プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは4部構成です。冒頭の枕に続いて、
1部が「独り言コラム」でキーワードから世の動きを捉えようと試みる。
2部が「プライベートコーナー」で妻、雅子の近況。
3部が連載「難病との闘い」です。
(09−02−16に修正。09−03−01に再修正、09−09−30に3度目の修正)


 

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759 さよなら宣言

 5時50分起床、少し朝寝坊。体重、57.9Kg 快晴。

 昨日が成人の日の祝日で、全国で133万人の成人が誕生した。子供時代へのさよなら宣言をした人生の大きな節目の一つである。凶悪な少年犯罪が増えている中で、法律上の成人年齢については、いろいろ議論の最中にあるが、ともかくも、この日を期して、精神的にも立派な大人になって欲しいものだ。
 さて、この133万人という数は、この推計が始まって以来の最少記録の更新だそうだ。平成6.7年頃には200万人を超していただけに、少子化が急速に進んでいることを改めて実感する。
 今年も、有名人、特にアスリート達の大人入りが紹介されている。スケートの小塚崇彦、卓球の福原愛、それに野球の田中大、斉藤祐樹選手など、いずれも、世界を相手に戦っている有能なアスリート達がいる。
 中でも、かつての甲子園でヒーローとなった田中大選手と齋藤佑樹選手のコメントにはそれぞれの味がある。田中選手は、それでも「マー君」と呼ばれることへの記者の質問に、親しみを持っていただいている証であって、それはそれで結構とインタビューに答えていた。一方の早大の斉藤祐樹投手は「去華就実」という早実の校訓を色紙に書いたそうだ。「外面の華美を追うのではなく、内面の充実に努める」という意味だそうだが、「今の自分にも、今の世の中にも足りないことだと思う」と言葉をかみしめていたという。それぞれの二十歳の立派な宣言である。更なる飛躍を期待している。
 新成人が子供時代にさよなら宣言をしたお目出度い同じ日に、気掛かりな二つのさよなら演説、宣言が日米で行なわれた。
 一つはブッシュ大統領のさよなら演説である。同氏は、その演説の中で、かつて悪の枢軸としてあげた北朝鮮とイランの核の脅威は今でも変わっていないと強調している。特に、北朝鮮については「高濃縮ウラン(HEU)開発の懸念がある」と指摘、6カ国協議の枠組みによる検証体制の確立が必要だと述べたようだ。それならば、何故そんなに焦って、北朝鮮をテロ支援国家指定から削除したのか、憤りさえ感じるのである。
 一方国内では、渡邉善美元行革大臣が、昨日地元で、自民党へのさよなら宣言をぶち上げて、今日、離党届を出すという。果たして、新たな政治のうねりを起せるのかどうかが、今後の注目の的になる。

2.連載、難病との闘い(724) 第三部 戦いはまだまだ続く(21)
  第一章 2008年下期の二人(21)

(2)雅子の症状(その15)
 雅子が、自分から積極的な考え方を示してくれることは他にもある。病院へ出掛ける数日前には、その着て行く衣装選びに付き合わされる。上に着るセーター、カーディガン、コート、下にはくズボンなどを選ぶのだが、今では、とりあえずクロークにある現物を取り出して本人に見せて確認する作業である。こういう場合も、その色の組み合わせなどで、しっかりと注文をつけてくれる。もう、病気だからそこまでやらなくてもと思うこともあるが、未だにしっかりとその辺りにも気を配っているのである。そういう意味では、安心すると同時に女心のいじらしさを改めて思うのである。
 またその他にも、一考への気遣いは普通の人以上に細やかだ。少し、身体の調子が良くないようだと知ると、病院に行けと云うし、その後の経過にも気を配ってくれている。
 母親の食事を用意することに対しても、今でも、雅子に確認することは多い。大抵は、夕食を用意する日曜日から水曜日では、一考がその日のメニューを説明するのだが、その際に、少し困ったことなどは改めて雅子に確認することにしている。とにかく、料理なんてやったことがない一考だけに、他に頼る人がいないのだ。
 細かい気遣いは、雅子がトイレに行きたいと言い出すタイミングにも配慮が窺われる。つまり、母親に夕食を用意する日には、一考が少し早めに帰らなければならないので、それに合わせてトイレに行くタイミングを調整してくれているのである。夕食準備のない日には、4時が過ぎても、自分が行きたくなる時間まで待つことが多いが、夕食を準備する日には、雅子がまだ行きたくはないような早目のタイミングでも、トイレに行くことを申し出てくれる。とにかく、精神的な面で、一考がいる間では落ち着くからであろう。加えて、その間ずっと傍で付き合ってくれて、身体を支えたりして細かい対応に与かれるからであろう。
 また、友人との集まりなど、一考に別の用事が予定されている日などは、雅子から、そのことを配慮したタイミングで「早く帰りなさい」とのサインをくれるのだ。ことほど左様で、雅子の頭の中は、それなりに緻密な考慮、配慮があって、自らをコントロールしているのだ。そういう配慮がある限り、雅子の頭の働きは健在で、一考にはその種の心配は全くなく、安心できるのである。(以下、明日に続く)

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