プロフィール

Author:相坂一考
滋賀県大津市出身
07年1月に推理小説「執念」を文芸社から出版

このブログは4部構成です。
冒頭の枕に続いて、
1部が「独り言コラム」でキーワードから世の動きを捉えようと試みる。
2部が「今朝の一考と昨日の雅子」で妻、雅子の近況。
3部が連載「難病との闘い」です。
(09−02−16に修正。09−03−01に再修正、09−09−30に3度目の修正、09−11−09に4度目の修正)


 

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

FC2ブログ

1055 逃げ切れるのか?

 追う、逃げるの戦いは、ゲームやスポーツなら見ていてスリルがあって面白いが、殺人者の逃亡は冗談じゃない。

1.独り言コラム
 容疑者が2年7ヶ月ぶりに姿を現した。英国人女性、リンゼイさんを殺害したということで指名手配中の市橋達也容疑者である。整形をして大阪府内に潜伏していた可能性が強いという。先月、名古屋市内で、鼻を高くする整形手術を受けていたようで、その際に実在住所を申告していたという。また、福岡の病院からも、その姿を見せたという情報提供もあったようだ。顔は別人のようだったというから、逃げるのにも必死なのが分かる。
 とにかく、警察陣が取り逃がすという大ポカがあって、その後ずっと逃亡を続けている訳で、そこには、資金提供などをしている人物がいるのではと見られている。それにしても精神的にタフな男である。しかしながら、ここで尻尾を出したことで、このまま逃げ切る訳にはいかないだろう。
 国会の予算委員会での論戦は面白い。昨日も自民党、共産党、それにみんなの党らの代表論客が厳しく追う、それに対し、鳩山内閣がのらりくらりと逃げたり、交わしたりで、こちらも応戦に懸命である。
 印象に残った追及では、石破茂政調会長の集団的自衛権の確認から始まったが、極めつけは「マニフェストパラドックス」という言葉を出しての追及のくだりだ。それは、数多いマニフェストの中味を、国民はその全ての内容に賛成した訳ではないという論法で、そこに書いたからと言って、それらの全てを実施しなければならないと考えるのはナンセンスだというのだ。その指摘はその通りであって、現に、アンケートでは、高速道路の無料化や子供手当てについては、反対の意見が過半数である。この考え方は、筆者も全く同感で、投票する際には、誰もその中味を個別に選ぶことが出来なかったではないか。マニフェスト一辺倒は誤った考え方だ。
 また、共産党の笠井亮氏は普天間の米軍基地移設に関し、今更、何を検討しているのかとの鋭い追及にも、なかなか迫力があって面白かった。一方、自民党の柴山昌彦氏らの偽装献金問題、資産管理に関する責任の追及も厳しく、鳩山総理も自らの責任を逃れるつもりは無いと答えていた。また、渡辺善美氏の日本郵政の人事問題で天下り、渡りの問題を取り上げて、独特の論法で追及した。
 果たして、鳩山総理はうまく逃げ切れることが出来るのか、国会論戦もなかなか面白い。
 話は例によって一転するが、「逃げ切れるか」ということでは、スポーツ界に幾つかの話題がある。例えば、今行なわれている巨人ー日本ハムの日本シリーズも、昨日で2勝2敗になったことで、戦いは札幌ドームまで持ち越されることになった。地元に戻れるということで、日本ハムが逃げ切る可能性が出てきたと言えそうだ。
 一方、ゴルフの賞金王を巡る戦いも面白い、米国の女子ツアーでは、目下、韓国の申ジエが  トップにいて、2位には宮里藍選手が射程距離内で頑張っている。なかなかの接戦である。明日から日本で行なわれるミズノクラッシックが大きな鍵を握っている。
 他方、日本ツアーでも男女共に接戦で、男子が池田裕太と石川遼が僅差、女子では、諸見里しのぶが横峯さくらを少し離しているが、まだ勝負は分からない。果たして、目下首位にいる池田裕太、諸見里しのぶが逃げ切れるのか、残されたツアーに関心が高まっている。
 いずれも話題も、逃げ切るのはそんなに容易ではない。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.8Kg。寒さは少し緩んでいる。お天気は良さそうだ。
 昨日の雅子は、午後になって体温が37,3度まで上がったが、夕方には戻っていて、比較的安定していた。痰を取る頻度も大分減っている。相変わらずの一進一退の状態の繰り返しである。

3.連載、難病との闘い(1020) 第三部 戦いはまだまだ続く(314)
  第七章 しつこい敵(30)

 2.再びアウエイでの闘い(14)
 (2)治療の始まり (その9)
 そうは言いながらも、看護婦さんや介護士さんの仕事も、他の仕事の方々の場合と原則的には変わらない部分もあると思う。その日の与えられた医師からの指示書や引継ぎ内容に沿って、その責務をきちんと果たしてゆくのが、仕事の基本である。
 その上で、心身ともに多少なりともゆとりがある場合には、やってあげたら患者さんが喜ぶなり、患者さんのためになるような細かい仕事にも踏み込んだサービスをすることになる。それらのプラスアルファの仕事の大半は、その必要性に気付いていても忙しくて、なかなか手が出せていないようなサービスの類である。言ってみれば、給料に織り込まれていないボランティア的な仕事だ。
 実際に、一考が、雅子のベッドの傍にいて、彼らがやってくれるそのようなプラスアルファ的なサービスを受けるのを目にすると、本当に嬉しく、彼や彼女らに心からの感謝の気持ちでいっぱいになる。そこまでやってくれるのといった嬉しい気持ちだ。淡々としたルーチン的な仕事も大事でそれが基本であることには間違いないが、心のこもったその種の踏み込んだサービスには、本当に感謝、感激、嬉しさは、百倍、千倍にも感じるのである。
 例えば、洗髪、お口洗い、爪きり、ちょっとした傷口手当てなどがその一例だ。多分、その日の担当業務として、そこまで細かくは指示されていないと思われる範囲まで、その日の看護婦さんや介護士さんの裁量で踏み込んでやってくれる。本当に頭が下がる思いになってしまう。具体例として、痰を取ってもらうのを取り上げてみても、その取り方を丁寧にやって頂ける場合と、とりあえずは、「取りましたよ」といったおざなりな場合などで、その対応の仕方に随分と差を感じることもある。
 また、当初はお風呂に入れなかった雅子だったので、一定期間ごとに身体を拭いてもらうのだが、これもマニュアルで決められたインターバルで行なわれているようだが、それでも、そのタイミングには、プラスアルファ的なジャッジもあるようだ。いずれにしても、積極的に踏み込んだサービスを頂戴する場合は、心から感謝という事になる。
 もともと、仕事柄、ボランティア精神の高い方々が多く、そのような素晴らしい気持ちを持った看護婦さんや介護士さんがほとんどだが、やはり、その日の体調や気分で、ばらつきも出て来るのは止むを得ないことなのだが、受け取る方の立場からは、そんなちょっとした対応の違いにも敏感に感じてしまう。(以下、明日に続く)

1054 早や冬景色

 木枯らし1号、初冠雪などの冬到来のニュースが全国から続々と届いていて、忙しない時期に入っている。それなのに、今朝も5時50分に送信しようとしたが、急なソフトのメンテが入っていて、送信が少し遅れてしまいました。ここでも筆者の心は冬景色になってしまいました。

