プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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1596 女王

 昨夜は何と言ってもローヤルウエディングの話題が突出していたが、それ以外にも女性の主役の戦いが気になっている週末である。
1.独り言コラム
 英国王室のウイリアム王子とキャサリンさん(ケイトさん)のロイヤルウエディングが、日本時間の昨夜7時からウエストミンスター寺院で、厳かに行なわれた。将来、国王となるウイリアムさんのお妃になるキャサリンさんが一般家庭の方であると言うのは初めてのことだそうだ。今から半世紀余り前の現在の皇后さまの美智子妃のご結婚セレモニーを思い出す。キャサリンさんもなかなか綺麗な方だが、美智子様の方がもっと美しく知的だったと筆者は思う。
 NHKの衛星放送が長時間に渡ってこの模様を伝えてくれていた。セレモニーの厳粛さ、パレードの華やかさなどは伝統の重みに満ちた歴史絵巻を見せてもらっているようだった。中継を担当していたキャスターの鎌倉千秋アナと島津有理子アナも、多くの女性アナの候補の中から、見事に抜擢されたアナウンサーの女王に匹敵する逸材で、二人とも期待に応えて無難にその役割をこなし頑張っていた。
 途中の9時過ぎからは、これまた氷上の女王を競う女子フィギュア世界選手権とのビッグな中継が重なったので、筆者は2画面で見る事になった。そして午後9時半頃、日本人最初の演技者の村上佳菜子選手の演技のタイミングとお二人がバッキンガム宮殿のバルコニーに出て来て、祝福してくれている国民に応え、二度のキッス交わされたタイミングが、奇しくも重なったのである。筆者は少し戸惑いながら、二つの画面を交互に見る形となった。その時の村上さんの演技は、見た目には無難に滑りきったように見えたのだったが、残念ながら、得点は意外に伸びなかった。
 因みに、その女子フィギュアでは、日本の期待の浅田真央選手も結果は予想外に振るわず、SPを終って7位と大きく出遅れた。真央ちゃんの演技は、最悪の転倒もなく、無難に演技きったように見えたのだが、全体に迫力に乏しかった。そのために評価も伸びなかった。そんな中で、日本人選手では安藤美姫選手がよく健闘して2位に入る活躍だった。トップに立ったのは、一年ぶりに氷上に舞い戻って来た韓国のキムヨナ選手で、相変わらずの鋭く切れのある華麗な演技が光っていた。さすが、氷上の女王である。今日の自由演技での安藤選手の巻き返しに期待しよう。
 女王争いと言えば、少し大袈裟だが、今週の米国女子ゴルフツアーでも、華々しい女の戦いが展開されているが、ここでも、相変わらず韓国勢の活躍が目立っている。因みに、朝の4時現在で、上位ベスト10の中に4人、20位までに9人が韓国人選手である。それに対し今週の日本人選手は不調で、藍、美香の二人の期待の宮里選手が、共に振るわない。このままの調子だと二人とも予選落ちになりそうだ。なお、野村はるさんと言う方が29位に入っているのだが、誰なのか筆者は知らない。新しい、日本の女王候補なのかしら?
 なお、日本の女子ゴルフの今週のツアーも始まっているが、初日を終った段階では、珍しく日本人選手、井芹美保子、馬場ゆかり、茂木宏美さんが上位3位を独占している。筆者期待のかつての女王の不動祐理選手は、首位と7打差の24位タイと大きく出遅れた。今日からの巻き返しに期待したい。

2.今朝の一考、昨日の雅
 3時起床。体重、62.2Kg(今朝も異常に重いが、4月度の平均体重も、61.6Kgと前月よりも0.2Kg増加)お天気は良さそう。
 雅子の症状は、昨日も安定していたが、反応は乏しく寝たきりの状態がほとんどで、付添いとしては少々寂しかった。その付き添いの筆者が、かなりの厳しい二日酔いだったことで、昼過ぎにはうとうとしていて、雅子をほおって置いたかたちになってしまっていたのは申し訳なかった。

3.連載、難病との闘い(186) 第三部 施設、病院での介護生活(87)
  第五章 頑張りの報酬(19)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(8)
 やはり自宅介護は大変だったが、それでも大きなトラブルも無く元旦は無難に過ぎて行った。ラッキーだったのは、一息ついてテレビを見た時だった。朝から始まっていたお正月恒例の実業団駅伝レースが最終局面を迎えていて、そのレースのクライマックスシーンにはいっていた。まれに見るデッドヒートで、ゴール前1キロにして、三チームがほぼ団子状で併走していた。日清食品、旭化成、それに富士通だった。
 互いにけん制しながら、相手の出方を窺う駆け引きが続いていて、予断を許さない展開だった。息子の次郎が富士通に勤務していることから、久し振りに富士通に勝って欲しいという気持ちがあって、その激しい決戦の模様に見入っていた。最後の300メートルになって、一旦、富士通の選手がスパートをかけ、引き離しに掛かったが、日清食品の選手が頑張って逆に一歩前に出たのである。これで勝負あったかと思われたが、あと100メートルぐらいで、その日清食品の選手が、一瞬うしろを振り返ったのがよくなかったと思う。その隙を突いて富士通の選手が一気に飛び出し、そのままゴールに飛び込んだ。日清食品、旭化成の選手はほんの少し遅れてのゴールだった。1位から3位までの差が1秒以内と云うのは恰も短距離レースのようで、大いに興奮した。まさに、忙中興奮ありの劇的なドラマだったといえる。
 駅伝も終わり、適当なテレビ番組も見当たらないので、いい機会だと考え、年末に次男の次郎が送ってきてくれていた孫のビデオを雅子と一緒に見ることにした。元々はこの機会に家族揃って帰って来て欲しいと希望していたのだが、仕事の関係で帰れないということで、その代わりに送ってくれたのである。孫に会うのも年に一度あるか、ないかだけに、ビデオで見て、その成長を確かめるのも大事な機会なのだ。
 そのビデオ鑑賞には、太郎も加わって三人で見ることになった。中味は、幼稚園での孫の活躍ぶりが、一本に纏められたものだった。入園式から始まって、6月の学芸会、10月の運動会、それにごく最近の12月のクリスマスパーティーの模様が、念入りに丁寧に撮影されていた。自分達の場合はビデオがなくて、8ミリ撮影だったが、それでも、長男の太郎の場合は、結構丁寧に撮っていたのを思い出だす。
 そのビデオ全体を見て感じたことは、孫の活動ぶりが、相坂家には珍しいくらいの積極的であったことだ。特に、元気に映っていたのが、6月の発表会で、数人のグループの真ん中で、大きな声で元気いっぱいに歌っている姿はびっくりするほどの張り切り方で、いわば、スター的な頑張りに見えたのは、身内の勝手な拡大解釈といわれるかもしれないが、心強いものを覚えたことは確かである。(以下、明日に続く)
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1595 始まった!

 春が何時来たのか、分からないまま桜は散ってしまった。季節の移り変わりも今一つすっきりしない。とにかく、何かが始まって、新しい変化を期待する今日この頃だ。

1.独り言コラム
 今日からゴールデンウィークである。だからと言って、病院での妻の付き添いの身分である筆者には、特に変わったことはない。
 さて、ウイリアムズ王子さんとケイトさんのロイヤルウエディングが今日ロンドンで行われる。世界中を魅了したあのダイアナのウエディングから30年、世界中の視線が集まっている。
 大阪の橋下徹知事が、原発の新設反対を明言した。今回の福島原発の事故以来反対機運が全国に広がり始めたが、支持率の高い知事の思い切った前向き発言だけにインパクトは大きい。隣の福井県に多くの原発があって不安の多い滋賀県だけに、同氏の発言は、心強い。
 さて、注目の女子フィギュアの世界選手権が今日から始まる、男子は小塚崇彦選手の銀メダルだけに止まったが、女子の日本人3選手の戦いぶりが注目される。万全のキムヨナに浅田真央、安藤美姫、村上佳菜子はどう戦うか、日本のファンが期待している。
 今週末登板が予定されている斉藤佑樹の開幕3連勝はなるか。昨日一足先に先発した巨人軍の澤村拓一投手はヤクルト相手に頑張ったが、プロの厳しい洗礼を受けて初めての負け投手になった。果たして斉藤投手はどうだろうか。昨日、スポーツ誌でつまらないスキャンダルが暴露された斉藤投手だが、まあ、有名税のようなことで、そんなことはどってこはがないと思うが、本業の野球への影響はどうだろうか。
 東日本大震災で被害を受けた仙台宮城球場では、楽天イーグルスが7勝6敗と貯金を持って本拠地開幕を迎える。マー君、こと田中将大投手が凱旋登板するが、東北に明るさをもたらすか、どうか。ファンは大きな期待で迎える。
 第一次補正予算が審議入りした。自民・公明も賛成することで、順調に成立することになろう。しかし、復興に関しては、工程表が発表されたが、その前提となる汚染水の処理の見通しが立っておらず、絵に書いた餅に終るのではないかと見て居る。
 今朝、東北新幹線が全線で開通したようだ。何かが始まると言う期待がある。その一方で、統一地方選挙で敗れたことで始まっていた民主党内での菅総理下ろしは不発に終わったようだ。そんなことをしている場合じゃないというのが国民の総意なのであろう。
 とにかく、何かが始まると言うことは、それなりの期待に繋がるのだが、今年は、さすがに重苦しく、どうもすっきりと吹っ切れない。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.1Kg.お天気は良さそう。
 昨日の雅子は痰が少し多かったが、まずまずの様子だった。午後になって散歩中に予定変更で今日予定だった入浴が、病院の都合で先行された。それを見届けて病院を出た。会社のOB仲間の飲み会に参加するためである。

3.連載、難病との闘い(185) 第三部 施設、病院での介護生活(86)
  第五章 頑張りの報酬(18)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(7)
 一考と息子の二人が元旦の食事を終わり一息つく頃には、雅子は、既に始まっている実業団駅伝にそっと目を遣っていた。テレビの音だけが、無機的に響いているリビングは静かで、落ち着いた空間である。
 ここで一考は、気掛かりなことがあって、急に買いものに出掛けることにした。朝方の自分の寝過ごしたことで、雅子の紙パットの予備を使ってしまい、新たな予備が必要になったからである。事前に購入していたものがあるが、サイズが施設から持ってきた方のものが大きくて安全なので、同じサイズのものを買っておこうと考えたからである。
 そんな訳で、今年初めてのドライブということになった。一考が家を出たのは9時半近くになっていた。近江神宮に通じる参道に出ると、参拝に向かう車で、上り車線では、既に車の渋滞が始まっていた。
 一考は、いつも買い物に行くスーパーに行くつもりでハンドルを握って家を出たのだったが、その参道に出ると、一考の気持ちが変わったのである。それというのは、そのスーパーにその大きなサイズのものがあるか、ないかで不安を思い始めたからである。それなら、一層のこと、施設まで一走りし、そこに置いてあるのを持ってくればいい。そう考えると、一考は、急遽、行く先を変更し、そのまま施設に向かった。
 さすがに、北に向かう道は空いていた。お天気はスッキリしない曇天だったが、寒さはそれほどでもなかった。空いた道をすいすしと走るのは結構気持ちがいい。結果的には、いつもよりも相当に早くアクティバ琵琶に到着した。玄関には、門松、しめ縄などが飾られていて、お正月の雰囲気が充分に漂っていた。一考は、そのまま4階のリビングに向かった。館内は、静まりかえっていた。
 ちょうど朝食と昼食の間であったことから、大部屋のリビングは比較的閑散としていた。中には、雅子と同じように、一時的に自宅に帰った人もいるのかもしれないと思いながら辺りを見渡すと、奥の方から、この日の担当の介護士さんが出てこおられたので、新年の挨拶と来訪の目的を話して雅子の部屋に入り、目的の紙パットを持参した紙袋に入れると、介護士さんに挨拶して直ぐに施設を後にした。施設での滞在時間は、ほんの5分程度の短さで、慌しい落ち着かない気分だった。
 幸いなことに、帰り道も同じで込んではいない。行きと同様にすいすいと走った。しかし、近江神宮の参道近くの交差点まで戻って来ると、その辺りからは突如として車が込み始め車の渋滞が始まっていた。しかも、その渋滞の具合は、出かけて来る時りも厳しくなっていた。一考は、これに巻き込まれると大変だと思い、参道方面の道には入らずに、真っ直ぐ浜大津の方向に直進し、遠回りする形でJR大津京駅の前を経由して自宅に戻ったのである。時刻は11時近くになっていた。幸い、その間、雅子には特に変わったことはないようだった。
 そろそろ昼食の準備が必要な時間である。やはり、24時間介護だと、次から次へと介護の日程が詰まっていて、ゆっくりと休む訳にはいかないと一考は改めて、その大変さを実感するのだった。(以下、明日に続く)

1594 理不尽さがいっぱい

 営々として積重ねてきた努力が、一瞬の内に無に帰してしまう。或いは、自分達の努力、主張が全く報われないといった類の理不尽さが、この世の中にはあまりにも多い。

1.独り言コラム
 昨日の5時過ぎ、病院での妻の付き添いを終えて帰ろうとして病院の駐車場に戻ったのだが、ちょうどドアの開閉キーのスイッチをオンにした時だった。隣に駐車していた車の中から初老のご夫人が近寄って来て「申し訳ありません」と謝ってきた。何事かと思って車を見ると、車の右前部が凹んでいた。ご夫人の話では、車庫入れしようとして接触したのだという。3時前のことで、ご夫人はその後ずっと待っておられたという。
 「参ったなあ」と思いながらも、当て逃げすることも無く長い時間待っていてくれていた正直さには、ほっとしたのである。相手の車を見ると、後部左側に引っかき傷がある程度の軽傷だったから、その気になれば、逃げられたと思うだけに、救われた思いだった。厄介なことになったと思いながら、既に待機していた警察の方に事故証明の作成を依頼した。
 思えば、ほぼ一年前だった。その時も帰ろうとして、病院の裏の駐車場から車を出してきて、本道の国道に出ようとした際に、真っ直ぐ進行してきた車と接触事故を起した。あの時は、天候が悪く激しい雨で視界がかなり悪い状態だった。筆者の判断では、相手の前方不注意が大きく、責任は5分5分と見ていたが、この種の通常の判断として、側道から出てきた方に非があるとして、9対1という理不尽な判断を受けて悔しい思いをしたことが甦った。
 しかし、今回は、駐車して置いた車に事故を起されたので、明らかにこちらには全く非がない。それでも、余計な時間や面白くない精神的な負担は免れないので、厄介なことに巻き込まれたことには変わりない。それでも、今回の場合は、おどおどして待ってくれていた夫人の正直な対応で、前回のよう理不尽な思いから避けられたのは不幸中の幸いだった。当て逃げされていたら、と思うとよかったとほっとするのだった。
 理不尽な仕打ちと云うことでの最近の話題では、ホリエモン、こと、ライブドアの堀江貴文さんの事件がある。一昨日の最高裁から実刑判決を受け、「不公平な判決だが仕方がない。世の中は不条理に満ちている」とコメントしていたのか、印象的だった。才能ある男だったが、取り巻きが悪かったと思う。
 ところで、今の世の中には理不尽さが満ち満ちている。その最たる事例は、何んと言っても、今回の大震災で被害に遭われた方々だろう。営々として築いてこられたそれまでの彼らの人生が、一瞬にして無に帰した訳で、これ以上の理不尽さはない。
 また、原発を受け入れた福島県民も、憤りを越えた理不尽さを覚えているに違いない。原発の安全性という作られた神話に踊らされた訳で、東電を始めとする電力会社の思い上がった傲慢な戦略には、怒りでは済まされない理不尽さがある。
 そんな理不尽さがいっぱいの今の世の中だが、天皇、皇后のお二人が、被災地の真っ只中にまでに足を運ばれて、膝まづいて被災者を慰めておられる映像を見ると、大変な理不尽さも和んでくるようだ。大変なお心配りで、そこまでされるかと驚きの感動を覚える。
 とにかく、日本国は今、戦後最大の危機に追い込まれていることは確かである。そんな危急の折に、決断力のない、とんちんかんの菅さんに頼らねばならない日本は、言いようのない理不尽さの中にいるといえよう。改めて、「頑張ろう、日本」である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 1時40分目が覚める。風呂に入ってブログ。送信後にひと寝入り。体重、61.9Kg.お天気は回復方向だが、全般には曇り空のようだ。
 昨日の雅子も落ち着いた症状だった。午後には1時間ほど車椅子で散歩。しかし、全体として、反応は乏しかったが、表情は穏やかだった。

3.連載、難病との闘い(184) 第三部 施設、病院での介護生活(85)
  第五章 頑張りの報酬(17)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(7)
 ブログを終えるとお雑煮の準備である。既に、前日から昆布で出しを取ったスープを用意してあるので、それに大根、人参などを刻んで加え、沸騰させてから白味噌で味をつけた。後は、餅をレンジで少し軟らかくして、この中に入れれば出来上がる。いわゆるインスタント雑煮である。
 そこまでの準備を終えると、寝室に戻って、雅子を起こしてあげる介護に取り掛かった。着替える前に、もう一度簡易トイレの便座に座らせてみた。つい、1時間ほど前に行なったばかりで、その時は何も出なかったのだが、改めてのトライである。すると、幸いにも、今度は少しだったが、おしっこが出た。よかった、よかったと思いながら、再びベッドに戻した。持ち上げる作業は、一考にはやはり大変な作業である。
 そして、いよいよ着替えである。下半身の着替えは、雅子をベッドに寝かせたまま対応する。それが終わると、雅子を車椅子に移して上半身の着替えを行なう。その方がやり易いのである。正月と言っても、特別な衣装を着せる訳でもなく、肌着は取り替えるが、セーターやカーディガンは施設で着ていたものである。とにかく手足はもちろんのこと、身体が動かせないので、辛坊強く一つ一つの作業をゆっくりと積み重ねてゆく。まるで、昔の子供の遊びの着せ替え人形の要領と同じだ。雅子本人に痛みを与えないように、なるべく丁寧な作業に心掛けた。そういう意味では、介護という仕事は、大変忍耐を必要とする作業で、介護を受ける人の立場を思いやった優しさ、思い遣りが大事な仕事であると、一考はつくづく思うのである。こうして、着替えを終えると、車椅子に乗っている雅子をリビングに移動させた。
 施設の生活では、毎朝、起きがけに飲み物サービスを行なっている。ポカリスエットをトロミ剤で粘調にしたものをスプーンで食べさせるのである。胃の活動を活性化する意味もあるようだ。それにならって、一考も同じ飲み物サービスを行なった。喉が渇いているようで、それなりにうまそうである。
 それを終えると朝食である。早速、その準備に取り掛かるが、お雑煮と云うわけにはいかず、ヨーグルト、卵のスクランブル、おかゆ、それにコーンスープといった流動食でごまかすことにした。それでも、雅子は一生懸命になってそれらを飲み込むように食べてくれる。この段階で、時刻は8時近くになっているが、長男の太郎はまだ起きて来ていない。
 とにかく、朝食らしきものを食べ終わると、定番のコースで、お薬、口洗い、洗顔、そしてトイレといった具合に一つずつ段取りを進めて行く。トイレは、車椅子で一旦寝室に戻り、それまでと同じ要領で行い、車椅子に移し、再びリビングに戻って備え付けの椅子に座る。これで、取り敢えずは、朝の部の介護は一段落である。
 その頃になって太郎が起きてきてシャワーを使い始めたので、二人分の雑煮の準備をする。と言っても、お餅をレンジで軟らかくして、準備したスープに入れて煮るだけだ。それに、おせち料理のセットを並べると準備完了である。息子と父親の二人の元旦の食事が始まる。久しぶりの顔合わせだが、互いに口数は少ない。それでも、意は充分に通じ合っている。(以下、明日に続く)

1593 滋賀県で初のプロ野球公式戦

 プロ野球の公式戦が未開催の県は、どこでしょうか? 

1.独り言コラム
 若しかしたら、今までにプロ野球公式戦が行なわれていなかったのは、滋賀県だけだったのではないでしょうか。
 いずれにしても、滋賀県で初めてのプロ野球の公式戦が昨夜行われた。変な言い方だが、今般の東北大震災が起きたために、日程が変更になり、皇子山球場での開催が決まったもので、何とも面映い気持ちである。カードは西武ライオンズ主催のゲームで楽天イーグルスが相手である。予告先発投手が、西武が涌井秀章、楽天が岩隈久志という両チームのエース対決とあって、好試合が期待された。
 試合が行なわれた大津市の皇子山球場は、天知天皇が祀られている近江神宮の近くで、筆者の自宅かは、歩いて15分程度の近い距離にある。この日程が発表された時から、チャンスがあれば、見に行こうと密かに思っていた。幸いなことに、この日の妻の症状は安定していたこともあって、妻に断って、早目に病院を引き上げて球場に駆けつけた。滋賀県民人として、折角の当地開催を歓迎し、盛り上げる意味でも一人でも多くの観客が集まる意味があると思ったからである。
 球場に着いたのは5時20分頃だった。残っていた当日券は、外野の芝生席だけだった。とにかく、球場に入れればいいと思っていたので、一先ずほっとであった。数年前に改築されて観客席も整理はされていたが、入れ物としてはそれほど大きくはない。それでも、幸いなことに、試合開始時点ではほぼ満員の盛況だった。今朝になって記録を確認すると、入場者数は、14991人で、昨夜の6つのカードの中では、トップが日本ハムーソフトバンクで22700人で、巨人―ヤクルト戦(13365人)よりも上位で、6試合中3位というまずまず盛況だった。滋賀県人としては溜飲が下がる思いである。
 試合は、期待通り投手戦だったが、序盤の2回に2アウトからチャンスを掴んだ楽天が、貴重な内野安打2本で2点を先取、それを岩隈投手が守り切って楽天の勝利となった。しかし、試合そのものは、見ていて、今一つ盛り上がりに欠ける淡々とした試合で、外野席で見て居る限り、少し退屈な試合だった。最初は芝生席にいたのだが、フェンスに張った金網越しに見るので、小さな穴から覗いているようで見難く、後半からは、一番後ろのフェンスに持たれて見ていた。少し疲れたのだがやむを得なかった。
 因みに、筆者が球場に出かけてプロ野球の公式戦を見たのは昨日が4度目である。会社時代に仲間と行った後楽園球場、神宮球場、それに鎌倉に住んでいた頃に一人で行った今は存在しない川崎球場に出かけたことが思い出される。いずれも外野席からの観戦で、テレビで見るのに比べると迫力と云う点では今一つだったが、今回もそういう意味ではその例に漏れなかった。
 改めて思ったのは、ナイターというのは意外に暗い。外野手はよくボールが見えるものだと感心するくらい、くらい(暗い)のだ。それに昨夜は、見て居た場所が悪かったのか、アナウンスの音声が鮮明に聞こえず、誰がバッターボックスに入っているのか分からないことが多く、加えて、スコアボードの直ぐ横にいたこともあって、試合の展開の模様をよく把握しないまま、単に球場の雰囲気を楽しんでいたのだった。そういえば、ボールカウントを示すボードもSBOの順で、今年からのBSOにはなっていなかった。ローカル色豊かだったといえよう。
 帰宅して、レビューのために録画しておいたビデオで確認したのだが、選手、監督、コーチなどの表情がしっかり見える画面を見ていると、同じ試合観戦しても、直接球場で見るのとテレビで観戦するのは、大きく違うものだということを実感した。
 まあ、何事も参加することに意義があるということで、ひと時を楽しく過ごさせてもらった。寒さもそれほどでなく、筆者の気分転換にはもってこいの一夜だった。
 なお、今夜も同じカードが行われる。より多くのファンが駆けつけてくれることを期待している。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時40分起床。体重、61.8Kg.お天気は,今は晴れているが、午後には雨の下り坂という予報である。(皇子山球場の野球が心配)
 昨日の雅子は、まあ、まあの一日だった。皇子山球場でのプロ野球を見るために、病院での雅子の付添い4時頃までとし、夕食の注入が始まった時点で病室をあとにした。

