5時10分起床。体重、57,7Kg 新聞を取りに出ると外は小雨、比較的暖かい。
昨日は、趣味の将棋で大興奮した一日だった。今年の4月から始まる名人戦挑戦者を決める予選リーグで、トップを走る二人、森内俊之―郷田真隆の両九段の直接対局があり、朝からその模様をコンピューターで楽しむ一日となった。
朝10時から始まった対局は深夜にもつれ込み、激しいねじりあいが続いていたが、終盤になって、果敢な飛車を切っての郷田九段の豪快な攻めが相手の王様を追い込んだのだが、森内九段の巧みな応手で、王様がするりとその包囲網を抜け出し、うまく入玉を果たしたと思われたその土壇場で、郷田九段に決め手となった絶妙手が出て辛勝し、挑戦者リーグでトップに躍り出た。郷田ファンの筆者には、堪らない興奮で、手に汗しながらドキドキのコンピューター観戦だった。これで、郷田真隆九段は挑戦者まで、マジック2である。終局は日が変わって深夜の午前1時で、その鮮やかな勝利に興奮でなかなか寝着かれない一夜だった。睡眠不足の今朝も、その嬉しい興奮状態からは解放されていない。ファンっておかしな存在だ。
解放というと、エチオピアで昨年9月に誘拐され、隣国のソマリアで拘束されていた日本人医師の赤羽桂子さんが108日ぶりに無事解放されたという明るいニュースがメディアを賑わしている。身代金が介在したといわれているが、詳細は発表されていない。「I am in a dream」とその感想を語る彼女の嬉しそうな顔が印象的だった。とにかく、よく頑張ったと思う。
さて、大相撲初場所が明後日の日曜日から始まるが、進退が掛かる朝青龍が出場を決意したようだ。場所前の練習の調子は今一つであり、然るべき成績を残さない限り、その進退問題からは解放されない状況である。それにしても、あの無敵だった強さは、一体何処へ行ってしまったのだろうか。
国会の論戦が始まっている。テレビ中継で見ていると、麻生総理が追い込まれていて、気の毒だ。喋れば喋るほどその言葉尻を取り上げられて追究される悪いパターンが続く。昨日も「さもしい」という言葉が話題になっていた。今国会では、その厳しい追及から解放される訳には行かないだろう。野党からのしつこい追及から逃げ切れるかどうかが焦点である。
そういう意味では、筆者も介護という立場からは、永久に解放されない立場である。昨日も今年初めての定期診断日で、将棋の前半の時間を割いて、妻の雅子を連れて病院を往復した。それでも、お天気がとても良くてほっとした一時的な解放(開放)感を味わえたのは幸いだった。
2.連載、難病との闘い(720) 第三部 戦いはまだまだ続く(17)
第一章 2008年下期の二人(17)
(2)雅子の症状(その11)
とにかく、トイレを終わると、雅子も一考も二人揃ってほっとする。その日の大仕事を終えた気分である。特に、通じがあった場合は「万歳」をするくらい喜ぶ。とりあえず、お茶、ジュースをサービスしてその努力を讃える。とにかく、便座の上での雅子の頑張りは並みではなく大仕事なのだ。従って、当然、喉が渇く。以前にはケーキなどを勧めたことがあったが、今では食べるものは滅多に口にしなくなった。いずれにしても、トイレの時間が終わると二人は一段落なのである。
その後は、一考は帰宅のタイミングを見ながら、目薬を差してやったり、口を濡れチッシュで拭ってやって部屋を出ることにしている。最近では、部屋を出る直前に、雅子が何かを思い出して、それを話そうとする様子が時々あり、その対応で少し戸惑う。言っている事が直ぐに分かれば有難いのだが、そうでないことが多い。従って、時間の関係もあって一考は少々焦ることになる。どうしても、分からない場合は、翌日への宿題として残すことになる。申し訳ないのだが、母親の食事の準備の関係で致し方がないのだ。
一考が戻ると、雅子はじっとテレビを見ながら夕食の時間を待つ。大抵は5時半頃から夕食は始まって、朝食、昼食と同様な段取りで、お薬の服用、歯磨き、トイレなどの一連の必要なことを済ませる。
それが終わると、あとは9時の就寝の時間まではテレビを見て過ごすことになる。雅子の見たいチャンネルがテレビの前に置いてあるホワイトボードに書いてあるので、介護士さんがそれに合わせてくれる。9時になると、就寝前のお薬を飲み、トイレを済ませて着替えさせてもらってベッドに横になる。直ぐに寝られる時と、そうでない時がある。途中、12時過ぎと4時ごろに小用に起してもらう段取りである。尚、寝付けない時には、真正面のカーテンレールに掛けてある時計を眺めながら過ごすこともある。
こうして、雅子の24時間が淡々と過ぎてゆく。いろんな方々のサポートを受けてはいるが、本質的には孤独で大変な闘いなのだ。(以下、明日に続く)
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