1.独り言コラム
 寒さは昨日の滋賀県でも同様で、伊吹山で初冠雪、琵琶湖バレーでは10センチの積雪があった。いずれも、昨年よりも2週間以上も早い。
 今朝の新聞には、年末恒例の紅白歌合戦の司会者が発表されていた。今年で60回目を迎える節目の年だが、昨年に続いて、仲間由紀恵さんと中井正広さんが選ばれている。無難な選択だ。そう言えば、もう年賀状を準備するタイミングでもある。こんな話題が出て来ると、急ぎ足で年末が近づいて来ているようで、慌しさを覚える。
 さて、一旦、上昇気配を見せたようだった株価も、ここに来て冬景色の様相だ。一昨日は232円という大幅な下落があって一気に冷え込んだ。今朝も、米国の株価も44ドル以上も下げていて冴えないことから、今日の東証の動きにも大きな期待は持てない。
 ところで、桂米朝さんは文化勲章を受賞されて、気分は春たけなわであるが、アメリカと北朝鮮の米朝関係は、一時は持ち直すかと見られていたが、また冬景色に逆戻りのようである。昨日の朝鮮中央日報は、北朝鮮は核燃料棒の再処理を終えたとし、武器化に着実に前進していることを報じている。米国へのけん制を仕掛けた動きだ。いずれにしても、北朝鮮は、まともな話が出来る相手ではなさそうだ。そうかといって、野放しには出来ないし、拉致被害者は取り戻さねばならない。どんな手段が残されているのだろうか。まさに、手詰まりである。
 一方で、ネットが選挙運動に解禁という動きが現実化しつつある。この課題は、今までは時期尚早という手詰まり状態だったが、政権が変わったことで一気に動き出した。今のIT社会では、当然の流れであって、早急な法整備が待たれる。こちらの方は、どうやら、春遠からじのようだ。
 そんな中で、昨日の日本シリーズでブッシュ前大統領が始球式に登場し、かつての友人だった小泉元総理、それに王選手らも加わって一緒に試合を観戦したという。ここでは、寒さとは無縁の穏やかな話題に終始していただろう。
 季節の移り変わりも急で、一気に、穏やかさ、温かさが恋しくなる時期に入った感じである。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.7Kg。今朝もかなり寒い
 ぶり返していた雅子の熱は、昨日は、前日よりは少し下がっていたが、それでも37度以上あって、一考の呼びかけに対する雅子の反応は今一つ乏しかった。
 しかし、午後に予定されていた入浴は、そのタイミングでの体温が37.3度というぎりぎりの許可範囲で、入浴OKとなった。なお、でん部の床ずれ傷の治療は、粘り強く地道に継続中である。

3.連載、難病との闘い(1019) 第三部 戦いはまだまだ続く(313)
  第七章 しつこい敵(29)

 2.再びアウエイでの闘い(13)
 (2)治療の始まり (その8)
 どこの病院でも同じような体制なのだろうが、入院患者に対する対応は、医師、看護婦、介護士、事務員の要員構成で運営されている。入院している患者にとっては、時間的には看護婦と介護士さんにお世話になっている時間が圧倒的に長い。それだけに、彼らの人柄、仕事振りには、一考は格別の関心を持っている。
 この病院は本館、新館の二つの病棟があり、入院患者の病室は、それぞれの2階と3階にある。看護婦さんや介護士さん達も、それに見合ったグループで分割管理されている。つまり、彼らも、本館の2階と3階、それに新館の2階、3階と云う具合にグループ化されていて、グループ間の交流は殆どない。
 雅子の入っている本館3階を担当してもらっているスタッフは、看護婦さんがおよそ25人、介護士さんが10人程度である。この方々が、昼夜の2交替制のローテーションで担当を受け持っている。中には、夜勤だけとか、日勤だけに特化して担当されている方もおられる。大変な仕事であることは、今更言うまでもないが、特に夜勤は、夕方の5時頃から朝の9時頃までの16時間(実際には、その前後プラス1時間の18時間)も担当することになっていて、体力的にみても随分とハードな仕事である。これは、一応、2日間で16時間ということであり、労働基準法に則しているというようだ。
 この仕事の大事なところは、いわゆるサラリーマン的な対応は不適切である。何しろ、ハンディを負って苦痛と闘っている生身の人間が対象だけに、心のこもった忍耐強い対応が要求される。それだけに、精神的な負担も格別ではないかと一考は感じている。従って、単にマニュアルに沿った対応をすればいいという訳ではなく、患者さんの立場になっての細かい気配りが欠かせないのである。そういう意味では、息抜きもままならず、終始患者さんの症状の変化をインプットした形での適切な対応が要求されているのだ。見ていて、そのご苦労をつくづく思うのである。最近の一考は、一日の1/4ぐらいをこの病院で過ごすようになっており、彼女や彼達の仕事ぶりをつぶさに見ながら、感謝することが多いのである。
 そうはいっても、中には、まだ経験も少なく、慣れていなくて、そこまで徹底していない方も散見されるのも事実で、もう少し丁寧にして下さったらと思うことも、ないことはない。(以下、明日に続く)

1053 予算委員会

 大きな本会議場での代表質問形式ではなく、向かい合っての一問一答形式の予算委員会での議論は、迫力あってなかなか面白い。

1.独り言コラム
 久し振りに予算委員会を楽しんだ。鳩山内閣が誕生しての初めての予算委員会である。果たしてどんな議論が展開されるかに関心を持っていたからである。しかし、楽しんだとは言っても、その大半はテレビではなくラジオの中継だった。
 午後1時から、自民党の質問が始まった。質問に立ったのが、大島理森幹事長、町村信孝氏、加藤紘一氏らのベテラン3人に、若手の後藤田正純の4氏だった。
 今まで国会対策委員長という立場で、どちらかと言えば、裏方にいた大島氏だったが、表の幹事長の顔になっての登場で、どんな迫り方をするかと思っていたが、なかなかの論客だった。マニフェストが実現できない場合の責任の取り方、また、普天間基地問題に関して、何時までに結論を出そうとしているのか、などの場を捉えた迫力ある迫り方には魅力が一杯で、思わず引き込まれていた。
 町村信孝氏もさすがに大物振りを発揮し、普天間問題でのこの13年間の対応を改めて披露し、先送りは許されず、今更、何を検討しようとしているのかと迫った。また、インド洋上での給油停止に関しても、これほど評価されている貢献はない。何をどうしようとしているのか追い討ちを掛けた。特に、内閣のブレを突いた迫り方も面白かった。
 3人目の加藤紘一氏は、自民党の歴史を紐解きながらの諭すような迫り方で、先ずは、友愛政治は分かり難いから始まった。そして、何人かの閣僚に答えさす迫り方はなかなか面白かった。その時、突然亀井大臣が「思い遣りだよ」と短く答えたが、今一つ間が抜けた答えのように感じた。
 更には、先の谷垣自民党総裁の代表質問に対し、「あなた方には言われたくない。正確に申し上げれば、こんな財政にしたのは誰なんだ」との総理の開き直った答弁を捉え、友愛を標榜しているだけに、あなたらしくないと迫ったのに対し、鳩山総理が、すんなりと謝ったのには驚いた。
 また今回の日本郵政の斉藤次郎社長就任は、その天下り、渡りの典型ではないかと迫っておいて、一方で、赤字国債の発行の歴史に触れ、かつては、今の藤井裕久財務相が反対に回ったキーマンだったこと、それに対して国民福祉税を持ち出して来た張本人が、斉藤次郎氏だったことなどの裏の話を紹介しての迫り方には、筆者にも随分と勉強にもなった。
 4人目の後藤田正純氏は、さすがに若さを露呈していて、軽さが目立っていて今一つの感じたが、最後に国会運営のあり方について、今回の予算委員会での民主党の会期を一日にしようとした対応を取り上げ、議論の場を閉じるようなことはすべきでないと迫り、一矢を報いたようだった。
 全体を通じて感じたことは、鳩山総理の応接が真面目すぎて固かった。あの小泉総理のような多少のユーモアがあってもいいのではないかと思った。
 なお、NHKのラジオ中継中に、時々大事な答弁中であるにも関わらず、そういう事情を無視したかたちで無断の割り込みがあって、何処かの電車が運転を中止したとか、再開したという案内が入るのには、筆者に苛々と辟易を増長させた。
 それにしても、ラジオをこんなに長く楽しんだのは、何十年ぶりのことであった。