3.連載、難病との闘い(183) 第三部 施設、病院での介護生活(84)
  第五章 頑張りの報酬(16)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(6)
 姉の久子が雅子に挨拶に来たのは、ちょうど夕食の準備を始めた頃だった。相変わらず、あれこれと細かいことをいろいろと喋ってくれるのだが、雅子はどうしようもなく、苦しそうに聞いているだけだ、恰も、久子のワンマンショーを見せられているようで、一考も、太郎も手持ち無沙汰だった。頃合を見て、一考は、それでもう充分だよと区切りをつけた。何だか、少しぎくしゃくした感じがしたが、取り敢えず、久子にお引取り頂いた。三人には、再び落ち着いた気分が戻った。
 こうして、2泊3日の雅子の自宅での生活が始まった。いろんなことで悪戦苦闘を交えての和やかな闘いだった。差し当たっての夕食から始まり、その後は、テレビで紅白歌合戦を見ながらのひと時があっという間に過ぎていった。夕食に関しては母親の分も担当したが、おせちを予約してあったので、それを出すことで勘弁してもらった。雅子には予てからの一考の頭の中にあったメニューで対応した。少し時間は掛かったが、一考が用意した、おかゆ、コロッケ、卵のスクランブルはほとんど食べてくれた。改めて、介護の大変さを認識したが、その食欲がきちんとキープされていることでほっとしたのである。太郎と一考は手軽なスキヤキで簡単に済ませた。
 食事の後のお薬の服用、歯磨きも容易ではなかったが、何とか終えることができた。
 雅子は、施設での生活では9時就寝だったが、この日は紅白歌合戦が終るまでテレビを楽しんでいた。
 紅白が終るまでに、トイレを2回介護した。その内の一回は太郎が手伝ってくれたので、通常のトイレで行ったが、後の一回は、簡易トイレを使ったが、それまで、一考が何回となく頭の中でシュミレーションしていた通りにこなす事が出来た。
 しかし、3時間置きのトイレはきつかった。さすがに、明け方の3時頃のタイミングは起きられず、パスしてしまった。少し朝寝坊状態だったが、朝方の6時のトイレは予定時間通りに行った。どうやら、3時の段階では、おしっこはしていなかった。予備に敷いて置いたゴムシートや紙おむつも無傷だった。
 さて、朝には、雅子を起こすまでにしておきたいことが幾つかあった。
 その一つがブログである。いつもは2階に置いてあるコンピューターは1階の寝室に持ち込んでいた。それを居間に移動させての作業である。元旦の初仕事で、何かかっこいいことでも書きたいと思ったが、そんな材料が見当たらず、差し当たっては、「玉手箱」というタイトルで、政治、経済共に不透明な世の中で、何が出るか分からない。そして、既に、いろんなことが動き出したという無難な内容を手短に纏めて配信した。(以下、明日に続く)

1592 弔辞

 弔辞は、心のこもった胸を打つ真摯な送る言葉である。じっと聞き入っていると、熱いものが込み上げて来ることが多い。

1.独り言コラム
 昨日のお昼前から青山葬儀場で行われたキャンディーズの田中好子さんの告別式で、仲間だった藤村美樹さんと伊藤蘭さんのお二人からの心のこもった弔辞があった。各メディアがこぞってその内容を伝えていた。二人とも、込み上げる思いを抑えながら、冷静にその心情をしっかりと伝えていた立派な弔辞だった。
 少し驚いたのが、ご主人から、ほぼ一ヶ月前に収録された田中好子さんの生の挨拶が会場に流されたことだった。さすがにその声には艶がなく、如何にも難病と必死に闘っている苦悩が滲み出たものだった。その中で、大震災で亡くなられた方々にご冥福をお祈りすると言った心配りもあったが、最後には自らの死を意識したもので、聞いていて痛々しかった、
 正直な筆者の感想だが、その場では、そういうテープがあるということを伝えるだけで、生のテープをそのまま公開する必要はなかったのでは、と思ったのである。あの場では、静かにフェイドアウトしてゆくのが、大女優のイメージを壊さずに済んだのではと思う。しかも、その紹介に当たって、映画のカット撮りのカチンコスタイルをもじっていたのは、やはり、少しやりすぎだったように思う。
 今朝は、ついでに、少し悪乗りして、もう一つの弔辞の紹介を試みたいと思う。失礼で不謹慎だと言われるかもしれないが、菅総理の退陣セレモニーでの弔辞に挑戦してみたくなった。これは、あくまでも、日本の将来を心配して、早期退陣を期待しての弔辞である。
 「あなたは市川房江さんに憧れ、一市民としての草の根運動から大きく成長された立派な政治家でした。今から思えば、あの厚生大臣を務めた頃が、あなたの政治家として神々しく、最も輝いていた時代だったのではと思います。あの薬害エイズの問題を引っ張り出した手腕は、お見事なもので将来のトップとしてその片鱗を見せてくれました。
 それから苦節十数年、あなたは多くの国民の期待を担って、第94代内閣総理大臣に就任されました。多くの国民が何かをやってくれると期待をしていたのです。それが、どうでしょう。想定外の指導力のなさが露呈され、見る見るうちにイラ菅、ダラ菅、スッカラ菅と揶揄されるみっともない姿に転落を始めたのです。
 そして、行き着いたのが、外国人から政治献金を受けている事実が発覚し、どうしようもない土俵際に追い込まれていました。その時に、今回の未曾有の東日本大震災が起きたのです。その時、あなたは、これで後二年は命が延びたと口走ったようですね。そして、意を強くしたあなたは、ここが腕の見せ所と勇躍として原発現場にヘリコプターで乗り込みました。どうやら、その行動が、事態を捉えそこなった失態の切っ掛けだったと思います。その後、大事なことをやらず、いたずらに多くの会議や諮問機関を設置するばかりで、なんら具体的な前向きの決断をすることも無く、日本を最大の国難に導きました。
 こんな厳しい状況の中では、政治空白をつくる訳にはいかず、多くの国民も政局を望まず、その結果、あなたはそのまま総理の座に居続けたのですが、それは国民にとっては大変な不幸でした。そんな中でも、あなたが国民に見せてくれたのが、生のきゅうりをほお張って放射能汚染に心配がない事を訴えたのです。それは、かつてのOー157問題の時に拍手を得た「かいわれ大根」をほお張って見せた二匹目のドジョウを狙ったのでしょうが、全く絵にはなっていませんでした。
 ことほど左様で、あなたは、日本の最大の国難に、これと言った決断をしないまま権力の座に居座っていましたが、やっと決断してくれたのが、今回の辞任による降板です。これで新しい政治の切っ掛けが得られ、心底ほっとしています。
 今後は、まだ未完に終っているお遍路回りを再開されるのがいいのではないでしょうか。取り敢えずは、ここまでの虚しいご奮闘に『ご苦労様でした』と申し上げて、とんちんかんの菅総理降板の弔辞と致します。」

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.7Kg.お天気は良くなさそう。
 昨日の雅子は、比較的安定した症状だった。午前中に胃ろうチューブの交換が行なわれた。通常、半年毎に交換が行なわれるのだが、今までにやり直しがあったことで、今回が5回目の交換である。交換に要した時間は5分程度の短時間で、手品のような早業での作業だった。午後には車椅子で散歩もしたが、全て順調に作業が行なわれたのは幸いだった。

3.連載、難病との闘い(182) 第三部 施設、病院での介護生活(83)
  第五章 頑張りの報酬(15)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(5)
 夕方の4時前に無事自宅に到着した。近所の様子は一年前と全く変わっていない。雅子は車の窓から、恐る恐るといった感じで視線を配るが、自分で首を回せないので、なかなか全体の把握は出来ないようだった。
 一考は、長男の太郎を呼び出して手伝ってもらい、雅子を移動させる作業に取り掛かった。久し振りに見る太郎に、雅子はそれなりの感慨を受けていたようだった。ところで、この移動作業での難関は、玄関にある段差を越えて、そこに置いてある屋内用の小さな車椅子にどうように移すか、であった。段差はちょうど30センチある。しかし、太郎が手伝ってくれるたことで、思いのほかすんなりと移動は完了した。
 一年ぶりのリビングに、雅子はどんな感慨を持ったのだろうか。恐らく、言葉に出せない懐かしさにほっとする一方で、自分の世界から離れてしまったこの空間に何とも言えない寂しさをも同時に感じたのではなかろうか。言ってみれば、自分達の部屋に戻ったと思う一方で、自分はもう、よそものなのではといった孤独感のような切なさを覚えていたかもしれない。
 一考は、早速母屋に出向き母親に雅子が帰って来たことを報告した。母親は、よかったと言いながら立ち上がって、雅子のいる部屋にそろそろとついて来てくれた。そして、久し振りの二人の対面が実現した。雅子がアクティバ琵琶に入居後、施設に2回訪ねて来てくれていたが、4月半ばがその最後だったので、8ヶ月ぶりの対面である。
 いつものことながら、母親は涙を流しながら喜んで、雅子を椅子の周りから抱かかえるようにして慰めてくれていた。一方の雅子は、一生懸命に声を発しようとするが、言葉にはならない。直接的には、言葉が通じない対面だったが、それなりに気持ちは通じていたと思われる。一通りの挨拶が終わると、お薬の時間だと言って、母親を母屋に送って行った。そうとでも言って区切りをつけないときりがなく延々と続くからである。
 「お茶でも飲むかい? ヨーグルトでも食べるかい?」頃合を見て、一考が声を掛けると、雅子は、とりあえず、お茶を飲みたいという反応だった。一考は、施設に居る時と同じように、小さなコップにお茶を入れて、ストローを口に含ませてやる。いつもより、早いスピードでお茶が雅子の口に吸い込まれてゆくのを見て、今日は元気がありそうだと、ほっとするのだった。最近では、このストローで吸い上げる力が弱って来ているように感じていたので、一考の心配事の一つになっていた。しかし、この日のしっかりした吸い上げぶりで、一考の心配をすっきりと吹き飛ばしてくれた。(以下、明日に続く)

1591 女神の微笑み

 戦い、勝負事では、勝利を左右する女神の存在を無視できない。昨日も、多くの女神がいろんな場面にその微笑みを披露していた。
1.独り言コラム
 日本ハムのスーパールーキー斉藤佑樹投手が、昨夜の楽天戦に先発し、早くも2勝目を上げた。昨日も序盤でホームランを打たれて同点に持ち込まれたが、味方の打線の好調さもあっては、一度も相手にリードをとなく順調な勝利だった。この辺りのツキが、斉藤は何かを持っていると言われる所以なのかも知れない。これで、永遠のライバル、楽天の田中将大投手に、勝ち星数で一歩リードした。専門家の10勝10敗程度といった予測よりも、ハイレベルの出だしである。今のところ、勝利の女神は、斉藤に微笑み続けているようだ。
 女子ゴルフにまた新しいスターが誕生した。昨日終ったフジサンケイレディースで、プロ入り3年目の金田久美子さんが堂々と逆転優勝を果した。2日目を終った時点で韓国の強豪、アン・ソンジュや全美貞の二人が上位を占めていたので、今週は日本人は駄目かと思っていたが、5打差を逆転しての見事な初優勝だった。まだ二十歳の若さである。昨日のプレーではパットがよかったようで、勝利の女神も遠慮なく彼女に微笑んだようだ。
 体操の全日本選手権では男子は内村航平さんが4連覇、女子では鶴見虹子さんが6連覇を果した。しっかりした演技には勝利の女神も迷わないようだ。
 日本テレビの夏の恒例番組の「24時間テレビ」の目玉、「24時間マラソン」に今年は古希を迎えた徳光和夫さんが挑戦すると言う。数年前に萩本欽一さんが66歳で挑戦したことがあるが、それを大きく上回る最高年齢での挑戦だ。
 この番組は、今年が34回を数える歴史ある番組である。その最初から司会を担当、ずっと出演し続けていたベテランアナウンサーだ。番組のクライマックスとなるマラソンのゴールの際には、「頑張れ! 頑張れ!」と叫び続けてきた張本人が、今度は自らが頑張る番である。もちろん、走る距離はそれなりに調整されると思うが、勝利の女神は優しく微笑むはずである。
 キャンディーズの田中好子さんが55歳と云う若さで亡くなられたニュースは、各メディアで大きく取り上げられている。読売新聞のコラムの編集手帳でも取り上げられた。筆者の想定以上の大きな扱いに改めて彼女の存在が大きかったことを思う。昨夜の通夜に続いて今日、葬儀・告別式が行なわれる。ファンには素晴らしい女神だったと言えよう。
 昨日、この欄で取り上げた話題に中で、大山康晴第十五世永世名人の生涯勝利数1433に対し羽生名人はちょうど1133勝だから、その差がちょうど「200」と書いた。とんでもない錯覚を仕出かし、41歳の羽生さんだから、50歳までにその記録を追い抜くだろうと読んだのだった。とんでもない大錯覚で、その差は、まだ「300」もあり、追いつくのはそれほど容易ではない。仮に、今後年間25勝平均で頑張ったとしても、12年は掛かるという計算になる。まだまだ遠い道だが、それでも、勝利の女神は必ず羽生第十九世永世名人に微笑むだろう。
 見た目が女神ではと思わせるNHKの「クローズアップ現代」のキャスター、国谷裕子さんが、2011年の日本記者クラブ賞を受賞した。英語の流暢さ、話題の展開、なかなかの才能の持ち主である。まだ54歳というから、これからも楽しみな女神である。
 早く辞めて欲しいと思われていながら辞める訳にいかない菅総理だが、この国難のトップとして頑張りきれるのか、多くの国民が心配している。どう見ても、勝利の女神が微笑むとは思えないからである。日本の明日が心配だ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、61.9Kg.お天気良さそうだが、俄か雨がありそうという。
 昨日の雅子は、比較的安定した症状だった。午後には、比較的長い時間目を開けてくれていた。体調が良かったのだろう。

3.連載、難病との闘い(181) 第三部 施設、病院での介護生活(82)
  第五章 頑張りの報酬(14)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(4)
 この日の雅子は、午前中にお風呂を終えてすっきりしていて、一考が到着した時には、昼食、お薬の服用、そして歯磨きも終えて、椅子に座って待っていた。肌つやもよく、いつもよりも元気そうに見えた。
 早速、帰宅の準備を始めた。先ずは持って帰る靴下、下着、セーターなどの衣服類、壁に掛けてある時計にライトを当てる特殊なスタンド、トイレの時に使用する大きな座布団、めがね、目薬、リップスティックなどの小物、それに椅子に座る雅子を支える幾つかのクッションなどを大きな紙袋に詰め込んだ。
 大体の準備が出来たところで、介護士さんに頼んで、雅子のトイレをお願いした。なるべく、自宅での対応を少なくしたいとの配慮からである。とにかく、トイレの介護がもっとも大変であるだけに、その省力化を考えてのお願いだった。
 トイレの介護が終ると、雅子が気に入っているコートを着せてやる。しかし、この衣装の脱着作業は、両手が自由にならないので結構厄介な作業なのだ。介護士さんにも手伝ってもらって、三人がかりのコラボレーションだった。着終わって改めて雅子を見ると、確かに、このコートが雅子には、しっかりと似合っていて、雅子が気に入っているのが良く分かる。こんな厳しい状態になっても、そんな衣装などに拘る雅子がいじらしい。
 そして、ちょうど届けられたお薬を受け取った。一日分余分が入っているという。それから、長男の太郎に電話を入れて、今からそちらに向かうと伝え、リビングに暖房を入れて温かくしておくようにと伝えた。
 大きな紙袋の荷物を持って、車椅子を押しながら部屋を出て、その場に居合わせた皆に挨拶してエレベーターに向かった。この日は、一人の介護士さんが車に乗せるのを手伝ってくれるという。親切に紙袋を持ってくれて、一階の玄関まで同行してくれた。有難いことである。
 かくして、見送ってくれた介護士さんにお礼を言って施設を後にした。時刻は、3時半を過ぎていた。
 自宅への帰途の途中、車の助手席でも、相変わらず俯き加減の姿勢の雅子だったが、時々は頭を持ち上げるようにして外の景色に視線を送っているようだった。一年ぶりに目にする風景には、恐らく、心ときめかすものがあるだろうと一考は考えていた。
 僅か一年という短い間だったが、それでも、自宅へ向かうこの国道161号線の周辺でも、その景観が変わっている箇所が幾つかあった。特に自宅近くの柳ヶ崎の交差点付近は、大きなマンション建設などの再開発の工事が進んでいて、景観の変わりようも大きかった。柳ヶ崎の交差点の一角にあった料理屋さんが取り壊されて、近くの近江神宮参道の一角に移っていた。かつては雅子が時々使っていただけに、この変わりようには、多少の感慨深いものを覚えているのではと忖度するのだった。(以下、明日に続く)

1590 途轍もない記録

 いろんな分野の記録の歴史を紐解いてみると、そこに途轍もない記録に出くわし、その凄さに感動を覚えることがある。

1.独り言コラム
 一週間前の女子プロゴルフツアーでベテランの不動祐理選手が久し振りに優勝し、49勝目を上げて50勝の大台にあと1勝に迫った。しかし、この世界には、樋口久子さんという凄い選手がいて、72勝(国内69勝、海外3勝)という途徹もない記録を残している。ゴルフの創世記であって、強い対抗馬がいなかったと言うような見方もあるが、それでも燦然と輝いている立派な記録である。上には上がいるものだと不動さんも思っているに違いない。
 数日前(4月20日)、米国大リーグで、キューバー出身のレッズのマロルディス・チャップマン投手が、ダイアモンドバックス戦で、球速171Kmの計測値を出した。それまでの169Kmを更新し、初めて170Km台の記録である。この記録は、恐らく、将来に渡って、途徹もない記録として残るものと思われる。因みに、日本人投手の記録では、昨年8月にスワローズの由規投手が記録した161Kmである。
 先日、思わぬハプニングがあって、阪神の金本知憲選手が記録更新中だった連続試合出場記録が1766試合でストップした。ファンには残念な話しだが、同選手は、それとは別に、フルイニング連続試合出場で1492試合という記録を樹立しばかりだ。恐らく、この記録も長く残るであろう途轍もない大記録である。なお、連続試合出場記録では、日本では衣笠祥雄選手の2215試合があり、世界には、リプケン選手の2632試合という途轍もない記録がある。
 同じ野球の世界では、王貞治選手の生涯ホームラン数868本という途轍もない世界記録がある。これを追い抜く選手は暫くは現れないのではなかろうか。また、生涯安打数ではピートローズ選手の4256本がある。イチロー選手が頑張っているが、現在3550本を越えたばかりで、まだ700本近い差があり、これを追い越すには200安打であと3年半が必要だ。それを考えると、その途轍もない記録に感動する。
 将棋界では大山康晴第十五世永世名人が、生涯の勝ち数で1433勝を記録している。(2位が、中原誠第十六世永世名人で1308勝)。大山さんの記録を破る可能性がある棋士としては、羽生善治名人が期待されている。同氏は着実に勝ち星を重ねていて、今日現在、1133勝を記録し、大山さんの記録にちょうどあと200勝(馬鹿!、300勝だよ、25日に追記)に迫っている。同氏が今41歳であることを考えると、50歳までには、大山さんの途轍もない記録を更新することは間違いなさそうだ。その結果、今度は、羽生善治十九世永世名人が、途轍もない記録保持者として将棋界に輝くことになろう。願わくば、筆者は、その達成日を見届けることが出来ればと密かに期待している。
 大相撲では、双葉山の69連勝はやはり途轍もない記録の一つである。八百長問題で揺れている大相撲だが、この時代はその辺りはどうであったのであろうか。横綱白鵬が一度は大接近したが及ばなかった。やはり、途轍もない記録として当面は輝き続けるであろう。
 そんなことを思いながら、今般の東日本大災害の大きさを改めて思う。1995年に起きた神戸、淡路大震災が今までの大変な災害だったのを大きく飛び越えた途徹もいない大災害となった。神戸・淡路の場合と違って、地震だけでなく、津波に原発事故が加わったことが災害を途轍もない大きなものにしてしまった。現在時点での死亡者数は、既に14200人を越えているし、行方不明者数も12300人以上もいる。神戸・淡路地震の場合の死亡者数が6434人であったことを思うと、その途轍もない大きさに改めて胸が痛くなる。
 こんな非常時でのリーダーには、途轍もない指導力の政治家の出現が期待されるのだが、残念ながら、今のところ、とんちんかんの菅さんの姿しか見えないのが心細い。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時起床。体重、62.1Kg.(最近増加傾向で気掛かりである。)、お天気は回復しそう。
 昨日の雅子は、比較的安定した症状だった。予定通り午後には散歩した。総じて比較的静かな一日だった。


3.連載、難病との闘い(180) 第三部 施設、病院での介護生活(81)
  第五章 頑張りの報酬(13)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(3)
 そして、帰宅当日の08年12月31日を迎えた。スッキリした晴天ではなく、曇り空でどんよりしていたが、雨や雪の心配はなく、雅子の移動には問題のない天候だった。前夜に、息子の太郎に、手伝って欲しいことがあるので、出来るだけ早く帰って来て欲しいと電話を入れていたが、太郎が朝に自信がないというので、この朝、一考の方から6時半に目覚ましコールを入れた。
 この日の段取りで、気になっていたのが、事前に予約してあるおせち料理の配達時間である。昨年はお昼前に配達があったが、朝の段階でははっきりしていなかった。従って、それを受け取るまでは、外出が出来ない。
 朝食を軽く済ませた一考は落ち着かなかった。そこで、雅子の食べるおかゆの準備を始めた。2回ほど練習をしていたのだが、今朝の仕上りも、さらっとしたおかゆにはならなかった。「まあ、これでよかろう」と、一考は勝手に合点し、それを食べさせることにした。また、寝室、リビングにも掃除機をかけて、それなりに部屋をも整えた。そんなことで、久し振りに、朝からバタバタした時間を送っていた。
 10時を過ぎた時点で、おせちを注文したデパートに電話を入れて、配達時間の確認を行なった。すると、昨年とは違って、配達は夕方の4時から5時の間になるという。それなら、午前中に買い物を済ませておこうと、そのまま近くのスーパーに出かけたのである。
 幸いなことに、この日のスーパーには、揚げたての「かにのクリームコロッケ」が売られていた。良かったと思いながら、この2日半の間に食べるに必要な量を買い求めた。他にも、事前に考えていたスープやプリン、ヨーグルトなど必要と思われるものを買い込み、ほっとして帰ったのである。自宅に戻ったのは、11時を少し過ぎていたように思う。
 その直後のことだった。何とおせちが届いたのである。夕方の4時から5時と云う事前の確認は何だったのか。買い物の帰りが少し遅くなっていたら、入れ違いになる処だったので、これまたほっと胸をなでおろしたのだが、それにしても、事前の確認した際の配達予定時間のいい加減さに、何たることとあきれると同時に、少なからぬ怒りを覚えたのである。
 間もなく、息子の太郎から電話があったので、最寄のJRの大津京駅に迎えに行ったのが12時半過ぎだった。かくして、いよいよ、雅子の一時帰宅のために迎えに行く準備は全て整った。
 当初の考えでは、太郎と一緒にアクティバ琵琶に雅子を迎えに行くつもりであったが、タイミングを見計らって事前に部屋を温めておく準備の必要性もあったので、太郎には家に残って連絡を待ってもらうことに段取りを変更し、一考が一人でアクティバ琵琶に向かったのである。2008年12月31日午後2時少し前だった。(以下、明日に続く)

1589 遠い

 オリジナルな意味は、距離的、時間的な空間の隔たりが大きい場合を指すのだが、他にも、そこから派生した多彩な意味がある。例えば、遠い親戚、耳が遠いなどは良く使う言葉だ。

