プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは4部構成です。
冒頭の枕に続いて、
1部が「独り言コラム」でキーワードから世の動きを捉えようと試みる。
2部が「今朝の一考と昨日の雅子」で妻、雅子の近況。
3部が連載「難病との闘い」です。
(09−02−16に修正。09−03−01に再修正、09−09−30に3度目の修正、09−11−09に4度目の修正)


 

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718 陣容着々?

 米国の次期大統領オバマ氏は、着々とその体制造りの人事を進めている。そして、国務長官に予備選で争った政敵だったヒラリー・クリントンを起用する大胆な人事を決め、ヒラリー氏もこれを受諾した。
 一方、経済閣僚には、ニューヨーク連銀のガイドナー氏の起用も決めていて、思い切った手早い人事が進められている。
 この辺りが、どのように評価されているかが気になるが、昨日のアメリカの株価は史上4番目の大幅なダウンとなって不安を見せたが、今朝は、乱高下の果てに、270ドルの値上がりで引けた。最近の株価の動きは乱高下が激しく、その背景にある株主の意向は読み取り難い。いずれにしても、世界不況下の中でアメリカの新しい政府の陣容作りは急務であろう。
 一方の麻生内閣の陣容だが、最近はその纏まりにおいて不安が出始めている。新聞を始めとするマスコミでは、既に「麻生降ろし」が声を出始めていて、日本の政治は混乱期に突入して行く気配である。不況の中での政治の混乱は、国益からすれば、大きな損失で取り返しがつかなくなるのではとの不安がある。
 話題は飛ぶが、来春に新しく始まるプロ野球の関西リーグで、神戸9クルーズがその陣容を発表した、目玉は、川崎北高校から入団が決まった吉田えり選手で、初めての女性のプロ選手の誕生ということで人気を呼んでいる。興行的には、今のところ大成功ということになりそうだが、果たして、何処までそのナックルボールが威力を発揮するかに全てが賭かっていると言えそうだ。大いに楽しみである。
 一方、WBCの原辰徳ジャパンの陣容だが、コーチの陣容は決まったものの、肝心の選手の陣容がどうなるかに関心がある。松井選手が参加しないとか、或るチームからは出ないとかの話があって、盛り上がった形にはなっていないのが気になる。やる以上はベスト陣容で臨んで欲しいものだ。

2.連載(683) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(249)
  第六章 真夏の夜の夢(151)

(9)さよならを告げる旅(その19)
 車はスムーズに走り、彦根を通過して米原に入った。下見しておいた通りの段取りで、「近江母の郷」の道の駅に入り、ここで少しで休む事にした。雅子を車から車椅子に移してゆっくりと身体をリラックスさせてあげるのだった。
 時間は3時半を少し過ぎていた。ところで、一考は、最後の舞台を演出するタイミングについては、夕日の美しい夕方の5時から6時頃を念頭に置いていた。従って、このまま予定の道順を進めば、大体そんな時間になるだろうと大まかに計算していて、予定していた通りの時間経過に、一考は満足気だった。
 暫く休んでから、雅子にトイレに行くかと確認すると、まだ大丈夫だと言う。ほっとしてジュースを買って雅子に勧めたが、一口だけ飲んだだけで要らないという。恐らく緊張しているのだろうと一考は思った。そう言えば、自分の行動もぎくしゃくしていて、何だかぎこちないようだった。
 ところで、一考は、雅子を同道すると決断した直後から、雅子への或る配慮を考えていた。それは、最後の旅立つ瞬間に、雅子の恐怖感を和らげてあげようとする配慮だった。
 それと言うのも、雅子は、身体が全く動かない不自由な身体であるだけに、せめて最後だけでも、余計な苦しみや恐ろしさから避けて上げたいとの思いがあったからである。そのために、いろいろと思案の結果、睡眠薬の服用が無難ではないかと思い着いたのだった。そして、直ちにその準備を開始し、近くにあるお薬屋さんで適当な口実を作って少しずつ買い込んで置いたのである。
 一考が、躊躇していたのは、それを施すタイミングだった。幸か不幸か、二人には今までに睡眠薬を使用した経験がなかった。それだけに、お薬の説明書を読んだり、看護婦さんにそれとなく聞いて予備知識を得ていて、1時間ないし2時間前の服用が適当と判断していた。
 そんな事情から、この休憩所でのタイミングを一つの候補地と考えて、下見でもここでの施設などを確認しておいたのだが、「まだトイレには行かない」という雅子の返事に、一考は、そのアクションを次の候補地に持ち越すことにしたのだった。トイレの時点で眠ってしまっては、その後の対応が難しいと考えていたからである。
 この道の駅での20分ぐらいの休憩を終えると、一考は、雅子を再び車に移動させてドライブを再開した。差し当たっての次の目標地点は、奥琵琶湖ドライブウエイの展望台での休憩所である。そこでは、以前にも経験済みで、ゆったりとした身障者用のトイレがあることを知っていて、お薬を服用させる第二番目の候補地と考えていたからである。(以下、明日に続く)

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