2.プライベートコーナー
 2時10分起床。体重、61.3Kg。
 昨日の雅子は、前夜からの高熱(37.5度)が残っていたが、少しずつ下がり始め、夕方には37.0度まで下がった。しかし、雅子は元気はなく、一考の呼びかけにも、その反応は低調だった。

3.連載、難病との闘い(1018) 第三部 戦いはまだまだ続く(312)
  第七章 しつこい敵(28)

 2.再びアウエイでの闘い(12)
 (2)治療の始まり (その7)
 こうしてT看護婦さんの優れた技術のお陰で、その点滴は72時間使用が可能となったこうして、一時的にはピンチは凌いだものの、その制限時間が切れた9月10日の午前中には、新たな針の位置への切り替えが必要となっていた。幸い、その日の担当の看護婦さんが頑張ってくれて、その日は何とかクリヤーできたのだが、翌朝になると漏れが出ていてやり直さねばならず、その先行きは極めて不透明で不安であった。
 そんなことで、この点滴針の設置の出来、不出来も毎日の大事な勝負で、その日の担当の看護婦さんが、何とか奮闘してくれてその日暮し的な対応で凌ぐ日が続いた。とにかく、一日ぐらいは何とか持ってくれるのだが、翌朝には、作り直す必要が生じていて、その適切な場所探しが、ますます大変になっていた。
 そんな苦労が3日目を迎えた9月12日の土曜日、一考が昼食、休息を終えて、午後2時過ぎに病院に戻った。雅子の様子を確認すると、点滴のチューブがパジャマのズボンの下の方から出ていたので、一体、どこにセットされたのかを確認してみると、何と脚の付け根の大腿部の静脈が使われているのを発見した。「ええ! よくぞ、こんなところに」と驚き、びっくりしたのである。それというのも、大静脈に注射針は差し込むのは、極めてリスキーな作業だと思っていたからである。
 早速、その日の看護婦さんのSさんにその辺りの事情を確認すると、K先生に急遽お願いして、部分麻酔を使って設置して頂いたのだという。さすがに先生だとの思いでほっとすると同時に、先生に実情を報告して、それを訴えたS看護婦さんの機転に感謝するのだった。何とか、その日だけでも自分がうまくやって、次の方にその対応を委ねるといった考えでなく、ここでは先生に頼む必要があるというジャッジが素晴らしく、それを実行してくれたS看護婦さんは立派だと思った。
 その一方で、極めてラッキーだったのは、土曜日だったにも関わらず、K先生がタイミング良く病院にいて頂いたことだった。S看護婦さんの機転、それに先生の在院というラッキーと機転がうまく作動したグッドジョッブに、一考は心から感謝するのだった。(以下、明日に続く)

1052 迷走、快走

 松本清張の作品に「迷走地図」というのがあるが、迷走という言葉は、どちらかと言えば、政界の裏話で薄汚い話題に多用されている。一方、快走はスポーツ界の明るい話題に限られていて、楽しさを提供してくれる歓迎すべき言葉である。

1.独り言コラム
 アメリカ軍普天間基地の移設に関する対応で、鳩山内閣の対応は迷走している。辺野古への移設が合意されたのは13年前の話で、政権が変わったとは言え、国際間の合意が今になってああでもない、こうでもないでは、米国の日本への不信感の助長を促すことにならないはずが無い。
 岡田克也外相が嘉手納への統合を主張しているのに対し、北沢俊美防衛相が辺野古案でも民主党の主張に沿っていると詭弁を披露、それに対して鳩山総理は、自分が決めるとし、急ぐことはないと泰然と構えている。脱「対米追随」の試金石になりそうだが、今朝のニュースでは、一旦、6日に予定された岡田―クリントン会談が取り止めになったという。米国の不満も極に達しているのではなかろうか。迷走もいい処である。
 鳩山総理のお金に関する話題は、まだまだ拡がりを見せている。今朝の毎日新聞では、トップ記事として、「首相、株売却申告漏れ」という活字が躍っている。先の献金虚偽記載に加えての金に関する疑惑で、足元が揺らぎ始めているように見える。大丈夫なのか。本日発売のサンデー毎日には、早くも、内閣支持率急落の予兆という記事が掲載されている。迷走の始まりかも知れない。
 既に駅伝のシーズンに入っているが、昨日伊勢路で行なわれた全日本大学駅伝で、日大のアンカーを務めたケニア出身のダニエル選手が大快走して、4年ぶり3回目の優勝を果たした。最終区で襷を受けた時点で、トップとの差が1分53分もあったのだが、走り始めて僅か7キロの地点でトップを捉える大快走だった。同ランナーは10月に行なわれた出雲大学駅伝でもアンカーを務めて、41秒差を逆転して優勝を奪っている。何とも強いランナーだ。来春の箱根駅伝でも見せてくれるであろうごぼう抜きを期待したい。
 そうはいうものの、日本人選手がちびりちびりと集めた貯金を、ケニアの選手に一気に帳消しにされるようなスケールの違った選手がいることには、少し違和感を覚えない訳ではない。今回の日大には、二人のケニア出身の選手がいて、この二人の走力で勝ったというところに何かすんなりと納得し難いのである。今後、各大学が外人集めをするようになると、大学駅伝駅伝の色合いが違ってくるのではなかろうか。そういえば、高校駅伝もそういうことで、1区の最長距離区間には、外人起用が制限された。
 しかし、どのスポーツで、今は外人助っ人の力を除いては語れなくなっている。プロ野球、サッカー、バレーなどもしかりで、助っ人に負うところが大きい訳なのだが、大学駅伝にまで、それが及んでくると複雑な思いがしないでもない。
 快走という話題なので、間寛平さんのその後を取り上げておこう。地球一周を目指して走り続けている間寛平さんは、今も頑張って快走を続けている。昨日現在で、大西洋を渡ってフランスに上陸後、ベルギー、デンマークのコペンハーゲンを経て、ドイツ、チェコなどを横断し、今はスロバキアに入っていて、走った距離も欧州だけで2600Kmを越えている。今後も気の遠くなるような長い戦いが続くが、静かにその快走、頑張り見守りたい。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、61.1Kg。お天気は予報では良さそう。
 昨日の雅子は、高熱がぶり返し、苦しんだ一日だった。熱が上がり始めたのは、前日の一考の帰宅直後で、38.1度に上がり、朝方には一旦37.2度まで下がったが、昨日の午後には38.5度まで再度上昇、夕方に37.5度まで戻したが、上がったり、ちょっと下がったりで、一日中高熱に悩まされた一日だった。なかなか安定しない。

3.連載、難病との闘い(1017) 第三部 戦いはまだまだ続く(311)
  第七章 しつこい敵(27)