1.独り言コラム
 松本清張の作品に「遠い接近」という戦争時のことを扱った作品がある。この場合は時間的な空間での「過去」を現しているのだろう。また、童謡の「遠い山から吹いて来る、こ寒い風に、…」という野菊の歌詞を思い出すが、これは単純な空間的な距離を表している。
 ところで、驚いたのは、今回の東日本大震災で、震源地から「かなり遠く」離れた幾つかの地域で意外な被害が出ていたことである。たまたま昨日のNHKニュースで知ったのだ。
 それは大きな建物、ホールなどの天井の落下である。具体例では、東京の千代田区の九段会館では、ちょうど行われていた卒業式の最中で、天井が落下し、2人が死亡、34人が重軽傷を負った。また、東京のお台場にある日本科学未来館、日立太田市のホール、川崎市の音楽ホールのミューザ川崎などでも同様な天井落下事故が発生していた。ミューザ川崎では、その日リハーサル中だった松居直美さんがいたが、舞台裏で休息していて無事だったという。
 そんな訳で、改めて広い空間の構造物の天井が注目されることになったのだが、天井パネルには耐震性基準が決められていないという。広いホールは避難場所に使われることが多く、新たな要注意スペースが加わった。注目すべきは、「遠く離れて」いても被害が起きていたことである。
 さて、原発事故収束の工程表が発表されたが、まだ放射能で汚染された水の処理の目処も立っていない。そして新たに4号機の使用済み核燃料が1535体も保管されているプールで、水温上昇が起きていて、90度になっているという。厄介なのは、やたらに水量を増やして冷却すると、今度は水の重さで燃料棒の損傷が起きるようで、そのバランスが大事なようだ。そこで、水温と水量との関係を確認する作業が行なわれると言う。こんな話が出て来ると、発表されたばかりの工程表で、最大9ヶ月先に設定されている収束の時期は覚束なく、まだまだ「遠い」といわざるを得ない。
 そういう事情を考えると、避難住民が自宅に帰る時期ももっと「遠い先」になりそうだ。
 マリナーズのイチロー選手は二日前のタイガース戦で、一試合4本の固め打ちをして気を吐いた。一試合4本は、昨年度では、終盤にブルージェイズ戦で打った1回しか実績がない貴重な記録である。しかしながら、それでも、20試合消化、23安打で、それは年間186本ペースであり、11年連続200本安打への道は、まだまだ「遠くて」、長い苦しい闘いが続く。
 阪神の岩田稔投手も勝星には「遠い」ようだ。昨年度が全く振るわなかっただけに、今年こそはと意欲的に頑張って好投しているが報われていない。一昨日も巨人軍に対して好投したが、味方の打線が振るわず、スーパールーキーの澤村拓一選手に名をなさしめた。これで岩田投手は2連敗の気の毒なスタートとなった。
 若しかしたら、菅総理は耳が「遠い」のではなかろうか。国民の声がなかなか届かない。一昨日も福島の避難場所を回ったが、避難民から「もう帰られるのですか?」と呼び止められておどおどしていた。しかし、菅総理の降板は「近いようで遠い」ようだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時起床。体重、62.0Kg.お天気は雨のようだ。
 昨日の雅子は、比較的安定した症状だった。予定通り午後には入浴。
 予てから考えていた筆者の母親(98歳)と雅子の顔合わせが、母親が病院に雅子を見舞う形で実現した。幸いなことに、このところの母親の様子が比較的安定しているということで思い切って病院への往復を敢行したのである。二人の顔合わせは、雅子が2泊3日の短い帰宅をした2009年お正月以来の2年4ヶ月ぶりのことである。(ちょうど、難病との戦いの総集編でその頃のことを連載中)母親の面倒を見てくれている姉の久子も一緒だった
 母親の年齢、雅子の症状の具合を考えると、これが二人の人生の最後の顔合わせになる可能性が高い。三人は短い逢瀬を、それぞれじっくりと味わっていたと思う。雅子も頑張って大きく目を開けて応接していた。まさに文字通りの一期一会の顔合わせで、およそ15分の貴重なひと時だった。

3.連載、難病との闘い(179) 第三部 施設、病院での介護生活(80)
  第五章 頑張りの報酬(12)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(2)
 自宅介護で、トイレとお風呂の次に来る大きな課題は、食事に関する対応である。施設では、料理については、今は超みじん切りで対応をしてもらっている。それだけに、どんなものを用意するかは、一考にはちょっとした悩みの種だった。とにかく、柔らかいもの、なるべく流動食の範疇に入るものを準備する必要がある。そういう意味では、ご飯はおかゆにしなければならないだろう。一考が気にしていたのは、どんなおかずにするかであった。とにかく、料理に全くの無知の一考で、雅子から教えられた幾つかの定番しか作れない。果たして、今の雅子の口に合うものを用意することができるのか、一考には少々頭が痛かった。
 以前から雅子が好んで食べていた一つが、近くのスーパーで売っている「カニクリームコロッケ」だった。中味がクリーム状になっていて食べ易いようだったので、無難な対応として、それを買っておこうと考えた。しかし、それが毎日売っているとは限らないので、賞味期限を勘案し、うまくタイミングを見て、事前に購入しておく必要がある。その他にどんなものを用意するかに腐心した。結果的には、卵を柔らかくスクランブルに炊き上げたもの、野菜煮、軟らかいお肉を切り刻んだもの、それにスープ、おやつにヨーグルト、プリンなどを準備することにしたのである。
 ところで、おかゆと言っても、自分で作ったことがなかった。そこで、帰宅が迫っていた12月末には、何回かテスト的にトライしてみたが、成績はあまり芳しくなかった。それでも、まあ、食べられないこともなかろうと、腹を括ったのである。
 事前準備では、もう一つ、衣服への配慮も必要だった。施設に運んである下着や靴下などの小物から、スボン、セーター、カーディガン、それに上に着るコーとなども、適当に選んで、必要なものを持ち帰ることである。しかし、滞在日数が2泊3日であることから、それほど大掛かりな対応は必要なかった。
 このほかに、若しかの不測のことへの準備としては、ベッドにしくゴムシーツや紙パンツの類の準備は少しは用意しておこうと考えていた。一種の保険である。いずれにしても、それらを整えて、その日を待ったのである。(以下、明日に続く)

1588 波乱の展開

 波乱は新たなドラマを生み出すきっかけだ。ハッピーエンドに結び付く波乱ならいいのだが、そうでない悲しいドラマに繋がることも多い。

1.独り言コラム
 今般の大災害での被災者たちの避難生活は深刻で厳しい戦いの真っ只中だが、今日からは立ち入り警戒区域が設けられるなど、更なる波乱の幕開けである。
 今朝の0時から、原発から20Km圏内に安全上のリスクを考慮して、立ち入り禁止区域が設定された。着の身着のままで避難しておられる人々が自分の家にも帰れないのだ。このため昨日は駆け込み的な住民の帰宅移動があって、破壊された街に慌しさが見られた。
 この辺りの事情について避難者に直接理解を得ようとして福島の避難所を訪ねた管総理だったが、途中で住民の切実な訴えを受け、その受け答えに、総理がしどろもどろになる波乱の場面があった。最早、顔を出せばいいと言うセレモニー的な見せ場作りは不要である。トップはトップらしいことに専念してもらいたい。
 さて、プロ野球では、開幕直後の出だしでトップを走っていた阪神、横浜、楽天、西武が、一転して、ペースダウンの波乱の展開になっている。昨日を終った段階では広島、ヤクルト、ソフトバンク、日本ハムが上位に浮上している。
 そんな中で、期待のゴールデンルーキー達の活躍が注目されているが、既に早大出身の日本ハムの斉藤佑樹、広島の福井優也の二人の投手は、それぞれ持ち味を発揮して初勝利を上げていたが、昨日は巨人の澤村拓一投手が阪神戦に先発し、見事な好投でプロ入り初勝利を上げた。この辺りを見ていると監督の選手の起用の仕方が鍵となりそうだ。その点で、阪神の期待の榎田大樹投手は、昨日も連騰で登板して好投したが、いずれも中繋ぎで、勝ち星には繋がっていない。早く、先発のチャンスを与えるべきだと思う。真弓明信監督の采配がまどろっこしい。
 今年も将棋名人戦が始まっているが、挑戦者の森内十八世永世名人が2連勝の波乱の出だしである。しかも、昨日は69手という短手数での快勝だった。戦前の予想とは違って森内九段は好調のようだ。十九世永世名人の羽生善治名人の巻き返しはなるのだろうか。ファンには楽しみなシリーズも中盤に入った。
 アメリカの株価は、2年10ヵ月ぶりの高値を更新中だが、日本の株価は吹っ切れないまま、しどろもどろの動きである。原発問題に目処が立たない限り、今のような波乱の動き(?)が続くのであろう。
 元キャンディーズの「スーちゃん」の愛称で親しまれ、グループ解散後も女優として活躍されていた田中好子さんが波乱の人生を閉じた。55歳と云う若さだった。一度克服した乳がんの再発だったようだが、あまりにも早い死に気の毒さを思う。ご冥福をお祈りします。
 波乱の展開の先には、楽しみも潜在しているはずだ。暫くは、ひたすら、それに期待して我慢するしかなさそうだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、62.1Kg.お天気は下り坂。
 昨日の雅子は、比較的安定した症状だった。午後には散歩。それが終った頃に実兄夫婦がお見舞いに来られた。やはり、嬉しそうな表情が窺われた。少し前の実姉のお見舞いの話をした際に、涙ぐんだ様子が見られた。それを見て一考はほっとしたものを感じていた。

3.連載、難病との闘い(178) 第三部 施設、病院での介護生活(79)
  第五章 頑張りの報酬(11)

 (3)2009年のお正月、自宅介護で大わらわ(1)
 2008年の秋頃から、一考は、前年同様に、この年末年始も雅子を自宅に連れ帰って家族全員で正月を迎えたいと考え始めていた。家族の絆を高めると同時に、雅子を元気付けたいと考えていたからである。しかし、前年は思わぬエアコンの故障に加え、自分の体力の衰えもあって、思いの外てこずってしまい、当初予定期間を短縮して緊急帰還となったことを踏まえ、今年は2泊3日の短期間に絞っての挑戦とすることにした。
 さて、一時帰宅といっても、当然ながら、そのための準備には万全を期さねばならない。差し当たって、一考が打った手は、簡易トイレの購入だった。既存のトイレで一考が一人で対応するのは困難だと考えていたからである。何しろ、この施設でもトイレに関しては、二人の介護士さんが協力して行なってくれている。具体的には、一人が抱え上げ、もう一人が必要な作業をし、うまく力を合わせて対応をしてもらっているのである。雅子の症状の悪化で、雅子一人で自分の身体を支えることが出来なくなって来ているからである。
そこで、家でも、ベッドで下着を外す必要な作業をしておいて、そこからそばに置いた簡易トイレは直接移動するということで、簡易トイレは必需品だった。それに関しては、幸いにも、身障者手帳(一級)の適用で簡易トイレが割安で入手することが出来ていた。
 二人の息子には、その主旨を伝え、少なくとも12月31日か1日には戻って来るようにと連絡を入れた。しかし、数日後に次男の二郎から、今年は休みが取れないという。コンピューターの仕事を担当していると、皆が休んでいる時にどうしても仕事が入るのは致し方ないことだ。仕事優先を認めている一考は、残念だったが、諦めざるを得なかった。しかし、幸いにも、長男の太郎は帰って来てくれるという。まあ、それでもいいやと、一考は自分に言い聞かせるのだった。
 さて、事前準備という観点からは、トイレのことを除くと、厄介な対象としてはお風呂のことだが、これは今回の自宅介護では、最初から無理だと諦めていた。体力、技術の面から一人で行なうのは不可能だと判断していたからである。幸い、12月31日が水曜日と年明けの3日の土曜日が、それぞれ入浴日であることから、その間を自宅で過ごすことになるので、風呂抜きでも大丈夫だろうと一考は判断し、そのラッキータイミングに便乗することにしたのだった。(以下、明日に続く)

1587 頑張っている人も多い。

 あの大地震、大津波、そして原発事故から、今日で40日目である。想定外の事態の深刻さの中で、頑張ってくれている方々も少なくない。

1.独り言コラム
 毎日、何回かの会見に応じている枝野幸男官房長官は、よくやっている一人だろう。端正な顔つきにしっかりした話しぶりは、国民からも然るべき評価を受けているようだ。
 それに対し、同じように毎日会見を開いている原子力安全委員会の顔になっている西山英彦審議官の話しぶりは対照的だ。感情を抑えた淡々としたもので、何だか他人事を披露しているようで、筆者には無責任なイメージが強く映る。国民に余計な心配を与えないという配慮で、同氏が対応しているのだろうが、そういう意味では、当局の方々からは、よくやっているとの評価を受けているのかもしれない。
 本当に良くやっている方々は、被災者と被災現場、事故現場などで戦ってくれている方々の自衛隊、東電関連の作業者たちである。危険を承知の上での決死の戦いには、頭が下がる思いである。なお、ここに来て、ロボットの活躍もお見事である。
 著名人や多くの国民の寄付、義援金、ボランティア活動も、今までにない多彩で活発だ。寄付では、孫正義さんの100億円を筆頭に、あの「できるだけニュースを」の久米宏さんが2億円、イチローさんの1億円、更には石川遼選手の賞金全額、松坂大輔投手の10万ドルなど、著名人の多額の寄付が目立つ。売名行為という人もいるが、仮にそうであったとしても勇気ある立派な行動だ。
 また、一週間にも渡って現地に乗り込んだ石原軍団の活躍も立派なものだった。この期間で15000食を提供したという。西部警察などのドラマでのお二人のイメージが強かった筆者には、渡哲也さんや館ひろしさん達の顔を見て、それなりにお年をめされた様子に、ちょっとした哀愁を覚えた。そういえば、渡さんは筆者の一つ下だ。年だけは人間皆平等に与えられているのだ。
 そんな国難の中で、菅総理には、その動き、指示、判断などに今一つピリッとしたものがないのが引っかかる。日本軍の監督であるだけに、この大ピンチにはもっとしっかりした陣頭指揮をお願いしたい。
 陣頭指揮といえば、昨日の阪神―巨人戦での真弓明信監督の抗議が試合を盛り上げた。場面は7回裏の攻撃で、ランナーを置いてブラゼルが打ったボールは、2塁手の頭上を襲ったが、脇谷選手が背走し、ボールは同氏のグローブに吸い込まれたとの判定でアウトだった。しかし、ビデオテープで見れば、ボールは明らかにグローブから零れ落ち、一旦グランドに落ちたのを素早くグラブに収めていた。明らかに誤審である。真弓監督の強い抗議にも、審判が出した判定は変わらなかった。この場合、真実を一番分かっているのは脇谷選手だが、ここで本人が潔く本当の事を話してくれたら、と思うにだが。…。真実を語らないのが美徳になるというのは如何なものなのか。その後の8回にも同様のアウト、セーフの判定を巡って真弓監督は再び抗議をしたが、陣頭指揮も報いられず勝ちを逸した。普段はあまり抗議をしない監督だそうだが、それだけに不満が大きかったのだろう。ビデオ判定をもっと多用すべきと思う。
 話題は本論から少しずれるが、NHKのニュース9に抜擢されたキャスターの井上あさひさん、ニュース7の土日に起用された小郷知子さんの二人の女性キャスターには、筆者は好感を持っている。なかなかよくやっていると思う。
 また、芥川賞を受賞した朝吹真理子さんが、趣味の将棋の観戦記に挑戦した。ちょうどあの大地震があった日の対局で、日経新聞社主催の王座戦の郷田真隆九段と若手の村山慈明五段との対局だった。大地震で、棋士達も一旦館外に出るとい珍しい中断もあった波乱の一日で、終局が午前1時前になったために、彼女もその日は将棋会館に泊まったようだ。数日前に、その観戦記の掲載は終ったが、今までにない心理面を重視した内容で、ちょっとした清涼剤のような観戦記だった。贔屓の郷田九段が逆転負けした対局だったのが面白くなかった。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半に起床。体重、61.8Kg。今日のお天気は良さそうだ。
 昨日の雅子は、朝から熱(38度)があった。時間と共に少しずつ下がり始め、お昼頃には37.3度まで下がった。しかし、看護士さんのリコメンドで、午後に予定していた散歩は取り止めた。
 夕方になって、ハプニングがあった。雅子が、珍しく、目をしっかり開けて、今にも喋り出しそうな顔を見せてくれた。声を出してごらんと言うと、口を開けそうな顔つきに、一瞬、病気が治るのではと思わせた。しかし、その後暫くして、また元の症状にに戻ったのだった。ちょっとした夢を見ているような、どきっとしたひと時だった。
 なお、一考がいつも利用していたインターネットが接続できる堅田駅前の漫画喫茶が、近く閉店するので、これに代る新しい店を探した。そこは「あそびば」という処で、カラオケもあったので、久し振りに何曲か唄って発散した。息抜きにはよさそうだ。

3.連載、難病との闘い(178) 第三部 施設、病院での介護生活(79)
  第五章 頑張りの報酬(11)

 (2)ハプニング(その6)
 一息ついて体力の回復を図ったのち、改めて、雅子の身体を持ち上げる作業に入ったが、やはり、クッションまでは持ち上がらない。よく見ると、雅子の足首がドアの下側に引っかかっているのだ。ドアが完全に開いていれば、そんなことにはならないのだが、如何せん、どうしようもない。このままでは、体力を消耗するだけだ。仕方なく、一考は誰か助けをお願いしようと、雅子には、その不安定なままで我慢してもらって、車の通路まで出て、走って来る車に助けを求めたのである。
 幸いだったのは、止まって下さった車のドライバーさんが、大変親切な方だったことだった。見知らぬむくつけき男が、急に車の前に立ちはだかった訳で、きっと驚かれたに違いない。そんな男からのぶしつけなお願いだったにも関わらず、快く、救いの手を差し伸べて頂いたのである。まさに地獄で仏だった。「よかった!」という思いが一考の気持ちを安堵させた。思えば、この数年間、身障者を持って思うことは、世の中には親切な方が多いということだ。困った時に親切を頂戴する時ほど有難いものはなく、本当に心から頭が下がる思いである。世の中、本当に棄てたものじゃないという有難い思いを改めて認識したのだった。
 とにかく、その方の手助けのお陰で、二人で雅子を抱え上げて、いつもの助手席に運び上げることが出来たのである。ほっとして「有難う」とはお礼を申し上げたのだが、うかつにもお名前も聞かずに失礼してしまったことを申し訳なく思っている。渾身の力で対応していたために、疲れ切っていたことで、機転も利かなかったことを反省するのだった。
 帰りの車の中で、一考は、何時だったか、青空駐車場で雅子を車椅子に移動させ、運び出そうとした際に、同じように、駐車している車間間隔が狭くて、車椅子が車止めに引っかかって苦労したことを思い出していた。その時には、強引に腕力で、車椅子を運び出したのだったが、そのために、車に見苦しい生傷を作ってしまった。その生傷は今もしっかりと残っているのだが、その時認識した車間間隔の重要性を疎んてしまっていた自分に、忸怩たる思いになるのだった。
 そんな思わぬトラブルがあって、施設に戻って来たのは4時を過ぎていた。大変なトラブルに見舞われたが、温かい親切を受けて感激し、感謝いっぱいのドラマティックな一日となった。(以下、明日に続く)

1586 新しいヒーローたち

 未曾有の大災害下で、被災者を始め多くの国民は新たなヒーローの登場を待っている。とにかく、何らかの心の拠り所と心の安らぎを求めているのである。

1.独り言コラム
 原発事故は依然として深刻な状況下にあって、連日懸命の作業が続けられているが、ここに来て新たなヒーローの出番が話題になっている。その一つが無人ロボットの起用である。アメリカから持ち込まれた「パック・ポット」と呼ばれるものだ。各原子炉屋内に侵入して放射能値の測定、写真撮影などが行なわれ、貴重な情報を提供してくれている。意外なヒーローの登場に、新たな活路が摸索されている。
 一方、放射能による汚染水の対策の一環として、高濃度の汚染水の集中廃棄物処理施設への移送が始まっているが、その一方で、新たな浄化装置の設置が検討されている。フランス製の「アレバ」と呼ばれるもので、これによって放射能汚染度を一万倍まで希釈しようと云うのである。この「アレバ」は6月中に設置が予定されているが、無人ロボットに次ぐ、もう一つのニューヒーローである。
 10万人という大軍が投入されて、被災地で頑張っている自衛隊の諸君も、今やニューヒーローたちだ。未曾有の大災害の中で、決死の頑張りが続けられている。ここに来て、彼らの努力が評価されて、自衛隊は国民から大きな信頼を勝ち得ているようだ。
 災害復興ということで、新たに災害復興会議が設置された。初日に五百旗頭真議長が会見し、復興に必要な財源は、国民全体で負担すべきと言う理念が提起され、話題になった。とにかく、今までは、口にするのもタブーとされていた消費税が、そのインパクトが大きく変身しつつあるようだ。つまり、このような未曾有の大災害の状況下という大義名分が、消費税アップも止むを得ないと言う国民の同意を得つつあるのだ。少し穿った見方だが、消費税という新ヒーローの誕生と言えるかも知れない。
 さて、一転して明るい話題に切り替える。先週開幕したプロ野球が、昨日から2周目に入った。各地で好ゲームが続く中で、昨夜も何人かの本物のヒーローたちが誕生した。テレビ中継が時間切れなどでなかったのが残念だったが、彼らがファンを大いに喜ばせてくれた。
 その一つが、甲子園で行われた伝統の巨人―阪神戦でのヒーロー誕生だった。巨人軍の東野峻投手と阪神能見篤史投手の両エースの力投で大接戦の展開となり、2-2の同点のまま迎えた延長10回の裏が圧巻だった。この回、阪神がツーアウト1,2塁のチャンスに、4番新井貴浩が内野安打を放って満塁になった。ここで登場した新井弟の新井良太選手が見事にライト前にタイムリーを放って決着をつけたのである。新井弟のお見事な「さよならヒッた。意外なヒーローの誕生に甲子園は興奮の坩堝と化していた。。
 また、福岡で行われたパリーグの楽天―ソフトバンク戦は、ベテランのヒーローが現れた。楽天の岩隈久志とソフトバンクの和田毅の両エースの投げ合いで延長戦に入った。そして、10回表に楽天の松井稼頭夫選手が2塁打を放って決勝点を奪い、そのまま楽天が逃げ切って辛勝した。米大リーグから戻った松井選手の面目躍如の活躍だった。
 残念なのは、政界には、これといったヒーローらしき人物が見えていないことだ、とんちんかん(菅)と揶揄される菅総理が居座っているが、同氏への国民の支持は今一つである。果たして、菅はヒーローになれるのか、やはり、アカンで終るのだろうか。カン、カン、カンと空しい鐘の音が鳴っているようで心配である、

2.今朝の一考、昨日の雅子
 午前2時半に一旦起床。体重、61.4Kg.。今は雨模様だが、お昼前には回復するようだ。
 昨日の雅子は、落ち着いた様子だった。呼び掛けへの反応は相変わらず乏しいが、それでも、一生懸命に応えようとする様子が見受けられた。この日は散歩はなし。

3.連載、難病との闘い(177) 第三部 施設、病院での介護生活(78)
  第五章 頑張りの報酬(10)

