プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは3部康成です。1部が「コラム」、2部が連載「難病との闘い」、そして3部が、速報、「昨日の雅子」です。

 

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603 視界不良の出だし

 谷亮子さんのオリンピック3連覇はならず、銅メダルに終わった。よく頑張ったが、やはり、往年の切れがなかったように思う。
 期待のオリンピックの出だしは、全般に今一つである。最初の競技となった重量挙げの三宅宏美も6位に終わり、メダルには届かなかった。男子柔道も60Kg級の平岡拓晃は1回戦で敗退、男子体操ではあん馬で痛恨の失敗、期待の女子サッカーとバレーは共にアメリカに惜敗した。水泳の北島康介選手だけが、今のところ力を発揮しているだけのようで、何となく心細い。 、
 一方、期待の女子マラソンの野口みずきさんが体調不良で出場が危ぶまれているという報道があった。彼女の優勝はかなり高い確率で期待されているだけに、心配を超えた衝撃である。一方、星野ジャパンの野球も、日本での壮行試合では、投手陣が全くの壊滅状態で、これで大丈夫かとの不安を拭えない。ここに来て、故障者も多く、人選そのものが片寄っているように思うのは、筆者一人だろうか。星野仙一監督の眼力に狂いがなければいいのだが、……。
 いずれにしても、世界は甘くない。絵に描いたような期待通りにはいかないのは判るが、それにしても、初日を終わった段階で、想定外の不安要素が見受けられる。今日からの頑張りを期待したい。
 ところで、政府は漸く「景気後退」の観測を出した。今更といった感覚だ。再浮上は来年前半と述べているが、ここでも先行き不透明である。
 しかし、改めて考えてみれば、景気、天候、転機、勝負、運命なんてものは、先行きなんて不透明が当たり前で、はっきりしていたら、面白くも何んでも無い。頑張りは、そんな不透明さを吹き飛ばすことから始まる努力であろう。頑張れ、日本!!

2.連載(568) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(196)

 閑話休題(その3)
 第一部終了時点で2回に渡って記載して以来の久し振りの閑話休題である。

 自分でも驚ろいているが、早いものでこの「難病との闘い」の連載も550回を越えた。内容の稚屈さはさて置いて、ここまで書き続けていることに驚きながら、ちょっとした快感を覚えていることも事実である。既に、何回か書いたのだが、これを書くことが、今の一考のエネルギーの源になっていることは確かである。張りつめた何かを意識して抱えているようで、全体の緊張感を育んでいるといえよう。
 さて、この連載、何処まで書いてゆくかについては、一考も分かっていない。むしろ、そのことを、筆者である一考が楽しみにしている部分もある。自分で仕掛けて自分で楽しんでいるとは、勝手な言い方だが、そんな我侭が数少ない開放感にもなっているともいえる。
 明日からは、新たな構想に取り組んでみようということで、気分転換を図ることを考えている。
今までは、雅子の難病との厳しい闘いを、その生い立ちから病気になった背景まで遡って追究し、ドギュメント風に紹介して来たが、ここから暫くは、視点を変えて、将来の二人の闘いを先取りした形で大胆に捉えてみることにする。
 ちょうど、北京オリンピックの豪華な開会式が終わり、各種目の厳しい戦いが始まっているが、この4年間、あるいはそれよりも前から、この闘いのために頑張って来られた選手諸君の活躍を大いに期待している。努力が報われる時ほど、素晴らしい幸せはないはずだ。そういう意味では、毎日の難病との闘いで頑張っている雅子には、その努力が報われる日は来るのだろうかと、ふと考えてしまう。
 まあ、それはさて置き、話は、今から3年後の2011年7月24日のアナログ放送の終焉の頃に舞台を設定したフィクションとなる。しかし、そこで取り上げる幾つかの内容は、それまでの経験に基づく知見を織り込んだ形になっていて、事実とフィクションがコラボレーションした内容となっている。
 特に、その最後の部分では、大分前に、それとなく打っておいた密かな布石が、思わぬ効果を発揮するどんでん返しを用意している。一人でも多くの方に目を通して頂ければ幸いである。(明日からは、第六章 真夏の夜の夢 を連載します)

3.速報、昨日の雅子(214) 8月9日分
 午後2時頃、雅子を訪問したが、その途中で思わぬトラブルに見舞われた。
 「痛い」と言って腕を震わせて泣き出し始めたのである。何処が痛いのかと懸命に確認したのだが、はっきりしない。そのうちに汗をかき出し、これはいかんと、急遽、介護士さん、看護師さんに来てもらってベッドに寝かせて、血圧、体温の確認をしてもらった。幸い、それらには異常もなく、その内にその痛さが収まった。
 後で分かったのだが、じっと椅子に座っていた結果、お尻が痛くなったというのだった。いつもは、それを避けるため、本人に確認して、適当な時間を見計らって身体を動かせていたのだが、この日は、それが出来ていなかったのだ。とにかく、痛さが収まってほっとした一日だった。

602 北京オリンピック開会式

 趣向を凝らした演出で繰り広げられた素晴らしい開会式だった。しかし、筆者は、テレビを見ながら、不覚にも途中で眠ってしまっていた。クライマックスの聖火の点火は、今朝、改めてテレビのニュースなどでフォローした。
 前半のショーは色彩、数の美で圧倒する演出で、あの世界遺産の西安近くにある始皇帝陵から見つかった兵馬俑を連想させるようなシーンもあって、一瞬、ぎょっとした。また、宙吊りの技法も多用されていて、さすがに、有名映画監督、帳芸謀氏の面目躍如たる演出には目を見張るばかりで、中国国民の百年の夢を一気にぶっつけた圧巻のショーとなった。
 しかし、後半に入って、各国の入場行進が始まると、途中で眠ってしまっていた。疲れもあったが、この日行われていた将棋竜王戦の挑戦者決定トーナメントの準決勝で、贔屓の郷田九段が、ちょうどそのタイミングで惜しい逆転負けを喫したことで、張りつめて見ていた気力がしぼみ、がっかりしたことが原因となった。郷田九段は、これで、今年の棋聖戦、王座戦、そして竜王戦の全てで、準決勝での敗退となった。ファンとしては、何とも言えない脱力感を覚えた一夜となった。
 この日は、大津の琵琶湖の花火大会も同時並行的に行なわれていて、それぞれ一夜を楽しんだ人は多かったと思うが、筆者は一人蚊帳の外だった。
 いずれにしても、事件も無く、盛大な開会式典が無事に終わったのはご同慶の至りである。今日から始まる競技での日本人選手の活躍に期待したい。先ずは、先陣を切って、女子重量挙げ、男女柔道があって、田村亮子選手も登場する。悲願の3連覇はなるか? ママさん選手の度胸と技と執念に期待している。

