プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは4部構成です。
冒頭の枕に続いて、
1部が「独り言コラム」でキーワードから世の動きを捉えようと試みる。
2部が「今朝の一考と昨日の雅子」で妻、雅子の近況。
3部が連載「難病との闘い」です。
(09−02−16に修正。09−03−01に再修正、09−09−30に3度目の修正、09−11−09に4度目の修正)


 

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715 何処へ行く

 いつもは5時には起きているのだが、今朝は寝坊して目覚めたのは7時を過ぎていた。慌てていつもの作業を終えて、このブログに取り掛かったが、慌て気味で頭が空回りしているようだ。今朝は、「何処へ行く」で纏めてみた。
 海の向こうのアメリカでは、オバマ次期大統領が、ニュヨーク銀連のガイドナー総裁を経済閣僚に取り込むという早業を見せて「さすが」と評価を高めている。その一方で、麻生太郎総理は、民主党の小沢代表との党首討論でも冴えが見られず、自民党内からも若手を中心に反発が高まっていて、今や、倒閣宣言も出そうな厳しい情勢である。そんな中でも、自民党の中からは、後の人材の顔が見えて来ないのが大いに不安だ。解体しかないのではと言った話に拡大していっているのが気になる。自民党よ何処へ行く。
 米国大手のシティ銀行が米政府から公的資金の注入を受けて経営の建て直しを進めている。かつて、筆者が現役時代に、コンピューターのグローバル統合のプロジェクトを進めていた際には、米国本社から、取引銀行をシティ銀行一社にせよとの指示を受け、とんでもないことだと反発して戦ったことが思い出される。今や、傘下の日興シティ信託を売却しようとしているシティ銀行の実情を見るに、如何に、世の中浮き沈みの大きいことかが実感される。シティ銀行よ何処へ行く。
 フジテレビの日曜の朝の看板番組だった「報道2001」が衣替えし「新、報道2001」に看板を変えた。それまでキャスターを務めていた黒岩祐治氏が、メインキャスターから外れ、影に隠れる形になった。筆者は、同氏の若さを武器にした鋭い切り込みの味が気に入っていて、広い意味で同氏のファンであった。それだけに少し寂しい。少し前までレギュラーだった竹村健一氏が退いて味が少し落ちていた直後の番組改変、視聴者はどう見ているだろうか。さあ、黒岩祐治さんは、今後、何処へ行くのだろうか。このまま、フジテレビに止まって我慢するのだろうか。
 昨日のNHK杯のフィギュアスケートは、日本人が表彰台を独占する4年ぶりの快挙だった。浅田真央は堂々の演技で、その中央の表彰台に立った。さあ、次はいよいよ今年のグランプリファイナルだ。二週間後に韓国の高陽で行なわれる。浅田真央は、何処へも行かない。そこでのキムヨナとの一騎打ちに臨むだけだ。今からとても楽しみである。

2.連載(680) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(246)
  第六章 真夏の夜の夢(148)

(9)さよならを告げる旅(その16)
 琵琶湖大橋は、東京オリンピックの直前の1964年9月に開通した。琵琶湖のくびれた部分を結んだ橋だが、それでも1.4Kmの長さを持つ、琵琶湖に架かる最長の橋である。船舶の行き来を可能にするために最大の高さが28メートルと設定されている。この橋の開通で国道161号線の交通量を緩和すると同時に、堅田と守山市を直結する役割を果たしている。
 一考が、今までに琵琶湖周回を行なった際には、この橋を渡ることは避けていた。それは、琵琶湖の隅々までを大きく回って、その雄大さを満喫したかったからである。しかし、この日の決行に際して、これを渡って琵琶湖の東岸を北上するルートにしたのである。
 快晴だったことも幸いして、橋の高い部分から見える風景は抜群だった。近江盆地をパノラマで捉えられる見事な眺望が雄大に広がっている。先日、訪れたPホテルもしっかりとその存在を誇示していて、一考に何かを語りかけてくれるようだ。しかし、首が自由に動かせない雅子は、その絶景を充分に堪能する訳に行かないのが気の毒だった。
 「何だか、凄い絶景が衣装を凝らして我々を見送ってくれているようだよ」一考はそう声を掛けて自分の感動を伝えた。雅子は、少し頷いただけだった。やがて車は橋を渡り切って東岸のさざなみ街道に入った。
 そこから少し北に走ったところにリゾートホテル「ラフォーレ琵琶湖」の大きな建物が現れる。テニスコート、スキーゲレンデ、ゴルフ場などのスポーツ施設や身障者の施設なども備えていて、それなりの評判のようだ。数年前に、まだ雅子が少しは動けた頃だったが、長男の太郎を交えて食事をしたことがあるホテルだ。
 「三人で食事をしたのを思い出すね。あの頃は、まだ少し手伝うだけで食事も自分で出来ていた。懐かしいね」長男が、少し心配そうに、母親の様子に目をやっていたのを思い出す。一考の思い出話にも雅子は相変わらず頷いただけであった。数日前に、かなり、自由に言葉が話せたのは一体なんだったのだろうかと一考は不思議に思っていた。
 やがて、車は野洲川を渡った。琵琶湖に注ぐ川は大きいので200ぐらいあるが、どちらかと言うと幅の広い大きな川は殆ど東岸にある。比叡、比良の山に比べて、鈴鹿山系、伊吹山系の方が奥深く、降雨量が多いのだろう。この野洲川も大きい川の一つである。
 琵琶湖大橋、野洲川で思い出すのが、かつて、雅子に掛けた大迷惑なエピソードである。それは、一考が自宅から大阪に通勤している時だった。殆どの毎夜、仕事と言うことで遅くなり、最終電車で帰ることが多かったのだが、その時に掛けた深夜ので出来事だった。エピソードというには、あまり笑えないみっともない大失敗談である。(以下、明日に続く)

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