体を馬鹿にしていたのである。
 しかし、その内に、この種のレポーターが次々に登場して来たのだ。テレビ各局でワイドショーが創設され、放送枠が増えて行ったからである。逆に言えば、その種のコーナーが視聴者からの支持があったからと思う。しかし「恐縮です」という単純な言い方をずっと使い通したレポーターは他には居なかった。いずれにしても、芸能レポーターというジャンルを、けもの道から、一般道に格上げさせた功労者だったといえる。
 本来、大した意味を持たない言葉でも、繰り返して使っていると、それが恰も流行語のような意味を持って来ることがある。少し前に亡くなった歌謡曲の司会者だった玉置浩氏が、「ロッテ歌のアルバム」という番組の冒頭で使った「一週間のご無沙汰でした」という何の変哲もない言葉が、同氏の決め台詞になっていたように、この梨元勝氏の「恐縮です」も同様な位置づけとなっていたのである。
 まあ、要するに、つまらないような言葉でも、それを売り物にして繰り返し続けることで一つの価値が出てくる世界である。ご冥福をお祈りしたい。
 ところで、ここ一週間の世の中の動きだけでも、この「恐縮です」といういうセリフを言ってもらった方がいいのではと云う方が、結構多くいらっしゃるのではなかろうか。
 先ずは、円高が進んで日本がピンチに追い込まれているのに、何の手も打たない政府首脳、特に菅総理は、「打つ手が遅れていて恐縮です」と国民にお詫びするべきだろう。日銀の白川方明総裁も然である。
 政治と金の問題で、依然として説明責任を果たしていない民主党の小沢一郎元幹事長が、次の代表選挙に立候補し、総理の座を狙っているという。いち早く「恐縮です」と言ってきちんと説明すべき立場だが、知らん振りして何かと画策しているのは納得できない。国民の多くも開いた口が塞がらない心境だ。
 今まで何をやっていたのかと国民を大きく欺いていた阿保庁ならぬ社保庁のトップだった渡辺芳樹氏は懲戒免職を受けていたのだが、このほど抜擢されて、スエーデン大使に任命された。任命した政府の責任者は何を考えているのだろうか。役人が役人を守る今までの天下りや渡りの世界は、依然として厳然と生きているのだ。「恐縮です」と言った類の言葉も聞かれないが、ここでも国民は完全に馬鹿にされている。
 さて、米国ツアーに加わって5年目、今シーズンは出足から2連勝して好調の宮里藍選手が、昨日終ったツアーで堂々の5勝目を挙げ、岡本選手のそれまでの4勝の日本記録を23年ぶりに塗り替えた。
 プレイヤーとしては着実に力をつけて来ていて、今や、かつてのスエーデンのアニカソレンタムさんのレベルに達しているのではなかろうか。これで賞金王レースや世界ランクでもトップに返り咲いたし、先行きは楽しみいっぱいの選手である。しかし、筆者は、彼女の力は買うにしても、恐縮だが、依然としてアンチファンには変わらない。どうしても好きになれない何か(内緒)があるからだ。宮里藍ファンには、とりあえず「恐縮です」と申し上げておこう。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子。
 3時起床。体重、61.3Kg.入浴。今日も天気は良さそう。
 昨日の雅子は、このところの症状では絶好調だった。何と言っても痰が少なかった。昼間、テレビを点けていたら、時々画面を楽しんでいたように思う。午後には、車椅子で散歩、一考が口ずさむ童謡を聴いてくれていた(?)

3.連載、難病との闘い(1312) 第五部 どこまで続くこの苦闘(89)
  第二章 退院を巡っての攻防(15)

 (1)退院への条件(15)
  ④ このところの付添い(その3)
 介護をする立場からいえば、患者が、身体にぴったり合った下着やパジャマを着けているよりも、少しゆったりしているものの方が、着替えさせる場合には都合が良く、仕事が捗りやすい。特に、雅子のように、ほとんど寝たきりの生活が続いている場合は、ゆったりしている衣装の方が、本人も楽だと思う。
 今年に入って間もなくだったと思うが、介護士さん達から、パジャマのサイズを、それまでのMサイズからLに代えて欲しいという要望があった。それは、彼女達の仕事の能率を考えてのことである。一考が念のために確かめてみると、まさにおっしゃる通りで、従来からのMサイズでは、身体にぎちぎちしていて対応し難く、その要望は「なるほど」という指摘だった。そういうことで、それ以降、タイミングを見計らって、全てのパジャマはLサイズに切り替えた。
 その後暫くして、今度は、使用している紙おむつについても、Lサイズがいいということになった。身体にぎちぎちでは肌に良くないということのようだった。今年の4月に入った頃の話である。
 一考は、この種の消耗品は常に先立って購入していて、いつも1~2回分は車に積んでいて、いつでも補充が利く状態にしてある。いつ何時でも予備が必要になった際に用意をしていたのであるが、こういった要求の場合には、従来品を使い切るまで、その在庫分を使ってもらわねばならず、臨機応変とはいかなかった。一考の用心深さが仇となったのである。ところが、介護士さんの中にも機転の利く方がいて、在庫品は、病院の方で引き取ってもらって、Lに交換してもらうことにしてくれたのである。なかなか味のある対応だった。
 在庫分という意味では、少し話はずれるのだが、毎日のブログで連載中の「難病との闘い」については、今までは、一か月分くらいの在庫を持って対応してきていたのだが、ここに来てその在庫作りが捗らず、今では、それらをほとんど食いつぶしてきていて、いよいよ、その日暮らしに追い込まれつつある。
 考え方の問題だが、この場合の在庫と云うのは心のクッションであって、精神的なゆとりを持つことは、健康保持には大事な対応なのだ。それだけに、改めて在庫を持ったパターンに戻すべく頑張りたい。しかし、一旦、とことん追い込まれると、なかなか元には戻し難いのも事実である。(以下、明日に続く)

1346 ああ無情

 ヴィクトル・ユーゴーのレ・ミゼラブルは筆者は読んではいない。因みに、今の筆者の無上の喜びは、無常の世界で、社会保障の無情ではなく有情の恩恵を受けていることである。

1、独り言コラム
 「渋谷系」と呼ばれる音楽の発信地として人気を集めた大型CD店「HMV渋谷」(東京都渋谷区)が昨夜22日に閉店した。
 この建物は、ハチ公前の渋谷の交差点を横切って、ビルとビルの間の狭い道にあるスペイン坂を上がり切ったところにある店だった。6年前まで、筆者が杉並区の永福町に住んでいた頃は、渋谷の東急ハンズにゆく際に通る道で、この店の前を幾度か通っていたのだが、一体何の店なのだろうかと思っていた店だった。
 流行の先端を走っていた時代の象徴の一つで、世の無常さを覚える。昨日は、ミュージシャンらによるミニライブなどのイベントも開かれ、閉店を惜しんで記念撮影する客も多かったという。「ああ無情」である。
 プロ野球セ・リーグの首位争いの大きな山場だった阪神―巨人の三連戦は、なんと、予想外の巨人の三連勝に終った。阪神にしてみれば、一勝すれば、優勝の流れは確保できたのだが、最悪の三連敗は頂けない。「ああ無勝」で「ああ無情」の最たる結果だった。打撃陣の活躍で勝っているチームは、一旦止まると案外脆いのだ。明日から、また熾烈な戦いが続くことになる。
 東海大出身の原辰徳監督は、高校時代に東海大相模高校の一員として甲子園出場を果たしたことは有名だ。その東海大相模高校は決勝戦で沖縄興南高校に惜しい負けを喫したが、自らは窮地で阪神に3タテを食らわす大きな勝利を得て、再び一気に飛び出す体制が整ったようだ。果たして、栄冠はどのチームに? ヤクルトもまだ食らいついていて、クライマックスシリーズには可能性を残している。
 生きていれば104歳の母親と見られる白骨化した遺体が見つかった事件で、同居の無職の長男が母親は10年前に死亡したが、3年間に渡り、老齢福祉年金をおよそ120万円受け取っていたと自供したという。移転する際に、白骨化した遺体をリュックに入れて同居していたという。葬式を出すお金がなかったというが、何とも言葉がない。「ああ無情」である
 海保のヘリ墜落で亡くなった事故で機長の席に副機長の高橋仁さんが座っていたという。間もなく機長に昇格ということで、その認定のための訓練を兼ねた配慮が仇となったのかもしれない。また、司法修習生らの乗った巡視艇上空での低空デモ飛行を行なうなど、温情、サービスなど温かい心遣いが災いしたと思うとまさに「ああ無情」としか言い様がない。
 男と女の間に起きた痛ましい事件が相次いでいる。大阪では、母親が子供二人が邪魔になって折檻して殺してしまった痛ましい事件があった。また仙台では、高校教諭が自宅内で殺害された事件で、妻が殺人容疑で逮捕された。いずれも、女性が女に戻ってしまい、妻、母という役割を放棄したことが原因のようだが、この種の男女の問題は永遠のテーマである。「ああ無情」もこれだけ繰り返されると、無上の悲しみを覚える。
 政治の世界は、代表選を巡る駆け引きが面白い。鳩山研修会、一郎勉強会、そして菅総理からの会合への案内状、などなどあの手この手が打たれていて、小沢チルドレンたちは踏絵的な対応が求められている。しかし、今朝の報道でも最新の世論調査での小沢一郎氏への評価は極めて厳しい。同氏の胸中は複雑だろう。「ああ無情」のクライマックスが近づいている。
 さて、速報の話題である。今アメリカで行なわれているLPGAで、5勝目を狙って好調なプレイを見せている宮里藍選手が、最終日で8番を終ってスコアーを落し、申自愛など5人が1打差で追うデッドヒートした展開になっている。逃げ切れるかどうかは微妙だ。昨日までの二日間はぶっちぎりの強さを発揮していただけに、若し勝てないと「ああ無情」という悲しい結末になってしまう。ファンは居ても立ってもいられない心境だろう。
 この世は、まさに、「ああ無情」の巨大な集積体である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.1Kg.薄い雲が掛かっているが、…。
 昨日の雅子は血圧は低くかったものの、テレビの画面には目を向けて楽しんでいた。このところでは珍しいことだった。
 なお、昨日から、雅子の入院は再入院してから2年目に入った。K先生からはいつでも退院OKだと言われているが、受け入れ先の特養からのOKが出ていない。ゴールがはっきりしない闘いが続いている。

3.連載、難病との闘い(1311) 第五部 どこまで続くこの苦闘(88)
  第二章 退院を巡っての攻防(14)

 (1)退院への条件(14)
 ④ このところの付添い(その2)
 痰に関して、最近気付いていることがある。それは、痰が溜まって来ると、雅子の喉がゴロゴロし始めるのである。そして、そのゴロゴロが次第に大きくなって来るのだ、恰も、遠雷が徐々に近づいて来るような感じで、一考は「さあ、来たぞ!」と思いながら、看護婦さんが来ないかなあと思うのである。幸いにも、そのタイミングで近くに来られる看護婦さんを見つけると、その方にお願いして吸引して頂くのだ。しかし、大抵の場合は、そんなグッドタイミングで通り掛られる看護婦さんを見つけるのはごく稀である。仕方なく、雅子の様子を窺いながら、暫くは、自分がティッシュで拭ってやる作業を繰り返すのである。
 一般的には、看護婦さんたちは、聴診器で肺の音を聞きながら、痰の状況を判断しておられるようだ。吸引を終った後で、その音を聴診器で確認される方もいる。そして、その音で判断し、まだ治まっていないようだと、改めて吸引処置して下さる丁寧で親切な看護婦さんもおられる。痰の予知と云う点で聴診器は大いに役立っているようだ。
 さて、ゴロゴロ言い出しても、近くに看護婦さんがおられないような場合だが、実際にはそういう場合が多いのだが、暫くは、注意深く一考が出てきた痰を拭ってやりながら様子を窺うことにしている。しかし、どうしても、その出る量が多そうで、看護婦さんを呼んだ方がいいと判断した場合のみ、止むを得ず、看護婦さんの呼び出しボタンを押すことにしている。
 実は、入院直後に、看護主任のYさんに、痰の吸引は自分にもやらせてもらえないかと許可を求めたことがあった。看護婦さんの作業を見ていて、その程度のことなら自分でも出来ると考えたからである。現実に在宅介護では、トレーニングをすれば、付き添いがやることが許されている。そんなことからも、自分ができれば、雅子が、ごろごろ喉をさせ始めたり、苦しみ始めたら、即対応が出来て雅子の苦しみをタイムリーに取り除いてあげることができるので、そんな要望を申し入れたが、OKを頂くわけには至らなかった。
 Y主任がおっしゃるのは、在宅介護の場合を除いては、法律で禁止されていることなので、当病院としては、それを遵守したいということだった。その代わり、Yさんは、必要がある場合は、遠慮なく、看護婦さんを呼んでもらって結構だとおっしゃって頂いたのである。しかし、、大変多忙そうな看護婦さんを見ていると、気の小さな一考は、つい遠慮が先立ってしまうことが多いのも事実で、患者サイドも、そういう意味では、気を遣うことも結構あるのだ。正直言って、実際に、看護婦さんを呼ぶボタンを押すにはちょっとした勇気がいる作業なのだ。また、時にはボタンを押しても、多忙なのであろう、返答がないこともたまにはある。多分、ナースセンターも皆出払っていて、誰もおられないのだろう(以下、明日に続く)

1145 連覇

 戦い、勝負事では、誰もが連覇には強い意欲と願望を持つものだ。強さを長く誇示できるのは、その大変さを凌ぐ快感があるのだろう。

1.独り言コラム
 沖縄の興南高校が大差で東海大相模高校を圧倒して沖縄県としては夏の大会で初優勝を果たした。しかも、12年ぶりの春夏連覇というビッグなおまけ付だった。長い高校野球の歴史で6校目だという。
 島袋というエースの存在が大きかったとはいえ、準決勝での報徳学園との戦いでは0-5からの後半での逆転勝ちなど打撃の強さが光っていたと思う。
 このところ、沖縄は普天間基地問題やごく最近の中国からの返還要求など日本を揺るがすニュースの焦点になっていたが、この連覇の初優勝で、それまでの重苦しさから一気に歓喜の喜びに変わった。沖縄の本土復帰が決まり、初めて甲子園に出て来た首里高校は、観客のほとんどを独り占めにしていたのを思い出す。ともかく、おめでとう、と申し上げておこう。
 因みに、高校野球の連覇の記録を調べると、春夏連覇が今回の興南を加えて6校(作新、中京、箕島、PL,横浜)それに夏春連覇が3校(法政二、中京、池田)ある。この両方を果たす3連覇は記録されていない。その他に、春夏それぞれの連覇が(春1、夏5)、また夏の大会では3連覇(中京)がある。
 さて、連覇といえば、プロ野球の巨人軍は3連覇中だ。今年も圧倒的に強いと言われながら、現時点ではもたもたしていて、このままでは4連覇は難しいのではと思われていたが、昨日、一昨日の阪神戦に連勝して息を吹き返しつつある。もう残り試合も30数試合という終盤に入っている。果たして、巨人軍の4連覇はなるのだろうか。一方、パ・リーグでは日本ハムの連覇が注目されているが、少し離されていて、なかなか難しそうだ。
 将棋では、9月から始まる日経新聞主催の王座戦で、羽生王座が目下18連覇という圧倒的な記録を更新中である。今年の挑戦者には久方ぶりに藤井猛九段が登場する。かつて、竜王を3連覇した際には、羽生の挑戦を退けた実績を誇っている。将棋界での連覇の記録は更に更新されるのかどうかに注目が集まっている。なお、10月から始まる竜王戦では、目下渡辺明竜王が6連覇中だ。今年の挑戦者は羽生名人と久保王将の間で争われているが、羽生名人があと1勝で挑戦権を獲得する。そうなれば、2年前に3連勝4連敗という将棋界で初めての逆転記録となった屈辱を晴らす機会となるが、果たしてどうだろうか。
 政界も慌しくなって来ている。鳩山由紀夫総理の後を引き継いで3ヶ月、菅総理の連覇となるかどうかが注目の的だが、ここに来て豪腕の小沢一郎の立候補が現実味を帯びてきていて予断を許さない。
 余談を一つ。昨日のNHKの「第42回思いでのメロディー」で、三浦洸一さんの定番「落ち葉時雨」を聞いた。82歳の高齢にも関わらず、正調三浦節は見事に健在だった。凄いと思った。これは連覇も連覇、永世連覇だと称しておこうと思う。
 とにかく、連覇と云うのは強さに色付けする訳で、言ってみれば、強さの勲章と云うべきものだ。その勲章で、みんなの記憶により強い印象を残すことになる。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。体重、61.6Kg.手早く入浴。天気は今一つのようだ。
 昨日の雅子だが、前日に続いて血圧が低かったが、まずまずの様子。午後には、車椅子での散歩も行なった。相変わらず、反応は今一つなのが気になっている。

3.連載、難病との闘い(1310) 第五部 どこまで続くこの苦闘(87)
  第二章 退院を巡っての攻防(13)