 2.再びアウエイでの闘い(11)
 (2)治療の始まり (その6)
 翌朝は、やはり前夜のお酒が少し残っていて、朝起きるのに少し難儀したが、それでも気合を入れて頑張って、いつもとほぼ同じ時間にブログを配信し、病院にも、いつもの9時過ぎには到着していた。
 とにかく、二回目のこの琵琶湖大橋病院への通いが始まって、早くもほぼ3週間になるが、ここに来て、一考の生活リズムも定着し始めていた。朝の8時前後と午後2時頃から夕方に掛けての2回の病院通いが定番になっていた。
 朝の通院では、夜勤を務めてくれた看護婦さんから、その夜の状況を確認するのが目的の一つで、もう一つは、朝の9時過ぎに顔を出されるその日の日勤の担当看護婦さんに挨拶して、最初の体温測定の結果を確認することである。そして、一旦、自宅、若しくは施設のアクティバに戻るのである。午後は2時から3時頃に再び顔を出し、雅子の様子を確認し、夜勤の看護婦さんが来られるのを待ち、挨拶をして戻るというパターンである。
 ところで、一考には、ここ数日前から大変気にし始めていることがあった。それは、雅子に、点滴の針を打つ適切な場所探しの問題である。今までの度重なる点滴で、手、腕、腿、足を問わず、それと思われる適当な場所の血管は、ほとんど使い切って来ていて、これ以上、新たな場所を探すのが大変難しくなってきていた。
 毎日の担当の看護婦さんが、苦労して設置してもらうのだが、直ぐに漏れ出して設置し直すといった繰り返しが目立って来ていた。
 そんな中で、前週末の6日の日曜日に夜勤を担当して下さった一考のお気に入りのT看護婦さんが、その夜に粘り強く頑張って足の甲に作って頂いた点滴の設定が、極めて秀逸の出来で、漏れもなく凄く安定していた。一般的には、この種の点滴の使用期間は一箇所で72時間が限界とされていて、それ以上は感染などのリスクがあるということで、打ち直すことになっているそうだ。今回、T看護婦さんが設置してくれた点滴は、お陰で、久し振りに使用限界いっぱいの72時間を使い切ることが出来たのである。T看護婦さんは、その点に関しては、まさに、救世主とも言える仕事ぶりだった。(以下、明日に続く)

1051 生と死の分岐点

 咄嗟の選択では、ベストだと思っていても、結果的にはそうでなかったということは、長い人生ではしばしば経験するところだ。それが、運命なのだろう。

1.独り言コラム
 八丈島近海で転覆した「第一幸福丸」に閉じ込められて奇跡の生還を果たした3人の言葉の生々しさに胸が詰まった。「半分諦めていた」「生きることだけ考えた」「後半は意識がない状態だった」「いつ、息が吸えなくなるか恐怖を感じた」。記者会見での言葉だが、本当によくぞ、90時間もの長い時間を堪え忍んだものと感動でいっぱいだ。
 転覆時に、運よく脱出したと思われた4人、それに対して、出口をふさがれて取り残された3人、更には、何日かして、閉じ込められていた3人のうちの一人が「この暗闇から抜け出したい。出たら助かると思った」というのを、後の二人が止めたという。
 運、不運があざなえる縄の如く8人の乗組員に迫ったが、我慢して待った3人が生還したことに、人生の微妙さを思う。生と死の分かれ目は、実に不鮮明であり、瞬間的にそれを見極めるのは難しい。長い時間堪えられた背景に、3人だったということが大きく、互いに励ましあったことが救いになったはずである。3人の方々には、これからの人生を十分に満喫されるものであって欲しいと思う。
 日本航空の命運も微妙だ。その再建に向けて、運航継続に背水の陣を敷くということで、「企業再生支援機構」を活用するという。要するに政府の管理下での再建となる。果たして脱出は可能なのだろうか。直前に前原大臣の肝いりで設置した「JAL再生タスクフォース」が折角策定した再建計画がお蔵入りになったようだ。運命の分かれ道になるのではとの不安もある。
 思えば、今日の日本国空の非常事態は、航空機史上最大に犠牲者を出した1985年に起きたあの御巣鷹山での墜落事故に端を発しているという。それにしても、あれから四半世紀を経過している訳で、今まで何をして来たかと言った思いが強い。脱出の機会は幾度もあったはずで、経営陣の責任は重いといった類を超越していると思う。
 さて、鳩山内閣も、両院での代表質問を終えて、とにかく、国会論戦でのワンラウンドを終え、結果は、まずまずの出だしのようだ。とにかく、現状の悪い状況を生み出したのを、全て自民党のせいにできる点で、比較的楽に論戦を交わして来たが、何時までもそうはいかないだろう。
 内閣誕生後、各大臣の相次ぐ個別の発言が目立ち、内閣不一致的な右往左往的な様子も見られる。また、それにも増して、ここに来ての小沢幹事長の凄みを利かせた口出しに、大物大臣も戦々恐々の状況にある。内閣と党の不一致が進めば、鳩山内閣の命運を左右しかねない。特に献金虚偽記載問題で脛に傷を負っているだけに、案外脆いところが露呈されるかも知れない。
 筆者をも含めて、誰にとっても、生と死の分けれ目というのは、極めて不鮮明であることが多いだけに、毎日をしっかりと注意深く生きるに越したことは無い。

2.プライベートコーナー
 4時50分起床。体重、60.9Kg。曇り空。今日の予報は良くない。
 昨日の雅子だが、一時失われたのではと心配していた呼び掛けに対する反応が戻って来ていた。ほっとである。体温もほぼ平熱であったことや、久し振りの実姉の霧子さんのお見舞いもあって、元気を取り戻していたのかも知れない。車椅子での館内散歩も行なった。一進一退が続く。

3.連載、難病との闘い(1016) 第三部 戦いはまだまだ続く(310)
  第七章 しつこい敵(26)

 2.再びアウエイでの闘い(10)
 (2)治療の始まり (その5)
 最近の医学、医術の進歩は目覚しい。特に、開腹手術せずに内視鏡による手術が可能になったの大きな進歩だった。一考は驚きと感心が一緒になったような気持ちで思わず口走った。
 「ええ! もう新しい胃ろうと取り替えて下さったのですか!」
 「そうですよ」先生は特にどうと云うことのない顔で、一考に頷いて見せた。
 「凄い早業ですね。まるで、手品を見せてもらっているような気がします」手術室に入って、僅か15分程度でのこの見事な処置に、一考は心底からびっくりしていた。そのびっくりの背景には、先生が手にしている胃ろうの先の膨らんだ部分が意外に大きかったからでもある。
 「指し当たっては、暫くは栄養剤の量を調整したり、滴下スピードを変えて最適条件を探してみましょう。それで、下痢の症状が出なければ、良しということになりますが、以前と同じように下痢が続くようであれば、その時には、胃ろうの位置を変える手術をしなくてはなりません。もう少し、胃の方に移すことにします。ちょっと厄介な手術になりますが」そういうK先生の顔は、任せてくださいといった自信有り気だった。その時K先生が手にしていた胃ろうも、自信有り気に少し揺れていた。
 「なるべく、今のままでうまくいってくれれば幸いなのですが。更なる手術というと、また大変だと思いますので。とにかく、宜しく、お願いします」一考はそう言ってはみたが、胃ろうの位置を変える手術が、どの程度大変なのかについては、その時点では何ら知見を持っていなかった。
 「じゃ、そういうことで処置しておきます」K先生はそういうと、再びその手術室に姿を消した。雅子がストレッチャーでその部屋を出て来たのは、それから10分程度後のことで、そのまま、元に自分の部屋に戻って来たのは、4時にはまだ10分程度のゆとりがあった。
 雅子の様子を改めて確認すると、それまでとほとんど変わっておらず、まずまずの状態だったので、後のことは看護婦さんに頼んで、これ幸いと病院を出た。これなら、一旦自宅に戻って着替えをして大阪に向かっても、待ち合わせ時間には、ちょうど間に合いそうだった。一考の心は弾んでいた。
 お陰で、久し振りに昔の仲間と一席を楽しむことが出来て、愉快な一夜を過ごすことが出来たのだった。(以下、明日に続く)

