fc2ブログ

プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
1941年1月2日生まれ
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版
2022年 渾身の愛を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

2266 僅少差の勝負の功罪

 勝負は大勝するに越したことはないが、接戦を制した勝負では、その嬉しさの度合いも大きく、より印象的な勝利となるケースが多い。

1.独り言コラム
 ねじれ国会の参院で、およそ13兆1千万円の補正予算が僅か1票差で可決された。会議が終わって自民党の控室に戻った安倍総理は満面の笑みだったという。そして、この一票は決められない政治から決められる政治への大きな1票だったと自画自賛していたのが印象的だった。僅少差の勝利でも勝ちは勝ちである。
 際どい勝負と言えば、一昨日の侍ジャパンが、阪神との壮行試合で1-0という僅少差で敗れた。侍ジャパンの打線が、如何にも振るっていない。勢いをつけるための壮行試合で、不安を深める形になってしまったことに、山本浩二監督も頭が痛かったに相違ない。筋書き通りにはいかないのが勝負事だ。それでも阪神は、先発のメッセンジャーは別として、その後は、白仁田、川崎、伊藤といった今まで聞いたことがない投手を起用していた。言ってみれば、和田監督は、二線級の投手を登板させてサービスしたつもりだったが、それをも打てずに完封されてしまったのだ。それだけに、僅少差の負けとは言いながらも、攻撃面での不安を募らせる試合だった。侍ジャパンの首脳部には、大きな誤算で、どんな対応をするのだろうか。
 ソチオリンピックの金メダルの有力候補として注目されている高梨沙羅選手は、W杯シリーズでは、最終戦を残して、堂々の総合優勝を決めているが、イタリアで行われた世界選手権では、アメリカのサラ・ヘンドリクソンに僅少差で敗れて2位の銀メダルに終わった。本人は嬉しい銀メダルだと語っていたが、内心は悔しい銀メダルだったろう、どうやら、二人の「さら&サラ」さんは、今後も好ライバルとしてソチオリンピックを目指すだろう。楽しみである。
 昨日、女流将棋の名人位を巡る最終戦が行われたが、期待通りの稀に見る僅少差での大勝負だった。里見香奈女流名人に上田初美女王が挑戦したシリーズで、上田女王の凄い頑張りで、2勝2敗となって昨日の最終戦にもつれ込んでいた。
 筆者は、対局の始まった10時から、その戦いの模様を携帯でモニターしていた。終盤に入ったのは4時頃からで、上田女王が里見名人を追い込み、詰めろ、詰めろの連続で攻め続け、どうやら里見名人も万策尽きたのではと見ていた。そんな接戦の中で、突然、携帯の電池がなくなり、中継を見られなくなってしまった。はらはらの思いで帰途に着き、帰宅して、早速、結果を確認すると、何と、里見が粘りに粘って逆転勝ちをしていたのである。さすがだと思う一方で、上田女王には惜しい敗戦だった。うまくやっていれば勝って名人位を獲得していたと思われるだけに気の毒だった。しかし、上田女王にしてみれば、このシリーズで大きな自信を得たと思う。
 この勝利で、里見香奈さんは、見事に4冠(名人、王位、王将、倉敷藤花)保持に成功した。その上、来週月曜日に、マイナビ女子オープンの決勝戦で女王への挑戦権を賭けて鈴木環那女流二段と戦う。もし、里見4冠が、鈴木2段に勝てば、再び上田女王との女王を賭けてのタイトル戦5番勝負が実現する。今回同様に好勝負が期待されるだろう。里見香奈4冠には、どうやら女流5冠が見えてきた。しかし、女流タイトル全冠制覇には、更にもう一つ、女流王座(加藤桃子)が残っている。
 それにしても、昨日の里見女流名人の必死の粘りには、筆者は凄く感動を覚えた。勝負を諦めない闘争心は大事である。
 
2.難病との闘い、昨日の雅子
 比較的安定した症状だった。しかし、最近見られる時々大きな声を出すことが、この日もあって、それが何を意味するのか分からず、ちょっと心配である。

3.今朝の一考
 2時半起床、体重は、62.3Kg,今日のお天気は、晴れである。
スポンサーサイト



2265 相次ぐビッグニュース

 内外で大きなニュースが相次いで伝えられている。その中に、筆者のスクープニュースが一つある。

1.独り言コラム
 緊急経済対策を実施するための20兆円超に上る平成24年度の補正予算が可決成立した。ねじれ国会で注目された参院での議決で、ドラマティックにも1票差での可決成立だった。民主党、みんな、生活、共産、社民の各党の反対があったものの、直前に二人の民主党員の離党が実に効果的に効いたのである。みどりの風の一部が賛成に回ったのも大きかった。アベノミクスと共に、安倍内閣の出足は順調だったが、…。
 しかし、まさに好事魔多し、である。イタリアの総選挙で、緊縮財政推進派が下院では勝利したものの、上院で敗れ、過半数を得た政党がなく、安定政権樹立が困難になっていて、債務不安の再燃の可能性が出てきた。この影響は大きく、世界経済が揺れていて、安倍政権にも大きな影を落としている。その結果、昨日の株価は、日米共に大幅な下落で先行きが心配である。しかし、今朝の米国ダウは、110ドル以上上げていて、間もなく開く東京市場の動きが注目される。
 エジプトの観光の名所のルクソールで、また悲劇が起きた。観光客を乗せた気球が上空150メートルで火災を起こし、炎上して落下、日本人4人を含む19人の痛ましい犠牲者が出た。安全管理がいい加減であったという。なお、日本人はいずれも60歳台のご夫婦であるのがとても悲しい。
 ルクソールと言えば1997年に6人のテロリストが観光客を襲うという痛ましい事件があったのを思い出す。あのときは日本人10人が犠牲になった。天災だけでなく、事件、事故も忘れた頃にやってくる。
 羽生3冠が、平成12年度NHK杯トーナメントの決勝で渡辺明竜王に敗れて5連覇、25連勝はならなかった。このニュースは、筆者が独自の情報で得たスクープニュースである。なお、この放送は3月17日の予定である。
 筆者が注目していた決勝戦は、一昨日、25日にNHKのスタジオで行われた。昨年度までに4連覇し、今年度も4勝をしていて24連勝で決勝に進出した羽生3冠だったが、渡辺竜王が勝って、羽生3冠の大記録を阻止しての見事な初優勝だった。なお、昨年度も二人は決勝戦で顔を合わせていたが、その時には羽生さんが勝って4連覇につなげたのだった。そういう意味では、渡辺竜王のお見事な雪辱だったといえよう。このニュースは、NHK内では社外秘であり、余計なことを書くなと叱られるかもしれない。
 ところで、勝った渡辺竜王の2月度は、王将戦、棋王戦への挑戦者として戦っている最中であって、超過密のスケジュールである。その中には、朝日オープンでの一日2局に連勝して優勝、更に、王位戦の予選リーグでの2対局、加えて順位戦があって、25日間で10局指すという多忙な日程の中で行われた。
 なお、惜しくも5連覇ならなかった羽生3冠だが、前回負けたのは、2007年度の準決勝戦での長沼7段である。その後、一昨日に渡辺竜王に負けるまでに24人を連覇したのだが、その相手は次の18人である。
 山崎7段に3勝、糸谷5段、郷田9段、森内名人、そして、渡辺竜王に、それぞれ2勝、そして、飯島5段、佐々木5段、久保8段、井上8段、先崎8段、丸山9段、伊藤真4段、勝又6段、佐藤9段、戸辺6段、阿久津7段、畠山7段、橋本8段の13人に1勝ずつを挙げている。従って、渡辺竜王にしてみれば、羽生3冠には、奇しくも、3度目の正直の会心の勝利であった。
 とにかく、この4連覇24連勝は簡単には破られない大変な記録である。渡辺竜王万歳!羽生3冠、ご苦労さんと申し上げておこう。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 午後の入浴までは無難にまずまずの症状だったが、夕方の栄養剤の注入時に、時々大きな声を出していた。原因は不明。痰が引っかかっているといった類ではなさそう。ちょっと心配だったが、夜勤の担当看護婦さんにそのことを伝えて、そのまま帰った。大丈夫だったろうか。

3.今朝の一考
 2時半起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、矢来の雨が午前中に上がり、午後には晴れ模様である。

2264 共通点はなんでしょうか?

 今朝は、ちょっと趣向を変えてみた。この週末から昨日にかけて起きた嬉しかったトピックスを拾ってみたのだが、これらには共通点があります。それは何でしょうか。今朝は、クイズ形式です。

1.独り言コラム
 まずは、株価が4年5か月ぶりに11600円を上回った。上げ潮気分は悪くない。実態経済は伴っておらず、期待の先取りでの株高だけに、大いに不安ではある。しかし、そんな上げ潮の中でも、シャープは蚊帳の外なのが気に食わない。昨年の11月には9000円レベルであったのが、この4か月で2600円の上昇は凄い。安倍総理のアベノミクス様々だ。
 昨日の株価を押し上げた裏には、白川方明日銀総裁の後任に、アジア開発銀行総裁の黒田東彦氏の起用が固まり、金融緩和が更に進むとの見方が、さらに株高を押し上げたという。しかし、黒田氏の国会での承認に関しては、参院の民主党の出方が気がかりである。
 スポーツでば、いくつかの話題があるが、まずは野球である。この週末では、侍ジャパンがオーストラリアを迎えて壮行試合を行って連勝した。中でも能見篤史投手や抑えの牧田和久投手が頑張って多くの三振を奪って安定した投球を見せていた。一方、海の向こうのMLBでは、元阪神の藤川球児投手が24日のジャイアンツとのオープン戦で初登板して、1回を投げて、三振2個を奪う好投を見せた。
 注目だったテニスでは、錦織圭選手が全米室内選手権で堂々の優勝で、ツアー3勝目を挙げた。快挙である。世界ランクは16位に浮上したようだ。
 ノルディックスキー世界選手権のジャンプ混合団体で、伊藤有希、伊東大貴、高梨沙羅、竹沢択さんの4人組で参戦し、堂々金メダルを奪った。この競技は一人が2回ずつ飛んでその合計点で競うのだが、一回目では伊東、高梨、竹内が、2回目では高梨が、それぞれK点越えの大ジャンプだった。
 一方、福島県猪苗代町で週末に行われたリステルスキーファンタジアで、女子モーグルで伊藤みき選手が優勝した。2010年3月猪苗代大会での上村愛子さんの優勝以来の3年ぶりの日本人選手の優勝である。彼女は滋賀県日野町の出身で、伊藤3姉妹はモーグル一家だという。
 さあ、これらの6つの話題の共通点ですが、お分かりになったでしょうか。答えは、いずれも「K」に絡んでいることです。株(Kabu)、黒田さん(Kuroda)野球の三振(K)、スキージャンプのK点超え、まではすぐにわかったと思いますが。伊藤みきさんのモーグルには、さすがに、Kと関係ないじゃないの? とのクレームを受けそうですが、ありましたよ。伊藤選手の所属が北野建設(Kitano)なのです。
 ばかばかしいとおっしゃるかもしれませんが、まあ、たまには、こんなこじつけ的な絡みで楽しむのも悪くないのではないでしょうか。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 まずまずの症状の一日だった。気になったのは、呼吸がなんとなく息苦しそうだったことである。痰が溜まっている為だけではないようなのだが、…。

3.今朝の一考
 2時起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、晴れ後曇り、夕方には雨の一日のようだ。

2264 いじめ

 大津市の中学校のいじめで生徒が自殺した事件がきっかけで、全国的にいじめが話題になっているが、いじめは何も子供の世界でけではない。大人の世界にもいっぱいある。

1.独り言コラム
 将棋界では、日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会(LPSA)の対立が再び激化している。この二つの組織は、米長邦雄会長の時に、同氏のいじめで、女性棋士たちの一部が致し方なく分離させられたものである。
女性棋士数は両方の組織の棋士を集めても60人程度の小さな組織である、それを米長会長が因縁をつけて女性棋士に踏み絵を踏まして、強引に二つの組織に分断させたのである。言ってみれば、コップの中の嵐であるが、そこにも、いじめがあるということなのだ。筆者は、その大人げない米長氏のやり方に大きな不満を抱いていた。
 今般、その張本人の米長氏の死去によって、本件は丸く収まると見ていたのだが、その期待は脆くも裏切られてしまっているのは甚だ残念である。谷川浩司新会長がもっと前に出て仕切ってくれればいいのだが、おとなしい同氏にはそういった政治的な力はなさそうだ。
 この二つの組織の対立が、再び激化し始めた切っ掛けは、LPSAが有望な新人棋士を登録したのだが、日本将棋連盟が同棋士の同連盟主催の棋戦への出場を認めないということで、それに反発したLPSAの代表である石橋幸緒さんが自らの対局を拒否してまで抗議しているのだが、何分、多勢に無勢で埒が明かない。日本将棋連盟は実質的には、田中寅彦専務理事が指揮を執っているようで、更なる嫌がらせを強行してきているのが気に食わない。
 そんな状況の中で、昨夜は、コンピュータによるトーナメント棋戦に、対局を拒否して順延になっていた石橋女流4段が登場し、日本将棋連盟の棋士と対局した。この日は、特別に2局が行われ、もう一局には、同じLPSAの前代表だった中井広恵女流6段も登場し、これまた日本将棋連盟の強豪の里見香奈三冠と対局、興味津津の2局が行われ、筆者はその勝負の結果に注目していた。結果は、LPSAの石橋さんと中井さんが勝ち、中井さんは決勝進出を決め、石橋さんは、来週決勝進出を賭けて、日本将棋連盟所属の上田初美女王と対局する。石橋さんが勝つと、二人のLPSA所属の棋士同士の決勝戦となって、日本将棋連盟の顔は丸つぶれとなる。とにかく、大きな組織が弱い組織をいじめる構図は許せない。中でも虎の威を着る田中寅彦専務理事の情のない対応には反吐がでそうだ。
 昨夜の日本テレビの番組に、あの丸山いずみさんが出演していた。彼女は、数年前に、午後のワイドショーの「ミヤネ屋」の番組でニュースを担当していたが、その途中で宮根誠司キャスターとのアドリブトークが受けて一躍、彼女の名前が全国区に広がり、人気アナとなったことがあった。(517回をご参照)それを受けた日本テレビは、2010年4月から彼女を夕方のニュースワイド番組「エブリ」に抜擢した。しかし、その1年半後には、彼女は鬱になってその番組を降板し姿を消してしまった。多分、いじめがきつかったのだろうと思っていた(1774をご参照)。その後、彼女がどうしているのかと思っていたら、今年の1月に、ラジオパーソナリティの有村昆氏と宮根の司会で結婚披露宴をあげていた。
 昨夜の日本テレビのバラエティ番組では、夫婦揃って出演し、べたべたしていて嬉しそうなアツアツの二人の様子を披露していたが、この二人は長続きはしないだろうというのが筆者の直感だ。いずれにしても、あの番組「エブリ」の降板の裏では、抜擢されたことへの妬みが、いじめとなって彼女をいじめていたことは確かのようである。この世界では、よくあることだ。
 そういえば、フジテレビを辞めた中野美奈子元アナが、ファッション誌に、現役時代にいじめられたことを暴露して話題になっている。その中で、彼女は、トイレが一番心安まる処だったと語っている。あの明るい表情からは全く想像できなかったのだが、いじめの世界は第三者からは分かりにくいものだ。それに対し、フジテレビからは、彼女の出来が悪すぎたとの反論しているが、所詮、この世界もやぶの中だ。
 読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」に準レギュラーで出演している田島陽子さんは、三宅久之さんがお元気な頃はよくいじめを受けていた。これは思想、信条に関してお互いに主義主張が違っていたことからの定番の論争で、三宅さんの声の大きさと威圧的な言い方が、いじめに見えていたもので、いわゆる本当のいじめとは本質的に違う。言ってみれば、演出上のいじめ場面を創っていたと思うが、本当は、二人は結構本気だったかもしれない。
 お遊びのいじめも度を越してはいけない。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 熱は平熱に戻っていて、炎症には至らなかったのは幸いだった。午後には車いすに座らせてテレビを見せてあげた(たかじんのそこまで…)のだが、なんと、随分と長い間、その画面に視線を送っていた。
 ところで、時々話しかけて様子をうかがっていると、その都度、何となく理解しているような顔つきなので、もしかしたら、結構話の内容を理解しているのかもしれない。それなら、嬉しいのだが、…。

