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Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは3部康成です。1部が「コラム」、2部が連載「難病との闘い」、そして3部が、速報、「昨日の雅子」です。

 

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489 橋下徹知事、思わず涙ぐむ

 2月に大阪府知事に就任以降、思い切った経費削減を目指して頑張っている橋下徹氏は、昨日、府内43市町村長と、知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)がまとめた財政再建プログラム試案に対する意見交換会を行なった。しかし、そこで多くの市長村長から厳しい反発の声が相次いだ。孤立した橋下知事は「そこを何とか頑張ってもらいたい」と熱弁を展開したが、思わず込み上げるものがあって、涙ぐむシーンがあった。
 このニュースはテレビのニュースでは各局が取り上げていたが、今朝の、毎日、日経を見る限り、全く取り上げられていない。同じメディアでも新聞とテレビの扱いの違いに、少々戸惑った。
 男の涙はよろしくない言われることが多いが、一生懸命やっていると、感極まることもある。そこまではやり過ぎではとの見方もあろうが、ここで一歩下がれば、一気に崩壊の傷口を作ることになりかねない。「今やらねば、駄目なんだ」と必死に訴える知事の姿は痛々しいが、何処まで頑張れるか、声援を送って見守りたい。
 男の涙といえば、北京オリンピック代表を決める水泳の全日本選手権が行なわれている。一発勝負なので、極めてスリリングだ。昨日行なわれた男子200メール自由形で、リレーの代表選手に決まった一人が喜びで込み上げる涙を堪えていたのが印象的だった。代表に選ばれた各選手の喜びのインタビューを聞いていると、そこまでに至る大変な苦労が偲ばれて、涙の純粋さに心を打たれることがしばしばだ。男だって涙することはある。それを一概に「悪い」と切っ棄てる必要もない。なお、柔道などの他の競技と違って、一発勝負での選考は、厳しいが、すっきりしていて明解だ。

2.昨日の雅子(105)
 雨の中での通院日。今まで3年近く通院しているが、本格的な雨の中での通院は初めてだった。傘を差して車椅子を押すのが大変なのだが、何とか頑張って無事往復を終えた。有難かったのは、診察を終えて、車椅子で駐車場に向かう瞬間は雨が止んでいてくれたことだった。大きな不幸の中での小さな幸せである。

3.連載(454) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(81)
  第三章 施設に戻って (27)
 
(4)執行猶予付き単身生活(その1)
 言うまでもないことだが、雅子が動けなくなった06年6月以降から、07年12月に施設のドリームスペースに入居し、そこである程度生活リズムに慣れて安定した生活が出来るようになった08年3月頃までは、一考には自由になる時間が極めて限られていた。特に、施設に移るまでは、雅子が我慢できる限界の5時間が、一考の最大の外出許容時間だった。結果的に、それを大幅に超えた外出もあって雅子に苦痛を与えたことが何回かあった。
 しかし、ドリームスペースにお世話になったことで、少しは遠くへの外出も、そんなに気にすることもなく可能になったのである。それは実に有難いことである。
 だからと言って、完全に気遣いが解放されたわけではない。母親の食事担当のこともあるし、雅子の施設への見舞いも欠かせないことから、それなりの制約は残っている。いわば、執行猶予付きの単身生活といった感じである。それでも、今までになかった自由を得たことは、砂漠の生活の中にオアシスを見つけたようで、人間らしい一面を回復しつつあることは確かである。
 その最大の恩恵は、多少の遠出が心置きなく出来るようになったことである。今までにも、同窓会やOB会などにも時間制限で顔を出したことも何回かあったが、とにかく、時計を気にしながらの出席で、昔なら喜んで顔を出していた2次会には、後ろ髪を引かれる思いで断念して帰宅せざるを得なかった。
 そして、その最初の遠出のチャンが巡ってきたのは、2月4日のことだった。名古屋で先輩のお二人とお会いする機会である。昨年末に一度同じメンバーでお会いしていたので、筆者にとっては2度目の機会だった。前回は、時間制約もあって、少し無理があるのではと、一度はお断りしたが、JRのダイヤを再確認して、改めて参加させてもらうことにした経緯があった。しかし、今回は、そんなことを心配をする必要がなく、心置きなく参加が可能となったのは嬉しいことだった。
 この日の朝、一考は、ドリームハウスをいつもより早目に訪ねた。雅子に変わりがないことを確認すると、車をその駐車場に置いたまま出掛けることにした。三人の待ち合わせは、前回と同じで、名古屋駅に12時だだった。一考は、ドリームハウスから歩いて最寄のJRの雄琴駅(現、おごと温泉駅)に出て、そこから湖西線で京都駅に向かった。嬉しかったのは、前回に比べて、何よりも、心にゆとりがあることだった、(以下、明日に続く)

タグ : 橋下徹

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