1050 出し物を変える

 マンネリを回避するには、出し物を変えるのも一つの手法である。それが、新たな情熱を生むことにもなる。

1.独り言コラム
 今朝は日経新聞を見るのが楽しみだった。珍しく、その配達を今か今かと待っていた。
先ずは最終面から目を通した。高樹のぶ子さんの連載小説「甘苦上海」最終回をじっくりと楽しんだ。51歳の女性はまだまだ情熱に満ちた身体である。最後の一行が、読者の想像を逞しくさせてくれる辺りがさすがである。一年以上に渡ってを楽しませて頂いたことにお礼を申し上げよう。
 続いて、その左上のコーナー、私の履歴書に目を移した。今月は、安居祥策元帝人社長の半生が紹介された。筆者は東レにいたことから、その内容に特別の関心を持って読ませて頂いた。
今朝の最終回の冒頭で、自分の人生は「はからずも」の連続であったと書いておられる。同期生よりも周回遅れで最終列車に間に合ったという形でトップに登りつめられたその歩みには、ちょっとした感動を覚えた。それにしても、帝人は、多くの企画がうまく行かず撤退をして来ていたという事実にびっくりしたのも事実である。
 かくして愛読していた日経の最終面が、明日の11月から出し物が変わる。筆者も気分を改めて、頑張って行きたいし、世の中を眺めていこうと思う。
 さあ、今日から日本シリーズが始まる。巨人と日本ハムとの対決だが、この組み合わせは28年ぶりだという。今年のプロ野球も出し物は豊富で、WBCから始まり、ペナントレース、交流戦、そしてクライマックスシリーズと盛り上げてきたが、これが今年最後の出し物だ。しかし、筆者にはさほどの関心はない。
 一方、海の向こうでも、ヤンキースとフィリーズとの間で、いわゆる、ワールドシリーズが一足先に始まっている。昨日はヤンキースの松井秀喜が決勝ホームランをかっ飛ばして、対戦成績を1勝1敗に持ち込んだ。かつては、筆者もMLBには関心が高く、松井選手がヤンキースに入団した頃は、ほとんど毎日、同氏の成績をフォローし一喜一憂していたことがあった。しかし、その情熱も萎えてしまっている。思えば、多くの一流の日本のプロ野球の選手が憧れて海を渡ったが、来年は城島選手が戻って来るなど、イチロー選手の活躍を除けば、MLBへの関心も薄らいで来ている。
 昨日のドラフト会議では花巻東高校の菊池雄星投手が注目され6球団が一位指名した。同君は、初めからMLBをと考えたこともあったようだが、先ずは日本のプロ野球からスタートを切る事にしたという。ここに来てMLBという世界も、マンネリ化してきているのではなかろうか。果たして、菊池投手は、10年後においてもMLBへの情熱が残っているかどうか、気になるところである。
 情熱といえば、自民党を立て直そうと勇躍として総裁に立候補した河野太郎氏だったが、今は静かに戦況を見守っているようだ。その時の総裁選で、河野崩しの思惑で、立候補した西村康稔政調副会長が、臨時国会の代表質問というご褒美をもらっていたが、さすがに、その時には河野太郎は議場を退席したようだ。自民党も、本当に出し物を変えなくては、復活は覚束ないだろう。
 そんな中で、07年に第一線から引かれてはいた落語家の五代目三遊亭円楽さんが、昨日亡くなられた。かつては、落語協会から脱退され、情熱を持って自力での独立を模索されたご尽力はご立派だった。ご冥福をお祈りしたい。六代目円楽は、腹黒のギャグで人気者の三遊亭楽太郎さんが継ぐことになっているが、同氏は、出し物的には、異色の存在であり、その手腕に大いに注目したい。

2、プライベートコーナー
 4時20分起床。体重、60.6Kg。因みに10月度の平均体重は、60.8Kgで前月度より0.1Kg減少した。天気は晴れ模様だ。
 昨日は、雅子に対し、引き続き、筆者が呼びかけたり、冗談を言ったりして、彼女の反応を懸命にフォローした。それに対して、何回かに一度は、顔の表情の変化で応えてくれた。そして、一度は、一考が飛ばした冗談に、笑ってくれたことでほっとはしたが、その機能が以前よりも衰えて来ていることは確かだ。しかし、反応がまだあることで希を繋いでいる。
 注目の雅子の体温は、朝方に37.7度まで上がったが、午後になって平熱に戻っていた。また、お尻に出来ている傷の診断を受けた。一進一退が続く。

3.連載、難病との闘い(1015) 第三部 戦いはまだまだ続く(309)
  第七章 しつこい敵(25)

 2.再びアウエイでの闘い(9)
 (2)治療の始まり (その4)
 その日、午後になっても先生の方からは何も連絡がなかった。一考は時計を見ながらじっと呼び出しの掛かるのを待っていた。2時になっても、3時が近づいて来ても、呼び出される気配がなく、場合によっては、5時ぐらいになるのではと思うようになっていた。そこで、思い切って大阪に電話をいれ、夕方同席してくれる仲間に、遅くなる可能性があるが、必ずゆくから、先に始めていて欲しいという連絡を入れた。
 それから間もなくだった。3時を少し過ぎた時点で、待望の呼び出しを受けた。二人の看護婦さんがストレッチャーに雅子を移し、1階のX線室に運んでくれた。どうやら、手術はその部屋で行なわれるようだった。間もなく、K先生が顔を出し、直ちに手術が始まったようだった。3時15分だった。一考は、緊張してその部屋の付近にある椅子に腰掛けて成り行きを待っていた。
 ほんの15分ぐらい経過した頃だった。部屋のドワが開いて、K先生が姿を現した。その手には、チューブの付いた球状のものが握られていた。先生は、一考の座っている椅子の隣に腰を下ろすと、その手にしたものを見せながら説明を始めた。
 「これが、今、取り出した胃ろうです。こういう具合に少し曲がった形で入っていましてね。それに、その位置が、十二指腸に近い位置で、それが下痢の原因になっているかもしれません」雅子のお腹から取り出したばかりというピンポン玉サイズの球状のものに、チューブが繋がっている現物を披露してくれた。
 「ええ、こんな大きなものなんですか。びっくりしました」一考は率直な感想を述べた。それよりもこんなに手早く抜き出せるのにもびっくりしていた。
 「もちろん、このふくらみはあとで膨らしたものですが、身体の中ではこんな形で納まっているのです。それで、同じチューブのサイズのものと入れ替えました。タイプは最新式のボタン式になっています。取り敢えずは、これで様子を見ることにしましょう」
 手品のような先生の早業に、一考はあっけにとられて、直ぐには言葉が出て来なかった。(以下、明日に続く)