3.今朝の一考
 3時起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、晴れ後曇りの寒い一日のようだ。

2262 勝負の微妙な綾

 この週末、いくつかの見応えある戦いが展開されているが、なかなか筆者の期待通りに進んでいない戦いもあって心中は穏やかでない。

1.独り言コラム
 安倍総理の顔は引き締まっていた。少なくとも前回登板時とは違って、気合が入っているように見えるのは心強い。オバマ大統領との会談では、最大の課題だったTPPに関しては、総理の思惑通りの成果に結びつけたのは大きな前進だったと思う。共同声明に書かれた文章の分かり難い表現が、その交渉の微妙さを表している。いずれにしても、このTPPを含め、尖閣、沖縄基地、北朝鮮などの問題では、これからの具体的な対応が大事であって、勝負はこれからである。
 趣味の囲碁将棋の世界でも、大事な対局があった。将棋では昨日棋王戦第2局が行われたが、郷田真隆棋王が渡辺明竜王の出だしからの新戦法に翻弄され、一方的な展開となった。中盤から巻き返して頑張ったが及ばず敗れて1勝1敗のタイに追いつかれた。棋王の行方は混とん、というよりは、この勝利で竜王が奪取する可能性が高くなったようにも思われる。二人は3月1日の順位戦最終局を含めて、少なくとも今年度内にあと3連戦、場合によっては4連戦を戦うことになっている。郷田ファンの筆者には大いに楽しみだが、棋譜を追って一喜一憂することで疲れる日々が続くことになる。
 一方の囲碁界では、初の6冠を狙う井田裕太5冠が、棋聖戦で張羽棋聖に挑戦しているが、一昨日終わった第4戦に敗れて、2連勝のあと2連敗となってタイになった。やはり一筋縄ではいかない混戦になっていて、タイトルの行方は予断を許さない。
 二人の宮里さんが戦う米国女子ゴルフツアーの第一戦は、宮里美香さんの思わぬ不振で、宮里藍さんが4打リードして今日の最終日を迎える。どうやら、この出だしの第1戦では宮里藍さんの圧勝に終わりそうだ。将棋の郷田さんともども、どうも、筆者の期待通りには進まず、ストレスがかかる今日この頃である。
 侍ジャパンの壮行試合が、オーストラリアを迎えて昨日行われた。出だしで、先発の田中将大投手の乱調で2点を献上したが、その後は、杉内、能見投手が力投して追加点を与えず、打線が土壇場の8回に相川選手の3ランで逆転、9回の押さえに牧田投手が3者連続三振で押さえて辛くも勝った。とにかく、負けずに済んでよかったという感じだが、気掛かりは打線が湿っていることだ。開幕までに、何とか調子をトップレベルまで持って行って欲しい。それにしても、相川選手のホームランは絵に描いたような筋書きに沿ったものであっぱれだった。
 このほかスキー・ジャンプの高梨沙羅選手が世界選手権で銀メダルを奪取、テニスでは錦織圭選手が第一シードのクロアチアの選手をストレートで破ってベスト4に進んでいる。また、MLBでは、阪神の押さえの藤川球児投手が紅白試合に登板し、1回を無安打無失点で無難なデビューをした。
 やはり、勝負事は「勝ってなんぼ」の世界である。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 昨日は3日ぶりに熱(38.2度)が出た。クーリングで対応。夕方には平熱(37.1度)に戻ったが、このところ、2日、若しくは3日毎に熱がぶり返す日が繰り返されている。三寒四温でなく、四寒二温の感じで、春が遠ざかっている感じである。

3.今朝の一考
 3時過ぎ起床、体重は、62.4Kg,今日のお天気は寒い曇りの一日のようだ。

2261 ビッグ会談、ビッグ対決

 日米、日ロ、日韓、日中の関係で、注目すべき大きな会談、会議、対決などがあった。安倍総理の外交での試金石とも言える大事な政治日程である。他にも幾つかの興味ある対決もあって、多くの国民やファンが固唾を飲んでそれらの成り行き、進展に注目している。さあ、結果や如何、である。

1.独り言コラム
 日本時間の今朝の未明から行われている安倍総理とオバマ大統領の二人の日米首脳会談については、3時現在まだ結果が入って来ていない。これを書き終わる頃には会談を終えての二人に記者会見が行われるのではなかろうか。
 そこで、先ずは、一昨日行われた日ロ会談から取り上げてみよう。安倍総理の特使としてロシアを訪問している森喜朗元総理が、ロシアのプーチン大統領と会談した。懸案の領土問題については、「双方可能な解決策を」ということで、次のステップでの安倍総理の訪ロの下地つくり、地ならしは順調に進んだようだ。聞くところでは、森元総理は今回がプーチン大統領と10回目の会談だそうで、二人の間には個人的な強い信頼が出来ているようで、それが今回の順調な結果に繋がったようだ。
 しかし、日本のマスコミの同氏への評価はあまりにも悪すぎた。あのハワイ沖で起きたえひめ丸の事件の扱いが、あまりにも酷過ぎで、同氏の足を引っ張った。明らかにマスコミが森総理の辞任を迫った張本人だった。そういう意味では、森さんはお気の毒だったと思う。いずれにしても、今回の特使で立派な結果を残した訳で、同氏の評価は歴史がきちんとした評価をしてくれるだろう。日経新聞の私の履歴書で森氏のファンになった筆者としては、今後の同氏の更なるご活躍を祈念したい。
 日韓関係でも大きな動きがあった。昨日の竹島の日の記念式典に政府から島尻内閣府政務官を派遣した。バランスを見た適切な人選で、内閣の意思を表示した点で、安倍総理の執った対応はなかなかのものだと思う。名前が「島尻」さんということで「島」がついているところにちょっとした味がある。このことで、韓国内では大きな反発が起きいるようだが、ここで日本の意思をしっかりと打ち出しておくことは大事なことであった。
 中国の環境問題であるPM2.5問題は、日本にも飛来して来ており、大変な迷惑を蒙っている。日本でもかつて四日市や川崎での公害問題は大きな問題となったが、そういう意味では、中国は40年ぐらい日本に遅れていることになる。昨日、日中の技術者同士の打ち合わせがあり、この問題で技術的に進んでいる日本の協力をお願いしたいということになったようだ。尖閣であれほど日本にこっぴどく嫌がらせをしている中国は、まさにいいとこ取りのつまみ食い的な対応である。日本としては協力したくない気持ちだが、風下にいる日本も黙っておれないだけに、まさに痛しかゆしの対応とならざるを得ない。
 イタリアで行われたスキージャンプの世界選手権で、W杯で独走して総合優勝を決めている高梨沙羅選手が、銀メダルに終わったのはちょっと残念だった。米国の、サラ・ヘンドリクソンに敗れたのである。同じ「サラ」という名前が何とも妙な感じである。これからも、ソチを目指して、二人のサラはし烈な戦いを演じることになる。「頑張れ! 沙羅ちゃん」である。
 プロ野球も日本では今日からオープン戦が始まる。アメリカMLBでは、昨日ヤンキースのトレーニング中に、黒田博樹投手とイチロー選手の対決があって注目されたが、最後にイチローがホームランを放っての勝ちとなったようだ。黒田投手もよく頑張っていると思う。
 米国女子ゴルフツアーでは、今週から、宮里藍、宮里美香の二人の宮里選手の戦いが始まっている。二日目を終わった段階では、昨日の最終ホールでバーディを奪った宮里藍選手が、宮里美香選手を一打リードしている。美香選手は、途中でイーグルを出したが、ボギーが先行する形で、今一つ調子が出ていないようだ。今日、明日の決勝ラウンドでの宮里美香さんの逆転に期待したい。
 今日は、朝9時から将棋棋王戦5番勝負の第2局が石川県金沢市で行われる。先勝した郷田真隆棋王が王手をかけるか、挑戦者の渡辺竜王がタイに持ち込むか、二人の激しい激突が楽しみである。
 さて、AM4時を過ぎたが、日米会談のニュースはまだ入って来ていない。このニュースは明日にでも取り上げることにしよう。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 前日に引き続き、落ち着いた一日だった。体温、血圧などの基礎データは異常ない安定したものだった。但し、こちらからの呼びかけには、ほとんど反応はない。しかし、お話をしていると、その顔つきは、こちらからの話を聞いてくれているようにも思えるのだが、…

3.今朝の一考
 2時起床、体重は、62.2Kg,今日のお天気は、とても寒いが、晴れ時々曇りの一日のようだ。今朝は、インターネットの接続に故障が生じ、それの回復対応にバタバタした。途中で復旧を諦めていたが、幸い、回復できたのは幸運だった。

2260 哀愁

 広辞苑には「もの悲しいこと。」と単純な解説で、「哀愁を帯びた音色」「哀愁が漂う」という表現が付記されている。暗いイメージの言葉だが、使い方次第で、すごく心を打つ言葉でもある。

1.独り言コラム
 いま妻が入院している部屋は4人部屋で、いずれも奥さんが患者で、旦那が付添い役である。患者、旦那ともほぼ同じ年齢の同じ世代であることから、言葉を交わすことも多い。筆者の妻は窓側のベッドなのだが、同じ窓側の隣の旦那さんは、元朝日新聞の社会部の記者だった方である。筆者と違って、実にこまめな方で、来ておられる時には、帰り際の少しの時間を除いて働きづめである。マッサージ、口腔クリーニング、身体を拭くといった具合に奥様サービスに徹しておられる。それに対して筆者は、じっと座って様子を看ているのがほとんどで、、痰が出てきたりする際に拭ってやるか、看護婦さんを呼ぶといった程度のことしかしない。こまめさで大違いなのである。
 この方が、一昨日廊下で、別館の看護主任の方から、後ろから来て追い抜かれる際に「背中から哀愁が漂っていますね」と声をかけられたという。同氏は咄嗟に「あなたの場合は、身体全体から、上品なお色気が漂っていますよ」とお返ししたという話を聞かされた。そして、この場合の「哀愁が漂う」というのは、褒め言葉か、否かで意見を求められたのだが。筆者は、間髪入れずに「褒め言葉でしょう」と答えた。
 それというのは、「哀愁」という言葉は歌謡曲によく登場する定番とも言うべき言葉である。それらの中には多くのヒット曲があって、多くのファンに感動を与える素敵なパワーを持っている。つまり、「哀愁」という言葉には、いい意味での心を打つ何かを持っているからである。但し、若し、筆者が声をかけられたとしたら、「哀愁」ではなく「悪臭」が漂っていると言われたかもしれない。(笑い)
 それはさて置き、「哀愁」という言葉をタイトルにした歌謡曲は多い。さっと頭に思い浮かぶ曲だけでも以下のような曲がある。
 古くは、山田真二さんの「哀愁の街に霧が降る」コロンビアローズさんの「哀愁日記」三橋美智也さんの「哀愁列車」美空ひばりさんの「哀愁出船」「哀愁波止場」島倉千代子さんの「哀愁のからまつ林」「哀愁の信濃路」郷ひろみさんの「哀愁のカサブランカ」「よろしく哀愁」などである。
 それ以外にも、改めて調べてみると筆者の好きな水森かおりさんが「哀愁の越後路」を唄っているのを知った。また、マルシアさんの「待ちわびて哀愁」、モーニング娘の「哀愁ロマンティック、」サンタナの「哀愁のヨーロッパ」、鶴田浩二さんや藤圭子さんなどの競作の「哀愁酒場」、田原俊彦さんの「哀愁デイト」などがあるが、これらは筆者の知らない歌謡曲である。
 ところで、筆者が知っている歌謡曲の中で、いわゆる「哀愁」という言葉がぴったりなのは、美空ひばりさんの「哀愁波止場」島倉千代子さんの「哀愁のからまつ林」それに三橋美智也さんの「哀愁列車」、コロンビアローズさんの「哀愁日記」で、聞いていても心を打つ名曲であり、筆者もカラオケで歌う大好きな歌である。
 つまるところ、「男の背中に哀愁を漂わせる」というのは、その人の人生が滲み出ているということにほかならない。哀愁に乾杯である。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 落ち着いた一日だった。筆者が昼食後、疲れていたために3時間ほど別室で熟睡していたが、その間、幸いも何事もなかったようだ。3時半頃、リハビリを受けていたようだ。

3.今朝の一考
 3時半起床、体重は、62.6Kg,今日のお天気は、曇り後晴れの一日のようだ。

2259 枠から外された

 何事も定員枠に入り込めず外されるのは、当事者にとっては何とも残念無念なことである。それも一旦一次枠に選ばれて合宿などを共にしてからの最終選考で落とされるのは、辛さも倍以上である。