 (1)退院への条件(13)
   ④ このところの付添い(その1)
 お尻の傷が治って以降、一考の付き添いといての手助けは、痰を拭ってやることが多くなっていた。前にも紹介したが、朝方、病院を訪ねた際には、時々だが、雅子の口から痰が溢れていて、極端に言えば、痰まみれになっていることがあった。
 また、昼間でも、暫く席を外していて戻って来た際にも同様で、誰もいない間には、そんな厳しい状態で苛められることが増えていたのである。最近では、もう帰ろうかと思った際に、痰が出そうな雰囲気を感じる時があって、そういう場合は、気を利かせてティッシュを口に当ててやると、それまで我慢していたように咳をしながら痰を口からこぼすことがある。そう言えば、最近では、恰も条件反射のように、ティッシュを口に当ててやると、咳をして痰を出すことが多くなっている。
 そんな様子から、若しかしたら、一考が来るのを待っていて、それまで我慢していた出掛かっていた痰を、安心して吐出するのかもしれない、と受け取るようになっている。一考は、できるだけ、雅子の役に立ちたいと、彼女の様子を見ながら、その期待に応えてあげることにしている。
 痰の出方は、日によって大きく違っている。落ち着いていてほとんど出ない日もある一方で、逆に、幾ら取って貰っても止まるところを知らないくらいに出ることもある。それは、見ていても、雅子の辛さが分かるのだが、どうしようもないことが多い。
 一考の、最近の記憶では、極端な症状の違いが数日の間隔で起きていた。それは、先ずは7月28日のことで、看護婦さんにお願いして何回も何回も取ってもらったのだが、それでも治まらず、一考が、その合間でティッシュで拭うことを繰り返し、その日だけでティッシュ一箱、全てを使っても足らないといった日であった。
 しかし、その三日後のことだったが、この日は痰の出方が極端に少なく、看護婦さんが取ってあげましょうかと声を掛けてもらったのだが、「今日は大丈夫のようです」とお断りしたのである。いつもなら、近くに来られた看護婦さんに無理言って吸引してもらうことが多い中で、お断りしたと言うのは大変珍しいことだった。
 こういった極端な違いのある症状を見ていると、一体、何が、どう違っているのだろうか、雅子の身体の中で何が起きているのだろうか、と思うことがある。日による症状の違いの大きさに驚くのだが、それを操っている神様の魔術の本質を何とか見抜けないものかと躍起になることがある今日この頃だ。(以下、明日に続く)

1344 返還

 不当に取得したものの「返還」は当然の行為だが、戦争を介して奪ったものの扱いは、本来はどうすべきものなのだろうか。

1.独り言コラム
 大阪府民共済生活共同組合の松本一鶯理事長は、月給が360万円という高給であったうえに、その退職金が何と2億5千万円という、とんでもない高額だったことで問題になっている。昨日になって、同氏は、その一部を返還することを決断したようだ。
 営利を追及しない半公民の協同組合の理事長という立場から理解できない報酬は、仕組みそのものがおかしいと思う。世の中には、こういう人が多く存在しているのではないか。抜本的な仕分けが急務であろう。
 返還と云うことでは、先の国会で国会議員の報酬の日割り法案が、全党合意で駆け込みで成立し、当選したばかりで1週間しか働いていない参議院議員たちが受けた一ヵ月分の報酬を「返還」できる仕組みが出来た。ところで、実際に「返還」した議員の実態はどうだったのだろうか。その後のメディアは何も伝えてくれていない。
 「返還」といえば、数日前に中国から沖縄を「返還」せよ、といったとんでもない報道があった。中国がかつて琉球王国を属国としていたと言うのがその理由らしい。今更、何を言い出すのか。
 そういえば、今の日本の周辺には、そんないわく付の島があまりにも多い。千島列島、南樺太、竹島、尖閣諸島などで、それらの「返還」には全く目処が立っていない。しかも、竹島は、もう半世紀以上も、韓国に実効支配されたままだ。困ったものだ。早く「返還」してもらいたいが、夢のまた夢のようだ。
 先日日韓併合100周年ということで、菅談話が発表されたが、その中で宮内庁が保管していた李王朝の朝鮮王室儀軌(ぎき)を「返還」する意思を示した。ただし、ここでは、敢えて「返還」と云う言葉は避けて「政府から話があれば、適切にこれに対応してゆく」という言い方をしている。言葉遣いの問題はさておいても、その種の文化財の「返還」などは、何処まで応じるべきなのか。エジプトのロゼッターストーンは今でも大英博物館に保管されているではないか。
 また、シベリア抑留された多くの日本人の遺品がロシア国内に多数残っているという。例えば、ロシアの博物館には、元陸軍上等兵の谷秀男さんの遺品と見られる預金通帳が見つかっている。しかし、その種の遺品「返還」の話は遅々として進んでいない。盗人猛々しい、を越えた扱いだ。
 ところで、自民党から政権を奪った民主党だが、もたもたした政権運営が続いている。期待していた菅総理だったが、意外に馬鹿なのには驚きである。数日前に、自分が自衛隊の最高司令官であることを初めて知ったといった馬鹿な発言をしていたのだが、驚きもウルトラスーパー級だ。これなら、早く政権を返還してはどうかと勧めたいが、返還する相手が今一つはっきりしていないことで、救われているようだ。しかし、豪腕が横取りを狙っているので、油断は出来ない。
 一口に「返還」と言っても幅広いが、戦争に絡む「返還」には、歴史の荒波に翻弄されたドラマ以上のドラマがある。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時45分起床。体重、61.5Kg.お天気は今日も良さそう。
 余談だが、今朝未明、足がつる苦痛、いわゆる「こむら返り」で目が覚めた。「返還」ではないが、早く元の脚に戻してと必死で苦痛と闘っていた。
 さて、昨日の雅子は痰は多かったが、比較的落ち着いていた。呼びかけにもちょっとした反応を見せてくれて、時には目を大きく開けてくれていた。帰りには、雅子の好きな番組のテレビの音声をつけておこうとしたところ、顔を歪めて意思(?)を示してくれた。いらないと解釈して、そのラジオの音声を止めて帰宅した。

3.連載、難病との闘い(1309) 第五部 どこまで続くこの苦闘(86)
  第二章 退院を巡っての攻防(12)

  (1)退院への条件(12)
   ③ 車椅子での散歩(その3)
 さて、この車椅子での散歩は、大抵は午後の2時頃からスタートすることにしている。その時間帯は、午後の最初のオムツのチェックが終るのが1時から1時半頃の間であり、次のチェックが午後4時頃から予定されているので、その合間を狙っての試みで、段取り的にちょうど都合がいいからである。
 この車椅子での散歩を行なうに当たっては、以前にも紹介したが、雅子をベッドから車椅子に移し変えたり、散歩が終ってから、再びベッドに戻したりする際の力仕事があって、二人の人手を必要とするから、ちょっとした厄介な仕事なのである。
 段取り的には、その日の朝に、部屋担当の看護婦さんに予約しておく。そうすると、その時間になると、リクライニング付の車椅子を持って来てくれるので、それにM先生のお墨付きで新たに購入した特性クッションを装着し、看護婦さんたちの手で、雅子をその車椅子に乗せて頂くという段取りだ。
 散歩から戻って来た際も同様で、今度はベッドに移し戻すのだが、やはり二人のサポーターさんが必要なのだ。しかし、この際には、なかなかタイミングよくお二人を探すのが難しい。そのため、雅子を暫く車椅子に乗せたままで待機しているのである。ちょうど、その時間帯が、看護婦さんたちの多忙なタイミングであるため、時には、結構時間が掛かってしまうこともある。
 或る時、いつものように、じっと待機していたのだが、ふと思い着いたのが、自分一人でもやれるのではと発想さった。ちょっと躊躇はしたが、思い切って挑戦してみたところ、思いの外、すんなりとうまく行ったのである。少し、よろよろとはしたが、とにかく、自分一人で、雅子を抱かかえてベッドに戻すことが出来たのである。その時の移動のスタイルは、いわゆる、お姫様抱っこのスタイルだった。
 結婚して40数年になるが、正直いって、彼女をお姫様抱っこをしたのは、二人の人生ではそれが初めだったのである。記念すべきその日は、この病院に再入院して丸一年を10日後に控えた8月11日だった。自信を得た一考は、多忙な看護婦さんたちの手を省くために、その後もタイミングを見て、お姫様抱っこに挑戦をしている今日この頃である。「お姫様だっこ、万歳!」である(以下、明日に続く)

1343 存在感

 そこに居るだけで、威圧感を与えるようなどっしりとした存在感ある人物は、最近は少なくなっているのではなかろうか。

1.独り言コラム
 昨日の夜の7時半から、NHKで「プロフェッショナル」の特番で、市川海老蔵さん(11代)を取り上げていた。最近、日テレのアナウンサーの小林麻央さんと結婚したことで、同氏の軟らかい一面がワイドショーを賑わしたが、昨日の番組では、21世紀の歌舞伎を背負って立つ男として、真摯に取り組む存在感溢れる姿をカメラは追っていた。そこには、何とも言えない迫力が滲み出ていて、近寄りがたい存在感が漲っていた。
 特に、今年の6月に行なわれたロンドン公演での演出では、その舞台が構造上で制約があったことからら思うような演技が出来ず、その対応を巡って、自らが智恵を振り絞っての試行錯誤の闘いには何とも言えない迫力があった。如何にして、観客に感動を与えられるかということで、そのフィナーレ部分の演出に腐心していた。そんな頑張りを見ていると、伝統ある歌舞伎と云う世界での同氏の掛け替えのない大きな存在感を改めて実感した。
 そんな一方で、それまでに流した米倉涼子などとの幾つかのゴシップなどを思うと、それらは、まさに「英雄色を好む」であって、そんな厳かな存在感を磨き上げるための単なるエネルギー源の対象だったのかということになり、誠に羨ましい限りでもある。
 なお、この番組の進行役に、税金未納で話題になったあの茂木健一郎氏が出演していた。恐らく、同氏が出るのはこれが最後ということで、NHKとしてはけじめをつけていたのであろう。アシスタントの住吉美紀アナウンサーさんは、筆者が初めて見る顔だったが、それなりに含みのある存在感があった。国際キリスト大学出身、帰国子女で英語が堪能だという。筆者は自分が英語に弱いので、英語が堪能な女性にはめっぽう弱い。
 さて、存在感ある政治家といえば、今や小沢一郎氏をおいて居ないのではないか。昨日も軽井沢の鳩山邸で行なわれた研修会、懇親会に顔を出して話題を席巻していた。来るべき民主党の代表選挙に「出るのか、出ないのか、はたまた、誰か代理を立てるのか」その辺りの雰囲気を探っていたのだろう。とにかく、小沢氏本人には脛に傷がある身で、加えて、国民からの支持が乏しいことから、その決断に躊躇しているのであろう。しかし、何と言っても存在感が大きい政治家であることは確かである。
 そんな目で見ていると、小泉純一郎総理を最後に、菅総理を含めて、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫などの総理には、その存在感が極めて乏しく、年変わり総理で終ったのは、誠に寂しい限りである。
 この機会に、他分野の存在感ある人物に触れてみよう。経済界では読売新聞の渡辺恒夫氏が、評論家では元毎日新聞の三宅久之氏、立花隆氏などの名前が浮ぶ。イメージとしてはどっしりして威圧感を備えているその道のプロたちである。芸能界では、今は亡き石原裕次郎、勝新太郎などがその範疇に入る人たちだと思う。
 筆者の趣味である将棋の世界では、何と言っても大山康晴15世永世名人の存在感は凄かったようだ。直接会ったことはないが、何となくそんなイメージを備えた棋士で、対局相手は、それだけで威圧された人もいたと聞く。
 今から30年近い前の昔話だが、大津市の柳ヶ崎にあった旧琵琶湖ホテルで行なわれた将棋名人戦を会社を休んで間近で観戦したことがある。当時の谷川浩司名人から、中原誠九段が名人奪回を果たした対局だったが、小さな盤を挟んで向かい合っているお二人の迫力の凄さにびっくりした。とにかく、その頃のお二人の存在感は凄かったと改めて思う。
 プロ的に「凄さ」という意味での存在感は、イチロー選手や羽生善治名人、それに、宮里藍、浅田真央、島田紳助などのその道のプロの方々からも実感しているのだが、どっしりといった重厚なイメージではないことで、この方々には、また違った存在感だということが出来るのかも知れない。
 我が人生を振り返れば、筆者は存在感と云う言葉とは縁のない人間だったと思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重61.0Kg。 今日も暑いようだ。
 昨日の雅子は比較的安定していた。話掛けには少しは反応してくれていたが、それでも今一つ弱い反応だった。3日ぶりに車椅子で散歩。
 なお、筆者に対する雅子の存在感は大きく、それゆえに毎日の付添い生活を頑張っていられるのだと思う。

3.連載、難病との闘い(1308) 第五部 どこまで続くこの苦闘(85)
  第二章 退院を巡っての攻防(11)

 (1)退院への条件(11)
  ③ 車椅子での散歩(その2)
 誰も居ない館外を散歩する際には、当初は鼻歌を軽く歌いながら、雅子の乗った車椅子ゆっくりと押して歩くのが一つのパターンだった。その場合に口ずさむ歌は、流行歌もあれば、童謡、唱歌もあった。いずれの場合も覚えている歌詞がいい加減で、しっかり正しく歌える歌はほどんどなかった。従って、いつも壊れたレコードが同じ処をぐるぐると回っているような鼻歌を繰り返していたのである。
 しかし、最近になって思いついたのが、この機会に歌の歌詞を正確に覚えようと思ったことである。そのことで、雅子にも多少の刺激を与えることになるのではとの勝手な考えを持つのだった。同時に、それは自分自身の発散にもなるし、時間つぶしにも効果的で、まさに一石三鳥が楽しみ方だった。そのため、先ずは童謡、唱歌の歌集を購入したのである。そして、正確な歌詞を覚えようとの努力が始まったのである。
 歌と言えば、思い出すのが2007年の6月に、病気が悪化し始めた頃の雅子と二人でカラオケに行ったことである。歌を歌うことで、雅子の病気の進行が食い止められたらという狙いもあった。しかし、悲しいかな、神様は厳しく、その店での2回目の訪問が、二人で行ったカラオケの最後となった。その時点では、雅子はもうマイクが握れなくなっていたのである。因みに、その店で、一考が最後に歌った曲が、小林旭の「ついて来るかい」だった。今から思うと実に皮肉な選曲だった。
 さて、8月に入って、一考の歌に対する姿勢は本格的なものに一変した。雅子の車椅子での散歩に、購入した歌詞集を持って歩き始めたのである。この機会を通して、好きな童謡、唱歌を選び出し、しっかりと歌詞を覚えようと、繰り返し歌い始めたのである。
 最初に取り上げたのが、「朧月夜」だった。これは、テレビのコマーシャルで2番の歌詞が歌われていて、よく耳にしていたので、一考が気に入っていたからである。高野辰之氏の詩がとても素敵で覚え易かった。
 「里和の帆影に森の色も、田中の小道を辿る人も、蛙の啼く音も鐘の音も、さながら霞みて 朧月夜」
 それから、次第に曲目は増えて行った。「冬景色」、「海」、「早春賦」、更には「みかんの花咲く丘」などへの挑戦が続いたのである。
 夢中になって歌っていて、時々、恥ずかしい思いをすることがある。それというのも、誰も居ないと思って歌っているのだが、突然、近くで休んでおられる方に気が付いたりして、思わず気恥ずかしくなって歌うのを止めるのだが、手遅れのこともあって、照れ隠しをして誤魔化し苦笑するのである(以下、明日に続く)

1342 墜落

 小惑星を往復した「はやぶさ」が見事な帰還を果たしたのとは対照的に、飛行体の落下による痛ましい事故が相次いでいる。

1.独り言コラム
 海上保安庁のヘリコプター「あきづる」が佐柳島、約460メートルの瀬戸内海に墜落し、4人が死亡、今一人が行方不明である。痛ましい事故である。家族の皆さんのお気持ちを察すると胸が痛む。
 パトロール中だったというが、海上の送電線に接触したのが原因のようだ。その送電線は高くて100メートル、低いところでは海上から50メートルぐらいの高さにあると言う。どうして、そんな低空で飛んでいたのだろうか。晴天で視界も良好で、ベテランの操縦士だったと言うだけに、「何故?」という言葉が口を突く。
 そんな低空から、海上に墜落したのであるから、何人かが生存していてくれるのではと思っていたが、やはり、墜落の衝撃が大きかったのだろう。ご冥福をお祈りします。この種のニュース速報で、「収容されましたが、生死は不明」と伝えられることが多いが、家族の方には堪ったものではない不安の時間だろう。
 ヘリコプターの墜落といえば、先月の25日に、埼玉県秩父市大滝の奥秩父山系ブドウ沢で、7人が搭乗した同県防災ヘリコプター「あらかわ1」が、滝つぼに転落した女性を救助中に墜落し、パイロットとレスキュー隊員、消防隊員の計5人が死亡した痛ましい事故があったばかりだ。この事故には、その後、更なる3次災害で、そのヘリコプターの取材に向かった日本テレビの報道クルー2人が、埼玉県秩父市の滝川沿いで沢から滑り落ちて死亡するという事故もあった。日本テレビが、自社のワイドショーの「スッキリ」で取り上げなかったことで、コラムニストの勝谷誠彦氏が激怒し、オンエアー直前に出演を取り止めようとしたことで話題になった。
 一方、中国東北部の遼寧省撫順県拉古郷で17日、北朝鮮空軍機とみられる国籍不明機が墜落し、戦闘機で脱北しようとしたのかと憶測を呼んでいる。中国当局は抑制的に対応しているが、ネット上には周辺住民が撮影したとみられる墜落機の写真が流れ、注目を集めてている。
 とにかく、空中を飛んでいるものが落下するわけだから、悲惨で痛ましい結果は避けられないことが多い。快適が一転、悲惨に痛ましい事故に変わるのだ。
 さて、今の世の中の動きには、墜落ではないが、それを思わせるような動きを見せているものも少なくない。例えば、日本の株価の動きが、恰も墜落直前の低空飛行なのが気になっている。また、菅内閣の飛行状況も、パイロットの再選を巡って不穏な動きがある。今日は、鳩山由紀夫元総理の勉強会に、豪腕の小沢一郎氏も顔を出すと言う。パイロットを巡る動きは予断を許さないが、それよりも、そんなことにエネルギーを使っていて、日本国の操縦を誤ってもらっては困る。早く、正常な操縦に戻って欲しいものだ。但し、民主党の羅針盤そのものが怪しいのが心配だ。
 もう一つ、墜落ではないが、このところ厳しい落ち込みを見せているのが、巨人軍の勢いだ。8月に入ってからの成績は4勝8敗で昨日も中日に完敗だった。今日負ければ3位に転落する。今や失速状態も甚だしく、このままでは、優勝はとても覚束ないように思われる。負ければ、原辰徳監督の責任は大きい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.9Kg.お天気は今日も暑そう?
 ここ数日の雅子には、異変と言うべき症状が窺える。一つは口を少し開けた状態が多く見られる。今まではなかなか口を開けてくれなかったのだ。その一方で、呼びかけへの反応が乏しい。息子達が来た時には、あれほど目を明けて応対していたのだが、パーキンソン病の更なる症状悪化が進行しているのだろうか。不安である。加えて、ここ数日便秘状態でもある。

3.連載、難病との闘い(1307) 第五部 どこまで続くこの苦闘(84)
  第二章 退院を巡っての攻防(10)

 (1)退院への条件(10)
 ③ 車椅子での散歩(その1)
 ここで、最近に実施している散歩について、具体的な内容を紹介してみようと思う。使用する車椅子は、リクライニング付の車椅子で、散歩時には、背もたれを70度ぐらいまで持ち上げて、通常の車椅子に近い状態で歩き回るようにしている。
 この散歩は、元々は昨年の秋頃から始めていたが、お尻の褥瘡の悪化で昨年の暮れから中断していたのを、この6月半ばから再開したのである。当初は、おっかなびっくりといった感じで、館内をぐるぐると回っていたが、次第に回数が増えるにつれて、雨でない日は館外に出るようになった。ともかく、館内にいる場合は、空調の効いた室内にずっと居て、言ってみれば、温室での過剰保護を受けてた甘えた生活に対し、館外に出るのは、恰も外気に当てて軽く虫干しするような意味で有効ではないかとの考えていた。ちょうど暑い時期と重なったが、そんな時は、その時間を短くして調整したり、また、日陰のゾーンを選んでのコースを取っていた。雨の日はもちろん外に出ず、館内をぐるぐる回って時間を過ごした。
 館内の場合は、主には、1Fの玄関ロビー内での移動、更に新館4Fにある寛ぐ部屋が主な滞留スポットだった。ロビーにはテレビがあることから、その辺りをぐるぐる回っていて、時々テレビを見て、情報の収集と目の保養を兼ねていた。一方の4Fの部屋では、直ぐに屋上にも出ることもできるので、暑さを見はからって、時々屋上に出て虫干しを試みたりして、のんびりした時間を過ごすのだった。
 また、館外に出る場合は、裏口から出て、一旦、車道を通り、隣の店舗が目下売り出し中で、主が決まっていないこともあって、敷地内をぐるぐると周回して時間を過ごすこともする。この敷地内には、駐車場の広いスペースがあるので、曇った日などは格好の散歩道として利用している。もちろん、たまには真野川沿いを歩いたり、時には隣の駐車場から表通りに出て、病院の正面の入口からロビーに回るコースも取ることもある。気分次第で適当に歩き回っているのである。(以下、明日に続く)

1341 消えた!

