今朝は少し早く4時半に起床。それほど寒くない。いよいよ大晦日だ。夕方には一年ぶりに、自宅で正月を迎えさせてやりたいと思い、妻、雅子を施設から連れ戻してやることにしていて、何となく緊張気味である。24時間介護の責任を持つ事になるので、少し心配だが、せめて、二晩ぐらいは頑張ってみたいと思っている。
さて、今年は、珍しく台風が上陸しなかった年で8年ぶりだそうだが、その一方で、大変な不況の大嵐に見舞われているのは皮肉な結果である。ところで、年末になると、多くのメディアが企画するのが、いわゆる重大(十大)ニュースである。筆者も、二番煎じを恐れず、筆者もやってみようと思う。しかし、ここでは、ユーモアに視点を置いて、面白おかしく楽しい五大ニュースを選んでみた。
1.不戦敗同然、如何ともし難い。
選挙管理内閣とさえ言われて成立した麻生太郎内閣だったが、流れが悪いと読んで、政局より政策なんて言って、解散することなくずるずると年を越す。飛び出した漢字アレルギー、ぶち上げた定額給付金の思わぬ不評で、これでは、体勢はもはや不戦敗同然の状況に追い込まれている。
全く事情は違うが、北京オリンピックで金メダルが期待されていた野口みずき選手の思わぬ棄権もそうだったが、国民の期待を大きく裏切ったのは残念である。
そう言えば、あのギョーザ事件もうやむやだ。どうして、もっと中国に迫らないのだろうか、これも不戦敗同然だ。
2.まさかの犯罪で愕然。
大相撲で不祥事が多発した。殺人、大麻、そこへもって来て、あれだけ強さを誇っていた横綱の朝青龍が引退を迫らせるピンチに追い込まれている。北の湖理事長も遂に引責し、武蔵川理事長に交代した。
小室哲哉氏の詐欺容疑での逮捕も驚愕の事件だった。朝青龍と同様に、あれだけ天下を取っていたアーティストだっただけに信じられない転落だった。
また、厚労省での年金データの改ざんに至っては、開いた口が塞がらない。
3.信じられない逆転劇
一時は13ゲームも離していた阪神の逆転負けで巨人に優勝を奪われたには、悔しさを通り越したあっけない「衰虎伝」となった。岡田監督は責任をとって辞任したが、これからも長く言い伝えられる悔恨の歴史を作った。
将棋界で、初めての3連敗4連勝の大逆転も忘れがたい。その悲劇の主人公が、棋界ナンバーワンの実力者の羽生名人であるところが並みではないドラマだった。それにしても、信じがたい渡辺明竜王の粘りだった。
また、女子プロゴルフツアーの最終戦で、優勝目前のベテランの不動祐理選手が1メートル以内の短いパットを連続2回外して逆転負けを喫したのも忘れられない。この結果、古閑美保選手が、たなぼたの初めての賞金王に輝いた。勝負は下駄を履くまで分からない。
4.肩透かし
北京オリンピックでの星野ジャパンのズッコケ敗戦振りは、国民の大きな期待を裏切った。積み重ねて来ていた星野仙一監督のイメージ、プライドは一気に吹っ飛んだ。喜んでいる方も結構いるようだが、お気の毒だった。
元総理の小泉純一郎さんの突然の引退宣言は、いわば、鮮やかな肩透かしに相当する。清々しい引退と引き換えに、次男の小泉進次郎氏への世襲には、少し冷たい隙間風もあるようだ。
5 不倫で棒に振る。
折角、報道番組のキャスターに選ばれた山本モナさんが、ジャイアンツの二岡智宏選手とのラブホ事件で干されてしまった。その影響もあって、二岡選手は、バットを振ることも少なく、シーズンをほぼ棒に振った。シーズン後にはトレードになるおまけも付いた。不倫はうまくやらないと怖い。
そういえば、不倫は文化と名言を吐いた石田純一さんだったが、年末になって復縁を期待していた長谷川理恵さんが他の男性と結婚したという。これまた、お気の毒の至りである。芸能界も、金髪豚野郎といった変な言葉も飛び交い、相変わらずのゴシップで賑わった。
こうして、芳しくなかったニュースだけを拾ってみても、今年もいろいろあった一年だと言える。
因みに、筆者にとっての重大ニュースだが、ここは、真面目に、二人で懸命に難病と闘ったこと、それに、このブログを、毎日更新して三年目に入っていることを上げておきたい。
今年一年、目を通して頂いた方々には、厚く御礼を申し上げます。良いお年をお迎え下さい。.
2.連載、難病との闘い(711) 第三部 戦いはまだまだ続く(8)
第一章 2008年下期の二人(8)
(2)雅子の症状(その2)
入居当初の07年12月から08年初めの頃は、まだ、言葉もそれなりに通じていたので、介護士さんたちのたまり場近くの部屋というメリットが生かされ、比較的頻繁に介護士さんが顔を出してくれていて、何とか必要なコミニケーションは出来ていたように思う。しかし、その後の雅子の発声、発音の悪化が、今では、介護士さん達との会話が、日常生活を継続する上でぎりぎりの状態になってしまっているように思う。有り体に言えば、ぎりぎりのラインを超えて難しくなって来ているのだ。
その不足する分を、毎日の午後に一考が顔を出して、付きっ切りで対応していて、その繋ぎの役割を果たしているのが今の実態で、その繋ぎの役割の一考でさえ、その役割を果たすことが大変難しくなってきていて、苦戦の毎日である。
言葉の解読に関しては、その間、いろんなことを試みてきた。その一つが、あいうえおの文字盤を出して、その目の動きをフォローして、雅子の言いたい言葉を把握しようとしたが、肝心の雅子の目が思うように動かず、この方法はうまく行かなかった。
その後、言葉を文字分解して探り当てる方法を採用して、暫くはそれで何とか対応できていたのだが、それも、次第にうまく行かなくなったのである。一考が、順次、「それは、あ行、カ行? ……」と質問しながら文字を追及して行くのだが、どれにも該当しなくなることが頻繁になり、行き詰まってしまったのである。何も、雅子の頭がおかしくなったのではないが、混乱してしまうためだろうと一考は思っている。
致し方がなく、最近では、その言おうとしていることを、昔あったNHKのクイズ番組の「二十の扉」形式で、質問しながら当てようとするのである。しかし、これも大変骨が折れる仕事で、二人とも疲れ切ってしまうことが多い。まさに、格闘技のような闘いの典型だ。少し具体的な事例で紹介してみよう。
11月半ばの話である。この日の午後に、紅葉狩りにドライブするイベントがあって、雅子も車椅子で参加していた。従って、一考はいつもよりも遅く、3時半過ぎに雅子を部屋を訪ねたのである。その時点では、まだドライブから戻って来ていなかったが、暫くして無事戻って来たので、直ぐにトイレを済ませ、いつもの椅子に座わらせた。ドライブはそれなりに気分転換になり、楽しそうで様子はいつもと変わりなかったが、一考の帰り際になって、頼みごとがあると言い出した。
こういう場合、最近では、一考は先ず、雅子が、自分に何かをして欲しいとの頼みごとか、或いは、単に何かを報告する内容なのかという質問から始める。すると、雅子は頼みごとだという。つまり、一考に何かをして欲しいというのだった。(以下、明日に続く)
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