1.独り言コラム
 WBCで3連覇を狙う侍ジャパンの28人が決まった。33人で合宿していた訳だから、5人のメンバーが枠から外されたのである。その無念なメンバーは、右肩を痛めている中日に浅尾拓也、同じく中日の山井大介の二人の投手、手首を故障している巨人の村田修一内野手、それに昨年の両リーグの走塁王の中日の大島洋平選手と楽天の聖沢諒選手である。中日の選手が3人と片寄って多く、中日から枠に残ったのは井畑弘和選手一人だった。短い期間とはいえ、一緒に合宿してきた仲間達だけに、互いに複雑な心境だったと思う。発表する侍ジャパンの山本浩二監督の表情も辛そうだった。とにかく、最終的に落とされるというのは少なからずショックである。最初から枠いっぱいに止めておく方が無難だと思うのだが、…。
 同様なケースで思い出すのが、サッカーでの二つの事例である。一つが三浦和良選手の場合で、それは、W杯フランス大会(1998年)の直前で起きた。当時の岡田武史監督の決断によるものだが、三浦ファンから起きた大ブーイングを思い出す。また日韓大会(2002年)で、トルシエ監督が採った人選もそうだった。自分のイメージに合わなかったとして、当時のスターの一人だった中村俊輔選手を外したのである。しかし、次のジーコ監督でのW杯ドイツ大会、その次の岡田武史監督での南ア大会では、その中村俊輔選手は選ばれて、堂々の大活躍だった。
 さて、プロ野球のキャンプは、今やたけなわであるが、やがてペナントレース開幕を前に一軍、二軍への登録が行われる。誰もが開幕一軍を目指しているだけに、誰が一軍枠から外されるかにファンの注目が集まる。今年デビューを迎える大谷翔平、藤浪晋太郎、それに巨人の菅野智之の3人の期待の大物投手たちは、揃って一軍スタートとなるのだろうか。ファンの注目の的である。
 ところで、外されるということでは、オリンピック種目から外される候補にレスリングが選ばれたことで、大騒ぎになっている。日本だけでなく、世界のレスリング関係者には寝耳に水であったようだ。今や、その対策に世界のレスリング関係者は必死の巻き返しに入っている。3連覇中の吉田沙保里選手もびっくりである。日本にとっては得意の種目で、頼りになるメダルの泉だっただけに、驚きと無念さがいっぱいだ。何とか、今一度の逆転で復帰を可能にして欲しいものだ。
 今回のことは、関係者たちに油断があった。何しろ、第一回のオリンピックから行われていた伝統ある種目だったことで、そんなんことは微塵も考えていなかったのだろう。それが、大事なロビー活動などでの手抜かりに繋がっていたようだ。ここに来て、世界のレスリング関係者がその復活に躍起になり始めた。少し遅きに失した感を拭えないが、最終ジャッジに期待することにしよう。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 前日と同様で、比較的安定した症状だった。午後には1時間半ほど車椅子で過ごした。その後、口腔クリーニングを受けた。

3.今朝の一考
 3時起床、体重は、62.4Kg,今日のお天気は、曇り後晴れの一日のようだ。

2258 甦るか、かつての王者

 かつて、その道でトップに君臨していた者でも、一旦、ドン底に落ち込むと、そこから這い上がる、復活する、蘇ることは至難の業だ。個人でも、チームでも同じである。

1.独り言コラム
 円安、株高の風が吹いている中で、シャープだけが蚊帳の外である。かつては電卓、最近では液晶ディスプレイで世界に君臨していたのが、巨額の赤字続きで、嘘のような苦しい状況が続いている。一時は、台湾の鴻海との契約がシャープの立ち直りに繋がるとの期待があったが、合意に至らないままである。今は、米国のアップル社頼みという心細い状況にあるようだ。しかも、肝心のそのアップル社の見通しが今一つだけに、シャープの先行きの展望が見えて来ない。
 命綱とも言うべきIGZOという独自の優れた技術も、宝のもちぐされになってしまっているようだ。経営を誤った結果で、創業者の早川徳次さんの嘆きは如何ばかりだろうか。どうやら、5代目の片山幹雄社長時代に曲がり角があったようだ。いずれにしても、今一度の復活に期待している筆者である。春は巡ってくるのだろうか。
 華々しいプロデビューを飾ったゴルファーの石川遼選手だったが、このところは全く冴えない。今期はアメリカツアーに軸足を置くとして、既に開幕から4週連続出場したが、出だしの3戦は無残な予選落ち、そして先週のツアーで、ようやく予選はパスしたものの、成績は全く振るわなかった。昨年も国内で一度の優勝はあったが、総じて上位争いに加わることっも稀であった。振り返ってみると、あの2年前の東北大震災以降が目立った活躍がないのだ。その災害の年は、獲得した賞金は全て東北大震災の被災者に寄付するという男らしい対応を見せたが、皮肉なことに、その宣言以降が落ち込みの端緒になったように思われる。今年も、特別招待でマスターズに参戦するが、果たして、石川遼選手の復活はなるのだろうか、大いに心配である。
 一時はテレビのクイズ番組の女王として、宮崎美子さんらとともに、大活躍だった麻木久仁子さんが、最近はテレビに姿を見せなくなっている。その切っ掛けは、ジャーナリストの山路徹氏を巡っての大桃美代子さんとのトラブルだった。その直後からテレビ出演は激減していたが、その後しばらくは、その話題をネタにして復活の様子を見られたのだが、最近はほとんど姿を見せなくなっている。
 知的なイメージのタレントとして、「Qさま」や「クイズタイムショック」などでの大活躍は、視聴者に凄いとのイメージを植え付けたが、意外にメンタルな面では脆かったのかもしれない。果たして、彼女は、今のドン底からの復活はあるのだろうか。
 トップから滑り落ちたという意味では、民主党がその典型的な事例である。鳩山由紀夫、管直人、そして野田佳彦と3代続いた天下も、ドタバタ劇もいいところの政治喜劇を見せてくれた。おかげで日本の低迷は底を這う形でアップアップの毎日で、遂に自民党の復活を許すことになった。
 2度目の登板となった安倍晋三内閣がアベノミクスと呼ばれる三本の矢を駆使し、ロケットスタートを試みている。今のところ、その対応はそれなりの効果を引き出していて、円安、株高の展開を見せている。しかし、何が起きるか分からない政治の世界だけに、民主党も未来永劫完封されたわけではない。とはいえ、あまりにもイメージが悪すぎた民主党だっただけに、その蘇りは容易ではない。加えて、今の代表の海江田万里氏にも、かつての和牛問題発言で脛に傷を持っていて、先行きが不透明である。
 筆者は、もともと前原誠司氏のファンであったが、この方も軽率な言動が目立ち、重みが不足している一面もあって、軸になる大物人物が見当たらない。一昨日の参院予算委員会では、宮城県選出の桜井充氏がなかなか小気味よい質問を展開していたが、この方辺りが次の人事の焦点になる候補の一人かもしれない。民主党の場合は、蘇りというよりは、一旦解散して政界再編成をして、出直した方がいいのではなかろうか。
 とにかく、一旦どん底に落ち込むと、そこからの脱出は余程の事がないと難しい今の世の中である。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 症状は安定していた。しかし、痰は相変わらずで、見た目には苦しそう。
入浴日の組み合わせが変更されることから、この日も入浴のチャンスをもらった。ラッキーだった。

3.今朝の一考
 2時半起床、体重は、62.8Kg(2時過ぎ),今日のお天気は、曇り後晴れの一日のようだ。

2257 私の履歴書

 功成り名を遂げた方々の人生には、キラッと光る何かがある。それに触れる時、さすがだ、と思いながら、改めて感動を覚えることがある。日経新聞の最終面のこのコーナーは筆者の愛読コーナーである。

1.独り言コラム
 今月は、オンワールドホールディングス名誉顧問の馬場彰氏が登板している。正直言って、今まであまり知らない方だった。昨日の掲載内容は、パリで活躍する大物デザイナー、ジャンポール・ゴルチェは、同社が無名時代の同氏の才能を見出し、一から育てた経緯を紹介していた。日本のアパレルメーカーでは、通常は有名なデザイナーと契約して、日本での生産販売権を得るケースがほとんどだけに、前例のないケースであると、その快挙を自ら披露していた。
 その詳しい経緯は、1977年に、樫山がパリで経営するブティック「バス・ストップ」が募集した専属デザイナーに、ゴルチェ氏が応募してきたのが最初の出会いだったという。その最後の審査の段階で、同氏が書いたスケッチを見た女性店長が、その才能にビビット来て、土壇場で逆転採用に踏み切ったという。その後、同氏が名を売るまでに数年を要するが、80年から頭角を現し、81年には樫山との専属契約を結ぶことになったのだという。筆者はこの件を読んでいて、潜在する才能を見つけ出した店長の鋭敏な才能、感覚に感動したのである。
 どこの世界でも、同様で、誰かが、その才能を見抜き、それを引き出してやることが大事である。昨日、スキー・ジャンプのW杯で、日本人で初めて総合優勝した若干16歳の高梨沙羅選手の場合も同様で、その才能を見出し、育てた方々の慧眼と育成努力に拍手を送りたい。大抵の場合は、両親がその子の才能に気付く場合が多い。彼女の場合も、ご両親がその才能に気付いて、それを伸ばしてあげた最大の貢献者だと思う。同時に、その才能を一流の域まで伸ばし、世界の沙羅に育てたコーチ、監督の存在も大きいと思う。
 さて、話題を戻すが、日経の「私の履歴書」は、一か月に一人という連載なので、一年間に僅か12人しか登場しない。それだけに、選ばれた方々は文化勲章、文化功労賞に選ばれたと同様な価値があると思う。因みに、この一年間に登場した方々を拾ってみよう。昨年の3月の樋口武男(大和ハウス工業会長)から始まり、蜷川幸雄(演出家)、桂三枝(落語家)、米沢富美子(慶大名誉教授)、君原健二(五輪メダリスト)、今井敬(新日鉄名誉会長)、立石義雄(オムロン名誉会長)、根岸英一(有機化学者)、森喜朗(元総理)、渡辺淳一(作家)の12名である。
 この中で、今も印象に残っているのが、桂三枝さんの「現代落語もやがては古典になってゆく」という考え方、森喜朗氏の場合は、あのハワイ沖での愛媛丸の沈没事故での対応に関し、マスコミがあまりにも悪者にし過ぎたことでの気の毒さである。同氏の人間性豊かな人生に感動を覚えた件も少なくなかった。また、先月の渡辺淳一さんについては、医者から小説家になる件の真相にも惹かれたが、何といっても同氏の豊かな女性経験に、羨望を覚えた。小説に出て来る多くのベッドシーンは、ほとんどが自分の経験であるという告白があって、うらやましく思ったものである。作品名は失念したが、日経新聞の連載だったある作品のヒロインが、ベッドシーンの極地で「落ちる、落ちる」と叫ぶシーンが、今でも耳に印象深く残っているのだが、そんな女性が実在したと思うと、同氏は、女性に関する限り、中身の濃い凄い人生をエンジョイされたのだと改めて羨望するのである。どうやら、同氏は独身の人生を貫かれたようだが、今となって、そのことへのお考えは如何なものなのだろうか。
 ところで、このコーナーにぜひ登場して欲しい方々が何人かいる、一人は、何といっても、元総理の小泉純一郎さんだ。総理を引退後、マスコミには一度も姿をお見せにならない。それだけに、より一層同氏の人生の裏表を知りたいと思うのである。日経新聞さん、何とか同氏を口説き落として下さい。ついでに、口説き落とすまでもなく書きたいと思っているのが、稀に見るめちゃめちゃな政治を行った鳩山由紀夫さんだろう。裕福な家庭に生まれ、東大を出てトップの座を射止めた同氏の人生の裏側も、反面教師的な意味で覗いてみたい対象の一人である。これからも、筆者は、この私の履歴書は愛読して行くつもりである。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 炎症は安定していた。昼間所要で外出していたが、幸いトラブルはなかったようだ。

3.今朝の一考
 3時50分起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、寒くて、雨、時々曇り、午後には回復に向かうという。

2256 名前に「翔」の多用が目立つ

 元横綱大鵬さんが国民栄誉賞を受けた。話題のレスリングの吉田沙保里さんについで21例目で、角界からは89年に受賞した千代の富士さん以来2人目である。
 ところで、「〇〇賞」は多くても結構なことだが、同じ「しょう」の発音の「翔」という漢字が人名に多く使われているのがやたらと目に付く今日この頃である。因みに、男の赤ちゃんの名前に人気のある漢字として「翔」の字が登場し始めたのは、ここ二十年ぐらいの事である。

1.独り言コラム
 プロ野球はキャンプインして、その話題がスポーツ紙のトップを飾っていることが多い。中でも大リーグを諦め、日本ハムに入団した大谷翔平選手の記事が目立っ。投手だけでなく打者としての才能にも目を付けた首脳陣は、当面二刀流で様子を見るという。昨日の練習試合でも2本の快打を飛ばしていて、その実力の片りんを見せていた。二頭追う者は一頭も追えずの格言を吹っ飛ばすことになるのだろうか。
 大谷翔平選手だけでなく、プロ野球の選手の中に、名前に「翔」の漢字を使っている選手は結構多い。昨年度の登録選手リストから拾ってみると、パリーグでは、大谷翔平選手と同じ日本ハムにはスラッガーの中田翔、ソフトバンクの大場翔太、武田翔太、三浦翔太、西武の秋山翔吾、オリックス、柿原翔樹、楽天、小関翔太、ロッテの伊志嶺翔太、黒沢翔太、小池翔太、一方、セリーグでは、広島の堂林翔太、土生翔平、横浜の荒波翔の合計14名の多くに上る。
 角界にも、幕内だけで、横綱、白鵬翔、翔天浪、勢翔太の3人の力士がいる。
 また、今年のお正月に箱根駅伝を走った選手の中に、以下の6人の選手が「翔」という漢字を名前に使っている。200人の選手が走った訳で、使用率は3%という高率であり、ちょっとした驚きである。
 早稲田の平賀翔太、日体大、服部翔大、高田翔二、東京農大の木村翔太、順天堂大の山崎翔太、国学院大の中山翔平選手たちであり、翔太が3人と一番多い。
 この傾向は、何も個人の名前だけではなく、最近では学校名にも出て来ている。各種スポーツでの優勝校名に、その種の名前が登場して来ており、その名前の効果があるような錯覚さえ与える。今年になってからの具体例を拾ってみた。
 まずは、今年の高校サッカー選手権である。優勝したのは、京都の橘高校を破った宮崎の鵬翔高校だった。この学校は中・高一貫の学校で、設立は1922年と古いが、平成元年に現在の鵬翔高校に改名している。大鵬の「鵬」と流行の「翔」を併用したお手軽な校名である。
 高校ラグビー選手権でも、大阪の常翔学園が奈良の御所実業を破って17年ぶり、5度目の優勝を果たした。この常翔高校も名門だった大阪大工大から平成20年に校名を変更した。
 高校野球にも一つの事例がある。今年の春のセンバツに、昨秋の近畿大会で優勝した京都翔英高校が初出場する。この学校は1984年に京都少林寺高等専修学校として設立されたが、1994年に校名を今の「翔英」に改めて開校している。
 これらのサッカーの鵬翔、ラグビーの常翔、野球の翔英3つの校名は、いずれも、時代流れに乗って流行漢字を使った校名に改名されて誕生した。如何にもお手軽な校名変更だと思うが、そのご利益があった訳だから、これからもこんな傾向が続く可能性も否定できない。
 冒頭にも書いたが、この「翔」という漢字が人気を得てきたのは、ここ二十年ぐらいである。それだけに、さすがに、国会議員の中には、この漢字を使った議員は誰もいない。あと十年ぐらいすれば、何人か出て来るのだろう。
 子供の名前だけでなく、校名にまで使われているとは、筆者も「知らぬ仏のお富さん」である。手軽なのはいいとして、手軽すぎるのは如何かと思うし、筆者には、ちょっと食傷気味である。この傾向は、多用というより乱用と言いたい。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 炎症もようやく完治したようで、症状は比較的安定した一日だった。午後には車いすで1時間半ほど過ごした。体位を変えてあげることで気分転換を試みた。顔の様子を見ていると、その効果はあったように思う。