 (2)ハプニング(その5)
 車での通院にも、意外な落とし穴にあって大変な苦戦を強いられたアクシデントがあった。2008年3月初めの京都駅前の吉田病院への定期診断時のことである。通院に慣れてきていたことがうっかりを招き、災いになった事例だといえる。
 この日の病院の予約時間は1時15分だったので、ゆとりをもって11時半頃に施設を出発した。ほぼ予定通りに走って、12時半頃に病院近くの駐車場に車を入れた。この時、車3台入るスペースに1台だけしか駐車していなかったので、2台分のスペースがあったことで安心して、雅子の車椅子への移動を行って病院に向かった。しかし、この軽率な駐車が、後のトラブルの原因になるのだが、この段階では気付いていなかった。
 いつものように診察を終えてお薬をもらったのが3時過ぎになっていた。いつもよりも長めの待ち時間だったことから、珍しく雅子がおしっこをしたいと言い出した。外出中での要求は初めてのことだったが、こんなこともあろうと紙パンツをつけていたので、慌てることなく、予てから目星をつけておいた駐車場にあるトイレに急いだ。そこは、身障者用トイレがあるのを知っていたからである。
 自宅以外でトイレの介護をするのは初めてだった。以前よりも雅子の症状も悪化していた事もあって、その対応には少々てこずった。とにかく、雅子に自分の身体を支える力がほとんどなくなって来ていたからである。従って、雅子の身体を支えながら、必要な作業をしなければならず、一考には結構大変な作業だった。とにかく必死で頑張って何とか形を整え、ほっとして車のところまで戻って来たのだった。しかし、そこで、一考が目にしたのは、自分の車の左隣にも車がしっかりと駐車していて、その車間が殆ど空いていないという厄介な状況だった。このままでは、雅子を車に乗せるのが極めて難しいと直感し、どうすればいいのかと戸惑った。
 駐車する際に、隣に車が止められるかも知れないということを失念していたのがいけなかった。うっかりしていたのである。
 とにかく、車間間隔を確認してみた。何とかぎりぎりで車椅子が通れる間隔は空いていた。そこで、一考は、とりあえず、車椅子を二つの車のそのぎりぎりの間に誘導した。そして、思い切って、雅子を車に乗せる作業に取り掛かった。
 しかし、直ぐに、この作業がいつものように運ばないことに気がついた。いつもなら、雅子を乗せる車の左側のドアが、隣の車に邪魔されていて、いっぱいに開かないのだ。つまり、半開きの状態なので、その真横から雅子を運び込めず、少し斜めの角度からの搬入を図らねばならない。とりあえず、雅子を前から抱き上げるようにして車椅子から引っ張り出し、その狭い空間を懸命に引きずるようにして、半分開いたドアのところまで運んできた。
 問題は、そこからの作業だった。抱えた雅子の身体を、そこで直角に回転させて、車の助手席のクッションの上にお尻を乗せようと渾身の力で引き上げたのだが、力足らずでクッションまで持ち上げられない。何回か試みたが同じだった。もう少しなのだが、それが上がらないのである。仕方なく、一旦、雅子のお尻をクッションの下の足掛けのところに下ろした状態で、一考は大きく深呼吸して体力の回復を図った。この間、雅子のお尻はその足掛けにぎりぎりの形で引っかかった極めて不安な状態にあり、雅子も懸命に頑張って、その状態をキープする形となった。(以下、明日に続く)

1585 イメージダウン

 今般の大震災、原発事故で日本のイメージダウンが甚だしい。一日も早い収束、復旧が待たれる。

1.独り言コラム
 日本はロボット王国だと言われていたと理解している。しかし、昨日、初めて災害現場に投入されたロボットは、「パック・ポット」と呼ばれるアメリカ製のものだという。そうなると、ロボット王国と呼ばれていた日本はイメージダウンと言わざるを得ない。
 事故が起きて一ヶ月以上も経って、アメリカからロボットをお借りして、貴重なデータの収集を行ったのだが、そうなると、事故が起きた直後にアメリからの援助申し出を断った日本は、取り返しのつかない大失策だったと言えるのではなかろうか。日本政府の判断、対応に、改めて大きなイメージダウンを覚えるのである。
 ところで、そのロボットによって計測された各原子炉建屋内の放射能データによると、内部には極めて高い放射能の存在が分かった。このままでは、作業員が現場に立ち入って作業をする訳にはいかないと思われる。そうなると、昨日発表された収束への工程表もイメージダウンで、絵に書いた餅になる不安もある。
 一方、昨日放映されたテレビ朝日の「テレビタックル」で、原発を巡る官民癒着の実態が暴露された。原発に詳しい専門家の武田邦彦氏や青山繁晴氏の話では、東京電力、東大、それに官僚が完全に癒着した利権構造が確立されているという。そのために、幾ら安全性の指摘、議論をしたとしても握りつぶされる状況にあったというのだ。イメージダウンも甚だしい。
 同時に、番組では、出演していた河野太郎、原口一博の二人の政治家が、かつて原発の安全性について本を出版しておられるようで、安全性についても堂々と正論を展開しておられて随分と参考になった。残念なのは、そう言った大事な指摘が、政治には全く反映されなかった今の政治にイメージダウンである。昨日の話を聞いている限り、今回の事故は、まさしく人災と言えるのではなかろうか。直ちに、今存在する全原発の安全性の速やかな確認が必要である。
 ところで、筆者は、原口一博氏には、元々は好感を抱いていたのだが、その後に、強いイメージダウンを受け、嫌いな政治家の一人として位置づけるようになっていた。その訳は、同氏が小沢氏から選挙資金500万円を受領していたからである。しかし、昨日の議論を聞いていると、やはり、政治家としては有能な方なので、それまでのイメージダウンを一旦白紙に戻して、注目していこうと思う。。
 さて、話題は一転するが、イメージダウンと言えば、開幕したばかりのプロ野球で恐縮だが、阪神の真弓明信監督である。対中日戦で見せた幾つかの対応は、筆者には大きなイメージダウンだった。一つは金本知憲選手の連続試合に対する配慮のなさ、二つは、期待の新人、榎田大樹投手の起用の仕方だった。同投手の場合は、オープン戦でもしっかりした結果を残していただけには、今日から始まる巨人戦で先発に起用すべきだったと思う。巨人の澤村拓一、日本ハムの斉藤佑樹、広島の福井優也などの注目の新人選手たちは、先発で見事にデビューを果たしている。また、三つ目のイメージダウンは、中日との第三戦の土壇場で、抑えの藤川球児投手を温存した安直な戦術だった。結果論でなく、結果が全ての戦いであって、いずれも阪神ファンの期待を裏切ったものだった。
 なお、申すまでもないことだが、イメージダウンはイメージの良かった方に対して受ける悪化現象だ。初めからイメージの悪い、菅直人総理や小沢一郎元代表などは対象外ということになる。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 午前3時半起床。体重、61.6Kg。お天気は晴れと雨の混在する落ち着かない空模様のようだ。
 昨日の雅子は、症状は安定していたが、呼び掛けへの反応は一貫して乏しかった。午後には散歩を行なったが、ほとんど目を瞑ったままだった。症状の悪化が進み、目が開き難くなっているようで、本人は、筆者の呼びかけに懸命に頑張って開けようとしている努力が窺われ、いじらしく、辛い気持ちになっていた。

3.連載、難病との闘い(176) 第三部 施設、病院での介護生活(77)
  第五章 頑張りの報酬(9)

  (2)ハプニング(その4)
 遠い先のことを考えるといろんな心配事が山ほどある。ある程度は、それらの事柄に対して事前に準備して置くことも必要なこともある。しかし、多くのことは、変化の激しい今の世の中のことを考えると、どうなるか分からないことも多く、経費のことを除けば、何とかなるだろうといったケセラセラの心構えも許されると割り切っている。
 一考が、最も心配していることは、やはり将来の経費、財源のことだった。施設に入居した以降のお金のやりくりは、いわゆるプライマリーバランスに多少マイナス程度で、蓄えを少しずつ取り崩すことで対応出来ている。しかし、一考が死亡したり、或いは75歳以上になると、頂く年金額が大幅に減ってくるので、その場合の対応は容易ではない。どうしたらいいか、今のところは深く考えていないが、下手すると、息子達のに迷惑を掛けることになるかも知れない。一考としては、それだけは避けたいと考えている。
 幸い、一考が75才になるまでには、まだ8年ほど間があった。言うまでもなく、75才以降も、そのまま高額のアクティバ琵琶で継続して住むには負担が大きいことから、費用の安い国が管理する施設である特別養護老人ホーム、いわゆる特養に申し込みを行なおうと考えたのである。
 早速、近くの特養を訪ねて話を聞いた。それによると、200~300人ほど待機者がいるので、今、申し込みを受けても、入居は何時になるか分からないという。それでも、今から申し込んでおけば、7~8年後には間に合うのではと期待して、一考は申請したのである。書類を提出して、正式に申し込みをしたのは、2008年8月1日だった。皮肉なもので、それから、一年も経たない間に入院と云う思わぬ展開となった。
 そして、その入院生活も、あっという間に一年近く経過した2010年春を迎えていた。その間も、住まっても居ない施設に支払う費用が馬鹿馬鹿しくなってきていて、アクティバ琵琶との契約を解除することを考え始めたのである。その時点での心配は、特養の受け入れ体制が整うまでに退院しなければならなくなった場合のことだった。
 この辺り、一考も大胆なもので、何とかなるだろうという、いい加減な判断で、解約の決断したのである。もちろん、雅子の実兄や実姉には、事前にその考え方を話し、理解してもらっていた。また、幸いなことに、前年末には、申し込み済みの施設の待機ランキングも上がって来ていると言う情報もあって、思い切って決断したのである。
 ところが、である。施設とのこの解約に関しては、病院にもそれとなくその事情を話しておいたのだが、解約手続きを終った直後に、皮肉にも病院からは、もう退院してもいいですよとの話が出て来たのである。2010年5月の初めのことだった。
 しかし、実際には雅子の症状は安定せず、そのまま療養的な入院を続けさせてもらっている。いずれにしても、不安になった一考は、直ちに、申し込み中の施設に受け入れのタイミングを確認してみたのだが、待ちの順位は5位タイぐらいまで上昇をしてはいるが、まだ、いつになるかははっきりしないという。そこで、施設からも病院に暫く預かっていて欲しいとお願いをしてもらって、現在に至っているのある。何だか気の重い話なのだが、致し方がない。また、現実に、雅子の症状も安定していないことも確かなのである。とにかく、施設が決まるまでは、病院にはお願いしたいと必死の今日この頃である。
 人間、生きてゆくのも大変だ、と言いながらも、今のところは、筆者は意識してケセラセラの気分に徹しようとしているのである。(以下、明日に続く)

1584 面目躍如の大活躍

 失った面子、面目を取り返すことほど嬉しく痛快なものはない。悔しさを跳ね返すには、面目躍如の活躍で戦いに勝利することだろう。

1.独り言コラム
 不動裕理選手が、一年ぶりにツアー優勝を決めた。熊本で行われた西陣レディースでの優勝で、ファンである筆者と妻の雅子は、久しぶりに溜飲を下げた。
 二日目を終って時点で、不動さんは、久し振りにトップタイだった。それだけに、昨日の最終日は朝からゲーム展開が気になっていて、3時からのテレビ放送まで待ちきれず、昼前に病院近くの漫画喫茶でインターネットを繋いで試合展開をチェックした。その時点では、この日の不動さんは絶好調のようで、6ホールまでに3つのバーディを奪い、その時点で8アンダーで、2位に2打差の単独トップに立っていた。どうやら、優勝が固いのではという印象だった。病院に戻って雅子に伝えると、ほっとしたような様子だった。
 2時頃になって、その後の経過を知りたいと思い、携帯でチェックすると、短い見出しで「李知姫を追う有村ら」という速報があって、そこには「不動」の「不」の字もなかった。不動に大きなミスをしたのではという不安があった。
 テレビ放送が始まったのが3時で、案の定、この時点で不動は4アンダーに後退していて、昼前のチェック直後に、二つのボギーとダブルボギーを一つ打っていて失速、トップの諸見里しのぶ選手に1打差の2位タイに落ちていた。これでは、朝からのゲームの流れから見て「不動さんの優勝は無理なのかなあ」と悲観しながら見ていたら、終盤の16番のショートホールでバーディを奪ってトップに並んだのである。ほっとして、さあ、どうなるかと思いながら、改めて携帯で、その後のニュース速報をチェックした。すると「不動優勝、プレイオフを制して」と出ていた。「やった!」と思い雅子に興奮してそのことを伝えると、顔を少し歪めて目を開けてくれた。
 後は、安心してテレビ放送でその後の戦いを確認したのだが、プレイオフは、馬場ゆかりさんと韓国のイ・ジウの3人で行われ、一ホール目で不動がバ-ディを決めて見事に優勝を果たしたのだった。前々週の米国のメジャーツアーのクラフト・ナビスコで、日本人でただ一人、ダントツの悪い成績で予選落ちし屈辱の苦さを味わった不動だっただけに、見事にその雪辱を果したのだった。かくして、通算49勝目となり、いよいよ50勝の大台が見えて来た。ファンとしては大いに心和んだ一日となった。
 日本ハムの斉藤佑樹選手が本拠地の札幌ドームで初登板した。事前の不安通り打たれはしたが、さすがは、何かを持っている斉藤佑樹選手で、味方が満塁ホームランを打つなどのバックアップがあって、勝ち投手となり、一応、面目を保ったと言えるだろう。しかし、この結果をどう見るかは、評価が分かれるところと思う。先に、ライバルの楽天の田中将大投手が完投で見事な勝利を挙げたのと比べると、明らかに二人の差が浮き彫りになったのだが、…。いずれにしても、斉藤ファンとしては、面目躍如の初勝利でほっとしているだろう。
 その一方で、斉藤佑樹投手と共に、早稲田の三羽烏だった広島の福井優也投手も初登板し、7回を投げて2失点と見事に巨人打線を封じて初勝利を上げた。内容は斉藤投手よりも鮮やかだったようだ。これまた、面目躍如の大活躍だった。
 ところで、今回の大災害で大活躍をしているのが自衛隊だ。あの元仙谷官房長官から「暴力装置」と揶揄された直後のお呼びで、10万人もの大軍で大挙して被災地に出向いて面目躍如の活躍をしている。但し、自衛隊の本来の役割は外国からの攻撃に戦って日本を守ることである。それだけに、このような働きを高く評価されることには、ちょっとした面映さがあるかもしれない。
 こじ付けになるが、今朝のブログは、結果的には、裕(不動)さん、佑さん(斎藤)優さん(福井)それに勇気ある活動の自衛隊のみなさんといった具合に、「ゆうさん」でいっぱいである。いずれの方々も面目躍如の大活躍で、筆者の気分も上々だ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 早く寝たので、夜中の12時過ぎに目が覚めたので、異例だがその時間帯でブログを書いた。従って、体重は未測定.今日のお天気はぐずつくようだ。
 昨日の雅子は、可もなし、不可もなしだった。日曜だったので介護士さんが少ないことを配慮して、散歩を取り止めたので、一日中寝たきりだった。呼び掛けへの反応は乏しかったが、ファンだったゴルフの不動裕理さんが優勝した速報を伝えた時には、うすく目を開けてくれたので、ほっとしたのである。

3.連載、難病との闘い(175) 第三部 施設、病院での介護生活(76)
  第五章 頑張りの報酬(8)

  (2)ハプニング(その3)
 2月8日(2008年)のことだった。車椅子を購入する際の資金サポートを得るための手続きに、必要な書類を持って市役所を訪れた日である。この朝、市役所に出掛けるために急いでいたこともあったが、一考は、考えられないような失態をしでかしてしまったのである。
 コンピューターでの株取引で、とんでもないへまを演じてしまったのである。少しでも早く出かけようとしていて、ばたばたと急いでいたことが、そんな失敗に繋がったのだが、それにしても、信じられない大失態だった。
 何と、「売り」と「買い」を間違って、クリック作業をしてしまったのだ。こう書いても信じられない人も多いと思うが、コンピューターが故の単純な失敗で、売るつもりだったのが、買っていたのである。何と言うことか!!
 言うまでもないことだが、売り操作の画面と買い操作の画面は別々になっていて、本来ならそんな失敗はないのだが、うっかりと錯覚が重なって、売りのつもりだったのを買いの画面で注文操作をしてしまったのである。クリックした直後に気がついて、直ちにキャンセルを入れたのだが、残念ながら、間に合わなかった。それも当然で、売るつもりだから、なるべく高い値段を入れている訳で、それが買いとなると、高い値段だから直ぐに売買が成立してしまったのだ。つまり、買いのクリックを入れた瞬間的に売買が成立し、キャンセルするゆとりがなかった。そういうことで、いくら悔やんでも始まらなかった。
 そこで、困ったのが資金繰りだった。売るつもりだから、現金が入って来る訳で、その時点での現金の有無とは関係ない。しかし、買いとなると、その分の支払いのための現金が必要となる。しかし、生憎、その時点では、その口座には殆ど現金がない状況だったので、資金手当てが必要だった。仕方なく、同じ銘柄を改めて元の希望通り売りに出して、その資金を調達して事無きを得たが、手数料などを考慮すると、この売り買いで明らかにマイナスとなった。幸い、大きな取引でなかったので傷口は小さくて済んだが、コンピューターでの株取引は、うっかりするととんでもないことになるから、念には念を入れた操作が必要である。
 冷静であれば、そんなことは滅多に起きないことなのだが、やってしまったのである。慌てずにゆとりを持って対応しないと大変なことをしでかしてしまうと言う馬鹿な事例を作ってしまった。
 雅子に話したら、「何やってるの?」といった顔で一考の顔を見ていた。この人、大丈夫かしらと思っていただろう。(以下、明日に続く)

1583 理不尽な話

 努力が報いられない、不平等、ついていないといった具合に、道理に合わず納得できない話は多い。

1.独り言コラム
 阪神タイガースの金本知憲選手(東北福祉大出身)の連続試合出場記録が1766試合で止まった。試合に出たのだが、ルール上、不出場扱いというのである。
 これには、何とも言えない理不尽さを思う。それと云うのも、一旦はバッターボックスに入って、相手投手は同氏に2球も投げている。その間に盗塁失敗があってンジとなり、打者としての記録がないまま、その裏の守備にも付かずに引き下がったことで、連続出場の記録はつかなかったと言うのである。ルールによると、打撃記録が残るか、守備の場合は一回フルイニングついている必要があるようだ。また、ピンチランナーは連続試合出場の記録対象外だというのだ。
 正直言って、そんなルールがあるとは知らなかった。盗塁失敗は仕方ないとしても、その裏の守備に着かせてやる温情ある配慮が、チームの勝ちを優先した真弓明信監督にはなかったのだ。なんだかしっくり来ない記録の断絶だった。
 金本選手の連続記録といえば、昨年のシーズン半ばで、連続フルイニング出場記録が1492試合で途絶えたばかりだった。この場合は怪我をしていて、優勝争いをしていたチームに迷惑を掛けたくない言うことで止むを得なかった。本人、ファン、チームも納得だったと思う。今回の場合には少し事情が違って、ちょっとした無念さが残る。
 ちなみに、衣笠祥雄選手(平安高校出身)の2215試合の世界記録は、同氏の引退で途切れたもので、皆が納得のすっきりものだった。
 余談だが、プロ野球の各種の歴代通算記録を見てみると、大学卒の選手には4年間のハンディがあって、高校から直接プロに入った選手には及ばないことが多い。打撃部門では、本塁打が王貞治選手の868本に対し、大卒では、山本浩二選(法大)が536本で5位である。また生涯安打数でも、イチロー選手の3600本を超えるダントツの記録に対し、長島茂雄選手(立大)の2471本が現時点で総合9位でである。一方、投手部門での生涯勝ち星数は、金田正一選手の400勝に対し、別所毅彦選手(日大中退)が310勝で総合6位といった具合である。そういう観点からも、今回の金本選手の記録は貴重な記録であり、せめて今シーズンは最後まで継続して欲しかったように思う。
 さて、理不尽な話の最たるものは、今の大震災後の風評被害である。インターネットなどコミニケーションツールが万全の時代だけに、その影響は計り知れない。特に、政治家のうかつな発言が誤解を生む事が多い。被害を受けるのは被災者であり、多くの国民でもある。メディアはこれに対ししっかりした情報の提供に注力すべきだろう。先日の「10年、20年は住めない」といった発言に見られるように、菅総理自らがうかつな発言をする事が多いだけに、困ったことである。
 元大関琴光喜が、野球賭博に関与したことで解雇されたことを平等性を欠く理不尽な扱いということで、東京地裁に提訴していることが分かった。協会の聴取に際し、正直に話せば戒告程度の軽い処罰で対応するということで話したところ、一気に解雇と云うのは納得できないと言うのである。まさに、だまし討ちであり許せないという気持ちは理解できる。同氏が見せしめ的な処分を受けているという理不尽さを覚える一面はある。この問題、どんな結論になるのであろうか。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床、体重、61.5Kg.お天気は午前中は晴れるが、午後は下り坂の予報である。
 雅子の散歩は、週4回、月、水、木、土を予定している。ベッドではどうしても足を折り曲げた状態になっている事が多く、この散歩で足を伸ばしてあげることに一つの意義を見出している。昨日も、朝方には熱があったが、お昼前に下がったので、予定通り散歩を行なった。
 この日は、目を開けてはくれるのだが、何処を見ているのか焦点が定まらないことが多かった。それでも、お昼は、テレビに視線を送っているようだった。

3.連載、難病との闘い(174) 第三部 施設、病院での介護生活(75)
  第五章 頑張りの報酬(7)

 (2)ハプニング(その2)
 一考の頭の中では、瞬間的に「これはいかんぞ! お薬のせいだろう」という考えが、怪しい積乱雲のようにもくもくと広がり始めていた。どうすべきかと迷ったが、一刻も早く元の量に戻すのがいいのではというのが一考の直感だった。確か、1年半ほど前の去年の2月頃ことだったが、ふるえ対策のお薬を増量した際に、同様な事があって、その時には一考の独断でお薬の量を元に戻したことがあった。次の診察時にそのことを説明して春日先生の了解を得たのだが、今回は新薬である。一考の勝手な判断だけでは拙いと思った。
 生憎、この日は祝日の海の日だった。病院が開いているかどうかもはっきりしていなかったが、ともかく電話を入れてみると、病院は開いていたが、先生は来ておられないという。どうすべきか少し躊躇したが、緊急事態と判断し先生の自宅に電話を入れたのである。 
 祝日に自宅に電話するのは、ご迷惑だとは思ったが、そんなことで遠慮して、大事になってはならないと判断した。こと命に関わるような危険があると思われる場合には尚更である。一考は思い切って電話を入れた。
 幸いなことに、先生は在宅しておられた。受話器を取るまでは、迷惑だと感じられたと思われたかも知れないが、一考の説明に静かに耳を傾けていただいたのである。そして、即断でお薬の量を元に戻そうと指示して下さったのだった。その結論に、一考は、まさに溜飲が下がる思いだった。先生のご説明では、このお薬には、眠気を催す副作用があり、それが元気をなくす症状に繋がるのではというものだった。一考は、なるほどと思った。ほっとした思いで電話を切ったのを生々しく記憶している。
 若しも、電話もせずに、そのまま休み明けまで、何もせずに待機していたと考えると、それまでの長い時間を、いらいらと落ち着かない状態で過ごすことになっていたであろう。それだけでなく、症状の悪化も進み、その後の回復にも時間がかかっただろうと思いながら、自分のとったアクションに満足していた。
 とにかく、パーキンソン病のお薬は、数多くの種類のお薬の組み合わせで構成されていて、その微妙なバランスで構築された一種の芸術作品に近いものだと一考は捉えていた。従って、かつてのように独断での勝手な判断で、そのバランスを乱すようなことをする勇気がなかったとも言える。
 幸い、その数日後には、雅子の症状は通常状態に戻ったのである。めでたし、めでたし。(以下、明日に続く)

1582 パラマス方式

 トーナメント方式の一つで、予選最下位のものから、一つ上の順位のものと順次勝ち抜き戦を行って、勝ち上がった者が、最後に予選1位のものと決勝を戦って優勝者を決める方式である、。