1049 練炭を多量に買う女

 松本清張の小説に「地方紙を買う女」、「鉢植えを買う女」という作品がある。しかし、現代において、「練炭を買う女」は珍し過ぎる。

1.独り言コラム
 大久保清事件があったのは、今から38年前のことだ。1971年に、16歳から21歳までの若い女性8人をドライブに誘い、ナンパして関係を迫り、抵抗されたりすると殺害し、土中に埋めた事件が群馬県前橋であった。犯人は大久保清で、1976年に死刑が執行されている。
 ベレー帽を被ってルパシカを着てスポーツカーに乗り、画家を自称し「絵のモデルになってくれませんか?」と片っ端から女性に声をかけていた。ロシアの血を引く甘いマスクと巧みな話術、物腰柔らかな態度、女性達は大久保の魅力に引き寄せられるように車に乗り込んだという。
 今、千葉と埼玉県内で明らかになりつつある男性の連続不審死事件で、その犠牲者の数が8人以上にも及ぶ可能性もあって、ふと、あの大久保清事件を思い出したのだ。目下、詐欺容疑ということで、東京の豊島区に住む女(34)が事情聴取を受けている。インターネットの出会系などで知り合った男達に、言葉巧みに結婚話を持ちかけて多額の金を振り込ませて奪っておいて、この後はタイミングを見て催眠導入剤、練炭などを使って殺害を行なったとの見方が強い。奪った金は数千万円に及んでいて、スケールが大きい。見た目では、そんなに美人ではないというが、巧みな話術で、男どもを騙し続けていたのだ。普段は高級車を乗り回し派手な生活をしていたという。最近の情報では、練炭を買い集めていたという。
 この事件を見る限り、男って簡単に手玉に取られてしまう弱い動物だ、まさに、くわばら、くわばらの恐ろしい話である。しかし、もう逮捕は間違いなく、この大胆な連続殺人事件も、いよいよ、ピリオドが打たれたと同然だ。後は、事件の詳細な解明が待たれる。
 ところで、ピリオドを打つというとことでの連想だが、五十路を迎えた美貌の女社長と若い二枚目の男との恋愛を描いた新聞小説、「甘苦上海」が、明日が最終回で、二人の関係にも、ピリオドが打たれそうだ。日経新聞朝刊に連載されて好評だった高樹のぶ子さんの作品だ。
 ドラマの設定は、51歳美貌の女社長の早見紅子が、心の奥底に傷を持つ年下の39歳のイケメンの石井京に恋する物語で、度々登場した大胆なセックス描写がなかなか見事だった。仕事が出来て、セックスに積極的な女性に惹かれる筆者には、好みがぴったしの小説だった。
 この一年余りに渡って、この小説を読むのが毎朝の楽しみで、たっぷりと楽しませていただいただけに、明後日からが物足りなくなり、ちょっぴり寂しくなるのが心配である。

2.プライベートコーナー
 4時起床。体重、60.6Kg。天気はよくなそう。
 筆者が最も恐れていたことが、今、雅子に起き始めている。今までにない衝撃である。それは、雅子への呼びかけに対する雅子の反応が極めて乏しくなって来ていることである。耳に機能障害が起きていて聞こえないのか、或いは、遂に、頭が正常に働かなくなって来ているのか、である。前日からそんな兆候があったので、この日はそれを確かめようと、懸命に名前を呼んだのだが、…。時々、目を開けてじっと見てはくれるのだが、…。
 その一方で、それまでの2日間治まっていた熱も、昨日は、また37.4度台に戻ってきていた。視界不良の航海が続く。

3.連載、難病との闘い(1014) 第三部 戦いはまだまだ続く(308)
  第七章 しつこい敵(24)

 2.再びアウエイでの闘い(8)
 (2)治療の始まり (その3)
 1週間後の次の土曜日の朝に、一考はK先生と再会した。恰も恋人同士が久し振りに会って愛を確かめるような感じで、先生の顔を見ると、その間の不安、不満が霧消し、一考は何かほっとしたものを覚えたのである。
 先生は、その間のデータによる雅子の症状を解析し、今後の対応について話して下さった。その内容は、おおよそ次のようなものだった。
 1.一旦、下がっていた炎症の度合いを表す数値が下がり切っていないこと。
 2.痰から厄介な菌(MRSA)が検出されたことで、これには、抗生剤を変えての対応を行なう。
 3.胃ろうについては、週明けの火曜日に、胃カメラを使って詳しい状況を確認し、その際に、ちょうどサイズが合うチューブがあれば、思い切って胃ろうの交換手術を行なう。
 再入院して3週間目を迎えるこの段階で、今まで中断されていた治療が再開されるということになり、新たな展開が期待できそうということで、一考の愁眉を開くのだった。
 そして、待望の3日後の翌週の火曜日を迎えた。胃カメラで胃ろうの状態を検診して、場合によっては胃ろうの交換手術をやっていただく日である。一考は、この停滞していた雅子の治療に大きな転機を与えてくれるのではとの期待があって、この朝は勇躍として、早めに病院に出向いていた。
 この日の一考は、夕方には、久し振りに大阪に出ることにしていた。役員に昇進した後輩が大阪に出張で出て来るということで一杯飲む約束をしていたのである。従って、この日の雅子の検査、手術の有無などの段取りがどんな具合になるのかが、朝から気になっていたのである。
 いずれにしても、この日の胃カメラ作業で、今まで掴みどころのなかった胃ろうからの漏れや下痢に、何らかの前向きの発見をあって、希望の持てる明るい決着が出るのではと、一考は大きな期待を持っていた。
 午前中はK先生は、いつもの通りの外来の診察を行っていて、雅子への対応は、午後になるだろうということは承知していたが、それが具体的に、何時から始まって、どのくらいの時間が掛かるのかについては、全く分かっていなかった。それでも、そんなに何時間も掛かるような手術とは思われず、遅くとも夕方の5時頃には病院を出られて、大阪には6時半頃には到着できると楽観的に考えていた。(以下、明日に続く)

1048 漂流、運命の分かれ道

 運命の決まり方にもいろいろありそうだ。自らの判断で決まる場合もあれば、自分の意志とは関係なく決まる運命もある。

1.独り言コラム
 八丈島沖で転覆した漁船内から、漂流4日目で3人が救出された。感動的な映像を見て、誰もがほっとしたに違いない。奇跡的だったのは、船内に三人分の空気があったことだろう。船長を含め8人が乗っておられたのだが、船長は救命筏で脱出したものの、遺体で見つかった。残りの4人は転覆後に脱出を試みたが、お気の毒に未だに見つかっていない。
 こうして見ると、運命の分かれ道と云うのは、極めて微妙だったといえそうだ。船長はその時操舵室にいたのだから、咄嗟に救命筏に乗ったのは、その時の判断としては止むを得なかっただろう。転覆後に脱出した4人と船内に残る判断をした3人は、まさに運命の分かれ道あった。若し、全員が船内に残っていたとしたら、残存空気量の関係で、全員が亡くなってしまっていたことも考えられるからだ。4人の脱出が3人を救ったとも言える。神様のご判断の微妙さに心が痛む。
 さて、国会論戦が始まった。昨日行なわれた代表質問では、対決姿勢が鮮明になる一方で、鳩山総理は意欲的に挑発的な答弁を繰り返している。選挙前から議論の対象になっていた民主党のばら撒き政策を裏付ける資金源が、未だにはっきりしておらず、巨額の赤字国債の発行が前提になりそうだ。これは公約違反の何物でもない。
 また、米軍の普天間基地移設を巡る問題に関しては、総理、外相、防衛大臣の発言が噛み合っておらず、まさに漂流状態である。オバマ大統領の来日が近づいて来ているだけに、取り敢えずは、この外交問題が、鳩山内閣の運命を左右しそうだ。
 また、日本郵政の動向も怪しい動きになっている。官僚OBがトップに返り咲き、民から官へと揶揄されていて、ここでも、既に漂流状態に入っているとも言える。その他にも、年金、ダム、子供手当てなど、難問が多く、これらの荒波を乗り切れるのか、鳩山丸の行方に注目したい。
 さて、プロ野球では、今日注目のドラフト会議が行われる。ドラフトの目玉である花巻東の菊池雄星投手の交渉権をどのチームが獲得するかに関心が集まっている。菊池投手にしてみれば、自分の運命を自分で決められないじれったさを感じているはずだが、同氏が偉いのは、どこのチームであっても、ベストを尽くすと宣言しているところである。彼にしてみれば、MLBでの活躍という大きな将来の夢があって、当面は一つの通過点だと捉えているからなのだろう。なかなかの度胸である。そういう意味では、彼には漂流と云う言葉とは無縁なはずだ。