3.今朝の一考
 2時20分起床、体重は、61.8Kg,今日のお天気は、雨模様の一日のようだ。

2255 将棋界年度末の風景

 将棋界は年度制で運営されている。従って来月の3月が年度末で、残されている各棋戦に決着がつく。ファンには楽しみの多い年度末である

1.独り言コラム
 最も注目される棋戦の順位戦は、各クラス共に最後の一局を残している大詰めの終盤戦である。この棋戦は、名誉のほかに、棋士たちにとって重要な対局料の基本給に直結しているだけに、その昇降級および順位に賭ける気合が違う、棋譜中継を見ていても、どきどきする熱戦が多い棋戦である。クラスは、A、B1、B2,C1、C2の5クラスである。以下に、それぞれのクラスの終盤風景を概観してみよう。
 A級では、名人挑戦者争いが二人に絞られている。羽生善治3冠(7勝1敗)と三浦弘行八段(6勝2敗)の二人で、羽生さんが最終局に勝てばすんなり決まるが、負ければ、この二人のプレイオフの可能性がある。その羽生3冠の対局相手は、負けると降級が確定する橋本崇載八段(2勝6敗)である。おそらく橋本八段は、残留を期して必死で挑んでくるだけに、羽生さんも油断は禁物である。
 一方で、このクラスではB1級への降級争いもし烈で、17世永世名人の谷川浩司九段(将棋連盟会長)、ベテラン高橋道雄九段(ともに2勝6敗)、また、順位が一番下の深浦康市九段(3勝5敗)、それに羽生さんと対局する橋本崇載八段の4人の降級争いになっている。谷川九段と深浦九段は、勝てば自力でA級残留を決められるが、負けると、他の二人の成績如何の他力本願となる。興味津々である。
 B1級では、既に行方八段、久保九段の来季のA級復帰が決まっているが、まだ決まっていないあと一人の降級を巡って、最後の厳しい戦いが展開されるだろう。木村一基八段、鈴木大介八段、井上慶太八段の三人は、かつてA級で活躍した棋士たちであり、それに若手の阿久津主税七段が加わった争いとなっている。誰が貧乏くじを引くのか注目される。
 B2クラスでは、竜王位を3期務めたベテランの藤井猛九段のB1クラス復帰は決まっているが、あと一人を巡る戦いが残されている。若手の豊島将之六段が勝てば自力で昇級が決まるのだが、…。その他、C1,C2クラスでは若手の伸び盛りの棋士の勢いのある激戦が繰り広げられていて、これまた面白い戦いが期待される。
 タイトル戦では、王将戦(7番勝負)、棋王戦(5番勝負)が3月末には決着がつく。この二つのタイトル戦に、渡辺明竜王が掛け持ちで挑戦していて、同棋士のスケジュールは大変なタフな日程になっている。王将戦では、目下渡辺挑戦者が2勝1敗で佐藤康光王将にリード、棋王戦では郷田真隆棋王が1勝を挙げてリードしているが、今後の渡辺竜王の頑張り次第では、初の渡辺明3冠の誕生の可能性もあって、ファンにはたまらない面白い戦いが続くことになる。
 このほかに、もう一つ注目のトーナメントがある。それはNHK杯将棋トーナメントで、放送は目下準々決勝が放映されているが、すでに準決勝戦までは録画済で、最後の決勝戦の録画取りが近く行われるはずである。決勝に残っているのは、期待通りの羽生3冠と渡辺竜王の大物二人で、決勝戦は、絵にかいたような夢の大一番となった。注目すべきは、羽生3冠には5連覇、本棋戦25連勝がかかっている大一番で、棋界の注目が集まっている。今までのNHK杯戦では、大山康晴十五世永世名人が8回優勝し、その実力を誇っていたが、羽生3冠がそれを追い越し、今年勝てば11回目の優勝となる。また、連覇実績では、その大山15世衛星名人と佐藤王将、それに羽生さんが過去において2連覇を達成している。一方、連勝数では、2連覇した際の佐藤九段の13連勝が最高記録だったが、羽生3冠はそれらを一気に大きく更新中である。果たして、渡辺竜王がその大記録にストップをかけられるのであろうか。間もなく決着がつく。
 さて、最近のトピックスでは、一昨日、超ベテランの加藤一二三九段が若手の藤森哲也4段を破って、通算勝利数を1309勝とした。この記録は、大山康晴15世永世名人の持つ1433勝に次ぐ棋界第2位の記録である。それまで中原誠16世永世名人が持っている1308勝と並んでいたのを追い抜いたのである。超ベテラン73歳加藤一二三九段は健在である。
 ところで、この加藤さんに敗れた藤森哲也4段は、女流棋士だった藤森奈津子さんの長男で、筆者が密かに応戦し続けている棋士で、1年半前に念願の棋士になった新人棋士である。(1765、1732回をご参照)4段になる前から、ずっと応援してきているのだが、この1年半の成績は、5割そこそこで今一つあるが、対局内容を見る限り、非凡なところがあって魅力的であり、来季からの戦いに期待している。
 何はともあれ、将棋界は、当分は羽生、渡辺時代が続くだろう。多くいる若手の中で、誰が抜け出してくるかを注目している。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 苦情を申し入れて入浴しただけに、その後の体調、症状に悪化が見られるとまずいとの思いだったので、朝、雅子の様子が心配で病室に入ったが、幸い、熱もなく、通常の様子でほっとした。
 この日は、お昼前に胃ろうチューブの交換が行われた。昨年の10月1日以来の交換だったが、無事に終了。一日中、特に問題はなく、無難な一日だった。

3.今朝の一考
 3時50分起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、寒い曇り時々晴れの予報である。

2254 隕石落下

 何が起きるか分からない典型的な災害の一つである。地震、台風、津波、雷など、地球上には、厄介な自然災害はいろいろあるが、不意打ち的に起きるのが、地震とこの隕石落下で、手の打ちようがないのが実態である。

1.独り言コラム
 現地の方々には失礼だが、とにかく、落下地点が人の少ないロシアのウラル地方でよかったと言えるかもしれない。今回の落下地となったチェラビンスク州は大変な恐怖だったと思うが、若しも、東京のような大都市に落下していたらと思うと、ぞっとする。
 それにしても、多くの方がそのような恐怖の中で、タイミングよく映像を撮っているのには感心する。それらの映像で見る限り、火の玉が飛んでいるようで、遠目には綺麗な現象にも見えるのが憎い一面だ。現地では、轟音を伴っていることで、向かって来たとしたら、その恐怖はいかばかりかと思う。およそ1000人ぐらいの方が建物のガラスが割れるなどで負傷されているが、不幸中の幸いで、今のところ死者は出ていないようだ。
 隕石とは、小惑星やそのかけらなどが超音速で地球の大気圏を通って落下してくるのだが、大気との摩擦で高温になって、ほとんどのものが地上に落下するまでに溶けてしまい、地上に届くのはごく一部だとされている。それでも、一年間に数百個ぐらいあるといわれているが、その多くは(7割ぐらい)は海に落ちているようだ。日本列島に落ちたのは、この10年で数個ぐらいだそうだ。
 今回のものは大きさが数メートルだと言われていて、それは大きい部類に入るという。今日の未明に地球に接近したという小惑星は直径が45メートルもあって、その軌道は観測されていて、最接近時でも、地球から約2万7千キロ離れているという。
 今回のように、直径が10メートル以下だと望遠鏡で見つけるのも難しく、手の打ちようがないようだ。直径が数十メートル以上の小惑星で、地球から遠い位置で見つかれば、探査機などをぶつけて軌道を逸らすことができるという。
 とにかく、不意打ちをくらわす厄介な難敵で手の打ちようがないようだ。あたかも、北朝鮮やテロ集団のような存在で、世界にとってとてつもない厄介な外敵だ。
ところで、映像で見た火の玉から、最近読んだし、テレビで見た松本清張の「十万分の一の偶然」という推理小説を思い出した。東名高速上で、ストロボで作為的に作った火の玉で、交通事故を起こさせて、その迫力ある写真を撮って応募し、名誉ある賞を獲得する、という内容だ。しかし、規模の違う火の玉だったろう。自然の破壊力は、規模が違う。かつて恐竜が絶滅したのも隕石だった。隕石と親戚は、馬鹿にしてはいけない。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 朝の体温の測定で平熱だったので、この日の入浴はOKだとの看護婦さんの返事をもらって安心して、お昼ごろに所要で外出した。しかし、3時頃に戻ってくると、入浴は延期になったという。病院のルールで、体温が37.5度を超えれば入浴はできないことは承知していたが、脈拍などのデータがモニターされている場合も、主治医の許可が必要で、そのことで、この日の入浴が中止となったらしいというのだ。事情を確認しようとナースセンター付近で担当の看護師を探していると、たまたま看護主任に出会ったので、前回の入浴も中止だったという事情を話し、症状も安定しているので、何とか入浴をさせて欲しいとお願いした。その結果、もう一度実態を確認してくれて、入浴OKが出た。
 馬鹿馬鹿しい話だが、入浴中止という意外な隕石が、突然落下したようなアクシデントに見舞われ、ばたばたした一日だった。

3.今朝の一考
 4時50分起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、寒いが晴れ間の多い日のようだ。しかし、朝、外に出ると小雪がパラついていた。

2253 冬から春へのスポーツ界

 石川さゆりさんの歌に「能登半島」というヒット曲がある。筆者の好きな歌で、カラオケでも良く歌う。その歌詞の中に「春から夏への能登半島」という歌詞が繰り返されている。今朝は、そのパロディで「冬から春へのスポーツ界」について取り上げた。

1.独り言コラム
 春まだ遠しの感がある今日この頃だが、冬から春への移行がスポーツの種目の移動に反映されている。
 冬のスポーツの代表格、スキー、スケートが終盤に入ってきているが、ここまでのところ、スキーの女子ジャンプで14歳の高梨沙羅選手がW杯で6回の優勝を果たし、総合トップを走っている。またフィギュアスケートでは男女とも日本選手が頑張っているが、中でも、女子期待の浅田真央選手が三回転を解禁するなどで、好調を取り戻している。最終戦のグランプリファイナルでの優勝に期待したい。
 アイスホッケーでは、女子がソチオリンピックへの出場を決めた。今まであまり馴染みがなかったスポーツだが、サッカーのなでしこジャパンを彷彿とさせるものがあり、新たな期待の種目にグレードアップである。愛称を「しなやか日本」とでも申しあげておこう。
 プロゴルフでは、米国ツアーが一歩先に始まっている。男子では、今年から米国ツアーに軸足を置いた石川遼選手の活躍に期待したいが、先の3戦では、いずれも予選落ちの無残な結果だった。今朝から始まっている第4戦だが、1、2番の出だしで+3を叩いで不安なスタートだったが、その後、10番までに4つのバーディを出して、順位を取戻しつつあるが、どちらかと言えば、不安な立ち上がりだ。
 女子では、今週からオーストラリアオープンが開幕している。日本からは上原彩子さんが出場しているが、初日で、いきなりー7の4位タイの好スタートである。しかし、上には上がいるもので、初日トップは、ニュージランドのリディア・コ選手がー10の驚異のスコアだった。それでも、まだまだ射程範囲内だ。今年は常連の宮里美香、藍選手、上田桃子選手の他に、新たに、上原さんと有村智恵さんが参戦するので、楽しみも膨らんでいる。注目は、メジャーツアーで、日本人の誰が優勝するかである。筆者は、宮里美香さんに期待している。
 一方の日本ツアー開幕は、もう少し先の3月8日かの琉球でのダイキンオーッキッドでスタートである。筆者の期待の宮里美香さんも凱旋参戦するようだが、この大会では、彼女はここ2年間は不振で、昨年はなんと予選落ちだった。三度目の正直で、今年こそは好スタートを切って欲しい。
 野球は、目下、各球団ともにキャンプがたけなわである。日本ハムの大谷翔平選手の二刀流が話題になっているほか、ニューフェイスの阪神の藤波慎太郎投手、巨人の高野光投手などの期待の新人の他、大リーグから復帰して阪神に入団した西岡剛選手、福留孝介選手などの活躍も楽しみだ。また、間もなくWBCが始まるが、今日から選ばれた選手たちの合同合宿が始まる。3連覇を期して頑張って欲しい。
 さて、何と言っても春はセンバツである。今年の行進曲は東北大震災の復興応援ソング「花は咲く」が使われる。滋賀県からは出場校はないが、お隣の京都からは京都翔校と平安高校の新旧の2校が出場する。筆者は歴史と伝統のある最多出場高の龍谷大付属平安高校の活躍に期待している。
 ところで、歴史と伝統ということでは申し分ないレスリングが2020年のオリンピックから除外される候補に決まった。第一回オリンピックからある種目だけに関係者には寝耳に水であったようだ。問題は、その歴史と伝統に胡坐をかいていた油断から起きた事件である。日本が得意としている種目だけに巻き返しに頑張って欲しいものだ。果たして、春は戻ってくるのだろうか。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 まずまずの症状の一日だったが、痰には苦しんでいる。午後には1時間ほど車椅子で過ごした。途中でテレビの画面にも視線を送るシーンもあったし、帰り際に「帰るよ」と声をかけると、意味不明の声を出して、もう少しいてくれといったような顔つきだったので、帰宅を半時間ぐらい遅らせた。意味が通じているとすれば、大変うれしいのだが、…。

3.今朝の一考
 2時半起床、体重は、62。2Kg.お天気は、夕方頃まで雨の模様だ。

2252 一寸先は闇

 ゴルフや野球などのスポーツ中継では「〇〇では、最後まで何が起きるか分かりませんからね」という解説をよく耳にする。筆者は、この種の表現を耳にすると「いらいら」する。それというのも、「〇〇だけではなく、何事も、最後まで何が起きるか分からない、一寸先は闇の世界なのだから」である。