1.独り言コラム
 原発事故の収束のプロセスを考えると、このパラマス方式のようで、一つずつ厄介な問題に打ち勝って、最後に安定して核燃料を封じ込める長いステップが想定される。現段階は、その最初のステップが緒に着いたばかりで、先行きが長く、果して、待ち構えている全ての課題を克服できるのか、という大きな不安が横たわっている。
 改めて、そのパラマス方式でいう、待ち受けている厄介な課題を整理してみよう。
 やっとのことで、トレンチと呼ばれる海水の取水口から垂れ流されていた汚染水を止めることが出来たが、各原子炉の建屋の地下やそのトレンチと呼ばれる溝などに溜まっている膨大な汚染水の貯蔵庫への移送作業が開始されたばかりである。しかし、その作業も四苦八苦で、トレンチの水深は一時は下がったものの、再び元のレベルに戻ってしまっていると言う。他の処に溜まっている汚水と繋がっていると考えられるので、差し当たっては、汚水の流路を見極める事が必要だ。
 一方で、同時並行的に、膨大な汚水の保管用のタンクの準備を急がなくてはならない。静岡にあったメガフロートの活用もその一つのようだが、そのための準備も容易ではなさそう。
 この汚水を貯蔵タンクへの移送が完了すれば、やっと本命の一つである自動循環システムの復旧作業に着手できる。その復旧が1号機から順次4号機までの全てで出来て、循環水による冷却システムによって、格納庫や使用済み燃料のプールの冷却の安定性が確保できれば、いよいよ最終段階の原子炉の廃炉に向けての放射線の封じ込め作業に取り掛かれることになる。
 しかし、現実には、目下行われている汚染水の貯蔵タンクへの移送で難航していて、その完了には、今のところ目処が立っていない。パラマス方式でいえば、まだ最初の1~2回戦を必死で戦っている段階で、先が全く見えない。
 そう言う意味で、放射能で汚染された原発に近い地域では、このまま垂れ流しが続けば、住民が今までのような生活が戻る可能性は極めて難しい訳で、菅総理が思わず、20~30年は住めないのではないかという本心を吐露してしまったたのだ。言った内容は間違ってはいない。そう言う意味では。大事な事実は隠さず教えて欲しいという被災者の要求に、どう答えてゆくのか、難しい問題である。チェルノブイリで25年経ってもまだ普通の生活には戻っていない事実を隠す訳にはいかないだろう。
 そんな大変な厳しい状況下で、原発事故の被災者に仮払い補償金の支払いが決まった。着の身着のままで避難した訳だから、差しあたっては、この対応は欠かせないだろう。今後の展望がはっきりしないだけに被災者も不安だらけだ。今後も、一定期間毎に支払いを続けざるを得ないのではなかろうか。
 ところで、男性の世界一長寿者が新しく誕生した、今まで1位だった。英国のヘンリー・アリンガムさんが(114歳)なくなったことで、京都の木村次郎衛門さんが113歳で世界一に浮上した。女子の最長寿者が118歳の福岡県の皆川ヨ子さんだから、日本人が男女とも世界一長寿者となった。お目出度いことである。この長寿の戦いも、年齢の若い者が、長生きして、順次上位の方に打ち勝って行く戦いだと考えると、これもパラマス方式の戦いだといえそうだ。
 (お詫び、613回で、パラマス方式をパナマス方式と間違って記載していました。昨日付けで訂正しています。申し訳ありませんでした)

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床、体重、61.9Kg.お天気は回復するようだ。
 昨日の雅子は、少し熱があって、入浴できるかどうか心配だったが、思い切って入浴させた。入浴後は、まずまずの様子だが、…。このところ雅子の反応が乏しい日が続いていて寂しく、心配でもある。

3.連載、難病との闘い(173) 第三部 施設、病院での介護生活(74)
  第五章 頑張りの報酬(6)

 (2)ハプニング(その1)
  ① お薬での異変
 2008年5月半ばの定期診察時のことである。春日先生から新しいお薬の紹介があった。身体を柔らかくする効果が期待されるもので、ヨーロッパでの使用実績が増えているという。少しでも可能性のあるものについてはチャレンジしてみようというのが一考の考えであったことから、その使用に同意した。しかし、最初は慎重を期して少量で服用を始めた。
 一考は、その効果に注目して観察していたところ、何となく効果がありそうだったので、一ヶ月後の検診の際に報告すると、先生から、このお薬の増量の提案があり、それまでの服用量を4倍にした。6月12日のことである。
 そして、更に一ヶ月間服用を続けたところ、雅子の症状は更によくなったように思われた。身体の動きが軽くなるような感触である。なるほど、このお薬には期待が持てるのではと思い始めていた。しかし、その判断が軽率だったのかもしれない。7月10日の定期検診日では、一考の報告に、先生は、雅子の様子をチェックしながら、それならということでもう一段、服用量をアップすることにした。5月度の最初の服用量からすると6倍の増量だった。更なる良い効果の期待が大きかったのである。
 お薬と云うのは、基本的には人間には毒物で、それだからこそ病原菌にも効く訳だと聞いたことガある。従って、当然ながら副作用もある訳で、効果があるからと言って、その量が多ければ良いと云うものではない。その辺りの最適量、つまり、オプチマムポイント、がどの辺りにあるのかを見極めることが大事なのだ。厄介なことは、この最適量は、個人差があるので、具体的には試してみないと分からない。その辺りの見分けについて、医師はそれまでのデータや経験で、患者の症状を観察しながら、慎重に判断することになる。
 6倍に増量を始めて10日ばかり過ぎた7月21日のことだった。一考が雅子の様子の異変に気づいたのである。その前日辺りから何となく感じていたのだが、雅子の反応が鈍くなり始めていて、応答も力なくなって来ていたのである。若しかしたら、という不安が一考の頭の中を過ぎった。(以下、明日に続く)

1581 復興構想会議

 震災後、二十近い数多くの対策会議の設置、それに伴う人事などが行われたが、いずれも空振りのような状況にある。しかし、昨日初会合が持たれた復興構想会議は、何かをやってくれそうな期待感が滲み出ている。

1.独り言コラム
 菅総理が発足させた復興構想会議(防衛大学学長、五百旗頭真議長)の初会合が昨日行われ、五百旗頭(いおきべ)議長は、復興財源は国民全体で負担すべきでと言う考えで、「震災復興税」の創設を提起した。
 会議では、特別顧問の梅原猛氏が、天災、人災という言葉に触れた後、今回の災害は「文明災」だと位置づけた。つまり、「原発が人間の生活を豊かにし、便利にしたが、その文明が今裁かれている」と指摘した。なかなか面白い表現であり、位置づけである。
 そうそうたる構成メンバーの叡智が結集され、未来の日本のあるべき姿が機論されることになろう。6月には第一次提言が、年内に最終提言が纏められることになっているが、新しい「日本創生」は、四半世紀から半世紀に渡る超長期的な闘いになるだろう。叡智と努力の地道な積み重ねが欠かせない。
 今朝は、それに因んで、少し次元が違う話だが、戦後から超長期的に地道に積み上げられてきた文化の中で、長寿番組に焦点を当ててみようと思う。
 多くの国民が楽しむ「紅白歌合戦」は昨年が61回目であった。一時はもう止めると言った時期もあったが、今は定着し年末恒例の貫禄ある人気番組になっている。音楽番組では視聴者参加の「のど自慢」も、今年で66年目に入っているという。
 ドラマの類では、日曜の夜の「大河ドラマ」は、今年放映中の「江、女たちの戦い」が50年目で50作品目である。また朝の連ドラも87作品目で、同じく50年目である。半世紀と云う長い歴史を持つ番組には、大作の持つ何とも言えない重みもあって、いろいろと勉強にもなった。また、多くの俳優達を輩出したこともその功績の一つだろう。
 趣味の世界の「NHK杯囲碁将棋トーナメント」も、今年で将棋が61回目、囲碁が59回目と云う長寿番組だ。視聴率をそれほど高く望めない趣味の世界の番組が、これだけ長く続けられるのは、NHKならではの番組つくりの配慮があってのことであろう。因みに、最多優勝者は、将棋が、先の3月に3連覇を果した羽生善治名人の9回、囲碁では阪田栄男名誉名人の11回でる。
 民放でも、幾つかの貴重な長寿番組がある。日本テレビのお笑い番組「焦点」が44年目、フジテレビのサザエさんも44年目、同じくフジテレビのタモリの「笑っていいとも」は30年目である。驚異的なのは、「笑っていいとも」で、ウイークデイの帯番組であり、放送回数も5000回を越えているという。びっくりするのは、その途轍もない番組に、一日も欠かさずにタモリ氏が出演していることである。
 いずれの番組も、一歩一歩の大変な努力が積重ねられた歴史が輝いている。今回の大震災復興も一歩一歩の地道な努力が積重ねられてゆくのだろう。どんな街が生まれるのだろうか。被災者たちには、期待と不安が混在していると思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時犯起床、体重、61.6Kg.お天気は昼間は晴れそうだが、夕方には下り坂のようだ。
 昨日の雅子は、一日中少し熱があったため、予定していた散歩は中止し、寝たままの一日だった。呼び掛けへの反応も殆どなく、筆者には寂しい一日だった。

3.連載、難病との闘い(172) 第三部 施設、病院での介護生活(73)
   第五章 頑張りの報酬(5)

  (1)小さな幸せ(5)
  ⑥ 社会保障
 会社で現役生活を頑張っているときには、税金ばかり納めていて、何のご利益もないと不満をかこっていた頃が嘘のようだ。雅子がこの病気になり、その後、症状が悪化した2006年になって初めてこの種の社会保障の対象者としての認定を受けることになり手続きを開始した。最初に入手したのが特定疾患患者手帳で、06年8月入手した。続いて、同年9月末には障害者手帳(2級)に認定され、更に介護保険の適用も10月の初めに認定された。
 正直言って、この種の社会保障の仕組みやその手続き方法など全く知らないまま、手探りの状態の中での対応だった。主治医の先生のアドバイスを頂戴したが、いずれも断片的な知識だけで、全体を把握するには、その後それぞれの認定を受け取って初めて理解できた。全体像を分かり難くしていたのには、いわゆる縦割り行政の壁があったからである。
 しかし、今では、その種の認定を受けて、治療費を始めとし、介護用品などの購入などで資金的なサポートを受けられるようになったことは有難いことだった。何しろ、具体的に税金を使わせて頂いている自覚をしたのは初めてのことで、恐縮、感謝しながら、小さな幸せを覚えたのである。
 施設に入居後必要になった車椅子、簡易トイレは、介護保険ではなく、障害者手帳による規定で割引のサポートを頂戴して購入できた。最初は、そのサービスの存在を知らなかったことで、止むを得ず高額の購入が避けられないと思い手続きに入ったが、直前になってアクティバ琵琶のケアマネージャーのアドバイスでその恩恵を頂戴できたのはあり難く、幸せを覚えたのだった。
 言うまでもないことだが、本来なら、こんな形でのサポートに無縁なのが幸せなはずではあるが「背に腹は換えられず」である。 
 その後、雅子の症状が更に悪化が進んだことで、特定疾患患者手帳も重症用に、身障者手帳も1級に更新された。そ結果、サービス度合いも強化して頂いたのは有難かった。厳しい症状との闘いの中で、この種の社会保障は有難い仕組みである。ここ数年、厚労省は、年金問題や後期高齢者医療制度の評判が悪く、多くの国民からは目の仇とされているが、こうしてお世話になっている立場からは、余計なことを言わずに見守ってゆこうと考えている今日この頃だ。(以下、明日に続く)

1580 弱り目に祟り目

 今は、何をやっても叩かれる。そうかと言って何もやらなかったら、もっと叩かれる。とにかく、非常時では、結果が全てなのだから。

1.独り言コラム
 福島原発の危険度が国際評価基準(INES)でレベル7だと発表したのが裏目に出ている。国際原子力機関(IAEA)は同じレベル7でも、チェルノブイリとは中身が違うとしている。また、ヨーロッパの一部からは、レベル6が妥当なのでは、といった指摘もあるようだ。どうやら、アメリカの意向を汲んだ思惑での対応が裏目に出たようだ。
 昨日の松本内閣官房参与が、「避難地域の一部は、10年、20年は住めないではないか」と総理が語ったと披露したことが大きな波紋を投げ掛けて大騒ぎになっている。菅総理は直ぐに、そんなことを言っていないと否定したのを受けて本官房参与は、自分の考えだったと言い直したという。両氏ともに、締まりのない、みっともない話だ。
 あのチェルノブイリは事故から既に四半世紀が過ぎたが、緑は戻って来て、動物達の姿は見られるが、人間の姿はまばららしい。そういうことから考えれば、総理が言ったという内容は必ずしも間違いではないのだが、タイミングも悪く、今は何を言っても叩かれるのだ。
 ここに来て、懸命の頑張りでやっと仙台空港の一部が復旧し、飛行機が飛び始めた。また新幹線も仙台駅は走り出している。徐々に復旧への動きが見え始めている。しかし、先行きは長くて遠い。
ところで、今回の原発事故でクローズアップされた、電気の周波数のサイクル数を統一しようと云う考えだったが、その動きが、具体的には出て来ていないのが遺憾である。逆に、3機分の変換設備への投資が決まったようだ。筆者は、今がチャンスであり、ここで一気に周波数を統一する方向を強力に進めて欲しいと思っているのだが、…。
 そんな中で15歳未満の脳死と判定された男児の臓器が提供されて移植手術が行なわれた。遺族の方の決断には頭が下がるが、…。
 プロ野球が始まった。巨人、阪神、西武、楽天の4チームが2連勝と幸先よいスタートを切っている。巨人の連勝スタートは13年ぶりという。目立ちたがり屋の星野仙一監督も大変ご機嫌である。アンチ巨人の筆者は何となく面白くない。筆者は、今年は岡田・オリックスを応援したいと思う。
 因みに、応援(ファン)という意味では、今年の筆者は、次の方々の活躍に大きな期待をしている。スポーツでは、女子ゴルフの宮里美香さん、(プラス不動祐理さん)、スケートの浅田真央さん、趣味の世界では、将棋の郷田真隆九段、屋敷伸之九段、藤森哲也三段さん、特に藤森さんはプロになるかどうかの瀬戸際で奮闘中だ。何とかプロになって欲しいと願っているのだが、…。 
 その他には、歌手では水森かおりさん、作家では高樹のぶ子さん、アナウンサーでは、「モーニングバード」の独立した羽鳥慎一さんと赤江珠緒さん(テレビ朝日)、それに、早朝の「す・またん」の川田裕美さん(読売テレビ)、俳優では、少し太られたが松下由起さん、政治家では、前原誠司民主党元代表、それに橋下徹大阪府知事、コラムニストでは異端児の勝谷誠彦さん、その他有名人では、昨日の新聞で話題になった次期大阪市長、或いは府知事候補に名前の上がった辛坊治郎さん、などの方々である。それにしても、辛坊さんが、昨日の自分の番組で、自分の記事の解説をしていた。本人は満更でもなさそうだったが、…。 

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.5Kg.お天気は、今日も良さそう。。
 昨日の雅子は、痰の量は少なくなかったが、症状は比較的安定していた。午後には車椅子で散歩。終って、車椅子からベッドに移す際に、一人で「お姫さん抱っこ」して移動したのに対し、看護師さんからは、腰を痛めるから止めた方がいいとのアドバイスを受けた。今後は控えたい。昼間だったが、ちらちらとテレビの画面に視線を送っているように見えたのだが、…。そうあって欲しいと願っているからなのだろう。

3.連載、難病との闘い(171) 第三部 施設、病院での介護生活(72)
  第五章 頑張りの報酬(4)

  (1)小さな幸せ(4)
 ⑤ お見舞い
 毎日のブログでのアクセス数の増減で、大袈裟にいえば一喜一憂することがある。増えた日は嬉しく、元気になる。いわゆるスポーツ選手などが受ける応援と同じで、思った以上に心強いものである。難病に苦しむ雅子は勿論の事、家族に対して頂く励ましや思いやりのあるお手紙などに、ほっとする有難さを実感している。優しい気遣いなどがそれとなくちりばめられていて、心を安らかにしてくれる心強い応援団なのだ。
 しかし、お見舞いとなると、この病気に関する限り、少し事情が違っている。治る見込みがない難病だけに、その対応が厄介である。来て頂く方々に余計な気遣いをさせてしまうので、今までは極力お断りをして来ている。
それでも、いままでに何人かの友人のお見舞いを頂戴した。遠路、時間を割いての配慮、お心遣いには感謝そのものであり、小さな幸せを感じたものだった。しかし、症状の悪化で身体が動かし難くなり、加えて、言葉が不鮮明になるにつれて、お見舞い頂くことの難しさを感じるようになり、最近では、そのお心遣いには感謝しながらも、身内以外の方にはお断りさせ頂いている。
 そういう意味で、頂戴するお手紙には、雅子は素直に嬉しさ、幸せを覚えているようである。中には、こまめに書いてくださる方もいて、友人の有難さを改めて噛み締めているようだ。
 身内では、実兄ご夫婦、実姉のお見舞いは別格である。兄の祐一さんは、奥様の香子さんと、毎月一度の頻度で顔を出して下さるし、実姉の霧子さんも、同じような頻度で来て頂いている。やはり、血の通った間柄だけに、言葉はなくても通じる情の温かさといったものがあって、傍にいてもらうだけで嬉しいのだろう。気の置けない親しさが、雅子の心を開かせてくれているようである。
 中でも、お兄さんには、こんなに頻度多く顔を出してもらえるとは思っていなかったようで、その嬉しさは一入のようだ。一考は、もし自分の妹がそんなことになった場合、それだけお見舞いするかどうか自信がない。
 遠くに居る二人の息子達だが、彼らは仕事が忙しく、致し方ないことだが、なかなか顔を出してもらえない。しかし、長男は別件があって、時々こちらに帰って来ることがあり、その際には顔を出してくれている。次男の方は、休日が忙しい仕事とあって、帰る機会を見つけるのが難しそうだ。それでも、2009年6月の末に、2010年8月半ばといった具合に、いずれもぽぼ1年半ぶりに、嫁と孫を連れて顔を出してくれたが、さすがに、雅子も孫の成長振りに破顔一笑だった。息子たちとの顔合わせは、うれしさも大格別のようで、幸せのサイズも中くらいを通り越して大きく膨れあがるようだ。(以下、明日に続く)

1579 いい加減にしてくれ

 この言葉には、心の底から、いい加減に勘弁して欲しい、と祈るように訴えるな場合と、逆に、冗談半分に若干の嫉妬心を覚えながら、ぼやく場合がある。

1.独り言コラム
 未だに強い余震が続いている。昨日の読売新聞のコラムの編集手帳は、「きのうも強い揺れが東日本を襲った。愛する人を奪い、奪われた人をおびやかす。いいかげんに、もうよせ」と結んでいた。筆者もまさにそんな実感を抱く。その余震が震度5とか6という強いだけに、被災者には堪ったものではないだろう。今、日本列島の地下で何が起きているのだろうか。私的な話しだが、筆者の千葉にいる息子が、このところ夜も眠れないとこぼしていた。心配している。
 ところで今回の福島原発事故は、国際評価尺度(INES)で、レベル5から一気にチェルノブイリ事故と同じ最高のレベル7に引き上げられた。これは今までに外部に放出された放射能が一定レベルを越えたことによるためだという。被害の実情を見る限り、明らかにチェルノブイリとは違うように思う。少し行き過ぎとの見方もあるようだが、これまた、いい加減にしてくれ、と言いたい。
 この事故への対応では、未だにポンプでの放水による格納庫の冷却作業が続いており、その結果、その汚染水の処分で四苦八苦している。ポンプによる循環冷却システムの復旧作業を目指しているが、実態はそれに手をつけるまでに至っておらず遅々として進んでいない。被災者の不安の拡大は進むばかりだ。ここでも、いい加減にして欲しい、と叫びたいが、それ以上に、現場で危険を押して頑張ってくれている作業者の方々も、いい加減にして欲しいと叫んでいることだろう。
 復旧構想会議が設置された。議長は日本防衛大学学長の五百旗頭真さんで、議長代理に建築家の安藤忠雄さんと御厨貴さん、その他、オールジャパンのそうそうたるメンバーを集めている。6月に提言されるというが、うまく纏まるのだろうか。船頭が多すぎるように思われるのが気掛かりだ。とにかく、この種の関連の会議がものすごく多く設置されていて、いい加減にして欲しい、という気がしないでもない。余談だが、この五百旗頭さんのお兄様には筆者も会社時代には大変お世話になった。
開幕日を何時にするかでもめたプロ野球が始まった。根拠地の仙台が被災した楽天イーグルスは初戦をなんとか飾ったが、エース岩隈久志投手が9回に3ランホームランを被弾し、今後に不安を残したのが心配だ。ところで、海の向こうのイチロー選手が所属するマリナーズは、今年も既に7連敗という不出来な成績を記録した。イチロー選手にしてみると、いい加減にして欲しい、と苛々しているかも知れない。本人は10試合を消化して11安打を記録しているが、このペースは180本ペースで、今一つの出だしだ。
巨人にドラフト1位で入団した準エース格の澤村拓一投手が、7つ年上の日テレの森麻季アナウンサーとお付き合いをしているというスクープが出た。女子アナウンサーとプロ野球選手との結婚は枚挙に暇がない。いいかげんにしてくれ、なんて言ってみたい心境だ。なお日テレの女子アナの事例も数多く、あの松坂大輔選手が、5歳年上の柴田倫世アナに一本釣りされた話題は大きかった。他にも、高橋由伸さんと小野寺麻衣さん、元木大介さんと大神いずみさんといった話題を思い出す。そういえば、イチロー選手も7歳年上の女子アナ、福島弓子さんだった。アナウンサーならそれなりの教養もあって美人が多いことから、プロ野球選手にとっては、格好のお相手探しの愛の園なのだろう。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時起床。体重、61.6Kg.お天気は、今日は良さそう。
 昨日の雅子は、朝には微熱があったがまずまずの様子だった。看護師さんが多忙な日なので散歩は見送った。雅子にとっては退屈な日だったと思う。残念ながら、この日はほとんど目を開けてくれなかった。

3.連載、難病との闘い(170) 第三部 施設、病院での介護生活(71)
  第五章 頑張りの報酬(3)

 (1)小さな幸せ(3)
  ④ 意志伝達
 喋れなくなり始めて困ったのが、雅子の意思を確認することだった。必要なサポートをするにしても、何を要求しているを知らねば、何も出来ない訳で、差し当たっては、何を要求しているかを知る方法である。
 初期の頃は、彼女の発する不鮮明な言葉を繰り返して聞くことで、何とか理解していたこともあったが、それも次第に難しくなり、一時は単語を文字分解することで、キーワードを探し当て、その言葉を基に、そこから要求する内容を確認する方法を取っていた。
 しかし、その方法も空回りすることが多くなり、うまく使えなくなったので、その後はクイズではないが、質問を繰り返しながら、イエス、ノーで確認する作業を繰り返し、彼女の言いたいことに迫るやり方で、何とかコミニケーションを取ることにした。
 この方法では、先ずはどんなことを要求しているか、大きな枠を確認することから始まり、その枠を小さく絞ってゆくやり方で、結構な時間が掛かる忍耐力を必要とする作業である。
 昔、NHKのラジオ番組に「20の扉」というクイズ番組があったが、あれに似た方式で迫るのである。そのクイズ番組は、先ずは、動物、植物といった区別がついていたと思うが、雅子の要求を探り当てるのも、先ずは、衣食住の区別から入る。衣装に関することであれば、それが上半身か、下半身か、下着が、上着かと言った具合である。
食に関することであれば、食べ物か、飲み物かの確認から始まる。住はこの部屋に関することで、空調、窓明け、椅子の位置、テレビ関連など、部屋にあるものについての要求といった区別から手掛かりを掴んでゆくのだが、最終的に、雅子の要求に到達するとほっとすると同時に、文字通り小さな幸せを覚えるのである。コミニケーションが通じなければ、何事も始まらないし、二人の気持ちにギャップが生じ、それを何とかしようと焦るものだから、相互に疲れてしまうことにもなる。
 とにかく、施設に入って1年えを過ぎた時点では、急ぎを必要とする「トイレ」なのかとまず確認してみる。そうでないと分かると、そこで、ゆっくりと枠を絞るようにして、その謎解きに取り掛かることにしている。小さな幸せを覚えるのは、そんな苦労の末に、雅子の言わんとすることに到達した時である。結構、疲れる作業であることは確かである。(以下、明日に続く)

1578 息抜き、生き抜く

 過激な討論番組を見てほっとする。ささやかな息抜きなのだ。その一方で、この未曾有のドサクサを利して、姑息な手段で復活、復帰を果して、生き抜きを図る方々もいる。しかし、苦しんでいる多くの被災者は、息抜きなしで生き抜かねばならない。

