何と、5年で140回のゴルフをしていたと言う。年間28回で、2週間に一度以上、冬場はしないと考えるとほとんど毎週やっていたことになる。倫理規定に違反しているのに偽名まで使っての行為にはびっくりを越えている。
この問題で、前防衛大臣の
小池百合子氏が、妙なところで、再びマスコミに登場し、思わぬ形で得点を稼ぐことになった。それにしても守屋元防衛省次官と
山田洋行との癒着は酷すぎる。このほかにもマージャンがかなりの頻度でおこなわれていたのだから、まさに昼夜兼行での接待漬けだったことになる。こんなずぶずぶの関係になると、守屋氏の方から、「今度は何処何処のゴルフ場が良いね」と、自らが注文をつけていたことは容易に想像できるのだ。
このような違法な癒着は他の省庁でもあるのではないか。天下り先との関係は徹底して洗ってみる必要がありそうだ。
随意契約による無駄遣いの見直しは改めて強化する要があろう。しかし、このことで
給油新法の審議が人質になるのは遺憾だ。併行して審議すべきと思う。民主党さんの大人ぶりを拝見したい。
連載(273) 難病との闘い
第十章 笑うに笑えないエピソード (15)
(6)母親の食事事情(その3)
通常、夕食担当の日は、朝から、何を作ろうかのメニュー選択から始まり、昼食後には買い物を済ませ、午後2時を過ぎるとその下準備に取り掛かるといった具合だ。何事においても、時間ぎりぎりになってバタバタするのが嫌な一考は、常に時間的に余裕をもった形で用意に取り掛かるようにしていた。そういう意味では、結果的には、午後の大半は夕食作りに翻弄されているとも言える。
さて、自分が言い出した訳で、その夜からは、料理を出した後も、後片付けをするという名目で、直接この目で、母親の料理の食べ具合をフォローさせてもらうことにした。久子が言っているように、母親は食欲が減退していて、食べ残しを多くしているのかどうかのチェックが主な目的だったが、食事途中の状況も確認してみようと考えた。具体的には、言葉は悪いが、少し覗き見をさせてもらうのだ。幸か不幸か、この夜のメニューは、母親の好む肉料理がメインで、少量の野菜煮、サラダそれにデザートとしてメロンをつけていた。生ゴミの可能性のあるのは、野菜煮だが、果たしてどんな結果が出るか。一考は久子が帰るのを待って料理を運んだ。
いつもなら、その段階で一考の役割は終わるのだが、この夜は、タイミングを計りながら、隣の部屋から母親の食べ具合を観察した。幸い、今の母親は耳が遠く、傍まで行っても気づかないぐらいの耳の感度である。従って、隣の部屋のふすまを少しずらしておいて、そこから食事の進み具合を観察していても、少しも気づかない。行為そのものは、まさしく覗きで、普通なら失礼きわまらない振る舞いだが、こと、母親の今後のことを考えた食欲チェックだけに、許される範囲だと、一考は勝手に判断していた。
ところで、変な話だが、相手が母親なのに、ふすまの間から覗く行為に、妙に、胸がときめいていた。自分の作った料理が、いや、ドラマティックに言えば、自分の作品がどんな具合に評価されているのかを、自分の目で確認するのである。それだけに、緊張していたのかも知れないが、どうも、それだけではなさそうだ。幸い、メインの料理が順調に減っていた。また、副食にも手がつけられている。ほっとした気分で、一旦、自分達の部屋に戻った。そして、頃合を見計らってまた、その後の進捗状況を確認した。その結果、久子の伝えた懸念は、取り敢えずは、杞憂であることをこの目で確認できて、ほっとしたのである。
因みに、フォローは三日間続けたが、結果は、一考には大成功で、久子があまり合わないといった料理も、テストを兼ねて出してみたのだが、全てきれいに食べてもらったのである。サラダ、なすの炒め、エビフライ、ステーキ、うなぎ、おひたし、くだもの、それも、決して無理に食べたと言うような食べ方ではなかった。この結果、それまで胸の中を占めていた不安、心配は一気に解消した。久子の見方が、やはり、少し大げさだったことになる。
なお、蛇足だが、「覗き」と言うのは結構興奮するものだということを知った。これが、若しも、若い女性が対象だったらどうなるかと思うと、別な不安が頭を掠めたのも事実だった。(以下、明日に続く)
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