1.独り言コラム
 北朝鮮の核実験の強行は、世界に大きな衝撃を与えている。米国は、昨日のオバマ大統領の一般教書演説の中で「断固たる行動をとる」としている。また、日米韓、米中も連携を確認しており、北朝鮮の孤立化が画策されている。注目の国連の安保理では、非難談話が出ているものの、具体的な制裁などの対応は明らかになっていない。これを受けて、北朝鮮は、引き続きの核実験をにおわせていて、強気な対応の姿勢を崩していない。世界が何を言おうと、動ぜずに核保有国へと着実に実績を重ねている。駄々っ子が、ますます手の付けられない存在になりつつある。まさに、何が起きるか分からない一寸先は闇の不安が世界に拡散している。
 米国グアムの繁華街で無差別殺人が起きて、多くの日本人が巻き込まれ、2人が殺害され、12人が負傷を負った。5年前に起きたあの秋葉原の無差別殺人事件が思い出される。亡くなった二人は親戚の結婚式に出席するために現地を訪れていたと言う。先日のアルジェリアのテロ事件でもそうだったが、日本人の多くが被害に遭っているのが目に付く。治安がいいとされていた繁華街だっただけに、何を信じていいか分からない。まさに、一寸先は闇である。
 兵庫県高砂市で起きた山陽電鉄脱線事件も、一寸先は闇の事例だ。踏切で自動車運搬用のトラックを止めていたために起きた事故だ。前方に車が止まっていたのが原因のようだが。踏切に設置されていた障害物検知装置が、低い物体だったために反応しなかったようで、ここでも、いくつかの偶然が重なっての事故の様だ。これまた、8年前のあのJRの福知山線のカーブで曲がり切れずに建物に突っ込んだ大事故を思い出させる。
 IOCが2020年のオリンピックからレスリングを除外するそうだ。日本の関係者にとってはまさに寝耳に水のような話で、日本が得意とする種目だけに、列島は大騒ぎである。日本いじめの感がしないでもない。いわゆるロビー活動の不足との見方もあるようだが、第一回のオリンピックから行われている種目が除外対象となったのは何とも遺憾である。あのALSOKの吉田佐保里選手のびっくりして何とも言えない顔が、その無念ぶりを表していた。ロンドン大会から野球、ソフトボールが無くなったが、それ以上の衝撃である。今後の事を考えると、日本は発言力のあるIOC委員を出して頑張ることが大事だと思う。柔道の場合も勝手にルールを変えてしまうことが多く、日本の意見が反映されない形で事が進むことに大いに憤懣を覚える。まさに、一寸先は闇である。
 日本経済再生を目指す安倍内閣は3本の矢の戦略推進で積極的に取り組んでいる。その姿勢が評価されて株価が急激な回復を見せている。しかし、不安は、肝心の実体経済が回復していないことだ。何としても需要の喚起、個人消費の拡大が欠かせない。そのためには給与のアップが必要ということで、総理自らが経団連などのトップに、賃上げの要請を行った。非常に珍しい総理自らの陣頭指揮の対応である。何とか成果に結びついて欲しい。そうでないと、先行している株価の回復も砂上の楼閣になってしまう懸念がある。とにかく、ここでも一寸先は闇である。
 チョコレートの「白い恋人」と吉本興業の関連会社の「面白い恋人」の商標権を巡る裁判は和解したという。なかなか「面白い裁判」結果で、ここでも、何が起きるか分からない、一寸先は闇の世界がある。
今朝の新聞の週刊誌の広告に、日中戦争勃発の懸念が特集されている記事が目についた。冗談ではなく、心配である。一寸先は闇だから。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 比較的穏やかな一日だったが、今月初めに起きた尿路感染は、ほぼ完治したようである。しかし、大事をとって寝たきりの状態が続いており、大変気の毒そうなので、今日は、体調が良ければ、車椅子に乗せて、暫く体位を変えてやりたい。

3.今朝の一考
 3時10分起床、体重は、62.2Kg,今日のお天気は、穏やかで晴れ間の多い日のようだ。

2251 〇〇太郎オンパレード

 北朝鮮が世界の世論を敵に回し、3回目の核実験を強行した。核保有国としての地位の確保に着実に前進している。今や、北朝鮮は、世界の無軌道な手の付けられない「悪太郎」とでも呼ぶべき存在だ。言うまでもなく、太郎は、本来、日本の伝統ある名前で、女子の花子に対比される大事な名前である。今朝は、日本各界の〇〇太郎をピックアップしてみた。

1.独り言コラム
 音楽の世界では伝統ある賞「グラミー賞、2013」が発表された。その中の技術賞を日本の電子楽器メーカーであるローランド創業者の梯(かけはし)郁太郎さんが受賞された。おめでたい受賞である。梯(かけはし)は大変珍しい苗字だし、名前の「郁太郎」というのも「太郎」の付く名前では、比較的珍しい部類に入る。
 そこで、今朝は、この機会に、「太郎」の付いた「〇〇太郎」の名前の方々の総括に挑戦してみた。今朝は、特に政治家、プロ野球選手、芥川、直木賞受賞者、囲碁将棋の棋士たちにフォーカスして、該当する「〇太郎」さんを探し出してみた。
 現在の国家議員は722人(衆議院480人、参議院242人)である。その中には、11名の太郎さんがおられる。内訳は、純粋の「太郎」が4人、「健太郎」が2人、その他が5人である
 河野太郎(自民・神奈川・衆)、麻生太郎(自民・福岡・衆)、木村太郎(自民・青森・衆)山田太郎(みんな・参・比例)薗浦健太郎(自民・千葉・衆)木庭健太郎(公明・参・比例)伊藤信太郎(自民・宮剤・衆)石原慎太郎(維新・東京・衆)大野啓太郎(自民・香川・衆)野上浩太郎(自民・富山・衆)津田弥太郎(民主・比例・参)
 作家の世界で、芥川・直木賞受賞者のリストを調べると、以下の7名「太郎」さんがおられるが、全て別々の「太郎」さんである
 寒川光太郎(芥・10)石原慎太郎(芥・34)近藤啓太郎(芥・35)川口松太郎(直・1)木々高太郎(直・4)司馬遼太郎(直・42)池波正太郎(直・43)
 プロ野球(昨年の登録メンバー)では、8人の方がおられるが、その内の4人が「健太郎」さんというのは出来過ぎの感じである。他に2人が「慎太郎」さんもおられるが、成績では健太郎さんが上回っているようだ。
 大崎勇太郎(西武)田代将太郎(西武)由田慎太郎(オリ)桝田慎太郎(楽天)西村健太郎(巨人)西川健太郎(中日)関本健太郎(阪神)高崎健太郎(横浜)
 囲碁将棋界の棋士には、それぞれ1人ずつの「太郎」さんを発見した。将棋が斉藤慎太郎(4段)囲碁が大瀬浩太郎(2段)である。お二人とも、まだ若く、これからの棋士さんたちである。
 なお、以下が、筆者が思いつくままランダムに、ピックアップした「太郎さん」のリスト(上記事例を含む)である。
 一太郎、三太郎、千太郎、万太郎、花太郎、菊太郎、幾太郎、清太郎、徳太郎、光太郎、連太郎、楽太郎、半太郎、陽太郎、貫太郎、勝太郎、豆太郎、風太郎、新太郎、京太郎、桃太郎、金太郎、文太郎、丈太郎、晋太郎、角太郎、幸太郎、忠太郎、小太郎、朔太郎、仙太郎、専太郎、耕太郎、孝太郎、公太郎、平太郎、剛太郎、豪太郎、俊太郎、

 これは、目の検査じゃありませんが、筆者が思いついた太郎の一覧です。他にも、「ぷー太郎」や橋幸夫の潮来笠に出て来る「イ太郎」なんて言うのもあります。いずれにしても、今朝は、つまらない話題で大変失礼しました。明日は心機一転で頑張ります。(大津の与太郎より)

2.難病との闘い、昨日の雅子
 朝方に熱が出たようで、8時半頃病室に行くと水枕をしていた。その後の測定では平熱に戻っていたが、症状の微妙な変化が起きている。安全を期して、予定されていた入浴は見合わせた。

3.今朝の一考
 3時20分起床、体重は、62.5Kg,今日のお天気は、晴れ時々曇りの予報である。

2250 やまとなでしこ万歳!

 この週末は、女性アスリートたちが世界の舞台で大活躍、列島は歓喜に沸いた。そういえば、芥川賞も女性の黒田夏子さんが受賞されたし、芸能界、政界でも、女性陣の頑張りが目立っている今日この頃である。

1.独り言コラム
 大阪で行われていたフィギュアスケートの四大陸選手権で、浅田真央選手が今季世界最高得点を叩きだして堂々の優勝、鈴木明子さんも自己最高点で2位に、そして村上佳奈子も健闘して3位に入り、日本女性3人が表彰台を独占した。2003年の村主文枝、荒川静香、中野友加里さん以来10年ぶりの快挙である。浅田真央さんが、封印していた大技にも手ごたえを得たことで、3月の世界選手権、それに来年のソチオリンピックへの期待を大きくした。何といっても、彼女の自信の回復が心強い。日本チームとしては、層の厚さが誇りである。
 ノルディックジャンプ蔵王大会は、一昨日には2試合が行われ、いずれも16歳の高梨沙羅選手が圧勝し、今期の勝利数を6として、総合優勝に向かってトップを驀進中である。まだまだあどけなさが残る可愛い少女だが、日本の期待を一身に背負ってよく頑張っている。何といっても、そのジャンプの安定性が抜群だ。ソチオリンピックでの金メダルに大きな期待がかかる。
 そのソチオリンピックへの出場権を得たのが女子アイスホッケーチームである。予選の最終戦が、一昨日、スロバキアのポプラトで行われ、日本はデンマークに5-0と完勝し、悲願のオリンピック出場権を獲得した。1998年の長野大会に開催国枠で出場したが、実力での出場はこれが初めてである。サッカーのなでしこジャパンに通じる面もあって、日本のファンに大きな期待を抱かせることになった。メンバーに中に、一旦引退を決意した後に、再び復帰したベテランの久保美恵選手が大活躍したが、恰も、澤穂希選手のような存在で、チームの勝利に大きく貢献した。日本のファンにとっては新しい楽しみの誕生と言える。
 一方、体罰問題が明るみに出て、協会が大きく揺れた女子柔道界だったが、この週末に行われたグランドスラム・パリ大会で、大和撫子たちは果敢に戦って、その底力を見せてくれた。新ルールが採用されたばかりの手さぐりの戦いだったが、日本女性は7階級中で3階級を制して気を吐いた。48キロ級で浅見八瑠奈さん、52キロ級で橋本優貴さん、78キロ超級で田知本愛さんたちで、日本柔道の健在ぶりの一端を見せてくれたのはあっぱれだった。おめでとう。辞任した園田隆二監督は、どんな思いでこの結果を受け取っているのだろうか。とにかく勝てば官軍である。
 女性の活躍はスポーツばかりではない。芸能界では、AKB48、乃木坂46などのアイドルグループに人気が集まっているが、その他にも、最近では、ももいろクローバーZが脚光を浴びているという。筆者はまだ見たことないのだが、なぜか、辛口のコラムニストの勝谷誠彦氏が肩入れしているのが不思議である。また、グループではなく一人のタレント「檀密」という色っぽい女性が、このところテレビ画面に多く登場してお茶の間の人気を得ているようだ。昨日もクイズ番組の「Qさま」に出演していたが、この分野でも無難な成績を出していた。ある番組で「今日は下着はつけていません」なんて堂々と言ってのけるのをたまたま聞いていたが、彼女は男たちをくすぐる新たしい人気スターといえそうだ。一発屋で終わるかもしれないが、当面は男たちの視線を浴びる存在になるであろう。
 政界でも女性が頑張っている。第2次安倍晋三内閣にも、森雅子消費者担当大臣、稲田朋美行政改革大臣の二人の女性が入閣しているし、党人事でも、3役人事では、高市早苗政調会長、野田聖子総務会長の二役を占めている。この場合は、PR効果は別として、アウトプット、つまり、彼女らの果たした成果を見て評価する必要がある。
 ところで、今朝のニュースで、鳩山由紀夫、邦夫の二人の母親である鳩山安子さんが亡くなられたことを知った。享年90歳。出来のよくない総理だったが、それでも長男が政界のトップを極めたことには、母親としても満足されたのではなかろうか。つまり、由紀夫さんは親孝行の息子さんだったのだ。しかし、二人の息子たちとってはショックだろう。何しろお小遣いが無くなるのだ。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 症状は一日を通して安定していた。それでも、時々痰に苦しんでいた。炎症はほぼ治ったようだ。

3.今朝の一考
 3時10分起床、体重は、62.1Kg,今日のお天気は、晴れ時々曇りから夕方には雨の予報である。

2249 遠隔操作

 英語で言えばリモートコントロールである。日常生活で使う電気・電子機器になどにも、リモコン機能がついていて便利な世の中になってきている。最近では外出先からの操作も可能になっていて、生活パターンも様変わりしつつある。しかし、自分が誰かによって遠隔操作をされているとなると、これは別の意味で大問題である。

1.独り言コラム
 他人のコンピューターを遠隔操作して、インターネット掲示板に大量殺人などの予告を書き込んだとして、都内江東区に住むIT関連会社社員である30歳の男が威力業務妨害の容疑で逮捕された。
この事件は、4都府県で誤認逮捕を生んだいわくつきの事件で、発生して4か月が経過していた。捜査本部によると、容疑者は容疑を全面否認しているが、証拠が充分であり、自供は近いのではなかろうか。
 今までの調べでは、この容疑者は、人付き合いが苦手のようで、自分を裏切らない猫好きだったという。猫喫茶にも足繁く通っていたらしい。決め手になったのが、江の島にいた猫の首にSDカードを付けたことをネット上に公開したが、それが手掛かりとなって逮捕に至ったようだ。
 ところで、問題のコンピューター(以下、CPと略す)の遠隔操作だが、筆者も何回か経験していたことを思い出した。それはCPが故障でCPメーカーのサポートを受けた際に、先方のCPにつないでもらって、先方が遠隔操作してくれて問題解決をしてもらっていた。その際には、こちらから必要な情報を提供して先方のCPと繋いでもらって遠隔操作を可能にしていた。その時には、深く考えずに、便利なやり方だなあと感心していたのである。しかし、今回の事件では、相手のCPにウィールスを送り込んで、遠隔操作を可能にしていたようである。従って、筆者の場合、若し、CPメーカーのサポートしてくれた方が、悪質なサービスマンだったら、こちらから提供した情報を悪用されて、厄介なことになっていたかも知れない。そういう意味では、筆者も危険な道を歩いて、トラブルシューティングを受けていたことになる。
 この種の遠隔操作の危険は、日常何とも思っていない世界でも同様な危険が潜んでいることが多い。例えば、銀行からの引き落としがその一つだ。自分の口座から他人が引き落としているわけで、悪用すれば、幾らでも引き落とせるのではなかろうか。心配である。
 一方で、他にも、例えば、テロ事件では、どこかに潜んでいるボスが、前線で働いている戦士を動かして無差別殺人などの悪さを行っている訳で、グループのボスが部下を操縦しているのである。また、政界にもこの種の事例は多いのではなかろうか。分かり易い事例をあげると、あの剛腕の小沢一郎氏のような力のある政治家が、同じグループの仲間の議員や秘書たちを思うように使っているのも、その一例だろう。無罪判決が得られたのも、その遠隔操作が効いていたと思う。
 芸能界では、オセロの松島尚美さんの相方の中島知子さんは、占い師によってマインドコントロールされていて、なかなか自分を取り戻せないようだ。これも、広い意味では、占い師によって遠隔操作されていると言えるだろう。
 宗教の世界もその典型的な世界で、一人のカリスマが君臨し、仲間達を思うように扱っている。あのオウム真理教の教祖だった松本智津夫死刑囚も、多くの信者を思うようにコントロールしていた。その意味では、創価学会の池田大作もその一人だと言えるたろう。
 そんなことを考えていると、誰でも何らかの形で、自分が遠隔操作を受けているということになるのではなかろうか。広く解釈すれば、自分の信念で動いているケースも、その信念で遠隔操作されているとも解釈できるのだが、…。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 熱もなく、落ち着いた一日だった。前日の夕方の発熱は、筆者が帰った後、すぐに下がったようで、心配は幸いにも杞憂だったようだ。