2.連載(567) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(195)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(33)

(4)小さな幸せの事例(その11)
 L 旧交を温める
 人生の楽しみってなんだろう。出世して世のために役立つ仕事をする、お金持ちになって豊かな充実した生活を楽しむ、一つの世界に没入して、自分のやりたかった世界で力を発揮して夢を果たす、或いは、無難に平凡な人生を生きる、などなどいろいろありましょうが、そんな歩みの過程でお世話になったり、共に過ごした人たちに久し振りに顔を合わせることは、言うまでもなく格別に楽しく、幸せを感じる機会だと思う。そういう意味では、友人は財産であり、掛け替えのない存在なのだ。
 雅子を施設に入居させた昨年末からは、、現役時代は多忙でなかなか出席できなかった小学校、中学校、高校、大学時代の同窓会にも、何とか時間に都合をつけて顔を出すようになった。また、会社のOBのメンバとの顔合わせも楽しいひと時だ。中にはどうしても都合がつかず、残念ながら欠席してしまうこともあるが、やがて雅子の症状が落ち着けば、来年あたりからは、かなりのそんな会に顔を出すことが出来そうだ。
 そういう意味での最近のトピックスでは、今年の3月に大阪時代に一緒に仕事をした美女が、東京に転勤になるということで、OB連中で壮行会をやったのが、ものすごく盛り上がって楽しく、一気に若返った気分を楽しんだ。
 また、恩師の思わぬ逝去や早すぎる友人の通夜や告別式での友人達との顔合わせにも、粛々とした中でも、昔を思い出すしっとりとした場となって、ちょっとした幸せを感じることもある。人間も、人生の末端にまで歩んでくると、じっと来し方を振り返り、若き頃を思い出すことで、幸せを偲べることもあるのだ。
 そんな時に、昔あこがれていた人なんかに顔を合わせることにでもなれば、思わぬときめきさえ覚えることもあって、楽しいひと時を過ごすことになり、思わぬ幸せを覚えることになる。そういう意味では、人生は、楽しい思い出が多いほど幸せだということも出来よう。それだけに、苦しい闘いの中でも、小さな幸せには格別の味があることも事実だ。そんな小さな幸せを求めての筆者の旅は、これからも続いてゆくことだろう。(本章はこれで終り、明日の閑話休題を一回はさんで、第六章、真夏の夜の夢を連載の予定です)

3.速報、昨日の雅子(213) 8月8日分
 前日とほぼ同じような具合で、まずまずの様子。マッサージ、入浴も順調。一考が訪問してからも足のマッサージを電気でやってやる。

601 「作品」という表現

 昨日、2日に72歳で亡くなった漫画家の赤塚不二夫氏の告別式が行われた。どうしたことか、私は漫画は全くと言っていいほど読まない。従って、同氏のことも殆ど何も知らない。
 それにも関わらず、この話題をここで取り上げたのは、その告別式で、弔辞を読んだタレントのタモリ氏が、その最後の部分で「私も、あなたの数多くの作品の一つです」と締め括った表現に共鳴したからである。いつにない神妙な顔つきでのタモリ氏の挨拶には、内容もしっかりと纏まっていて、同氏の別の一面を見せてもらったようで興味深かった。その挨拶の1時間後には、いつもの番組「笑っていいとも」に出演していたが、一切、そのことには触れず、いつものタレントの顔になって、芸人としての「作品」つくりに徹していた。
 さて、筆者が、そのタモリ氏のその挨拶に強く惹かれたのは、筆者自身も、この「作品」という表現を多用してきていたからである。筆者が使用する切っ掛けとなったのは「東京ドームは竹中の作品です」と云うコマーシャルだった。なかなか面白い表現だということで、その後「人生そのものが、その人の歴史という『作品』で、毎日の活動は、自分自身の『作品』作りである」と考えるようになった。そして、結婚式などでは「お二人で、素晴らしい○○家の立派な作品を作って下さい」などと挨拶で幾度も使ったのを思い出す。また、新入社員への歓迎にも「立派なサラリーマン人生と云う作品つくりに励んでもらいたい」などと話したのは、今は昔の思い出だ。
 ところで、昨日の午後、施設で看護士さんが小さな子供さんを抱いておられたので、「そのかわいい坊やちゃんは、あなたの作品ですか?」と声を掛けた。介護士さんは、にっこり笑って「いえ、私の作品ではないのです」と答えて下さったのが面白かった。
 いずれにしても、この言葉「作品」は使いやすい楽しい表現でインパクトもある。
 さあ、今日から北京オリンピックが始まる。鳥巣と呼ばれる競技場には妙に惹き付ける何かがある。世界一を目指したアスリート達の厳しい戦いが北京近辺で展開され、盛り上がりが期待される一方で、テロなども危惧されていて不安も絶えない。
 とにかく、何事もなく無事に素晴らしい「北京オリンピックという作品」が完成することを願って止まない。
 そんなことを言っている私も、その作品の最終章に入っている。どんなエンディングになるか、まだ誰もそれを知らない。

2.連載(566) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(194)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(32)