 夢や望みが消えてなくなるのは悔しいし、がっかりだ。しかし、そこからまた新たな夢探しが始まるのが楽しい。

1.独り言コラム
 期待の北大津高校が成田高校に逆転負けで甲子園から姿を消した。いい試合だったが、負けは負けだ。筆者が期待していた滋賀県勢の初優勝は夢と消えた。打撃は一流だったが、投手力で今一つだったと思う。マウンドを守った岡本投手は2年生、来年への夢は残っている。郷土のファンを大いに楽しませてくれた。よくやったと思う。
 8年ぶりに10連勝を果たして追い上げてきたヤクルトだが、昨日も負けて3連敗となり、クライマックスシリーズへの夢が再び遠ざかりつつある。まだ、完全に消えたわけではないので、再起を期待したい。一方、オリックスは昨日は勝ったものの、週末の敗戦で自力優勝の夢は消えたという。そこまで、注目して計算してフォローしているスポーツ紙の話題探しには、びっくりである。
 それにしても巨人が弱い。開幕前の評判では圧倒的な強さと言われていただけに、原辰徳監督の手腕に疑問がつく。巨人軍、首位をダントツ独走の夢は完全に消えた今は、最終戦まで厳しい混戦が続くだろう。
 消えたというニュースでは、100歳以上の高齢者の所在だ。読売新聞社の調査では15日現在、所在不明者数は242名となっている。なお、国別の寿命計算では、98歳以上の人たちは除外して算出されているようで、日本が最長寿国であるという事実は消えないということのようだ。
 今朝の毎日新聞の一面トップに、『中国から「沖縄返せ」』という驚くべき見出しが躍っている。中身を確認すると、中国は「明治政府による琉球併合(1879年)も戦後の沖縄返還(1972年)も国際法上の根拠がない」とし、「琉球王国時代は、中国との交易で栄え、中国に従属する地位にあった」ことを根拠にしているという。今更、「何を」といった内容であるが、…。
 とにかく、最近の中国は、軍のヘリが日本領域に接近するなど挑発を繰り返している。日米の軍事連携を確認しているという見方があるが、恐ろしい隣国であるという不安は消えないどころか増大していると言える。
 そこへ持って来て、GDPで今年末には、日本は世界2位の地位を中国に明け渡すことになるのは確実で、日本の経済力の神話が、消え去るのはちょっと寂しい。2位奪回という新しい夢に挑まねばならないが、…。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時35分起床。体重、61.0Kg. 今日も酷暑のようだ。
 昨日は一考が、幾つかの病院(息子、自分、妻)を梯子することになったので、雅子への付き添いは、実質的には数時間という短いものになった。雅子は、痰が少し多めだったようだが、なんとか頑張って入浴も出来たようだった。表情に少し変化が見え始めている。口を少し開けているパターンが多くなったようだ。以前は、口はなかなか開けてくれなかったのだが、…。

3.連載、難病との闘い(1306) 第五部 どこまで続くこの苦闘(83)
  第二章 退院を巡っての攻防(9)

 (1)退院への条件(9)
  ② 痰との苦闘(その3)
 とにかく、雅子の身体をなるだけ強く、そして柔軟にするために執った対応の一つがリハビリである。これは、M先生のアドバイスによるもので、4月頃から取り入れていて、専門のトレーナーの方に来て頂いて、ウイークデイのほとんどの日で、15~20分程度の身体の揉み解しをして頂いている。その時の雅子の様子を見ていると、時々顔をしかめたりしているが、気持ち良さそうにしていることもあって、それなりの効果が然るべく出ていると思われる。
 そのリハビリに少し遅れて再開したのが、リクライニングつきの車椅子による散歩である。狙いは寝たきりの姿勢に変化を与えて、少しでも体力の回復を目指そうと言うところにある。お尻の部分の床ずれの褥瘡の完治に半年間以上掛かったが、それが安定して来たと思われる頃からの再開だった。日記で、正確に確認すると、6月19日からとなっている。この狙いは、具体的には、退院して施設に入った際に、少しでも椅子に座ってテレビでも見られるような姿勢つくり、体力つくり、およびその増強などである。
 この場合、散歩に使う車椅子は、自分達が購入してもっている通常タイプではフィットせず、どうしてもリクライニングのついた車椅子が必要という事で、今のところは病院のものをお借りして実施している。この散歩が、どの程度の効果があるのかは、今のところははっきりしていないが、それでも、散歩中には、時々目を大きく開けて、辺りを見ていることもあって、少しでも興味を持ってくれればいいと思っている。
 ところで、まだ雅子の症状が今ほど悪くない頃は、吉田病院にも雅子を連れて通院していたのだが、その頃は自分一人で雅子を抱えて車椅子に乗せたり降ろしたりをしていた。しかし、今の雅子の状態では、それが無理で、看護婦さん、若しくは介護士さんの二人掛かりでの作業となっている。従って、多忙な中で二人の方のサポートが必要であるから、その日の朝に、散歩の有無を伝えて予約して頼んでおくのである。
 たかが散歩と言えど、そのように人手を食うことから、毎日行なうことは遠慮しているし、雅子の症状で熱があったり、或いは痰が激しかったりで、自主的に散歩を取り止めることもある。そんな緊急の取り止めを除いて、原則的には、火曜日と金曜日を除いた週5日の散歩を目標にしている。火曜日は雅子の入浴日であり、金曜日は残りの他の方々の入浴日で、看護婦さんや介護士さんが大変忙しい日であるから遠慮しての取り止めなのである。何しろ、散歩をするには、車椅子の準備や、雅子を車椅子に移したり、ベッドの戻したりするには、これらの皆さんの手助けが不可欠だからである。(以下、明日に続く)

1340 マスコットキャラクター

 企業やスポーツ用品、商品などの宣伝を目的としたキャラクターは花盛りだ。今日は、来年人気を集めるであろうと期待されるキャラクターの一つを取り上げる。

1.独り言コラム
 平城遷都1300年を記念して「せんとくん」がマスコットキャラクターに選ばれて話題になったのはもう2年前の話だが、滋賀県でも、彦根市が井伊直弼による開国150年を記念して作った「ひこにゃん」というマスコットキャラクターが期待以上の人気を博している。日本人はこの種のものが好きなのだろうか?
 ところで、来年(2011)放送のNHK大河ドラマは浅井長政とお市の間に生まれた3姉妹の人生を取り上げる「江~姫たちの戦国~」だそうだ。脚本は、一昨年の「篤姫」を担当した田淵久美子さんのオリジナルで、どんな面白い人物像を創り出してくれるのか、大いに楽しみである。キャスティングは、主演の淀君に宮沢りえ、初に水川あさみ、そして、お江に上野樹里が抜擢されている。筆者は、宮沢りえさん以外のお二人はよく知らないが、このブログを書くに際して写真で見る限り、なかなか美人で魅力ある。一年間の長丁場を楽しませてくれることになるので、ファンには堪らないドラマになりそうだ。また、大きな郷土ブームの到来となってくれるのではと、湖北の人たちの期待は大きい。
 それに因んだキャラクターの3人の着ぐるみが話題になっている。しかも、それが二組も誕生しているのが何とも悩ましい。元々は長浜市の湖北商工会が先に製作していたのだが、それとは別に滋賀県と福井県が一緒になって別のキャラクターを作ったという。この辺りの行き当たりばったりさは、今の菅直人内閣のばらまき政策的なものと似ていて、統制が取れていないのが頂けない。
 先日、この二組のキャラクターが県庁を訪れ、嘉田由紀子知事に挨拶した。同知事は「一緒に湖北地方をPRしていきましょうね」と6人共存共栄を訴えた。さあ、どんなブームを呼んでくれるのだろうか、地元の期待は大きい。
 さて、地元の期待と言えば、今日の甲子園では、朝の第一試合に滋賀県の期待の北大津高校がベスト8を目指して千葉県代表の成田高校と対戦する。打線が好調な波に乗っている北大津の頑張りに期待したい。このブログを見ていただく時点で、結果が出ているケースが多いと思うが、さあ、準々決勝に駒を進めるのはどっちなのだろうか。滋賀県勢の初優勝を期待している筆者は、今からドキドキである。
 ところで、先日、都道府県別の夏の甲子園での勝率が出ていた。それによると、トップは和歌山県でここ十年間の勝率は0.710、それに対して滋賀県は、37位で勝率は0.375だという。今年既に2勝しているので、この数字は多少はアップしそうだ。ちなみに、大阪(7位)、兵庫(20位)勢がこのところ大幅に勝率を下げているようだ。改めて、北大津高校、頑張れ! と書いておこう。
 滋賀県の話題ということで、もう一つおまけを付記しておこう。昨日の朝、筆者がいつもの時間に、妻の付き添いに琵琶湖大橋病院に急いでいたのだが、バイパスの湖西道路を出て直ぐに車が渋滞を始めた。何事だろうと思っていたら、琵琶湖大橋へ通じる交差点で火事があったと言う。後で聞いたところでは、交差点で信号待ちしていた大型クレーン車から火が出たというのだ。火事は20分程度で消し止められたが、車体はほぼ全焼したという。そのための交通規制が行なわれていて、そのため20分ぐらい遅れての病院到着となった。この辺りでは珍しい事故だった。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。体重、60.8Kg.今日も天気は良さそう。
 昨日の雅子は少し熱があったが、まずまずの一日だった。午後には3日ぶりに車椅子での散歩をした。また、眼科の先生の点検を受けた。前日の息子達のお見舞いの一大イベントが終ってほっとしているようだった。

3.連載、難病との闘い(1305) 第五部 どこまで続くこの苦闘(82)
  第二章 退院を巡っての攻防(8)

(1)退院への条件(8)
 ② 痰との苦闘(その2)
 この種の痰の発生状況は、非連続の不定期なタイミングで起きるので、適格な対応をするのがなかなか難しい。原因は、どうやら、尿路感染などの炎症が再発している時に多く発生するようだ。そうだとすれば、炎症が起きないように出来ればいいのだが、一旦治っても、ずっと寝たきりの状態にいると、どうしても再発してしまうことはよくあるというのである。つまり、雅子のように寝たきりの人間には、ある程度は慢性的に起きる病気とも言えそうだ。
 ということは、寝たきりの生活にならないようにしないと、再発から免れられないということになる。そのためには、体力を付けて昼間はなるべく椅子での生活時間を増やして、寝たきりにならないような生活の管理が必要になる。
 そんなことを考えていると、今の雅子を見ていると、現実離れした生活レベルを期待しているようで、特養の方から、部屋が空いてますよと声を掛けられた場合のことが心配になってくるのだった。今の雅子なら、退院してそこに移ったとしても、大半は寝て過ごすことになりそうで、その結果、炎症が繰り返して起きることになる可能性が高い。そうなると、そのことでまた病院にお世話にならなければならず、循環小数のように、退院、入院の繰り返しが続くことになりかねない。そうだと、一層のこと、ずっと病院でお世話になっている方が、安心して付き添えるということになってしまう。
 そういうことからも、ケアタウンKのTさんに待機状況の確認をするのにも何となく気が引けてしまう。そして、仮に「OKですよ」と言われても「有難う、お世話になります」と直ぐに言えるのかどうか、迷ってしまうことになりそうだ。そうかと言って、そのまま連絡も入れないのは、もう、不必要なのかと思われるのも心配で、戸惑った日々を送っているのである。
 とにかく、そんな悪循環を避けるためには、やはり体力をつけることが大事であろう。その一環として始めているのがリハビリと車椅子による散歩なのである。(以下、明日に続く)

1339 記憶はまだら

 人間の記憶は、コンピューターのような鮮明さで、永久に保管されることは出来ない。時間の経過と共に曖昧になり、そしてまだらになってしまう。

1.独り言コラム
 昨日は65回目の終戦記念日だった。菅総理は全国戦没者追悼式で「教訓を語り継ぐ」と述べた。そうはいうものの、戦争を実際に体験した方々が徐々に少なくなっていて、やがては居なくなってしまう。そうなると、語り継がれる内容からその生々しい実感が失われ、次第にお伽噺のように変化してゆく。そして、そんなことがあったのだと歴史の一こまとして納まってしまうようになるだろう。
 ところで、通常、人間の記憶は3歳以降からは残っていることがあると言うのだが、終戦時点では筆者は4歳半ばだったが、こと、終戦記念日に関する筆者の記憶は、残念ながら全く何も残っていない。しかし、その一方で、終戦間際だったろう、防空壕に入った記憶はかすかに残っている。当時は、滋賀県蒲生郡日野に住んでいたのだが、怖いと言った記憶はなく、恐らく、そんなところに入ったのが珍しかったからではなかろうか。終戦間際の一つの貴重なワン・カットのシーンが、かすかに残ってはいるが、その記憶はまだらである。そんなことを思うと、一口に「教訓を語り継ぐ」と言っても、それほど容易なことではないと思う。
 されはさて置き、この週末もスポーツ界を始めとして、世の中ではいろいろな動きがあって、筆者の記憶を溜め置く畑に、新しい幾つかの種を撒いてくれた。なかなか面白い戦いが多く繰り広げられて、とても楽しませてくれたのである。
 先ずは、プロ野球だが、セ・リーグでの首位争いは、このところ、毎日が奪首、奪首での繰り返しで面白い戦いが続いている。このようなデッドヒートでの展開は珍しく、最終的にどちらが上に立つかは別として、ファンの記憶には強く残ることになるだろう。まだらな記憶も美味しい部分はそれなりに残るものだ。 
 NEC軽井沢72女子オープンゴルフでは、初日、二日目まで絶好調だった宮里藍選手が優勝できず4位に終わり、世界ランク1位への返り咲きはならなかった。優勝は韓国の李知姫選手で、この大会のホスト役の福島晃子選手が健闘して2位に食い込んだ。しかし、目下賞金ランキング1位の不動祐理選手は振るわなかったのは残念だった。
 宮里藍選手は、米国ツアーで力をつけているとは言え、日本に戻れば簡単に優勝が出来ると思ってもらっては困る。最近の日本の若手の台頭は著しく、ベテランも頑張っていて、そんな甘い世界ではないことを認識してもらったのではないかと思う。彼女にとっては、この痛恨の優勝逃しは、自分の長い戦いゴルフの戦いの歴史の中で、まだらな記憶として残るだろう。
 ところで、よく知らなかったのだが、第一回ユース五輪がシンガポールで始まった。その最初の決勝種目のトライアスロン女子で佐藤優香選手(18才)が優勝し、この大会の最初の金メダルを手にした。この五輪への出場資格は14~18才だという。とにかく、第一回大会の最初の金メダル獲得者ということで、ファンにもまだらな記憶として残る快挙だと思う。
 ところで、中国政府は、粉ミルクの中に含まれていた過剰な女性ホルモン剤が幼児の胸を大きくする原因だったという先のメディアの報道を否定した。分析の結果、女性ホルモン剤の含有量はノーマルレベルだったと言うのだ。先のギョウザ事件といい、中国の事件に対する対応は緩慢でいい加減なものである。今や、日本人には、中国製品の安全性に関しては、信用できないと言う認識がどんどんと高まっている。こと安全性に関する限り、中国のいい加減さは、まだらな記憶ではなく、しっかりとした記憶として日本国民には刻まれていると思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。60.7Kg.お天気は良い。今日も暑そうだ。
 昨日の雅子は少し熱があった。それでも、前日に続いての息子達の見舞いに気丈に応接していた。「じゃあ、帰るよ」との息子達の声に、悲しそうな顔をしていたのが印象深かかった。この日は、午後も熱が下がらなかったので、車椅子の散歩は取り止めた。

3.連載、難病との闘い(1304) 第五部 どこまで続くこの苦闘(81)
  第二章 退院を巡っての攻防(7)