3.今朝の一考
 3時50分起床、体重は、62.3Kg,今日のお天気は、晴れ時々曇りの予報である。

2248 地獄からの復活

 その世界で名を売り、活躍していた人が、トワエモアの歌のタイトルではないが、ある日突然、地獄に落ちる。その地獄の苦しみでもがいていた人が、ある日突然、復活、復帰する。人生は山あり、谷ありである。

1.独り言コラム
 一定の人気を誇っていたタレント、板東英二さんがお茶の間のテレビ画面から突然姿を消した。同氏は、甲子園で、その大会での最多奪三振の未だに塗り替えられていない記録保持者である。徳島商業高校から中日入りして、王、長嶋選手らと同時代に活躍していた選手で、それなりの活躍をしていた。プロ野球を引退後、タレントに転向して、その明るさで長く人気を得て活躍していた。しかし、今般脱税していたことが判明したために、すべての番組から降板となった。浮き沈みの激しい芸能界ではこの種のスキャンダルは命取りである。TBS系列の長寿番組「世界ふしぎ発見」は筆者も好きな番組だが、同氏のいない内容は今一つ調味料が足りない感じで物足りない。今年72歳で筆者と同じなのだが、地獄からの復活はあるのだろうか?
 世の中には、地獄に落ちた人でも、見事に復帰し人気を得て活躍している人は少なくない。最近の事例では、タレントの有吉弘行さんだ。かつて、テレビの「電波少年」で猿岩石という二人組で世界をヒッチハイクする企画で大当たりして人気者になったが、その後は鳴かず飛ばずで地獄に落ちていた。思い切ってピン芸人となった同氏は、タレントにあだ名をつける才能が人気を呼ぶようになり、気がつけば、人気タレントの座を射止めている。同氏が偉いのは、その地獄でもがいている際に、お世話になったダチョウ倶楽部の上島竜平らに今でも感謝していることを時々口にしていることだ。地獄の苦しみを忘れない精神は大事である。今の同氏の人気は相当なもので、当面の生活は大丈夫なような勢いがある。
 トップから地獄、そして復活と言えば、安倍晋三総理もその一人かもしれない。小泉純一郎総理の後継者として脚光を浴びて総理の席に着いたのだったが、思わぬ病気に見舞われて突然の辞任で、地獄へと落ちた。しかし、健康を取り戻し、今回再びトップに返り咲き、今やロケットスタートで経済再生を目指しての大活躍である。日本の復活が掛かっているだけに、その頑張りに多くの国民が期待している。
 今回のアルジェリアのテロ事件の裏側で活躍した政治家がいる。静岡7区選出の城内実外務政務官である。あの郵政選挙で、当時の幹事長だった安倍氏からの再三の説得にも応じず、法案に反対投票をしたことで、刺客、片山さつきさんを立てられで惜敗し、厳しい地獄の苦しみを味わった。しかし、その後、地道な頑張りが、地元の多くの方々の支持を得て見事に復活していた。今度のアルジェリアのテロ事件では、ちょうど欧州へ出張していたことで、直ちに現地に向かい、情報収集などをおこない裏方として尽くした。今回の同氏の活躍で、溜飲を下げている支持者も多いだろう。
 スポーツの世界にも何人かの事例を見つけることができる。一人が、人気ゴルファの石川遼選手である。若くして天才ゴルファとしてデビューしたが、このところの不振は目を覆いたくなる。昨年は1勝をあげたものの、ゴルフの成績は安定していない。今期も既に米国ツアーに3戦も出場したが、いずれも予選落ちである。まさに地獄の毎日だ。地獄からの復活はあるのだろうか?
 横浜高校、西武ライオンズでの活躍から、レッドソックスにビッグな待遇で迎えられた松坂大輔投手も、今や地獄の苦しみだ。今期はまだ活躍の場が決まっていない。同氏の復活はあるのだろうか。奥様の柴田倫世さんの側面からのサポートは欠かせない。
 柔道の内柴正人選手もその典型的な一人である。栄光の二つの金メダルの人生から、まっさかさまに地獄に落ちた。山あり、谷ありと言え、同氏の復活は絶望的である。
 そういえば、フィギュアの昨日の四大陸選手権で、久しぶりにトリプルを決めて、今季世界最高得点を出した浅田真央選手もその一人だろう。三回転が飛べずに封印し、もがいていた地獄のような日々を脱したのである。ソチオリンピックを来年に控え、彼女の復活は嬉しい快挙である。
 復活、復帰は、人生の嬉しい再デビューのようなものかもしれない。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 落ち着いた一日だと思っていたが、夕方になって熱が出ていた。ちょっと心配だったが、そのまま帰途についた。夜中に苦しんでいなければいいのだが、…。

3.今朝の一考
 3時半起床、体重は、62.2Kg,今日のお天気は、晴れ時々曇りの予報である。

2247 そんな隣国とは付き合いたくない

 今回のレーダー照射事件に関し、中国は日本のねつ造だとし、逆に日本の対応を強く非難した。びっくりで開いた口も塞がらない。まさに、なんたるちあ、である。

1.独り言コラム
 東シナ海の公海上で中国海軍の艦船が火器管制レーダーを海上自衛隊の護衛艦に照射した事件について、沈黙を守っていた中国外務省は、昨日になって、使用したのは火器レーダーではなく、監視用のレーダーだったと反論し、日本の完全なねつ造であると日本を強く非難した。相変わらずの強気な子供だましの言い訳に、聞いていてあきれるし、苛々、むかむかして、不快感でいっぱいだった。相変わらず、強気一辺倒な中国の失礼極まりない対応だ。事実を、真っ向から否定してくる中国の強い対日姿勢は許し難い。
 しっかりとした裏をとっている日本側としては、ここで堂々とその証拠をぶっつけて、中国に参ったと言わせたいのだが、それをやると、日本側のその種の解析技術のレベルなどの機密情報を披露することになるので、それは避けるべきだという考えがある。なんとも悩ましい話である。しかし、ここで、その証拠となるべき何かを出して、相手を抑え込まないと、今後も中国は図に乗って、この種の強気な嘘の対応を続けることになる。ここでは、何としても一度ぎゃふんと言わせておく必要があると思う。政府は知恵を絞って対応してほしい。さすが自民党政権であるというすかっとした切れ味ある対応を期待している。
 とにかく、謝るような姿勢は決して見せないし、痛いところを突いた指摘には、いちゃもんをつけて理不尽な反論をしてくる嫌な隣国である。それでも、隣国という関係は、物理学的に解消できない訳で、不承不承付き合っていかねばならない。従って、相手が、たとえ分からず屋のやんちゃ坊主で、痛いところを突いた指摘には、勝手な議論を吹っ掛けて来る相手でも、知らんぷりはできないのが辛い。今の心境を有体に言えば、堪忍袋の緒が切れそうで、理不尽な怒りでいっぱいである。
 とにかく、大嫌いな気に食わない国だ。今までにも幾多の悔しい遺憾な事件を経験した。最近の事例では、5年前のあの毒入り餃子事件がある。結局はうやむやのうちに幕が下ろされているし、2年半前に尖閣諸島近くで起きたあの漁船をぶっつけて来た衝突事件では、日本の対応も悪かったが、その漁船の船長をヒーロー扱いする中国の対応が苦々しかった。その上、その直後には、十分な資材であるレアアースの輸出制限を断行するという非道な対応に踏み切ったことは記憶に生々しい。また昨年、尖閣諸島を国有化したことに絡んで、中国にある日本企業に大被害を与えた暴動を起こした事件など腹立たしいことが多すぎる。
 また、昨日今日の話ではPM2.5の汚染物質の問題がある。本当に風上に置けない、礼儀をわきまえない嫌な大国だ。いずれにしても、今後の事もあるだけに、この辺りで、ぎゃふんと言わせる日本の対応は欠かせないと思うのだが、どうだろうか。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 尿路感染はどうやら治ったようだ。設置してあった脈拍、酸素指数、呼吸数などのモニター設備は撤去された。しかし、大事をとって入浴は見合わせた。痰は相変わらず多い。

3.今朝の一考
 2時半起床、体重は、62.4Kg,今日のお天気は、寒いが晴れ時々曇りである。

2246 沈黙、絶句

 沈黙は金なりの格言がある。その一方で、沈黙は多弁でもあるとの見方もある。また、沈黙と絶句は基本的に違う。前者は意図的な演出のケースが多いのに対し、後者は偶発的な感情の表れのケースが多いと思う。

1.独り言コラム
 東シナ海の公海上で中国海軍の艦船が射撃する際に使う火器管制レーダーを海上自衛隊の護衛艦に照射した事件は、大きな波紋を呼んでいて、米国務省のヌランド報道官が、昨日の記者会見で強く中国を非難した。
 中国側は、この問題に対し、ずっと沈黙を守っていたが、昨日になって、華春瑩外務報道官が、中国側でも調査していることを明らかにした。しかし、事件が起きた直後の会見では、中国の或る報道官は、記者からの質問に暫く絶句し、沈黙する場面があった。その際に広報官が沈黙していた時間は6秒にも及んでいた。この長い6秒間の沈黙は何を意味するのだろうか。想定されていた質問のはずで、答えは用意されていたと思うのだが、理解に苦しむ会見だった。
 長い時間の沈黙、絶句と言えば、先日のアルジェリアのテロ事件で、10人もの犠牲者を出した日揮の川名浩一社長の会見場面を思い出す。事件直後、自ら現地に飛んで、悲しい、厳しい事実に対面して帰国した直後の記者会見の冒頭の部分で、13秒間もの長い時間、絶句して、適切な言葉を探しておられたシーンがあった。(本コラムの2233をご参照)この場合の絶句は、悲しさ、悔しさのあまりの絶句であって、視聴者にも、その心境を多弁に語っていたと思う。川名社長の温かい人間性がしっかりと反映されていて感動的な絶句だった。そこには、こみ上げてきた悲しさ、悔しさの故の責任者としての気持ちがいっぱいに反映されたものだった。
 トップの方の絶句の事例で思い出すのは、小渕恵三総理が、2000年5月14日のぶら下がり記者会見で、暫く言葉が出て来ずに数秒間絶句していた事件があった。同氏は直ちに緊急入院されたが、その後も意識が戻らず、そのまま逝去された。原因は脳梗塞で、この絶句は、その前兆だったのである。
 野田総理にもろれつが回らない事件がある。退陣を控えた11月2日の参議院本会議で、前日の衆議院に続いて、ろれつが回らない事件が起きた。その場面は、首相が「原発廃炉に向けた取り組みが、これまで経験のない困難を伴うことら、…」と発言し、額に手を当ててから言い直した。これは、前日の衆議院でも同じ部分でつかえていた。同氏の場合は、その後事故もなく、次の総選挙で頑張って、国会の戻って来られたのは幸いだった。言うまでもないことだが、政治家が、ろれつが回らなくなるというのは、命取りになりかねない事件である。
 こんな話を書いていて、沈黙ではなく雄弁に変身した逆の事例を思い出した。大平正芳元総理に纏わる話である。同氏は、もともと寡黙な方で「あ~う~」といったような感嘆詞が多く、「あ~う~」首相と呼ばれていた方だった。これは、同氏の人生最後の場面での話だが、福田派との四十日抗争の末に、同首相は衆参同時選挙を決断した。そして、その選挙戦が始まった直後に事件は起きた。同氏が気分が悪くなって入院したのである。その後、一時は回復の兆しも見られたが、結局は、そのまま選挙期間中に逝去されたのである。選挙戦は一転して弔い合戦となった。筆者が言わんとするエピソードは、その選挙の公示日に見せた大平首相の迫力ある演説だった。持ち前の「あ~う~」は全く見せずに、滔々とした流暢な迫力ある演説を披露したのである。その演説は、今でも印象に残っている迫力ある素晴らしい演説だった。普段寡黙な方だけに、その印象がとても強く残っているのである。
 沈黙、絶句、そしてその反対の多弁、いずれの表現法においても、その方の人間性が、相手に与えるインパクトの強さの決め手になっている。それにしても、中国の報道官の対応は、いつも腹立たしくて許せないことが多すぎる。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 今回の炎症、尿路感染はどうやら峠を越したようだ。一昨日から一部栄養剤の注入も行われるようになった。顔の表情も柔和になっている時間が増えて来ている。それでも、淡の出方は相変わらず多い。

3.今朝の一考
 3時起床、体重は、62.4Kg,今日のお天気は、曇り時々晴れの予報である。朝早くには、雪が少しぱらついていた。

2245 株価は動く

 今、記録が存在している中で、株価が最も大きく動いたのは、1987年10月20日のブラックマンデーで、一日で16%近い大きな下落である。今朝は、今までの株価の大きな動きについて、レビューを試みた。

1.独り言コラム
 一昨日、日銀の白川方明総裁が任期前での辞任発言をしたのを受けて、昨日の株価が大きく動いた。一日で416円もの大きな上昇で、リーマンショック後の高値を更新した。後任人事に絡んで、更なる金融緩和が進むとの期待が膨らんだ結果だとの見方である。
 誰かの一言で株価が大きく動くことはよくあることだ。最近の事例では、昨年の11月14日の党首討論で、時の野田総理の解散発言がある。この時には、その翌日に165円アップしたのに続き、3日連続100円以上の大幅な上昇が続き、3日間で490円という大幅な値上がりを見せた。その後は、安倍自民党新総裁の誕生、総選挙での自民党の圧勝、そして安倍総理の誕生とアベノミクス方針の披露と推進で、この2か月足らずで、およそ2800円という大きな上昇を見せている。
 とにかく、世の中に何かがあれば株価が動く。言ってみれば、株価は世の中の動きを映す鏡であって、平和、安定、期待などの度合を示すバロメーターで、それを乱す事件、事故などの発生で、株価は大きく下落することになる。
最近の事例では、2007年夏頃から明らかになってきたサブプライム問題、2008年9月15日のリーマンショック問題、2010年のギリシャ通貨危機、2011年3月11日の東北大震災などでは、それらを反映して大暴落があった。リーマンショック時には、翌日の9月16日には600円を超す大きなダウンとなったし、10月7日には1069円の大暴落が起きている。また、東北大震災では、その後の最初の営業日の3月15日には1015円の大暴落があって、我々の心胆を寒むからしめる大きな株価の動きだった。
 思い出すのは、リーマンショック時での時の麻生太郎総理の発言で、口から出任せ的な「全治3年」といういい加減な発言が強く耳に残っている。しかし、結果的に言えば、当たらずとも遠からずであった。裏付けのないいい加減な発言でも、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで、無いよりあった方がいいのかもしれない。
 ところで、昨日の日経では、株価の天井をどこで見分けるか、といった特集が組まれていた。一日の取引株数、取引高、外人の売り買いの比率、等が目安だそうで、そういう意味では、どうやら天井が近づいていると言えよう。しかし、そういうことが分かれば苦労はない、であって、誰もが分からないから面白いのかもしれない。単純な疑問だが、日本は今後どうなってゆくのだろうか。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 体温、血圧、酸素指数などの身体の基礎データは安定していた。しかし、痰の出方は依然とし多く、大変苦しんでいるようで気の毒だった。今度の炎症は、どうやら快方に向かっているようだ。

