プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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1384 誤算

 世の中、計算通り進まないことは多い。双方の読みが共に合わず、想定外の混乱を生じることもある。悲劇は、一般的には、誤算した側に起きることが多い。

1、独り言コラム
 ここに来て漸く中国の対日姿勢に変化が出始めたようだ。尖閣諸島での領海侵犯で逮捕した船長の解放後も、中国は、日本に陳謝と賠償を求めるなどの強硬姿勢が続いていた。それだけに、若しかしたら、何か誤算があったのだろうか。一方、仙谷官房長官は、その船長を解放することで、歩み寄りが得られるのではとの期待があったのだが、思わぬ強硬姿勢を食らい、誤算だったことを昨日の会見で披露していた。ということは、両者ともにその読みに誤算があったということなのだろうか。
 さて、東国原宮崎県知事が12月の知事選には出馬しないという。今でも支持率が80%以上あるというから、今回の不出馬発言は、県民にとっては、大きな誤算だろう。同氏の狙いは、明らかに国政への進出を期したもののようだ。これは、同氏には、誤算ではなく、この道に入る時からの計算通りのプロセスの一環であろう。ただ、筆者は、同氏には、それほど期待していない。あくまでも「野に置け蓮華草」の類であって、橋下徹大阪府知事とは期待の中身が違う。
 プロ野球ペナントレースも大詰めだが、シーズン前の期待を大きく裏切った大誤算は、セ・リーグでは、やはり原辰徳、巨人軍だろう。ほとんどの評論家がその陣容から見て優勝間違いなしだとしていただけに、その裏切りは大きすぎる。パ・リーグでの誤算は、前年度優勝の日本ハムの不振で、ここに来て、クライマックスシリーズへの出場も危うい状況にある。
 東レパンパシフィックテニスで、快進撃を続けたクルム伊達選手は、昨日の3回戦で敗れた。シャラポア選手やパンチェコバといった世界ランク上位の選手を連破したことは、嬉しい大誤算だった。昨日の相手は、イタリアの選手で世界ランク8位だというから、敗北は止む得ないもので、40歳プレイヤーとしては、順当な結果だったとしておこう。
 羽生善治王座が、昨日行なわれた将棋王座戦の三回戦で、挑戦者藤井九段を破り、3連勝でタイトル防衛に成功、史上初の19連覇、同一タイトル戦での19連勝の偉業を達成した。19連覇は計算通りだったとしても、同一タイトル戦19連勝は、いい意味での誤算だったと思うのだが、ご本人は、計算通りと思っているかもしれない。いずれにしても、挑戦者の藤井九段には大誤算の3連敗のシリーズだったろう。こうなると、横綱白鵬の連勝記録の場合と同様に、誰が連勝にストップを掛けるかが、大きな興味の的である。
 いずれにしても、誤算があるからこそ、ドラマは盛り上がり、面白くなるのである。娯楽やスポーツでの誤算は歓迎だとしておこう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、60.9Kg.(当月の平均体重は61.0kgで、前月の61.3Kgから少し減少。ここ数ヶ月上昇傾向が続いていたので、いい方向だと思う)今日の天候は現在雨が降っていて、良くなさそうだ。
 昨日の雅子の様子だが、熱はなし、痰はいつも通りで少なくない。しかし、ここ数日は、頑張って、目を開けてくれる時間が増えて(?)いる。3日ぶりの散歩もしっかり行なった。

3.連載、難病との闘い(1349) 第五部 どこまで続くこの苦闘(126)
  第三章 2110年の暑い夏(7)
  (1)トピックスと共に (7)
  ―諸々の気分転換(4)―
 9月に入っての最初の日曜日だった。土曜日の午後と日曜日は、国道161号線に沿って存在する便利な第一駐車場がクローズする。そこで、仕方なく、第二駐車場を利用することになるが、これは、病院の建物の裏側を真野川に沿って少し進んだところにある。
 この朝、いつものように第二駐車場に向かうと、朝もまだ早いタイミングなのに、交通整理を担当する何人かの人たちが、その辺りに配置されていて、車の通りを整理しようとしていた。そして、その裏門辺りには、大きなクレーン車が待機していた。どうやら、何か大きな荷物の搬送でも行なわれる雰囲気だった。
 一考は、いつものようにそのまま雅子の部屋に顔を出して、いつものように付き添いを始めていた。雅子の様子は、これまたいつものようで、痰は出てはいなかったが、喉の辺りがごろごろして、痰が大分迫って来ているような症状だった。
 11時過ぎに、体位変更に次いで、痰の吸引、そして栄養剤の注入が始まったのを確認して、いつものように昼食とインターネトでの情報の確認のために一旦病院を出たのだが、その時に気付いたのだが、医療機器のMRIの搬出が行なわれていて、その辺りの通行が規制されていた。MRIは部屋の中で見ていて感じていたよりは、大きな機器で、搬出に使う廊下がいっぱいになりぐらいの大きな機器であった。従って、病院への出入りも迂回した道を通らねばならなかった。
 とにかく、搬出作業が大変そうだった。1.8X2メートルの円柱形の大きさで、廊下いっぱいで、作業がし難い。廊下にレールのような鉄の鋼材を置いて、その上を少しずつ滑らせて移動させようとの作業だった。この種のことに野次馬的な関心の高い一考は、食事から帰って来ても、タイミングを図りながらその進捗具合を覗き見ていた。遅々とした作業だったが、それでも、夕方の4時頃になってようやく、トラックに載せることが出来た。
 それから2週間後の9月19日の日曜日、今度は、MRIの搬入作業があった。前回の搬出作業と逆の作業である。見た目には搬出されたものが修理を受けて戻されて来たと言うよりは、新しいMRIに買い換えられたのではないかと思われた。少し外装が変わっていたからである。しかし、大きさそのものは、搬出されたものとほぼ同じくらいであることから、単に修理を受けただけかも知れない。
 やはり、一日がかりの大作業で、時々、その進捗具合を見ているのもなかなか楽しいひと時で、この日、一考は、雅子の散歩の時間を除いて、終日病院館内で過ごしたが、このような目の保養の見せ場に、一考は息抜きしながら楽しんでいた。(以下、明日に続く)
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1383 表舞台

 何事も裏舞台の実情を知ると表舞台で作られた演出のからくりが分かって、より理解を深めることがある一方で、なんだそんなことだったのか、ということで大きな失望を覚えることもしばしばある。

1.独り言コラム
 今朝の日経新聞(電子版)がキム・ジョンウン氏の最近の姿写真が報じられている。親父の金正日らと一緒に映っているが、なかなか二枚目の恰幅ある男だ。正式に朝鮮人民党の大将、更には党の軍事委員会の副議長としてその役割が発表されていて、遂に表舞台に登場して来たのである。金正日総書記が存命中は、実質的には大きな変化はなかろうが、同氏が亡くなった後のジョン・ウン氏の手腕に世界が注目することになる。それはいつになるのだろうか。
 仙谷由人氏は、民主党が政権を取るまでは、表舞台に出ることも少なく、どちらかと言えば目立たない人だった。それが、菅総理の官房長官に抜擢されて、一躍表舞台に躍り出て、今では菅政権のハンドルを握っているようだ。つまり、菅内閣の裏舞台を支えているという。特に、今回の尖閣諸島に関わる事件の扱いでは、総理が不在だったことから、そんな強い感想を持つ。同時に、それでいいのか、という不安がある。
 その尖閣諸島事件では、裏舞台でのやり取りが大変だったろうと思われるが、中国との駆け引きでは、日本は一方的にかき回されたようだ。日本人の徳とする「忖度する」とか「慮る」といった対応が、ここでは大きなマイナスに出てしまったのが、なんとも歯がゆくて苛立たしい。
 こんなにまで中国に大きな顔をされた以上、思い切って表舞台に証拠物件などをぶつけてみてはと思う。一つは、今回の事件の模様を撮ったビデオテープである。相手がぶつけて来たというはっきりした証拠となるなら、堂々と出せばいいのではないか。カードとして持つことで、相手にインパクトを与えているのなら、それを出すタイミングは重要だろうが、今では、相手は馬鹿にしたような嘘をつき捲っているじゃないか。この辺りで、びしっと決め付けてやってはどうか。
 それに、過去の歴史で、尖閣諸島が日本のものだ実証している証拠物件、例えば、漁船を助けた際に中華民国からもらった感謝状など、幾つかあるじゃないか。昨日もフジテレビ系列で、あの池上彰氏が4時間に渡ったニュースワイドのスペシャル番組の中でも紹介してくれていた。これらを正式に、堂々とぶつけて、表舞台で勝負すべきタイミングだと思うのだが、どうだろう。
 とにかく、堂々とした表舞台での論戦に期待したいのだが、相手に聞く耳があるかどうかが、心配だ。
 ところで、土壇場に追い込まれた阪神の昨日の戦いには、ファンは吹っ切れない失望を覚えていただろう。阪神に点灯したマジック8は、昨日も書いたが、マイッタ8で転倒しそうである。今日辺りで、このマジックは消滅する運命にあるのかもしれない。誠に歯がゆい阪神の戦いぶりだ。これでは、次の表舞台となるクライマックスシリーズも、ペナントレースで下手して3位なってしまうと、巨人と東京ドームで戦わねばならないかもしれない。
 それに対して、シャラポアを破って意気軒昂なところを見せた世界ランク67位のクルム伊達は、昨日も27歳の世界ランク29位のハンチェコバに勝って堂々と表舞台を楽しんでいる。いい意味で狂った元気な40歳アスリートである。すっきりして気分がいい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時45分起床。体重、60.8Kg. 朝風呂に入る。お天気は良さそう。
 昨日の雅子は、やはり痰は多かったが、症状全体としてはまずまずだった。午後には入浴で、散歩はなし。一考の体調も今一つだったので、早目(4時半)に病院を出て帰宅した。

3.連載、難病との闘い(1348) 第五部 どこまで続くこの苦闘(125)
  第三章 2110年の暑い夏(6)
  (1)トピックスと共に (6)
   ―諸々の気分転換(3)―
 牛丼の世界も、今、大変な安値競争になっている。老舗の吉野家に後発の「すき家」「松屋」らとの戦いが熾烈である。後発のすき家が、積極的に安値で仕掛けたため、吉野家がシェアを失う事態に追い込まれていて、彼らとしても、何とか巻き返しをしなければならない苦境にあったようだ。
 それだけに、今までも期限限定で一時的な値下げやサービス券を出すことで、巻き返しの営業で頑張ってきていたが、シェアー回復には今一つ至っていなかった。これではならじと、吉野家も漸く一大決断をして動いたのである。9月1日からは、遂に、競争相手のすき家さんと同じ値段にすることを断行すると発表したのだった。
 そのことは、前日からテレビでも大きく宣伝していた。それまでの実質価格差が100円あったのだが、吉野家も、同じ値段の商品の販売に踏み切ったのである。
 一考としては、すき家の牛丼は何となく味が違うということで、敬遠していて食べてはいなかったが、吉野家が、価格をそのレベルに合わせてくれるのは、渡りに船で大いに歓迎だった。何しろ、アクティバを解約した時点から、昼食時には、CPでインターネットに繋ぐのに、30分で200円掛かることで、少しでも昼飯代はセーブしたかったからである。
 280円が適用される日、気分転換と言う意味からも、一考は勇躍として堅田に一軒しかない吉野家に飛び込んだ。そして、いつものように「牛丼」と言って注文した。安くなった分で味噌汁とお漬物をつけた。
 注文したものが届く間に、壁に貼ってある宣伝用の大きなビラを見ていた。何気なく見ていたのだが、そこに「牛鍋丼」ということで280円と書いてあった。あら、しまった! 若しかしたら、牛丼と区別しているのかも知れないとその時初めてそう思った。
 やんぬるかな、運ばれてきたものについている伝票を見ると、案の定、以前のままの値段になっていた。なるほど、牛丼を値下げしたのではなく、あくまでも280円の新しい商品を発売したというのである。つまり、今までの牛丼を値下げしたのではなく、他社と同じ価格の別の商品を上市したのである。その辺りは、吉野家は一枚上であたっと言わざるを得ない。
 これじゃ、最初は誰でも騙されるのでと思いながら、一杯食わされた気持ちで、牛丼を一杯を食(しょく)したのであった。文字通り、一杯食わされた一食だった。(以下、明日に続く)

1382 いかれっぱなし、でうんざり

 なんだか、このところの日本は、周りの国から「いかれっぱなしで、うんざり」の状態だ。これではいけない。

1.独り言コラム
 今朝未明の朝鮮人民放送によれば、今日44年ぶりに開かれる朝鮮労働党代表者会議で、キムジョンウン氏が朝鮮人民軍の大将に任命される。漸く、キムジョンウン氏が表舞台に登場するという。後継者問題に結論が出たということだが、気になっている拉致問題はどうなるのだろうか。憤懣極まりないうそつき北朝鮮の姿勢はうんざりだ。
 一方、ロシアのメドベージェフ大統領が北方4島を訪問するという。最近、9月2日を終戦記念日と定めたロシアが、領土問題で日本に圧力を掛ける効果を見ているようだ。
 尖閣諸島事件で、中国は、日本が船長を釈放したにも関わらず、ゼネンコンのフジタの4人を拘束したまま、ますます居丈高な姿勢を示していて、尖閣諸島の境界領域に巡視船を送っているという。日本を舐め切った姿勢にうんざりである。
 その中国とロシアの首脳会談が行なわれ、対日戦勝の歴史観を共有し、共同声明を発表するという。これは、昨日、北京の人民大講堂で行なわれたメドベージェフ大統領と胡錦濤首席の会談で合意されたものだ。タイミングがタイミングだけにうんざりだ。
 日本の周辺は、まさに敵、敵、敵で包囲されたようであり極めて面白くない動きが進んでいる。
 しかし、国内に目を転じても、面白くないことが多すぎる。大相撲では白鵬の62連勝ということでファンは大喜びだが、見方を変えれば、あの双葉山の不滅の69連勝が破られる懸念が出て来たのである。日本の力士によって更新されるのなら、朗報であって大いに喜ぶのだが、それが外国人力士であるところに、何となくしっくりこないものがある。日本文化の象徴である相撲までが、外国人によって蹂躙されるようで面白くないと言うのが筆者の偽らない気持ちである。とにかく、今の番付では関脇以上の日本人力士は、なんと、大関の魁皇と関脇の栃煌山の二人だけである。今や、国技の相撲の存在が危ういと言わざるを得ない。そういう意味では、若手の栃煌山が頼みの綱で、今のうんざりした気持ちを吹っ飛ばして欲しい。
 女子ゴルフでも、このところ二週連続で、上位3位までは韓国人プレイヤーで独占されてしまった。日本は、ここでも、いかれっぱなし、で、うんざりである。
 経済面でも株価は日本だけが冴えない動きである。また、円高阻止への介入がどこまでもつのか、景気の見通しも芳しくない。うんざりを越えた沈うつな気持ちである。
 政治でも、菅総理、仙谷官房長官のハンドル裁きは、とても心もとない。
 そんな中で、昨日の東レパンパシフィックテニスでクルム伊達さんが、強豪のシャラポア選手を破ったと言うのは、驚きと同時に、何だかほっとする快挙だった。伊達さんは今日が40歳の誕生日だそうで、よくぞ勝ったと思う。素晴らしい底力(そこぢから)である。
 とにかく、トップがしっかりしたハンドル捌きを見せ、日本の底力の一端を示してもらうのが先決だろう。いかれっぱなしでは、うんざり気分は払拭できない。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、60.7Kg.雨が降っていたが、今は上がっているようだ。
 昨日の雅子は午後になって37.5度と少し熱があった。同時に、一考も少し風邪気味だったので、車椅子での散歩は取り止めた。この日は、痰もそこそこあったが、結構目を開けて一考を見つめてくれていた。

3.連載、難病との闘い(1347) 第五部 どこまで続くこの苦闘(124)
  第三章 2110年の暑い夏(5)
  (1)トピックスと共に (5)
   ―諸々の気分転換(2)―
 ここで、パジャマや下着の変遷について総括しておこう。
 一考の記憶では、2009年の6月21日に琵琶湖大橋病院に緊急入院したのだが、紙おむつを使うようになったのは、その前後からだったと思う。それまでは、毎月定期的に京都の吉田病院に通院していたのだが、その後半では、介護士さんに紙パンツを穿かしてもらって通っていたことは確かである。車の中で、急にもよおした場合のことを考えての対応だった。その頃の用足しでは、介護士さん、場合によっては一考が、付き添って便器に座らせて、曲がりなりにも、雅子自らが頑張って用を足していた。
 なかなかスムーズに出ないことが多く、下腹部や少しでも効果のありそうな部分をさすってやったりして何とか用を足せていたのだった。この頃の思い出も少なくない。互いに、よく頑張ったのだった。
 そういう訳で、はっきりしていることは、入院することになって、止むを得ず、全面的に紙おむつのお世話になり始めた。その時点では、紙おむつはMサイズ、それに併用するパットは少し大きめのサイズを使っていた。
 それが、2010年6月半(17日)ばになって、MサイズよりもLサイズの方が肌に傷もつかずに、介護作業もやり易いということで、Lサイズに替えることになった。そして、8月半(12日)ばになって、それまでは一考が購入して提供していた紙パンツは、この病院のものを使わせてもらうことにした。少しは安くなるのではという期待と一考の気遣いも少し楽になるとの狙いがあった。但し、パットの方は、病院で使かっているもののがサイズの小さいものなので、差しあたっては、引き続き今までのものを一考が購入して提供し続けている。
 一方、雅子が着用しているパジャマだが、そのサイズは、健康な時からずっとMサイズのものを使ってきており、入院後も同じサイズのものを使用してきていたが、最近になって、介護作業をする介護士さん、看護婦さんからの要望があって、Mサイズでは介護作業の能率が落ちるので(きちきちだと手間が掛かる)大き目のものがいいということで、Lサイズに切り替えたのである。2010年2月の半(17日)ばのことであった。
 この種の変化を捉えても、進行性の病気であるパーキンソン病による症状の悪化の進捗状況を窺わうことが出来る。(以下、明日に続く)

1381 賞味期限

 話題にも賞味期限がある。たまには期限切れの話しも引用することもある。それよりも、阪神のマジック8点灯は、マイッタ8転倒かと云うべきかも…。

1.独り言コラム
 尖閣諸島で領海侵犯した船長の釈放を決断した大きな理由が、身柄が拘束されたゼネコンのフジタの4人の社員が、若しかして即刻処刑されては、といった危機感に満ちた判断があったようだ。先日も。麻薬を保持していたということで、日本人があっという間に処刑されたが、一党独裁の中国ではそんなこともあり得るという恐ろしい国である。今回の事件が起きて中国側が矢継ぎ早にとった対応のなかで、閣僚級以上のレベルでの折衝は禁止するとして、その種の交渉に応じないと言明していた。交渉の手段、」ルートを断ち切るというのだから困ったものだった。それに対して、仙谷官房長官はハイレベルでの話合いが必要と訴えたのだから、トンチンカンな対応だった。
 ここで賞味期限が切れている話を引き出すのだが、今回の一連の事件で、何故か、イラク戦争で地元のゲリラに誘拐されて、自己責任論で話題になった高遠菜穂子さんのことを思い出した。あの時のゲリラでさえも、こちらからの交渉に応じて、最終的には釈放してくれた。今回の中国の対応をみていると、中国は、まさに性質の悪いゲリラ以下だと言える。
 それにしても、日本の外交の弱腰が目立つ事件である。どうして、大きな切り札であるビデオテープの公開をしないのだろうか。帰国した菅総理がインタビューに応じて「尖閣諸島は日本固有の領土であり、云々」と話していたが、その話し方が弱々しいのが気になった。話し方一つで相手に与えるインパクトの大きさが違ってくる。もっと、迫力ある言い方で言い切って欲しかった。残念である。
 残念という意味では、TBSの土曜日の夕方に放映している報道特集のキャスター、田丸美寿々さんが降板する。先週末の彼女の最終回をたまたま見ていたが、数少ない貴重な女性キャスターだっただけに、早くも秋風が吹き始めた冷たさを感じ、ちょっとした寂しさを覚えた次第である。この年代の女性キャスターでは、フジテレビの安藤優子、テレビ朝日の小宮惠子、テレビ東京の小谷真生子などが頑張っておられるが、そろそろ賞味期限が切れかけ始めているということなのだろうか。
 さて、プロ野球だが、昨日、パ・リーグではソフトバンクの優勝が決まった。一方のセ・リーグでは、阪神に優勝のマジック8が点灯したという。残り9試合で8勝というから、これはマジックと云うよりは、マイッタ8で転倒だと申し上げておこう。優勝と言う賞味期限が切れるのは、今日か、明日かとおどおどしながらの戦いが続くことになる。果たして奇跡は起きるのか。ちょっとした興味を繋いでくれている。
 興味を繋ぐと言う意味では、横綱白鵬の連勝記録だ。遂に62連勝と順調に白星街道を進んだ。いよいよ来場所が双葉山との対決となる。楽しみであるが、心の中では双葉山の記録は外国人には破られたくない気持ちがある。ところで、賞味期限には関係ないが、頑張ってかど番を脱した魁皇の場合は、幸いにも、賞味期限は、短くても来年の初場所まではOKということになった。魁皇ファンには堪えられないない。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.9KG.寒さは前日よりも少しは緩やか。日中は晴れそう。 
 昨日の雅子は微熱があった。この日も、時々、頑張って目を開けていて、筆者を喜ばせてくれていた。午後には車椅子で散歩をしたが、二人とも体調が優れないので早目に切り上げた。筆者にも疲れが目立って来ている。

3.連載、難病との闘い(1346) 第五部 どこまで続くこの苦闘(123)
  第三章 2110年の暑い夏(4)
  (1)トピックスと共に (4)
   ―諸々の気分転換(1)―
 8月末になっての話である。いつものように、病院の新館の4Fにある多目的室で、コンピューターでちょっとした纏め物を書いていたら、お掃除を担当しておられる方が近寄って来られて、小さな紙を見せて、これは何と読むのでしょうかと聞かれたのである。そんなことは今までになく、初めてのことだった。
 そこには、漢字と思われる一文字が書かれていた。「木」の上に、女へんに甘い、という漢字である。瞬間的に見たことにない漢字だと思ったが、そのまま少し考えていた。しかし、結局は分からなかったので、今夜調べてみると言ってその日は帰った。
 帰宅して夕食後に、その漢字のことが気になっていたので、早速、漢和辞典で調べに入った。総画数が12画なので、その画数で探して見たがそんな字はない。そこで、コンピューターでペン書きで入力したが、そんな字は出て来なかった。
 半分諦めて、女ヘンの字を探していたところ、目に飛び込んで来た字があった。「媒」という漢字である。なるほど、と思いながら、つい笑みがこぼれた。「木」と云う字を大きく書いていたために錯覚していたのだった。
 漢字も幾つかの文字を組み合わせて作られているものが多い。それらの個別の部分の大きさのバランスが違っていると、正常な元の漢字ではなくなってしまうのである。
 この錯覚現象は、人間についても言えるのではと思う。例えば、人間でも、その肉体的なパーツ、精神的な持ち味、それに教養、知性、更には個性といった部品とも言うべきものが、あるバランスで組み合わされた形で統合されて、一人の人間という製品を作り上げている。従って、それらの部品のバランスが突然違ったものになったら、昨日までの人間(製品)が、外見的に似ていても、全く別の人間(製品)になってしまうことになりかねない。そう言う意味では、構成している部品のバランスは大事なのである。
 ところで、最近はテレビでも、この種の漢字に関するクイズが多い。その中で、例えば、「口」と「口」から「回」、「口」と「古」から「固」を連想させるような問題が出される。同じ部品でも、大きさの違いにうまく連想が働かないと、なかなか正解に届かない。
 同様なケースに、「口」と「大」と「心」から「恩」が出来る。これは、冒頭の事例の「媒」の場合と違って、「心」が「大」と「口」から出来る「因」という字の全体を受けた逆のケースである。
 蛇足だが、その調査中に、同じ漢字三つから一つの漢字を作っている事例の幾つかに出くわした。例えば、口が三つで「品」。木が三つで「森」。牛が三つで「犇」ひしめく。火が三つで「焱」(ほのお)。犬三つで「つむじかぜ」石が三つで磊、口と耳三つで「囁」ささやくなどがある。この種の類例は、全部で30近い漢字があるという。
 漢字ってなかなか面白い。しかし、コンピューターを使い始めてから、漢字をまともに書くことが大変に難しくなった。便利さが能力を減退させている典型的な事例である。(以下、明日に続く)

1380 大したものだ

 スポーツでの新記録達成、更新に「大したもんだ」と感動を覚えるのは嬉しいことだが、外交で、相手の手厳しい速攻に打つ手がなくて、直ぐに白旗という展開に、つい、中国って「大したもんだ」と思ってしまう悔しさだけは、二度と味わいたくない。

1.独り言コラム
 一昨日にイチロー選手が10年連続200安打を達成したのに続き、横綱白鵬も、昨日もしっかりと勝って堂々の61連勝で16回目の優勝を決めた。昨日の相手の琴欧州が、少しは粘ったことで、横綱も土俵上でちょっとばたついたところもあったが、安定した強さが圧倒したと言える。この調子なら、今日も勝って、来場所まで連勝記録を伸ばせそうだ。そして、いよいよ69連勝が大きく見えて来た。大したものだと改めて思う。
 大したものだと感動したと云う点では、結びの一番の2番前の大関魁皇の勝ち越しの掛かった一番も素晴らしかった。相手の稀勢の里も負けると負け越しになる状況だっただけに必死だったと思う。相撲の内容は、魁皇が終始押し気味に進め、遂に寄り切って貴重な勝ち星を挙げて、念願のかど番からの脱出に成功した。
 終った瞬間の魁皇のほっとした表情を見ていて、えも言われぬ感動を覚えた。これで、来場所の地元の九州での凱旋場所が実現することになったし、その気があれば、来年の初場所までは出場の権利を得たことになる。勝ち星も、入幕後で846、通算で1014まで伸ばした。出来れば、千代の富士の1051まで頑張って欲しいものだ。いずれにしても、魁皇関の頑張りは、大したものである。
 さて、大したものだといえば、今回の尖閣諸島近海での領海侵犯事件での中国の対応だ。脅されて、日本は慌てて船長保釈に踏み切ったのだが、如何にも日本の姿勢の弱さを露呈したことになった。逮捕に踏み切る際に、その後の展開の読みが全く貧弱だったということに尽きる。
 いずれにしても、日本の読みの甘さ、加えて、事態展開に対する無策を露呈した今度の事件だった。恐らく、中国は、そこまで読んで仕掛けたと言えるのではなかろうか。逮捕後の弱みを見せない矢継ぎ早の強気一辺倒の対応には、驚きを越えた腹立たしさを覚える。
 そこには、専守防衛の自衛隊しか持てない日本の足元を見ての中国の強気の対応だったが、唯一、米国国務長官の「尖閣諸島は安保適用の範囲内」という言質は、日本にとっては大きな成果だった。中国は、この点を確かめたかったのだという見方があるが、その点で、今後は改めて戦略を練り直してくるだろう。
 そういうことで、今後は、中国も、思いきった対米外交に注力してくるだろう。そう言う意味では、普天間問題などの課題を持つ日本は、しっかりとした対応が欠かせない。つまり、今後は、米国を巡る日中の三角関係が、大きな焦点となることは必至である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、61.1Kg.今朝は一段と肌寒い。今日から長袖のT-シャツに変えた。
 昨日の雅子は、嬉しいことに、頑張って目を開けてくれる時間が多かった。見ていると、努力して目を開けてくれているのがよく分かる。一考がそれで喜んでくれるのなら、との健気な思いがあるように思う。午後には散歩を行なった。それなりに、楽しんでいたように思う。

3.連載、難病との闘い(1345) 第五部 どこまで続くこの苦闘(122)
  第三章 2110年の暑い夏(3)
  (1)トピックスと共に (3)
   ―参院選(3)―
 ところで、一口に選挙と言っても、いろんな点で昔とは随分と変わったと思う。一つは、かつての不在者投票、いまで言う、期日前投票がし易くなり、実質の投票時間が延長された効果がある。この選挙でも10数パーセントの期日前投票があたっという。
 今一つの大きな変化は、結果予測が投票締め切り後に瞬時に分かることだ。テレビの各局も開票速報を7時59分から始め、8時ジャストには、その速報予測を一斉に流す。これによって、ほぼ体勢が判明するのである。これはコンピューターの効果であって、そのための出口調査の賜物だろう。
 いつも思うのだが、出口調査はテレビ各局がやっているわけだから、調査のためのサンプル数もそれなりの数なのだろうが、筆者はそう言った調査に出くわしたことはない。もっとも、最近は期日前投票をしているから、そういうことの対象にはならないのだが。
 いずれにしても、そんな近代兵器の登場で、開票速報の楽しみ方も激変した。じっくりと楽しんだ過去のスタイルから、瞬間に終ってしまうスタイルに変わったのは、すこし寂しく思うぐらいである。ビールと摘みを用意して、逐次入ってくる開票の画面を見ながら楽しんだ昔が懐かしい。
 ところで、菅内閣はこの参院選で手痛い敗北を喫してしまったことで、その責任論が噴出した。そのことで、9月の任期切れを迎える党代表選挙で、思わぬピンチを迎えることになる。勝っていれば、対立候補もなくて信任投票に終るはずだったが、ねじれ減少になってしまったことで、こわもて小沢元幹事長が立候補の決意をすることになった。一旦辞めた鳩山前総理が、仲介の労を執ったのだが、不成立で、決戦の選挙を迎えることになったのである。
 ところで、雅子の入院が長期化し、その症状も一進一退を繰り返す中で、ここ数回の公職選挙で、その度ごとに届けられる雅子の投票券を受け取るのだが、それが未使用のまま、手元で無効になってしまうことに、無常の寂しさを覚えるのである。(以下、明日に続く)

1379 これでよかったのか?

 注目の好取り組みで、大いに頑張りが期待されていた戦いだったが、…。

1.独り言コラム
 粛々と日本の法律に則って取調べを行なっているという姿勢を貫いていたが、那覇地検は、一転、逮捕した中国船の船長を処分保留のまま釈放した。中国からの執拗な脅しに、脆くも屈したといった失望(?)の決断だった。日中関係を考慮しての判断だという。驚くべき結末だった。
 一体、誰の判断だったのだろうか。仙谷官房長官はあくまでも那覇地検の決断だとして政府の関与を否定しているが、誰も信じる人はいないと思う。
 菅総理、前原誠司外相らがは、それぞれ、オバマ大統領、クリントン国務長官から尖閣諸島は安保条約の適用範囲内という心強いサポートを得ていただけに、何だか大舞台の最中に、急に手品の種を明かすような結末を演じてくれたようで、筆者の受け取り方としては、大いにがっかりしたと申し上げたい。
 しかし、その一方で、それじゃ、他にどんな解決方法があったかといえば、それほどの名案がある訳でなく、手詰まりであったことは否めない。このまま突っ張っていても、中国が妥協してくることは考え難い。アメリカのサポートという言質を確保できたことで、事が長期化するデメリットを避けた一つの立派な判断だという見方も否定できないものがある。
 菅総理、前原外相の考え方を知りたいが、それよりも聞いてみたいのはあの田中真紀子元外相のコメントだ。かつて、小泉総理の外相だった時に、北朝鮮の金正日総書記の長男、金正男を不正入国で逮捕した際に、「こんな厄介な者は、下手する大問題になるので、直ぐに国外に出してしまえ」という単純な判断で、即刻強制出国させた愚策を思い出すからである。
 さて、今回のこの判断が、歴史に残る「悪しき前例」となるか、「思いきった勇気ある決断」だったかは、今後の歴史がその評価を下すことになろう。
 なお、ちょうど今(朝5時半)、NHKがアメリカからの菅総理の記者会見を中継しているが、総理は、この問題に関して、慎重にメモをみながら「沖縄地検の国内法に基づいて粛々と取り調べた結果、適切に判断されたもんだと思う」と迫力のない杓子定規なコメントをしており、失望のきわみであった。
 この事件、相撲に喩えると、珍しく思いきった素晴らしい出足で突っ込んで出たが、相手から二、三発のパンチを食らうと、どうしたのか、その勢いが失せて、何も出来ずに土俵上で手をついてしまったようなだらしない相撲だったように思う。
 そんなだらしない相撲とは対照的に、大相撲秋場所では、昨日も横綱白鵬は、堂々と大関把瑠都を上手投げで投げ飛ばし、72年ぶりの60連勝を記録してファンの喝采を浴びた。こちらの方では溜飲の下がる思いである。
 なお、大相撲に関してはお詫びしなければならないことがある。先日のこの欄(1372参照)で、大関魁皇は残念ながら、この場所の途中で引退を余儀なくされるであろうと予測したが、同力士の必死の頑張りで、大関の把瑠都と日馬富士をも破って、勝ち越しにあと1勝に迫っている。大したものだ。もちろん、これで途中引退はなく、場合によっては来場所の九州場所への夢が実現しそうでもある。日本政府も、これくらいの頑張りがあっても良かったのではなかろうか。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、61.1Kg. 肌寒いが、お天気は良さそう。
 昨日の雅子だが、午前中は前日並みの反応に乏しい症状だったが、午後になって、少し目を開けて話しかける一考の話を聞いてくれている様子を見せてくれた。よく見ていると、目を開けるのにとてもエネルギーが必要なようで、頑張って目を開けてくれているのが窺われた。さあ、どうなってゆくのだろうか、心配は絶えない。

3.連載、難病との闘い(1344) 第五部 どこまで続くこの苦闘(121)
  第三章 2110年の暑い夏(2)
  (1)トピックスと共に (2)
   ―参院選(2)―
 何事もそうなのだが、自分のやったことにうっかりした誤りがあることに気付くと、何とかそれが大きな問題にならないように取り繕うとする。その取り繕い方が不適切だと、ドミノ倒しのような悪夢の失敗を繰り返すことになる。
 菅総理の場合もまさにそれだった。選挙では消費税の話はタブーであることは皆が承知していることなのだが、菅総理は敢えてそれに手を出したのだ。菅総理としては、自民党がマニフェストで10%の消費税を謳っていたので、それに便乗としようとしたのだった。しかし、それが、党内でネゴされていない発言だったことから、身内から不満が出始めたのである。そこで、菅総理は、一転して、慌ててそれを打ち消したり、所得制限を持ち出したりして、言い直したのがいけなかった。一貫性がないということで、それが国民からの反発を受けて、一気に旗色が悪くなったのだ。
 この頃の雅子は、症状そのものの変化はなかったが、長く苦しんでいた臀部の辱瘡が治り、散歩の許可を得ていたし、リハビリについても専門の方の治療を受けることを始めていた。世の中の動きについては、ブログを読んで上げて、少しはその辺りの情報についてもインプットをしてあげていた。少しでも、何かに興味を持ってもらうことがいいだろうとの一考の発想によるものだった。
 さて、そんな中で、選挙は実施された。投開票日は7月11日だった。一考は6月24日の公示の数日後に、妻の病院での付き添いを理由に、期日前投票を済ませていた。今回は、先の衆議院での民主党の圧勝が政治をおかしくさせているとの判断で、アンチ民主党の立場で投票していた。
 どうやら、多くの国民もそう判断した人が多かったようだ。そして、その結果は、民主党が恐れていたねじれ現象となったのである。これなら、民主の独走は出来ない。国民の判断は、うまくバランスが取れているのじゃないか、と一考は改めて思うにだった。(以下、明日に続く)

1378 喜怒哀楽のビッグニュースが殺到

 内外共に、硬軟ビッグニュースのてんこもりだ。イチロー、クリントン、前原誠司、白鵬、前田恒彦の絡むニュース、更には、中国関連で、元切り上げ、レア・アース禁輸、邦人拘束など、喜怒哀楽のニュースで息つぐまもない今朝の話題である。

1.独り言コラム
 今朝は、先ずは、二つのビッグな朗報を受けて気分は爽快である。
 一つは、イチローの10年連続200安打達成の報であり、今一つは、尖閣諸島問題についての米国のクリントン国務長官の嬉しいサポート発言だ。
 イチローは日本時間今朝のブルージェイズとの一戦で2安打を放って、10試合を残して目標の10年連続200安打以上に到達した。野茂投手が大活躍していた時代に米国に渡り、それから毎年、営々と地道に積重ねた大偉業だ。大きな怪我もなく、10年もの長い期間、自らのペースを保持し続けた上での驚くべき成果である。それは、申すまでもなく、本人の不断の努力、強い意志、それに奥さんの心強いサポートの賜物であろう。中でも2004年に記録した262本の記録は光っている。これからの目標は、ピートローズの持つ世界一の4256安打に追いつき、追い抜くことにフォーカスされる。あと4年この調子が続けば、数字的には可能だが、容易でない目標であることは確かだ。
 なお、昨日は、日本のプロ野球でも一歩早く、阪神のマートン選手が200安打をホームランで飾る嬉しい記録を作った。これは、イチロー、木康親(ヤクルト)それにラミネス選手らに次ぐ4人目の記録だ。マートンがイチローの210安打を抜くかどうかが今後の関心の的である。
 もう一つの嬉しいビッグニュースは、日本時間、昨夜の日米外相会談で、「尖閣諸島は日米安保条約の範囲内である」というクリントン国務長官の心強いサポートを得たことである。前原外相にとっては、外相としての初めての米国出張での大殊勲である。ここは、岡田外相に代えていたことが幸いしたと思う。こうなると普天間基地移籍問題の解決がますます重要となる。どちらにしても、米国を味方につけることの重要性がますます大きくなって来ている。
 この二つのニュースのほかにも、気になるニュースが多い。
 中国もやはりアメリカへの対応に腐心している。一つは、米国に取り入るべく積極的に仕掛けているようで、中断していた両国商務省会議の再開を申し出ているようだ。しかし、その一方で、訪米中の温家宝首相は、中国「元」の切り上げには執拗に固執していて、米国などの西側諸国の要求には応じられないと反論している。
 そんな中で、中国の軍事管理区域で4人の日本人が拘束されたというニュースが入って来ている。これは明らかに尖閣諸島問題で中国の漁船の船長を逮捕したことへの対抗策だと思われる。更に、加えて、携帯電話などに使われている貴重な元素の日本への禁輸など、ここに来て日中問題はますます複雑化していて、解決の見通しは全くつかめていない。菅総理の腕が試される難問題だ。簡単な妥協は許されない。軍事力がない日本だけに、虎の威を借る狐ではないが、なんと言っても米国のサポートの頼りが最も大きいが、それに智恵と交渉術、時間を掛けての対応が注目される。
 さて、国内では白鵬は連勝数を59に伸ばしている。昨日の相手の魁皇はかど番での苦しい戦いだったが、それをもろともしない横綱の強さがあった。まだ、大阪特捜部の最高検事の押収物のファイル改ざん問題も、上司に報告していたことが明らかになり、改ざんは故意ではないと主張しているという。どうなってゆくののだろうか。今後の展開が注目である。
 とにかく、大きなニュースに追いかけられている毎日である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、61.2Kg.今朝は肌寒い。
 昨日の雅子は熱と痰の状態はまずまずだったが、呼びかけへの反応が極めて乏しかった。午後には散歩、雨だったので、ほとんどが館内の散歩だった。途中で、実兄ご夫婦のお見舞いを受けたが、いつもなら、大きな目を開けて挨拶するのだが、この日は、それが見られず、心細い症状の悪化が見られた。大変、心配である。

3.連載、難病との闘い(1343) 第五部 どこまで続くこの苦闘(120)
  第三章 2110年の暑い夏
 (1)トピックスと共に (1)
  ―参院選(1)―
 政治と金、それに普天間問題で追い詰められた鳩山内閣が辞職し、同時に豪腕、小沢幹事長も引責辞任した。自民党政権から民主党政権に変わっても、相変わらずの短命政権が続くことになったが、それにしても、鳩山総理の常識のなさにはびっくりである。抑止力が分かっていなかったなんて、信じられない。6月4日のことだった。
 かくして、世界での日本の評判は、相変わらず芳しくない状態が繰り返されることになった。
 そこで立ち上がったのが菅直人氏だった。満を持して、民主党の代表者選びに挙手したのだった。それに対し、一平卒と自称していた小沢一郎が、自らのグループから対抗馬を立てたのだが、それが樽床伸二氏というあまり名前を聞いたことのない人だった。案の定、決戦の結果、菅直人氏が圧勝し、新しく菅内閣が出来たのが6月8日のことで、菅総理自身は意気軒昂だった。堂々と脱小沢を打ち出し、「暫く休んでいてもらいたい」と強気な姿勢を打ち出し、国民の喝采を得て、落ち込んでいた内閣支持率のV字回を成功に導いた。
 気を良くした菅総理は、それに自信を得て、そのまま参院選になだれ込む作戦に出たのである。その時点での菅総理の心境は、余計なことをして、せっかく持ち直した支持率が再び落ち込まないうちに選挙をやってしまいたかった。そういう意味では、弱気な守りの気持ちが支配していたようだ。そのために、国会で所信表明演説はしたものの、予算委員会も開かずに、強引に選挙に逃げ込んだのだった。しかし、この弱気の姿勢が国民のしっぺ返しを受ける一つの切っ掛けを与えたのである。
 この間の雅子の症状については、K先生は退院をしてもOKだとのことだったが、依然として熱と痰のゲリラ的な勃発があって、なかなか落ち着いた症状にはならなかった。一進一退が続いていたのである。
 そんな中で、政治の世界は、菅総理の思惑通り、第22回参院議員選挙戦に突入して行ったのだが、そこで、菅総理は二つ目のしくじりを犯してしまったのである。それは、選挙ではダブーと言われている消費税論議に踏み込んだことだった。既に、自民党がマニフェストで告知している消費税10%論に便乗して、財政健全化の話にも繋げようとしたのだが、それが思わぬ展開を呼ぶことになったのである。(以下、明日に続く)

1377 街道をゆく

 連想ゲームではないが、「街道をゆく」と聞くと、いろんな「街道」が思い浮かんで来る。楽しい街道ばかりではない。忌避したい街道もある。

1.独り言コラム
 何といっても、最初に思いつくのが、司馬遼太郎の文字通りの名作「街道をゆく」である。25年に渡る全43巻の超大作だが、その最初は「湖西のみち」から始まっている。ちょうど筆者が住んでいる辺りも、毎日通っている琵琶湖大橋病院辺りも、その一角内にある。司馬さんは「近江」がお好きであったようだ。湖国の一員としては大いに誇りに思う。
 近江は歴史の中核を占めていた時代も長く、また資源の王様である琵琶湖は、何といっても掛け替えのない滋賀県の財産だ。幸い、今の嘉田由紀子県知事は、その琵琶湖に魅せられて滋賀県にやって来られたと聞く。これからも大事に管理して、滋賀の繁栄に繋げて欲しい。
 さて、今朝取り上げたい街道の一つは、「連勝街道」だ。横綱白鵬が積重ねている連勝数も、昨日で「58」となった。目標はまだ少し先ではあるが、それは既に、白鵬の視界にしっかりと捉えられているはずだ。とにかく、今日からの4日間が胸突き八丁で、ここを乗り切れば、という気持ちが強いだろう。「横綱白鵬、連勝街道をゆく」である。
 連勝街道というと将棋界でも目下タイトルが争われている日経新聞社主催の将棋王座戦では、羽生王座が、18連覇中で、今期の挑戦者の藤井九段との5番勝負を戦っているが、昨日の2回戦でも羽生王座が堂々の勝利で19連覇は目前だ。しかも、羽生王座は、ここ5年間のタイトル戦では、全てを3-0のスコアで連覇し、挑戦者に1勝も挙げさせていない。つまり、王座戦で目下18連勝中という鉄壁の強さを披露している。この連勝記録もどこまで続くのだろうか。「羽生善治王座、連覇、連勝街道をゆく」である。
 昨夜のプロ野球中日対阪神は、息詰まる投手戦だった。しかし、最後はあっけなく、ブラゼル選手の悪投でさよならゲームとなり、阪神は大事な3連戦で2連敗を喫してしまった。試合内容では、久保康友投手の素晴らしい快投で、終始押し気味に進めていただけに、阪神ファンとしては諦められない厳しい敗戦だったろう。しかし、阪神は、ここ30イニング「ゼロ街道をゆく」であり、これでは、勝てるわけがない。遂に、土壇場の全くの崖っぷちである。「中日ドラゴンス、優勝街道をゆく」である。
 大リーグでは、イチロー選手が昨日、今期初めて1試合4安打を記録し、10年連続200安打へあと3本と迫った。怪我さえなければ、もうゴールは間違いない。なお、日本でも、阪神のマートンが199本、ヤクルトの木宣親選手も197本といずれも200安打が目前で、大活躍である。
 つまり、「イチロー、マートン、木選手、1シーズン200安打街道をゆく」である。
 そんな楽しい記録が続くスポーツや趣味の世界とは違って、尖閣諸島問題に端を発した日中の外交関係は、ますます悪化の一途である。昨日は、温家宝首相がアメリカで、本事件に関して強気な発言を繰り返した。そして、同首相は「日本をやっつけるには武力は要らない。円高にすればいいだけだ」と豪語していたという。日本としては、アメリカの応援、サポートが欠かせない。ともかくは「日中、荒波街道をゆく」である。困ったものだ、…。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子。
 3時50分起床。体重、61.3Kg,朝風呂に入る。強い雨である。天気は予報では夕方までは良くなさそう。
 昨日の雅子は。相変わらず痰には悩まされたが、総じてはまずまずの様子だった。午後には3日ぶりの散歩を行なった。呼びかけへの反応が今一つなのが気になている。

3.連載、難病との闘い(1342) 第五部 どこまで続くこの苦闘(119)
  第二章 退院を巡っての攻防(45)
  (2)付添いアラカルト(30)
   ④ 家族会議(その20)
 さて、そのお墓参りだが、一考は、既に三日前にお参りに来ていて、お花も新しいものにしておいたし、お掃除も済ませていたので、この日は、あまり時間もないことから、単に、新しいお花を継ぎ足し、お水を入れ替える程度に止めて、手早くお参りをすることにした。
 蝋燭に火をつけ、その火からお線香に移し、そして、数珠を使って先ずは一考がお参りを済ませた。続いて、三人は順番に手を合わせてお参りをしてくれた。どうって言うこともないお参りだったが、それが終って、一考はほっとしたものを感じていた。一考の思いとしては、せめて一年に一度ぐらいは訪れてくれればと思う一方で、考えてみれば、自分も会社をリタイヤするまでは、ほとんど行なった記憶がなかったことを思うと、忸怩たるものを覚えるのだった。
 いずれにしても、6歳の結夏に、お墓参りなるものの体験をしてもらい、先祖と云うものに、それとなく関心を持ってもらうことが一考の狙いだった。そういえば、3年程前に、一度家族で来てもらったことがある。その頃のことが結夏の記憶に残っているかどうかは分からないが、今回は6歳になっているだけに、大きくなった時に、おじいさんにここに連れてきてもらったという記憶が残っているだろうと期待するのだった。
 お墓を出たのは、もう1時を過ぎていた。お腹が空いているだろうと思ったが、午後には神戸で友人に会う予定になっているということで、ここで昼食をゆっくりとしている時間もない。仕方なく、最寄の駅の大津京駅に送ろうとすると、息子の方から、京阪電車で京都に出たいと言い出したので、急遽方向を転換して、浜大津駅に送ることにした。
 ほんの5~6分で浜大津に着いたが、そこでは、車を止める適当な場所がなかったことから、信号の手前で三人を下ろしてやることになり、慌しい中途半端な別れとなった。それこそ、今度何時会えるのかが、気になりながらの落ち着かない気掛かりな別れだった。その後、一人になってからも、彼らが、何処で昼食を取るのだろうかも気になっていた。
 いずれにしても、足掛け二日間に渡ったが、時間にすると僅か24時間に満たない短い息子達への応接だったが、家族会議を兼ねた相坂家の顔合わせは、ともかくも、初期の目的を果たして無事に終了した。一考は、心底ほっとした気持ちで、一旦自宅に戻り、軽い昼食を取り、改めて病院に顔を出した。なんだか、とても疲れていた。
 数日後、結夏ちゃんから、大ばあさんに、もらったお小遣いへのお礼の葉書が届いた。ちょとした絵が書かれていて、それにお礼の言葉が添えられていた。大ばあさんは、大喜びだった。(本章は今回で終り、明日から「第三章 2110年の暑い夏」を連載します。)

1376 そこまでやるか!