(4)小さな幸せの事例(その10)
 K こんなことにも
 毎日、ブログを書いて、施設のドリームスペースに雅子を見舞い、週4日間の母親の夕食を作るという日課は、毎要な買い物などを考慮すると、結構、多忙な毎日である。
 また、このほかに、月二回程度、雅子を病院に連れてゆくこと、更には、自らの不整脈対応や歯の治療などの通院、更には、雅子の美容院、自分の理容院もあり、それに最近では昔の仲間との懇親などもあり、更には、不定期だが、葬儀や法事などにも顔を出さねばならない。その合間をぬっての趣味の将棋、ゴルフ、株、それにプロ野球などのテレビ及びインターネット観戦でのフォローをすると、時間に追われる毎日となり、大袈裟ではないが、日程はいっぱいいっぱいになっている。
 自らの通院では、大抵の場合には朝一番に行って時間を待つことにしている。そのためには、前日からブログの内容を考えたりして、朝、早く起きて作業をするといった特別の段取りになる。
 自分の通院も、雅子を連れての通院でも、待ち時間は読書に当てる。大抵、1時間ぐらいはあって、結構読書を楽しみことが出来る。今の生活では、そんな時間帯以外に読書時間を見つけるのは難しいから、うまい次回配分といえる。最近では、雅子の部屋での朗読も楽しみの一つになって来ていて、読書の時間帯は、一考がちょっとした小さな幸せを感じる時間帯でもある。
 6月のある日のことだった。この朝、自分の通院日だったにも関わらず、朝起きるのが遅くなって、やむを得ず、通院時間を思い切って遅くしてみた。朝早く来られる方が一巡する時間帯を見計らって行ってみると、何と、待ち時間ゼロで診察を受けることができた。看護婦さんに聞いてみると、全く、たまたまそうなったようで、確かにその10分後には、10人ぐらいが待っていたから、偶然の空白時間に恵まれたということのようだった。 
 文字通り「ラッキー」ということで、こんなことにも、ちょっとした小さな幸せを覚えたのである。いわば、その程度のことにも、幸せを見出しているコンパクトな生活を楽しんでいて、幸せに飢えている毎日であるとも言えるかも知れない。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(212) 8月7日分
 通院日、ここのところの夕立ゲリラにもあわずに無事往復を終える。この日、施設は昼頃から夏祭りが行なわれ、介護士さん立ちもハッピに着替えてサービスに大わらわだ。帰宅したのが2時半頃で、雅子も少し顔を出した。この日の雅子は比較的元気で、、3日ぶりの通じもあってハッピーだった。。

600 すっきりしない

 北京オリンピックの開会式に先駆けての予選が始まった。最初に登場した女子サッカー、なでしこジャパンは、終盤、よく頑張って、なんとか追いつく粘りを発揮し引き分けに持ち込んだのは立派だった。特に、土壇場でのセットプレーからの沢選手のゴールは起死回生のもので、素晴らしかった。しかし、期待されていた勝ち星にはならず、なんとなく、すっきりしない形での不安なスタートとなった。
 一方、オリンピック出場組みが抜けたメンバーでのプロ野球が始まっているが、阪神が今期2度目の3連敗と苦戦している。すっきりしない不安な出だしである。巨人も付き合って負けていてくれるので助かるのだが、…。
 すっきりしない話題は、外交問題でも広がっている。中国のギョウザ中毒問題がその一つである。発生して半年以上も経過している事件だが、洞爺湖サミット前に胡錦濤の名前で中国で起きたものだとの連絡があったとされるが、日本政府はその事実を公表していない。オリンピック開幕時期との絡みなどがあって、外交上の切り札に使うつもりなのかも知れないが、国民にはすっきりしない。あれほど、日本を小ばかにした発言を繰り返していた中国政府、国民だっただけに、しっかりと謝ってもらってすっきりとしてほしい。
 日朝会談が11日から2ヶ月ぶりに再開されるが、何回やっても前進しない会談だ。拉致問題での再調査はどうなっているのか、米国からのテロ国家指定解除のための前向き姿勢のジェスチャーに使われているだけなのだ。そんな信用できない相手との交渉だけに、期待は出来ないが、そうかと言って他に有効な手段もなさそうだ。すっきりしない典型的な難題である。斎木昭隆アジア大洋州局長殿、ご苦労様だが、頑張って何とかしてして解決への手掛かりを掴んで下さい!!

2.連載(565) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(193)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(31)

(4)小さな幸せの事例(その9)
 J 社会保障
 会社で現役生活を頑張っているときには、税金ばかり納めていて、何のご利益もないと不満をかこっていた頃が嘘のようだ。雅子がこの病気になり、その後、症状が悪化した2006年になって初めてこの種の社会保障の対象者としての認定を受けることになり手続きを開始した。最初に入手したのが特定疾患患者手帳で、06年8月入手した。続いて、同年9月末には障害者手帳(2級)に認定され、更に介護保険の適用も10月の初めに認定された。
 正直言って、この種の社会保障の仕組みやその手続き方法など全く知らないまま、手探りの状態の中での対応だった。主治医の先生のアドバイスを頂戴したが、いずれも断片的な知識だけで、全体を把握するには、その後それぞれの認定を受け取って初めて理解できた状況だった。そこには、いわゆる縦割り行政の壁があったからである。
 しかし、今では、その種の認定を受けて、治療費を始めとし、介護用品などの購入などで資金的なサポートを受けられるようになったことは有難いことだった。何しろ、具体的に税金を使わせて頂いている自覚をしたのは初めてのことで、恐縮、感謝しながら、小さな幸せを覚えたのである。
 言うまでもないことだが、本来なら、こんな形でのサポートに無縁なのが幸せなはずではあるが「背に腹は換えられず」である。 
 その後、雅子の症状が更に悪化が進んだことで、特定疾患患者手帳も重症用の適用を受けていて、サービス度合いも強化いただいたし、身障者手帳も1級に更新された。厳しい症状との闘いの中で、この種の社会保障は有難い仕組みである。年金問題や後期高齢者医療制度で厚生労働省は目の仇とされているが、お世話になっている立場からは、余計なことを言わずに見守ってゆこうと考えている今日この頃だ。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(211) 8月6日分
 庭の手入れをしてもらっているので、施設への訪問が4時前になったが、この日も雅子の様子は元気が戻って来ているようで、ほっとした。食欲もしっかりしているという。頑張りの毎日には変わりない。
 なお、この日、友人が送ってくれた小さなうちわに書いたメッセージを読んであげて、少し顔を扇いであげると、珍しく、うれしそうに声を出して笑ってくれた。