 (1)退院への条件(7)
  ② 痰との苦闘(その1)
 平成22年7月頃の時点頃から、時々見かける雅子の可哀そうで気の毒な姿があった。それは、一考が雅子の病室に入り、ベッドに近づいた時に発見することが多いのだが、とても気の毒で、哀しさを通り越してびっくりする風景だった。
 それは、ここに書くのも気が咎めるのだが、雅子が自分の口からあふれ出た痰にまみれて、苦しんでいる姿である。仰臥位の場合は、口の両端から流れ出た痰が、また、横向きの姿勢時には、口の一方の端から流れ出た痰が、その口の周りや首の周辺に溢れていて、酷い時には、パジャマをぐっしょり濡らし、更に酷い場合には、ベッドの敷布にまで被害が及んでいる時もあった。自分で身体を動かせないのだから、止むを得ないのだが、そういった気の毒な姿は、本当に見たくない可哀そうな姿の一つである。一考が、朝の8時から9時過ぎに訪問した際に見つける頻度が高い。
 この時間帯は看護婦さん達が、夜勤組みと日勤組みとが交代する時間帯である。そういう意味では、患者にとっては、空白の時間帯になることが多く、ちょっとした魔の時間帯と云うべきタイミングなのだ。ちょうど、朝食に相当する注入食を終え、お薬の投与を終えた7時半以降は、看護婦さんの見回りも、9時以降の日勤組みの一回目の回診まではブランクになっている。ちょうど、そのタイミングで痰が出だすと、そんな状態になってしまうのである。
 「ああ、可哀そう」と思って、慌ててベッドに駆け寄って、テッシュを分厚く取り出して、先ずは口の周り、そして首の部分、更には汚れて居る他の部分を拭ってやるが、数回、繰り返さないと綺麗には拭えない。場合によっては、大袈裟ではなく、どうしようもないぐらい手がつけられない時もあるくらいだ。心配なのは、酷い場合には、息がし難くなっていて、苦しい状態になっているのではとの心配が先行する。
 通常は、痰が少しぐらい流れ出してもかまわないように、首の辺りに手ぬぐいを置いて、その流出に備えているが、時々、介護士さん達がオムツ替えや体位変更の際に、その手ぬぐいの置いてある意味が分からなくて、その手拭をとんでもないところにしまったり、置いたりしていることがあって、被害を食い止めることが出来ないことがままあった。また、よしんば、手ぬぐいが置いてあっても、その位置が適切でなく、必要とするポイントからずれていて、役立っていないこともある。最近では、その手拭の主旨を介護士さん達にもお話して協力をして頂いていて、痰との闘いに備えている今日この頃だ。(以下、明日に続く)

1338 やってみなきゃ分からない。

 どんな戦いもそうだが、勝負は下駄を履くまで分からないものだ。そこが戦いの魅力でもある

1.独り言コラム
 甲子園の高校野球、昨日2回戦を群馬の前橋商業と対戦した滋賀代表の北大津高校が終始主導権を握り圧勝した。相性の合わなかった群馬県勢にリベンジ出来たのはあっぱれだった。恐らく、一般の予想は前橋乗りが多かったと思うが、戦いは、やってみないと分からないものだ。次の相手は、千葉県代表の成田高校だ。今までの2試合と同様に、朝の8時半の試合開始であり、体調管理の点では同じ時間ということで、ついているような気がする。勝てる可能性は十分だが、やってなみきゃ分からない。郷土のファンとしては、滋賀県勢の初優勝を期待しており、決して夢ではないと思う。やってみなきゃ分からない。
 ヤクルトが負けた。11連勝はならなかった。後半追い上げ、最終回もランナーを二人送って阪神のエース藤川球児に迫ったが、無念の併殺にかわされてしまった。しかし、一時は19もあった負債が、今は2つまで減っていて、これからの終盤戦での戦いに、クライマックスシリーズ出場へに夢をつなげている。これまた、やってみなきゃ、分からない。
 ゴルフでは、男子の全米プロ選手権で日本から出場した5人は全員予選落ちした。期待の石川遼選手もボギー先行の戦いになり、いいとこがないままに戦いを終えてしまった。最後まで期待を繋いでいた池田勇太選手も、上がりの2ホールで失速したのは残念だった。やってみなきゃ分からないと言いながら、全滅にはがっかりである。
 一方、軽井沢で行なわれている日本の女子ツアー、NEC軽井沢72では、一時帰国している宮里藍選手が絶好調で、二日目を終ってトップをニッキー・キャンベル選手と並走している。これに勝つと世界ランキングでトップを奪い返せる見込みもあって、早目に帰国して体調万全に努め、意気込みが強かったようだ。
 そういう自信満々の彼女が、あまり好きでない筆者なのだが、その下馬評通りの結果を出しており、筆者は今一つ面白くない。しかし、李知姫、全美貞の韓国勢や最近ファンになった有村智恵、それに佐伯三貴などの日本の若手も迫って来ており、戦いは最後まで終わってみなきゃ分からないよ、と言っておこう。
 日本の総理を決める民主党の代表選挙の行方が分からない。菅氏が続投するのか、はたまた、誰か対抗馬が出て来るのか、今一つはっきりしていないが、せめてもう少し菅現総理にやってもらうのがいいのではと思いながらも、最近の同氏の頼りなさが気になっているのも事実だ。戦いは終ってみなきゃ分からないが、…。筆者は、前原誠司氏の将来に期待するところ大である。
 さて、今日は65回目の終戦記念日だ。先の戦が、如何に無謀な戦いだったかを反省すること65回、これからは、新たな明日へ向かっての力強い戦いが必要だ。ここでは、終ってみなきゃ分からないではなく、国民の幸福への卓抜した智恵が必要とされている。総理を陣頭に皆が頑張らなくっちゃ!

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時半起床。体重、60,7Kg.外はまっくらで天候の様子は分からない。(4時頃)
 今朝は久し振りの二日酔いでこのブログを書いている。昨夜は、二人の息子達と最初にして最後になるであろう家族会議をもった。筆者も間もなく古希である。何時来るかもしれない筆者のお迎えの前に、妻のことなど、伝えておきたいことを話した。その後の食事会で結構飲んでしまい、今は、やや苦しい、である。
 さて、昨日の雅子だが、総じてまずまずの症状だった。午後3時半以降に、相次いで、長男及び次男の家族のお見舞いを受け、精神的に高揚した時間を過ごしたと思う。目を開けてしっかりと応接していた。
 
3.連載、難病との闘い(1303) 第五部 どこまで続くこの苦闘(80)
  第二章 退院を巡っての攻防(6)

(1)退院への条件(6)
 ① 特養へのお願い(その6)
 話を戻そう。気がつくと、あっという間に8月に入っていた。退院という言葉に少々慌てた形で、改めて特養に入居の催促をしたのが6月の初めだったから、もうそれから2ヶ月が過ぎた。この間、その特養の「ケアタウンK」からは何の連絡も入って来ていなかった。一考は、この辺りで、今一度、施設の待機状況を確認しておく必要があろうと言うことで、担当窓口のTさんに電話を入れたのである。
 しかし、電話に出たTさんの口から出た言葉に、一考はがっかりさせられることになった。待機順番に関しては、ほとんで状況は変わっていないという。特に、雅子のような胃ろうを装着し、痰の吸引を必要とする対象者は、部屋数が限られているようで、未だに、その入居見通しは立っていないという。初期の頃に順位が上がってきたとかの連絡をもらっていた頃の楽観したニュアンスに比べると、具体的な話に入ってきて、何だか大きく後退しているような感覚を抱くような状況になっている。
 少し困ったような一考の口ぶりを見たKさんは、自分から琵琶湖大橋病院に電話をして事情を説明しておきましょうとの申し出があり、一考も、そうしてもらっておくのがいいのではと判断し、そのようにお願いして電話を切った。先行き不透明で、不安な気持ちはますます強くなるのだった。
 その一方で、現実に雅子の症状も安定していない。このところの症状は、肝心の痰の症状が不安定で、落ち着いている場合は、確かに退院をしてもOKと思われたが、痰が多い日には、このまま施設に入るには無理ではと思う状態も多いといった具合だった。従って、このタイミングで、特養から部屋が空いたと言われると、一考も判断に大いに迷うといった不安な状態が繰り返されているのである。
 とにかく、K先生のお話では、痰に関しては、こんなもので、これ以上の治癒は難しいということであるだけに、本当に退院が可能なのかどうかで迷っている今日この頃である。さあ、いつまで入院が続くのであろうか、その答えは、今のところ神のみぞ知るといった状態である。一考は、恰も、果てしなく続く海を見ているようで、その先には何も見えて来ないということで、いささかの焦燥を覚える気分だった。(以下、明日に続く)

1337 面目云々

 長い人生では、自分に不甲斐なさを覚え、その存在が実に情けなく、面目なく思う時が何回かある。

1.独り言コラム
 甲子園の高校野球は相変わらず毎日熱戦を見せてくれている。今日は、滋賀県代表の北大津高校が2回戦に登場し、群馬の前橋商高と対戦する。滋賀は群馬には相性が良くない。11年前の大会で、比叡山高校が桐生第一高校の松本稔投手に完全試合を食らったことがある。今日こそは、そのリベンジと言う意味でも、しっかりとやっつけて、滋賀の面目を発揮して欲しい
 さて、本当に信じられないような気の毒なシーンとその逆に驚くべき超美技が試合を決めた凄い戦いがあった。11日の第5日目の第2試合の宮城の仙台育英と島根の開星高校との試合で、それは最終回の土壇場で演じられた。
 一点差でリードしたまま9回2アウトで、勝利目前の開星高校が守備についていた。ランナーは二人いたが、次打者が平凡なフライを打ち上げたのである。この瞬間、誰もが万事休すと信じた。投げ終わったピッチャーはガッツボーズを見せて勝利を確信していた。前進してきた開星高校のセンターの本田選手に全観衆の目が注がれていたが、信じられないことが起きた。悲運にもそのボールがグラブからこぼれ落ちたのである。その瞬間、塁上にいた二人のランナーが還って逆転したのである。浜風のいたずらにしても本田選手にしては、面目を失う信じられないプレーだった。
 しかし、そのドラマは更にその続きがその裏にも用意されていた。逆に二人のランナーを置いて打った開星の強打者、糸原選手のボールは会心の当たりで、完全に左中間を抜いたと思われた。その次の瞬間だった。レフトの三瓶選手がダイビングキャッチしたのである。そして、開星高校の再逆転さよならは無念の夢に終った。
 この時の本田選手の気持ちは察して余りある。恐らく、同氏は、自分のこの不甲斐なさ、面目なさを一生忘れないだろう。筆者は、今年の6月のW杯サッカーで、PKを外した駒野友一選手の無念さを思い出したが、本田選手もこの無念さをバネに、これからの長い人生をしっかりと闘って欲しいと思う。
 大相撲協会は新な理事長に放駒親方(元大関魁傑)を選出した。一週間前に、一旦は自分が引き続きやると宣言した武蔵川親方だったが、体調不良ということでの交代劇だった。このところ、北の湖親方を含め、政界と同様にトップの交代が続いている。そこには、もはや、面目なんてものは不在のような感じである。いずれにしても、角界は難題が山積で、その収束はなかなか見えて来ない。就任時の記者会見での発言を見る限り、放駒親方は、なかなか辯は立つようで、何とか、かつての四股名のように、「かいけつ」に道を開いて欲しいと期待したい。
 ヤクルトが破竹の10連勝中だ。8年ぶりの快挙である。5月の交流戦時ではなかなか勝てずに高田繁監督が辞任したが、その後の頑張りは凄い。ほとんど同じメンバーで戦っていての強さはどこから出て来ているのだろうか。辞めた高田監督の面目は丸つぶれといったところである。小川淳司代理監督あっぱれである。
 NHKのクローズアップ現代のキャスター国谷裕子さんが車で追突事故を起していたという。8月1日のことで、幸い、双方共に怪我もなかったという。この記事で国谷さんが53歳だと知ったのだが、なかなか若く見える方だ。事故の原因は前方不注意だったという。彼女の面目丸つぶれではないが、少しイメージに傷がついたことは確かである。
 なお、NHKではその後の11日には、影山日出男解説委員の首吊り自殺もあって、NHKの面目が犯されている。
 あの暴れん坊の浜田幸一元議員が逮捕された。勝手に担保株を売却した背任行為だという。まあ、今更驚くようなニュースではない。というのも、同氏は面目云々外の存在だからである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.1KG.曇り空
 昨日の雅子は痰も少なく安定していた。午後には、久し振りに実姉の霧子さんのお見舞いがあって、目をしっかり明けて応対していた。なお、今日は、二人の息子、次男の嫁が孫を連れて見舞いに来る予定である。そのため、昨日、彼らを迎える予行演習をしたのだが、雅子は照れて噴き出していた。


3.連載、難病との闘い(1302) 第五部 どこまで続くこの苦闘(79)
  第二章 退院を巡っての攻防(5)

(1)退院への条件(5)
 ① 特養へのお願い(その5)
 話が少し本論から外れるが、ここで、一考の運転技術、運転暦について触れておこう。
 先日の接触事故といい、幾つかの小さな傷を付けたことといい、一考は、こと、車に関しては、正直言って、免許を修得した時から、自分が不器用で、車がいっぱいの道路でうまく操るのが苦手だという意識が強かった。そんなことから、免許は早く取ったものの、サラリーマン時代には、海外への出張時は別として、国内では運転はしないと心して来たのである。若し、雅子がこんな厄介な病気にならなかったら、恐らく運転することなく人生を終えていただろうと思う。
 しかし、雅子のまさかの病気で事情が大きく変わった。好むと好まざるに関わらず、急遽、運転をしなければならなく追い込まれたことは大分前に紹介した通りである。そして、ここに来て、確かに運転には、大分慣れては来ているが、本質的に下手さは変わっていない。
 いずれにしても、早いもので、嫌だと思いながらも走り続けてこの5年半で、およそ38000Kmを走っていたことに気づいた。それと云うのも、一考の毎日の日記に、その日の走行メーターのキロ数を記録し、その日に走った距離を算出してエクセルシートに記録してきていたのである。
 7月15日のことだった。帰宅して、いつものようにメーターを見ると、何と、その数字がちょうど切りの良い40000Kmを示していた。こんなにきれいな数字が並んでいるのは珍しいことだった。そして、もう、地球一周以上も走っているんだなあと感慨に耽るのだった。それと云うのも、一考が雅子から運転を引き継いだ際には、メーターのキロ数は、ほぼ1700Kmだったからである。
 そんなに走ったのかとしみじみ思うと、少しは運転への自信も出て来ているような気分にもなる一方で、基本的には不器用さは変わっておらず、細かい運転技術などは、相変わらず今一つであると思うのだった。特に、その運転する姿勢は、格好良くないへっぴり腰でしがみ付いたようなのが自分でも気になっているのだ。
 それはそれとして、この5年半の運転暦を少し振り返ってみようと思う。
 長距離を走ったことはない。せいぜい琵琶湖一周ぐらいで、それが4回半である。最も多いのが、自宅から施設アクティバへの訪問で、その回数が874回を数える。そして、最近では、琵琶湖大橋病院への通院が増えていて、既に698回(7月15日現在)の訪問が記録されており、ここについては、これからもお世話になる訳で、その回数はどんどん増加してゆくはずである。
 なお、滋賀県外に出た実績は極めて少ない。雅子を月一度の頻度で京都の吉田病院に連れて行ったのと一時3ヶ月に渡って鍼灸師に通った程度である。あくまでも内弁慶の気の小さなドライバーであるが、かつて、大胆にも海外ではワシントンの空港からアーリントン墓地まで一人でハンドルを握ったこともあったのだが、今では夢の話のように感じる。(以下、明日に続く)

1336 俎板の上の鯉

 自分の意志、気遣い、努力では、如何ともし難いことは多い。俎板の上の鯉って、運命なのだろうか。

1.独り言コラム」
 航空機事故では最大の520人もの多くの死者を出した日航ジャンボ機事故が起きてちょうど四半世紀が経過した。昨日は、現職の前原誠司国交大臣も御巣鷹山に登って眠っている御霊にお祈りを捧げた。
 数日前にはアメリカ、ユタ州でツアーバス転覆の事故が起きて3人が死亡した。折からの夏休みを利用しての思い出作りが暗転したのは気の毒としか申し上げようがない。
 いずれの場合も、乗客、ツアー客にしてみれば、「気をつけよう」と言ってみても、自分達ではどうしようもないことだった。言ってみれば、まさに、俎板の上の鯉であって、料理人であるべき航空会社やバスの管理会社達の安全管理が問われている問題だ。然るに、その一つである日航は、今や経営的にはダッチロール状態にあって、不安が払拭された状況にあるとは言いがたい。犠牲者の皆さんには、それが運命だと言って諦められるものではない。
 そう言えば、筆者も妻の雅子と何回か海外ツアーに参加した。イタリア、ギリシャなどではかなり長距離のバスツアーがあった。特に、将棋のツアーでは、羽生善治名人や、渡辺明竜王、佐藤康光さんらとも一緒だったこともある。今思えば、一歩誤ればそんな危機にも晒される可能性もあったことを思うと、今の心境は極めて複雑である。
 ところで、一昨日の自民党の参議院議員会長を選ぶ選挙で、谷川秀善氏と中曽根弘文氏の二人が同票数となって、抽選で中曽根弘文氏が会長に就任することが決定した。この種の役職を抽選で決めると言うのも珍しいことで、さすがに、この抽選には、二人とも俎板の鯉の心境だったろう。負けた方は神様のいたずらと思わざるを得ない。かつて福田赳夫氏が総裁選で敗れた際に「天の声にもおかしな声がある」と言ったのを思い出す。しかし、同じ俎板の上の鯉でも命が掛かっていない場合は、そんな深刻な問題ではないと思う。
 さて、昨日のNHKの「ニュースウオッチ9」で、赤紙が残っていたという話題を取り上げていた。福井県のある方が、そのまま廃棄するには忍びないということで密かに保管しておいたもののようだ。筆者も、初めてその赤紙なるものを、画面を通してみたが、細かい字がいっぱい書かれているが、何の変哲もない書状だった。
 当時では、その赤紙一枚が、その方の命を買い取るような形で配達されていたことを思うとき、その配布先を誰が決めていたのかという疑問を思い、改めて納得いかない不快さを覚える。対象になった国民は、まさに、俎板の上の鯉のようであったとは言え、さすがに、これには神が決めたというような神聖さは感じられず納得できない不満さがあったのではなかろうか。それにしても、それを受け取った方々が、そんな不満を言うこともなく、敵に向かっていった素直さには感服するしかない。その一方で、恰も、赤字国債を何とも思わず発行し続けるように、赤紙を発行し続けた当時の関係者に、何とも言えない怒りが込み上げて来るのである。
 改めて、当時に生きていなくてよかったとしみじみ思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時10分起床。体重、60.9Kg.朝風呂ですっきり。お天気は良さそう。
 昨日の雅子は相変わらず痰に悩まされた。それでも、午後には車椅子で散歩。曇り空だったので、これ幸いと館外をのんびりと童謡を歌いながら回っていた。なお、パーキンソン病は、未だに治療法も見つかっておらず、我々は、今朝のキーワード通りの「俎板の上の鯉」そのものである。