3.今朝の一考
 3時起床、体重は、62.7Kg,今日のお天気は、曇り時々晴れである。

2244 いじめ、抗争、挑発

 悪質な抗争が内外で起きている。今回起きた中国の挑発には、不気味さが感じられ、腹立たしさで怒り心頭である。

1.独り言コラム
 中国海軍が3キロほど離れた位置から、海上自衛艦(ゆうだち)に数分間連続して射撃用のレーダーを照射するという異常な行動を行った。一つ間違うと一触即発で戦争になりかねない危険な許せない行動だ。これに対し、日本では、昨夕防衛大臣が緊急の記者会見を行ってその実態の説明が行われた。直ちに外交ルートを通じて中国政府に抗議したようだが、実態の把握を行うとのコメントだけで、今のところ、正式な反応はない。きわめて悪質な挑発である。開戦間近の雰囲気がないでもない。中国は本気で戦争を考えているのであろうか。恐ろしい国だ。
 大津の中学生の自殺から始まったいじめ問題は、大阪の桜宮高校の部活での体罰、そして、日本の女子柔道界で起きていた体罰問題へとエスカレートしている。日本柔道界では、園田隆二監督の辞任に次いで、吉村和郎強化担当理事や徳野和彦コーチの辞任へと発展し大きく揺れている。暫くは、全国の中学校や高校からのこの種のいじめ、体罰問題の実態が更に表面化し、問題は更にエスカレートしそうだ。
 言うまでもないことだが、教育では「叱る」ことは大事である。それが、いじめ、体罰となると話は違う。この違いは単純で、その対象への愛情の有無であると思う。本当にその子供、生徒、選手の育成に愛があっての事なのか、単なる怒りの発散対象になっているのではないか、といった人間としても基本的な姿勢の問題なのだ。冷静に判断すれば、間違いは起きないはずだが、勝つことが前提で対応しているとコントロールが利かなくなって、怒りと化すのだろう。
 いじめにはグループ間、組織間でのいじめもある。女流棋士会の二つの組織がまた抗争を始めているのだ。大きな組織である日本将棋連盟が、そこから離脱させられた小さな組織である日本女子プロ将棋協会(LPSA)を執拗にいじめているのである。
 もともとこの女流棋士たちを分裂させたのが、米長邦雄前会長の仕業だった。女流棋士たちにもっと積極的に立ち上がって頑張ってみたらという甘言で仕掛けておいて、その活動を始めると、梯子を外すという荒業に出て分裂させたのである。その過程では、女性棋士に踏絵を踏ますような苦しい選択を強いて、分断を図った裏切りの酷い仕打ちだった。その結果、仕方なく誕生させられたのが、小さな組織の日本LPSAだった。筆者は先日米長会長が亡くなったことで、この問題は解消され、うまく統合が進んで元に戻るのではないかと期待していたのだが、なんと更に悪化に向けて動き出していたのである。
 筆者がその異様を感じたのは、先週女流棋戦のマイナビ女子オープンの準決勝戦に、石橋幸緒さんが不戦敗という結果を知った時である。何故だろうと思っていたら、この間の日曜日の夜のコンピューターでの対局の女子の最強戦でも、石橋幸緒さんの対局が延期された。そこで、これはただ事ではない、何かが起きているということで、インターネットで調べてみると、案の定、二つの組織間でごたごたが起きていたのである。具体的なきっかけは、LPSAで初めて誕生した新棋士、渡辺愛さんを3級に認定し、日本将棋連盟に連絡したのだが、連盟から、自分たちが主催する棋戦への参加を認めないと通告をしてきたのである。それに反発したLPSAの代表理事である石橋幸緒さんが身を以て抗議しているというのが抗争の内容の様だ。
 女子プロ棋士たちを強引に分裂させ、更に新しく誕生する新棋士の棋戦への参加を認めないとする大人げない日本将棋連盟対応にはいらだちを覚える。これは、まさにいじめである。筆者は、このいじめは米長会長の悪質な対応がきっかけで起きたことだったので、今回の会長の交代で、再び統合が図られて解決する方向に進むだろうと期待していたのだった。それが完全に裏切られたのである。
 この問題の矢面に立っているのが、日本将棋連盟の田中寅彦専務理事の様だ。田中寅彦氏と言えば、現役の頃ばりばりの頃は、当時の棋界のトップに立った谷川浩司氏に「そんなに強くはない」と言って、大いに吠えていたことで話題を提供していた。それが、巡り巡って谷川会長の下で会長をサポートする理事のトップに居座っているのもなんとも皮肉な現実である。その田中寅彦氏が、今回のいじめの先頭に立っていることに怒り心頭なのだ。新会長の谷川浩司さんは、心優しい方だけに、弱者のLPSAをいじめるというはずがないと思うのだが、…。
 いずれにしても、この辺りで、女子プロ棋士の再結集を図るべきタイミングだと思うのだが、どうだろう。石橋幸緒さんは、初代の藤森奈津子さん、二代目の中井広恵さんに次ぐ三代目の代表棋士である。そのご苦労ぶりに心が熱くなる。一日も早い収集解決を望んでいる。
 なお、この女流棋士の分裂問題については、この欄でも何回か(325、722、836、1034、2195回)取り上げており、ご参照頂ければ幸いです。
 とにかく、女流棋界は小さな団体である。一つになって仲良くやっていって欲しい。谷川新会長のリーダーシップに期待している。同時に、石橋幸緒さん、頑張れ! と申し上げておこう。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 朝から体温が乱高下、35.4度から上は38.9度との間で動いていた。クーリング、座薬を使う対応の一方で、足は冷えているので湯たんぽで温めるなど大変だった。また痰も多く、本人は相当に苦しかったに相違ない。
3時過ぎには、担当医と神経内科の医師のお二人の往診を受け、改めて症状の説明があった。このところ、炎症が起きる頻度が増え、その間隔が短くなってきていることへの心配を訴えた。体力が衰えてきていることも関わっているようだ。

3.今朝の一考
 3時起床、体重は、62.2Kg.お天気は雨のち曇りのようだ。

2243 あらぶる

 この言葉を広辞苑で引いてみると「荒立つ国の神、人に害を与える暴悪の神」とある。また、インターネットには「気性が激しいさま、ふるまいなどが乱暴であるさま」などの解説がある。

1.独り言コラム
 一昨日、第十二代目市川團十郎さんが亡くなられた。享年66歳。江戸歌舞伎の荒々しい豪快な「あらぶる」演技である荒事を継承した功労者だった。歌舞伎界には、昨年末の中村勘三郎さんに続いての「巨星落つ」の二人の役者の無念な死で、大きな衝撃が走っている。きわめて残念なことは、今年の4月には新しい歌舞伎座のオープンが予定されているだけに、その初舞台を待たずに急逝されたことである。ファンには、いくら悔やんでも悔やみきれない無念さがあるようだ。いずれにしても、歌舞伎界は大きな時代の節目に差し掛かっていると言えよう。後継者たちの更なる奮起、一層の努力が望まれる。そんな中で、市川海老蔵さんと小林麻央さんのご夫妻に第二子(男子)の妊娠が報じられていて、未来の歌舞伎界につなぐ懸け橋としての期待が膨らんでいる。まさしく、弔事の中の慶事である。
 さて、荒事や「荒ぶる」という言葉からの連想である。まず思い浮かぶのは、早稲田大学ラグビー部の秘歌である第2部歌がある。これは大学選手権で優勝した時にのみ歌うことが許されているという特別な歌だそうだ。筆者は、きちんとした形で聞いたことがなかったが、これを書くために、泥縄式に、昨日、インターネットで聞いてみたが、正直って、今一つピンとこなかった歌だった。
 筆者の友人の一人が長野県の松本の出身で、同氏から大分前に聞いた話に、諏訪大社で7年に一度行われる御柱祭の話がある。テレビでも何回か見たことがあるが、見た目では、その「あらぶる」ぶりが画面いっぱいに出ていて、凄い祭りであることを実感した。時によっては死者も出るという「あらぶり」ぶりだ。危険というスリルとの背中合わせの中に、何とも言えない感動があって、圧巻そのものだった。この祭りは、長野県指定無形民俗文化財で、日本三大奇祭の一つだそうだ。その「あらぶる」ぶりではに、引け劣らないという大阪府岸和田市のだんじり祭りもその一つである。改めて考えてみて、「あらぶる」は、まぎれもなく日本文化の一つである、と確信した次第である。
 話は少しニュアンスが違うかもしれないが、一昨日の大分別府毎日マラソンで優勝を果たした埼玉県の公務員ランナー、川内優輝氏のあっぱれな勝利には感動した。あの最後の中本選手とのつばぜり合いで見せた必死の形相は、あらぶる姿の最高傑作だと思った。コーチ、監督もなく、一人で頑張って、多くの大会で走っている彼の走りぷりは、凄いの一言に尽きる。ロンドンオリンピックでは、惜しくも出場権を得られなかったが、来年の世界選手権への出場権獲得は確実と思われるので、あのあらぶる顔で、世界を驚かせて欲しい。
 ところで、あらぶるを売りにしている格闘技の柔道だが、女子柔道の選手15人による訴えで、選手への体罰問題が発覚し、それがきっかけとなって揺れている。この問題で、園田隆二女子監督が辞任し一件落着と思われたが、それで問題の幕引きを図ろうとする協会の対応は許せないうことで、15人の選手たちが、自分たちの意図するところと違うと、改めてボールを協会に投げ返している。彼女らが求めるものは、柔道界の体質改善にあるというのだ。「勝つことありき」が先にあって、合宿、練習では、監督、コーチがあらぶるぶりを間違った形で使っていて、それが体罰的なものを生み出すという悪循環になっているというのだ。彼女たちの訴えは、そういった体質改善が先決だというのだ。あらぶり精神を、もっと前向きに使うべきだとのことだろう。
 筆者も、妻の付添いでは、病魔のしつこい攻撃に対し、気持はまけずと、荒ぶる強い精神で取り組んでいる今日この頃である。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 今までにない大変な一日だった。一昨日からの不安が的中した一日となった。朝、少し早めに病室に入ると、夜勤の看護婦さんが、懸命に点滴の注入口の設置をしてくれていた。しかし、今の雅子の腕、足、脚の血管は、ほとんどがそのことで使い切っていて、適切な位置を見つけるのが至難の業の様で、ご苦労をして下さっていた。それでも、何とか、左足の甲に設置してもらい、抗生剤に投与が開始されたのである。しかし、朝、7時頃の体温計測で39.2度が出ていたという話にびっくりだった。看護婦さんの話では、夜は下がっていたというのだ。
 早朝から、レントゲン、血液、尿の検査が行われていたが、更にもう少し突っ込んだ検査をしようと採血が必要となったのだが、これがなかなか大変で、何人かの看護婦さん、最後は医師がトライされたがうまくゆかず、結局、断念した結果となった。それでも、それまでの検査の結果、どうやら、尿路感染であるという診断だった。
驚いたのは、その後、体温は39.9度まで上がり、どうなることかと心配した。しかし、幸いにも、午後になって下がり始め、夕方には平熱に戻っていて、ほっとして帰途に着いたのである。
 炎症の発生は今年になって2度目、通算、8度目ぐらいである。進行性の病気の特徴なのだろう、段々とそのインターバルが短くなってきているのが気掛かりだ。この間、雅子はよく頑張っていた。

3.今朝の一考
 3時半起床、体重は、62.2Kg,今日のお天気は、晴れ後曇りの予報。

2242 「三」に纏わるトピックス

 プレゼンテーションなどでは、言いたいことを三項目ぐらいに纏めると、分かり易く伝えることができることから、プレゼンター達がよく用いる手法である。とにかく、「三」はシンプルで扱い易く、親しみ易い数字である。かつての長島茂雄選手の背番号であって、親しみもある。

1.独り言コラム
 昨日の日経新聞朝刊の永田町インサイドのコーナーに、『中国の「三戦」が尖閣を脅かす』という特集記事が掲載していた。それによると、中国人民解放軍の重要作戦である「三戦」に日本政府は押されてしまっているというのだ。この場合の三戦とは、世論戦、心理戦、法律戦を指していて、中国は、これらを有機的に駆使して、有形、無形の圧力で、有利な展開を進めているというのである。具体的には、世論戦では、尖閣は古来より中国領土だったのを、日清戦争で日本が奪ったとの主張を、莫大な広告費を使って世界にPRしている。心理戦では、尖閣諸島に海空両面から接近する行為などを繰り返し、心理的に脅かすという作戦、もう一つの法律戦は、中国は日本と違う論点で国際法、国内法を利用して国際的な支持を獲得しようという作戦のようだ。そういう作戦で、日本は、後手に回ってしまっている。どう対処すべきか、安倍内閣の応接が注目されるのだが、…。
 再登板したその安倍内閣は、三本の矢を前面に押し出し経済の再生を期している。金融緩和、財政出動、清張戦略を三本の矢と称し、それらを同時並行的に推進することでデフレ解消、経済の再生を図ろうというのである。そうあって欲しいと願いながらも、そんな理屈通りに、得体のしれない経済は動くのだろうか。不安は尽きない。
 ミャンマーでコメ事業に参入しようというのが、大手商社の三井物産だ。2011年のデータでは、コメの輸出国では、インドが1位で1025トン、以下ベトナムが770トン、タイが690トンと続いている。ミャンマーは現在60トンレベルで9位にランクされている。それを、5年後に、500トン、世界4位のレベルまで拡大したいとしている。三井物産は自らが参画することで、その辺りのノウハウを提供してミャンマーの戦略を支援しようという狙いだ。いろんな意味で、ミャンマーは今後の日本のパートナーとして有望な相手国になりそうだ。
 同じ「三」でも、あの有名な三宅坂は、いまちょっとした歴史の転換点にある。半世紀もの長い間、社会党、社民党の党本部が入っていたビルがあって、日本の政治の歴史の側面を創ってきたホームグランドだった。それが老朽化ということで、立ち退きになったのである。あの辺りは、江戸時代には彦根藩の上屋敷だった。それが戦後GHQが社会党に貸与したのだという。社会党といえば、筆者の頭の中には、かつての党首だった成田知巳、江田三郎、土井たか子、村山富一氏などの名前が浮かぶが、今の社民党は、国会議員の数も衆参で6人という小さな存在になってしまっている。彼らは、三宅坂から何を学び、何処へ行こうとしているのだろうか。
 一方で、「三」には三冠、三連覇といった華々しい、輝かしい世界もあって楽しい話題も多い。野球での打者が狙う三冠王は、打率、打点、本塁打部門で1位を占めることである。今までに、野村克也、王貞治、落合博光などの各氏が三冠王を奪っている。ところで、今年は3月には、WBCトーナメントが行われるが、日本は山本浩二監督が率いる侍ジャパンが三連覇を期して出場する。
 一方、将棋界では一時は七冠を制覇した羽生善治氏は、今は三冠である。渡辺明竜王も、目下王将戦、棋王戦に挑戦中で、うまくゆけば初めての三冠となる。囲碁では、井山裕太5冠が目下棋聖戦に挑戦中で、これを奪えば、三冠の倍の六冠になる。
 歌舞伎界では、今朝、第十二代市川団十郎さんが肺炎で死去されたことが伝えられている。66歳だったという。この訃報も決して「三」に無縁ではない。十二代と66歳には、3x4=12、3x33=66 といった具合に「3」がいっぱいだ。このこじ付けは、ちょっとお遊びが過ぎたかも知れないが、お許しを頂くとして、ご冥福をお祈りします。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 朝は平熱で特に異常はなかったが、午後になって熱が急に上昇、クーリングをしてもらったが夕方になっても下がらず、更に、38.2度まで上がった。苦しんでいるようで立ち去り難かったが、夜勤の看護婦さんに頼んで、心配のまま病院を出た。今朝は早く行って上げねば、と思いつつこれを書いている。