599 失われた尊い命

 局地的な豪雨がまたしても尊い犠牲者を出した。昨日の昼過ぎに東京豊島区の下水道管内で起きた事故で、工事を行なっていた5人が流された。急激な増水に逃げ出すタイミングを失した気の毒な事故だった。
 先日、神戸市灘区の都賀川にある親水公園で、同様な急激な増水で4人の犠牲者を出している。河川をコンクリートで固めた工事が急激な増水を生んだようで、今までになかった類の事故のようだった。今回は、それが地下で起きた訳で、大きな意味で、人間による地球環境の変化が、全く違った形の事故を生み出すようになっているようだ。過去の災害などの前例を念頭において生きている我々人間には、盲点になる訳で、ちょっとの油断も許されない時代になっている。生きてゆくのも大変な時代である。
 尊い命といえば、あの松本サリン事件の犠牲者の一人であった河野澄子さんが、昨日の未明に亡くなった。事件から14年もの長い間、目覚めぬままの気の毒な死去だった。介護に当たってきた夫の河野義行さんは、当初は犯人扱いされたこともあって、そのご苦労は、察するに余りある。今、難病の妻を抱えている筆者には他人事ではなく、深い同情の念に駆られる。
 彼がその著書「命ある限り」の中で告白している「あなたは私達の家庭を支えてくれている。寝ているだけど、とても大きな仕事をしてくれているんだよ」と意識の無い妻に語りかけ「妻の命が、自分の生きがい」だとのくだりには、全く同感の気持ちに引き込まれる。まだ妻が元気だった頃は、筆者にはそのような理解に至らず、大袈裟に言っているとさえ受け取っていたが、今の自分の立場になって初めて河野さんの真意が理解できるようになったのである。この世の中、当事者にならなければ理解できないことが多い。
 さあ、残されて独りになった河野義行さんは、今日からどのように生きてゆくのだろうか。少し心配でもある。

2.連載(564) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(192)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(30)

(4)小さな幸せの事例(その8)
 H. 名勝、旧跡、素晴らしい風景
 この7ヶ月でドリームスペースに通った回数は300回に迫る多きに達した。当初は、一日2回が定常化していたが、2月半ばからは、原則、一日1回に押さえるようにした。片道、9Kmの距離の往復で、その途中に広がる景色にも、さすがに見飽きた感じがしないでもないが、それでも、その日の天候の違いや、季節の移り変わりで、同じ景色といっても、微妙に変化を楽しむことが出来て、このような単調な生活を送っている一考には、貴重な目の保養に貢献してくれている。
 何しろ、琵琶湖は日本一の湖だ。また、近江は日本歴史の中でも中心的な存在であった時代が長く、各地にその史跡、遺跡が点在していている。近江八景で有名な名勝、魅力ある景勝地はその典型的な存在だ。
 この往復する9Kmとその近辺にも、その近江八景の二つがある。一つが唐崎の夜雨で有名な唐崎の松はなかなかのものだ。今一つが堅田の落雁で知られる浮御堂である。このドリームスペースからごく近いところにある。また、明智光秀の居城だった坂本城も、その姿をしのぶ術はないが、その城址を示す石碑などが、この国道161号線の一角に点在している。また全国3800あるといわれる山王さんの総本山である日吉大社も近くにあって、その出先の赤い鳥居が琵琶湖に突き出す形で姿を誇っている。ここでは、毎年4月に、船渡御と称される神輿を琵琶湖に運び出す儀式が行なわれるのだが、今年は、その伝統ある素晴らしい歴史絵巻を、一考は、車の中からではあったが垣間見ることが出来た。夕日に映えて金色に輝く神輿の勇姿が大きく揺れながら琵琶湖に浮ぶ船に移される絵巻は圧巻そのものだった。
 かくかくしかじか、毎日見ても飽きない魅力ある風景の中を走るのは、とても素晴らしい。天気のよい日には、時々、車を別の場所に駐車させて、そこで一息つくことがあり、気分転換にはもってこいの憩いのひと時となるのである。そんな美しい景観に心が洗われた気分になってくつろげることに、小さな幸せを覚えるのである。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(210) 6月5日分
 今日から、自宅の庭の手入れをしてもらうことになったので、雅子の部屋への訪問は、いつもよりも1時間ほど遅れて3時頃になった。この日は少し元気が回復していて、口数も少し多く、ほっとした安堵感を覚えていた。「元気さが、微妙に変わる、夏の日々」。とにかく、よく頑張っている。

598 逆走

 3日、東京のビックサイトで起きたエスカレーターの逆走、急停止などで10人が怪我をした事故は、重量超過が原因であると判明した。設計上は、一段あたり2人を想定したもので、事故当時はすし詰め状態にあって3人以上が乗っていたために起きたということらしい。普段、何気なく利用している便利な交通手段だが、意外なところに落とし穴があるものだ。
 さて、逆走というのは、いい意味で使われることは少なさそうだ。今朝の日経は、景気判断としては「弱含み」と伝えている。順調な景気の上昇状況からみれば、いわば、逆送を始めたといえる。大きな事故にならないような適切な経済政策の実施を期待したい。
 一方、改造後の福田内閣の支持率では、調査の媒体で異なった結果も出ているが、読売新聞、日経新聞などの系列では、大きくはないが数パーセントの上昇結果となっている。福田内閣のスタート以来、ずっと続いていた下降状況からみれば、逆走を始めたとも言える、数少ないいい意味での逆走だ。一時的な現象かも知れないが、政府関係者達は、とりあえずほっとしていることだろう。その一方で、昔の自民党に戻っているようだとの見方も強く、これも逆走と云うべきで、実態は複雑だ。
 昨夜、プロ野球では、中日の山本昌投手が念願の200勝を達成した。24人目の快挙で、42歳11ヶ月での達成は、それまでの工藤公康の41歳3ヶ月を上回った史上最年長記録である。一つ一つの勝ち星を重ねてゆく地道な戦いで、途中で自らが逆走するようなスランプに陥ると、この種の記録達成は難しい。イチローの3000安打と同様で、一定の力を長く維持していないと達成できない記録である。おめでとうと申し上げたい。
 因みに、この24人の200勝以上の達成者の記録であるが、史上最年少記録が、24歳の金田正一、2位が稲尾和久の26歳、3位が米田哲也の28歳である。この三人は、その後も頑張って勝ち星を増やし、金田正一が400勝、稲尾和久が276勝、米田哲也が350勝をあげ、最多勝のベスト3投手になっている。そんな中で、32歳と比較的若い年齢で到達した堀内恒夫が203勝に止まっているのが逆に目立った存在だ。山本昌投手は、何処まで勝ち星を伸ばすのか興味深い。少なくとも、堀内恒夫投手の記録を上回るのは確実だろう。期待している。

2.連載(563) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(191)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(29)