3.連載、難病との闘い(1301) 第五部 どこまで続くこの苦闘(78)
  第二章 退院を巡っての攻防(4)

 (1)退院への条件(4)
 ① 特養へのお願い(その4)
 二日後に一考はY主任に作成いただいた資料を持ってケアタウンKを再び訪れ、持参した資料をKさんに直接手渡した。この時にも、出来れば、何とかここ数ヶ月以内に入居の目鼻を得たいという一考の希望を訴えた。
 これに対しTさんは、「まあ、この辺りの事情は琵琶湖大橋病院さんの方でもよくお分かりだと思いますので、大丈夫だと思いますよ」といった軟らかな言い方だったが、何時になるかは具体的な目処は分からないといった曖昧な表現だった。それは、よく考えてみると当然な話で、幾らお年寄りが多いからと言って、何時頃亡くなられるかは、分かりようがなく、また軽率に言うべき内容でないからだろう。
 加えて、この時のやり取りで何となく分かったことが、雅子のような胃ろうで痰の吸引を必要とする対象者の部屋の数がそれほど多くなく、ごく僅かに限られているというような事情にあると言うことだった。
 ともかく、これからの一考は、雅子の症状の回復状況をフォローしながら、Tさんの配慮に期待するということになる。そして、それまでは、琵琶湖大橋病院にお世話にならなければならない。アクティバ琵琶の解約が早過ぎたのではという自問自答をし、ちょっとした不安な気持ちではあったが、解約してしまった以上は、幾ら悩んでも致し方がない。ここでも、一考はケ・セラセラを決め込むのだった。
 この日、一考にはちょっとしたチョンボがあった。充分に気をつけていたのだが、車の後部タイヤ付近のガードパネルにちょっとした傷をつけてしまったのである。それが悪いことに、自分の車が例の接触事故で修理中で、その期間だけレンタルしていた車だっただけに、余計なことをやってしまったという思いが強かった。
 そのチョンボは、ケアタウンKの駐車場でのことで、一旦駐車した車が少し歪んでいたので、きちんと真っ直ぐに直そうと車を動かせている時に、そんなところに石の縁があるとはつゆ知らず、「もう少し下げた方がいいかなあ」と思って、ほんの少しバックさせた時に、その石の縁に接触してうっすらと数センチの線上の引っかき傷が付いたのだ。そこの駐車場は、よく知らない場所だったので、余計なことをしなかったらよかったと後悔したが後の祭りだった。
 車を自分の車に交換する日、気分は少し重かったが事情を話したところ、レンターカーの事務所の方が見に来られて、この程度なら上からの塗装が効くので大丈夫だという判断をしてくれたことで、事無きを得たのでほっとしたのである。(以下、明日に続く)

1335 やってられるか!

 急に怒りが込み上げてきて、「やってられるか!」といった気持ちになって、職場や持ち場を放棄する怒りの表現は、大なり小なり何処の世界にも散見されることである。

1.独り言コラム
 今までになかったスカッとするような天晴れな職場放棄が9日の米国機内で起きた。ジェットブルー航空の客室乗務員のスティーブンスレイターさん(38歳)がペンシルバニア州からニューヨークに向かう機内で、荷物の置き場を巡って再三悪態を突かれた女性客に殴られて顔に傷を負った。
 業を煮やしたレイターさんは、「尊厳と敬意を持って搭乗された皆様、有難う」と機内放送をし、キッチンにあったビールと摘みを掴むと、「やってられるか!」と脱出シュートを使って職場放棄した。逮捕されたその男性客室乗務員が、今や「英雄」として話題になっているという。
 職場放棄でよく見られるのが、プロ野球の監督が判定に納得いかないとして執拗な抗議を行い、審判からの退場宣告を誘導させ「やってられるか!」と職場放棄になるケースである。楽天監督のブラウンさんは、昨年までの広島時代から、そのことを売り物にしていた監督で、ベースを持ち上げて、投げ落すジェスチャーもその十八番の一つだった。こうなると、この「やってられない!」は一つのショーである。
 あの広岡達朗さんが、私の履歴書の昨日の連載の中で告白している話は面白い。自分がバッターボックスにいた際に、二度も続けて、三塁ランナーだった長島茂雄元監督が、ホームスティールを敢行し、自分の目の前で憤死するケースがあったという。打者である自分を馬鹿にした戦術で、その二度目の際に、その打席が三振に終った時点で「やってられるか!」という怒りで、そのままロッカーに直行し、家に帰ってしまい、職場放棄をしたというのだ。川上監督とは、徹底して合わなかったようで、後に、川上監督はその件に関し「広岡が打たないから、オレがやらせた」と言っていたという。この連載を読んでいて、改めて、川上と広岡の両氏が徹底したギクシャクが紹介されていて、なかなかおもしろい。
 そういえば、もう十年以上も前の話だが、横綱双羽黒が親方とちゃんこの味で揉めて「やってられるか!」と言って引退した事例があった。そんなつまらないことで、横綱を棒に振るなんて、未だによく分からない職場放棄だった。
 今朝のニューヨークの株価も250ドルを越す下げである。円高がどんどん進んでいて、一時84円台に突入したようだ。日本の株価も昨日は250円以上も下げており、今日辺りは、若しかすると9000円割れが懸念される。筆者としては「やってられるか!」という気持ちになるが、無職の筆者には放棄する職場もない。
 さて、9月に行なわれる民主党の代表選挙で、若し菅直人氏が敗れて新いい総理の誕生となると、海外、特にアメリカ政府は、安定しない日本政府に対し「やってられない!」という気持ちになるのではと心配である。
 後で気付いての追加分だが、子育てという役割を放棄した母親が子供を死なせた事件は枚挙に暇がない、最近では大阪西区のマンションで母親の下村早苗容疑者が幼い二人の子供を密室に一ヶ月も放置した痛ましい事件がある。女の部分が母親の部分を大きく上回った時に、母親として「やってられない!」という馬鹿げた精神状態を作ってしまうのだろう。
 今の世の中には、この「やってられない!」と思わせることが多すぎるのではなかろうか。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.0Kg.朝から雷雨。
 昨日の雅子だが、痰が多い一日だった。今では、パーキンソン病の震えを除くと、痰がネックである。たまに軽い日もあるが、…。痰の治癒は不可能なのだろうか?
 それでも、午後には車椅子で1時間ほど散歩。またお昼にはテレビを少し見てくれていた。
 なお、毎日の付添い生活では、今朝のキーワードである「やってられるか!」といった気持ちは、今のところ、筆者には一切起きていない。

3.連載、難病との闘い(1300) 第五部 どこまで続くこの苦闘(77)
  第二章 退院を巡っての攻防(3)

(1)退院への条件(3)
 ① 特養へのお願い(その3)
 K先生から、正式に退院OKという返事をもらった翌日、一考は直ちに、雅子の受け入れ先としてお願いを申し入れている特別老人養護ホームの「ケアタウンK」を訪ね、窓口になって頂いているTさんに面談した。そして、雅子の病気の経過、その回復状況などを報告し、なるべく早いタイミングでの入居許可への配慮をお願いした。
 そのための審査に、何か提出しなければならない書類はないかと一考が確認したのに対し、Tさんからは、病院からの雅子の最新の症状に関するレポートが欲しいということだった。そこで、その報告には何かフォーマットのようなものがあるかと確認すると、それ用の書類があるというので、帰り掛けにその用紙をもらうことにした。
 一考の最大の関心事であるこの施設への入居のタイミングについては、依然として待機者が多く、直ぐに右から左とはいかないので、もう暫く待って欲しいということだった。そして、このような待機の状況については、病院の方でも承知しておられると思うので、空室が出来るまで引き続き病院でお世話になっていて欲しいということだった。
 一考が、踏み込んで、どの程度の待機期間になりそうだなのかの見通しについて確認したが、具体的な回答を得るには至らなかった。Tさんの話では、昨年は、年間に10数人という比較的多くの移動があったという。
 とにかく、なるべく早いタイミングでの入居のお願いをし、雅子の最新の症状報告用の所定の用紙を受け取って、一考は施設を辞した。しかし、来た時に比べてその足取りは重かった。何しろ、入居の可能なタイミングなどがはっきりしないということから、一考には掴みどころない不安となっていたからである。
 病院に戻った一考は、早速、先日紹介された医療相談主任に、その症状報告書の取り扱いを相談した。同氏は少し考えた後に、看護婦主任に頼むのがいいだろうというアドバイスしてくれた。
 相談主任が示してくれたアドバイスは的を得ていると一考は考えた。Yさんなら、退院の話を最初にしてくれた方であり、事情も分かっておられるだけに、話が早いだろうと一考も納得だった。そこで、直ちに一考はY主任にその作成をお願いしたのである。一考の考えでは、どなたかの看護婦さんに頼まれるのかと思っていたのだが、そうではなく、Yさん自らが作成して下さったのである。彼女の対応は実に早かった。その日の帰る時間までに仕上げて手渡してくれた。あっという間の迅速なアクションだった。(以下、明日に続く)

1334 一歩前進

 何時までも同じ繰り返しでは光が見えて来ない。難壁に向かっても、一歩前進することで明日が見えて来る。

1.独り言コラム
 政府は、日韓併合100年に際し、また首相談話と称して韓国にお詫びをした。15年前にあの村山談話で、日本はアジアの各国にお詫びしている。そして、総理が変わるたびにその種のお詫びを繰り返して来ている。一体、日本は何回謝れば許してもらえるのか。
 世界の歴史は、言ってみれば、戦争の繰り返しであった。しかし、 今になって、過去の戦いでのお詫びを繰り返している国は、日本以外にはどこにもない。おかしいと思う。菅総理は、今回の菅談話を出すことで、歴史に名前を残したかったのだろうか。馬鹿馬鹿しい話だ。一歩前進どころか、二歩も三歩も後退いている話である。
 一方、改正臓器移植法施行後初めて脳死と診断された二十歳の男性の臓器が、家族の口頭の意思で移植がOKとなり、昨日、5人の患者の方々に移植手術が実施された。これは、臓器移植を待つ患者、その家族たちには新しい一歩である。
 今までは、この種の手術が日本では叶わずに、臓器を求めて外国に出掛ける日本人が多かった。WHOからも自国内での対応を強く求められていただけに、今後は、この事例をきっかけに新たな流れが出て来るのではとの期待が拡がる。そういう意味で、昨日の事例は大きな一歩前進だった。そんなことを言いながらも、筆者自身は、未だ自分の臓器の移植には判断を出していない。
 一歩ずつの地道に前進と云うことでは、頭の下がる二人の男のことが、筆者の頭に思い浮かぶ。その二人の努力、頑張りには、まさに頭が下がる思いだ。
 一人は、マリナーズのイチロー選手で、一本、一本のヒットを積重ね、今年も昨日で145本に達し、目標の200本まで、残された49試合で、あと55本安打と迫って来ている。しかし、楽観は許せない状況には変わりない。というのも、今ままでの実績でおよそ20%の試合でヒットゼロの試合があったことから、残り49試合では10試合でヒットが出ない可能性がある。そうなると、残り39試合で55本ということになり、マルチヒットが必要な試合が15試合程度は必要となる(一試合3安打の場合もある)からである。油断は大敵だ。
 今一人は、アースマラソンに挑戦中の間寛平さんだ。前立腺癌の放射線治療でおよそ2ヶ月休んだが、その後も着々と走り続け、今はカザフスタンに入っている。一昨日は、うっかり許可なくキルギス国に入ってしまい、逮捕されるというハプニングがあったそうで、思わぬ恐怖を味わったという。一歩一歩積み重ねで、今までに実際に走った距離が9526Km。このうち、1756Kmが治療後に走った距離である。走り始めて602日、まさに一日、一日、一歩、一歩の貴重な積み重ねが続いている。これをブログでフォローしているファンは多いだろう。後どのくらい掛かるのだろうか。一日も早い帰国を祈念したい。この二人の努力は報われて、明るい明日が必ず訪れると信じている。
 その一方で、一勝、一勝を順調に積重ねて来ていた阪神タイガースだったが、ここに来て、その歩みにストップが掛かってしまい、今シーズンで初めての5連敗という森に迷い込んでいる。とにかく外人頼みが心細い。何としても、この連敗の森を一歩抜け出さないと何ともならないが、巨人も付き合ってくれているのがせめてもの救いではある。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、61.2KG.今朝の天気は、5時現在は晴れ。
 昨日の雅子は、痰もそこそこあって、このところの定常(?)の症状ですっきりはしていない。入浴日だったので、車椅子での散歩は取り止め。昼間のテレビには、少しの間、じっと画面に目を向けていた。

3.連載、難病との闘い(1299) 第五部 どこまで続くこの苦闘(76)
  第二章 退院を巡っての攻防(2)

 (1)退院への条件(2)
 ① 特養へのお願い(その2)
 確かに、K先生のその辺りの返答のニュアンスは実に微妙だった。それもそのはずで、この病院の一人の医師として、長期入院について簡単にOKといったような返事が出来ないである。正直言えば、その時の一考の頭には、この病院で出来るだけ長くお世話になりたいといった自分の願望をぶつけた上で、出来れば先生の理解を得ようとした打算があったことは事実で、しかも、うまく行けば、先生からのお墨付き的な発言にあり着ければ、万々歳といった思惑があったからである。しかし、K先生はさすがで、そんなニュアンスの表情は一切見せず、毅然として対応されていた。そのことで、一考は、逆に、そんな迫り方が、K先生の反発を促すことになるのではといった懸念を覚えたくらいだった。
 そんなやり取りがあって間もなく、看護婦のY責任者から退院と言う言葉が伝えられたことで、一考は少し複雑な心境を覚えずにはいられなかった。
 こうして、事態が一気に動き始めたことで、一考は、急遽K先生との面会を申し出た。そして、月が変わった6月1日の夕方に、二人の顔合わせはすんなりと実現した。場所は、エレベーター前にあるソファーに並んで座っての話し合いだった。
 冒頭、先生からは、炎症そのものは、まだ、たまには再発することもあるが、基本的には、ほぼ直っていると考えてもらっていいという発言があった。そこで、一考から、退院をするに当たっては、次の幾つかの関心事がクリアーしていることが望ましいと思うと希望を述べた。
 1)長い時間を掛けて治してもらったお尻の褥瘡が、直ぐにでも再発しない程度にまで回復していること。
 2)施設に戻れば、寝たきりの生活になるのではなく、一日の半分ぐらいは椅子に座れるような程度に体力が戻ってくれていること。
 3)痰の出方が、もう少し少なくなって、より安定した状態になっていること
 4)尿路感染などの炎症が再発しないこと。また、再発した場合の対応についてのアドバイス。
 それに対して、K先生は、1)については担当のM先生に確認してみるという。2)については、訓練すれば可能だろう。3)についてはなかなか難しく、これ以上の治癒は無理だという。そして、4)については、その場合には施設の看護体制で取り敢えずは対応頂くが、必要があればバックアップするということだった。
 その日はそれで別れたが、その翌日の午後には、K先生が病室にお見えになり、M先生に確認した結果、褥瘡については、退院するのには問題ない状況に治癒しているということだった。(以下、明日に続く)

1333 ゼロ

 0(ゼロ)はインドで今から1300~1400年前に発見されたと考えられているが、その時代はあまりはっきり分かっていない。今朝は「ゼロ」に纏わるトピックスである。

1.独り言コラム
 「ゼロ」ということで、筆者の頭に浮ぶのは、松本清張のヒット作品「ゼロの焦点」である。新婚の夫が突然失踪、その周辺の関係者が次々と殺されてゆくというストーリーだ。推理小説ブームを拡大させたよく出来た作品である。
 よく出来たと言う意味では、先日結婚した市川海老蔵さんと日テレの小林麻央さんカップルだ。確か、披露宴が終った後のインタビューだったと思うが、「海老蔵さんの浮気が心配では?」と聞かれて、小林麻央さんが小さな声で「ゼロ」です、と初々しくはにかんで答えていたのが、清潔感があってとても印象的だった。小林さんは、直前まで日テレの夜の報道番組「ニュースゼロ」のサブキャスターを務めていたことから、彼女らしい上品なユーモアを交えた返答だったのだろう。もてる男の代表である海老蔵も、いざ結婚となると、その辺りの如何にも律儀な初々しさに惹かれたのだろう。やはりそんなところに落ち着く辺りが、男のずるいところで、遊びと結婚は別だという考え方なのだ。
 さて、今朝のニュースでは、あの宇多田ひかるさんが、今までの活動を無期限中止するという。NHKの度重なる誘いには一切乗らず、紅白歌合戦にも出演しなかった個性派のアーティストだった。とにかく、今までの活動を一旦「ゼロ」にして、暫く人間を磨くというのだ。筆者の好みの範疇外の音楽分野だが、それでも、あのデビュー曲「オートマティック」は記憶にある。さあ、ゼロからの新たな出発の行く先はどうなるのであろうか。
 先の参院選では、連立与党の一員だった国民新党は、なんと当選者が「ゼロ」だった。亀井静香の喧しい存在で、その存在感だけは実力以上に大きく、民主党に大きな影響力を見せていたが、国民からの支持は得られなかった。さあ、これからはどんな動きをするのだろうか。
 イチロー選手が今年で連続10年、200安打以上の新記録にチャレンジ中で、順調に安打を打ち続けている。昨日現在112試合を終えて144本まで来ていて、残り50試合であと56本に迫って来ている。そんなイチロー選手にもヒットがなかった試合、つまり、ヒットが「ゼロ」であった試合数を調べてみると、今までに25試合ある。これが多いとみるか、少ないと見るかは見解の分かれるところだろう。まあ、イチローさんも人間であることがよく分かる。因みに一試合で2本以上ヒットを打った試合は33試合である。(2本が23試合、3本が10試合)
 さて、最後に9月に行なわれる民主党の代表選挙に触れるが、対抗馬として、海江田万里氏の名前を上げって来ていて予断を許さないようだ。若し、菅現総理以外が選ばれるとなると、一年で3人目の総理ということで大変なことになる。恐らく、世界からの信頼が更に大きく揺るぎかねない。ゼロからの出発という掛け声は、格好いい一面もあるが、難問山積の今の日本の政治では、今更許される状況ではない。その辺りを民主党員はどう判断するかに注目したい。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重、60.9Kg.(高目から元に戻った?)今朝は雲っていると思っていたが、外に出ると雨だった。
 昨日の雅子は、症状はそこそこだった。午後には車椅子で散歩。一方、このところ、目の炎症があって、眼科の先生に診てもらった。大分よくなって来ていると言う。いろんなところに飛び火するのが気になるが、…。雅子の場合、患部や炎症が「ゼロ」は夢のまた夢。