3.今朝の一考
 3時起床、体重は、62.1Kg,今日のお天気は、昼間は一日中雨のようだ。

2241 スケールが違う

 一口にスケールが違うと言っても幾つかのケースがある。一つは、見た目、つまり形而上学的に大きさが違うケース、今一つは、心理的、感覚的な面での大さの違いを指すケースがある。いずれの場合も、見る人、受け取る人に与えるインパクトの大きさに違いがあると言える、いわゆる、人間としての「器」が違う云々の場合は、後者に属するスケールの違いだろう。

1.独り言コラム
 ソフトバンクの孫正義氏が、どでかい買い物をしたと昨日の新聞が報じていた。カリフォルニア州のシリコーンバレーにある豪邸を購入したという。日本円で108億円にのぼるという代物だ。米国で取引された住宅価格としては過去最高だという。その辺りは、IT産業で成功した人々の豪邸が並ぶ地区だそうで、同氏もその仲間入りをした証である。今回の物件は、敷地は3万3千へーべに及ぶという。甲子園球場のほぼ3倍近い広さである。豪邸内での移動には車が必要だ。どうやらプライド争いでも、孫正義氏は、スケールの違う大きな戦いを楽しんでいるようだ。
 中国で、とんでもない大気汚染が起きている。今までにない最悪の大気汚染で、スケールが違う汚染であるとの報道だ。ニュース映像でも天安門広場は極めて視界が悪く、一見して健康に良くないことが分かる。昨年、GDPで日本を抜いて世界第2位に躍り出たが、環境対策などに配慮せず、ただただ無茶苦茶にぶっとばして来た中国産業界の強引な対応の付けが回ってきていると言えよう。しかしこの話は他人事ではない。黄砂の場合と同様に、既に日本にもその最悪の大気が移ってきているようだ。これには、安倍内閣も外交上でしっかりと苦情を申すべきだろう。
 その安倍総理が昨日沖縄を訪問した。そして仲井真沖縄県知事とも会談して、米軍基地の辺野古への移管に向けて理解を求めたという。一気に了解を得るということにはならないが、この種の地道な対応の積み重ねが大事だろう、就任早々のなかなかのスピーディな対応で、前の民主党政権では見られなかった細やかな動きである。もちろん、今月下旬に行われるオバマ大統領との会談を控えての泥縄式の根回しとの見方もあろうが、そのような細やかな対応をさりげなくこなす安倍総理には、民主党政権になかったスケールの違う細やかさが窺える。自ら陣頭に立つ対応に、好感を覚えたのは筆者だけではないと思う、仲井真知事の言葉の外に、そんな雰囲気が出ていたように思う。
 あの「巨人、大鵬、卵焼き」の流行語を一世風靡させた横綱大鵬関は、去る1月19日に72歳で亡くなられたが、その葬儀が31日に東京の青山葬儀場で行われた。葬儀には1500人に及ぶ多くの関係者、ファンが参列した。柏戸関と共に創った柏鵬時代は、相撲史の中でもスケールの違う輝きを見せてくれた時代であったと改めて思う。同氏の果たした優勝回数32回は、今でも塗り替えられていない輝かしい記録である。しかし、このところの角界は、朝青龍、それに「白馬」時代と称せられる白鵬、日馬富士の二横綱が頑張っていて、モンゴル時代の真っただ中である。日本人横綱が絶えて久しい。やはり、国技であるだけに、一日も早い日本人横綱の誕生を望んでいる日本人は多いと思う。とにかく、双葉山の大横綱に次ぐ大横綱大鵬のスケールは大きかった。目下、国民栄誉賞が検討されているようだが、妥当な考え方であろ。
 シャープとパナソニックが、10月~12月の連結決算を発表した。営業損益でシャープが26億円、パナソニックが346億円の黒字を出した。シャープにとっては実に5四半世紀ぶりの黒字であるが、かつての全盛期に比べると利益の大きさはスケールが全く違う。その上、両社共に、新たな収益の柱が見えておらず、デジタル時代代表する両社の再建の道のりは、なお険しいようだ。しかし、頑張って輝かしかった時代を一日も早く取り戻してほしいものだ。
 スケールの違う話だが、将棋界では、郷田棋王への渡辺竜王が挑戦する棋王戦第一局が、今日9時から長野市で行われる。二人は、昨日の未明まで大事な順位戦で疲れているが、一日あけての多忙な対局である。まあ、二人とも条件が同じなので、二人の体力勝負でもある。筆者には、また楽しい一日になりそうだ。今からわくわくしている。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 症状、様子は前日と同じで、まずまずだった。この日は、短い時間だったが、テレビに視線を送っているように思われるシーンがあったし、こちらからの一方的な話に、聞いてくれているような様子もうかがわれて、ほっとした場面があった。しかし、以前に何度か見られた突然大きな声を出すことが二度あった。何故だかわからない。どこかが痛いのであろうか? そうでもなさそうだった。彼女の孤独な厳しい闘いが続く。

3.今朝の一考
 2時40分起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、晴れ後曇りの予報である。

2240 思うようには展開しない

 何事も筋書き通りには展開しないのが現実だ。安倍総理の再登板で、政治は活気を見せつつあるが、我々の日常生活は依然として冴えない。期待が先走りしているようだが、思うように展開しないのが現実である。

1.独り言コラム
 昨日は、一日中、携帯およびコンピューターで将棋観戦を楽しんだ。A級順位戦8回戦の5局を堪能した長い一日だった。はらはらする好勝負が多く、最後まで目が離せず、その展開に埋没していた。最後の1局が終わったのは、日付が変わって今朝の未明の1時前で、およそ15時間にわたる熱闘だった。
 中でも、名人戦の挑戦者決定を左右する注目の大勝負、羽生善治3冠と渡辺明竜王の一局は、期待通りの大熱戦で優劣不明のまま、深夜の終盤の戦いに入ったが、土壇場のところで、両者に読み違いがあったようで、結果的には羽生3冠が逆転勝ちして7勝目を挙げて、挑戦権獲得に大きく前進した。2敗で追っていたもう一人の三浦弘之八段が、追いすがる深浦康市九段に勝ったため、挑戦者の決定は来月の最終局に持ち込まれた。羽生が勝つか、三浦が負けるかで羽生3冠の連続挑戦が決まるが、羽生3冠が負けて三浦八段が勝つと、両者のプレイオフとなる。
 この結果、昨年末の竜王戦を防衛し、今年の1月から始まっている王将戦に挑戦中であり、更に2月からの棋王戦にも連続挑戦が決まっていて、タイトル戦に連続登場している渡辺竜王も、4月からの名人戦への登場はならなかった。思うようには展開しないのが現実なのだ。なお、筆者の贔屓の郷田棋王は高橋九段に勝って5勝3敗にしたものの、挑戦者への僅かに残っていた夢は羽生さんが勝ったことで完全に消滅した。なお、降級の二人の争いは依然とし熾烈で、橋本八段、高橋九段、谷川九段の3人が2勝6敗で並んでいて、3勝5敗の深浦九段の4人にその可能性が残っている。来月の最終局が今から楽しみである。
 日本の柔道界は、またしても一本取られた感じである。一昨日の園田隆二監督辞任についで、アテネ、北京の金メダリストだった内柴正人被告に、衝撃的な懲役5年の実刑判決が言い渡された。自分がコーチをしていた女子学生に、酔った上で暴行に及んだ容疑である。事前に合意があったとする被告の主張は認められず、反省も認められないとうことでの判決だった。意外だったのは、執行猶予もついていない厳しい判決だった点である。無罪を信じていた内柴被告は、直ちに控訴手続きを行ったという。もう一勝負であるが、その展開や如何である。
 米国ツアーで今季3戦目の石川遼選手は、今週も二日目でスコアを大きく乱し、思うような展開のゴルフになっていない。今年もマスターズで特別招待を受けて出場の予定だそうだが、今の石川選手には、全く精彩がなく、プレイも安定しておらず、普通のゴルファーになってしまっていて、かつて見せていたインパクトあるスター性のあるゴルフが見られない。大丈夫なのだろうか、大いに心配である
 製造業に携わる労働者数が51年ぶりに1000万人を割って、998万人になったという。労働人口が6228万人であるから、わずか16%で、70年代のもっとも多かった27%を大きく下回った。大企業の相次ぐリストラの結果が大きく効いている。日本経済の骨格が大きく変わってきている。これまた思い通りに展開していない意外な展開と言えよう。
 景気の方は、株価が先行して上がっている。今朝も米国株が5年4か月ぶりに14000ドルを超えた。しかし、日本では、実体経済はこれからである。最近の景気指標の動きを見ると、住宅着工件数が少し上向き、鉱工業生産指数もようやくプラスになったし、有効求人倍率も少し改善してきているようで、わずかな期待の兆しが見られるが、今後、期待道りの展開に繋がるかどうかは、まだまだこれからの様だ。
 とにかく、筋書き通りには進まないのがこの世の常だ。当てにせず期待して(?)見守りたい。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 まずまずの症状。相変わらず痰が多い。気の毒な毎日である。

3.今朝の一考
 4時起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、晴れ模様との予報だが、…。

2239 高いトーン、強いトーン

 勢いに乗った方々は、その全身から強いトーン、高いトーンを発しているようで、見ていても心強さを覚える。政治、経済、社会、スポーツ、趣味など、あらゆる世界でそんな方々の存在が目に付く。

1.独り言コラム
 今日からプロ野球は各球団がキャンプインする。各球団とも今年こそはの思いで、文字通り強いトーンで誓いを新たにしているだろう。どこが抜け出し、どこが勝つのか、長いペナントレースを目指しての合宿が始まる。
 昨年末の紅白歌合戦で、高いトーンで「ヨイトマケの唄」を歌った三輪明弘さんの評判はすごく高く、改めて同氏の存在がクローズアップされている。歌手別の視聴率でもトップを占めたようで大した77歳である。
 各界でも、自信を持って高いトーンで頑張っておられる方々結構おられて心強い今日この頃である。その代表的な方の一人が安倍晋三総理大臣だろう。アベノミクスなる新造語を生み出し、三本の矢の理屈を駆使しながら、日本経済の再生を目指す果敢な姿勢には、初登板では見られなかった力強さを思う。一昨日から始まった代表質問に対しても、堂々の強いトーンでの答弁ぶりで余裕さえ感じられる。この調子で来週の予算委員会も乗り切ってゆくことだろう。
 経済では、株価が日米共に強いトーンで上昇傾向にある。どこまで上がるのか、興味津津である。日本の株価としては、当面は12000円を伺いながら、上がり下がりの展開となるだろう。しかし、ここに来て円安が予期以上に進んでいて、筆者が所有している家電関係の株の動きが鈍っている。さあ、どうなってゆくのだろうか。
 さて、一昨年に起きた大津市の中学生の自殺事件に関し、事件を調査していた第三者委員会が最終報告書をまとめて越直美大津市長に提出した。その内容は、いじめが原因で自殺に至ったと強いトーンで結論づけしている。この種の事件で第三者委員会を設定したのは初めてで、その対応は評価すべきだったと思う。このニュースで、大津市長の越直美さんも全国区扱いになっていて、支持者の筆者も心強い。
 一方、大阪の桜宮高校の体罰問題に続いて、一昨日大きな問題になった女子柔道の園田隆二監督による体罰問題は、昨日一気に大きく動き、園田監督が辞任表明に至った。素早い対応で、その潔さは評価できよう。愛のない体罰は恨みを買うだけで励みにならない。そんなことは誰もが知っているが、その受け取り方に、行なった立場と受けた立場に大きな齟齬があった。この問題で、初めに監督留任ありきで対応していた柔道委員会のトップは、最初からもっと強いトーンで対応すべきだったと思う。
 女子ジャンプの高梨沙羅選手の強さは抜群だ。日本に久しぶりに出てきた天才少女だろう。彼女のジャンプには強いトーンがいっぱいで、見ていても見甲斐がある。まずはソチオリンピックを目指して驀進して欲しい。
 囲碁将棋の世界もなかなか面白い戦いが続く。昨日から、囲碁の棋聖戦第2局が始まっている。井山裕太5冠は、6冠目を目指して張羽棋聖に挑戦中である。初戦を奪った井山5冠の勢いは衰えず、強いトーンでの対局を見せてくれている。囲碁界では6冠制覇者はまだない。井山5冠にしてみれば、6冠奪取は、7冠制覇の通過点としてとらえていると思う。頑張って欲しい。大きな嬉しいニュースを期待している。
 将棋界は、今日が名人挑戦者を決めるラス前の8回戦の5局が一斉に行われる。いわゆる3月の将棋界の一番長い日に準じる一日で、興味津津の面白い対局が同時並行的に5局も楽しめるので、ファンにはたまらない一日なのだ。筆者も今からそわそわで、対局の始まる10時以降は深夜まで、携帯とコンピューターに首っ引きで、楽しい一日を過ごすことになる。
 今日の対局の中のお目当ては、羽生善治3冠と渡辺竜王の直接対局だ。二人とも、最近はめっぽう強く、常に強いトーンが持続していて隙がない強豪である。羽生3冠が勝って、もう一人の2敗の三浦八段が敗れると、すんなりと名人挑戦者が決まるが、渡辺竜王が勝てば、二人が共に6勝2敗でタイに並び、三浦八段の結果いかんでは、3月の最終局がむちゃくちゃに面白くなる。一方、筆者がファンの郷田真隆棋王は、今日は高橋道雄9段と戦う。もし勝てば、最終局が渡辺竜王との直接の戦いが残っていて、羽生3冠の結果次第では、挑戦者争いの一角に加わることも、数字の上ではその可能性が残されている。他にも、二人のB1級への降級を巡って、この高橋九段の他にも、谷川九段、佐藤九段、橋本九段、深浦九段にもその可能性があって、5局すべてがし烈な戦いが予想され面白い。いずれにしても、筆者にはたまらない楽しい一日である。

2.難病との闘い、昨日の雅子
 前日と同じような症状、様子だった。このところ、こちら側からの呼びかけにはほとんど反応してくれない。しかし、4人部屋なので、看護婦さんが部屋に来ている気配は感じる様で、痰を吸引して欲しい時には、苦しそうな声を出して気づいてもらおうとすることがある。体感で分かっているのかもしれない。穏やかな顔をしている時もあるが、そうでない時もかなりある。苦しい闘いをしているのであろう。本当に気の毒に思う。

3.今朝の一考
 1時半起床、体重は、62.0Kg,今日のお天気は、昼間は晴れだが、夕方には下り坂に向かうようだ。

| ホーム |


 BLOG TOP