 戦いには勝たねばならない。そのためには、何をやってもいい分けではない。ちゃんとルールを守った上での正々堂々の戦いでなければならない。

1.独り言コラム
 尖閣諸島の衝突事件は、逮捕した船長の拘置期間を延長したことで、その波紋が大きく広がっていて、民間レベルの活動にまで波及してきている。閣僚交流の停止から始まり、大規模な日本への観光旅行が取り止めになったり、鳩山由紀夫元首相と温家宝首相との両首脳間で交わされた日本青年団体(1000人)の上海万博招待が受け入れが延期された。極めて遺憾なことである。更には、芸能の世界でのSMAPの上海公演までが延期という動きになってしまった。
 その上、今朝の報道では、日本の強力なカードである衝突時に撮影されたビデオテープに対しても、中国は「見せるなら見せてみろ」といった開き直りさえ見せている。まさに「そこまで、やるか!」という怒りが込み上げてくる。
 逮捕した船長に対しては、日本法律に従って粛々と取調べが続けられていて、29日には起訴も検討されているようだ。また、馬渕澄夫国交大臣が、奈良で行なわれるAPECの観光大臣会談で、今日行なわれる予定だった中国代表の表敬訪問を見送ると発表した。取りあえず、日本側のささやかな対抗処置である。さあ、この問題、どう収拾することになるのか。「何処まで行くか?」との不安もあって大変心配だが、興味深い衝突でもある。
 さて、国内の事件だが、無罪が言い渡された村木厚子さんの郵便不正事件で、大阪地検特捜部の主任検事の前田恒彦容疑者が、押収した証拠物件のフロッピィーディスクの中身を改ざんするというとんでもない事件が明るみに出て、スピード逮捕された。これこそ「そこまでやるか!」という最たる事例である。こんなことをされると、いくらでも冤罪を作り出すことは可能となる。恐ろしい話である。検察庁の驚きも大変だったようで、今回の逮捕は、今までにない、超スピード逮捕劇となった。
 かつて、筆者が公正取引委員会にお世話になった際(23年前の話)に、取調べの内容を纏めた調書に対し、筆者が、公取の取調べ官に、あなた方が後で都合が良いように書き直しているのではないか、と詰め寄ったことがあったが、その時の取調官は、顔を強張らせて「我々が、改ざんしているというのか!」と怒って喚いたことがあったのを思い出す。その時の「改ざん」という言葉が印象的で、非常にあくどい行為であるという響きが、筆者の頭の中にはこびり付いている。
 とにかく、そこまであくどいことをやられると一旦逮捕されれば、容疑者としては打つ手はなくなってしまう。因みに、大阪地検は、今回の村木元局長の控訴を断念した。当然だろう。これで彼女の無罪が確定し、復職するという。
 菅改造内閣は脱小沢色が濃い人事で「そこまでやるか!」と思わせていたが、昨日明らかになった、副大臣、政務官人事で、小沢グループからも然るべき人数の登用があったようで、一触即発の危機は回避したようだ。さあ、これからが、新内閣の腕の見せ所だろう。
 こんな暗い欝っとしい「そこまでやるか!」という話とは逆に「何処までやるか!」といった明るい、期待の大きい話が進行中である。横綱白鵬の快進撃がその一つで、昨日で57連勝となった。本当に、どこまで連勝は続くのだろうか。大いに楽しみである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.3Kg。予報では荒れるということだったが、…。
 昨日の雅子は、前日に続いて血圧が低かった。そのためか、眠っている時間が長く、一考には不安だった。それでも、午後には入浴。その後は、少し目を開けてくれていたが、コミニケーションが今一つで、また一つ心配事が加わったようで、何となく気が重かった。

3.連載、難病との闘い(1341) 第五部 どこまで続くこの苦闘(118)
  第二章 退院を巡っての攻防(44)
  (2)付添いアラカルト(29)
   ④ 家族会議(その19)
 雅子の病室での次男家族のお見舞いは、時間にして半時間ぐらいの長さだった。多忙なことから、今度いつ顔を出してくれるか分からないだけに、彼らとの別れには、雅子には、他の人とのそれとは違う名残惜しさがあったのではなかろうか。別れ際には、嫁の千夏もしきりに雅子の腕をさすってあげて、別れを惜しんでくれていた。やはり、身内のもののお見舞いは精神的に力になるものだと思う。
 病室を出た4人の一行は、バイパス経由で直ちに自宅に戻った。次男の家族が、なかなか帰って来れないことから、この際に、もう一度、祖母に挨拶して、それからお墓参りをしてもらうことにしていたのである。
 母親は、大体は起きるのがお昼前のことが多いのだが、この日は、それよりも少し早かったようだ。ひ孫ともう一度会えるのが楽しみだったのかもしれない。98歳になる母親だが、それでも、いつもの普段着ではなく、ちゃんとよそ行きに着替えて待っていてくれた。こういったところは昔の人間の良き心掛けなのだろう。母親にしてみれば、確かに今度何時会えるかが分からないだけでなく、場合によっては、これが最後の出会いになるかも知れないといった思いもあったのかもしれない。
 二郎らは、大ばあさんに挨拶を終えると、揃ってお仏壇にお参りをした。家を出たのは、その後で、もうお昼前になっていたと思う。途中でスーパーに寄って、供えるお花を買ってもらい、三井寺の敷地内にあるお墓に向かった。
 この日は、ちょうどお盆の真っ只中ということで、他にもお墓参りの方も何人か訪れていた。家族連れも何組かあって、みんなどちらかと言うと黙々として、墓石を洗ったり、磨いたり、或いはお花を飾ったりで、てきぱきとお墓の掃除や飾り付けに余念がなかった。やはり、先祖を敬う気持ちってなかなかいいものだと一考は思うのだった。
 相坂家のお墓は、駐車場にごく近い便利な位置にあった。車を降りた一考らは、スーパーで買ったお花に加えて、いつも車に載せてあるお参りの小道具袋を持って、そのお墓の前に集まった。因みに、その小道具袋には、蝋燭、線香、マッチ、数珠などが入っている。いつでも、気が向いた時にお参りできるようにと、一考が常時、車に載せているものだった。(以下、明日に続く)

1375 忍耐強く

 世界を揺るがす大きな事故や事件は、多少時間は掛かっても、忍耐強く、しっかりとした解決を世界は期している。今起きている日中関係緊迫化の問題もしかりである。

1.独り言コラム
 中国の対応は今までにない強気である。尖閣諸島での中国漁船の船長逮捕、その拘置期間延長は、日中関係を異常に緊迫化させている。
 北朝鮮の場合もそうだが、共産党国家はその声明などの表現は独特の強いトーンを常としていて、今にも、武力衝突が勃発しそうな激しいものがある。今までに幾度もそんな声明を発している北朝鮮の場合は、ある程度は慣れていて、「また言っているな」といった感じで、冷静に受け取れるが、中国の場合は、それに踊らされる国民の反応が異常にエスカレートした行動に出ることが多く、北朝鮮以上に大変怖い国である。両国政府も、その辺りのバランスを窺いながら、その対応に腐心していると思うが、国民に真実を知らせず、真実を糊塗した形で、一方的な強気の対応をしてくる中国は大変困ったものだ。
 今回の事件では、撮影されたビデオがあって、そこには、明らかに、漁船がわざと衝突を仕掛けた様子が記録されているようで、意図的な中国の行為であったと言われている。その背景には、この種のトラブルに因縁をつけて、東シナ海での油田開発を強引に独占的に進めようとする中国の狙いがあったというのだ。
 そう言うことであれば、ここでは、そのビデオを広く公開し、世界各国に「ビデオ判定」をしてもらうことがいいのではなかろうか。事実を覆い隠した形で、中国国民に暴動に走られるのでは堪ったものではない。日本も、ここではいい加減な妥協は決して行なってはならない。
 中国といえば、あのギョーザ事件でもそうだった。毒物の混入は、自国で起きたものではなく、日本で仕掛けられたと喚いていたじゃないか。その問題でも、はっきりとした解決をしないままうやむやになっている。とにかく、いい加減な国であって、叩き潰してやりたい気持ちであるが、如何せん、その経済に頼っているウエイトも高く、武力行使ができない日本の弱さがそこにある。
 とにかく、時間をかけても、忍耐強く論理的に中国に真実を認めさせ、謝らせる方向で頑張って欲しい。菅総理、前原大臣、ここが二人の腕の見せ所の試金石であると思う。しっかりと頑張って欲しい!!
 ところで、、忍耐強く時間を掛けて頑張った結果、昨日待望の朗報が届いた。あのメコシコ湾の海底油田漏れの事故が、漏れの部分がきちんと封印できたとオバマ大統領が正式に発表したのである。11人の作業者の犠牲があったものの、7月半ばに、カバーを掛けて流出をストップしていた部分に、セメントを流し込んでしっかりと封じ込めたようだ。
 この間に流失した油は490万バレルに及んだという。BP社が、今までに支払った対策費は95億ドルに達し、今後も汚染除去などに更なる費用は掛かるというが、とりあえず、よかった、よかったである。
 さて、チリの鉱山の落盤事故でも、忍耐強い努力が続けられている。坑内に閉じ込められている33人の救出作業は、目下、三つの穴を同時に掘り進める方法で急ピッチで進められている。何しろ、33人もの命が掛かっているだけに安全確保を優先し、全員救出に全力をあげて欲しい。坑内にいる33人も大変だろうが、今しばらく忍耐強く必死に頑張るしかないだろう。
 とにかく、この種の大きな問題には、急がば回れではないが、腰を落ち着けた忍耐強い智恵を絞った対応が大事だと思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.8Kg. 暑さが戻りそうだという予報だが、今は曇り空だ。
 昨日の雅子は、血圧が低かったので、予定していた午後の散歩は、急遽取り止めた。
 しかし、この日も、雅子は目を開けて一考の顔を見てくれる時間が結構あったので、前日と同じように、いろんなことをお話をしてあげた。前後の様子から、話の内容をちゃんと理解はしていてくれると思っている。

3.連載、難病との闘い(1340) 第五部 どこまで続くこの苦闘(117)
  第二章 退院を巡っての攻防(43)
  (2)付添いアラカルト(28)
   ④ 家族会議(その18)
 太郎を堅田駅まで送り届けて別れたのが、ちょうど10時半くらいであった。この後、一考は車を駅前のロータリーの左側にあるコンビにの前辺りに停車させて、到着する次男の家族の到着を待っていた。とにかく、一仕事終えたというほっとした気分で、一考は一息つきながら、車内にあるバックミラーで、駅から出て来る人たちの姿をぼんやりと眺めていた。ローカルな駅前なので、人の動きはそれほど多くはないが、じっと見ていると、人それぞれの人生の一端が何となく窺えるようで、飽きることはなかった。
 とにかく、太郎から「二郎たちに暫く会っていない」と言われたのが切っ掛けだった。それを遺憾だと思っての今回の家族会議の企画だった。ほぼ10年近い時間も二人は会っていなかったのだ。それだけに、一考もそれなりに配慮、準備に腐心し、一生懸命に対応したことで、それなりの肉体的、精神的な疲れもあって、ほっと一息つくのも無理はなかった。
 次男の家族の3人姿をバックミラーで捉えたのは、太郎が去って5分もたたない早いタイミングだった。嫁の千夏と娘の二人には、見た目には、昨夜の疲れが残っているようには見えず、結夏ちゃんは相変わらず元気そうだった。しかし、息子の二郎の方はかなり疲れているようだった。最後に飲んだ熱燗が効いたのだろう。
 三人が車に乗ったのを確認し、車を始動させながら、「昨夜はホテルに戻ったのは、遅くなったんじゃない?」と一考が聞くと「そうでもないよ」という返事だった。こういう場合、車内は、ともすれば、ぎこちなくなり勝ちなのだが、結夏ちゃんがの存在が、明るく、和やかにしてくれていた。4人は、そのまま琵琶湖大橋病院へ向かった。
 病院では、雅子が昨日に続いて、一生懸命に目を開けて対応してくれていた。一考は暫くして、自分から暫く席を外して部屋を出た。三人での水入らずの見舞いが出来る場を作ってあげたのである。三人がどんな話をしてくれていたかは分からないが、二郎も随分と母親には可愛がってもらっていただけに、感慨深いものがあったに違いない。(以下、明日に続く)

1374 一歩一歩と一気

 事を為すに当たっては、着実に一歩一歩の努力の積み重ねによる場合と、瞬発力の発揮であっという間に一気に成就してしまう場合がある。

1.独り言コラム
 昨日は、イチロー選手が日米通算3500安打を記録、また、横綱白鵬が55連勝など着実に積重ねてきた記録が達成された。一歩、一歩の積み重ねだ。一歩、一歩の積重ねの典型事例は、間寛平さんのアースマラソンで、昨日までに実際に走った距離も16500Kmを越えていて、一歩、一歩日本に近づいて来ている。まさに、ローマは一日にしてならずの典型的なケースである。
 それに対して、昨日の女子ゴルフの東海クラシック最終日で、9バーディを奪った全美貞選手が大逆転優勝をした。今年は、あの石川遼選手が中日クラウンズで58というギネス記録で大逆転優勝したのが記憶に生々しい。一気の逆転には、快感さえ伴うものだ。
 その「一気」と言う意味では、今心配なのは、尖閣諸島の船長逮捕拘束問題から端を発した日中関係だ。ここに来て一気に緊迫して来ている。今朝の報道によれば、船長の拘置期間を延長したことが相当に刺激したようで、閣僚の交流を停止すると発表した。これは報復なのか、単なる対抗処置なのか微妙なところだが、今後の展開が懸念される。
 こうなって来ると、武力を行使できない日本の立場は、その対抗処置に迫力が乏しくなってしまうのが心もとない。しかし、この事件では、ちゃんとビデオを撮ってあって、中国船がぶつかってきているのが明らかだという以上、いい加減な妥協をせずに外交で、しっかりと頑張って欲しい。冒頭から菅総理、前原誠司外相の力量が試される厄介な問題だ。
 一昔前なら、戦争状態に入っていると思われる。中国は不気味で怖い国だ。経済面での付き合いが多いだけに、その対応には腐心することにならざるを得ない。さあ、どうなるのだろう。不安が小さくない。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、60.9Kg.今朝は曇り空、あまり良くなさそう。
 昨日の雅子は、痰の量は少なくはなかったが、全体的にはまあまあの症状だった。午後には車椅子での散歩を実施した。散歩が終った段階で、久し振りに雅子がしっかり目を開けて一考の話を聞いてくれていた。なんとなく、コミニケーションが出来た気分で、ほっとするのだった。
 なお、この日は、MRI機器の搬入工事があって、病院はその通路は大わらわで、その作業を覗き見るのも、ちょっとした楽しいひと時を提供してくれていた。
 
3.連載、難病との闘い(1339) 第五部 どこまで続くこの苦闘(116)
  第二章 退院を巡っての攻防(42)
  (2)付添いアラカルト(27)
   ④ 家族会議(その17)
 翌朝、一考は2時過ぎに目を覚ましていた。少し頭が痛かったが、気合を入れて起き上がり、いつものようにシャワーを浴びて気分転換を図った。ともかく、毎朝の日課としているブログを配信しなければならないので、それに備えての早起きだった。
 長男は、こちらの病院にずっとお世話になっていることもあって、3~4ヶ月に一度の間隔で自宅に戻って来る。その際には、一考が病院に連れて行ってやることから、早起きしてのブログ配信のパターンは、既に一つのパターンになっているので、それほどの負担にはならない。ただ、今朝の場合は、前夜のかなりのアルコールで、いつもよりは苦痛だった。それでも、とにかく、手早くブログなどの一連の段取りを終えた。そして、コーヒーとパンの軽い朝食を取りながら、長男が起きてくるのを待った。
 長男も、ここに来れば、朝早く出かけるパターンは、しっかりと身に着いていて、早起き、そして、ヨーグルトにバターを塗ったトースト、それにコーヒーという軽食で済ませてくれた。ヨーグルトは一考は食べないが、太郎のために買っておいたものである。
 そして、幸いにも7時半には、もうk出かけられる準備はできていた。この時間は一考の母親はまだ夢の中なので、挨拶もなく病院に向かった。朝が早かったせいか、車は順調に走り、8時半過ぎに病院に着いた。日曜日なので、雅子には、TBSのサンデーモーニングを聞かせてあげる。雅子は大沢親分と張本さんの掛け合いの「喝!」や「あっぱれ!」が好きなようなので、毎週、出来るだけこの番組を見られるような時間に病院に着くようにしているのだ。
 病室に入ってから、太郎は暫く雅子と顔を合わせていた。雅子は、昨日と同じように頑張って目を大きく開けて応接してくれていた。
 この日の太郎の日程は、新幹線の切符がお盆で混んでいて、京都発11時過ぎのものしか取れないということから、10時半頃の堅田駅発の湖西線に乗る必要があった。次男の家族には、そのことを伝えていたので、前日と同じ要領で、太郎を駅に送ってゆく時間に、次男らは駅に着く電車でくるという段取りにしてあった。
 あっという間だった。時間の経つのは早いもので、太郎の帰る時間が来た。帰り掛けに、彼は改めてまた9月には来るかもしれないと雅子に伝えていた。一考はタイミングを見計らい、10時15分頃に太郎と一緒に病院を出た。雅子は二人が病室を出て行くのを、じっと目を閉じて寂しそうな顔でじっとしていた。(以下、明日に続く)

1373 顔

 顔は親からもらう取替えの利かない代物で、人間の心の中を映しているといわれるが、必ずしもそうでもない場合も多い。いずれにしても、相手にインパクトを与える代物だ。

1.独り言コラム
 菅内閣の改造内閣の顔ぶれが決まった。一部の評論家は、この内閣は、「直人」よりも「由人」が主体で作ったと内閣だと揶揄している。つまり、仙谷由人官房長官が、かなりの指導力を発揮した人選のようだ。
 ところで、全体的に見た目の印象は何となく暗い。菅総理自身も明るく見える時もあるが、暗く陰に見えることも少なくない。野田佳彦財務相に至っては、あまり見映えがしない地味な顔で、自分の顔に似ているようで、あまり好まない。
 何も顔で判断する訳ではないが、やはり見ていて明るい顔の方が魅力的だ。前原誠司外相、海江田万里経済財政相、玄葉光一郎国家戦略相、蓮舫行政刷新相らは、その意味でちょっとした魅力ある顔つきで、何かをやってくれそうな期待を覚える。
 どうでもいいことかも知れないが、学歴でみると、やはり東大出身が4人(中退を含む)と最も多く、次いで早稲田が2人で、後は幅広く、多くの大学から一人ずつの入閣だ。中には、武蔵工業大学や横浜国大といった今まであまり入閣がなかったと思われる大学からも入閣されているし、高卒の方も2人おられる構成だ。筆者のあまり知らない方も結構おられるが、一応、多士済々と申し上げておこう。
 顔という話題では、昨日の白鵬の54連勝を果たした瞬間の顔はなかなかのものだった。そのきりっとした顔からみても、同氏の勝ち星はそのまま走る可能性が高いように見える。そうなると、来場所の7日目がいよいよ双葉山の69連勝に並ぶ歴史的な日を迎えることになる。果たして、どうだろうか。
 ついでに、最近のテレビの朝の顔について触れてみよう。筆者の朝は、大抵は、日テレ系列の朝4時からの「おはよん」を見ることから始まる。ここには若い明るい女性のキャスターが数多く出ておられて、起きたての眠い感覚を心地よく刺激してくれる。中でも、中田有紀さんがやはり目立っている。
 その番組が終ると、関西ローカルの読売テレビの「す・またん」が5時20分から始まる。ここでは、辛抱治郎、森たけしという二人の男性に、女性アナ二人が交代で加わった3人のキャスターで進行される朝のワイドショーだ。最初の頃は、辛抱・森の二人の間の抜けた、大阪独特の漫才的なやり取りが耳について不愉快だったが、最近は慣れてきたのか、何となく、そんなとぼけた味が悪くない感じになって来ていて、今のところ、他の局の番組を見る気持ちはない。
 筆者が気に入っているのは、二人の女性アナだ。川田裕美、虎谷温子のお二人がなかなか魅力的だ。なかでも、筆者は、今は川田裕美さんの大胆な明るさが好きだ。和歌山大学出身と云うのもこの世界では稀有な存在で、菅内閣ではないが、人材はいろんなところに散らばっていると言える。朝は、何と言っても明るい方が気持ちを軟らかくしてくれて気に入っている。
 この番組は6時半から日テレの「ズームインスーパー」と連動していて、羽鳥慎一さんや西尾由佳里さんも楽しめる。大阪の明るい雰囲気の「す・またん」とは対照的で、お二人は、清潔感があって正統派のキャスターだ。筆者は、羽鳥さんの少しとぼけた味も好きである。
 この番組を見終わると8時である。病院に出掛ける時間が迫っていて落ち着かないが、それでも、8時からの「スッキリ」の頭の部分を少し見て家を出る。司会の加藤浩二さん、葉山エレーヌさんは、なかなか卒なくこなしていて違和感はない。それに、月曜日のゲストコメンテーターの勝谷誠彦氏に興味を持っている。何を言い出すかの不安があって、ディレクター泣かせの存在のようだが、存在感はそrなりに大きい。もう一人のキャスターのテリー伊藤さんにはあまり関心がない。
 そんな具合に朝を楽しんで、妻が入院している病院に出かけるのが、一考の最近の朝のパターンである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、61.2Kg.このところエアコンを使わなくてもいい日が続いている。天気は今日も良さそう。
 昨日の雅子は、午前中は熱があって、痰も多く、苦しそうだった。それでも午後になって熱も下がったので車椅子での散歩を行なった。途中では、なかなか目を開けてくれなかったが、散歩が終ってベッドに戻ってからは、少しずつ目を開けて、テレビの巨人―阪神戦をちらちらと見ていたようだ。
 パーキンソン病のお薬を少し変更したことによる変化は、今のところ何も顕著には出て来ていない。