(4)小さな幸せの事例(その7)
 G. 趣味
 雅子と違って、一考には自由が残されている。自らの意志でやりたいこと、食べたいこと、飲みたいことを選択し、介護の合間をぬってではあるが、自分の希望するタイミングで、それらをエンジョイ出来る幸せがある。改めて、その有難さに感謝している今日この頃である。
 そうはいっても、限られた趣味の世界である。将棋観戦はその一つだ。一流棋士の妙手の繰り出しに一喜一憂するのも幸せの時間帯である。同じ人間でも、さすがプロと云う指し手には、感動さえ覚える時ガある。窮地をどう凌ぐのか、或いは、この局面でどういう詰め筋を見出すのかといった類のゲーム展開には、恰も手品の種明かしを見るような快感を覚えることがある。とにかく、自分には考えられない妙手が指されたりすると、その魅力の虜になってしまい、知らず知らずのうちにファンになって仕舞うのだ。
 ゴルフを見たり、野球を楽しんだり、株の動きに一喜一憂するのも、今の一考には生きがいに繋がっている。もちろん、今の株は面白くないことの方が多いが、長い目で見ながら、夢に掛けるのも満更でもない。
 ブログに掛ける情熱が、それらの幾つかある楽しみの中では、今では最大のウエイトを占めている。正直言って、ここまで続けられるとは思ってもいなかったことである。恰も、阪神の金本選手のフルイニング出場記録の積み重ねに似たような心境で取り組んでいて、数少ない遣り甲斐になっていることは確かである。毎日、書き続けることには、大変なこともあるが、それが自分の生活リズムの基調を作っていると思えば、楽しい限りだ。しかし、配信後に見つけるイージミスの大久に、いつも忸怩たる思いに陥る。どうして、もう少し注意深くなれないか、反省を繰り返す毎日でもある。
 いずれにしても、それらは、雅子への介護と云う前提があって成立している生活リズムであることは言うまでもない。毎日の雅子の頑張りを見て、自分の励みになっていることを改めて思うのである。それだけに、このような小さな幸せではあるが、それは、生きていく上で、大きなエネルギー源になっているのである。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(209) 8月4日分
 午前中にマッサージ。この日は自宅で父親の月参りを済ませてから、午後2時前に雅子の部屋を訪ねた。いつもの通り「何か無かった?」との一考の問い掛けに、雅子が何かを一生懸命に話してくれるのだが、それがどうしても分からない。いつもの質問方式で迫ったが駄目で、改めて、キーワードを文字分解するアプローチを試みたが、雅子の応接が曖昧で、やはり何を訴えているか分からない。結局、不明のまま未解決となり、気掛かりな心残りとなった。
 一考がそんなことで苦闘している途中に、自立棟にいる姉の伸子さんが久し振りに顔を出してくれた。しかし、雅子のトイレの時間と重なって直ぐに帰ってもらうことになった。この日は順調な通じがあって、そのことでは、一考もほっとした一日であった。

597 夢は叶わず

 最終日の最終組で不動祐里選手が、その一組前に宮里藍選手が廻るという異例の展開となった全英女子オープンゴルフは、31年ぶりに樋口久子に次いで、日本人選手のメジャーツアー制覇が期待されたが、残念ながら、その夢は叶わなかった。結果は、不動がトップと4打差で3位タイ、宮里が5打差で5位に終わった、また、上田桃子選手も頑張って7位タイに食い込んだ。優勝は、韓国の20歳の若手の申智愛選手で、女子ゴルフ界での韓国勢の層の厚さをここでも発揮した結果となった。それでも、ベスト10に日本人選手が3人も入ったのは、メジャーツアー史上で初めてのことで、今後の活躍期待に望みを繋いでくれたと言えよう。  
 試合後のインタビューで不動は相変わらず、謙虚に順位には拘っておらず満足だったとコメントしていた一方で、宮里藍選手も一時のスランプから脱却できて、海外での初優勝に自信を得たようだった。上田桃子は、自分の目標に今一つだったが、明るく来年に向けて抱負を語っていて、三人三様の応接ぶりは面白かった。
 意外だったのが優勝した申選手の告白で、落ち着いた堂々としたプレイ振りの裏に、昨夜はなかなか眠れず不安だったという。やはり、大きな戦いでは、精神面での戦いで、誰もが見掛け以上に苦しむようだ。選手の苦しみはともかくとしても、ファンである筆者も、その一つ、一つのプレイにドキドキしながらの観戦で、夢が叶わぬ結果に、眠気を伴った疲れがどっと出て来て重い気分に追いやられた。自分のことでもないのに、何で、そんなに拘るのと思いながら、勝負の行方に夢中になっていたのだ。馬鹿馬鹿しい話かもしれないが、ファンって結構疲れる存在なのである。それでも、不動ファンとしては、アンチファンの対処対象である宮里藍選手が、最後のホールでダボを叩く失敗をしてくれたことで、不動の順位が土壇場で逆転して、日本人選手でトップで終わったことが、せめてもの救いであった。
 さて、話は変わるが、ファンと云う立場では、筆者にとっては、昨夜は厄日だったと言える。将棋の世界でも、筆者の大の贔屓の郷田九段が、昨夜行なわれたコンピューター対局での最強戦の準決勝で、渡邉明竜王に敗退した。この棋戦は、昨年新設された新しい棋戦で、昨年は堂々優勝していただけに、連覇叶わず、吹っ切れない夜となったのである。郷田九段は、今年も各棋戦でそれなりに頑張ってきているのだが、七大棋戦の棋聖戦、王座戦では、いずれも、挑戦者決定の最終トーナメントの準決勝で無念の敗退をしている。今週末には、竜王戦の挑戦者決定戦の準決勝が行なわれるのだが、この鬼門の準決勝を何とかして制して、先に進んで欲しいと願っている。
 ところで、政治の世界では、改造福田丸が始動し始めたが、小泉さん退陣後は、筆者にはファンと云うべき政治家は、今のところ不在である。今や、国民的に人気のある麻生太郎氏の存在が注目されている。火中の栗を拾う形で重要ポストの幹事長に就任した同氏だが、果たして、優勝と云うべき総理への勝ち筋はあるのだろうか。じっくりと、秋の政局に注目したい。

2.連載(562) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(190)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(28)

