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相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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143 世論を見て修正

 松岡農水相小沢民主党代表で話題になったあの事務所費の扱いが、安倍総理の決断で、5万円以上のものに領収書を添付することで、漸く纏まりそうだ。参議院選挙を睨んでの国民感情を反映したと思われる。
 一方、高野連も、特待生の扱いで、今までの強い姿勢を改めて、実情を配慮したものが検討されるという。
 いずれも、世論を見ての対応で、その点では、一方的に突っ走るのを改めたのは、良しとしていいだろう。最初から、国民の気持ち、考え方を汲んだ案を出すべきで、後だしじゃんけんのそしりを免れない。
 その点では、これも、あの離婚後300日以内の生まれた子供の扱いは、未だに杓子定規で、今の案(離婚成立後300日以内)では、年間推定2800人程度あると思われる対象者の一割しか救われないという。科学的にはっきりするものを、どうして認めないのか。これでは「間違ったものを登録せよ」ということであり、決して許されるものではない。菅総務大臣を始めとする役人達の石頭を何とかせねばならない。安倍総理の決断を国民は期待している。

連載(108) 難病との闘い 第四章 手探りの二人三脚(41)

 徐々にではあったが、雅子は左手の動きだけでなく、右手の動きにも自由度が失われてゆくことを気にし始めていた。既に、衣服の着替え、料理などの支障をきたす面では、夫の助けで取り繕っていたが、その範囲は広がりつつあった。
 雅子本人は、可能な限り、夫の手を煩わせたくないとの配慮と、見栄えの良くない夫を友人達には晒したくないという女のプライドから、通院も、最初のうちは「着いて来ないで」と訴えていたのだが、それが一転、10月からは、夫の付き添いを要求するようになった。電車に乗ったり、歩いたりすることは、何とか一人で出来るのだが、診察依頼を出す際に、フィルムファイルに診察券を差し込む作業が一人で出来なくなったからである。
 また、風呂に関しても、それまでは、洗髪も含めて何とか片手で処理してきていたが、やはり、背中を洗ったり、片手では手の届かない部分も多く、遂に、夫の手助けをもらうようになった。年も押し詰まった12月26日のことである。
 もともと、雅子は、夫と一緒に風呂に入ることを好まず、若い頃は、一考が、無理やりに押しかけたことがあったが、ゆっくりと一緒に入るようなことは許されなかった。皮肉なことだが、こんなことで、一考の念願が叶うことになったのだが、この年になっては、色気も何もあったものではな、いわば、雇われた三助のような役割で、洗髪、背中を流すといった作業に精を出すのだった。
 一方の雅子も、まさか、自分がこのようなことを夫に頼むことになろうとは思ってもいなかっただけに、一歩一歩、自分が追い詰められて行くようで、内心忸怩たるものを感じながらも、背に腹は替えられなかった。
「何だか痩せたようだね」妻の身体の変化に、一考は、少々驚いた思いで雅子に声を掛けた。
「そうかしら。体重は減っていないわよ」
 そう言えば、毎朝、測定していた体重には警戒すべき変化は見られていない。気のせいなのだろうと思い直して、しっかりと食事を取るように、今まで以上に配慮することにした。
 こうして迎えた平成18年(2006年)のお正月は、母親を交えて三人で祝った。長男は趣味のラクビー観戦などで戻ってこず、次男たちは横浜の嫁の実家で過ごす順番だったからである。お雑煮は、いつものように雅子が作った。(以下、明日に続く)
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タグ : 松岡農水相 小沢民主党代表 高野連 菅総務大臣 安倍総理

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