3.連載、難病との闘い(1338) 第五部 どこまで続くこの苦闘(115)
  第二章 退院を巡っての攻防(41)
  (2)付添いアラカルト(26)
   ④ 家族会議(その16)
 とにかく、次男の結婚以来、皆が集まって一緒に食事をしたのは、二郎が結婚した最初の年のお正月以来である。その頃は、雅子も元気だったし、和気藹々でひと時を楽しんだと思う。しかし、そんな一家団欒が、思いがけない雅子の病気で、叶わぬものとなったのは、相坂家にとっては、とても信じられない悲しい出来事だった。それだけに、そんな悲しいことは忘れて、今日は、息子達とゆっくりとひと時を過ごしたいと一考は楽しみにしていたのである。
 さて、この日に選んだスキヤキだが、まだ一人身の長男、それに毎晩が仕事で遅い次男の家族だけに、皆には久し振りであったようだ。しかし、一考のけち振りがしっかり出た結果、この日のお肉は近江牛ではなく、一般の国産牛肉を使っていた。それでも、それなりに軟らかくて美味しい肉で、皆からは文句は出ていなかった。
 宴の中頃になって、長男と次男に、今日は少しエコノミカルな選択をしたので、お肉は近江牛ではないと話したところ、折角の機会だから、最後にそれを少しトライしたいということになり、追加の一皿を近江牛で注文したのである。とりあえず、皆で、その味を試そうと言うことだった。
 さて、皆の肝心のその反応だが、そういう先入観があったからだと思うが、近江牛の方が、やはりより軟らかくて美味しいように思うと言うことだった。一考自身は、酔っていた事もあって、その判定は不可能だった。まあ、そんなことで、場は盛り上がったのも事実である。いずれにしても、全体として、まあ、まあ満足しての夕食だった。中盤からは次男と日本酒の熱燗を飲み始めたが、長男も珍しく少し口にしていた。珍しいことだった。
 この間、結夏は、ぐずったりすることもなく、ずっと静かに食事を楽しんで、皆に合わして(?)いた。一考も酔っていたので、細かい記憶は残っていないが、扱いやすい素直な子供であった。ピアノを習い始めたという。とにかく、元気に明るく育ってもらえれば充分である。
 最後にデザートが出て、宴席が終ったのは8時過ぎだった。楽しいひと時を過ごしたが、それにつけても、雅子がいないことが一考にはとても寂しいことだった。あんなに良くやってくれて、健康を売り物にしていた雅子が、どうして、そんな厄介な病気のなってしまったのか、一考は、改めて神様のいたずらを無念に思うのだった。
 次男の家族は、京都のホテルに戻ると言うので、店を出て直ぐに別れた。彼らは、そのまま歩いて大津京駅に向かった。一考は長男と一緒に自宅に戻った。
 かくして、相坂家の家族会議と食事会は、ほぼ段取り通りに終了した。(以下、明日に続く)

1372 明と暗

 明暗と聞くと、夏目漱石の絶筆となった未完の小説を思い浮かべるが、何処の世界にも「明」と「暗」は存在する。長い人生では、その「暗」の時期を「如何に闘うが、どう生きるか」で、勝負が決まってくることが多いのではと思う。

1.独り言コラム
 菅改造内閣が発足した。大臣、党役員に選任された方々の「明」と冷遇されたと言われている小沢グループの「暗」が話題になっているが、小沢グループには、選任に値するほどの人材がいないのも事実である。新人の小沢ガールズでは話にならないだろう。
 今回の人事で幾つかの明と暗を見ることが出来る。その一つが、名前に「博」という漢字を持っている二人に明暗である。それは総務大臣人事で、抜擢された片山善博氏と更迭された原口一博氏で、なかなか面白い「明」と「暗」だった。代表選挙の終盤で、菅内閣の一員でありながら小沢一郎支持を表明した時点で、原口一博氏の更迭は決まったということだろう。
 あの厚労大臣に選ばれて脚光を浴びた長妻昭氏が更迭された一方で、馬渕澄夫氏が国交大臣に抜擢されたのも、「明」と「暗」が交錯した典型的な事例だろう。民主党が野党時代に、自民党に勇ましく切り込んだ点で大いに注目された二人だったが、年金の長妻昭氏が先に抜擢されて入閣を果たしたのだが、難問山積の厚労省のトップには少し無理だったようだ。その一方で、当時、姉歯設計という珍しい名前を口にして脚光を浴びていた馬渕澄夫氏が国交大臣への昇格は、同じ徹を踏まないようにトップとしてもしっかりとした力を発揮して欲しい。
 有限実行内閣と自ら称して船出することになったが、ねじれ国会という嵐の中で、果たして、力を発揮できるのか、厳しい試練が始まる。「明」と「暗」はどんな形で顔を出してくるのだろうか。
 さて、注目された芸能人の押尾学被告への裁判員裁判の判決が出た。被告の立場からみれば、量刑が6年の求刑に対し2年6ヶ月と短縮されたことでは「明」であったが、一方で、やはり予測通り、執行猶予が付かなかったことでは「暗」という判決内容だったろう。素人の一般の裁判員も、その決断にはそれなりに腐心したようで、相手が有名人ということに拘らない判断をするように心掛けたという。押尾被告側は控訴に踏み切ったようだ。この控訴が、どんな新たな「明暗」を呼ぶのだろうか。
 大相撲では、白鵬が遂に53連勝を果たし、そして今日、いよいよ歴代2位の新記録に挑む。その一方で、「暗」と出ているのが大関魁皇で、年齢もあろうが、今一つ体調が伴わず、13度目のかど番で、昨日現在で3勝3敗という大苦戦が続いている。これからの対戦相手を勘案すると、勝ち越すのは至難の業のように思われ、場合によっては、場所中にでも引退を決意するのではないかと見ている。妙な因縁だが、今の白鵬の連勝は、今年の初場所でこの魁皇に負けたのを最後に連勝が始まっているのである。「明」と「暗」が微妙に絡んでいるのが、何となくドラマティックである。
 滋賀県は、来年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の舞台ということで脚光を浴びていている。既にロケも始まっていて、早くも、滋賀県内では盛り上がりが始まっている。閉塞感の漂っている日本列島の中では、観光客の増加など経済面での期待もあって、来年は「明」の予感であり、その期待も大きい。
 その一方で、昨日の大津市議会で「びわこ競輪」が廃止されることが決まった。無念な「暗」の話題である。その競輪場は、筆者の自宅の直ぐ近くにあって、高松宮杯などのビックレースでは大いに賑わった時代もあった。しかし、ここ数年の状況は盛況時の四分の一の程度の観客しか集まらず、赤字が続いてその回復の見通しがないことから、廃止に踏み切らざるを得なかったようだ。かくして、大津競輪の60年の歴史に、遂に幕が降ろされることなった。
 明暗は、何時の時代にも、また何処にでも存在する歴史の指標である。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重、61.1Kg。お天気は良さそうだが、また暑さも戻るという。
 昨日の雅子は、痰が多くて苦しんでいた。また、こちらからの話掛けへの反応が乏しいのも大いに気になっていた。

3.連載、難病との闘い(1337) 第五部 どこまで続くこの苦闘(114)
  第二章 退院を巡っての攻防(40)
  (2)付添いアラカルト(25)
   ④ 家族会議(その15)
 会議で使ったお茶のコップやグラスなどを片付けて料理屋に向かったのはそれから間もなくだった。その料理屋さんには、自宅を出て、細い取り付け道を通り、それから近江神宮の参道に出て、柳ヶ崎の方に向かって直ぐのところにある。自宅から200メートルくらいの近いところの料理屋だ。。幸い天気も良く、のんびりと歩くには絶好の散歩日和で、息子や孫には、のんびりした田舎の空気をしっかりと味わってもらった。
 一考は、孫の結夏(ゆいか)の手を取って歩いた。結夏ちゃんはなかなか良くしつけられていて、あまり馴染みのないおじいさんだったが、嫌がらずに一緒に歩いてくれた。どちらかと言えば人見知りをしない性格のようだ。一考の気持ちは、よくテレビのホームドラマに出て来るおじいさんと孫のような何とも言えない幸せな気持ちを味わっていた。
 直ぐに近江神宮の参道に出た。車もかなり走っていたが、歩道が幅広くゆったりとあったので、「幼稚園は楽しいかい?」と言ったような質問をしながらゆっくりと歩いた。結夏ちゃんは、はきはきと答えた。料理屋の前で、近所の方で、やはり里帰りしている母娘に会ったので一緒に挨拶した。同じ年くらいの子供さんがいた。子供同士でじっと顔を見合わせていた。昼間は暑い夏の典型的なお天気だったが、この時間になるとかなり過ごし易そうな気温になって来ていた。
 店には他に客は来ていなかったので、余計な気を使うことなく、水入らずで予約しておいた座敷の席を占めた。孫を自分の隣に座らせようと思ったが、次男夫婦の間に座る形となり、長男が一考と並んで、次男らの向き合う形に落ち着いた。とりあえず、ビールとジュースで乾杯した。このメンバーで一緒に外で食事をするのは初めてだった。
 普段はアルコールを飲まない長男が、この日は比較的前向きにアルコールに挑戦していた。職場でそんな機会もあることだから、次第に飲めるようになっているのかも知れない。まあ、一考の子供であれば、本質的には飲めて当たり前なのだ。
 正直言って何を話したかはほとんど記憶に残っていない。多分、取りとめもない話をしていたのだろう。途中で、テーブル席に一組のお客さんがあったが、それでも、今夜の客では、自分達がこの店のメインの客であったようだ。(以下、明日に続く)

1371 チームプレー、個人プレー

 世の中には、多様な戦いがあるが、全員野球のようなチームプレーでの戦いでは、そのチームリーダーの指導力と連携プレーの綿密さが、個人技を生かした個人の戦いでは、その技の高度さと頑張りが、勝負の大事な決め手となる。差し当たっての興味は、菅内閣が、どんな戦いを見せてくれるか、である。

1.独り言コラム
 代表選の勝利後に、挙党一致内閣を目指すとした菅総理だったが、早々に仙谷由人官房長官氏を留任させ、注目の幹事長にも反小沢の一人である岡田克也氏を選んだ。そのことで、小沢グループにざわめきが起きているようだ。現状では、菅総理の言う全員野球、挙党一致内閣の色合いを出すのが、少し難しい状況になって来ていると思う。今後、小沢グループをどこまで取り込むかが関心の的である。いずれにしても、今日一日の人事の動きが注目である。
 思い切った為替介入で、差し当たっては予期以上の効果を得た政府/日銀のチームプレーだったが、今日以降の動きで何処まで円高に応戦できるかが勝負となる。暫くは市場の動きを見ながらの適切な対応が大事である。海の向こうでは、この連携プレーに不満や批判が起きているようで、一進一退の動きが繰り返されるだろう。それだけに、政府、日銀の今後のチームプレーが一層注目されることになる。
 さて、「雇用、雇用、雇用」と力強く叫んだ菅総理の景気対策の中身だが、9500万円の追加経済対策に続いての補正予算、更には来年度予算といった一連の対策の具体案が焦点になる。これには、与野党のチームプレーが欠かせない。場合によっては、日本国の危機ということでの挙党国会に期待したいが、…。
 終盤のプロ野球は、セ・パ共にデッドヒートが続いていて、ここに来ての毎日の試合から目が離せない。セ・リーグは、ヤクルトが脱落して、上位3チームは決まったようだ。しかし、中日の優勝は、その可能性が高いことは確かだが、まだ確定には至っておらず、阪神の巻き返しの可能性は少しは残っている。一方のパ・リーグは上位5チームによる混戦が続いていて、予断は許されない状況にある。目下5位の岡田オリックスも、昨夜は復帰のT-岡田が土壇場で満塁本塁打で逆転勝ちして望みを繋いでいて、波乱に富んだゲーム展開が多く、ペナントレースを盛り上げている。
 そんな全員野球のチームプレーの話とは対照的に、イチロー選手、横綱白鵬などの個人記録でも、毎日が記録更新へのカウントダウンが続いていて、これらについても、それぞれのファンは目が離せない。イチロー選手はあと11本で記録達成だし、横綱白鵬も今日、琴奨菊を破れば、千代の富士の記録に並ぶ。なお、阪神のマートン選手が昨日のヒットで191本目を記録した。この調子では、大台の200本安打は達成するだろう。この場合、注目すべきは、イチロー選手は162試合での記録であり、マートン選手の場合は144試合の記録であることだ。
 個人プレーではないが、個人の犯した事件の裁判で、今日その判決が出る元俳優の押尾学の犯罪に、一般の裁判員裁判がどんな判決を下すだろうか。量刑の6年求刑に対する判断もさることながら、執行猶予がつくか、どうかが大いに気になる。筆者は執行猶予は付かないと見ているが、どうだろうか。判決は午後3時だという。注目して、見守りたい。
 同じく、一般の素人の国民が判断する検察第五審査会も結論が間近なようで、国民の関心は高い。果たして、小沢一郎氏が起訴されて容疑者になるのか、どうかである。個人の犯罪をチームプレーで守ろうとする画策はいただけないが、素人の判断を馬鹿にしてはいけないよ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、60.8Kg.お天気は良さそう。
 雅子には穏やかな一日だった。午後には車椅子での散歩。日が翳っていて絶好の散歩日和だった。

3.連載、難病との闘い(1336) 第五部 どこまで続くこの苦闘(113)
  第二章 退院を巡っての攻防(39)
  (2)付添いアラカルト(24)
   ④ 家族会議(その14)
 三人になってからの話では、その大半は、今までの話を、資料に基づいて詳しく話す形となったが、骨子は、最初の千夏のいる時に話したものと変わりなかった。
 その中で、雅子の病気に関して、今お世話になっている各種社会保障について全体的な説明した後、それらの更新手続きについて個別に説明を加えた。具体的には、障害者手帳、特定疾患患者手帳(重症用)、介護保険、障害者年金、丸福サービス(福祉医療費サービス)などのそれぞれの更新手続きである。いずれも、大事な手続きなので、抜けのないように施設とよく相談して対応することを念を押した。また、目下、吉田病院からもらっているパーキンソン病のお薬についても、改めて同様に詳しい話を繰り返した。
 気になっているのは、自分がいつ亡なるかである。それについては、神のみぞ知るの世界で分からないが、その頃には、雅子は、多分、国養(特別老人養護施設)にお世話になっていると思うので、そこの責任者、担当者とよく相談して、対応すればいいというアドバイスを付け加えた。
 それに続いて、一考の有している僅かばかりの資産について話した。預金や株、加入している保険のリストなどの紹介、それにそれらの重要書類が入っている金庫の扱いなどの説明を行なった。大した金額の資産ではなかったが、ここに来て株のウエイトが高くなっていて、今の株安で大きく目減りしていることが改めて気になっていることをも付け加えた。
 最後に、冒頭に触れたこの家、土地や庭の扱い、お墓、仏壇の管理などについて、改めて一考の考え方を繰り返した。その中で、今の庭の管理については、その手入れで無駄なお金がかかってどうしようもないので、自分が引き継ぐことになれば、コンパクトに整理したいと考えていること、また、土地に関しては、君らの代では売ることはせず、将来は、二人でそれぞれの家を建てて住む様にしてはどうかという一考の考えを、今一度繰り返し説明した。堅い話たったので二人は少し退屈そうだった。
 なお、自分の葬儀について付け加え、ごく簡単でいいこと、例えば、通夜は身内だけで行い、葬儀だけは町内の関係もあろうから、簡単に執り行ってもらえれば充分だということ、加えて、参列者には、在庫分を引き取って保管してある一考の唯一の出版本の「執念」を配布して欲しいと付け加えた。二人は、そのことについては、若干苦笑いしながら、黙って聞いていた。
 総じて40分ぐらい掛かっただろうか、特に質問もなかったので、初めての相坂家の家族会議は終了した。時刻は6時を少し過ぎていた。(以下、明日に続く)

1370 足場固め

 菅総理が動き始めた。戦い終えてノーサイドという大義名分での再始動である。しかし、課題は多い。先ずは、しっかりと足場を固めることが大事である。

1.独り言コラム。
 昨日の午前中に思い切った介入が打たれた。電撃介入である。野田佳彦財務相から発表があって、市場が一転し、それまで進んでいた円高が、一気に円安に転じたのである。菅氏の代表選勝利で、期待が持てなくなったという専門家の予測を裏切ったタイミングだったことが、大きなサプライズとなったようで、今までにない円安に繋がったようだ。
 為替介入は6年半ぶりだという。その規模は過去最大規模で、1兆数千億円といわれているが、タイミングが不意打ち的だったという効果があって、そのインパクトが大きかったようだ。菅総理は、差し当たっては、不安だった為替問題から、その足場が固めに動いたのである。今朝も85円台で取り引きが行なわれているので一安心である。お陰で、昨日の東証は200円を越す大幅な上昇で、筆者も久し振りに、含み益が一日で100万円を上回った。引き続き、今日以降の動きに注目したい。
 足固めと云うことでは、菅総理が人事に着手し、早速、仙谷由人官房長官、野田佳彦財務相、それに蓮舫行政改革相の留任が決まったようだ。その一方で、注目の幹事長人事が難航している。先の参院選の敗北の責任を取った形で、枝野幸男幹事長の交代を決めたものの、その後任で腐心しているようだ。名前の上がった岡田克也外相や川端達夫文科相らは、二人とも固辞しているようだ。国会運営上、脱小沢に徹し切れないところが菅総理の腐心のポイントのようだ。果たして、誰が選ばれるのであろうか。今日がその正念場となろう。
 大阪都構想を推進している橋下徹大阪府知事が、来年の統一地方選への足固めということで、大阪府議選、大阪市議選、堺市議選へ維新の会として、現職49人、新人33人の82人の公認を発表した。橋下知事らしく、本気で乗り出して来ているが、その構想のメリット、デメリットをもう少しはっきりさせる必要があろう。
 さて、プロ野球では、トップに躍り出た中日がしっかりと6連勝で足固めをしている。一方の西武も着実にマジックを減らしていて、うまく行けば今週中にでも優勝が決まりそうだと言う。気の毒なのは阪神の首位戦線からの無残な離脱である。
 一方、海の向こうでは、イチロー選手が昨日は久し振りに1試合3本のヒットを放ち、足固めはしっかりである。200本安打まであと11本、日米3500安打まで、あと3本と迫っていて、ここまで来ると、後は怪我にさえ注意すれば、ほぼ達成されたと同然である。
 横綱白鵬が51連勝と勝ち星を延ばし、双葉山の69連勝に照準を合わせた足固めも順調のようだ。
 九州新幹線が来年の3月12日に開通する。大阪―鹿児島間を4時間以内で結ぶと言う。足固めはしっかりと終わり、目下、ダイヤ、運賃などの細部の詰めに入っていると言う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重、61.2KG.外は朝から久し振りの雨である。
 昨日の雅子は、午前中は熱もなく順調だったが、午後の散歩前になって、37.9度という熱が出たため、車椅子での散歩を取り止めた。

3.連載、難病との闘い(1335) 第五部 どこまで続くこの苦闘(112)
  第二章 退院を巡っての攻防(38)
  (2)付添いアラカルト(23)
   ④ 家族会議(その13)
 一考が、次男の嫁の千夏にも聞いておいて欲しい話には、大まかに言って二つあった。それらは、いずれも、一考が亡くなったあとの相坂家の将来に対する基本的な考え方の話だった。一考が話した概要は次の通りである。
 その一つが、この家、お墓、仏壇などを将来どうするかと云う相坂家の将来のことだ。現時点ではこれらの名義は、いずれも母親のもので、自分が引き継ぐかどうかは分からないが、若し引き継いだ場合の話である。一考の考えは、あくまでも、親父から引き継いだものだということから、少なくとも、この土地については君らの代では売却はして欲しくないという考えだった。そして、出来たら、君ら二人が退職後に、ここに戻って来て住んでくれれば、それが一番いいと思う。今まで親父と一緒に住んでいた訳で、このスペースに充分2軒は建てられるので、含んでおいて欲しい。
 二つ目が母親、雅子のことである。その面倒を見ることについては、長男の責任だと決め付けずに、兄貴を立てながら、二人で協力して面倒を見てやって欲しい。病気の大変さから、施設に預かってもらうことでいいのだが、たまには、見舞いに顔を出してやって欲しい。大事なことは、この病気が難病で、特定疾患の認定を受けているので、幾つかの社会保障のサポートに預かっている。従って、それらの更新手続きをしっかりとやる必要がある。その辺りは、施設と相談して抜かりなくやって欲しい。
 さらに、パーキンソン病のお薬についても、ずっと吉田病院からもらっているが、その扱いも同様に、施設と主治医らと相談して対応する必要があると思う。
 いずれも、要は、如何なる厄介な問題が出て来ても、兄弟仲良くし、一義的には兄貴を立てながら、智恵を出し合って、うまくやって欲しいと言うことに尽きる話だった。
 そこまで話したところで、一考の考えていた千夏にも聞いてもらう内容は話し終えたので、嫁と孫には席を外してもらい、そこからは一考が用意した資料に沿って、幾つかの課題の細かな説明に入った。(以下、明日に続く)

1369 一つ大きな山を越したが、…

 ともかく、政治の停滞の大きな要因だった民主党の代表選挙は終った。大差の結果にあっけない気がするが、一つの大きな山を越えたことで、今日からの政治、経済、社会での新しい前向きの展開を期待したい。

1.独り言コラム
 大方の予想以上の大差で菅直人代表が選任された。これで第2次菅内閣が誕生することになる。無難さを求めた党員の選択だったと申し上げておこう。何か、新しいことが起きるという期待が抱けない弱さが気になる。今しばらくは、党役員、内閣人事の行方が焦点となろう。小沢グループをどう処遇するかが大きな関心事の一つだ。
 ところで、この選挙戦を通じてイメージダウンとなったのは、原口一博総務大臣だ。同氏には、一時は将来を期待した筆者であったが、郵政問題の扱いといい、今回の小沢一郎を支持した対応には正直失望だった。同氏は、何を狙っての小沢支持発言だったのだろうか。先を読むに敏なる政治家としては、今一つ理解に苦しむ対応で、筆者には解せない。
 また、小沢ガールズの中の木愛も、師匠と秘書とのダブル不倫の発覚で、何とも言えないダーティさが暴露され、極めて頂けないスキャンダルだ。飼い主の小沢一郎氏のコメントを聞きたいぐらいである。
 とにかく、大きな戦いが一段落したことで、次なる戦いへの踊り場といったところだろうか。そこで、つなぎとして、今朝は、久し振りに、和やかな滋賀県の話題を取り上げてみよう。
 その一つは、来年のNHKの大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」のロケが、今週から地元で始まっているという話題である。既に、甲賀、比叡山、長浜(小谷城)、近江八幡(安土城)などでのロケが行なわれたようだ。お市の宮沢りえ、初の水川あさみ、江の横山樹里などの主役の3女性に加えて、森欄丸などに若いイケメンたちが出演していて、地元では早くも盛り上がっていると言う。つまり、大河ドラマでは、既に来年の戦いが始まっているのである。因みに、この大河ドラマも、この作品が50作目という節目である。第一作目の「花の生涯」、第二作目の「赤穂浪士」などの良き重厚なドラマが思い出されるが、もう半世紀前になると思うと感慨深い。
 一方、明るいトピックスでは、270人271脚で、ギネス記録を作った話題がある。9月11日に長浜市の浅井中学の生徒たちによって挑戦されて成功したもので、それまで福岡県直方市の小学生が持っていた「261人」の記録を破っての世界新記録である。
 この挑戦は、同校の校庭で行なわれ、150メートルに渡って横一線に並び、普通のスピードで50メートル進むという内容だ。子供たちの心の繋がりをつくる上で、この種の共同作業は大いに役立つと思う。目立たない滋賀県でも、いろいろ頑張っているんだ。
 そういえば、毎日通院時にお世話になっている西大津バイパスで、片道2車線化の工事が進んでいるが、今月末からその一部が開通すると言う。これで、込み具合が解消してくれれば有難いのだが、連結している湖西道路が片道1車線のままだけに、その解消にはならないのではと思うのだが、どうだろう。なお、このバイパス道路は最初からずっと無料である。
 いずれにしても、政治、経済、社会共に新しい戦い、展開に国民の期待は大きい。菅さん、とにかく、頑張って下さい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時50分起床。体重、61.3Kg.朝風呂。予報では今日の天気も良さそう。
 昨日の雅子は、少し熱があったが、まずまずの一日だった。入浴日なので散歩はやらなかった。一考は、雅子の介護の合間を抜って、病室のテレビで菅代表の選出の模様を楽しんでいた。

3.連載、難病との闘い(1334) 第五部 どこまで続くこの苦闘(111)
  第二章 退院を巡っての攻防(37)
  (2)付添いアラカルト(22)
   ④ 家族会議(その12)
 いつもは人気の少ない相坂家なのだが、二郎の家族が帰って来たことで、今までにない賑やかさが加わった。到着した二郎の家族一同は、荷物をリビングに置くと、先ずは挨拶ということで、直ぐその足で母屋へに向かった。玄関から廊下、そして大ばあさんのお部屋に至るまでの空間に、一気に話し声に満ちた明るさが漲って来るのだった。
 今年で98歳になった大ばあさんだが、大したもので、自分の足で歩きながら、奥の自分の部屋から出てきて、仏壇のある応接間で、次男の家族と久し振りの顔合わせが出来て、相互に型通りの挨拶を交わしていた。とにかく、大ばあさんの喜びは一入だった。彼女にしてみれば、目の中に入れても痛くないほどのかわいいひ孫であった。嬉しそうに、そのひ孫をハグした形で抱かかえて、かわいがっている大ばあさんの様子が印象的だった、抱かれた結夏ちゃんも嫌がる様子を見せず、されるがままに応じていた。その後、98歳の母親の一斉の面倒を見ている一考の姉の久子も加わり、部屋の中は久しく見ない盛り上りを呈していた。
 言ってみれば、そんな光景は、相坂家にとっては、親父が亡くなって以来の10年振りのちょっとした歴史的なハプニングで、見方によっては、貴重な歴史的なセレモニーであるとも言えた。それと言うのも、大ばあさんと結夏の年齢差は93歳で、大まかに言えば、ほぼ一世紀の差がある。そんな二人が抱きあっている光景は、そんなに容易に見られるものではなく、大袈裟に言えば、神がかり的な出会いだと言っても過言でないくらいで、なかなかの圧巻だった。
 そんな歴史的なセレモニーが一段落して落ち着くと、一考は二人の息子達に懸案の家族会議を開くことを告げた。ダイニングルームとリビングルームを一緒にした大部屋で、ダイニングテーブルを囲んだ形で行なうことになった。
 そして、その会議の最初の部分には、嫁も、孫も一緒に顔を出すように指示したのである。嫁の千夏にすれば、何事が始まるのか、少し躊躇した様子で状況を窺いながら、用意された椅子に腰を下ろし、成り行きを見守っていた。また、結夏にも特別の小さな椅子を用意していた。
 一考が、この会議の最初の部分に千夏と結夏にも同席してくれと言った背景には、、一考には、次男だけではなく、千夏にも聞いておいてもらいたい大事なことがあったからである。(以下、明日に続く)

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1368 予断は許されない

 毎日、毎日、予断を許さない興味深い事件、戦い、ゲームなどが幾つか併行して進んでいる。中でも、今日は新しい総理の顔が決まる日だ。誠に興味津々である。菅氏優勢が伝えられているが、予断は許さないとの見方もある。果たして結果は?