3.連載、難病との闘い(1298) 第五部 どこまで続くこの苦闘(75)
  第二章 退院を巡っての攻防(1)

 雅子の入院生活が長期化している。最初の入院から数えると、6月末で思いも寄らなかった一年という節目を越えた。この間、ずっと退院の見通しがはっきりしなかったこともあって、思い切って入居契約をしていた施設のアクティバ琵琶の契約を、4月30日で解約するという大胆な決断をした。
 しかし、皮肉なもので、その一ヵ月後の5月の末になって、看護主任のYさんから、お尻の床ずれの褥瘡も治ったので、そろそろ退院してもという言葉が飛び出してきたのだった。施設解約後あまり日にちも経っていなかったので、一考には全くの想定外のタイミングだった。
 このタイミングでは、まだ雅子の新たな受け入れ先が確定していなかったことで、一考は急遽それに必要なアクションを執るのだったが、思いの外、それは期待したようには、すんなりとは行きそうにもなかった。それだけに、一考は不安な気持ちでの対応が続くことになる。

(1)退院の条件
  ① 特養へのお願い(その1)
 主任看護婦のYさんから退院の示唆を受けて、一考は、直ぐに主治医のK先生に会うことにした。先生のご見解と退院の条件についてすり合せしておこうと思ったからである。
 先生には、4月の初めに、施設のアクティバとの解約を考えていると話して以来、なかなか会う機会がなかった。と云うよりも、できるだけ長く、ここに置いてもらうことを頭に置いていたから、この段階ではそんなに頻繁に会う必要もないと一考は考えていたからである。
 しかし、皮肉なもので、奇しくもその解約手続きを終えて間もなくのタイミングで、Y主任から退院と云う言葉が出てきたからには、是非とも直接会って、気になっていることなど幾つかのことについて、確認やお願いをしておかねばならないと考えたのである。
 一考が気掛かりだったのは、アクティバの解約を考えていると話した際に、余計なことだったが、「幸い、この病院では長期に入院されている方も何人かいらっしゃるようだし、できれば、自分達もずっとここでお世話になれば、有難いのですが、…」と軽い調子で本音を意図的に吐露したのだったが、その際に、K先生が微妙な反応を示され、「その辺りの管理が、この病院では少し甘いのかもしれないが、そうかといって、行く先のない方に出て行けとも言えないのが辛いんですよ」とこぼしておられた。一考にはその時のK先生の複雑なお顔が印象深く残っていて、それが気になっていたのである。(以下、明日に続く)

1332 あっぱれ!

 そんなに期待していなかったり、もう駄目じゃないかと思っていた人たちが目覚しい活躍を見せてくれているのは大変嬉しい。弛まぬ努力の賜物なのだろう。

1.独り言コラム
 それほど期待していなかった滋賀県代表の北大津高校が、静岡県の強豪常葉学院橘高校に圧勝した。妻の付き添いで病院にいて、途中経過を見てびっくり、そのまま勝ち切って、一回戦を堂々と突破した。大沢親分、張本さんの十八番じゃないが、まことに「あっぱれ」であった。
 北大津高校は、息子達が受験する間際の1984年設立の比較的新しい高校だ。琵琶湖大橋病院に近いところにあって親しみがある。春のセンバツでは既に3回出場で3勝を挙げているが、夏の甲子園では、2回目の出場の今回が初めての勝利である。次の二回戦の相手である群馬県の前橋高校に勝てば、滋賀県では唯一決勝戦に駒を進めた2001年の近江高校の快挙がちらついてくる。果たして、どこまで頑張れるか、それほど期待をせずに見守ろう。
 大阪の履正社高校からプロに入って5年目のオリックスのT-岡田が凄い。岡田監督を迎えて本名の岡田貴弘から呼び名を変えたのが気分一新でよかったのだろうか。今シーズンは既にホームランを28本打っており、オリックスの勝利に貢献している。今までの不屈の頑張りが開花しているのだろう。本人には、嬉しい飛躍の年だ。
 もう一人、嬉しい飛躍の年を迎えているのが、石の上にも3年の日本ハムの中田翔選手である。昨日もあのマー君こと田中将大投手から一発が出て、最初のホームランを打った試合から11試合で8本、4試合連続というとんでもないハイペースでホームランを量産している。
 3年前に鳴り物入りで大阪桐陰高校からドラフト1位で入団、今まで芽が出ておらず、啼かず飛ばずの日を送っていたが、一気の見事な開花である。しかし、打撃と云うのは波があって、どの程度安定したペースが保たれるかが勝負であって、これからが本人達の本当の勝負であろう。
 政界の石川遼といわれて頑張っているのが小泉進次郎氏である。先の参院選でも今一つパットしなかった自民党を背負って八面六臂の活躍だった。2世議員の公認を巡る議論があって、その立候補が話題になっていただけに、その後の活躍ぶりは大変なものである。既に次の総理候補の世論調査で名前が出て来ているから、これまた驚きであり、あっぱれである。政治家としては、これからが、本当の勝負であろう。
 漸く日陰から日の当たるポジションに抜擢されたのが、民主党の枝野幸雄幹事長と蓮舫行政刷新大臣の二人である。まだ、いわゆる「あっぱれ」の活躍には至っていないが、数少ない期待される若手の政治家であることは確かである。
 歌舞伎の市川海老蔵さんと日テレの小林麻央アナとの大型結婚に続いて、不倫は文化であると言って話題になった石田純一さんが、プロゴルファーの東尾理子さんと結婚し、昨夜、東京で披露宴を行った。このカップルについては、先行き離婚しなければあっぱれだが、さあ、どうなのだろうか? 心配する向きも少なくないのが気になる話題である。
 いずれにしても、不断の努力、懸命の頑張りが開花するのは、見ていても嬉しいものである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。体重、51.8Kg。少し雲が掛かっているが、晴れ模様。
 昨日の雅子は、午後からはまたもや痰に悩まされていた。それでも、車椅子での散歩を行なった。このところ、少し良くなったり、ぶり返したりの繰り返しである。「どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ」である

3.連載、難病との闘い(1297) 第五部 どこまで続くこの苦闘(74)
  第一章 十年目の闘い(72)

 (3)アクシデント&トラブル(34)-接触事故の顛末 ⑮-
 しつこいようだが、もう一つの一考の主張である「相手のドライバーの操作ミスがあったのでは」との指摘に対しても、本人はブレキーを踏んだと言っており、車に残った傷のラインが後ろ上がりになっているのがその証拠だとその筋の専門家(?)が言っているようで、相手にしてくれなかった。
 しかし、もし、その通りにブレーキを踏んだのなら、どうして車はスピードを落したり、停止したりしなかったのかが理解できない。実際には、相手の車は、一考の前をかなりのスピードで駆け抜けたのだ。一考の見解では、ブレーキではなく、慌ててアクセルを踏んだのではと思うくらいだった。そうだとしたら、運転操作の誤りということになる。同時に、この道のその辺りは追い抜き禁止のラインがあるゾーンであり、ルール違反に該当するとも申し上げておきたい。
 要するに、一考のこれらの主張に対しても、相手のドライバーは自分には全く非がないとし、100%こちらに責任があると言い切っていたという。気に食わないのは、事故に直接関係のない母親が、「そうだ、そうだ」と喚いているということだった。ここでは、母親がしゃしゃり出る場ではない。母親は、事故の起きた後に駆けつけて来たが、事故については何も知ってはいない。もう二十歳になった一人前の娘さんが、事故後に直ぐに母親に電話して来てもらうというような行為も、筆者からみれば、如何にも甘ったれの娘さんだと思わざるを得ない。
 一考としても、裁判に持ち込んでも、自分の主張を訴えたいと考えた。しかし、今は妻の難病との闘いをサポートするのが第一で、そんなことに時間を無駄に使いたくはなかった。加えて、保険屋さんの見解では、裁判でもその見通しは明るくなかったこともあって、仕方なく、保険屋さんのいう通りに妥協をしたのだが、その内容には、決して納得していないことを重ねて申し上げておきたい。   
 そんな一考の気持ちを込めて、最後に娘さんに一言付記しておきたいと思う。
 「事故後に直ぐに母親に電話をした頼りないあなたが、幹線道路を走っていたという有利な立場を利用して、自分には全く非がないと一歩も引かずに主張し、結果的に自分の主張を認めさせたことで、社会ってこんなものだと軽く考えておられるのではありませんか。私のあなたへの心配は、長い人生で、そんないい加減な主張で、これからの人生も乗り切れると錯覚されることです。そうだとすれば、いずれ手厳しいしっぺ返しが待っていると考えておかれるのがいいのではと、老婆心ながら申し上げておきましょう。もちろん、私のこの心配が杞憂であってくれれば、それは、それでいいのですか、…。
 いずれにしても、そんな私の心配はさて置いて、人生の先輩として、先行き長いこれからのあなたの人生に、しっぺ返しを食らうことなく、幸多からんことを祈念しておこうと思います。」(今回で本章は終わり、明日からは、第五部、第二章 退院を巡って、を連載します。)

1331 ええ! そうだったの?

 事実を知って「ええ! そうだったの?」とびっくりするような話は多い。我々の単調な生活には、時として、これらの話題はビタミン剤のような効果を与えてくれているように思う。

1.独り言コラム
 国連事務総長や米国ルース駐日大使が参列した65回目の原爆の日の式典で、ルース大使は、黙とうはしたが、献花も演説もしなかった。「ええ! そうだったの?」である。米国事情を配慮した姿勢を貫いたということなのだろう。なお、11月にオバマ大統領が訪日されるが、被爆地を訪れる日程はないという。
 ところで、今朝のTBSの時事放談で、元鳥取県知事の片山善博氏が、あの原爆死没者慰霊碑の石室前面に「二度と過ちは繰り返しませんから」と刻まれているが、その主語が誰なのかがはっきりしないと指摘しておられたが、なるほど、その通りで、筆者は「ええ! そうだったの?」である。
 一方、あの原爆を投下した「エノラ・ゲイ」の機長の息子は、ルース駐日大使の参列は、オバマ政権の判断が「無言の謝罪」になると批判したという。米国人の中に、謝罪の気持ちを持つ人は極めて少ないと言う。日本人には、「ええ! そうなの?」では済まされない、悲しい事実である。
 液晶パネルで国際価格カルテルがあったという。シャープ、日立、東芝を含む韓国、台湾企業がニューヨク州から提訴された。国内でのカルテルは依然として根強く蔓延っているが、最近は国際カルテルが幾つか散見される。カルテルも海を渡って展開されているのだ。しかし、これは、それほど驚くには当たらない。グローバリゼーションの副産物とでも呼ぶべきものだろう。これまた、遺憾なことで、「ええ! そうだったの?」である。
 森喜郎元総理の長男、森祐喜(45歳)が酒気帯び運転で逮捕された。車でコンビニに買い物に行った際に物損事故を起したと言う。同氏は県議会議員であったが、直ぐに辞表を提出し受理されたという。親子揃ってしまりがない。これで、長男の祐喜氏の父の後釜を継いでの国会議員の目は消えたのではなかろうか。「ええ! そうだったの?」と怒っている親父の森喜郎氏の姿が見えるようだ。
 野中広務氏の官房機密費のばら撒きの暴露話には、「ええ! そうだったの?」と驚かされる内容が多い。この種のことは、喋るなら徹底的にオープンにした方がいい。中途半端は更なる疑心暗鬼を招く。三宅久之氏や田原総一郎氏らは、実際はどうだったのだろうか。二人は、怒り狂っているが、真実は薮の中だ。
 さて、筆者が、本当に、「ええ! そうだったの?」と驚いているのが、今や巨人軍の伝説の人と言うべき川上哲治選手のイメージである。現在連載中の日経新聞の私の履歴書の中で、広岡達郎氏が告白しておられるが、川上哲治氏の我がままさには、本当にびっくりである。
 例えば、一塁手の守備で、自分が決めたストライクゾーンの範囲内に投げないとボールを捕ってもらえなかったと言うのだ。つまり、身体を伸ばしたり、ジャンプなどはしなかったというのだ。実際に広岡氏の投球が少し外れたことで、捕ってもらえず、大逆転されて試合に負けることもあったというから驚きである。9連覇の偉業を果たした名監督、名選手のエピーソードとしては、「ええ! そうだったの?」という、信じられない我がままな内容だ。広岡氏は、その辺りを川上氏の立場を配慮し、自分が悪かったと断りながら披露しているのだが、…。
 今朝の内容も面白い。監督になった川上氏が、広岡氏の扱いで「オレも現役時代は我がままでいいかげんなことをやっていたと思う。それを水に流してオレに協力して欲しい」と内野守備コーチに抜擢したという。その際、同氏は首脳陣に「いやだからといって外すようじゃ人は使えない。いやな人でも生かして初めていい指導者になれる」と言われたという。なお、この連載は、今月いっぱい続くが、今までのところは、その種の生々しい話がいっぱいで、なかなか読ませてくれる。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.8Kg.。今日も暑そう。今朝は、近所の柳川の清掃の日なのだが、雅子の付き添い、それに腰痛もあるので、申し訳ないが、失礼させて頂くことにした。
 昨日の雅子だが、また痰が多発していて、結構苦しんでいた。それでも、3時過ぎには車椅子で散歩。痰の状態が、長く安定して落ち着かないのが、残された問題である。

3.連載、難病との闘い(1296) 第五部 どこまで続くこの苦闘(73)
  第一章 十年目の闘い(71)

 (3)アクシデント&トラブル(33)-接触事故の顛末 ⑭-
 よく、「ネバ・タラ」の話をしたって意味がないことだと言われる。確かにその通りだ。今回の事故に関して、若し、その日、そのタイミングで、一考が左折作業を始めていなければ事故は起きなかった。また逆に、若し、相手のドライバーが前方をよく見ていて、一考の左折の操作に入った段階で、スピードを落すなどのコーディネートした対応をしてくれていれば、これまた事故は起きていなかった。これらのことは、異論の差し挟みようがない事実であるが、事故が起きた後では意味がない。
 因みに、一考の言いたいのは、ここ一年に渡っての妻の入院生活で、一日も欠かさずに病院通いを続けていて、第一駐車場が使えない週末の土日の2日間は、必ずその道を通って国道161号線に入る左折作業を行っている。そういう意味で、この道は、一考には知り尽くした道である。同時に、その左折に関しても、そのタイミングなども同様に熟知していた操作であった。特に、その日は天候が悪かっただけに、いつもよりも更に注意して運転していて、その日に限って失敗することは考え難いことだった。つまり、一考は、自分には全く非はなかったと信じている。
 ところが、全く非がないと主張していたのは相手のドライバーも同様だった。保険屋さんを通じて聞いた限りの話では、彼女は、「気がついたら、一考の車がわき道から急に飛び出して来た」との証言を繰り返し、自分には、非は一切なかったと主張している。
 ただ、この種の事故の場合の常識として、当事者から自分に非のあることは言わない。従って、最終的に判断する人が、どちらの主張にウエイトを置くかがポイントなる。しかし、結果的には、過去の同様な事例のケースに準じた判断をされたのである。つまり、わき道からの進入車を不利と見た判断がされた訳で、それが一考には大きな不満だった。両車の受けた傷の位置から導き出した一考の見解、つまり、相手のドライバーが、明らかに前方をよく見ていなかったという主張は、相手側の反論もないまま終ってしまったのである。自分の悔しさが解消されないままに終ったことに、一考は、どうしようもない悔しさと無念さを思うのだった。(以下、明日に続く)

1330 出番

 広辞苑によると、元々江戸時代の出勤の当番、商家の奉公人が公休日をもらう番といった意味で使われていたようだが、それ以外にも、俳優が舞台に出るべき番など、その人の活躍すべき場面をさす意味で、広く使われることが多い。