2.プライベートコーナー
 3時半起床。体重、60.9Kg。朝風呂。天気は良さそう。
 昨日の雅子だが、また熱が37.4度レベルに上がり、元気がなかった。特に一考が感じたのはその反応が乏しくなったことである。心配なのは、一考の話していることが聞こえているのかどうかが、怪しいのである。若しかしたら、耳の機能が劣化して来ているのではという不安に苛まれた一日だった。確認を繰り返したが、はっきりしていない。

3.連載、難病との闘い(1013) 第三部 戦いはまだまだ続く(307)
  第七章 しつこい敵(23)
 2.再びアウエイでの闘い(7)
 (2)治療の始まり (その2)
 その日、K先生との話が終わって別れる間際だった。先生から、少し遠慮気味だったが「来週は出張で1週間病院には来られない」と告げられた。「1週間も」ということで、一考は少し不安を覚えたが、先生は「もちろん、その間は代わりの先生が看てくれますので心配はありません」と補足された。雅子に関しては、治療が緒に着いたばかりで、さあ、これからだという大事な段階での主治医の不在は、致し方ないとは言え、ちょっとした不安を覚えたのである。
 ところが、その翌朝の土曜日だった。一考が少し早い目に病院に顔を出すと、何と、K先生も既に来ておられて、偶然だったが、また顔を合わせることが出来た。先生の話では、土曜日の午前中はいつも病院には来られているということだった。この時の話として、K先生は、新たに「炎症の度合いを表す指標が更に減少している」というアップデイトされた報告があり、一層の完璧を期すために、もう少しその抗生剤の投与を続けるとの補足説明をされた。
 週明けの月曜日、一考がいつものように雅子の部屋に顔を出すと、ベッドの横にかなりの量の使用済みの洗濯物が置かれていた。どうやら、思わしくない下痢が前夜もあったのだろうと一考は察知した。加えられた整腸剤の併用も、残念ながら、期待された効果には結びついていないようだった。
 その後も、その週内では、大きな治癒の進展は見られず、再入院してから、早くも2週間を過ぎようとしていた。胃ろうからの漏れは、その後もじゅくじゅくの状態が続いていたので、栄養剤の投与が取り止められ、しきりに、その部分の洗浄が行なわれていた。
 その結果、下痢の症状は治まったものの、熱、痰は相変わらずで、雅子は苦しい闘いの日々を送っていた。K先生の不在中をカバーして下さった先生からも、検査の結果では、炎症の治癒を示す数値は改善はされているという報告を受けたものの、現象面での肝心の雅子の熱と痰は収まる気配はなかった。
 不安で心配だった主治医不在の1週間だったが、時間だけは淡々と過ぎ去った。しかし、主治医がいなかったことで、前向きの対応が遅れることになったのは止むを得ないことだった。言ってみれば、この一週間は、雅子にとっては、守り一辺倒の待機のそれだったと言える。長期戦を覚悟はしているが、本人雅子の苦しみ具合が分からないだけに、何だか切ない思いであった。(以下、明日に続く)

1047 真相を知りたい

 何事にも真相を知りたいと思うのは、いわゆる覗き見趣味といった類のものは別として、正常な人間の正常な要求である。

1.独り言コラム
 日米安保条約を巡る「非核三原則」や沖縄返還交渉を巡っての、いわゆる密約の存在が取り沙汰されている。前者については、岡田外相が徹底調査を指示していて、特別チームによる調査が進められている。一方、後者については、その密約開示を要求している元毎日新聞、西山太吉記者らが訴えている裁判に、条約交渉メンバーの一人だった元官僚の吉田文六氏が、12月1日の公判に出廷して証言することが決まったという。なかなか面白い展開だが、心配なのが、出廷を予定されている吉田さんは91歳というご高齢であることだ。その日まで健康であって欲しいと思っている。当時、情を介してスクープしたということで騒がれた事件だけに、徹底的に真相を明らかにして欲しいと筆者は思っている。
 ところで、真相という意味では、最近目にした日経新聞に、ちょっと気になる二つの話題が取り上げられていた。
 その一つが、美空ひばりの離婚の真相である。日活の俳優の小林旭さんと結婚して2年も持たずに離婚した。筆者が関心を持ったのは、小林旭氏はひばりの葬儀告別式などには、一切顔を出さないという事実に対してである。二人の結婚に何があったのか、その真相に多少の関心を持っていた。
 その辺りのことに関して、日経新聞の日曜(10月18日)に連載が再開された瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら」で、明らかにされているので、以下に、引用させてもらう。
 「旭さんが、あまり尽くされすぎて亭主らしく大きくなってきて、あたしの歌まで批判して、こう歌うべきだなどいいだしたんです。それって、ちょっと、ねえ…あたしはあの人の歌の批評などぜったいしませんでしたよ。それに、ママと暮らせないので、ママがとても可哀想になってきて、…」
 まあ、分からないこともないが、真相という意味では、それが全てではなかろう。筆者は、張本人の小林旭さんのコメントを是非聞きたいと思っている一人である
 もう一つの話題は、同じく日経の最終面で、いつもなら交遊録と題されたコーナーだが、この日は喪友記と名称を変えて、脚本家の早坂暁さんが南田洋子さんを悼むと題して書いておられる。(10月26日付)その冒頭に、次のようなくだりがあるので、これまたそのまま引用させて頂く。
 「そうでなくても秋の都の夕暮れは寂しいのに、南田洋子さんが病院で人工呼吸器を外されて旅立たれたと聞き、秋雨の涙が流れた。」
 筆者が気になったのは、「人工呼吸器を外されて旅立たれた」の部分で、それがその通りの事実だったのかという疑問である。若し、その表現通りだったなら、これは事件である。なぜなら、生前の南田さんから人工呼吸器を外したことになる。早坂さんが、そんな意味ではなく単に「亡くなられたので、人工呼吸器を外されて」と云うのをこんな具合に表現をしたというだけなのか、その真相を知りたい。

2.プライベートコーナー
 3時20分起床。体重、61.2Kg。お天気は良さそうだ。
 昨日の雅子だが、熱は未明に一時、37.2度を記録したが、その以外は、前日から含めて37.0度以下で、安定していて、入浴も予定通りさせてもらった。しかし、一考が気になったのは、呼びかけに対する雅子の反応が、今一つだったことである。いずれにしても、雅子の一進一退の戦いが続いている。