1.独り言コラム
 いよいよ、今日の午後の3時過ぎに新しい日本の総理の顔が決まる。菅直人氏か小沢一郎氏か、興味深い民主党の臨時党大会である。
 今朝の毎日新聞のトップには、昨日までのトーンと少し違って、「予断許さぬ激戦」という大きな活字が躍っている。まだ態度を決めていない20人ぐらいの議員の決断が結果を左右しそうだというのだ。
 今日の投開票の段取りを見ると、今朝の3時ころからホテルの一室で、党員、サポーター票、地方議員票の開票が始まっている。情報の漏れがないように、携帯などの持込が禁止されているとはいうものの、両陣営には何らかの情報のリーク手段が講じられているだろう。
 いずれにしても新しい総理の顔が決まるのは時間の問題だ。新たなドラマは、それ以降に始まる。両陣営のノーサイドは成立するのか、そこには、その後に始まる党役員、内閣人事が絡むことになろう。
 一つの決着が、新たなドラマの始まりである。世の中はなかなか面白い。
 後継者と云うことでは、少し前からムードが盛り上がりつつある北朝鮮での金日正総書記の後継ぎだ。三男のキムジョンウン氏が指名されることには変わりなさそうだが、そのタイミングは予断を許さないようだ。その舞台となる44年ぶりに開催される党代表者会議の日程が遅れているからである。今週中にでも、と言われているが、果たしてどうだろうか。
 尖閣諸島で起きた中国船の船長の逮捕劇は、中国が予想以上のしつこさで、全員の即時釈放を要求してきていた。それに対し、船長以外の12人の乗組員は昨日釈放している。この辺りの駆け引きが興味ある戦いなのだが、何となく、日本政府の弱気が気になる。次のステップは船長を何時釈放するかが、ターニングポイントだが、この種のいざこざはこれからも頻発するだろう。いざこざのレベルで止まってくればいいのだが。ともかく、大事にならないことを祈る。しかし、いつ何時何が起きるか分からず、尖閣諸島問題は予断を許さない。
 さて、有名芸能人ということで注目を浴びている押尾学容疑者の裁判が、いよいよ17日に判決を迎える。有罪には変わりないだろうが、執行猶予が付くか否かが関心の的である。いわゆる裁判員裁判だけに、素人の裁判員の判断が注目されている。筆者の直感では、執行猶予は付かないと見ている。有名芸能人ろいう有名税は小さくないと見ているからである。さあ、どう出るだろうか。やはり、予断は許されない。
 裁判ではないが、小沢一郎氏の政治と金を巡る問題が検察第五審査会で二貝目の審査が進行中で、その行方が注目されていて、これまた予断を許さない状況にある。今度のの審査で、起訴相当以上が出れば、裁判が始まることになり、同時に小沢一郎容疑者の誕生となる。後一ヶ月以内に結果が出るはずだけに、これまた興味津々である。
 大相撲秋場所も今日で3日目である。横綱白鵬が今日勝てば、節目の50連勝となる。双葉山、千代の富士に次ぐ、史上3人目の快挙となるが、今日の相手はベテラン若の里だけに、波乱は起き難いと見るのが妥当だ。しかし、横綱白鵬も人間で、大台を意識するだろうから、予断は禁物だろう。
 中日に1.5ゲームの差をつけられた阪神だが、ゲーム数が7つ多い。他の12試合は中日と同じペースで終えるとすると、この7試合を5勝2敗と頑張れば、同率で首位に並ぶ。数字上では充分に可能性があるが、やはり、予断は許されない。
 いずれにしても、今日も、話題が豊富で、筆者には楽しみな一日になりそうだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。体重、60.9Kg.今朝も天気は良いようだ。
 昨日の雅子は痰の出方も少なく、落ち着いた症状だった。数日前からパーキンソン病のお薬が少し変わっているのだが、目に見えるような変化はない。2時半頃から、いつものように車椅子の散歩で気分転換。まずまずの一日だった。

3.連載、難病との闘い(1333) 第五部 どこまで続くこの苦闘(110)
  第二章 退院を巡っての攻防(36)
  (2)付添いアラカルト(21)
   ④ 家族会議(その11)
 それにしても、結夏ちゃんはしっかりしていた。まだ数回しか会っていないのだが、6歳の幼児にしては、幼くあどけなさの中にも、卒なく交わす挨拶や応対ぶりはなかなかのものだった。いつだったか、結夏が幼稚園の仲間と歌を歌っているビデオで、堂々と真ん中に位置取りして、元気に歌っていたシーンが思い浮かんだ。今までの相坂家の引っ込み思案のタイプではなく、積極的で前向きな性格なんだ。一考はそんな思いで、結夏の応接ぶりを眺めていた。一方、嫁であり母親の千夏も雅子の手に触れながら、やさしく挨拶を繰り返してくれていた。それに対し、二郎は相変わらず、照れ臭そうだが、それなりに声を掛けてくれていた。ただ、その声が、前からそうなのだが、少し小さいのが一考はいつも気になっているのだ。
 いずれにしても、こちらから一方的に話しかけるだけのお見舞いだけに、半分手持ち無沙汰といった感じがする。さりとて、他に何かをしてあげることもない貴重なひと時なのである。言ってみれば、それが、今の雅子には千金の重みで勇気付けてくれる嬉しいお見舞いなのだ。雅子の立場にならなければ理解できない特別の世界なのである。
 時間はあっという間に過ぎていった。一段落して時計を見ると既に5時を少し過ぎていた。「それじゃ、また、明日来るね」ということで、その日はさよならをしたのである。あっけないと言えばその通りだが、雅子が喋れはしないが、その間、じっと目を開けて見ていてくれるのだ。それが雅子には、大変そうな作業であると思われるので、この程度のお見舞いが妥当だと一考は考えるのだった。
 かくして、4人の一行は、一考の車で自宅に向かった。幸い、バイパスはそんなに混んではおらず、車はスムースに走り、5時半頃に自宅に戻った。
 先に帰っていた太郎が、大ばあさんの挨拶を終えて出てきたのと玄関で出くわした。そこで、6年ぶりの太郎と二郎一家の顔合わせが実現した。二人は照れ臭そうに声を掛けあっていたし、姪の結夏ちゃんも、人見知りすることなく、笑顔で挨拶を交わしていた。和気藹々とまでは至らないが、相坂家にとっては、雅子はいないけれど、久し振りに見る一つの幸せの形だった。(以下、明日に続く)

1367 よく頑張ってるじゃないか

 意外な頑張りを見せてくれているアスリートや有名人が目に付いた週末だった。苦境打開に、或いは、自分自身のイメージアップに繋がりそうな頑張りだが、中には、ますます状況を難しくしているものもある。

1.独り言コラム
 昨日行なわれた沖縄県名護市での市議選で、稲嶺進市長派が過半数を占めて圧勝した。内訳は、普天間移設反対グループが16人で、賛成派の11人を大きく上回ったのである。これで、目下検討中の辺野古への移設は、ますます難しい状況となった。「やるじゃないか」普天間移設反対派諸君、である。政府首脳は頭が痛い。
 前日、守護神、藤川球児投手が打たれて衝撃的な逆転負けを食らって苦境に追い込まれていた阪神が、昨日は、新人の秋山拓巳投手の好投で見事な完封勝利を挙げ、崖っぷちの阪神を救った。同チームでのルーキーの完封は24年ぶりの快挙だそうで、江夏豊、遠山奨志(敬称略)に次いでの3人目だという。なかなか「やるじゃないか」秋山投手だ。この頑張りで、なんとか諦めずに食らい着いている阪神だが、さあ、この後はどうだろうか?…。
 もう一つプロ野球のニュースで、中日の浅尾拓也投手が56セットアップポイントを上げた。これは日本新記録だそうだ。セットアップは、脚光を浴びる押さえの前の前座で、目立ち難い役割だ。言ってみれば、縁の下の力持ち的な頑張りである。それだけに、確かに「よく頑張っているじゃないか」である。
 大相撲秋場所が始まった。横綱白鵬が少してこずったが頑張って48連勝を達成、先行きが楽しみだ。そんな中で大関魁皇の今場所が注目されている。先場所途中休場したことで、13度目の大関のかど番である。今場所負け越せば、引退すると見られているだけに、何とか頑張って勝ち越し、次の出身地の九州場所につなげて欲しい。しかし、体調も思わしくないという。それでも、苦しいながらも、初日は何とか白星発進した。あと7勝だ。ともかく、「よく、頑張っているじゃやないか」と記しておこう。
 今でも、高校野球での奪三振記録の保持者であるタレントの板東英二さんが、テレビの番組の誘いもあって、漢字検定2級に合格したという。70歳というハンディをもろともせずに懸命の努力で堂々と勝ち取ったのは素晴らしい。指が少し腫れていたが、努力のほどが窺えた。同氏は。明るく元気なのが売り物で、見ていて気持ちがいい。「よく頑張っているじゃないか」である。
 そういえば、クイズ番組でよく頑張っている方々が目に付く。中でも、かつてのTBSアナウンサーだった渡辺真理さんがフジテレビの平成教育学園で好成績を見せてくれている。ほっそりした知的な美人は筆者好みである。
 先週の世界不思議発見に出ていたAKB47の峯岸みなみさんが、初出場でパーフェクトのトップ賞だった。やらせでなければ大したものである。
 昨日放送された「たかじんのそこまで言って委員会」で民主党の大田和美議員が小沢一郎応援の立場でディベートに参加していたが、今までのクラブに勤めていたいい加減な議員というイメージを払拭するような論戦を見せてくれていた。
 これらの渡辺真理、峰岸みなみ、大田和美の三人にも「よくやっているじゃないか」と申し上げておこう。
 もう一人、いま、このブログを送信する直前で、インターネットで知ったのだが、日テレの朝の顔である、ズームイン・スーパーの西尾由佳里さんがCMプランナーの方と結婚していることを知ったのだが、ちょっとショック。綺麗な方なので、致し方ないが、「うまく、やってるじゃないか」と申し上げておきましょう。
 ところで、目下プレイが進行中の米国女子ツアーで宮里美香さんが16番を終って首位と2打差の3位と優勝争いをしている。優勝までもう一息だが、どうだろう。今週は、よく頑張っているじゃないの、である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、60.8Kg.お天気は、明日には一時崩れるというが、今日は良さそう。
 昨日の雅子は、血圧が低めで、痰も相変わらずで、今一つの体調だった。それでも、午後には、車椅子での散歩を行なったが、この日は外は風がなくて暑かったので、ほとんどを館内の散歩に終始した。

3.連載、難病との闘い(1332) 第五部 どこまで続くこの苦闘(109)
  第二章 退院を巡っての攻防(35)
  (2)付添いアラカルト(20)
   ④ 家族会議(その10)
 そうこうしているうちに、次男が京都駅を出ると言う連絡が入った。京都からは快速電車だと20分程度の距離である。頃合をみて、一考は雅子に二郎を迎えに行くと言って、太郎と一緒に病室を出た。
 4時半過ぎ、ちょうど入れ替わりに二郎の家族が堅田駅に到着した。ほぼ一年ぶりの再会だった。太郎の場合と違って、一考は車を降りて迎えていた。孫の結夏(ゆいか)ちゃんに印象を良くしておく為に自らが外に出て迎えるやるのだった。
 彼女はすっかり大きくなっていてとても愛くるしく見えた。この年代の子供は育ち盛りで、ちょっと見ぬ間に大きく育つもので、結夏もその例外ではなかった。小柄な嫁の千夏も元気そうだった。対照的に、二郎がひょろとしていて少し疲れが窺えるのが気になった。それもそのはずで、仕事が大変そうで、毎日帰宅が深夜だというから、致し方ないだろうと一考は思うのだった。
 三人全員を車に乗せると、一考は、また琵琶湖大橋病院に向かって車を走らせた。この日だけで、この病院に向かうのは、朝、昼食時、そして長男の迎え時に続いて4回目である。この日のこの時間帯では、病院の裏側の第2駐車場を使う。一考は、太郎の場合と違って、三人を病院の裏の入口付近に降ろして待たせておいて、一人で車を駐車場に置きに行った。子供がいるから、余計な歩きを省略するための配慮である。
 駐車場から戻って来た一考を含めての4人は、そのまま雅子の部屋に向かった。少し緊張した様子で、三人は一考に続いて、部屋に入った。
 雅子は、先ほどの太郎の場合と同様に、期待して楽しみに待っていたと思う。彼らとは、何しろ一年ぶりで、前回は、彼らに神戸に向かう予定が控えていたこともあって、落ち着かない見舞いだったことからも、今日はじっくりと、という気持ちがあったはずだ。
 前日に、予行演習だと称して、一考が「ゆいかです」と雅子に挨拶をして見せると、珍しく久し振りに雅子は噴出すように顔を少し歪めて笑ってくれたが、さすがにこの日は真面目に、少し前の太郎の時と同様に頑張って目を大きく開けて、雅子としては精いっぱいの心からの歓迎の挨拶をしていた。(以下、明日に続く)

1366 裏目に出る

 打つ手が期待通りに展開せず、裏目に出ることは良くあることである。良かれと思っての決断も、思う様にいかないのがこの世の現実で、そのことが歓喜、落胆などの感動のドラマを生み出している。

1.独り言コラム
 ここが勝負処という判断だったと思う。昨日の阪神、ヤクルト戦での終盤の8回で、阪神、真弓監督が思い切って動いた。7回まで好投のメッセンジャー投手に代えて、後の2回を守護神、藤川球児投手に委ねる決断をしたのである。この試合を確実に勝ち取ろうとして、真弓監督が積極的な思い切った作戦に出たのであった。
 しかし、展開は皮肉だった。その藤川投手の第1球のデッドボールから風雲急を告げることになり、考えてもいなかったヤクルトの逆転劇を食らってしまった。レフト方向に飛んでゆくヤクルト、ホワイトセルの打球を見送る藤川投手のしまったというジェスチャーを見ていたら、その心境を察して胸が痛かった。阪神チームにとっては、監督も選手もファンも、その思わぬ敗戦に落胆は大きかったに違いない。懸命に捉まえていた「優勝」という大きな魚が逃げてゆくといった感じだったと思う。せめて、もう一回、メッセンジャーに投げさせていたらとの悔いが残るのだが、…。
 打つ手が裏目に出る時ほど悔しいものはないが、長い人生では幾たびかは、そんな苦い経験を味わうものだ。タイガースも命を取られた分けではない。ここが最も辛い時なのだが、幸いにも、まだ20試合も残っている。諦めずに、最後まで優勝を目指して頑張って欲しい。
 打つ手が裏目と云う観点から見てみると、尖閣諸島の日本領域内に侵入していた中国漁船の船長を逮捕した事件は興味深い。それに対し中国が執った対応は、今月中旬に予定していた東シナ海のガス田開発を巡る条約締結交渉を一方的に延期して来た。これは、船長の逮捕が裏目に出たという分けではなく、中国のささやかな抵抗であって、この中国の対応を裏目にさせる日本の次の一手に大きな関心がある。幸いなことに、アメリカ艦隊の動きが日本の対応を支持していてくれるという話もあって、これからの展開を見守りたい。
 さあ、民主党の代表選も大詰めだ。小沢一郎に絡む木愛のダブル不倫という週刊誌のリーク報道が、小沢氏側に「そこまでやるか」といった反発の受け取り方を与えたようで、菅総理側には、このスキャンダル報道は裏目に働いているような感じでもある。
 今朝の新聞で、小沢氏が、自分が総理になれば、菅、鳩山両氏を重要閣僚として起用すると発言しているのだが、これは、取りも直さず、菅氏に対し「あなたが勝っても、そのような配慮をしろよ」と訴えているように聞こえる。しかし、菅総理が、そんな申し出を受けたら、それは裏目に出るのは必至である。若し、小沢氏を重要ポジションに遇したら、菅内閣の主要閣僚からの反発だけではなく、国民の反発にもつながり、内閣支持率が大きく下降することになろう。この場合の裏目は怖い。
 さて、裏目に出た最悪の最新事例は、昨日の振興銀行の破綻によるペイオフの発動だ。1000万円以上の預金者が3500人もいたという。お気の毒と云うべきか、お金に余裕のあった人が多かったのではと思ってしまう。幸か不幸か、筆者にはそんな心配をするほどのお金はない。
 昨夜打ち上げられたGPS衛星「みちびき」は大成功だった。このところの日本の宇宙開発技術の向上は目覚しく、打ち上げ成功は12回連続で、その成功率は94.4%に向上したという。この技術の活用で、位置測定制度は10倍以上に向上すると言う。この種の技術で、国民の幸せを「みちびいて」欲しい。いずれにしても、この成功には裏目はないだろう。ただし、その精度アップが、犯罪にでも使われれて、犯人らの逃走などに使われれば、裏目に出ると言うことになるのだが、…。
 とにかく、いい意味での裏目は大歓迎であるが、…。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、60.6Kg.天気は今日も良さそう。
 昨日の雅子は熱はなかったが、痰は相変わらず多かった。それでも、午後には1時間あまりの散歩を行なった。体の姿勢を変えてあげることに意味があるとの一考の判断だが、本人の表情も満更ではなさそうで、ほっとしている。

3.連載、難病との闘い(1331) 第五部 どこまで続くこの苦闘(108)
  第二章 退院を巡っての攻防(34)
  (2)付添いアラカルト(19)
   ④ 家族会議(その9)
 「大した理由じゃないんだが」一考はそんな前置きをしながら一旦言葉を切った。そして、少し申し訳なさそうな口調で話を継続した。
 「一つは、先に帰って、各部屋のエアコンのスイッチを入れておいて欲しいんだ。君には悪いが、孫達が帰った時には、ちゃんと部屋が冷えていた方が気持ちが良いからね。それに、もう一つの理由は、一台の車に相坂家の全員が一緒に乗ることは避けたいんだ。若しものことがあった際に、全滅だけは避けておく必要があるからね」ちょっと、もったいぶった言い方で、一考は笑いながら付け加えた。
 一考も、この病院への通院は何百回も繰り返していて、運転には充分に慣れてはいるが、万が一のことを考えての選択だった。つまり、一気に相坂家の一家が消えてしまうような可能性は避けておこうと云うのである。如何にも、一考らしい配慮なのだが、割を食ったのは長男だった。この暑い中を、大津京駅から歩いて自宅に戻らねばならない。まあ、気の毒だが仕方がないことだった。
 「なるほど。石橋を叩いて渡るお父さんらしいね。分かったよ。それなら、お父さんが二郎らを駅に迎えに行く際に、それに乗って帰ればいいんだね。」
 「そうだ。そうしてくれると有難い。二郎とは入れ違いになるが、後でゆっくり会えるから、問題ないだろう」
 そんな会話をしているうちに、車は、琵琶湖大橋病院の第二駐車場に到着した。病院の裏側にある駐車場である。土曜日の午後と日曜日は、便利のいい通りに沿った第一駐車場は休みであるので、仕方なく、この裏の駐車場を使う。
 時計を見ると、4時少し前であった。二人は、急ぎ足で雅子のいる病室に向かった。雅子の表情は落ち着いていた。幸い、痰は出ていない。太郎が入って来るのを待っていたようで、多少熱はあったものの、雅子は、しっかりと目を開けて喜びを示していた。言葉を交わす分けにはいかないが、それでも、太郎は幾度か声を掛けながら母親のベッドの傍で、母親の様子を窺い、暫くじっと佇んでいた。言ってみれば、実にそっけない見舞いである。何しろ、雅子が少しでも喋ってくれれば、ぐっと雰囲気も変わるのだが、じっと目を開けて見ていてくれるだけなので、こちらからの話もどうしても途切れがちになってしまう。それでも、心と心は、しっかりと通じ合っているのは確かである。雅子の目の大きさがそれを物語っているのだ。(以下、明日に続く)

1365 どうなっているの?