1.独り言コラム
 強い余震が繰り返えし起きている。瓦礫の撤去もままならない中、放水による原子炉の冷却、窒素の注入による爆発阻止、更には汚染水処理との格闘などで、原発危機との厳しい戦いは続けられていて、被災者たちの不安は治まる気配はない。
 そんな中で過激な討論番組の代表格、「たかじんのそこまで言って委員会」と「たけしのテレビタックル」を見た。真実を伝えていない、東電、保安員、政府側などの発表を巡って、かなり踏み込んだ面白い議論が放映された。
 改めて感心したのが、この種の番組の仕切りを勤めるキャスターたちだ。「たかじん…」では、屋敷たかじんと辛坊治郎氏のコンビがうまい手綱捌きを見せている。その一方で「テレビタックル」では、阿川佐和子さんの仕切り方は抜群だ。喧々諤々の激しいやり取りをうまく扱い、独特の笑顔を振りまいて誘導する彼女の能力は素晴らしい。恐らく彼女に代る人材を見つけることは至難のわざだろう。異才と云うべき凄い能力の持ち主である。
 昨日のテレビタックルで面白かったのは、青山繁晴氏と原口一博氏の汚染水の処理に関するガチンコな激論だった。そこに宮崎哲弥氏も参戦して、檄した面白い議論だった。先の参院選の際に小沢一郎氏から500万円をもらった原口一博氏には幻滅を覚えた筆者だったが、ディベートはさすがで、迫力ある三人のやりとりは凄かった。一方、この番組の准レギュラーの政治学者の福岡正行氏は、相変わらず当たらない予測を堂々とやっていて、菅総理の退陣を論じていたが、これも一つの定番的な出し物としての地位を得ているようだ。
 週末に行われた統一地方選で都知事に立候補して落選した東国原英夫氏が出演していたが、青山繁晴氏から最初から「2位狙いだったんでしょう」と揶揄されていたのが面白かった。それでも160万票を獲得したことは善戦だったと三宅久之氏が一定の評価をしていた。
 その三宅氏が、一旦引退を決意した石原慎太郎氏の4選決意の背景を披露していた。石原氏は、神奈川県知事だった松沢成文氏にバトンタッチして引退の腹積もりだったが、事前のアンケート調査で、東国原氏が優勢なのを見て、同氏には東京を任せられないということで決起を決意したというのだった。
 ここ暫く音なしだった舛添要一氏が久し振りに顔を出していたが、同氏の意図り分からない。そういうこともあって、同氏にはかつての精彩もなく、何を考えているのか今一つ影が薄かったようだ。
 ところで、二つの番組の両方に顔を出していたのが、三宅久之、勝谷誠彦、宮崎哲弥、原口一博の4人の論客達だったが、勝谷氏の発言が、珍しく今一つ冴えず静かだった。国民としては、こうした過激な出席者の方々から思い切った発言によって、やっと真実の一部に触れられると言う実情に大いに不満を感じている。いずれにしても閉塞感が続く今の不安な生活には、格好の息抜き番組である。
 ところで、両番組で、今の大変な日本を救うリーダーとしては亀井静香氏しか居ないと三宅久之氏が強調していたのが印象深かった。小泉純一郎の支持者だった筆者は、大嫌いな政治家の一人が亀井さんだったのだが、今の大変な日本を救うという観点からは、強いリーダーシップを必要としており、同氏が適任なのかも知れないと思う部分もある。とにかく、他に適任者が思い浮かばない。
 さて、こんな未曾有のドサクサの中で、歌舞伎役者の市川海老蔵氏の謹慎が解かれて7月に舞台復帰することが発表された。一方で覚せい剤のあの酒井法子さんも中国での復帰が伝えられている。また、大相撲も「技量検査場所」と称して動き始めている。このどさくさの厳しい環境を、彼らの生き抜きのチャンスに利用されているようで、心穏やかでないことも事実だ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.3Kg.お天気は、今日は良さそう。。
 昨日の雅子は、朝には微熱があったがまずまずの様子だった。午後には散歩を行なった。一旦屋上に出たが、陽は差しているのだが、まだ風が強く、すぐ館内に戻った。ずっと反応が乏しく寂しかったが、車椅子からベッドに戻す際に、看護士さんがおられなかったので、一人でお姫さん抱っこで戻した時に、大きな目を開けてくれた。痛かったのか? と心配したが、帰り際にも、目を開けて応じてくれていてほっとした。

3.連載、難病との闘い(169) 第三部 施設、病院での介護生活(70)
  第五章 頑張りの報酬(2)

 (1)小さな幸せ(2)
  ② 優しさ、親切、好意
 施設でお世話になっていて感じることは、ご担当頂だいている介護士さん、看護師さんたちの優しさで、大変有難いことだと思っている。介護と云う大変苛酷なお仕事だが、皆さん、嫌な顔も見せずに一生懸命尽くしてくださる。人事異動があって、親しくして頂いた方が替わられることでちょっぴり寂しい思いをすることもあったが、新しい方も含めて一貫した優しさ、真面目さ、忠実さが感じられて感謝している毎日である。時として、雅子が体調のバランスを乱して、介護士さんに余計な迷惑を掛けることも多くあるが、苦情もなく、適切に処理頂いていることには、頭が下がる思いである。こんな時には、小さな幸せと云うよりも大きな幸せを実感するのである。
 さて、障害者を抱える立場になった一考が思うことは、皆様が大変親切で優しいことだ。施設に入る前からも、多くの温かい気遣いを頂いたことが心に残っている。たとえば、電車で通院していた時の気遣いもそうだったし、最近でも、車椅子で道を進んでいる時にも、周りの方の優しさ、温かい心遣いが溢れていて、うれしい限りである。日本も、まだまだ棄てたものではないと前にも書いたが、今でもその気持ちに変わりない。

  ③ トイレ
 雅子の日常生活を維持して行く上で、どうしても欠かせない介護は、食事とトイレである。この二つがバランスが取れた状態で推移することが、体調を安定に保つ重要なポイントである。いずれも、雅子が一人では出来ない作業で、全面介護のもとに、介護士さん達のサポートを得ながら頑張っている。それだけに、本人は大変辛いのだが、何とか、少しでもスムーズに進行するようにと、本人なりに気を遣っている。
 この施設に入居後も、症状の悪化は少しずつ進んでいる。食事に関しても、飲み込む力が衰え固いものがむつかしくなってきている。例えば、桃の果肉のようなものでも、飲み込みができない状況にある。従って、口にするものも柔らかいものだけに限られて来ている。
 一方のトイレに関しても、ここでも大腸の力が衰えて来ていることもあって、その都度、本当に必死になって頑張らねばならなくなって来ている。身体を二つに折り曲げたような姿勢で頑張っているのを見ていると、何とか手助けしてやりたいような気持ちになる。それは、まさに格闘技そのものと思うのである。それだけに、それが成功した時には本当にほっとし、心からうれしく思いながら「よくやった」と言って褒めてやることにしていて、小さな幸せを感じる瞬間である。(以下、明日に続く)

1577 勝負あった!

 統一地方選挙の前半戦の投開票が行なわれた。国民が、この未曾有の震災下で示した意思は何だったか。特に東京は、防災選挙といった異様な選挙で、石原慎太郎氏の強いリーダーシップが都民の支持を得たのだろう。


1.独り言コラム
 投票が締め切られた直後に当確が出た。東京都民は躊躇なく石原慎太郎氏の4選を支持した。筆者もほっとした。若し、石原氏が立候補を見送っていれば、東国原氏が選ばれた可能性が高かっただけに、それを阻止できたことで、都民は救われたと思う。
 自民と民主が対決して注目された三つの都道県の知事選挙は、北海道と三重県も自民党の候補者が勝って、全勝となった。民主党の凋落が目立った。
 注目された大阪府、・市議会で、橋下徹知事率いる大阪維新の会は躍進し、府議会では過半数を確保、市議会でも第一党を確保する結果となった。橋下知事の人気の強さを改めて実感する。これで、同氏が推進する「都構想」はどんな具合に進むのであろうか。興味津々である。
 また、愛知県でも河村市長が率いる「減税日本」が躍進しており、国民は明らかに何か新しいものを求めていることが浮き彫りにされたといえよう。
 我が滋賀県でも、自民党が自民系の無所属議員を加えて過半数を獲得した一方で、共産党が昭和46年以降持っていた議席を失った。嘉田由紀子県政に反対する事が目立っていたことが、県民の反発をくったのだろう。一つの歴史の変わり目と言えそうだ。
 自民、民主の戦いという観点からは、民主党の惨敗で、自民に「勝負あった!」である。その結果、2週間後の後半戦にもその勢いが持続されるだろうことを踏まえれば、菅総理はますます苦境に追い込まれることになるが、どう持ち堪えてゆくのだろうか。
 ところで、大震災下での福島原発の危機との闘いは、今日でちょうど一ヶ月目だが、依然としてピンチの真っ只中である。一日も早く、「勝負あった!」という形に持って行って欲しいのだが、これからも厳しい長期戦は避けられないようだ。
 さて、ゴルフのマスターズの最終日が始まっているが、タイガーウッドの猛烈な追い上げがあって、優勝争いは予断を許さない状況だ。前半で、タイガー、マキュロイ、スチュアートゲルの三人が10アンダーでトップに並んでいる。(5時半現在)その他に8アンダーまでに5人もいて、大変な激戦が展開されている。「勝負あった!」と言えるのは、最終ホールまで持ち越しそうだ。
 そんな中で、石川遼選手は上がりの2ホールで連続バーディを奪い、トータル3アンダーでホールアウト、現時点で19位タイだが、来年の出場権の16位タイ以内の可能性を残している。一方の松山英樹選手は、一旦は4アンダーまでスコアーを伸ばし、今大会での「勝負あった!」に近づいたが、その後悪夢の3連続ボギーで後退したのは残念だった。でも、最後まで頑張って欲しい。とにかく、出場を自粛せよとの声もあったというが、思い切って出場しした決断は素晴らしかったと思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時20分起床。体重、61.8Kg.お天気は、昼間に一時雨が降るとの予報である。
 昨日の雅子は、朝から熱が37.5度あって、血圧もいつもよりかなり低かった。熱は昼過ぎに戻ったが、血圧は戻らなかった。しかし、お昼過ぎからは時々目を開けてくれたし、とても素敵な顔をしていたので、そんなに心配はせずにいた。

3.連載、難病との闘い(168) 第三部 施設、病院での介護生活(69)
  第五章 頑張りの報酬(1)

 (1)小さな幸せ(1)
 こういう身障者をサポートする生活をしているといろんな面でほっとするような小さな幸せを覚えることが多い。周りの方々から頂戴する温かいご好意、心に沁みたちょっとした小さな幸せに感動することはしばしばである。普通の生活をしておられる一般の方から見れば、「なんだそんなこと」と馬鹿にされるような小さな幸せだが、今では二人にとっては、しっかりと生きている証であり、それによって勇気づけられるエネルギーを頂戴するのである。そんな事例について纏めておこう。

. ① お天気
 このアクティバ琵琶に入居してからは、雅子が外出するのは、施設が企画してくれるもろもろの催しを除けば、醍醐と京都駅前にある二つの武田病院への通院だけである。
 この通院で気にしているのが、その日の天候だ。何とか、雨だけは降らないことを願っているのだ。理由は単純で、雅子の車椅子での移動が雨だと大変だからである。
 駐車場が外にある醍醐の武田病院の場合は特に厄介だ。車椅子への乗降作業がとても大変で、下手するとずぶぬれになってしまう。また、そこから病棟までの移動も容易でない。もちろん、玄関脇にそのためのスペースもあるが、混雑していて使い難いのである。屋内の駐車場を使う京都駅前の武田病院の場合は、車椅子への乗降はそれほど問題はないが、駐車場から病院への距離がかなりあって移動が大変なのである。雨量によっては、雅子に雨合羽を着せての移動が必要で、傘を差しての移動となると厄介なのである。
 通院日は遅くとも一ヶ月前に決まっている。従って、いつも、その通院日の一週間前の天気予報から注目している。そこで、大体の天候の流れを捉えられるが、この時点での予報はずれが出るので、それほど神経質には受け取っていない。しかし、段々と日が迫って来て、数日前の予報には、結構、ナーバスになることもある。晴れの予報であれば、そのまます推移して欲しいと思うし、雨だとの予報の際は、何とか前後にずれて欲しいと願うのである。
 前日になると、その的中率が相当に上がるので、雨と云う予報であれば、今度は、せめて、通院時間帯だけでも、少しずれて欲しいと思うし、また、最悪でも、その時の降雨量が少なくあって欲しいと願うことになる。
 結果的に天候がよかったり、雨の日でも時間がずれてくれたり、降雨量が少なかったりすると、本当によかったという、ささやかではあるが、小さな幸せを実感するのである。
 今までの実績を確認してみると、アクティバ琵琶の施設に移ってからは、激しい雨の日は数度だけで、殆どの場合において、有難く、小さな幸せを味わうことが出来て喜んだのである。中でも、一度だけだが、途中までかなりの雨が降っていたのに、病院に到着の直前でほとんど上がった状態になったことがあった。その時のほっとした小さな幸せは今でもよく覚えている。神様に感謝、感謝であった。(以下、明日に続く)

1576 始まった!

 新年度が始まった。新学期も始まった。福島原発事故でも、放射線汚染水処理にも新しい対応が始まった。何かが「始まる」ということに、今の多くの日本人は、藁をも掴む思いで、新たな夢、希望、そして、心の安らぎに繋がることを期待している。

1.独り言コラム
 福島原発事故では深刻な危機が続いている。低レベルの汚染水の海への廃棄が一段落し、空いたスペースを使い、トレンチにある高レベルの汚染水を玉突き的に中央貯蔵室に移す作業が始まるようだ。一時凌ぎのやりくりに過ぎないが、こうして時間を稼ぎながら、最終的な狙いである冷却水の循環システムの復旧を目指すことになる。先が長い闘いの新しいステップの始まりだ。
 一方、福島原発設備の実情を改めて確認するために、無人ヘリコプターが使われるようだ。米国からの技術を借りての対応で、昨日から始まる予定が、天候が悪く延期され、今日から始まる。この新たな探査の始まりも、何かを見つけてくれる期待がある。
 その一方で、仮設住宅への被災者達の入居が始まった。その関連では、再開発のため解体が予定されている赤坂プリンスに、6月末までの限定だが、被災者への開放が始まり、希望者の入居も始まった。厳しい環境の避難先から一転、高級ホテル住まいは、ある意味で衝撃的だろう。しかし、何時、地元に戻れるかは全く読めない状況にあって、先の長い戦いになるが、家族と共に頑張ってほしい。なお、この赤坂プリンスホテルの活用の発想は、コラムニストの勝谷誠彦さんのもので、安倍元総理に電話されて具体的なアクションに繋がった経緯がある。いろんな方々が智恵を出し合っているのだ。
 さて、スポーツ界でも幾つかの動きがある。注目の第75回マスターズゴルフも、今朝から決勝ラウンドが始まっている。予選を突破した二人の19歳の日本選手が大健闘である。その一人のアマチュアの松山英樹選手は、この日は4アンダー、トタール3アンダーでホールアウトした。暫定24位タイで凄く順位を上げた。一方の石川選手も目下トータル4アンダーで2打伸ばして頑張っている(4時半現在)。二人とも、予選を突破したということで、重圧から解き放たれて思い切ったプレーが出来ているのだろう。
 野球では、米国大リーグが始まった。注目のイチロー選手は、今年も一本、一本のヒットの積み重ねを始めている。200本安打への長い闘いの始まりである。しかし、今年復活が期待されていた松坂大輔投手が初戦で打ち込まれて黒星スタートとなった。今年も前途は多難なようだ。また、大リーグ入りの夢が叶ってツインズに移籍した西岡剛選手だったが、開幕早々に骨折で戦線を離脱を余儀なくされた。気の毒だが我慢して早く治して復帰して欲しい。あの松井秀喜選手も新天地のアスレティックスで頑張っているが、全盛期の松井選手の凄さは姿を消しているようで寂しい。その一方で、日本のプロ野球も、セ・パ両リーグともあさってから始まる。
 水泳の北島康介選手が7月に行われる世界選手権への出場を決める大会で、男子100メートル決勝で優勝し、世界選手権への出場を決めた。これで、北島選手は、来年のロンドンオリンピックに向けての復活への本格的な戦いが始まった。
 恒例の将棋の名人戦七番勝負も始まった。永世名人同士の名人戦は初めてのことである。一昨日終った第一局は挑戦者の森内18世永世名人が先勝した。羽生19世永世名人はタイトル防衛を果せるか、多くのファンはその行方に注目している。
 NHKの看板番組ニュースウオッチ9のキャスターだった青山祐子さんが、昼間の番組であるスタジオパークの司会者として新しいスタートを切っている。ちらっと見た感じでは、水を得た魚のようで、今までの硬派の番組よりも合っているのではと感じさせていた。
 とにかく、いろんなところで新しい戦いが始まっている。しかし、国会での動きが今一つのようなのが心もとない。そんな中で、頑張って欲しいのは、何といっても被災者達である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時少し前に起床。61.9Kg.お天気は良さそう。
 昨日の雅子は、朝は少し熱があったが、午後になって平熱に戻ったので、散歩を行なった。目を瞑っている時間が長い。でも、いい顔をしていることも多いので、ほっとする。


3.連載、難病との闘い(167) 第三部 施設、病院での介護生活(68)
  第四章 施設生活再開(27)

 (3)施設生活アラカルト(その8)
 ドクター・トロンを使い始めて半年ぐいらした頃、ケアマネージャーさんから、障害者手帳の効くサービスの一つとして、通いのマッサージサービスの紹介があることを教えてもらい、早速お願いすることになった。幸いにも、担当いただくことになったのが、若手の女性の方だったので、雅子には有難ことで、月水金の週三回の頻度でお願いすることにした。
 開始したのが、06年11月初めで、それ以降、07年12月にアクティバ琵琶に入居するまでの1年4ヶ月間お願いした。この間の07年4月半ばには、マッサージ付き電気椅子を購入している。これは、その頃から雅子の生活が、大半を座って過ごすようになり、お尻の痛さが気になり始めていたことから、なるべくそれを回避できる椅子を探していた時に見つけたのである。見た目だったが、そのマッサージ付き椅子が、そのクッション具合が、探していたタイプの椅子だったことから、その機能ののマッサージに期待したというよりも、雅子が嫌がるお尻の痛さが回避できると考えたからでもあった。
 その後、アクティバ琵琶に入居後は、その種のマッサージサービスがなかったことで、暫くはマッサージから遠のいていたが、それまでお世話になっていた方から、施設への訪問サービスも可能だとの連絡を受けて、施設に許可を申し入れた。
 たまたまのことだったが、施設の方でも新たにその種のサービスの導入を検討していたこととタイミングが合って、5月末から、アクティバ琵琶の独自のサービスが始まった。週3回で、一回のサービス時間は15分間と以前よりも短くなったが、貴重なサービスとしてずっと継続をお願いしている。
 ところで、マッサージ師によるマッサージが、この病気にどの程度の効果があったかは、今でもよく分かっていない。それでも、雅子の表情を見ていると、マッサージを受けている間は、その部分に快感を受けて気持ちいいことは確かなようだった。いずれにしても、あくまでもマッサージはマッサージで、症状が治ると言った病気の治療には結びつかないが、身体を動かすことの出来ない雅子には、貴重なサービスでもあり、引き続きお願いしているのである。(以下、明日に続く)

1575 いったい、どうなっているんだ!

 あのマグニチュード9の大地震、大津波以降、日本はその対応で、ある種の火の車である。懸命に火消しに努めているが一向に収まる気配がない。そこへ再び大きな地震が、…。そんな中で、筆者にはいろいろと気に食わないことも幾つかあって、気分が宜しくない。

1.独り言コラム
 一昨日の震度6強の激しい余震で、折角落ち着きを取り戻しつつあった被災者達の気持ちを振り出しに戻させてしまったようだ。天災の容赦ない厳しさを思う。
 同時に、原発の意外な脆さ、特に電源システムの大事さがクローズアップされることになった。昨日になって明らかにされた事実として、他の原発でも際どい事故が起きていたことが分かった。青森の東通原発、宮城県の女川原発で確認されたのだが、電源がストップし、非常時のバックアップも綱渡りのようなリスキーな状態だったという。何とか大きなアクシデントには至らなかったが、下手すれば、福島第一原発の二の舞になっていたかも知れないという。心底ぞっとする話である。原発の安全神話は一体どうなっているのかと叫びたい気持ちである。
 今回の一連の原発事故で分かったことは、あの水原弘の歌のタイトルの「君こそ我が命」にもじって言えば、さしづめ「電源こそ原発の命」ということである。先ずは、その観点からでも、早急に日本にある全べての原発の点検を行って欲しい。
 話題は変わるが、どうなっているか、と叫びたいことが幾つかある。水泳のシンクロナイズドスイミングの指導者の井村雅代氏が、来年のロンドンオリンピックのメダルを目指して再び中国を指導することが決まったようだ。先の北京オリンピックで、中国を一気に銅メダルに導いた手腕は大したものだが、今度はそれ以上を目指すという。いろんな意味ライバル関係にある中国に、力を貸して日本と戦うと言う構図は面白くない。いったい、井村さんの頭の中はどうなっているのか。筆者は腹立たしさを禁じ得ない。何としても、日本チームは井村中国を倒してもらいたい。
 5月の大相撲について、NHKは中継をしないようだ。NHKは本場所を中継するとしていて、「技量審査場所」と呼ばれる場所はその対象じゃないというらしい。何も、そんなことで杓子定規的に区別することもなかろう。被災者のお年よりの中には、相撲は待ち望んでいる人も多いはずだ。この場合は、もっと鷹揚な対応であっていいのではなかろうか。
 杓子定規といえば、あの大震災が起きた時、東電の清水正孝社長は名古屋に居たようで、急遽東京に戻ろうと自社のヘリコプターを飛ばそうとしたらしい。ところが、管制官がその飛行を許可しなかったという。結果的には政治家を通して自衛隊の上層部に働きかけて許可を得て飛んだというのだが、超緊急の非常時の際の窓口の頭が固いのは困ったものだ。相手が東電社長だと分かっていての杓子定規な対応だけに合点がいかない。レベルが違う話しだが、筆者が、みずほ銀行に、難病の妻の通帳から振込みをしたいと幾度も申し入れたのに、窓口は頑として応じず、本人の同意が必要ということで対応しなかった杓子定規さを思い出す。
 何事も臨機応変では困るだろうが、明らかに問題がないことが分かっていた場合にも、杓子定規の頑な対応には、いったい、どうなっているんだ、と激してしまう自分がいる。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.3Kg。 午前中は雨である。しかし午後からは回復するそうだ。
 昨日の雅子も、比較的安定していた。午後には入浴。その後はすっきりとした顔つきだった。細い目を少し開けてくれるのが、二人のコミニケーションの残された貴重なパイプなのだ。

3.連載、難病との闘い(166) 第三部 施設、病院での介護生活(67)
  第四章 施設生活再開(26)

 (3)施設生活アラカルト(その7)
 雅子のような運動も出来ない単調な生活では、マッサージの類が効果的なものだろうということで、症状が軽いかなり早い段階からいろいろと対応して来た。
 その手始めが鍼治療だった。実姉の霧子さんが、京都で特殊な鍼治療をやっている処があると知人から聞き込んだということで、そこに通うことになったのは、雅子がまだ一人で歩くことが出来た05年の10月半ばのことだった。それからおよそ3ヶ月に渡って、毎週1回の頻度で通ったが、京都の朝の街のドライブを楽しむことは出来たものの、その効果はこれといったものはなかった。
 その頃、雅子が通う美容院で聞き込んだのが、電子治療のドクタートロンだった。取りあえず、近くにオープンしていた無料の会場に足を運んで試してみた。暫くトライを続けたが、この病気の本質から、そんな短期な試しで、然るべき結果が出るものではないと考えていた。いい加減な「どんな病気にも効く」と云う宣伝文句が気になったが、長期に使用することで、若しかしたらとの思いもあって思いきって購入した。06年2月半ばのことだった。一考の頭の中では、このぐらいの投資は、雅子の今までの働きを考えれば、止むを得ないといった判断があった。
 その段階では、雅子の症状が今のような全面介護の状態まで悪化するとは想定しておらず、この設備が末永く活用できて、多少なりとも症状の改善に寄与すると期待があっての決断だった。
 しかし、結果的には、その思いは空しく裏切られることになった。それから、およそ丸1年3ヶ月に渡って継続使用をして来ていたが、07年5月末に、この効果も不明のまま、雅子が肝心の機器の部品を自分で握れなくなったことで、自分一人での操作ができなくなり、遂に使用を諦めることになった。結果的に、その高価な電子機器も、今では無用の長物で、空しく自宅の雅子のベッドの近くに放置されたままである。何か使い道はないものかと思うが、そんなアイディアも思い浮かばず、引取りを交渉したが、値段は10パーセント程度ならという厳しい返答だった。そんなことで、ドクター・トロンは、仕方なく、貴重な(?)記念品として、残っているのは、何とも侘しい限りである。(以下、明日に続く)