(4)小さな幸せの事例(その6)
 F お薬の効き
 大津市内の日赤病院で、パーキンソン病ではないかとの診断を受けた雅子が、それ用のお薬を飲み始めたのは、02年11月頃だった。今から6年前のことである。その後1年ほどして、自らの決断で、今、お世話になっている吉田病院に替わった。この道の専門医である春日医師にお世話になりたいと考えたからである。改めての基礎検査の結果、その1年後に、春日先生からも、やはり、パーキンソン関連病だとの告知を受けたのが、04年10月頃で、ほぼ4年前のことだった。
 その後は、雅子の症状に適合するお薬を求めて、この病気用に開発されているお薬を、春日医師の知見に基づいて、雅子の症状に適合する組み合わせ、配合比を求めての検討が開始された。それには、絨毯爆撃的な忍耐強い検討方式が採用された、時間を掛けての最適配合探索への執念のアプローチであった。
 最近になって使い始めた新しいお薬に、今までにない効い目と思われる反応があって、その服用量の検討に入っている。やっと雅子に合うお薬に巡り会えたのではとの思いで、少し愁眉を開くと言った気持ちもあって、小さな幸せを感じ始めていたのである。しかし、この場合、効いているといっても、病気が治るといった類ではなく、悪化のスピードが弱まるとか、少し身体が柔らかくなるといった程度の効き方である。それでも、うれしさを覚えたことには変わりない。
 とにかく、この6年間は長い道のりで、雅子の症状が大きく悪化した期間でもあった。その間、服用したお薬の種類、量は半端じゃなかった。種類も段々と増えて来ていて、今では8種類のお薬を一日、朝食、昼食、夕食後と就寝前の4回に分けて服用している。この病気の厄介なところは、一般的には、一旦飲み始めると止めるのが難しいという傾向にあることだ。8種類のお薬を全部合わせると、1日、1グラム程度は飲んでいるのではないかと思うぐらいの量である。飲み始めて通算で5年ぐらいになる訳で、そのトータルの服用量は20Kg近くになっているのでと思われる.それだけのお薬を服用すれば、その副作用だけでも大変だと思われるが、病気の進行の中での見分けは殆ど不可能である。要は、トータルでの結果でしか判断できず、そんな中で、少しでも効果があると分かれば、ほっとしたりして、一喜一憂するのである。大袈裟なようだが、そんなところで、小さな幸せを見出そうとしているのである。
 服用するものには、その他にも、薬の範疇に入らないが、便秘用に繊維の粉末を服用している。これも常態化していて、今では欠かせない毎日の服用となっている。とにかく、この繊維の効果に頼って、通じのリズム確保に懸命の毎日なのでもある。(以下、明日に続く)

3、速報、昨日の雅子(208) 8月3日分
 午前中に雅子の育ての母親の13回忌の法要が京都のお寺であったので、それに顔を出して、その足でドリームスペースに顔を出した。前日と同じで口数は少ない。雅子のユニットでは3時頃から、8月生まれのお二人のためのお誕生会があった。雅子も顔を出して雰囲気を楽しんだ。

596 波乱の予感

 改造福田内閣が荒海に漕ぎ出した。早くも、今朝の毎日新聞は世論調査の結果を発表していて、内閣支持率は25パーセントで、改造前に比べて微増と報じている。発表された内閣の顔ぶれを見ただけの段階で「この内閣を支持しますか?」と聞かれても、答えられないのが本当の処で、少々拙速過ぎる世論調査だと思うのだが…。
 しかし、識者やコメンテーターなどの話を聞く限りでは、あまり芳しい評価が聞かれず、与謝野馨経済財政相や伊吹財務相などの顔ぶれから増税を目指した内閣であるとの指摘があり、また、郵政民営化に反対した野田聖子消費者行政相や保利耕輔政調会長の起用から、小泉―竹中体制からの離脱を見せていると解説されている。そういう意味では、そんな福田色が出ていると言える。いずれにしても、新内閣の評価は、もう少し、その働きぶりを見た上で判断すべきだろう。そうは言いながらも、公明党の動きに不穏な動きが見えるようだ。泥舟からの離脱が念頭にあるようで、波乱の兆が窺える。
 さて、大阪府の橋下知事が、関西の三つの空港のあり方について「伊丹空港の廃止をも視野に入れた議論」が必要と延べたことに対する各層からの反発は極めて大きい。冬柴前国土交通大臣は「素人がでかいことをいうな」と釘を差したとか伝えられているが、橋下知事は改めて「伊丹廃止と云う前提ではなく、府民に空港のあり方を議論して欲しい」と真意を説明したという。
 本件に関して、筆者が愛読しているコラムニストの勝谷誠彦氏も、そのブログで、橋下氏に対する不信感を大きく取り上げている。その内容を読む限り、勝谷氏はどうやら橋下氏が大嫌いのようだ。勝谷氏は、橋下氏が知事に当選した直後から厳しい批判を、ブログの中で投げ掛けてきていた。知事に着いた直後からのあまりにも厳しい批判に、筆者も「今まで番組で一緒にやってきた仲間じゃないの。もう少し長い目で見て応援して遣るべきではないか」とメールを送ったほどであった。多分、同様なメールが多くあったと見えて、同氏は一旦その批判を抑えていたが、今度の空港発言に、勝谷氏が抑えていた憤懣が噴出したようだ。しかし、昨日、そのブログを配信した直後のテレビの生放送(関西ローカル番組)で、二人は顔を合わせていたが、そこでは、勝谷氏からの多少の主張はあったものの、大人の会話に納めていた。この空港に関する議論、並びにこの二人の関係は、先行き大いに波乱含みのようだ。
 さて、全英女子オープンゴルフだが、今夜、いよいよ最終日を迎える。不動祐里が3日目を終えて、13アンダーで単独トップに立った。1打差に韓国の申智愛選手が、そして更に1打差で宮里藍も頑張っている。他にもオチィアなどの強豪も数多くいて、予断は許さrず、波乱を含みといった表現を超えた好試合が展開されそうだ。不動と宮里の日本人選手同士での優勝争いも熾烈な戦いになりそうで、ファンには堪らない夜になる。要は、優勝を意識した選手の心理状態で、微妙なプレッシャーの中で、それまで通りの力が発揮できるかどうか鍵になる。アンチ宮里ファンを自称し、不動選手のファンである筆者は、不動選手の不動の強さを期待し、海外メジャーでの堂々の初優勝を願っている。

2.連載(561) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(189)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(27)

(4)小さな幸せの事例(その5)
 E お見舞い
 一般的にピンチに追い込まれた時に頂く応援、声援ほど心強いものはない。難病に苦しむ本人は勿論の事、家族に頂く励ましや思いやりのあるお手紙などに、ほっとする有難さを思う毎日でもある。優しい気遣いなどがそれとなくちりばめられていて、心を安らかにしてくれる。
 しかし、お見舞いとなると、この病気に関する限り、少し事情が違っている。普通の病気だったら、有難いお見舞いを頂いて勇気付けられ、大いに力になるものである。しかし、この病気は、治る見込みがない難病だけに、お見舞いに来て下さっても、その応接、言葉使いなどで、却って、来て下さった方にも大変な気遣いをさせることになる。
 それでも、在宅時やこの施設に入居当初は、何人かの友人のお見舞いを頂戴した。遠路、時間を割いてのその配慮、お心遣いには感謝そのものであり、小さな幸せを感じたものだった。しかし、症状の悪化で身体が動かし難くなり、加えて、言葉が不鮮明になるにつれて、お見舞い頂くことの難しさを感じるようになり、最近では、そのお心遣いには感謝しながらも、身内以外の方にはお断りさせ頂いている。来て頂く方が大変で、ご苦労を掛けることになるからである。受ける雅子の方も、自分の思いが伝わらないことで、気持ちが焦るだけで、本来のお見舞いの形にならないという事情からでもある。
 そういう意味で、頂戴するお手紙には、雅子は確かな幸せを覚えているようである。中には、こまめに書いてくださる方もいて、友人のありがたさを改めて噛み締めているようだ。
 一方、一考が時々出くわすご近所の方からも、ご心配頂いて、優しく声を掛けて頂くことも多く、皆様のお気遣いには温かさと同時に小さな幸せを覚えている。
 そんな中で、実の兄姉のお見舞いは別格である。兄の祐一さんは、奥様の香子さんと、毎月一度の頻度で顔を出して下さるし、実姉の霧子さんも、同じような頻度で来てくれている。やはり、血の通った間柄だけに、言葉はなくても通じる情の温かさといったものがあって、傍にいてくれるだけであり難さを感じているようだ。気の置けない親しさが、雅子の心を開かせてくれているようである。
 雅子の話を聞くと、お兄さんに、こんなに顔を出してもらえるとは思っていなかったようで、そのうれしさは一入のようだ。
 遠くに居る二人の息子達だが、彼らは仕事に忙しく、致し方ないことだが、なかなか顔を出してもらえな。しかし、長男は別件があって、時々こちらに帰って来ることがあり、その際には顔を出してくれるようになった。次男の方は、休日が忙しい仕事とあって、帰る機会を見つけるのが難しそうだ。それでも、この6月の末に、1年半ぶりに、嫁と孫を連れて顔を出してくれたが、さすがに、雅子も孫の成長振りに破顔一笑だった。息子たちとの顔合わせは、うれしさも大格別のようで、小さな幸せも中くらいに膨れあらるようだ。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(207) 8月2日分
 前日の夜は8時から30分ぐらい雄琴温泉協会が主催する花火大会を本館の屋上で楽しんだようだ。
 しかし、この日も、なんとなく元気がない。やる気が無くなっているようだ。しかし、何処かが痛いとかそう言った問題ではなさそう。お薬の影響か? 食欲はそれなりに維持されているようだ。もう少し様子を見たい。
 それでも、次男が電送してくれた孫の写真には、うれしさを滲み出していた。

595 若しかして

 福田改造内閣が発足した。ライバルだった麻生太郎氏を幹事長に取り込んだのが、数少ない見せ所である。安心実現内閣と自ら命名されたが、山積する難問を抱える現状を、何処まで打開できるのか。若しかして、この改造で支持率が改善できるのではと期待があるとすれば、それはお粗末な期待だと言わねばならない。好むと好まざるに関わらず、今の世論は、一度民主党に遣らせてみようという政権交代を期待する流れにあって、その勢いが増して来ていることは確かだ。
 大阪府の橋下知事のような事例はあるが、一般的に言って、大臣を変えただけで大きな変革が進むということは極めて稀なことである。そんな中で、敢えて、火中の栗を拾う形になった麻生幹事長には、それなりの計算があっての判断だろう。若しかして、「何か、密約が…」なんてな記事も出ているようだが、果たして真相はどうなのか。野次馬的には関心がある話題だ。
 さて、野球部員から逮捕者を出した群馬代表の桐生第一高校に対し、高野連はあっさりと、今日から始まる大会への同校の出場を認める裁定を下した。かつては、野球部に関係のない生徒や職員の不祥事でも、出場辞退させられていたことが多かった。そう考えると、若しかして、連帯責任への考え方が大きく変わったということになる。
 この種の裁定には、時代の変化を取り入れることも必要だが、やはりフェアーでないとよくない。場当たり的な対応は、当事者達にもすっきりしないものが残るし、ひいては、プレーにも影響することにもなりかねない。結果的には、桐生第一高校がどんな戦いをしてくれるか、若しかして、前半のもっとも注目を与える試合になるのではなかろうか。ファンを納得させる立派な試合をして欲しい。
 今朝は、以前流行した歌謡曲からの連想で「若しかして」の言葉を借りて幾つかの話題を取り上げているが、その最たる話題が、米国女子ゴルフツアーの全英女子オープンでの日本人選手の活躍ぶりだ。二日目を終わって、なんと! 不動祐里が−10でトップタイにいるし、宮里藍も3打差で6位タイに、そして上田桃子も後半3連続ボギーと乱れたが、それでもトップと4打差で9位タイと頑張っている。ベスト10に日本選手が3人も入っているのは、史上初でうれしい展開になっている。
 今夜から決勝ラウンドが始まるが、なんとか、この勢いを保って優勝争いに加わって欲しい。若しかして、最終日に日本人同士の優勝争いが展開されることにでもなれば、日曜日の夜は、テレビ朝日の中継は弥が上にも盛り上がることは必至で、ファンには眠れない一夜になりそうだ。 

2.連載(560) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(188)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(26)

