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相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

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148 壁を突破できるか?

 昨日から今朝に掛けて、日米のそれぞれの女子ゴルフツアーで特筆すべき期待の動きがあった。まず、日本では、福岡で行なわれているヴァーナルレディースの二日目で、ここ一年以上に渡って不振を続けていた不動祐里選手が、なんと脅威の7アンダー、ノーボギで、通算ー8でトップに立った。2位に3週連続優勝を狙う金美貞選手が3打差でつけている。何しろ、六年連続賞金王になった不動選手の意外な不振が続いていただけに、今日の最終日の展開が大変興味深い。
 一方、米国のLPGAでは、宮里藍選手が、今朝の結果で、前日までの31位から一気に3位タイに浮上、これまた5アンダー、ノーボギーで首位と4打差で初優勝に期待が掛かる好位置につけた。優勝が近い近いと期待されながら吹っ切れていない宮里選手にはまさに絶好の好機と言えよう。
 不振の壁の不動、初優勝の壁の宮里、更には3週連続優勝の壁の金美貞の3人が、それぞれの難壁打破に立ち向かう。中でも、不動ファンの筆者には、今日は、朝からインターネット速報から目が離せない。
 壁、難敵といえば、北朝鮮拉致被害者の救出も気になるところだが、未だにその手掛かりさえ見出せていない。安倍総理以下の関係者の手腕に掛けるしかないようだが、被害者家族の忍耐力にも、限界の壁が迫って来ている。起死回生の打開策はないのか。

連載(113) 難病との闘い 第五章 衝撃の症状変化(2)

 一考が、待ち合わせ場所のS銀行のATMが設置されている場所に急いで行くと、雅子が浮かない顔で近くにある休息用の椅子に座って待っていた。
「どうしたの?」一考が心配して訊ねると「あなたに笑われるかもしれないけど、駅の階段のところで転んじゃっただの。少し、足首が痛むけど、大したことはなさそう」とはにかんだような顔で、雅子は自嘲的に答えた。しかし、その声には、いつもの明るい張りがなかった。
「馬鹿だなあ、転んだの? 駅の階段って、何処の階段?」いたずらっぽく、一考はそう言ったが、それが、悪夢の始まりの切っ掛けとは思ってもいなかった。
 何事も、事の始まりは静かで、当人達はそれと気づかない場合が多い。推理小説の出だしなどでは良くあるスタイルで、大したことのないような事件から始まるパターンに似た、雅子の転倒事故だった。
「改札を出た二階のフロアーから、手摺を遣って階段を降り、そこから歩道に出るのに三段ほどステップがあるでしょう。そこでなの。そこは手摺も何もない処だったので、突然バランスを失ってひっくり返っちゃったの。うまく手が着けずに足をねじって強く打ってしまった。たまたま、傍にいた人に助けて起こしてもらって立ち上がったのだが、とても恥ずかしかった」雅子の説明では、左手の不自由さから来るバランスの崩れが原因らしい。一考は、自分がそこまで面倒を見てやらずに、急いで分かれたことで、雅子を一人にしてしまったことを悔やんだが、後の祭りだった。
「まあ、これからは、気をつけなくちゃ」そう言って、雅子の様子が特に気になることもなかったので、一考は、とりあえず、振込み作業にATMに向かった
 その日は、そのまま予定通り買い物を終えた後、西武デパートにまで足を伸ばして帰宅した。雅子の足は、痛みがあったようだが大したことはないということで、そのままいつも通りの段取りで夕食を済ませ、風呂に入って寝たのだった。
 事の重要性が判明したのは、その翌朝のことだった。雅子が、足の痛みを訴えたのである。その足の部分をよく見ると、赤くなって腫れていた。これは捻挫か何かをやってしまったようだと察知した一考は、直ちに、近所の佐藤外科医院を訪ねた。いつも、母親を始め、家族でお世話になっている病院である。一考の頭の中では「まずいことになった」という思いが渦巻いていた。(以下、明日に続く)
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タグ : 不動祐里 宮里藍 金美貞 北朝鮮 拉致被害者 安倍総理

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