天皇陛下が不整脈の兆候があって暫く公務を休まれると言う。聞くところでは、公務の内容は質量共に大変なようだ。間もなく75歳というから、いわゆる後期高齢者の範疇に入られることになる。数年前に前立腺の手術もされており、お大事にして頂きたい。不整脈と聞くと、筆者も、血液の固さを調整するワーファリンを毎日服用しているので、他人事ではなく、気掛かりである。
昨日オスロで100カ国以上が参加して、クラスター禁止条約(オスロ条約)の署名式が行なわれた。毎日新聞がこのニュースをトップで大きく取り上げている。しかしながら、この条約に、米露中が加わっていないのが残念なことで、あの京都議定書で米国が加わっていないと同様で、事実上その効果がどの程度発揮できるのかが気掛かりだ。オバマ次期大統領の思い切った決断を期待したい。
米国の自動車会社のビッグスリー(クライスラー、フォード、GM)が、それぞれ再建案を提出し始めているが、果たして米国政府はどんな裁定をするのか世界が注目している。会社を潰してしまうと世界の混乱は計り知れなく、とんでもないことになるだろう。その一方で、これでビッグスリーが本当に立ち直れるのかという疑問もあって、このジレンマが延々と続くことになりかねない。どんな結論になるのかは、気掛かりを超越した大ニュースになるはずである。
橋下徹大阪府知事が、小学生の携帯電話の取り扱いで大胆な提案をしている。持たせない、使わせないという、事実上のケータイ追放の具体的な提案だ。その背景に、ケータイ依存度が大変高くなっていて、その分、勉強がおろそかになっているという。時代が変わって来ているとは言え、筆者も小学生が持つ必要性はないのではと考える。安全の確保が気掛かりだと言う意見もあるようだが、それは別の形で対応を考えるべきであろう。
来年のお正月に行なわれる箱根駅伝に出場予定の東洋大学で、部員の一人が不祥事を起したことで、その出場の是非が話題になっている。関東地区の学生の陸上長距離選手にとっては最大のイベントであるだけに、出場停止となれば、選手諸君の一年間の努力が無に帰することになりかねず、大変気の毒なことになる。甲子園の高校野球と同様な連帯責任を巡る話題だが、この件に関しては、監督の川嶋伸次氏が既に辞任して責任を取っていることを考慮し、出場はOKとすべきと筆者は考える。明日出される関東学生競技連盟の裁定が気になっている。
2.連載(684) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(250)
第六章 真夏の夜の夢(152)
(9)さよならを告げる旅(その20)
車は、間もなく長浜市内に入った。長浜城は凛とした勇姿を見せてくれている。この姿を見るのも今日が最後だ。少し胸がじんとして、こみ上げて来るものを必死で抑えるのだった。車を走らせていることから、じっくりと眺めると云う訳にはいかなかったが、それなりの感慨を覚えながら通り過ぎた。ここから、途中にある「奥琵琶スポーツの森」と「湖北野鳥センター」にある道の駅を通り過ぎ、尾上温泉と呼ばれているゾーンに入る。そして、そこを走り抜けると、間もなく短いトンネルに入った。長さ、320メートルの片山トンネルだ。そのトンネルもあっという間に通り抜ける。
川端康成ではないが、トンネルを抜けると、そこは完全に奥琵琶湖ゾーンである。細い田園の中の道を突っ走って国道8号線に入る。そこから賎ケ岳トンネルを抜け、藤ケ崎を回る湖岸を経由して塩津に出る。奥琵琶湖ドライブウエイに入るには、工事中で一方通行なので、塩津で左折して国道8号線を離れ、先の岩熊トンネルを通って大浦に出る迂回路を取った。先の下見での知見に基づいたコース設定である。そこから琵琶湖に突き出した菅浦半島をぐるっと回る形で、奥琵琶湖ドライブウエイに入ったのである。そこからは、九十九折の坂道を登って走ること15分程度で、つづら尾展望台の広場に到着した。
お天気が素晴らしく、少し暑さもあったが、風があって爽やかな気分にしてくれた。日曜日で、車の数もこの前の下見の時よりもかなり多かった。
一考は。ここでも雅子を一旦車椅子に移し、車外に出してやって休憩した。トイレを済ませるのと同時に、睡眠薬の服用もここで済ませるのがいいと考えての対応だった。少し大変な力作業だったが、何とかトイレの便座に座らせた。下着を下げるのが難作業だった。しかし、これが最後だと思い、必死になって頑張った。落ち着くと、一考も汗いっぱいだった。しかし、やれば何とかなるものだと思った。
それが終わると、再び車椅子に移し、衣装を整えた。雅子は言葉を発することなく一考のやることにじっと従っていた。同道の覚悟ができていたからの堂々の応接だったと思う。大した覚悟だなあと一考は、改めて感心するのだった。
そして、いよいよ、雅子に嫌な思いをさせずに静かな最後を迎えてもらおうとの配慮から、ここで、睡眠薬を服用してもらうことにした。このタイミングを逃すと次のタイミングが難しいと考えていたので、用意しておいた睡眠薬を混入してありジュースを差し出したのである。しかし、これは、あくまでも一考の独断での判断で、雅子には事前には全く話していなかったのである。(以下、明日に続く)
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