 自分が当事者ならは堪ったものではないが、外野席にいると楽しい話題が多い。大きなニュース、面白いニュース、とんでもないニュースなどに、「どうなっているの!」と思わず呟くことが多い毎日である。

1.独り言コラム
 振興銀行が破綻して、初めてのペイオフが発動された。あの小泉―竹中体制の知恵袋であった木村剛前会長の「債務者の気持ちが分かる金融」の理念を受けて創られた銀行だったが、顧客はその謳い文句に騙されたといえよう。信じて預金した顧客は「どうなっているんだ!」と怒っているが、後の祭りの被害者も少なくないようだ。
 所在不明の高齢者の数が、調査が進むにつれて、どんどん増えているが、法務省が10日に発表した調査の結果では、100歳以上の不明者が23万人以上いるという。とても信じられない実態に「どうなっているんだ!」驚きでいっぱいだ。
 村木厚子元局長に大阪地裁が無罪判決を下した。郵政不正に対し村木局長は関与していないと判断したのである。大阪地検の「上級幹部が関与した厚労省の組織的犯罪」の構図がことごとく否定された判決だった。大阪地検に対して「どうなっているの!」と聞いてみたい。どうやら、検察側は控訴も断念するのではと見られている。
 あと4日後に迫った民主党の代表選挙も、菅総理が有利だとの報道が目立ち始めている。そんな中で、小沢ガールズの中でも菅総理支持に回る人も出始めている。山尾志桜里さん(愛知県)はクリーンを売り物の菅氏に乗り換えるようだ。木愛氏のダブル不倫というスキャンダルもあって、嫌気を覚えた連中からの幾ばくかの流失があるかもしれない。さあ、情勢の実態は、「どうなっているのであろうか」最後まで予断は許されない。
 大阪都議論は平行線のようだ。人気の橋下徹知事が強く推進している課題だが、大阪市長の平松邦夫市長が猛反対で、一昨日、府の公館で意見交換が行なわれた。しかし、議論は平行線で終ったようだ。とにかく、二重行政を省くという点での合理化は理解できるが、具体的なメリット、デメリットが、今一つはっきりしていない。「どうなっているんだ!」と確認したい府民は多いだろう。
 なお、この話と直接関係ないが、昨日、平松市長が外国人を相手に水設備のPRを英語で行なっていたのを耳にしたが、同氏の英語のうまさにはびっくりである。橋下府知事と英語で議論すれば、判定勝ちになるのではと思うのだが。「どうなっているんだ!」ではなく英語を「どこで勉強したの?」と聞いてみたい。
 ここに来て、プロ野球の順位争いが面白い。毎日の日替わり順位に、ファンは一喜一憂のようだ。昨夜は、セ・リーグでは、阪神がヤクルトに完敗したのに対し、中日が接戦で横浜に勝ち、148日ぶりに首位に立った。それにしても巨人軍が強くないのもびっくりである。これで、どうやら、投手力のいい中日が走り出したようだ。
 一方のパ・リーグでは、西武が少し抜け出したようだが、3位争いが熾烈で、オリックスにチャンスが出て来ている。筆者が数日前に優勝候補に上げたロッテが脱落の恐れも出て来ている。「どうなっているの!」ではなく「どうなって行くの?」である。
 日経新聞社主催の将棋王座戦の5番勝負第1局が行なわれ、羽生王座が挑戦者藤井九段に先勝した。これで、羽生王座は、19連覇に一歩近づくと共に、この王座戦のタイトル戦でもこの5年間負けなしでストレート勝ちしていて、17連勝中と連勝記録を更新中である。羽生の強さは「どうなっているの!」と言いたいくらい安定している。来月から始まる竜王戦のタイトル戦への挑戦も決まっていて、渡辺明竜王からのタイトル奪回で、4冠王復帰が期待されている。
 毎日が「どうなっているのか!」のてんこ盛りで、筆者のような単調な生活者に、格好の気分転換の美味しいメニューを提供してくれている。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、60.4Kg.今日も好天のようだ。
 昨日の雅子だが、また痰が多い日で、苦しんだ一日だった。それでも午後には散歩で気分転換を図ったが、…。それでも、夕方には、痰も少なく回復していた。

3.連載、難病との闘い(1330) 第五部 どこまで続くこの苦闘(107)
  第二章 退院を巡っての攻防(33)
  (2)付添いアラカルト(18)
   ④ 家族会議(その8)
 その日、一考はいつもよりも少し早めに目を覚ました。3時半起床だった。いつものようにシャワーを浴びて身づくろいをした。相坂家としての最初で最後(?)の会議を開くと言うことで、さすがに気合が入っていた。
 この日は、少し早い目の8時半に病院に着いた。午前中の体温測定では、37.4度と少し熱が高かった。雅子も緊張しているからかもしれない。
 この日、甲子園の高校野球では滋賀県代表の北大津高校が2回戦で群馬県の代表前橋商業と朝から戦っていて、堂々の勝利を挙げていて、気分も悪くなかった。午前中は、これといったこともなく、過ぎて行った。
 待っていた長男が京都に着いたので、今から堅田駅に向かうという連絡を受けたのが3時少し前だった。「よし来た!」といった気持ちで、一考は時間を見計らって堅田駅に迎えに出向いた。ロータリーは比較的空いていた。一考は、北側のコンビニのある近くに車を止めて、長男の乗った電車が到着するのを待った。
 間もなく、電車は到着、太郎がいつものように大きな鞄を手にして出て来たのをバックミラーで確認し、ほっとして、そのまま車内で到着を待った。
 いつものように、運転席の反対側のドアを開けて挨拶したのが3時40分。そのまま病院に向かった。
 「二郎らは、何時頃になるの?」久し振りの兄弟の顔合わせということで、太郎も少し気になっていたのだろう。車が走り出して直ぐに確認して来た。
 「4時半頃に着くのでは、と思うんだが。それで、一つ頼みがあるんだけど?」一考がそう言いながら、息子の方に少し視線を投げ掛けた。運転中の一考は、目を動かすのにもあまり余裕がない。
 「何?」
 「二郎らと入れ違いに、先に家に帰って欲しいんだ」一考は、昨夜から考えていた手順の話を始めた。
 「それはいいけど。どうして?」何だろうという怪訝な顔で太郎は、ちょっと戸惑った顔で、軽い疑問を呈した。
 「理由は二つある」一考はそう言ってハンドルを握り直した。(以下、明日に続く)

1364 裏舞台の面白さ

 戦いも終盤に入ると、思わぬ舞台裏が露呈されることがある。そこには、ユーモラスなものもあれば、眉を顰めたくなるようなものもある。さて、さて、…。

1.独り言コラム
 判定にカット来て、思わずクレームしたことが、大変な想定外の事態を呼び込んで、とんでもない、面白い(?)舞台裏を見せてくれた。
 一昨日、最高裁から受託収賄などの罪での上告審で、上告棄却を受けたいわゆる疑惑のデパートなんて揶揄された鈴木宗男氏の話ではない。同氏も判定には不満をもらしていて、とことん司法と戦うと喚いていた。なお、同氏は、近く失職し収監されることになる。政治家としては、もう一度立ち上がるのは至難の業だ。
 筆者が言おうとしたのは、ほかでもない、昨日の阪神タイガースの戦いぶりだった。9回の土壇場で、桧山進次郎選手の同点打で追いついた阪神だったが、10回裏で、一死満塁のさよならのチャンスを迎えた。その場面で、浅井良選手が打ったのが無念にも3塁ライナーで、一塁ランナーのブラゼルが帰塁できず、一瞬でゲッツーでチェンジとなった場面での出来事だった。
 そのアウトの判定にカット来たランナーのブラゼルが、猛然と抗議したため、即刻退場を宣告されたのだ。厳しかったのは、野手を使い切っていた阪神で、残っている投手を守りに使わなければならず、まさに、思わぬ想定外の総力戦になったのである。選ばれた西村憲投手が、外野の守備についたのだが、相手の打者に応じて、その守備位置をライト、レフトと移動して、必死の対応をくりかえしたが、阪神の藤川球児、福原忍両投手の渾身の頑張りで、外野に打たせなかったのは立派だった。
 5時間半におよぶ思ってもいなかった試合展開に、その舞台裏の面白さもさることながら、ファンには驚きと心配が交錯していたと思うが、とにかく、この終盤での大事な試合で負けなかった阪神には、まだしっかりとした脈があると思われる。
 さて、ここからは、別の舞台裏の話である。昨日発売された文春、新潮の二つの週刊誌で、木愛代議士のダブル不倫の話が取り上げられている。民主党の代表選の終盤でのこの手のきついスキャンダルは、とんでもない舞台裏を見せてくれていて、外野席は野次馬的な興味で盛り上がっている。しかも、その二人の相手が、小沢一郎氏(68)とその政策秘書(48)と云うだけに、小沢一郎氏にしてみれば、飼い犬にかまれた心境ではないだろうか。
 その本人の小沢氏は、昨日も北海道で元気に吼えていたが、内心はどんなものなのだろうか。それよりも、その木愛代議士は大変な存在のようた。我がままそのもので、約束はドタキャンするし、小沢氏のことを「イチロー」と呼んだりして、その威を弄んでいたようで、手が付けられない「悪」だそうである。
 そういえば、昔、筆者の会社にも、課長にアルバイトで特別採用されていた女性が、他の正式採用の女性の言うことを聞かず、「あなたもちゃんとお茶当番をして」との申し出にも、「そんな話は課長を通して言ってください」と勝手で、堂々と振る舞いをしていた。その女性も、ちょっとした男好きする女性だったのを思い出す。この種の虎の威を着るタイプの女性は時々お目にかかる。
 もう一つおまけの話である。裏舞台の面白さという意味では、これもちょっと興味ある話である。コラムニストの勝谷誠彦氏の昨日のブログに紹介されていた内容の受け売りで、目下、後継者の話題で盛り上がっている北朝鮮に関する裏話である。その道の専門家として知られているあの重村智計氏の情報源が、「何と!、あの引田天功」だったというのである。何んだか奇術、手品に騙されているようなネタモトの開示にびっくりである。一時は、特別な待遇を受けていた話は、本人も告白していて承知はしていたが、重村氏のネタモトだとは思いも寄らなかった。
 ということは、天功氏は、今でも、金正日総書記とのコミニケーションが続いているのだろうか? 最近では繋がりがあるとは思えないが、過去には、やはり、金日正とそれなりの深い関係があったのだろうか、なんてな野暮な想像を掻き立ててくれるのだが?

2.今朝の一考、昨日の雅子。
 4時40分起床。体重、60.8Kg.お天気は良さそう。
 昨日の雅子は、痰が多く苦しんだようだった。パーキンソン病のお薬をもらうに吉田病院お訪問する日だったので、雅子に付き添っていた時間は2時間程で、看護師さん任せだった。
 なお、春日先生に雅子の最近の症状を説明したところ、久し振りにお薬の内容が少し変更されることになった。暫くは、症状の変化に注目したい。

3.連載、難病との闘い(1329) 第五部 どこまで続くこの苦闘(106)
  第二章 退院を巡っての攻防(32)
  (2)付添いアラカルト(17)
   ④ 家族会議(その7)
 二人の息子達が戻って来るということで、その他にも準備や配慮が必要なこまごましたことが幾つかあった。その一つが各部屋の掃除である。長男の場合は、帰ってくると、いつも2階の一考の仕事場にしている部屋のベッドと机を使うので、改めて掃除の必要はない。しかし、次男の場合は、泊まるのはホテルだが、ここに居る場合の控え室として、2階のもう一つの部屋を使えるように準備しておく必要がある。このところは締め切った部屋になっているので、一応掃除機をかけて綺麗にして使えるようにしておかねばならなかった。実際に掃除をすると、ここ一年以上も使っていないので、結構な埃が溜まっていたが、備え付けてあるテレビ、エアコンは何の支障もなく稼動した。
 その他にも、細々したものの買い物も必要だった。長男には、いつもの朝の食材として、食パン、ヨーグルト、それにお茶を結構飲むので、多い目に買っておかねばならないし、次男の家族には、何と言っても孫にちょっとしたお菓子の類、それに、子供用の小さなスリッパなどが必要だった。幸い、スリッパについては、2年ほど前に帰って来た時に買ったものあるので、それをそのまま使ってもらうことにした。
 それらは、その気になれば、直ぐに準備できるものばかりの簡単な事柄ばかりだったが、ちゃんとやって置かねば、気になって落ち着かないのが一考の性分だった。要するに、一考は、見かけによらず、気が小さくて、細かなことにも結構気を使うタイプなのである。
 彼らの帰宅の前日になって、孫にお小遣いを用意することを思いついた。それと云うのも、まあ、いい格好しておこうとの打算があったからである。つまり、孫ももう6歳である。この辺りからは幼い頃の思い出がしっかり残る年齢であろうと思われるので、良い思い出を作ってもらいたいと考えるからだった。お小遣いとしては、お正月のお年玉、それに6月の誕生日のお祝いは欠かさずに贈ってきていたが、いずれも郵便で送っているので、今一つ実感が乏しかった。従って、ここではしっかりとした記憶に留めてもらおうとの狙いがあったのである。
 かくして、一考が思いつく必要な準備は、おさおさ怠りなくして、いよいよ、二人の息子達が帰宅してくれる8月の第二週の金曜日を迎えたのである。(以下、明日に続く)

1363 裏切り

 この世には、大なり小なり裏切りといった類の不愉快なものは少なくない。期待や常識などに沿わなくて、面白くないといった程度の軽度の裏切りから、怒りを伴い、とても許せないといった類の重度の裏切りに至るまで、その幅は広い。

1.独り言コラム
 民主党の代表選挙も、実質的には終盤戦に入っている。菅総理が総合的に少し有利だと言う見方が多い中で、昨日、現職の閣僚である原口一博総務大臣が、小沢一郎支持を明らかにした。大胆な改革が必要だと言うのがその理由らしい。明らかに、菅総理への裏切り行為である。即刻辞表を出すべき許せない裏切りである。
 同氏は、もともと小沢氏寄りの考え方を匂わせていただけに、このタイミングを狙っての効果的な一撃を加えたというのだろう。同氏はテレビ番組などに露出することが多く、以前は、筆者もその前向きな考え方に賛同することが多々あって、期待する政治家の一人だと見ていた。
 ところが、大臣に抜擢された後の同氏の発言などには、首を傾げることが多くなった。例えば、亀井元大臣と組んでの郵政改革法案を強力にサポート、また高校授業料の無料化では、朝鮮人学校への適用も了としている。そして今回の小沢支持表明は、明らかに筆者の同氏への期待を裏切っているし、それは、同氏の多くの国民への裏切りであることも確かだろう。期待が大きかっただけに、この裏切りは許せない。
 裏切りといえば、日銀、政府の円高対策への対応だ。菅総理が経済に弱いと言われていて、その対応が手ぬるくはがゆいのだが、白川日銀総裁に至っては、発言する度に、円高を促進する形になっている。これはまさしく裏切り的な行為だが、それよりも経済の基本に疎すぎるのではと言いたい。
 尖閣諸島での領海侵犯で、中国漁船の船長を逮捕した日本の対応には、久し振りに「快哉」の気分を味わった。中国は、いつもと同様に、自らの固有の領土だと喚いているが、ここからのこの船長の扱いでも、国民の期待を裏切らない対応を執って欲しい。外交では常に弱い日本を曝け出してきているだけに、ここでは名誉回復の一端を見せて欲しい。
 台風9号が国民の常識を裏切った形で福井県に上陸した。台風が福井県に上陸したと云うのは、記録的には初めてだろう。今までの常識では考え難い。つまり、韓国から日本海を通っての裏コースからの上陸である。今までも、そんなコースで東北や北海道に上陸することはあったと思うが、福井県と云うのは、その進路の右折の仕方が、かなりきついスライスボールのような珍しい進路だった。今までの気象庁の常識を裏切った珍コースだったと思う。
 さて、野球の話だが、昨夜の阪神のメッセンジャー投手の裏切りは酷かった。試合が始まって直ぐに、期待の試合そのものを壊してしまった。この試合で優勝への足場をしっかりと固めて欲しいと期待していたファンを大きく裏切った。今夜こそ、その裏切りを帳消しにして欲しい。
 イチロー選手だけは、ファンを裏切ることなく、偉大な記録に向かって着々と前進している。あと24試合で19安打に迫って来ている。どうやら胸突き八丁を越えたと思われ、ゴールが見えて来たようだ。それでも、ペースから言えば、昨年は出足の8試合は故障者リストに入っていて、出場できなかったにも関らず、18試合を残して200本に達していた。それと比べると、今年のイチロー選手は大変苦労しているように思う。なお、ここまで来ると、もっとも怖いのが怪我という不測の事態だが、何とか、無事に記録達成を果たして欲しい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時20分起床。体重、61.2Kg.天気は回復するようで、暑さも戻るという。
 昨日の雅子は少し元気はなかったが、熱もなく、痰も少なめで、そこそこの症状だった。午後には、外は小雨がぱらついていたので、館内を車椅子で散歩した。
 帰り際には、珍しく、しっかり目を開けて、一考を見つめてくれていたので、少し帰り難い気持ちになった。

3.連載、難病との闘い(1328) 第五部 どこまで続くこの苦闘(105)
  第二章 退院を巡っての攻防(31)
  (2)付添いアラカルト(16)
   ④ 家族会議(その6)
 そんな思考の変転があって、結局は、家族会議が終れば、皆で揃って近くの料理屋に出掛けることに決めたのである。普段、車を運転している一考と次男がお酒を飲むから、そこへの往復に車を使う訳にはいかない。従って、出掛けるにしても、なるべく近い料理屋がいいということで、一考は、最近ごく近くに店を越して来た料理屋にしようと考えた。
 その店は、自宅から歩いて5分程度のところにある。元々は、国道161号線沿いの柳ヵ崎の角にあったちょっとした料理屋だった。いわゆる老舗と呼ばれる範疇に入る店で、かつては、一考も何回か行ったことがあった。しかし、最近になってその土地に高層マンションが建設されることになって、移動せざるを得なくなり、近江神宮と柳ヶ崎を結ぶ通りのほぼ中ほどの処に移って来たのである。小さな道を挟んで、目下、存続か廃止で話題になっている大津競輪場があり、その反対の近江神宮寄りに、一考の自宅があるという位置関係だ。商売上から見れば、明らかに不利な場所に移動した料理屋で、移転後もそれほど繁盛しているとは見えなかった。
 とにかく、近くて便利ということで、その店に行くことにしたものの、一考は、移転後のその店にはまだ一度も行ったことがなく、店の中のレイアウトや料理の内容などの知見がなかった。取り敢えずは、一度試しに行って見て、その辺りを見ておく必要があろうと考え、早速その翌日に、昼食を食べに訪れたのである。
 店は以前の店より、明らかにもこじんまりとしていて、数人掛けのテーブル席が3つと、簡単なお座敷スタイルの席が2つあった。一考は、自分達の家族なら、その座敷席で十分と見た。そして、その昼食で口にした天ぷらがスカッと揚がっていて、そこそこうまかったことから、料理の味には、それなりに自信を持っているのだろうと思った。帰り際に、改めて夜の部のメニューをみると、目ぼしいものとして、しゃぶしゃぶとスキヤキがあった。まあ、そのあたりが妥当だろうと目星をつけて帰宅した。
 数日後、自分の考えが変わっていないのを確認して予約を入れた。その際、料理は、すき焼きにしたのだが、お肉の種類に一般の国産肉と近江牛の2種があった。それぞれの値段を確認すると、近江牛がかなり高かったので、エコノミカルな一般の国産牛にしたのである。(以下、明日に続く)

1362 逃春賦 

 数多い童謡・唱歌の中でも、「早春賦」はな、歌詞も曲も気に入っていて、とても好きな一曲です。今朝は、お遊びで、その替え歌で、お茶を濁させてもらう。

1.独り言コラム
 政権交代して、早くも一年経つが、期待された民主党政権でも、自民党と同様なたらいまわしが行なわれようとしていて、政策面では、仕分け作業というプロセスが注目を浴びたが、実質的には目ぼしい大きな改革は見られていない。目下、代表選の真っ只中で、政治は奴休み同然で、円高、株安の危機感もほったらかしで「あっちむいてほい!」のまま、昨日も今日も、票の行方を巡っての皮算用が行なわれている。
 そんな中で、昨日も、尖閣諸島で中国の漁船にかき回され、日本の巡視船が2隻も被害を受る接触事故があった、漸く船長を逮捕したものの、中国からは、自分達の領域内でのことで、けしからんと怒鳴り込まれている。国際ルールは「どうなっているんだ!」。船長の逮捕はまずまずの対応だが、それに菅官邸が絡んでいると言うのも、代表選を睨んでのことだそうだ。それにしても、こんなことで、日本丸は本当に大丈夫なのだろうか。
 ところで、今朝は、そんな緊迫した話とは関係ない替え歌で遊んでみました。
 私事で恐縮ですが、最近、車椅子での妻の散歩の際に、童謡・唱歌を歌いながら車椅子を押し、のんびりと楽しんでいることが多いのですが、中でも「早春賦」(吉丸一昌作詞、中田章作曲)がとても気に入っていて、今や、それが、一考の散歩時に口ずさむ定番の歌になっています。
 そして、いつの間にか、この歌詞の替え歌が、口を衝いて迸り出て来てきたので、思わずメモって見ました。つまらない作品(?)ですが、今朝は、おふざけで、それを紹介をすることでお茶を濁します。こんなことに懲りずに、今後とも、このサイトをヨロシクお願いします。
 なお、替え歌のタイトルは「逃春賦」としました。(  )内が「早春賦」の元歌です。

 1 マニフェは名のみぞ、金の乏しさ (春は名のみぞ 風の寒さや)
   小鳩何かと 策を思えど     (谷の鶯 歌を思えど)
   時にあらずと 普天間移設    (時にあらずと 声も立てず)
   時にあらずと 政治と金よ    (時にあらずと 声も立てず)

 2 小鳩引責 菅が引き継ぐ     (氷解け去り、葦は角ぐむ)
   さては時ぞと 思うあやにく   (さては時ぞと 思うあやにく)
   今日もきのうも 代表選     (今日もきのうも 雪の空)
   今日もきのうも 皮算用     (今日もきのうも 雪の空)

 3 敢えて立たずば 立たでありしを (春と知らねば 知らでありしを)
   立てばこわもて、笑顔振りまく  (知れば急かるる 胸の思いを)
   いかにせよとの この頃か    (いかにせよとの この頃か)
   いかにせよとの この頃か    (いかにせよとの この頃か)
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時20分起床。体重、61.2Kg.台風の影響で、久し振りに朝から激しい雨?
 昨日の雅子は、まずまずの症状だったが、痰は相変わらずであった。午後には入浴があったので、散歩はしなかった。

3.連載、難病との闘い(1327) 第五部 どこまで続くこの苦闘(104)
  第二章 退院を巡っての攻防(30) 
  (2)付添いアラカルト(15)
   ④ 家族会議(その5)
 さて、次男の家族に、ホテルに泊まるなら、近いホテルに越したことがないということで、JR大津京駅裏にあるビジネスホテルを勧めたが、さすがに見映えが良くないということから、京都市内にあるホテルを予約したという連絡があった。一考としては、差し当たっては一安心だったが、折角、帰って来てくれるのに、二人でゆっくりと飲むというという訳にはいかず、ちょっとした不満な気持ちだった。次回からは、自宅に泊まれるように、レイアウトなどに手を加えたいと思うのだった。
 そこで、考えておかねばならないのが、家族揃っての会議と会食を何処でやるかということである。会議については、その扱う内容から考えて、自宅で落ち着いてやるのが妥当だろうということで、一階のリビングルームで行なうことにした。
 少し悩んだのは、それが終った後の全員揃っての会食についてである。幾つかの考えがあって、一考はああでもない、こうでもないと迷っていた。若し、雅子が元気であったなら、雅子と嫁の千夏が一緒になって自宅で料理を作ってくれれば、それが最も安上がりで済むのだが、何しろ、肝心の雅子がいない。だからと言って、次男の嫁一人に料理を頼むのは気の毒すぎる。そんなことになれば、彼女の精神的な負担が大変だろう。そうなると、何処か近くの店に行くか、自宅に寿司か何か料理を出前してもらうということになる。
 さて、どちらかを選ぶのがいいのか、どちらが妥当なのか、一考は、少々躊躇していた。念のため次男に電話して、孫がお寿司を食べられるかを確認してみると、わさび抜きならOKだという。
 そこで、一旦は寿司を出前してもらおうと考えた。しかし、その場合にも、味噌汁ぐらいあった方がいいのではと思うのだった。そんなものなら、一考が作るのも容易いことなのだが、終ってからの片付けなども煩わしいし、そうなれば、嫁も余計な気を使うことになるだろう。そんなことで、一考の考えは、再び揺れ始めたのである。
 いずれにしても、そんなつまらないことで、一考の考えが二転、三転するというのも馬鹿げた話なのだが、雅子がいないという条件下での初めての家族揃っての会食となると、それくらいの細かな配慮も欠かせない。そんなことで、一層のこと近くの料理屋か、ファミレスに出掛ける方がスッキリしていいのではと考え方を変えるのだった。(以下、明日に続く)