1.独り言コラム
 昨日は広島の65回目の「原爆の日」だった。今年は初めてルース米国駐日大使や国連の潘基文(バン・キモン)事務総長を始め、英仏を含む74カ国の外国の代表も参加しての原爆死没者慰霊式、平和祈念式が行なわれた。米英仏の核を保有する3カ国の代表が揃って参加したのは初めてで、世界の式典としての格上げされた広がりを持ち始めた。
 核廃絶に関しては、昨年4月のプラハ会議で米国オバマ大統領の演説を期に、その動きは一層の高まりを見せてきている。式典に出席した菅総理は「唯一の戦争被爆国である我が国は、核兵器のない世界の実現に向けて先頭に立って行動する道義的な責任を有している」と強く訴えた。そういう意味では、今こそ、日本の「出番」のタイミングであると言えるのではないか。そして「出番」と言う以上、言葉だけでなく、しっかりとした行動で示すことが試されている。
 そんな世界平和の動きが高まる中で、日本の政治は総理を決める民主党の代表選挙のために、一旦、夏休み状態に入る。このため1ヶ月以上も政治が止まるのはいただけない。果たして、菅総理は再選されるのか、予断を許さない動きが水面下で展開されている。何といっても不気味な存在は、小沢一郎グループの出方である。彼らのグループから推薦を受けて、海江田万里氏が満を持して「出番」を待っているとも言われている。また、他のグループからも「出番」を窺っている人が何人かいそうだ。そういう意味では、菅総理再選はそんなにすんなりとはいかないだろう。
 プロ野球の世界では、ほとんど毎日「出番」を窺いながら、それに備えている人も多くいる。各チームの抑えのピッチャー達だ。中でも、阪神の藤川球児、中日の岩瀬仁紀などの抑えの切り札と呼ばれる人たちは大変だ。試合の進行を横目に見ながら、「出番」に備えるという大変な毎日だろう。
 野球といえば、今日から夏の高校野球が始まる。予選を勝ち抜いた49校の選手たちも、いよいよの「出番」に備えて燃えているだろう。熱い夏に打ち勝って優勝を目指して頑張って欲しい。
 100歳以上の長寿者の所在不明者数がどんどんと増加してきている。思わぬ展開で、毎日の新聞を賑わせている。行方不明などで確認作業が難しいようだ。そこで、期待したいのが国勢調査である。5年ごとに行なわれるこの調査だが、幸いにも今年はその年に当たっている。言ってみれば、国勢調査の「出番」である。調査員は大変だろうが、この機会に長寿者の存否を確かめてもらうのは一つの方法だと思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時10分起床。体重、62.5Kg.(前日に引き続き異常に重い)、朝入浴。天気は良さそう。
 昨日の雅子は終始穏やかな症状だった。午後には、テレビを点けてあげると、しばし、しっかりと目を開けて見ていた。今までにあまり見かけなかったことで、少しよくなったのではと思わせてくれた。嬉しい前進と記しておこう。

3.連載、難病との闘い(1295) 第五部 どこまで続くこの苦闘(72)
  第一章 十年目の闘い(70)

 (3)アクシデント&トラブル(32)-接触事故の顛末 ⑬-
 一考がこの妥協に不満である理由は明解で、事故の責任の比率が9対1という屈辱的な比率となったことに対してである。筆者は、今回の事故に関しては、起きた事故の内容から見れば、5対5であってもおかしくないと思うのだが、過去の事例から、この種の場合は、幹線道路を走る車に有利さがあるとするならば、7対3辺りで我慢しようと思っていた。それが、全て私が悪いといった判断で、9対1といった形で応じなければならなかったということに、大きな不満がの残ったのである。
 そこで、先ずは、事故が起きた時の状況をもう一度簡単に振り返っておこう。
 この日が日曜日であったことから、病院の第一駐車場はクローズしていて第二駐車場を使っていたのだが、そこから出た一考の車が、真野川沿いを100メートルほど上って国道161号線に左折して入ろうとしていた。土曜日、日曜日の週末ではいつものパターンである。一旦停止の白い停止線ラインよりも、意識して少し前に出て停車し、幹線道路を南下してくる車からも良く見えるようにと意識した位置取りで待機していた。記憶では、南下してくる2台の車をやり過ごしたと思う。その後の車との距離が少し開いていたので、これは行けるという判断で、一考はいつものように右手を挙げて合図を送り、左折の作業に入った。挙げた手を相手の車が見ていたかどうかは分からない。折からの激しい雨もあって見にくい情況にあったことは確かである。
一考が左折作業をほとんど終ろうとした瞬間だった。南下して来ていたその車が一考の車を追い越すような形で、 その前をかなりのスピードで抜けて行ったのである。一考は瞬間的にブレーキを踏んだのだが間に合わなかった。その時に、軽いが鈍い衝撃があって、両車の間で接触事故が起きていたのであった。
 両車の傷の跡が、その2台の接触事故の模様をしっかりと語ってくれている。左折中だった一考の車の傷の位置は、車の右側の前車輪の上辺りであり、直進して来て、一考の車の前をすり抜けようとした相手の車の傷の位置は、左側の後輪部の上の辺りに残っている。この傷の位置から判断すれば、一考の車はほぼ左折を終えようとしていたことが明白である。一方で、相手の車の傷が後輪の上辺りであるから、一考の車の前を通り抜ける直前での接触だったことが分かる。要するに、追い抜くように通り抜けようとしたが、うまく抜け切れずに接触してしまったということになる。これは、直進車が、前方をよく見ていなかったために、、気が付いたら、直ぐ目の前に一考の車があったという状態になっていたと思われる。そこで、慌ててそのままその前を抜け出ようと試みたのだろう。接触直前での相手ドライバーの慌てた様子が目に浮ぶ。一考のその時点での観察では、相手の車がブレーキを踏んだと言う感じは全くなく、そのまま早く走り抜けようとアクセルを踏んだのではなかろうか。結果的には、それがうまくゆかずに、接触事故を引き起こしてしまったと解釈するのが妥当と思うのである。(以下、明日に続く)

1329 誤算

 がっくりするようなケース、嬉しいケース、思いもよらないようねケースと、誤算にも多様なケースがある。

1.独り言コラム
 昨夜のセ・リーグの巨人―阪神戦は、巨人の完勝でまた首位が入れ替わった。阪神の先発の久保康友投手が2回に大量5点を奪われたのは大きな誤算だった。その切っ掛けはラミネスへの初球のデッドボールと次打者阿部慎之助への四球で、そこで、取り返しのつかない高橋由伸選手の一発を浴びた。初回に見せた三者空振り三振という快投からは信じられない、この回の久保投手の乱調だった。これは阪神には致命的な「誤算」であり、巨人には望外の嬉しい「誤算」だったと言えよう。巨人ファンには、脇谷亮太選手の15試合連続得点というセリーグ記録を58年ぶりに更新するおまけつきでもあった。
 世界大学野球選手権の昨日の準決勝で、日本はアメリカに敗れて金メダルの夢は消えた。誤算は日本のエースの斉藤祐樹投手が、1-0で迎えた1回裏に満塁本塁打を喫したことだった。今から4年前、甲子園球場での駒大苫小牧の田中将大投手と優勝を掛けて渡り合った早実の斉藤祐樹も、学生野球の最後の大舞台は勝利で飾ることは出来なかった。高校を出て直ぐにプロに入った田中将大と6大学経由でプロに入るであろう斉藤祐樹の二人の男の戦いは、いよいよ来年から本舞台を迎えることになる。相互に「誤算」のない堂々の戦いをしてもらいたいと期待しているファンは少なくない。
 さて、大相撲協会の理事長職を武蔵川親方が続投するという。前日まで解任と云う情報があっただけに、意外な展開である。どこかで、何かの「誤算」があったようだ。筆者の直感では、この方でしっかりとした改革が出来るとは思い難い。この筆者の直感が「誤算」になってくれれば幸いなのだが、どうだろうか?
 アップル社のヒット商品iPadで火災事故が多発しているという。充電中に起きていると言うのだが、日本では既に27件に及んでいるようだ。思わぬ落し穴で、アップル社には大きな「誤算」であり、購入者には思わぬ残念な落し穴の裏切りを受けた。
 民主党の参院選での敗北は「誤算」と云うよりは必然であったと思う。選挙戦に入っての菅総理の消費税論議が「誤算」で、それが負けに繋がったとしている向きも多いようだが、筆者の見方は、そうではなく、菅総理の政治姿勢が問題であった。通常国会最後の場面で、予算委員会も、党首討論も開かずに参院選に一目散で逃げ込んだ対応は、あまりにも酷い話で、国民にけしからんと思わせた政治姿勢であった。(1279参照)あくまでも、政治と金の問題、普天間問題などの大きな難題に蓋をしようとした姿勢が否決されたのである。そのことを自覚していないならば、更なる大きな「誤算」に繋がることになろう。
 100歳以上の老人の所在不明の数がどんどん拡大している。今朝のNHKのニュースでは全国で57人に達しているという。5万人以上の100歳以上の方がいるという統計結果が発表されているが、若しかしたら、この所在不明の数は、1万人以上はいるのではという見方もある。これは、「誤算」と云うよりは、確認をして来なかった政治の付けがこんな形で出てきたもので、無策による失政というべきものだろう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、62.8Kg(異常に重い、便秘?)今日も暑い日になりそう。
 昨日の雅子は、痰はそこそこあったが、幸い比較的落ち着いていた。午後には3日ぶりに車椅子での散歩。
 少し気になり始めたのが、ここに来て、眠っている時間が増えて来ていることである。たまたま二日酔いで苦しかった一考には手抜きが出来て助かってはいたが、…。

3.連載、難病との闘い(1294) 第五部 どこまで続くこの苦闘(71)
  第一章 十年目の闘い(69)

 (3)アクシデント&トラブル(31)-接触事故の顛末 ⑫-
 一考の疑問に、彼女の説明は、示談書にある当事者名には、車の所有者名を書くのがこの世界の通例だという。一考が少し不満を漏らすと、山倉さんは、警察が作成した事故証明にはドライバーの名前がしっかりと記載されていますと言うことだったので、念のために、そのコピーを送ってもらうことにした。
 数日後、そのコピーが届いた。中身を確認すると、確かにドライバー欄には、あの女性の名前があった。まあ、そんなものかと思い、これにて、この一件を落着させることにしたが、一考には、心の中にまだ何か遣り残したことがあるようで、気分は落ち着かなかった。
 一考のその気掛かりというのは、あの娘さんに、こんな形での決着でいいのだろうかと言う不満を覚えたことだった。娘さんにしてみれば、相手のドライバーが100%悪いと主張して突っぱり切り、堂々の勝利を得た訳で、気分が悪かろうはずはない。その点が気に食わなかったのである。差し当たっては、自分が言いたいことを纏めてみる意味で、この事故の総括をしてみようと考えたのである。そして、その扱いについては、その後に別途考えることにしたのである。そんな経緯で書き上げたのが以下の総括である。

 この文章は、今回の車の接触事故に関して、相坂一考の見解を纏めたものである。
 事故を起した二人の両方の保険会社による話し合いの結果、本事故によって生じた全被害への負担割合は、自分の方が9割で、相手側が1割ということで決着したのだが、自分としては、極めて理不尽な決着内容で、決して納得した訳ではなく、他の事情を鑑みて止むを得ず妥協したものに過ぎないことを、はっきりと申し上げておかねばならない。
 つまり、言い方を変えれば、この妥協には、今でも強い不満も持っているのである。当方サイドの止むを得ない事情から、保険会社の誘導に従ったのであるが、そこには、あくまでも長引かせることによる時間の無駄をしたくはなかったからである。
 妻の雅子に難病が発症して7年、悪化して身動きできなくなって5年、そして、別の炎症による入院生活となって丸1年が経過した。正直言って、一考は、毎日の病院での付き添い生活にも、かなりの疲れを覚え始めている。それだけに、もっと、しっかりと付き添ってやりたいとの思いもあって、不満足な妥協に応じたに過ぎないことを先ずは伝えておきたい。(以下、明日に続く)

1328 世の中すこしおかしいよ

 高齢者の所在が分からない事実が逐次判明してきている。日本の平均寿命が世界一という記録は、若しかしたら間違っているのでは、といった不安も、…。 

1.独り言コラム
 世の中が少々おかしい。熱中症での死者の数が異常に増えている。あの所ジョージさんも緊急搬送されたという。今までに98人もの死者が出ているというから驚きだ。また、100歳以上の高齢者の行方不明や所在確認が出来ない人が続々と明らかになって来ている。世の中、一体、どうなっているのだろう。
 昨夜は会社のOBの仲間の集まりがあって、久し振りにアルコールが入ったことで、いつもの悪い癖が出て、帰りには一人で近所のいっぱい飲み屋にまで顔を出して、カラオケを楽しむなど大いに発散したこともあって、今朝の起床が大幅に遅れた。そのため、慌てて、今、このブログを書いている。
 今朝の新聞を開いて見ると、いろいろ面白いニュースの満載で、歪んだ自分の興味を掻き立ててくれている。スポーツ界では、前日首位を譲った阪神がしっかりと巨人に勝って首位を奪い返している。また、相撲界ではあの武蔵川理事長が辞任するという、更には、所在不明の高齢者の調査進んでいて、その数がどんどんと増えている。趣味の将棋世界では、七大タイトルの一つである王位戦の第3局が行なわれ、挑戦者の若手の広瀬6段が深浦康一王位に勝って2勝1敗とし、初タイトル獲得が見え始めている。国会では。あの「戦略局」設置に関して、菅総理の曖昧な答弁が続き、ますます同氏の煮え切らなさがクローズアップされた。
 そういえば、昨夜のOB会では、東レの女子バレー、東レアローズの話題で盛り上がった。一時、栗原恵とメグカナの愛称コンビで売った、あの大山加奈さんが現役を引退したが、引き続き東レに残って、今はバレーボール機構に出向し、バレー界の発展のために尽くしているという。同時に、今や東レのエースとなった木村さおりさんが、それまでの少女のような幼さから、凄く大人の女の雰囲気が加わって頑張っていること、それに、もうベテランの域に入った荒木絵里香選手も健在で、暫くは東レアローズ時代が続きそうだという。不況の中で多くの企業がスポーツ分野から撤退している中で、自分達の会社が頑張っていることは頼もしく、OBの世界でも貴重な話題だった。東レ、頑張れ! と言っておこう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 6時20分起床。体重、61,7Kg.今日も暑そうだ。厳しい二日酔い。
 昨日の雅子は痰も少なくて、安定した症状だったが、寝ているような状態が多かった。眠りっぱなってしまうのではという心配がちらり。しかし幸い、そうではないようだった。病気は何処まで進むのか。いろんな心配が出て来る。

3.連載、難病との闘い(1293) 第五部 どこまで続くこの苦闘(70)
  第一章 十年目の闘い(68)

 (3)アクシデント&トラブル(30)-接触事故の顛末 ⑪-
 保険会社の小原さんと電話で話した翌日、担当窓口の山倉さんより確認の電話があった。「自分達に任せてもらっていいのですね」という確認だった。一考は、小原さんとの話には失望したというのが本当のところだったが、そう言う訳にも行かず、ただ、妥協内容には大いに不満だが、仕方なく応じることにしたと答えた。理不尽で大いに不満だということだけは、相手にはしっかりと伝えて欲しいと強調した。要するに、これ以上、裁判などで無駄な時間を掛けたくないという思いからの仕方ない対応だと無念の気持ちを伝えた。
 気掛かりは、相手の若い女性が抱くであろう変な自信に対する懸念だった。世の中ってこんなものだ。たとえ嘘でも、堂々と主張することで思い通りになるという、社会に対する甘い考え方を助長させることだった。とにかく、自分には非が全くないと強く主張することで、簡単に勝が得らたと言うことから来る過信が心配だった。
言ってやりたいことが多くあった。中でも「世の中って、やり方次第でこんなに簡単に渡っていけるんだと甘く考えるなよ」ということで、恐らく、両親の言うように、自分に非がないと主張することで、気分のいい勝利が得られた訳で、心地よい快感に浸っていることだろう。しかし、長い人生だ。必ずしっぺ返しがくるはずだ。一考は、そんな負け惜しみの気持ちで吹っ切れない数日を送っていた。
 数日後の7月8日、6日付けで作成された示談書が届いた。負担の比率は、「一考が9で相手の女性が1」という屈辱的な内容だった。まあ、仕方ない。今回は甘んじて受けておこう。一考は、そう思って、書類の中身に目を通し点検した。交通事故の示談書を見るのは、これが始めてだった。
 さっと目を通したところで一考は不信感を持った。相手の当事者名が娘さんの名前ではなく、親父さんの名前になっている。事故を起した当事者は娘であったのだが、どうしてなのか。娘の名を出さないためのカムフラージュではと、一考は何かムラムラとするものを覚えた。嫁入り前の娘を庇うというこのなのか。とにかく、一考は面白くなかった。直ぐに山倉さんに電話を入れた。(以下、明日に続く)

1327 表舞台、裏舞台での攻防

 切り込みの鋭さの見せる表舞台、真実が垣間見える裏舞台、表も裏も世の中はいろいろと面白い。

1.独り言コラム
 昨日も国会の衆議院予算委員会の応酬が面白かった。質問に立った役者の追及次第でその面白さは大きく違ってくる。、昨日は、自民党の田村憲久、平沢勝栄、それに、みんなの党の江田憲司の各氏の舌鋒鋭い突込みが大いに見せてくれた。幾つかの新事実も出て来て、政府もその応酬に四苦八苦していた。筆者は病院で妻に付き添いながらラジオでその攻防を楽しんでいだ。
 ところで、政治家は聞かれたことにはまともに答えないのが常のようである。イエスかノーかと聞いても、単純には答えず、極めて分かり難い言い方を繰り返す。まさにこんにゃく問答である。昨日の自民党の田村氏と野田財務相の間で繰り返された応酬もその典型的な一例だった。野田蔵相の答弁には、いい加減にしろ言いたいぐらいのこんにゃく問答的な答弁だった。
 それは、来年度の予算編成で、年金資金、外為用の準備資金などのタブーとされている資金にも手を出すこともあるかを、イエスかノーで答えて欲しいと田村氏が迫ったのに対し、「聖域なく見直すことにしているから、それらを含めた議論は妨げない。その一方で、それらが極めて重い意味を持っていることは充分に理解している」と繰り返して答えていた。業を煮やした田村氏が「それじゃ、手を出さないということと理解しておきます」と言い切ってその議論に終止符を打っていた。
 また、平沢氏が死刑囚の金賢妃の来日に関して、鳩山前総理の別荘、それにヘリコブターによる観光などを質したところ、中井国家公安委員長が、韓国政府から、ちょっとした観光を企画して欲しいとの依頼があったことを明らかにした。改めて「そうだったのか」とびっくりだった。また、同氏が、最後に、民間放送のあるラジオ番組で、最後に皆で「君が代」を歌う場面があったが、菅氏がそれを拒否したと言う事実を取り上げ、君が代が嫌いなのかと確認すると、そんなことを言うのなら証拠を出せと抑えていた総理がイラ菅の本領をちらつかせていた。この話に関しては、その後、その番組のMCであるミッキー安川氏が、その通りであると答え、加えて、その際に自分が「君が代が嫌いなの?」と聞いたところ、菅氏は「そうだ」と答えたという事実をも披露していた。裏も表も面白い。
 最後の江田憲司氏もなかなか鋭く追及していた。国会議員の歳費に関してのやり取りで、盗人猛々しいと突っ込んだ辺りは快感を伴う面白さがあった。江田氏は、テレビ慣れしていて堂々と相対しているのが立派だ。
 さて、昨夜は伝統の巨人ー阪神の首位攻防戦があったが、前半の再三のチャンスを逸した阪神は、かつての阪神のようで、負けたのは致し方ない流れだったようだ。特に二人の外人が打てなかったのが大きい。取り敢えずは、阪神は七日天下で一旦首位の座を降りた。期待の城島健司選手も、この試合では今一つだった。
 日本テレビの毎朝八時からのワイドショー「スッキリ」で、一昨日は、自局の社員の痛ましい事故死を取り上げなかったことに対し、その日のコメンテーターだった勝谷誠彦氏が、臭いものには蓋のようでけしからんと激昂し、番組直前で出演を思い止まろうとしたらしい。ディレクーの説得で結局は思い留まったと本人はブログで告白していた。筆者は、勝谷氏のその事故に対するコメントを期待して、朝出掛ける時間を遅らせて待っていたが空振りに終ったのは残念だった。いずれにしても、戦いは裏も表も面白い
 最後に「しんぼう」の話である。全国的に名前が売れて、その上、本も馬鹿売れで、ホクホクの辛坊治郎さんが、辛抱できずに読売テレビを9月末で退社する。シンクタンクの貴重な心棒と云うべき研究者になると言うのが表の話で、どうやら政治家を目指すように思われる。果たして、国民の信望を得ることは出来るのだろうか。辛抱強く、その成り行きを見守ろう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時10分起床。体重、61.3Kg.朝風呂。天気は良さそう。
 昨日の雅子には、また痰の出方が多く、一日中厳しかった。この日は入浴日で、車椅子での散歩は中止した。一時はよくなったようだったが、それが長続きしないのが面白くない。