1574 エリートの表と裏

 昨夜、また東北で震度6強の大きな地震があった。原発事故で面目丸つぶれのエリート企業、東電も、今や醜態ばかりが目につく。エリート云々どころじゃない。そこへダメ押しの震度6強の再襲を食らった。自然の厳しい追撃は手加減をしないのが怖い。
 なお、冒頭の昨夜の地震だが、宮城テレビが、その地震の際のスタジオ内の模様をカメラに納めていた。それを見ると、本棚が倒れるなど凄い揺れがしっかりと撮られていた。撮影者の恐れないその度胸には感服である。

1.独り言コラム
 昨日、10日ほど前に本屋で偶々見つけた久間十義さんの「ダブルフェイス」という警察小説を読了したのだが、何か重苦しい感慨を味わった。それと云うのも、その小説で扱っている事件が、いま世界から注目されている東京電力に勤務していたエリート女性が殺害された事件だったからである。
 事件は今から14年ほど前に東京渋谷区円山町で起きた。ちょうど男女雇用均等法が適用され始めた時期で、慶大経済学部を卒業したエリート女性が、超エリート企業の東京電力に就職し、エリート街道を歩んでいた最中に無残にも殺害されたのだった。捜査が進み、彼女がもう一つの娼婦の顔を持っていたことが発覚したことで、筆者が彼女の人間性に強い興味を抱いた事件だった。この事件は、2ヵ月後にネパール人が逮捕されて一件落着、裁判では一旦は最高裁で無期の判決が確定したが、その後、そのネパール人の受刑者が高裁に再審請求をしており、現在も決着はついていない。
 この事件には大きな疑問が残っている。彼女が残していたメモに、彼女の客だったと思われるリストがあり、そこに東電の役員や政界の大物の名前もあったというのだ。このことで、事件の広がりに大いに関心を抱かせたのだが、その辺りまで捜査が進まないまま、ネパール人が逮捕され、強引につけたような決着だった。そこには、捜査に政治的な圧力が加えられたという疑いが拭ぐえないのである。
 この事件は、今度の原発事故問題とは全く関係はないが、一流エリート企業の汚点ということで、筆者は強い関心を抱いたし、今回の事故の背景や発生以降の対応の姿勢などに、その汚点に準じたような不手際や原発導入時の雑な経緯があったことを思うと、該社のいい加減な体質を見たように感じたのである。昨日発売の週刊文春では、その辺りの東電のいい加減さを暴露しており、なかなか読ませる内容だった。
 事故現場での作業車たちの必死の頑張りには感謝の気持ちでいっぱいだが、その一方で、超エリート企業、東京電力の裏の顔が見え隠れしており、それが、かつてのダブルフェイスを持ったエリート女性に抱いたと同じようなだらしなさを覚えるのである。遺憾なのは、そのことが、今回の事故の収束を梃子摺らせてしまったいることだ、エリート故の許し難い欠陥、罪がある。
 さて、本当のエリートといえば、NHKのニュースウオッチ9で今週から、青山祐子さんに代って起用されている井上あさひさんだ。彼女は、日を追ってその素晴らしさを発揮している。話しぶりに自信と説得力が漲っていて、聞き心地がいい。この番組の適性から見ると、青山さんとは一味違う格調の良さを実感している。
 かつてのエリートタレントだった酒井法子さんが、久し振りにニュースになった。中国のイベントに姿を見せたのである。今回の東日本震災を支援するイベントだそうで、エリート復帰を企図したものだとの見方もある。覚せい剤を一旦経験したしたものは、容易には止められないと言うことで、小日向美代子さんのようにまた誘惑に負けてしまうのではとの見方もあって、彼女の動向には多くの人が注目している。果たして、エリートは甦るのであろうか。
 注目の第75回マスターズが始まった。初日のプレイの途中であるが、日本人選手は全員大健闘である。5時50分現在の成績は、ベテランの藤田寛之選手が2アンダー、期待の日本のエリートの石川遼選手も1アンダーでホールアウトしたが、その後の池田勇太選手は前半を終えて2アンダー、もう一人若き期待のエリートの東北大学の学生の松山英樹アマも15番を終って、なんと3アンダーと素晴らしい活躍だ。大震災で苦しむ被災者に勇気を与えるという意味で、皆が頑張っている。全員、先ずは無難に明日の予選を突破して欲しい。
 エリートと云うことで極めて残念なのは、日本の今の政治家には、これといったエリートがいないことだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、61.2Kg。 今は晴れているが、天気予報では今日は雨という。午後から崩れるのだろう。
 昨日の雅子も、比較的安定していた。この日も午後は散歩を行なった。お天気は良かったが、外は風が強く、この日も室内での散歩に終始した。目を開けてくれるのが殆どなく、眠っているような状態の一日で、少し寂びしかった。

3.連載、難病との闘い(165) 第三部 施設、病院での介護生活(66)
  第四章 施設生活再開(25)

(3)施設生活アラカルト(その6)
 4月にはお花見会があった。買い物の場合と同じように何台かのワンボックスカーに分譲してのドライブである。この日は、天候は花曇りで格好の花見日和だった。施設の近くの仰木御琴から湖西道路に入って南下、近江神宮の裏に出て、そこから皇子山公園、三井寺、疎水辺りで桜を楽しんだ後、帰りには日吉大社の桜を楽しむコースだった。桜は少し散り始めてはいたが、それでもその華やかな美しさに、皆は満足気だったようだ。途中、二本松の自宅の近くを通ったことで、雅子には感慨深い一日になったようだった。
 お誕生会は1月、3月に続いて4月、そして6月にも行なわれた。4月の誕生会の時には、ちょうど、お兄さん夫婦がお見舞いに来てくれていた。いずれも日にも、雅子は顔を出して、その雰囲気を楽しんだ。
 突如、獅子舞が姿を現したのは、その4月の誕生会の一週間後の午後のことだった。ちょうど、一考が訪問しているときで、思いも寄らない素敵な獅子の舞にひと時を楽しんだ。聞くところでは、伊勢神宮から廻って来てくれている一行で、その踊りにはさすがに格調の高さが窺えた。毎年、この施設に来てくれているようで、一風の清涼剤のような気分を味わった。
 4月の下旬の或る日には、初めての外での昼食会があった。この施設の直ぐ近くにあるファミリーレストラン、ガストで行なわれた。外出とあれば、近くても、やはりワンボックスカーでの出陣となる。
 雅子は、メニューの選択では、皆と同じお肉を頼んだようだった。しかし、出てきたお肉は硬くて飲み込めず、仕方なく、別に頼んであったハンバーグのドリアに変えてもらったという。ともかくも、大きな迷惑も掛けることなく予定を終えたようで、一考も安心したのだった。
 6月には美術館巡りがあった。琵琶湖大橋を渡って対岸の佐川美術館を巡って心の洗濯を楽しんだようだった。
 8月には花火見物、などなど、いろいろと考えてくれている。これからの企画に大いに期待したい。(以下、明日に続く)

1573 止まった!

 世界が注視する中で、2号機の取水口付近のピッチの亀裂から流れ出ていた高濃度汚染水の流出は漸く止まったのだが、…。

1.独り言コラム
 コンクリートを流し込んだり、吸水性のポリマーでの懸命の対応は効果がなかったが、水ガラスという固化剤を約6000リットル注入した結果、やっと流出が止まった。関係者はほっとしたはずだ。
 しかし、このことで、汚染水がどんな形で、何処に溜まってゆくことになるのか、それをどのように取り除いてゆくかの新しい問題に直面している。最終的には、現場でのポンプによる循環冷却システムを復旧させることが急務であるが、それまでの今後の数々の対応は容易ではなく、原発汚染の心配が止まった訳ではない。
 新たな動きとしては、昨夜から1号機の格納容器に窒素の注入が始まっている。格納機内に溜まった水素による爆発を回避するためのものだが、本当に爆発を避けられるのか、不安が止まった訳ではない。
 今の世の中には、この原発危機のように、一旦は止まったものの、まだまだ、しっかりと続いている話題は幾つか散見される。
 その一つは為替である。ここに来て、円高が漸く止まったと思ってほっとしたのも束の間で、今度は、反転して一気に円安が加速て心配は続いている。これまた日本経済への影響は少なくなく、株価の動きは不安定な動きを見せている。
 マリナーズのイチロー選手が、開幕直後から続いていたヒットの試合が4試合で止まった。しかし、11年連続200安打への夢は順調な歩みが続いて行くことだろう。
 売れに売れまくったあの池上彰さんが、3月いっぱいでテレビ出演を止めたと言っていたが、昨日のテレビ朝日系の「学べるニュース」という長時間ワイど番組に出演していた。止めることを止めたのかしら。若しかしたら、テレビ中毒なのかしら?
 大相撲では八百長問題に決着をつけるべく23人の処分を決めた。その結果、一旦止まった春場所に続いて、5月場所の対応が注目されたが、正常な場所としては開催するには至らなかったが、場所としては技量審査場所として開催するという。無料で開放の場所となるが、記録は継続されるという。そうなると、大関魁皇の通算勝ち星の新記録への歩みは、継続されることになる。
 菅総理の内閣支持率の低下は一旦は止まったものの、非常時での国民の配慮であって、菅総理への期待が高まった訳ではない。指導力欠如による不信はもっと拡大して続いていると思う。
 冬のスポーツでの女子の新しいヒロインとしては、フィギュアスケートの村上佳菜子さんの活躍の話題が大きな位置を占めていたが、期待された東京での世界選手権がロシア開催に変更されたことで、一旦、その関心も止まっていた。そこに、スキージャンプの14歳の高梨沙羅選手の活躍が飛び出してきて、新たなヒロインの登場となった。ジャンプ一家で育ったという血統はさすがで、全日本での優勝に続いて、先日の世界選手権で6位入賞は素晴らしい結果である。今朝の報道で、3年後のソチオリンピックでの競技に確定したという。新しい彼女の夢が、ソチに向けて歩み始めた。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重、61.6Kg。 天気予報では午前中は曇りだが、午後には晴れるようだ。
 昨日の雅子も、比較的安定していた。この日は午後は車いすでの散歩を行なった。少し温かさがも戻って来ていたので、外に顔を出してみたが、屋上では風が強く、まだ名のみの春だったが、地上では風が建物でカバーされていた部分では、ちょっぴり春を味わあせてもらった。いずれにしても、春はそこまで来ている。もう少しの辛坊のようだ。時々、目を開けてくれていたが、反応としては今一つだった。

3.連載、難病との闘い(164) 第三部 施設、病院での介護生活(65)
  第四章 施設生活再開(24)

 (3)施設生活アラカルト(その5)
 そういう単調な生活だけに、施設で積極的にいろんな企画を考えてくれるのは有難いことである。お正月の催し、誕生会、節分での豆まき、花見、買い物、獅子舞、そしてレストランでの食事会など、毎月一回ぐらいは何かを考えてくれている。
 それらの催しには、介護士さんが総出で、必要な時には他のユニットや看護師さんのサポートを受けて行なわれることもある。何しろ、雅子のような身体が不自由な方を外に連れ出すのは大変な作業で、介護士さんたちには手が掛かる仕事なのだ。、
 ここで、施設が企画した幾つかのサービスについて簡単にレビューしておこう。
 お正月にはニューイヤーコンサートがあったが、2月の節分の豆まきに続いて、お買い物ツアーがあった。雅子のいる比叡グループの9人が揃って車椅子で堅田駅近くのスーパーに出かけた。全員が車椅子で集まると、なかなかの壮観な出で立ちである。看護師さんや他のユニットの介護士さんも応援してくれて華々しい出陣だった。
 それぞれの方が、介護士さんなどの付きで好きな買い物コーナーを勝手に廻って、買い物を楽しもうといのだった。この日の雅子のは、特に買い物の必要もなく、昼食を済ませて帰って来るという半日のお楽しみ企画であった。気分転換には、確かに格好のツアーで、好企画の一つだったと思う。
 3月の或る日の午前中に、施設の近所にある幼稚園生、十数人が慰問に来てくれた。雅子も初めてそれに顔を出させてもらった。この種の慰問はテレビなどでよく見かける光景だ。しかし、雅子の場合は、手足が動かせず、身動きも取り難い上に、言葉が不鮮明だから、相手をしてくれた幼稚園の生徒さんも、どうしていいか分からず、 少々戸惑っていたようだったという。雅子も、どうしていいか困っていたようだ。ともかくも、一つの体験で、そんな積み重ねが、雅子を強くしてくれるのだろう、と一考は思うのだった。(以下、明日に続く)

1572 キャスター交代の効果は?

 放射能汚染は、野菜から魚介類に拡がった。日に日に深刻さを増す原発事故問題は、泥縄の対応策にも効果がなく、泥沼からの出口も全く見えず、掴みどころのない不安だけが高まっている。今朝はそんな話題から離れてみたい気分である。

1、独り言コラム
 テレビ番組の改変期で、幾つかのワイドショー番組でキャスターが替わった。朝の番組では、日テレの「ズームインスーパー」から衣替えした「ZIP」は、今一つインパクトが感じられない。キャスターの二人の個性がまだ充分に発揮されていないようだ。
 東大出の異色のアナである舛太一さんは、コーナー、コーナーを無難にこなしているが、ぐっと訴える何かに欠けている。一方の期待の関根麻里さんだが、それまでの他の番組で活躍していた時の良さが見えない。衣装、化粧などで、何だか別人のような容姿が、筆者にはマイナス効果となっていて、彼女の場合も持ち前の良さが出ていない。ただ、英語のコーナーにちょっとした味があるので、大事に育てて欲しい。初回の視聴率が7.3%(それまでのズームインは9,5%)と低調だったようだ。
 一方のテレに朝日の「モーニングバード」は、日テレのアナウンサーだった羽鳥慎一さんを迎えての期待の番組である。筆者は出だしの部分だけを見たのだが、アシスタントキャスターに筆者の好きな赤江珠緒さんが引き続き担当していることが分かり、気分的にはほっとであった。
 ところで、その中身だが、番組名は変わっているが、内容そのもののはほとんど変わっておらず、インパクトはそれほどでもないが、羽鳥アナの初回ということで興味半分で見た人も多かったようだ。そんなこともあって、初日の視聴率は、それまでのスーパーモーニングの4.3%平均から7.5%(関東)にアップしたという。羽鳥効果が出ているという見方が多いようだ。
 夜のNHKの「ニュースウオッチ9」は、青山祐子さんから井上あさひさんに代わった、二人ともいかにもNHKアナといった感じで、容姿もよく似ていて、今のところ大きな変化はなさそうだ。青山さんの初回の時に比べると、井上さんには確かに安定感があって、ほとんど違和感がなかった。無難なスタートだろうと思う。二年目に入る相棒の大越健介さんが、どっかと居座っているのに安定感がある。
 キャスターの交代を見ていて思うのだが、閉塞感を打ち破るには、やはり思い切った人事で変化をつけるのがいいのかも知れない。そう言う意味では、日本の総理も菅さんでは明日が見えて来ない。誰かに代って欲しいと思うが、いかにも今はタイミングが悪いし、これはという方が見えて来ないのは、日本人には不幸なことだ。暫くは菅総理で行くしかないだろう。それだけに、菅総理はもっと前に出て頑張って欲しい。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、61.3Kg。 天気予報では今日も好天のようだ。
 昨日の雅子も、比較的安定していた。時々、目を開けて、話を聞いてくれるのでほっとするのだった。この日は看護婦さんたちが多忙な曜日なので、散歩は行なわず、じっと我慢の一日だった。

3.連載、難病との闘い(163) 第三部 施設、病院での介護生活(64)
  第四章 施設生活再開(23)

(3)施設生活アラカルト(その4)
 人間、誰しも、気分転換の意味で、何かの楽しみを持つことは大事である。雅子が元気な頃は、友人との付き合いも多くあって、楽しみ方も多彩だった。
 今、こうして、病気の症状が進み、自分での動きが取れなくなると、他にこれといった楽しみがなくなり、テレビは唯一の楽しみになっていると言える。姿勢が少し前傾になっているので、テレビを見るのも楽ではなさそうだが、今のところ、それ以外の楽しみを見つけるのは難しい。
 かつて、自宅で一考の在宅介護を受けていた頃は、右手の指も多少動いて、テレビのキーパッドのボタンを自分で押すことが出来たので、自分の好きな時に、好きな番組を見ることが可能だった。しかし、身体を自由に動かせなくなった上に、指の動きもままならなくなってしまってからは、それすらもできない。必要な時に、その都度、誰かにチャネルを押してもらわねばならない。昼間、一考がいる場合を除くと、介護士さんが雅子の意向を慮っていろいろと気遣ってくれている。言葉がうまく通じないこともあって、希望するチャネルになっていないこともあるが、それは致し方がないとして、映っているものを見ることになる。
 雅子が施設に入って残念がったと思われるのは、就寝時間が午後9時で、いわゆる大人のゴールデンタイムの番組を見られなくなったことだったと思う。その時間帯は、いわゆるトレンディドラマやちょっとした内容のある大人の番組が目白押しで、それらを楽しんでいただけに、それからシャットアウトされたのだから、大いに戸惑いがあったはずだ。しかし、施設でのルールということであれば致し方がない。その点での雅子の対応は立派だった。そんな不満は微塵も口に出さずに、自分をしっかりと制御し、自らに言い聞かせたのだろう。
 従って、夕食後の雅子の楽しみは、7時から9時までのテレビ番組だけとなる。最初の頃は、一考が雅子の希望を聞いて、帰り際に介護士さんに「何チャンネル」にしてあげて欲しいと伝えて帰るようにしていた。
 最近では、テレビの前に、チャネル予定表を置いて、そこに雅子の希望する時間毎のチャネルを表示することにした。こうすることで、雅子の希望を忠実に反映できる仕組み(大袈裟)で対応してもらっている。(以下、明日に続く)

1571 苦渋の選択、善意の拡大

 福島原発事故対策は苦しい闘いに追い込まれていて、適切な打つ手が見つかっていない。そこで、背に腹は替えられず、苦渋の選択が決行されている。そんな厳しい状況の中で、温かい善意が大きな広がりを見せ始めている。

1.独り言コラム
 原発事故対策は長期戦を避けられない展開になっていて、新たな危機局面に入って来ている。今は、人海戦術的な必死の戦いを繋いで凌いでいるといった苦闘が続いている。そんな状況下で、遂に禁じ手である低レベルの放射能の汚染水を海に放流せざるを得なくなったのである。保管しておくスペースがなくなった結果の苦渋の選択である。昨日それを発表する東電の方が涙しておられたのが印象的だった。
 決断は直ちに実行に移され、昨夜の7時から1~4号機の1万トンが、9時頃からは5~6号機の1500トンの低レベルの放射能汚染水の放水が開始されている。将来にどんな影響を与えるのか心配であるが、致し方ないと言うのが政府、関係者の判断である。
 海の汚染で思い出されるのは、かつてのビキニ環礁での水爆実験(1954年)がある。不幸にも第五福竜丸が被曝した大ニュースは、筆者の記憶にしっかりと記録されている。太平洋の真ん中で行われた水爆実験だったが、筆者の記憶では、それで世界の漁業に大きな影響が出たというようなニュースの記憶は残っていない。それを思えば、低レベルの汚染であれば、日本近海への影響は別として、そんなに神経質になることもないのではないかと思う。またそうあって欲しいと祈る心境だ。童謡の「海は広いな、大きいな」を思い浮かべながら、暫くは静観するしかないだろう。
 さて、背に腹は替えられぬ、という苦しい選択の一方で、温かい善意はそういった苦しみを超越した形で世界に広がりを見せている。その一つの証が、著名人からの多額の寄付が相次いでいることである。
 早い段階での申し出では、イチロー選手が1億円、元キャスター久米宏さんが2億円というビッグな義援金報道を知って興奮していたが、その後も、スポーツ選手ばかりでなく企業の大物らの大きな善意が寄せられている。この地球規模での善意の広がりは、愛が地球を包むが如く、凄い善意の優しい津波のように拡がっているとでも申し上げておこう。
 上記のお二人以外で主な方々は、スポーツ選手では、MLBの松坂大輔選手が100万ドル(8300万円)、松井秀喜選手が5000万円、そしてゴルフの石川遼選手が今期の獲得賞金の全額にバーディ数に応じた金額(推定、1.5億~2億円)と申し出があった。
 その後、企業のオーナー達も名乗りを上げ、ソフトバンクの孫正義CEOが個人で100億円に、その後の生涯の給与の全てが、またユニクロの柳井正会長&社長も個人資産から10億円という超高額が踊り出した。そして、上には上があるもので、香港の俳優、ジャッキーチェーンさんが全財産260億円というとてつもない多額の申し出が明らかにされている。
 まさに善意のオンパレードで、それが世界に広がっている。これらの報道に、筆者も今までにない感動と驚きを覚えている今日この頃である。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 2時半起床。体重、61.7Km。お天気は好天気だとの予報である。
 昨日の雅子は、比較的安定していた。昼間は筆者の父親の月参りだったので、雅子を一人で置いていたが無難に過ごしていたようだ。2時前に病院に戻って車椅子での散歩をした。途中で珍しく大きな目を開けていたが、…。

3.連載、難病との闘い(162) 第三部 施設、病院での介護生活(63)
  第四章 施設生活再開(その3)

 (3)施設生活アラカルト(その3)
 入浴サービスは、車椅子のまま、二人掛かりでサービスを頂くので、いろんな介護サービスの中でも、大変面倒な部類に入るものだ。それだけに介護士さんのご苦労はよく分かる。
 このアクティバ琵琶に移って、雅子は週2回の入浴サービスを受けている。在宅時は、ほとんど毎日の入浴(末期では2日に1度程度になったが)だっただけに、雅子もその間隔に慣れるには、少し時間を要したと思われる。いずれにしても、今は、この2回の入浴が、雅子には、疲れと汚れを落とすことが出来る貴重なパラダイスなのだ。
 さて、その雅子の入浴時間なのだが、最初の半年間で、介護士さんの事情、男女のバランスなどの施設の都合、或いは雅子の症状などを勘案して、幾たびかの変更があった。その辺りをレビューしておこう。
 入居当初の暫くは、午前10時頃の入浴だった。朝食に始まり、お薬の服用、歯磨き、トイレなどの一連の作業が一段落したタイミングで、雅子には、のんびりできる時間帯となった。しかし、その後、暫くして、男女別に順番の組み直しがあり、昼食後に変更となった。大体、午後1時頃から2時までの時間帯だ。この時間帯も、雅子にはほっとできるタイミングで好都合だった。
 その後、再び、施設の都合で一旦は午前中に戻ったが、5月の半ばになって、午後の3時半以降から夕方の時間帯に大きく変わった。ゆっくり入ってもらおうという施設の配慮のようだった。従って、その時間帯での入浴日の一考は、雅子が入浴を始める時間で、帰宅することになった。
 しかし、その夕方での入浴は直ぐに取り止めになった。どうやら、雅子の疲れがかなり出て来て、夕食のタイミングに影響が出るからというのが変更の理由だった。そして、新たな入浴時間は、一転して、朝一番の9時半頃の時間に変更になった。ちょうど、その頃になって導入されたマッサージが始まる時間帯だったことで、鍼灸師との時間の調整をしてもらい、風呂上がりのタイミングで、マッサージを受けるという段取りになった。マッサージの心地よさと云う意味では効果的なようである。そういうことで、マッサージが終わると心地いい疲れも出て、昼食までの転寝の時間を取ることが多くなった。入浴時間一つ取り上げても結構いろいろあって話題は豊富なのだ。(以下、明日に続く)

1570 どうにも止まらない

 昔の歌手の山本リンダさんの歌ではないが、何事も一旦勢いがつくと、どうにも止まらななくなってしまうことがある。嬉しいこともあるが、困ったことも多い。今起きている原発事故での放射能汚染はその困ったケースの典型的な事例である。

