FC2ブログ

プロフィール

相坂一考

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版
14年7月に、難病との戦いを扱った「月の砂漠」を文芸社から出版

このブログは3部構成です。
 1.タイトルへの一言。
 2.独り言コラムで、キーワードから世の動きを捉えようと試みる。
 3.プライベートコーナー
   (2015-06-03に修正) 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

505 あわや

 「あわや」と云っても、「別れのブルース」の淡谷のり子のことではない。広辞苑では「すんでのところ。あやうく」といった説明がある。2日の池袋駅前のロータリーで起きた都営バスがスリップして歩道に乗り上げた事故は、そういう意味では「あわや、大惨事!」の危険があったが、3人の負傷者を出したが、大事に至らなかったのは不幸中の幸いだった。
 昨夜の神宮球場での巨人、ヤクルト戦で、ヤクルトのプロ3年目の村中恭兵投手が9回のワンアウトまでは快投が続き、あわやノーヒットノーランの大記録の誕生かで緊迫していたが、巨人の亀井義行選手がファウルで粘りに粘って、遂に14球目をヒットして、村中投手の快挙がフイになった。それにしても、亀井選手の粘り方は凄かった。
 福田内閣のように、ずっと長く危機に晒されていると、「あわや」と云うように表現される危険はない。 こうなれば、福田総理も、昨夜の巨人軍の亀井選手のように粘って頑張って、じわじわ迫る危険をフイにさせる快感を味わうのも、一つの生き方かもしれないですね。 

2.昨日の雅子(121)
 特記事項はない。新しい介護士さんたちに慣れようと雅子も、改めて一生懸命である。

3.連載(470) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(97)
  第四章 季節は移るⅠ 2008年春から初夏へ (1)
 
 雅子の入居生活も、早いもので2008年3月末で実質100日が過ぎた。在宅時の最後の一年で経験したような急激な症状の悪化は見られないものの、言葉の不鮮明さが静かに進んでいて心配である。 そんな中で、雅子は施設での生活に慣れ親しもうと懸命な日々を送っている。その一方で、一考は、幸いなことに、それまでの籠の鳥状態から解放されつつある。つまり、雅子の介護から完全に手を離す訳には行かないまでも、、いわゆる執行猶予付のような形ではあるが、ささやかな自由を得ることが出来るようになり、それまでは融通の利かなかった外出も、うまく調整することで、かなりの遠距離までも可能になっている。
 そんな状況下で、時は淡々と進み、季節もあっという間に、厳しかった冬から、穏やかな春を駆け抜け、そして爽やかな初夏へと移って行く。この章では、2008年の3月頃から初夏にかけての二人の様子を追ってみたい。そこには、小さな幸せを求めての二人の新たな戦いが窺えるだろう。

(1)苦労と一緒に(その1)
 今、このドリームスペーの楽裕館の4階の日吉グループには、9人(2月末時点)が入居しているが、雅子のように、身体が全く動かせない人は、他にはいない。そういう意味では、雅子が一番大変な症状を持った住人である。
 7年前に、左手の人差し指に力が入らないということから始まった病気だったが、徐々に、左手全体、右手も、そして足も、身体も自由にならなくなり、今では全面介護が必要になって、このドリームスペースに入居した。2007年12月10日のことだった。それから、あっという間におよそ100日が経過し、漸く穏やかな春の兆しも見え始めた。
 雅子の入居直後は、慣れない環境での生活が心配だったことから、一日、朝夕2回の訪問を続けてきていた一考だったが、雅子が少し落ち着きを見せ始めたことで、2月半ば頃から、1日午後1回の訪問に減らせた。これで、一考の多忙さ、疲れも大幅に改善できるようになった。
 雅子の症状に関しては、このところ、外見上では大きな変化は見られなくなった。どうやら、心配な悪化の進行も、行き着くところまで行き着いたのではと思われる。しかし、その一方で、言葉が極端に不明朗になって来ている。目に見えない身体の中での悪化が進んでいるようで、心配は依然として続いている。一考にとって、今の大変な作業は、雅子の言葉の解読である。必要な場合には、文字盤を取り出して、一文字、一文字に分解し、それらを探し当てながら単語を探り当て、そこから、何を言おうとするかを確認してゆくステップを取っている。イエス、ノーの雅子の反応も曖昧なことが多く、大変な時間と忍耐を必要とする作業になっている。最近では、更に発声そのものにも衰えが出てて来ているように思われ、先行きの心配は続いている。
 また、その作業の途中で、雅子が何かを伝えようとして口を開けると、少なくないよだれが流れ出す症状が見られ、それを拭ってやるのも一仕事になっている。その場合、大抵は通常の市販のチッシュで拭っているが、施設の方で用意してくれた濡れチッシュで拭ってやると、気持ちがよさそうなので、何回かに一回はそうしてやっている。けち臭い話だが、この濡れチッシュが少し高価だから、市販のものと併用をしているのだ。(以下、明日に続く)
関連記事
スポンサーサイト

タグ : 村中恭兵 亀井義行 パーキンソン病 淡谷のり子

<< 506 誤算 | ホーム | 504 大荒れ >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP