プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは4部構成です。
冒頭の枕に続いて、
1部が「独り言コラム」でキーワードから世の動きを捉えようと試みる。
2部が「今朝の一考と昨日の雅子」で妻、雅子の近況。
3部が連載「難病との闘い」です。
(09−02−16に修正。09−03−01に再修正、09−09−30に3度目の修正、09−11−09に4度目の修正)


 

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1065 選ばれ方の運、不運

 人生では、自分からの意思とは無関係に、それまでの努力や功績が認められて、受賞したり、名誉ある会などに招待される嬉しい選ばれ方と、それとは逆に、全く偶然に、事件、事故などに巻き込まれてしまう不運な選ばれ方がある。

1.独り言コラム
 昨日韓国の釜山で起きた射撃場での火災で、お気の毒にも日本人観光客5人(?)が死亡されたようだ。ツアーで訪れていたのは、長崎県雲仙市の中学の同窓生9人の一行で、一泊二日の日程で釜山を観光する予定だったようだ。免許なしでも射撃が楽しめて、それが安いということで、日本人には人気があったという。
 通り魔事件や交通事故、更には今回の火災のように、突然の事故、事件に巻き込まれて不運な死を遂げるほど、無念で悔しいものはないだろう。世の中には思わぬところに落とし穴が待ち伏せている。うっかりと楽しむこともままならない怖い世の中だ。天に選ばれて召された方々のご冥福をお祈りします。
 同じ一泊二日の日程で来日したオバマ大統領が、昨日の午前中に都内で演説した。アメリカはアジアにも積極的に関与し、日韓の核の傘になると述べたという。この演説会場に、およそ1500人の方が選ばれて、生のオバマ演説を楽しんだようだ。ビートたけしや東国原知事なども顔を出していたようだし、一般の方も選ばれていたようだ。その種の人選は、誰が、どのような基準で選抜しているのだろうか。
 毎年、春と秋に天皇・皇后両陛下が主催される園遊会も同様で、誰が、どんな基準で選んでいるのか、その招待者の中でも、天皇陛下がお声を掛けられる方々の人選も同様で、その選択はどんな具合に行なわれているのだろうか。何か、はっきりした物差し、基準はあるのだろうが、我々一般人には薮の中だ。
 ところで、最近の目立った受賞では、巨人軍の原辰徳監督が、今年度の正力松太郎賞を受賞した。原監督にとっては、2度目の受賞だそうだ。日本のプロ野球の生みの親を称えた日本球界最高の賞であり、受賞者には、きわめて名誉な賞である。同氏は、「光栄でびっくりしている。監督としては年齢、キャリアとも未熟者。これをステップアップにして、自分を高めることにつなげたい」と喜びを語っている。
 もう一つ、筆者が好きな女流作家、村山由佳さんも、女性の性に大胆に取り組んだ「ダブル・ファンタジー」が、中央公論文芸賞、柴田連三郎賞、そして、島清恋愛文芸賞のトリプル賞を受賞した。離婚後に9歳年下のパートナーと同居し、新たな創作意欲に燃えているようだ。
 選ばれるという意味を拡大解釈すれば、筆者の妻の雅子は、1000人に一人と言われているパーキンソン病に選ばれたという言い方も出来る。不運なのは、その中でも最悪の症状で、身動きも何も出来ない症状になっていて、大変な苦労を強いられている。このケースでも、神様から選ばれたという解釈をしているのだが、神様が、どんな基準で選んでいるのかは、誰も知らないし、知る由もない。たた、与えられた運命を懸命に生きるしかないのである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時10分起床。体重60.9Kg。お天気は芳しくなさそう。曇り空。
 昨日の雅子は体温は、一時的に37度台が見られたが、おおむね平熱で推移していた。そのためか、目を開けて見つめてくれることも何回かあって、問い掛けにも顔で反応してくれていた。
 この日から、栄養剤の投入が、それまでの注射器での投与方式から、滴下方式に変わっていたし、抗生剤の投与も行なわれた。一方、でん部の床ずれ傷は、お陰で随分とよくなってきている。

3.連載、難病との闘い(1030) 第三部 戦いはまだまだ続く(324)
  第七章 しつこい敵(40)
 2.再びアウエイでの闘い(24)

(3)闘いの裏側で(その9)
 一考が、気付いている若者世代の特徴のもう一つは、家庭での夫婦の役割分担が、結構、合理的に決められていると思われることである。その思うに至った背景は、架かって来た電話の取り方が、そんな風に分担しているんではと考えられたからである。今や、夫婦も対等というのが、彼らの思想の原点にあるようだ。
 具体的に電話の取り方の場合で言えば、電話を掛けて来た相手が旦那の関係者の場合は旦那が、嫁の関係者からの場合は嫁が取るという合理的な対応である。そうすれば、「少しお待ち下さい」と言って、電話を替わると言った余計な作業が必要なく、効率的な対応となるのだ。
従って、一考が電話すれば、二郎が出ることが殆どだ。もちろん、二郎が居ない時とか、手が離せない時などは、もちろん嫁が出る。
 そんな役割分担が可能になったのも、最近の電話が、発信者が誰だか分かる通知システムが採用されているからである。自分達の時代は、旦那の在宅の有無に関わらず、先ずは、嫁が先に出て挨拶をし、そして、旦那宛であれば、そこで替わるのが普通だったから、これも一つの様変わりと言えよう。
 また、その他の通信に関しても、ちゃんとした葉書や手紙を受け取ることは極端に少なくなって来ている。携帯電話、或いはメールなどの便利な対応方法が出てきたことで、そんな手間な通信が必要なくなって来ているからだろう。加えて、メールを送っても極めて淡白で、返事を要求していない内容の場合は、滅多に折り返しのメールは来ない。一考の場合は、大抵のメールには、一応、受け取った旨の返事を兼ねて返信するようにしているのだが、そんなことをする必要は無いようだ。却って相手を煩わせることになるという考え方なのだろう。何だか淡白になり過ぎて少し寂しい世の中になってしまっているようだが、そんな思いは、一考の世代での古い考え方であって、彼らは合理的な対応に徹しているのである。この辺りが、いわゆる、世代間のギャップと呼ばれるものなのだろう。
 そんなことで、今回の帰宅にしても、直前になって、見舞いに立ち寄ると言う最小限の連絡だけで、友人の結婚式の日程がどうなっているのか、何時までに神戸に着かなければならないのかも分からず、それ故に、この病院で、どのくらいの時間を使ってくれるのかも全く分からないまま、じっと連絡を待っていたのである。(以下、明日に続く)

1064 無難な形

 なんでもそうだが、ともかく無難が何よりなのだが、問題は、その無難の中味の実態如何である。

1.独り言コラム
 注目されていた鳩山総理とオバマ大統領との首脳会談は、日米同盟の深化を目指すことで一致し、セレモニーとしては無難な形で終ったようで、ご同慶の至りである。やはり、その辺りは大人の会話という配慮があったのだろう。
 しかし、問題の普天間問題では、早期解決という形で纏められたが、鳩山総理は、閣僚級作業グループを作り、そこで早期な結論を出してもらうというものだ。これは、ある意味で丸投げも同然で、誰がそのグループのメンバーになるかは分からないが、そこから、新たな提案が出て来るとは思われない。要するに、鳩山総理は沖縄に気遣ったステップを踏んだに過ぎず、自らの考え方は明らかにせず、検討グループからの結論をそのまま受け入れるという形になりそうで、随分とずるい対応であると言っておきたい。
 一方、概算予算枠を絞る仕分け作業も、そこそこ無難な検討が進められているようだが、総額95兆円という巨額の概算枠から、どの程度絞り込めるのかは、はっきりしておらず、目標の3兆円は容易でないようだ。但し、この種の公開の絞込み手法を取り入れたこと自体は、評価に値する。しかし、成果は別のようである。
 注目のゴルフツアーでは、賞金王を争っている男子の池田裕太、石川遼の両選手も、二日目段階ではまずまず無難なペースであると言えそうだ。勝負は今日と明日である。一方の女子は、横峯さくら選手が、逆転賞金王に向けて初日トップを奪う無難と言うよりは、素晴らしいスタートダッシュを見せている。また、米国女子ツアーでは、賞金ランキングトップの申ジエ選手が、今朝の二日目の13番を終えてー9という好スコアーでトップを奪っている。これは、無難と言うより絶好調であるのに対し、逆転を狙う宮里藍は依然としてイーブンパーで大きく離されている。どうやら、申ジエの賞金王はほぼ固まってきたようだ。
 無難と言う話題とは直接関係ないが、火星に水が存在することが明らかになったという。既に水素が存在していることは確認されていたが、水の存在の確認は初めてだそうだ。人工的に発生させたチリの中からの検出で、今後の火星探索の興味が更に大きくなったと言えよう。画期的な発見であることは確かである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 5時10分起床。体重、60.8Kg。外はしっかりした雨
 雅子の熱は相変わらずだったが、先生の話で炎症が三度起きていることが分かったが、発熱の原因はそれだけでないようだ。とりあえず抗生剤の投与で、夕方にはかなり下がってきていた。熱との闘いは、行ったり来たりの厄介な長期戦になっている。

3.連載、難病との闘い(1029) 第三部 戦いはまだまだ続く(323)
  第七章 しつこい敵(39)
 2.再びアウエイでの闘い(23)

(3)闘いの裏側で(その8)
 息子からの折り返しの電話があったのは、それから間もなくのことだった。それによると、彼らは、今は浜松近くいるという。一考が改めて時計を見ると12時半過ぎだったので、「じゃあ、あと5時間は掛かるね」と言うと「そんなには掛からないと思う」というやり取りがあって、一旦電話を切った。多分、彼らの到着は夕方になると読んだ一考は、改めて病院に向かった。そして、いつものように、雅子の付き添いをしながら、今頃は、どの辺りを走っているのだろうかと思いを馳せながら、息子からの次の連絡を待つのであった。
 ところで、話は少し本題から外れてしまうが、世の中が大きく変わっているのだと言えば、それまでの話だが、一考は、結婚後の二郎の家族の対応を見ながら、最近の若者の生活スタイルが、自分達の時と比べて、随分と変わっていることをつくづくと思うのである。
 例えば、実家に対する対応が変わって来ている。思うに、自分達の場合は、新婚当時から、雅子に、出来るだけ頻繁に実家に電話を入れて両親の様子を窺うようにさせていたのだが、彼らから電話が掛かってくることは極く稀である。そう言えば、その頃は、雅子も何を話していいかと随分と悩んでいたようだった。
 一般論として、嫁の立場に立てば、夫の実家に電話するのは、大変な気苦労なことなのかも知れない。雅子も悩んだように、頻繁に電話をしなければならないと、必然的に話題も少なくなるし、本当に何を話していいか困ることになろう。ましてや、今の一考宅は、雅子が電話に出ることがないから、難しい親父の一考と話しなければならないから、愉快であるはずがない。そういう意味からも、電話の頻度が最小限になってしまうのは当然の成り行きなのだろう。
 一考は、二郎は気の優しい子だから、いろんなことで、嫁の家族、親戚などに気を使い過ぎているのではと思うことがある。例えば、一考が初めての作品を出版した際に、犯人の名前に、身近の嫁の名前がちょうどイメージに合うと思い無断借用した。そうは言っても、その名前は、ごく一般的な名前で、固有の特殊な名前ではない。しかし、そのことが、彼らを不愉快にさせ、思いのほか大きな不満を与えたようだ。二郎の言葉を借りれば、折角本を買ってもらったのに、彼らに嫌な思いをさせたと言うことで、二郎が凄く気遣をしていた。
 しかし、それは実にナンセンスで、その名前は極く一般的な名前で、本人とは全く関係のない話であるから、気にすること自体が理解しがたい。二郎が、嫁に遠慮することなく、一言「自分達には関係ない話じゃないの」と明言すれば、すっきりする話である。嫁への余計な気遣いは不必要だと一考は思うのだ。そんなことがあって、結果的には、彼らからは肝心の本の内容については、感想やコメントは何一つももらうことがなかったのは、正直言ってがっかりだった。特に、コンピューターに関わる仕事をしている二郎からのコメントに興味を持っていたからである。
 いずれにしても、名前の無断借用の一件では、それ以上、親子の間をぎくしゃくするのは良くないとの判断して、二人に対し、一考は心ならずも、心優しい義父を演じて、素直な形で「申し訳ない」と侘びを入れて、一件落着としたのだった。(以下、明日に続く)

1063 熱い大一番

 オバマ大統領が今夕来日する。鳩山総理との注目の会談が行なわれるが、他にも幾つかの注目の大一番が同時併行的に進行中で、国民、ファン、野次馬は、それらの展開から目が離せない。

1.独り言コラム
 オバマ大統領は、大統領に就任後の初めてのアジア訪問だが、最初の訪問国に日本を選んだとしながらも、僅か1泊2日の短い滞在である。一方、中国には、3泊4日も滞在し、北京、上海を訪ねるという。両国へのバランスを取った配慮の結果としているが、やはり1泊2日はあまりにも短い。
 核軍縮の共同文書を始め、重層的な協力関係の強化を謳う共同声明が出される模様で、難航している普天間問題には、今回は触れずに済ませるようだ。この辺りは、鳩山総理の一見無謀と思われた意味のない引き伸ばし戦術が、今のところは受け入れられて、功を奏した形になっている。今後の日米の関係の新たなスタートということで注目である。
 さて、一昨日から始まった官僚と仕分け人との戦いである仕分け作業は、二日目の作業を終えたが、依然として官僚側の苦戦は続いているようだ。初日の戦いぶりから、作戦を変更して、自ら削減表明する省庁もあったようだ。まだまだこれからが正念場であって、これからも長い戦いが続けられるが、その成果や如何に、である。
 一方、英国女性のリンゼイさん殺害容疑で逮捕された市橋達也容疑者が黙秘、食事拒否で抵抗している。昨日、千葉地検に送検されたようだが、果たして検察陣は市橋容疑者から自白を引き出せるのか、局面は新たな戦いに入っている。食事を取らないことから、市橋容疑者の体力の限界との戦いにもなりそうだが、同容疑者は、病院への逃げ込みを策しているとの見方もあるようだ。
 ゴルフ界では、賞金王を目指しての厳しい戦いが、日米で併行して始まっている。日本では、太平洋マスターズで、男子賞金王のトップにいる池田裕太と2位の石川遼との戦いだが、二人は初日から激しいデッドヒートで、初日は共にー4で4位タイのスタートとなった。どちらが先んずるか、目が離せない。一方の米国では、女子の賞金王を賭けて、韓国の申ジエと宮里藍の戦いが、ちょうどメキシコで始まったばかりだが、今朝の日本時間6時25分現在、宮里藍は9番を終ってイーブンパーで17位タイ、一方の申ジエは、10番を終って−4で2位タイと一歩リードしている。しかし、戦いは始まったばかりで、これからだ。
 ジェビロ磐田などで20年間もストライカーとして頑張ってきたゴン中山が戦力外通告を受けたが、まだまだ熱い情熱を見せていて、現役を希望している。大したものだと思う。一方、大相撲では、魁皇、千代大海が相撲生命を賭けて九州場所を迎える。魁皇は幕内最多出場場所数の記録更新であり、千代大海は最多の14度目の大関かど番と戦う。未だに闘志が健在であるということは素晴らしいことだと思う。
 こうして見ると、今週末もなかなか面白いドラマが楽しめそうだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床、体重、61.2Kg。地面は濡れているが雨は降っていない。曇り空。
 前日の11日の夜の9時に、雅子の体温が39.3度まで上がっていたという。昨日の朝の訪問時に知ってびっくりした。これは、それまでの最高の体温だった。座薬などの解熱対策で、その後37度台に下がり、朝は平熱にも戻っていた。しかし、昨日の午前中には、再び37度台に上がり、熱が雅子の身体の中を駆け巡っているようである。パーキンソン症候群が影響しているのではなかろうか。
 そんなことで、雅子の反応は、きわめて弱く、気の毒さと寂しさを覚える日が続いている。

3.連載、難病との闘い(1028) 第三部 戦いはまだまだ続く(322)
  第七章 しつこい敵(38)
 2.再びアウエイでの闘い(22)

(3)闘いの裏側で(その7)
 次男から嫁と孫を連れて見舞いに来ると連絡があったのは、数日前のことだった。友人の結婚式が神戸であるので、その途中で寄って顔を出すというのだ。思えば、昨年の6月に施設のアクティバ琵琶で一泊して、二日間に渡って見舞ってくれて以来の15ヶ月ぶりの嫁、孫との出会いである。
 もう少し彼女らとの出会いの機会を作って欲しいと願ってはいるのだが、次男の仕事がコンピューター関連の営業ということで、コンピューターの切り替えなどのためには、どうしても、皆が休んでいる時が仕事の絶好のタイミングということで、仕事優先を認めている一考としては、痛し痒しの皮肉な結果になっている。
 そんなことから、このところ、お正月、春の連休、ゴールデンウイーク、夏休み、お盆、それに、今年のシルバーウィークなどの長期の休暇は、全て次男には仕事が入っていて、全く帰宅してくれる気配はない。まあ、仕方がないにいs手も、15ヶ月ぶりの出会いなんていうと、正直言って、随分と寂しい話にである。会う機会が少ないだけに、孫の顔がなかなか頭に浮んで来ない。成長期だけに尚更だ。時々写真を送ってきてくれているが、その顔、姿をフォローするにしても、年寄りにはなかなかついていけないのだ。
 ともかくも、久し振りに帰って来てくれるというので、大いに期待しているのだが、具体的な時間などについては、前日になっても連絡は来ていなかった。
 当方の段取りもあるということで、前日の夜に電話を入れると、車で行くので午後になるという。高速道路料金が割安ということで、東名、名神も混むのは必至で、これは大変だろうと思うのだった。この時点では、朝早く出発するというが、その出発時間も、この夜の仕事との関係ではっきりしていないという。「とにかく多忙な男なんだなあ」と思いながら、仕方なく、一考は息子からの連絡を待つことにした。
 その当日の朝は、心配していた自分の目の病気が、何でもないということが判明したことで、一考はほっとしながら、午前中はいつものように雅子の部屋で付き添って過ごした。しかし、案の定、息子からは何の連絡も来なかった。お昼に一旦帰宅した一考は、彼らの様子を知ろうと、間合いを計りながら、次男の携帯に電話を入れた。しかし、電話は、直ぐに留守番伝言サービスに切り替わったので諦めて、そのまま電話を切るという始末だった。今、どの辺りを走っているのか、皆目、見当は付かなかった。(以下、明日に続く)

1062 仕分け作業

 個人の生活のあり方をも含めて、あらゆる分野で仕分け作業的な行為は、タイミングを見て行なわなければならない大事な作業だと思う。

1.独り言コラム
 昨日から華々しく始まった仕分け作業が、予期以上の脚光を浴びている。国の事業を総点検し、概算要求で95兆円まで膨らんだ来年度予算の中味を点検して、徹底して無駄を洗い出そうとする作業だ。衆人環視の公開で行なわれているところが面白い。
 面白いのは、それだけではなく、これを担当している行政刷新局の主要メンバーに、枝野幸男氏や蓮舫氏といった小沢一郎幹事長に干された人たちが頑張って取り仕切っていることである。一般国民も直接見られる公開で、またインターネット中継もあって、その作業は、華々しいスタートを切った。豪腕の小沢幹事長は、この作業をどんな思いで見ているだろうか。自分のイメージ通りだったとは思わない。
 いずれにしても、政権交代でこのような面白い新しい手法が取り入れられたこと自体、大きな前進であると言えそうだ。ただし、昨日の作業で10事業が見直され、700億円の削減が決定されたが、これを442事業として単純計算すると3兆円を越えることになるが、果たしてどうなるのか。ただし、この決定には法的な拘束力はないというのが、アキレス腱である。
 それにしても、筆者が遺憾と思うのは、95兆円からたとえ3兆円が削減されても、92兆円が既に既定の了解レベルに位置づけされてしまっていることである。今年度と比較して、補正予算の分を考慮すれば大差ないとしているが、来年度は補正予算が無いとは言えない訳で、前年に比べて、一気に予算枠が拡大してしまっているのは遺憾である。
 選挙前の民主党は、無駄を省き、予算の仕分けを見直すことで、従来レベルの予算枠でマニフェスト通り出来ると言っていたではないか。いつの間にか、論理がすり変わっているのが納得できない。あれだけ主張していた官房機密費の公開もやらないと言い出しているし、天下り、渡りの禁止もなし崩し的に進んでいるではないか。立場が変われば主張も変わるのは仕方がないということでは納得できない。
 さて、この種の仕分け作業と同様な作業は、何処の世界でも見られる。例えば、野球界での来年度の契約交渉の前提となる戦力確認作業もそうだ。米国では、目下、松井秀喜選手の扱いでヤンキースの出方が注目されているが、どうやら、戦略外と結論づけされるような方向にありそうだ。
 国内でも、阪神の今岡選手のように、多くのベテラン選手が戦力外通告を受けている。選手たちの方も、これに対してFA宣言をして自分の売込みを計る。いずれも、広い意味での仕分け作業である。
 少し、ニュアンスは違うが、天皇陛下も在位20年の区切りということで、今日記念式典が行なわれる。これに先立ち、昨日記者会見されたが、その中で「象徴」の在り方を求めて今日まで、その考え方の模索を重ねてこられた心境を吐露しておられる。これも、広い意味では、自分の立場の仕分けを続けてこられたとも解釈できるのではなかろうか。
 マンネリに陥るのではなく、タイミングを見て、その中味を吟味し、不必要なものを取り除き、新に必要なものを取り込むといった作業は、我々の個人の生活でも行なわなければならない必要な仕分け作業であると思う。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時半起床。体重、60.8Kg。朝風呂。雨は上がっていて、天候は悪くなさそう。
 雅子は一日中体温が高かった。一時は38.2度もあって苦しそうだった。先週辺りは平熱に戻っていることが多く見られたが、ここに来てまた熱がぶり返している。原因がはっきりしないが、どうやら、パーキンソン症候群との関連があるのではと思われる。
 そうだとすれば、今の治療では治らない訳で、これは成り行きに任せることになりそうだ。つまり、熱のことはあまり気にせず、熱が出れば、水枕などで冷やして対応するということしか無さそうに思う。先生のご意見を聞いてみたい。

3.連載、難病との闘い(1027) 第三部 戦いはまだまだ続く(321)
  第七章 しつこい敵(37)
 2.再びアウエイでの闘い(21)

(3)闘いの裏側で(その6)
 話は更に遡る。吉田病院で、雅子が胆嚢切除の手術を受けた翌日だった。その数日前から気になっていた視力の低下が顕著になって来ていたので、以前に看てもらったことのある近所の眼科医で診察を受けた。結果は、読書用の眼鏡をつくることに加えて、少しアレルギー性の汚染が見られるので、それ用の目薬をもらって済ませたのだった。
 ところが、それから1ヶ月ほど経過した9月半ばになって、再び目の状態が芳しくなくなった。具体的な症状は、視界が狭くなって来ていて、大きく目を開けようとするのだが、何か粘っこい脂のようなものがくっ付いているようで、しっかりと目が開かないのだ。従って、車を運転していても、遠くがしっかりと見えなくて、凄く不安を覚え始めていた。
 そこで、思い切って雅子の入院しているこの琵琶湖大橋病院の眼科で看てもらったのである。9月15日のことだった。結果は、ヴィールス性の流行目の可能性があると診断され、それ用の目薬をもらって、3階の雅子の部屋に戻って来たのだが、驚いたことには、この話が、既に看護婦さん達に伝わっていて、「どうしたの?」「良く消毒をしてね」とか、「雅子さんに触れないように」といった具合で、恰も、犯罪がばれて一気に指名手配を受けた犯人のような状況になっていたのである。
 これじゃ、プライバシーもあったものではないと思うと同時に、院内の連携の良さを思うのだった。暫くすると、主任の看護婦さんが来られて、いろいろ注意をしてくれるのだが、その心は、暫くは、病院に来るのを遠慮して欲しいといった感じだった。
 考えてみれば、それも当然なことで、病院にしてみれば、安全を確保する意味で、不安要素の排除は徹底しなければならない。当然な勧告なのだが、一考にしてみると、手のひらを返したような極端な対応に思えて、少々不愉快な思いをするのだった。しかし、ヴィールス性の病気とならば、その指摘、勧告は正しい。そこで、一考は、徹底して消毒に心掛け、それまでよりも病院通いの頻度を抑えることにしたが、それでも、一日1回は雅子の付き添いとして通い続けた。病院サイドが心配していたことは確かだった。
 再診日は4日後の9月19日だった。診察の一番札を取るために、6時半に病院を訪問、8時過ぎには診察を終えた。結果は、幸いなことに、ヴィールス性のものではないことが判明し、漸く指名手配からは解放されて、一件落着となったが、一考にとっては、大変気を遣った数日間だった。
 一考がほっとした背景には、この日の夕方に、次男が孫を連れて見舞いに来るということになっていたからである。かくして、疑いも晴れて、久し振りに、孫らとの顔合わせを心置きなく出来る運びとなった。(以下、明日に続く)

1061 にんまりのワイドショー

 大きなニュースがてんこ盛りで、ほっとしたり、寂しさを覚えたり、けしからんと思ったりで、悲喜こもごもの一日だった。

1.独り言コラム
 その時、筆者は、雅子の入院している病院から戻って、テレビを見ながら簡単な夕食をを終えようとしていた。放映中のNHK7時のニュースがほぼ終ろうとしている少し前だった。画面の上に、あの市橋達也容疑者が確保されたという速報のテロップが流れたのである。「遂に、捕まったか」といったほっとした気持ちだった。早速、夕方のニュースをやっているTBS系の毎日放送にチャネルを切り替えると、何と早速、被害者のリンゼイさんのお父さんと電話でインタビューをやっていた。その時点では同時通訳が間に合わず、キャスターたちがばたばたしていたが、数分後、通訳が入って、もう一度最初からインタビューをやり直していた。実に早いアクションで、NHKを出し抜いていた見事なスクープだった。
 あの整形手術以降のマスコミの扱いで、早晩捕まると思っていたが、予期以上の早い逮捕となった。沖縄への逃亡を企てていたようだが、もはや、それは叶わなかった。今朝のニュースでご両親が捕まってよかったとこぼしておられたのが印象深い。
 こうなった以上、市橋容疑者は、全てを話して、償いの人生を送るのが、残された道だと思う。あっけない幕切れだった。
 幕切れといえば失礼になるが、森繁久弥さんが長い人生の幕を閉じられた。96歳での老衰による死去だった。ご冥福をお祈りしたい。
 森繁さんといえば、筆者には3つの思い出がある。一つは、NHKのラジオで日曜名作座という長寿番組があって、加藤道子さんと二人だけで、数多くの作品を朗読されていた記憶である。独特の口調が耳当たりよく、筆者は、高校、大学の時代から、時々ではあったが、興味深く聞いていた記憶がしっかりと残っている。ラジオ時代の最後の記憶の残る番組だった。
 二つ目は、テレビ時代になっての「七人の孫」という番組で、この種のホームドラマの中では光っていたように思う。テーマソングもとても良くて、よく口ずさんだことがあった。
 三つ目は、確か中村メイ子さんだったと思うが、あるインタビュー番組で森繁さんのことを語っていたのだが、舞台の合間にもちょっかいを出されて身体に触れられたこともあったという。何しろ、芸能界のドンであった訳で、そのあたりも堂々とした対応だったという。森繁さんの人間性を知る上で貴重な証言だと思う。いずれにしても、こうして、また一人の大物俳優がこの世を去った。
 卑弥呼の宮殿ではないかと思われる大型の建物跡が、奈良県桜井市の纏向遺跡で見つかった。果てしない邪馬台国論争で、大和説を前進させる発見だ。今のところ、これが決め手にはならないようだが、また楽しい論争を活発化させてくれるのではないか。大いに楽しみである。
 黄海で南北艦艇が交戦し、銃撃戦があった。北朝鮮側に4人の死傷者が出たという情報もあって一時は緊迫したようだ。北朝鮮側の挑発ではないかと見られているが、米朝対話を睨んだ動きとも見られている。本当に掴まえ所の無い北朝鮮で、たとえ、六カ国協議が再開されても、こんな相手とはまともな話は出来ないのではないか。拉致被害者を帰さない限り、日本は、まともな交渉はするべきではない。
 写真家の篠山紀信事務所が捜索を受けたという。路上でのヌード撮影が、公然わいせつの疑いがあるという。一方、脳科学者でテレビ番組のキャスターを務める茂木健一郎氏が東京国税局の税務調査を受けて3年間で4億円の申告漏れを指摘されたようだ。忙しくて申請する時間がなかったというが、脳を論じる科学者だけに、とんでもない能天気な話である。
 まあ、今朝のワイドショーは大変だろう。美味しい多くの話題で、にんまりの様子が窺える。日本は平和で何よりだ。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、60.4Kg。外はしっかりした雨
 朝から37度台の熱が終日続いていた雅子だったが、それでも午後には入浴させてもらった。このところ、一考の問い掛けに対する反応が極めて少なくなっている。3歩前進、4歩後退といった感じで症状が悪化しているような感じである。そういう意味では、一時見え始めた退院も、また霧の中に戻ってしまったようにも感じられれる。

3.連載、難病との闘い(1026) 第三部 戦いはまだまだ続く(320)
  第七章 しつこい敵(36)
 2.再びアウエイでの闘い(20)

(3)闘いの裏側で(その5)
 昨日に続いて、雅子が反応してくれた、たわいない会話、ジョークの実例の続きである。
 7.実姉の霧子さんが暫く顔を見せないので、電話で確認したところ、夫の和夫さんが自転車でひっくり返えって剥離骨折されたので、夫の面倒を看ているというのだった。そこで、雅子に「お姉さんは和夫さんにつきっきりで、あなたは、霧子さんからは3番目らしいよ。ところで和夫さんって誰?」言ったら笑ってくれた(10.4朝)
 8.昼食を終えて、午後にこの病院に向かうドライブ中、バイパス上で眠くなってきたので、大きな声で、小林旭の「ついて来るかい、…」を歌って眠気を逸らしていたのだが、後ろを見ると車が付いて来ていた、といっても笑わってくれなかったが、もう一度言い直して、綺麗な看護婦さんが3人も付いて来たよ、と言ったら笑ってくれた。(10.5午後)
 9.看護士さんが、マスクを取ってから「目を開けて見て! 私よ。どう? 美人でしょう。」と声を掛けてくれたのには、雅子も、思わず「プッ」と声を出して笑って応えていた。(10月7日、9時半)
 10.「お肌が白いね」と看護婦さんが言ったのに対し。一考が、「でも、お腹は黒いかも?」と言ったら、 苦笑。(10月7日PM)
 11.看護婦さんに呼びかける時に、一考が冗談でお嬢様といったのに対し、看護婦さんが「お嬢様だって!」と繰り返したので「いや、昔のお嬢様」といったら、看護婦さんが嫌な顔。その時、少し顔を歪めて応えてくれていた。(10月7日PM)
 12.雅子が38度もあって苦しそうだったので、「苦しいかい?」と聞いた際に、こちらが、咳き込んで苦しそうになったのを見て、ぐっと口をゆがめた。おかしかったのだろう。(10月8日10時頃、台風が過ぎ去った日)
 13.車椅子で屋上を散歩中に、うっかりしておならが出たので「ガスが漏れた」と話すと、くっと声を出して笑ってくれた。(10月12日PM、)
 14.体温測定の結果、入浴OKとなり、看護婦さんが「良かったね、身体の隅々をきれいきれいにしてもらえるからね。全部よ、隅々もよ」で吹き出す。(10月16日PM)
 15.このところ、いつものパターンで腰を屈めて話してやるのだが、立ち上がる時に腰が痛かったので、「痛てて!」と叫んだら笑ってくれた。(10月18日PM)
 たわいない話だが、とにかく、雅子が反応してくれるとほっとするのである。しかし、11月に入って、この種の雅子の反応がほとんど見られない。心配である。(以下、明日に続く)

1060 容易でない

 一般に、挑戦というのは容易でない目標に立ち向かうものであって、それを乗り越えることで、次なる新しい挑戦を見つけることに繋がる。人生は、それの繰り返しとも言えよう。

1.独り言コラム
 石原慎太郎都知事が、2020年のオリンピック開催に再挑戦するという。既に、広島・長崎が招致に名乗りを上げているが、今回は、その広島との共催をも含めた提案になっている。広島の出方が注目されるが、こうなると、国内での調整も容易ではなさそう。筆者は、もう一度、日本でのオリンピックを見たいとの希望は強いが、そこまで命が持つのか、こちらの方も容易ではない。
 酒井法子被告に、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の判決が出た。閉廷に際し、裁判長は、本人に主文を言わせるという見せ場をつくったようだが、常習性が認められた本人が、本当にその誘惑から抜け出せるのか、容易ではない話だと思う。一方で、3年後に芸能界復帰の話も出ているようだが、筋書き通り進むとは思われない。そこには、乗り越えるに容易でない幾つかの壁が待ち構えているはずだ。
 壁といえば、昨日は、あの歴史的なベルリンの壁が崩壊して20年目の記念日だった。民主主義が東ドイツにも取り入れられて近代化が期待されたが、今なお、東西ドイツの格差は大きく、その格差の壁を崩してゆくのも、容易ではないようだ。
 英国人女性、リンゼイさんを殺害した犯人の市橋達也容疑者は、井上康介という偽名で一年間も建設会社で働いていたそうだが、ここに来て、いよいよ追い詰められてきている。偽装、整形手術を繰り返し、パスポートを入手しての逃亡も企てていたとの報道もある。しかし、そんなあがきも、ここまでくると逃げ切るのは容易ではない。そこで、筆者は敢て市橋容疑者に告ぐ。「君はすっかり包囲されている。もう観念して手を上げて出て来てはどうか。」
 一方、千葉と島根で起きた女子大生殺しだが、いずれも早期の犯人逮捕が望まれているが、これもなかなか容易ではなさそうだ。特に、島根県立大の平岡都さんの場合は、残忍な「ばらばら事件」であって、昨日も足首が見つかったというが、被害者が残した点と線が、未だに不明瞭な部分が多く、それらを結びつけて、犯人に辿り着くのは、そんなに容易でないようだ。
 ところで、容易でない課題を沢山抱えている鳩山内閣だが、いよいよその本命の一つである行政の無駄を洗い出す「事業仕分け」が明日から行政刷新会議で開始される。昨日、その対象となる447事業・組織を選定した。果たして、どれだけ無駄が見つけられるのか、その期待は大きいが、これまた、そんなに容易ではない作業と思う。
 なお、この件に関して、昨日のテレビだったと思うが、あの東国原宮崎県知事が「このような仕事こそ、新人議員にやらせれば大変勉強になっていいのに、小沢さんはどうしてそれを止めさせたのか」という意見をぶっていた。最近の同氏の発言では、珍しく建設的な意見を述べていたように思う。容易な仕事で無いからこそ、勉強になるというのは確かであろう。
 
2.今朝の一考、昨日の雅子
 4時起床。体重、61.0Kg。今朝も少しがスっていて、曇り空だ。
 前日の夕方に37.2度だった体温が、夜中に38.2度まで上がり、朝方に37.5度と少し下がった後、その後は平熱まで降下した。未だに、熱がこのように高くなることがあって、なかなか安定しない。
 臀部に出来たの床ずれが酷くなっていたので、その手当が行なわれているのだが、傷の部分が意外に拡がっていて、全体としては徐々にはよくなっているが、完治にはまだ時間はかかりそうだ。
 一方、口が渇くことで汚れが目立ってきていた口腔内清掃を歯科の専門の方にやってもらうことになった。昨日から始めてもらったが、お陰で随分ときれいになった。暫く継続してもらう。

3.連載、難病との闘い(1025) 第三部 戦いはまだまだ続く(319)
  第七章 しつこい敵(35)
 2.再びアウエイでの闘い(19)

(3)闘いの裏側で(その4)
 それでは、つまらない話だが、今日から二日間に渡って、雅子が反応して、笑ってくれた具体的な会話の実例の幾つかを紹介する。いずれも、9月と10月のものばかりで、今月に入ってからは、まだ、記憶に残るような事例が出て来ていないのが心配である。
 1.隣の患者さんが呼び出しボタンを押した際に、ナース室から「担当の看護婦さんが、今トイレにいっておられるので、少し待っててね」とい返事があった。そこで、一考が、雅子に、その看護婦さんが来られたら「臭いよ」と言ってあげようねと言ったところ、思わず噴出してくれた。
 2.自分が一人で喋っているんだけど、会話が弾んで楽しいと言うと、雅子が、顔を歪めて笑ってくれた。そこで、一考が「雅子は声は出していないが、顔でちゃんと反応して答えてくれているので、れっきとした愉快な会話になっているんだよ」と補足してやった。
 3.胃ろうの付け根の部分の皮膚が、当初はジュクジュクしていたのだが、すっかりと治ったのを見て、「随分と綺麗になったよ、でも、顔のことじゃないのよ」というと吹き出してくれた。
 4.実姉の霧子さんの話をしていて、「最近、あまり顔を出してくれないので、どこか身体でも毀しておられるのでは」と言った後に、「そう言えば、あなたと一回りも上だから、もう年も90近いんだよね」と言った際にも、口を歪めて笑ってくれた。因みに、雅子の年齢は今年で65歳である。(10月1日)
 5.時々痰が口に溜まっていそうな場合に、看護婦さんを呼ぶのも大袈裟だと思う時には、チッシュを細くして口の中に差し入れて、それに吸収させて取ってあげることがあるのだが、或る時、横見してやっていて、気が付くと、チッシュが口じゃなくて、鼻に入っていたのを気付かずにしていた。慌てて「ごめん」と謝ったがが、雅子が顔を歪めて「けしからん」といった反応をしていた。この場合は、笑ったのではない。
 6.痰をチューブで吸引してもらう場合、鼻からと口からの場合がある。当然だが、口からの方が本人は楽なので、「口から攻めてもらおうよ」と言った後で、「何も唇を奪うんじゃないんだから、それに、そんなことを気にする年でもないし」と余計なコメントを付け加えたのが、よほど面白かったようで、「プッ」と噴出してくれた。(以下、明日に続く)

1059 三宅久之さんと梅沢由香里さん

 たまたま見ていた昨日のテレビ番組の中で、興奮させてもらったお二人を話題にさせてもらった。

1 独り言コラム
 読売テレビの人気番組の「たかじんのそこまで言って委員会」で、常連メンバーの一人である評論家三宅久之氏の一方的な怒りの発言に、見ていた筆者も、いささかの怒りを覚えた。三宅氏の怒りは、中田宏元横浜市長が任期を満了せずに、総選挙のタイミングに合わせて市長を辞任したことに対するものなのだが、筆者の怒りは、幾ら中田氏が説明しようとしても、その話を聞こうともせずに、けしからんと怒鳴りつける三宅氏の態度に対してであった。
 この中田市長の辞任のタイミングについては、筆者は、中田氏が主張する説明には納得である。つまり、中田氏の主張は、2期目の途中だが、3期目は出ずに退任を決めていての残り任期が半年程度、来年度予算作成のタイミング、それに、総選挙と同時選挙にすれば、より多くの民意が得られるし、経費節減にも直結するといったメリットなどを考慮しての決断だったという訳で、それらにはなるほどといった妥当性があると思っている。三宅氏は、中田さんの話も充分に聞かずに「それなら地方の首長は皆、任期半ばで全部辞任せよというのか」という明らかな的外れの突っ込みをしていて、取り付く島もない混乱のまま、画面はコマーシャルに流れ込んだ。
 最近の三宅久之氏だが、その存在感は依然として大したもので、全体的には正論を吐くことで痛快さを覚えることが多い。その一方で、コメンテーターの中では、今や大変なドン的な存在になっていて、民主党の小沢一郎幹事長と同じような威圧感があり、その逆鱗に触れることを嫌って、唯一、田島陽子さんを除いて、誰もが遠慮していて何も言えないような状態になっている。あの勝谷誠彦氏までもが控えめだ。まだまだお元気のようで頑張ってもらいたいが、もうそろそろ、後進に道を譲ってもいいのではと思わせる場面が増えてきているのも事実である。
 さて、話は変わって、将棋と囲碁の話である。筆者は大の将棋のファンだが、囲碁はそうではない。自分でも殆どやらないし、見ることも稀である。しかし、昨日に限っては特別で、NHK杯トーナメントの将棋、囲碁の二つの番組を楽しませてもらった。二つの番組をじっくり見たのは筆者には初めてのことだった。
 将棋は、羽生名人が井上八段の攻めに苦しみ、今日は。さすがの名人も負けたかと思わせるはらはらする展開となった。しかし、さすが羽生名人である。終盤に粘り強い、いわゆる羽生マジックが出て、名人の見事な逆転勝ちとなった。
 続いて、放映された囲碁には、筆者が大好きな美人棋士、梅沢由香里さんが登場し、強豪の片岡聡九段と対局した。筆者は、もともと知的な美人が大好きである。梅沢さんを最初にテレビで見た時には、何とも言えないドキッとした衝撃を覚えたのが今でも忘れられない。それだけに、昨日は、囲碁を楽しむというよりは、梅沢さんを見るだけでいいんだという気持ちで画面に見入っていたのである。
 結果は、片岡聡九段の中押し勝ちで、梅沢由香里さんには今一つ不満の内容だったようだが、知的な美人棋士が唇を噛み締めたり、髪の毛を掻き揚げたり、顔に手を当てたり、妙手を捜し求めている真剣な眼差し、顔つき、身のこなしなどを見ているだけで、筆者は充分満足させてもらった。
 いつも将棋の番組を見ていて、対局者の姿が何回もクローズアップで画面に出て来たりすると、このプロヂュサーは将棋ファンの気持ちが分かっていないという批判の目で見ていた。この種の番組は、戦いの場である画面にもっと集中すべきだというのが一考の持論で、いつも心の中でいらいらした不満を覚えていた。
 しかし、昨日の梅沢さんの対局だけは別格で、もっと彼女の仕草、姿、苦悩の表情をアップで捉えて欲しかったと思うのだった。我がままな独りよがりな視聴者だが、昨日の囲碁に関しては、そんな思いで見ていた方も多くいたのではなかろうか。
 二つの楽しい番組を話題にさせてもらって、勝手に怒り、一人楽しんで発散させてもらった。ブログは有用なツールである。

2.今朝の一考、昨日の雅子
 3時40分起床。体重、60.8Kg。外はもやが掛かっている。
 昨日が雅子が入院して80日目であった。何処かの方言で「八十日目」と書いて「やとかめ」と発音し「ひさしぶり」と云う意味だということを、昨日のテレビのクイズ番組で知った。いずれにしても、早いものだと思う一方で、雅子もよく頑張っていると思う。
 しかし、残念ながら、昨日の雅子は、午後になって38.2度という高熱を出した。夕方には37.5度ぐらいに下がっていたが、この辺りの症状の変化が、どうして起きているのか分からないのが不安である。

3.連載、難病との闘い(1024) 第三部 戦いはまだまだ続く(318)
  第七章 しつこい敵(34)
 2.再びアウエイでの闘い(18)

(3)闘いの裏側で(その3)
 今の一考の強い願いは、とにかく、雅子の頭脳が正常に働いてくれて、一考の問い掛けに何らかの形で意思表示してくれる機能を保持してくれることである。それは、取りも直さず、どんな形であっても、二人の間にコミニケーションが可能であって欲しいという願いである。それさえ確保できていれば、雅子の傍にいて看てあげることに遣り甲斐を覚えることになり、ひいては自分の生きがいの支えになってくれて、毎日の付き添いの生活を送る上で、心強いバネになっていると考えている。
 しかし、この数年間に渡る雅子の付き添い、介護の日々を通して、パーキンソン病の特徴である進行性の病気という大変な厄介さを、いやと云うほど体験させてもらって来ている。もうこの辺りで悪化も行き着くところまで来てしまったのだろうとの思いが、幾度も裏切られてきていたのである。それだけに、今後の更なるこの症状悪化が、何処まで進んでゆくのかに、一考は大きな不安と関心を持って見守っている。
 出来るならば、少なくとも、先に述べたように、二人の間で、何らかのコミニケーションが確保できるレベルで止まって欲しいと、神に祈る気持ちで毎日を送って来ている。然るに、最近の雅子の様子を見ていると、今や一考が許せる限界のレベルぎりぎりまで進行して来ていて、一考をやきもきさせているのである。
 そういう意味で、たとえ、それが一考の一方的なおしゃべりであっても、雅子が聞いていてくれるということが確認できるような反応があると、ちょっとした感激であり、付添い甲斐といったものを実感してほっとするのである。
 最近の一考は、意識してつまらないジョークを発して雅子の反応を窺うようにしている。そんな時に、雅子が「ぷっ」とでも噴出して笑ってくれるようなことがあると、一考は大感激、大満足を覚えるのである。従って、最近では、雅子が噴出すような笑いを導き出すことが大きな楽しみで、付添い甲斐になっているのだ。
 いずれにしても、頭の働きと意思表示機能だけは何とか確保していて欲しいと願っている今日この頃なのである。明日、明後日の二日に渡って、雅子が笑ってくれたジョークの事例を、幾つか紹介を試みる予定である(以下、明日に続く)

1058 殺人鬼が潜む初冬の日本列島

 明るい話題の裏側で、恐ろしい殺人鬼たちが列島に潜んでおり、そこへ持って来て、景気も今一つで、初冬の列島風景は、なんだか寒々した感じである。

1.独り言コラム
 ファンを楽しませてくれたプロ野球日本シリーズも、巨人が7年ぶりの優勝で閉幕した。それにしても6年間も優勝していなかったというのが、筆者には意外に感じられた。「日本一奪回しました」という原監督の挨拶が簡単明瞭ですっきりしていた。それにしても、今年の原監督は、春のWBCでも優勝を導いてくれたし、万々歳の一年だったといえよう。
 一方、昨日行なわれたNHK杯フィギュアスケートの女子の自由演技で、逆転優勝を果たした安藤美姫選手は、グランプリファイナルへの出場権を獲得した。これによって、バンクーバーオリンピックへの出場を濃厚にしたようだ。絶不調の女王、浅田真央とは対照的で、うまく波に乗っていると言えそうだ。
 そんな明るいスポーツの話題の裏側で、恐ろしい殺人事件が、関東と山陰で起きている。
 その一つは、二人の女子大生が殺害された事件だ。お気の毒な犠牲者は、千葉大園芸学部4年の荻野友花里さん(21)と島根県立大学総合学部1年生、平岡都さん(19)の二人である。二人は、いずれも殺害後に、荻野さんは放火、平岡さんは、首を切断という、残忍な犯行を受けていた。今のところ、荻野さんは交際上のトラブルが原因だとの背景がありそうだが、平岡さんの場合は、行きずりの犯行の可能性が高そうだ。将来ある二人の人生を瞬時に無にしてしまった恐ろしい殺人鬼たちを、一刻も早く逮捕して欲しいものだ。
 もう一つは、国民を「あっ」と言わせるような恐ろしい事件が、やはり関東と山陰で起きていたことが発覚した、いずれも、睡眠導入剤を使った連続殺人事件という形の新型の凶悪事件である。二つの事件とも中年女性の犯行であって、気の毒な犠牲者は中年以上の男性たちである。
 これらの事件を見ていると、恐ろしい殺人鬼は、必ずしも男とは限らないようで、色気ある中年女にも気をつけなければならない。うかうか出来ない大変な今日この頃だ。
 加えて、英国女性リンゼイさんを殺害した市橋達也容疑者だが、整形手術で変装して列島を逃げ回っている。彼は、博多、大阪、名古屋にも出没しているようで、まさに、日本列島は、恐ろしい殺人鬼たちが闊歩している寒々とした恐ろしい風景である。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.7Kg。今朝も穏やか、天気は悪くはなさそう。
 このところの雅子の症状は、落ち着いて来ているようだ。昨日も午後に一時的に37.2度まで体温が上がったが、夕方には37度に戻っていたし、痰の量も、ぐっと少なくなって来ている。このままの状態が続けば、退院ということも見えてきそうな感じである。ただし、一考の呼びかけに対する雅子の反応が乏しいのが気掛かりである。

3.連載、難病との闘い(1023) 第三部 戦いはまだまだ続く(317)
  第七章 しつこい敵(33)
 2.再びアウエイでの闘い(17)

(3)闘いの裏側で(その2)
 入院して1週間後の8月27日は、京都の吉田病院でのパーキンソン病の定期検診日だった。雅子が入院中で連れて行けないことで、一考が一人で春日先生にお会いし、雅子の症状を説明してお薬をもらうことになった。胆嚢切除で吉田病院に入院中だった時や吉田病院を退院する際に、同じように1対1のパターンでお会いしていたので、違和感もなく、何だかもうすっかり定着しているスタイルの感覚だった。
 春日先生に、尿路感染で再度入院した旨を話すと、それを勘案して、少しお薬の内容を調整して下さった。病気も相互に関連し合うこともあるので、パーキンソン病の悪化が影響していないとも言えないとの示唆もあった。しかし、胃ろうの付け根がじゅくじゅくしていて困っていることについては、先生を経由して胃ろうの設置をお願いした経緯もあったので、さすがにそこでは言うのを控えた。
 この日、お薬を受け取って病院に戻って来たのは5時を過ぎていたが、その間にお見舞い客があったことを知らされてびっくりした。
 それと云うのも、その見舞い客と云うのが、一考が見舞いは不要だと断っていた自分の三人の姉妹達だったからである。そして、メモが残されていて、雅子が寝ていたので話はせず、元気そうに見えたので黙って帰ったという内容だった。
 一考を思わず「いらっ」とさせたのは、事前に何も連絡せずに勝手に来るということへの反発と「元気そうに見えた」というようないい加減な言葉が気に食わなかった。入院直後である訳で、元気であるはずがない。これは目の不自由な人が象を触って、象とはとは何ぞやと語るのと同じ事例で、適切なコメントではない。たまたま落ち着いていて一見元気そうに見えることもあるが、それが今の雅子の全てではなく、実際の苦しみなどを知らない者のいい加減なコメントであって、いささかの怒りさえ覚えたのだ。
 物には常識と云うものがあって、この種の重病患者を見舞う場合は、少なくとも事前に電話などで確認して来るのが常識だと思うのだが、そういうことがなく突然の見舞は極めて不愉快である。心ある人の見舞いとは思えないのだ。
 そう言えば、先日、入院早々の日曜日だったが、実姉の霧子さんの家族が大挙して見舞ってくれたことがあった。二人のいとこ、それに霧子さんの旦那さん、いとこのお嫁さんといった方々だったらしい。血の繋がった身内がほとんどだったが、このように大挙して来て頂けるなら、事前に電話一本は欲しかった。その時には、生憎、一考はちょうど昼食を終えて、施設のアクティバで休息を取っていたことで、折角遠路を来て頂きながら、彼らには会うことも、お礼をいうことも出来なかった。そんなことで、一考は、やはり不満であって、不機嫌になったのだった。
 いずれにしても、常識的なことだが、親しき仲にも礼儀ありである。(以下、明日に続く)

1057 絶不調

 好調、不調の波は誰にでもある。それが、その人の人生に直結するようなスポーツのような勝負に携わっている人の場合は大変だ。

1.独り言コラム
 今週末の男女のゴルフツアーは、今年の賞金王を左右する大きな戦いになっている。特に、女子のミズノクラシックは、米国ツアー、日本ツアーの両方の賞金王の鍵を握っている。昨日現在では、男子では石川遼が二日目に大きく浮上、女子では注目の申ジエ、宮里藍の二人が順調な出だしである。しかし、現在日本ツアー賞金獲得額トップの諸見里しのぶはショットが振るわず大きく出遅れた。彼女は、このところ、ずっと不調のリズムの中にいるようだ。
 ところで、筆者夫婦が贔屓にしている不動祐理選手だが、昨年までに46勝をしているベテランだが、今年はずっと泣かず飛ばずで、今週の戦いも下位に低迷していて冴えていない。まさに絶不調の代表選手の一人だ。
 一方、スケート界のあの女子フィギュアの浅田真央選手も絶不調の代表格の一人だ。前回のオリンピックは、年齢が数ヶ月若かったということで出場できなかったのだが、今年は、その予選に相当するグランプリシリーズに既に2度出場したが、全く冴えず、グランプリファイナルへの出場は断たれたようだ。夢のオリンピックへの残された道は、日本選手権での優勝と云う土壇場に追い込まれている。気持ちを立て直して頑張る以外に道は残されていないが、あれほど信頼感の厚かった彼女の突然の絶不調に、多くのファンが驚いている。神様の絶妙な配慮に期待している。
 将棋界でも、筆者の贔屓の郷田真隆九段が絶不調に落ち込んでいて、なかなか勝てない状態が続いている。今年の4月には名人戦の挑戦者になって頑張り、名人へあと一勝までと頑張ったが及ばず、その頃から勝ち星がついて来ていない。4月以降の今年度の成績が11勝16敗と大きく負け越している。来年の名人挑戦者を決めるA級リーグ戦でも2勝3敗と負け越し、来年の挑戦権はほぼ無くなったばかりでなく、下手すると、A級からの陥落を心配しなくてはならない状況にある。このところは、今まで大きく勝ち越している相手にでも簡単に負けてしまう状況だ。長考が好きな棋士だけに、勝てないことで長考が空回りしているように思える。何とかペースを取り戻して欲しい。
 上記の3人の方々は、かつてはトップを極めた才能ある方々だ。いずれ近い将来、再び檜舞台に姿を見せてくれるに違いない。とはいえ、そんな方々にも、スランプ脱出の妙薬がある訳ではない。地道な努力とヒントとなる何かの切っ掛けを掴むことが必要のようだ。一日も早い絶不調脱出を期待している。
 ところで、政治の世界では、数を誇る民主党の鼻息は荒く、幸いなことに絶不調らしき人は、今のところ見当たらない。逆に、鳩山由紀夫、小沢一郎が率いる鳩山内閣、民主党執行部は、今や、舌好調で絶好調だ。勢い余って閣内不一致に繋がっているが、気にすることもないようだ。しかし、課題は山積しており、油断は禁物だ。好事魔多しである。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、60,1Kg。今日は立冬だが、穏やかな朝だ。
 昨日の雅子も相変わらずで、昼間には熱が37.2度まで上がったが、リクライニング車椅子で病院の館内、屋上を散歩して気分転換を図った。全体として、反応が乏しいのが寂しい。

3.連載、難病との闘い(1022) 第三部 戦いはまだまだ続く(316)
  第七章 しつこい敵(32)
 2.再びアウエイでの闘い(16)
  (3)闘いの裏側で(その1)
 
 ここから話は少し遡る。この琵琶湖大橋病院に再入院して二日目のことだった。午前中に正式に入院申請書の提出したり、パジャマ、タオルなどの必要な小物の搬入、整理も終って、ほっと一息ついていた午後2時過ぎだった。事前に何の連絡もなく、姉の久子が病室にひょこりと顔を出したのである。
 今回の入院に関しては、昨日の今日のことで、実兄と実姉以外には、まだ誰にも話していなかっただけにびっくりである。どうして分かったのかと聞いてみると、妹の旦那さんが、たまたまブログを見つけて分かったということで連絡をもらったのだという。一考の親戚の中では、ブログは見ている人はいないと思っていただけに、虚を突かれた気持ちだった。
 その一方で、見舞いについては、血のつながった近い親族に限っていたので、久子の見舞いについては、あまり好感を持って迎えた訳ではないが、そうかと言って、ここまで来ているのを断るのもどうかと思われるので仕方なく、成り行きに任せたのである。
 いずれにしても、雅子が喜ぶとか、勇気付けられるといったこととは無関係に、自分が見舞いに来たことでの自らが満足するといった、一方的な見舞いである。
 そういう見舞いはよくあることで、仕事の上のお付き合いなんかで見られる典型的な義理の世界でのケースであったり、とにかく、一回、行っておこうといった類の自己満足型の見舞いなのである。
 とにかく、久子はベッドの傍で、一方的に声を掛けて見舞ってくれたのだが、雅子は終始、目を瞑っていて、反応はほとんど示さなかった。それでも、久子は、来たことに満足して直ぐに引き上げて行った。
 久子が帰って暫くすると、今度は実兄の祐一さんが、これまたひょこりと顔を見せてくれた。義兄には昨夜に電話で伝えていたので、心配されて来られたのであろう。この日は、奥さんの香子さんはついて来ておらず、一人での見舞いだった。義兄からは、度々の見舞いを「頂いていて、妹思いの優しい兄貴であると一考は思うのである。自分だったら、妹にそこまで気を遣うだろうかと、思わず自問自答してみるのだった。(以下、明日に続く)

1056 びっくり、である。

 びっくりの内容は様々だが、我々にいい意味での刺激を与えてくれるびっくりは歓迎すべきだが、一方では、許されない驚愕のびっくりもある。

1.独り言コラム
 ワールドシリーズでヤンキースが9年ぶりに優勝したが、何と!松井秀喜選手が日本人では初めてのMVPを獲得した。筆者には、忘れかけ始めていた松井選手だっただけに、びっくりしたのだが、久し振りの大活躍はとても嬉しい。一試合6打点は素晴らしい。海を渡る時からの悲願の夢がやっとかなった訳で、生涯最高の一日となっただろう。特に、このところ、怪我で長く苦労していただけに喜びも一入だ思う。この活躍で、土壇場になって、ヤンキースとの契約は繋がったのではなかろうか。ファンには嬉しいびっくりでもある。イチローともども、二人は野球界の世界の舞台で果たした偉業であり、日本にとっても。輝かしい誇りでもある。
 一方、国内での日本シリーズでも、昨日は土壇場の9回に思わぬホームランが乱れ飛ぶびっくりの大ドラマが展開された。押さえのエースが、あっという間に打たれての無念のさよなら負けを喫した日本ハムには、立ち上がるに難しいような痛い痛い敗戦だが、本拠地の札幌に戻れるので、また息を吹き返してもらいたい。結果論だが、昨日の試合では、好投していた藤井投手に完投をさせてみたかったとの悔いがある。
 ところで、今度は驚愕のびっくりである。またも複数の男性の不審死が発覚したのだ。鳥取で、この半年あまりの間に起きていた事件である。不審死した3人の男性は、いずれも35歳の女性との接点があり、いずれの遺体からも睡眠導入剤が検出されている。
 つい最近、埼玉県警に詐欺容疑で逮捕された女の知人が相次いで不審死していたことが明らかになったばかりで、びっくりもびっくりで、開いた口がふさがらない。女は怖いということで、今や世の男達は、女には戦々恐々だと言いながらも、自分を含めて男たちは、今でも女にだらしなく、めっぽう弱いのも事実である。
 昨日から、話題が急遽再沸騰している英国人女性リンゼイさん殺しの容疑者である市橋達也だが、整形を繰り返し、まるで別人になっているという。逃亡のための苦肉の変身だが、そんなに変われるのもびっくりだ。
 鳩山内閣にも、いくつかのびっくりが出て来ている。一つは、米軍基地の普天間基地移設問題の対応で、強気に出ていた鳩山内閣だったが、米側がその結着に「期限を設けない」とその態度を軟化させたことだ。今までは、米国の顔色を見ながら、言いたいことも言えなかったことを思うと一歩前進と言えるかもしれない。ある意味で、びっくりの米側の対応である。しかし、幾ら時間を掛けて検討しても海外、県外への移転先は考えられないだろう。
 二つ目は、立場が変わると、言うこともころっと変わるというびっくりが続いている。先の日本郵政の社長の人事に見られた天下り、渡りに関する説明もそうだったが、今度はあれほど公表を主張していた官房機密費の内容を公表しないという。手のひらを返したような対応にびっくりだ。
 三つ目は、小泉総理の頃から始まっていた、いわゆる総理のブログである週刊のメルマガだが、鳩山総理になって、その配信が総理が多忙ということで配信が延期されるという現象が、今までに2度も起きている。今までは、どうせ、誰か別の人が書いていると思っていたのだが、鳩山総理の場合は、若しかしたら、自分で書いているのではと思われる。そうだとすれば、その正直さ、真面目さにびっくりしてするのである。 

2.プライベートコーナー
 4時半起床。体重、60.4Kg。寒さは少し緩み、雲が多い曇り空。
 昨日の雅子は比較的平穏だった。体温も終始平熱。このままの状態が続けば、退院も見えて来るのだが、…。パーキンソン病に関して、吉田病院にお薬をもらう日で、久し振りに春日先生に面談した。今までと同じ処方のお薬を受け取った。

3.連載、難病との闘い(1021) 第三部 戦いはまだまだ続く(315)
  第七章 しつこい敵(31)

 2.再びアウエイでの闘い(15)
 (2)治療の始まり (その10)
 ところで、この病院に勤務されている看護婦さん達の出身地だが、地元の滋賀県出身の方が大半だろうと思っていたが、必ずしもそうではなく、他府県から来て頂いている方が多い。九州、四国、山口県など遠方の方が目立っている。旦那さんの転勤などで、こちらに移って来られている方が意外に多いというのだ。
 この世界でも、派遣の方が意外に多い。いわゆる契約看護士である。彼女達の話では、給料もそれほど悪くなく、辞めるのが容易なのが都合がいいという。正社員の看護婦さんに聞いてみると、契約看護婦さんの給料がいいことを羨ましげに話してくれたが、ご本人たちは、その代わりボーナスがないということで、実質的には、やはり正式な契約社員である看護婦さんの方が、安定していて然るべきレベルだという。そうは言いながら、今は、看護婦さんが不足している状況にあるだけに、より条件のいい処に変われる派遣の形式をとる看護婦さんが増えているのかも知れない。
 また、看護婦さんの中には、積極的な前向きの姿勢で頑張っておられる方も多い。先日、ある看護婦さんとお話していたが、かつて、青年国際協力隊に参加して、海外で頑張ってきたという方だった。大変、興味を持ったので、お忙しい方だったが、その辺りの経験話を伺わせてもらった。その方は、子供の頃から看護婦さんは、憧れていた職業だったという。大変勇気あるボランティア精神に富んだ素敵な看護婦さんで、その同じ隊の方と結ばれたという幸せなエピソードも聞かせてもらった。はやり、幸せは自らの手で掴み取るものかもしれない。他にもワーキングホリデイでニュージランドに1年滞在して貴重な経験をして来られた素敵な看護婦さんもおられる。また、これから、新たな資格を取ろうと、多忙な毎日にも関わらず、懸命に頑張っておられる看護士さんもおられる。とにかく、意欲的な方が多いのは素晴らしいことである。。
 ところで、9月に入って、看護婦さんたちの管理の方法が少し変わった、それは、この本館3Fの看護婦さん達のグループが、病室単位で2つのグループに分けられたのである。その体制の方が、より患者に密着したサービスが出来るからだという。効率という面では、確かにその通りだとは思うが、その結果、今まで親しくして頂いた何人かの一考のお気に入りの看護婦さんからは、疎遠になってしまい、寂しく思うようになったのも事実である。(以下、明日に続く)

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