1.独り言コラム
 社民党の党首である福島みずほさんは、独特の口調で多弁である。東大出身の弁護士さんだったというから、さぞかし、頭のいい優秀な方なのだろう。おまけになかなかの美人だから、ずいぶんと持てた方だと思う。今回の原発事故で、社民党の標榜する原発廃止、建設反対の主張は水を得た魚のように勢いを増している。
 ところで、このような日本の最悪の危機の中で、下らないことを言うとお叱りを受けるかも知れないが、今般の大震災で起きた福島原発事故とその直後に起きたみずほ銀行のシステム障害による大トラブルの二つの日本の未曾有の悲劇を一人で背負った形の「福島みずほ」という名前を耳にするたびに、筆者は思わず苦笑してしまうのである。若しかしたら、今年の流行語大賞の有力候補の一つになるのでは、と筆者は一人合点しているのである。
 それはさて置き、期待していた合成ポリマーを使った水止め対策でも、ピットからの汚水の流れは、どうにも止まらなかったのは残念である。打つ手がなかなか当たらないのが辛いが、無い知恵を絞って頑張ってもらうしかない。
 いずれにしても、今回の福島原発事故は、原発への不信、不安を世界に発信した訳で、原発推進者には手痛い事例となった。かくなる上は、如何に被害を最少に押さえ、うまい収束をお見せすることで、原発反対運動の流れを止めることが大事である。
 さて、どうにも止まらなかったといえば、原発不安だけではない。中には明るい話題も少なくない。センバツ高校野球では、11年ぶり2回目の優勝を果たした東海大相模の好調打線もその一つだった。大会記録を更新した74安打、通算113塁打は凄い勢いだった。それとは対照的に前日まで好調だった九州国際大附属高校の打線は、チャンスで一本が出ずに無念の涙をのんだ。
 米国大リーグのイチロー選手が2試合連続マルチヒットで、今年もその好調さは止まらないようで、ご同慶の至りである。まだ始まったばかりだが、気分は悪くない。
 経済に関しては、アメリカの株高が止まらないようだ。それに対し、為替は先週末辺りから一転して円安に転じて来ていて、今週の動きが注目される。この大震災で日本の景気がどう動くかが気になるところだ。復興景気に結びつけられれば、上昇に転じる切っ掛けになると思うのだが、そこに至るにはまだまだ時間が掛かるだろう。
 隣国中国の不気味さは相変わらずだが、今回の震災に対し救援物資支援ということで、タンカーで軽油10000万トンを送って来てくれた。助け合う世界ということで、有難いことだが、普段の対応からすると何だかちょっとした不安がないとも言えない。そうは言いながらも、ここでは、素直に受け取っておくのがいいのだろう。要するに、中国への不信感は、相変わらず止まっていないのである。
 米国女子ゴルフのメジャーツアーのクラフトナビスコの最終日が始まっている。日本の二人の期待の星、宮里美香、有村智恵選手の昨日までの勢いが止まらないことを期待して見守りたい。昨日までが6位タイであり、何とかベスト5入りを願っている。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、61.7Kg(増え気味なのが気になっている)。 天気予報では、午前中は寒いが、午後には回復するという。
 昨日の雅子は、痰は相変わらず多かった。この日は介護士さんが多忙ということで散歩は見送った。気になったのは雅子の様子で、反応が極めて低調で寝たきり状態だった。

3.連載、難病との闘い(161) 第三部 施設、病院での介護生活(62)
 第四章 施設生活再開(22)

(3)施設生活アラカルト(その2)
 今年97歳になる母親だが、彼女の身の回りのことをほとんどを次女の久子が世話していることで元気を保っている。そのお陰で、自分でもゆっくりとなら歩けるし、新聞を読んだり本を読んだりもできて、更には毎日俳句にも勤しんでいる。七年ほど前に句集も出版していてなかなかのインテリ母親である。
 施設に入居後の雅子の様子を知りたがるので、6月(2008年)に入って間もなくの頃に、自分が書いているブログのコピーを見せることにした。
 幸いなことに、一考の姉妹達は、コンピューターに疎いこともあって、一考がブログを書いているなんて知らない。そこで、母親には、その内容については、他言無用を条件にそのコピーを見せることにした。一考の狙いは、それで、雅子の様子を知ってもらって、少しでも安心してもらおうというのだった。
 その最初のコピーを手渡した翌朝だった。返却するコピーに丁寧なメモがあり、それに俳句まで付け加えられていた。とにかく、細かく気遣う母親らしいといえばそれまでだが、それだけ書くには結構な時間がかかり、恐らく遅くまで掛かったのではと心配した。そうでなくても、宵っ張りで、朝が起きられなくて久子に叱られているだけに、そんなコピーを手渡したことで、更に朝が遅くなったりすると、久子からの苦情が心配された。そこで、母親には、もうメモをいらないと繰り返したのだが、なかなかやめない。そこで、仕方なく、そうしないともうコピーは見せないと脅しを入れて、やっとメモを止めてくれたのである。  
 しかし、案の定だった。ブログのコピーを母親に渡し始めて一週間ほどした頃だった、久子が急に近寄って来て、「あなたが余計なことをするので、母親が雅子さんのことが心配になって夜も寝られないようよ」と苦情をぶっつけてきた。どうやら、母親が久子にブログの内容を話したようだった。
 あれほど誰にも話すなと口止めしておいたが、やはり口ばしってしまうし、それも誤解した内容情報で伝わっていることに、一考は大いに不満だった。結果的に、心配性の母親に余計な心配を助長ことになっては、安心させようとした主旨がトンチンカンになってしまい、一考の思惑が裏切られることになってしまっている。
 そんなことがあって、結局ブログのコピー配布は中止した。

1569 泥縄式対応

 追い込まれて、他にこれといった手段や名案、或いは代案がなければ、思い付き的な泥縄式な対応でも止むを得ないことがある。危機迫る中では、何もしない訳にはいかない。

1.独り言コラム
 福島原発事故は今や「水」との戦いになっている。冷却水システムの復旧と汚染水の漏水阻止対策が、この事故の被害の拡大を抑える大きな「鍵」になっている。特に冷水によって大量に発生する汚染排水処理は厄介な問題だ。
 そんな中で、昨日になって、放射能で汚染された冷却水が海に流れ込んでいる亀裂が見つかった。そこは、2号機付近の海水を汲み上げる先端のピットと呼ばれる施設付近から生じている亀裂である。そこに溜まっている水からは、1000ミリシーベルト超という高い放射能が検出されていて、その水が海に流れ込んでいたのである。
 早速、コンクリートで固める作業が行なわれたが、水量が多くてうまく固まらず、止水はうまくいっていない。今朝からは、水を固めるポリマー樹脂を流し込んで止水を試みるという。いずれにしても、泥縄式だが止むを得ない対応だ。筆者の現役時代に、このポリマーを扱っている会社とお付き合いがあって、なかなか有用な材料だと聞いていた。ダムやトンネル工事で多くの実績があるという。この成果に期待したい。
 菅総理が、昨日再びヘリコプターで被災地を訪ねて被災者を激励した。しかし、被災者の反応は今一つのようだ。単なる上辺の労わりの慰めでなく、具体的な施策を聞きたかったようだ。地震のあった二日目の早朝の視察を行ったことが批判されているが、今回の思い付きの泥縄式の訪問でも、評判は高くない。
 大連立構想も泥縄式の典型かもしれない。汚染水が漏れているピットの亀裂を慌ててコンクリートで埋めるような発想と同じだ。やはり、なかなか固まらないと言うのが落ちのようだ。
 ロシアのビザを取得した二人の日本人が国後島を訪問しているという。その主旨が今一つ不明だが、恐らく島の実態を知ろうという狙いがあるのだろう。日本政府が手も出せず、一方的にロシアが実効支配を強化していることへの一石と思われるが、これも、やはり泥縄式的な対応で、ビザをもらうという行為は、ロシアの主権を認めるということに連動している訳で、日本政府としてはやってもらいたくない困った行為だとしている。
 そんな中で、泥縄式ではなく、準備に準備を重ねてきた幾つかのスポーツが始まっている。その一つが甲子園のセンバツだが、今日が最終日の決勝戦で、東海大相模と九州国際大附属との決戦である。両チームとも打線が好調なので、大味な試合となりそうだ。
 米国大リーグも始まった。イチロー選手は、開幕の出だしから2安打と今年も200安打に向けて好スタートを切った。ゴルフも米国女子ツアーでは今期最初のメジャー戦であるクラフト・ナビスコの3日目の決勝ラウンドが始まっていて、宮里美香さんが2番でバーディを奪って目下8位タイと頑張っている。一方の有村智恵さんは、出だしの1番でボギーとなって順位を下げたが、まだこれからだ。米国ツアーの常連メンバーの宮里藍さんや上田桃子さんは、本大会は今一つ実力発揮が出来ていないようだ。
 これらの頑張っている選手たちは、泥縄式ではなく、この日を目指して準備して来ていて、晴の舞台での戦いである。実力を発揮して頑張って欲しい。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時50分起床。今朝の体重、61.6Kg。 天気予報では、午前中は曇り空だが、午後には晴れそうだという。
 昨日の雅子は、痰は相変わらず多かったが、午後には車椅子での散歩を行なった。この日の雅子の反応は低調だった。

3.連載、難病との闘い(160) 第三部 施設、病院での介護生活(61)
  第四章 施設生活再開(21)

 (3)施設生活アラカルト(その1)
 季節の移り変わりは衣装の変化でも捉えられる。雅子は通院とたまの車椅子での散歩以外には、部屋の中での地味な生活の毎日を送るだけだが、それでも、例年通り、夏冬の衣装の交換は欠かせない。これによって、二人は、季節の変化を体感出来るのである。
 施設に入居して初めての夏を前に、一考は、自宅にあった夏物の衣装を抱えて、この部屋に持ち込んだ。とりあえず、自宅にある必要と思われる夏用の衣装のほとんどを運んできて、雅子にその使用の可能性を直接判断してもらうことにした。連休の始まる直前の頃だった。その結果は、その半分ぐらいの衣装は、自宅に持ち帰ることになったのだが、雅子はなかなかの衣装持ちだと一考は感じていた。
 雅子からOKが出た夏物をクロークに吊るすと、小さなクロークのスペースがいっぱいになったので、今まで使っていた冬物を取り出して入れ替えた。雅子は、その取り出した冬物をドライクリーニングに出して欲しいという。
 洗濯に関しては、この施設で必要に応じて適時やってもらっている。しかし、このような季節の変わり目では、いつも、専門店に出して、きちんとした洗濯をやってもらうのが雅子の常だった。そういうことで、今回もそうして欲しいと言う。一考は、雅子の要求を聞き入れ、その冬物をいつもお願いしているスーパー内にある洗濯屋にお願いした。こうして、衣替えの手続きを終えたのである。
 余計なことだが、冬物をスーパーに持ち込んだ日、一考は、洗濯屋さん以外に、めがね屋さんにも顔を出さねばならなかった。雅子が使用していた眼鏡の枠が少し歪んだので直してもらうためだった。この施設に入居して一ヶ月ほどした頃にも同様なことがあってお願いし、その時には無償で簡単に直してもらっていたので、今回も大したことなかろうと軽く考えていた。しかし、今回は事情が違っていた。
 介護の基本の作業の一つである抱き上げ作業の際にうっかり眼鏡を掛けたまま行なうと、どうしても眼鏡が押しつぶされるような力を受けることが多い。その結果がめがね枠が歪んでしまうことがあり、今回はその歪みが原因のようだった。しかし、結果は、単なる歪みに止まっておらず、枠を買い換えねばならなかったのである。ちょっとした痛い失費だった。(以下、明日に続く)

1568 谷垣禎一総理による救国大連立内閣

 今般の東日本大震災、そして同時に起きた原発事故で、日本は、戦後最大の危機に追い込まれている。ここでは、人材を結集した救国内閣の登場が待たれる。

1.独り言コラム。
 どうやら、大きな政治の山が動くことになるかもしれない。そんなニュアンスのニュースが出始めている。未曾有の日本の危機に直面し、与党、野党と言った争いをやっている状況にはないとの判断が出て来ているようだ。良識が政治を動かそうとしているのは結構なことである。
 具体的には、民主党の方から自民党に持ちかけられている話のようで、谷垣禎一自民党総裁を総理にして、大連立の救国内閣を作ろうと言うものらしい。果たして、自民党がこれを受けるのか、どうかが注目されている。
 筆者の第一感として、谷垣禎一氏がヘッドでいいのか、と云うことだが、さりとて、それ以外の人物名は浮ばない。敢えて言えば、石破茂氏の方がいいのでは、とも思うが、自信はない。このニュースは、昨夜のTBSのニュース23の最後の部分で耳にしたのだが、その後のニュースでは出て来ていない。まさか、エイプリルフールでの「嘘」ということではないと思うが、…。
 いずれにしても、菅直人総理では限界を越えていることは確かであり、自民党から総理を選ぶと言う形で、大連立を組もうとするのは一つの大きな選択肢である。将棋で言えば、厳しい局面で要求される「最善手」に対し、一つの有力候補手の「強手」であることは確かだ。水面下での話し合いを見守りたい。
 さて、話しは変わるが、相撲界でも、一つの山が動きつつある。話題になって久しい八百長問題に、特別審査委員会が結論を出したのである。それによると、八百長に関与した徳瀬川、千代白鵬、恵那司ら23人の力士と親方が処分されるという。加えて、元横綱、北の湖、九重(元横綱、千代の富士)陸奥(元大関、霧島)の三人は理事を降格するようだ。
 この処分に、中には身に覚えがないと怒っている人もいる。元小結の海鵬関の谷川親方や白乃波などが、ぶら下がりインタビューでその怒りをぶっつけていた。
 今回の調査でも、いわゆる幕内上位の大物の名前は見当たらない。要は、この調査が充分に信用に堪えられるものなのかどうかであろう。
 なお、五月場所の開催については、まだ結論は出していないという。かくなる上は、相撲協会のトップ人事でも、潔癖の人で改革に意欲のある貴乃花をトップに引っ張り出す大人事が必要となるのではなかろうか。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時半起床。今朝の体重、61.5Kg。 お天気は、崩れる方向にあるようで、また嫌な寒さも戻るようだ。
 昨日の雅子は、午前中は微熱あり(37.1度)。午後には平熱に戻ったので、車椅子での散歩を行なった。この日の雅子も、午前中は、目は細めだったが、頑張って反応を見せてくれていた。

3.連載、難病との闘い(159) 第三部 施設、病院での介護生活(60)
  第四章 施設生活再開(20)

 (2)気掛かりなこと(10)
 かなり酩酊していたが、一考は、幸いにも乗り過ごすことなく、JRを大津京駅で下車した。そして、酔っ払った足取りで自宅に向かって歩き始めたのだが、どうしたことか、途中にあるカラオケバーの前で立ち止まってしまった。暫く、躊躇した後に、何と、ドアを押し開けて中に入ったのである。いつも、前を通っている店であり、今までにも数回入ったことのある店だったが、まさか、息子と飲んだ勢いで、そこに入ってしまうとは思ってもいないことだった。
 どうやら、何となく覚えてもらっていたようでカウンターの席を空けてもらった。焼酎の水割りを注文し、大体の値段を確認してみると、そのレベルなら大丈夫だと判断できたので、暫く腰を落ち着けたのである。他に二組ほど客がいたが、それでも悪びれずに、数曲を歌うという大胆な行動に出た。久し振りのカラオケに酔っていたともいえる。充分に発散できていなかった部分を、思い切って発散したかったのかも知れない。悪い癖が、こんな年になっても顔を出すことに、自分の未熟さを改めて思うのだった。多分、1時間ぐらいはいたのではなかろうか。家に戻ったのが何時だったのか、記憶に残っていない。
 翌朝、目を覚ましたのが6時を少し過ぎていた。二日酔いで苦しかったが、急いで起きて湯船に浸かりアルコール分を抜いてから、少し焦り気味でこの日のブログを書いて配信し、そそくさと家を出た。この朝は車がないので歩いて駅に向かう。時刻は7時半を過ぎていた。駅に着いた時に、生憎ちょうど電車が出たばかりだったので30分ぐらい待たされることになった。苛々したが、他に手段もなくどうしようもなかった。改めて、車の便利さを認識したのである。
 おごと温泉駅に着くと、早足でアクティバ琵琶に駆けつけたが、時計は8時半を過ぎていた。暫くすると、息子達が顔を見せてくれた。二郎の顔もやはり赤くなっていた。
 一考は、気分は優れなかったが、改めて、昨夜話題となった自分の小説の中の犯人の名前の件で、二人に不快な思いをさせたことを詫びた。そして、今後は、この問題は封印しようということで了解しあった。
 一方、雅子の方は、昨日の今日ということであったが、また新たな感動が込み上げてきたようで、一生懸命に「有難う」を繰り返していた。
 その後、暫くは、結夏の入園式のビデオを見せてもらい、それが終わるのを待って、二郎の家族は、改めて「さよなら」の挨拶をして、雅子の部屋を後にした。時刻は10時少し前になっていた。一考が彼らをおごと温泉駅に送り届けて、久し振りの次男家族との二日間に渡るイベントは、喜、哀、楽の中に無事終了した。
 彼らが帰った後、幼い頃の記憶について考えてみた。自分の場合を思い出すと、幼稚園以前の記憶は殆ど何も残っていない。果たして、孫の結夏の場合はどうだろうか、今回の雅子を見舞ってくれた旅の記憶辺りから、かすかに残るのではないかと思うのだった。
 そこで、翌日になって、自宅に戻った結夏が、どんな印象を持ったのかに関心があったので、千夏を通じてその辺りの感想を聞いてもらった。
 それによると、「楽しかった! また、あのお部屋に泊まってみたい。おばあさんが、体が痛そうで可哀そうだった。それに、お仏壇でお祈りする際に鳴らした鐘の音に関心があったようだ」といった感想を教えてくれた。これは、なかなか興味深い報告だった。(以下、明日に続く)

1567 エイプリルフールどころじゃない

 今日は、エイプリルフールということで、例年なら智恵を絞ってびっくりするような嘘を作って楽しむ人も多いのだが、今年はそんなことを口にするのが憚られる深刻な状況下にある。

1.独り言コラム
 今般の大惨事、原爆事故の悪夢が全て嘘であって欲しいと思いたくなるエイプリルフールの朝である。心配な放射線汚染は更に広がっていて、その収拾の見通しは立っていない。厳しい前線で、命がけで闘ってくれている多くの作業者の方々には、心から感謝の毎日である。しかし、今のような放水による対応では一時凌ぎに過ぎず、抜本的な冷却の恒久対応が進まねば、安心できる目処が立つには至らないだろう。
 そんな中で新年度を迎えた。自民党の谷垣総裁が大連立へ含みの発言をしている。国難には党派を越えた体制が必要であり、漸く、その方向に舵を切り出したようだ。もたもたすることなく、速やかで思いきった対応で、有能な人材(? いるのかなあ)の登用を期待したい。
 昨夜寝る前、たまたまだったが、NHKの「プラタモリ」という番組の一部を見た。NHKでは珍しくタモリ氏がキャスターを務める番組で、それに局アナの久保田裕佳アナの二人で、昔の地図などを元に、それと比較しながら都内の各所を案内する番組だ。昨日は渋谷駅界隈を取り上げていた。会社を辞めたあと数年間住んでいたのが井の頭線の永福町だったことから、渋谷には関心が高く、懐かしい気持ちで惹きこまれた。ちなみに、この久保田アナウンサーは見映えはOKなのだが、ボキャブラリーが貧困で、とって付けた笑いが少し気になる。でも、見た目は嫌いじゃない。
 さて、この番組で筆者の興味を誘った一つは、東横線の渋谷ターミナル駅が、地下に潜る工事が随分と進んでいることだった。完成の暁には地下鉄とも直結するという。地下25メートルでの大規模な工事を見ていて、これだけの建設技術があれば、壊滅した被災地の再建は充分に可能だという確信を連想した。  
 一方、日経新聞の3月度の「私の履歴書は」は、建築家の安藤忠雄氏だったが、昨日の最終回で、同氏は「日本人は歴史上二度(明治維新、敗戦)の奇跡を起こして立ち上がって来ている。今回は三度目の奇跡を必要とする震災だとし、いま一度奇跡を起こし、何としても日本を復活させなければならない」と記していたのが力強かった。なお、上述の東横線渋谷駅は、地宙船、と名付けられた同氏の作品だそうだ。
 ところで、大震災、原発事故で大混乱の日本だが、その余波で滋賀県には思わぬ朗報が舞い込んだ。大津市にある皇子山球場でプロ野球公式戦の開催が決まったのである。カードは西武―楽天戦で、4月26日からの2連戦がナイターで行なわれる。同球場でのプロ野球公式戦は初めてのことである。たまには、そんな楽しい話があってもいい。それよりも、今までに一度も滋賀県でプロ野球の公式戦が行われていなかった方が不思議なくらいだ。
 筆者は、歩いていける距離なので行って見たいと言う衝動に駆られるが、今の病院での妻の付添い生活から抜け出すのは難しそうだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。今朝の体重、61.1Kg。 お天気は、今日は良さそうだ。
 昨日の雅子はまずまずの様子。病院側の都合で急遽予定が変わって入浴日だった。一考は、武田病院の定期訪問日で、パーキンソン病のお薬をもらいにゆくのだが、雅子の近況について春日先生に報告し、しかるべき助言をもらう貴重な訪問日である。10時頃出て2時前に戻った。
 この日の雅子は、目は細めだったが、頑張って反応を見せてくれていた。

3.連載、難病との闘い(158) 第三部 施設、病院での介護生活(59)
  第四章 施設生活再開(19)

 (2)気掛かりなこと(9)
 その後は二人になってビールを楽しんだ。とにかく、二郎はビール一辺倒なのだ。気分も軽くなって、それまで気になっていた幾つかの話題を取り上げた。特に、結婚式で、友人の挨拶の中で出てきた車の話、入社して直ぐに購入した新車を、その日の内に駄目にしてしまったという話だが、改めて、真相を問い質したが、あまり詳しくは話してくれない。話したくないのだろう。一考は、仕方なく、怪我もなく無事に済んだことを幸いだったと思うのだった。
 また、予てから気にしていた年金の宙に浮いた5000万件に関して、二郎の本名は、その読み方が難しく、それに途中で会社を替わったことなどから、しっかり確認することを今までにも何回も忠告してきていた。特に、母親が学生時代の分も支払っていたので、そのあたりに漏れがないかをしっかりと確かめるように言っていたが、まだ確認していないということだった。間もなく、年金特別メールが来るはずだから、その機会に間違いにないように確認することを重ねて伝えた。
 加えて、子供の才能を引き出してやるのも親の責任であることも話した。自分は、申し訳なくてやれていなかったが、その分は雅子がやってくれていた。この件については、次男は既にいろいろと考えているようだった。
 話題が一段落したところで、改めて、一考は、小説の内容についての感想を聞いてみた。特にコンピューターの仕事に携わっている二郎だけに、そのコンピューターの統合化をドギュメント風に扱っていただけに、二郎がその辺りを、どんな風な受け取り方をしてくれているかに、大きな関心があったからである。
 しかし、残念ながら、二郎の答えは愛想なく、その本の中身は読んでいないというのだった。犯人の名前が千夏だというのが面白くなく、読む気がしなかったようだ。その返答に、一考は極めて残念に思うのだった、正直言えば、親父が人生の集大成ということで、必死に書いた小説だなのだから、多少の無理をしても目を通して欲しかったのである。
 加えて言えば、犯人の名前の是非はともかく、作者としては、この犯人を悪人としては描いていない。悲しい巡り会わせを持った知的な美人女性として扱っていて、心をこめて書き上げた女性である。そのことは、読んでもらえば、充分に理解してもらえるはずであり、単なる名前を使ったという不満を超えることになるのではと考えるからである。それだけに、そこで扱っているコンピューターの切り替えのドギュメントを、それを仕事にしている二郎の立場からのコメントが欲しかったからである。
 いずれにしても、この夜は、一考は久し振りによく飲んだ。息子と二人と云うことでリラックスしていたからである。かなり飲んでいたので、後の方のことはあまりよく覚えていない。支払いは息子がしてくれたので、その店を出たところで、二人は分かれて歩き出した。二郎は施設のゲストルームへ、一考はJRのおごと温泉駅に向かったのだった。二人とも、気分は上々だった。(以下、明日に続く)

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