3.連載、難病との闘い(1012) 第三部 戦いはまだまだ続く(306)
  第七章 しつこい敵(22)
 2.再びアウエイでの闘い(6)
 (2)治療の始まり (その1)
 直ちに始められた抗生剤の投与で、炎症の治癒は順調に進み、入院して6日目の26日の朝からは、中断していた栄養剤の投与が再開された。この日は熱が38度もあって雅子は苦しそうな表情をしていた。
 案の定と言うべきか、3時間も経たない10時頃には、懸念していた下痢が起きた。それが、時間的には予期以上の急行便で、言ってみれば、投与即下痢といった状態と言えるものであった。
 翌日は、朝からX線とコンピューターを使っての腹部と骨盤の撮影があって、ベッドごと検査室に移動していた。ベッドのないぽっかりと空いたスペースを見ていると、主のいない家庭のようで、一考は今の自分の家庭のように、何か物足りない物悲しさを覚えるのだった。しかし、そんな感慨に耽っている暇もなく、撮影を終えた雅子は直ぐに戻って来た。要するに、検査と治療は、てきぱきと順調に進められていた。
 さて、その後の雅子の経過だが、やはり下痢は止らず、2日後からは、その対策として、下痢止め剤としての整腸剤の併用となった。しかし、その効果も今一つのようで、翌朝に一考が部屋に入ると、雅子のベッド脇には、それまでよりもかなり多い洗濯物が置かれていて、下痢が治まっていないことを物語っていた。また、熱も相変わらずで、上がり下がりを繰り返していた。
 その頃になって、痰の様子が少し違ってきていた。吸引してもらう頻度が減ったのである。これには、快方に向かっているのではという期待を抱かせたのだが、よく観察すると、雅子が自分の口の中に痰を蓄えるようになっていて、我慢するスタイルに変わってきていたのである。つまり、看護婦さんが定期的に吸引すると、今までよりも多い量を取り出すようになっていたという。恐らく、自分で緊急ボタンを押せないという事情から、自己防衛的なスタイルになって来ていたと思われる。
 入院してちょうど1週間後の金曜日の夕方に、一考はK先生から雅子の病状の最新状況を聞くことが出来た。その大要は次のようなものだった。
 1)二次性の肺炎が見られるので、引き続き抗生剤で対応している。
 2)熱は、誤飲と尿路感染によるものと思われる。
 3)下痢については、胃ろうへの投与の条件を変えて、それが起き難い条件を探しているが、まだ結論は見出していない。胃ろうの付け根付近からの漏れが依然として顕著であり、そのことを勘案すると、若しかしたら、胃ろう自体の設置が適切でなかった可能性も考えられるという。
 胃ろう設置手術が適切ではなかったのではとのK先生の示唆に、一考は結構な驚きを覚えたが、全体としては、雅子の治療が順調に進められているとの報告に、ともかくも、ほっとした気持ちになっていた。(以下、明日に続く)

1046 総理とノリピー

 テレビ各局は、高い支持率の鳩山総理より、高い視聴率を取れる酒井法子被告の方を取り上げて、大々的に放映していた。やはり、日本国民は健全なのだ!?

1.独り言コラム
 昨日の午後のテレビ放送は、全局が政治と芸能の話題に熱を上げていたが、NHKだけが定番の鳩山新総理の所信表明演説の王道に終始していたのはさすがである。
 その時間帯で、筆者はほんの少しの間テレビを見る時間があった。驚いたのは、NHKを除く民間放送全局が、競うように酒井法子被告の初公判の模様を中継していた。政治よりも芸能である。日本の国民性を象徴しているようで少し違和感を覚えた。
 まあ、それだけ酒井法子被告への関心が高かったということになるが、中でもフジテレビ系列は報道特別番組として大きく取り上げた形での取り組み方だった。その酒井被告が、将来は福祉、介護の勉強をして他人様の役に立ちたいと述べたという。本当にそう思っているなら、結構なことだと思うのだが、果たして立ち直りは可能なのだろうか。
 ところで、この裁判の傍聴には、あのオウム事件の朝原章晃の裁判以来の多くの傍聴希望者が殺到したという。倍率では史上最高だったそうだが、それにも関わらず、テレビ各局のスタッフが何人も傍聴券を入手しているのが、なんとも不思議である。どんな仕組みになっているのだろうか。
 更に、中国などの海外メディアも取材し、速報を伝えていたというから、これまた驚きで、そういう意味では、鳩山総理以上の人気だったことは確かなようだった。
 一方、その鳩山総理の演説だが、まだテレビニュースや新聞の見出ししか見ていないが、今までの官僚の作文ではなく、いわゆる政治指導で作成されたそうで、オバマ大統領並みに、「変革、改革」を多用し、弱い者のために政治はあるという、持論の友愛論を展開していたようだ。また、使用した語句の中では、「アジア」が二番目に多かったようで、最近主張している東アジア共同体の考え方にふれたのだろう。これに対し、自民党は中味が中傷的だと批判のコメントを出しているが、この辺りも、単に攻守が交替しただけのようなコメントで新鮮さはない。
 その演説の結びでは、明治維新以来の140年ぶりの無血の平成維新だと訴えて、52分に渡る長い演説を締め括っていた。そこには、1668年の英国の無血の名誉革命を思い出させるなかなかの迫力ある演説だったようだ。あとでじっくりと読ませて頂く。
 
2.プライベートコーナー
 5時起床。体重、60.7Kg。地面は濡れているが雨は上がっている。
 昨日の雅子も比較的安定していた。体温はずっと36度台を保っていたが、帰り際の6時の時点では、少し上がって37.2度と再び37度台になっていた。午後には、前日同様に館内散歩も行なった。様子見が暫く続くことになる。

3.連載、難病との闘い(1011) 第三部 戦いはまだまだ続く(305)
  第七章 しつこい敵(21)
 2.再びアウエイでの闘い(5)
 (1)再入院の経緯(その5)
 入院と云うのは、本人も付き添いも大変なことなので、できるなら避けたかったのだが、結局は、そうせざるを得ないことになった。それでも、その前後のことを考えてみると、そこには、一考をほっとさせる感謝、そして、絶大な信頼があったことで、一考の気持ちは、思いの外爽やかな気分だった。
 一つ目の感謝であるが、それは、最初に、病院で見てもらう必要があると勧めてくれたアクティバ琵琶の東さんという看護士さんの適格な判断に対する感謝である。彼女は、痰、熱、下痢の悪化、特に熱が38度を越す頻度が増えたのを捉えて判断を下したのだが、その判断が正しくて、新たな炎症である腸炎、若しくは尿路感染であると診断されたのである。若し、彼女のアドバイスがなかったり、遅れていたら、症状はもっと悪化していたかも知れず、その意味では、一考は彼女のタイミングを捉えた適格なジャッジに感謝するのだった。
 もう一つの信頼だが、それは、主治医になって頂いたK先生へ絶大な信頼である。東さんから最初に吉田病院ではと示唆された際に、そこが適切でないと判断した一考だったが、その時に頭に浮んだのがK先生のいるこの病院だった。一考の拠り所は、K先生なら、前回の入院時で、雅子のことをある程度理解して頂いているという点で心強かったし、先の入院時の対応でも胆石に気付き、その切除手術に転院を進めて頂いた英断などが、一考のK先生への信頼を絶大なるものにしていたからである。
 入院が決まる前の診察段階で、部屋が空いていないということで心配したが、結果的に4人部屋の窓側の部屋が確保できたのも、K先生の配慮が大きかったのではと一考は思うのだった。
さて、入院後、早速、必要な対応が始まった。炎症の原因である菌を叩くための抗生剤の投与が開始された一方で、アクティバで続けられていた栄養剤の投与を一旦中断して、点滴で対応することになった。また心配な下痢については、胃ろうの働きとも絡んでいそうなので、別の課題として取り組んでもらうことになったのである。
 そして、入院4日後の検査データでは、炎症の指標となるCRTは、ほぼ通常レベルに戻ったことで、一旦中断していた栄養剤の投与も近く再開されることが決まった。先ずは順調な滑り出しで、一考はほっとしていたのだが、雅子の現実の症状は、痰と熱は依然として執拗に続いていて、まだまだ苦しさから脱却できるような気配は見えて来ていなかった。
 特に、熱の上がり下がりが頻繁で、例えば、一考が朝来て、手のひらでおでこを触って判断するのだが、その時に熱があったりすると、直ぐに水枕で冷やしてもらう。そうすると、熱は直ぐに元に戻ることがあり、その変化の速さに、恰も熱が、かなりの速度で、体内を移動しているような感じを抱くことがしばしばだった。(以下、明日に続く

| ホーム |


PREV PAGE «  BLOG TOP  » NEXT PAGE