1361 素人の見る目

 素人とプロの違いは、それで飯を食っているか否かの差だと思うのだが、目下、公判中の押尾学被告の裁判では、素人の裁判官の見る目が注目されている。 

1.独り言コラム
 元有名芸能人の犯罪ということで注目されている押尾学被告の裁判が始まっている。いわゆる裁判員裁判で行なわれていて、傍聴席を求めて押しかけた傍聴を希望する人の数が、なんと25倍にも達したという。
 昨日の公判では、合成麻薬MDMAを使用した薬物セックスの赤裸々な証言があって、選ばれた裁判員もびっくりの展開だったと思う。証言によれば、この事件では、二人がワンラウンドのプレイを終えて、一旦シャワーを浴び、やがて、2ラウンド目のプレイに入ろうとした際に、相手の田中香織さんが異常な反応を見せ始め、そのまま死亡に至ったというのだ。
 この二つのラウンドの境目で、押尾被告の妻の八木亜希子さんから、子供の写真を添付したメールが送られてきて、被告がその返事を書いて送信していたというエピソード(?)も明らかにされたという。八木亜希子さんも堪ったものではなかったろう。改めて、薬物によるセックスの異常さが浮き彫りにされたようだ。
 それにしても、押尾被告のもて振りは凄い。昨日の裁判にも、被告と関係のあった二人の女性が証言していたが、そのセックスの対象となった女性の多さには、びっくりで羨望さえも覚えるくらいである。
 しかし、先日のタイガーウッズの場合もそうだったが、世の中には、もてる男はもてるんだということのようだ。一度でもいいから、そんな男冥利の世界を味わってみたいと思ってしまうが、残念ながら、筆者にはもう手遅れだ。既に、そんな機能も喪失してしまっているからだ。
 さて、冗談はさておいて、この種の裁判に素人の裁判官で大丈夫なのかと云うような見方もあるようだが、こういうケースこそ、素人の見る目で判断されることの重みがあると思う。プロの裁判官は、過去の事例などをベースにした、いわゆる公式や定理だけで判断を下そうとする訳だが、この種の課題では、それだけではなく、素人の見る普通の人間らしい目で判断する意味が大きいと思う。さあ、どんな判決が出されるのか注目である。
 素人の見る目での審査といえば、もう一つ全国民が注目している審査がある。それは、小沢一郎元幹事長への政治資金に関する検察審査会の二回目の審査で、目下審査が終盤に入っていると思われる。検察での取調べでは、決め手となる証拠が見つからなかったということで、不起訴という判断がなされたのだが、今の小沢氏は、それで完全に疑いが晴れたと胸を張っている。
 それは大きな間違いで、疑いがあるが、証拠が掴めていないだけなのだ。そういう意味からも、それでいいのかと云うのが、素人の実感なのである。隠された影の部分にも、素人ながらの感覚で事件に取り組む姿勢は極めて大事だと思う。
 盛り上がって来ている民主党の代表選挙でも、小沢ガールスと称されている素人のような議員の奇声に囲まれて、当人の小沢氏も、今までのこわもての顔を崩して笑顔を振り撒いている。そんなつくられた顔に騙されてはいけないと思う。
 民主主義の原点の一つが選挙があり、それは素人の見る目でもって選ばれるという仕組みである。要するに、何事も素人の見る目を無視してはいけない。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時50分起床。体重、61.0Kg.直ぐに入浴。天気は今日も良さそう。
 昨日の雅子は、まずまずの症状だった。午前中に、半年毎に行なわれる胃ろうの交換手術があった。10分ぐらいで無事終了。午後には、車椅子での散歩。この日は、無理をせずに館内だけの散歩に止めた。
 なお、この日、久し振りに、一考のジョークに反応して笑ってくれた。2ヶ月ぶりぐらいで、ほっと一息である。

3.連載、難病との闘い(1326) 第五部 どこまで続くこの苦闘(103)
  第二章 退院を巡っての攻防(29)
  (2)付添いアラカルト(14)
   ④ 家族会議(その4)
 一考が、整理して用意しておこうと考えた内容は、大まかに言って、次の三つである。その一つは、雅子の病気に関するものである。お陰様で、今では幾つかの社会保障の恩恵に預かっていて、経済的な面でのサポートを頂戴している。それらは、障害者手帳、特定疾患患者手帳(重症用)介護保険、丸福と称される福祉医療費受給券、それに障害者年金といった類のものが主な基本資格である。これらは、障害者手帳を除き、毎年、若しくは2年に一度の頻度で更新手続きが必要である。厄介なのは、政治の縦割り制度に準じていて、それらの取り扱い窓口が、それぞれ違っていることだ、それだけに、この家族会議の機会に、そういった内容をきちんと纏めて話して、息子達の理解を得ておくことは大事なことと考えている。
 二つ目が、預金、株、保険、年金などの財産に関する情報だ。中身はいずれも大した額でなく、財産とは言い難いレベルのものだが、それでもそれらの中身の大よそのこと、保管場所、名義、連絡先、印鑑などの必要最小限の情報は、きちんと明らかにしておくことは大事である。一考のコンピューターの中に、断片的な記録は保管されてはいるが、一考がいなくなってから、それらを探し出すのは至難の業だ。そこで、最小限の必要事項についての総括資料を用意しておかねばならない。
 こうした資料を纏めていて改めて気付いたのだが、自分の人生70年の戦いの結果としては、如何にも、その中身が貧弱であるのが気になったが、何も、稼ぎ額だけで、人間を評価するものではなかろうといった、負け惜しみ的な反発する気持ちもあって、しばし、複雑な気持ちに苛まれるのだった。しかし、まあ、終ったことに何時までも拘ることはなかろうと自分に言い聞かせながら、最後には自らを慰めるのだった。
 最後の三つ目が、それら以外の全般的なことで、主として、自宅、お墓、仏壇などの扱いに関する一考の基本的な考え方を、しっかりと伝えておくことである。しかし、これらについては、まだ母親が健在で、土地や家は母親の名義であって、一考のものになるかどうかも分かってはいない。それでも、そうなった場合の、それらの扱いについての基本的な考え方の骨子は、しっかりと話しておこうと考えていた。この項目に関する限り、資料を作るまでもなかろうということで、口頭でしっかりと話すつもりである。
 さて、こんな作業を通じて、図らずも、自分が生きて来た人生の総括をしたという思いだった。そこで得られた一考の気持ちとしては、恰も、洗濯から戻って来た着古して干からびた安い背広を並べて、忸怩たる気持ちで見比べているような心境だった。つまり、懐かしくはあるが、人様にお見せするようなものではないと代物だったが、それでも、息子達には、駅伝でのように、しっかりと真実を話して襷を繋いでいかねばならないと思うのだった。 とにかく、なんだか、仰々しいことにように思われたが、一生に一度のことと思って、頑張って必要な資料の準備をしたのである。(以下、明日に続く)

1360 先行きが全く読めない。

 記録が残っているこの113年間で、今年が最も暑い夏だと言う。この暑い中で、先が全く読めないことが多くあって、一体、どうなってゆくのか、興味津々、一時も目が離せない今の世の中である。

1.独り言コラム
 イチロー選手の年間200安打達成については、ここに来て、あと26試合で24安打というところまで迫って来ていて、どうやら、輝かしい10年連続200安打の記録は達成されそうだ。(速報、今朝も目下試合中で、第一打席でヒットを打っていて、あと23安打)しかし、それ以外のことでは、先行きが全く読めないことが多すぎる。
 スポーツ関連では、日本のプロ野球での優勝争いはセ・パ両リーグ共に大混戦が続いている。近来にないデッドヒートの激戦だ。そんな中で、このところのジャイアンツの弱さが気になる。原辰徳巨人もお手上げのように見える。とにかく、ここまで来ると、何処が優勝してもおかしくない。筆者の予感は、セリーグが中日、パリーグはロッテが、するりと擦り抜けるのではと思っているが、どうだろう。
 昨日のフジサンケイゴルフで、久し振りに石川遼選手が勝って、今期2勝目を上げた。病院でテレビ中継を見ていたが、18番で追いついた石川のバンカーからの乾坤一擲の第2打は凄かった。テレビ中継が、時間切れで最後の肝心な場面で途切れたのは頂けなかったが、結局は、薗田選手が短いパットを外して勝負がついたという。途中での薗田選手には神がかり的な「つき」があったので、神様も最後にはそのバランスを取ったのだろう。それにしても、今年のツアーでの賞金王レースは、男女とも先行きは全く読めない。誰が抜け出すのだろうか? 筆者の予感は、男子は石川遼、女子は、願望をこめて不動祐理としておこう。果たして、どうか?
 社会ニュースでは、チリで起きている33人の生き埋め事故の行方が気掛かりだ。救出用の坑道を掘るのに4ヶ月も掛かるという。精神的にも肉体的にも限界との闘いとなりそうで、先行きが全く読めない。日本の素晴らしい技術は使えないのか。全員救出を祈るのみだ。
 高齢者の不在確認が進むにつれて、その管理の杜撰さが浮き彫りになって来ている。一体、どうなっているのだろうか。先行きが全く読めない。それにしても、自分の親の死を隠して、その年金を騙し取っているなんていう不埒な奴が多いのには、びっくりもびっくりで、怒りを覚えている。
 その年金問題に取り組んでいる長妻厚労大臣だが、どうやら能力の限界を露呈しているようだ。もう、過去のデータの擦りあわせと云う馬鹿馬鹿しい作業は止めて、今後の新しい年金のあり方と云う方向での対応に集中すべきだと思う。今の対応では先行きが全く読めない。
 株価の動きも先行きは神のみぞ知る世界だ。今朝から始まる東証は、どんな展開を見せてくれるのだろうか、注目して見守って行きたい。
 さて、注目の民主党の代表選だが、徐々に小沢一郎の評判が回復して来ているように見える。先行きは全く読めないが、若しかしたら、小沢総理の誕生となるかもしれない。そうなれば、一か八かの展開になる可能性がある。とにかく、短気で、健康に今一つ不安のある小沢総理だから、所詮、長持ちは無理だと思うのである。多分、短命内閣で終るだろう。グラビアアイドル並みの日本の総理の交代劇が続きそうだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.5Kg。好天が続きそう。
 昨日の雅子は、午前中は安定していたのだが、午後の散歩の直前の体温測定で、37.5度あったことから、急遽、この日の散歩は中止した。
 この日、病院内では、MR機器の入れ替え作業があって、院内は作業者で大わらわだった。半径1.8メートル、長さが2メートル程度の円筒状のものの搬出が、廊下のスペースにぎりぎりいっぱいのサイズだったことで、機械を使っての移動作業も大掛かりで、見ているだけでもなかなか面白かった。

3.連載、難病との闘い(1325) 第五部 どこまで続くこの苦闘(102)
  第二章 退院を巡っての攻防(28)
  (2)付添いアラカルト(13)
   ④ 家族会議(その3)
 ともかく、8月14日に二人とも帰って来てくれることが決まった。しかし、その辺りは、まさにお盆の真っ只中ということで、新幹線も混むだろうから、二人には早目に指定席の予約を取るように伝えた。小さな子供がいれば、なるだけ、座席もC,Dの席を押さえる方がいい。
 幸い、切符は取れたという返事があった。手配したのがまだ早かったからであろう。それによると、長男は2時半頃に、次男家族は3時頃に、それぞれ京都駅に着く列車だということだった。長男はそのまま湖西線に乗り換えて堅田駅に、次男は一旦京都のホテルにチェックインしてから堅田駅に向かうという。とにかく、往路については、一段落である。
 ところで、次男の家族がホテルに宿泊することについては少し悩んだ。何も無駄なお金を使うこともない。一考の自宅でも充分に泊まれるスペースはある。ただ、そのために、ソファーなどの家具を移動させたり、押入れの奥に押し込んであるお布団を取り出したりしなくてはならず、次男の嫁の立場からすれば、いろいろ気遣うこともあろうということで、止むを得ずホテルに宿泊することを認めた。雅子が健康であれば、そんなことを考えずに済んだ話なのであるのだが、…。この問題は、今後とも帰宅する度に付き纏う課題になりそうだ。
 さて、その日を迎えるに当たって、一考には準備しておかねばならないことが幾つかあった。それというのも、このタイミングでの会議は、冗談ではなく、これが最初で最後の家族会議になるかもしれない。それだけに、今まで気になっている大事な課題については、漏れなく二人にはしっかりと伝えて、理解してもらっておく必要がある。つまり、折角の貴重な機会に、肝心な話に抜けがないようにしてしっかりと準備して置く必要があった。同時に、それらを分かりやすいようにちょっとした資料に纏めておく配慮が必要だった。 
 ところで、元々、その種の遺言的な内容については、今までに、断片的なメモ書きを作ってきていて、叩き台的な資料はある程度は作ってあったが、何しろ随分前に書いたものもあり、最新版としてアップデイトしたものを用意する必要があった。そういうことで、雅子の付き添いの合間を見つけて、それらの準備に入ったのである。切符が手配できた7月後半から、それらの資料つくりを始めていた。(以下、明日に続く)

1359 究極の選択

 アメリカでは、絞首刑のほかに銃殺刑もあって、死刑囚がその処刑方法を選択できるという。まさに究極の選択だ。

1.独り言コラム
 先の参院選で落選した千葉景子さんは、菅総理の方針で、その後も法務大臣を拝命中だ。従って、今は民間人からの起用という形である。同氏は、元々、死刑制度には批判的な立場にあり、法務大臣の拝命後も、ずっと刑の執行はして来なかった。しかし、参院選に落選後に、どんな心境になられたのか分からないが、二人の死刑を執行した。同時に、その執行に際し、大臣として自らも立ち会ったと云う。
 そして、その後、8月27日には、死刑のあり方に関する議論を巻き起こすためとして、初めて死刑執行の刑場を報道機関に公開した。その部屋のレイアウトなどを含めた様子、特に、死刑囚が最後に立つ位置を示す四角の位置を見て、筆者も何か厳粛で、凄く緊張したものを覚えたのである。そして、その床が瞬間的に抜けて落っこちるということを想像するだけで、何とも言えない恐ろしさを実感した。
 今回の千葉法相の対応についいては、いろいろなご意見もあろうと思うが、筆者は、この刑場の場の公開は、良かったのではないかと思う。少なくとも犯罪への抑止力になることは確かだと思うからだ。
 そこで、一言、つまらないことを申し上げるのだが、フジテレビ系列が放映している「ヘキサゴン」というクイズ番組の中で、遊びとは言いながらも、クイズの問題が解けなかった場合の罰則として、同じような四角の位置を示した壇上から、突然、その床が開いて落っことすペナルティを課す場面がある。今回の刑場の場の紹介を受けるまでは、それほど深刻に考えていなかったが、その公開を受けた以降については、神聖なその刑の場を茶化しているようで頂けない。番組製作者は、直ちにその対応を改めて欲しいと強く申し入れたい。
 ところで、今朝のNHKの衛星放送のニュース番組を見ていたら、アメリカでは、刑の執行に関し、絞首刑だけではなく、銃殺刑という別のメニューもあって、囚人本人がどちらにするかを選べるというのだ。自らの死の方法を選択出来るというのは、ちょっとした複雑な心境になるが、そんな選択もあってもいいのではと思う。そこには、罪を反省した上で。自らが命を断つ、自殺に近い感覚が芽生えるのかも知れず。自らの最後の意志表示を可能にしていて悪くはなさそうだ。
 少し余談になるが、筆者が罪を犯した囚人だったとしたら、どちらの刑の方法を選ぶだろうか、と考えてみた。大いに迷うだろうが、筆者なら、新たなメニューの「毒殺」を所望するだろうと思う。
 さて、今朝は、朝から縁起でもない深刻な話題を取り上げて恐縮なのだが、今、熱気を帯びているの民主党の代表選挙も、菅直人と小沢一郎のどちらを選ぶかの、究極の選択だと言える。死刑問題と同様に大変深刻な究極の選択の話題である。
 要するに、菅総理か、小沢総理かの選択で、表向きは単純なのだが、筆者の気分は、何故かすっきりしない。それと言うのも、正直言って、どちらを選んでも、国民の不安や不満か綺麗に解消されると言うような期待が持てないからである。どちらも、帯に短し襷に長し、である。
 若し小沢総理が誕生すれば、金権政治の復活で、思い切った大きな改革が行なわれるかも知れないが、その一方で、日本国を破滅に導くような計り知れない不安がある。それに対し、菅総理なら、国は破滅はしないだろうが、それほど大きな飛躍が望めそうもなく、閉塞感から脱しきれないだろう。 
 そんな煮え切らないことを言いながらも、はっきりしていることは、この二人の決戦は、10日後には決着がつくということだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.3Kg.今日も天気は良さそう。
 昨日の雅子は安定していた。熱もなく、痰も少なくて、彼女の顔の表情も安らかだった。午後には車椅子での散歩を楽しんだ。なお、この日は、お昼にお坊さんに来てもらって、毎月恒例の月参りを自宅で行なったので、一考には、行ったり来たりの多忙な一日だった、。

3.連載、難病との闘い(1324) 第五部 どこまで続くこの苦闘(101)
  第二章 退院を巡っての攻防(27)
 (2)付添いアラカルト(12)
  ④ 家族会議(その2)
 一方、長男の太郎は、以前からこちらの医者にお世話になっていることもあって、二ヵ月から三ヶ月に一度は診察を受けるために帰って来てくれるので、その度に母親の見舞いをしてくれている。雅子にしてみれば、何と言っても、血を分けたわが子の見舞いは、特に嬉しいに違いないし、元気を呼び戻す大きな力になっているはずだ。今では、この二人の息子達と実の兄夫婦、それに実姉だけにしか、見舞いは受け入れていない。
 確か、今年の4月頃だったと思う。長男が帰って来ている時に雑談していて気が付いたのだが、太郎は二郎には、あの二郎の結婚式以来一度も会っておらず、極端に言えば、もう顔が分からなくなっているかも知れないと言うのだった。そういえば、その通りで、太郎はお正月には帰って来てくれるのだが、二郎が帰って来ないので、極端に言えば、そんな状態になってしまっているのかもしれない。
 雅子の話では、幼い頃は、太郎が二郎をかわいがり、事あるごとに連れまわしていたと言うが、互いに大学に入って以降は、顔を合わせる機会がなくなっていたのだ。一考が思い出すのは、二郎が大学受験に東京に出て来る時に、太郎は既に学生で、一考と一緒に横浜に住んでいたのだが、二郎の予約してある弁当が手に入らないトラブルの予備に、コンビニで買って来た弁当を準備していたのを思い出す。幸い、そんなトラブルはなかったので、その弁当は自分で食べていたようだ。要するに、太郎は気の優しい兄なのだ。
 しかし、実生活では、ことほど左様に、ばらばらの生活をしていたので、一考は、一度、全員が顔を会わせる機会を可及的速やかに作ることが大事だと思うようになった。考えてみれば一考も来年は古希であり、いつお迎えが来るかも知れない年齢なのだ。雅子の難病のこともあり、そんなことがあれば、二人の息子達は何をどうして良いか迷うだろう。少なくとも、この時点で、二人に集まってもらって、必要な情報をきちんと整理して、彼らに提供して置くことが大事だと思うのだった。
 そこで、少し大袈裟だが、家族会議を開くという提案を行ったのである。とにかく、相坂家の全員集合を企画したのである。差し当たっては、仕事の多忙な次男に都合のいい日を決めてもらい、それに長男に同調してもらうことにした。幸い、二人にも異論はなかった。
 そして、間もなく、二郎から返事があり、8月14日と15日に家族揃って帰宅することにしたいと言う。それなら、14日の夕方に家族会議を持つことにし、太郎にその日に帰って来るようにと申し入れた。幸い、太郎も、特に支障はないので、その日程に合わせるように調整するという返事があった。
 一考は、とりあえずほっとして、恐らく最初にして最後となるであろう、来るべき家族会議に思いを馳せるのだった。(以下、明日に続く)

1358 一番でないと駄目なのよ!

