プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは4部構成です。
冒頭の枕に続いて、
1部が「独り言コラム」でキーワードから世の動きを捉えようと試みる。
2部が「今朝の一考と昨日の雅子」で妻、雅子の近況。
3部が連載「難病との闘い」です。
(09−02−16に修正。09−03−01に再修正、09−09−30に3度目の修正、09−11−09に4度目の修正)


 

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1055 逃げ切れるのか?

 追う、逃げるの戦いは、ゲームやスポーツなら見ていてスリルがあって面白いが、殺人者の逃亡は冗談じゃない。

1.独り言コラム
 容疑者が2年7ヶ月ぶりに姿を現した。英国人女性、リンゼイさんを殺害したということで指名手配中の市橋達也容疑者である。整形をして大阪府内に潜伏していた可能性が強いという。先月、名古屋市内で、鼻を高くする整形手術を受けていたようで、その際に実在住所を申告していたという。また、福岡の病院からも、その姿を見せたという情報提供もあったようだ。顔は別人のようだったというから、逃げるのにも必死なのが分かる。
 とにかく、警察陣が取り逃がすという大ポカがあって、その後ずっと逃亡を続けている訳で、そこには、資金提供などをしている人物がいるのではと見られている。それにしても精神的にタフな男である。しかしながら、ここで尻尾を出したことで、このまま逃げ切る訳にはいかないだろう。
 国会の予算委員会での論戦は面白い。昨日も自民党、共産党、それにみんなの党らの代表論客が厳しく追う、それに対し、鳩山内閣がのらりくらりと逃げたり、交わしたりで、こちらも応戦に懸命である。
 印象に残った追及では、石破茂政調会長の集団的自衛権の確認から始まったが、極めつけは「マニフェストパラドックス」という言葉を出しての追及のくだりだ。それは、数多いマニフェストの中味を、国民はその全ての内容に賛成した訳ではないという論法で、そこに書いたからと言って、それらの全てを実施しなければならないと考えるのはナンセンスだというのだ。その指摘はその通りであって、現に、アンケートでは、高速道路の無料化や子供手当てについては、反対の意見が過半数である。この考え方は、筆者も全く同感で、投票する際には、誰もその中味を個別に選ぶことが出来なかったではないか。マニフェスト一辺倒は誤った考え方だ。
 また、共産党の笠井亮氏は普天間の米軍基地移設に関し、今更、何を検討しているのかとの鋭い追及にも、なかなか迫力があって面白かった。一方、自民党の柴山昌彦氏らの偽装献金問題、資産管理に関する責任の追及も厳しく、鳩山総理も自らの責任を逃れるつもりは無いと答えていた。また、渡辺善美氏の日本郵政の人事問題で天下り、渡りの問題を取り上げて、独特の論法で追及した。
 果たして、鳩山総理はうまく逃げ切れることが出来るのか、国会論戦もなかなか面白い。
 話は例によって一転するが、「逃げ切れるか」ということでは、スポーツ界に幾つかの話題がある。例えば、今行なわれている巨人ー日本ハムの日本シリーズも、昨日で2勝2敗になったことで、戦いは札幌ドームまで持ち越されることになった。地元に戻れるということで、日本ハムが逃げ切る可能性が出てきたと言えそうだ。
 一方、ゴルフの賞金王を巡る戦いも面白い、米国の女子ツアーでは、目下、韓国の申ジエが  トップにいて、2位には宮里藍選手が射程距離内で頑張っている。なかなかの接戦である。明日から日本で行なわれるミズノクラッシックが大きな鍵を握っている。
 他方、日本ツアーでも男女共に接戦で、男子が池田裕太と石川遼が僅差、女子では、諸見里しのぶが横峯さくらを少し離しているが、まだ勝負は分からない。果たして、目下首位にいる池田裕太、諸見里しのぶが逃げ切れるのか、残されたツアーに関心が高まっている。
 いずれも話題も、逃げ切るのはそんなに容易ではない。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.8Kg。寒さは少し緩んでいる。お天気は良さそうだ。
 昨日の雅子は、午後になって体温が37,3度まで上がったが、夕方には戻っていて、比較的安定していた。痰を取る頻度も大分減っている。相変わらずの一進一退の状態の繰り返しである。

3.連載、難病との闘い(1020) 第三部 戦いはまだまだ続く(314)
  第七章 しつこい敵(30)

 2.再びアウエイでの闘い(14)
 (2)治療の始まり (その9)
 そうは言いながらも、看護婦さんや介護士さんの仕事も、他の仕事の方々の場合と原則的には変わらない部分もあると思う。その日の与えられた医師からの指示書や引継ぎ内容に沿って、その責務をきちんと果たしてゆくのが、仕事の基本である。
 その上で、心身ともに多少なりともゆとりがある場合には、やってあげたら患者さんが喜ぶなり、患者さんのためになるような細かい仕事にも踏み込んだサービスをすることになる。それらのプラスアルファの仕事の大半は、その必要性に気付いていても忙しくて、なかなか手が出せていないようなサービスの類である。言ってみれば、給料に織り込まれていないボランティア的な仕事だ。
 実際に、一考が、雅子のベッドの傍にいて、彼らがやってくれるそのようなプラスアルファ的なサービスを受けるのを目にすると、本当に嬉しく、彼や彼女らに心からの感謝の気持ちでいっぱいになる。そこまでやってくれるのといった嬉しい気持ちだ。淡々としたルーチン的な仕事も大事でそれが基本であることには間違いないが、心のこもったその種の踏み込んだサービスには、本当に感謝、感激、嬉しさは、百倍、千倍にも感じるのである。
 例えば、洗髪、お口洗い、爪きり、ちょっとした傷口手当てなどがその一例だ。多分、その日の担当業務として、そこまで細かくは指示されていないと思われる範囲まで、その日の看護婦さんや介護士さんの裁量で踏み込んでやってくれる。本当に頭が下がる思いになってしまう。具体例として、痰を取ってもらうのを取り上げてみても、その取り方を丁寧にやって頂ける場合と、とりあえずは、「取りましたよ」といったおざなりな場合などで、その対応の仕方に随分と差を感じることもある。
 また、当初はお風呂に入れなかった雅子だったので、一定期間ごとに身体を拭いてもらうのだが、これもマニュアルで決められたインターバルで行なわれているようだが、それでも、そのタイミングには、プラスアルファ的なジャッジもあるようだ。いずれにしても、積極的に踏み込んだサービスを頂戴する場合は、心から感謝という事になる。
 もともと、仕事柄、ボランティア精神の高い方々が多く、そのような素晴らしい気持ちを持った看護婦さんや介護士さんがほとんどだが、やはり、その日の体調や気分で、ばらつきも出て来るのは止むを得ないことなのだが、受け取る方の立場からは、そんなちょっとした対応の違いにも敏感に感じてしまう。(以下、明日に続く)

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