(4)小さな幸せの事例(その4)
 D 意志伝達
 全面介護と云う最悪の症状になって、もう二年になる。何をするにサポートが必要なので、常に、何を要求しているのかを確認して必要なアクションを取るのだが、今、一番困っているのが、何を要求しているかを知る方法である。
 初期の頃は、彼女の発する不鮮明な言葉を繰り返して聞くことで、何とか理解していたこともあったが、それも難しくなり、一時は単語を文字分解することで、言葉を探し当てることで、キーワードを探し当て、その言葉を基に、そこから要求する内容を確認する方法を取っていた。
 しかし、その方法も空回りすることが多くなり、うまく使えなくなったので、今ではクイズではないが、質問を繰り返しながら、イエス、ノーで確認する作業を繰り返し、彼女の言いたいことに迫るやり方で、何とかコミニケーションを取ることにしている。
 この方法では、先ずはどんなことを要求しているか、大きな枠を確認することから始まり、その枠を小さく絞ってゆくやり方で、結構な時間が掛かる忍耐力を必要とする作業である。
 昔、NHKのラジオ番組に「20の扉」というクイズ番組があったが、あれに似た方式で迫るのである。そのクイズ番組は、先ずは、動物、植物といった区別がついていたと思うが、雅子の要求を探り当てるのも、先ずは、衣食住の区別から入る。衣装に関することであれば、それが上半身か、下半身か、下着が、上着かと言った具合である。食に関することであれば、食べ物か、飲み物かの確認から始まる。住はこの部屋に関することで、空調、窓明け、椅子の位置、テレビ関連など、部屋にあるものについての要求といった区別から手掛かりを掴んでゆくのだが、最終的に、雅子の要求に到達するとほっとすると同時に、文字通り小さな幸せを覚えるのである。コミニケーションが通じなければ、何事も始まらないし、二人の気持ちにギャップが生じ、それを何とかしようと焦るものだから、相互に疲れてしまうことにもなる。
 とにかく、最近では、急ぎを必要とする「トイレ」なのかとまず確認してみる。そうでないと分かると、そこで、ゆっくりと枠を絞るようにして、その謎解きに取り掛かることにしている。小さな幸せを覚えるのは、そんな苦労の末に、雅子の言わんとすることに到達した時である。結構、疲れる作業であることは確かである。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(206) 8月1日分
 この日も何となく元気がない。どこが悪いという訳でもなさそう。幸い、通じは昼食後に自然にあったようだ。雅子が言っている言葉がなかなか解釈できずにいると、彼女も疲れるようで、途中で諦めて「もういい」といってくれるのだが、一考にはそのことが心残りですっきりしない。
 なお、夜には、琵琶湖の花火を楽しんだはずである。

594 期待していいの?

 福田総理が今日内閣改造に踏み切る。それまでのねちねちした応接ぶりから見ると、一転して、早い動きに変わったようだが、予定していた4日が仏滅だからだというのだ。「なあんだ」と少しがっかりだが、そうは言っても、その顔ぶれは気になる。使い古したおもちゃ箱をかき回して並べ替えるだけなら、新鮮さも今一つで、あまり期待できないのではないか。きちんと、福田色が出せるのかどうか、先ずはお手並み拝見である。
 昨日総務相が発表した住民台帳による人口統計で、僅かではあるが、日本の人口が増えている。先に2007年度の人口合計特殊出生率が3年ぶりに上向いたという発表もあったが、大きく萎縮して行くといわれている人口構造にも、少しずつ何かが変化しているようで、新たな期待に繋がりそうな気がする。果たして、どうだろうか?
 竹島問題で米国がその帰属先を韓国に戻したという。米国のご都合主義に裏切られたとの感は拭えず、憤懣遣るかたない気持ちだ。それにしても、日本政府の静観を決め込んだ姿勢は、あまりにも無策過ぎる。これじゃ、冷却した日米関係の修復に、期待のしようもないではないか。
 いよいよ今日から8月、明日からは高校野球が始まるし、北京オリンピックも開幕間近である。国民を明るくさせ、何らかの期待感を与える話題はスポーツだけ、というお粗末な日本の現状だ。
 そんな中で、群馬県代表の桐生第一高校で、野球部員から逮捕者が出るアクシデントが発覚、高野連はその対応を今日決める。すっきりした裁定に期待したい。
 一方、昨日から始まった米国女子ゴルフの今年メジャー最後戦の全英女子オープンでうれしい異変が起きている。初日を終わった段階だが、不動祐里、上田桃子が首位と1打差の2位タイ、宮里藍選手も13位タイと頑張っている。アジアでは韓国人が圧倒的な選手層を誇っている状況の中での日本人選手の頑張りはうれしい限りだ。中でも、上田は二つの連続イーグル、宮里もイーグルを一つ出している。この出だしを見る限り、今回こそは優勝争いに絡んでくれて、出来れば、日本人同士の決戦になれば最高だ。頑張って欲しい。

2.連載(559) 難病との闘い 第2部 小さな幸せを求めて(187)
  第五章 施設生活半年を終えての総括(25)

(4)小さな幸せの事例(その3)
C トイレ
 雅子の日常生活を維持して行く上で、どうしても欠かせないのが食事とトイレである。この二つがバランスが取れた状態で推移することが、体調を安定に保つ重要なポイントである。いずれも、雅子が一人では出来ない作業で、全面介護のもとに、介護士さん達のサポートを得ながら頑張っている。それだけに、本人は大変辛いのだが、何とか、少しでもスムーズに進行するようにと、本人なりに気を遣っている。
 この病気は進行性の厄介な病気である。今までのMRS診断でも、運動機能の劣化の進行がはっきりと定量的に裏付けが取れている。従って、食事、トイレに関しても、飲み込む能力や排泄時の大腸の蠕動能力の今後の劣化が心配である。これ以上の悪化が進むと、今の日常生活に支障が出て来ることも懸念されるだけに、そうならないように願っている毎日である。
 とにかく、この施設に入居後も、少しずつ劣化は進んでいるとは思われるが、今のところは、いずれも生活を継続できる能力を、何とか保持できている。しかし、そうは言っても、飲み込む力も固いものがむつかしくなってきている。例えば、桃の果肉のようなものでも、飲み込みができない状況にある。従って、口にするものも柔らかいものだけに限られて来ている。
 一方のトイレであるが、これも、大腸の力が衰えて来ていることもあって、毎回、トイレでは、本当に必死になって頑張っている。身体を二つに折り曲げたような姿勢で頑張っているのを見ていると、何とか手助けしてやりたいような気持ちになる。それは、まさに格闘技そのものと思うのである。それだけに、それが成功した時には本当にほっとし、心からうれしく思いながら「よくやった」と言って褒めてやることにしていて、小さな幸せを感じる瞬間である。
 当然ながら、先行きのことが心配だが、敢えて、今は考えないようにしている。万が一、うまく行かなくなったら、それはその時に専門家の皆さんのお知恵を得て、その対応を考えることにしている。
 とにかく、「食事」と「通じ」が、定期的にうまく行くようにと精神的なサポートをしながら、うまく行った時に感じる「ほっとした」小さな幸せを求める毎日が続いている。(以下、明日に続く)

3.速報、昨日の雅子(205) 7月31日分
 前日と同じで少し元気がない。食事はきちんと食べている。10日前に新薬の量を変更したお薬のバランスは、本人の感じとしては、まずまずのようである。

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