3.連載、難病との闘い(1292) 第五部 どこまで続くこの苦闘(69)
  第一章 十年目の闘い(67)

 (3)アクシデント&トラブル(29)-接触事故の顛末 ⑩-
 一考の関心は、そこまで過去の事例で不利に扱われることが予想されるこのケースにおいて、裁判にまで持ち込んで、果たして、勝算があるのか否かと云うことだった。保険会社の山倉さんの見解を改めて聞いてみても、相手がうっかりしたとかいった言葉を発しない限り、ひっくり返すには難しいという見方には変わりなかった。そんな話の中で、一考の気持ちも弱気な見通しに終始することになり、意欲を喪失せざるを得なかった。
 さてどうするべきか、一考が受話器を手にして躊躇していると、山倉さんから、一度現場を見て判断してみたいという提案があった。一考は、それは願ってもない申し出で、是非そうして欲しいとお願いして、その日は電話を切った。
 一考の頭の中には、あの現場を見てもらえば、自分が主張している内容を少しでも有利に理解頂けるのではないかという淡い期待があったからである。
 数日後、保険会社の小原と名乗る方から電話があった。山倉さんからの依頼を受けて電話していると言いながら、自分はその現場を良く承知しているという話を始めた。彼の話を聞いていると相手の保険会社からの回し者のような話の内容で、凄くがっかりとさせられたのである。現場を見るという話はそっちのけで、あの場所は、なかなか混んでいるところで、一考の立場は極めて悪いと決め付けるような話の内容だった。
 一考は、どいつもこいつもと言った感じで面白くなく、これじゃ味方にならないと戦意喪失で、がっかりした気持ちで電話を切った。結局は、現場を見て云々の話にはならなかったのである。一考の立場で真面目に闘ってくれるという本当の味方がいないことを寂しく思うのだった。
 考えて見るに、保険会社の立場になれば、極めて不利な戦いにエネルギーを掛ける必要がないといった考え方は、ビジネスである以上、的を得た考え方だった。たかが数万円の金額に拘ってコストを掛けてまで戦ってみるよりも、効率よく処理して結論を出してゆく方が会社としてはコストダウンになる。そこには、会社としてのプライドなんて言うものもなく、保険会社同士の慣れ合い的な業界の体質もあったように思わざるを得なかった。
 一考は、致し方なく、保険会社に任せるということに同意したのである。そこには、出来るだけ、雅子の傍で付き添っていてやりたいという気持ちが優先していた。事故からおよそ1ヵ月後の6月28日のことだった。(以下、明日に続く)

1326 打てど「カン」と響かず

 菅総理の表情が今一つ冴えない。かつて、厚生大臣で頑張っていた時のような迫力が見られないのが残念だ。

1.独り言コラム
 国会では予算委員会が始まった。野党第一党からは谷垣貞一自民党総裁がその先陣を切った。菅総理は、繰り返し自分が唐突に行った消費税の引き上げの話が、国民に誤解を与えたとの弁明とお詫びに努めていた。的外れの弁明には説得力はない。しかし、そうかと言って、谷垣総裁も、それ以上は攻めきれないもどかしさがあった。
 二番手として質問に立った石破茂政調会長の質問は素晴らしい内容だった。質問と云うよりも迫力ある檄を菅総理に捧げたもので、筆者は期せずして感動を覚えたのである。予算委員会など論戦の場で、このような込み上げる感動を覚えたのは初めてであった。それは、まさしく、菅総理を攻めると言うよりも「頑張って下さい」といった素晴らしい檄であった。筆者は、妻の車椅子を押しながら、イヤホーンを耳に一人感動に浸っていた。
 その感動の最たる部分は、普天間問題に関しての内容だった。鳩山前総理が、13年も掛かって杭一本も打てなかったじゃないかと揶揄したことに関し、橋本龍太郎総理の二十数回に渡っての沖縄知事への懸命の説得を繰り返しての並々ならぬ努力の積み重ねを縷々紹介した。それは、命を削っての大変な努力でやっと作り上げたガラス細工のような合意だったことを強調したのである。それなのに、何の裏づけもない「海外、少なくとも県外」という空手形で沖縄県民を煽り、そのガラス細工を壊してしまった愚かさを言及した上で、菅総理に、直ちに沖縄県民への説得に全力を上げるように檄を飛ばしていた。なかなか聞かせる内容だった。
 石破氏は、更に、今年の1月に行なわれた名護市長選挙を控えた昨年の12月に、谷垣総裁一緒にと鳩山総理を訪ね、それまでにやっとの努力で作り上げたガラス細工の話をしたが、それを受け入れられなかった話しを披露した。結果的には、それがが、今のどうしようもない混乱を生んでいる訳で、前総理の対応が、如何に愚かな応接であったかを明らかにした。
 その愚かさを示す最たるものが、その後に発した鳩山総理の述懐だった。それは、「勉強すればするほど潜在的な抑止力の大事さが分かってきた」という信じられない言葉であって、石破氏は呆然となったと告白していた。そして、改めて、その潜在的な抑止力の内容を分かり易く解説してくれていた。恐らく、菅総理もこの石破氏の話で、随分と理解を深めることになったのではと思う。それでも、菅総理の反応は今一つで、一時の打てば響く論客の菅総理ではなかった。言ってみれば、それは、すっきりと「カン」とは響かず、鈍く「ぐぁん」といったひしゃげた響きだった。
 とにかく、質問者の石破氏の話は、それまでのような、きりぎりと攻めたてる質問を繰り返すのではなく、諄々と説く中身のある解説で、筆者は、えもいわれぬ感動を覚えていた。しかし、驚いたのは、夜のテレビや今朝、放映されているニュースを見る限り、同氏の素晴らしい話を取り上げたところは一局もなかった。そのことに筆者は大変な驚きを覚えている。
 話は変わる。驚いたと言うのニュースがもう一つあった。それは、あの宮城県知事を3期務めた浅野史郎氏が、目下血液の癌と言われているATL(成人T細胞白血病、 adult T cell leukemiaの略)で療養中だという。そういえば、このところのマスコミで見かけないと思っていたら、大変な病気で命を掛けて闘っておられると言うのである。この病気は母親からの授乳時に感染する病気で、潜伏期間が50年と言われている恐ろしい病気だ。そして、発病すれば一年以内に亡くなる人が多いという。これといった治療法もなく、年間1000人ほどの方が亡くなっているらしい。難病をもつ筆者には胸を痛めるニュースである。奥さんが気丈に頑張っておられるのが救いである。頑張って克服して欲しいと願っている。
 さて、死んだ子の年は数えないというが、30年前に亡くなっていたと言う111歳の都内の男性の話に続いて、今度は113歳の女性の存在が確認されていないと言う。戸籍上で杉並区にいるはずなのが行方不明だという。びっくりするような驚きの話は尽きないようだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.2Kg. 今日も好天、暑い日になりそう。
 昨日の雅子は少し熱はあったものの、痰はそれほどでもなかった。午後には、リハビリを受け、その後に車椅子での散歩を行なった。落ち着いていて、まずまずの様子だった。

3.連載、難病との闘い(1291) 第五部 どこまで続くこの苦闘(68)
  第一章 十年目の闘い(66)

 (3)アクシデント&トラブル(28)-接触事故の顛末 ⑨-
 その後、間もなく保険会社同士のやり取りが開始されたようだが、一考は逐次報告を聞いていた訳ではない。数日後にその話し合いの状況を確認すると、相手は、自分達には全く非がなく、こちらの全面的なミスだと強く主張しているという。具体的には、損害の負担率は10対0だと強気な発言をしているというのだ。それを聞いて、案の定と思い一方で、一考は込み上げてくる憤懣やるかたなき心境で、はらわたが煮えくり返り始めていた。しかし、考がえてみれば、その発言は至極当然なことで、相手から自分が悪かったということを言うことは有得ない。従って、そんなやり取りになるのは、ある意味では当然な進展で、致し方がないとも思うようになっていた。
 そこで、改めて、一考は、自分が主張している相手のドライバーの前方不注意、ブレーキ操作の誤りに対して、相手がどう答えているかを確認したのだが、その内容が極めて曖昧だった。ただ、先方の車の傷の付き具合が、少し傷のラインが上がったようなつき方だそうで、これはブレーキを掛けた証だと専門家が主張しているという。本当にそうなのか、一考には解せなかった。よしんば、ブレーキを掛けたとしよう。そうしたら、どうして追い越した形になったのか、どうして車は停止しなかったのかについての説明はなかった。
 そして、驚いたことに、自分達は、裁判に持ち込んでも良いとその娘の母親が強気で喚いているという。どうやら、相手は当事者でない母親が矢面に立っているようだった。事故後、直ぐに母親に電話をして助けを求めた女性が、裁判に出てきちんと論争できるのかと疑問を持った。その意味では、一考も堂々と裁判を受けて立ち、そこで戦うのも一つの選択ではなかろうかと思うのだった。少なくとも、かつて営業の責任者を務めた一考には、論争では少なからず、それなりの自信があった。
 しかし、その一方で、裁判に持ち込んだ場合の厄介さについて、一考は気の重さを覚えていた。70歳近いおっさんが、そんな若い女の子と言い合う気分の悪さを思うのだった。山倉さんに、裁判に持ち込んだ場合のことについて確認すると、裁判費用は保険に含まれているが、それに食う時間などについては、ケースバイケースだが、それなりの時間は必要になるということだった。一考の気持ちとして、雅子の付き添いをほっぽり出して裁判に出掛けるのは、あまり気が進まなかった。(以下、明日に続く)

1325 週末に起きた喜怒哀楽

 いろんな事件、事故が起きる。その度ごとに、すきりしない心の痛みを覚えるが、その点、スポーツは熱くてもすっきりしていて暑気払いにはもってこいだ。

1、独り言コラム
  「喜」
 阪神が強い。ファンは嬉しくて堪らないだろう。この週末の中日3連戦では、結局は一度も負けなかった。粘り強く追いつく戦いが出来るのが心強い。マートンとブラベルの二人の外人がいい処で打っているが心強いが、それよりも城島健司選手の攻守に渡る活躍は大きい。
 その城島選手が、昨夜の最後の大島選手からフォークボール空振り三振を奪った際に、ワンバウンドしたボールを取り損ねて、しばしボールが手につかず、一瞬、ハラハラしたが、一塁に間一髪間に合ってアウトに出来たことで事無きを得て勝ちを守ったのが印象深かった。今後の戦いでは、投手力が益々大事な鍵になるであろう。今の投手力はも今一つ覚束ない。打撃に頼っていると、いずれ訪れるスランプが怖い。この暑い夏をどう逃げ切るか。藤川球児一人では大変だろう。
 一方、全英オープンゴルフでは、結局、台湾のYaniTseng選手が優勝したが、日本人選手では、気が付くと、宮里藍選手が凄かった。6月の全米女子プロの時にも最終日で3位に入ったと同様に、昨日も最終日の猛追で追い上げ、先行していた上田桃子選手と並んで、同じ8位に食い込んだ。筆者は幾度も申し上げているが、宮里藍選手のアンチファンだが、彼女はさすがに力を着けてきていることは確かだと思う。藍ファンはご満悦だろうと思う。

  「怒」
 あまりにも酷すぎる。二人の幼い子供を放置した母親の下村容疑者だ。大阪西区のマンションで起きた育児放棄事件だが、他にも繰り返し起きる子供の虐待事件には信じられない痛ましいものを覚える。人間の心を持っていない身勝手な女が増えているということなのだろう。恐らく、自分の欲望を抑えられず、子供を捨てて男に走ってしまった結果である。要するに「女」と「母親」の使い分けが出来ない未熟な女性が増えているのだ。筆者は、このニュースを「性の欲望を優先し男に走った女の性の哀しさ」という視点で捉えている。今回の事件の下村容疑者には怒り心頭である。
 たまたま、筆者は、村山由佳さんの新作「アダルト・エデュケーション」を読み終えたところなのだが、彼女が書いている内容からみると、女は、一旦男にのめりこむと、それを抑えられなくなり、結果的に、「女」と「母親」のバランスを崩してしまうのではと思ってしまう。女である前に人間であることが大事なのだが、…。

  「哀」
 実に哀しい事故が起きた。日本テレビの記者とカメラマンがヘリ墜落の事故の取材中に遭難し死亡した。直前まで一緒にいたガイドさんの話では、一旦解散後に、二人がちょっと尾根のところまで行ってきますと言って山の方に戻って行ったが、そこは一般のルートだったので、何も心配していなかったという。「気をつけてください」と言って見送ったという。一体、二人に何があったのだろうか。強い記者魂を持った男の哀しい、気の毒な出来事と片付けるにはあまりにも気の毒だ。
 こういう場合に辛いのは、仕事を指示していた上司である。同氏はインタビューに、指示した取材の計画、内容には無理はなかったし、危険だったら無理をせず直ぐに引き返すように言っていたと答えていたが、周りの者のからの言葉を伴わない厳しい視線を受けて辛かったに違いない。筆者もかつて、直属の部下の自殺と云う辛い立場を経験していただけに、つい、そんな目でこのニュースを捉えていた。

  「楽」
 昨日決まった大阪代表の履正社高校を最後に、今年の夏の甲子園への出場校が全て確定した。晴れの舞台を待つ選手諸君の気持ちの高揚は察して余りある。その一方で、楽しみにしている女子高生達がいる。市立西宮高校の女生徒さん達だ。あの華やかな入場式でプラカードを持って行進するのである。
 このメンバーに選ばれるのを楽しみにしている生徒さんは多いという。今朝のテレビを見ていたら、祖母と母に続き、家族3代で選ばれたという古賀美咲さん(16)が話題になっていた。本人は「物心ついた頃から、家族からのプレッシャーを感じていた。選ばれてうれしい」と話していた。楽しいお話だ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.2Kg. 今日は相当に暑くなりそう。
 昨日の雅子は、珍しく熱が37.4度あった。水枕で冷やしてもらい、夕方には平熱に戻っていた。痰の発生は比較的落ち着いていた。なかなか安定した症状が続かない。

3.連載、難病との闘い(1290) 第五部 どこまで続くこの苦闘(67)
  第一章 十年目の闘い(65)

 (3)アクシデント&トラブル(27)-接触事故の顛末 ⑧-
 その後、暫くは、病院からの帰宅時に、事故の状況を思い浮かべながら、その事故が起きた場所を通過していた。その度に、二人の車に出来た傷の位置から考えて、一考の車は殆ど左折を終りかけた段階で、右側を追い越された形で接触したというイメージが、一考の頭の中で何回も甦るのだった。そして、改めて、意識したことは、道幅から考えて、相手の車は、ほぼ追い越し車線をはみ出していた確率が相当に高いということだった。いずれにしても、追い越しは禁止であるだけに、その事だけで、相手に非があるのではと思うようになっていた。
 それから数日が過ぎた。トヨタのSさんから連絡があった。加入していた保険に関し、不具合があることが発覚したので、改めて、追加の手続きと支払いが必要だということだった。
 良く話を聞いてみると、保険の加入手続きが年末の12月、一考の免許の更新が12月初めで、新しい免許証は今年の1月に入ってから送られて来た。このタイムラグが不具合の原因だった。
 つまり、悪い時には悪いことが重なるもので、一考の免許証が、更新するまではゴールドカードだったのだが、新しいものは通常のものに格落ちしていた。保険の更新時ではゴールドカードで扱われていて、それに基づく保険金を支払っていたのだが、通常の免許証となったために、料率が違っていて、そのために保険金の追加が必要になったと云うのである。
 三年前の暮れに、雅子の症状がまだ初期だった頃に、京都にある鍼治療に通っていたことがあったのだが、その時に京都市警のネズミ捕りに引っかかり、信号無視で罰金を支払わされたことがあった。そのため、今回の免許更新時にそれまでのゴールドカードから失格してしまっていた。
 返す返すも悔しいのは、あの時のまったく車が走っていなかった師走の交差点での張り込みに引っかかったことであった。9000円もの罰金を支払わされた上に、それが、今度の事故で5500円を超す保険金不足に繋がったのである。市民の味方という警察の弱いもの虐めの罠が、今でも思い出されて苛立って来るのだった。(以下、明日に続く)

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