勝負は大勝するに越したことはないが、接戦を制した勝負では、その嬉しさの度合いも大きく、より印象的な勝利となるケースが多い。
1.独り言コラム
ねじれ国会の参院で、およそ13兆1千万円の補正予算が僅か1票差で可決された。会議が終わって自民党の控室に戻った安倍総理は満面の笑みだったという。そして、この一票は決められない政治から決められる政治への大きな1票だったと自画自賛していたのが印象的だった。僅少差の勝利でも勝ちは勝ちである。
際どい勝負と言えば、一昨日の侍ジャパンが、阪神との壮行試合で1-0という僅少差で敗れた。侍ジャパンの打線が、如何にも振るっていない。勢いをつけるための壮行試合で、不安を深める形になってしまったことに、山本浩二監督も頭が痛かったに相違ない。筋書き通りにはいかないのが勝負事だ。それでも阪神は、先発のメッセンジャーは別として、その後は、白仁田、川崎、伊藤といった今まで聞いたことがない投手を起用していた。言ってみれば、和田監督は、二線級の投手を登板させてサービスしたつもりだったが、それをも打てずに完封されてしまったのだ。それだけに、僅少差の負けとは言いながらも、攻撃面での不安を募らせる試合だった。侍ジャパンの首脳部には、大きな誤算で、どんな対応をするのだろうか。
ソチオリンピックの金メダルの有力候補として注目されている高梨沙羅選手は、W杯シリーズでは、最終戦を残して、堂々の総合優勝を決めているが、イタリアで行われた世界選手権では、アメリカのサラ・ヘンドリクソンに僅少差で敗れて2位の銀メダルに終わった。本人は嬉しい銀メダルだと語っていたが、内心は悔しい銀メダルだったろう、どうやら、二人の「さら&サラ」さんは、今後も好ライバルとしてソチオリンピックを目指すだろう。楽しみである。
昨日、女流将棋の名人位を巡る最終戦が行われたが、期待通りの稀に見る僅少差での大勝負だった。里見香奈女流名人に上田初美女王が挑戦したシリーズで、上田女王の凄い頑張りで、2勝2敗となって昨日の最終戦にもつれ込んでいた。
筆者は、対局の始まった10時から、その戦いの模様を携帯でモニターしていた。終盤に入ったのは4時頃からで、上田女王が里見名人を追い込み、詰めろ、詰めろの連続で攻め続け、どうやら里見名人も万策尽きたのではと見ていた。そんな接戦の中で、突然、携帯の電池がなくなり、中継を見られなくなってしまった。はらはらの思いで帰途に着き、帰宅して、早速、結果を確認すると、何と、里見が粘りに粘って逆転勝ちをしていたのである。さすがだと思う一方で、上田女王には惜しい敗戦だった。うまくやっていれば勝って名人位を獲得していたと思われるだけに気の毒だった。しかし、上田女王にしてみれば、このシリーズで大きな自信を得たと思う。
この勝利で、里見香奈さんは、見事に4冠(名人、王位、王将、倉敷藤花)保持に成功した。その上、来週月曜日に、マイナビ女子オープンの決勝戦で女王への挑戦権を賭けて鈴木環那女流二段と戦う。もし、里見4冠が、鈴木2段に勝てば、再び上田女王との女王を賭けてのタイトル戦5番勝負が実現する。今回同様に好勝負が期待されるだろう。里見香奈4冠には、どうやら女流5冠が見えてきた。しかし、女流タイトル全冠制覇には、更にもう一つ、女流王座(加藤桃子)が残っている。
それにしても、昨日の里見女流名人の必死の粘りには、筆者は凄く感動を覚えた。勝負を諦めない闘争心は大事である。
2.難病との闘い、昨日の雅子
比較的安定した症状だった。しかし、最近見られる時々大きな声を出すことが、この日もあって、それが何を意味するのか分からず、ちょっと心配である。
3.今朝の一考
2時半起床、体重は、62.3Kg,今日のお天気は、晴れである。
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