 やはり、2番では駄目なのである。野球でもサッカーでも、試合に出るには、先ずはそのポジションで一番になってレギュラー選手に選ばれなければならない。そのために、仲間であるライバルとの戦いにしっかりと勝たねばならない。

1.独り言コラム
 昨年までは阪神のレギュラー捕手だった矢野燿大選手が、昨日引退会見を行なった。阪神での野球生活に充実した選手生活を送れたことに感謝していると語っていたが、その目には涙があった。その涙の真の意味は何だったのだろうか。そこには幾つかの要因があったと思う。本人の言うように、素晴らしい現役生活を遅れたと言う充実感があった一方で、球界が誇る凄いライバルの入団があった上で、無念の怪我をしてしまい、出番がなくなったという悔しさ、辛さなどが入り混じったものだったろう。
 とにかく、矢野選手にとっては、大物キャッチャーの城島健司選手の加入が、精神面で大きなプレッシャーだったことは誰もが理解するところであり、そのことは、ファンにしても、複雑な心境とは言いながらも、止むを得ない事情だったと見ているだろう。
 要するに、この世界では、レギュラーの地位を確保することが大事であって、そのためには、同僚とのレギュラー争いの競争に勝たねばならない。確かに、桧山進次郎選手や最近の関本賢太郎選手のように代打の切り札ということで貢献する生き方もあるが、それは、あくまでも二の次の選択だと思う。
 確かに阪神の二度の優勝に貢献するなど、阪神時代の矢野選手の活躍は見事だった。そんな矢野選手の偉大な存在のお陰で、その後に期待されて入団した法大出身の大物捕手の浅井良選手は、長い間控えに甘んぜざるを得なかった。恰も、自分が城島選手から受けたインパクトと同じインパクトを浅井選手に与えていた訳で、矢野選手の偉大な故の一つの影であたっと言えよう。浅井選手は結果的には、外野へのコンバートを選ばざるを得なかったのだ。
 とにかく、レギュラーポジションは一つしかない。そのことが、選手を切磋琢磨させる大きなばねであると同時に、どうしようもない大きな壁になっていることも事実である。
 そんな事情は、何処のチームも大なり小なり存在する。特にその激しさが最も目立っているのが、今年のジャイアンツのポジション争いだろう。例えば、内野手では、小笠原道大、坂本勇人、脇谷亮太、古城茂幸、李承らのそうそうたるメンバーが、外野手では高橋由伸、谷佳知、ラミネス、亀井義行、松本哲也、長野久義などの超一流選手たちが犇きあっている。ここでの競争に勝ち抜くと言う厳しい戦いがあって、今の巨人軍の若返りが成功しつつあるといえよう。
 そんなことを思うと、仕分けの会議で、「何故、2番では駄目なんですか?」という質問をした蓮舫さんの顔が思い出される。実に、馬鹿げた質問だったのだ。言うまでもないことだが、今度の民主党の代表選挙でも、一番でないと話にならない。その一番になるのは、菅総理なのか、小沢一郎氏なのか、二人の戦いの話題が14日までは、ずっと続くことになる。今朝の読売新聞系列の緊急世論調査では、72%が菅さんが首相に相応しいという結果が出ているが、実際には、もっと接近した戦いになっていると思う。若しかしたら、小沢一郎総理が誕生するのではないかという予感もある。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時50分起床。体重、61.2Kg.朝風呂。今朝もお天気は良さそう。
 昨日の雅子は、比較的落ち着いた一日だった。痰もそこそこあったが、それほど酷くはなかった。また、熱はなく、顔の表情も少し戻っていて、付添いとしても、それほど心配はしないで済む一日だった。

3.連載、難病との闘い(1323) 第五部 どこまで続くこの苦闘(100)
  第二章 退院を巡っての攻防(26)
 (2)付添いアラカルト(11)
  ④ 家族会議(その1)
 結婚する前からそうだったが、次男の二郎は、仕事が多忙だということでなかなか実家には顔を見せてくれていない。コンピューター関連の営業の仕事をしている関係で、連休などの皆が休んでいる期間が、ちょうど仕事に都合がいいということで、なかなか休みが取れないと言う。しかし、その埋め合わせの休みがあるはずだと思うのだが、それでも、このところは一年に一度しか帰って来てくれていないのだ。雅子ともども、その帰りを心待ちにしているのだが、なかなか実現しないのは、ちょっと寂しいことである。しかし、一考の考え方は、あくまでも仕事第一としているので、それは仕方ないことだと理解はしている。
 とにかく、今のところ、かわいさ盛りの孫の結夏(ゆいか)ちゃんと会い難い環境にあるだけに、なかなか親しみが湧いて来ないのいが辛い。
 思えば、結夏ちゃんが生まれたのは6年前だったが、雅子の症状の悪化が、ちょうど急速に現れる始めていたタイミングだった。それでも、その時点では、まだ何とか一人で新幹線に乗って東京まで来られたので、一考がエスコートしながら、二人で横浜の産院を訪ねて、生まれたばかりの赤ちゃんと対面した。その時に初めて見た孫のその顔つきが、実に赤ちゃんらしい可愛い赤ちゃんだったことに興奮したのを覚えている。そして、一週間後のお七夜には、少し無理をしたものの、雅子が孫を抱いてあげていた。その時の雅子と結夏の貴重な写真は残っている。
 しかしながら、それ以来、結夏ちゃんに会ったのは、ほんの数えるほどの少なさである。生まれて最初のお正月(2005年)に、一考が雅子を連れて、彼らが住んでいた博多を訪ねた時が最初だった。夕食をしたしゃぶしゃぶの店で、二郎が慣れない手つきで娘を抱いていた姿が懐かしい。その次に会ったのが、二年後のお正月(2007年)で、今度は博多から大津の実家に顔を出してくれた時だった。たまたま二郎が仕事が予定通り終わらずに、帰って来ることが出来なかったが、嫁の千夏と結夏に二人でで帰って来てくれたのは嬉しかった。この時の雅子は、もう歩くのもままならず、椅子に座る生活になっていた。
 そして、その次に会ったのは、雅子が施設に入った翌年(2008年)の6月で、次男の家族が揃って一泊で見舞いに来てくれた。この時には、二日続けて入念に見舞ってくれたのだった。一番新しい出会いは、昨年(2009年)の9月に、二郎の家族が神戸の友人の結婚式に出る際に、少しの時間だったが、この病院に立ち寄ってくれた時で、車で来ていたこともあって、慌しいお見舞いだった。
 そんなことで、なかなかじっくりと孫とお話しする機会も持てないまま今日に至っているのである。この間に、ビデオや写真を送ってくれてはいるが、やはり、直接顔を見る機会が少ないのは寂しい。特に、この頃の子供の成長は著しいので、どんな具合に育っているのが把握できていないことから、送ってくれる写真を見ても、多くの仲間と一緒に映っている場合になどの写真では、どれが孫なのか区別がつかず、なかなか親しみが出て来ないのに若干の焦燥感を覚え始めているのである。(以下、明日に続く)

1357 堂々の勝利

 相手の急所にも堂々と踏み込んでの戦いには、自ずと国民もファンも爽やかさを覚えるものだ。

1.独り言コラム
 将棋界に新しいタイトル獲得者が登場した。昨日のこの欄で「若しかしたら、今日にでも」と書いていたのが、幸いにもずばり的中したのである。23歳の若手のホープである広瀬章人王位の堂々の誕生である。
 深浦康市王位に挑戦していた広瀬六段が、一昨日から行なわれていた第六局で、千日手の差し直し局を制して、堂々4勝2敗で初タイトルを獲得した。そう言えば、第5局でも不利な将棋を千日手にして、勝ち切った将棋だったことで、本シリーズは実質8局戦った熱戦のシリーズだった。
 改めて、このシリーズを振り返ってみると、広瀬六段は、予選で郷田九段をなど4人を連破して、挑戦者決定のAリーグに入り、ここで、唯一、佐藤康光9段には敗れたが、木村8段や渡辺竜王らに勝って、5勝1敗でAリーグの1位となり、もう一方のBリーグで勝ち抜いて来た羽生名人との挑戦者決定戦にも勝ち切って、予選で10勝1敗という好成績で堂々の挑戦権を獲得して、この7番勝負のシリーズに臨んでいた。
 結局タイトル獲得まで、予選から14勝3敗という素晴らしい成績での王位タイトル獲得だった。羽生世代から見れば、一周り半若い棋士のタイトル保持者であり、今後のますますの活躍が期待される。
 戦いといえば、今や民主党の代表選が注目で、昨日も、日本記者クラブの主催の討論会で火花を散らす討論が行なわれた。筆者が感動したのは、ここでの代表質問が、今までにない踏み込んだ内容だったことだ。特に読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんの踏み込みは鋭く、今までなら、面と向かうとなかなかそこまで切り込めない質問を堂々と聞いてくれたことである。
 その結果、普天間問題で何か策がありそうなことを匂わせていた前日の小沢氏の話は、「三人寄りば文殊の智恵」といった程度の思いつきで、具体的な中身はなかったこと、また、「代表、総理」の分離といったようなことはやらないこと、更には、検察審査会で二度目のの起訴相当が出ても「逃げない」という言質を得ていた。とにかく、皆が知りたいと思っていたことを、痒いところまで手を伸ばして、堂々と聞いてくれたことはなかなか痛快だった。記者陣の堂々の勝利と申し上げておこう。但し、この討論の国民の評価では、今まで圧倒的に評判の良かった菅総理に、小沢元幹事長が少し巻き返しているというようなマスコミの評価である。勝負はこれからだ。
 さて、スポーツだが、昨日の阪神タイガースは強かった。1点リードされていた後半で、代打の切り札、桧山進次郎選手が追い込まれながらも、見事な快打で一気に逆転、その後はうまく藤川球児に繋いでの堂々の勝利だった。優勝が見えて来たような雰囲気が滲み出て来ていたが、まだまだ、難しい山場はこれからだと思う。
 一方、NHKが大相撲秋場所を生中継することを決定した。放駒新理事長らの努力が一応認められたもので、今のところ、相撲協会とファンの堂々の寄りきりと申し上げておこう。ところで、その秋場所での最大の興味だが、それはまさしく横綱白鵬の連勝が何処まで続くのか、と云う一点である。もし、この場所でも堂々の全勝優勝を果たせば、角界で2番目の62連勝という大記録の達成となり、いよいよ双葉山の記録が目前に見えて来る。そういう意味で、楽しみな場所になりそうだ。
 堂々の戦いでの勝利は、爽やかそのものだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.6Kg.今日の天気の予報はそれほど良くなさそうだが、朝の時点ではしっかり晴れている。
 昨日の雅子は、相変わらず痰に悩まされたが、何とか頑張っていた。午後には、車椅子での散歩を行なったが、途中で、痰の吸引をお願いするため、一度部屋まで戻った。この日の顔の表情は、前日よりはかなり豊かになっていた。

3.連載、難病との闘い(1322) 第五部 どこまで続くこの苦闘(99)
  第二章 退院を巡っての攻防(25)
 (2)付添いアラカルト(10)
 ③ 病院の風景 (その6)
 このところ大変な就職難の時代のようだ。大学卒業生の就職率は芳しくないようで、大変な世の中になったようである。昔、「大学はでたけれど」といったドラマがあったが、それから半世紀以上を経て、それより厳しい現実が来ているという。
 しかし、その一方で、介護,医療の世界は相変わらず人手が不足のようだ。病院の看護婦さんもその例に漏れず、病院としてもその人材確保には腐心しているようだ。この琵琶湖大橋病院の実態を見ていてもそんな実感を覚えている。特に、看護婦さんの移動は頻繁で、病院もその採用にはいろいろと手を尽くしているようだ。館内にも、各館、各階に「看護婦さん募集」の張り紙が多く見られる。
 先日、新館の4階にある多目的部屋で、いつもの隅のスペースでコンピューターのキーボードを叩いていると、何人かの若い女性のグループ数人が、神妙な顔をして一人の男の方の話を聞いていた。
 暫くして話が終わって、彼女らが部屋を出てゆく際に何気なく声を掛けてみると、なんと彼女らは中国から来ている研修生だった。将来、日本での看護婦さんを目指しているという。外国人の採用には、いろんな面でも難しいハードルがあると聞いているが、どうなのだろうか。
 ハードルの一つが語学だそうだ。確かに一つの大きなネックだろう。とにかく命を扱うのだがら、最低限のコミニケーションは絶対必要だ。彼女らも、まだ拙い日本語だったが、それでもその片言のような言葉で頑張っていた。この病院にも、近い将来アジアの国からの看護婦さんが採用されることになるのかもしれない。
 一年以上病院に通っていて思うのだが、看護婦や介護士さんの仕事はそんな生易しい仕事ではない。結構な力仕事や排泄のお世話などの大変な仕事もあって、若い方が堪えられるかがポイントになるだろう。白衣の天使といった綺麗ごとでは済まない厳しい仕事である。
 政府も新しい雇用チャンスとして介護の世界を推奨し、期待しているようであるが、そのためには、雇用条件の中にお給料への思い切った配慮は欠かせないポイントだろう。(以下、明日に続く)

1356 勝つのはどっち?

 いろんな興味深い戦いが始まっている。また、始まろうとしているものも幾つかある。「勝つのはどっち?」ということでは、楽しみの多い秋のシーズンを迎えるのだが、日本は未だに酷暑が続いていて、先ずは、これに打ち勝たねばならない。

1.独り言コラム
 民主党の代表選挙は昨日告示され、菅総理と小沢元幹事長の二人の激しい舌戦が始まった。一言で言えば、「かんかん、さわさわ(菅々沢々)」といった感じのやり取りである。二人を比べれば、小沢さんの話し方、よりとつとつとしていて下手なのが目立つ。焦点は、普天間問題、政治と金、更にはマニフェストなどの扱いだが、双方の考え方が大きく違っていて、菅総理の攻勢が目立っている。但し、国会議員の数では、今のところ、小沢氏がリードしているようだ。
 ところで、昨日夕方の関西テレビのニュースで、例の青山繁晴氏がコメンテーターとして独自の面白い見解を披露していた。それは、代表・総理分理論で、小沢氏が勝利して代表につけば、公明党と連立し、総理には、自分の健康のことを配慮し、別の人を立てるというのだ。その候補に、海江田万里氏や原口一博氏の名前が挙がっているというのだ。一応、「なるほど」と思わせる奇抜な考え方だった。
 勝負の決め手は、世論の後押しがどんな形で効いて来るかであろう。いずれにしても、菅氏は楽観している訳にはいかない。勝つのはどっち? まあ、暫くはじっくりとこの戦いを楽しませてもらうことにしよう。
 さて、スポーツ界も、この秋のゴールに向けて、幾つかの分野で激しい戦いが展開されている。プロ野球では、セ・パ共に激戦で「勝つのは何処だ!」が全く分からない。 昨日現在で、阪神、ソフトバンクがそれぞれ僅かにリードしているが、まだ幾つかの山場がありそうだ。 一方、イチロー選手も200本安打の記録更新との戦いも終盤に入っていて、あと30試合で31本のヒットが必要だが、それほど容易ではなく、予断を許さない。最後の頑張りが必要だ。
 ゴルフの賞金王争いも、日米、男女共に激戦中で、いずれも、まだ混戦が続いていて不透明だ。日本では男子が藤田寛之がトップだが、小差で激戦が続いていて、期待の石川遼選手は5位につけていて射程距離内だ。女子では、アンソンジュがトップで、昨年の女王の横峯さくらが2位、ベテランの不動祐理も3位で、若しかしたら復活の可能性が残っている。米国では、韓国の申ジ愛がトップで、宮里藍選手が小差で3位と頑張っていて、いずれも、勝負はこれからの残り7試合にかかっている。さあ、「勝のは誰だ!」興味深い。
 将棋界でも、タイトル戦が目白押しで、目下展開中の王位戦が終盤に入っていて、若しかしたら、今日にでも広瀬六段の新王位が誕生するかもしれない。また、今週から、目下、18連覇中の羽生王座が、藤井猛元竜王を迎えての王座戦が始まる。果たして、連覇数が19に伸びるのか、はたまた、藤井九段が王座を奪取できるのか、楽しみである。
 とにかく、このところの羽生名人の強さは抜きん出ている。少し先の話だが、10月から始まる竜王戦への挑戦者に羽生名人が名乗りを上げた。6連覇中の渡辺明竜王が連覇を続けるかどうか、これまた興味深い。特に、一昨年は、挑戦者だった羽生名人が、3連勝しながら4連敗するという将棋界初めての大逆転があっただけに、羽生名人の戦いに注目が集まる。勝つのはどっち?
 現在の勝ち負けには直接関わらないが、第45代横綱の初代若乃花勝治さんが82歳で亡くなられた。土俵の鬼と言われ、これまた小兵の栃錦とあの栃若時代を作った大横綱だった。二人の対戦は34回あって、多くの熱戦を見せてくれたが、勝ったのは栃錦の19勝、若乃花の14勝だった。(但しこのほかに、一度優勝決定戦があって、それには若乃花が勝っている)
 東証の戦い(?)も先が読めない。目下、政治休戦で適格な施策が打ちにくい状況にあって、暫くはダッチロール状態の厳しい展開が続くだろう。但し、今朝の米国ダウが250ドルを越す大幅な上げで終ったことで、東証も、今日は一息つきそうだ。要するに、この秋の終りには、どんなレベルになっているのだろうか。これまた興味が尽きない戦いが続く。
 「勝つのは、どっち?」のこの種の話題は、筆者の単調な生活では、貴重なビタミン剤である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、60.7Kg.今日も暑さは続くという。
 昨日の雅子は、痰は適度に出たが、全体としては安定していた。2時頃から車椅子で散歩。病院の隣に使われていない駐車場があって、しかも、ちょうどこの時間が日陰の部分があって、絶好の散歩の場所を提供してくれている。昨日は風もあって暑さもそんなに感じなかった。車椅子を押しながら覚えた童謡の数も6曲目にのぼって来ている。

3.連載、難病との闘い(1321) 第五部 どこまで続くこの苦闘(98)
  第二章 退院を巡っての攻防(24)
(2)付添いアラカルト(9)
 ③ 病院の風景 (その5)
 幸い、あらゆる分野で科学は留まることなく着実に進んでいる。医学の世界でも、日進月歩で著しい進歩が報じられている。特に京大の山中伸弥先生のiPS細胞の応用技術には、この種の難病への応用が大いに期待されている。既に、動物実験ではかなりの成果が報告されているようだし、一日も早い人間様への適用を期待している一人である。春日先生には、大分前だったか、そういった場合に、雅子をモルモットに使ってもらっていいと申し上げていたが、我々が生きている時間内で、間に合うかどうかは、どうやら難しそうだ。それでも、一考は奇跡が起きることを夢見ている一人である。そうなれば、治る病気で入院をしている患者に、余計な羨ましさを覚えなくて済むからである。
 さて、一考が思う虚しさのもう一つは、カレンダーが教えてくれる休日の虚しさである。会社勤めで現役の頃は、土日はもちろんのこと、連休となると心待ちにしていたことを思い出す。5月のゴールデンウィークといえば、今年はどんな曜日との関係になるかを、カレンダーをもらった時点で確かめて、ほくほくしたりして喜んだこともあった。最近では9月頃にシルバーウイークなるものが出来て、現役のサラリーマンなどは新しい大きな楽しみになっているようだ。
 しかし、一考のように休みなしの生活になってしまっていると、そういった喜びとは全く関係がなくなっていて、皆がわいわい騒いでいるのをみると、なんだか置いてきぼりを食ったようで面白くない気分である。また、今は、祝日が日曜日に重なった場合には、月曜日に移動されて連休を構成するようになっているが、一考らのような人間には、もともとのカレンダー通りの方が分かり易すくていいと思っているのである。今や、一考には、曜日はあってないが如しだ。唯一曜日が大事なのは、テレビ番組に連動している点だけである。とにかく、GWやSW、更には連休などと関係がなくなった今の一考には、カレンダーそのものが虚しく見えて来るのある。(以下、明日に続く)

1355 ピエロは誰だ!

 ピエロは、場を和ましてくれるが、あくまでも主役じゃない。政界にはピエロはいらない。

1.独り言コラム
 一昨日の夜には、菅総理と鳩山前総理との会談で、「トロイカ+ワン」で行こうという合意が出来て、急転して、菅vs小沢の一騎打ちは回避という流れをテレビ各局が伝え、翌朝の新聞各紙がトップ扱いをしていた。その時点で、筆者は、何で今更、一旦退いた鳩山前総理がまたトロイカの一員に加わるんだという怒りを覚えていた。同時に、菅総理が今まで売り物にしていた「脱小沢」を、遂に断念したのではということで、大いにがっかりしていたのである。
 しかし、政界はまさに一寸先は闇であった。昨日の土壇場で、再び流れが逆転し、夕方に行なわれた菅、小沢会談の前には一騎打ちが動かし難いものになっていて、会談はセレモニーと化し、双方の思惑通り物別れに終わったのだった。
 要するに、一昨日の菅、鳩山会談では、どちらかが、その真意を読み誤まったということである。ニュース映像を見る限り、二人が別れる際に、一旦戻りかけた鳩山氏を呼び戻し、菅総理が頭を下げて挨拶していたところを見ると、どうやら、菅氏の方に迷いが出たという見方も出来よう。
 いずれにしても、トロイカと言うことになれば、人事がその基盤にある訳で、その言質が確認できない限り、小沢氏側は応じる訳にはいかなかったのは理解できる。
 さて、今日が告示日で、14日に投票が行なわれるが、こうなった以上、二人は正々堂々と戦って結果を出して欲しい。しかし、少し気になったのは、昨夜の小沢一郎氏の挨拶で「正々」と戦うと口にしたが「正々堂々」とは言わなかった。政治と金の問題で、脛に傷を持つが故の言葉の選択だったのだろうか。
 結局、こんな結論になった流れを見ていると、しゃしゃり出て仲介の労を執ろうとした鳩山前総理は、この大舞台では、やはり単なるピエロに過ぎなかったと言えるのではなかろうか。まあ、ご苦労様と申し上げておこう。
 ところで、ピエロといえば、このところの日銀も然である。昨日の経済の動きは、惨憺たる惨めさだった。前日に政府・日銀が打ち出した追加経済対策で、翌日は一旦持ち直した円高と株安だったが、それが昨日ンいは元に戻っただけではなく、それ以上に大きくマイナスに振れて、株価は年初来最安値を記録し、円高も元の木阿弥に戻ってしまった。打ち出した追加経済政策の中身にインパクトがなかったというのだろう。そういうことで、今後の動きは、全く先行きが読めない展開になっている。こうなると、前倒しで追加経済政策を発表した日銀も、単なるピエロに過ぎなかったと言うことになる。
 さて、先日、東京ドームで阪神に3連勝して巨人の強さが戻ったとして、筆者は、今期はやはり巨人が優勝だと思っていたが、その後の巨人軍は、思いも寄らない投手陣の崩壊で、ここに来て惨めな大負けが続いている。お金に糸目も付けずに優秀選手をかき集め、シーズン前には全評論家が巨人軍のダントツ優勝を予測していたのだが、今は全く分からなくなって来ている。もし、巨人軍が優勝できないとなったら、ピエロはまさしく原辰徳監督ということになろう。アンチ巨人ファンとしては、何となく愉快な気分である。
 いずれにしても、世の中、まあ、色々あると言いながら、そんな程度の愉快さに一喜一憂している自分が、まさにピエロじゃないかと忸怩たる思いになる今日この頃である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。体重、60.8Kg.今日も良い天気のようだ。
 昨日の雅子だが、痰は相変わらずだが、全体としては前日よりは落ち着いていた。午後には定期入浴。このところ、ちょっと気になるのが、以前のように、ジョークに対して笑わなくなって来ている。ジョークの質が落ちたのか、…。

3.連載、難病との闘い(1320) 第五部 どこまで続くこの苦闘(97)
  第二章 退院を巡っての攻防(23)
  (2)付添いアラカルト(8)
   ③ 病院の風景 (その4)
 病名がパーキンソン病だと聞いた時点では、一考は、まだこの病気についての知識がなかったことから、どうやら、厄介な病気でといった漠然とした不安はあったものの、それほどのインパクトは受けてなかった。しかし、その後、徐々にその病気のことについて分かって来るに従い、まだ原因も、治療法にも然るべきものがないと言う大変な病気だと分かり、なおかつ、それが進行性の病気だと知って、先行きを思って心が痛んだのだった。
 そして、実際にその病気が次第に本来の厄介な姿を見せ始めた2004年暮れになって、東京から急遽帰郷を余儀なくさせられたのだったが、それ以来、一考は常に雅子の傍で付き添った生活を続けて来ているのである。
 それでも自宅での在宅介護で対応できている場合はまだ良かったが、それが次第に手に負えなくなって行った。進行性の病気の本質がその厳しい姿を見せ始めていたのである。症状の悪化に伴い、食事、入浴、トイレが在宅では難しくなったのである。そこで仕方なく介護付の施設への入居を考えざるを得なくなった。しかし、そうは言っても、国がやっている特養(特別老人養護施設)には待機者が多く、直ぐに入れるような状況ではなく、止むを得ず、有料の介護施設を選ばざるを得ず、アクティバに入居となったのだが、それが2007年12月10日のことであった。
 それ以降も、毎日欠かさず施設を訪問していたし、昨年の6月にこの病院に最初の入院をし、そして3週間後には手術のために京都の吉田病院へ転院、その後、一旦施設での生活に戻ったが、3週間後の8月21日はこの病院への再入院したのである。早いもので、それから一年が過ぎたが、一考は一日も欠かさず通院をし続けて来ているのだ。そんな中で、治る見込みがない病気であることへの喩えようのない辛さをひしひしと感じているのである。そう言う意味で、改めて、治る病気に罹っておられる方にある種の羨ましさを思ってしまうのである。
 ところで、パーキンソン病は、もともと震えが付き物の病気なのだが、熟睡している時にはその震えは止まっていることに気付いた。主治医の春日先生にそのことを報告すると「そうだよ」とおっしゃって頂いた。それなら、その眠っている場合の条件を確認し、それを起きている時に適用が可能となれば、震えが止められるではないかと思って確認すると、先生は「そのためにお薬を飲んでもらっているんだよ。それに、この病気が何も震えだけの病気ではないのが厄介でね」との説明を受けて、その通りだと納得するのだった。(以下、明日に続く)

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